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「です」はなんですか?
まとめ
▸ 日本にもともとあったことばを
( 和語 )といいます。
▸ 中国や朝鮮から入ってきた漢字を使うことばを
( 漢語 )といいます。
まとめ
▸ 漢字や漢語が日本語でふつうに
使われるようになると、日本人は
自分たちで漢語を作るようになります。
まとめ
▸ 外国から入ってきたカタカナを使うことばを
( 外来語 )といいます。
ポルトガル
▸ 室町時代は( )から、
オランダ
江戸時代は( )から
外来語が入ってきました。
前回の復習
▸ 明治時代になると、日本は開国したので、
外国からたくさんことばが入ってきました。
外国のことばを表すために、
たくさんの( 漢語 )ができました。
まとめ
▸ いまは、外来語が増えています。
しかし、意味がよく分からない外来語が
多いという問題もあります。
今日のテーマ
「です」はなんですか?
日本語はどうでしょう?
授業の前に
▸ トルクメン語では、先生と話すときと
友だちと話すとき、ことばを変えますか?
▸ トルクメン語で、友だちと2人で話すときと、
みんなの前で話すとき、ことばを変えますか?
▸ トルクメン語では、新聞や論文を書くことばと
話すときのことばは違いますか?
日本語はどうでしょう?
授業の前に
▸ トルクメン語では、先生と話すときと
ちがう
友だちと話すとき、ことばを変えますか?
▸ トルクメン語で、友だちと2人で話すときと、
ちがう
みんなの前で話すとき、ことばを変えますか?
▸ トルクメン語では、新聞や論文を書くことばと
ちがう
話すときのことばは違いますか?
授業の前に
大丈夫? 明日、時間ある?
授業の前に
大丈夫ですか? 明日、時間ありますか?
授業の前に
どちらに行かれますか?
かばん、お持ちしますか?
授業の前に
よろしくおねがいします
よろしく!
授業の前に
トルクメニスタンの首都はアシガバットです。
トルクメニスタンで日本語教育が始まりました。
トルクメニスタンの首都はアシガバットだ / である。
トルクメニスタンで日本語教育が始まった。
授業の前に
書きことば
だ / である
敬語
自分より上か下か
はじめて会うか、よく知っているか
親しいか、そうでないか
みんなの前で話すか、ふつうの会話か
話すか、書くか
公式な文章か、私的な文章か
・・・ です / ます
です / ます
授業の前に
書きことば
だ / である
敬語
いろいろな言葉の
使い方
↓
日本語の歴史が
関係しています
です / ます
です / ます
授業の前に
▸ 「ていねい体」 / 「ふつう体」
▸ 敬語
⇒ プリントを使って復習しましょう。
敬語(けいご)
尊敬語(そんけいご) 謙譲語(けんじょうご)
▸ 相手の動作に使う ▸ 自分の動作に使う
・先生がいらっしゃいました。 ・アイナともうします。
・(先生に) ・わたしがうががいます。
めしあがりますか?
丁寧語(ていねいご)
ていねい体
▸ ことばを丁寧にする
・「~です・ます・ございます」
「です」/「ます」
▸ 「です」/「ます」はていねい体です。
▸ 話している相手に、ていねいな印象を与えます。
▸ とくに話す時、よく使います。
「です」/「ます」
あまりていねい
じゃない…
わたしはトルクメン人
学校に行く
「です」/「ます」
わたしはトルクメン人です。
学校に行きます。
「(名詞)です」の意味
① (「 A は B です」の形で)「 A = B 」
▸ わたしは トルクメン人です。
▸ A :トイレはどこですか?
「~にあります」
B :トイレはあそこです。
▸ A :先生はどこですか?
「~にいます」
B :先生は教室です。
「(名詞)だ・である」
▸ 「 (名詞)だ・である」はふつう体です。
「(名詞)です」と意味は同じです。
▸ 「 (名詞)だ・である」は「書きことば」です。
論文(ろんぶん)などを書く時に使います。
特に「 である」は、話す時には使いません。
ことばの使い方の歴史
① 話しことば ⇒ 敬語・「です・ます」
② 書きことば ⇒ 「だ・である」
新聞や論文、レポートなど、
公式な文章を書くためのことば
敬語「です・ます」(話しことば)
わたしはトルクメン人です。 学校に行きます。
先生、いついらっしゃいますか? アイナともうします。
「です・ます」や敬語はいつから
使われるようになったでしょうか?
▸ 竹取物語
(たけとりものがたり)
▸ 平安時代はじめ
「です・ます」は
ありますか?
敬語はありますか?
▸ 竹取物語 給ふ
(たけとりものがたり) (たまふ)
▸ 平安時代はじめ
「です・ます」は
ありますか? おはする
(おはす)
敬語はありますか?
▸ 源氏物語
(げんじものがたり)
▸ 平安時代中頃
「です・ます」は
ありますか?
敬語はありますか?
▸ 源氏物語
(げんじものがたり)
▸ 平安時代中頃
「です・ます」は
ありますか?
敬語はありますか?
敬語「です・ます」(話しことば)
▸ 奈良時代~平安時代
・「です・ます」 ⇒ ありませんでした
・ 敬語 ⇒ 使われていました
敬語「です・ます」(話しことば)
▸ 奈良時代~平安時代
天皇 貴族
(てんのう) (きぞく)
尊敬語(そんけいご)
敬語「です・ます」(話しことば)
▸ 奈良時代~平安時代
貴族
(きぞく)
尊敬語(そんけいご)
敬語「です・ます」(話しことば)
▸ 奈良時代~平安時代 謙譲語(けんじょうご)
天皇 貴族
(てんのう) (きぞく)
敬語「です・ます」(話しことば)
▸ 鎌倉時代~江戸時代
尊敬語(そんけいご) 謙譲語(けんじょうご)
丁寧語(ていねいご)
⇒ です・ます
「ます」
▸ 「ます」は室町時代ごろから使われるように
なったと言われています。
▸ 「まゐらする」⇒「まらする」⇒「まいする」
⇒「まっする」⇒「ます」のように
変わっていきました。
「です」
▸ 「です」は江戸時代ごろから使われるように
なったと言われています。
▸ 「でござります」⇒「でござんす」
⇒「であんす」⇒「です」のように
変わっていきました。
敬語「です・ます」(話しことば)
▸ 「です / ます」 ていねいに話そう
敬語「です・ます」(話しことば)
ていねいに話そう
「だ・である」(書きことば)
▸ ~平安時代はじめ
漢
字
公式な文章
・
漢
文
「だ・である」(書きことば)
▸ 平安時代はじめ~
漢 ひ
字 ら
公式な文章 物語・日記…
・ が
漢 な
文 文
「だ・である」(書きことば)
▸ 平安時代終わり~
漢漢
漢 字字
字 カひ
公式な文章 タら いろいろな文章
・
漢 カが
文 ナな
文文
「だ・である」(書きことば)
▸ 平安時代~江戸時代
漢 話しことば
話しことば
字
公式な文章
・
漢
文
「だ・である」(書きことば)
▸ 明治時代 ⇒ 開国(かいこく)
ヨーロッパや
アメリカとの交流
日本は遅れている!
「話しことば」と「書きことば」
▸ 明治時代
日本を進んだ国に!
↓
頭のいい人が必要!
↓
すべての人に「教育」を
しなければならない!
「だ・である」(書きことば)
▸ 明治時代 漢
字
漢 カ
字 公式な文章
タ 公式な文章
・ カ
漢 ナ
文 文
一 広ク会議ヲ興シ 万機公論ニ決スベシ
一 上下心ヲ一ニシテ 盛ニ経綸ヲ行ウベシ
一 官武一途庶民ニ至ル迄 各其志ヲ遂ゲ
人心ヲシテウマサラシメンコトヲ要ス
一 旧来ノ陋習ヲ破リ 天地ノ公道ニ基クベシ
一 智識ヲ世界ニ求メ 大ニ皇貴ヲ振起スベシ
(明治時代 五箇条の御誓文)
一 広ク会議ヲ興シ 万機公論ニ決スベシ
一 上下心ヲ一ニシテ 盛ニ経綸ヲ行ウベシ
一 官武一途庶民ニ至ル迄 各其志ヲ遂ゲ
人心ヲシテウマサラシメンコトヲ要ス
一 旧来ノ陋習ヲ破リ 天地ノ公道ニ基クベシ
一 智識ヲ世界ニ求メ 大ニ皇貴ヲ振起スベシ
(明治時代 五箇条の御誓文)
「だ・である」(書きことば)
▸ 平安時代~江戸時代
漢
字 話しことば
話しことば
公式な文章
・
漢
文
むずかしい
西
る 故 世 文 文べ べ す 謂 之 文
周 の に の 章 章き き る 我を は
『 挙 今 人 中 中は は 所 の 言貫
洋
学な 日既 の の 言 書 其 文へ 道
ヲ き 之 に 一愚 ふ す 法 章り の
以
テ に を 爰 大か べ べ を な 、 器
国あ 改 に 艱 な か か 異 る 然 な
語
ヲ ら 正 見 険 る ら ら に 者 る り
( 書ず せ る な 者 ず ず し 言に と
明ス
治ル 、 む あ り に 、 、 て ふ 今古
時ノ と り 、 し 是 書 言所 其 人
…
代 論
) 』 す 、 蓋 て 亦 す ふ 書所 亦
「だ・である」(書きことば)
▸ 明治時代
漢
字 話しことば
話しことば
カ 公式な文章
タ
カ
ナ
文
「だ・である」(書きことば)
▸ 明治時代
⇒ 書きことばを話しことばに近づける
⇒ 「だ・である」や「です・ます」が使われる
⇒ 本や論文、新聞で使われるようになる
「だ・である」(書きことば)
▸ 「にてある」⇒「である」(鎌倉時代ごろ)
▸ 「である」⇒「であ」
⇒「ぢゃ(じゃ)」⇒「だ」(室町時代ごろ)
じうゆちた 時 載とい 話時 たうか 始 け所か 吾
が。るつば何せもうで々そ 人 もめはでぬど 輩
今
こ 人いかだら思考あ 我 う間あて 記 ニ。こ は
夏 での間てりかれわもる々だ 中 と 人 憶ャ何で 猫
目 も 時と 書
で フ て な な 。 を 。 で で 間 し ー で 生で
漱 残妙い 生あワスかかし捕こ 一聞 とてニもれ あ
石 っなうのるフーっっかえの番くいいャ薄た る
『 てもも顔。ワとたたして 書 獰とうるー暗か 。
吾 いののを掌し持。かそ煮 生 悪そも。泣いと 名
輩 るだの見のたちたらのてとなれの吾いじん 前
( は 。と見た 上 感 上 だ別当食い種はを輩てめと は
明猫 思 始のでじげ彼段 時 うう 族書 見はいじ見 ま
治で っでが少がらの恐はとので 生 たこため当 だ
時あ たあいしあれ掌し何いはあと。こ事しが 無
代る 感ろわ落ったにいとう っいしでだたつ い
) 』 。
「だ・である」(書きことば)
▸ 明治時代
漢
字 話しことば
話しことば
カ 公式な文章
タ
カ
ナ
文
「だ・である」(書きことば)
▸ 昭和時代( 1945 ~)
漢
字 話しことば
話しことば
ひ 公式な文章
ら
が
な
文
書きことば
だ / である
敬語
自分より上か下か
はじめて会うか、よく知っているか
親しいか、そうでないか
みんなの前で話すか、ふつうの会話か
話すか、書くか
公式な文章か、私的な文章か
・・・ です / ます
です / ます
まとめ
▸ 「です」は江戸時代、「ます」は室町時代ごろに
出てきた日本語です。
話す
▸ 「です」や「ます」は主に( )時に
使われていました。
まとめ
▸ 明治時代、話しことばと書きことばを
近づけようをする運動がありました。
書きことばとして使われるようになりました。
次の授業
テーマ:ちゃうちゃうちゃうんちゃう?
! 今日配ったプリントを
持 ってきてください