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日本語はことばも 3 種類!
前回の復習
▸ 「買う・言う」はむかし「買ふ・言ふ」のように
「はひふへほ」を使ったことばでした。
▸ 「買ふ」のない形は「買はず」でした。
ですが、「は」の発音が( 【 wa )に
】
変わったので、今は「買わない」と書きます。
前回の復習
▸ 「ひふへ」の発音は「【 i u e 】」になりました。
ほかの動詞の形は「買ひます⇒買います」
「買ふ⇒買う」のように「いうえ」で書きます。
▸ なので、「ーいます」の「ない形」は
「ーわない」になりました。
前回の復習
▸ むかし、「て形」は「ます形」と似ていました。
例)書きます ⇒ ( 書きて )
読みます ⇒ ( 読みて )
帰ります ⇒ ( 帰りて )
前回の復習
▸ 平安時代ごろから今の「て形」が出てきました。
発音をかんたんにするためです。
▸ 中国語から「 っ 」や「 ん 」の
発音が入ってきたことが関係しています。
今日のテーマ
日本語はことばも 3 種類!
みなさんにしつもん
▸ 次のことばを 3 つに分けてください。
▸ どうしてその3つに分けましたか?
こたえ
見る 大きい 行く 父(ちち)
山(やま) する 小さい
こたえ
文化(ぶんか) 一(いち) 馬(うま)
勉強(べんきょう) 寺(てら)
象(ぞう) 自由(じゆう)
こたえ
パソコン ボタン コップ
サービス てんぷら パン
▸ ひらがなや漢字を使う
▸ 漢字の訓読み(くんよみ)が多い
和語(わご)
むかしは・・・
▸ ことばのはじめが「 ˝ 」のことばは少ない
例)「出す(だす)」←「いだす」
▸ ことばのはじめに「らりるれろ」がこない
例)「らくだ」「りんご」「れいぞうこ」
⇒「和語」ではない
漢語(かんご)
▸ 中国や朝鮮と交流する中で入ってきたことば
(日本でつくられた漢語もあります)
▸ 漢字を使う
(ひらがなで書くことは少ないです)
▸ 漢字の音読みが多い
外来語(がいらいご)
▸ 漢語ではない、外国から入ってきたことば
* ラーメン ⇒ 中国語からきたことばですが
外来語です。
▸ カタカナを使う
日本語のことばの歴史
▸ 弥生時代後半~ ⇒ 中国・朝鮮との交流
漢語
和語
日本語のことばの歴史
▸ 弥生時代後半~ ⇒ 中国・朝鮮との交流
漢語
馬(うま)🐎
和語
紙(かみ)📜
日本語のことばの歴史
▸ 弥生時代後半~ ⇒ 中国・朝鮮との交流
漢語
寺(てら)
和語
村(むら)
日本語のことばの歴史
▸ ~ 奈良時代 ⇒ 中国・朝鮮との交流
馬(うま)・紙(かみ)・寺(てら)・村(むら)
訓読み
⇒ 日本に入ってきたのがとても古いので
「和語である」と考える人もいます。
日本語のことばの歴史
漢語 いち に さん し ご
一 二 三 四 五
和語 ひい ふう みい よ いつ
ろく しち はち きゅう じゅう
六 七 八 九 十
む なな や ここの とお
日本語のことばの歴史
▸ 奈良時代~室町時代 ⇒ 漢語が増える
⇒ 仏教(ぶっきょう)のことば
⇒ 動物や植物のことば
例)象(ぞう) 人参(にんじん)
⇒ 建物のことば 例)門(もん)
日本語のことばの歴史
▸ 平安時代~室町時代 ⇒ 和語から漢語をつく
る
例)火事(かじ)← 火(ひ)の事(こと)
返事(へんじ)← 返り事(かえりごと)
心配(しんぱい)← 心を配る
出張(しゅっちょう) 面倒(めんどう)
⇒ これらのことばは中国語にはありません
日本語のことばの歴史
日本語(~室町時代)
和語 漢語
(わご) (かんご)
日本語のことばの歴史
日本語(~室町時代)
和語 漢語
(わご) (かんご)
日本語のことばの歴史
▸ 室町時代~安土桃山時代
ポルトガルやオランダとの交流
外来語
パン・タバコ・ボタン
テンプラ・カルタ
日本語のことばの歴史
▸ 江戸時代 ⇒ 鎖国(さこく)
オランダとの交流
コーヒー・ビール
アルコール・ガラス
コップ
日本語のことばの歴史
▸ 江戸時代 ⇒ 鎖国(さこく)
☞ 科学や医学に関することばを漢語に翻訳する
ヨーロッパや
アメリカとの交流
外来語
日本語のことばの歴史
▸ 明治時代 ⇒ 外来語が増える
フランス語から ドイツ語から
・ ズボン ・ エネルギー
・ シネマ ・ バス
・ コンクール ・ アルバイト
・ マヨネーズ
日本語のことばの歴史
▸ 明治時代 ⇒ 外来語が増える
イタリア語から ロシア語から
・ スパゲッティ― ・ インテリ
・ パスタ ・ イクラ
・ ピザ ・ ノルマ
日本語のことばの歴史
economy society
freedom
どうやって
翻訳する?
日本語のことばの歴史
ソサイエティー
エコノミー
フリーダム
どんな意味?
日本語のことばの歴史
economy society
freedom
漢字を使って翻訳する
日本語のことばの歴史
▸ なぜ「漢字」なのか?
① 日本語の中で、漢字が身近になった
② 漢字を見れば意味がすぐに分かる
(漢字⇒表意文字)
③ 漢字では難しい意味や細かい意味を
表すことができる
日本語のことばの歴史
society
社
かみさま つち
👤👤👤👤👤👤
👤👤👤👤👤👤 ⇒ 「人が集まった様子」
日本語のことばの歴史
society
会
⇒ 「人と人が会う」
👤👤👤👤👤👤 society
👤👤👤👤👤👤 ↓
「社会(しゃかい)」
日本語のことばの歴史
▸ 明治時代
社会・経済・自由
国際・関係…
⇒ 漢語が増える
日本語のことばの歴史
▸ 明治時代
教育・空気・化学
新聞・権利…
漢語
日本語のことばの歴史
日本語(室町時代・江戸時代)
和語 漢語 外来語
(わご) (かんご) (がいらいご)
日本語のことばの歴史
日本語(明治時代)
和語 漢語 外来語
(わご) (かんご) (がいらいご)
日本語のことばの歴史
▸ 1945 年~ ⇒ アメリカとの関係が強くなる
▸ 英語から
・ビジネス
( business )
・サービス
( service )
外来語
・テーブル
( table )
日本語のことばの歴史
▸ 英語を組み合わせて外来語をつくる
* 英語を使っている人には分かりません
日本語のことばの歴史
▸ 英語をみじかくして外来語をつくる
パソコン ← パーソナルコンピューター
( personal computer )
コンビニ ←コンビニエンスストア
( convenience store )
日本語のことばの歴史
日本語(いま)
和語 漢語 外来語
(わご) (かんご) (がいらいご)
日本語のことばの歴史
エンパワーメント イノベーション
コミットメント エボリューション
サーベイ グローバリゼーション
???
まとめ
▸ 日本にもともとあったことばを
( 和語 )といいます。
▸ 中国や朝鮮から入ってきた漢字を使うことばを
( 漢語 )といいます。
まとめ
▸ 漢字や漢語が日本語でふつうに
使われるようになると、日本人は
自分たちで漢語を作るようになります。
まとめ
▸ 外国から入ってきたカタカナを使うことばを
( 外来語 )といいます。
ポルトガル
▸ 室町時代は( )から、
オランダ
江戸時代は( )から
外来語が入ってきました。
まとめ
▸ 明治時代になると、日本は開国したので、
外国からたくさんことばが入ってきました。
外国のことばを表すために、
たくさんの( 漢語 )ができました。
まとめ
▸ いまは、外来語が増えています。
しかし、意味がよく分からない外来語が
多いという問題もあります。
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