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許 も   ン   す   て   タ れ ば ち よ   テ   チ す あ ま 値 で .

こ   正   い   場 か 路 と 真 L
の   S   イ 用   つ   ス   ど れ     し グ   ル   ま 度     圧   つ - る     な う ず 回 こ     差 入 十 で   で な る 見     電 計 う な 出 を
おいて,シャシー内の配線と見比
べながらチェックしていきます.
このとき回路図に色鉛筆かマーカ
ーペンでチェックした部分をマー

キングするとよいでしょう.
藤本伸一 誤配線のチェックは主に緯線が
Fuiimo†o Shinichi
正しく行われているかを見るもの
です.真空管のソケットピンの接
続やラグ端子を介しての接続など
は,意外にうっかりミスが多いも
のです.

回路図で表現されないアースラ
インの配線は,ときとしてどこか
でループを構成していること茄あ
ります.ループとはその名のとお
り「輪」になってしまっているこ
アンプの製作に限ったことではないが,勅を作ったからには完全に動 とで 増幅器ではこの輪が-ムを
作するようにしなければならない・それが点検であり調整という作業. 誘導するなどトラブルの原因とな
点検は図面どおり,配線図どおりにできあがっているかを見るもので, りますので注意水必要です.
調整はできあがった物が正常に動作するように仕上げることである. とくにラグ端子のL形支持足は
今回はもう一度その手順と方法を再点検してみることにする. シャシーに取り付けるのに使って
いるため,部品の中継用に使うこ
ともあり,また初歩的なミスとし とはできません.またアース端子
点検と誤配線のチェック
てはケミコンの極性の間違い,抵 として使うと,ここでシャシーに
点検と誤配線のチェックとはい 抗値やコンデンサーの値の間違い アースされたことになって,一点
ずれも同じことのようですが,忠 や,はんだ付けの不完全部分など アース水確保されなくなったり,
検とはそれぞれの作業行程が誤り を徹底的にチェックします. アースラインがループになってし

L 分 す き   S   よ   て   ま 圧 力 に   つ 力 既
なく終了しているかを見るもの, このような細かい点にだけ注目 まいます.
誤配線のチェックは文字どおり接 していると,回路図のとおりに配
調整の手順
続の誤りを重点的に調べるものと 線されているあのチェックはおろ
考えればよいでしょう. そあになってきます.そこで誤配 調整はアンプとして最適な条件
点検作業では,はんだ付けが完 線のチェックは視点を変えて見る で動作するようにするものです.
全に行われているか,あるいは, ことが必要になります. つまり点検は電源を入れをいて行
はんだの膚が端子やソケットピン 点検作業はそれこそ虫眼鏡でも うもので 調整は電源を入れ動作
の間に入り込んだりしていないか 持ち出して細部を点検,あるいは 状態にしてから行うものと考えて
などです. MT管のソケット-の ピンセットなどでリード線などを よいでしょう.
はんだ付けで長時間こてを当てて 引っ張ってみたり,さらには取り 調整を行う手順は前と同じよう
いると,ソケットのピンの間には 付けネジが完全に締め付けられて に衷1を参考にして行います.ア
んだが流れ込んでしまうことがあ いるかなどをチェックします. ンプの動的状態を見るものですか
ります. これらの手順と方法については ら最低限テスターは必要です.
またビニール線の切れ端やその 表1の項目を参照してください. テスターについては,商い電圧
一端が他の部分と接触しているこ 誤配線の有無は回路図を手元に まで測定できるもの,そして予算

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見比 の許すかぎりインピーダンスの高 [表11点検と調整の手順と方法

チ. いものを選ぶようにします.入力
-刀 インピーダンスの小さいものを使
□取り付けビスなどの緩みはないか
ii暮一一
用すると,測定の誤差が大きくな □ビニール線の切れ端などが他の親分に接触していないか
点検の実際 佰ク甑Z □抵抗器どうしが接触していないか
x*ィ*リ, ,(*(,H*(, (*定,リ/ + ネソク, r
ってしまいます.そして自分のテ
口コンデンサーの極性の間違いはないか
線が スターの表示値と標準値との間に □ソケットピンの勘違いはないか
□ダイオードの向きは違っていないか
もの どれだけの差があるかを把握でき □vRの鈴子接続は間違いないか
の接 れば十分でしょう.
口回路図のとおりに配線されているか
など ちなみに新しくテスターを入手 口できれば回路図にマーカーしてチェックする
□ソケットピンの番号を確認する
いも しようとする方には針式のアナロ
□リード線での結線は正しく接続されているか
グテスターより,デジタル式のマ □トランス類の範子への結線は間違っていないか
ルチテスターの方を推薦しておき 口左右チャンネルの交錯はしていないか
スラ
□位相反転回路の関係は大丈夫か
こか ます.最高測定電圧値は600V程
があ 度あれば問題ありません. ロバイアス設定用のVR1.2を反時計位置にセット
□ハムバランサーは中央位置にセットしておく
とお まずテスターで1次側の交流電
るこ 圧値を測っておきます.時間によ 頚塾の手順 リヲY 霑8ャx/ ゥ. ネ5ネ5 6(6x,俚x+Xル
□貴帰還用の抵抗器ははずしておく
□電涼スイッチを技大して異常がないかようすを見る
ムを ってはこれが95V程度であった □各部の電圧値を測り回路図記入のものと大差ないかを見る
□100の両端電圧を測りながら出力管のバイアス信をセット
とな り.また反対に100Vを超えてい
ることもあります.

臣は 正確には100Vでなければなら 測定していきます.図1は電源部 に変更しています.


って ないかもしれませんが,実際に使 の回路図に測定した電圧値を記入 これで出力管の2本分で80mA
うこ う場合にもこの変動があるわけで したものです.同じく図2に回路 となり各2A3にはそれぞれ40mA
端子 すから,このことを考慮に入れて 部分の電圧値を記入したものを示 流れるようになります.本機の場
一に しておきます.それぞれ記入した
回路の電圧値は頭の中で祷正する 合プレート電圧が約320Vとかな
-点 ことにします. 電圧値は使用した真空管や小物の りギリギリの値になっていますが
り, 真空管をそれぞれのソケットに パーツ類,そして測定に使用した 問題ないでしょう.
てし 差し込んでから電源スイッチを投 テスターと電源電圧の違いなどか 2Å3のプレート損失は15Wで
入します.ここまででチェックは ら,読者諸兄が測定された値と異 すが, 320Vで40mAですとプレ
十分にすんでいるので安心のよう なる場合が予想されますが, ±10 ート損失は12.8Wとなります.

ですが,それでも外見からは判断 %程度の差はあっても問題ありま シングル動作の場合はプレート電


さ件 できない不良部品がないとはいえ せん. 圧250Vで電流値が60mAという
ないので,すぐにスイッチを切れ 次に出力管のフィラメント回路 動作例があり,このときのプレー
も行 るようにして.しばらくようずを にある, -ムバランサー中点とア ト損失は15Wちょうどになりま
b作 見てください. ース間に入ってVlる100の抵抗の す.

.て またその前に出力管のバイアス 両端電圧を測りながら, 0.8Vに A級のシングル動作では無信号


電圧調整用のVRlとVR2を反時 なるようにバイアス電圧用VRを 時のプレート損失が最大ですが,
ら 計方向に回しておきます.このよ 回して調整します. 本機のようにABl級のプッシュ
ア うにしておくとバイアス値は深く 先月号で発表していた回路図で プル動作法と,信号が入ると急激
.め
なって流れる電流が少なくなり, はバイアス電圧の供給部に不備が にプレート電流が増大します.し
出力管に過大な電流が流れ込むの ありましたので VRに直列に援 かしこのとき整流管のインピーダ
;圧 を防ぐことができます. 続されている抵抗器を20knに変 ンスが商いのC,整流管の出力電
:寡 異常がなければ各部の電圧値を 更,また平滑用の抵抗器を1.2kQ 圧が低下してきてプレート損失が

MJ ?51
ですからプレート損失はほぼ1.23
甲甲   甲
Wとなっていて問題ありません.
調整はこのほか出力管のDCバ
ランスをとることが必要になりま
す. DCバランスとはプッシュプ
ル動作の平衡を図るためのもので
す.出力管にはペアチューブを使
用しているので大雑把には両管を
同じにすればよいでしょう.
DCバランス調整局のVRを回
して両方の2A3のグリッド電圧を
同じにします.このとき先ほど調
VlV2回 富国._〇冨 剌ケ江0,,8,OP2詰,. 囲薫 整した10tlの両端電圧値,すなわ
し-ch入力 峯 耳耳耳耳耳 ツ ニナ7E 苗亜 fY メ $ 2
ち出力管の電流値が変わってしま
a 秦 倅 ヒ靈篦 8 イ ュ *ク鈷ホ 亡 壱 xホリ 齎 ラ &2 2 fネ虎ch うこともありますので.もう一度
測定してみてください.
もうひとつの方法はスピーカー
をつないでおいて,耳を近づけて
/冒 E C 62 リ(
ハム音を聴きながらDCバランス

【図21増幅部の測定電圧値と変更した箇所 を調整する方法です.このとき負
帰還用の抵抗器は外してあります

脚 現劫河鍬柄乱弓肋拭。
オーバーすることはありません. 管接続)としており,カソード電 が, -ム音がもっとも小さくなる
ついでですが出力トランスの1 圧をカソード抵抗1.2kQと2200 ように調整してからこの抵抗器を
次インピーダンスは5knとなっ の合成値の14200で除算すること 接続してみます.正常であればこ
ています.出力電力を重視した場 C,流れる電流値は約1mAであ れでさらにハム音が小さくなり,
合には3.5knが使用されますが, るとわかります. ほとんど耳につかない程度にまで
5knにしますと出力は若干低下 同じように位相反転段eAN8の 減少します.もし異常音を発する
するものの,歪率の面では有利に 3極部のカソード電圧83Vと,カ ようでしたら正帰還になって発振
なることと前機からの引き続きで ソード抵抗から47kf涌、ら電流値 しているのですから,出力トラン
あるため,あえて5knを採用し はざっと1.77mAということがわ スのプレート側の蜜続を上下球入
ています. かります. れ替える必要があります.
さて出力管のバイアス調整が済 なおドライバー段の280ccには MJ藷に発表されたアンプです
みますと正常な電流が流れて,各 出力管の2A3を強力にドライブし と測定も必要ですが,デッドコピ
部に正規の電圧が供給されるよう てもらうため, 1本あたり約5 ーで自作するアンプだから必要な
になります.この状態で再度各部 mAもの電流を流して使用してい いと,割り切ってしまえば気持ち
の電圧値を測定しておきます. ます. も楽になることでしょう.真空管
またこの調整時に初段管のプレ プレート供給電圧も400Vと高 は正直なものですから信頼できる
ート電圧値が低く測定されていた くしておりプレート損失ギリギ少 ものを使っていれば,電圧値の調
ので,図のように初段部のデカッ の使用ですが,この真空管は頑丈 整程度でも十分に実用機としての
プリング抵茄を100kQ楊ゝら62kQ そうな大型管ですから心配はなさ 性能を発揮します.
-変更しています. そうです.プレート電圧は245V, 次号では測定の項目とその方法
この初段管の動作は3結(3極 プレート電流は1本あたり 5mA について高話する予定です.

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