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特定技能評価試験
こ う く う ぶ ん や く う こ う ぐ ら ん ど は ん ど り ん ぐ
(航空分野:空港グランドハンドリング)
て き す と
テキスト
あ ん ぜ ん ひ ん し つ
公益社団法人 日本航空技術協会
こ う え き し ゃ だ ん ほ う じ ん に ほ ん こ う く う ぎ じ ゅ つ き ょ う か い
Specific Skill Evaluation Test
公益社団法人日本航空技術協会
こ う え き し ゃ だ ん ほ う じ ん に ほ ん こ う く う ぎ じ ゅ つ き ょ う か い
注意 ~ 利用時のルール
本テキストに掲載・公開している情報(以下「コンテンツ」といいます。)は、複製、翻訳、編集等、自由に
利用いただけます。コンテンツ利用に当たっては、本利用ルールに同意したものとみなします。
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• 本テキストの著作権は公益社団法人日本航空技術協会(以下、「当協会」という)に帰属します。
• コンテンツを転載する際は出典を記載してください。
(出典記載例)出典:公益社団法人日本航空技術協会
• コンテンツを編集・加工等して利用する場合には、出典とは別に、編集・加工等は利用者が行ったもので
あって、当協会によるものではない旨を明記して下さい。
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除く。ただし、原本のコンテンツが全体の半分以下であること)
- 反社会的勢力や違法行為に関係、あるいは、助⾧するような目的での利用
- 公序良俗に反する目的での利用
- 当協会のイメージを損なうような利用
- その他当協会が不適切と判断する利用
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• コンテンツは、利用者の責任において利用してください。利用者がコンテンツ(内容を編集・加工等した
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• 本ルールを含め、コンテンツは、予告なく変更、削除等行うことがあります。コンテンツの変更の有無は
テキスト裏表紙下に記載した発行日を確認してください。
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とくてい ぎ の う ひょうか し け ん て き す と あんぜん ひんしつ
特定技能評価試験テキスト 安全・品質
はじめに
グランドハンドリング)の学習に使用するために作られたもので、特定技能1号により日本に在留し、空港
ぐ ら ん ど は ん ど り ん ぐ ぶ ん や はたら うえ かなら し き ほ ん てき じゅうよう
グランドハンドリング の分野 で 働 く上 で 必 ず知 っていなければならない基本的 な、また、たいへん重要 な
じょうほう か
情報が書かれています。
いますが、航空機の型式、タイプあるいは会社によってはあてはまらないこともあります。実際の作業を 行 う
とき かなら しゅうろう かいしゃ ぎょうむ じ っ し き て い ようりょう ま に ゅ あ る とう さぎょう てき ただ かた したが
時は、 必 ず、就労する会社の業務実施規程・要領・マニュアル等、その作業に適した正しいやり方に従 って
ください。
公益社団法人 日本航空技術協会 1
こうえきしゃだんほうじん に ほ ん こ う く う ぎ じ ゅ つ き ょ う か い
とくていぎのうひょうかしけんてきすとあんぜんひんしつ
特定技能評価試験テキスト 安全・品質
Introduction
First, this text was designed to be used by the Japan Aeronautical Technology Association
to learn the specified skill evaluation test (Airport Ground Handling) and contains basic
and very important information that must be known when staying in Japan and working
in the field of airport ground handling by the specified skill No.1.
Two texts have also been published to match the test subject and test scope of the
specified skill evaluation test (aeronautical field: airport ground handling).
This "Safety and Quality" text introduces the safety and quality that people who do
work related to aviation consider using a number of diagrams.
This text introduces basic information that is common to various aircraft and
aircraft-related operations, but may not apply to some aircraft types, types, or
companies. When performing actual work, be sure to follow the company's work
execution regulations, instructions, manuals, and other procedures that are
appropriate for that work.
公益社団法人 日本航空技術協会 1
こうえきしゃだんほうじんにほんこうくうぎじゅつきょうかい
とくてい ぎ の う ひょうか し け ん て き す と あんぜん ひんしつ
特定技能評価試験テキスト 安全・品質
も く じ
目 次
はじめに .......................................................................................... 1
も く じ
目次 ........................................................................................... 2
いっぱん
1. 一般 ......................................................................................... 4
こ う く う がいしゃ あんぜん
A. 航空会社の安全 ................................................................... 4
あんぜんう ん こ う もくてき
B. 安全運航の目的 ................................................................... 4
こ う く う き あんぜん
2. 航空機の安全............................................................................... 5
こ う く う き ゆうせん
A. 航空機優先 ........................................................................ 5
え ん じ ん ちゅうい き け ん く い き
B. エンジンへの注意(危険区域) .................................................. 7
き け ん ぶ つ ゆ そ う
C. 危険物輸送 ........................................................................ 8
う え い と あ ん ど ば ら ん す
D. ウエイト・アンド・バランス ............................................................ 9
こうくう ほ あ ん
E. 航空保安 .......................................................................... 10
さぎょう あんぜん
3. 作業の安全 ................................................................................ 11
き て い じゅんしゅ
A. 規定の遵守 ........................................................................ 11
てんこう
B. 天候 ................................................................................ 11
さぎょういん ふくそう
C. 作業員の服装 ..................................................................... 11
しゃりょう うんてん
D. 車両の運転 ....................................................................... 12
こうくう ゆ そ う ひんしつ
4. 航空輸送の品質 ........................................................................... 15
さぎょう あんぜん ひんしつ
A. 作業の安全と品質 ................................................................ 15
さぎょう き ほ ん て き かんが かた
B. 作業の基本的 考 え方 ............................................................ 16
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とくていぎのうひょうかしけんてきすとあんぜんひんしつ
特定技能評価試験テキスト 安全・品質
Table of Contents
Introduction .................................................................................. 1
Table of Contents ........................................................................... 2
1. General .................................................................................... 4
A. Airline Safety .................................................................... 4
B. Purpose of Safe Operation .................................................. 4
2. Aircarft Safety ........................................................................... 5
A. Aircraft Priority ................................................................. 5
B. Weather .......................................................................... 11
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特定技能評価試験テキスト 安全・品質
よ ぼ う
5. 予防 ........................................................................................ 17
ひ や り は っ と れ ぽ ー と
A. ヒヤリ・ハット・レポート .............................................................. 17
し さ こしょう き け ん よ ち
B. 指差呼称および危険予知 ........................................................ 17
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とくていぎのうひょうかしけんてきすとあんぜんひんしつ
特定技能評価試験テキスト 安全・品質
5. Prevention ............................................................................... 17
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とくてい ぎ の う ひょうか し け ん て き す と あんぜん ひんしつ
特定技能評価試験テキスト 安全・品質
いっぱん
1. 一般
こ う く う がいしゃ あんぜん
A. 航空会社の安全
こ う く う がいしゃ りょかく か も つ ぶ じ も く て き ち とうちゃく
航空会社は、旅客や貨物を無事に目的地に到着させなければな
ぶ じ と う ちゃく こ う く う き じ こ お
らない。この無事に到着させる、すなわち航空機事故を起こさない
こ う く う がいしゃ あんぜん もっと じゅうよう
ことが、航空会社の安全であり、最も重要なところである。
こ う く う がいしゃ じょうきゃく こ う く う き り よ う うんちん え
また、航空会社は、乗客が航空機を利用することで運賃を得てい
た さん ぎょう こと じょうきゃく いのち あず たいへん
るが、そこには、他産業とは異なり「乗客の命 を預かる」という大変
じゅうよう せきにん あた
重要な責任が与えられている。
こうくう かんけい し ご と ひと あんぜん じょうきゃく
航空に関係する仕事をするすべての人は、この「安全」「乗客の
いのち つね かんが ぎょうむ おこな こと たいせつ
あんぜんう ん こ う もくてき
B. 安全運航の目的
こ う く う き じ こ はっせい ば あ い つぎ もんだい しょう
もしも、航空機事故が発生した場合、次のような問題が生じる。
なに か いのち うば
① 何ものにも代えられない命 を奪う。
おお こ う く う き じ こ し ぼ う じ こ おお し ぼ う じ こ じょうきゃく しんたいてき きず
心理的な傷は深いものとなる。このことは、事故が起こってから理解しても遅い。絶対に事故を起こし
り ゆ う ひ と り ひ と り おぼ たいせつ
てはならない理由を、一人一人しっかりと覚えておくことが大切である。
こ う く う き じ こ おお じ こ しゃかいてき おお ふあんかん あた
② 航空機事故は、ほとんどが大きな事故となるため、社会的に大きな不安感を与える。
こ う く う き じ こ し ょ り ひ よ う
③ 航空機事故を処理するために、たくさんの費用がかかる。
たと じょうきゃく たい ばいしょう ほしょう じ こ げ ん ば し ょ り しゃいん は け ん ひ きんがく けいえい
例えば、乗客に対する賠償、補償や事故現場の処理、社員の派遣費などかなりの金額になり、経営
き き
の危機になる。
こ う く う き そんしつ かいしゃ けいえい おお えいきょう
④ 航空機の損失は、会社の経営に大きく影響する。
す け じ ゅ ー る どお うんこう ふ か の う じゅよう たい びん ていきょう
スケジュール通りの運航が不可能となり、また、需要に対する便の提供もできなくなる。
4 公益社団法人 日本航空技術協会
こうえきしゃだんほうじん に ほ ん こ う く う ぎ じ ゅ つ き ょ う か い
とくていぎのうひょうかしけんてきすとあんぜんひんしつ
特定技能評価試験テキスト 安全・品質
1. General
② Most of the aircraft accidents are serious accidents, and they cause a great sense of
anxiety in society.
③ It costs a lot of money to handle an aircraft accident. For example, it will take
a considerable amount of money to compensate passengers, handle accident
sites, and dispatch employees and it will also pose as a management crisis.
4 公益社団法人 日本航空技術協会
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とくてい ぎ の う ひょうか し け ん て き す と あんぜん ひんしつ
特定技能評価試験テキスト 安全・品質
こ う く う き あんぜん
2. 航空機の安全
こ う く う き ゆうせん
A. 航空機優先
せいげん く いきない つね こ う く う き うんこう さいゆうせん しゃりょう こ う く う き うんこう さまた
制限区域内においては、常に航空機の運航が最優先であり、いかなる車両なども航空機の運航を妨 げる
こ う い おこな
行為を行 ってはならない。
り ゆ う か き こうもくとう あ
その理由として、下記の項目等が挙げられる
こうぞうじょう う ご き び ん
① 構造上動きが機敏でない。
し か い ひじょう わる
② 視界が非常に悪い。
たりょう か ね ん ぶ つぶっしつ ねんりょう とうさい
③ 多量の可燃物物質(燃料など)を搭載している。
こ う か
④ 高価である。
こ う く う き し か い
(1) 航空機からの視界
こ く ぴ っ と し か い し か く おお き た い ちょっ き ん し か い ひじょう わる あんぜん か く に ん じゅうよう
コクピットからの視界には死角が多くあり、機体の直近の視界は非常に悪く、安全確認が重要である。
ぼ ー い ん ぐ が た き そうじゅうせき み は ん い つぎ
ボーイング777-200型機の操縦席から見える範囲は、次のようになっている。
(Figure 1)
そうじゅう し せ い みぎ よ く た ん ひ だりよ くたん かくにん
① 操縦姿勢では、右翼端、左翼端は確認できない。
そうじゅうせき ぜんぽう やく い じ ょ うはな ちじょう しょうがいぶつ かくにん
④ 実験によると、操縦席から見て翼端とその付近にある障害物の間隔(クリアランス)を目測した場合、
ぜ ん ご ご さ みと せま ば し ょ こ う く う き あんぜん つ う か
3m 前後の誤差が認められたという。すなわち、狭い場所では、航空機が安全に通過できるかどう
じょ ういん はんてい
か、乗員のみでは判定できない。
ち じ ょ う そうこうちゅう こ う く う き ぜんぽう い な い ま ー し ゃ ら ゆうどう ば あ い しゃりょう しょうがいぶつ
があってはならない。
公益社団法人 日本航空技術協会 5
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とくていぎのうひょうかしけんてきすとあんぜんひんしつ
特定技能評価試験テキスト 安全・品質
2. Aircraft safety
A. Aircraft Priority
Aircraft operation is always the highest priority within the restricted area, and no
vehicle, etc. shall perform any act that interferes with the operation of the
aircraft. The reasons are as follows:
①The right wing tip and left wing tip cannot be confirmed in the piloting posture.
② Obstacles on the ground cannot be checked from the cockpit unless there is a distance
of approximately 15m or more ahead.
③ On the right side of the captain's seat, an obstacle on the ground cannot be confirmed
unless it is at least 10 m ahead.
④ According to experiments, when visually measuring the distance between obstacles
near the tip of the wing as seen from the cockpit, an error of about 3m was observed.
That is, in narrow spaces, it is not possible for the crew alone to determine whether the
aircraft can pass safely.
⑤ There must be no vehicles, obstacles, etc. within 40m in front of a taxiing aircraft
unless guided by a marshaller.
公益社団法人 日本航空技術協会 5
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とくてい ぎ の う ひょうか し け ん て き す と あんぜん ひんしつ
特定技能評価試験テキスト 安全・品質
125°
19 ft 6 in
(5.9 m) 21°
48 ft 6 in
(14.8 m)
ぼ ー い ん ぐ が た き そうじゅうせき み は ん い
Figure 1 ボーイング 777-200 型機の操縦席から見える範囲
てきせつ あ い ず
(2) 適切な合図
う ぉ っ ち さぎょう う ぉ っ ち ま ん た たんとうしゃ じょ ういん せ い び し ま ー し ゃ ら こ う く う き けんいんしゃ ど ら い ば とう
ウォッチ作業は、ウォッチマンと他の担当者(乗員・整備士・マーシャラ・航空機牽引車・ドライバ等)が
あ い ず つう こ う く う き あんぜん もくひょう ば し ょ い ど う か ん し みちび さぎょう
合図を通じて、航空機を安全に目標場所へ移動できるよう監視し、 導 く作業である。
う ぉ っ ち ま ん き ほ ん ど う さ ・ あ い ず た たんとうしゃ たい い と せいかく でんたつ
ウォッチマンは、基本の動作・合図(Figure 2)で他の担当者に対し、「意図することが正確に伝達され
て き ぎ てきせつ せいかく ど う さ あ い ず おこな こころが
各空港で実施されるウォッチマンの動作は、基準に基づいた統一されたものでなければならない。
お ー る く り あ きゅうていし
オール・クリア 急停止
う ぉ っ ち ま ん ど う さ
Figure 2 ウォッチマンの動作
6 公益社団法人 日本航空技術協会
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とくていぎのうひょうかしけんてきすとあんぜんひんしつ
特定技能評価試験テキスト 安全・品質
6 公益社団法人 日本航空技術協会
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とくてい ぎ の う ひょうか し け ん て き す と あんぜん ひんしつ
特定技能評価試験テキスト 安全・品質
しゅっぱつ は っ け ん ちゃくがんてん
(3) 出発発見の着眼点
こ う く う き しゅっぱつ じ ぜ ん はっけん ほうほう ちゃくがんてん つぎ
航空機の出発を事前に発見する方法としての着眼点は、次のものがある。(Figure 3)
こ う く う き しょうとつ ぼ う し と う あ ん ち こ り じ ょ ん ら い と てんとう
① 航空機の衝突防止灯(アンチコリジョン・ライト)が点灯しているか。
こ う く う き え ん じ ん し ど う
② 航空機のエンジンが始動しているか。
ぱ っ せ ん じ ゃ ぼ ー で ぃ ん ぐ ぶ り っ じ こ う く う き はな
③ PBB(パッセンジャ・ボーディング・ブリッジ)が航空機より離されているか。
しゃりょう ぱ っ せ ん じ ゃ す て っ ぷ し ゃ ぐ ら う ん ど ぱ わ ー し ゃ え あ す た ー た し ゃ う む
④ 車両(パッセンジャ・ステップ車、グラウンドパワー車、エア・スタータ車)の有無。
こ う く う き けんいんしゃ おうしょくか い て ん と う てんとう
⑤ 航空機牽引車の黄色回転灯が点灯しているか。
しゃりん ど ち ょ っ く はず
⑥ 車輪止め(チョック)が外されているか。
う ぉ っ ち ま ん お ー る く り あ あ い ず
⑦ ウォッチマンがオールクリア の合図をしているか。
よくたんと う みぎ みどりいろ
翼端灯(右:緑色)
あ ん ち こ り じ ょ ん ら い と
アンチコリジョン・ライト
うえ あかいろ しょうとつ ぼ う し と う
び と う
(上:赤色 衝突防止灯) 尾灯
あ ん ち こ り じ ょ ん ら い と した あかいろ しょうとつ ぼ う し と う
け ん い んし ゃ おうしょくかいてん と う アンチコリジョン・ライト (下:赤色 衝突防止灯)
牽引車(黄色回転灯)
こ う く う き しゅっぱつ じ ち ゃ く が んて ん
Figure 3 航空機出発時の着眼点
え ん じ ん ちゅうい き け ん く い き
B. エンジンへの注意(危険区域)
こ う く う き ちじょう え ん じ ん さ ど う あいだ ぶ ら す と は い き い ん て ー く きゅうき き け ん く い き
(Figure 4)がある。
ぶ ら す と は い き き け ん
ブラストは目に見えず、風速25m/s のブラストは台風なみであり、注意していないと吹き飛ばされる危険
がある。
公益社団法人 日本航空技術協会 7
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Anti-collision light
(Top: Red collision prevention light)
Taillight
Anti-collision light
Towing vehicle (yellow beacon) (Below: Red collision prevention light)
公益社団法人 日本航空技術協会 7
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特定技能評価試験テキスト 安全・品質
い ん て ー く きゅうき がわ き け ん
エンジンのブラストと同様に、ジェット・エンジンの前方、すなわち空気が吸い込まれる側も大変危険である。
ちゅうい さぎょうちゅう ぼ う し と と え ん じ ん ぜんぽう ちか ば あ い え ん じ ん す
注意! 作業中に帽子を飛ばされ、それを取りにエンジンの前方に近づいていった場合、エンジンに吸い
こ きわ き け ん ぜったい と い み まわ
込まれるおそれがあり、極めて危険であるので絶対に取りに行ってはいけない。身の回りに、
え ん じ ん す こ かくにん さぎょう
危険区域の十分な認識を持たなければならない。
5 ft(1.5 m)
RADIUS
15 ft(4.6 m) 45°
175 ft(53.4 m)
き け ん く い き れい ぼ ー い ん ぐ が た き
き け ん ぶ つ ゆ そ う
C. 危険物輸送
こ う く う き ば く は ぶ つ は っ か い ん か じゅうほう と う け ん る い きけんぶつ とうさい
航空機に爆破物、発火・引火しやすいもの、銃砲刀剣類などの危険物を搭載することは、
とくれい のぞ ほうりつ き ん し き た い ば く は そんしょ う おそ
特例を除いて法律で禁止されている。これは、機体を爆破したり、損傷させる恐れがあるか
らである。
こ う く う き うんこう さい て に も つ うんそう き ん し ほ あ ん け ん さ
そのため、航空機運航に際しては、手荷物のみの運送を禁止したり、保安検査(X-Ray
け ん さ じ っ し か も つ ゆ そ う におくりにん かくにんこ う も く ぎ む
検査)の実施をすること、また、貨物輸送においては荷送人との確認項目を義務づける
あんぜん う ん こ う たも き て い
ことなど、安全運航を保つよう規定されている。(Reference-2)
8 公益社団法人 日本航空技術協会
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特定技能評価試験テキスト 安全・品質
NOTE!
If your helmet is blown away while you are working and you approach the front of the
engine to pick it up, you may be sucked into the engine, which is extremely dangerous,
so never attempt to pick it up. Before starting work, first check for anything around you
that could be sucked into the engine, and be fully aware of dangerous areas.
Figure 4 Example of Hazardous Area Boeing 777-200 (Engine Minimum Idle Forward Thrust)
For this reason, there are regulations to ensure safe operation, such as
prohibiting the transportation of hand luggage only, conducting security
inspections, and requiring items to be confirmed with the shipper in the
case of cargo transportation. (Reference-2)
8 公益社団法人 日本航空技術協会
こうえきしゃだんほうじんにほんこうくうぎじゅつきょうかい
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う え い と あ ん ど ば ら ん す
D. ウエイト・アンド・バランス
じゅうりょう ち ょ う か りちゃくりく そ く ど き ょ り ぞうだい こうぞく き ょ り
低下 、 燃料消費量 の 増大 な ど 飛行 の あ ら ゆ る 段階 で
せいのう あ く えいきょう およ
性能に悪影響を及ぼす。
じゅうりょう せいかく は あ く じゅうりょう き て い ち ちょうか
そのため重量を正確に把握し、かつ重量が規定値を超過
かくにん ひじょう じゅうよう こうくうほう
していないことを確認することは非常に重要であり、航空法
し こ う き そ く ぎ む づ
施行規則により義務付けられている。
あ くてんこう む ふう つよ き し ょ う じょ うたい なか うんこう
また、悪天候や向かい風の強い気象状態の中で運航する
と う さ い ねんりょう よ ぶ ん つ ば あ い か も つ ゆうびんぶつ ほか じょうきゃく へ
ときは、搭載燃料を余分に積 まなければならないが、この場合には貨物・郵便物の他に乗客も減らさなけ
ればならないことがある。
こ う く う き じゅうりょう じゅうしん かくにん じょうほう もと ひ こ う き ょ り と う さ い ねんりょう ふ ら い と
そのため、航空機の重量と重心などを確認し、これらの情報を基に、飛行距離や搭載燃料などのフライト・
ぷ ら ん さくせい ひつよう
プランの作成が必要になる。
とうじょう に ん ず う て に も つ こ す う か も つ じゅうりょう と う さ い すい りょう き て い もと かくじつ うん こうたんとう ぶ し ょ
報告することが重要である。
ぜ ん び じゅうりょう じじゅう
全備 重 量 ┳自重
せきさいじゅうりょう かどうそうび きてい こうほう よ う ぐ ひじょうよう そ う び
┗積載 重 量 ┳可動装備┳規定による(航法用具・非常用装備)
きていがい もうふ しんぶん ざっし しょくりょう
┃ ┗規定外(毛布・新聞・雑誌・ 食 料 など)
じょういん
┣乗 員
ねんりょう
┣燃 料
すいりょう
┣水 量
ゆうしょうじゅうりょう じょうきゃく て に も つ かもつ
┗有 償 重 量 ( 乗 客 ・手荷物・貨物)
こ う く う き じゅうりょう
Figure 5 航空機の重量
公益社団法人 日本航空技術協会 9
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とくてい ぎ の う ひょうか し け ん て き す と あんぜん ひんしつ
特定技能評価試験テキスト 安全・品質
こうくう ほ あ ん
E. 航空保安
じょうきゃく あんぜん かいてき ふ ら い と ていきょう とうじょうしゃ て に も つ
航空機爆破などの不法な行為を未然に防止するものである。
と く とうじょう て つ づ ず りょかく こ う く う き とうじょう りょかくすう ふ い っ ち しょう
特に、搭乗手続き済み旅客と航空機に搭乗した旅客数に不一致が生じた
ば あ い き て い もと てきかく し ょ ち
場合は、規定に基づき的確な処置をとらなければならない。
ばくはつぶつ かんせいひん ぶ ひ ん か が く ぶっしつ じょ うたい き な い も こ
こともあるため、同様のものは機内に持ち込めない。機内清掃等でこれらを発見した場合はすぐに責任者に
ほうこく とり お こ う ぐ る い も こ き ん し
報告し取降ろさなければならない。また工具類の持ち込みも禁止されている。
た き そ く ふ し ん し ゃ はっけん ば あ い せきにんしゃ ほうこく
その他、機側で不審者を発見した場合は、すぐに責任者に報告する。
ひょうじゅん か ー ど か ん り
(1) 標準IDカードの管理
ひょうじゅん か ー ど げんじゅう か ん り
標準IDカードは厳重に管理する。
き ょ か しょ うにん く い き が い し よ う もくてきがい し よ う
① 許可・承認された区域外での使用、目的外の使用をしてはいけない。
た に ん た い よ じょうと
② 他人への貸与や譲渡をしてはいけない。
ひょうじゅん か ー ど ひょうじ
(2) 標準IDカードの表示
せいげん く い き た ち い ば あ い ひょうじゅん か ー ど が い ぶ よ う い み ひょうじ
し、係員の要求があった場合は それを提示しなければならない。
10 公益社団法人 日本航空技術協会
こうえきしゃだんほうじん に ほ ん こ う く う ぎ じ ゅ つ き ょ う か い
とくていぎのうひょうかしけんてきすとあんぜんひんしつ
特定技能評価試験テキスト 安全・品質
E. Aviation Security
on board. If any of these are found while cleaning the cabin, etc., it must be immediately
reported to the person in charge for unloading. It is also prohibited to bring in tools. In
addition, if a suspicious person is found on the aircraft side, it must be immediately
reported to the person in charge.
10
公益社団法人 日本航空技術協会
こうえきしゃだんほうじんにほんこうくうぎじゅつきょうかい
とくてい ぎ の う ひょうか し け ん て き す と あんぜん ひんしつ
特定技能評価試験テキスト 安全・品質
さぎょう あんぜん
3. 作業の安全
き て い じゅんしゅ
A. 規定の遵守について
こ う く う き うんこう かか う ん こ うかんけい き て い ら ん ぷ な いさぎょう あんぜん かか う ん そ う かんけい き て い かん
航空機運航に係わる運航関係の規程ならびにランプ内作業の安全に係わる運送関係の規程に関しては、
あんぜんだい い ち ぜったい まも ひつよう
「安全第一」のために絶対に守る必要がある。
てんこう
B. 天候
くうこう ら ん ぷ な い たか たてものと う あ くてんこう きょうふう かみなり たいふう
降雪)が作業に影響を与える場合がある。
さぎょう おこな き け ん はんだん さ ぎ ょ う ちゅうだん し じ ば あ い
る。その際は安全な場所に避難する。
さぎょういん ふくそう
C. 作業員の服装
ほ ご ぼ う へ る め っ と ちゃくよう
(1) 保護帽(ヘルメット)の着用
さぎょういん とうさい と お さぎょう じゅうじ ほ ご ぼ う ちゃくよう ほ ご ぼ う ひも
作業員は、搭載、取り降ろし作業に従事するときは、保護帽を着用しなければならない。保護帽はあご紐
かなら ただ ちゃくよう
を必 ずかけ、正しく着用しなければならない。
ちゅうい ほ ご ぐ
注意! 保護具
こ う く う き ちじょうさぎょう さ ぎ ょ うないよう じんしん じ こ み ぜ ん ぼ う し
航空機地上作業において、その作業内容により、人身事故を未然に防止するため、
ぼ う ぐ てぶくろ あんぜん べ る と へ る め っ と ぼ う し みみせ ん とう し よ う
さまざまな防具(手袋・安全ベルト・ヘルメット・帽子・耳栓 等)が使用されている。
き け ん ぶ つ は そ ん か ん せん しょ う たいおう い れ ぎ ゅ ら ー し ょ り おこな さい ふく かくしゅ き て い
危険物の破損や感染症の対応などイレギュラー処理を 行 う際も含めて、各種「規程」
し よ う かなら そうちゃく
で使用することになっているものは、必 ず装着しなければならない。
さぎょうふく ちゃくよう
(2) 作業服の着用
さぎょういん ちゃくよう さぎょうふく ぼ た ん ふ ぁ す な くつ ひも ただ し
作業員は、着用している作業服のボタン、ファスナおよび靴の紐などを正しく締め、
べ る と こ ん べ や ま こ しゃりょう と っ き ぶ つ つね
ベルト・コンベヤへの巻き込みや、車両などの突起物にからむことがないか、常に
ちゅうい
注意しなければならない。
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こうえきしゃだんほうじん に ほ ん こ う く う ぎ じ ゅ つ き ょ う か い
とくていぎのうひょうかしけんてきすとあんぜんひんしつ
特定技能評価試験テキスト 安全・品質
3. Safe Operation
A. Compliance with regulations
In order to prioritize safety, it is absolutely necessary to comply with the regulations
related to flight operations and the transportation regulations related to the safety of
work inside the ramp.
B. Weather
Since there are no tall buildings inside the airport
ramp, bad weather (strong wind, lightning, typhoon,
snowfall) may affect the work.
There are cases where it is judged that it is dangerous
to carry out the work and an instruction to stop the
work is given. In that case, evacuate to a safe place.
C. Worker’s Clothes
(1) Wearing a protective helmet
Workers must wear protective caps when engaging in loading and unloading work.
Helmets must be worn correctly with a chin strap.
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特定技能評価試験テキスト 安全・品質
しゃりょう うんてん
D. 車両の運転
しゃりょう こ う く う き そんしょ う じ こ たいせつ こ う く う き こわ こ う く う き うんこう ししょう
車両により航空機を損傷する事故は、大切な航空機が壊れるだけでなく、航空機運航にも支障をきたし、
じょうきゃく おお めいわく い が い しゃりょう じ こ かいしゃ おお そんしつ
乗客にも大きなご迷惑をかけることになる。それ以外の車両事故も会社にとって大きな損失をもたらし、 そ
ご さぎょう おお えいきょう およ
の後の作業にも大きな影響を及ぼすこととなる。
(1)車両、機材使用上の注意
せいげん く いきない しゃりょう うんてん もの しゃりょうあ ん ぜん
① 制限区域内において車両の運転をしようとする者は、「車両安全
う ん て ん きょうほん ないよう り か い あと こうくうきょく じ っ し こうしゅう う
け、試験に合格した後、標準 IDカードに車両運転許可を受けな
しゃない い っ ぱ んしゃりょう そ う こ う く ん れ ん しゅうりょう
ければならない。さらに、社内にて一般車両走行訓練を修了し、
にんてい う
認定を受けなければならない。(Reference-1)
しゃりょう うんてん しん ちょう じ っ し つね あんぜん ちゅうい はら
② 車両の運転は、慎重に実施し、常に安全に注意を払う。
しゃりょう ・ き ざ い げんそく こ う く う き したがわ つ う か ほ う ち みと しゃりょう ・ き ざ い
③ 車両・機材は原則として航空機の下側を通過したり、放置してはならない。認められた車両・機材で
つ う か ば あ い こ う く う き せっしょく じゅうぶん ちゅうい
通過する場合は、航空機に接触することがないように十分に注意する。
しゃりょう ・ き ざ い こ う く う き そうちゃく ば あ い き た い か こ う じょうしょう ちゅうい
④ 車両・機材を航空機に装着する場合は、機体の下降・上昇に注意しておかなければならない。また、
そうちゃく あと さぎょうちゅう つね ちゅうい はら
装着した後の作業中においても常に注意を払う。
そうこうちゅう しゃりょう さ ぎ ょ うだい じょうげ そ う さ おこな
⑤ 走行中に車両の作業台の上下操作を行 ってはならない。
しゃりょう き ざ い じょうしゃ き ん し こ う い
⑥ 車両・機材への乗車にかかわる禁止行為
か ー と し ゃ ふ ぉ ー く り ふ と ふ ぉ ー く ぱ れ っ と うえ さぎょういん の うんこう
⒜ カート車およびフォークリフトのフォークおよびパレットの上に作業員を乗せて運行してはいけない。
しゃりょう に だ い さぎょういん の うんこう あんぜん た い さ く おこな ば あ い
⒝ 車両の荷台に作業員を乗せて運行してはいけない。ただし、安全対策が行 われている場合は、こ
かぎ
の限りではない。
た しゃりょう ざ せ き い が い さぎょういん の うんこう
⒞ その他、車両などの座席以外に作業員を乗せて運行してはいけない。
しゃりょう ゆうどう
(2)車両の誘導
うんてんしゃ めい ちゅうい ふじゅうぶん ば あ い し ゃ り ょ う ・ き ざ い じょう そと ゆうどうしゃ は い ち
運転者 1 名による注意だけでは、不十分な場合、また車両・機材上や外に誘導者を配置しなければな
ば あ い うんてんしゃ き ざ い そ う さ し ゃ ほうほう ゆうどう おこな たいせつ
らない場合もある。運転者、機材操作者は、この方法で誘導を行 うことが大切である。
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D. Driving a vehicle
An accident in which a vehicle damages an aircraft not only destroys the important
aircraft, but also hinders air operations and causes great inconvenience to passengers.
Other vehicle accidents also cause great losses for the company and have a great
impact on subsequent work.
(a) Do not operate carts and forklifts with workers on the forks and pallets.
(b) Do not operate with a worker on the cargo platform of the vehicle. However,
this does not apply when safety measures are taken.
(c) In addition, do not operate the vehicle with workers on other than seats.
(2) Vehicle guidance
In some cases, the attention of a single driver is not sufficient, and in some cases it
may be necessary to place a guide on or outside the vehicle/equipment. It is important
for drivers and equipment operators to conduct guidance in this method.
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ゆうどうしゃ い ち
① 誘導者の位置
ゆうどうしゃ い ち うんてんしゃ し ん ろ て い し い ち み ゆうどうしゃ て しんごう かくにん
⒜ 誘導者の位置は、運転者にとって進路、停止位置が見やすく、しかも誘導者の手信号を確認でき
ば し ょ こうたい じ ま うし ゆうどう
る場所とする。後退時でも真後ろでの誘導をしてはいけない。
⒝ 誘導者の位置は、自分自身が安全で、緊急時でも避難できる場所とする。
あんぜん かくにん
② 安全の確認
つぎ てん ちゅうい あんぜん かくにん ゆうどう おこな
次の点に注意し、安全を確認して誘導を行 う。
しゃりょうう ん て ん きじゅん うんてん
⒜ 車両運転は、基準にそった運転であるか。
うんてんしゃ ゆうどうしゃ しんごう あ い ず したが
⒝ 運転者は、誘導者の信号、合図に従 っているか。
ゆうどうしゃ い ち ただ
⒞ 誘導者の位置は正しいか。
しゃりょう しんろじょう しょうがいぶつ さ ぎょうしゃ
⒟ 車両の進路上に障害物、作業者などはいないか。
しゅうい じょうげ ぜ ん ご さ ゆ う ほうこう しょうがいぶつ さ ぎょうしゃ
⒠ 周囲、上下前後左右方向に障害物、作業者などはいないか。
ゆうどう ほうほう
② 誘導の方法
ゆうどうしゃ あんぜん か く に ん あと りょうて こえ あ い ず うんてんしゃ かくにん ほうほう ゆうどう
誘導者は、安全確認の後、両手と声による合図により、運転者が確認できる方法で誘導する。
ゆうどう あ い ず て しんごう ほ い っ す る ようりょう さ ん しょ う
誘導の合図、手信号およびホイッスルの要領は(Figure 6)を参照。
ちゅうい
注意!
ゆうどうしゃ あ い ず しんごう ほうほう ただ り か い したが しゃりょう あんぜん ゆうどう
ⅰ 誘導者は、合図・信号・方法を正しく理解し、これに従 って、車両を安全に誘導する。
き け ん かん ば あ い て い し
ⅱ 危険を感じた場合は、すぐに停止させる。
な ろ ー ぼ で ぃ き ぜんぽう か ぶ か も つ し つ ど あ しゃりょう ゆうどう ば あ い ぷ ろ ぺ ら
ⅲ ナローボディ機の前方下部貨物室ドアなどに、車両を誘導する場合は、プロペラまたは、
じ ぇ っ と え ん じ ん しゃりょう かんかく いじょう い ち ゆうどう
ジェット・エンジンと車両の間隔を 1 m 以上あけた位置に誘導する。
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とくていぎのうひょうかしけんてきすとあんぜんひんしつ
特定技能評価試験テキスト 安全・品質
① Location of the Guide
(a) The location of the guide shall be a place where the driver can easily see
the course and stop position, and where the guide's hand signals can be
confirmed. Even when reversing, do not guide directly behind.
(b) The location of the guiding person shall be a place where he/she is safe and
able to evacuate even in an emergency.
② Safety confirmation
Pay attention to the following points and conduct guidance after confirming safety.
(a) Is the vehicle operated in compliance to the standards?
(b) Does the driver follow the guide's signals and cues?
(c) Is the location of the guide correct?
(d) Are there any obstacles, workers, etc. on the path of the vehicle?
(e) Are there any obstacles or workers in the surroundings (upward, downward,
forward, backward, left, and right directions)?
③ Guidance method
After confirming safety, the guide will guide the driver in a
way that the driver can confirm by using both hands and voice cues.
See (Figure 6) for guidance signals, hand signaling and whistling
instructions.
Note !
i Guides must correctly understand signs, signals, and methods,
and follow them to guide the vehicle safely.
ii The guide must immediately signal the vehicle to stop if there
is danger.
iii When guiding a vehicle to the front cargo door of a narrow-
body aircraft, etc., the vehicle must be guided to a position at
least 1m away from the propeller or jet engine.
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14 こうえきしゃだんほうじんにほんこうくうぎじゅつきょうかい
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あいず ほ い っ す る しんごう
合図 ホイッスル信号
ちょくしん ぴ っ ぴ っ
直 進 せよ 「ピッピッ」
ひだり よ
左 に寄れ
うんてんしゅ み ぴ っ ぴ っ
(運転手から見て) 「ピッピッ」
みぎ よ
右に寄れ
うんてんしゅ み ぴ っ ぴ っ
(運転手から見て) 「ピッピッ」
ていし ぴ ー ー ぴ っ
停止 「ピーー」「ピッ!」
ぴ っ ぴ っ
きゅうていし 「ピッ!」「ピッ!」
急停止 ぴ っ
「ピッ!」
しゃりょう ゆ う ど う あ い ず しんごう
Figure 6 車両誘導合図/信号
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"Pip Pip
Sudden stop
Pip Pip"
"
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こうくう ゆ そ う ひんしつ
4. 航空輸送の品質
さいきん こ う く う ぎょうかい こくない がい いま ちが きび きょうそう じ だ い はい こ う く うがいしゃ じょうきゃく
選ばれるために、サービスのいっそうの向上に取り組んでいる。
さ ー び す よ きじゅん あ ど あ て い ど しめ ひんしつ
このサービスの良さが基準にどれだけ合っているかの度合い・程度を示すものが品質である。
ひんしつ よ わる はんだん めじるし こうくう ゆ そ う せ か い あんぜんせい てい じせい かいてきせい
いう目印がよく使わる。
あんぜんせい こ う く う き あんぜん と こ う く う ぎょう たいせつ
① 安全性: 航空機を安全に飛ばすことは、航空業にとって、もっとも大切なことである
てい じせい き じ か ん どお こ う く う き と たいせつ
② 定時性: あらかじめ決めておいた時間通りに航空機を飛ばすことは大切なことである
かいてきせい きゃくしつ しず き な い き も りょこう たいせつ
③ 快適性: きれいな客室や静かな機内は、気持ちよく旅行をするためには大切なことである
A. 作業の安全と品質
ぐ ら ん ど は ん ど り ん ぐ さぎょう おくがい さぎょう しゃりょう うんてん き ざ い つか さぎょう おお ひ こ う き
グランドハンドリング作業は、屋外での作業や車両の運転・機材を使った作業が多くあり、しかも飛行機の
と う ちゃく じ こ く しゅっぱつ じ こ く さぎょう かぎ じか んない おこな ひつよう すこ ゆ だ ん
到着時刻や出発時刻にあわせてこれらの作業を限られた時間内に行 う必要がある。少しでも油断すると、
じんしんさいがい こ う く う き そんしょ う しゃりょう き ざ い そんしょう と あつか か も つ て に も つ ゆうびんぶつ
人身災害、航空機の損傷、車両・機材の損傷、取り扱 い貨物・手荷物・郵便物
そんしょ う ご そ う ふ ぐ あ い はっせい
の損傷・誤送などの不具合が発生する。
こ う く う き しゃりょう き ざ い そんしょ う はっせい しゅうり ひつよう
また、手荷物や貨物の取り扱 いを間違えると乗客に迷惑をかけてしまう。
といえる。
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とくていぎのうひょうかしけんてきすとあんぜんひんしつ
特定技能評価試験テキスト 安全・品質
② Safety: Flying the aircraft safely is the most important thing in the airline industry.
② Punctuality: It is important to fly the aircraft on the scheduled time.
③ Comfort: A clean and quiet cabin are important for a comfortable trip.
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さぎょう き ほ ん て き かんが かた
B. 作業の基本的 考 え方
さぎょう じんそく かくじつ ていねい おこな じょうきゃく しんらい たか
品質でなければならない。
じょうきゃく ぐ ら ん ど は ん ど り ん ぐ さ ぎ ょ ういん ち ょ くせ つ せ っ き か い
ま た 、 乗客 が 、 グランドハンドリング作業員 と 直接接 す る 機会 は
すく とうじょう ま ち あ い し つ き な い さぎょうた い ど み しんらい
少ないが、搭乗待合室や機内から作業態度を見て信頼できるか
はんだん か き こうもく つよ い し き さぎょう ひじょう
判断しているので下記項目を強く意識して、作業することが非常
じゅうよう
に重要である。
さぎょう とき さ ぎょうしゃ じ し ん かんけいしゃ あんぜんえいせい ちゅうい
① 作業をする時は、作業者自身および関係者の安全衛生に注意しなければならない。
ふくそう た い ど きび る ー る ま な ー まも
② 服装・態度は厳しくルール・マナーを守らなければならない。
さぎょう とき ただ し せ い てきかく ど う さ こころが
③ 作業をする時は、正しい姿勢・的確な動作を心掛ける。
しゃりょう な ど ゆうどう あ い ず れんらく めいかく おこな
④ 車両等の誘導・合図・連絡は、明確に行 う。
じょうきゃく がいらいしゃ まえ こ と ば おおごえ か い わ ちゅうい しゃりょう き ざ い て に も つ とう らんぼう と
⑤ 乗客・外来者の前では、言葉づかいや大声での会話に注意し、車両・機材、手荷物等の乱暴な取り
あつか わる とう こ う い
扱 い、または悪ふざけ等の行為をしてはいけない。
ひつよう ば あ い のぞ こ う く う き と う さ い ぶ っけん さぎょうよう き ざ い とう ふ
⑥ 必要な場合を除き、航空機・搭載物件・作業用機材等に触れないようにする。
ら ん ぷ つね しゅうい こ う く う き しゃりょう こうつう ちゅうい はら
⑦ ランプにおいては、常に周囲の航空機および車両の交通に注意を払わなければならない。
さぎょう しゅうりょうご じ ぶ ん じ し ん じ っ し さぎょう き ゃ っか ん てき かくにん さぎょう
⑧ 作業の終了後は、自分自身で実施した作業を、客観的に確認しなければならない。すべての作業は、
かくにん つ かさ
確認の積み重ねである。
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① The safety and health of the worker and the relevant personnel must be
considered when performing the work.
② Clothing and attitude must strictly follow rules and manners.
③ When working, make sure that you have the correct posture and precise
movements.
④ Guidance, signals, and communication with vehicles, etc. shall be clearly
carried out.
⑤ In front of passengers and visitors, pay attention to your language and loud
conversations, and do not handle vehicles, equipment, baggage, etc. roughly, or
play practical jokes.
⑥ Avoid contact with aircraft, onboard objects, work equipment, etc. unless
necessary.
⑦ At all times on ramps, attention must be paid to surrounding aircraft and
vehicle traffic.
⑧ After completing the work, you must objectively check the work you have
done yourself. All work is a series of confirmations.
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よ ぼ う
5. 予防
ひ や り は っ と れ ぽ ー と
A. ヒヤリ・ハット・レポート
じ こ い ん し で ん と はっせい まえ え ら ー じょうほう
事故やインシデントが発生する前に、それらにつながるエラーの情報があれ
じ こ み ぜん ぼ う し やく
ば、事故の未然防止に役にたつ。
ひ や り は っ と れ ぽ ー と え ら ー じょうほう ほうこく しゅうしゅう じゅうよう
なる。
じっさい え ら ー は かんかく しょばつ おそ
あるため、なかなか報告されない。
ひ や り は っ と ほうこく
「ヒヤリ・ハット」を報告しやすくするためには、
ほうこく え ら ー じょうほう きょうゆうか え ら ー たいおう じゅうぶん ふ ぃ ー ど ば っ く
① 報告されたエラー情報の共有化やエラーへの対応などの十分なフィードバック
え ら ー ひつよう お ー ぷ ん あか しょくば ふ ん い き
② エラーをかくす必要がないオープンで明るい職場の雰囲気
じゅうよう
などが重要となる。
し さ こしょう き け ん よ ち
B. 指差呼称および危険予知
ら ん ぷ な い ぜんぽう こうほう ゆび さ よ ー し こえ だ あんぜん
確認を実施しているのをよく目にする。
ゆび さ ど う じ こえ だ い し き しゅうちゅう め
ただ、指を差しているのではなく、同時に声を出すことで意識を集中し、目で
み ふ あ ん ぜ ん じょ うたい あんぜん たも かくにん
見ながら不安全状態はないか、安全は保たれているかを確認する。
さぎょう あんぜん あやま すす じ ぶ ん かくにん か し ょ ゆ び さ
作業を安全に 誤 りなく進めていくために、自分の確認すべき箇所を指差し
よ ー し こえ だ かくにん じゅうよう
ながら、「ヨーシ」と声を出して確認することが重要である。
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5. Prevention
A. Near-Miss Reports
If there is information about the errors that lead to
accidents and incidents before they occur, it will be
useful in preventing accidents.
This is why "near-miss reports" (reporting and collecting
error information) are important.
In reality, errors are rarely reported due to a sense of
embarrassment or fear of punishment.
In order to make it easier to report "near-miss
incidents," it is important to
① provide sufficient feedback, such as sharing of
reported error information and responding to errors
② provide an open and bright workplace atmosphere
that does not require hiding any error
17 公益社団法人 日本航空技術協会
18 こうえきしゃだんほうじんにほんこうくうぎじゅつきょうかい
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しゃりょう つ う ろ し じ ひ ょ う じ と う ・ え ぷ ろ ん な い あんぜん て い ぎ
Reference-1 車両通路の指示標示等/エプロン内安全のための定義
しゃりょう つ う ろ し じ ひょうじとう て い ぎ
車両通路の指示標示等の定義
と う き ょ う こ く さ い く う こ う せ い げ ん く い き な い し ゃ り ょ う あ ん ぜ ん う ん て ん きょうほん ば っ す い
(東京国際空港制限区域内車両安全運転教本抜粋)
し ゅ る い て い ぎ き ご う
種類 定義 記号
て い し せん ひ ょ う じ しゃりょう て い し ば あ い
停止線標示 車両 が 停止 す る 場合 の
い ち し め
位置であることを示す。
進行方向標示 車両 が通行することができ
ほうこう しめ
る方向であることを示す。
標示 とを示す。
前方優先標示 当該通路と交差する前方
こ う く う き ゆうどう ろ
に航空機 のための誘導路
およ え ぷ ろ ん ゆうどう ろ
及 びエプロン誘導路 がある
しめ
ことを示す。
さ ー び す れ ー ん ゆうどう ろ え ぷ ろ ん ゆうどう ろ
標示 を横断 する車両通路 であ
しめ
ることを示す。
誘導路横断 車両 が誘導路を横断する
た い き く い き ひょうじ ば あ い た い き い ち しめ
待機区域標示 場合の待機位置を示す。
18 公益社団法人 日本航空技術協会
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Reference-1 Pavement markings for vehicle passages / ・ Definition for safety in the apron
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え ぷ ろ ん な い あんぜん て い ぎ
エプロン内安全のための定義
と う き ょ う こ く さ い く う こ う せ い げ ん く い き な い し ゃ り ょ う あ ん ぜ ん う ん て ん きょうほん ば っ す い
(東京国際空港制限区域内車両安全運転教本抜粋)
しゅるい て い ぎ き ご う
種類 定義 記号
き ざ い せいげん く い き す ぽ っ と こ う く う き で い さい
(Equipment Restraint る 車両 や 機材 の 進入 も 禁止 す る 区域 で 、
き ざ い た い き く い き うちがわ せってい
この区域は、機材置場として承認 された車両
のぞ こ う く う き す ぽ っ と い ん ふんまえ
を除き、航空機のスポット・インの 30分前から
し よ う とうがい す ぽ っ と さぎょう か ん りょう
使用できるが、当該スポットでの作業が完 了 し
し だ い たいきょ
次第、すみやかに退去すること。
たか せいげん き ざ い た い き く い き とう す ぽ っ と
(高 さ制限 のある機材待機区域 )当スポット
は ん ど り ん ぐ さぎょう じゅうじ たか
の ハンドリング作業 に 従事 す る 高 さ が 25m
い か しゃりょう き ざ い た い き ば し ょ し よ う
きる区域で、待機区域の外側に設定されるこ
く い き こ う く う き す ぽ っ と い ん ふんまえ
の区域は、航空機のスポット・インの 30分前か
し よ う とう す ぽ っ と さぎょう か ん りょう
ら使用できるが、当スポットでの作業が完 了 し
たいきょ
しだい、すみやかに退去すること。
か ど う く い き ま ー き ん ぐ しゃりょう き ざ い ちゅう し ゃ ぜんめんてき き ん し く い き
で、PBB の作動範囲及びスポット内に設定さ
れる。
た い き い ち た い き い ち しめ せってい
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き け ん ぶ つ こうくう ゆ そ う
Reference-2 危険物を航空輸送するために
こ く ど こ う つ う し ょ う こ う く う き ょ く ・ い っ ぱ ん し ゃ だ ん ほ う じ ん こ う く う か も つ う ん そ う きょうかい さ く せ い ぱ ん ふ れ っ と ばっすい
(国土交通省航空局/一般社団法人航空貨物運送協会作成パンフレット 抜粋)
き け ん ぶ つ こうくう ゆ そ う る ー る げんしゅ
1 危険物の航空輸送はルール厳守!
こ う く う ほ う ばくはつ おそ も ほか ぶっけん そんしょう き け ん ぶ つ
位置づけ、これらを輸送する場合には同法で定める安全運航のためのルールに従 わなければなりません。
る ー る したが ゆ そ う ば あ い まんえん い か ばっきん たいしょう
● ルールに従 わず輸送した場合は、50万円以下の罰金の対象となります。
る ー る したが ゆ そ う きけ ん ぶつ れい
● ルールに従 わずに輸送した危険物の例
も ば い る ば っ て り ー
① モバイルバッテリー
す ぷ れ ー かん へ あ よ う むし ぼうせいざい しょ うえん ち ん つ う ざ い
② スプレー缶(ヘア用、虫よけ、防錆材、消炎鎮痛剤など)
ほ ば ー ぼ ー ど り ち う む い お ん ば っ て り ー はい の もの
③ ホバーボード(リチウムイオンバッテリーが入っている乗り物) ほ ば ー ぼ ー ど とう り ち う む い お ん
2 危険物輸送のルールを正しく理解する
き け ん ぶ つ あんぜん ゆ そ う におくりにん う ん そ う じ ぎょうしゃ き け ん ぶ つ る ー る ただ り か い
● 危険物を安全に輸送するためには、荷送人、運送事業者がそれぞれ危険物のルール を正 しく理解し
こ う ど う ひつよう
行動することが必要です。
かんけい すべ もの てきせつ きょういく く ん れ ん う ただ ち し き み じゅうよう
● このためには、関係する全ての者が適切な教育訓練を受け正しい知識を身につけることが重要です。
ゆ そ う る ー る ぽ い ん と
● 輸送ルールの3つのポイント
きけ ん ぶつしんこくしょ さくせい きけ ん ぶつ ただ はんべつ しんこくしょ ひんめいな ど き さ い
① 危険物申告書の作成:危険物を正しく判別し、申告書に品名等を記載。
ら べ る ちょうふ きけ ん ぶつ おう さだ ら べ る ほうそうぶつ ちょうふ
② ラベルの貼付:危険物に応じて定められたラベルを包装物に貼付。
こんぽう ひんめい さだ ほうほう したが こんぽう
③ 梱包:品名ごとに定められた方法に従 って梱包。
におくりにん う ん そ う じ ぎょうしゃ やくわり
● 荷送人と運送事業者の役割
におくりにん
⒜ 荷送人
ゆ そ う ひ ん きけ ん ぶつ がいとう はんべつ うえ きけ ん ぶつしんこくしょ さくせい ひんめい おう てきせつ ら べ る
貼付/梱包を実施
う ん そ う じ ぎょうしゃ
⒝ 運送事業者
うんそうじょう と う ひんめいか く に ん うえ てきせつ ら べ る ちょうふ こんぽう おこな かくにん
・運送状等で品名確認の上、適切にラベル貼付/梱包が行 われていることなどを確認。
ふ び におくりにん かくにん
・不備があるときは荷送人に確認。
20 公益社団法人 日本航空技術協会
こうえきしゃだんほうじん に ほ ん こ う く う ぎ じ ゅ つ き ょ う か い
とくていぎのうひょうかしけんてきすとあんぜんひんしつ
特定技能評価試験テキスト 安全・品質
公益社団法人 日本航空技術協会 20
こうえきしゃだんほうじんにほんこうくうぎじゅつきょうかい
とくてい ぎ の う ひょうか し け ん て き す と あんぜん ひんしつ
特定技能評価試験テキスト 安全・品質
きけ ん ぶつ ただ はんべつ
● 危険物の正しい判別
つぎ きけ ん ぶつ がいとう
次のものが危険物に該当します。
し ょ う さい こ う く う き ばくはつぶつと う ゆ そ う きじゅんと う さだ こ く じ こ く ど こうつうしょう い か こ く じ
詳細は「航空機による爆発物等の輸送基準等を定める告示(国土交通省)」(以下、「告示」という)を
かくにん ほ ー む ぺ ー じ えつらん か の う
確認してください。(ホームページで閲覧可能)
① 火薬類:高温、火気、衝撃により爆発
れい は な び だんやくと う
例:花火、弾薬等
こうあつ が す るい いんかせい が す どくせい が す た が す
② 高圧ガス類:引火性ガス、毒性ガス、その他のガス
れい が す ら い た ー へ あ す ぶ れ ー さ ん そ ぼ ん べ とう
例:ガスライター、ヘアスブレー、酸素ボンベ等
い ん か せ い えきたい い んか てん い か えきたい
③ 引火性液体:引火点が 60℃以下の液体
れい と り ょ う けしょうひん こうすい せ っち ゃくざい と う
例:塗料、化粧品、香水、接着剤等
か ね ん せ いぶっしつるい し ぜ ん は っ か せ い ぶっしつふ く
④ 可燃性物質類(自然発火性物質含む)
れい ま っ ち き んぞ くふんまつ かっせいたん と う
例:マッチ、金属粉末、活性炭等
さ ん か せ いぶっしつるい
⑤ 酸化性物質類
れい か が く さ ん そ は っ せ い き か さ ん か す い そ すい と う
例:化学酸素発生器、過酸化水素水等
どくぶつるい どく ぶつ びょうどく うつ ぶっしつ
⑥ 毒物類:毒物、病毒を移しやすい物質
れい さっちゅう さ っ き ん ざ い のうやく い り ょ うけい は い き ぶ つ と う
例:殺虫殺菌剤、農薬、医療系廃棄物等
ほうしゃせいぶっしつ
⑦ 放射性物質
ふしょくせいぶっしつ ひ ふ え し きんぞくふしょくと う お ぶっしつ
⑧ 腐食性物質:皮膚の壊死、金属腐食等を起こす物質
れい りゅうさん なまり で ん ち と う
例:硫酸、鉛 電池等
た ゆうがいぶっけん
⑨ その他の有害物件
れい り ち う む で ん ち ど ら い あ い す じしゃく とう
例:リチウム電池、ドライアイス、磁石等
ただ ら べ る せんてい
● 正しいラベルの選定
ら べ る きけん せい しめ ゆ そ う ほうほう しめ
ラベルには「危険性を示すもの」と「輸送方法を示すもの」があります。
公益社団法人 日本航空技術協会 21
こうえきしゃだんほうじん に ほ ん こ う く う ぎ じ ゅ つ き ょ う か い
とくていぎのうひょうかしけんてきすとあんぜんひんしつ
特定技能評価試験テキスト 安全・品質
• There are two labels for selecting the correct labels: "Hazard" and "Transport
method".
21 公益社団法人 日本航空技術協会
こうえきしゃだんほうじんにほんこうくうぎじゅつきょうかい
とくてい ぎ の う ひょうか し け ん て き す と あんぜん ひんしつ
特定技能評価試験テキスト 安全・品質
きけん せい しめ ら べ る
①<危険性を示すラベル>
か や く る い こうあつ が す い ん か せ い えきたい
1.火薬類 2.高圧ガス 3.引火性液体
ゆ そ う ほうほう しめ ら べ る れい
②<輸送方法を示すラベルの例>
か も つ き せんよう ご く ていおんえきたい ねつげん か く り かんきょう ゆ う ど く ぶ っ し つ じ せ い ぶっしつ り ち う む で ん ち
貨物機専用 極低温液体 熱源からの隔離 環境有毒物質 磁性物質 リチウム電池
ただ よ う き せんてい
● 正しい容器の選定
こ く じ ゆ そ う ひ ん とくせい ふ よ う き もと けいじょう ざいしつ と う さだ
安全輸送には国連容器など適切な容器の選定か必要です。
が そ り ん ば あ い けいじょう じ ぇ り か ん ざいしつ はがね さ いぶんるい てんばん こ て い し き
た る ー る
● その他のルール
ほか まも る ー る こ く じ ないよう ただ り か い
その他にも守らなければいけないルールがあります。告示の内容を正しく理解してください。
こ く じ れい が そ り ん > れい り ょ か く き ゆ そ う りょう り っ と る
<告示の例(ガソリン)>:例:旅客機で輸送できる量5リットルまで
いじょう
以上
22 公益社団法人 日本航空技術協会
こうえきしゃだんほうじん に ほ ん こ う く う ぎ じ ゅ つ き ょ う か い
①< Label indicating danger >
Environment
Dedicated for Cryogenic Isolation from Magnetic Lithium
ally toxic
cargo aircraft liquid heat sources material battery
substances
• The notification of the selection of the correct container defines the shape
and material required for the container based on the characteristics of the
transported product, and it is necessary to select the appropriate container,
such as the UN container, for safe transportation.
(for gasoline) Shape: Gerican material: Steel fine classification: Top plate fixed type
• Other rules also have to be followed.
Understand the contents of the notification properly.
<Example of Notification (Gasoline)>: Ex: Less than 5 liters transportable by passenger
aircraft v. 1
22 公益社団法人 日本航空技術協会
こうえきしゃだんほうじん に ほ ん こ う く う ぎ じ ゅ つ き ょ う か い
Rev. 1 2021. 3. 8
ORG 2020. 9.30
Rev. 1 2021. 3. 8
ORG 2020. 9.30