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新幹線E6系電車

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新幹線E6系電車(しんかんせんE6けいでんしゃ)
新幹線E6系電車
は、東日本旅客鉄道(JR東日本)が2013年3月16
日[2] より営業運転を開始した新在直通運転用(ミ
ニ新幹線用)新幹線電車。

目次
概要
開発から投入まで
開発の経緯 奥羽本線区間を走行するE6系
納入 基本情報

営業運転開始 運用者 東日本旅客鉄道

最高速度320km/h運転開始 製造所 川崎重工業車両カンパニー


日立製作所笠戸事業所
構造・性能 製造年 2010年 - 2014年
外観
製造数 24編成168両
主要機器 運用開始 2013年3月16日
電源・制御機器
投入先 東北・秋田新幹線
台車 主要諸元
集電装置 編成 7両[1] (5M2T)
車内設備 軌間 1,435 mm

形式および車種 電気方式 交流25,000V 50Hz(新幹線区間)


交流20,000V 50Hz(在来線区間)
E6系(Z編成)編成表
最高運転速度 320 km/h(新幹線区間)
運用 130 km/h(在来線区間)
2014年3月15日現在 起動加速度 1.71 km/h/s(新幹線区間)
山形新幹線への乗り入れ 2.0 km/h/s(在来線区間)

脚注 減速度 減速度パターンによる(新幹線区
間)
注釈
5.2 km/h/s(在来線区間)[3]
出典
編成定員 量産先行車:338名→334名(普通
参考文献 車315名→311名、グリーン車23
書籍 名)[注 1][1]
量産車:336名→332名(普通車
雑誌記事
314名→310名、グリーン車22
関連項目 名)[2]
車両定員 計338名
外部リンク
編成重量 306.5 t
編成長 148.65 m[1]
概要 全長 23,075 mm(先頭車)
20,500 mm(中間車)
E3系0番台に替わる新たな秋田新幹線の車両とし 車体長 22,825 mm(先頭車)[1]
て、東北新幹線区間で最高速度320km/h運転を行う 全幅 2,945 mm
ために開発された車両で、2013年3月16日のダイヤ 全高 3,650 mm
改正から「スーパーこまち」の列車名で営業運転 4,490 mm(パンタグラフ搭載車
に投入された[5]。E5系・H5系との併結運用により 両)
17両編成の「はやぶさ」「やまびこ」「なすの」 車体高 3,650 mm
にも投入されている。繁忙期などの臨時列車を含 台車 ボルスタレス台車
めると「はやて」にも投入される。 DT210, DT210A(電動車)
TR7009(付随車)
2014年5月26日にローレル賞 [6][7] 、2014年10月1日 車体傾斜装置搭載
にグッドデザイン賞[8]をそれぞれ受賞した。 主電動機 かご形三相交流誘導電動機
駆動方式 WN平行カルダン方式
開発から投入まで 歯車比 2.645
制御方式 IGBT素子VVVFインバータ制御
保安装置 DS-ATC(新幹線区間)
開発の経緯 ATS-P(在来線区間)
JR東日本は、2000年に策定した中期経営構想「ニ 備考 出典[4]
ューフロンティア21」において示した「世界一の
第54回(2014年)
鉄道システムの構築」において、新幹線を最高速 ローレル賞受賞車両
度360km/hで営業運転することを目標とした。その
目標を実現するために2002年に「新幹線高速化推
進プロジェクト」を社内に発足させ、新幹線高速試験電車「FASTECH 360」(E954形・E955
形電車)を開発し、2005年から地上設備も含めた各種試験を行った。その結果、環境対策やコ
スト対効果を考慮すると最高速度320km/hが妥当と判断され、本線系統のE5系・H5系に対し
て、新在直通用車両として本形式が開発された。

納入
量産先行車は2010年6月から、仙台港に陸上げされた[9]。同年7月9日には、新幹線総合車両セ
ンターで報道公開された[10]。営業運転開始まではS12編成を名乗っていた[注 2][10]。

2012年11月より量産車が順次納入され[2]、2013年3月16日に営業運転を開始した。2014年3月15
日のダイヤ改正以前の最高速度は300km/hであった[1]。量産車はZ編成を名乗り[11]、基本的に
は量産先行車と同じだが、普通車とグリーン車の定員が1名ずつ減少し、合計336名となってい
る[2]。

なお、川崎重工業車両カンパニー担当の一部編成は秋田車両センターへ甲種輸送の形で納入さ
れている。詳細は後述の編成表を参照されたい。
量産先行車(S12編 甲 種 輸 送 さ れ る E6
成) 系Z9編成
(2011年11月9日 (2013年6月 西国分
仙台駅) 寺駅)

営業運転開始
2013年3月16日のダイヤ改正で、4編
成が東京駅 - 秋田駅間の「スーパー
こまち」4往復として営業運転を開
始した [12][13][14] 。なお、当初の営
業最高速度は300km/hであり、「ス
ー パ ー こ ま ち 」 と 併 結 す る E5 系
「はやぶさ」にも同様の措置が取ら
れていた [注 3] 。また、E5系と併結 「こまち26号」 E5系を併結して「スーパーこま
(2013年9月24日 田沢湖駅) ち」(現・こまち)で営業運転を
した状態で一部「やまびこ」にも充
開始したE6系Z3編成
当された。
(2013年3月20日 大宮駅)

2013年は4月以降毎月1 - 2編成のペ
ースで落成し、順次「こまち」に充当されるE3系0番台を置き換えていった。なお、ダイヤ改
正前にE6系に置き換えとなった「こまち」は時刻変更は行われず(「スーパーこまち」への種
別変更はなし)、東京駅 – 盛岡駅間は「はやて」との併結運転となるため、最高速度は
275km/hとなっていた。

6月1日・15日・7月20日
こまち各1往復に投入。7月20日時点でに「スーパーこまち」4往復・「こまち」3往復
の運転[15][16]。
9月28日

ダイヤ改正。4編成が追加投入されて13編成となった。「スーパーこまち」7往復(3往
復増発)・「こまち」3往復に充当。
盛岡駅発着の「はやて」1往復、仙台駅発着の「やまびこ」2往復、那須塩原駅発着の
「なすの」2往復にも投入された[17][18]。
11月15日

2014年2月15日にかけて追加投入。「スーパーこまち」7往復・「こまち」8往復(5往
復増発、うち仙台駅 - 秋田駅間1往復)に充当[19]。
2014年2月27日付で、量産先行車のS12編成が量産化改造され、Z1編成に改名された[20]。
最高速度320km/h運転開始
2014 年 3 月 15 日 の ダ イ ヤ 改 正 で 、 「 こ ま ち 」 充 当 列 車 が 全 て 本 系 列 に 置 き 換 え ら れ
た[21][22][23][24]。同時にはやぶさ・こまちの宇都宮駅 - 盛岡駅間の最高速度が全列車320km/hへ引
き上げられたため、秋田新幹線は「こまち」(最高速度275km/h)と「スーパーこまち」(最
高速度300km/h)の区別がなくなり、列車名が「こまち」に統一された[1]。また、「はやて」
の大半が「はやぶさ」に統合されたため、仙台・盛岡駅発着の「はやぶさ」の増結用としても
使用されている[25]。

同年春までに量産車は23編成が落成し[2]、量産先行車も含めて合計24編成となった。

構造・性能
デザインは奥山清行が監修した[26]。

新幹線区間では、E5系・H5系との併結を考慮して最高速度:320km/h・起動加速度1.71km/h/sで
あるが、在来線区間では130km/h・2.0km/h/sである。7両編成とし、電動車 (M) と付随車 (T) の
構成(MT比)は5:2である[1]。車体傾斜装置を採用することによって、新幹線区間における半
径4,000mのカーブでも320km/hで走行できる。

外観
車体の色は、上部を「茜色」、下部を「飛雲ホワイト」とし、その境目や車体側面に「アロー
シルバー」の帯を配している[1]。

先頭形状は、E955形電車 (FASTECH 360 Z) でテストされた「アローライン」を基にしている。


ノーズの長さは約13mとなっており[1]、E955形11号車と同じ長さで、E3系の約6mより延長され
ている[1]。先頭車両のノーズの長さによって編成定員が1両分減少するため7両編成へと車両数
が増やされた[1]。なお、本系列の導入直前には、以上のことを理由に在来線区間の各駅や信号
場、および秋田車両センターの地上設備が改良されている[27]。

床下機器は台枠横はりから吊り下げ、騒音対策として点検ふたを兼ねたふさぎ板と台車カバー
で車体下半分を覆う構造とし、ふさぎ板と台車カバーには吸音材が取り付けられる [28] 。ま
た、車体の間には、編成全体のヨーイングを抑制するための車体間ダンパーと風切り音の低減
とローリングを抑制するために、片持ち支持方式によって屋根部分と側面部分に分割され、リ
ンク機構で連結相手の車両に押し付ける構造の全周幌を装備している[29]。

低重心化を図るため、空調装置は床下に設置されており、その結果、屋根高さはE5系・H5系
と同じ3650mmとなり、E3系と比べて430mm低くなっている[30]。
先頭形状 E5系との連結状態 E3 系 量 産 先 行 車 フルカラーLED式行
(2011年11月9日 仙 (2012年9月18日 大 ( R1 編 成 ) と の 並 先表示機
台駅) 宮駅) び
(2013年3月20日 大
宮駅)

主要機器

電源・制御機器
架線からの単相交流25kV(新幹線)または20kV(在来線)を主変圧器で降圧した上で、主変
換装置で直流に整流、その後三相交流に変換して主電動機を制御するVVVFインバータ制御方
式である。

編成全体は11号車から14号車の4両 (M1sc+Tk+M1+M1) と15号車から17号車の3両 (M1+T+M1c)


の2ユニット[31]で構成されており、電動車にはE5系・H5系用と共通化設計された主変換装置
を、付随車に主変圧器と集電装置を搭載する。主変換装置は日立製作所・三菱電機・東芝の3
社で製造している[3]。床下の機器は、山側に点検頻度が多い主要な機器を集中配置させて、そ
れらの点検カバーを設けることにより、メンテナンスを容易にするとともに、逆に点検頻度が
少ない機器については、主変換装置中央の空いたスペースに配置され、機器の小型化を図って
いる[31]。補助電源装置は11・17号車、電動空気圧縮機は11・13・15・17号車に搭載されてお
り、さらに11号車には補助用の電動空気圧縮機を搭載している。これは本車の空気ばねによる
車体傾斜システムなどで使用される圧縮空気の消費が多いことを考慮しているためであ
る[32]。

主電動機は300kWのMT207三相交流誘導電動機を搭載、駆動方式はWN平行カルダン駆動を採
用している。

主変圧器は強制風冷式を採用し、3,470kVA (TM213) および4,980kVA (TM214) の容量を備え


る[33]。騒音および振動抑制の観点から、主変圧器と車体梁の間に防振ゴムを挟み込む構造と
し、車体側と主変圧器側の双方にゴムを取り付けたサンドイッチ方式が採用された[33]。

台車
ボルスタレス台車(電動車:DT210, DT210A、付随車:TR7009)を採用する。製造は川崎重工
業・日立製作所・住友金属工業(現 日本製鉄)[3]の3社である。量産先行車には、乗り心地の
向上のため、枕ばねである空気ばねの定数をギリギリまで下げて柔らかく設定し、車体と台車
枠の間をトーションバーで連結して、台車の蛇行動と車体のローリングを抑制する、トーショ
ンバー式のアンチローリング装置を装着している[34]。基礎ブレーキはE5系・H5系と同じ空圧
キャリパ方式としている。車輪のホイール部両側と車軸に装着されたブレーキディスクはE5
系・H5系と同じ中央締結式となっているが、軽量化のために、付随台車1軸あたりのディスク
ブレーキを通常の2枚から1枚に減らしている [4] 。また、新幹線区間での320km/h運転におい
て、直進安定性能を確保するため、軸距をフル規格新幹線車両と同じ2,500mmまで延長してお
り[35]、台車枠と車体の間を側面で連結してヨーイングを抑制するアンチヨーダンパーは、2本
横に平行して取付けており、その内の1本を減衰力切替式にすることにより台車の首振り角度
の許容度を広げられるようにして[29]在来線区間での曲線通過性能を確保している。

曲線通過時の乗り心地を向上させ、新幹線区間では半径4,000mのカーブでも320km/hで走行で
きるように、空気ばねによる車体傾斜システムにより、車体を最大1.5度傾斜させることができ
る[1]。なお車体傾斜システムは在来線区間(盛岡駅 - 秋田駅間)では使用しない。

全車両にE5系・H5系と同じく、電気式のローラーネジ式アクチュエータを使用して、電気指
令によりローラーネジを駆動させて左右の振動に対して反力を与える電気式のフルアクティブ
サスペンションを搭載しているが、これと平行に減衰力切替式のセミアクティブサスペンショ
ンも搭載しており、フルアクティブサスペンションがシステムエラーなどの故障時には、バッ
クアップとして使用する[36]。

集電装置
パンタグラフは編成中2基設置されているが、高速走行時
の騒音低減及び在来線区間でのセクション対策として実際
に使用するのは1基のみ[注 4]となる。そこで高速走行時の離
線対 策 を 施 し た 多 分 割 す り 板 付 き 低 騒 音 パ ン タ グ ラ フ
「PS209」を装備する。パンタグラフ側面には騒音防止の
ための遮音板が装着されるが、E955形で使用した可動式で
はなく固定式である。これはE5系・H5系と同サイズの遮音
板では在来線区間の車両限界に支障するが、可動式とした
場合、故障して可動できなくなった際の支障があまりにも パンタグラフと遮音板
大きい[注 5]ため、信頼性の観点から固定式とし、遮音板を
在来線の車両限界内に収めるためE5系・H5系よりもサイズ
が小さくなっている。

騒音低減のため、特高圧引通線はE2系0番台と同じく車内天井部に配置した[28]。

車内設備
「ゆとり」「やさしさ」「あなたの」をキーワードに、「丁寧な拵えと誂え」をコンセプトに
デザインされた[1]。普通車のシートピッチは980mmに統一された。普通車の座席には秋田の稲
穂の色、グリーン車のカーペットには田沢湖の青色が採用された[37]。

車内設備として、コンセント(グリーン車は全席に、普通車は窓際席と車端席に)と読書灯が
設置される[1]。また、防犯対策として、車両デッキには防犯カメラも設置される[1]。

バリアフリーの一環として、ハンドル式電動車椅子対応の多目的トイレが設置される[1]。
また、外国人利用客の増加に伴い、2018年2月頃から8月頃までにかけて順次、普通車の奇数号
車の東京寄りとグリーン車のデッキスペースに荷物置場を設置する予定[38]。

グリーン車 普通車(12号車) 普通席のコンセント フルカラーLED式電


光掲示板

デッキのドア 車いす対応大型トイ 車いす対応大型トイ


レ レ
(12号車のデッキ)

形式および車種
本系列に属する各形式名とその車種は以下のとおり[4][39][40][41]。新幹線の車両形式で、百の位
に「6」を使用するのは本系列が初めてである[注 6]。

E611形 (M1sc)
11号車に組成される電動車(東京・秋田方制御車)で、主変換装置・補助電源装置・電動空気
圧縮機(補助用含む)を搭載する。先頭部分にE5系・H5系との併結用の分割・併合装置を備
える。客室はグリーン車で、車椅子対応座席が設置されている。
E621形 (M1c)
17号車に組成される電動車(大曲方制御車)で、主変換装置・補助電源装置・電動空気圧縮機
を搭載する。客室は普通車である。
JR東日本の新幹線では本来下り方先頭車の形式の一位には偶数(2または4)が用いられている
が、本系列はM1車であるため、一位が奇数 (1) の形式番号が与えられている。
E625形

0番台 (M1)
13号車に組成される電動車(中間車)で、主変換装置・電動空気圧縮機を搭載する。客
室は普通車で、便所・洗面所が設置されている。
100番台 (M1)
14号車に組成される電動車(中間車)で、主変換装置・蓄電池を搭載する。客室は普通
車で、便所・洗面所が設置されている。
E627形 (M1)
15号車に組成される電動車(中間車)で、主変換装置・電動空気圧縮機・蓄電池を搭載する。
客室は普通車である。
E628形 (Tk)
12号車に組成される付随車(中間車)で、主変圧器・集電装置を搭載する。客室は普通車で、
便所・洗面所・車掌室・車椅子対応設備・多目的室・車販準備室が設置されている。
E629形 (T)
16号車に組成される付随車(中間車)で、主変圧器・集電装置を搭載する。客室は普通車で、
便所・洗面所・公衆電話が設置されている。

E621-1 E629-1 E627-1 E625-101


(17号車) (16号車) (15号車) (14号車)

E625-1 E628-1 E611-1


(13号車) (12号車) (11号車)

E6系(Z編成)編成表
← 東京/秋田 [注 7] 盛岡・大曲 →

号車 11 12 13 14 15 16 17

E611形 E628形 E625形 E625形 E627形 E629形 E621形


形式
(M1sc) (Tk) (M1) (M1) (M1) (T) (M1c)

番台 0番台 0番台 100番台 0番台

座席 グリーン車 普通車

定員 22[注 8] 34[注 9] 60→58 60 68→66 60 32

ユニット 1ユニット 2ユニット

編成一覧表(E6系)
編成
落成日 製造会社 備考

S12 川崎重工業
2010年7月8日 量産先行車[注 10]
→Z1 日立製作所

Z2 2012年11月19日
川崎重工業
Z3 2012年12月3日

Z4 2012年12月18日
日立製作所
Z5 2013年2月14日

Z6 2013年3月14日

Z7 2013年4月26日[42]

Z8 2013年5月18日[42] 川崎重工業[42]

甲種輸送による納入(輸送日は2013年5月31日 - 6月2
Z9 2013年6月22日[42]
日)[43][44]

Z10 2013年6月27日[42] 日立製作所[42]

Z11 2013年7月12日[42] 川崎重工業[42] 甲種輸送による納入(輸送日は2013年6月21日 - 23日)[45]

Z12 2013年7月10日[42] 日立製作所[42]

Z13 2013年8月24日[42] 川崎重工業[42] 甲種輸送による納入(輸送日は2013年7月26日 - 28日)[46]

Z14 2013年8月30日[42] 日立製作所[42]

Z15 2013年9月14日[42] 川崎重工業[42] 甲種輸送による納入(輸送日は2013年8月23日 - 25日)[47]

Z16 2013年9月27日[42] 日立製作所[42]

Z17 2013年10月9日[42] 川崎重工業[42] 甲種輸送による納入(輸送日は2013年9月18日 - 20日)[48]

2013年10月25
Z18 日立製作所[42]
日[42]

Z19 2013年11月1日[42] 川崎重工業[42] 甲種輸送による納入(輸送日は2013年10月11日 - 13日)[49]

2013年11月30
Z20 日立製作所[42]
日[42]

2013年12月11
Z21
日[42] 川崎重工業[42]
Z22 2014年1月21日[42]

Z23 2014年2月13日[42] 日立製作


Z24 2014年4月3日[50] 所[42][50]

運用

2014年3月15日現在
2014年4月1日の時点では、全編成が秋田車両センターに配置されている。定期運用としては、
秋田新幹線「こまち」と、東北新幹線「はやぶさ」「やまびこ」「なすの」で運用される。な
お、東北新幹線区間は全列車がE5系またはH5系と併結し、非常時や回送時を除いて単独運転
は行われない。また「はやぶさ」との併結列車は宇都宮駅 - 盛岡駅間で320km/h運転を実施す
る。「やまびこ」「なすの」では最高速度275km/hで運行され、E6系部分はグリーン車以外全
車自由席となる。臨時列車の「はやて」での運用も最高速度275km/hだがこの場合全車指定席
である。

こまち:全列車に充当。盛岡以南ではやぶさと併結。全車指定席。
はやぶさ
東京駅 - 盛岡駅間:2往復に充当。全車指定席。
やまびこ
東京駅 - 盛岡駅間:1往復に充当。
東京駅 - 仙台駅間:下り5本・上り4本に充当。
このほか、郡山駅 - 仙台駅間の上り1本にも併結されるが、E6系は閉鎖扱いとな
る。
なすの

東京駅 - 郡山駅間:下り2本・上り3本に充当。
東京駅 - 那須塩原駅間:3往復に充当。

山形新幹線への乗り入れ
運用開始以降、同じくミニ新幹線の山形新幹線(福島 - 新庄間)へは乗り入れ実績はなかった
が、2018年10月26日から27日にかけてZ9編成を使用した試運転が行われた[51]。

脚注

注釈
1. ^ 量産先行車は量産化改造に伴い、定員が量産車と同一となった。
2. ^ 編成記号「S」は東北新幹線系統において、系列に関係なく非営業用車両を示す記号。
3. ^ 単独運転を行う「はやぶさ」については、同日のダイヤ改正から最高速度320km/hでの営
業運転を開始している。
4. ^ パンタグラフは12・16号車に搭載しており、原則として進行方向後位側を使用する。
5. ^ 遮音板を出せなくなった場合はフル規格区間での高速走行時の環境基準をクリアできず、
収納できなくなった場合は在来線区間の車両限界を超えてしまい、走行そのものが不可
能。
6. ^ E1系は開発当初、「600系」を名乗る予定であった。
7. ^ 秋田新幹線大曲駅で方向転換をするため、大曲駅 - 秋田駅間は逆向きで走行する。
8. ^ 改造前先行量産車は23名。
9. ^ 改造前先行量産車は35名。
10. ^ Z1編成(旧S12編成)は11 - 14号車を川崎重工業、15 - 17号車を日立製作所が製造し
た。

出典
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t.co.jp/press/2009/20100203.pdf) (PDF) (プレスリリース), 東日本旅客鉄道, (2012年2月2日)
2014年11月4日閲覧。
2. ^ a b c d e “秋田新幹線用車両と埼京線・横浜線用車両の新造について” (http://www.jreast.co.j
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2014年11月4日閲覧。
3. ^ a b c 日本鉄道車両工業会「車両技術」240号、「JR東日本 E6系新幹線電車(量産先行
車)の概要」記事。
4. ^ a b c 『レイルマガジン』 通巻325号 114頁
5. ^ “秋田新幹線の新しい列車名等の決定について” (http://www.jreast.co.jp/press/2012/201211
05.pdf) (PDF) (プレスリリース), 東日本旅客鉄道, (2012年11月6日) 2014年11月4日閲覧。
6. ^ “E6系車両がローレル賞を受賞いたしました!!” (http://www.jreast.co.jp/akita/press/pdf/2014
0919-4.pdf) (PDF) (プレスリリース), 東日本旅客鉄道秋田支社, (2014年9月19日) 2014年11
月4日閲覧。
7. ^ “ローレル賞受賞式典開催のお知らせ!!” (http://www.jreast.co.jp/akita/press/pdf/20141017-
1.pdf) (PDF) (プレスリリース), 東日本旅客鉄道秋田支社, (2014年10月17日) 2014年11月4日
閲覧。
8. ^ “「E6系新幹線電車」、「E7系/W7系新幹線電車」および「JR東日本アプリ」のグッドデ
ザイン賞受賞について” (http://www.jreast.co.jp/press/2014/20141011.pdf) (PDF) (プレスリ
リース), 東日本旅客鉄道, (2014年10月17日) 2014年11月4日閲覧。
9. ^ “「あかね色」車体を初披露 秋田新幹線の新型車両” (https://web.archive.org/web/2010061
1150643/http://www.47news.jp/CN/201006/CN2010060801000284.html). 47NEWS(共同通
信) (全国新聞ネット(共同通信社)). (2010年6月8日). オリジナル (http://www.47news.jp/
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17両編成で運転される。なおこの1往復については、繁忙期に運転されていた臨時列車を東
京 - 仙台駅間でありながら2017年3月4日ダイヤ改正で定期列車として格上げしたものであ
る。従って格上げ後も、秋田発着の「こまち」として仙台 - 秋田駅間を延長運転する日があ
る。(※盛岡で分割併合実施)
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参考文献

書籍
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(SAN-EI MOOK)、2011年12月21日、44-52頁。ISBN 4-7796-1389-2。ISBN 978-4-
7796-1389-0。
『鉄道のテクノロジー Vol.15―新幹線2013 車両技術から鉄道を理解しよう』三栄書房
(SAN-EI MOOK)、2012年12月21日、14-19頁。ISBN 4-7796-1687-5。ISBN 978-4-
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雑誌記事
「新車トピックス JR東日本 E6系新幹線電車(量産先行車)」『鉄道ダイヤ情報』第339
号、交通新聞社、2010年9月、 65頁、 ASIN B003X43ITA。
レイルマガジン編集部、東日本旅客鉄道株式会社 鉄道事業本部 運輸車両部 車両技術セン
ター 原正明「Debut! JR東日本 E6系新幹線電車(量産先行車)」『レイルマガジン』第
325号、ネコ・パブリッシング、2010年10月、 113-117頁、 ASIN B003YHJ2GO。
編集部「別冊付録 JR旅客会社の車両配置表/車両のデータバンク」『鉄道ファン』639号
(2014年7月号)、交友社、2014年5月21日、 37-38頁、 ASIN B00JWXHOCI。
編集部「別冊付録 JR旅客会社の車両配置表/車両のデータバンク」『鉄道ファン』651号
(2015年7月号)、交友社、2015年5月21日、 36頁。

関連項目
新幹線E955形電車 (Fastech 360 Z)

外部リンク
新幹線 E6系 こまち/はやぶさ/やまびこ/なすの (http://www.jreast.co.jp/train/shinkan/e6.
html) - 東日本旅客鉄道 車両図鑑
車内設備・座席のご案内 E6系 (http://www.jreast.co.jp/amenity/e6/index.html) - 東日本旅客
鉄道 新幹線車内設備のご案内
meets新幹線 E6系について (http://www.jreast-shinkansen.com/e6.index.html) - 東日本旅客
鉄道 新幹線公式ウェブサイト
JR東日本E6系新幹線電車(量産先行車) (http://www.khi.co.jp/rs/product/detail/jre6.html) -
川崎重工業車両カンパニー

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