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iLingualの使い方

iLingualの簡単な説明書です。作業の手順を順を追って説明していますので、最初はこれを読みながら作
業してみてください。操作は簡単なので一度試せば全て覚えることができると思います。また実際の作業
を始める前に5項で説明する辞書の読み込み作業を行っておくと後の作業が楽になります。

<目次>
1.言語を選択する
2.ローカライズするファイルを追加
3-1.ローカライズ作業(ファイル一覧)
3-2.ローカライズ作業(語句の表示およびローカライズ)
4.ファイルの書き出し
5.辞書機能および辞書の編集
6.注意事項

1.言語を選択する
新しいウィンドウを開いたらまず最初に、ツールバーのポップアップメニューでローカライズする言語を
選択します。
「元の言語」でローカライズ元の言語を選択し、「翻訳後の言語」でローカライズ先の言語を選択しま
す。

上記の例では英語のファイルを日本語にローカライズします。

2.ローカライズするファイルを追加
言語を選択したら、次にローカライズするファイルを追加します。対応しているファイルは「.nib」
「.strings」「.plist」および「.app」です。「.app」を追加した場合、アプリケーションリソースの中から
「元の言語」で選択したリソースフォルダを探し、その中から「.nib」「.strings」「.plist」を自動で追加
します。

(1)ファイルの追加
ファイルを追加するには、追加したいファイルを、「ファイル追加」ボタンでダイアログを表示し選択
するか、ファイル一覧テーブルにドラッグします。

(2)前のバージョンのファイルを選択
ファイルを追加すると前のバージョンのファイルを選択するダイアログが表示されます。前のバージョ
ンのローカライズされたファイルがある場合は選択してください。無い場合はキャンセルボタンを押し
ます。
例えばVer2.0を英語から日本語にローカライズする場合は、Ver1.0の日本語のリソースを選択してくだ
さい。
前のバージョンのファイルがある時は、バージョンアップで変更/追加された語句だけを翻訳するだけ
になり、作業量を大幅に削減できます。ツールバーの使用方法についてはFinder等他のアプリケーショ
ンと同様です。

3-1.ローカライズ作業(ファイル一覧)
ウィンドウ上部には追加したファイルの一覧が表示されます。

左側は追加したファイルのアイコンおよび名前、右側の数字はローカライズする語句の数です。「7/32」
であればローカライズする語句が全部で32個あり内7個がローカライズ済み、という意味です。全てローカ
ライズ済みのファイルは黒字で、そうでないものは赤字で表示されます。

3-2.ローカライズ作業(語句の表示およびローカライズ)
ウィンドウ下部で実際のローカライズ作業を行います。


① ④



(1)左側①にはローカライズする語句の一覧が表示されます。ローカライズ済みの項目は黒字で、そうで
ないものは赤字で表示されます。

(2)右側一番上②には語句のエントリー全体が表示されます。「 "○○" = " "; 」の左辺を翻訳するのが


基本的な作業です。編集自体は⑤の欄で行います。なおnibファイルの場合は対象語句が使用箇所が
わかりますので参考にします。(上記例ではNSMenuItemなのでメニューの名前だとわかります)

(3)③はローカライズ済みのステータスを示すチェックボックスです。ローカライズした語句を入力する
と自動的に「ローカライズ済み」のステータスに変わりますが、例えば「OK」のようにそのまま使
う語句の場合は、未ローカライズの状態(赤字)で残ってしまいます。そういう場合は手動でこの
チェックを入れると「ローカライズ済み」に変わります。

(4)④ ローカライズする元の語句です。編集できません。

(5)⑤ ローカライズ後の語句を入力します。(注意) 「"」および「;」を入力する時は必ず「\"」「\;」と
バックスラッシュを付けてエスケープしてください。バックスラッシュはoptionキー+¥キーで入力
できます。

(6)⑥ 絞り込み検索欄です。特定の用語の表記を統一したいとき(「コンピュータ」か「コンピュー
ター」か、など)に活用してください。

4.ファイルの書き出し
ローカライズ作業が終わったら、ファイルを書き出します。ローカライズした語句が反映された新しい
ファイルを作成します。赤字の項目が残っていても書き出すことができます。

書き出したいファイルを選択して「ファイルを書出し」メニューを選択するか、「書出し」ボタンを押し
ます。フォルダ選択ダイアログが表示されますので、書出し先のフォルダを選択します。選択したフォル
ダに書き出すファイルと同名のファイルがある場合、警告無しで上書きされてしまいますのでご注意くだ
さい。

「全てのファイルを書出し」メニューもしくは「すべて書出し」で、登録されている全てのファイルを一
度に書き出します。同様に書出し先のフォルダを選択します。

5.辞書機能
書き出しを行うと、ローカライズした語句を全て辞書に保存します。次回ローカライズするとき、あるい
は新しい別のアプリをローカライズする時、辞書内に該当する語句がある場合はそれを参照して自動的に
ローカライズします。(前のバージョンのファイルと重複する場合は、前のバージョンを優先します)
辞書ファイルは以下のフォルダに言語名を付けて保管されます。
  /Library/Application Support/LocalizeIt/
例えば英日辞書の場合「English-Japanese.strings」というファイル名になります。

またiLingualには辞書の編集機能もついています。「辞書」メニューの「辞書ブラウザを表示」で辞書の編
集を行うためのウィンドウが開きます。現在作業中の言語の辞書が表示されます。例えば最前面のウィン
ドウで英語→日本語の作業をしている場合、英日の辞書が開きます。
④ ③

(1)①に辞書内の語句のペアが表示されます。左がオリジナル言語の語句、右が翻訳後の語句です

(2)②で選択中の語句を編集できます。

(3)③のボタンで選択中の語句を削除したり、新しい語句を追加したりできます

(4)④で辞書中の語句を検索します。
ローカライズ作業を続ければ続けるほど辞書が強化され作業が楽になりますが、iLingualでは他のアプリ
ケーションを取り込んで辞書を強化することもできます。「辞書」メニューの「アプリケーションを辞書
に読み込む...」で適当なアプリケーションを選択すると、アプリケーション内から対応する言語のファイ
ルを探し出し(上記の例でいえばEnglish.lprojとJapanese.lprojフォルダ内のファイル)、それらのファイ
ルから自動的に辞書を作成します。iLingualを使った作業を始める前にApple純正のアプリケーションをい
くつか読み込んでおくと後の作業が楽になるはずです。

6.注意事項
(1)ローカライズした語句の長さによってnibファイルのデザインを変える必要が出てくることがありま
す。書き出し後は必ず各ファイルの中身をチェックしてください。

(2).plistの場合、同じ語句を複数の言葉に翻訳する可能性があります(例えば「Japanese」を「日本語」
と「日本人」など)。しかしこのソフトではそのような使い分けはできず、全て同じ翻訳語句になっ
てしまいます。ファイルを書き出したら、中身をオリジナルのファイルと見比べてチェックしてくだ
さい。

以上です。お疲れさまでした。

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