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Dec. 2020
オートインジェクタ
AOC-20s
取扱説明書
この文書をよく読んで正しくご使用ください。
いつでも使用できるように大切に保管してください。
No Text
はじめに
本製品をご使用の前に、取扱説明書を必ずお読みください。
このたびは本製品をお買い上げいただきありがとうございます。
この取扱説明書には、本製品の使用方法、本製品に関連した付属品やオプションなどについて記載しています。
取扱説明書をよく読んで、内容に従って正しく使用してください。
取扱説明書は本製品とともに大切に保管し、いつでも参照できるようにしてください。
お 願 い
• 本製品の使用者または使用場所に変更がある場合には、その変更先の使用者に必ずこの取扱説明書をお渡しく
ださい。
• 取扱説明書および警告ラベルを紛失または損傷された場合は、すみやかに当社営業所または代理店に連絡して
ください。
• 取扱説明書には安全に作業していただくために、安全上の注意事項を記載しています。本製品を使用する前に
必ず「安全にお使いいただくために」をお読みください。
• 本製品を安全にお使いいただくために、据付、調整および移動後の再据付、修理については、当社指定のサー
ビス担当店に依頼してください。
おことわり • 取扱説明書の内容は改良のために、将来予告なしに変更することがあります。
• 取扱説明書の内容は作成にあたり万全を期しておりますが、万一、誤りや記載もれ
などが発見されても、ただちに修正できないことがあります。
• 取扱説明書の著作権は、株式会社島津製作所が所有しています。当社の許可なく内
容の一部または全部を転載/複製することはできません。
•GC-2010Plus、GCsolution、クロマトパック、GCMSsolution、GCMS、GCMS-QP
は、株式会社島津製作所の商標です。
Windows は米国 Microsoft Corporation の米国およびその他の国における登録商標
です。
その他、取扱説明書に掲載されている会社名、製品名、サービスマーク、およびロ
ゴは、各社の商標および登録商標です。なお、本文中には TM、® マークを明記し
ていない場合があります。
•この取扱説明書では、オートインジェクタ AOC-20i / AOC-20i Plus のことを
「AOC-20i」および「オートインジェクタ」と表記しています。
AOC-20i/AOC-20i Plus/AOC-20s i
取扱説明書の表記
この取扱説明書では、危険や損害の大きさに応じて、注意事項を次のように記載しています。
表記 意味
! 警告 その事象を避けなければ、死亡または重傷に至る可能性のある場合に用いています。
! 注意 その事象を避けなければ、軽傷または中程度の傷害を負う可能性のある場合、および物的損害の可能性のある
場合に用いています。
@ 注記 装置を正しくご使用していただくための情報を記載しています。
安全にお使いいただくために
1. 上記以外の目的で使用しないでください。
2. 取扱説明書の手順に従ってください。
3. 警告、注意事項を守ってください。
4. 無断で分解・改造をしないでください。
5. 製品内部の修理は、当社営業所または代理店に依頼してください。
用途に関する注意事項
! 警告
• 定められた用途以外には使用しないでください。
本製品は、液体試料を自動的にガスクロマトグラフに注入する装置です。
定められた用途以外に使用すると、事故の原因になります。
本製品(付属品も含む)は、計測用・産業用に製造されており、家庭用途に適しません。
据付作業に関する注意事項
本製品を安全にお使いいただくために、据付・調整および移動後の再据付については、当社指定のサービス担当
店にご依頼ください。
ii AOC-20i/AOC-20i Plus/AOC-20s
作業/操作に関する注意事項
! 警告
• 引火性溶媒の取り扱いに注意してください。
二硫化炭素など引火性のある溶媒または試料を使用する場合は、それらが蒸発して充満しないように、試料ビ
ン(溶媒、廃液用ビンを含む)にはセプタムをキャップでしっかり締め付けて固定してください。
@ 注記
二硫化炭素のような特に引火性の強い溶媒を使用する場合は、別売りの試料冷却ファンを同時にご使用ください。
それ以外の引火性溶媒または試料を使用する場合も、別売りの試料冷却ファンを同時に使用されることをおすす
めします。
• 廃液ビンから液体があふれないように、廃液ビンの容量限界内で使用してください。
蒸気が充満したり液体があふれたりすると、注入口からの高温の熱により、蒸気や液体に引火して火災を引き
起こす可能性があります。
保守点検/整備に関する注意事項
! 警告
• 当社フィールドエンジニア以外は電源部のカバーを取り外さないでください。
感電するおそれがあります。
緊急時の停止操作
オートインジェクタ、オートサンプラの電源部がガスクロマトグラフに内蔵されている装置では、以下の手順
に従ってガスクロマトグラフを緊急停止してください。
1. ガスクロマトグラフの電源スイッチを OFF にしてください。
2. ガスクロマトグラフへの電源の供給を遮断してください。
•電源コードを配電盤にネジ止めしている場合は、配電盤のスイッチを OFF にしてください。
•電源コードをプラグで接続している場合は、電源コードを抜いてください。
電源スイッチ
電源コード
図 1 電源部の電源スイッチと電源コード(外置き型電源部)
停電時の処置
停電が発生したときは、以下の処置を行ってください。
1. オートインジェクタ、オートサンプラの電源部(内蔵電源型はガスクロマトグラフ)の電源スイッチを OFF に
してください。
2. 停電復帰後は、通常どおりオートインジェクタ、オートサンプラを起動してください。
iv AOC-20i/AOC-20i Plus/AOC-20s
警告ラベル
本製品を安全にお使いいただくために、注意が必要な箇所に警告ラベルを貼っています。
警告ラベルを紛失または損傷されたときは、当社営業所または代理店に連絡して新しいラベルを取り寄せ、正しい
位置に貼ってください。
オートインジェクタ
図 2
電源部
高電圧注意
図 3
AOC-20i/AOC-20i Plus/AOC-20s v
製品保証
当社は本製品に対し、下記のとおり保証します。(ただし、日本国内に限ります。)
2. 保 証 内 容 保証期間内に当社の責により故障が生じた場合は、当社の判断により、その修理または部
品の代替を無償で行います。ただし、パーソナルコンピューターおよびその周辺機器、部
品など、市場において改廃期間の短い製品については、同一の型式のものを提供できない
場合があります。
(2) 当社の損害賠償責任は、どのような場合にも、本製品の代金相当額をもってその上限としま
す。
4. 保証除外事項 保証期間内であっても、次に該当する故障の場合は保証の対象から除外します。
(1) 誤ってお取り扱いになった場合
(2) 当社または当社指定のサービス担当店以外で修理や改造などが行われたことに起因する場合
(3) 当社指定以外のハードウェアまたはソフトウェアとの組み合わせ使用による場合
(4) 当社または当社指定のサービス担当店の作業に起因しないコンピューターウィルスによって
生じた本製品の故障、基本ソフトウェアを含むソフトウェアおよびデータの破損
(5) 停電や電源の瞬時電圧低下を含む電源障害によって生じた本製品の故障、基本ソフトウェア
を含むソフトウェアおよびデータの破損
(6) 正常な終了手順によらずに、本製品の電源スイッチを切断することなどによって生じた本製
品の故障、基本ソフトウェアを含むソフトウェアおよびデータの破損
(7) 故障の原因が機器以外の理由による場合
(8) 高温多湿、腐食性ガス、振動など、過酷な環境条件の中でお使いになった場合
(9) 火災、地震その他の天災地変、放射性物質や有害物質による汚染、および戦争や暴動、犯罪
などその他の不可抗力的事故の場合
(10)いったん据え付けたあと、当社または当社指定のサービス担当店以外により移動あるいは
輸送された場合
(11)消耗品およびこれに準ずる部品
CD-ROM などの記録媒体も消耗品です。
(12)所定の点検、整備が行われていないことに起因する場合
vi AOC-20i/AOC-20i Plus/AOC-20s
4. 製品保証や (1) 当社または当社指定のサービス担当店以外の者により、製品あるいは部品の規格、機能の変
アフターサービスに 更または改造などが行われた場合、および当社指定外の市販部品・模造品などの使用が認め
関する注意事項 られた場合には、製品保証期間内であっても修理費用を請求させていただく場合や以後の修
理・点検を受けられない場合があります。
(2) 製品保証の内容は、日本国内での使用を前提としています。製品を日本国外で使用する場
合、地域によりアフターサービスが提供できない場合がありますので、必ず事前に当社また
は当社指定のサービス担当店にお問い合わせください。
(3) 製品に保証書、仕様書などの文書が添付されている場合、および保証条項を含む契約書が別
途交わされている場合は、それらの文書に記載された保証内容規定に従います。
保守点検、整備
装置の性能を長期にわたって維持し、正しい測定データを得るために、日常点検および定期点検/定期校正が必要
です。
• 日常の保守点検および交換部品については、本書「5 保守および オプション部品」を参照してください。
• 定期点検/定期校正は、当社営業所/代理店または当社指定のサービス担当店に依頼してください。
• 定期交換部品の交換周期は目安です。
使用環境、使用頻度などによって、交換周期が短くなる場合があります。
製品の破棄
本製品は、お住まいの地域の地方条例に従い、産業廃棄物処理業者に委託して廃棄してください。
はじめに ................................................................................................................................. i
取扱説明書の表記 .................................................................................................................. ii
安全にお使いいただくために ................................................................................................ ii
用途に関する注意事項 ..................................................................................................................... ii
据付作業時の注意事項 ..................................................................................................................... ii
作業/操作に関する注意事項 ...........................................................................................................iii
保守点検/整備に関する注意事項 ...................................................................................................iii
緊急時の処置 ................................................................................................................................... iv
停電時の処置 ................................................................................................................................... iv
警告ラベル ............................................................................................................................. v
オートインジェクタ ......................................................................................................................... v
電源部 ............................................................................................................................................... v
製品保証 ............................................................................................................................... vi
アフターサービスと部品の供給期間 ...................................................................................viii
保守点検、整備 ...................................................................................................................viii
製品の破棄 ...........................................................................................................................viii
1 概要
1.2 構成......................................................................................................................2
1.3 システム構成と操作方法について.......................................................................3
1.4 開梱......................................................................................................................5
1.6 特長....................................................................................................................12
1.6.1 オートインジェクタの特長 .............................................................................. 12
1.6.2 オートサンプラの特長 ..................................................................................... 12
1.6.3 オートインジェクタおよびオートサンプラの特長 .......................................... 12
AOC-20i/AOC-20i Plus/AOC-20s ix
もくじ
1.7 仕様 ................................................................................................................... 13
1.7.1 オートインジェクタの仕様 .............................................................................. 13
1.7.2 オートサンプラの仕様 ..................................................................................... 14
2 オートインジェクタ/オートサンプラの取り付け方法
2.1 オートインジェクタのガスクロマトグラフへの取り付け................................. 21
2.1.1 ガスクロマトグラフへの取り付け ................................................................... 21
2.1.2 GC-2014•GC-14A/B のスペーサ取り付け方法................................................. 23
2.2 マイクロシリンジの取り付け、取り外し.......................................................... 26
2.2.1 マイクロシリンジの取り付け .......................................................................... 26
2.2.2 マイクロシリンジの取り外し .......................................................................... 34
2.3 ターレットへの試料ビンケースの組み込み、
ならびにオートインジェクタへのセット.......................................................... 37
2.3.1 ショートターレットへの試料ビンケースの組み込み方法 ............................... 37
2.3.2 ロングターレット(オプション)への試料ビンケースの組み込み方法.......... 38
2.3.3 ターレットのオートインジェクタへの取り付け.............................................. 40
2.3.4 3 種類の溶媒による洗浄を行う場合 ................................................................ 43
x AOC-20i/AOC-20i Plus/AOC-20s
もくじ
2.8 ワークステーションでの制御について..............................................................72
2.8.1 AOC-20i,s の GCsolution、GCMSsolution からの制御
(GC-2010/2010Plus/2014/2025、GCMS-QP2010).......................................... 72
2.8.2 AOC-20i,s の CBM-101/102 使用時の制御
(GC-2010/2010Plus/2014/2025 以外)............................................................. 72
2.8.3 GCMS-QP5000 への取り付け.......................................................................... 73
2.8.4 クロマトパック C-R7A シリーズ GC ネットワークでの制御 ....................... 73
3 操作
3.3 連続分析と注入モード.....................................................................................100
3.3.1 連続分析 ......................................................................................................... 101
3.3.1.1 準備 ...................................................................................................................... 101
3.3.1.2 操作 ...................................................................................................................... 106
3.3.2 優先分析 ......................................................................................................... 107
3.3.3 注入モード ..................................................................................................... 109
3.4 オートサンプラの操作.....................................................................................113
3.4.1 準備 ................................................................................................................ 113
3.4.2 電源投入 ......................................................................................................... 118
3.4.3 パワーランプ.................................................................................................. 118
3.4.4 AOC パラメータ............................................................................................. 119
3.4.5 優先分析と割り込み分析................................................................................ 119
3.4.6 ソルベントフラッシュインジェクションモード............................................ 120
3.5 分析時の注意点................................................................................................122
AOC-20i/AOC-20i Plus/AOC-20s xi
もくじ
4 外部コントロール
5 保守およびオプション部品
6 トラブルシューティング
7 再現性良く分析するために
7.1 マイクロシリンジ使用時の注意点...................................................................153
7.2 マイクロシリンジのメンテナンス...................................................................154
7.5 その他使用上の注意点.....................................................................................158
索引................................................................................................ 159
No Text
1.1 はじめに 1
島津オートインジェクタ AOC-20i /オートサンプラ AOC-20s は当社製ガスクロマトグラフ GC-14A/B、
GC-15A、GC-16A、GC-17A Ver.1/2/3、GC-1700、GC-18A、GC-2010/2010Plus/2014/2025 に取り付け
て、液体試料を自動的にガスクロマトグラフ(GC)に注入するための装置です。
1
GC-2010/2010Plus/2014/2025 用 AOC-20i/AOC-20s は GC に電源部が収納される内蔵電源型です。
既存の外置き電源型も、別途 AOC-20i 取付キットを追加すれば、GC-2010/2010Plus/2014/2025 で使用 1
「5.5 オプション」P.147 を参照してください。
可能です。
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1
AOC-20i/AOC-20i Plus/AOC-20s 1
1 概要
1.2 構成
オートインジェクタ AOC-20i /オートサンプラ AOC-20s は、オートインジェクタ 1 と電源部 2 と
オートサンプラ 3 の 3 つのユニットで構成されます。
(オートサンプラなしの構成でも使用可能です。)
1
1
3 3
内蔵
2 2
内蔵電源型 外置き電源型
図 1-1
名称 部品番号 備考
1 オートインジェクタ S221-72310-41
2 電源部 内蔵型 GC-2014 用 S221-72350-41 内蔵型電源部の端子はガスクロマ
トグラフの背面にあります。
GC-2010/2010Plus 用 S221-72352-41
(「1.8.3 電源部」P.17 参照)
GC-2025 用 S221-73959-91
外置き型 S221-72347-42
3 オートサンプラ S221-72300-41
2 AOC-20i/AOC-20i Plus/AOC-20s
1.3 システム構成と操作方法について
1.3 システム構成と操作方法について
オートインジェクタ/オートサンプラは本体キーボード部のキーと LED ディスプレイだけを用いたスタ
ンドアローン操作を含め、ガスクロマトグラフシステムの構成により以下のように、(1) から (4) までの
4 通りの操作方法があります。
本取扱説明書では主に (2) と (4) について説明します。
(1) と (3) についてはそれぞれ GCsolution などの PC ソフトの取扱説明書をあわせて参照してください。
1
GC-2010/2010Plus/2014/2025
図 1-2
PC ソフト側でオートインジェクタ/オートサンプラが使用できるように設定してください。
オートインジェクタ/オートサンプラの設定は原則として PC ソフト側で行ってください。
GCsolution では設定できない機能だけガスクロマトグラフで行ってください。
ガスクロマトグラフでも設定できない機能についてはオートインジェクタのキー操作をしてくだ
さい。
図 1-3
オートインジェクタ/オートサンプラ設定は原則としてガスクロマトグラフ本体で行ってくださ
い。ガスクロマトグラフでは設定できない機能についてはオートインジェクタのキー操作をして
ください。
ガスクロマトグラフの SET キー Line 設定で AOC をラインに組み込んでください。
(詳細はガス
クロマトグラフの取扱説明書を参照してください。)
AOC-20i/AOC-20i Plus/AOC-20s 3
1 概要
GC-2010/2010Plus/2014/2025 以外
図 1-4
オートサンプラ/オートインジェクタの設定は原則として PC あるいはクロマトパックで行って
ください。
ただし、各ソフトウェアで設定できない機能についてはオートインジェクタ本体でキー操作をし
てください。
(4) 上記以外の場合
(例:GC-14A/B+C-R8A-GC ネットワークを使用しない場合)
図 1-5
すべてオートインジェクタ本体で設定してください。
@ 注記
GC-2010/2010Plus/2014/2025 や CBM-101/102 を AOC-20i/AOC-20s とリンクしない場合は (4) の操作方
法になります。
4 AOC-20i/AOC-20i Plus/AOC-20s
1.4 開梱
1.4 開梱
開梱前の製品の梱包に大きな損傷などがありましたら、直ちにお買い求めになった当社営業所または代
理店へご連絡ください。
開梱後は、内容物が内容明細リストと一致していることを、「1.5 付属品」P.6 を参照してご確認くださ
い。万が一、内容物の不足や損傷などがありましたら、直ちに当社営業所または代理店へご連絡くださ
い。 1
AOC-20i/AOC-20i Plus/AOC-20s 5
1 概要
1.5 付属品
オートインジェクタ/オートサンプラには以下の付属品があります。開梱時にあわせてご確認ください。
1.5.1 オートインジェクタ付属品
名称 部品番号 個数 備考
1 AOC 用コード S221-49794-91 1 電源側にフェライトコア付
5 マイクロシリンジ(10 μl 用) S221-34618 1
6 ケーブルクランプ S072-60330-01 1
7 ニードルガイド S221-44584 2
8 プランジャホルダ S221-44790 5
9 バレルホルダ S221-44780 2
0 ローレットネジ(プランジャ用) S037-02820 1
g オサエ、シリンジバレル S221-48989-91 1
1.5.2 AOC 電源
GC-2010/2010Plus 用 (S221-72351-41)
名称 部品番号 個数 備考
1 AOC 電源部 S221-72352-41 1
6 AOC-20i/AOC-20i Plus/AOC-20s
1.5 付属品
GC-2014 用 (S221-72349-41)
名称 部品番号 個数 備考
1 AOC 電源部 S221-72350-41 1
名称 部品番号 個数 備考
1 AOC 電源部 S221-73959-91 1
名称 部品番号 個数 備考
1 AOC 電源部 (100 ~ 120 V) S221-72347-42 1
4 スタンド S221-44992-92 2
6 グラウンドコード S221-45073-91 1
名称 部品番号 個数 備考
1 AOC 電源部 (220 ~ 240 V) S221-72347-42 1
4 スタンド S221-44992-92 2
6 グラウンドコード S221-45073-91 1
AOC-20i/AOC-20i Plus/AOC-20s 7
1 概要
1.5.3 オートインジェクタ取付部品
GC-2010/2010Plus 用(部品番号 S221-44548-93)標準付属
名称 部品番号 個数 備考
1 スペーサ、左後側 S221-44585 1
2 スペーサ、左前側 S221-44892 1
3 スペーサ、高さ調整用 S221-45215 1
4 スペーサ、右後側 S221-48270 1
5 スペーサ、右前側 S221-48271 1
6 スペーサ S037-38786-29 1
7 バネワッシャ、M4 用 S023-77040 4
8 ワッシャ、M4 用 S023-66140-01 2
9 ナット、M4 用 S023-04140 1
0 スパナ、7 × 8 S086-03047-04 1
a スパナ、5.5 × 7 S086-03047-03 1
名称 部品番号 個数 備考
1 スペーサ、後側 S221-70185 2
2 スペーサ、右前側 S221-70183 1
3 スペーサ、左前側 S221-44892 1
4 スペーサ、高さ調節用 S221-70184 1
5 バネワッシャ、M4 用 S023-77040 2
6 ワッシャ、M4 用 S023-66240-01 2
7 ナット、M4 用 S023-04140 1
8 スパナ、7 × 8 S086-03047-04 1
9 スパナ、5.5 × 7 S086-03047-03 1
a ワッシャ、M3 用 S023-77030 2
b クランプ S072-60330-01 2
c 保護シール S221-70923 1
8 AOC-20i/AOC-20i Plus/AOC-20s
1.5 付属品
名称 部品番号 個数 備考
1 スペーサ、右前側 S221-73791 1
2 スペーサ、左前側 S221-73792 1
4
スペーサ、右後側
スペーサ、左後側
S221-73793
S221-73794
1
1
1
5 スペーサ、高さ調整用 S221-45215 1
6 スペーサ S037-38786-29 1
7 バネワッシャ、M4 用 S023-77040 4
8 ワッシャ、M4 用 S023-66140-01 2
9 ナット、M4 用 S023-04140 1
0 スパナ、7 × 8 S086-03047-04 1
a スパナ、5.5 × 7 S086-03047-03 1
名称 部品番号 個数 備考
1 スペーサ、後側 S221-44585 2
2 スペーサ、前左側 S221-44892 1
3 スペーサ、前右側 S221-44613 1
4 スペーサ、高さ調整用 S221-45215 1
a ワッシャ、M3 用 S023-66130-01 4
b バネワッシャ、M4 用 S023-77040 4
c ワッシャ、M4 用 S023-66140-01 2
d ナット、M4 用 S023-04140 1
e スパナ、7 × 8 S086-03047-04 1
AOC-20i/AOC-20i Plus/AOC-20s 9
1 概要
名称 部品番号 個数 備考
1 スペーサ、後側 S221-44727 2
2 スペーサ、前左側 S221-44726 1
3 スペーサ、前右側 S221-44895 1
4 スペーサ、位置ぎめ用 S221-44725 2
5 取付台 S221-44731 1
6 位置ぎめ板(PACKED 用) S221-44728 1
7 位置ぎめ板(SPL 用) S221-44729 1
8 位置ぎめ板(OCI 用) S221-44730 1
b ニードルガイド(OCI 用) S221-45205 1
c ネジ、M3 × 6 S020-46534 2
d ネジ、M4 × 12 S020-46549 4
e バネワッシャ、M4 用 S023-77040 4
f ナット、M4 用 S023-04140 1
g スパナ、7 × 8 S086-03047-04 1
10 AOC-20i/AOC-20i Plus/AOC-20s
1.5 付属品
1.5.4 オートサンプラ標準付属品
名称 部品番号 個数 備考
1 1.5 ml 試料ビンラック S221-44709-91 6
3 4 ml 試料ビンケース S221-32949-01
S221-34266-93
2
1
1
4 セプタム、ラージ 4 ml Assy 10 個入
7 セプタム、スモール S221-41233 20
a オートサンプラ取付台 S221-44486-92 1
b オートサンプラ取付板、 S221-44918 1
GC-17A Ver.1 用
c オートサンプラ取付板、GC-14B 用 S221-45168 1
d スペーサ、CB-405 S037-38787-64 2
e ネジ、M4 × 8 S020-46547 1
f ネジ、M4 × 12 S020-46549 2
g ネジ、M4 × 16 S020-46551 3
h ネジ、M4 × 25 S020-46553 4
i ネジ、M4 × 30 S020-46554 4
j ネジ、M3 × 8 S221-46535 6
k ラベル、試料ビンラック用 S221-45094 1
l M4 歯付座金 S023-81040-01 4
m グラウンドコード S221-45073-91 1
1.5.5 オートサンプラ取付部品(GC-2014、GC-14A/B 用)
GC-2014、GC-14A/B にて INJ2 ~ 4 でオートサンプラを使用する場合に必要となる部品です。
オプションですので、必要に応じてご購入ください。
名称 部品番号
GC-2014 用取付台(20s 用) S221-46217-92
ロングターレットセット S221-45622-91
AOC-20i/AOC-20i Plus/AOC-20s 11
1 概要
1.6 特長
1.6.1 オートインジェクタの特長
(1) 注入速度が変えられます。
(2) 高粘性試料の吸入ができます。
(3) ワンタッチ装着が可能です。
1.6.2 オートサンプラの特長
(1) オプションの冷却保温専用試料ビンラック使用により、サンプルの冷却や保温が可能です。
(冷却/保温水供給のための恒温循環水槽が必要です。)
1.6.3 オートインジェクタおよびオートサンプラの特長
(1) 1.5 ml 試料ビンと 4 ml 試料ビンのどちらも使用することができます。
(3) 3 種類の溶媒による洗浄が可能です。
(4) ガスクロマトグラフ本体からのパラメータ設定が可能です。(GC-2010/2010Plus/2014/2025 使用
時)
12 AOC-20i/AOC-20i Plus/AOC-20s
1.7 仕様
1.7 仕様
1.7.1 オートインジェクタの仕様
注入方式: マイクロシリンジによる液体サンプル注入
0.5 μl、5 μl、10 μl、50 μl、250 μl(10 μl 以外はオプション) 1
! 注意
• マイクロシリンジ・試料ビンなどの部品の破損や装置の故障の原因となりますので、専用
シリンジ以外は使用しないでください。
• 本製品の短絡電流定格は 50 A です。
• 本製品は設置カテゴリⅡ、汚染度 2 の使用に適合しています。
• 高度 2000 m 以下で使用してください。
• 屋内で使用してください。
AOC-20i/AOC-20i Plus/AOC-20s 13
1 概要
1.7.2 オートサンプラの仕様
ソルベントフラッシュ用溶媒使用: 可能
標準試料添加: 可能
クーリング・ヒーティング: 冷却/保温ユニット使用により可能(オプション)
(使用可能温度範囲:0 °C ~ 60 °C)
試料数: 1.5 ml 試料ビン 試料ビンラック 1 個に 25 収納可能
4 ml 試料ビン 試料ビンラック 1 個に 16 収納可能
標準付属取付台 6 150 96
冷却/保温ユニット 保温 5 125 80
(オプション)使用時
冷却 3 75 48
冷却/保温ユニット 保温 3 75 48
(オプション)使用時
冷却 2 50 32
標準 保温使用時 冷却使用時
図 1-6
@ 注記
GC-2014 用取付台使用時は ↑ で示したラックが取り付けできません。
14 AOC-20i/AOC-20i Plus/AOC-20s
1.8 各部の名称
1.8 各部の名称
1.8.1 オートインジェクタ
1
1
9 4
7
6
図 1-7
No. 名称 No. 名称
1 ケース 6 ターレットガイド
2 ドア 7 ターレットギア
3 プランジャ駆動部 8 キーボード部
4 シリンジ駆動部 9 ディスプレイ
5 ニードルガイド
AOC-20i/AOC-20i Plus/AOC-20s 15
1 概要
1.8.2 オートサンプラ
図 1-8
No. 名称 No. 名称
1 アーム 4 トレー
2 グリッパ 5 パワーランプ
3 試料ビンラック
16 AOC-20i/AOC-20i Plus/AOC-20s
1.8 各部の名称
1.8.3 電源部
内蔵型
電源部はガスクロマトグラフの背面から見て向かって左側の下方にあります。
! 警告 1
• 高電圧注意
感電する危険があります。認定されたフィールドエンジニア以外はカバーを取り外さないでくださ
い。
1 1 1
2 2 2
3 3 3
4 4 4
5 5 5
6 6 6
No. 名称 No. 名称
1 START/READY コネクタ 4 サンプラコネクタ
通常、2 の光リンクコネクタは使用しません。
AOC-20i/AOC-20i Plus/AOC-20s 17
1 概要
外置き型
! 警告
• ヒューズは定められたタイプ、容量のものをお使いください。
ヒューズを交換する前に必ず電源コードを抜いてください。
図 1-12
No. 名称 No. 名称
1 電源ランプ 2 電源スイッチ
9 8 7 6 5 4 3 2
図 1-13
No. 名称 No. 名称
1 AC インレット、ヒューズホルダ 6 補助コントロールコネクタ
2 グランド端子 7 サンプラコネクタ
5 RS-232C コネクタ
18 AOC-20i/AOC-20i Plus/AOC-20s
1.9 動作環境
1.9 動作環境
装置性能維持のために下記の仕様温度/湿度範囲内で使用してください。なお本装置は下記の動作温度
/湿度範囲において動作可能です。
仕様温度範囲
仕様湿度範囲
10 °C ~ 30 °C
50% ~ 60%
1
動作温度範囲 5 °C ~ 40 °C
動作湿度範囲 5% ~ 90%
AOC-20i/AOC-20i Plus/AOC-20s 19
1 概要
No Text
20 AOC-20i/AOC-20i Plus/AOC-20s
2 2 オートインジェクタ/オー
トサンプラの取り付け方法
2.1 オートインジェクタのガスクロマトグラフへの取り付 2
け
2
2.1.1 ガスクロマトグラフへの取り付け
ガスクロマトグラフの機種にかかわらず、オートインジェクタのガスクロマトグラフへの取り付け方法
2
は基本的にすべて同じです。
ここの図では、GC-2010 を例にとり説明します。 2
1 ガスクロマトグラフに取り付けられている取り付けピンにオートインジェクタを上からはめ
ます。ピンは 4ヵ所あります。注入口フィンにオートインジェクタがはまり、ガタつきのな
2
い所までしっかりはめ込んでください。
この後、AOC と GC を接続する AOC コードが外れている場合は接続します。 2
! 注意
• AOC コードの取り付け、取り外しは、必ず AOC 電源が OFF の状態で行ってくださ
2
い。
AOC 電源が ON の状態でコードの取り付け、取り外しを行った場合、誤動作や故障の原因と
なります。
2
1 上からしっかり、ガタつきのない所まではめ込みます。 2
2 AOC コード ... 矢印の位置を合わせて取り付け、取り外しをしてください。
3
2
AOC コードは、ターレット動作の妨げにならないよう付属のフックで固定してください。
2
1 2
2
2
3 2
2
図 2-1
2
AOC-20i/AOC-20i Plus/AOC-20s 21
2 オートインジェクタ/オートサンプラの取り付け方法
@ 注記
取り付け方が不十分な場合には、電源を投入すると "-11" のエラーがディスプレイに表示されます。
このときは取り付け状態を確認して、もう一度しっかり押し込んで取り付けてください。
@ 注記
AOC コードを接続したままでもオートインジェクタの取り付け/取り外しが可能です。オートイ
ンジェクタ本体を遠くへ移動する際など AOC コードがとどかない所へおく場合には AOC コード
を取り外してください。
またオートインジェクタを取り外したい場合は、オートインジェクタ本体をまっすぐ引き上げれば外せ
ます。
@ 注記
GC-2014、GC-14A/B で使用される場合は、図 2-2 に示す GC-2010 などの他のガスクロマトグラ
フで必要な板バネ、ネジ、スペーサが取り外されています。オートインジェクタを GC-2010 など
で使用する場合、必要になりますので大切に保管してください。
この板バネ、ネジ、スペーサが 注入口フィンが入る穴部
取り外されている(GC-2010、
GC-17A などの使用時に必要)。
オートインジェクタの底面図
図 2-2
22 AOC-20i/AOC-20i Plus/AOC-20s
2.1 オートインジェクタのガスクロマトグラフへの取り付け
スペーサ、後ろ側
S221-70185
1 2 3 4
スペーサ、前左下
S221-44892
スペーサ、前右側
1 2 1 3 2 4 3 4 S221-70183
図 2-3
AOC-20i/AOC-20i Plus/AOC-20s 23
2 オートインジェクタ/オートサンプラの取り付け方法
GC-2014 の場合
M3 バネワッシャ
M4 バネ
ワッシャ
INJ/DET 取付板
図 2-4
2 INJ/DET カバーを固定しているローレットネジを緩め、カバーを取り外します。
5 INJ/DET カバーを元どおりに取り付けて、ローレットネジを締めて固定します。
@ 注記
• バネワッシャが間にはさまれていますのでなくさないように注意してください。
• 前側スペーサの左右を間違えないようにしてください。
• オートインジェクタを取り付けたときにガタつく場合はオーブン扉を開けて前左側のスペーサの長さを
調整してください。
前左側スペーサ中央のナットを緩めるとスペーサの上部分を上下させることができます。
調整後はナットを締めてスペーサの上部分が動かないように固定してください。
24 AOC-20i/AOC-20i Plus/AOC-20s
2.1 オートインジェクタのガスクロマトグラフへの取り付け
GC-14A/B の場合
GC-2014 と同様に以下の図を参考にして取り付けてください。
スペーサ後側 (S221-44727)
M4 バネワッシャを通したのち固定する。
M4 バネワッシャ
M4 バネワッシャ
2
スペーサ前左側(高さ調整用)
(S221-44726)
オートインジェクタを取り付け
た際のガタつき調整用。
M4 ナット部で固定する。
(付属のスパナを使用)
M4 バネワッシャ スペーサ前右側 (S221-44895)
M4 バネワッシャを通したの
ち固定する。
M4 ナット
図 2-5
AOC-20i/AOC-20i Plus/AOC-20s 25
2 オートインジェクタ/オートサンプラの取り付け方法
2.2 マイクロシリンジの取り付け、取り外し
オートインジェクタには、標準で 10 μl 用シリンジ (P/N S221-34618) が付属しています。
取り付け・取り外しの方法は次のとおりです。
他の容量シリンジ(オプション)の場合も取り付け手順は同様ですが、設定変更が必要ですので、「3.3.3
注入モード」P.109 の「大量試料導入法(低速注入法)」をあわせて参照してください。
2.2.1 マイクロシリンジの取り付け
1 オートインジェクタの電源を投入してください。
(電源の入れ方は「3.1.2 電源投入」P.76 を参照してください。)
2 オートインジェクタ上部の半円形のへこみに指をかけ、ドアを手前に引いて開けてください。
@ 注記
ドアを開けた状態のとき、ディスプレイに "OP" と表示されることを確認してください。表示され
ない場合は当社指定のサービス担当店までご連絡ください。
上部半円のへこみ
STOP キー
図 2-6
4 ニードルがシリンジのバレルに対してまっすぐに取り付けられていることを確認してくださ
い。
平らな台などの上でフランジが干渉しないようにシリンジを転がしたとき、ニードルが曲がっていると
ニードル先端と台との間隔が変化するので確認することができます。
ニードルが曲がったままシリンジを取り付けると注入動作時にニードルが折れ曲がるおそれがあります。
このような場合、指でニードルを根元(シリンジバレルにニードルが取り付けられている部分)で少し
曲げてまっすぐになるようにしてください。
26 AOC-20i/AOC-20i Plus/AOC-20s
2.2 マイクロシリンジの取り付け、取り外し
5 シリンジバレル部にシリンジ取り外し用のバレルホルダ(P/N S221-44780)を通してください。
取り付け位置は図 2-7 に示す範囲にしてください。
1 バレルホルダを矢印の方向にバレルに通します。
2 フランジから 4 mm ~ 6 mm の所まで通します。
3 フランジに対して下の右図の方向にバレルホルダを通します。
4 シリンジの目盛りがある側にバレルホルダが突出するようにセットします。
1 フランジ
3
シリンジの目盛りをこちら側にした方が
AOC に取り付けたときに見やすくなる。
図 2-7
6 シリンジ駆動部をいちばん上にした状態で、プランジャ駆動部のローレットネジ部を持って
プランジャ駆動部を 16 mm 以上、上げてください。
上げにくい場合はプランジャモーター部のプーリを回して上げても構いません。
1 シリンジ駆動部はいちばん上に上げておきます。
2 電源を ON にし初期動作が完了した状態ではいちばん上(ホームポジション)にあります。
ローレットネジ
プランジャモーター部
のプーリ
プランジャ駆動部
1, 2
16 mm
以上上げる。
シリンジ駆動部
図 2-8
@ 注記
3 の手順(ドアをあけた状態で STOP キーを押す)を行っていないとプランジャモーターが通電状
態のため、プランジャ駆動部を上げることができません。必ず 3 の手順を行ってください。
AOC-20i/AOC-20i Plus/AOC-20s 27
2 オートインジェクタ/オートサンプラの取り付け方法
7 シリンジ駆動部がいちばん上にある状態でシリンジオサエを開けてください。
1 シリンジオサエを開けます。
8 シリンジを少し手前に傾け、ニードルガイドにニードルの先端を斜めから通してください。
このときプランジャはいちばん下の状態にしてください。シリンジバレルは容量の目盛りのある部分を
前面に向けてください。
1 バレルホルダの突出している側を前向きにして差し込みます。
2 ニードルをニードルガイドの穴に 2 mm ほど差し込みます。
3 矢印の方向にシリンジバレルをシリンジ駆動部に差し込み固定します。
9 フランジが爪 3 の上に挟まるように、シリンジバレルをシリンジ駆動部の爪にしっかり奥まで
はめ込みます。
はめ込みが不十分な場合、ニードルが曲がることがあります。
バレルホルダが図 2-9 の位置になっていること、ニードルの先端がニードルガイドに入っていることを
確認してください。
1 フランジの長い側を正面にして差し込みます。
2 フランジは爪 3 の上側に差し込みます。
3 バレルホルダは爪 2 と爪 3 の間にきます。
4 ニードルがニードルガイドの穴に入っているか確認します。
5 シリンジの目盛りが前側の方が見やすくなります。
図 2-7 のようにバレルホルダをはめると図 2-9 のようになります。
10 シリンジオサエでシリンジバレルを固定してください。
シリンジオサエでシリンジを固定します。
9-1, 9-2
爪3
爪3
9-3
爪2
爪2
8-1 10
7
爪1 8-3 爪1
ニードルガイド
9-5
8-2 9-4
左側面図 正面図
図 2-9
28 AOC-20i/AOC-20i Plus/AOC-20s
2.2 マイクロシリンジの取り付け、取り外し
@ 注記
シリンジは図 2-9 に示したようにバレルホルダ、シリンジフランジの方向に注意し、しっかり奥ま
でシリンジ駆動部にはめ込んで固定してください。方向が間違っていたり、奥まで入っていない
と、ニードルが曲がることがあります。
@ 注記
シリンジオサエは必ず閉じてください。開放のままでシリンジ駆動部を動作させると、シリンジオ
サエが外れたり、破損したりします。
標準付属品にシリンジオサエの予備が 1 個付属しています。取り付ける際は、図 2-10 の方法で
行ってください。
2
オサエ、シリンジバレル
(P/N S221-48989-91)
取り付ける場合は、指で
矢印の方向に押さえて凸
部をはめ込む。
図 2-10
@ 注記
シリンジを取り付ける際は、必ずプランジャをいちばん下の状態にしてください。プランジャが上
がっていると、プランジャ駆動部に引っかかり、プランジャが曲がることがあります。
AOC-20i/AOC-20i Plus/AOC-20s 29
2 オートインジェクタ/オートサンプラの取り付け方法
11 シリンジ駆動部にシリンジが取り付けられプランジャがいちばん下にある状態で、プラン
ジャボタンにプランジャホルダを前から取り付けてください。
このときプランジャボタンにあたる所まで差し込んでください。
プランジャホルダ
プランジャボタン
プランジャボタンを
前側から差し込む。
プランジャが底にあ
たっていることを確認
し、プランジャボタン
にプランジャホルダを
前側から差し込む。
図 2-11
12 プランジャ駆動部のローレットネジを緩め 7 mm 以上引き出してください。
@ 注記
プランジャ駆動部のローレットネジは充分に引き出しておいてください。プランジャホルダの凸部
があたってしまうとネジ止めできませんし、プランジャを破損するおそれもあります。
穴より引き出しておく。
ローレットネジ
7 mm 以上引き出す。
図 2-12
30 AOC-20i/AOC-20i Plus/AOC-20s
2.2 マイクロシリンジの取り付け、取り外し
13 6 で 16 mm 引き上げていたプランジャ駆動部底面の穴がプランジャホルダの凸部に入るとこ
ろまで、プランジャ駆動部を引き下ろしてください。
プランジャ駆動部の上部またはローレットネジに指をかけて引き下ろしてください。下ろしにくい場合
には、プランジャモーターのプーリを回して下ろしても構いません。
1 プランジャ駆動部を引き下げます。
2 プランジャホルダ凸部が穴にはまります。
プランジャ駆動部上部
穴
1
2
ローレットネジ
プランジャホルダ凸部
2
図 2-13
14 RESET(橙色のキー)を押してください。
プランジャ駆動部がホームポジションに移動します。
プランジャ駆動部
下がる。
少し隙間ができる
状態が正常。
図 2-14
! 注意
• プランジャ駆動部が動作しますので、駆動部の付近に手を入れないでください。
このとき、プランジャ駆動部とシリンジ駆動部の間に少し隙間がある所でとまります。
AOC-20i/AOC-20i Plus/AOC-20s 31
2 オートインジェクタ/オートサンプラの取り付け方法
15 プランジャがシリンジバレルの下部にしっかりあたるようプランジャホルダをかるく押し下
げてください。
プランジャ先端が確実にバレルのゼロ点にあることを確認してください。
ローレットネジ
図 2-15
16 プランジャ駆動部のローレットネジを締め付けてプランジャホルダを固定してください。
@ 注記
8 の手順でプランジャはシリンジバレルの下部にあたってゼロ点にあります。そのまま軽くプラン
ジャホルダの手前の凸部分を指で下へ押さえながらローレットネジを締め付けて固定してくださ
い。
プランジャが曲がりますのであまり強く押さえすぎないようにしてください。
プランジャが底にあたって
いることを確認。
図 2-16
32 AOC-20i/AOC-20i Plus/AOC-20s
2.2 マイクロシリンジの取り付け、取り外し
@ 注記
プランジャを固定したのち、プランジャがシリンジバレルの下部にあたっていること、プランジャ
先端が確実にバレルのゼロ点にあることを確認してください。プランジャがシリンジバレルの下部
にあたっていない場合は、新しいプランジャホルダに交換して取り付けをやり直してください。
またこのとき、プランジャ駆動部はシリンジ駆動部に対して図 2-16 に示したように少し隙間があ
ります。この位置がプランジャ駆動部のホームポジションとなります。
! 注意
• 電源を入れないでマイクロシリンジを取り付けると、このホームポジションへの移
動操作ができません。その結果、試料を正しく吸い上げることができない場合があ
2
ります。必ず電源を入れた状態でマイクロシリンジを取り付けてください。
17 オートインジェクタのドアを閉めてください。
以上で、オートインジェクタへのマイクロシリンジの取り付けは完了です。
試料の注入方法については「3 操作」P.75 を参照してください。
@ 注記
プランジャホルダは一度使用するとローレットネジによる凹みができます。マイクロシリンジ交換の際に
は新しいものに交換することをお勧めします。
@ 注記
プランジャは空打ちを続けた場合や、長時間放置した場合に動きが悪くなることがあります。オートイン
ジェクタで使用する際には、必ずプランジャ動作がスムーズであることを確認してください。また、溶媒
で洗浄するなどプランジャのメンテナンスを充分に行ってください。
なおプランジャがかたくなり、動きが悪くなると "-03" エラーを表示して動作が停止します。エラーにな
る前にメンテナンスを行ってください。
特に 50 μl シリンジ、250 μl シリンジ(いずれもオプション)は標準付属の 10 μl シリンジに比べて短期間
で動作が重くなる傾向があります。これらのシリンジを使用される場合は、使用後すみやかにシリンジの
メンテナンスをしてください。
@ 注記
シリンジは消耗品です。使用している間にシリンジのプランジャとバレルの間の隙間が大きくなり漏れが
生じる場合があります。漏れがあると再現性が悪くなります。ガスクロマトグラフの注入口セプタム交換
時など定期的に漏れがないか確認してください。
AOC-20i/AOC-20i Plus/AOC-20s 33
2 オートインジェクタ/オートサンプラの取り付け方法
! 注意
• OCI シリンジについて(GC-17A (OCI-17) 使用時だけ)
INJ として OCI を使用する場合には OCI シリンジ(P/N S221-37282-02;オプション)を使用しま
す。このシリンジはキャピラリカラムの直接導入できるようにニードル先端が途中から細くなって
います。オートインジェクタへの取り付け方法は同じですが、シリンジの注入位置を標準より 3
mm 高く設定してください。設定を変更しないで使用するとシリンジバレルを破損するおそれがあ
ります。
標準のシリンジ使用の場合は設定を元の 0 mm に戻してください。3 mm 高い設定のままでは再現
性の悪化などのおそれがあります。
1 FUNCTION キーを押します。
(この時点では前回に設定していた FUNCTION の番号が表示されます。)
2 数値変更キーで F27 にして ENTER キーを押してください。
3 表示を 003 にして ENTER キーを押してください。
@ 注記
この設定値は 0 ~ 22 mm(上方向)まで変更できます。
2.2.2 マイクロシリンジの取り外し
2 オートインジェクタのドアを開け、STOP キーを押してください。
図 2-17
34 AOC-20i/AOC-20i Plus/AOC-20s
2.2 マイクロシリンジの取り付け、取り外し
図 2-18
3 プランジャを固定しているローレットネジを緩め、プランジャ駆動部を 16 mm 以上引き上げ
てください。
上げにくい場合はプランジャモータ部のプーリを回して上げても構いません。
AOC 電源が OFF の場合、もしプランジャ駆動部がホームポジション(いちばん下)で止まっていなく
ても、その位置から 16 mm 以上引き上げればシリンジを取り外すことは可能です。
ローレットネジを緩めて
プランジャ駆動部をプラ
ンジャホルダ凸部から外
れる所まで(約 16 mm)
引き上げる。
プランジャ
ホルダ凸部
図 2-19
4 プランジャホルダをプランジャから外したのちシリンジオサエを開けてください。
AOC-20i/AOC-20i Plus/AOC-20s 35
2 オートインジェクタ/オートサンプラの取り付け方法
5 プランジャがいちばん下にあることを確認の上、バレルホルダを持って前方下向きに傾ける
ようにバレルを引き出し、シリンジをシリンジ駆動部から引き抜いてください。
バレルホルダ部
図 2-20
以上で、オートインジェクタからのマイクロシリンジの取り外しは完了です。
36 AOC-20i/AOC-20i Plus/AOC-20s
2.3 ターレットへの試料ビンケースの組み込み、ならびにオートインジェクタへのセット
2.3 ターレットへの試料ビンケースの組み込み、ならびに
オートインジェクタへのセット
2.3.1 ショートターレットへの試料ビンケースの組み込み方法
ターレットおよび試料ビンケースは、図 2-21 に示したユニットごとにわかれています。図 2-21 の 1、
2、3 を目的により組み合わせて、使用します。
図 2-21
3
2
図 2-22
AOC-20i/AOC-20i Plus/AOC-20s 37
2 オートインジェクタ/オートサンプラの取り付け方法
図 2-23
2.3.2 ロングターレット(オプション)への試料ビンケースの組み込み方法
出荷時に以下に示すようにすでにセットされていますが、ロングターレットの組み込み方法を説明しま
す。
ロングターレットおよび試料ビンケースは図 2-24 で示したようにユニットに分かれています。
図 2-24 の 1(S221-45608-92)、2(S221-32949-01)、3(S221-45609-92)、3'(S221-45609-91)
を目的により組み合わせ使用できます。
凹部(穴があいている)
3 1.5 ml 試料ビンケース(穴なし)
3’ 1.5 ml 試料ビンケース(穴あり)
凸部
図 2-25
38 AOC-20i/AOC-20i Plus/AOC-20s
2.3 ターレットへの試料ビンケースの組み込み、ならびにオートインジェクタへのセット
3’ 3 2
図 2-26
3’
図 2-27
AOC-20i/AOC-20i Plus/AOC-20s 39
2 オートインジェクタ/オートサンプラの取り付け方法
2.3.3 ターレットのオートインジェクタへの取り付け
ショートターレット、ロングターレットともオートインジェクタへの取り付け方法は同じです。ただし、
ガスクロマトグラフで使用するターレットのショート/ロングの設定がありますので、必ず以下の手順
により設定してください。
@ 注記
GCsolution などの PC ソフト使用時は PC ソフト側で設定しないとこの設定はクリアされますので、ご注
意ください。詳細は各種ソフトの取扱説明書の環境設定方法を参照してください。
GC-2010/2010Plus/2014/2025 の場合
図 2-28
@ 注記
GC-2010/2010Plus/2014/2025 の場合、設定変更はガスクロマトグラフ本体で行い、オートインジェクタ
本体のキー操作では行わないでください。電源再投入後ガスクロマトグラフ側で設定されているパラメー
タに合わせてオートインジェクタ本体の設定が変更されます。
ガスクロマトグラフ操作の詳細は各ガスクロマトグラフの取扱説明書を参照してください。
@ 注記
OPTION キーを繰り返し押しても AOC パラメータの画面が現れないときは、ガスクロマトグラフの SET
キー Line 設定で AOC がラインに組み込まれていることを確認してください。
その他の GC の場合
1 FUNCTION キーを押します。
(この時点では前回に設定していた FUNCTION の番号が表示されます。)
2 数値変更キーで F93 にして ENTER キーを押してください。
3 表示を下記の数値にして ENTER キーを押してください。
ショートターレットの場合 000(初期値)
ロングターレットの場合 001
上記設定により使用するターレットのショート/ロング設定が完了します。
40 AOC-20i/AOC-20i Plus/AOC-20s
2.3 ターレットへの試料ビンケースの組み込み、ならびにオートインジェクタへのセット
次の手順に従ってターレットをオートインジェクタに取り付けてください。
図 2-29
2 ターレットの歯を手前側にしてオートインジェクタのターレットガイドに差し込みます。
ターレットガイドに差し込んだターレットはモーター歯車と歯がかみ合う所まで差し込んでおいてくだ
さい。右側から差し込む場合も、左側から差し込む場合も、歯がモータ歯車に引っかかってからさらに
20 mm 以上差し込みます。
(オートサンプラが取り付けられている場合は右側からしか差し込めません。)
図 2-30
AOC-20i/AOC-20i Plus/AOC-20s 41
2 オートインジェクタ/オートサンプラの取り付け方法
図 2-31
@ 注記
ターレットは RESET キーを押すとホームポジションに動いたあと、モーターの励磁はなくなりますので
取り外すことができます。
@ 注記
分析中(GC の READY 待ちの状態)は、ターレットモーターは励磁されています。この分析中にター
レットを取り外したい場合は、STOP キーを押すとモーターの励磁がなくなり、取り外しできます。その
後、ターレットをまた取り付ける場合には、2 の手順のように歯車に差し込んだ後 START キーを 1 回押し
てください。引き続き分析を行います。
RESET キーを押してターレットを取り外したり、ターレット取り付け後に RESET キーを押した場合は、
引き続き分析は行われません。RESET キーを押した後 START キーを押すと分析は開始されますが、続き
からではなく最初から分析が開始されます。
42 AOC-20i/AOC-20i Plus/AOC-20s
2.3 ターレットへの試料ビンケースの組み込み、ならびにオートインジェクタへのセット
2.3.4 3 種類の溶媒による洗浄を行う場合
4 ml 試料ビンケースを 2 個追加することで、溶媒 3 本での洗浄が可能です。
このときラックは下図のように取り付けます。分析できる試料の数は、ショートターレットの場合 1 本、
ロングターレットの場合 7 本です(1.5 ml ビン)。なお、1 の位置は 4 ml ビン専用です。
試料ビン用ポジション 1
(試料ビン用ポジション)
C 廃液ビン B 廃液ビン A 廃液ビン
溶媒ビン 溶媒ビン 溶媒ビン 2
1
図 2-32
GC-2010/2010Plus/2014/2025 の場合
3 溶媒 3 本使用の設定を「Yes」に設定してください。
図 2-33
AOC-20i/AOC-20i Plus/AOC-20s 43
2 オートインジェクタ/オートサンプラの取り付け方法
その他の GC の場合
@ 注記
オートサンプラ使用時とはソルベントフラッシュモードの際に以下の点が異なります。
• 標準試料を添加する設定はできません。
• ソルベントフラッシュ用溶媒を別のバイアルに入れて使用することはできません。
• 洗浄溶媒がソルベントフラッシュ溶媒となります。(溶媒 3 本使用時は 3 番目の洗浄溶媒)
@ 注記
FUNCTION 08 が初期値 ("000") のとき溶媒 3 本使用となります。(「3.2.8 FUNCTION キー」P.88 溶媒選
択 F08 参照)
44 AOC-20i/AOC-20i Plus/AOC-20s
2.4 試料ビンの種類およびターレットへのセット方法
2.4 試料ビンの種類およびターレットへのセット方法
試料ビンは、ターレットをオートインジェクタにセットした状態でも、ターレットを外した状態でも
セットすることができます。
2.4.1 試料ビンの種類
試料ビンは表 2-1 で示すように 2 種類のビンがあります。
表 2-1
2
種類 部品番号 用途
1.5 ml S228-16550 試料用
4 ml S228-21281-01 溶媒・廃液用
@ 注記
試料ビンは必ず純正部品を使用してください。通常、溶媒、廃液用の試料ビンは 4 ml、試料用は 1.5 ml
を使用します。またセプタムとキャップも試料ビンの大きさにより表 2-2 の部品を使用してください。
表 2-2
キャップの種類
種類 部品番号 色
1.5 ml 試料用 S221-41242 白
4 ml 溶媒・廃液用 S221-39951 白
セプタムの種類
種類 部品番号 備考
1.5 ml 試料用 S221-41233 フッ素樹脂コーティング
シリコン
4 ml 溶媒・廃液用 S221-15324
! 注意
• オートインジェクタで使用する試料ビン用キャップは白色です。キャップが無い場合や白
色以外の場合、試料ビンを認識しないことがあります。指定以外の部品を使用しますと、
センサーで読み取ることができず破損するおそれがあるため、必ず指定のものを使用して
ください。
AOC-20i/AOC-20i Plus/AOC-20s 45
2 オートインジェクタ/オートサンプラの取り付け方法
2.4.2 試料ビンのセプタム交換および試料ビンへの試料封入量について
セプタムはキャップをしっかり締め付けて固定してください。キャップが緩んでいると試料が蒸発する
ことがあります。
! 注意
• 極端に緩かったり、傾いて締め付けたりした場合は、装置を破損するおそれがあります。
@ 注記
セプタムは、セットする向きに注意してください。必ずフッ素樹脂面を下にしてください。
キャップ
セプタム
この下側がフッ素樹脂面
ビン
図 2-34
また、試料ビン用セプタムは使い捨てです。何度も同じセプタムを使用することは避けてください。
次に試料ビンへの試料封入量について説明します。オートインジェクタに使用するシリンジのニードル
の長さは 43 mm となっています。図 2-35 に示した試料封入量より少ない場合は吸い上げることができ
ません。
約 7.5 mm
約 3.5 mm
試料用ビン(1.5 ml 用) 溶媒、廃液用ビン(4 ml 用)
図 2-35
46 AOC-20i/AOC-20i Plus/AOC-20s
2.4 試料ビンの種類およびターレットへのセット方法
シリンジを試料ビンに差し込む高さを変更
シリンジ差し込み高さを高くする場合
• GC-2010/2010Plus/2014/2025 の場合
ガスクロマトグラフの SET キー Line 設定で AOC がラインに組み込まれていることを確認してくだ
さい。
図 2-36
• その他の GC の場合
オートインジェクタ本体の FUNCTION 25 の設定を変更してください。
"000" ~ "020" (0 ~ 20 mm): 初期設定値 "000"
FUNCTION 26 は初期値 ("000") のまま
AOC-20i/AOC-20i Plus/AOC-20s 47
2 オートインジェクタ/オートサンプラの取り付け方法
シリンジ差し込み高さを低くする場合
試料封入量が少なくシリンジを試料ビンに差し込む高さを低く変更する場合、使用するビンの種類によ
り以下のように設定してください。
GC-2010/2010Plus/2014/2025 の場合
図 2-37
その他の GC の場合
以下のように設定してください。
FUNCTION 29........ "000"(バイアルの種類 1.5 ml:初期設定値 "000")
FUNCTION 26........ "000" ~ "002"(0 ~ 2 mm 設定可能:初期設定値 "000")
FUNCTION 25 は初期値 ("000") のまま
48 AOC-20i/AOC-20i Plus/AOC-20s
2.4 試料ビンの種類およびターレットへのセット方法
(2) 4 ml ビンを使用する場合
GC-2010/2010Plus/2014/2025 の場合
1
2
ガスクロマトグラフの OPTION キーを押し、AOC パラメータの画面を表示させてください。
PF メニューの OtherPara (PF3) を押して AOC パラメータ詳細の画面を表示させてください。
2
3 バイアル種類を「4 ml」に設定してください。
4 吸入時シリンジ高(下)を mm 単位で設定してください。(設定範囲:0 ~ 10 mm)
5 吸入時シリンジ高(上)を [0] に設定してください。
図 2-38
その他の GC の場合
以下のように設定してください。
FUNCTION 29........ "001"(バイアルの種類 4 ml)
FUNCTION 26........ "000" ~ "010"(0 ~ 10 mm 設定可能)
FUNCTION 25 は初期値 ("000") のまま
AOC-20i/AOC-20i Plus/AOC-20s 49
2 オートインジェクタ/オートサンプラの取り付け方法
GC-2010/2010Plus/2014/2025 の場合
図 2-39
ガスクロマトグラフ操作の詳細は各ガスクロマトグラフの取扱説明書を参照してください。
その他の GC の場合
以下のように設定してください。
FUNCTION 29........ "000"(バイアルの種類 1.5 ml)
FUNCTION 26........ "000"(0 mm に設定)
50 AOC-20i/AOC-20i Plus/AOC-20s
2.4 試料ビンの種類およびターレットへのセット方法
表 2-3
回数
サンプル洗浄 0 1 2 3
溶媒洗浄 3 2 1 0
2
注入可能回数
廃液
ビン
の容
量限
界
溶媒
ビン
の容
量限
界
洗浄回数
グラフ 2-1
! 警告
• 引火性溶媒の取り扱いに注意してください。
二硫化炭素など引火性のある溶媒または試料を使用する場合は、それらが蒸発して充満しないよう
に、試料ビン(溶媒、廃液用ビンを含む)にはセプタムをキャップでしっかり締め付けて固定して
ください。
@ 注記
二硫化炭素のような特に引火性の強い溶媒を使用する場合は、別売りの試料冷却ファンを同時にご使用
ください。
それ以外の引火性溶媒または試料を使用する場合も、別売りの試料冷却ファンを同時に使用されること
をおすすめします。
• 廃液ビンから液体があふれないように、廃液ビンの容量限界内で使用してください。
蒸気が充満したり液体があふれたりすると、注入口からの高温の熱により、蒸気や液体に引火して
火災を引き起こす可能性があります。
AOC-20i/AOC-20i Plus/AOC-20s 51
2 オートインジェクタ/オートサンプラの取り付け方法
2.4.3 ターレットへのビンのセット方法
ここでは「2.3 ターレットへの試料ビンケースの組み込み、ならびにオートインジェクタへのセット」
P.37 で記述したショートターレットについて説明します。
ターレットは、図 2-40 のようにユニットに分かれています。
図 2-40
3 すべて試料用 1.5 ml ビン 2 1
溶媒用 4 ml ビン
廃液用 4 ml ビン
図 2-41
@ 注記
GC-2010/2010Plus/2014/2025 の分析スケジュールや GCsolution、CLASS-GC10、クロマトパックの GC
ネットのバッチ分析では、任意の順番に注入することが可能です。
2
注入用穴
図 2-42
52 AOC-20i/AOC-20i Plus/AOC-20s
2.4 試料ビンの種類およびターレットへのセット方法
例 :ビンをセットした場所
:ビンをセットしていない場所
図 2-43
上の例では 1 → 2 → 3 の順に注入していきます。
2
@ 注記
ロングターレット使用時も試料ビンのセット可能数が多く(12 個)なりますが、セット方法や注入順序は
ショートターレットと同じです。
@ 注記
廃液用のビンは必ずセットしてください。セットされていない場合には "-14" のエラーメッセージが表示
されます。
AOC-20i/AOC-20i Plus/AOC-20s 53
2 オートインジェクタ/オートサンプラの取り付け方法
! 警告
• INJ が 50 ℃以下になった後に、セプタムの交換を行ってください。INJ が高温のときに交換
を行うと、火傷をします。
! 注意
• ネジ部の焼き付きを防ぐため、INJ が高温のときにネジ、ナットを回さないでください。
@ 注記
GC-2010/2010Plus/2014/2025、GC-17A Ver.2,3、1700、18A には、ガスクロマトグラフの分析回数カウ
ンタを使用するとセプタムの交換時期を知らせるメッセージをガスクロマトグラフの画面上に表示させる
ことができます。詳細はガスクロマトグラフの取扱説明書を参照してください。
注入口セプタムの交換のためにオートインジェクタを取り外す方法はガスクロマトグラフの種類にかか
わらず基本的に同じです。次の手順に従ってください。
GC-2010/2010Plus/2014/2025 の場合
ガスクロマトグラフの電源が入っている場合は次の手順でオートインジェクタの電源を OFF にし
てください。
54 AOC-20i/AOC-20i Plus/AOC-20s
2.5 INJ 注入口セプタムの交換
図 2-44
その他の GC の場合
2 オートインジェクタのドアを開けて、シリンジ駆動部がいちばん上にあることを確認してく
ださい。
上にない場合は図 2-45 のようにシリンジ駆動部を上げてください。
シリンジ駆動部はいちばん
上の位置にする。
図 2-45
! 注意
• シリンジ駆動部がいちばん上にない状態でオートインジェクタをガスクロマトグラ
フから取り外すとシリンジのニードルを破損することがあります。
AOC-20i/AOC-20i Plus/AOC-20s 55
2 オートインジェクタ/オートサンプラの取り付け方法
3 オートインジェクタを上に引き上げてセプタム交換の邪魔にならない場所(GC-2010/
2010Plus や GC-17A の場合は、たとえば INJ/DET カバーの後部)にオートインジェクタを
置いてください。
コネクタ部
図 2-46
オートインジェクタはコネクタ部からコードを外せばコードの届かない所へでも移動させることができ
ます。
4 注入口セプタムを交換してください。
(手順の詳細はガスクロマトグラフの取扱説明書を参照してください。)
@ 注記
ニードルガイド、注入口放熱フィンは必ずオートインジェクタ用を使用してください。
(GC-2010/2010Plus/2014/2025 はオートインジェクタ用が標準品となっています。)
GC-14A/B、15A、16A の場合には、それぞれ使用する INJ によりフィンの形状も異なりますので
ご注意ください。
OCI-14 の場合、オートインジェクタ用ニードルガイドは他の INJ のオートインジェクタ用とは異
なり OCI-14 専用のものです。他の気化室用より全長が長くなっています。
56 AOC-20i/AOC-20i Plus/AOC-20s
2.5 INJ 注入口セプタムの交換
これらの部品は、GC-14A/B 用取り付け部品
(S221-44549-91) に付属されている。
φ4.9
φ24.8
φ24.8
5.0
φ24.8
12
OCI-14(GC-14A/B 用) OCI-14(GC-14A/B 用)
10.5
ニードルガイド 注入口放熱フィン
16.5
図 2-47
@ 注記
GC-14A/B、15A、16A でオートインジェクタを使用する場合、使用する INJ ユニットのすぐ隣に
も INJ ユニットがあるとき(例、DUAL のパックド INJ)隣の INJ ユニットの注入口放熱フィン、
ニードルガイドもオートインジェクタ用に交換してください。
オートインジェクタ用でない標準のものが取り付けられているとオートインジェクタを取り付けた
とき、フィンが高いため干渉して正しく設置できない場合があります。
使用する隣の INJ を使用しない場合はフィンとニードルガイドを取り外すと設置可能です。
なお、GC-2014 は標準の放熱フィンで干渉することはありません。
使用する INJ ユニット
オートインジェクタ
この注入口フィン、ニードルガイドもオート
インジェクタ専用のものに交換する。
図 2-48
AOC-20i/AOC-20i Plus/AOC-20s 57
2 オートインジェクタ/オートサンプラの取り付け方法
図 2-49
ガスクロマトグラフ操作の詳細は各ガスクロマトグラフの取扱説明書を参照してください。
58 AOC-20i/AOC-20i Plus/AOC-20s
2.6 オプション類
2.6 オプション類
ここではオートインジェクタ本体に取り付けて使用するオプションについて説明します。
図 2-50
AOC-20i/AOC-20i Plus/AOC-20s 59
2 オートインジェクタ/オートサンプラの取り付け方法
@ 注記
FPD 正面の INJ にオートインジェクタを設定する場合は、FPD 冷却ファンに標準付属の FPD 本体用カ
バーを取り付けてください。
FPD 冷却ファン付属のカバー
図 2-51
60 AOC-20i/AOC-20i Plus/AOC-20s
2.7 オートサンプラ (AOC-20s)[オプション]の取り付け方法
2.7.1 試料ビンラックのセット方法
オートサンプラには、1.5 ml 用試料ビンラックが 6 ユニット(1 ユニットで試料ビン 25 個収納)標準付
属しています。また、オプションとして 4 ml 用試料ビンラックもあります。(「2.7.3 4 ml 試料ビンの使
用について(オプション)」P.67 参照)
いずれの場合もセット方法は同じです。
2
1 オートサンプラのサンプルトレイには、試料ビンラック位置決め用の仕切りがあります。そ
の仕切りの間に入るよう試料ビンラックを図 2-52 のように番号順に置いていきます。
使用しないラック(空のラック)は、必ずしもセットする必要はありません。
図 2-52
2 オートサンプラのアームの回転方向は、電源投入後も動作時以外は可動範囲内で動かすこと
ができます。試料ビンラックをセットする際、アームが邪魔になる場合は、手で回してくだ
さい。
図 2-53
可動範囲
図 2-54
AOC-20i/AOC-20i Plus/AOC-20s 61
2 オートインジェクタ/オートサンプラの取り付け方法
! 注意
• アームの回転方向は手で動かすことができますが、伸縮方向、上下方向はむやみに
動かさないでください。回転方向も可動範囲以上に回そうとしないでください。ま
た、オートサンプラを持ち運ぶ場合はアームを持たないでください。破損するおそ
れがあります。
@ 注記
試料ビンラックが連続して置かれていない場合、ラックのない部分を無視して試料ビンには連続的な番号
が割り振られます。詳細は「3.4.1 準備」「(3) 試料ビンラックへの試料ビンのセット」P.114 を参照し
てください。
図 2-55 1.5 ml 試料ビンの場合
62 AOC-20i/AOC-20i Plus/AOC-20s
2.7 オートサンプラ (AOC-20s)[オプション]の取り付け方法
図 2-56 4 ml 試料ビンの場合
図 2-57
AOC-20i/AOC-20i Plus/AOC-20s 63
2 オートインジェクタ/オートサンプラの取り付け方法
2.7.2 オートインジェクタへの試料ビンケースのセット方法
オートインジェクタ側の試料ビンケースもオートサンプラを使用する際には変更します。試料ビンが
150 まで拡張されるため溶媒、廃液用のビンをそれぞれ追加します。オートサンプラには、図 2-58 の試
料ビンケース 1、3 が標準付属品として同梱されています。3 の 4 ml 試料ビンケース(溶媒、廃液用)
は 2 個標準付属。2 はオプション。(標準付属していません。)
図 2-58
まず、オートインジェクタ標準付属の試料ビンケース(試料ビン 6 個)を取り外します。上方へ引けば
外れます。
そののち、図 2-58 の試料ビンケースを、図 2-59 のようにターレットにはめます。はめ込み方は、「2.3
ターレットへの試料ビンケースの組み込み、ならびにオートインジェクタへのセット」P.37 で説明した
ようにターレットを少し広げるようにして上からはめ込みます。(1.5 ml、4 ml 用それぞれのセットの方
法は、図 2-60、図 2-61 を参照してください。)
図 2-58 の 3 オートインジェクタに最初から
図 2-58 の 1 あるいは 2 付属していた 3
図 2-59
64 AOC-20i/AOC-20i Plus/AOC-20s
2.7 オートサンプラ (AOC-20s)[オプション]の取り付け方法
2
サンプル用 (1.5 ml) ソルベントフラッシュ用溶媒または標準試料 (4 ml)
図 2-60 1.5 ml 試料ビンの場合
図 2-61 4 ml 試料ビンの場合
図 2-60、図 2-61 で示したように、A の溶媒 (S) にはその横の A の廃液 (W) が対応し、A の溶媒は A の
廃液ビンに捨てられます。(B、C も同様に対応しています。)3 つの溶媒で洗浄する場合、溶媒洗浄の廃
液は A ~ C 各廃液ビンに振り分けて捨てられます。3 つの溶媒のうちひとつを選んで洗浄する場合、試
料洗浄の廃液は使用している洗浄用溶媒に対応する廃液ビンに捨てられます。
サンプラ用試料ビンケース(1.5 ml、4 ml 共)には、下に凸部があり、それによりはめ込む向きがきまり
ます。ターレットの端にサンプラ用試料ビンケースの凸部がくるようセットしてください。
試料ビンケース凸部
図 2-62
AOC-20i/AOC-20i Plus/AOC-20s 65
2 オートインジェクタ/オートサンプラの取り付け方法
@ 注記
オートサンプラ付属の上記試料ビンケースは、AOC-20i ターレットにセットして使用します。AOC のター
レットは材質の違いにより 2 種類の色のもの(灰色あるいは黒色)があります。ターレットの色と異なる
試料ビンケースを使用しても、動作にまったく問題はありません。
@ 注記
オートサンプラを使用する場合には以下の設定を行ってください。
• GC-2010/2010Plus/2014/2025 の場合
図 2-63
ガスクロマトグラフ操作の詳細は各ガスクロマトグラフの取扱説明書を参照してください。
• その他の GC の場合
以下のように設定してください。
FUNCTION 40 ......... "001"(サンプラを使用する)
図 2-60、図 2-61 で示したようにソルベントフラッシュを使用する場合だけソルベントフラッシュ用溶媒
(4 ml ビン)をセットしてください。オートインジェクタだけの場合は、ソルベントフラッシュ用の溶媒
は、洗浄用溶媒を使用していますが、オートサンプラ使用時は専用の溶媒を使用するため、クロスコン
タミネーションの少ない溶媒でソルベントフラッシュ法を行うことが可能です。
66 AOC-20i/AOC-20i Plus/AOC-20s
2.7 オートサンプラ (AOC-20s)[オプション]の取り付け方法
2.7.3 4 ml 試料ビンの使用について(オプション)
オートサンプラは、1.5 ml 試料ビンの他にオプションとして 4 ml 試料ビンをサンプル用に使用すること
ができます。この場合、4 ml 試料ビン用ラック ASSY (S221-44878-91) を別途購入する必要があります。
4 ml 試料ビン用ラック ASSY には、以下に記載した付属品が含まれています。
表 2-4 4 ml 試料ビン用ラック ASSY (S221-44878-91)
名称 部品番号 個数
1 オートサンプラ 4 ml 試料ビンラック S221-44710-91 6
3
サンプラ用 4 ml 試料ビンケース
ラージセプタム(4 ml 用)
S221-45182
S221-34266-92
1
2
2
それぞれ
4 4 ml 試料ビン S221-34267-92 2 1 セット 50 コ入
計 100 コ
5 ラージキャップ(4 ml 用) S221-34268-92 2
4 ml 試料ビンを使用する場合には、試料ビンラック、試料ビンケースを交換する必要があります。
また、試料ビンラック、試料ビンケースの設置方法は、 「2.7.1 試料ビンラックのセット方法」P.61、
「2.7.2 オートインジェクタへの試料ビンケースのセット方法」P.64 を参照してください。
2.7.4 オートサンプラ使用上の注意
オ一トサンプラを使用される際には、以下の事柄に注意してください。
(1) 使用される試料ビンのキャップはしっかり締めてください。
キャップが緩んでいたり、斜めに付いていると、オ一トサンプラが試料ビンを正しくつかめずに
エラーになることがあります。
(2) 注入口セプタムの交換やガラスインサートの洗浄のため、オ一トインジェクタを取り外した後は、
オ一トインジェクタを元の位置に正しく取り付けてください。
オ一トインジェクタが傾いて取り付いていると、オ一トサンプラか試料ビンを正しくつかめずに
エラーになることがあります。
2.7.5 試料ビン受け渡し位置の調整方法(ティーチング)
1 オ一トインジェクタのFUNCTION キーとMONITORキーを押しながら電源部のスイッチをON
にします。(GC-2010/2010Plus/2014/2025 の場合は、ガスクロマトグラフの AOC パラメー
タの画面で AOC 電源の設定を「On」に変更して、ENTER キーを押してください。)
2 オ一トインジェクタ、オ一トサンプラの初期化動作か終了した後、オ一トインジェクタの
ターレットの左端に使用する試料ビン(1.5 ml または 4 ml 用)を置きます。
3 オートインジェクタのターレット位置を以下の手順で設定してください。
AOC-20i/AOC-20i Plus/AOC-20s 67
2 オートインジェクタ/オートサンプラの取り付け方法
GC-2010/2010Plus/2014/2025 の場合
図 2-64
その他の GC の場合
FUNCTION 94 に受け渡し位置("000" ~ "002")を入力してください。
"000":GC-14A/B、15A、16A(すべての INJ 位置)
"001":GC-17A(GC-1700、GC-18A)前側 = 標準位置
"002":GC-17A(GC-1700、GC-18A)後側
工場出荷時は上記(GC-14A/B、15A、16A の場合は左端)の場所に取り付けたオートインジェクタの
ターレットの近くにアームがくるように設定されていますが、ティーチングにより任意の位置に変更で
きます。
"001" を入力する場合は、以下のとおりキー操作をしてください。
1 FUNCTION キーを押す。
2 数値変更キーで "094" に合わせる。
3 ENTER キーを押す。
4 数値変更キーで "001" に合わせる。
5 ENTER キーを押す。
68 AOC-20i/AOC-20i Plus/AOC-20s
2.7 オートサンプラ (AOC-20s)[オプション]の取り付け方法
! 注意
• ターレット位置 (FUNCTION 94) には、必ず使用するターレット位置の番号を設定
し、ティーチングも行ってください。
2
[2]:数値変更キーで "078" に合わせる。
[3]:ENTER キーを押す。
5 ターレット上の試料ビンの位置にバイアルをセットし、オ一トサンプラのアームを手で動か
します。
アームの伸縮方向は、伸ばしきった位置でのティーチングが正しくできません。必ず一度多めに伸ば
し、戻しながら合わせます。
上下方向は、オ一トインジェクタの SAMPLE WASH キー、SOLVENT WASH キー、
NUMBER OF INJECTIONS キーを用いて、図 2-65 に示す高さに合わせます。
(決してアーム先端を持って上下動させないでください。)
@ 注記
上昇・下降の各キーは動作開始に少し時間がかかります。(数秒)
SAMPLE WASH キー: 上昇
SOLVENT WASH キー: 停止
NUMBER OF INJECTION キー: 下降
アーム
2 ~ 4 mm
試料ビン
ターレット
図 2-65
AOC-20i/AOC-20i Plus/AOC-20s 69
2 オートインジェクタ/オートサンプラの取り付け方法
サンプラ用試料ピンケース
INJ INJ INJ INJ
それぞれの位置に付けかえて使用。 1 2 3 4
溶媒、廃液用ビン
INJ4 搬送位置 ∗ W S W S W S
GC 前面
図 2-66
@ 注記
ティーチングは必ず行ってください。
@ 注記
ロングターレットの設定でショートターレットを使用しないでください。
ラックがオートインジェクタのギアから外れて、エラーとなります。
@ 注記
ソルベントフラッシュインジェクションモードを使用する場合
ソルベントフラッシュ用の溶媒ビンは INJ 位置にかかわらず図 2-66 で示した "∗" の位置です。したがって
本部品を使用する際にはソルベントフラッシュ溶媒ビン用にもうひとつサンプラ用試料ビンケースが必要
になります。
• サンプラ用試料ビンケース(1.5 ml 用) P/N S221-45181
• サンプラ用試料ビンケース(4 ml 用) P/N S221-45182
70 AOC-20i/AOC-20i Plus/AOC-20s
2.7 オートサンプラ (AOC-20s)[オプション]の取り付け方法
! 注意
• INJ1 でソルベントフラッシュインジェクションモードを使用する場合
図 2-3 に従ってサンプラ試料ビンケースを取り付けるとソルベントフラッシュ用の溶媒ビンにサン
プラのグリッパがあたってしまい試料ビンの搬送ができません。
INJ1 でソルベントフラッシュインジェクションモードを使用する可能性がある場合は、以下の設定
でのティーチングもあわせて行ってください。
• 上記以外の場合
ターレット位置:[0]
AOC-20i/AOC-20i Plus/AOC-20s 71
2 オートインジェクタ/オートサンプラの取り付け方法
2.8 ワークステーションでの制御について
2.8.1 AOC-20i,s の GCsolution、GCMSsolution からの制御
(GC-2010/2010Plus/2014/2025、GCMS-QP2010)
オートインジェクタ AOC-20i/ オートサンプラ AOC-20s は PC からガスクロマトグラフを経由して制御
されます。各パラメータの設定値は GC 本体の設定よりも GCsolution・GCMSsolution での設定が優先
されます。
GCsolution・GCMSsolution で設定できないパラメータはガスクロマトグラフで設定してください。(ガ
スクロマトグラフでも設定できないパラメータはオートインジェクタで設定してください。)
設定方法の詳細は各ソフトウェアの取扱説明書を参照してください。
品名 部品番号
GC-17A Ver.3
AOC-20i (+AOC-20s)
CLASS-GC10DOS/V S223-04142-91
英語版 S223-04142-92
CBM-101 S223-04243-91
光リンクケーブル (2 m) S070-92025-52
72 AOC-20i/AOC-20i Plus/AOC-20s
2.8 ワークステーションでの制御について
試料洗浄回数 0 ~ 20 回 0 ~ 99 回
溶媒洗浄回数 0 ~ 20 回 0 ~ 99 回
プランジャ注入速度 低速 / 高速 低速 / 中速 / 高速
シリンジ注入速度 低速 / 高速 低速 / 高速変更なし
ポンピング回数 0 ~ 20 0 ~ 99
溶媒選択 0, 1, 2, 3 0, 1, 2, 3 変更なし
試料注入量 0.1 ~ 8.0 μl 0.1 ~ 8.0 μl 変更なし
試料注入回数 1 ~ 100 1 ~ 10
注 1) 4 ml 試料びんの場合は、試料数は 96 までです。
AOC-20i/AOC-20i Plus/AOC-20s 73
2 オートインジェクタ/オートサンプラの取り付け方法
No Text
74 AOC-20i/AOC-20i Plus/AOC-20s
3 3 操作
3.1 基本操作 3
3.1.1 ターレットへの試料ビンのセット 3
図 3-1 のようにターレットに試料ビンをセットしてください。(「2.4.3 ターレットへのビンのセット方
法」P.52 参照)
@ 注記
3
ターレットは電源が ON あるいは OFF どちらの状態でも取り外すことができます。取り付ける際にはイン
ジェクタのターレットガイドにターレットを、モーターの歯車とかみ合う所まで差し込み(20 mm 以上か
み合わせます。)、RESET キーを押してください。 (「2.3.3 ターレットのオートインジェクタへの取り付け」
3
P.40 参照)
分析中にターレットをセットする場合は、RESET キーではなく STOP キーを押してください。(P.42 参
照)
3
3
3
廃液ビン 溶媒ビン
試料ビン(1.5 ml ビン)
3
(4 ml ビン) (4 ml ビン)
図 3-1
3
3
3
3
3
3
AOC-20i/AOC-20i Plus/AOC-20s 75
3 操作
3.1.2 電源投入
GC-2010/2010Plus/2014/2025(AOC 内蔵電源タイプ)の場合はガスクロマトグラフの電源を ON にし、
その他の GC(AOC 外置き電源タイプ)の場合はオートインジェクタの電源を ON にしてください。
電源を投入すると以下の動作が行われオートインジェクタは初期状態になります。
• プランジャ位置合わせ
• シリンジ位置合わせ
• ターレット・プランジャ・シリンジ、ホームポジションで停止
オートインジェクタの初期状態とは
シリンジ、プランジャ、ターレットがホームポジションにあることです。
シリンジ: 最上部の位置
プランジャ: 最下部(ゼロ点)の位置
ターレット: 最も左側の位置
オートインジェクタの運転中に STOP キーを押した場合や、ガスクロマトグラフが READY 状態になる
までオートインジェクタが待機している場合などもオートインジェクタは停止していますが、これらは
初期状態ではありません。電源投入、初期動作終了後のオートインジェクタは初期状態となっています。
それ以外の場合では、RESET キーを押すことにより、オートインジェクタを初期状態にすることができ
ます。
GC-2010/2010Plus/2014/2025 の場合
@ 注記
GC-2010/2010Plus/2014/2025(AOC 内蔵電源タイプ)でガスクロマトグラフの電源を ON にしてもオー
トインジェクタが動作しないとき
• AOC コードが正しく接続されていることを確認してください。
• ガスクロマトグラフの OPTION キーを押し AOC パラメータ画面で AOC 電源が「On」に設定されてい
ることを確認してください。
@ 注記
OPTION キーを繰り返し押しても AOC パラメータの画面が現れないとき
ガスクロマトグラフの SET キーを押した分析条件設定画面で Line 構成(PF2 キー)を選択してライン構
成画面を表示させ AOC をラインに入れる操作をしてください。
@ 注記
ガスクロマトグラフの画面に「AOC とリンクしました」の表示が出ないときはガスクロマトグラフ背面
AOC 電源部の RS-232C ケーブルの接続を確認してください。
その他の GC の場合
@ 注記
GC-2010/2010Plus/2014/2025(AOC 内蔵電源タイプ)以外でオートインジェクタの電源を切る場合、ガ
スクロマトグラフ(オートインジェクタを接続したガスクロマトグラフ)の電源を OFF するよりも前に
オートインジェクタの電源を OFF にしてください。ガスクロマトグラフの電源を先に OFF すると、オー
トインジェクタが分析待機中の状態のときには、注入動作を開始することがあります。ガスクロマトグラ
フの電源を先に OFF にする必要がある場合には、オートインジェクタが初期状態になっていることを確認
した後、ガスクロマトグラフの電源を OFF にしてください。
76 AOC-20i/AOC-20i Plus/AOC-20s
3.1 基本操作
ディスプレイ
数値変更キー
パラメータキー
3
MONITOR キー
FUNCTION キー
ENTER キー
RESET キー
RUN ランプ
図 3-2
! 注意
• GC-2010/2010Plus/2014/2025 の AOC パラメータ画面と AOC-20i 本体キーボード部の関
係
GC-2010/2010Plus/2014/2025 の場合、ガスクロマトグラフで変更可能なパラメータについては必
ずガスクロマトグラフの画面で変更してください。もしガスクロマトグラフ本体で設定可能なパラ
メータをオートインジェクタ本体のキー操作で設定してしまった場合は、以下の手順でガスクロマ
トグラフ側もオートインジェクタの設定値に合わせて変更する操作を行ってください。
AOC-20i/AOC-20i Plus/AOC-20s 77
3 操作
• ディスプレイ
各設定値、サンプル番号、エラーコード(エラーが発生したときに表示される数値)を表示します。
各設定値は 0 および正の数で表示され、エラーコードは "-" もしくは "E" が付加された番号で表示さ
れます。設定不可能な数値を入力した場合、"- - -" が表示されます。
@ 注記
GC-2010/2010Plus/2014/2025 ではエラー発生時にガスクロマトグラフの画面にもエラーメッセージが表
示されます。
• 数値変更キー
ディスプレイに表示されているパラメータの数値を変更する場合に使用します。このキーで数値を変
更しても ENTER キーを押さないとその数値は新しいパラメータ値として入力されません。
• パラメータキー
各パラメータを表示または設定する場合に使用するキーです。各キーが押されるとそのキーの左側に
ある LED が点灯します。
@ 注記
GC-2010/2010Plus/2014/2025 の場合、これらのキーに対応するパラメータはガスクロマトグラフ側で設
定してください。
• MONITOR キー
分析中の試料 No. を表示します。また MONITOR キーを押し、1 秒以内にパラメータキーを押すと
そのパラメータの現在の回数を表示します。
• FUNCTION キー
パラメータキー以外のパラメータの設定や、オプション設定やカスタマイズに使用します。
FUNCTION キーを押すと、"F" が付加された FUNCTION 番号が表示されます。
変更したい FUNCTION 番号に数値変更キーで変更し ENTER キーを押すと、その FUNCTION の設
定値が表示されます(FUNCTION キーの左側にある LED は点灯したまま)。設定を変更する場合は
数値変更キーで変更し、ENTER キーを押します。
@ 注記
GC-2010/2010Plus/2014/2025 の場合はガスクロマトグラフ側ではできない設定だけ FUNCTION キーを使
用してください。
• ENTER キー
ディスプレイ上の数値を設定値として入力する場合に使用します。ENTER キーを押したとき、
ENTER キーの左側にある LED が一瞬だけ点灯します。
• RESET キー
オートインジェクタを初期状態に戻す場合に使用します。RESET キーを押しても、各設定値は前に
設定された値が記憶されています。
@ 注記
GC-2010/2010Plus/2014/2025 の場合、ガスクロマトグラフの AOC パラメータ画面の PF メニューにある
「リセット」と同じ機能です。
• RUN ランプ
オートインジェクタの状態により、点灯、もしくは点滅します。
点灯 ...... インジェクタが動作中であることを示します。
点滅 ...... オートインジェクタが待機中(ガスクロマトグラフが分析中または READY 状態でな
い)であることを示します。
78 AOC-20i/AOC-20i Plus/AOC-20s
3.1 基本操作
• START キー
オートインジェクタをスタートさせる場合に使用します。
@ 注記
GC-2010/2010Plus/2014/2025 の場合、ガスクロマトグラフの AOC パラメータ画面の PF メニューにある
「開始」と同じ機能です。
• STOP キー
オートインジェクタの注入シーケンスを中断させる場合に使用します。STOP キーを押した場合、
オートインジェクタは現在行っている動作を終了後、その状態で中断します。
次に START キーを押した場合、引き続きそのシーケンスを継続します。
@ 注記
GC-2010/2010Plus/2014/2025 の場合、ガスクロマトグラフの AOC パラメータ画面の PF メニューにある
「停止」と同じ機能です。
3
3.1.4 各パラメータの設定方法
オートインジェクタの各パラメータは工場出荷時に初期値が設定されています。また、ガスクロマトグ
ラフ GC-2010/2010Plus/2014/2025 にも工場出荷時にはオートインジェクタの各パラメータの初期値が
設定されています。これらのパラメータは分析目的に合わせて変更できます。
@ 注記
ガスクロマトグラフ GC-2010/2010Plus/2014/2025 で変更可能なパラメータについては必ずガスクロマト
グラフの画面で変更してください。
GC-2010/2010Plus/2014/2025 で設定できないパラメータは後述の「3.2.8 FUNCTION キー」P.88 の表で、
「対応するガスクロマトグラフの AOC パラメータ項目 / 詳細項目」の欄に " * " が記載されているもので
す。
GC-2010/2010Plus/2014/2025 の場合、ガスクロマトグラフの電源を投入して、ガスクロマトグラフと
オートインジェクタがリンクされると、ガスクロマトグラフで使用している分析ファイルに設定されて
いるオートインジェクタのパラメータが伝送・変更されます。また AOC パラメータの画面(サブ画面を
含む)で設定値を変更しガスクロマトグラフの ENTER キーを押すとオートインジェクタに変更された
パラメータが伝送されます。
オートインジェクタの ENTER キーを押してオートインジェクタ内のパラメータの値を変更することは
できますが、このときガスクロマトグラフ側のパラメータは変更されません。
したがって、ガスクロマトグラフの電源を入れ直すなど再度リンクするとガスクロマトグラフからオー
トインジェクタにすべてのパラメータが伝送されるため、ガスクロマトグラフで設定可能なオートイン
ジェクタ内のパラメータは、ガスクロマトグラフ側の設定値に戻されます。
GC-2010/2010Plus/2014/2025 の場合
2 または キーを用いて試料洗浄回数の位置にカーソルを移動させる。
AOC-20i/AOC-20i Plus/AOC-20s 79
3 操作
@ 注記
オートインジェクタの SAMPLE WASH キーを押しての設定値変更はしないでください。
図 3-3
@ 注記
パラメータを設定する場合、ガスクロマトグラフのテンキーを押して画面の数値を変更しても
[ENTER]キーを押さなければその値はオートインジェクタには入力されず、以前の設定値が有効
となります。また、設定不可能な値を入力した場合はその値は設定されず、画面には「設定可能範
囲外です」のエラーメッセージが表示されます。この場合も以前の設定値が有効となります。
その他の GC の場合
2 数値変更キー下桁を 1 回押す。
ディスプレイの表示が "003" となります。
80 AOC-20i/AOC-20i Plus/AOC-20s
3.1 基本操作
3 ENTER キーを押す。
SAMPLE WASH が 3 回に設定されます。(このとき、ENTER キー左側の LED が一瞬だけ点灯します。)
例:ソルベントフラッシュモードでの溶媒吸入量を変更する
GC-2010/2010Plus/2014/2025 の場合もガスクロマトグラフ側からは設定できないパラメータです。
オートインジェクタの FUNCTION キーを押して F35 の設定を変更してください。
@ 注記
パラメータを設定する場合、数値変更キーを押してディスプレイ上の数値を変更しても ENTER キーを押
3
さなければその値はオートインジェクタに入力されず、以前の設定値が有効となります。また、設定不可
能な値を入力した場合はその値は設定されず、ディスプレイには "- - -" が表示されます。この場合も以前
の設定値が有効となります。
@ 注記
各パラメータに対応したキーを押すと、現在の設定値が表示されます。ただし、SAMPLE NUMBER は
キーを押さなくても、自動的に表示されます(「3.1.6 操作上の注意」「ビン検出について」P.84 参照)。こ
のため他のパラメータ設定中に注入シーケンスが開始されると、SAMPLE NUMBER が表示されることが
あります。このような場合は再度設定を行ってください。
3.1.5 基本的な注入操作
オートインジェクタには試料注入に必要なパラメータ初期値が設定されています。 (「3.2.2 パラメータ
キー」P.85 および「3.2.8 FUNCTION キー」P.88 参照)試料ビンをターレットにセットし、電源を投入し
た後、START キー(GC-2010/2010Plus/2014/2025 ではガスクロマトグラフ AOC パラメータ画面の PF
メニューの「開始」でもよい)を押すことでも注入が行えます。
変更した各パラメータの値は、電源を OFF にしても保存されています。
表 3-1
GC-2010/2010Plus/
キーの名称 2014/2025 の 内容 設定範囲 初期値
画面表示項目
SAMPLE WASH 試料洗浄回数 注入前のシリンジの試料洗浄回数 0 ~ 99 回 2回
SOLVENT WASH 溶媒洗浄回数(後) 注入後のシリンジの溶媒洗浄回数 0 ~ 99 回 1回
NUMBER OF 試料注入回数 同一試料を注入する回数 1 ~ 99 回 1回
INJECTIONS
SAMPLE SIZE 試料注入量 (μl) 試料の注入量 0.1 ~ 8.0 μl 1.0 μl
(1) スタート
START キーを押すとガスクロマトグラフが READY 状態になった後、オートインジェクタが注入
シーケンスを開始します。ただし、ディスプレイにエラーコード(-01 ~ -04:「6.1 エラーコー
ド」P.149 参照)が表示されている場合はスタートできません。このようなときはエラーの原因を
取り除いてから RESET キーを押し初期状態に復帰させてから(表示が "000" となる)、START
キーを押してください。
AOC-20i/AOC-20i Plus/AOC-20s 81
3 操作
(2) 注入前の洗浄
溶媒洗浄回数(前)[FUNCTION 01] が設定されている場合には、溶媒洗浄が行われます。初期値
は [0](注入前に溶媒洗浄しない)です。
試料で洗浄します。この回数は試料洗浄回数で設定できます。例えば設定値が [2] の場合は、試料
による洗浄が 2 回行われます。
@ 注記
試料による洗浄、ポンピング、溶媒による洗浄の場合、プランジャは所定の位置(初期値では
10 μl シリンジで 8 μl 吸入)まで引き上げて吸入し、一定時間その状態を保った後、廃液ビン位置
で排出されます。粘性の高い試料の場合、プランジャの上昇より液体の吸入が遅れるため、待機時
間を長く設定することが有効です。
GC-2010/2010Plus/2014/2025 の場合
試料洗浄の待機時間は試料吸入後待ち時間 (s) で設定できます。たとえば設定値が [0.2] のとき、
0.2 秒が待機時間となります。
その他の GC の場合
FUNCTION 03 (VISCOSITY) で設定できます。たとえば設定値が "00.2" のとき、0.2 秒が待機時間
となります。
(3) ポンピング
試料吸入時に気泡が混入して試料採取量の再現性不良を防止するために、気泡を追い出すために
ポンピングを行います。
初期値 = 5 回ですが、変更可能です。
GC-2010/2010Plus/2014/2025 の場合:ポンピング回数
その他の GC の場合: FUNCTION 02
ポンピングを終了すると、設定した注入量の試料が吸入されます。例えば 10 μl シリンジ使用時の
設定値が [1.0] ("01.0") の場合、1 μl の試料が吸入されます。
@ 注記
ポンピング時の待機時間は、「試料吸入後待ち時間 (s) や VISCOSITY」の設定と同じです。たとえ
ば設定値が [0.2] ("00.2") の場合、0.2 秒が待機時間となります。ただし、注入前の試料吸入時には
設定値が 4 秒未満でも必ず 4 秒待機し、設定値が 4 秒以上の場合は設定値どおりの待機時間とな
ります。
(4) 試料注入
ポンピング終了後に吸入された試料がガスクロマトグラフの INJ に注入されます。まずシリンジ
が下げられ、ニードルが INJ の注入口に挿入されます。次にプランジャが押し下げられ、試料が
注入されます。
GC-2010/2010Plus/2014/2025 の場合
試料注入時のプランジャの速度は、AOC パラメータ画面のプランジャ注入速度で「低速」、「中
速」
、「高速」が選択できます。またシリンジが上下する速さも AOC パラメータ詳細画面のシリン
ジ注入速度で、「低速」、
「高速」が選択できます。
82 AOC-20i/AOC-20i Plus/AOC-20s
3.1 基本操作
その他の GC の場合
試料注入時のプランジャの速度は、FUNCTION 05 で低速("000")・中速("001")・高速("002")
が選択できます。またシリンジが上下する速さも FUNCTION 06 で、低速("000")・高速("001")
が選択できます。
(5) 注入後の洗浄
シリンジを溶媒で洗浄します。
GC-2010/2010Plus/2014/2025 の場合
その他の GC の場合
3
この回数は SOLVENT WASH キーで設定できます。
例えば設定値が "001" の場合、溶媒による洗浄が 1 回行われます。
@ 注記
溶媒洗浄時は試料吸入待ち時間 (s) や VISCOSITY 設定値にかかわらず 0.2 秒固定です。
(6) ホームポジションへの移動
以上のシーケンスが終了した後、シリンジ、プランジャ、ターレットがそれぞれホームポジショ
ンに移動します。この後オートインジェクタはガスクロマトグラフが分析を終了し READY 状態
になるまで待機します。(オートインジェクタの RUN ランプが点滅、ガスクロマトグラフの AOC
パラメータ画面に待機と表示)その後、ガスクロマトグラフが READY 状態になると次回の注入
シーケンスが始まります。
ターレットに試料ビンを 2 本以上セットした場合、試料ごとに上記の注入シーケンスが行われま
す。
また、GC-2010/2010Plus/2014/2025 の場合は AOC パラメータの試料注入回数を、その他の GC
の場合は NUMBER OF INJECTIONS を設定すると、同じ試料ビンから設定回数の注入シーケンス
が行われます。
AOC-20i/AOC-20i Plus/AOC-20s 83
3 操作
3.1.6 操作上の注意
パラメータ設定について
各種パラメータに設定範囲外の数値を入力した場合は、設定値が変更されず以前の設定値が表示されま
す。(GC-2010/2010Plus/2014/2025 の場合は、GC 本体に「設定可能範囲外です」とメッセージが表示
され、オートインジェクタのキー操作での場合は、"- - -" が表示されます。)
パラメータを変更したときに既にそのシーケンスが始まっている場合、変更前の値が優先されます。例
えば、シリンジの洗浄を行っているときに試料洗浄回数(SAMPLE WASH)の設定値を変更した場合
(ここでは 2 回から 3 回に変更したとします)、変更前の値が優先され、試料による洗浄は 2 回行われま
す。次回注入時から変更後の値が有効となり、試料による洗浄は 3 回行われます。
リセット、ストップについて
オートインジェクタの運転中にリセットすると、即座にホームポジションへの移動が行われ、オートイ
ンジェクタは初期状態に戻ります。オートインジェクタは動作中もリセットできますが、なるべくス
トップで動作を止めた後、リセットしてください。リセットした後、再度スタートすると、注入シーケ
ンスは一番最初から始まります。また、オートインジェクタにエラーが発生した場合はリセットするこ
とにより復帰させることができます("-01" ~ "-04" のエラーに限ります)。
オートインジェクタの運転中にストップした場合は、ストップ時点のシーケンス動作終了後、シーケン
スが中断されますが、リセットとは異なり、再スタート時は中断した次のシーケンスから再開されます。
例:次のような場合はリセットして初期状態に戻してください。
• インジェクタをスタートさせた後、途中でやり直しが必要となった場合。
• 連続分析(「3.3 連続分析と注入モード」P.100 参照)を途中で終了させたい場合。
• スタートするとエラーコード("-01" ~ "-04")が表示され、スタートしない場合。
次のような場合は STOP キーを押してインジェクタを一時停止してください。
• 注入シーケンスを一時停止する場合。
(吸入の状態を確認したい場合や、途中でパラメータを変更したい場合など)
ビン検出について
オートインジェクタはフォトセンサを用いた試料ビンおよび溶媒ビンの検出を行っています。したがっ
て、ターレットにセットされている試料ビンは自動的に検出され、注入されます。また、試料ビンがな
ければ注入のシーケンスは行われず、溶媒ビンがなければ溶媒洗浄のシーケンスは行われません。
ターレットのどのポジションに試料ビンをセットしても注入は行われます。複数のポジションに試料ビ
ンをセットした場合は小さい番号の試料から順に、ターレット上のすべての試料が注入されます。
@ 注記
廃液ビンに対してもビン検出を行っており、廃液ビンがセットされていない場合、エラーとなり動作を停
止します。廃液ビンが無いと廃液を捨てることができませんので、必ずセットしてください。
@ 注記
必ず指定のキャップとビンを使用してください。指定以外のビンおよびキャップを使用されますとビン検
出を行わないことがあります。また、ビン検出用センサーに強い光が当たると、センサーが誤動作する場
合がありますので、直射日光の当たる環境下での使用は避けてください。
84 AOC-20i/AOC-20i Plus/AOC-20s
3.2 各キーの機能およびファンクション機能
3.2 各キーの機能およびファンクション機能
! 注意
• GC-2010/2010Plus/2014/2025 の場合は、ガスクロマトグラフ側で変更できないパラメー
タについてだけ以下のキーを用いて設定変更をしてください。
GC-2010/2010Plus/2014/2025 で設定できないパラメータは後述の「3.2.8 FUNCTION キー」P.88
の表で、「対応するガスクロマトグラフの AOC パラメータ項目 / 詳細項目」の欄に " * " が記載され
ているものです。
3.2.1 ディスプレイ、数値変更キー 3
• ディスプレイは各パラメータの表示、設定に用います。また、オートインジェクタにエラーが発生したと
きは、エラーコード(「6.1.1 インジェクタのエラーコード」P.149 参照)を表示します。パラメータとし
て設定できない値を入力したときは "- - -" が表示され、ENTER キーの左側にある LED が点灯状態に維持
されます。
• 数値変更キーはパラメータの設定時に、ディスプレイの数値を増加するのに用います。ディスプレイの数
値を減少することはできません。
また、下桁を増加していき、9 → 0 に変わるとき、上桁への桁上がりは生じません。数値変更キーを押す
と数値が 1 だけ増加しますが、押し続けると連続的に増加します。
3.2.2 パラメータキー
(1) SAMPLE WASH
試料注入前にシリンジを試料で洗浄する回数を設定するためのキーです。設定値が回数に対応し
ます。
初期値:2 回("002")
設定可能範囲:0 回~ 99 回("000" ~ "099")
直前に分析した試料や溶媒洗浄のキャリーオーバーを考慮し、必要に応じて設定値を変更してく
ださい。
サンプル注入後にシリンジを溶媒で洗浄する回数を設定するためのキーです。設定値が回数に対
応します。
初期値:1 回("001")
設定可能範囲:0 回~ 99 回("000" ~ "099")
SAMPLE WASH と同様、直前に分析した試料や溶媒洗浄のキャリーオーバーを考慮し、必要に応
じて設定値を変更してください。
同一試料を繰り返し分析する場合に、その回数を設定するためのキーです。設定値が注入回数に
対応します。
初期値:1 回("001")
設定可能範囲:1 回~ 99 回("001" ~ "099")
すべての試料に適用されます。
AOC-20i/AOC-20i Plus/AOC-20s 85
3 操作
@ 注記
GC-2010/2010Plus/2014/2025 の場合、オートインジェクタで設定したパラメータとガスクロマトグラフ
に保存されているパラメータの整合性が無くなるため、必ずガスクロマトグラフで設定してください。
表 3-2
対応する
ガスクロマトグラフの キーの名称 内容 設定範囲 初期値
AOC パラメータ項目
50 0.5 ~ 40.0 5
250 5 ~ 200 25
86 AOC-20i/AOC-20i Plus/AOC-20s
3.2 各キーの機能およびファンクション機能
3.2.4 ENTER キー
• パラメータなどの入力に用いるキーです。このキーを押すと、キーの左側の LED が一瞬点灯し、ディスプ
レイ上の数値が設定値として入力されます。
ディスプレイ上の数値を変更したときに ENTER キーを押さなければ、その値は入力されません。
• 設定範囲外の数値を入力した場合は ENTER キーを押しても設定されず、ディスプレイには "- - -" が表示
され ENTER キーの左側の LED が点灯したままとなります。
3
3.2.5 RESET キー
• 注入シーケンスを強制的に中断し、オートインジェクタを初期状態にするためのキーです。オートイン
ジェクタにエラー("-01" ~ "-04")が発生した場合は RESET キーを押して復帰させることができます。
連続分析中に RESET キーを押すと、それまで何番の試料を何回注入したかという情報が失われます。
次に START キーを押すと最初の試料から再度注入動作を開始します。
• GC-2010/2010Plus/2014/2025 の場合は、ガスクロマトグラフの AOC パラメータ画面にある PF メニュー
のリセットも同じ機能です。
3.2.6 START キー
• 注入シーケンスをスタートさせるためのキーです。シリンジ、プランジャ、ターレットのホームポジショ
ンへの移動が完全でないなどエラーが発生している場合はスタートさせることはできません(このような
場合は RESET キーを押して復帰した後 START キーを押してください)。
また、STOP キーにより注入シーケンスを中断している場合、START キーを押して中断した次のシーケン
スから再開することができます。
• START キーを押してもガスクロマトグラフが READY 状態になるまではオートインジェクタは待機します
(RUN ランプが点滅する)。
このときもう一度 START キーを押すと、その時点で注入シーケンスを開始します。
• GC-2010/2010Plus/2014/2025 の場合は、ガスクロマトグラフの AOC パラメータ画面にある PF メニュー
の開始も同じ機能です。
3.2.7 STOP キー
• 注入シーケンスを中断させるためのキーです。RESET キーを押した場合とは異なり、オートインジェク
タは初期状態には戻りません。そのため、STOP キーを押した後、再び START キーを押せば中断した次
のシーケンスから再開させることができます。
• STOP キーを押すと、その時点での動作の終了後シーケンスが中断されます。例えば、プランジャが上昇
しているときに STOP キーを押した場合、プランジャはその場でとまるわけではなく、上がりきった後に
とまります。
• GC-2010/2010Plus/2014/2025 の場合は、ガスクロマトグラフの AOC パラメータ画面にある PF メニュー
の停止も同じ機能です。
AOC-20i/AOC-20i Plus/AOC-20s 87
3 操作
3.2.8 FUNCTION キー
• FUNCTION キーを押すと LED が点灯し、ディスプレイは最後に設定した FUNCTION の "F" が付加された
No. が表示されます。設定する FUNCTION No. に変更して ENTER キーを押すと、その FUNCTION の現
在の設定値が表示されます。数値を変更して ENTER キーを押すと、設定値が変更されます。
キー操作 表示
1 FUNCTION F02 最後に設定した FUNCTION の No. が表示されます。(この
場合、前回 FUNCTION 02 の設定が行われたことを示してい
ます。)
2 数値変更キー下桁 F03 数値変更キー下桁を 1 回押すと表示が "F03" となる。
3 ENTER 00.2 現在の FUNCTION 03 の設定値が表示される。(この場合
VISCOSITY が 0.2 秒に設定されている。)
4 数値変更キー下桁 00.5 数値変更キー下桁を 3 回押すと表示が "00.5" となる。
5 ENTER 00.5 試料吸入後のプランジャの待機時間が 0.5 秒に設定される。
88 AOC-20i/AOC-20i Plus/AOC-20s
3.2 各キーの機能およびファンクション機能
(1) FUNCTION 01 ~
FUNCTION 01 ~ 08 は注入シーケンスのパラメータです。
表 3-4
対応する
ガスクロマトグラフの FUNCTION 名称 内容 設定範囲 初期値
AOC パラメータ項目
対応するガスクロマト
グラフの AOC FUNCTION 名称 内容 設定範囲 初期値
パラメータ詳細項目
シリンジ注入速度 F06 INJ SPEED- シリンジの注入速度 0: 低速 1
SYRINGE 1: 高速
AOC-20i/AOC-20i Plus/AOC-20s 89
3 操作
(2) FUNCTION 10 ~
割り込み分析などの試料番号指定に用います。
詳細はオートサンプラなし場合「3.3.2 優先分析」P.107、オートサンプラありの場合「3.4.5 優先
分析と割り込み分析」P.119 を参照してください。
@ 注記
GC-2010/2010Plus/2014/2025 の場合、「割り込み」はオートインジェクタ動作中に限り、ガスクロマトグ
ラフの AOC パラメータ画面の PF メニューに表示されます。
表 3-5
対応する
ガスクロマトグラフの FUNCTION 名称 内容 設定範囲 初期値
AOC パラメータ項目
注 1) オートサンプラ無
ショートターレット..... 1 番~ 6 番
ロングターレット ........ 1 番~ 12 番
オートサンプラ有 ........ 1 番~最大 150 番
オートサンプラ使用時の設定範囲は、使用する試料ビンラックの種類、試料ビンラックの個数により異なり
ます。
初期値 "0 番 " は " 設定なし " を意味します。
注 2) F11、F12、F13 については GC-2010/2010Plus/2014/2025 の場合、GC の AOC パラメータ項目に該当する
メニューがありません。ガスクロマトグラフのバッチ機能で設定できます。
90 AOC-20i/AOC-20i Plus/AOC-20s
3.2 各キーの機能およびファンクション機能
(3) FUNCTION 20 ~
装置カスタマイズに使用します。
表 3-6
対応するガスクロマト
グラフの AOC FUNCTION 内容 設定範囲 初期値
パラメータ詳細項目
Air 吸入 F20 シリンジへの空気吸入(注 1) 0: しない 0
1: する
F21 F21 ソルベントフラッシュモードの注入前洗浄 0、1(、2) 0
溶媒(注 2)
プランジャ吸入速度 F22 試料吸入時のプランジャ吸入速度(注 3) 0: 低速 2
1: 中速
2: 高速
3
プランジャ押下速度 F23 サンプル洗浄、ポンピング時のプランジャ 0: 低速 2
を下げる速さ 1: 中速
2: 高速
AOC-20i/AOC-20i Plus/AOC-20s 91
3 操作
注 1) 試料吸入後 1 μl 空気を吸入する/しないの設定に使用します。ディスクリミネーションが問題になる沸点範
囲の広い試料の注入に有効です。
! 注意
• カラム初期温度が高い分析条件の場合や、PEG 系などの極性の高いカラムを使用さ
れる場合は、空気を共注入するとカラムの寿命を短くすることがあります。
(4) FUNCTION 40 ~
オプション類を使用する/使用しない設定に使用します。
表 3-7
対応するガスクロマト
グラフの AOC FUNCTION 内容 設定範囲 初期値
パラメータ詳細項目
サンプラの使用 F40 オートサンプラ 0: 使用しない 0
1: 使用する
92 AOC-20i/AOC-20i Plus/AOC-20s
3.2 各キーの機能およびファンクション機能
(5) FUNCTION 50 ~
デュアルインジェクタ使用時のパラメータ設定に用います。詳細はデュアルインジェクタ取扱説
明書(P/N221-40482)を参照してください。
表 3-8
対応するガスクロマト 対応するガスクロマト
グラフの グラフの AOC FUNCTION 内容 設定範囲 初期値
AOC パラメータ項目 パラメータ詳細項目
振り分け F50 デュアルシステム使 0-8 0
用時の試料振り分け
モード(注 1)
同一パラメータ使用 F51 デュアルシステム使 0: サブ側で設定 0
用時サブインジェク
タのパラメータ設定
方法
1: メイン側パラ
メータを使用 3
注 1) デュアルインジェクタを使用する際にメイン側とサブ側のインジェクタにオートサンプラからの試料ビンを
振り分ける設定に用います。
(6) FUNCTION 60 ~
RAM の初期化などのイベント処理に用います。
表 3-9
対応するガスクロマト
グラフの AOC FUNCTION 内容 設定範囲 初期値
パラメータ詳細項目
∗ F60 RAM 初期化(1 を設定することで実行) 0、1(実行) 0
(注 1)
@ 注記
GC-2010/2010Plus/2014/2025 の場合、F60 で初期化を行った後、ガスクロマトグラフと AOC が
リンクすると AOC のパラメータはガスクロマトグラフ側で設定されている値に変更されます。
AOC-20i/AOC-20i Plus/AOC-20s 93
3 操作
(7) FUNCTION 80 ~
伝送に関するパラメータ設定です。
@ 注記
FUNCTION 84 以外の設定値は、電源再起動後に有効となります。
表 3-10
対応するガスクロマト
グラフの AOC FUNCTION 内容 設定範囲 初期値
パラメータ詳細項目
∗ F80 CH1 ボーレート 0: NOT USE 2
1: 1200
2: 2400
3: 4800
4: 9600
∗ F81 無手順伝送時の CH1 パリティ 0: NON 0
1: EVEN
∗ F82 無手順伝送時の CH1 パリティストップ 0: 1bit 1
ビット 1: 2bit
94 AOC-20i/AOC-20i Plus/AOC-20s
3.2 各キーの機能およびファンクション機能
(8) FUNCTION 90 ~
上記に分類されない機能の設定に用います。
表 3-11
対応するガスクロマト
グラフの AOC FUNCTION 内容 設定範囲 初期値
パラメータ詳細項目
∗ F90 自動ストップ機能 注 1) 0: OFF 1
1: ON
∗ F91 READY 信号極性 0: OPEN 0
1: CLOSE
∗ F92 インジェクタ(自動設定されますので変更 0: シングル 0
ターレット F93
しないでください。)
ターレット
1: デュアル
0: ショート 0
3
1: ロング
GC-2014 GC-2010
(GC-14A/B、GC-15A、GC-16A、GC-2025) (GC-17A ver.1/2/3、GC-1700、GC-18A、GC-2010Plus)
2
0
1
図 3-4
AOC-20i/AOC-20i Plus/AOC-20s 95
3 操作
@ 注記
図は出荷時初期設定の INJ 位置です。
ティーチングにより位置を変更することも可能です。
(「2.7.4 オートサンプラ使用上の注意」P.67 参照)
INJ がひとつだけ搭載されている GC-2010/2010Plus では、ターレット位置(FUNCTION 94)が
[1] ("001")の設定で 2 の位置の INJ が使用できるように据付を行う場合があります。
96 AOC-20i/AOC-20i Plus/AOC-20s
3.2 各キーの機能およびファンクション機能
AOC パラメータ
PF メニュー
開始 START
停止 STOP
割り込み F10
OtherPara なし(画面切り替えのためのキー)
サンプラ なし(画面切り替えのためのキー)
リセット RESET
Upload なし(AOC から GC へのデータ転送)
印刷 なし(AOC パラメータのクロマトパックでの出力)
次 なし(画面切り替えのためのキー)
AOC 割り込み分析
試料注入番号 F10
PF メニュー
設定 F10 設定後の ENTER キー入力
AOC-20i/AOC-20i Plus/AOC-20s 97
3 操作
AOC パラメータ詳細
シリンジ注入速度 F06
溶媒 3 本使用 F28
溶媒選択 F08
Air 吸入 F20
プランジャ吸入速度 F22
プランジャ押下速度 F23
吸入時シリンジ高(上) F25
吸入時シリンジ高(下) F26
注入時シリンジ高さ F27
マルチ注入回数 F33
バイアル種類 F29
ターレット F93
シリンジ種類 F34
洗浄、ポンピング吸入量 F24
ターレット位置 F94
PF メニュー
注入 Mode F07
注入モード
0 試料 +(空気)
1 溶媒 + 空気 + 試料 +(空気)
2 溶媒 + 試料 +(空気)
3 溶媒 + 空気 + 標準試料 + 空気 + 試料 +(空気)
4 溶媒 + 標準試料 + 試料 +(空気)
PF メニュー
F21 F21
サンプラ
サンプラの使用 F40
サブ AOC の使用 F41
バーコードリーダー F42
PF メニュー
振り分け F50
98 AOC-20i/AOC-20i Plus/AOC-20s
3.2 各キーの機能およびファンクション機能
キー
MONITOR
FUNCTION
F11 注入試料番号
F12 最終試料番号
F13 注入試料番号(サブ側)
F30 オートサンプラへの試料返却時の位置確認の有無
F31
F32
分析時間(次回注入までの時間)
分析開始時間
3
F35 ソルベントフラッシュモードの溶媒吸入量
F60 RAM 初期化
F61 ROM バージョン表示
F62 メインインジェクタのキー操作でサブインジェクタのパラメータ設定
F63 送信されたコマンドがメインインジェクタを通過してサブインジェクタに送られる
F80 CH1 ボーレート
F81 無手順伝送時の CH1 パリティ
F82 無手順伝送時の CH1 ストップビット
F83 CH1 プロトコル
F84 無手順伝送フォーマット
F85 CH2 ボーレート
F90 自動ストップ機能
F91 READY 極性
F92 インジェクタシングル/デュアル
F95 デュアルの場合メイン/サブ
@ 注記
ここに記載の FUNCTION のうち F11 ~ 13 はバッチ処理にて同じ操作が可能です。
他の FUNCTION については、オートインジェクタのキーを用いて設定変更をしてください。
AOC-20i/AOC-20i Plus/AOC-20s 99
3 操作
3.3 連続分析と注入モード
オートインジェクタは連続分析時の試料注入装置として利用することができます。また、さまざまな注
入モードに対応しており、目的試料に応じて自由に設定を変更し、最適な注入条件になるようカスタマ
イズすることも可能です。ここでは連続分析およびソルベントフラッシュ法などの各種注入モードにつ
いて説明します。
3.3.1 連続分析
3.3.1.1 準備
連続分析を行うには、機器の接続が必要です。図 3-5 ~図 3-8 に各種 GC との接続例を示します。接続
方法の詳細については各機器の取扱説明書を参照してください。
AOC-20i
図 3-5 GCsolution の場合の接続例:内蔵電源型(背面から見た概略図)
AOC-20i
GC-2010
クロマトパック
図 3-6 GCsolution を使用しない場合の接続例:内蔵電源型(背面から見た概略図)
AOC-20i
CBM-102 クロマトパック信号ケーブル
AOC 用コード
GC-17A
GCsolution
外置き電源
光リンクケーブル
図 3-7 GCsolution の場合の接続例:外置き電源型(背面から見た概略図)
AOC-20i
クロマトパック信号ケーブル
AOC 用コード
GC-17A
クロマトパック
外置き電源
図 3-8 GCsolution を使用しない場合の接続例:外置き電源型(背面から見た概略図)
3
• 昇温分析の場合
ガスクロマトグラフに昇温プログラムを設定した分析は、次のような手順で行われます。
1 昇温プログラム終了後カラムオーブン温度が初期温度まで下がると、ガスクロマトグラフが
READY 状態になります。
2 READY 信号がオートインジェクタに出力されます。
3 オートインジェクタが次回の注入動作を開始します。
TEMP 平衡化時間
T2
T1
0 READY TIME
図 3-9 平衡化時間を設定したプログラム
GC-14A/B、15A、16A には平衡時間の設定がありません。カラムの初期温度が安定した状態で分析を開始
し、再現性を良くするためには図 3-10 のような昇温プログラムを図 3-11 のように変更してください。こ
の場合、2 段目の昇温速度は 0 以外のなるべく大きい値を設定してください。このような昇温プログラム
を設定すると、カラムオーブン温度が初期温度で充分安定した後にガスクロマトグラフが READY となっ
た時点でオートインジェクタが次回の注入動作を開始できます。
TEMP
T2
T1
0 READY TIME
図 3-10 1 段昇温のプログラム
T2
T1
0 READY TIME
• 恒温分析の場合
GC-2010、2010Plus、2014、2025、17A、1700、18A の場合は、カラムの温度プログラムで初期温度と
初期時間を設定し、1 段目の昇温速度を 0 に設定(GC-2010/2010Plus/2014/2025 では画面表示が END に
なります)しておくと、恒温プログラムが作動し、初期時間に設定した時間は温度プログラム作動中とみ
なして READY 信号が出力されず、次回注入動作を待機します。
GC-14A/B、15A、16A で同様の温度プログラムを設定する場合は、初期温度と初期時間だけを設定しても
恒温プログラムは作動しません。必ず 1 段目の昇温速度に [0] 以外の数値を設定し、1 段目の最終温度に初
期温度と同じ温度を設定してください。このとき、[初期時間 + 最終時間]=[分析時間]となるように設
定してください。
GC-14A/B、15A、16A の場合はガスクロマトグラフのタイムプログラムによって分析時間を設定してくだ
さい。ガスクロマトグラフはスタート後タイムプログラムの設定時間が経過した後、READY 状態となり
READY 信号が出力されます。
例えば、GC-14A/B で分析時間を 5 分に設定する場合、GC のキー操作は次のようになります。
表 3-12
キー操作 表示
1 CITP 直前の表示がそのままになっている(この場合はカラム槽温度)。
SHIFT.D
S.DOWN のランプが点灯する。
3 5 スタートしてから 5 分後に設定した。
5
4 FUNCVL? 項目を聞いてくる。
ENT
5
3
タイムプログラムのストップをセット。
STOP
6 0
0
7 TIME? 次のプログラムの時間を聞いてくる。
ENT
8 S.DOWN ランプ点灯。
SHIFT.D
なお、GC-17A、1700、18A、2010、2010Plus、2014、2025 の場合も、タイムプログラムによって分析
時間を設定することが可能です。詳細は各ガスクロマトグラフの取扱説明書を参照してください。
@ 注記
昇温プログラムとタイムプログラムが両方とも設定されている場合、時間が長い方のプログラムが
終了した後、ガスクロマトグラフが READY 状態となります。例えば、タイムプログラムが 5 分に
設定されていて昇温プログラムが 10 分に設定されている場合はタイムプログラムが終了しても
READY 信号は出力されず、昇温プログラムが終了してカラム槽温度が初期温度まで下がった後に
READY 信号が出力されます。
@ 注記
ガスクロマトグラフが READY 状態になると、オートインジェクタは注入動作を開始しますが、そ
のときデータ処理装置も READY 状態になっている必要があります。そのため、データ処理装置の
分析時間設定(クロマトパックの場合、STOP.TIME とプリントアウトを含めた時間)よりもガス
クロマトグラフの分析時間設定を長く設定してください。
3.3.1.2 操作
@ 注記
GCsolution や CLASS-GC10、クロマトパックの GC ネットワークを使用する場合は、それぞれ PC、クロ
マトパックを操作してオートインジェクタをスタートさせてください。
1 ターレットにビンをセットします。
ターレットにセットされた試料はすべて分析されますので分析に不必要な試料はターレットにセットし
ないでください。ターレットをセットして電源投入後、各種パラメータ設定を行ってください。
2 オートインジェクタをスタートします。
スタート後、試料を NUMBER OF INJECTIONS(GC-2010/2010Plus/2014/2025 の場合は、ガスクロマ
トグラフの AOC パラメータ画面の試料注入回数)で設定された回数ずつ分析します。分析の途中で
RESET キー(GC-2010/2010Plus/2014/2025 の場合は、ガスクロマトグラフの AOC パラメータ画面の
PF メニュー[リセット])を押すとそれまでに分析したサンプル情報がリセットされます。そのため
RESET キーを押した後に START キーを押すと、最初の試料 1 回目分析から開始されます。
一時的に分析を中断したい場合は STOP キー(GC-2010/2010Plus/2014/2025 の場合は、ガスクロマト
グラフの AOC パラメータ画面の PF メニュー[停止])を押してください。STOP キーを押した後
START キーを押すと中断後の次の注入シーケンスから再開されます。
@ 注記
ガスクロマトグラフ分析中は、オートインジェクタの RUN ランプが点滅しています。このとき
オートインジェクタはガスクロマトグラフが READY 信号を出力するまで待機しており、START
キーを押しても注入を開始することはありません。
また、待機中に STOP キーを押した場合、RUN ランプが消灯し連続分析のシーケンスが中断され
ます。この状態ではガスクロマトグラフが READY 信号を出力し、オートインジェクタが READY
信号を受け取っても(RUN ランプが点灯する)、次回の注入を開始しません。START キーを押す
と次回の注入を開始します。
3 すべての試料を分析後、オートインジェクタはシーケンスを終了し、初期状態に戻ります。
@ 注記
連続分析中に NUMBER OF INJECTIONS の設定を変更した場合、次の試料から変更後の値が有効
となります。例えば 1 番の試料を分析しているときに NUMBER OF INJECTIONS の設定を 2 回か
ら 5 回に変更しても 1 番の試料は 2 回しか分析されません。2 番以降の試料は変更後の値が有効と
なり、5 回ずつ分析されます。
3.3.2 優先分析
連続分析中、オートインジェクタは番号の小さい試料から順に注入します。そのため試料ビンのセット
の仕方で分析の順番が決まります。しかし以下の設定により、ある試料ビンまでスキップして注入を開
始したり、ある試料ビンを優先的に分析したりできます。
GC-2010/2010Plus/2014/2025 の場合
割り込み分析
オートインジェクタ動作中は、ガスクロマトグラフの AOC パラメータ画面の PF メニューに「割り込
み」が表示されます。
このキーを押すと割り込み分析を行う試料ビン設定の画面が表示されます。
注入する試料番号を入力し、PF メニューの「設定」を押すと割り込み分析が実行されます。
分析終了後は割り込み分析を行った次の試料から分析が再開されます。
例えば 2 番のポジションの試料を分析中に 4 番の試料の割り込み分析を行った場合、4 番の分析終了後
3
は 5 番の試料を分析します。
操作方法はガスクロマトグラフの取扱説明書の「AOC 割り込み分析」の項を参照してください。
@ 注記
設定した割り込み分析が実行される前に設定値を変更すると、変更値が有効になります。[0] を入力する
と、割り込み分析の設定を解除できます。
@ 注記
試料注入回数を 2 回以上に設定して、繰り返し分析している途中で割り込み分析を設定した場合もその時
点で割り込み分析が実行されます。
@ 注記
オートインジェクタ注入シーケンス中に割り込み分析を設定した場合、注入シーケンスの途中で割り込み
設定した試料の注入シーケンスに変更されます。場合によっては、割り込み分析の試料で試料洗浄が行わ
れずに注入するなどの不具合が生じます。このようなことを避けるため、割り込み分析設定はオートイン
ジェクタの注入シーケンス終了後(次回注入までの待機状態)に設定してください。
その他の GC の場合
例:ターレット 2 番目位置の試料を優先して分析する場合
表 3-13
キー操作 表示
1 FUNCTION 例)F03 最後に設定した FUNCTION の No. が表示される。(この場合最後に
FUNCTION 03 の設定が行われていた。)
• 連続分析中に割り込みが実行されると分析終了後は割り込み分析を行った次の試料から分析が再
開されます。
@ 注記
ある番号を PRIORITY SAMPLE に設定した後、割り込みが実行される前に別の番号を PRIORITY
SAMPLE に設定した場合、あとから設定された番号の方が優先されます。例えばオートインジェ
クタが停止しているときに 3 番の試料を PRIORITY SAMPLE に設定した後、割り込みが実行され
る前に 0 番を設定すると PRIORITY SAMPLE の設定が解除されたことになります。
@ 注記
同一試料を繰り返し分析(NUMBER OF INJECTIONS の設定が 2 回以上の場合)している途中で
PRIORITY SAMPLE を設定した場合もその時点で割り込みが実行されます。
@ 注記
オートインジェクタの動作中に PRIORITY SAMPLE を設定した場合、注入シーケンスの途中で試
料が変わってしまいます。場合によっては割り込んだ試料でシリンジが洗浄されないまま注入が行
われるなどの不具合が起こります。このようなことを避けるため、オートインジェクタが動作をし
ていないとき(分析が終了するまで待機しているときや、オートインジェクタがスタートしていな
いとき)に PRIORITY SAMPLE の設定を行ってください。
FUNCTION 11 で試料番号を設定すると、設定された番号の試料だけを分析してシーケンスが終了
します。
シーケンス終了後、FUNCTION 11 設定値は自動的に "000" に戻ります。
FUNCTION 12 で試料番号を設定すると、設定された番号の試料まで分析が行われ、それ以降の試
料は分析されません。
@ 注記
GC-2010/2010Plus/2014/2025 の場合、オートインジェクタ停止時の FUNCTION 10 および FUNCTION
11、12 の機能は、バッチ処理を設定することで可能です。ガスクロマトグラフの取扱説明書、「バッチ処
理」の項を参照してください。
3.3.3 注入モード
ソルベントフラッシュ法
FUNCTION 07 の設定を "001" ~ "004" に(GC-2010/2010Plus/2014/2025 の場合は、ガスクロマトグラ
フの AOC パラメータ詳細画面にある注入 Mode(PF メニュー)の設定を [1] ~ [4] に)すると、オート
インジェクタはソルベントフラッシュ法を用いた注入を行います。("003"、"004" はオートサンプラ使用
時だけ設定可能)各パラメータの設定は、FUNCTION 07(GC-2010/2010Plus/2014/2025 の場合は注入
Mode)を設定してから行ってください。
図 3-12
溶媒
試料
空気
図 3-13
注入モード設定を変更したときの試料吸入パターンを以下に示します。
試料
試料 溶媒 (1 μl)
@ 注記
通常、洗浄用溶媒をソルベントフラッシュ用溶媒に用います。FUNCTION 28 を "001"(GC-2010/
2010Plus/2014/2025 の場合は、ガスクロマトグラフの AOC パラメータ詳細画面の溶媒 3 本使用を
「Yes」)に設定し、溶媒を 3 種類使用するモードにした場合は、C 位置の洗浄用溶媒をソルベントフラッ
シュ用溶媒に用います。(図 3-17 参照)このとき分析できる試料ビンの数は、ショートターレットの場合
1 本、ロングターレットの場合 7 本となります。(図 3-17 の 1 の位置は 4 ml ビン専用となります。試料ビ
ンに 4 ml ビンを使用される場合は、ショートターレットで 2 本、ロングターレットでは 8 本の分析が可能
になります。)ただし、オートサンプラ用 4 ml 試料ビンケース(オプション、P/N S221-45182)が別途必
要です。
試料ビン用ポジション 1
図 3-17
AOC パラメータ画面から以下の設定ができなくなります。
試料洗浄回数
溶媒洗浄回数(前)
試料によるシリンジ洗浄は行われません。
シリンジの溶媒洗浄は注入の前後に溶媒洗浄回数(後)で設定された回数だけ行われます。ただ
し、FUNCTION 21 注入モードの画面で F21 (PF2) の設定値を [1] に変更すると、溶媒洗浄回数
(前)も設定可能となります。
大量試料導入法(低速注入法)
オートインジェクタは GC-2010/2010Plus、GC-17A Ver.1/2/3 に搭載可能な PTV 注入口 (Programmed
Temperature Vaporizer) を用いたキャピラリ GC への大量試料導入法にも対応しています。この方法は、
ガラスインサートに石英ウールやパックドカラム用充填剤を詰めてプレカラムとして使用し、試料中の
溶媒の大部分を除去し、目的化合物をガラスインサート内に濃縮させてカラムに移行する方法です。分
析条件によっては数 1000 μl 以上の注入も可能ですが、注入量を増やすにつれて試料注入スピードを遅く
する必要があります。
50 μl シリンジ (P/N S221-45243)、250 μl シリンジ (P/N S221-45244) を使用する場合、それぞれのシリ
ンジに適応したプランジャスピード、シリンジスピードに変更する必要があります。FUNCTION 34
(GC-2010/2010Plus/2014/2025 の場合、ガスクロマトグラフの AOC パラメータ詳細画面でシリンジ種
類)を使用するシリンジに合わせて設定してください。
この設定により、シリンジ洗浄時、ポンピング時のプランジャスピードが大容量シリンジ用に自動的に
変更されます。またプランジャの注入速度の「高速」の値が 50 μl で 10 μl 時の「中速」 、250 μl で「低
速」のスピードに変更されます。使用溶媒の種類や分析条件により、さらにプランジャスピードを遅く
したい場合には各シリンジモードで FUNCTION 05(GC-2010/2010Plus/2014/2025 の場合は、ガスクロ
マトグラフの AOC パラメータ画面のプランジャ注入速度)で「中速」、「低速」に変更してください。
表 3-14
50 μl シリンジ 001
シリンジの容量を超える注入量で分析を行いたい場合には、FUNCTION 33(GC-2010/2010Plus/2014/
2025 の場合、ガスクロマトグラフの AOC パラメータ詳細画面のマルチ注入回数)で 1 回の分析で何回
シリンジ注入を行うかを設定できます。例えばフルスケール 250 μl のシリンジを用いた場合、フルス
ケールの 80% の 200 μl が 1 回注入の最大量ですが、FUNCTION 33 を "005"(GC-2010/2010Plus/2014/
2025 の場合、マルチ注入回数を 5)に設定すれば、200 × 5 = 1000 μl の試料が注入された後、GC 分析
が開始されます。
@ 注記
CLASS-GC10 の注入量は μl 単位で 0.1 μl ~ 8 μl まで入力できます。大量導入シリンジを使用して
CLASS-GC10 で注入量設定する場合には、以下のように注入量を 10 μl シリンジのスケールに換算して設
定してください。
10 μl シリンジの場合:0.1 μl ~ 8 μl(フルスケール 10 μl の 1 ~ 80%)
↓
50 μl シリンジの場合:0.5 μl ~ 40 μl(フルスケール 50 μl の 1 ~ 80%)
250 μl シリンジの場合:2.5 μl ~ 200 μl(フルスケール 250 μl の 1 ~ 80%)
例 50 μl シリンジで 20 μl 注入したい場合
20/50 × 100 = 40% なので CLASS-GC10 の注入量には 10 μl の 40% = [4] と設定します。
@ 注記
標準付属の 10 μl シリンジを使用する場合には、必ず上記の FUNCTION 34 を "000"(GC-2010/2010Plus/
2014/2025 の場合はシリンジ種類を 10 μl)と設定してください。大量導入用モードでは再現性などが悪化
する可能性があります。
試料吸入後の針先空気吸入
FUNCTION 20 を "001"(GC-2010/2010Plus/2014/2025 の場合、ガスクロマトグラフの AOC パラメータ
詳細画面で Air 吸入を「Yes」)と設定すると、試料吸入後、シリンジ針先容量分 (1 μl) の空気を吸引し、
GC にへ注入します。この方法では、通常法より注入時に INJ 内でニードル内の試料が高温さらされる時
間が短くなるため、沸点範囲の広い試料分析時にディスクリミネーションを低減できます。
3.4 オートサンプラの操作
オートサンプラの操作も、原則としてガスクロマトグラフ本体で行います。(一部オートインジェクタの
キーを使用する場合があります。)各種パラメータの設定方法はオートインジェクタと同じです。ここで
はオートインジェクタのパラメータ設定と異なる部分について説明します。
3.4.1 準備
(1) 試料ビン受け渡し位置の設定
GC-2010/2010Plus/2014/2025 の場合
GC14A/GC14B の場合
@ 注記
受け渡し位置でのオートサンプラのアームと試料ビンの位置関係が正しくない場合は、調整
(ティーチング)を行ってください。(「2.7.5 試料ビン受け渡し位置の調整方法(ティーチング)」
P.67 参照)
(2) オートインジェクタターレットへの溶媒ビンなどのセット
オートサンプラ使用時には試料ビンが最大 150 まで拡張されるため溶媒、廃液用のビンをそれぞ
れ 3 本にします。試料ビンは左端の 2 番の試料ビン用ポジションに分析毎に搬送されるためビン
をセットしないでください。(図 3-18 参照)
1 の位置にはソルベントフラッシュ用の溶媒や標準試料のバイアルをセットします。(「3.4.6 ソル
ベントフラッシュインジェクションモード」P.120 参照)
廃液ビン
B
溶媒ビン
溶媒ビン 溶媒ビン
試料ビン用ポジション C A
廃液ビン 廃液ビン
図 3-18
(3) 試料ビンラックへの試料ビンのセット
オートサンプラのサンプルトレイは 6 個の試料ビンラック(1.5 ml 試料ビンを 25 本、または 4 ml
試料ビンを 16 本セットすることのできるラック)によって構成されています。
試料ビンラックに試料ビンをセットして使用してください。試料ビンをセットするポジションに
は図 2-55、図 2-56 のように番号が割り当てられています。搬送する試料ビンの種類は、
FUNCTION 29 で設定してください。("000" が 1.5 ml、"001" が 4 ml)
GC-2010/2010Plus/2014/2025 の場合は AOC パラメータ詳細の画面でバイアル種類(1.5 ml また
は 4 ml)を設定してください。
試料ビンラックは 6 個すべてを、サンプルトレイにセットしなくても使用できるため、必要な
ラックだけをセットしてください。セットする位置も連続している必要はありません。例えば
1.5 ml 試料ビンを図 3-19 のようにセットした場合、1 の位置の試料ビンラックは 1 ~ 25 番、4 の
位置の試料ビンラックは 26 ~ 50 番、5 の位置の試料ビンラックは 51 ~ 75 番になります。また、
FUNCTION 29(GC-2010/2010Plus/2014/2025 の場合はバイアル種類)で設定されているサイズ
と異なる試料ビンラックがセットされてもそのラックは無視され、セットしていない場合と同じ
扱いになります。
図 3-19
試料ビンを試料ビンラックにセットする場合は 1 番のポジションから順に連続して試料ビンを
セットしてください。オートサンプラは 1 番のポジションにセットされている試料ビンから順に
分析していきます。試料ビンラックのポジションは図 3-20 を参照してください。
図 3-20
@ 注記
1 オートインジェクタの START キーを押したときに、オートサンプラのトレー上のラック検出
動作を行います。検出動作時にセットされているラックにだけ、試料ビン番号が割り当てら
れます。
誤動作の原因となりますので、試料ビン番号割り当て後はラックを取り外さないでください。
2 分析開始後、ラックを追加したい場合は、ラック追加時に分析中のバイアルが含まれている
ラックより後に、追加してください。再度、試料ビン番号が割り当てられます。分析中のバ
イアルが含まれるラックよりも前に追加したラックは無視されます。
図 3-21
図 3-22
図 3-23
以上の例のように、ビンのセットされていないポジションがあると、その試料ビンラックの分析
は終了し、次の試料ビンラックの分析を開始します。このとき次の試料ビンラックの先頭ポジ
ションに試料ビンがセットされていないとオートサンプラの動作が終了します。
3.4.2 電源投入
オートサンプラの電源はオートインジェクタと共通です。
電源部のスイッチを ON にしてください。
GC-2010/2010Plus/2014/2025 の場合はガスクロマトグラフの AOC パラメータ画面の AOC 電源で On/
Off 設定ができます。電源を On にすると、パワーランプが緑色で点滅し、初期動作(橙色点灯)を行っ
た後、オートサンプラのアームがホームポジションまで移動し、待機状態となります。
アーム
グリッパ
試料ビンラック
トレー
パワーランプ
図 3-24
3.4.3 パワーランプ
オートサンプラの動作状況をパワーランプの色により表示しています。電源投入時にアームがホームポ
ジションに移動している間は緑色の点滅で、停止し初期状態になると緑色の点灯に変わります。オート
サンプラの動作中にはパワーランプは橙色の点灯になります。
また、エラーが生じた場合には赤色の点灯に変わります。
@ 注記
パワーランプが橙色の点灯時はオートサンプラが動作していますので、アームなどにさわらないでくださ
い。このとき無理な力をかけたりするとモーターなどの破損のおそれがあります。
@ 注記
すべてのキー操作は初期動作終了後の待機状態(パワーランプ緑色点灯)で行ってください。
(エラーの場合は除きます。)
• 試料ビン戻し位置のチェック FUNCTION 30
分析が終了した試料ビンをオートインジェクタのターレットからオートサンプラの試料ビンラックに戻す
際、戻し位置に試料ビンが置かれていないのをチェックするかの設定です。"000" がチェック無し、"001"
がチェック有りです。GC-2010/2010Plus/2014/2025 の場合もオートサンプラのキーを操作して設定して
ください。
3.4.5 優先分析と割り込み分析
GC-2010/2010Plus/2014/2025 の場合
ガスクロマトグラフが分析中(オートインジェクタが待機中)に、AOC パラメータの画面で割り込み
(PF2)を押した割り込み分析の画面を表示させ、試料ビン番号を入力し設定(PF2)を押すとその時点
での分析が終了すると設定された試料を割り込み分析し、その後割り込み分析が実行される前に分析し
た試料の次の試料から順に分析が行われます。分析終了後割り込み分析試料の設定は 0 に戻ります。
その他の GC の場合
3.4.6 ソルベントフラッシュインジェクションモード
オートサンプラを用いる場合ソルベントフラッシュには洗浄用の溶媒を用いるのではなく、ソルベント
フラッシュ用の溶媒を用います。そのため、ソルベントフラッシュ法で注入しても洗浄溶媒の汚れによ
るクロスコンタミネーションは低減されます。
ソルベントフラッシュ用溶媒はサンプラ用試料ビンケースの 1 番の位置にセットしてください。(図 3-25
参照)
サンプラ用試料ビンケース
廃 溶 廃 溶 廃 溶
ソルベントフラッシュ用溶媒 (4 ml)
サンプル用
図 3-25
試料 ソルベントフラッシュ用溶媒 (1 μl)
標準試料 (1 μl)
試料 溶媒 C (1 μl)
標準試料 (1 μl)
サンプラ用試料ビンケース
廃 溶 廃 溶 廃 溶
標準試料 (4 ml)
3
サンプル用
図 3-30
3.5 分析時の注意点
オートインジェクタ、ガスクロマトグラフ、データ処理装置を接続して分析を行う際には、以下の事柄
に注意してください。(「7 再現性良く 分析するために」P.153 もあわせてご覧ください。)
(1) ガスクロマトグラフにプログラムを設定してください。
オートインジェクタは、ガスクロマトグラフの昇温/恒温プログラムまたはタイムプログラム
(GC-17A Ver.1/2/3、GC-2010、GC-2010Plus、GC-2014、GC-2025 の場合はフロープログラム
も)が終了してガスクロマトグラフが READY 状態になった後、次回の注入を開始します。その
ためガスクロマトグラフに昇温/恒温プログラムやタイムプログラムが設定されていないと、連
続分析が実行できません。(「3.3.1 連続分析」P.101 参照)
電源ボックスとガスクロマトグラフを接続しているケーブルが外れているか、またはガスクロマ
トグラフの電源が切れている場合は、オートインジェクタは試料を注入すると自動的に STOP
キーが押された状態になります。
また、ガスクロマトグラフに昇温/恒温プログラムやタイムプログラムが設定されていない場合、
注入すると自動的に STOP キーが押された状態になることがあります。
(2) ガスクロマトグラフのプログラム時間は、データ処理装置の分析時間(クロマトパックの場合、
STOP.TIME とプリントアウトを含めた時間)よりも長く設定してください。
(6) 試料の注入量に注意してください。
通常 GC に注入できる液体試料量は 1 ~ 2 μl までです。この量は GC の分析条件(INJ 温度、
キャリアガス入口圧)や試料溶媒の気化体積によって異なります。試料の気化体積が INJ ガラス
インサートの容量を超えてしまうと再現性よく分析することができません。特にキャピラリカラ
ムを用いたスプリットレス分析のように、INJ 内での試料移行速度が遅い分析では、注意が必要で
す。また、試料によっては注入量が少ないと、試料の液飛び不良によって再現性不良となる場合
があります。そうした場合にシリカウールのセット位置を上方にして、注入時シリンジ針先が
ウール内になるようにセットすることで、少量の試料を効率良く気化させることが可能となる場
合があります。
GC-17A Ver.2/3 でスプリットレス分析を行う場合には、スプリットレス時のモードをフロントプ
レッシャーモードに変更すると再現性が向上する場合があります。特に気化体積が大きな溶媒
(アセトン、メタノールなど)を使用している場合に有効です。
GC-17A Ver.2/3 のスプリットレス時のモードをフロントプレッシャーモードに変更するには、以
下のキー操作を実行してください。
3
表 3-15
キー操作 画面表示
1
FUNCTION NUMBER
__
3
FUNCTION NUMBER
CUSTOMIZE 18 __
4 現在の設定を表示
SPL1 SPLITLESS 初期設定はバックプレッシャーモード
F.PRESS B.PRESS __
5 フロントプレッシャーモードに変更
SPL1 SPLITLESS
F.PRESS__ B.PRESS
6 設定終了
FUNCTION ESCAPE
図 3-31
デュアルインジェクションシステムについては「AOC-20 デュアルインジェクションシステム取扱説明
書」(P/N221-40482) をご覧ください。
分析ラインの AOC ユニットアイコンのプロパティで各種設定を行ってください。
図 3-32
3.6.2 パラメータの設定
データ採取 - 装置パラメータビューのオートサンプラのタブで各パラメータを設定してください。
3
図 3-33
図 3-34
@ 注記
設定詳細は GCsolution 取扱説明書を参照してください。
GCMSsolution での設定は、GCMSsolution 取扱説明書を参照してください。
図 3-35 CLASS-GC10 の環境設定画面
* デュアルインジェクションシステムについては「AOC-20 デュアルインジェクションシステム取扱説明書」(P/N221-
40482) をご覧ください。
3.7.2 パラメータの設定
[メソッド設定]メニューで[オートサンプラ]コマンド、または〈GC 設定〉ウィンドウで[オートサ
ンプラ]コマンドを選択して[オートサンプラ]ウィンドウを開きパラメータの設定をします。
図 3-36 [オートサンプラ]ウィンドウ
このウィンドウでは、以下のパラメータを設定します。
• 試料洗浄回数
• 溶媒洗浄回数(前)
• 吸入後待ち時間 (sec)
• プランジャ注入速度
• シリンジ注入速度
• 注入後待ち時間 (sec)
• 溶媒洗浄回数(後)
• 注入モード
• ポンピング回数
試料注入量、同一試料の注入回数はサンプル登録やサンプルスケジュール作成時に設定します。
@ 注記
大量導入の際の試料注入量設定については「3.3.3 注入モード」P.109 大量試料導入法の項を参照してくだ
さい。
同一試料の注入回数設定範囲は 0 ~ 10 回です。
@ 注記
「プランジャ注入速度」および「注入後待ち時間」の初期値は各々「中速」、「0.3 sec」です。
AOC-20 の推奨値は「高速」、「0 sec」です。
3.8 GC ネットワークをご使用の場合
3.8.1 伝送パラメータの設定
伝送パラメータは、次のように設定してください。
AOC-20 の装置 ID は、A0 です。
デュアルインジェクションシステムの場合は、両チャンネルの指定(チャンネル = 3)をしてください。
図 3-37
3.8.2 GC ファイルの編集
GC ファイルの編集画面には、以下の AOC-20 のパラメータリストが表示されます。
必要なパラメータの編集を行ってください。
図 3-38
表 3-16
3.8.3 サンプルスケジュール
サンプルスケジュール使用時は、以下の点に注意してください。
ここではオートインジェクタを外部機器からコントロールする方法について説明します。
オートインジェクタと外部コントロール機器とを接続する場合、次の 2 種類の伝送の方式があります。
伝送方式は FUNCTION 83 設定で行います。
4
• 無手順伝送 4
従来の AOC-17/14 と同様の伝送方式です。ホストコンピュータと接続して独自に制御プログラムを作る場
合や、AOC-14/17 制御用プログラムを使用する場合には、この伝送方法に設定します。
• LEVEL 2 伝送
4
ガスクロマトグラフ - クロマトパック間と同様の伝送方式です。オートインジェクタをクロマトパック C-
R7A と接続する場合には、この伝送方式に設定します。 4
外部コントロールは、電源部の RS232C 端子を使用して行います。電源部の RS232C 端子および外部コ
ントロール機器の RS232C 端子を接続するには、以下の推奨ケーブルあるいは市販の RS-232C クロス
4
ケーブルをご使用ください。電源部 RS232C 端子のピン配列は表 4-1 のとおりです。
• 推奨ケーブル
4
S088-50913-11 ケーブル ASSY AR307 9 ピンメス -25 ピンオス 1.5 m
PC9801 シリーズまたはクロマトパック C-R5A/6A/7A に接続する場合 4
S088-50906-11 ケーブル KRS403XFIK 9 ピンメス -9 ピンメス 1.5 m
PC/AT 互換機に 9 ピンコネクタに接続する場合
表 4-1
4
ピン番号
1 未使用
信号名称
4
4
2 RxD
3 TxD
4 DTR
5 GND 4
6 未使用
7
8
RTS
未使用
4
9 未使用
4
4
4
4
AOC-20i/AOC-20i Plus/AOC-20s 131
4 外部コントロール
4.1 準備
伝送の準備として以下の設定が必要です。設定を変更した場合は、電源を OFF にして再起動してくださ
い。
無手順伝送の場合
F80 の設定 ........2(初期値)のまま。ボーレートを変更する場合はこの設定値を変更してください。
F81 の設定 ........0(初期値)のまま。パリティ有り(偶数パリティ)にする場合はこの設定値を 1 にし
てください。
F82 の設定 ........1(初期値)のまま。ストップビットを変更する場合はこの設定値を変更してください。
F83 の設定 ........0 にしてください。
LEVEL 2 伝送の場合
F80 の設定 .... 2(初期値)のままで結構です。ボーレートを変更したい場合はこの設定値を変更して
ください。
F81 の設定 .... 設定の必要はありません。
F82 の設定 .... 設定の必要はありません。
F83 の設定 .... 1(初期値)のままで結構です。
F84 の設定 .... 設定の必要はありません。
F86 の設定 .... 0(初期値)のままにしておいてください。
クロマトパックの伝送ポートパラメータの伝送モード..........12917 にしてください。
4.2 外部コントロール
外部コントロール機器はオートインジェクタと以下のような通信が可能です。
• オートインジェクタへパラメータを送信する。
• オートインジェクタのパラメータを受信、または状態をモニタする。
• オートインジェクタの動作をコントロールする(START、STOP、RESET など)
4.2.1 無手順伝送 4
オートインジェクタへコマンドを伝送する場合、K、M、S、3 種類のモードがあり、伝送用コマンドの
先頭に K、M、S を付けることにより各モードを区別します。
K: 設定モード(パラメータの設定および START、STOP、RESET)
M: 実測値要求モード(SAMPLE NUMBER のモニターなど)
S: 設定値要求モード(パラメータの読み取り)
4.2.1.1 パラメータの送信(設定)
外部コントロール機器よりオートインジェクタのパラメータを設定する場合の伝送方法を図 4-1 に示し
ます。
オートインジェクタ 外部コントロール機器
パラメータを送信
オートインジェクタ 外部コントロール機器
"AK CR " or "NK CR " を返信する
図 4-1 パラメータの設定
図 4-1 の手順を以下に示します。
@ 注記
伝送用コマンドについては「4.2.3 コマンド一覧」P.138 を参照してください。
オートインジェクタにパラメータを設定する場合、1 に示すフォーマットで送信してください。パラメー
タは必ず 3 桁の数字にしてください(3 回を設定する場合は 003)(FUNCTION 84 の設定値を "001" に
した場合は 2 桁)設定が完了すればオートインジェクタより "AK CR " が返信されますが、設定されな
かった場合(送信するコードが間違っている・パラメータが設定不可能な値である場合など) は "NK
CR " が返信されます。
例として、クロマトパック C-R7A、R4A より PUMPING を 6 回に設定するための BASIC プログラムを
示します。(3 番のポートを使用する場合)
OPENTRS3 ポートのオープン
C$ = "KPUMP006" + CHR$(0DH) PUMPING = 6 回にするコマンド
PRINT#3、C$; 送信
INPUT#3、A$ オートインジェクタからの返信を入力
CLOSE TRS3 ポートのクローズ
@ 注記
コマンドを送信する場合 3 行目のように文末に ";" を付けてください。
4.2.1.2 パラメータの受信または状態のモニタ
外部コントロール機器がオートインジェクタのパラメータを受信する場合の伝送方法を図 4-2 に示しま
す。
オートインジェクタ 外部コントロール機器
パラメータの送信を要求
オートインジェクタ 外部コントロール機器
パラメータを返信する
図 4-2 パラメータの送受信
図 4-2 の手順を以下に示します。
2 パラメータが返信される。
(ただし、送信したコマンドが間違っている場合、パラメータは返信されずに "NK CR " が返信されま
す。)
(例えば SAMPLE WASH = 2 回が設定されている場合は、"002 CR " が返信されます。)
@ 注記
状態をモニタするコマンドでは "S" でなく "M" を先頭に付けます。(SAMPLE NUMBER をモニタ
する ISNO コマンドなど)コマンド一覧(「4.2.3 コマンド一覧」P.138)を参照してください。
4.2.1.3 インジェクタ動作の制御
インジェクタの動作を外部コントロール機器から制御する場合は、以下の手順で行ってください
(RESET、START、STOP)。
@ 注記
F84 の設定が 1 のときに RESET のコマンドを送信した場合は、"AK CR " も NK CR " も返信され
ません。
4.2.1.4 伝送上の注意
4
(1) コマンドには先頭文字によって K(設定モード)、M(実測値要求モード)、S(設定値要求モー
ド)の 3 種のモードがありますが、コマンドとして使用できるモードと使用できないモードが伝
送用コマンドごとに決まっています。コマンド一覧(「4.2.3 コマンド一覧」P.138)を参照してくだ
さい。
例
送信するコマンド オートインジェクタ
"SWRPT"+ CHR$ (0DH) "001 CR "
"SWRPT$"+ CHR$ (0DH) "WRPT = 001 CR "
"KSTRT"+ CHR$ (0DH) "AK CR "
"KSTRT$"+ CHR$ (0DH) "STRT = AK CR "
@ 注記
伝送エラーを避けるために以下のことにご注意ください。
(5) オートインジェクタにコマンドを送信した場合、オートインジェクタから返信されたことを確認
してから次のコマンドを送信してください。
4.2.2 LEVEL 2 伝送
LEVEL 2 伝送を用いると送受信のプログラムを設定せずにクロマトパックからの 1 行のコマンド入力で
伝送可能です。以下の 3 種類のモードがあります。
K: 設定モード(パラメータの設定および START、STOP、RESET)
M: 実測値要求モード(SAMPLE NUMBER のモニターなど)
G: 設定値要求モード(パラメータの読み取り)
4.2.2.1 ポートのオープン
インジェクタとクロマトパック C-R7A との伝送の前に、C-R7A の Win3 の画面上で次の操作を行いポー
トをオープンしてください。
(OPEN と TRS の間、TRS と物理ポート番号の間にはそれぞれスペースを 1 文字入れてください。)
OPEN TRS 3
物理ポート番号
物理ポート番号についてはクロマトパックの取扱説明書を参照してください。
4.2.2.2 パラメータの送信(設定)
インジェクタの設定値をクロマトパックから変更するには Win3 の画面で以下の操作を行ってください。
(これらは K モードの操作です。)
REPT#3=3
WTPP#3=30
論理ポート番号
無手順伝送では [1] は [001] というように常に 3 桁(F84 の設定が 1 の場合は 2 桁)にして伝送する必要
がありますが、LEVEL 2 伝送では桁数を考える必要はありません。論理ポート番号についてはクロマト
パックの取扱説明書を参照してください。
4.2.2.3 パラメータの受信または状態のモニタ
インジェクタの設定値または状態のモニタ値をクロマトパック画面に表示するには Win3 の画面で以下の
操作を行ってください。
PRINT WMOD#3
LPRINT ISNO#3M
論理ポート番号
例 1 のように設定値を受信するのは G モードの操作です。
例 2 のように状態をモニタするのは M モードの操作です。このとき、コマンド文末に "M" を付けます。
4.2.2.4 インジェクタ動作の制御 4
インジェクタをクロマトパックから操作するには Win3 の画面で以下の操作を行ってください。
(これらは K モードの操作です。)
例 1: インジェクタをスタートさせる。
STRT#3
例 2: インジェクタをストップさせる。
STOP#3
例 3: インジェクタをリセットする。
RSET#3
論理ポート番号
4.2.2.5 ポートのクローズ
インジェクタかクロマトパックのどちらかの電源を切る前に、ポートのクローズを行ってください。
クロマトパックの Win3 の画面で次の操作を行ってください。
(CLOSE と TRS の間、TRS と物理ポート番号の間にはそれぞれスペースを 1 文字入れてください。)
CLOSE TRS 3
物理ポート番号
4.2.3 コマンド一覧
• SAMU、SUBU、BARC
G、S モードの返信は設定値そのものを返信します。M モードの返信は実際に使用できる状態になってい
るかを返信します。(M モードの返信が 1 であれば使用可能です。)
• RDYF
分析待ちまたは START 待ちのときは 1、それ以外のときは 0
• STRF
エラー発生なら 0、それ以外(START できる状態)なら 1
表 4-2
4
PAR1 K, G, S F51 メインのパラメータでサブを動かす 000 ~ 001 000
4.3 プログラム例
ここではクロマトパック C-R7A にサンプル No. と注入回数を印字するプログラム例を示します。「4.3.1
無手順伝送の場合」P.140 に無手順伝送の場合の例を、「4.3.2 LEVEL 2 伝送の場合」P.142 に LEVEL 2
伝送の場合の例を示します。
4.3.1 無手順伝送の場合
無手順伝送の場合のプログラム例をリスト 4-1 に示します。
リスト 4-1
100 PO=3
110 A$="MISNO"+CHR$(0DH)
120 B$="MNINJ"+CHR$(0DH)
130 S$="KSTRT"+CHR$(0DH)
140 OPEN TRS PO:CT=0
150 PRINT#PO,S$;:GOSUB340
160 IF((AS$="NK"ORAS$="")ANDCT<4)THENCT=CT+1:GOTO150
170 IFCT>=4THENLPRINT"ERROR":CLOSETRSPO:GOTO420
180 CLOSETRSPO
190 WAITSTART
200 OPENTRSPO:CT=0
210 PRINT#PO,A$;:GOSUB340
220 IF((AS$="NK"ORAS$="")ANDCT<4)THENCT=CT+1:GOTO210
230 IFCT>=4THENLPRINT"ERROR":CLOSETRSPO:GOTO420
240 SNS=AS$:CT=0
250 PRINT#PO,B$;:GOSUB340
260 IF((AS$="NK"ORAS$"")ANDCT<4)THENCT=CT+1:GOTO250
270 IFCT>=4THENLPRINT"ERROR":CLOSETRSPO:GOTO420
280 NI$=AS$
290 CLOSETRSPO
300 IFSN$="1*"THENSN$="100"
305 LPRINT:LPRINT
310 LPRINT"SAMPLENO.:";SN$;"REPEAT:";NI$
315 LPRINT
320 WAITSTOP
330 GOTO190
340 REM*INPUTSUBROUTINE
350 T=TIME:WT=30:AS$="":AB$=""
360 IFT+WT<TIMETHENGOTO410
370 IF(TRSF%(PO)AND01H)<>0HTHENAB$=INPUT$(1,PO)
380 IFAB$=CHR$(0DH)THENGOTO410
390 IFAB$=<>""THENAS$[LEN(AS$)+1]=AB$
400 AB$="":GOTO360
410 RETURN
420 END
プログラムの説明
行番号 説明
100 クロマトパックの RS232C インターフェースで使用するポート番号を定義しています。3 番以
外のポートを使用する場合はこの行の数字を変更してください。
110-130 オートインジェクタに送信するコマンドを定義しています。
A$ は、サンプル NO. をモニタするコマンドで、B$ は注入回数をモニタするコマンドで、S$
は、オートインジェクタをスタートさせるコマンドです。
140-180 オートインジェクタをスタートさせます。コマンドを送信したときに、"NK CR " が返信された
り、または返信がなかった場合に 4 回までコマンド送信を繰り返し、それでも正常な返信がされ
なかった場合に "ERROR" をプリントアウトし、プログラムの実行をとめます。
送受信を確実に行うためには、このようにエラー発生時に再送信を何回か行うようにしてくださ
い。
150 行がコマンドを送信する文ですが、このように ";" が必要です。
PRINT#PO,S$; の文を PRINT#PO,S$ にすると S$ に CR LF が付けられて送信されてしまうの
で注意してください。
190 クロマトパックがスタートする(試料注入が行われる)まで、プログラムの実行を待機します。
オートインジェクタが試料注入を行った後にサンプル NO.、注入回数のモニタを行うようになっ
4
ています。
このように、サンプル NO. などをモニタするタイミングは、オートインジェクタが注入を終了
し、分析待ちをしている間が良いでしょう。
200-240 サンプル NO. をモニタし、その値を SN$ に代入します。
250-290 注入回数をモニタし、その値を NI$ に代入します。
300 F84 の設定が 1(AOC-17 互換モード)のときはサンプル NO. が 100 番の場合、1* が返信され
るため 100 に修正しています。
310 サンプル NO.、注入回数をプリントアウトします。
320 クロマトパックがストップする(クロマトパックの STOPTM で時間を設定)までプログラムの
実行を待機します。
340-410 オートインジェクタからの返信を入力するサブルーチンです。クロマトパックが 1 文字受信する
度に入力していき、CR を受信するとこのルーチンを終了します。約 30 秒経っても受信が終了
しない場合もこのルーチンを終了します。
このようにコマンド送信後一定時間経っても返信がされない場合は、ルーチンから抜けるように
した方が良いでしょう。
INPUT# 文を用いると受信ルーチンは一行で済みますが、オートインジェクタからの返信が正常
に行われなかったときに、プログラムの実行がとまったままになってしまいます。
操作法
1 AOC-20、GC、C-R7A の各種パラメータ設定を行ってください。
ガスクロマトグラフのプログラム時間は、データ処理装置の分析時間(クロマトパックの場合、
STOP.TIME とプリントアウトを含めた時間)よりも長く設定してください。
リスト 4-2
プログラムの説明
行番号 説明
110 AOC をスタートさせます。
120 クロマトパックがスタートするまでプログラムの実行を待機します。
130-160 サンプル NO. と注入回数をモニタして印字します。
180 クロマトパックがストップするまでプログラムの実行を待機します。
190 120 行以降を繰り返します。
5
1 キャップ、セプタムを外します。
5
2 フラスコなど(真空に耐えられる構造、材質のものを選んでください)に試料ビン(ガラス
部分だけ)と洗浄液(ディスケーラ、有機溶媒、水など)を入れます。
5
3 アスピレータなどでフラスコ内を減圧にし、試料ビン内の空気を排気します。
5
4 徐々にフラスコ内を大気圧にもどすと、試料ビン内に洗浄液が満たされます。
5
5 超音波洗浄器などで洗浄します。
5
6 洗浄液を捨てて、水洗いします。
ディスケーラなどを用いた場合は、同様の手順で水洗いしてください。
5
5
7 アセトン、アルコールなど、揮発性の高い溶媒を加え、試料ビン内部の水を転溶して、乾燥
させます。
5
8 セプタムは必ず新しいものに交換し使用してください。
5
5
5
5
5
5
AOC-20i/AOC-20i Plus/AOC-20s 143
5 保守および オプション部品
5.2 マイクロシリンジの点検と保守
点検・保守の手順は、「7.1 マイクロシリンジ使用時の注意点」P.153、「7.2 マイクロシリンジのメンテナ
ンス」P.154 を参照してください。
! 注意
• マイクロシリンジは、非常に精密に作成されていますので、シリンジ本体とプランジャ
は、必ず当初の組み合せでご使用ください。プランジャだけを交換して使用することはで
きません。
5.3 消耗品および付属品
5.3.1 オートインジェクタ消耗品
名称 部品番号 備考
マイクロシリンジ(10 μl 用) S221-34618
マイクロシリンジ(50 μl 用) S221-45243
マイクロシリンジ(250 μl 用) S221-45244
S221-34273-92
1.5 ml 試料ビン 100 個入
1.5 ml 試料ビン用キャップ(白)100 個入
5
スモールセプタム 100 個 Assy S221-41239-91 1.5 ml 試料ビン用セプタム 100 個入
@ 注記
ニードル径 23 ゲージの主なシリンジだけ掲載。
5.3.2 オートインジェクタ/オートサンプラ付属品
オートインジェクタ/オートサンプラには「5.3.1 オートインジェクタ消耗品」P.145 に示す消耗品のほ
かにも、「1.5 付属品」P.6 に記載しました付属品があります。必要に応じて「1.5 付属品」P.6 の一覧表
を参照の上、ご注文いただきますようお願いします。
5.4 保守部品
名称 部品番号
ヒューズ(100 V 用、5 A) S072-02004-23
@ 注記
本製品の設計寿命は 7 年です。据付後 7 年経った製品については保守部品の点検が必要です。
5.5 オプション
オートインジェクタ用オプション
名称 部品番号 備考
ロングターレット Assy S221-45622-91 試料数 12 個
50 μl シリンジ S221-45243
オートサンプラ用オプション
名称
4 ml 試料ビン用ラック Assy
部品番号
S221-44878-91
備考
「2.7.3 4 ml 試料ビンの使用について(オプショ
5
ン)」P.67 参照
1.5 ml 試料ビン冷却/保温用ラック S221-44998-91 別途恒温循環水槽が必要
Assy
C-R7A 接続用オプション
名称 部品番号 備考
光/ RS-232C 伝送インターフェイス S223-02983-91
光ケーブル S070-92025-52 2m
GC-2014 用
名称 部品番号 備考
AOC-20i 取付キット S221-48545-92 既存の AOC-20i(外置き型電源タイプ)を GC-
2014 に取り付ける場合
GC-2010/2010Plus 用
名称 部品番号 備考
AOC-20i 取付キット S221-48545-91 既存の AOC-20i(外置き型電源タイプ)を GC-
2010 に取り付ける場合
No Text
6.1 エラーコード 6
6.1.1 インジェクタのエラーコード 6
オートインジェクタが正常に動作せずエラーが発生した場合、ディスプレイにそのエラーコードが表示
されます。表 6-1 にエラーコードとその内容、処置を示します。
6
表 6-1 インジェクタのエラーコードとその内容、処置
エラーコード 内容および処置 6
-01 ターレットがホームポジションに戻っていない,または正常に動作していない。
• ホームポジションへの移動が不充分。
↓
ターレットを取り外し、ターレットの歯の部分と歯車を清掃した後、ターレットをセット
6
して RESET キーを押す。
• ターレットがセットされていない。
↓
ターレットをセットして RESET キーを押す。
6
6
-02 シリンジがホームポジションに戻っていない,または正常に動作していない。
• ホームポジションへの移動が不充分。
↓
RESET キーを押す。
-03 プランジャがホームポジションに戻っていない,または正常に動作していない。
• ホームポジションへの移動が不充分。
6
↓
RESET キーを押す。
• プランジャ動作がスムーズでない。 (注 1 参照) 6
↓
電源を OFF にして,マイクロシリンジを取り外してプランジャのメンテナンスもしくは
-04
交換する。 6
インジェクタがスタートできる状態になっていない。
• インジェクタにエラーが発生しているときに START キーを押した。
↓
RESET キーを押してエラーを解除した後、START キーを押す。
6
-05 メモリ(RAM)の内容にエラーが発生し、設定値が初期化された。(注 2 参照)
↓
設定をやり直す。
6
-06 メモリ(ROM)にエラーが発生した。(注 3 参照)
-08 CH2(サブ側インジェクタやサンプラとの伝送)にエラーが発生した 6
↓
6
RESET キーを押す。
(GC-2010/2010Plus/2014/2025 では、分析 Line 設定が正しく行われているかを確認する。)
-09 伝送で設定(PRIORITY SANPLE)した番号の割り込み試料がない。 (注 4 参照)
エラーコード 内容および処置
-10 (注 3 参照)
メモリ(RAM)が正しく動作しない。
-11 正しく設置されていない。
↓
設置をやり直す。
-12 CH1 の伝送ライン(ホストコンピュータやクロマトパックと接続するための伝送ライン)が
正しく動作しない。(注 3 参照)
-13 CH2 の伝送ライン(サブ側インジェクタやサンプラと接続するための伝送ライン)が正しく
動作しない。(注 3 参照)
-14 廃液バイアルがセットされていない。
↓
廃液バイアルをセットし、RESET キーを押す。
6.1.2 サンプラのエラーコード
サンプラが正常に動作せずエラーが発生した場合、インジェクタのディスプレイにそのエラーコードが
表示されます(デュアル AOC の場合はメイン側インジェクタにエラーコードが表示されます。)。表 6-2
にエラーコードとその内容、処置方法を示します。
表 6-2 サンプラのエラーコードとその内容、処置方法
エラーコード 内容および処置
E01 アームの回転方向が正常に動作しなかった。
↓
RESET キーを押す。
E02 アームの伸縮方向が正常に動作しなかった。
↓
RESET キーを押す。
E03 アームの上下方向が正常に動作しなかった。
↓
RESET キーを押す。
E04 サンプラがスタートできる状態になっていない。
• サンプラにエラーが発生しているときに START キーを押した。
↓
RESET キーを押してエラーを解除した後、START キーを押す。
E05 ターレットに試料ビンをセットするときにエラーが発生した。
• ターレット上の試料ビンをセットする位置にビンが置かれている。 6
↓
不要なビンを取り除き、RESET キーを押す。
• ターレットへ試料ビンをセットできなかった。
↓
サンプラへの試料ビンのセットをやり直し、RESET キーを押す。もしくはティーチング
を行う。
E06 サンプラに試料ビンを戻すときにエラーが発生した。
• サンプラのトレー上の試料ビンを戻す位置にビンが置かれている。
↓
不要なビンを取り除き、RESET キーを押す。
E07 試料ビンをつかむとき、または、はなすときにエラーが発生した。
• グリップのモーターが正常に動作しなかった。
↓
試料ビンのセットをやり直し、RESET キーを押す。
• 試料ビンをつかむ、もしくは、はなすができなかった。
↓
試料ビンのセットをやり直し、RESET キーを押す。
• RESET キーが押されたときに試料ビンをつかんだままになっている。
↓
試料ビンをグリップより取り外し、セットした後 RESET キーを押す。
E08 試料ビン搬送中に試料ビンが外れた。
↓
再度試料ビンをセットし、RESET キーを押す。
E09 PRIORITY SAMPLE で設定した番号の割り込み試料がない。注 1)
または INJECTION SAMPLE で設定した番号の試料がない。
↓
RESET キーを押し、試料をセットした後再度 START する。
6.1.3 サブ側インジェクタのエラーコード
デュアルインジェクタシステムでサブ側インジェクタにエラーが発生した場合、サブ側インジェクタの
ディスプレイにエラーコードが表示されます。メイン側インジェクタにはエラーコードが "01-" のように
表示されます。サブ側インジェクタに "E05" のエラーが発生した場合にはメイン側インジェクタには
"05E" と表示されます。
6.1.4 その他のエラーメッセージ
メッセージ 内容
OP ドアが開いている。(動作中にドアを開けると STOP する。
)
↓
ドアを閉める。(開ける前の表示に戻る。)動作を再開する場合は START キーを押す。
LE1 CH1 の伝送ライン(ホストコンピュータやクロマトパックと接続するための伝送ライン)に
伝送エラーが発生した。
↓
ケーブルの接続をやり直し、インジェクタのポートの OPEN をやり直す。
LE2 CH2 の伝送ライン(サブ側インジェクタやサンプラと接続するための伝送ライン)に伝送エ
ラーが発生した。
↓
ケーブルの接続をやり直し、RESET キーを押す。
(GC-2010/2010Plus では、分析 Line 設定が正しく行われていることを確認する。
)
@ 注記 7
オートインジェクタに使用しているマイクロシリンジ (P/N S221-34618) は、AOC 専用品です。必ず指
定されたものを使用してください。
7
7.1 マイクロシリンジ使用時の注意点 7
マイクロシリンジの寿命や分析再現性は、メンテナンスの良否に大きく影響されます。日常的に下記の
事柄に留意してご使用ください。
• 使用後は必ず溶媒などで充分洗浄を行い、試料などが針先やバレル内、プランジャに残ったまま放置しな
7
いでください。
• オートインジェクタに通電する前に必ずプランジャホルダを手で動かし、スムーズに上下することを確認
してから通電使用してください。プランジャがスムーズに動作しない場合は、マイクロシリンジをオート
7
インジェクタから取り外し、メンテナンスを行ってください。(メンテナンス法は「7.2 マイクロシリンジ
のメンテナンス」P.154 を参照してください。)
• 注入口ゴム栓を交換した場合には、あらかじめオートインジェクタの電源を切った状態でシリンジ駆動部
7
を上下させ、一度注入口ゴム栓に穴をあけてからオートインジェクタを通電使用することで針先に負荷が
加わることを防ぎ、針先の寿命を長くすることに役立ちます。
• 溶媒や試料を吸引しない状態でマイクロシリンジのプランジャを空打ちしないでください。シリンジバレ
7
ルのガラスとプランジャの焼き付きが生じ、破損するおそれがあります。
• オートインジェクタの使用を開始するときは、必ずシリンジの針先にセプタムの切り屑などが詰まってい
ないことを確認してください。(オートインジェクタ最初のシーケンス動作時に、マイクロシリンジに溶媒
7
や試料がスムーズに満たされていることをご確認ください。)
! 注意
7
• マイクロシリンジは非常に精密に作られていますので、シリンジ本体とプランジャは、必
ず当初の組み合わせでご使用ください。プランジャだけを交換して使用することはできま 7
せん。
マイクロシリンジの取り付け、取り外しについては、「2.2 マイクロシリンジの取り付け、取り外し」
7
P.26 を参照してください。
マイクロシリンジを取り付け、プランジャを固定した後、プランジャがシリンジバレル下部にあたって
いることを確認してください。
7
7
7
7
7
AOC-20i/AOC-20i Plus/AOC-20s 153
7 再現性良く 分析するために
7.2 マイクロシリンジのメンテナンス
マイクロシリンジのメンテナンスはオートインジェクタから取り外して行います。
(1) プランジャのメンテナンス
マイクロシリンジに溶媒などを吸引、吐出を繰り返してプランジャがスムーズに動いているかを
確認してください。フルストロークさせてみて、動きが重くないか、動きに引っかかりがないか
などを確認してください。プランジャがスムーズに動作しないシリンジを用いると再現性が悪化
するおそれがあるため、必ずメンテナンスを行ってください。
溶媒などで洗浄、ポンピングなどを行いバレル内やプランジャの汚れなどを取り除いてください。
プランジャをバレルから引き抜き、溶媒などで湿らした柔らかい布などでふき取ると効果的です。
(黒い汚れは、プランジャより発生したステンレス粉です。)プランジャを充分拭き取った後、バ
レルにセットし、溶媒などでポンピングして動作を確認してください。数回のポンピングで動き
がスムーズでなくなる場合はふき取りや洗浄が不充分です、再度同様に洗浄、ふき取りを繰り返
してスムーズに動作するのを確認してからオートインジェクタに取り付けてください。
シリンジの汚れがひどい場合にはシリンジバレルからプランジャを抜き取り、それぞれを洗浄液
や溶媒に浸して超音波洗浄(1 分程度)することも効果的です。
なお、溶媒に水を使用している試料の場合には、スーパーエラスティックマイクロシリンジ
「5.3.1 オートインジェクタ消耗品」P.145 を参照)を使用するとプランジャ動作不良を低減する
(
ことが可能です。
(2) シリンジ針先のメンテナンス
マイクロシリンジに溶媒などを吸引、吐出を繰り返して針先からの試料の飛び方を確認してくだ
さい。正常な状態であれば試料が真直ぐに吐出されます。しかし針先に詰まりが生じている場合
には、試料が霧状に吐出されたり、横や斜めに飛んだりします。まれに真直ぐ吐出されていても
試料が細く飛んでいる場合があるので注意が必要です。(詰まりのない新品のシリンジと比較する
と解り易いです。)試料の飛び方が異常な場合、ガラスインサート内で試料の気化状態が毎回変化
し分析再現性が悪化するおそれがあるため、針先のメンテナンスが必要です。シリンジクリーニ
ング用ワイヤ(5 本入り P/N:031745GLC 島津 GLC 取扱品)を用いて針先の詰まりなどを取り
除いて、試料が正常に吐出されるのを確認してから使用するようにしてください。シリンジ内部
や針先の汚れを取り除くには、アスピレーターなどで吸引したり、シリンジクリーナー (P/N:
S670-12556-01) の利用も効果的です。
正常 メンテナンス要
図 7-1
7.3 シリカウールセット時の注意点
(1) シリカウールの量
シリカウールの量は、試料により多少変動する場合もありますが、標準で以下の量を目安として
ください。
• スプリット: 約 10 mg
• スプリットレス: 約 2 mg(GC-17A, GC-1700 の場合は約 1 mg)
ただし、農薬などの吸着性の高い試料ではシリカウールの量を減らしたり、溶媒が水などの気化
潜熱の大きい試料ではシリカウールの量を増やすと良好な結果が得られることがあります。
@ 注記
GC-2010/2010Plus/2014/2025 (SPL) 標準付属のシリカウールは従来製品とは異なり、不活性化処理されて
います。繊維が太く密度が疎のため同じ重さでも体積は大きくなります。
(2) シリカウールを詰める位置
シリカウールを詰める位置は、注入した際のニードルの先端から 1 ~ 2 mm 離れた所が適当です。
離れすぎていたり、ニードルがシリカウールに刺さると、ピーク形状や再現性が悪化することが
あります。以下の図を参考にしてください。
@ 注記
GC-2014/2025 スプリット用の場合、シリカウール充填位置 20 mm が標準ですが、5 mm 程度ニードルが
シリカウールに刺さっています。これは、シリンジ針先からの試料の飛び方にかかわらず、安定した再現
性を得るためです。更に再現性を向上させたい場合には、GC-2010/2010Plus 同様 25 mm 位置にセットし
7
てください。
GC-2010/2010Plus/2014/2025
スプリットレス用、
GC-14B の場合
25 mm
GC-17A、GC-1700 の場合
21 mm
GC-2014/2025
スプリット用の場合
20 mm
2 mg*1 5 ~ 6 mm
10 ~ 15 mm 10 mg
スプリット用 スプリットレス用
(GC-17A、GC-1700 標準付属品は
下絞りではない。)
図 7-2
@ 注記
インサート内の流速が遅いスプリットレス分析や、入口圧の低い WBI ダイレクト注入の場合には、
ウールの位置を下げたほうが良い場合もあります。これは気化時の注入口圧力変動とウールからイ
ンサート上端までの容量によるもので、溶媒の種類や気化室温度、注入量でも最適なウールの量、
位置は変わります。
7.4 セプタム交換時の注意点
シリンジに注入口セプタムの切り屑ができるだけ詰まらないように、一定回数ごとに注入口セプタムを
交換してください。(注入回数 100 回が目安です。)
セプタム交換時にはセプタムナットを強く締めすぎないでください。セプタムナットを一杯まで締め付
けて、半周戻してください。強く締めすぎると、注入口セプタムが必要以上に圧縮された状態になりま
すので、シリンジにセプタムの切り屑が詰まりやすくなる上、耐久性も低下します。
セプタム交換方法の詳細については、各ガスクロマトグラフ取扱説明書や GC メンテナンスヘルプを参
照してください。
7.5 その他使用上の注意点
(1) カラム接続部や配管ジョイント部にガス漏れがないことを確認してください。
(2) 洗浄用および廃液用バイアルに使用するシリコンセプタムをテフロンシートに変えることで、シ
リンジにセプタムの切り屑が詰まる可能性が低下し、再現性の向上に有効です。また、同一試料
を複数回分析する場合に、試料洗浄回数を 0 回もしくは 1 回に減らすことも同様の理由により、
再現性の向上に有効です。
• 4 ml バイアル用テフロンライナー P/N: 73094 100 枚入り
P/N: 73096 1000 枚入り島津 GLC センター
E
L
ENTER キー ................................................................... 78, 87
Line ............................................................................................. 76
F
M
F21 ...............................................................................................91
FINAL SAMPLE .......................................................... 90, 108 MONITOR キー .............................................................78, 86
FPD ファン ...................................................................59, 147
FUNCTION キー ........................................................... 78, 88 N
NUMBER OF INJECTIONS ..................81, 85, 86, 106
G
GC-14A/B O
スペーサ ...........................................................................25
取付台 ....................................................................... 11, 70 OCI シリンジ ................................................................34, 147
GC-2010 OPTION キー ......................................................................... 76
AOC パ ラ メ ー タ ...........................................................97
AOC パ ラ メ ー タ 詳細 ..................................................98
GC-2010Plus
AOC パ ラ メ ー タ ...........................................................97
AOC パ ラ メ ー タ 詳細 ..................................................98
P え
PRE SOLVENT WASH .................................................... 89 エラーコード ....................................................................... 149
PRIORITY SAMPLE ...................................... 90, 107, 119 オー ト イ ン ジ ェ ク タ ................................................ 149
PTV 注入口 ...........................................................................111 オー ト サン プ ラ .......................................................... 151
PUMPING ................................................................................ 89 サブ側イ ン ジ ェ ク タ ................................................ 152
エラーメッセージ ............................................................. 152
R
お
RAM 初期化 ............................................................................ 93
オートインジェクタ
READY 信号極性 ................................................................. 95
3 種類の溶媒に よ る洗浄 ...........................................43
RESET キー ....................................................................78, 87 エ ラ ー コ ー ド .............................................................. 149
ROM バージョン ................................................................. 93 仕様 ....................................................................................13
RS-232C コネクタ .......................................................17, 18 取 り 付け ...........................................................................21
RUN ランプ ............................................................................ 78 取付部品 ............................................................................. 8
付属品 ................................................................................. 6
部品番号 ............................................................................. 2
S 名称 ....................................................................................15
オートサンプラ
SAMPLE SIZE ................................................................81, 86 4 ml 試料ビ ン ラ ッ ク ...................................................67
SAMPLE WASH .................................................... 81, 85, 86 アーム ................................................................16, 61, 69
SET キー .................................................................................. 76 エ ラ ー コ ー ド .............................................................. 151
仕様 ....................................................................................14
SOLVENT SELECT ........................................................... 89
試料ビ ン ラ ッ ク .......................................................... 114
SOLVENT WASH ................................................. 81, 85, 86 取 り 付け ...........................................................................61
START/READY コネクタ ........................................17, 18 取付部品 (GC-2014、 GC-14A/B 用) ..................11
START キー .....................................................................79, 87 付属品 ...............................................................................11
STOP キー .......................................................................79, 87 部品番号 ............................................................................. 2
名称 ....................................................................................16
オサエ(シリンジバレル)...............................................29
U オプション .....................................59, 61, 67, 70, 143, 147
C-R7A ............................................................................. 147
Upload ....................................................................................... 77 GC-2010 ......................................................................... 147
GC-2010Plus ................................................................ 147
GC-2014 ..................................................................70, 147
V オー ト イ ン ジ ェ ク タ ................................................ 147
オー ト サン プ ラ ........................................... 61, 67, 147
VISCOSITY ............................................................................. 89 冷却/保温ユニ ッ ト ...................................................14
ロ ング タ ーレ ッ ト ........................................................38
温度 .............................................................................................19
あ
アーム(オートサンプラ)............................... 16, 61, 69 か
外部コントロール ............................................................. 131
い コ マ ン ド ........................................................................ 138
環境設定
インジェクタ 1 コネクタ .........................................17, 18 CLASS-GC10 ............................................................... 126
インジェクタ 2 コネクタ .........................................17, 18 GCsolution ..................................................................... 124
う
受け渡し位置 ......................................................................... 67
き し
キーボード部 ................................................................. 15, 77 システム構成 ............................................................................3
機器の接続 ........................................................................... 101 湿度 ............................................................................................. 19
キャップ(試料ビン).......................................45, 46, 145 仕様 ............................................................................................. 13
吸入時シリンジ高(上)........................................... 47, 91 オー ト イ ン ジ ェ ク タ ................................................... 13
吸入時シリンジ高(下)........................................... 48, 91 オー ト サン プ ラ ............................................................ 14
吸入量 昇温分析 .................................................................................103
サン プル洗浄 .................................................................91 消耗品 ......................................................................................145
ソルベン ト フ ラ ッ シ ュ モー ド ................................91 ショートターレット .......................................................... 37
ポン ピ ン グ ......................................................................91 初期状態 ................................................................................... 76
シリカウール .......................................................................155
試料
く 注入 ................................................................................... 82
番号 .................................................................. 75, 86, 115
空気吸入(シリンジ).............................................. 91, 112
試料吸入
グランド端子 .........................................................................18
速度 ................................................................................... 91
グリッパ(オートサンプラ)........................16, 69, 118 待機時間 .......................................................................... 89
試料吸入後待ち時間 .......................................................... 89
け 試料洗浄回数 ..................................................................81, 86
試料注入回数 ..................................................................81, 86
ケース ........................................................................................15 試料注入後待ち時間 .......................................................... 89
試料注入量 .......................................................................81, 86
試料ビン
こ 種類 ................................................................................... 45
試料ビ ン ラ ッ ク へのセ ッ ト ...................................114
恒温分析 ................................................................................ 104 試料封入量 ..................................................................... 46
構成 ............................................................................................... 2 セ プ タ ム交換 ................................................................. 46
シ ス テム ............................................................................. 3 洗浄 .................................................................................143
タ ーレ ッ ト へのセ ッ ト .............................................. 75
試料ビンケース
さ 1.5 ml .......................................................................... 37, 38
4 ml .......................................................................37, 38, 64
再現性 ..................................................................................... 153 サン プ ラ用 1.5 ml ......................................................... 64
最終試料番号 .........................................................................90 サン プ ラ用 4 ml ............................................................ 64
サブ AOC の使用 .................................................................92 試料ビンラック ................................................... 16, 61, 114
サンプラコネクタ ........................................................ 17, 18 試料冷却ファン ...........................................................59, 147
サンプラの使用 .....................................................................92 シリンジ(マイクロシリンジ)..................................145
サンプル洗浄 OCI ..................................................................................... 34
吸入量 ...............................................................................91 エ ラ ス テ ィ ッ ク ..........................................................145
速度 ....................................................................................91 空気吸入 .......................................................................... 91
種類 ................................................................................... 91
速度 ................................................................................... 89
大容量 .............................................................................111
注意 .................................................................................153
取 り 付け .......................................................................... 26
取 り 外 し .......................................................................... 34
ニー ド ル .......................................................................... 26
メ ン テナ ン ス ...............................................................154
シリンジ駆動部 .............................................................15, 27
シリンジバレル(オサエ).............................................. 29
す ち
数値変更キー ..................................................................78, 85 注意
スーパーエラスティックマイクロシリンジ .......145 シ リ カ ウール .............................................................. 155
ストップ ................................................................................... 84 シ リ ン ジ ........................................................................ 153
セ プ タ ム ........................................................................ 157
スペーサ
その他 ............................................................................ 158
GC-14A/B ....................................................................... 25
分析時 ............................................................................ 122
GC-2014 ........................................................................... 23
注入
試料 ....................................................................................82
せ 速度 ....................................................................................89
モー ド (Mode) .............................................89, 100, 109
設定 注入回数 ....................................................................................91
注意 .................................................................................... 84 注入口セプタム ............................................................. 54, 56
パ ラ メ ー タ ...................................................................... 79 注入口フィン ..........................................................................21
セット ......................................................................................145 注入時シリンジ高さ ...........................................................91
セプタム ......................................................................... 46, 145 注入試料番号 ..........................................................................90
試料ビ ン .......................................................................... 45 注入操作 ....................................................................................81
注意 ..................................................................................157
注入量 .........................................................................................81
注入口 ........................................................................54, 56
洗浄 ...........................................................................................143
注入後 ............................................................................... 83 て
注入前 ............................................................................... 82
洗浄回数 ディスクリミネーション .............................92, 109, 112
注入後 ............................................................................... 81 ディスプレイ ...........................................................15, 78, 85
注入前 ............................................................................... 81
低速注入法 ............................................................................ 111
洗浄、ポンピング吸入量 ................................................. 91
電源
AOC 電源 ............................................................................ 6
AOC パラ メ ー タ 画面 ..................................................76
そ GC-2010 .............................................................................. 6
GC-2010Plus ..................................................................... 6
速度
GC-2014 .............................................................................. 7
サン プル洗浄 ................................................................. 91
GC-2025 .............................................................................. 7
試料吸入 .......................................................................... 91
外置き ..........................................................................7, 18
シ リ ン ジ .......................................................................... 89
内蔵 ....................................................................................17
注入 .................................................................................... 89
部品番号 ........................................................................ 2, 6
プ ラ ン ジ ャ ...................................................................... 89
名称 ....................................................................................17
ポン ピ ング ...................................................................... 91
電源スイッチ ..........................................................................18
ソルベントフラッシュ .................................. 71, 109, 120
吸入量 ............................................................................... 91 電源投入 ..........................................................................76, 118
溶媒 .................................................................................... 65 電源ランプ ...............................................................................18
伝送インターフェイス ................................................... 147
た
ターレット .......................................................................37, 95
取 り 付け .......................................................................... 40
ビ ンのセ ッ ト ..........................................................52, 75
ロ ン グ タ ーレ ッ ト ........................................................ 38
ターレット位置 ...................................................67, 95, 113
ターレットガイド ............................................................... 15
ターレットギア .................................................................... 15
待機時間(試料注入)........................................................ 89
大量試料導入法 ..................................................................111
と は
ドア .............................................................................................15 バーコードリーダー .......................................................... 92
同一パラメータ使用 ...........................................................93 バイアル .................................................................................145
動作環境 ...................................................................................19 バイアル種類 ......................................................................... 91
取り付け 廃液ビン(容量限界)........................................................ 50
オー ト イ ン ジ ェ ク タ ...................................................21 パラメータ .............................................................................. 79
オー ト サン プ ラ ............................................................61 一覧 ................................................................................... 97
シ リ ン ジ ...........................................................................26 設定 ................................................................................... 79
タ ーレ ッ ト ......................................................................40 注意 ................................................................................... 84
取付台 パラメータキー .............................................................78, 85
GC-14A/B ........................................................................70 バレル ........................................................................................ 27
GC-2014 ...........................................................................70
バレルホルダ ................................................................27, 145
取付部品
パワーランプ ................................................................16, 118
GC-14A/B、 15A、 16A ...............................................10
GC-17A、 18A、 1700 ..................................................... 9 番号(試料)........................................................................... 86
GC-2010 ............................................................................. 8
GC-2010Plus ..................................................................... 8
GC-2014 ............................................................................. 8
ひ
GC-2014、 GC-14A/B .................................................11
GC-2025 ............................................................................. 9 光ケーブル ............................................................................147
オー ト イ ン ジ ェ ク タ ..................................................... 8 光リンクコネクタ ........................................................17, 18
オー ト サン プ ラ ............................................................11 ヒューズ ..........................................................................18, 146
取り外し ヒューズホルダ .................................................................... 18
オー ト イ ン ジ ェ ク タ ...................................................54 標準試料 ................................................................................... 65
シ リ ン ジ ...........................................................................34 ビン検出 ............................................................................ 84, 86
トレー ........................................................................................16
ふ
な
付属品 ...........................................................................................6
内部標準法 ........................................................................... 121 オー ト イ ン ジ ェ ク タ ......................................................6
オー ト サン プ ラ ............................................................ 11
フランジ ................................................................................... 27
に
プランジャ
速度 ............................................................................ 89, 91
ニードルガイド
メ ン テナ ン ス ...............................................................154
オー ト イ ン ジ ェ ク タ ........................................... 15, 28
注入口 ...............................................................................57 プランジャ押下速度 .......................................................... 91
プランジャ吸入速度 .......................................................... 91
プランジャ駆動部 ........................................................15, 27
プランジャ注入速度 .......................................................... 89
プランジャボタン ............................................................... 30
プランジャホルダ ......................................................30, 145
振り分け ................................................................................... 93
分析開始時間 ......................................................................... 91
分析時間 ................................................................................... 91
分析(注意点)....................................................................122
へ
平衡時間 .................................................................................103
返却時位置 .............................................................................. 91
ほ よ
放熱フィン .............................................................................. 56 溶媒 3 本使用 ................................................................. 43, 91
ホームポジション ............................................................... 83 溶媒洗浄回数(後)..................................................... 81, 86
保温 ............................................................................................. 14 溶媒洗浄回数(前).............................................................89
保守部品 .................................................................................146 溶媒選択 ....................................................................................89
保守(メンテナンス)............................................143, 154 溶媒ビン(容量限界)........................................................50
補助コントロールコネクタ ............................................ 18 容量限界
ポンピング .............................................................................. 82 廃液ビ ン ...........................................................................50
吸入量 ............................................................................... 91 溶媒ビ ン ...........................................................................50
速度 .................................................................................... 91
ポンピング回数 .................................................................... 89
ら
ま ランプ
RUN .....................................................................................78
マルチ注入 ............................................................................111 電源 ....................................................................................18
パワー .....................................................................16, 118
マルチ注入回数 .................................................................... 91
め り
リセット ....................................................................................84
名称
オー ト イ ン ジ ェ ク タ ................................................... 15
オー ト サン プ ラ ............................................................ 16
電源 .................................................................................... 17
れ
メンテナンス(保守) 冷却/保温 .....................................................................14, 147
試料ビ ン ........................................................................143
連続分析 ................................................................................. 100
シ リ ン ジ ........................................................................154
シ リ ン ジ針先 ...............................................................154
プ ラ ン ジ ャ ....................................................................154
ろ
モード(注入)....................................................................... 89
わ
ゆ 割り込み ....................................................................................90
割り込み試料番号 ................................................................90
優先分析 割り込み分析
オー ト イ ン ジ ェ ク タ .................................................107 オー ト イ ン ジ ェ ク タ ................................................ 107
オー ト サン プ ラ ..........................................................119 オー ト サン プ ラ .......................................................... 119