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1.

はじめに
2. 目次
3. 本書の目的
4. 本書をお使いになる方々へ
5. 記号について
6. 本書を使って学習する方々へ
7. 接続の形について
8. 1 行為の対象
9. 2 目的・手段・媒介
10. 3 起点・終点・限界・範囲
11. 4 時点・場面
12. 5 時間的同時性・時間的前後関係
13. 6 進行・相関関係
14. 7 付帯・非付帯
15. 8 限定
16. 9 非限定・付加
17. 10 比較・程度・対比
18. 11 判断の立場・評価の視点
19. 12 基準
20. 13 関連・対応
21. 14 無関係・無視・例外
22. 15 例示
23. 16 程度の強調
24. 17 話題
25. 18 逆接・譲歩
26. 19 原因・理由
27. 20 仮定条件・確定条件
28. 21 逆接仮定条件
29. 22 不可能・可能・困難・容易
30. 23 傾向・状態・様子
31. 24 経過・結末
32. 25 否定・部分否定
33. 26 伝聞・推量
34. 27 心情の強調・避けられない心情や行動
35. 28 誘い・勧め・注意・禁止
36. 29 主張・断定的評価
37. 30 感嘆・願望

2
38. 索引(50音順)
39. 参考文献
40. 奥付

3
4
はじめに
初級を終えて中級に入った学習者は、論理的な文章を読んだり、書いた
り、微妙な気持ちや感動を表現したりする時に使われる、より高度な日本語
を習得したいと願います。そのような学習者から次のような声が聞かれます。本
や新聞などを読んでいると新しい言葉が出てくるが、文法的な言葉は辞書で
引こうとしても、辞書には出ていない、いい参考書はあるが、言葉の数が少な
い、などです。また、大学や専門学校のための日本語予備教育課程で学び
つつ、日本語能力試験の準備をしている学習者からも、問題集や直前対策
などの教材だけではなく、中・上級で学ぶ文型の全体を見通しつつ、計画的
に落ち着いて学習できる教材が欲しい……という希望が聞かれます。
このような中・上級の学習者の要望に応えたく、わたしどもは、1996年9月
に、この『どんな時どう使う日本語表現文型500』をまとめました。これは、私ど
もが現場で得た経験を生かし、学習者のお役に立つよう、長年使用してきた
自主教材を基にまとめたものです。

さて、このたび『どんな時どう使う日本語表現文型500』の改訂版を発行す
る運びとなりました。改定に当たって幾つかの点に留意しました。まず、2010年
よりの日本語能力試験の改定に当たって示されたN5~N1のレベル分けにつ
いて、私どもは現場での経験や関連の書物から学んだことを基に、独自に★5
~★1を設定いたしました。本書では、このうち★3~★1を扱っています。例文
は各レベルに合わせて大幅に手を加えました。各課の後に続く練習問題は、
各レベルの学習者が学習しやすいようにレベル別に設定し、マークで表示しま
した。練習問題は学習しやすいように、より基本的なものからより高度なものへ
と並んでいます。
この教材の初版発行の際には、国立国語研究所(当時)の佐々木倫子
先生に非常に有益なご助言とお励ましをいただきました。心より感謝申し上げ
ます。
この改訂版作成に当たり、株式会社アルク日本語・マルチリンガル事業部
の新城宏治氏、日本語書籍編集部の立石恵美子さんには、一方ならぬお
世話になりました。深く感謝いたします。
この学習書が、日本語を学ぼうとしている方々のお役に立つことを心から願
っております。
2010年6月
友松悦子

5
宮本 淳
和栗雅子

6
もく じ
目 次 CONTENTS 目录 목차
はじめに
本書の目的
本書をお使いになる方々へ
 1 本書の特徴と方針
 2 各課の構成
記号について
本書を使って学習する方々へ
接続の形について

こう い たいしょう
1 行為の対 象
たい

~について/~に対して
Objects of Action
动作行为的对象
동작의 대상

もく てき しゅ だん ばい かい
2 目的・手段・媒 介
~ように/~によって
Purpose/Means/Media
目的、手段、媒介
목적/수단/매개
もく てき しゅ だん ばい かい

Ⅰ 目的  Ⅱ 手段・媒 介

き てん しゅう てん げんかい はん い
3 起点・ 終 点・限界・範 囲
~をはじめ/~にわたって
Starting and Ending Points/Limits/Range
起点,终点,界限,范围
기점/종점/한계/범위

じ てん ば めん
4 時点・場面

7
さい

~に際して/~において
Time and Place of Action
动作的时间,场合
시점/장면

てき どう じ せい ぜん ご かんけい
5 時間 的 同時 性・時間的 前後 関係
~たとたん/~うちに
Concurrent Actions/Sequential Actions
动作同时发生,动作先后发生
시간적 동시성/시간적 전후관계

Ⅰ 時間的同時性  Ⅱ 時間的前後関係

しん こう そう かん かんけい
6 進行・相関 関係
いっ ぽう

~一 方だ/~につれて
Progressive Actions/Correlations
动作的进行,动作之间的关系
진행/상관관계

Ⅰ 進行  Ⅱ 相関関係

ふ たい ひ
7 付帯・非付帯
~ついでに/~ぬきで
With/Without
附带,不附带
부대/비부대

げん てい
8 限定
かぎ
~に限り
Limiting Conditions
限定
한정

ひ げん てい ふ か
9 非限 定・付 加
うえ
~ばかりでなく/~上に

8
Non-limitation/Additions
非限定,附加
비한정/부가

Ⅰ 非限定  Ⅱ 付加

ひ かく てい ど たい ひ
10 比較・程度・対比
~くらいなら/~どころか
Comparison /Degree/Contrast
比较,程度,对比
비교/정도/대비

Ⅰ 比較・程度  Ⅱ 対比

はん だん たち ば ひょう か し てん
11 判 断の立 場・評 価の視 点
~にとって/~にしては
Standpoint of Judgment /Viewpoint of Evaluation
判断的立场,评价的视点
판단의 입장/평가의 시점

Ⅰ 判断の立場  Ⅱ 評価の視点

き じゅん
12 基 準
もと

~に基づいて
Basis of Action
基准
기준

かんれん たい おう
13 関連・ 対応
おう
~に応じて/~をきっかけに
Dependency/Correspondence
关联,对应
관련/대응

む かん けい む し れい がい
14 無関 係・無 視・例 外

~を問わず/~はともかく

9
Unrelated Conditions/Exceptions
无关,无视,例外
무관계/무시/예외

れい じ
15 例示
~とか~とか
Giving Examples
举例
예시

てい ど きょうちょう
16 程度の 強 調
~さえ/~こそ
Emphatic Expressions
对程度的强调
강조

強調Ⅰ  強調Ⅱ

わ だい
17 話題
~というのは
Topics
话题
화제

ぎゃく せつ じょう ほ
18 逆 接・譲 歩
~ものの/~とはいうものの
Contradiction/Concession
逆接,让步
역접/양보

げんいん り ゆう
19 原因・理由
~ばかりに/~からには
Causes/Reasons
原因,理由
원인/이유

原因・理由Ⅰ  原因・理由Ⅱ

10
か てい じょう けん かく ていじょう けん
20 仮定 条 件・確 定 条 件
~としたら/~となると
Hypothetical Conditions/Definite Conditions
假定条件,确定条件
가정조건/확정조건

ぎゃく せつ か ていじょう けん
21 逆 接仮 定 条 件
~たところで
Adversative Hypothetical Conditions
逆接假定条件
역접의 가정조건

ふ か のう か のう こん なん よう い
22 不可 能・可 能・困 難・ 容易

~ようがない/~得る
Impossibility/Possibility/Difficulty/Easiness
不可能,可能,困难,容易
불가능/가능/곤란/용이

けい こう じょう たい よう す
23 傾向・状 態・様 子
~がち/~だらけ/~げ
Tendency/Condition/Appearance
倾向,状态,情况
경향/상태/모습

Ⅰ 傾向・状態  Ⅱ 様子

けい か けつ まつ
24 経過・結末
し だい
~あげく/~次 第だ
Process/Conclusion
经过,结果
경과/결말

Ⅰ 経過  Ⅱ 結末

ひ てい ぶ ぶん
25 否定・部分否定

11
~はずがない/~わけではない
Negatives/Partial Negatives
否定,部分否定
부정/부분부정

Ⅰ 否定  Ⅱ 部分否定

でんぶん すいりょう
26 伝聞・推 量
~ということだ/~かねない
Conveying Information/Expressing Certainty and Uncertainty
传闻,推测
전문/추량
でん ぶん すい りょう

Ⅰ 伝聞  Ⅱ 推量

しん じょう きょうちょう さ こう どう
27 心 情の 強 調・避けられない心情や 行動
~てたまらない/~ざるをえない
Emphasizing Feelings / Compulsion
强调某种感情,不得不作的事情或那时的感情
감정의 강조/피할 수 없는 심정과 행동

さそ すす ちゅう い きん し
28 誘い・勧め・注 意・禁止
~こと/~ものだ/~べきではない
Invitations/Advice/Warnings/Prohibitions
邀请,建议,提醒,禁止
권유/추천/주의/금지

しゅ ちょう だん てい てき ひょう か
29 主 張・ 断定 的 評 価
~にほかならない/~にきまっている
Assertion/Assertive Evaluation
主张,判断性的评价
주장/단정적 평가

かん たん がん ぼう
30 感嘆・願望
~ことに/~たいものだ
Exclamatory Expressions/Expressing Wishes
感叹,愿望

12
감탄/희망

索引(50音順)
参考文献
奥付

13
本書の目的
初級の学習項目を終えた学習者は、論理的な文章を読んだり書いたり、
微妙な気持ちや感動をうまく表現したりするときに使われる、より高度な日本
語の言い方を学習したいと願う。
この学習書は、そうした中・上級の文法形式を体系的に学びたいと思ってい
る学習者のために作られたものである。それぞれに微妙な特徴を持つ文法形
式を学び、運用する力を付けたいと思ってこつこつと勉強している方々にはお
役に立つものと信じている。
この学習書が使われる場面としては、例えば、教科書に沿って中級以上の
ご い

語彙や文法を積み上げつつ勉強する日本語学校で、中級の学習がある程
度進んでから中級文法のまとめのための副教材として使うということが考えられ
る。また、日本語能力試験を目指して勉強している学生の大勢いる日本語
学校で、その対策のための授業で使用するのも一案である。学習者が自習
用、独習用の教材として使用することもできるであろう。

14
本書をお使いになる方々へ

1 本書の特徴と方針
[意味による分類]
本書は、1994年に国際交流基金・日本国際教育協会(当時)から発表され
た(2002年改訂)日本語能力試験(文法)の出題基準サンプル(文法的な
〈機能語〉の類)を参考にし、そのほかに、数種類の教科書(参考文献参照)
の中で重要学習項目として取り上げられているもの、これまで能力試験に出
題されたものなどを整理して編集された。
執筆者らは、2010年から改訂された日本語能力試験のレベル(N5~N1)を
考慮し、これらの項目を独自の判断でレベル分けして本書に掲載した。
 学習者が文法形式をまとめて勉強しようとするとき、さまざまなものが脈絡な
く次々と出てくるよりは、何かのまとまりをもって体系的に提出されている方が学
習の助けになると考え、文法形式を意味によって分類して1つの課を構成し
た。各課の題はその課の項目の代表的な意味機能を考えて付けたが、その
用語(例:7付帯・非付帯 など)については、ご批判を仰ぎたい。
 1つの文法形式の意味・機能は1つではない。例えば、「~ながら」は、初級
の学習項目である「同時進行」と、中級の学習項目である「逆接」の2つの意
味・機能を持つ。しかし、この2つの意味は孤立して存在しているのではなく、
連続的にその意味をカバーしている。
 また、「~にきまっている」は、確信に近い推量を表す文法形式であるととも
に、断定的発言を表すものとも考えられる。「~はずがない」は「推量」と分類
した方がいいのか、「否定」と分類した方がいいのか、どこで線を引いて分類す
るのかは極めて難しい問題である。しかし、執筆者らの立場としては、学習者
が学習する際に取っ付きやすく、わかりやすいようにということを第一に考え、あ
えて分類を試みた。そのため学習者の混乱を招かないように配慮し、それぞれ
の典型的な例を出して分類するという方法を取った。1つの文法形式が複数
の意味・機能を持つ場合は、それぞれのグループに収めた。例えば、「~によっ
て」は、次の3つの課に収めた。
・話し合いによって解決する。 手段 2課Ⅱ・1
・その日の気分によって服を変える。 関連 13課1
・津波によって大きな被害が出た 原因 19課Ⅰ・1

15
[文法的性質についての記述]
 文法形式を学習する上で必要なことは、まず、意味と機能を理解することで
ある。さらに、自分で使えるようになるためには、それを使う場面・接続のしか
た・使われる動詞の種類などについての知識を持ち、接続する言葉の制限や
文末の制限などについての文法的な性質についても知る必要がある。執筆者
らは、それぞれの現場の経験から、学習者のわかりにくいところや間違いやすい
めい りょう

ところを押さえて、できるだけ簡単明瞭に文法的性質を解説しようと試みた。

[例文]
 各文法形式について3~5つの例文を載せた。まず、典型的な例文を紹介
し、ほかに、接続する品詞・時制・使われる場面・話題などが偏らないように、
可能なかぎりさまざまなものを提示できるように試みた。各例文は基本的に普
通体の書き言葉のものを主としたが、当然ながら書き言葉には丁寧体のもの
もあるので、手紙・テレビなどのニュース報道・スピーチ・会議の報告などに使わ
れるものも丁寧体の書き言葉として取り入れてある。

[「知っていますか」「使えますか」(各課の最初)と「練習問題」(各課の最
後)]
 各課に入る前にその課で学ぶべきことをどの程度知っているかを試してみる
「知っていますか」と「使えますか」を設けた。その課にまとめられた意味・機能を
持つ文法形式をどのくらい知っているか、知っているだけでなく適切に使えるか
を試す性質のものである。問題は★3、★2程度のものだけに限定して作って
ある。「知っていますか」はそれらの文法形式を知っているかどうかのチェックであ
り、「使えますか」は適切な使い方ができるかどうかのチェックである。さらに、その
課で学習したことの確認のために、本文の終わりに練習問題を付けた。その課
で学んだ文法形式が適当なところで使えるか・その文法形式を使って短文完
成ができるか・文法的な性質についての知識が身に付いたか・あるまとまりのあ
る文章(談話)の中でその文法形式が使えるか、などを確認するためのもので
ある。

[その他]
 文法の力を養うための学習書であるから、説明の文の語彙はなるべく学習
者の負担にならないようにした。漢字の提出については、漢字圏の学習者が
本書の内容を容易に理解できるようにするため、また、非漢字圏の学習者に
はなるべく漢字に慣れる機会を提供する意味もあり、レベルに合わせて読み仮

16
名を付けた。

2 各課の構成
•「知っていますか」「使えますか」
 その課にまとめられた文法形式について、どの程度の基礎知識があるかを問
うもの。(答えはポップアップで表示)
•文法形式一覧 その課で学習する文法形式一覧。レベル別に分けて提
示。レベルごとに学習しやすいと思われる順に提示した。
•本文 見出し語
 その言い換え………………【  】
 使われる場面について…… W F S

 例文…………………………① ② ③~
 接続………………………… 接続
 文法的性質と意味的特徴………▶
•練習 その課で学習したことをチェックするためのもの。レベル順に段階的に
並べてある。問題の種類はいろいろで、談話単位の中でどう使われるかという
点を確認する問題も取り入れた。(答えはポップアップで表示)

17
記号について
かく き ごう つぎ い み あらわ

 各記号は次のような意味を表す。
ぶん けい

★3 ★2 ★1 それぞれのレベルの文型
しゅ はな こと ば
S  主として話し言葉

W  主として書き言葉
あらた い かた

F  主として改まった言い方
せつ ぞく

接続  接続
おな かたち ちが か はい
→ 同じ形だが違う意味のもので、ほかの課に入っている。

18
つか がく しゅう かた がた
本書を使って学 習する方 々へ
き も
本書は1課から30課まであります。後半の課になると、話す人の気持ちや
たい ど ふく ぶん ぽう けい しき おお じゅん ばん すす

態度が含まれる文法形式が多くなってきます。1課から順 番に進んでいくのも
おも

いいし、順番どおりでなくてもいいと思います。

〈「知っていますか」「使えますか」〉
ば あい

どの場合でも、まず「知っていますか」と「使えますか」をやってみましょう。これ
き そ てき ち しき てい ど すす じ ぶん

は、その課で学ぶことの基礎的な知識がどの程度まで進んでいるかを自分でチ
い ぶん ぽう

ェックするものです。「知っていますか」は「~と言いたいとき」のいろいろな文法
けい しき し と こと ば えら

形式をどのくらい知っているかを問うものです。いちばんいい言葉を選んで  
こと ば かい つか つぎ すす

に入れてください。1つの言葉は1回しか使いません。次に「使えますか」に進ん
てき せつ つか かた と

でください。これは適切な使い方ができるかどうかを問うものです。使い方が適
えら

切な文のほうを選んでください。
ちゅうきゅう い じょう せつ ぞく こと ば ぶん お

中級以上の文法形式は、接続する言葉や文の終わり方などにさまざまな
せい げん

制限があります。接続のし方も文法形式によっていろいろです。そうした制限を
まも もん だい ま ちが

守らないと適切な使い方ができません。ここの問題を間違えた人は、本文の▶
か もん い じょう ま ちが
を注意して読んでください。どの課も10問あります。10問中、4問以上間違い
とく がく しゅう
のある人はその課を特にていねいに学習しましょう。

ほん ぶん
〈本文〉
か がく しゅう ぶん ぽう けい しき
まずその課で学習する文法形式にはどんなものがあるかを見てみましょう。
こう もく じゅん なら お
項目は学習しやすい 順に並んでいますから、順を追ってその課の本文を読み
すす

進んでいくことをおすすめします。
こと ば い か ば あい い み
まず、【  】を読んでください。やさしい言葉で言い換えた場合の「意味」が
つぎ れい ぶん せい しつ
書いてあります。次に例文を読んでください。例文を読むときは、どんな性質の

19
こと ば ひん し せつ ぞく お

言葉、どんな品詞に接続しているか、文の終わり方はどうなっているかなどにも
ちゅう い

注意しながら読んでください。
ぶん ぽう けい しき い み てき とく ちょう ぶん ぽう てき せい しつ
▶にはその文法形式の意味的特徴や文法的な性質が書いてあります。その
つか じ ぶん ちゅう い てん

文型を使って自分で文を作るときの注意点です。
つぎ すす がく しゅう り かい

次に練習問題に進んでください。これはその課で学習したことを理解できた
すこ なが ぶん しょう なか

かどうかをチェックするためのものです。あるまとまりをもった少し長い文章の中
なら ぶん ぽう けい しき つか れん しゅう もん だい て がみ さく ぶん ろん
で、習った文法形式をどう使うかを練習する問題もあります。手紙、作文、論
ぶん さん こう

文などを書くときの参考にしてください。

20
せつ ぞく かたち
接 続の 形について
かた した ひょう よう ご しる
接続のし方は、下の表のような用語で記した。
つか と あ

(あまり使われない接続は取り上げていない)
かつ よう けい ひん し き ごう

活用形と品詞の記号
めい し
N りんごはみかんより
名詞
どう し じ しょ けい
Vる 行くつもりだ
動詞の辞書形
うた
Vます 動詞の(ます)形 歌いながら

Vない 動詞のない形 見ないでください

Vない 動詞の(ない)形 かさを持たずに

Vて 動詞のて形 あらってから

Vた 動詞のた形 会ったことがある
い し けい おも
Vよう かえ

動詞の意志形 帰ろうと思う
か てい けい くすり
Vば の

動詞の仮定形 薬を飲めば

Vたり 動詞のた形+り 本を読んだり

Vたら 動詞のた形+ら 雨が降ったら
けい よう し
イAい おいしいと思う
イ形容詞の辞書形
ご かん
イAい おいしそうだ
イ形容詞の語幹

イAく イ形容詞の語幹+く あつくなった

21
ナA ナ形容詞の語幹 元気になりました
しょく じ さん ぽ
する動
食事する、散歩する、コピーする、など

する動 食事、散歩、など
詞のN
と あ
動詞Ⅰ 5段動詞
行く、取る、会う、など
き ね
動詞Ⅱ 1段動詞
着る、寝る、食べる、など
ふ き そく
動詞Ⅲ する、来る
不規則動詞
ふ つう けい
動詞 行く、行かない、行った、行かなかった
普通形
形容詞 さむい、さむくない、さむかった、さむくな
かった

ナ形容詞 元気だ、元気ではない、元気だった、
元気ではなかった

名詞 雨だ、雨ではない、雨だった、雨ではな
かった

〈接続の例〉
かっ ぱつ あね たい いもうと しず

活発な姉に対して、妹は静かなタイプです。(10課Ⅱ・1)
に ほん かい がわ ふゆ ゆき ふ たい へい よう がわ は
日本海側では、冬、雪がよく降るのに対して、太平洋側では晴れの日が
つづ
続く。
ふ つう けい
接続 N/普通形(ナAな・ナAである/Nな・Nである)+の+に対して

ば あい ちょく せつ

この場合、名詞には直接接続する、または、普通形には「の」をつけて接続す

22
い み あと うえ ひょう

る、という意味です。ただし、普通形は、後に(  )がある場合には、上の表の
かたち なか

「普通形」の形ではなく、(  )の中の形になります。
・活発な姉に対して、… →N
・姉が活発なのに対して、… →普通形(ナAだ→ナAな)+の
・姉が活発であるのに対して、… →普通形(ナAだ→ナAである)+の
・姉が活発なタイプなのに対して、… →普通形(Nだ→Nな)+の
・姉が活発なタイプであるのに対して、… →普通形(Nだ→Nである)+の
・日本海側では、冬、雪がよく降るのに対して、… →普通形+の

23
こう い たい しょう

1 行為の対象
Objects of Action
动作行为的对象
동작의 대상
む あい て しめ い かた
行為が向かう相手やものごとを示したいときは、どんな言い方がありますか。

知っていますか
こと ば つか ぶん かん せい

    の中の言葉を使って、文を完成させなさい。
こた
答えはこちら
たい む

a.について b.に対して c.向きに d.にこたえて e.をめぐる
みん よう しら

1.わたしは日本の民謡  調べている。
たい かい き たい せい おも

2.大会ではみんなの期待  、精いっぱいがんばろうと思います。
てん いん きゃく さま てい ねい こと ば つか

3.デパートの店員はお客様  、できるだけ丁寧な言葉を使わなければなら
ない。
けん せつ もん だい ぎ ろん かん たん

4.ダム建設の問題  さまざまな議論は簡単にはまとまらないだろう。
きょう し

5.このバッグは本やノートがたくさん入ります。教師のわたし  デザインされ
き い

ているので気に入っています。

つか

使えますか
ただ ほう えら
どちらが正しいですか。正しい方を選びなさい。
こた
答えはこちら
しつ れい たい ど へん
1.わたしはあの人に対して、{a.失礼な態度をとってしまいました。 b.変な
うわさを聞きました。}
む あ どく しん しゃ
2.わたしのアパートは{a.南向けだから、日当たりがいい。 b.独身者向け
ひろ
だから、あまり広くない。}

24
かん す

3.わたしはあの人に関して、{a.何も知らないのです。 b.あまり好きではあ
りません。}
しゃ いん よう ぼう しゃ ちょう はん たい りょ こう

4.{a.社員たちの要望にこたえて、 b.社長の反対にこたえて、}社員旅行
はく か けっ てい

は2泊3日と決定した。
と ち

5.土地の問題をめぐって、{a.あなたにお話ししておきたいことがあります。 
きょう だい あらそ つづ

b.兄弟の争いが続いている。}

25
こう い たい しょう

1 行為の対 象
む あい て しめ

行為が向かう相手やものごとを示したいとき
1 ~について
たい
2 ~に対して・~に対する
★3 む

3 ~向け
4 ~向き
かん

5 ~に関して・~に関する
★2 6 ~にこたえて・~にこたえる
7 ~をめぐって・~をめぐる
★1 8 ~にかかわる

1 1 ~について ★3

【~のことを】
まち れき し しら

①この町の歴史について調べています。
た なか ばん ぐみ おも

②田中さん、この番組についてどう思われますか。
そだ かた くわ
③この本にはトマトの育て方について詳しく書いてある。
あに ぶん がく む かん しん

④兄は文学についてはまったく無関心なんです。
接続 N+について
かんが しら こう い たい しょう い つか
▶話す・聞く・考える・書く・調べるなどの行為の対象を言うときに使う。

たい

1 2 ~に対して・~に対する ★3
あい て

【~に/~を相手として】
ろう じん とし よ
①この老人ホームのスタッフたちは、お年寄りに対してほんとうにやさしいです。

26
はつ げん い けん かた て

②今のランさんの発言に対して、何か意見のある方は手を上げてください。
めい わく かた がた こころ
③ご迷惑をおかけした方々に対しまして、 心からおわびいたします。
すず き き も むかし いま か

④鈴木先生に対するわたしの気持ちは昔も今も変わりません。
たい
接続 N+に対して
む かん い ちょく せつ あい て たい しょう しめ

▶「何に向かってそうするか・そう感じるか」を言うとき、その直接の相手や対象を示す。

1 3 ~ 向け ★3

【~のために】
よう じ

①これは幼児向けに書かれた本です。
ひとり ぐ じょ せい

②1人暮らしの女性向けのマンションはありませんか。
とう きょう あん ない がい こく じん

③この『東京案内』は外国人向けだが、日本人が読んでもとてもおもしろくて、
ためになる。
接続 N+向け
たい しょう い つか
▶「~を対象として・~のために」と言いたいときに使う。

1 4 ~ 向き ★3

【~にちょうど合うように】
とう てん だい じょ せい つく あつか

①当店では10代の女性向きに作ったかわいいアクセサリーを扱っております。
とし よ りょう り
②お年寄り向きの料理にはどんなものがありますか。
いえ だい どころ ひろ あか つか だい か ぞく
③この家の台所は広いし、明るいし、使いやすそうで、大家族向きですね。
接続 N+向き
たい しょう あ き い い み つか

▶「その対象にちょうど合うように・その人が気に入るように」という意味で使われる。

かん

1 5 ~に関して・~に関する ★2  W

27
かん けい

【~に関係することを】
そう おん すこ ひつ よう

①この町の騒音問題に関してもう少し考える必要がある。
けん げん ざい ちょう さ けつ ろん

②この件に関しては現在調査しております。結論が出るまでもうしばらくお待ち
ください。
し ぜん さい がい し りょう

③今、わたしたちは自然災害に関しての資料を集めています。
ろん ぶん せい じ し ぶ ぶん しら

④この論文は日本の政治史に関する部分の調べ方が少し足りない。
接続 N+に関して
こう い たい しょう
▶話す・聞く・考える・書く・調べるなどの行為の対象を言うときに使う。1「~について」と
よう ほう かた ひょう げん

意味・用法は大体同じだが「~について」より硬い表現。

1 6 ~にこたえて・~にこたえる ★2

【~に沿うように】
じゅう みん よう ぼう し せつ けん せつ

①住民の要望にこたえて、この町にスポーツ施設が建設されることになった。
ちょう しゅう し き しゃ ぶ たい すがた

②聴衆のアンコールにこたえて、指揮者はふたたび舞台に姿を見せた。
せい ふ こく みん き たい ゆう こう かい けつ さく

③政府には、国民の期待にこたえるような有効な解決策を出してもらいたい。
接続 N+にこたえて
き たい よう ぼう あらわ めい し そ こう い

▶質問・期待・要望などを表す名詞につき、「それに沿うような行為をする」と言いたいと
きに使われる。

1 7 ~をめぐって・~をめぐる ★2
ぎ ろん あらそ てん

【~を議論や争いの中心点として】
けん せつ じゅう みん けん せつ たい りつ つづ
①マンション建設をめぐって、住民たちと建設会社との対立が続いている。
かれ きゅう し

②彼の急死をめぐって、みんながいろいろなうわさをしている。

28
さい かい はつ とう ろん

③町の再開発をめぐり、討論が3日続いた。
う ちゅう かっ こく きょう そう はげ
④宇宙開発をめぐる各国の競争はさらに激しくなってきた。
接続 N+をめぐって
かん けい お あと

▶「そのことについて、どんな議論や対立関係が起こっているか」を言うときに使う。後に
も どう し

は、意見の対立・いろいろな議論・争い・競争などの意味を持つ動詞が来ることが多
かた ひょう げん

い。やや硬い表現。

1 8 ~にかかわる ★1
じゅう だい えい きょう およ
【~のような重大なことに影響を及ぼす】
ど いのち
①父はこれまで3度も命にかかわる病気をした。
まも じん けん

②プライバシーを守るということは人権にかかわる大切な問題です。
きょう いく しょう らい だい じ ぎょう

③教育は国の将来にかかわる大事業ではないでしょうか。
接続 N+にかかわる
かたち かん けい
▶「~にかかわるN」の形で「ただ~に関係があるのでなく、~に重大な影響を及ぼすN」
ひょう げん
と言いたいときの表現。

29
こう い たい しょう れん しゅう
1 行 為の 対象 練 習

A ★3・★2
ただ ほう えら

どちらが正しいですか。正しい方を選びなさい。
こた
答えはこちら
はやし たい そん けい しん

1.あなたの林さんに(a.対して b.対する)尊敬心はいつごろからのもので
すか。
わか む ふく

2.これは若い人(a.向けに b.向けの)デザインされた服だけれど、母にもと
に あ

てもよく似合う。
じ もと き たい かつ やく おも

3.地元の人たちの期待に(a.こたえて b.こたえる)ような活躍をしたいと思
います。
じ こ げん いん かん ちょう さ

4.事故の原因に(a.関して b.関する)ただ今調査中です。
あ ち り よう ほう りょう しゃ たい りつ つづ

5.この空き地の利用法を(a.めぐって b.めぐる)まだ両者の対立が続いて
いる。

B ★3・★2
こと ば つか ぶん かん せい ひと かい

    の中の言葉を使って、文を完成させなさい。 1つの言葉は1回しか使


いません。
こた
答えはこちら
たい む かん

a.について b.に対する c.向けの d.に関する e.にこたえて f.
をめぐって
にん げん いのち かた さい きん

 わたしは人間の 命と生き方(1.  )本をよく読んでいる。最近読んだこの
さい

本は、7、8歳ぐらいの子ども(2.  )本で、やさしく書かれている。もっともほ
ぎ ろん

んとうに子どものためになるものかどうか(3.  )は、いろいろ議論があったよう
さっ か し
だ。この本を書いたAという作家(4.  )わたしはよく知らなかったが、本の中
びょう き はん こう しん こころ も たい せつ
の「病 気(5.  )反抗心より、病気と友だちになる心を持つことが大切だ」と

30
こと ば はげ どく しゃ き たい

いう言葉にはたいへん励まされた。この作家には、これからも読者の期待
さく ひん おも

(6.  )、いい作品を書いてほしいと思う。

C ★3・★2・★1
こと ば つか ぶん かん せい ひと かい

    の中の言葉を使って、文を完成させなさい。 1つの言葉は1回しか使


いません。
こた
答えはこちら
よう きゅう じん めい ざい さん もん だい

a.要求 b.人命 c.病気 d.子ども e.財産問題
しら

1.その  についてインターネットで調べてみました。
たい せつ もん だい
2.  にかかわる大切な問題だから、よく聞きなさい。
がわ とう ろん かい おこな

3.学校側は、学生たちの  にこたえて討論会を行うことになった。
ふく よご あら あそ す む

4.この服は汚れても洗えばすぐきれいになるので、外遊びが好きな  向き
です。
あ つづ

5.  をめぐってまだ話し合いが続いている。

31
もく てき しゅ だん ばい かい

2 目的・手 段・媒 介
Purpose/Means/Media
目的、手段、媒介
목적/수단/매개
おこな ほう ほう やく め は い
ものごとが行われる目的や手段や方法、その間で役目を果たす人やものを言
い かた

いたいときは、どんな言い方がありますか。

知っていますか
こと ば つか ぶん かん せい

    の中の言葉を使って、文を完成させなさい。
こた
答えはこちら
つう うえ

a.によると b.ように c.を通じて d.によって e.上で
やく そく おく はや いえ

1.約束の時間に遅れない  、早く家を出た。
こ ばやし えき まえ

2.小 林さんの話  、駅前にスポーツセンターができるそうだ。
き むら きょう つう ゆう じん し あ

3.木村さんとは共通の友人  知り合ったんです。
ちょう さ すす かん けい しゃ ぜん いん い けん ひつ よう

4.調査を進めていく  、関係者全員から意見を聞くことが必要だ。
のう か ど りょく せい さん りょう ふ
5.農家の努力  今年のりんごの生産量は増えています。

つか

使えますか
ただ ほう えら
どちらが正しいですか。正しい方を選びなさい。
こた
答えはこちら
うえ の ち か てつ せん ほう

1.上野には{a.地下鉄よりJR線で b.地下鉄よりJR線によって}行く方が
べん り

便利でしょう。
こう こく あたら はつ ばい
2.この広告によれば、{a.新しいゲームソフトが発売されると書いてある。 
b.新しいゲームソフトが発売されるそうだ。}

32
りょ こう きっ ぷ よ やく りょ こう がい しゃ とお

3.旅行の切符やホテルの予約は、{a.旅行会社を通しての b.旅行会社
かん たん

を通して}予約が簡単で便利です。
かん けい ちょう さ
4.{a.小学生とテレビの関係について調査するために b.小学生とテレビの
おこな

関係について調査するように}アンケートを 行うことにした。
べん きょう か やく

5.外国語を勉強する上で{a.テレビをさっそく買った。 b.テレビはかなり役

に立つ。}

33
もく てき

2 Ⅰ 目的
め ざ い

あることを目指して、またはあることをするために、と言いたいとき
★3 1 ~ように
うえ
★2 2 ~上で
★1 3 ~べく

2 Ⅰ・1 ~ように ★3
もく てき じつ げん き たい

【~という目的が実現することを期待して】
かん じ

①子どもでも読めるように、漢字の上にふりがなが書いてあります。
ひ こう き ふ じ さん まど がわ せき

②飛行機の中から富士山がよく見えるように、窓側の席にすわった。
きゃく こま みせ えい ご ちゅう ごく ご てん いん

③外国からの客が困らないように、店には英語や中 国語がわかる店員がい
る。
こう じ ほ こう しゃ あん ぜん とお かか あん ない

④工事中、歩行者が安全なところを通るように、係りの人が案内している。
接続 Vる・Vない+ように
い し あらわ どう し む い し か のう い み

▶1)「~」には話す人の意志を表さない動詞(無意志の動詞や可能の意味を表す動
詞など)が来る。
ぜん ご しゅ ご ちが ば あい ふく

 2)④のように、「~ように」の前後の主語が違う場合は、意志を含む動詞も来る。

   →12課1「~ように・~ような」

うえ

2 Ⅰ・2 ~ 上で ★2

【~のに】
き かく せい こう きょう りょく ひつ よう

①今度の企画を成功させる上で、ぜひみんなの協力が必要なのだ。
てき こう どう もく ひょう けい こう ちょう
②人々の社会的な行動や目標などについての傾向を知る上で、アンケート調
さ か
査は欠かせない。

34
しょく ひん ほ ぞん てん

③これはこの食品を保存する上での注意点です。よくお読みください。
り か がく しゅう み まわ ぎ もん
④理科の学習の上で大切なことは、身の回りのことに疑問を持つことだという。
どう し

接続 Vる/する動詞のNの+上で
かたち せっ きょく てき もく てき しめ

▶「~上で…」の形で、「~」に積極的な目的を示し、「…」にその目的や目標に必要な
の こう い あらわ ぶん

こと、大切なことなどを述べる。行為を表す文は来ない。
い ばな にゅう かい もうし こみ しょ

   ╳生け花教室に入会する上で、申込書に名前を書いた。
   ◯生け花教室に入会する上で、なにか用意するものがありますか。
か うえ

   →5課Ⅱ・5「~上で」

2 Ⅰ・3 ~べく ★1  W

【~ようと思って】
かい ぎ けっ てい じ こう じょう めい

①会議での決定事項を知らせるべく、メーリングリスト上の20名にメールを送っ
た。
た なか し き しゃ かい けん じょう む へ や

②田中氏は記者会見場に向かうべく、上着を着て部屋を出た。
かい がい しゅっ ちょう とう ひょう す く やく しょ き じつ ぜん とう ひょう じょ

③父は海外出張の前に投票を済ませるべく、区役所の「期日前投票 所」へ
行った。
かの じょ さい し えん かつ どう ぼ しゅう おう ぼ

④彼女は新しい気持ちで再出発するべく、海外支援活動の募集に応募し
た。
接続 Vる+べく(「する」は「すべく」もある)
もく てき かた ひょう げん げん だい ご

▶1)「ある目的をもってそうした」と言いたいときに使う。硬い表現ではあるが、現代語で
も使われる。
あと ぶん い らい めい れい はたら あらわ

 2)後の文にはこれから行うことや、依頼・命令・働きかけを表す文は来ない。
しょ るい かい ぎ てい しゅつ ねが

   ╳この書類を会議に提出するべく、コピーをお願いします。
か ちょう てつ や かん せい

   ◯課長はその書類を会議に提出するべく、徹夜で完 成させた。

35
しゅ だん ばい かい

2 Ⅱ 手段・ 媒介
ほう ほう あいだ やく め は い

ものごとが行われる手段や方法、その間で役目を果たす人やものを言い
たいとき
1 ~によって・~による
★3 2 ~によると・~によれば
つう とお

3 ~を通じて・~を通して
★1 4 ~をもって

2 Ⅱ・1 ~によって・~による ★3
ほう ほう
【~の方法で】
もん だい あ かい けつ おも

①その問題は話し合いによって 解決できると思います。
ちょう さ き ぼう ふ まん し

②アンケート調査によって学生たちの希望や不満を知る。
かつ どう さん か じ ぶん じ しん おお

③ボランティア活動に参加することにより、自分自身も多くのことを学んだ。
しょう がく せい あいだ けい たい さか

④小学生の間でも携帯電話によるコミュニケーションが盛んだ。
接続 N+によって
かたち つか

▶1)「Nによって…」の 形で「Nという手段や方法で…する」と言いたいときに使う。
ぐ たい てき もの ば あい おお つか めい し せつ めい

 2)「N」が具体的な物の場合は、「Nによって」より「Nで」が多く使われ、名詞を説明
い ち おお

する位置に来るときは、「Nによる」となることが多い。
じ てん しゃ つう きん
   ╳わたしは自転車によって通勤している。
   ◯わたしは自転車で通勤している。
きん し

   ◯自転車による通勤は禁止されている。
けん つう ち

   ╳その件をメールによって通知してください。
いっ せい べん り

   ◯メールによる 一斉通知は便利だ。

   →13課1「~によって・~による」/19課Ⅰ・1「~によって・~による」

36
2 Ⅱ・2 ~によると・~によれば ★3

【~では】
ちょう き よ ほう あたた おお

①テレビの長期予報によると、10月、11月はいつもより 暖かい日が多いそうで
す。
せん もん か よ そう えん だか こん ご つづ

②専門家の予想によれば、円高は今後も続くということだ。
はじ かい がい りょ こう

③母からのメールによれば、今年は父が初めての海外旅行をするそうだ。
しん ぶん ぜい あ

④新聞によると、たばこ税が上がるらしい。
接続 N+によると
すい りょう い ば あい じょう ほう あらわ
▶ほかから聞いたことや推量したことを言う場合、その情報がどこから来たかを表す。

つう とお

2 Ⅱ・3 ~を 通じて・~を 通して ★3


しゅ だん ばい かい

【~を手段として/~を媒介として】
かい かつ どう い とう じょ せい し あ

①この会での活動を通じて、わたしは伊藤さんという女性と知り合いました。
みん かん こく さい こう りゅう りょう こく り かい すこ すす

②このような民間レベルの国際交流を通じて、両国間の理解が少しずつ進ん
ねが

でいくことを願っています。
し ごと ない よう と あ じ む しょ おこな
③仕事の内容についてのお問い合わせは、事務所を通して 行ってください。
た なか ざん ねん

④田中さんを通してのビジネスの話は残念ながらうまくいかなかった。
接続 N+を通じて
ふた い かた おな つか つか

▶2つの言い方は同じように使えることが多いが、「~を通じて」は、ある媒介や手段を使
せい りつ おこな こと がら
って成立する、または行われる事柄にポイントがあり、「~を通して」は、何かを行うと
き、どんな媒介や手段を使うかにポイントがある。

   →3課2「~を通じて・~を通して」

2 Ⅱ・4 ~をもって ★1  W

37
もち

【~を用いて】
せい じつ た なか ひ じょう ど りょく かい けつ あ
①誠実な田中さんは非常な努力をもって問題解決に当たった。
めん せつ けっ か ご しょ めん し

②面接の結果は、1週間後に書面をもってお知らせします。
こん かい はたら きび み けい けん

③今回のアルバイトでわたしは 働くことの厳しさを身をもって経験した。
かれ じつ りょく きん ま ちが

④彼の実力をもってすれば、金メダルは間違いないだろう。
のう りょく き き ぬ むずか

⑤彼の能力をもってしても、この危機を切り抜けるのは難しいだろう。
接続 N+をもって
ひょう げん
▶1)「それを用いてあることをする」と言いたいときの表現。
じっ さい ふか たい けん

 2)③の「身をもって」は「実際に深く体験して」という意味。
かたち

 3)④⑤のように、「~をもってすれば」「~をもってしても」の 形もよく使われる。
み ぢか どう ぐ しゅ だん

 4)身近な道具や手段にはあまり使われない。
まい と

   ╳この紙を10枚ずつクリップをもって留めておいてください。
   ◯この紙を10枚ずつクリップで留めておいてください。

   →3課11「~をもって」

38
もく てき しゅ だん ばい かい れん しゅう
2 目 的・手段・媒 介 練 習

A ★3
こと ば つか ぶん かん せい ひと かい

    の中の言葉を使って、文を完成させなさい。 1つの言葉は1回しか使


いません。
こた
答えはこちら
とお
a.を通して b.ように c.によると d.によって e.による
ばん ぐみ あん ない す ほう えい

1.テレビの番組案内  、わたしの好きなアニメがはじめてテレビで放映され
るそうだ。
きん じょ よる おそ は がみ
2.近所の人が夜遅くごみを出さない  、張り紙を出した。
すこ うん どう つづ けん こう こう か おも

3.毎日少しずつでも運動を続けること  健康のための効果は大きいと思
う。
つか へ や け すこ せつ やく

4.使っていない部屋の電気を消すこと  、少しでもエネルギーを節約しよ
う。
お かん り じ む しょ たの

5.ここに車を置きたいなら、管理事務所  頼んでください。

B ★3・★2
こた
答えはこちら
こと ば つか ぶん かん せい ひと かい

    の中の言葉を使って、文を完成させなさい。 1つの言葉は1回しか使


いません。
つう
a.ように b.を通じて c.による d.上で e.によると
あに げん ざい きょう と かん きょう べん きょう
 わたしの兄は、現在、京都のある大学で環境デザインを勉強している。兄
がく ぶ わか おお じゅ ぎょう かっ き

(1.  )、この学部は若い先生が多く、授業もとても活気があるそうだ。先生
かんが たい せつ きょう し

たちの考えでは、いい授業をする(2.  )何より大切なのは、教師と学生の
あいだ ち てき そう ご さ よう ひとり ひとり せっ きょく てき

間の知的な相互作用であり、その考えから、学生たち1人1人が積極的に授

39
さん か しょう にん ずう せい

業に参加できる(3.  )、少人数制のクラスになっているそうだ。また、学生た
じ しゅ てき かつ どう さか

ち(4.  )自主的な活動も盛んだということだ。わたしは兄(5.  )この大学
し ど

についていろいろ知るようになった。来年はわたしもこの大学に入れるように、努
りょく

力するつもりだ。

C ★3・★2・★1
こた
答えはこちら
ただ ほう えら

どちらが正しいですか。正しい方を選びなさい。
じ てん しゃ

1.あそこなら自転車(a.によって b.で)行けば、15分もかからないよ。
せん ぱい つう あたら しょう かい

2.先輩(a.を通じて b.によって)新しいアルバイトを紹介してもらった。
えん ちょう ひつ よう しょ るい

3.ビザの延長を(a.する上で b.した上で)必要な書類は何ですか。
こと ば ふ かれ ぶん や

4.言葉を(a.増やすべく b.増やすように)、彼はさまざまな分野の本を読
つと

むことに努めている。
にゅう かい はらい こみ しょ とお ぎん こう こう ざ

5.入会金は、この 払 込書(a.を通して b.をもって)◯◯銀行の口座あて
ふ こ ねが

にお振り込みくださいますようお願いいたします。

40
き てん しゅう てん げん かい はん い

3 起点・終 点・限 界・範囲


Starting and Ending Points/Limits/Range
起点,终点,界限,范围
기점/종점/한계/범위
はじ お あいだ い い
ものごとの始まりと終わり・上と下の限界・その間を言いたいときは、どんな言い
かた

方がありますか。

知っていますか
こと ば つか ぶん かん せい

    の中の言葉を使って、文を完成させなさい。
こた
答えはこちら
つう

a.にかけて b.を通じて c.だけ d.にわたって e.をはじめ
きょう と きよ みず でら かん こう めい しょ

1.京都には清水寺  、観光名所がたくさんある。
2.テーブルの上のものは食べたい  食べていいんですよ。
かく ち まつ

3.9月から10月  、日本各地で祭りが行われます。
せ かい ぶん や じょ せい かつ やく め だ

4.今、世界ではすべての分野  女性たちの活躍が目立つ。
ざい がく き かん かれ

5.在学期間  、彼はいつもクラスのリーダーだった。

つか

使えますか
ただ ほう えら

どちらが正しいですか。正しい方を選びなさい。
こた
答えはこちら
よ なか あ がた よわ じ しん
1.{a.夜中から明け方まで、 b.夜中から明け方にかけて、}弱い地震が
すう かい

数回あった。
も かえ
2.ここにある本を{a.できるだけたくさん b.できるばかりたくさん}持って帰っ
てください。

41
りょう しん か ぞく げん き

3.{a.ご両親をはじめ、 b.ご両親からして、}ご家族のみなさんはお元気
ですか。
ち ほう ぜん いき

4.あしたは{a.東北地方の全域にかけて、 b.東北地方の全域にわたっ
ゆき ふ

て、}雪が降るでしょう。
つう すく

5.{a.この地方は年間のかぎり、 b.この地方は年間を通じて、}雨が少な
い。

42
き てん しゅう てん げん かい はん い

3 起点・終 点・限 界・範 囲


はじ お あいだ い

ものごとの始まりと終わり・上と下の限界・その間を言いたいとき
1 ~から~にかけて
つう とお
2 ~を通じて・~を通して
★3
3 ~だけ・~だけの
4 ~にわたって・~にわたる
5 ~をはじめ(として)・~をはじめとする
★2 6 ~からして
7 ~かぎり・~かぎりの
かわ き

8 ~を皮切りに(して)・~を皮切りとして
いた

9 ~に至るまで
かぎ
★1 10 ~を限りに
11 ~をもって
12 ~というところだ・~といったところだ

3 1 ~から~にかけて ★3
あいだ

【~から~までの間】
あさ こ
①朝、7時半から8時にかけて、バスがとても込む。
さく ねん なつ はる お

②昨年の夏から今年の春にかけて、わたしのうちではいろいろなことが起こっ
た。
かん とう ち ほう こ さめ ふ よ ほう
③あすは関東地方から東北地方にかけて、小雨が降るでしょう。(天気予報)
しゅ と こう そく どう ろ ぎん ざ はね だ じゅう たい こう つう じょう ほう

④首都高速道路は銀座から羽田にかけて 渋滞しています。(交通情報)
接続 N+から+N+にかけて

43
はじ お はん い あらわ はん い ない れん ぞく てき

▶1)始まりと終わりがそれほどはっきりしていない範囲を表し、その範囲内で連続的に、
だん ぞく てき つづ い つか

または断続的にあることが続いていると言いたいときに使う。
あと ぶん かい

 2)後の文は1回だけのことではなく、連続的なことである。
えき

   ╳A駅からB駅にかけて、わたしのアパートがあります。
なら

   ◯A駅からB駅にかけてアパートがたくさん並んでいる。
よ なか あ がた たず

   ╳夜中から明け方にかけて、チンさんが 訪ねてきました。
   ◯夜中から明け方にかけて雨が降りました。

つう とお

3 2 ~を通じて・~を 通して ★3
あいだ
【~の 間ずっと】
ち ほう おな てん こう
①この地方は年間を通じてほとんど同じような天候です。
じん るい れき し ち きゅう せん そう おこな

②人類の歴史を通じて、地球のどこかでつねに戦争が 行われていた。
が か いっ しょう どう ぶつ え つづ

③この画家は一生を通して小さい動物たちの絵をかき続けた。
にゅう いん き かん ど ふ まん い

④母は3か月の入 院期間を通して1度も不満を言わなかった。
接続 N+を通じて
おな じょう たい つか あと せっ きょく てき い

▶「~の間ずっと同じ状態だ」と言いたいときに使う。「~を通して」の後には積極的・意
し てき あらわ ぶん おお
志的なことを 表す文が来ることが多い。

   →2課Ⅱ・3「~を通じて・~を通して」

3 3 ~だけ・~だけの ★3
げん ど

【~の限度まで】
ふくろ も お ば はこ

①わたしはごみの袋を持てるだけ持ってごみ置き場まで運んだ。
か し す と

②どうぞお菓子を好きなだけお取りください。
はや
③あしたはできるだけ早く来てください。
かれ ぜん ぶ

④わたしは彼に言いたいだけのことを全部言うつもりだ。

44
ふ つう けい こう てい けい れい

接続 普通形の肯定形(ナAな)+だけ(Nにつく例はない)
かたち い じょう つか
▶「~だけ…」の形で、「もうこれ以上はないという限度まで…する」と言いたいときに使
かん よう てき
う。③のように「できるだけ」の形で慣用的に使うこともある。

   →10課Ⅰ・6「~だけの」

3 4 ~にわたって・~にわたる ★3
ぜん たい

【~の全体に】
やま だ おん がく きょう いく ちから そそ

①山田先生は長い年月にわたって、子どもの音楽教育に力を注いだ。
みせ おや まご だい でん とう てき わ ふう あじ まも

②この店は親、子、孫の3代にわたり、伝統的な和風の味を守っている。
はし こう じ お

③1年間にわたる橋の工事がやっと終わった。
か き たい かい まく と
④15日間にわたった 夏季オリンピック大会も今日で幕を閉じます。
接続 N+にわたって
き かん ば しょ はん い あらわ こと ば う かん
▶期間や場所などある範囲を 表す言葉を受けて、その範囲が大きいという感じを表した
つか

いときに使う。

3 5 ~をはじめ(として)・~をはじめとする ★2
だい

【~を第1に】
りょう しん つた

①ご両親をはじめ、家族のみなさんによろしくお伝えください。
せん ぱい おお せ わ
②わたしは日本に来てから先輩のリンさんをはじめ多くの方のお世話になってい
ます。
なが た ちょう こっ かい ぎ じ どう き かん

③東京の永田町には国会議事堂をはじめとして、国のいろいろな機関が集ま
っている。
こん かい しゅ よう しゅ のう さん か

④今回のサミットでは、アメリカをはじめとする主要8か国の首脳が参加して話

し合いが行われる。
接続 N+をはじめ(として)

45
だい ひょう あ

▶代表となるものを「~をはじめ」で挙げておいて、「同じグループのほかのものもみんな」と
あと ぶん おお ぜい た すう あらわ

言いたいときに使う。後の文には、みんな・いろいろ・たくさん・大勢など、多数を 表す
語が来ることが多い。

3 6 ~からして ★2
だい れい

【~を第1の例として】
しょく ば まも しょ ちょう ち こく
①この職場には時間を守らない人が多い。所長からしてよく遅刻する。
か けい たい ちが

②新しく買い替えた携帯電話は前のとはずいぶん違う。だいいち、色からして
違う。
ふん い き す なが

③この店の雰囲気は好きになれない。まず、流れている音楽からしてわたしの
この

好みではない。
接続 N+からして
かたち もっと き ほん てき ふ つう と

▶「~からして…」の 形で、最も基本的なことや普通はあまり問題にならないことを取り上
げ、「~さえ…だからほかのこともそうだ」と言いたいときに使う。

   →11課Ⅰ・5「~からすると・~からすれば・~からして」

3 7 ~かぎり・~かぎりの ★2
げん かい

【~の限界ぎりぎりまで】
て つだ えん りょ
①できるかぎりお手伝いいたします。遠慮なく言ってください。
②さあ、いよいよあしたは入学試験だ。力のかぎりがんばろう。
じ けん
③この事件について知っているかぎりのことを話してください。
ま こえ

④わたしたちのチームが負けそうになったので、みんなあらんかぎりの声を出して
おう えん
応援した。
接続 Vる/Nの+かぎり
ひょう げん かん よう れい

▶「限界まで~する」と言いたいときの表 現。慣用表現として④のような例もある。

   →8課3「~かぎり(は)」

46
かわ き

3 8 ~を皮 切りに(して)・~を皮切りとして ★1

【~から始まって】
おお さか しゅっ てん かく ち つぎ つぎ し てん

①あのスーパーは大阪での出店を皮切りに、日本各地に次々に支店を出し
ている。
かれ はつ げん おお ぜい

②彼の発言を皮切りにして、大勢の人が次々に意見を言った。
かの じょ ご おお しょう せつ はっ ぴょう

③この作品を皮切りとして、彼女はその後、多くの小説を発表した。
接続 N+を皮切りに
あと つづ こう い
▶「~から始まって、その後次々に」と言いたいときに使う。その後に続く行為のきっかけに
はじ あらわ

なるいちばん初めの行為を表す。

いた

3 9 ~に至るまで ★1

【~までも】
し どう きび ゆび さき こま

①フィギュアスケートの指導は厳しかった。指の先に至るまで 細かく注意され
た。
み ぢか こく さい けい ざい めん せつ ない よう

②身近なごみ問題から国際経済の問題に至るまで、面接試験の質問内容
じつ
は実にいろいろだった。
さい あか ぼう こ こう れい しゃ

③何年か前に、0歳の赤ん坊から100歳を越える高齢者に至るまで、すべての
じゅう みん いっ てい がく し きゅう

住民に国から一定額のお金が支給された。
接続 N+に至るまで
はん い たっ じょう げん きょう ちょう あらわ

▶「ものごとの範囲がそんなことにまで達した」と言いたいときに使う。上限を強調して表す
きょく たん い み めい し せつ ぞく

のであるから、極端な意味の名詞に接続する。

かぎ

3 10 ~を 限りに ★1
さい ご

【~を最後として】

47
きん えん

①今日を限りに禁煙することにしました。
つづ たい かい こん かい う
②20年続いたこのマラソン大会も、今回を限りに 打ち切られるそうだ。
こん ねん ど ぎょう む

③今年度を限りに土曜日の業務は行わないことになりました。
接続 N+を限りに
こん ご き げん

▶今まで続いていたことが今後はもう続かなくなるということを言うときに、その最後の期限
あらわ

を表す。

3 11 ~をもって ★1  F

【~で】
ほん じつ しょく ば みな さま わか
①本日をもって職場の皆様とお別れすることになりました。
てん じ かい さい しゅう び

②展示会の最終日は午後5時をもって終わりにさせていただきます。
だい かい そつ ぎょう しき しゅう りょう

③これをもちまして 第10回卒業式を終了いたします。
接続 N+をもって
つづ じ てん せん げん こう しき ぶん しょ
▶それまで続いていたことの終わりの時点を宣言するときに使う。公式文書やあいさつな
かた
どにみられる硬い言い方。

   →2課Ⅱ・4「~をもって」

3 12 ~というところだ・~といったところだ ★1
さい こう

【最高でも~だ/せいぜい~だ】
らい ねん ど しょう がく きん
①来年度わたしがもらえそうな奨学金はせいぜい5万円というところだ。
たまご や しる

②わたしが作れる料理ですか。そうですねえ。卵 焼き、みそ汁といったところで
す。
かの じょ し あ

③彼女、ダンスがうまくなったね。仕上がりまでもう1歩といったところだね。
接続 N+というところだ

48
ひょう げん

▶「せいぜい~だ・最高でも~だ・~以上ではない」と言いたいときの表現。あまり多くな
すう りょう かる かん こと ば せつ ぞく

いと思える数量や、軽いと感じられる言葉に接続する。

49
き てん しゅう てん げん かい はん い れん しゅう
3 起 点・終 点・限 界・範 囲 練 習

A ★3
こと ば つか か せん ぶ ぶん い か ひと

    の中の言葉を使って、下線の部分を言い換えなさい。1つの言葉は1
かい
回しか使いません。
こた
答えはこちら
つう
a.から~にかけて b.を通じて c.にわたって d.にわたる e.だけ
ぜん ぶ

1.バイキングでは、食べたいものを全 部食べられるんですよ。
つづ し あい お かい じょう はく しゅ お

2.3時間続いた試合がやっと終わった。会場から大きな拍手が起こった。
あす ゆう がた よる あいだ こ さめ ふ

3.明日は夕方から 夜までの間、小雨が降るでしょう。
けん きゅう あたら あす はたら はじ

4.4年間ずっと研究されてきた新しいロボットが、明日いよいよ働き始める。
はたけ あいだ つぎ つぎ くさ ばな そだ

5.うちの畑では1年の 間 次々にいろいろな草花が育つんです。

B ★3・★2
ただ ほう えら

どちらが正しいですか。正しい方を選びなさい。
こた
答えはこちら
みせ しょう ひん こう きゅう ひん ゆび わ
1.この店の商品は高級品ばかりだ。(a.ハンカチ b.ダイヤの指輪)からし

て、わたしには手が出ない。
ねん まつ ねん し あたら ふく か
2.年末から年始にかけて、わたしは(a.新しい服を買った b.母のところに
行っていた)。
おく じょう み わた ふ じ さん

3.この学校の屋上から見ると、見渡すかぎり(a.富士山が見える b.ビルば
かりだ)。
しゅう まつ しゅう かん こう しゅう かい ひょう ばん じ かい

4.(a.週末 b.1週間)にわたる講習会は、とても評判がよく、次回もぜひ
さん か おお ぜい

参加したいという人が大勢いた。
つう いそが に ほん ご
5.今年は1年を通じて(a. 忙しかった b.日本語学校に入学した)。

50
C ★3・★2
こと ば つか つぎ ぶん かん せい ひと かい

    の中の言葉を使って、次の文を完成させなさい。1つの言葉は1回し
か使いません。
こた
答えはこちら
つう

a.にかけて b.にわたる c.を通じて d.だけ e.をはじめ f.からし
て g.かぎり
せ かい
 わたしは2004年から2005年(1.  )、世界のあちこちに行った。そして、
べん きょう ねん かん りゅう がく せい かつ

2006年から2010年まで日本の大学で勉強した。4年間(2.  )留学生活
あいだ た なか かた せ わ もの

の間、田中先生(3.  )いろいろな方のお世話になった。日本では食べ物
あ こま

(4.  )わたしには合わなくて、はじめのうちはとても困った。しかし、日本には
ねん かん や さい はたけ す

年間(5.  )いろいろな野菜があるし、田中先生も「うちの畑のものは好きな
も い

(6.  )持っていっていいですよ」と言ってくれたのでありがたかった。わたしもお
つづ べん きょう つづ おも

金が続く(7.  )がんばって日本で勉強を続けようと思った。

D ★1
ただ ほう えら

どちらが正しいですか。正しい方を選びなさい。
こた
答えはこちら
かれ はじ しゅっ ぱん かわ き い ご つぎ つぎ
1.彼は5年前初めて本を出版したのを皮切りに、以後(a.次々にいい本を
さつ

出版している b.1冊も出版していない)。
おや ばん ごう
2.うちの親は(a.自分の友だちの電話番号 b.わたしの友だちの電話番
いた かん しん
号)に至るまで関心があるようだ。
かぎ べつ くすり

3.今日を限りに(a.別の薬を飲み始める b.この薬を飲むのをやめる)。
こん ねん ど あたら ほっ そく

4.今年度をもって(a.この研究会は終わります b.新しい研究会が発足し
ます)。
すい みん
5.わたしの睡眠時間は(a.5時間 b.10時間)といったところです。

51
E ★1
こと ば つぎ ぶん かん せい ひと かい

    の中の言葉を使って、次の文を完成させなさい。1つの言葉は1回し
か使いません。
こた
答えはこちら
かわ き いた かぎ

a.を皮切りに b.に至るまで c.を限りに d.をもって e.といったとこ

こう しょう う き
1.今日  、A社との交渉を打ち切ることにした。
しょ にん きゅう

2.A会社の初任給はそんなに高くないです。せいぜい18万円  でしょうか。
い ご つぎ つぎ じょう えい

3.この映画  、以後次々にアジアの映画が日本で上映されるようになっ
た。
かれ しん けい こま ない よう ね だん

4.彼は神経の細かい人で、その日に食べた食事の内容やその値段、買った
店の名前  ノートに書いている。
ほん ねん ど とう きょう かい かい さん

5.本年度  、当協会は解散いたします。

52
じ てん ば めん

4 時点・場 面
Time and Place of Action
动作的时间,场合
시점/장면
おこな しめ い かた
ものごとが行われるときや場面を示したいときは、どんな言い方がありますか。

知っていますか
こと ば つか ぶん かん せい

    の中の言葉を使って、文を完成させなさい。
こた
答えはこちら
さい ちゅう おり さい

a.うちに b.ところに c.最中に d.折に e.に際して
たい せつ よう じ わす

1.コーヒーショップで話をしている  、大切な用事を忘れてしまった。
りゅう がく せ わ

2.留学  、わたしはいろいろな人のお世話になった。
へい かい お なか がわ

3.閉会のあいさつが終わった  、中川さんが入ってきた。
せん じつ きょう と りょ こう だい がく やま だ きょう じゅ たず

4.先日京都へ旅行した  、京都大学の山田教授を訪ねた。
めん せつ し けん きゅう いた

5.面接試験の  、急におなかが痛くなった。

つか

使えますか
ただ ほう えら

どちらが正しいですか。正しい方を選びなさい。
こた
答えはこちら
おん がく き ねむ
1.{a.音楽を聴いているうちに、 b.音楽を聴いているところで、}眠くなって
きた。
さい ちゅう かい ぎ

2.{a.わたしはにぎやかな最中でも、 b.わたしは会議の最中でも、}眠る
ことがある。

3.みち子はちょっと本を読みかけたが、{a.すぐに眠ってしまった。 b.1時間

53
ぜん ぶ

で全部読んでしまった。}
ひ じょう おり さい で ぐち
4.{a.非常の折には、 b.非常の際には、}この出口から出てください。
けん きゅう はっ ぴょう びょう き じゅん び

5.研究発表をするにあたって、{a.病気になってしまった。 b.いろいろ 準備
をした。}

54
じ てん ば めん

4 時点・場 面
おこな しめ

ものごとが行われるときや場面を示したいとき
さい

1 ~際(に)・~際の
2 ~ところ
3 ~かける
★3
4 ~うちに・~ないうちに
さい ちゅう

5 ~最中(に)・~最中だ
6 ~において・~における
おり

7 ~折(に)・~折の
さい
★2 8 ~に際して
9 ~にあたって
★1 10 ~にあって

さい

4 1 ~ 際(に)・~際の ★3  F

【~ときに】
あし もと

①お帰りの際はお足元にお気をつけください。
ほう もん げん ち した こう りゅう
②先月モンゴルを訪問した際に、現地の子どもたちと親しく交流することができ
た。
もう こ よう し おく へん しん よう ふう とう わす

③申し込み用紙は3月1日までにお送りください。その際、返信用封筒を忘れ
どう ふう
ずに同封してください。
さく ねん き ろく

④昨年、ボランティアのためのセミナーを行った際の記録をお見せいたします。
さい
接続 Vる・Vた/Nの+際(に)
とく べつ じょう きょう い み かた い かた

▶「ある特別の状況にあるときに、またはそうなったときに」という意味。硬い言い方。

55
4 2 ~ところ ★3

【~とき】
ゆめ め さ

①いい夢を見ていたのに、ごちそうを食べるところで目が覚めてしまった。
にち よう び たの ばん ぐみ はじ
②日曜日のお楽しみ番組が始まったところに電話がかかってきた。
はん たず

③ご飯を食べているところへ友だちが訪ねてきた。
いえ よ と よう じ たの
④家を出るところを母に呼び止められ、いろいろ用事を頼まれた。
接続 Vる・Vている・Vた+ところ
どう さ さ よう なが こう い へん か じ てん とく い
▶1)ある動作、作用の流れの中で、行為や変化のどの時点であるかを特に言いたいと
つか ちょく ぜん しん こう ちゅう

きに使う。「Vるところ」は直前の時点、「Vているところ」は進行中の時点、「Vたと
ちょく ご あらわ
ころ」は直後の時点であることを表す。
あと ぶん どう し じょ し
 2)後の文にどんな動詞が来るかによって「~ところ」の後につく助詞が「~ところで・~
へん か

ところに・~ところへ・~ところを」のように変化する。

4 3 ~かける ★3
と ちゅう お
【途中まで~して、~し終わらない】
なお

①かぜは治りかけたが、またひどくなってしまった。
ざっ し ねむ
②わたしは雑誌を読みかけて、そのまま眠ってしまった。

③こんなところに食べかけのりんごを置いて、あの子はどこへ行ったのだろう。
いち ろう しゅく だい

④一郎の宿題はまだやりかけだ。
接続 Vます+かける
どう さ はじ だん かい ひょう げん
▶「ある動作・できごとが始まるが、まだ途中の段階である」というときの表現。③④のよう
かたち めい し つか ば あい

に「~かけ」の形で名詞のように使われる場合もある。

4 4 ~うちに・~ないうちに ★3

56
あいだ

【~している 間に】
じょう ず れん しゅう かさ
①今は上手に話せなくても練習を重ねるうちに上手になります。
さそ なん かい やま のぼ す

②友だちに誘われて何回か山登りをしているうちに、わたしもすっかり山が好き
になった。

③ふと外を見ると、気がつかないうちに雨が降り出していた。
いつか かん しゅっ ちょう ちか こう えん さくら ぜん ぶ ち

④5日間の外国出張のうちに、近くの公園の桜が全部散ってしまった。
接続 Vる・Vている・Vない/Nの+うちに
けい ぞく せい あらわ じょう たい よ そう へん
▶継続性を表す語につながり、その継続状態の間に、はじめは予想しなかったような変
か あらわ ぶん じ たい

化が現れることを表す。後の文は事態の変化を表す文。

   →5課Ⅱ・4「~うちに・~ないうちに」

さい ちゅう

4 5 ~ 最中(に)・~最中だ ★3

【ちょうど~しているときに】
かい ぎ けい たい な

①会議の最中、だれかの携帯が鳴った。
あ げん かん

②シャワーを浴びている最中に、玄関にだれか人が来た。
らい ねん ど ぎょう じ よ てい あ

③来年度の行事予定については、今話し合いをしている最中です。
接続 Vている/Nの+最中(に)
どう さ あらわ こと ば よ き お い
▶動作を表す言葉につく。「ちょうど~しているときに予期しないことが起こった」と言いた
つか

いときによく使われる。

4 6 ~において・~における ★3  W

【~で/~に】
そつ ぎょう しき かい かん おこな よ てい
①卒業式はA会館において 行われる予定です。
さい きん かん きょう かん しん ひと びと く かた へん

②最近、環境への関心が高まったためか、人々の暮らし方においてもある変

化が見られる。

57
い み きず ぶ き

③マスコミはある意味において、人を傷つける武器にもなる。
けい ざい かい かれ ち い たか しゅ ちょう ちゅう もく
④経済界における彼の地位は高くはないが、彼の主張は注目されている。
接続 N+において
ば しょ ば めん じょう きょう ぶん や りょう いき あらわ

▶1)ものごとが行われる場所・場面・状況・分野・領域などを表す。
だい たい おな い み あらた こと ば にち じょう てき ぶん

 2)「~で」と大体同じ意味だが、改まった書き言葉だから、日常的な文の中ではあ
つか

まり使わない。
と しょ かん べん きょう
   ╳わたしは毎日図書館において勉 強します。

おり

4 7 ~ 折(に)・~折の ★2
き かい
【~機会に】
くわ

①このことは今度お目にかかった折に詳しくお話しいたします。
シャン ハイ たず

②先月上 海に行った折、日本語学校時代の友だちの家を訪ねました。
③何かの折にわたしのことを思い出したら手紙をくださいね。
さい きん う

④わたしは最近イタリア語のレッスンを受けています。来年イタリア旅行をする

折の楽しみが増えました。
接続 Vる・Vた/Nの+折(に)
ぶん こと がら

▶「あるいい機会に」という意味であるから、後の文にはマイナスの事柄はあまり来ない。
手紙文によく使われる。

さい

4 8 ~に際して ★2  F

【~をするときに】
ふたり じん せい かど で いわ こと ば もう

①お2人の人生の門出に際して、ひとことお祝いの言葉を申し上げます。
た なか し こん かい かい ぎ さん か まえ ぎ あん けん とう
②田中氏は今回の会議参加に際して、前もってしっかりと議案の検討を行っ
た。
わたくし てん しょく せ わ
③このたびの私の転職に際しましては、たいへんお世話になりました。

58
けん せつ こう じ けい か ほう こく しょ さく せい

④建設工事を始めるに際し、これまでの経過をまとめて報告書を作成した。
どう し
接続 Vる/する動詞のN+に際して
しん こう あらた

▶「ある特別なことを始めるときに」または「その進行中に」と、改まった気持ちで言うときに
使われる。

4 9 ~にあたって ★2  F

【~をするときに】
もう

①新しい年のはじめにあたって、ひとことごあいさつ申し上げます。
しゅう い きょう りょく じゅん び

②この店を開店するにあたって、周囲の人の協力を求め、しっかり準 備をしま
した。
じっ こう し りょう あつ ひつ よう

③この計画を実行するにあたり、できるだけの資料を集める必要がある。
みな さま ねが

④コンサートの開会にあたりまして、皆様にお願いがございます。
接続 Vる/N+にあたって
じゅう よう こう どう たい せっ きょく てき し せい

▶ある特別なときに、または重要な行動を前にして、それに対しての積極的な姿勢を言
あらた
いたいときに使う。改まった言い方。

4 10 ~にあって ★1  W

【~に/~で】
てん かん き ひと びと か ち かん ゆ

①今、わが国は社会の転換期にあって、人々の価値観も揺れている。
げん ざい じょう ほう こ じん じょう ほう まも じゅう よう せい さけ
②現在のような高度情報社会にあって、個人情報を守ることの重要性が叫
ばれている。
ひ じょう へい き

③この非常時にあって、あなたはどうしてそんなに平気でいられるのですか。
接続 N+にあって
じ たい じょう きょう み じゅん せつ

▶①②のように「~のような特別な事態・状況に身をおいているので( 順 接)」または③の
み ぎゃく せつ

ように「身をおいているのに(逆接)」と言いたいときに使う。

59
じ てん ば めん れん しゅう
4 時 点・場面 練 習

A ★3
ひつ よう

  に「で・に・を」を入れなさい。必要がないときもあります。
こた
答えはこちら

1.たばこを吸っているところ  見つかってしまった。
いえ かえ おっと しゅっ ちょう かえ
2.家に帰ると夫が出張先から帰ったところ  だった。
はん

3.コウさんはいつもわたしがご飯を食べようとしているところ  来るんです。
し けん お しゅう りょう な

4.きのうの試験では、もうすぐ書き終わるところ  、終了のベルが鳴ってしま
った。
まど かお しゃ しん と

5.窓から顔を出しているところ  写真に撮られてしまったのです。
しょく じ あと

6.今、食事をしているところ  なので、後でこちらからお電話します。
と けい す と

7.この時計は3時をちょっと過ぎたところ  止まっている。
あか すこ ねむ しず

8.赤ちゃんがもう少しで眠るところ  だから、ちょっと静かにしてください。

B ★3
こと ば つか つぎ ぶん かん せい ひと かい
    の中の言葉を使って、次の文を完成させなさい。1つの言葉は1回し
か使いません。
こた
答えはこちら
さい さい ちゅう
a.際 b.ところに c.うちに d.最中に e.において f.かけて
もう さく ねん きび けい やく
 年のはじめにひとことごあいさつ申し上げます。昨年は厳しい年でした。契約
こう しょう じ しん お こう じ はじ たい ふう き
交渉の(1.  )地震が起こったり、ようやく工事が始まった(2.  )台風が来
ちゅう だん さ ぎょう きび

たりしました。やり(3.  )中断された作業もいろいろあります。しかし、厳しい
い み こん なん かんが

ということはある意味(4.  )いいことです。困難なときにあれこれ考えている

60
あたら けい かく こん ご こま お

(5.  )新しい計画が生まれてくるのです。今後も何か困ったことが起こった
たす あ おも

(6.  )は、みんなで助け合っていきたいと思います。

C ★2・★1
ただ ほう えら
どちらが正しいですか。正しい方を選びなさい。
こた
答えはこちら
おり

1.(a.上京した b.入院した)折に 高校時代の先生に会った。
にゅう よく かい がい てん きん さい ひつ よう

2.(a.入浴する b.海外に転勤する)に際して、どのようなものが必要でし
ょうか。
たい かい かい さい じっ こう い いん もう

3.スポーツ大会を開催するにあたって、{a.実行委員がごあいさつを申し上げ
ます。 b.わたしはわくわくした気持ちになった。}
げん だい ろう じん こう れい か かい ご しつ と

4.現代の(a.老人ホーム b.高齢化社会)にあって、介護の質が問われて
いる。

61
てき どう じ せい ぜん ご かん けい

5 時間 的同 時性・時間的前 後関 係
Concurrent Actions/Sequential Actions
动作同时发生,动作先后发生
시간적 동시성/시간적 전후관계
ふた こと がら お い
2つの事柄がほとんど同時に起こると言いたいときや、2つの事柄の時間的な
い かた

前後関係を言いたいときは、どんな言い方がありますか。

知っていますか
こと ば つか ぶん かん せい

    の中の言葉を使って、文を完成させなさい。
こた
答えはこちら
おも うえ

a.はじめて b.うちに c.からでないと d.かと思うと e.上で
つぎ

1.ラッシュアワーのときは、今電車が出て行った  もう次の電車が来る。
りょう り ざい りょう わす

2.料理の材料は忘れない  ノートに書いておこう。
くだ もの み

3.この果物は実がもっと大きくなって  おいしくない。
き むら わか かの じょ ほん とう こころ ふか し

4.木村さんと別れて  、彼女の本当の心の深さを知った。
かい そう だん き おも
5.会に入るかどうか、友だちとよく相談した  決めたいと思います。

つか

使えますか
ただ ほう えら
どちらが正しいですか。正しい方を選びなさい。
こた
答えはこちら
おと

1.{a.テレビをつけたとたんに、テレビの後ろでバチッと音がした。 b.テレビが

終わったとたんに、おふろに入りなさいよ。}
しゃ ちょう つ し だい かい ぎ はじ
2.社長が着き次第、{a.会議を始めた。 b.会議を始めよう。}
3.国では見なかったが、日本に来てからは、{a.はじめて日本のドラマを見

62
た。 b.テレビでドラマをよく見ている。}
けん きゅう かい はっ ぴょう さき だ しゅ さい しゃ はっ ぴょう しゃ しょう かい

4.{a.研究会では、発表に先立って、主催者から発表者の紹介があっ
か もの まど し
た。 b.買い物に行くに先立って、窓を閉め、かぎをかけた。}
5.{a.8時になったら、 b.8時になるかならないかのうちに、}出かけよう。

63
てき どう じ せい

5 Ⅰ 時間 的同時 性
ふた こと がら お い

2つの事柄がほとんど同時に起こると言いたいとき
★3 1 ~たとたん(に)
2 ~とともに
3 ~(か)と思うと・~(か)と思ったら
★2
4 ~か~ないかのうちに
し だい

5 ~次第
6 ~が早いか
いな

7 ~や・~や否や
★1
8 ~なり
9 ~そばから

5 Ⅰ・1 ~たとたん(に) ★3
しゅん かん
【~したら、その 瞬間に】
きゅう た わる

①ずっとすわって本を読んでいて急に立ち上がったとたん、気分が悪くなった。
しん ぱい な
②「キミちゃん、どこにいたの。心配したよ」と言ったとたん、キミは泣き出した。
おも いえ ふ

③出かけようと思って家を出たとたんに、雨が降ってきた。
かえ の くすり や よ わす
④帰りのバスに乗ったとたんに、薬屋に寄るのを忘れたことに気がついた。
接続 Vた+とたん(に)
かたち お どう じ よ き

▶1)「~たとたん(に)…」の形で、「~が終わったのとほとんど同時に、…という予期しな
つか あと たが かん けい

いことが起こった」と言いたいときに使う。前のことと後のことは、互いに関係がある
おお

ことが多い。
さん しょう

 2)Ⅰ・4「~か~ないかのうちに」の▶2)を参照。

64
5 Ⅰ・2 ~とともに ★2  W
どう じ

【~すると、同時に】
な うん どう じょう と

①ベルが鳴るとともに、子どもたちはいっせいに運動場へ飛び出した。
かれ きょう と てん きん さが しん せい かつ じゅん び
②彼は京都への転勤が決まるとともに、アパートを探すなど新生活の準 備を
はじ

始めた。
し あい しゅう りょう かん きゃく そう だ しょう しゃ せい だい はく しゅ おく

③試合の終了とともに、観客は総立ちとなって勝者に盛大な拍手を送った。
どう し
接続 Vる/する動詞のN+とともに
かたち お
▶1)「~とともに…」の形で、「~が起こるとほとんど同時に、…が起こる」と言いたいとき
に使う。
さん しょう

 2)Ⅰ・4「~か~ないかのうちに」の▶2)を参照。

   →6課Ⅱ・4「~とともに」

5 Ⅰ・3 ~(か)と思うと・~(か)と思ったら ★2

【~すると、すぐに】
ひか じ めん ゆ

①空でなにかピカッと光ったかと思うと、ドーンと大きな音がして地面が揺れた。
いそが

②母はいつも忙しい。今、そうじしていたと思ったら、もう買い物に出かけて、い
ない。
あそ
③うちの子どもは学校から帰ってきたかと思うと、いつもすぐ遊びに行ってしまう。
接続 Vた+(か)と思うと
かたち お ちょく ご

▶1)「~(か)と思うと…」の形で、「~が起こったすぐ直後に、…が起こる」と言いたいとき
に使う。自分のことには使えない。
さん しょう
 2)Ⅰ・4「~か~ないかのうちに」の▶2)を参照。

5 Ⅰ・4 ~か~ないかのうちに ★2

【~すると、同時に】

65
ねむ

①子どもは「おやすみなさい」と言ったか言わないかのうちに、もう眠ってしまっ
た。
かれ しゅう りょう な と

②彼はいつも終了のベルが鳴るか鳴らないかのうちに、教室を飛び出してい
く。
ひと かい けつ つぎ つぎ
③このごろ、うちの会社では1つの問題が解決するかしないかのうちに、次々と
新しい問題が起こってくる。
接続 Vるか・Vたか+Vないか+のうちに
かたち お ちょく ご

▶1)「~か~ないかのうちに…」の形で、「~が起こったすぐ直後に、…が起こる」と言い
たいときに使う。
 2)Ⅰ・1「~たとたん(に)」、Ⅰ・2「~とともに」、Ⅰ・3「~(か)と思うと」、Ⅰ・4「~か~な
げん じつ びょう しゃ い し てき こう い あらわ
いかのうちに」は現実のできごとを描 写するのであるから、意志的な行為を表す
ぶん い らい ひ てい あと

文・依頼文・否定文などが後に来ることはない。
けっ こん

   ╳国へ帰ったとたんに、結 婚しようと思います。
き かく さい よう き
   ╳この企画が採用されるかどうか決まるとともに、知らせてほしい。
   ╳学校から帰ってきたかと思うと、すぐ勉強しよう。
くう こう

   ╳空港に着くか着かないかのうちに会社へ電話をかけてください。

し だい

5 Ⅰ・5 ~ 次第 ★2

【~したらすぐ】
き ひ こう き よ やく
①スケジュールが決まり次第、飛行機のチケットとホテルの予約をしましょう。
し りょう じゅん び かい ぎ とど
②資料の準 備ができ次第、会議室にお届けします。
くわ

③詳しいことがわかり次第、すぐ知らせてください。
かい ちょう とう ちゃく ま
④会長が到着し次第、会を始めたいと思います。もうしばらくお待ちください。
接続 Vます+次第
かたち お い し つた

▶「~次第…」の 形で、「~が起こったらすぐ、…をする」という意志を伝えたいときに多く
か こ

使う。過去のことには使わない。
   ╳アルバイトが終わり次第、うちへ帰りました。

66
5 Ⅰ・6 ~が早いか ★1
どう じ

【~すると、同時に】
ざ せき ふくろ

①その人は電車の座席にすわるが早いか、袋からおにぎりを出して食べ始め
た。
はい ゆう こん かい しん さく こう かい

②姉はあの俳優の大ファンだ。今回も彼の新作が公開されるが早いか見に行
った。
けい さつ かん とお はん にん すがた お

③警察官は遠くに犯人らしい姿を見つけるが早いか追いかけていった。
接続 Vる+が早いか
かたち お ちょく ご どう さ

▶1)「~が早いか…」の形で、「~が起こると直後に、…の動作をする」と言いたいときに
使う。
さん しょう

 2)Ⅰ・8「~なり」の▶2)を参照。

いな

5 Ⅰ・7 ~や・~や否や ★1

【~すると、同時に】
こ へ や へん まど

①よし子は部屋に入って来るや、「変なにおいがする」と言って窓を開けた。
つた きょく こう ぎ

②そのニュースが伝わるや否や、たちまちテレビ局に抗議の電話がかかってき
た。
けつ だん たん とう
③社長の決断がなされるや否や、担当のスタッフはいっせいに仕事にとりかかっ
た。
接続 Vる+や
かたち お ちょく ご

▶1)「~や否や…」の形で、「~が起こると直後に、…が起こる」と言いたいときに使う。
はん のう よ そう がい

前のことに反応して起こる予想外のできごとが多い。
さん しょう

 2)Ⅰ・8「~なり」の▶2)を参照。

5 Ⅰ・8 ~なり ★1

【~すると、同時に】

67
かれ じゅ わ き お へ や

①彼はしばらく電話で話していたが、とつぜん受話器を置くなり部屋を出ていっ
た。
ごう かく しゃ はっ けん おお ごえ

②彼は合格者のリストに自分の名前を発見するなり、とび上がって大声をあげ
た。
かの じょ てん らん かい め ざ え
③彼女は展覧会の会場に入るなり、目指す絵の方に走っていった。
接続 Vる+なり
かたち ふ つう こう い
▶1)「~なり…」の形で、「~をすると同時に、…という普通ではない行為をした、または

普通ではないことが起こった」と言いたいときに使う。
いな げん じつ びょう
 2)Ⅰ・6「~が早いか」、Ⅰ・7「~や・~や否や」、Ⅰ・8「~なり」は現実のできごとを描
しゃ い し てき こう い あらわ ぶん い らい ひ てい

写するのであるから、意志的な行為を表す文・依頼文・否定文などが後に来る
ことはない。
な じゅ ぎょう
   ╳チャイムが鳴るが早いか授業をやめてください。
ちょ きん

   ╳わたしはお金をもらうや否や貯 金します。
   ╳会社に着くなり、社長室に行ってください。

5 Ⅰ・9 ~そばから ★1

【~しても、すぐまた】
よご

①小さい子どもは、お母さんがせんたくするそばから、服を汚してしまいます。
つぎ たの

②仕事をかたづけるそばから 次の仕事を頼まれるのでは体がいくつあっても足り
ない。
わか ご がく わす

③もっと若いうちに語学を勉強しておくべきだった。今は習ったそばから忘れてし
まう。
しょう ひん し い う き
④これはヒット商品だ。仕入れるそばから、売り切れてしまう。
接続 Vる・Vた+そばから
かたち

▶「~そばから…」の 形で、「~しても~しても、すぐまた…が起こる」と言いたいときに使
この

う。好ましくないことに使うことが多い。

68
てき ぜん ご かん けい

5 Ⅱ 時間 的前 後関係
ふた こと がら い

2つの事柄の時間的な前後関係を言いたいとき
1 ~てはじめて
2 ~てからは
★3
3 ~てからでないと・~てからでなければ
4 ~うちに・~ないうちに
うえ

5 ~上で
い らい
★2 6 ~て以来
さき だ

7 ~に先立って・~に先立つ
★1 8 ~てからというもの(は)

5 Ⅱ・1 ~てはじめて ★3
あと

【~た後ではじめて】
にゅう いん けん こう

①入院してはじめて健康のありがたさがわかりました。
じ ぶん

②スポーツは自分でやってみてはじめてそのおもしろさがわかるのです。
し ごと じゅう ぶん じゅん び せい こう
③大きな仕事は十分な準 備があってはじめて成功するのだ。

④外国の友だちとつき合うようになってはじめて、わたしは自分の国のことをよく
し おも
知りたいと思うようになった。
接続 Vて+はじめて
かたち あと

▶「Vてはじめて…」の 形で、「~する前はそうではなかったが、した後、それがきっかけとな
い み

ってやっと、…になる」という意味。

5 Ⅱ・2 ~てからは ★3

69
【~してから、今までずっと】
しゃ かい じん

①2年前に社会人になってからは、ひまな時間はほとんどありません。
②このメーカーのくつをはくようになってからは、ほかのメーカーのくつがはけなくな
った。
の くすり しょく よく げん き す
③毎日飲んでいた薬をやめてからは、かえって食欲も出て元気に過ごしていま
す。
ひ こ じ だい ゆう じん あ すく

④いなかに引っ越してからは、学校時代の友人に会うことも少なくなった。
接続 Vて+からは
こう どう あと じょう たい つづ い つか
▶1)「ある行動の後、ある状態がずっと続いている」と言いたいときに使う。
い らい おな い み

 2)Ⅱ・6「~て以来」とほとんど同じ意味。
ちが かい つか

 3)「~てから」と違って、1回だけのことには使えない。
しゅう しょく りょ こう

   ╳就職してからは、カナダ旅行に行きました。
   ◯就職してから、カナダ旅行に行きました。

5 Ⅱ・3 ~てからでないと・~てからでなければ ★3
あと
【~した後でなければ】
ぶた にく じゅう ぶん ひ とお

①豚肉は、十分火が通ってからでないと食べてはだめだよ。
ちょう さ こた
②そのことについては、よく調査してからでなければ、お答えできません。
た なか しゅっ ちょう らい しゅう しゅっ しゃ

③田中さんは出張中だから、来週になってからでないと出社しません。
の かい よ てい き
④「飲み会の予定は決まった?」
せん ぱい よ てい
「先輩の予定を聞いてからでないと……」
接続 Vて+からでないと
ひつ よう い つか

▶「あることをした後でなければだめだから、まずそうすることが必要だ」と言いたいときに使
あと ひ てい ふ か のう い み ぶん

う。後には否定や不可能の意味の文が来る。

5 Ⅱ・4 ~うちに・~ないうちに ★3

70
じょう きょう

【ある状況になる前に】
どく しん ご がく りゅう がく
①独身のうちに、イタリアへ語学留学をしてみたい。
つく あたた

②母がよく作るカレーなんです。どうぞ温かいうちに食べてください。
からだ じょう ぶ ど ふ じ さん のぼ

③体が丈夫なうちに、1度富士山に登ってみたい。
かえ

④「タンさんは3月に国へ帰るそうだよ」
ほん とう とう きょう しょく じ
「本当? じゃ、東京にいるうちに、ぜひ3人で食事をしようよ」
くわ ふっ とう お りょう り

⑤スープに生クリームを加えたら、沸騰しないうちに火から降ろす。(料理の本
から)
接続 Vる・Vない/イAい/ナAな/Nの+うちに
かたち はん たい じょう たい じつ げん

▶「~うちに…」の形で、「~と反対の状態になったら実現がむずかしいから、そうなる前
い つか
に」と言いたいときに使う。

   →4課4「~うちに・〜ないうちに」

うえ

5 Ⅱ・5 ~ 上で ★2

【まず~してから】
くわ せつ めい

①詳しいことはお目にかかった上で、説明いたします。
もうし こみ しょ き にゅう

②申 込書の書き方をよく読んだ上で、記入してください。
あん さい よう へん しゅう かい ぎ けん とう き
③どちらの案を採用するかは、編集会議での検討の上で、決めます。
けっ しん か

④これは1週間考えた上での決心だから、気持ちが変わることはない。
どう し
接続 Vた/する動詞のNの+上で
かたち あと ど だい つぎ こう どう

▶「~上で…」の形で、「まず~をした後で、それを土台にして…という次の行動をとる」と
ぜん ご い し かた

いう意味。「~上で」の前後には意志動詞が来る。少し硬い言い方。

   →2課Ⅰ・2「~上で」

71
い らい

5 Ⅱ・6 ~て以 来 ★2

【~してから、今までずっと】
そつ ぎょう た なか

①学校を卒業して以来、田中さんには1度も会っていません。
ひとり ぐ がい しょく つづ
②1人暮らしを始めて以来、ずっと外食が続いている。
が か え む ちゅう

③あの画家の絵を見て以来、あの画家にすっかり夢中になっています。
らい にち なか の りょう
④来日以来、中野駅のそばにある寮に住んでいます。
どう し

接続 Vて/する動詞のN+以来
こう どう あと じょう たい つづ

▶1)「ある行動の後、ある状態が今までずっと続いている」と言いたいときの言い方。
かい
 2)Ⅱ・2「~てからは」とだいたい同じ意味で、1回だけのことには使えない。
たい いん
   ╳退院して以来、山に出かけました。
しず く
   ◯退院して以来、家で静かに暮らしています。
か こ
   また、「~て以来」は近い過去から続いていることには使えない。
かれ ばん
   ╳彼は晩ごはんを食べて以来、ずっとパソコンの前にすわっている。

さき だ

5 Ⅱ・7 ~に先 立って・~に先立つ ★2
ひつ よう

【~の前に必要なこととして】
に もつ ぜん ぶ たく はい びん
①出発に先立って、大きい荷物は全部宅配便で送っておきました。
けん せつ かい し しゅう へん じゅう みん せつ めい ひつ よう

②マンション建設を開始するに先立って、周辺の住民に説明する必要があ
る。
しゅ しょう ほう もん りょう こく せい ふ かん けい しゃ う あ

③首相がA国を訪問するに先立って両国の政府関係者が打ち合わせを行っ
た。
りゅう がく しょ るい じゅん び
④留学に先立つ書類の準 備に、時間もお金もかかってしまった。
どう し

接続 Vる/する動詞のN+に先立って
▶「そのことが行われる前にその準備として、しておかなければならないことをする」と言い

72
こう い あらわ こと ば

たいときに使う。「~に先立って」の前には大きな仕事や行為などを 表す言葉が来
る。

5 Ⅱ・8 ~てからというもの(は) ★1

【~してから、ずっと】
しょく よく ちょう し

①たばこをやめてからというもの、食欲が出て体の調子がとてもいい。
②あの本を読んでからというものは、どう生きるべきかについて考えない日はな
い。

③会のリーダーが変わってからというもの、会員たちは新しいリーダーのやり方に

慣れず、とまどっている。
接続 Vて+からというもの(は)
こう い じょう たい けい き あらわ い ご へん か

▶1)「その行為やできごとが後の状態の契機になって」という意味を表す。以後の変化
たい わ しゃ しん じょう こ
が大きいことに対して話者が心情を込めて言う。
よう ほう
 2)Ⅱ・2「~てからは」と意味・用法がだいたい同じであるが、「というもの」があるため
に、より話者の気持ちのこもった言い方になっている。

73
てき どう じ せい ぜん ご かん けい れん しゅう
5 時間的 同時 性・時間的 前後 関係 練 習

A
こと ば つか つぎ ぶん かん せい ひと かい

    の中の言葉を使って、次の文を完成させなさい。1つの言葉は1回し
か使いません。
こた
答えはこちら
★3

a.うちに b.からは c.とたんに d.からでないと e.はじめて
こ いぬ うち い ま あそ

1.子犬のマルが家に来て  、子どもたちはいつも居間でマルと遊んでいる。
ゆう がた さむ あたた か もの
2.夕方になると寒くなるから、暖かい  、買い物に行こう。
さっ か し

3.あの作家の本を読んで  ファンタジーのおもしろさを知った。
およ じゅん び うん どう あぶ

4.泳ぐときは、よく 準 備運動をして  、危ないよ。
かえ い

5.お母さんが帰ってきた  、今までいい子だったケンちゃんがわがままを言い
はじ

始めた。
★2
し だい さき だ

a.とともに b.次第 c.かと思ったら d.先立って e.上で
いま い がい しゅつ しょ るい わす
6.今井さんは外出した  、すぐ帰ってきたよ。大事な書類を忘れたらしい。
しゃ いん けん しゅう かい し
7.社員研修の開始に  、社長のあいさつがあった。
よ やく かく にん

8.ホテルの予約が確認でき  、お知らせします。
き とく ちょう くら き
9.どちらのせんたく機がいいか、特徴をよく比べた  、決めよう。
がっ き しゅう りょう おお

10.学期が終了する  、学生たちの多くはふるさとへ帰っていった。
★1

a.そばから b.が早いか c.なり d.からというもの

74
れっ しゃ じょう きゃく つぎ つぎ の こ

11.列車のドアが開く  、乗客たちは次々に乗り込んでいった。

12.道を歩いていると、男が走って近づいてくる  、わたしのバッグを取ろうと
した。
いし い いけ だ きん む

13.石井さんは、いいライバルだった池田さんが外国勤務になって  、すっか
り元気がなくなってしまった。
つた ごう がい と

14.そのニュースを伝える号外は、用意する  飛ぶようになくなっていった。

B
こと ば つか ぶん かん せい

    の中の言葉と、(  )の言葉をいっしょに使って、文を完成させなさ
ひと かい

い。 1つの言葉は1回しか使いません。
こた
答えはこちら
★3・★2
し だい

a.次第 b.たとたん c.てはじめて d.うちに e.てからでないと f.
い らい

て 以来
た あ たお

1.いすから(立ち上がる→  )、いすが倒れた。
そつ ぎょう ど あ

2.大学を(卒業する→  )1度もあの人に会っていない。
さ め

3.(冷める→  )召し上がってください。
にゅう いん かん ご し し ごと たい へん
4.(入院する→  )看護師の仕事の大変さがわかった。
かんが き

5.よく(考える→  )行くか行かないか決められない。
6.雨が(やむ→  )、出かけましょう。
★2・★1
さき だ うえ
a.に先立って b.かと思うと c.上で d.てからというもの e.そばから
せん ぱい そう だん しん ろ き
7.親や先輩とよく(相談する→  )進路を決めます。
へ や
8.子どもたちは、わたしが(かたづける→  )部屋中ちらかす。

75
こう じ かい し かん り せき にん しゃ かく いえ まわ

9.(工事開始→  )管理の責任者が各家をあいさつして回った。
かれ げん かん たお
10.彼は家に(着く→  )玄関に倒れてしまった。
にゅう いん せ けん

11.病気で(入院する→  )世間のできごとがまったくわからない。

76
しん こう そう かん かん けい

6 進行・相 関関 係
Progressive Actions/Correlations
动作的进行,动作之间的关系
진행/상관관계
ほう こう む いっ ぽう へん か
ものごとがある方向に向かって進行している、または、一方が変化すると、それ
おう た ほう い い かた

に応じて他方も変化する、と言いたいときは、どんな言い方がありますか。

知っていますか
こと ば つか ぶん かん せい

    の中の言葉を使って、文を完成させなさい。
こた
答えはこちら
いっ ぽう

a.一方だ b.につれて c.ほど d.つつある e.としている
たい いん あと たい りょく かい ふく

1.退院した後、日がたつ  体力も回復してきた。
のぼ いのち ささ じょう ぶ

2.これは山に登る人の 命を支えるロープなのだから、丈夫なら丈夫な  い
い。
なら えい ご つか わす

3.学校で習った英語は、その後ぜんぜん使わないので、忘れる  。
と かい す うしな むかし せい かつ かん き せつ

4.都会に住む人が 失い  もの、それは昔の人が生活の中に感じた季節
かん

感ではないだろうか。
か き たい かい にゅう じょう こう しん はじ かん きゃく はく しゅ
5.夏期オリンピック大会の入 場行進が今、始まろう  。観客が大きな拍手
むか

で迎えている。

つか

使えますか
ただ ほう えら

どちらが正しいですか。正しい方を選びなさい。
こた
答えはこちら
あたた はな つぎ つぎ さ はじ さくら
1.暖かくなるにつれて、{a.いろいろな花が次々と咲き始めた。 b.桜の花
を見に行こう。}

77
か ちょう かい しゃ ち い あ せき

2.{a.課長になればなるほど b.会社での地位が上がれば上がるほど}責
にん し ごと ふ

任のある仕事が増える。
はじ すす
3.この本は初めはむずかしいが、読み進むにしたがって{a.おもしろくなってく
る。 b.おもしろい。}
か もの ふ けっ きょく い

4.カードで買い物をすると、{a.いいものが増えるばかりだ。 b.結局は要ら
もの

ない物が増えるばかりだ。}
し けん ちか しん ぱい

5.{a.試験の日になる b.試験の日が近づく}にしたがって、だんだん心配
になってきた。

78
しん こう

6 Ⅰ 進行
ほう こう む い

ものごとがある方向に向かって進行していると言いたいとき
いっ ぽう
★3 1 ~一方だ
2 ~つつある
★2 3 ~ようとしている
4 ~ばかりだ

いっ ぽう

6 Ⅰ・1 ~ 一方だ ★3

【ますます~していく】
さい きん ふと すこ うん どう おも

①最近、わたしは太る一方です。少し運動をしようと思っています。
ちから あ

②ティーナさんの日本語の力は上がる一方です。
きょ ねん えき みせ きゃく ふ の

③去年、駅の中にできた店は人気があって、客が増える一方だ。電車に乗ら
か もの

ないのに、買い物に来る人がいるそうだ。
まち し ごと わか じん

④この町にはよい仕事がないので若い人は町を出て行ってしまう。この町の人
こう へ

口は減る一方だ。
接続 Vる+一方だ
かたち ほう こう へん か すす あらわ
▶「~一方だ」の 形で、「~」の方向にだけ変化が進んでいることを表す。「~」には変化
どう し

を表す動詞が来る。

6 Ⅰ・2 ~つつある ★2  W

【今ちょうど~している】
おお がた かん とう
①大型の台風が関東地方に近づきつつある。
けい たい かん きょう か

②子どもたちも携帯電話を使うようになり、子どもたちをとりまく環境が変わりつ
つある。

79
ふ けい き かい ふく けい ざい し だい あん てい

③世界は不景気から回復しつつある。この国の経済も次第に安定してきた。
接続 Vます+つつある
ほう こう む すす しん こう ちゅう
▶「ものごとがある方向に向かって進んでいる」という意味。特に進行中であるということを
こと ば てき

はっきり言いたいときに使う。書き言葉的。

6 Ⅰ・3 ~ようとしている ★2

【まもなく~する/今~するところだ】
たい よう のぼ む

①新しい年の太陽が今、昇ろうとしている。海の向こうから大きな太陽がだん
だん見えてくる。
こう こう せい ぜん こく たい かい し

②高校生の全国バスケットボール大会が来週からこの市で開かれようとしてい
ます。
③春はもうすぐだ。長かった冬がやっと終わろうとしている。
接続 Vよう+としている
へん か む しん こう はじ ちょく

▶「ものごとが変化に向かって進行している」という言い方。変化の始まりや、終わりの直
ぜん あらわ こと ば てき
前であることを表す。書き言葉的。

6 Ⅰ・4 ~ばかりだ ★2

【ますます~していく】
と き むずか あい て

①父は年を取ってから気 難しくなるばかりで、このごろはだれも話し相手になら
ない。
しょく ちゅう どく げん いん ちょう さ こく みん ふ あん ま
②食中毒の原因を早く調査しないと、国民の不安は増すばかりだ。
さく ねん かい ちょう せん きょ たい りつ げん いん ふた かん けい
③昨年の会長選挙のときの対立が原因で、 2つのグループの関係は悪くなる
ばかりだ。
接続 Vる+ばかりだ
へん か ほう こう すす あらわ いっ ぽう

▶ものごとの変化が悪い方向にだけ進んでいることを 表す。Ⅰ・1「~一方だ」と同じよう
まえ へん か どう し

に、前には変化を表す動詞が来る。

80

   ╳このごろ、雨が降る一方です。
こ きょう

   ╳外国にいるので、故郷を思う気持ちを持つばかりだ。
さむ

   ◯このごろ、寒くなる一方です。

   ◯外国にいて故郷を思う気持ちは 増すばかりだった。

81
そう かん かん けい

6 Ⅱ 相関 関係
いっ ぽう へん か おう た ほう い

一方が変化すると、それに応じて他方も変化すると言いたいとき
1 ~ば~ほど・~なら~ほど・~ほど
★3 2 ~につれて
3 ~にしたがって
4 ~とともに
★2 ともな

5 ~に伴って

6 Ⅱ・1 ~ば~ほど・~なら~ほど・~ほど ★3

【~すれば…になり、もっと~すればもっと…になる】
めん せつ し けん かんが しん ぱい

①面接試験のことを考えれば考えるほど、心配になってくる。
さが ば しょ ちか

②アルバイトを探しています。場所は学校に近ければ近いほどいいんですが。
かい しゃ し ごと えい ご じょう ず

③この会社で仕事をするには、英語が上手なら上手なほどいい。
④あの人の話はむずかしくて、聞けば聞くほどわからなくなる。
ふか べん きょう むずか

⑤外国語は深く勉強するほど難しくなる。
す ひま
⑥わたしは何もしないでいるのが好きだから、休みの日は暇なほどいい。
すぐ えい ぎょう きゃく く じょう ねっ しん

⑦優れた営業マンほど客の苦情を熱心に聞く。
接続 Vば+Vる/イAければ+イAい/ナAなら+ナAな+ほど
いっ ぽう てい ど か た ほう い ひょう げん
▶1)「一方の程度が変われば、それとともに他方も変わる」と言いたいときの表現。
よ そう はん たい けっ か ば あい つか
 2)④⑤のように、ふつう予想することと反対の結果になる場合にも使う。
つか かた めい し
 3)⑤⑥のように「~ば・~なら」のない使い方もある。また、⑦のように「名詞+ほど」
の使い方もある。

   →10課Ⅰ・1「~ほど・~ほどの・~ほどだ」

82
6 Ⅱ・2 ~につれて ★3

【~すると、だんだん】
けい けん わす

①時間がたつにつれて、人の名前も経験したことも忘れてしまう。
じょう たつ かんが かた
②イタリア語の上達につれて、イタリア人の考え方がわかってきた。
けん た

③健太はよく話す子だったが、大きくなるにつれて、あまり話さなくなった。
まち はな いえ かず へ みどり はたけ ひろ
④電車が町を離れるにつれ、家の数が減り、緑の畑が広がっていく。
どう し

接続 Vる/する動詞のN+につれて
かたち てい ど へん か り ゆう

▶1)「~につれて、…」の形で、「~の程度が変化すると、そのことが理由となって、…の
ひょう げん
程度も変化する」という表現。
あらわ こと ば
 2)「~」にも「…」にも変化を表す言葉が来る。
はたち しょう らい し ぼう き
   ╳20歳になるにつれて、将来の志望を決めた。
ちか

   ◯20歳に近づくにつれて、将来の志望がはっきりしてきた。
い し ぶん れい はたら れい

 3)「…」には話す人の意志を表す文(例「~つもりだ」)や働きかけのある文(例「Vま
つか
しょう」)は使わない。

6 Ⅱ・3 ~にしたがって ★3  W

【~すると、だんだん】
けい ざい はっ たつ せい かつ ゆた ひと びと もの つか す

①経済が発達し、生活が豊かになるにしたがって、人々は物を使い捨てにす
るようになった。
きょう み ひろ かれ ぶん や
②興味が広がるにしたがって、彼はさまざまな分野の本を読むようになった。
こん ご つう きん きゃく ふ ほん すう ふ おも
③今後、通勤客が増えるにしたがい、バスの本数を増やしていこうと思ってい
る。
どう し

接続 Vる/する動詞のN+にしたがって
かたち へん か お い かた

▶「~にしたがって…」の形で「~が変化すると、…の変化も起こってくる」という言い方。
あらわ こと ば

「~」にも「…」にも変化を表す言葉が来る。

83
6 Ⅱ・4 ~とともに ★2  W
おう

【~すると、それに応じてだんだん】
みじか ひ こ きび は

①日が短くなり、冷え込みが厳しくなるとともに、山の木の葉が色づき始める。
れき し すい い ひと びと か ち かん か
②歴史の推移とともに人々の価値観も変わっていく。
とも うしな かな き

③時間がたつとともに、友を失った悲しみが少しずつ消えていく。
どう し

接続 Vる/する動詞のN+とともに
かたち へん か
▶「~とともに、…」の形で「~が変化すると、…も変化する」という言い方。「~」にも
あらわ こと ば

「…」にも変化を表す言葉が来る。

   →5課Ⅰ・2「~とともに」

ともな

6 Ⅱ・5 ~に伴って ★2  W
おう

【~すると、それに応じて】
せい ちょう かれ こん ちゅう きょう み しめ

①成長するに伴って、彼は昆虫に特別の興味を示すようになってきた。
かい ふく しゅ るい ふ

②病気の回復に伴って、運動の種類を少しずつ増やしていく。
じょう ほう か き けん ふ

③社会の情報化に伴い、子どもたちは今までにない危険にあうことが増えた。
てい ば しょ い どう じ こく ひょう へん こう し
④バス停の場所の移動に伴い、バスの時刻表にも変更があります。(お知ら
せ)
せい けん こう たい ない かく かい ぞう

⑤政権の交代に伴い、内閣改造が行われた。
どう し ともな

接続 Vる/する動詞のN+に伴って
かたち へん か

▶1)「~に伴って、…」の形で、「~が変化すると、それといっしょに…も変化する」という
あらわ こと ば

言い方。「~」にも「…」にも変化を表す言葉が来る。
げん いん り ゆう お

 2)④⑤のように、「~という原因や理由で、…が起こった」という文もある。

84
しん こう そう かん かん けい れん しゅう
6 進 行・相関 関係 練 習

A ★3・★2
ただ ほう えら

どちらが正しいですか。正しい方を選びなさい。
こた
答えはこちら
さむ ち こく いっ ぽう

1.寒くなってきたので、{a.遅刻する学生がいる一方だ。 b.遅刻する学生

が増える一方だ。}
あつ せい さん ふ う

2.暑くなるにつれて、{a.エアコンの生産を増やそう。 b.エアコンの売り上げ

が伸びてきた。}
き かん

3.日本にいる期間が長くなればなるほど、{a.日本のことがわからなくな
る。 b.日本のことがわからない。}
じょ せい しゃ かい しん しゅつ ともな り こん ふ
4.女性の社会進出に伴って、{a.日本でも離婚が増えてきた。 b.日本
でも離婚が多い。}
せい せき

5.このごろ、{a.成績がよくなるばかりなので、わたしはうれしいです。 b.成
わる しん ぱい

績が悪くなるばかりなので、わたしは心配です。}
そつ ぎょう しき ちか こう こう せい かつ

6.{a.卒業式が近づくにしたがって、 b.卒業にしたがって、}高校生活のい
こころ う

ろいろなことが心に浮かんでくる。
しゃ きょう どう じゅん ちょう しょく じ

7.{a.A社との共同プロジェクトは順 調に進行しつつあります。 b.食事の
じゅん び ま
準 備ができつつあるから、もうちょっと待ってね。}
あさ ばん すず あつ なつ お

8.朝晩は涼しくなり、長く暑かった夏もやっと{a.終わろうとしています。 b.
終わる一方です。}

B ★3・★2
こと ば つか い か
(  )の中の言葉を使って、  の言葉を言い換えなさい。
こた
答えはこちら
1.この本は読んでいったら、だんだんおもしろくなってきた。(につれて)

85
れい はや ほう

2.お礼のメールを出すのは早い 方がいい。(ば~ほど)
せん よう も かず ふ いっ ぽう
3.専用テレビを持つ子どもの数はどんどん増えているそうだ。(一方だ)
い がく しん ぽ じゅ みょう の

4.医学が進歩すると、それといっしょに人の寿命が延びてきた。(とともに)
はつ でん ぎ じゅつ ねん ねん かい りょう
5.ソーラー発電の技術は年々改良されている。(つつある)

C ★3・★2
こと ば つか つぎ ぶん かん せい ひと かい
    の中の言葉を使って、次の文を完成させなさい。1つの言葉は1回し
か使いません。
こた
答えはこちら
いっ
a.につれて b.ほど c.にしたがって d.つつある e.ばかり f.一
ぽう


だい がく いん ねん せい せん こう が ぞう しょ り

 わたしは今、大学院の2年生です。専攻は「コンピューターによる画像処理」
べん きょう か ぞく せつ めい むずか

です。どんな勉強をしているのか、家族に説明するのですが、みんな、難しくて
い しゃ かい じょう ほう か すす

聞けば聞く(1.  )わからなくなると言います。社会の情報化が進む
じゅう よう せい ま ぶん や ほう めん ちゅう もく

(2.  )重要性を増してきた分野で、いろいろな方面で注目され(3.  )ん
き ぼう ふ きょう じゅ よろこ

ですよ。専攻を希望する学生も増える(4.  )で、教授も喜んでいます。教
そつ ぎょう せい しょう らい しゅう しょく さき かい たく

授は、卒業生が増える(5.  )将来の就職先をどんどん開拓するつもりだ、
い じっ けん おお いえ かえ じ かん おそ

と言っています。わたしも実験が多くて、家へ帰る時間が遅くなる(6.  )です
じゅう じつ す
が、充実した毎日を過ごしています。

86
ふ たい ひ ふ たい

7 付帯・非 付帯
With/Without
附带,不附带
부대/비부대
ふた ともな い
2つのことをいっしょに、またはあることを伴わないで何かをすると言いたいとき
い かた

は、どんな言い方がありますか。

知っていますか
こと ば つか ぶん かん せい

    の中の言葉を使って、文を完成させなさい。
こた
答えはこちら

a.ついでに b.つつ c.ぬきで d.ぬきの e.ぬきにして
けん こう しん だん ちょう しょく

1.健康診断には朝食  来てください。
かんが よる さん ぽ

2.その日あったことを考え  、いつも夜散歩をする。
しゅっ ちょう び じゅつ かん よ

3.ボストンに出張した  、美術 館に寄ってみた。
きょう か しょ だい しょう ひ ぜい ね だん

4.この教科書代2,000円というのは消費税  値段です。
づく
5.今シーズンはけがをしたキャプテンを  チーム作りをしなければならない。

つか

使えますか
ただ ほう えら
どちらが正しいですか。正しい方を選びなさい。
こた
答えはこちら
えき まえ ほん や か

1.{a.駅前の本屋まで行ったついでに、プリンターのインクを買ってきた。 b.
い しゃ びょう いん つと まん が か ざっ し

医者として病院に勤めるついでに、漫画家として雑誌に漫画をかいてい
る。}
かた こん や の にち
2.{a.さあ、硬いあいさつはぬきにして、今夜は大いに飲みましょう。 b.日

87
よう び はたら

曜日をぬきにして、わたしは毎日働いている。}
たく ほう もん やま みち のぼ
3.{a.先生のお宅を訪問しつつ、ごあいさつをした。 b.山道を登りつつ、
かんが
人生について考えた。}
きっ て て がみ こん ばん

4.{a.うっかりして切手ぬきの手紙をポストに入れてしまった。 b.今晩はア
ルコールぬきのパーティーです。}
まえ お けつ ろん せつ めい

5.{a.前置きぬきで、先に結論からご説明いたします。 b.前置きぬきの、
先に結論からご説明いたします。}

88
ふ たい ひ ふ たい

7 付帯・非 付帯
ふた ともな い

2つのことをいっしょに、またはあることを伴わないで何かすると言いたいと

★3 1 ~ついでに
2 ~つつ
★2 3 ~ぬきで・~ぬきに・~ぬきの
4 ~をぬきにして・~はぬきにして
5 ~がてら
★1 6 ~かたわら
7 ~かたがた

7 1 ~ついでに ★3
き かい くわ
【~する機会につけ加えて】
か もの ゆう びん きょく よ かき とめ おく

①買い物のついでに、郵便局に寄って書留を送った。
こく さい かい ぎ しゅっ せき むかし かよ しょう がっ こう たず

②ドイツで国際会議に出席したついでに、 昔、通った小学校を訪ねてみた。
うえ の び じゅつ かん ちか す あ

③上野の美術 館に行ったついでに、近くに住んでいる友だちに会って話をし
た。
た ちゃ
④母「ちあきちゃん、立ったついでにお茶いれてね」
どう し

接続 Vる・Vた/する動詞のNの+ついでに
おこな り よう つ ごう い
▶「ものごとを行う機会を利用して、都合よくほかのこともつけ加えて行う」と言うときの言
かた ぶん はじ よ てい こう どう あと つい か てき

い方。前の文は初めからの予定の行動で、後の文は追加的な行動。

7 2 ~つつ ★2  W

【~ながら】

89
や こう ゆ おお さか ねむ

①夜行バスに揺られつつ、朝、大阪に着くまでいい気持ちで眠った。
き しゅ かい ぜん いっ ぽう せい ひん かい たく
②わが社では今の機種を改善しつつ、一方で新しい製品の開拓も心がけて
おります。
せい ふ じゅう みん かん けい だん たい あ かさ どう ろ すす

③政府は住民や関係団体と話し合いを重ねつつ、道路を作る計画を進めて
いる。
接続 Vます+つつ
ひと どう じ あと どう
▶1)「1つのことをしながら、同時にもう1つのことをする」という意味。「~つつ」の後の動
さ おも
作が主な動作である。
かた ひょう げん
 2)「~ながら」と同じような使い方をするが、「~ながら」より硬い表現。

   →18課3「~つつ・~つつも」

7 3 ~ぬきで・~ぬきに・~ぬきの ★2

【~を入れないで】

①たまには子どもぬきで集まって、落ち着いてランチでも楽しみましょう。
さ とう

②砂糖ぬきのコーヒーはおいしくない。
③今日はアルコールぬきだよ。
接続 N+ぬきで
ふ つう ふく ほん らい とう ぜん くわ

▶「普通は含まれるもの、本来当然あるべきものを加えずに」と言いたいときに使う。

7 4 ~をぬきにして・~はぬきにして ★2

【~を入れないで】
かた き らく
①今日は硬い話をぬきにして、気楽に飲みましょう。
じょう だん

②冗談はぬきにして、もっとまじめに考えてください。
せい じ
③政治の問題はぬきにして、とにかく会おうということになった。
接続 N+をぬきにして

90
ふ つう ふく とう ぜん くわ

▶「普通は含まれるもの、当然あるものを加えずに」と言いたいときに使う。

7 5 ~がてら ★1

【~を兼ねて】
かい こう えん さん ぽ

①月1回開かれるフリーマーケットをのぞきがてら、公園を散歩した。
そ ふ や

②祖父は毎日散歩がてら、パン屋へ行って焼きたてのパンを買ってくる。
しん じゅく

③買い物がてら、新宿へ行ってカメラ屋をのぞいてこよう。
さくら まん かい よ

④近くの公園の桜が満開です。お花見がてらうちにもお寄りください。
どう し

接続 Vます/する動詞のN+がてら
ひと こう い ふた もく てき けっ か

▶1)「1つの行為をするときに2つの目的をもたせてする」「1つのことをすると、結果として
2つのことができる」などの意味に使う。
い どう かん けい
 2)「~がてら」の後には「歩く・行く」など移動に関係のある動詞がよく使われる。

7 6 ~かたわら ★1

【~一方で、別に】
さ とう はたら ちょう ない かい かい ちょう
①佐藤さんは銀行で 働くかたわら、ボランティアとして町内会の会長をしてい
る。
かれ つと けっ こん しき し かい しゃ かつ やく

②彼は会社に勤めるかたわら、結婚式の司会者として活躍している。
だい がく いん つづ さっ きょく
③あの人は大学院で研究を続けるかたわら、作曲をしているそうだ。
しゅっ ぱん しゃ きん む あね え ど じ だい ぶん か けん きゅう
④出版社勤務のかたわら、姉は江戸時代の出版文化について研究してい
る。
接続 Vる/Nの+かたわら
ほん らい いっ ぽう へい こう い ひょう げん

▶1)「(本来の仕事である)~をする一方で、並行してほかのこともしている」と言う表現

くら ちょう き かん つづ しょく ぎょう たち ば
 2)「~かたわら」は「~ながら」に比べ、長期間続いていることに使う。職業や立場な

91
りょう りつ ば あい

どを両立させている場合によく使われる。

7 7 ~かたがた ★1
どう じ

【~も同時にするつもりで】
そつ ぎょう しゅう しょく ほう こく こう とう たず

①大学卒業と就職の報告かたがた、ひさしぶりに高等学校の先生を訪ねた。
てん きん むかし じょう し

②外国に転勤するので、ごぶさたのおわびかたがた 昔の上司にあいさつに行っ
た。
ゆう じん み ま て つだ

③友人がけがをしたので、見舞いかたがた手伝いに行った。
接続 N+かたがた
ひと こう い ふた もく てき ひょう げん あらた ば めん
▶1)「1つの行為に、2つの目的を持たせて行う」という表現。改まった場面やビジネス
じょう にん げん かん けい

上の人間関係の場面でよく使われる。
あと ほう もん じょう きょう い どう かん けい

 2)「~かたがた」の後には「訪問する・上京する」など移動に関係のある動詞がよく使
われる。
いわ れい ほう こく かん よう てき
 3)「お祝いかたがた・お礼かたがた・ご報告かたがた」などが慣用的によく使われる。

92
ふ たい ひ ふ たい れん しゅう
7 付 帯・非付 帯 練 習

A
こと ば つか つぎ ぶん かん せい ひと かい

    の中の言葉を使って、次の文を完成させなさい。1つの言葉は1回し
か使いません。
こた
答えはこちら
★3・★2

a.つつ b.ぬきの c.ついでに d.ぬきで
ど かな じ こ お いの まい あさ ぶつ だん て

1.2度と悲しい事故が起こらないようにと祈り  、わたしは毎朝仏壇に手を

合わせている。
いち ろう か もの て がみ

2.一郎、買い物に行く  、この手紙をポストに入れてくれないか。
しお あじ りょう り

3.塩味  料理はおいしくない。
てい れい もん だい おお

4.今月の定例ミーティングでは、問題が多かったので休み時間  3時間も

話し合った。
★2・★1

a.はぬきにして b.かたわら c.かたがた d.がてら
よう ち えん むか よ
5.きのう、幼稚園へ子どもを迎えに行き  、新しくできた図書館に寄ってみ
た。
かた くる

6.堅苦しいあいさつ  、すぐに食事にしましょう。
てん しょく ほう こく ひさ
7.転職の報告  、久しぶりに父と外で食事をした。
お がわ しょう せつ

8.小川さんは大学で教える  、小説を書いている。

B ★3・★2・★1
こと ば つか ぶ ぶん い か ひと

    の中の言葉を使って、  の部分を言い換えなさい。1つの言葉は1

93
かい

回しか使いません。
こた
答えはこちら

a.はぬきにして b.ぬきで c.つつ d.かたわら e.ついでに
あさ かい しゃ ちゅう しょく えい ぎょう まわ

1.朝、会社を出て昼食を食べずに、5時まで営業をして回った。
ひと すす べつ あたら はじ たい へん

2.1つのプロジェクトを進めながら、別の新しいプロジェクトを始めるのは大変
だ。
こん かい おお むずか みち き

3.今回のハイキングは子どもが多いから、難しい道は入れないで、コースを決
めよう。
き かい り よう あさ くさ よ か

4.東京へ行く機 会を利 用して、浅草に寄っておみやげを買おう。


おお かわ こう こう つと いっ ぽう べつ じゅく えい ご こう し

5.大川さんは高校に勤める 一方で、別に塾で英語の講師をしている。

94
げん てい

8 限定
Limiting Conditions
限定
한정
じょう きょう じょう けん かぎ い かた
状況や条件を限りたいときは、どんな言い方がありますか。

知っていますか
こと ば つか ぶん かん せい ひと こと ば かい つか

    の中の言葉を使って、文を完成させなさい。( 1つの言葉は1回しか使


いません)
こた
答えはこちら
かぎ

a.に限り b.に限って c.かぎり d.かぎりでは
あん しん

1.あの人がそばにいてくれる  、わたしは安心していられる。
めい ぼ しら

2.名簿で調べた  、そういう名前の人はこの学校にはいません。
けん こう づ あそ どう ぐ か

3.この健康センターでは、お子さま連れの方  、遊び道具をお貸しいたしま
す。
わる

4.うちの子  、そんな悪いことをするはずがない。

つか

使えますか
ただ ほう えら

どちらが正しいですか。正しい方を選びなさい。
こた
答えはこちら
けん こう にゅうじょう りょう さい い じょう かた かぎ む りょう
1.この健康センターの入場料は、{a.70歳以上の方に限り無料です。 b.
い か ゆう りょう
70歳以下の方に限り有料です。}
つか ぶ ちょう し

2.わたしが{a.疲れているときに限って b.疲れているかぎりでは}部長に仕
ごと たの
事を頼まれる。

95
しん せつ

3.あの人に限って{a.いつもわたしに親切だ。 b.そんなばかなことはしない
おも

と思う。}

4.{a.日本に来たかぎり、 b.日本に住んでいるかぎり、}日本語ができな
ふ べん

いと不便だ。
し まち ち

5.わたしが知るかぎりでは、{a.そんな町に行きたい。 b.そんな町はこの地
ほう

方にはない。}

96
げん てい

8 限定
じょう きょう じょう けん かぎ

状況や条件を限りたいとき
かぎ

1 ~に限り
2 ~に限って
★2
3 ~かぎり(は)
4 ~かぎりでは
5 ただ~のみ
★1 6 ~ならでは
7 ~をおいて

かぎ

8 1 ~に限り ★2

【~だけは】
らい てん

①朝10時までにご来店の方に限り、コーヒーのサービスがあります。
どう ぶつ えん にゅうじょう りょう む りょう

②5月5日(子どもの日)に限り、動物園の入場料を無料といたします。
とう いん よ ぼう せっ しゅ う つ

③当院では、インフルエンザの予防接種に限り、土曜日も受け付けておりま
す。
接続 N+に限り
かたち
▶「~に限り…」の形で、「~だけ特別に…する」と言いたいときに使う。

かぎ

8 2 ~に限って ★2
ば あい

【~の場合だけは】
せっ きょく てき だま
①いつもは積極的に意見を言うあなたが、どうして今日に限って 黙っているんで
すか。
つう きん

②わたしは毎日バスで通勤しているのだが、この日に限って自転車で家を出

97
た。すると……。
③急いでいるときに限ってバスがなかなか来ない。

④ハイキングに行こうという日に限って雨が降る。わたしはいつも運が悪いな
あ。
せい じ か ふ せい
⑤あの政治家に限って不正なんかするはずはない。
しゃ せい ひん こわ

⑥S社の製品に限ってすぐに壊れるなんてことはないだろうと思っていたの
に……。
接続 N+に限って
げん てい と
▶あるものを限定して取り上げ、「~だけ特に」と言いたいときに使う。①②のように「~だ
じ じつ この じょう きょう

けは…だ」と事実を言うとき、③④のように「特別に~の場合だけ好ましくない状況に
ふ まん しん らい き たい わ だい
なって不満だ」と言いたいとき、また⑤⑥のように、信頼や特別な期待をもって話題に
はん だん

し、「~だけは好ましくないことはしないはずだ」という判断を言うときに使う。

8 3 ~かぎり(は) ★2
じょう たい つづ
【~の状態が続く間は】
じょう ぶ おも かつ どう

①体が丈夫なかぎり、思いきり社会活動をしたい。
まえ かっ て

②わたしの目が黒いかぎり、お前に勝手なことはさせないぞ。
にん げん ち きゅう じょう しょう ひ
③人間が地球上で生きているかぎりは、エネルギーが消費されるのだ。
かい ぎ

④「そろそろ会議を始めませんか」
へ や

「あの部屋では今、別の会議をやっているから、それが終わらないかぎり使え
ないんですよ」
ふ つう けい げん ざい けい
接続 普通形(現在形だけ)(ナAな・ナAである/Nである)+かぎり(は)
かたち

▶「~かぎり…」の形で、「~」の状態が続いている間は「…」の状態が続く、と言いたいと
ぜん ご じ かん てき はば ひょう げん

きに使う。「~かぎり」の前後には時間的に幅のある表現が来る。

   →3課7「~かぎり・~かぎりの」

98
8 4 ~かぎりでは ★2
はん い かぎ

【~の範囲のことに限れば】
おぼ さく ねん じ しん かい

①わたしが覚えているかぎりでは、昨年は地震が5回あった。
かれ か
②ちょっと話したかぎりでは、彼はいつもとまったく変わらないように思えた。
こん かい ちょう さ かん し りょう

③今回の調査のかぎりでは、この問題に関する外国の資料はあまりないよう
だ。
接続 Vる・Vた/Nの+かぎりでは
はん だん じょう ほう げん てい しら こと ば

▶ある判断をするための情報の範囲を限定する。見る・聞く・調べる、などの言葉につく。

8 5 ただ~のみ ★1  W

【ただ~だけ】
わか まず はたら

①若いころは貧しくて、ただ 働くのみの毎日だった。
きび きょう いく

②ただ厳しいのみではいい教育とはいえない。
か こ ふ かえ ぜん しん

③今はもう過去を振り返るな。ただ 前進あるのみ。
ち きゅう じょう せん そう ねが

④この地球上から戦争をなくすこと。今はただそれのみがわたしの願いである。
ふ つう けい
接続 ただ+N/普通形(ナAである/Nである)+のみ
げん てい ひょう げん かた こと ば

▶「ただ~だけ」と限定するときの表現。硬い書き言葉。

8 6 ~ならでは ★1
ふ か のう

【~でなければ不可能な】
え あらわ む じゃ き
①この絵には子どもならでは 表せない無邪気さがある。
ぶくろ て づく あたた

②その買い物袋、すてきですね。手作りならではの 温かみがありますね。
はっ そう やま もと さく ひん
③これはおもしろい発想をする山本さんならではの作品だと思います。

99
接続 N+ならでは
かん しん

▶「~以外では不可能だ、ただ~だけができる」と感心するときの言い方。「~ならでは
どう し

の」の「の」は、「見られない・できない」などの動詞の代わりである。

8 7 ~をおいて ★1

【~以外に】
①この仕事をやれる人はあなたをおいてほかにいないと思います。
げん だい しょう せつ

②現代小説を知りたいなら、読むべき本はこの作品をおいてほかにない。
かれ まか とう ひょう

③みなさん、彼をおいてこの国を任せられる人はいません。彼に投票してくださ
い。
接続 N+をおいて
ひ かく
▶「~以外にない」と言いたいときに使う。「それと比較できるほどのものはほかにない」と
ひょう か
高く評価するときに使うことが多い。

100
げん てい れん しゅう
8 限 定 練 習

A ★2・★1
こと ば つか つぎ ぶん かん せい ひと かい

    の中の言葉を使って、次の文を完成させなさい。1つの言葉は1回し
か使いません。
こた
答えはこちら
しょう し さい ご
a.ノーベル賞をもらったO氏 b.最後までがんばった人 c.医学を学ん
さい い じょう とう あん
だことのあるK氏 d.70歳以上の人 e.早く答案を出す人
かぎ

1.  に限ってあまりよくできていないようだ。
えい かん

2.ただ  のみが栄冠を手にするのだ。
こう えん てき にん しゃ

3.このテーマについて講演をする適任者は  をおいてほかにいない。
だい いち しん さつ しつ けん こう しん だん う

4.  に限り、第一診察室で健康診断を受けることができます。
しょう せつ しょう じょう びょう しゃ じつ

5.この小説は  ならではの作品ですね。病気の症状の描写が実にうまい。

B ★2・★1
こと ば つか つぎ ぶん かん せい ひと

    の中の言葉を使って、次の文を完成させなさい。1つの言葉はⅠ、Ⅱそ
かい

れぞれで、1回ずつしか使いません。
こた
答えはこちら
かぎ
a.に限り b.に限って c.かぎりは d.かぎりでは e.のみ f.ならで
は g.をおいて


げい じゅつ てき さい のう

 わたしの知る(1.  )、ヤンさんはとても芸術 的才能がある人だ。今度の
こ てん さく ひん しん こ てん
個展でも、ヤンさん(2.  )の作品を見せてくれると信じている。この個展では
かれ
先着30名(3.  )、彼がかいた色紙をもらえることになっているから、友人にも
すすめてみようと思っている。

101
こう はい

 ヤンさんはわたしの後輩だから、わたしが日本にいる(4.  )ヤンさんのお世
話をしたいと思っているが、彼はなぜかわたしがお金がないとき(5.  )、お金
しょう らい が ろう はっ てん

を借りに来る。しかし、将来わたしの画廊を発展させてくれる人は、彼
こう さい

(6.  )ほかにいないと思っているので、わたしは彼との交際を大切にしたい。
ぜん しん しょう らい せい ねん

 ヤンさんは今、ただ前進ある(7.  )だ。将来が楽しみな青年である。


しら しゅ じゅつ もり

 わたしが調べた(1.  )、わが国でこういう手術ができる人は森先生
むずか

(2.  )ほかにいない。ただ森先生(3.  )がこの難しい手術ができるのだ。
き ぼう あた うで

あきらめていた人に希望を与える手術は、腕がよくて心がやさしい森先生
(4.  )のものだ。
かい よう ば あい

 先生の手術は週に1回だけだが、急を要する場合(5.  )、すぐに手術を
きん ちょう すう じ かん

始めることになっている。それで、先生はいつも緊張している。夕食後の数時間
かん じゃ

だけが先生のリラックスタイムなのだが、そんなとき(6.  )、急に患者さんが来
る。森先生がわたしたちの病院にいる(7.  )、わたしたちスタッフものんびりし
てはいられない。

102
ひ げん てい ふ か

9 非限 定・付加
Non-limitation/Additions
非限定,附加
비한정/부가

それだけではない、ほかにもあると言いたいときや、それもあるし、その上、ほかに
い かた

もあると言いたいときは、どんな言い方がありますか。

知っていますか
こと ば つか ぶん かん せい

    の中の言葉を使って、文を完成させなさい。
こた
答えはこちら
かぎ

a.だけでなく b.もちろん c.なら d.限らず e.もとより
いもうと せ わ か ぞく て つだ

1.うちの妹は、ペットの世話は  、家族の手伝いもよくするんだよ。
し ごと かん たん みせ らく

2.今のアルバイトは、仕事も簡単  、店の人もやさしいので、楽です。
まさ こ せい かく あか

3.正子さんは性格が明るい  、だれにでもとてもやさしいので人気がある。
とう きょう だい と し かん きょう くば たて もの ふ

4.東京に  どこの大都市でも環境に気を配った建物が増えている。
こん かい かく ほう めん きょう りょく え
5.今回のプロジェクトでは、スタッフは  、各方面からのご協力が得られたこ
かん しゃ
とを感謝しております。

つか

使えますか
ただ ほう えら
どちらが正しいですか。正しい方を選びなさい。
こた
答えはこちら
あじ ね だん やす こ

1.このレストランは味がいい上に、{a.値段も安いので、いつも込んでい
ほう
る。 b.値段も安くした方がいい。}
しゅ じゅつ ふ つう

2.手術の後は、{a.おかゆはもちろん、普通のごはんも食べられない。 b.

103
普通のごはんはもちろん、おかゆも食べられない。}
ふく いろ あたら いち ばん

3.この服は色がいいのみならず、{a.デザインも新しい。 b.わたしが一番
す ふく
好きな服だ。}
わか もの かぎ す さい い じょう

4.このバンドは若者に限らず、{a.うちの母も好きだ。 b.40歳以上の人た
にん き
ちにも人気がある。}
せん もん けい ざい もん だい ほう りつ くわ にゅう しゃ

5.専門の経済問題ばかりか、{a.法律についても詳しい人が入社しまし
すこ べん きょう

た。 b.法律も少し勉強しなさい。}

104
ひ げん てい

9 Ⅰ 非限 定

それだけではない、ほかにもあると言いたいとき
1 ~だけでなく
★3
2 ~ばかりでなく
3 ~ばかりか
かぎ
★2 4 ~に限らず
5 ~のみならず
★1 6 ~にとどまらず

9 Ⅰ・1 ~だけでなく ★3

【~のほかに】
まち おお のう か や さい つく

①この町では多くの農家が野菜だけでなく、はちみつも作っています。
もうし こみ しょ じゅう しょ し めい

②申 込書には、住所と氏名だけでなく、できればメールアドレスも書いてくださ
い。
もの き うん どう たい

③ダイエットをするときは、食べ物に気をつけるだけじゃなく、運動することも大
せつ
切なんだよ。
しょく じ

④食事についてのアンケートでは、何を食べるかだけでなく、どう食べるかについ
ても聞きます。
ぶん か おお わか もの えい きょう
⑤日本のアニメ文化は、ただ日本だけでなく多くの国の若者文化にも影響を
あた

与えている。
こん かい みず ぶ そく けん ぜん たい もん だい
⑥今回の水不足はひとりA県だけでなく、わが国全体の問題でもある。
ふ つう けい

接続 N/普通形(ナAな・ナAである/Nである)+だけでなく
かたち い つか あと ぶん

▶1)「~だけでなく…」の 形で、「~」のほかに「…」も、と言いたいときに使う。後の文に
は「も・まで・さえ」などがよくいっしょに使われる。

105
こと ば

 2)話し言葉では、③のように「~だけじゃなく」になることが多い。
かた

 3)⑤⑥のように硬い文では「ただ~だけでなく・ひとり~だけでなく」の形も使われる。

9 Ⅰ・2 ~ばかりでなく ★3

【~のほかに】
あたま いた は け

①今日は頭が痛いばかりでなく、吐き気もするんです。
はん

②ご飯ばかりでなく、おかずもちゃんと食べなさい。
まち じゅう みん ど りょく へ こう えん どう ろ

③この町は住民の努力で、ごみが減ったばかりでなく、公園や道路もきれいに
なった。
かれ おっと じん せい せん ぱい

④彼はわたしの夫であるばかりでなく、人生の先輩でもあるんです。
ふ つう けい

接続 N/普通形(ナAな・ナAである/Nである)+ばかりでなく
かたち い つか あと ぶん
▶1)「~ばかりでなく…」の形で、「~」のほかに「…」も、と言いたいときに使う。後の文に
は「も・まで・さえ」などがよくいっしょに使われる。
こと ば ほう
 2)話し言葉では、1「~だけでなく」の方がよく使われる。

9 Ⅰ・3 ~ばかりか ★2

【~だけでなく】
くすり なお

①いくら薬を飲んでも、かぜが治らないばかりか、もっと悪くなってきた。
さい きん さ とう ふ
②最近佐藤さんは、休みが多いばかりか、仕事のミスも増えている。
かれ ざい さん す
③彼は仕事や財産ばかりか、家族まで捨てて家を出てしまった。
ねっ しん ち いき かつ どう せっ きょく てき さん か

④あの人は仕事に熱心なばかりか、地域活動にも積極的に参加している。
ふ つう けい
接続 N/普通形(ナAな・ナAである/Nである)+ばかりか
てい ど こと がら くわ

▶1)「~だけでなく、その上にもっと程度の重い事柄も加わる」という意味。
あと ぶん

 2)後の文には「も・まで・さえ」などがよくいっしょに使われる。
ちが い し き ぼう めい れい さそ

 3)1「~だけでなく」、2「~ばかりでなく」と違い、後に意志・希望・命令・誘いなどの

106
はたら

働きかけの文が来ることはほとんどない。
かん こう ち しず いなか せい かつ

   ╳有名な観光地ばかりか、静かな田舎の生活も見たい。
た にん

   ╳自分のことばかりか、他人のことも考えなさい。
   ◯有名な観光地だけでなく、静かな田舎の生活も見たい。
   ◯自分のことばかりでなく、他人のことも考えなさい。

かぎ

9 Ⅰ・4 ~に限らず ★2

【~だけでなく】
①日曜日に限らず、休みの日はいつでも、家族と運動をしに出かけます。
だん せい じょ せい しょく ぎょう ぶん や か のう せい ひろ

②男性に限らず女性も、新しい職業分野の可能性を広げようとしている。
にわ て い

③この家に限らず、このあたりの家はみんな庭の手入れがいい。
かぎ

接続 N+に限らず
ぞく ぜん ぶ あ

▶「~だけでなく、~が属するグループの中の全部に当てはまる」と言いたいときに使う。

9 Ⅰ・5 ~のみならず ★2  W

【~だけでなく】
ふ けい き ちゅう しょう き ぎょう けい ひ けず ひつ よう

①この不景気では、中小企業のみならず大企業でも経費を削る必要があ
る。
しゅっ ちょう さき ぶ ちょう ほう こく

②山川さんは出張先でトラブルを起こしたのみならず、部長への報告もしなか
った。
そう ごう ざっ し じ じ あつか こう へい ぶん か めん き
③この総合雑誌は、時事問題の扱いが公平であるのみならず、文化面の記
じ ほう ふ
事も豊富だ。
ぎょう せき かい ぜん えい ぎょう ぶ もん しゃ いん ぜん たい ど りょく
④会社の業績改善は、ただ営業部門のみならず、社員全体の努力にかかっ
ている。
とう じ しゃ か てい ぜん たい かい けつ

⑤学校のいじめの問題は、ひとり当事者のみならず 家庭や学校全体で解決
していかなければならない。

107
ふ つう けい

接続 N/普通形(ナAである/Nである)+のみならず  ひとり+N+のみ
ならず
はん い およ かた ひょう げん

▶1)「~だけでなく、範囲はもっと大きくほかにも及ぶ」と言いたいときに使う。硬い表現。
あと ぶん

 2)後の文には「も・まで・さえ」などがよくいっしょに使われる。
かた かたち

 3)④⑤のように、硬い文では「ただ~のみならず・ひとり~のみならず」などの形もあ
る。

9 Ⅰ・6 ~にとどまらず ★1  W

【~だけでなく】
かれ たん しゅ み いま きゅう うで まえ

①彼のテニスは単なる趣味にとどまらず、今やプロ級の腕前です。
た なか せん もん わ だい ぶん や

②田中さんの話は専門の話題だけにとどまらず、いろいろな分野にわたるの
し げき てき

で、いつもとても刺激的だ。
いし い ちゅう しん じゅ ぎょう ひと ぜん たい

③石井先生による子ども中心の授業は、1つのクラスにとどまらず、学校全体
えい きょう あた

の授業に影響を与えた。
がく れき じゅう し せい かつ うば ぜん たい

④学歴重視は子どもの生活から子どもらしさを奪うにとどまらず、社会全体を
ゆがめてしまう。
ふ つう けい

接続 N/普通形(ナAである/Nである)+にとどまらず
かたち こと がら せま はん い こ

▶「~にとどまらず…」の 形で、ある事柄が「~」という狭い範囲を越えて、「…」という、よ
およ

り広い範囲に及ぶ、という意味。

108
ふ か

9 Ⅱ 付加

それもあるし、その上、ほかにもあると言いたいとき
1 ~も~ば~も・~も~なら~も
うえ
★3 2 ~上(に)
3 ~はもちろん
★2 4 ~はもとより
5 ~はおろか
★1 6 ~もさることながら
あい

7 ~と相まって

9 Ⅱ・1 ~も~ば~も・~も~なら~も ★3

【~も~し~も】
し けん もん だい りょう おお

①きのうの試験は問題もむずかしければ量も 多かったので、よくできなかった。
ぶ ちょう ひと がら ぶ か たい せつ しん らい

②部長は人柄もよければ部下も大切にするので、信頼されている。
みせ もの ね だん やす ひん しつ う

③あの店の物は値段も 安めなら、品質もいいのでよく売れる。
べん きょう す とう ぜん

④勉強の好きな子もいれば、きらいな子もいるのは当然です。
たす
⑤人の助けになることもあれば、人に助けてもらうこともあるのが人生というもの
です。
接続 Nも+Vば/イAければ/ナAなら/Nなら+Nも
こと がら おな ほう こう くわ

▶1)前の事柄と同じ方向の事柄を加える(プラスとプラス、マイナスとマイナス)。
どう るい たい りつ なら りょう ほう い み

 2)④⑤は、同類のものや対立するものを並べて、両方あるという意味。

うえ

9 Ⅱ・2 ~ 上(に) ★3

【~。それに】

109
せん ぱい よし だ あたら し ごと しょう かい

①先輩の吉田さんには新しい仕事を紹介してもらった上、ごちそうにまでなっ
た。
き かい つか かた かん たん こ がた はこ べん り

②この機械は使い方が簡単な上、小型で、運ぶのにも便利だ。
かれ よう てん つか

③彼の話は長い上に、要点がはっきりしないから、聞いている人は疲れる。
ほん じつ ぜん しょう ひん わり び こ さま たの ぶくろ

④本日は全商品2割引きの上に、お子様にはお楽しみ袋のプレゼントがあり
ます。
ふ つう けい
接続 普通形(ナAな・ナAである/Nの・Nである)+上(に)
こと がら おな ほう こう き
▶1)前の事柄と同じ方向の事柄(プラスとプラス、マイナスとマイナス)を「それに」という気
も くわ
持ちで加える。
あと めい れい きん し い らい かん ゆう あい て はたら ぶん
 2)後に、命令・禁止・依頼・勧誘などの相手への働きかけの文は来ない。
やす

   ╳安い上に、おいしいものを食べに行きましょう。
みせ

   ◯あの店は、安い上においしい。

9 Ⅱ・3 ~はもちろん ★3
とう ぜん
【~は当然として】
ふく しゅう よ しゅう

①復習はもちろん予習もしなければなりません。
あさ くさ まち にち よう さい じつ

②浅草という町は日曜、祭日はもちろん、ウイークデーもにぎやかだ。
あつ ば しょ しつ ない ふ
③このごろ、人が集まる場所ではもちろん、室内でもマスクをつけている人が増
えている。
た なか べん きょう せい かつ なん そう だん
④田中さんは勉強についてはもちろんのこと、生活のことまで何でも相談できる
せん ぱい
先輩だ。
じょ し

接続 N(+助詞)+はもちろん
かたち とう ぜん てい ど うえ くわ
▶「~はもちろん…も(まで)」の形で、「~は当然として、程度が上の…も加わる」という
い み

意味。

110
9 Ⅱ・4 ~はもとより ★2  W
とう ぜん

【~は当然として】
おお たい かい せい か き たい

①日本はもとより、多くの国がこの大会の成果に期待している。
けい たい
②うちの父はパソコンはもとより、携帯電話さえ持とうとしない。
すう がく し ぜん か がく しゃ かい ほう めん すす じゅう よう

③数学は、自然科学や社会科学ではもとよりどんな方面に進むのにも重要
だ。
ゆう しょう りょう しん かた がた おう えん

④この大会で優勝できたのは、両親はもとより、いろいろな方々の応援があっ
たからです。
じょ し

接続 N(+助詞)+はもとより
てい ど かる こと がら くわ
▶1)「~は当然として、程度が重い(軽い)事柄も加わる」という意味。
こと ば てき
 2)Ⅱ・3「~はもちろん」より書き言葉的な言い方。

9 Ⅱ・5 ~はおろか ★1
ふ つう

【~は普通としても】
そ ぼ でん し すい はん き

①祖母は電子レンジはおろか、炊飯器も使わずに食事を作る。
さい がい か ざい うしな

②今度の災害で、家財はおろか家まで 失ってしまった。
ち きゅう じょう でん き せい かつ ひと びと
③この地球上には、電気やガスはおろか、水道さえない生活をしている人々が
まだまだたくさんいる。
き むら かい けい ほう りつ いっ ぱん

④木村さんは会計の仕事をしているが、会計学についてはおろか、法律一般
ち しき
の知識もないらしい。
じょ し

接続 N(+助詞)+はおろか
とう ぜん てい ど こと がら

▶1)「~は当然として、程度がもっと上の事柄も」という意味。
きょう ちょう こと ば わ しゃ おどろ ふ まん

 2)「も・さえ・まで」などの強調の言葉といっしょに使って、話者の驚きや不満の気持
あらわ

ちを表す。

111
あい て はたら めい れい きん し い らい かん ゆう ぶん

 3)相手への働きかけ(命令・禁止・依頼・勧誘など)の文には使わない。

9 Ⅱ・6 ~もさることながら ★1  W
む し

【~も無視できないが】
し あい たい しん じん せん しゅ

①きのうのサッカーの試合では、5対0というスコアもさることながら、新人選手
かつ やく かん きゃく よろこ

の活躍も観客を喜ばせた。
さっ か さく ひん わか ろう ねん き

②あの作家の作品は、若いころの作品もさることながら、老年期に入ってから
じつ

のものも実にすばらしい。
きん ねん せい じ しゅうきょう じん けん おお

③近年は世界の政治や宗教の問題もさることながら、人権問題も多くの人の
ちゅう もく

注目を集めている。
接続 N+もさることながら
あと こと がら
▶「~も無視できないが、後の事柄も」と言いたいときに使う。

あい

9 Ⅱ・7 ~と 相まって ★1  W
えい きょう あ
【~と影響し合って】
かれ さい のう ひと いち ばい ど りょく さ

①彼の才能は人一倍の努力と相まって、みごとに花を咲かせた。
きび せい かく てき う ふ まん

②彼の厳しい性格は、社会的に受け入れられなかった不満と相まって、ますま
ど ま

すその度を増していった。
こう れい か すす あっ か けい ざい じょう きょう ひと びと く
③日本では高齢化が進み、悪化する経済状況と相まって、人々の暮らしがま
きび
すます厳しくなっている。
あい
接続 N+と相まって
こと がら くわ こう か う

▶「ある事柄に、~という別の事柄が加わって、よりいっそうの効果を生む」という意味。

112
ひ げん てい ふ か れん しゅう
9 非 限定・付 加 練 習

A ★3・★2
こと ば つか つぎ ぶん かん せい ひと かい

    の中の言葉を使って、次の文を完成させなさい。1つの言葉は1回し
か使いません。
こた
答えはこちら
うえ かぎ
a.上(に) b.あれば c.はもちろん d.に限らず e.もとより
まち と しょ かん べん り

1.この町は小さいけれど、ショッピングセンターも  図書館もあるので便利
だ。
にん き もの まつ
2.テレビの人気者が祭りのイベントに来るとか。子どもたち  大人たちもな
んとなくわくわくしている。
かい せ わ かた した かん しゃ

3.日本では1年に1、2回、お世話になった方には  親しい人にも感謝を
おく もの しゅう かん

こめて贈り物をする習慣がある。
ちょう ない かい かい ちょう ひと がら ねっ しん

4.町内会の会長さんは、人柄もいい  熱心なので、会はよくまとまってい
る。
あに すう がく か がく せい ぶつ り か けい か もく とく い

5.兄は数学  化学や生物のような理科系の科目が得意らしい。

B ★3・★2
ただ ほう えら
どちらが正しいですか。正しい方を選びなさい。
こた
答えはこちら
さい きん わか もの じょ せい かぎ だん せい きょう

1.最近の若者は女性は{a.もとより、 b.限らず、}男性もファッションに興

味があるようだ。
ふく しゅう よ しゅう

2.復習{a.ばかりでなく、 b.ばかりか、}予習もしなさいよ。
ない よう ほん やく
3.この本は内容がむずかしい{a.上に、 b.はもちろん、}翻訳がよくないの
で読みにくい。
さん み

4.このりんご、おいしい! あまい{a.のみならず、 b.だけじゃなく、}酸味

113
もちょうどいいわ。

C ★2・★1
ただ ほう えら

どちらが正しいですか。正しい方を選びなさい。
こた
答えはこちら
だい き ぎょう とう さん ぎょう かい けい ざい ぜん たい えい
1.ある大企業の倒産は、同じ業界にとどまらず、{a.日本経済全体にも影
きょう およ

響を及ぼした。 b.日本経済全体への影響は少なかった。}
ね だん べん り き

2.このかばん、いいでしょう。{a.ひとり値段だけでなく、便利さも気にいってい
るの。 b.値段はもちろん、便利さも気にいっているの。}
じ かん たい こ

3.この電車は昼の時間帯はもとより、{a.ラッシュアワーの間もそんなに込まな
い。 b.ラッシュアワーの間も込む。}
おや て つだ へ や

4.うちの子は親の手伝いはおろか、{a.自分の部屋のそうじもするんです。 
b.自分の部屋のそうじもしないんです。}
かぎ づく か じ

5.そうじやせんたくに限らず、{a.食事作りなどの家事は、みんなたいへんで
す。 b.食事作りが特にたいへんです。}

D ★2・★1
こと ば つか つぎ ぶん かん せい ひと かい

    の中の言葉を使って、次の文を完成させなさい。1つの言葉は1回し
か使いません。
こた
答えはこちら
あい
a.もとより b.相まって c.とどまらず d.さることながら e.のみなら
かぎ

ず f.限らず
さい きん にん き ふ つう

 最近のサッカーの人気はすごい。古くからのファンは(1.  )、普通のスポー
し あい ねっ
ツファンの人気も集めている。特に人気のあるチームの試合となると、ファンの熱
きょう おう えん まつ さわ
狂はただのスポーツの試合の応援に(2.  )、まるでお祭り騒ぎだ。サッカーが
さか ねっ しん じ もと ね
このように盛んになったのは、ファンの熱心な応援も(3.  )、地元に根をおろ
かん けい しゃ ど りょく み むす

したプロのチームを作ろうという関係者の努力が実を結んだからだろう。

114
しゅ さい しゃ そ しき りょく せい てん つづ こう じょう けん

 先月のサッカー大会でも、主催者の組織力が、晴天続きという好条件と
だい せい こう せん しゅ
(4.  )、大会に大成功をもたらした。しかし、関係者も選手もこの人気に
安心していてはいけない。サッカーに(5.  )プロのスポーツというものは、ファン
もの かん どう

がいるからこそのものである。これからも選手たちにおもしろく、見る者に感動を
あた てき
与えるような試合を見せてほしいというのが、ひとり熱狂的なファン(6.  )、
いっ ぱん ねが

一般のサッカーファンの願いだろう。

115
ひ かく てい ど たい ひ

10 比較・程 度・対 比
Comparison/Degree/Contrast
比较,程度,对比
비교/정도/대비
ふた い じょう くら じょう たい い
2つ以上のものを比べたり、ある状態がどのくらいそうなのか、その程度を言った
い かた

り、2つ以上のものを対比させて言ったりしたいときは、どんな言い方があります
か。

知っていますか
こと ば つか ぶん かん せい
    の中の言葉を使って、文を完成させなさい。
こた
答えはこちら
はん いっ ぽう
a.ほど b.に反して c.どころか d.一方で e.だけまし
おとうと き たい せ かい
1.弟は、父の期待  スポーツの世界に入ってしまった。
やま だ くん じ きたな てい しゅつ

2.山田君のレポートの字はいつも 汚い。でも、提出した  かな。
よる おそ なみだ

3.夜遅くまでのアルバイトは 涙が出る  つらかった。
なつ れい か よ ほう き ろく てき あつ
4.今年の夏は冷夏という予報だったが、冷夏  記録的な暑い夏になって
しまった。
た むら か ちょう し ごと きび ぶ か めん どう

5.田村課長は仕事には厳しかった  、部下の面倒はよく見た。

つか

使えますか
ただ ほう えら

どちらが正しいですか。正しい方を選びなさい。
こた
答えはこちら
かい しゃ づと はん めん せい かつ あん てい
1.会社勤めは時間にしばられる反面、{a.生活の安定というよさがある。 
じ ゆう ぎょう
b.自由業には自由がある。}

116
えき いん よこ はま ばん せん とっ きゅう の かぎ

2.駅員「横浜へ行くには1番線の特急に{a.乗るに限ります」 b.乗るのが
はや

いちばん早いです」}
とう きょう たい きょう と ほう ふる まち こう そう
3.東京に対して{a.京都の方がもっと古い町だ。 b.京都は高層ビルが少
ない。}
4.これはかばんというより、{a.スーツケースみたいですね。 b.スーツケース
の方がいいです。}
こん ど りょ こう はや き まよ
5.今度の旅行に行こうか行くまいか、{a.早く決めてください。 b.迷ってい
ます。}

117
ひ かく てい ど

10 Ⅰ 比較・ 程度
ふた い じょう くら じょう たい

2つ以上のものを比べたり、ある状態がどのくらいそうなのか、その程度を

言ったりしたいとき
1 ~ほど・~ほどの・~ほどだ
2 ~くらい・~くらいの・~くらいだ
★3
3 ~ほど~はない・~くらい~はない
かぎ

4 ~に限る
5 ~くらいなら
★2 6 ~だけの
7 ~だけまし
8 ~にもまして
★1
9 ~ないまでも

10 Ⅰ・1 ~ほど・~ほどの・~ほどだ ★3
てい ど

【~の程度に】
なや なみだ
①悩んでいたとき、友人が話を聞いてくれて、うれしくて涙が出るほどだった。
ひとり ぐ はじ な さび だい じょう

②1人暮らしを始めたころは、泣きたくなるほど寂しかったけど、今はもう大丈

夫です。
やま のぼ ぽ ある つか
③きのうは山登りに行って、もう1歩も歩けないほど疲れました。
し けい けん
④いじめは子どもにとっては死にたいほどのつらい経験なのかもしれない。
かみなり お おも おと

⑤雷が落ちたかと思うほど大きい音がした。
こっ か し けん ごう かく おお ごえ さけ
⑥国家試験に合格した。大声で叫びたいくらいうれしい。
やま みち ある らく さか

⑦その山道は子どもでも歩けるくらいの 楽な坂です。

118
かんが しょう がく せい

⑧このクイズはむずかしくない。ちょっと考えれば小学生でもできるくらいだ。
ふ つう けい おも げん ざい けい
接続 普通形(主にイAとVの現在形)+ほど・くらい
じょう たい きょう ちょう い つか

▶1)ある状態がどのくらいそうなのか、その程度を強調して言いたいときに使う。
い し あらわ どう し かたち おお

 2)話す人の意志を表さない動詞や、動詞の「たい」の 形につくことが多い。
じっ さい きょく たん

 3)⑤は「~かと思うほど」の形で、「実際にそうなったのではないが、そのような極端な
かん ひ ゆ ひょう げん

状態かと感じられるほど程度が大きい」と比喩で言うときの表現。
い み よう ほう おな

 4)Ⅰ・1「~ほど」とⅠ・2「~くらい」は意味・用法がほとんど同じだが、「~ほど」は程度
ば あい

が高い場合に使われることが多い。
いた
   ╳痛いけれど、がまんできるほどの痛さだ。
   ◯がまんできないほどの痛さだった。

   →6課Ⅱ・1「~ば~ほど・~なら~ほど・~ほど」

10 Ⅰ・2 ~くらい・~くらいの・~くらいだ ★3
てい ど
【~の程度に】
い み よう ほう おな
▶Ⅰ・1「~ほど」と意味・用法がほとんど同じ。

   →16課Ⅱ・2「~くらい」

10 Ⅰ・3 ~ほど~はない・~くらい~はない ★3
さい こう

【~は最高に~だ】
あつ
①「暑いわねえ」
なつ
「まったく今年の夏ほど暑い夏はないね」
こま おも ゆう じん こと ば

②困っているとき、思いやりのある友人の言葉ほどうれしいものはない。
りょ こう まえ あん ない たの
③旅行前に、あれこれ旅行案内の本を見るほど楽しいことはない。
かれ

④彼ぐらいわがままなやつはいない。
あと こう かい

⑤やってしまった後で後悔するくらいつまらないことはない。

119
接続 Vる/N+ほど~はない・くらい~はない
おも めい し つづ しゅ かん てき さい こう かん きょう ちょう い

▶1)主に名詞に続き、話す人が主観的に「そのことは最高に~だ」と感じ、強調して言
つか

うときに使う。
きゃっ かん てき じ じつ

 2)客 観的な事実については使わない。
か ひがし やま わか

   ╳うちの課で 東 山さんぐらい若い人はいない。
   ◯うちの課で東山さんが一番若い。

かぎ

10 Ⅰ・4 ~に限る ★3
いち ばん
【~が一番いい】
し ごと お ひ

①1日の仕事を終えたあとは、冷えたビールに限ります。
やま だ

②パソコンについてわからないことがあるときは、山田さんに聞くに限ります。
そだ かた もん だい かか ひとり なや けい けん しゃ

③子どもの育て方で問題を抱えているときは、1人で悩んでいないで、経験者
い けん

の意見を聞いてみるに限る。
ふと

④太りたくなければ、とにかくカロリーの高いものを食べないに限る。
接続 Vる・Vない/N+に限る
しゅ かん てき おも しゅ ちょう つか

▶1)話す人が主観的に「~が一番いい」と思って、そう主張するときに使う。
きゃっ かん てき はん だん い
 2)客 観的な判断を言うときは使わない。
い しゃ びょう き なお しゅ じゅつ かぎ
   ╳医者「この病気を治すには、手術に限りますよ」

10 Ⅰ・5 ~くらいなら ★2

【~ことをがまんするなら】
じ ゆう いっ しょう どく しん
①自由がなくなるくらいなら、一生独身でいる方がいい。
てん ちょう はたら てん しょく
②あんな店長の下で働くくらいなら、転職した方がましだ。
めん どう どう ぐ

③こんな面倒な道具を使うくらいなら、自分の手でやった方が早い。
こ の はや お
④あんな込んだ電車に乗るくらいなら、早起きしてすいた電車に乗りたい。

120
接続 Vる+くらいなら
かたち わ しゃ こう い と た

▶「~くらいなら…」の 形で、話者がとてもいやだと思っている行為(~)を取り立て、「そん
くら じょう たい

ないやなことに比べれば、…の状態の方がいい」と言いたいときに使う。

10 Ⅰ・6 ~だけの ★2
そう とう

【~に相当する】
かん ご し めん きょ と ねん かん ど りょく

①とうとう看護師の免許が取れた。この3年間努力しただけのかいはあった。
はら か ち

②この本を買いたいが、5,000円払うだけの価値があるだろうか。
けい たい の きん し

③携帯電話をかけたりかさをさしたりしながら自転車に乗ることを禁止したそう
こう か き たい

だ。それだけの効果が期待できるのだろうか。
ちょう し しゅう り だい はら

④またプリンターの調子がおかしい? 高い修理代を払っただけのことはやって
ほしいね。
ふ つう けい

接続 普通形(ナAな・ナAである/Nである)+だけの
かたち そう とう ひょう げん

▶「~だけのN」の形で、「~に相当するNがある」と言いたいときの表 現。

   →3課3「~だけ・~だけの」

10 Ⅰ・7 ~だけまし ★2
じょう きょう

【別のもっと悪い状況よりはいい】
おお き くん かい ぎ がい しゅつ
①「大木君、会議だっていうのに、外出しちゃいましたよ」
しょ るい
「書類をそろえてくれただけましだよ」
く みん こう えん じ む しょ た こう えん せま

②「区民公園の中に区の事務所が建って、公園はだいぶ狭くなりましたね」
じゅう みん のこ
「住民が大事にしている木が残っただけましですよ」
うん どう かい よ ほう あ

③「せっかくの運動会なのに、天気予報、当たりませんでしたね」

「雨が降らないだけましですよ」

121
かい ちょう しん せ だい にん げん

④今度の会長はいろいろ問題がありそうだけど、新世代の人間であるだけまし
かな。
ふ つう けい

接続 普通形(ナAな・ナAである/Nである)+だけまし
さい てい げん え ふ まん あい て

▶1)「もっと悪いことが考えられるが、最低限のことは得られた」と言って、不満だが相手
じょう きょう ゆる こう ご てき ひょう げん

や状況を許す気持ちで使う、やや口語的表現。
 2)「まし」は「いいとは言えないが、ほかのもっとよくない状況よりはいい」という意味の
けい よう し

ナ形容詞。

10 Ⅰ・8 ~にもまして ★1  W

【~以上に】
そ しき うん えい し きん りょく じゅう よう し どう りょく

①組織の運営において、資金力にもまして重要なのはリーダーの指導力だ。
けっ こん

②きのう友だちが結婚するという手紙が来たが、それにもましてうれしかったのは
なお

友だちの病気がすっかり治ったということだった。
か てい し せつ え
③家庭や施設で十分なケアが得られない子どもたちのことは何にもまして急を
よう

要する問題だ。
接続 N+にもまして
▶1)「~もそうだが、それ以上に」と言いたいときに使う。
ぎ もん し かたち

 2)③のように、「疑問詞+にもまして」の形では、「何よりも・だれよりも・どこよりも」な
どの意味になる。

10 Ⅰ・9 ~ないまでも ★1

【~まではできないが/~まではできなくても】
かお

①ゆっくり話はできないまでも、たまには顔を見せるぐらいはしてほしい。
せん しゅ しゅ み
②選手になれないまでも、せめて趣味でスポーツを楽しみたい。
きゅう りょう おや こ よ にん く

③給料は十分とは言えないまでも、これで親子4人がなんとか暮らしていけま
す。

122
えい ぎょう もく ひょう たっ せい いち おう まん ぞく けっ

④営業目標は100パーセント達成したとはいえないまでも、一応満足すべき結

果だといえる。
接続 Vない+までも
てい ど たっ

▶「~の程度には達しなくても、それより下の程度には達する」という意味。「せめて・少な

くとも」という気持ちを込めて使う。

123
たい ひ

10 Ⅱ 対比
ふた い じょう い

2つ以上のものを対比させて言うとき
たい

1 ~に対して
はん
2 ~に反して・~に反する・~に反した
はん めん はん めん

★3 3 ~反面・~半面
4 ~というより
5 ~かわりに
6 ~にかわって
いっ ぽう

7 ~一方(で)
★2 8 ~どころか
9 ~ようか~まいか
★1 10 ~にひきかえ

たい

10 Ⅱ・1 ~に対して ★3
たい ひ かんが
【~と対比して考えると】
かっ ぱつ あね いもうと しず

①活発な姉に対して、妹は静かなタイプです。
に ほん かい がわ ふゆ ゆき ふ たい へい よう がわ は つづ
②日本海側では、冬、雪がよく降るのに対して、太平洋側では晴れの日が続
く。
えき きた がわ しょう てん おお みなみ がわ しず じゅう たく がい ひろ
③駅の北側はビルや商店が多いのに対して、南 側は静かな住宅街が広がっ
ている。
すい はん き つか かた かん たん あたら

④今までの炊飯器は使い方が簡単だったのに対して、この新しいタイプはいろ
た かた

いろな炊き方ができる。
ふ つう けい

接続 N/普通形(ナAな・ナAである/Nな・Nである)+の+に対して

124
こと がら ふた じょう きょう い つか

▶ある事柄について2つの状況を対比して言うときに使う。

はん

10 Ⅱ・2 ~に反して・~に反する・~に反した ★3
はん たい

【~とは反対に】
よ そう し けん

①予想に反して試験はとてもやさしかったです。
ぶ ちょう き たい かの じょ じゅう ぶん ちから はっ き かい しゃ
②部長の期待に反して、彼女は十分 力を発揮しないで会社をやめてしまっ
た。
こん かい し あい おお ねが けっ か お
③今回の試合は、多くのファンの願いに反する結果に終わってしまった。
接続 N+に反して
かたち い と こと ば おお けっ か
▶「Nに反して」の 形で、Nには、予想・期待・意図などの言葉が来ることが多い。「結果
こと い つか

はそれらとは異なる」と言いたいときに使う。

はん めん はん めん

10 Ⅱ・3 ~ 反面・~半面  ★3


いち めん かんが べつ
【一面では~と考えられるが、別の面から見ると】
かの じょ あか さび

①彼女はいつもは明るい半面、寂しがりやでもあります。
こう がい す つう きん ふ べん し ぜん ちか せい かつ
②郊外に住むのは、通勤には不便な反面、自然に近く生活するというよさも
ある。
たよ せい かつ にん げん べん り ゆた そ ぼく

③コンピューターに頼る生活は、人間の生活を便利で豊かにする反面、素朴
うしな
な人間らしさを失わせることになるのではないか。
ふ つう けい

接続 普通形(ナAな・ナAである/Nである)+反面・半面
こと がら ふた はん たい けい こう せい しつ い かた

▶1)ある事柄について2 つの反対の傾向や性質を言うときの言い方。
かん じ たい りつ てき ば あい ほう つか おお

 2)漢字は、より対立的なことを言う場合は「反面」の方を使うことが多い。

10 Ⅱ・4 ~というより ★3

125
い かた

【~という言い方をするより、むしろ】
おとな む ご らく しょう
①コンピューターゲームは子どものおもちゃというより、今や大人向けの娯楽商
ひん だい ひょう
品の代表である。
へん

②「この辺はにぎやかですね」
どお おと
「にぎやかというより、人通りや車の音でうるさいくらいなんです」
せん きょ とう ひょう こく みん ぎ む

③子ども「選挙で投票するというのは、国民の義務なんでしょう」
ちち おや けん り

父親 「義務というよりむしろ権利なんだよ」
し あい お
④(試合が終わって)

「やっと勝ったね」

「というより、負けなかったというだけじゃない?」
さん しょう

接続 ▶2)参照
かたち ひょう げん はん だん
▶1)「~というより…」の形で、あることについて表現したり判断したりするとき、「~と言う
こと ば か ほう あ つか
より、(言葉を変えて)…と言った方が当たっている」と言いたいときに使う。
せつ ぞく と つづ ば あい

 2)接続は、取り上げようとする言葉にそのまま続ける場合が多い。

10 Ⅱ・5 ~かわりに A ★3
だい り

【~の代理として/~するのではなく】
しゅっ ちょうちゅう か ちょう かい ぎ
①出張中の課長のかわりに、わたしが会議に出ます。
やす こう ちゃ の

②いつものコーヒーのかわりに、安い紅茶を飲んでみたがけっこうおいしかった。
し やく しょ じ ぶん あね
③市役所に行くのに、自分で行くかわりに、姉に行ってもらった。
て がみ
④メールをするかわりに、今日はひさしぶりで長い手紙を書いた。
接続 Vる/Nの+かわりに
もの だい り べつ い み

▶①②は「人や物の代理として、別の人や物が」という意味で、③④は「ふつうすることを
しないで別のことをする」という意味。

126
10 Ⅱ・5 〜かわりに B ★3
だい しょう

【~の代償として】
へん か もの ふ べん し ぜん ゆた き も

①この辺は買い物などに不便なかわりに、自然が豊かで気持ちがいい。
げん だい じん せい かつ かい てき て と かえ
②現代人はさまざまな生活の快適さを手に入れたかわりに、取り返しのつかな
は かい

いほど自然を破壊してしまったのではないか。
えい ご おし かれ

③ジムさんに英語を教えてもらうかわりに、彼に日本語を教えてあげることにし
た。
おっと しん ぶん

④夫は本は読まないかわりに、新聞はすみずみまで読む。
ふ つう けい

接続 普通形(ナAな・ナAである/Nである)+かわりに
はん たい い

▶①②は「プラス(マイナス)のことがあるが、反対にマイナス(プラス)のこともある」という意
み だい しょう べつ つか かた
味。また、③④は「あることの代償に別のことをする」という使い方。

10 Ⅱ・6 ~にかわって ★3
だい り

【~の代理として/~ではなく】
ほん じつ えき こう じ ちゅう きゅう こう ばん せん

①本日は駅工事中のためB駅行き急行電車は、4番線にかわって6番線から
出ます。
しゃ ちょう わたくし なか がわ もう

②本日は社長にかわり、私、中川がごあいさつを申し上げます。
ふ つう かく か てい つか
③普通の電話にかわって、各家庭でテレビ電話が使われるようになる日もそう
とお
遠くないだろう。
接続 N+にかわって
つう じょう い かた かた
▶1)「いつものN、通常のNではなく」と言いたいときに使う。やや硬い言い方。

 2)Ⅱ・5「~かわりに A」で言い換えられることが多い。

いっ ぽう

10 Ⅱ・7 ~ 一方(で) ★2

127
【それから、また】
おや きび わす

①いい親は厳しくしかる一方で、ほめることも忘れない。
ひとり ぐ き らく さび かん

②1人暮らしは気楽である一方、寂しさを感じることも多い。
しゅっ ぱん しゃ たい しゅう む ざっ し

③この出版社は大衆向けの雑誌を発行する一方で、研究書も多く出版して
いる。
て つだ

④わたしの家では兄が父の会社を手伝う一方、姉がうちで母の店を手伝って
いる。
ふ つう けい

接続 普通形(ナAな・ナAである/Nである)+一方(で)
こと がら ふた めん たい ひ しめ
▶①②のように、ある事柄について2つの面を対比して示したり、③④のように、あること
へい こう の

をするのと並行して別のこともすると述べたりするときに使われる。

10 Ⅱ・8 ~どころか A ★2

【~はもちろん、~も】
かれ

①彼は中国語どころか、タイ語やベトナム語もよくできます。
せい ふく だい

②学校の制服のファッションは、日本の女の子どころかフランスの女の子にも大
にん き

人気らしい。
さけ の
③うちの父はお酒はまったくだめで、ウイスキーどころかビールも飲めない。
へ や す へん で あ

④となりの部屋に住む人は変な人だ。出会っても話をするどころか、あいさつも
しない。
ふ つう けい

接続 N/普通形(ナAな・ナAである/Nである)+どころか
かたち てい ど おも

▶「~どころか…も(まで・さえ、など)」の 形で、「~はもちろん、もっと程度の重い…もそう
かる い み あらわ

だ」または「~はもちろん、もっと程度の軽い…もそうではない」という意味を表す。

10 Ⅱ・8 ~どころか B ★2
じ じつ

【~なんてとんでもない、事実は~だ】

128
ち こく

①タクシーで行ったら道がこんでいて、早く着くどころかかえって30分も遅刻して
しまった。
せん じつ か たい くつ

②「先日お貸しした本、どうでしたか。退屈だったんじゃありませんか」
ね わす

「退屈などころか寝るのも忘れて読んでしまいましたよ」
きゅう じつ づ ゆう えん ち

③休日に子ども連れで遊園地に出かけるのは、楽しいどころじゃなくほとんど
くる

苦しみだ。
ふ つう けい

接続 N/普通形(ナAな・ナAである/Nである)+どころか
かたち よ そう き たい かん ぜん ひ てい じ じつ せい
▶1)「~どころか…」の形で、~という予想や期待を完全に否定して、「事実はその正
はん たい

反対の…だ」と言いたいときに使う。
 2)「~どころか」は「~どころではなく」の言い方もある。

10 Ⅱ・9 ~ようか~まいか ★2

【~をしようか、するのはやめようか】
まよ

①朝出かけるとき、かさを持っていこうかいくまいかと迷うのはいつものことだ。
②9月に大切な試験があるので、夏休みに国へ帰ろうか帰るまいか、考えてい
ます。
こん ばん ばん ぐみ まよ

③今晩11時からのテレビの特別番組を見ようか見まいか、迷っています。
ち じ はく らん かい かい さい えん き さい ご けつ だん せま
④知事は博覧会の開催を延期しようかするまいか、最後の決断を迫られてい
た。
どう し

接続 Vよう+か+Vる+まいか(動詞Ⅱ・Ⅲは「Vない+まいか」もある。「する」
は「すまいか」もある)
わ しゃ
▶1)話者がどちらがいいかと迷ったり、考えたりするときに使う。
ひ てい けい こと ば き げん ざい

 2)「Vまい」は「Vよう」の否定形で、古い言葉ではあるが、決まった言い方として現在
でも使われる。

10 Ⅱ・10 ~にひきかえ ★1

129
はん たい か

【~とは反対に/~とは大きく変わって】
こめ ぶ そく ほう さく
①ひどい米不足だった去年にひきかえ、今年は豊作のようです。
せつ やく か ろう ひ か

②父が節約家なのにひきかえ、母はほんとうに浪費家だ。
か ちょう

③前の課長が仕事にきちょうめんだったのにひきかえ、今の課長はなにごとにも
おおらかですね。
ふ つう けい

接続 N/普通形(ナAな・ナAである/Nな・Nである)+の+にひきかえ
こと がら せい はん たい か しゅ かん てき
▶前の事柄とは「正反対に」とか「大きく変わって」というような主観的な気持ちをこめて
使う。

130
ひ かく てい ど たい ひ れん しゅう
10 比 較・程度・対 比 練 習

A
こと ば つか ぶ ぶん い か ひと

    の中の言葉を使って、  の部分を言い換えなさい。1つの言葉は1
かい
回しか使いません。
こた
答えはこちら
★3
はん はん めん

a.に反して b.くらい~はない c.かわりに d.反面 e.にかわって
びょう き し けん う さい う てい しゅつ

1.病気で試験が受けられなかったが、再試験を受けないで、レポートを提出
すればいいということだ。
りょう しん つよ よう ぼう かれ じ ぶん き ぼう はん たい しん ろ か

2.両親の強い要望により、彼は自分の希望とは反対に進路を変えなければ
ならなかった。
しょう らい にん げん だい たい か じ ぜん ぶ

3.将来、人 間の 代替としてロボットが家事を全部やってくれる日が来るだろう
か。
て がみ べつ めん

4.パソコンで書いた手紙はきれいで読みやすいが、別の面から見るとあたたか

みに欠けるのではないか。
しん らい うら ぎ さい こう

5.信頼していた友人に裏切られるのは最高につらいことだ。
★2・★1

a.ようか~まいか b.一方で c.だけまし d.どころか e.ないまで
も f.にひきかえ g.にもまして
やま かわ いそが き しゃ せい かつ せい かつ

6.山川さんは忙しい記者生活を送っているが、家族との生活も大切にしてい
る。
あ しん ぱい
7.「これ、バナナケーキなんです。お口に合わないんじゃないかと心配なんです
が」
じつ だい こう ぶつ
「口に合わないなんてとんでもない、実は大好物なんですよ」
ほん とう なや
8.リンさんに本当のことを言おうか言うのはやめようかと悩んでいる。

131
ゆう しょく おっと いそが

9.夕食はカレーだけか。でも、夫は忙しいのに、作ってくれただけでもいいか
な。
かん ご し せん ぱい

10.看護師になって1年。先輩たちはみんなとてもやさしいです。でも、それ以
かん じゃ ひと こと

上にうれしいのは患者さんの「ありがとう」の一言です。
ゆう しょく づく む り しょっ き あら て つだ

11.夕食作りをするのは無 理でも、せめて食器洗いぐらい手伝ってください。
か ちょう くら ぶ ちょう

12.課長の仕事のやり方はきちんとしていますね。それに比べて、部長はマイペ
こま

ースでちょっと困る……。

B ★3・★2・★1
こと ば つか つぎ ぶん かん せい ひと かい

    の中の言葉を使って、次の文を完成させなさい。1つの言葉は1回し
か使いません。
こた
答えはこちら
はん めん たい

a.どころか b.半面 c.ほど d.までも e.にもまして f.に対し
て g.というより
こう こ がく がく もん おも

 わたしは考古学(1.  )おもしろい学問はないと思っている。わたしにとって
しゅ み ちか がく しゃ と しょ かん ふる ぶん しょ かこ

考古学は学問(2.  )趣味に近い。考古学者は図書館で古い文書に囲ま
す おお い せき はっ くつ おお

れて過ごすことも多い(3.  )遺跡などを発掘するフィールドワークも多い。そ
あ しょう らい おし

のどちらもわたしに合っていると思うからだ。将来は大学で考古学を教えたいと
し ごと しゅうにゅう し しゅつ い がい
思うが、この仕事は収入(4.  )支出が意外に多いと聞いている。しかし、
しん ぱい は
何(5.  )心配なのは、果たしてわたしが今の仕事をやめて、大学に入学で
きるかどうかということだ。入学できなければ、大学の先生(6.  )、高校や中
きょう し がっ か い

学の教師にさえなれない。考古学科のある有名な大学とは言わない
し がく か

(7.  )、せめて史学科のある大学に入りたい。

132
はん だん たち ば ひょう か し てん

11 判断の立場・評 価の視 点
Standpoint of Judgment /Viewpoint of Evaluation
判断的立场,评价的视点
판단의 입장/평가의 시점

ものごとを判断するときの立場や評価するときの視点を言いたいときは、どんな
い かた

言い方がありますか。

知っていますか
こと ば つか ぶん かん せい

    の中の言葉を使って、文を完成させなさい。
こた
答えはこちら

a.にとって b.として c.わりには d.だけあって e.にしては
い いん

1.わたしはクラスの委員  、1年間がんばるつもりです。
いち りゅう ふん い き

2.ここは一流ホテル  、雰囲気がすばらしい。
せい ぶつ

3.水は生物  なくてはならないものだ。
はる さむ

4.今日は春の一日  、寒かったですね。
ねん れい わか
5.あの人は年齢の  若く見える。

つか

使えますか
ただ ほう えら
どちらが正しいですか。正しい方を選びなさい。
こた
答えはこちら
ぎ ろん かい ぎ しゅっ せき

1.{a.議論に時間をかけたわりには、 b.会議に出席したわりには、}いい
けつ ろん

結論が出なかった。
しょう がつ たの す
2.正月はわたしにとって、{a.いつも楽しく過ごします。 b.1年中でいちば
ん楽しい時です。}

133
し ごと まん てん

3.あの人は仕事の上では{a.満点をあげられる人です。 b.ときどきいねむ
りをします。}
かん こう ち おとず おお すく

4.ここは観光地にしては、{a.訪れる人が多い。 b.訪れる人が少ない。}
おとうと し ごと こま

5.弟が仕事をなくして困っているが、{a.わたしにしたところで何もしてやれな
い。 b.わたしにしたところで何かしてやりたい。}

134
はん だん たち ば

11 Ⅰ 判断の立場

ものごとを判断するときの立場を言いたいとき
1 ~にとって
★3
2 ~として
うえ じょう じょう

3 ~の上で・~上・~上の
4 ~からいうと・~からいえば・~からいって
★2 5 ~からすると・~からすれば・~からして
6 ~にしたら・~にすれば
7 ~にしたところで・~としたところで
★1 8 ~なりに・~なりの

11 Ⅰ・1 ~にとって ★3
たち ば かんが

【~の立場から考えると】
げん だい じん けい たい せい かつ いち ぶ

①今、現代人にとって携帯電話は生活の一部である。
え たい せつ おも で
②これは普通の絵だけれど、わたしにとっては大切な思い出のものだ。
せき ゆ こう ぎょう げん りょう

③石油は現代の工業にとってなくてはならない原料である。
か ぞく いぬ い じょう そん ざい
④うちの家族にとって、この犬はもう友だち以上の存在なのです。
接続 N+にとって
おも あらわ めい し かんが かん

▶1)主に人を表す名詞につながり、いろいろな考えや感じ方がある中で、「その人の立
い つか

場で考えるとどうであるか・その人にはどう感じられるか」を言いたいときに使う。
あと ひょう か か ち はん だん あらわ ぶん おも けい よう し つづ

 2)後には評 価・価値判断を表す文(主に形容詞文)が続くことが多い。

11 Ⅰ・2 ~として ★3

135
たち ば し かく めい もく

【~の立場で/~の資格で/~の名目で】
ど かん こう きゃく
①わたしは前に1度観光客として日本に来たことがある。
かれ しゅ み か ぐ

②彼は趣味として家具を作っていたが、いつのまにかプロになった。
かい しゃ がわ しん せい ひん じ しん

③会社側としましても、この新製品には自信を持っております。
し い しゃ しょう せつ か ゆう めい

④S氏は医者としてよりも小説家として 有名だ。
しゃ かい じん せき にん かん

⑤ぼくは4月から社会人になります。社会人としての責任感を持ってがんばりま
す。
接続 N+として
ひょう か ぶん るい あらわ
▶何かをするときや、何かを評 価するときの立場・資格・名目・分類などを表す。

うえ じょう じょう

11 Ⅰ・3 ~の上で・~上・~ 上の ★2
ほう めん ひょう か
【~の方面では/~を見て評 価すると】
けん こう しん だん

①健康診断のデータの上では、わたしの体に問題はない。
さん か けい しき めん どう て つづ

②この会に参加するには、形式の上で 面倒な手続きをとらなければならない。
けっ さん ほう こく しょ けい さん じょう

③お手元の決算報告書をごらんください。計算上のミスはないつもりですが。
よ さん かん けい じょう しゃ ない ぼう ねん かい
④予算の関係上、今年の社内忘年会はできそうもありません。
うえ じょう

接続 Nの+上で  N+上
はん だん

▶1)「~を見て、または、~を考えて判断するとどうであるか」を言いたいときに使う。
よう ほう かた かん ほう りつ

 2)「~上」は「~の上で」と同じ意味・用法だが、少し硬い感じになる。ほかに、法律
じょう しゅう かん じょう つ ごう じょう せい かつ じょう けい ざい じょう けん こう じょう れい

上・習慣上・都合上・生活上・経済上・健康上などの例がある。

11 Ⅰ・4 ~からいうと・~からいえば・~からいって ★2
ほう めん はん だん

【~の方面から判断すると】

136
い よく た なか やま した のう りょく

①仕事への意欲からいうと、田中さんより山下さんの方が上だが、能力からい
すぐ

うと、やはり田中さんの方が優れている。
こ ばやし せん しゅ ねん れい いん たい い よく たい
②小 林 選手は年齢からいえばもうとっくに引退してもいいはずだが、意欲も体
りょく

力もまだまだ十分だ。
せい かく だま けっ せき

③リンさんの性格からいって、黙って会を欠席するはずがない。何かあったので
はないだろうか。
つま かれ たい ど ゆる

④妻であるわたしからいっても、あの会での彼の態度は許せるものではない。
接続 N+からいうと
し てん お ひょう か

▶「それに視点を置いて判断するとどうであるか・その人の視点で評価するとどうである
よう ほう
か」を言いたいときに使う。5「~からすると」と意味・用法が大体同じ。

11 Ⅰ・5 ~からすると・~からすれば・~からして ★2
たち ば

【~の立場で考えると】
かん こう きゃく れき し きん だい てき ふ ざん ねん

①観光客からすると、歴史のある町に近代的な建物が増えるのは残念なこと
だ。
あん ぜん まも こう どう てい ど せい げん

②安全を守るという点からすれば、子どもたちの行動をある程度制限するのは
しかたがないことだろう。
きび じょう きょう

③今日の社長の言い方からして、うちの会社は今、厳しい状況にあるようだ。
さか し げん ほ ご のぞ
④このごろリサイクルが盛んに行われている。これは資源の保護から見て望まし
せい さん しゃ がわ ゆう えき

いことだが、生産者の側からしても有益なことだと思う。
接続 N+からすると
はん だん ひょう か ちゅう もく てん あらわ
▶判断・評価をする立場・注 目する点を表す。「その立場に立って、または、それに注目
ひょう げん よう ほう

して考えるとどうであるか」を言うときの表現。Ⅰ・4「~からいうと」と意味・用法が大体
同じ。

   →3課6「~からして」

137
11 Ⅰ・6 ~にしたら・~にすれば ★2

【~の立場に立ってみれば】
おや しん ぱい

①親にしたらぼくのことが心配でしかたがないのだろうが、ぼくはもう大人なの
だ。
じゅう みん がわ こう じ もん く けん ちく がわ

②住民側からは夜になっても工事の音がうるさいと文句が出たが、建築する側
かん せい

にしたら、少しでも早く工事を完成させたいのだろう。
めい わく

③ピンクのドレスを着た犬を見た。かわいいと思ったが、犬にすれば迷惑なので
はないだろうか。
じ しん まか

④子どものことは子ども自身に任せることにした。子どもにしてもその方がいい
だろう。
てん ない かい ぜん あん てん ちょう

⑤店内の改善案をどんどん店長に言った方がいい。店長にしたってそれはあり
がたいことであるはずだ。
接続 N+にしたら
わ しゃ た だい べん
▶1)話者がその人の立場に立ってその人の気持ちを代弁するときに使う。話者以外の
あらわ めい し

人を表す名詞につくことが多い。
ば あい
 2)「~にしても」は「別の人の立場に立った場合も」と言いたいときに使う。「~にした
こう ご てき
って」はその口語的な言い方。

11 Ⅰ・7 ~にしたところで・~としたところで ★2

【~の立場でも】
かい ぎ き ほう しん しょう しょう ふ まん

①会議で決まった方針に少々不満があります。もっともわたしにしたところでい
あん

い案があるわけではありませんが。
ちゅう しゃ い はん けい さつ と し ほう ほう
②こんなに駐車違反が多いのでは、警察にしたところで 取り締まりの方法がな
いだろう。
はたら たち ば もん く かい しゃ がわ
③働く人の立場から仕事がきついと会社に文句を言っても、会社側としたとこ
ろでどうしようもないのだろう。

138
接続 N+にしたところで
かたち あらわ こと ば

▶「~にしたところで…」の形で、ふつう、人を表す言葉「~」につき、「その人の立場から
じょう きょう ひょう げん あと ぶん かい けつ

考えても状況は…だ」と言いたいときの表現。後の文は「どうしようもない・何も解決
ほう はん だん べん かい

法がない」というようなマイナスの判断や弁解が多い。

11 Ⅰ・8 ~なりに・~なりの ★1
てい ど
【~にふさわしい程度に】
かれ てい あん

①きのう彼が出した提案について、わたしなりに少し考えてみた。
しん ぱい

②あの子も子どもなりにいろいろ心配しているのだ。
しゃ ない ち い せき にん
③社内での地位が上がったら上がったなりに、責任も重いのです。
しゅうにゅう く

④収入が少なければ少ないなりの暮らしを楽しめばいいのだろう。
ふ つう けい

接続 N/普通形(ナA)+なりに
じょう けん おう

▶1)「その人に、またはその条件に応じた程度に何かをする」と言いたいときに使う。
けん そん えん りょ の かたち め

 2)謙遜して遠慮がちにものごとを述べるときに、「わたしなりに」の形でよく使うが、目
うえ
上の人についてはあまり使わない。

139
ひょう か し てん

11 Ⅱ 評価の視点

ものごとを評価するときの視点を言いたいとき
★3 1 ~わりに(は)
2 ~だけあって
★2
3 ~にしては
4 ~ともなると・~ともなれば
★1
5 ~ともあろう

11 Ⅱ・1 ~わりに(は) ★3
ふ つ あ
【~こととは不釣り合いに】
い よく てき

①わたしの母は、年をとっているわりには意欲的です。
こう えん かい おも あつ

②きのうの講演会は、思ったわりには人が集まらなかった。
りょう り ね だん りょう おお

③このレストランの料理は値段のわりにおいしくて量も多いですね。
かぜ き おん あつ かん

④今日は風があるから、気温が高いわりには 暑く感じないね。
ふ つう けい
接続 Nの/V・Aの普通形(ナAな・ナAである)+わりに(は)
かんが とう ぜん おも てい ど あ い つか

▶1)「~のことから考えて当然であると思われる程度に合っていない」と言いたいときに使
う。
い み よう ほう に ふ つ あ
 2)3「~にしては」と意味・用法がよく似ているが、「~わりに(は)」は不釣り合いであ
もん だい とく ちょう てき あらわ ひょう げん

ることを問題にしていることが特徴的。「~わりには」の前後には程度を表す表現
おお

が来ることが多い。

11 Ⅱ・2 ~だけあって ★2

【~ので、それにふさわしく】
かれ しょう に か あつか
①彼は小児科の医者だけあって、子どもの扱い方が上手だ。

140
き むら わか

②木村さんは若いころ山のガイドをしていただけあって、山のことは何でも知っ
ている。
や ちん せつ び

③このマンションは家賃が高いだけあって、設備がすばらしいね。
さい こう きゅう しょく ざい

④この料理、おいしいなあ。最高級の食材を使っただけあるよ。
ひめ じ じょう い さん し てい けん

⑤姫路城はさすが世界遺産に指定されているだけのことはある。すばらしい建
ちく

築だ。
ふ つう けい

接続 N/普通形(ナAな)+だけあって
かん しん ひょう か こと

▶1)「~にふさわしく」と感心したり、ほめたりするときの言い方。後には高く評 価する言

葉が来る。「さすが」とともに使われることが多い。
ぶん まつ かたち
 2)④⑤のように文末では「~だけある・~だけのことはある」という形になる。

11 Ⅱ・3 ~にしては ★2

【~にふさわしくなく】
しん にゅう しゃ いん きゃく おう たい

①あの人は新入社員にしては、客の応対がうまい。
せん しゅ よわ

②母はもと運動選手だったにしては、体が弱い。
さく ひん しょう かれ かん せい ど ひく

③この作品は文学賞をとった彼が書いたにしては、完成度が低い。
ちょう さ くわ
④このレポートは時間をかけて調査したにしては、詳しいデータが集まっていな
い。
ふ つう けい

接続 N/普通形(ナAである/Nである)+にしては
じ じつ とう ぜん じょう たい

▶「その事実から考えると、当然とは言えない状態だ」と言いたいときに使う。

11 Ⅱ・4 ~ともなると・~ともなれば ★1
てい ど
【~という程度の立場になると】
じゅん び

①300人も集まるパーティーともなると、しっかりスピーチの 準 備をしなければな

141
らない。
しゅ しょう いそが

②首相ともなると、忙しくてゆっくり家族旅行などしてはいられないだろう。
まち

③12月ともなれば、街はなんとなく気ぜわしくなる。
きょう じゅ こう はい し どう

④大学の教授ともなれば自分の研究だけでなく、学生や後輩の指導もしなけ
ればならない。
接続 N+ともなると
はば はん い てい ど すす あらわ

▶「~ともなると」の「も」は、ある幅をもった範囲のうち、程度がそこまで進んだことを表す
しめ めい し

から、より程度が進んだことを示す名詞につく。
あそ

   ╳子どもともなると、外で遊びたがる。
さい よう じ さい

   ◯2、3歳の幼児はおとなしく家の中で遊ぶが、4、5 歳の子どもともなると外で
遊びたがる。
しょう らい

   ╳女の子ともなると、将来のことをいろいろ考えるようになる。
   ◯中学生ともなると、将来のことをいろいろ考えるようになる。

11 Ⅱ・5 ~ともあろう ★1

【~のようなりっぱな】
だい がい しゃ かる がる はつ げん
①大会社の社長ともあろう人が、軽々しい発言をしてはいけない。
かん たん

②あなたともあろう人がどうしてあんな簡単なうそにだまされたのですか。
こっ かい ぎ いん もの だつ ぜい ゆる

③国会議員ともあろう者が脱税をするとは許せない。
接続 N+ともあろう
かたち わ しゃ ひょう か

▶「~ともあろうN」の 形で話者が高く評価している人やもの「~」につき、「高く評価して
じっ さい こう どう
いるのに実際はそれにふさわしくない行動をした」または「高く評価しているのだからそ
かん そう の
れにふさわしい行動をしてほしい」などと、話者の感想を述べたいときに使う。

142
はん だん たち ば ひょう か し てん れん しゅう
11 判 断の 立場・評 価の視 点 練 習

A ★3・★2
こと ば つか つぎ ぶん かん せい ひと かい

    の中の言葉を使って、次の文を完成させなさい。1つの言葉を2回ず
つ使います。
こた
答えはこちら

a.わりに b.にとって c.として d.だけあって e.にしては
こ ね だん

はな子「このくつ3,000円だったの。値段の(1.  )はきやすいよ」
いち りゅう

みち子「そう。わたしのこのくつは高かったよ。でも、一流メーカーのくつ(2.  )
ほんとうにはきやすいよ」
ひん わる

はな子「へーえ。でも、一流メーカー品(3.  )デザインが悪いね」
せん もん し

みち子「このメーカーはね。はじめはかばん専門のメーカー(4.  )名前を知ら
たし

れていたのよ。確かにデザインはあまりよくないけど、ジョギングする人
てん

(5.  )いろいろいい点があるのよ」
はな子「いい点って何?」
あつ かる ぬの
みち子「まず、かかとの厚さの(6.  )軽いこと。うすい布でできている
じょう ぶ かる うん どう にん き
(7.  )丈夫なこと。軽くて丈夫な運動ぐつ(8.  )人気があるんだっ
て」
せん しゅ
はな子「ふーん。あなたは運動選手(9.  )、くつにはくわしいね」
たい せつ どう ぐ

みち子「そう。わたし(10.  )、くつはいちばん大切な道具なのよ」

B
こと ば つか つぎ ぶん かん せい ひと かい
    の中の言葉を使って、次の文を完成させなさい。1つの言葉は1回し
か使いません。
こた
答えはこちら
★3・★2

143
うえ じょう

a.にとって b.として c.わりに d.上で e.上
し ひ りゅう がく せい せい かつ

 わたしは私費留学生(1.  )2年前に日本に来ました。今ではもう生活の
もん だい たい

(2.  )は何の問題もありません。けれども、日本語はわたし(3.  )は大
へん むずか さい しょ かん じ おぼ せい ぶん
変 難しく、最初は漢字を覚えるので精いっぱいでした。漢字だけではなく、文
ぽう き そく

法(4.  )のさまざまな規則もめんどうです。でも、めんどうな(5.  )は覚え
べん きょう たの
やすいです。今は日本語を勉強するのが楽しいです。
★2・★1

a.からすれば b.にしては c.ともなると d.ともあろう e.なりに
さい わか さけ
 ぼくの会社の社長は今年80歳。80歳(6.  )気持ちが若い。社長はお酒
らん ぼう こま

を飲むとすぐよっぱらって乱暴なことを言う。社長(7.  )人がこれでは困る。
き かい

社長(8.  )飲む機会が多くなるのだろうが、このくせはやめてほしい。ぼく
りっ ぱ しん にゅう しゃ いん
(9.  )、あまり立派な社長とはいえない。ぼくだって新入社員(10.  )が
そん けい

んばっているんだから、もっと尊敬できる社長になってほしい。

C ★2・★1
ただ ほう えら

どちらが正しいですか。正しい方を選びなさい。
こた
答えはこちら
わか もの せい と
1.学校の先生たちは今の若者は本を読まないと言うが、生徒たちにすれば、
{a.本よりもおもしろいものがあるのだろう。 b.先生も本を読まないの
だろう。}
まい え ひょう めん じょう ちが

2.この2枚の絵は、表面上、{a.とてもきれいです。 b.何の違いもありませ
ん。}
か しゅ
3.{a.ベテランの歌手ともなると、 b.新人の歌手ともなると、}歌い方がや
ちが
はり違うね。
がく ちょう らん ぼう はつ
4.{a.学生ともあろう人が b.学長ともあろう人が}どうしてそんな乱暴な発

144
げん

言をするんですか。
へ や せま ひ こ く
5.部屋が狭ければ狭いなりに、{a.もっと広い家に引っ越ししたい。 b.工
ふう く
夫して楽しく暮らそう。}

145
き じゅん

12 基 準
Basis of Action
基准
기준
どう さ い い かた
何かを基準にして動作が行われると言いたいときは、どんな言い方があります
か。

知っていますか
こと ば つか ぶん かん せい

    の中の言葉を使って、文を完成させなさい。
こた
答えはこちら
もと そ

a.とおりに b.をもとにして c.に基づいた d.に沿って e.のもとで
たい かい おこな

1.今日のスピーチ大会は、このプログラム  行います。
でん せつ つく

2.これはある伝説  作られたドラマです。
た なか し どう ろん ぶん

3.田中先生のご指導  、この論文を書きあげました。
ほう りつ こう せい せん きょ

4.法律  公正な選挙が行われなければならない。
きょう か しょ じっ けん
5.教科書に書いてある  実験をやってみたが、うまくいかなかった。

つか

使えますか
ただ ほう えら
どちらが正しいですか。正しい方を選びなさい。
こた
答えはこちら
じゅ けん ほん にん のぞ けっ か

1.受験は{a.本人が望んでいたように b.本人が望んでいたような}結果に
はならなかった。
いぬ どう ぶつ ず た なか ふ さい
2.{a.この犬は動物好きな田中さん夫妻のもとで b.田中さん夫妻はかわ
しあわ す
いい犬のもとで}毎日幸せそうに過ごしています。

146
かん じ つか つく

3.ひらがなとかたかなは、漢字をもとにして{a.使われた。 b.作られた。}
しょう せつ どく しゃ き たい そ てん かい
4.小説はかならずしも読者の期待に沿って{a.話が展開するわけではな
い。 b.おもしろいわけではない。}
きょう いく びょう どう げん そく もと じゅう よう おこな

5.教育は平等の原則に基づいて{a.たいへん重要だ。 b.行われなけれ
ばならない。}

147
き じゅん

12 基準
どう さ い

何かを基準にして動作が行われると言いたいとき
1 ~ように・~ような
2 ~とおり(に)・~とおりの・~とおりだ
★3 3 ~をもとに(して)・~をもとにする・~をもとにした
4 ~を~に(して)・~を~として・~を~にする・~を~とす
る・~を~にした・~を~とした

5 ~に沿って・~に沿う・~に沿った
もと
★2 6 ~に基づいて・~に基づく・~に基づいた
7 ~のもとで・~のもとに
そく

8 ~に即して・~に即した
★1 ふ

9 ~を踏まえて・~を踏まえた

12 1 ~ように・~ような ★3
おな

【~とだいたい同じに】
おお あと からだ おも うご
①大けがをした後、体が思うように動かなくなってしまった。
にん げん かん じょう い がい どう ぶつ

②人間に感情があるように、人間以外の動物にも感情があるはずだ。
ぞん まち やま した せい おお
③ご存じのように、この町には「山下」という姓が多いです。
じっ けん き たい え

④この実験では、わたしが期待していたようなデータは得られなかった。
ふ つう けい
接続 Nの/普通形(ナAな・ナAである/Nである)+ように
いっ ち ない よう あらわ ぶん しょ つぎ さ き

▶一致する内容であることを表す。文書などで、「次のように・左記のように」などとはじめ
くわ けい しき つか

に書いておいて、その後で詳しく内容を書くという形式でもよく使われる。2「~とおり
い み よう ほう おな

(に)」と意味・用法がだいたい同じ。

148

   →2課Ⅰ・1「~ように」

12 2 ~とおり(に)・~とおりの・~とおりだ ★3
おな

【~と同じに】

①わたしの言ったとおりにやってみてください。
じ ぶん かんが

②ものごとは自分の考えどおりにはいかないものだ。
し あい けっ か おも

③試合の結果はわたしが思っていたとおりだった。
さく しゃ はじ ちょく せつ あ そう ぞう

④この本の作者に初めて直接会うことができた。前から想像していたとおりの人
だった。
もん だい てん

⑤この本に書いてあるとおり、インターネットにはいろいろな問題点があるので
す。
接続 Vる・Vた/Nの+とおり(に)  N+どおり(に)
いっ ち ない よう あらわ い み つか かた おな おな

▶一致する内容であることを表す。1「~ように」と意味・使い方が同じだが、「まったく同
かん つよ
じに」という感じが強い。

12 3 ~をもとに(して)・~をもとにする・~をもとにした ★3
そ ざい え

【~を素材にして/~からヒントを得て】
き もの かたち あたら
①このドレスは、日本の着物の形をもとに新しくデザインしたものです。
えい が れき し てき じ じつ つく

②この映画は歴史的な事実をもとにして作られたものである。
わか たい けん しょう せつ おも
③若いころ体験したことをもとにして、小説を書いてみようと思っています。
りゅう こう か ゆう めい きょく いち ぶ

④流行歌の中には有名なクラシックの曲の一部をもとにしたものがある。
接続 N+をもとに(して)
う だ あらわ い

▶1)あるものが生み出されるときの素材を表す。「その素材を生かしながら何かをする」
い つか あと そう さく い み も
と言いたいときに使われ、後には、書く・話す・作る・創作する、などの意味を持つ

149
ぶん

文が来る。
もと に ぐ たい てき

 2)6「~に基づいて」と意味が似ているが、「~をもとにして」は、それから具体的な素
え せい しん てき はな き も うす

材を得るだけであり、「精神的に離れずに」という気持ちは薄い。

12 4 ~を~に(して)・~を~として・~を~にする・~を~と
する・~を~にした・~を~とした ★3
かんが
【~を~であると考えて】
そ ふ まご あい て さん ぽ

①祖父は今日も孫のヒロシを話し相手にして散歩に出かけた。
こん かい さい ご かい さん

②今回のキャンプを最後に、わたしたちのグループは解散することになった。
そつ ぎょう ひと く ぎ じ りつ い

③卒業を1つの区切りとして、これからは自立して生きていきたい。
たい かい さん か しゃ かい ほう し もく てき だん たい

④この大会に参加できるのは社会奉仕を目的とする団体だけです。
けん きゅう かい かん きょう もん だい ちゅう しん あ おも

⑤この研究会では環境問題を中心としたさまざまな問題を話し合いたいと思
う。
接続 N+を+N+に(して)
かたち こう どう ば めん い

▶「N1をN2にして」という 形で、ある行動や場面において、N1はN2であると言いたいと
ひょう げん

きの表現。

12 5 ~に沿って・~に沿う・~に沿った ★2
あ したが
【~に合うように/~に従って】
がく しゅう ひょう たん ご すす

①この学習計画表に沿って、毎日少しずつ単語の勉強を進めていくつもりで
す。
たい き たい かい とう
②ただ今のご質問に対してお答えします。ご期待に沿う回答ができるかどうか
じ しん
自信がありませんが……。
せい ひん せつ めい すす しっ ぱい
③製品の説明をするときは、マニュアルに沿ったやり方で進めれば失敗はない
だろう。

150
接続 N+に沿って
はな あらわ き たい き ぼう ほう しん

▶「~から離れないで・~からずれないで」という意味を表す。期待・希望・方針・マニュア
ルなどの語につくことが多い。

もと

12 6 ~に基づいて・~に基づく・~に基づいた ★2
き ほん

【~を基本にして】
けい けん の

①わたしは自分の経験に基づいて、意見を述べたいと思います。
しょう せつ れき し てき じ じつ

②この小説は歴史的事実に基づいて書かれたものです。
かれ じん どう しゅ ぎ どう かん

③わたしは、彼の人道主義に基づく考え方に同感した。
すい そく じっ けん か がく てき じ じつ
④これはただの推測ではなく、たくさんの実験データに基づいた科学的事実で
ある。
接続 N+に基づいて
せい しん てき はな
▶「~を考え方の基本にして、あることをする」と言いたいときに使う。「精神的に離れず
ちゅう じつ

に・忠実に」というニュアンスで使う。

12 7 ~のもとで・~のもとに ★2
たよ

【~を頼って/~の下で】
かん きょう り かい しゃ めぐ せい かつ

①わたしは、いい環境、いい理解者のもとで、恵まれた生活を送ることができ
た。
さっ きょく か こ ばやし
②ぼくは今、作曲家の小 林先生のもとで作曲を勉強しています。
とう しゃ やく ひん きび かん り ほ ぞん
③当社の薬品は厳しい管理のもとに 保存されています。
ひと びと きょう りょく やく そく あ

④新しいリーダーのもとに、人々は協力を約束し合った。
接続 N+のもとで
えい きょう う
▶「~の影響の下で・~の影響を受けながら」という意味。

151
そく

12 8 ~に即して・〜に即した ★1  W
したが

【~に従って】
き そく とき どき じつ じょう そく か

①規則は、その時々の実情に即して変えることがあってもいいのではないでしょ
うか。
げん こう ほう りつ か ひ はん だん

②現行の法律に即してものごとの可否を判断しなければならない。
ひ じょう じ たい じん どう

③非常事態でも、人道に即した行動がとれるようになりたい。
接続 N+に即して
き じゅん じ じつ き はん あらわ めい し

▶そのことが基準になるという意味。事実・規範を表す名詞につく。

12 9 ~を踏まえて・~を踏まえた ★1  W F

ど だい ぜん てい

【~を土台や前提にして】
ほん じつ ぜん かい ちゅう かん ほう こく かっ ぱつ とう ろん すす

①本日は前回の中 間報告を踏まえて、活発な討論を進めていきたいと思い
ます。
しゃ こん かい じ ぎょう しっ ぱい じ じつ つぎ

②わが社は今回の事業の失敗という事実を踏まえて、次の事業計画を立て
なければならない。
こ そだ し えん げん じつ じゅう なん たい おう ひつ よう
③子育て支援については、現実を踏まえた柔軟な対応が必要だろう。
接続 N+を踏まえて
すす

▶「あることを土台や前提にした上で、考えや行動を進める」と言いたいときに使う。

152
き じゅん れん しゅう
12 基 準 練 習

A ★3・★2
こと ば つか つぎ ぶん かん せい ひと

    の中の言葉を使って、次の文を完成させなさい。1つの言葉はⅠ、Ⅱそ
かい
れぞれで、1回ずつしか使いません。
こた
答えはこちら
そ もと
a.ような b.どおり c.に沿って d.に基づく e.をもとにして f.のも
とに


さっ か たい びょう おや ほ ご しず く

この作家は大病の後、親の保護(1.  )静かに暮らしていた。そして、その
はは おや さく ひん でん とう てき しょう せつ

時、母親から聞いた話(2.  )書いたのがこの作品である。伝統的な小説
さく ほう そう さく わか この し じつ

作法(3.  )創作したようだ。若い人が好む(4.  )話ではないが、史実
き ちょう さく ひん よ そう しょう う

(5.  )貴重な作品である。予想(6.  )今年の賞を受けた。


つぎ こう じょう けん がく おこな さん か

次の(1.  )スケジュールで工場見学を行いますので、どうぞご参加ください。
あん ない ず じゅん ばん だい ふ よう

見学は案内図(2.  )、順 番に行います。第1工場では不用ガラスびん
あたら そ ざい つく こう てい やま
(3.  )新しい素材を作り出す行程を見ることができます。これはA大学の山
だ し どう じっ けん き たい
田先生のご指導(4.  )実験を行ってきたものです。われわれの期待
けっ か え こん かい らん
(5.  )の結果が得られました。今回ご覧いただくのはその実験結果
(6.  )ものです。

B ★3・★2・★1
こと ば つか れい ぶん あと ひと

    の中の言葉を使って、例のように前の文と後の文をつなげなさい。 1つ
かい
の言葉は1回しか使いません。
こた
答えはこちら

153
a.どおりに b.とおりに c.ような d.をもとにして e.のもとでは f.
ちゅう しん もと そく

を中心にして g.に基づく h.に即して i.を踏まえて
れい せつ めい しょ

例 説明書 a 、 ケ 。
し ぜん かい ぶっ しつ

1.自然界にある物質   、   。
かん とう ち ほう

2.あすは関東地方   、   。
ぜん かい けん しゅう かい はん せい

3.前回の研修会の反省   、   。
はつ おん

4.わたしが発音する   、   。
い はん しゃ き てい

5.違反者は規定   、   。
ざっ し さい しん じょう ほう

6.この雑誌は最新の情報       。
ぐん じ たい せい
7.軍事体制   、   。
8.ここに書いてある       。

ぜん こく てき ふ あたら き かく かんが

ア.全国的に雨が降ります。 イ.新しい企画を考えてみよう。
ただ き じ すく

ウ.正しくかたかなを書きなさい。 エ.記事が少ない。
ばっ じ ゆう はっ そう おも

オ.罰する。 カ.自由な発想は生まれないと思う。
つぎ つぎ あたら か ごう ぶつ にっ てい ほっ かい どう
キ.次々に新しい化合物が作られる。 ク.日程で北海道へ行く。
く た ほん ばこ つく
ケ.組み立てて、本箱を作った。

154
かん れん たい おう

13 関連・対 応
Dependency/Correspondence
关联,对应
관련/대응
ふた い い かた
2つのものごとの間に関連があると言いたいときは、どんな言い方がありますか。

知っていますか
こと ば つか ぶん かん せい

    の中の言葉を使って、文を完成させなさい。
こた
答えはこちら
おう

a.によって b.によっては c.をきっかけに d.のたびに e.に応じて
りょ こう りょう り なら はじ

1.フランス旅行  、わたしはフランス料理を習い始めた。
ち い しゃ かい てき せき にん おも

2.人は地位  、社会的責任も重くなる。
ば あい こん や うち かえ

3.場合  、今夜は家に帰れないかもしれません。
おな りょう り みせ あじ ちが

4.同じ料理でも、店  、味が違う。
しゅっ ちょう しょ るい か か

5.あの人は出張  、書類を入れるかばんを買い替える。

つか

使えますか
ただ ほう えら

どちらが正しいですか。正しい方を選びなさい。
こた
答えはこちら
ふ じ さん
1.天気によって、{a.ここから富士山が見えたり見えなかったりする。 b.ここ
から富士山は見えない。}
きゅう ふ

2.テレビに出たことがきっかけで、{a.うれしかった。 b.急に友人が増え
た。}
び よう いん かみ がた か たの
3.母は美容院へ行くたびに、{a.髪型を変える。 b.楽しそうだ。}

155
おん がく き なつ おも

4.この音楽を聴くにつけて、{a.とても懐かしい。 b.子どものころのことを思
い出す。}
かい けつ ほう ほう えら

5.{a.解決方法があるのは、 b.どんな解決方法を選ぶかは、}あなたの
かんが かた し だい

考え方次第です。

156
かん れん たい おう

13 関連・対 応
ふた あいだ い

2つのものごとの間に関連があると言いたいとき
1 ~によって・~による
2 ~によっては
★3
3 ~たび(に)
4 ~をきっかけに(して)・~をきっかけとして
し だい

5 ~次第で・~次第だ
6 ~次第では
おう
★2 7 ~に応じて・~に応じた
8 ~につけて
けい き

9 ~を契機に(して)・~を契機として
10 ~いかんで・~いかんによって・~いかんだ
★1
11 ~いかんでは・~いかんによっては

13 1 ~によって・~による ★3
たい おう

【それぞれの~に対応して】
き ぶん ふく か
①わたしはその日の気分によって、服を変えます。
さい きん あつ すず

②最近は日によって 暑かったり涼しかったりですね。
かんが かた
③人により、考え方はいろいろだ。
き せつ ふう けい へん か し うた だい ざい

④季節による風景の変化は、詩や歌の題材になることが多い。
接続 N+によって
しゅ るい か のう せい あらわ めい し あと こと がら

▶さまざまな種類や可能性を表す名詞につき、それぞれに対応して後の事柄もそれぞれ
ちが おな い み ぶん
違うことを表す。後には、「違っている・同じではない」という意味を表す文が来る。

157

   →2課Ⅱ・1「~によって・~による」/19課Ⅰ・1「~によって・~による」

13 2 ~によっては ★3
ば あい

【ある~の場合は】
ち ほう かい たい ふう ひ がい う

①この地方は、年によっては3~4回も台風の被害を受けることがある。
びょう き けん しゅう りょ こう さん か

②母が病気なので、場合によっては研修旅行には参加できないかもしれませ
ん。
きん じょ はや お お

③うちの近所の人たちはみんな早起きだ。人によっては4時ごろ起きるようだ。
接続 N+によっては
かたち しゅ るい か のう せい あらわ めい し
▶「~によっては…」の形で、さまざまな種類や可能性を 表す名詞「~」につき、「そのうち
い つか よう ほう いち ぶ

のある場合は…のこともある」と言いたいときに使う。「~によって」の用法の一部。さま
しゅ るい ひと と の かた
ざまな種類の中の1つだけを取り出して述べる言い方。

13 3 ~たび(に) ★3

【~のときはいつも】
ひ こ せい り

①わたしは引っ越しのたびに本を整理してきた。

②あの人は会うたびにおもしろい話を聞かせてくれる。
がい こく めずら

③父は外国に行くたびに 珍しいおみやげを買ってくる。
接続 Vる/Nの+たび(に)
お おな い つか
▶「あることが起こると、そのときはいつも同じことになる」と言いたいときに使う。

13 4 ~をきっかけに(して)・~をきっかけとして ★3
はじ ちょく せつ げん いん

【~が、ものごとを始める直接の原因で】
こん ど せん きょ せい じ かん しん も

①今度の選挙をきっかけに、わたしは政治に関心を持つようになった。

158
りょう り ばん ぐみ なら おも

②テレビで料理番組を見たのをきっかけとして、わたしも料理を習おうと思っ
た。
りゅう がく かんが

③ある日本人と友だちになったことがきっかけで、日本留学を考えるようになっ
た。
接続 N+をきっかけに(して)
どう き い ひょう げん

▶あることを始めた直接の原因・動機を言うときの表現。③のように「~がきっかけで」の
かたち
形もある。

し だい

13 5 ~ 次第で・~次第だ ★2

【~で】
こと ば あい て おこ よろこ

①言葉の使い方次第で相手を怒らせることもあるし、喜ばせることもある。
てん こう くだ もの あま き
②夏の天候次第で秋の果物の甘さが決まるのだそうだ。
えん じょ う けっ か

③国の援助を受けられるか受けられないかは、この仕事の結果次第です。
接続 N+次第で
しゅ てい ど しゅ るい ちが あらわ たい おう か
▶主として程度や種類の違いを 表す語につき、「それに対応してあることが変わる、ある

ことを決める」と言いたいときに使う。1「~によって」、10「~いかんで」と大体同じ意
よう ほう かた いっ ぱん てき
味・用法だが、「~によって」より硬い言い方、「~いかんで」より一般的に使われる言
い方。

   →24課Ⅱ・10「~次第だ」

し だい

13 6 ~ 次第では ★2
ば あい

【ある~の場合は】
びょうじょう すす しゅ じゅつ
①病状の進み方次第では、手術をしなければならないだろう。
こ おお はば おく

②道の込み方次第では、着くのが大幅に遅れるかもしれません。
たの かれ ひ う か のう せい
③こちらの頼み方次第では、彼がこの仕事を引き受けてくれる可能性もある。

159
接続 N+次第では
かたち しゅ てい ど しゅ るい ちが あらわ

▶「~次第では…」の 形で、主として程度や種類の違いを表す語「~」につき、「そのうち
よう ほう いち ぶ

のある場合は…のこともある」と言いたいときに使う。「~次第で」の用法の一部。いろ
か のう せい ひと と の

いろな可能性の中の1つを取り上げて述べる言い方である。2「~によっては」、
よう ほう かた

11「~いかんでは」と大体同じ意味・用法だが、「~によっては」より硬い言い方、「~
いっ ぱん てき

いかんでは」より一般的に使われる言い方。

おう

13 7 ~に応じて・~に応じた ★2
たい おう

【~に対応して】
ろう どう けい さん

①アルバイト料は労働時間に応じて計算される。
きん きゅう ば あい じょう きょう し じ したが

②緊急の場合は状況に応じて指示を出しますから、それに従ってください。
とう てん きゃく さま よ さん
③当店ではお客様のご予算に応じてお料理をご用意いたします。
たい ちょう

④わたしは毎日その日の体調に応じた運動をするようにしています。
接続 N+に応じて
か あ き あらわ
▶「~が変われば、それに合わせてあることを決める・あることが変わる」という意味を表
す。

13 8 ~につけて ★2
かん れん

【~に関連していつも】
あそ
①子どもたちの遊び方を見るにつけて、わたしは子どものころの自分を思い出
す。
し き きょく き とう めい うつく かん どう

②ビバルディの「四季」という曲を聴くにつけ、この曲の透明な美しさに感動す
る。
かの じょ た にん ひ なん
③彼女は何ごとにつけても、他人を非難する人だ。
ちょう し じん じゃ あ
④母は体の調子がいいにつけ悪いにつけ、神社に行って手を合わせている。

160
接続 Vる+につけて
じょう きょう かん じょう

▶1)「たまたま同じ状況にあるとき、それに関連していつも同じ感情が起こる」という意
あと ぶん わ しゃ かん けい

味。後の文には話者の気持ちに関係がある文が来ることが多い。
き どう し れい かん よう ひょう げん

 2)「見る・聴く・考える」などの動詞につく例が多い。③④のような慣用表現もある。

けい き

13 9 ~を契 機に(して)・~を契機として ★2  W
き かい
【~をちょうどいい機会だと考えて】
かの じょ しゅう しょく おや どく りつ ひとり ぐ

①彼女は就職を契機にして、親から独立して1人暮らしを始めた。
てん きょ しゅ み せい かつ

②転居を契機に、これからは何かいい趣味をもって生活を楽しもうと思った。
こん ご てい き けん しん う けっ しん
③今度の入院を契機として、今後は定期検診をきちんと受ける決心をした。
接続 N+を契機に(して)
あら こう どう ほっ たん
▶1)「~をいい機会だと考え、または、~を新たな行動の発端にして」と言いたいときに
あと ぶん

使う。後にはプラスの意味の文が来ることが多い。
よう ほう

 2)意味・用法は4「~をきっかけに(して)」とほとんど同じだが、「~を契機に(して)」
どう さ あらわ めい し とく ちょう てき
はできごとや動作を表す名詞につながることが特徴的である。

13 10 ~いかんで・~いかんによって・~いかんだ ★1  W
たい おう

【~に対応して】
せん きょ けっ か こん ご せい じ ほう しん き
①選挙の結果いかんで、今後の政治の方針が決まるのだ。
しょう ひん せつ めい う ゆ さ

②商品の説明のしかたいかんで、売れ行きに大きく差が出てきてしまう。
よ さん こく みん く さ ゆう
③国の予算の使い方いかんによって、国民の暮らしやすさが左右されると思
う。
じ けん あつか

④今度の事件をどう扱うかは校長の考え方いかんです。
接続 N(の)+いかんで
しゅ てい ど しゅ るい ちが あらわ たい おう か

▶1)主として程度や種類の違いを 表す語につながり、「それに対応してあることが変わ

161

る・あることを決める」と言いたいときに使う。
し だい よう ほう かた けい しき てき

 2)5「~次第で」と意味・用法が同じだが、硬い形式的な言い方。

13 11 ~いかんでは・~いかんによっては ★1  W
ば あい
【ある~の場合は】
せん きょ けっ か せい けん か

①選挙の結果いかんでは、政権が変わるかもしれない。
う ゆ ぞう さつ

②本の売れ行きいかんでは、すぐに増刷ということもあるでしょう。
しゅっ こう てん こう おく
③出港は午後3時だが、天候のいかんによっては、出発が遅れることもある。
接続 N(の)+いかんでは
てい ど しゅ るい ちが あらわ ば あい
▶1)主として程度や種類の違いを 表す語につき、「そのうちのある場合は…のこともあ
よう ほう いち ぶ か のう せい

る」と言いたいときに使う。「~いかんで」の用法の一部。いろいろな可能性の中の
ひと と の
1つを取り上げて述べる言い方。
し だい かた けい しき てき
 2)6「~次第では」と意味・用法が同じだが、硬い形式的な言い方。

162
かん れん たい おう れん しゅう
13 関 連・対応 練 習

A ★3・★2
こと ば つか ぶ ぶん い か ひと

    の中の言葉を使って、  の部分を言い換えなさい。1つの言葉は1
かい
回しか使いません。
こた
答えはこちら
し だい
a.によって b.によっては c.たびに d.をきっかけとして e.次第
おう
だ f.に応じた g.につけて
かい ねん れい じょう けん しょう かい

1.この会では、年齢や条件にあったアルバイトを紹介します。
ちが ねん かん そう う りょう ちが

2.年が違えば、1年間の総雨量が違う。
どう そう かい さい かい ふたり した あ

3.同窓会での再開がチャンスになって、2人はまた親しくつき合うようになっ
た。
ば あい じ ぶん おや じ まん

4.あの人は何かの 場合にいつも、自分の親のことを自慢する。
いえ ふる じ しん ゆ

5.わたしの家は古いので、地震のときはいつも大きく揺れる。
だい こ
6.わたしの電話代は2万円を超える月もある。→わたしの電話代は、月
(  )2万円を超える。
きゃく ふ えい ぎょう ど りょく き

7.客が増えるか増えないかは、営業の努力によって 決まる。

B ★2・★1
こと ば つか つぎ ぶん かん せい ひと かい

    の中の言葉を使って、次の文を完成させなさい。1つの言葉は1回し
か使いません。
こた
答えはこちら
おう し だい けい き

a.に応じて b.次第では c.につけて d.を契機にして e.いかんだ
はっ そう もと かい ご かい はつ きゅう そく せい
この会社は新しい発想に基づいた介護サービスの開発(1.  )、急速に成
ちょう ちょう せん い よく てき
長した。この成長は、新しい発想への挑戦にスタッフが意欲的になるのもならな

163
し どう しめ せん

いのも、トップの人たちの指導(2.  )ということを示していると思う。今後、専
もん てき ぎ じゅつ の かた し どう てき やく わり えん
門的サービス技術の伸び方(3.  )、この会社は業界の指導的役割を演じ
ひつ よう か

ることになるだろう。また、社会の必要(4.  )、会社のサービス分野も変わっ
こう れい か かい ご ほう どう

ていくと思う。わたしは高齢化社会と介護サービスについての報道を目にする
しょう らい せい かん

(5.  )、この会社の将来性を感じるのである。

C ★3・★2・★1
ぶん はい もっと えら

次の文の ■ に入る最もよいものを選びなさい。
こた
答えはこちら
へん か

1.この山は  ■              変化する。
い ち かく ど

a.位置と角度 b.見る c.いろいろに d.によって
めん せつ し けん ごう ひ
2.面接試験の合否は、あなたの      ■          
おも

だと思います。
ねつ い し ごと し だい たい

a.熱意 b.仕事 c.次第 d.に対する
こう れい しゃ し せつ にゅう きょ しゃ

3.この高齢者施設では入居者の          ■      
けい かく

を計画している。
この たの おう

a.好み b.レクリエーション c.楽しい d.に応じた
4.わたしは今まで、              ■  しなければなら
なかった。
て つづ めん どう か

a.仕事を b.手続きを c.面倒な d.変えるたびに
5.日本に来たばかりのころは、         ■      のは
か ぞく
国の家族のことだった。
おも だ

a.何を b.につけても c.思い出す d.見る
かい たい かい

6.わたしは              ■  この会を退会すること
になるだろう。

164
かい ちょう たい ど

a.会長の態度 b.いかん c.は d.によって

165
む かん けい む し れい がい

14 無関 係・無視・ 例外
Unrelated Conditions/Exceptions
无关,无视,例外
무관계/무시/예외
かんが い い かた
関係ない・考えに入れない・例外だ、と言いたいときは、どんな言い方がありま
すか。

知っていますか
こと ば つか ぶん かん せい かい つか

    の中の言葉を使って、文を完成させなさい。(2回使うものもあります)
こた
答えはこちら

a.にかかわりなく b.はともかく c.もかまわず
し ごと ない よう きゅう りょう めん もん だい

1.この仕事は内容  、給料の面でちょっと問題がある。
ね だん やす もの う けい こう

2.値段の高い安い  、いい物は売れるという傾向がある。
た なか あい て つ ごう し ごと たの ほん とう こま

3.田中さんは相手の都合  仕事を頼んでくるので、本当に困る。
みせ りょう り あじ さい こう

4.この店の料理は値段  、味は最高だ。
ひと な
5.電車の中で人が見ているの  泣いている女の人を見た。

つか

使えますか
ただ ほう えら
どちらが正しいですか。正しい方を選びなさい。
こた
答えはこちら
かい さん か

1.{a.会に参加するしないにもかかわらず、 b.会に参加するしないにかか
こた

わらず}アンケートにはお答えください。
こう つう しん ごう あか みち わた
2.交通信号が赤なのもかまわず、{a.あの人は道を渡ってしまった。 b.道
を渡ってしまおう。}

166
や ちん たか へ や ひろ かん きょう

3.このアパートは家賃の高さはさておき、{a.部屋も広くていい。 b.環境が
とても気に入った。}
し ごと けい けん う む と わか とし よ

4.{a.この仕事は経験の有無を問わず、 b.この仕事は若い人やお年寄
おう ぼ

りを問わず、}だれでも応募できます。

5.その車を買うかどうかはともかくとして、{a.やっぱり買うことにしよう。 b.ま
ず見に行こう。}

167
む かん けい む し れい がい

14 無関 係・無視・ 例外
かんが い

関係ない・考えに入れない・例外だ、と言いたいとき
★3 1 ~にかかわりなく
2 ~にかかわらず

3 ~を問わず・~は問わず
★2 4 ~もかまわず
5 ~はともかく(として)
6 ~はさておき
7 ~いかんによらず・~いかんにかかわらず
8 ~をものともせず(に)
★1
9 ~をよそに
10 ~はいざしらず・~ならいざしらず

14 1 ~にかかわりなく ★3
かん けい
【~に関係なく】
よう び
①このデパートは曜日にかかわりなく、いつもこんでいる。
こう こう ぶ てん こう れん しゅう

②この高校のラグビー部では、天候にかかわりなく毎日練習があります。
こん かい けん しゅう りょ こう さん か よう し ひつ よう じ
③今回の研修旅行に参加するしないにかかわりなく、こちらの用紙に必要事
こう

項をお書きください。
きん がく た しょう き ふ だい かん げい
④金額の多少にかかわらず、寄付は大歓迎です。
けい けん さい よう

⑤経験があるかないかにかかわらず、やる気のある人を採用します。
しゃ かい てき ち い い
⑥このグループのいいところは、社会的な地位にかかわらず、だれでも言いたい
ことが言えることだ。

168
接続 N+にかかわりなく・にかかわらず
かたち

▶1)「~にかかわりなく…」の形で「~がどうであっても、またどちらであっても、…が言え
い み

る」という意味。
たい りつ かん けい こと ば う

 2)③④⑤のように、対立関係にある言葉を受けることが多い。

14 2 ~にかかわらず ★2
かん けい

【~に関係なく】
よう ほう
▶「~にかかわりなく」と意味・用法が大体同じ。

14 3 ~を問わず・~は問わず ★2
かん けい
【~に関係なく】
ねん れい せい べつ にゅう かい あん ない

①年齢・性別を問わず、どなたでも入会できます。(入会案内)
かた くる しゅ ぎ しゅ ちょう じ ゆう あ

②この会では堅苦しい主義・主張は問わず、できるだけ自由な意見を出し合
いたいのです。
あた わか もの にん き まち ちゅう や

③この辺りは若者に人気がある街で、昼 夜を問わずいつもにぎわっている。
きん ねん ぶん か ざい ほ ご ない がい かん しん よ
④近年、文化財保護の問題は、国の内外を問わず大きな関心を呼んでい
る。
接続 N+を問わず・は問わず
かたち

▶1)「~を問わず…」の形で「~がどうであっても、またどちらであっても、…が言える」と
いう意味。
たい りつ かん けい こと ば つづ

 2)対立関係にある言葉に続くことが多い。
よう ほう

 3)1「~にかかわりなく」、2「~にかかわらず」と意味・用法が大体同じ。

14 4 ~もかまわず ★2

【~も気にしないで】
み は

①父は身なりもかまわず出かけるので、いっしょに歩くのが恥ずかしい。

169
ひと め け しょう

②電車の中で人目もかまわず化粧している女の人をどう思いますか。
ちゅう りん きん し お
③あの高校生は、ここが駐 輪禁止であるのもかまわず、自転車を置いて行っ
てしまった。
おそ

④アパートのとなりの人はいつも夜遅いのもかまわず、大きな音で音楽を聞い
ている。
ふ つう けい

接続 N/普通形(ナAな・ナAである/Nな・Nである)+の+もかまわず
はら あらわ

▶「普通は注意を払うことだが、それを気にしないで」という意味を 表す。②の「人目もか
かん よう てき ひょう げん

まわず」は慣用的表現。

14 5 ~はともかく(として) ★2

【~は今は問題にしないで】
せい せき たい

①あの子は、学校の成績はともかく、だれに対してもやさしくて友だちが多いの
です。
じゅう よう しょう ひん
②コストの問題はともかく、重要なのはこの商品が売れるかどうかだ。
じっ こう か ち

③この計画は実行できるかどうかはともかくとして、まず実行する価値があるか
どうかをもう1度よく考えてみよう。
じょ し

接続 N(+助詞)+はともかく(として)
ゆう せん

▶「~はともかく…」の形で、「~は問題があっても、今はそれを考えるよりも…を優先させ
て考える」という気持ちで使う。

14 6 ~はさておき ★2

【~は今は考えの外に置いて】
しゅう しょく かれ けん こう と もど だい いち
①就職の問題はさておき、今の彼には健康を取り戻すことが第一だ。
せき にん たい さく

②責任がだれにあるのかはさておき、今は今後の対策を考えるべきだ。
ふたり
③(2人の男の人が別の話をした後)

170
れい

「それはさておき、例のことはどうなっているんだろう」
ちゅう ごく しん しゅつ

「中国進出の話? 聞いてないなあ」
じょ し
接続 N(+助詞)+はさておき
かたち

▶「~はさておき…」の 形で、「今は~を考えの外に置いて、…の方を考える」という意味
あらわ
を表す。

14 7 ~いかんによらず・~いかんにかかわらず ★1  W F

かん けい
【~がどうであっても、それに関係なく】
り ゆう し よう

①理由のいかんによらず、会場使用のキャンセルについてはキャンセル料をいた
だきます。
けっ か ふ せい こう い

②試験の結果いかんによらず、試験中に不正行為のあったこの学生の入学
みと

は認められない。
しん こう じょう きょう ちゅう かん ほう こく てい しゅつ

③進行状況のいかんによらず、中間報告を提出してください。
しょう がく きん せい せき けい ざい てき ひつ よう ど

④この奨学金は、成績のいかんにかかわらず、経済的な必要度の高い学生
あた

に与えられる。
く ば しょ ろ じょう きつ えん きん し

⑤この区では、場所のいかんにかかわらず路上喫煙は禁止です。
接続 N(の)+いかんによらず
かたち
▶「N(の)いかんによらず・いかんにかかわらず」の形で、「Nがどうであっても、それに関係
せい りつ あらわ

なく後のことが成立する」という意味を表す。

14 8 ~をものともせず(に) ★1

【~に負けないで】
やま だ せん しゅ けっ しょう せん

①山田選手はひざのけがをものともせず決勝戦に出た。
もう はん たい いし だ
②家族の猛反対をものともせずに、石田さんは会社をやめて料理屋を開い
た。

171
むら ひと びと そう なん たす ふう う

③村の人々は山で遭難した人を助けるため、風雨をものともせずに出発し
た。
接続 N+をものともせず(に)
こん なん ま ゆう かん む あらわ

▶1)「困難に負けないで、何かに勇敢に立ち向かう」という意味を表す。
わ しゃ じ しん こう い

 2)話者自身の行為には使わない。

14 9 ~をよそに ★1
かん けい

【~を自分とは関係ないものとして】
き たい かれ けっ きょく せい かつ つづ

①家族の期待をよそに、彼は結局大学には入らずにアルバイト生活を続けて
いる。
ろう じん てい しょ とく しゃ そう ふ あん ぞう ぜい

②老人や低所得者層の不安をよそに、ふたたび増税が計画されている。
いそが はたら ひとり う こ
③忙しそうに働く人々をよそに、彼は1人マイペースで自分の研究に打ち込ん
でいた。
ちゅう こう ねん て が

④うちの父は、中高年のパソコンブームをよそに、今でも手書きの手紙をてい
ねいに書く。
接続 N+をよそに
ふ つう ば あい

▶「~を自分に関係のあることと、とらえるのが普通だが、この場合は自分とは関係ない
ものとして」という意味で使う。

14 10 ~はいざしらず・~ならいざしらず ★1
れい がい

【~は特別だから例外だが】
び じゅつ かん
①「美術 館はこんでいるんじゃないかしら」
ど にち だい じょう ぶ
「土日はいざしらず、ウイークデーだから大丈夫だよ」
ゆる
②知らなかったのならいざしらず、知っていてこんなことをするなんて許せない。
かみ さま ふ つう にん げん あす お

③神様ならいざしらず、普通の人間には明日何が起こるかさえわからない。ま
さき

して1年先のことなんて……。

172
じょ し ふ つう けい

接続 N(+助詞)+はいざしらず  N(+助詞)/普通形(+の)(ナA・ナA
なの/N・Nなの)+ならいざしらず
ば あい じょ がい

▶「その場合は別だが」と除外してしまうときの言い方。

173
む かん けい む し れい がい れん しゅう
14 無 関係・無 視・例 外 練 習

A
ただ ほう えら

どちらが正しいですか。正しい方を選びなさい。
こた
答えはこちら
★2
ちゅう や と えい ぎょう

1.コンビニは昼夜{a.を問わず、 b.はさておき、}営業している。
ごう かく じゅ けん

2.合格するかどうか{a.はともかくとして、 b.もかまわず、}いちおう受験して
みるつもりだ。
かい ちょう せき にん

3.会長の責任問題{a.を問わず、 b.はさておき、}今はどうやって会をまと
めるかを考えよう。
さい きん た にん

4.最近、他人がどう思うか{a.はさておき、 b.もかまわず、}電車の中で物
を食べている人を見かける。
めん せつ けっ か さい ひ つう ち

5.面接の結果は、採否{a.にかかわらず、 b.はともかく、}手紙で通知し
ます。
★1
やま だ か てい じ じょう かれ い どう

6.山田さんの家庭事情{a.にかかわらず、 b.をよそに、}会社は彼を異動
させた。
い とう けい ざい てき こん なん ちから
7.伊藤さんは経済的困難{a.もかまわず、 b.をものともせず、}いつも力
づよ

強く生きている。
し あい てん こう
8.サッカーの試合は天候{a.はさておき b.のいかんによらず}行われます。
あお やま いけ だ

9.きちょうめんな青山さん{a.ならいざしらず、 b.はさておき、}あの池田さ
んがあの時のメモを持っているはずがないでしょう。

B ★2・★1
こと ば つか つぎ ぶん かん せい ひと かい
    の中の言葉を使って、次の文を完成させなさい。1つの言葉は1回し
か使いません。

174
こた
答えはこちら

a.もかまわず b.にかかわらず c.をものともせずに d.よそに e.とも
かく f.はいざしらず g.はさておき

 わたしの友だちはみんな、うちの家族はおもしろいと言う。おもしろいかどうか
へん たし てい ねん す

は(1.  )、ちょっと変なことは確かだ。まず、父だ。父はもう定年を過ぎたの
に、仕事があるない(2.  )、毎日どこかへ出かけていく。いったいどこへ行くの
かみ さま つぎ おく
かは、神様(3.  )、家族のだれも知らない。次は、母。母は、「あそこの奥さ
きん じょ し せん き かざ

んは……」という近所の人たちの視線を(4.  )、毎日着飾ってショッピング
かみ た にん

だ。姉は朝、時間がないからと言って髪もとかさずに家を出ていく。きっと、他人
めい わく ちが

の迷惑(5.  )、電車の中で長い髪をとかしているに違いない。弟はどうかと
か てい かん きょう ひと すじ よる

いうと、こんな家庭環境(6.  )、勉強一筋だ。こんな家族でも、夜になると
なんとなく集まって、おしゃべりする。さて、家族のこと(7.  )、わたしもそろそ
さい さが たび

ろ25歳。自分探しの旅に出ようか。

175
れい じ

15 例示
Giving Examples
举例
예시
れい あ い かた
例を挙げたいときはどんな言い方がありますか。

知っていますか
こと ば つか ぶん かん せい

    の中の言葉を使って、文を完成させなさい。
こた
答えはこちら

a.とか b.や c.にしても d.やら e.にしろ
つくえ し りょう ず めん いろ えん ぴつ お

1.机の上には資料や図面  色鉛筆などが置いてある。
りょ こう ゆう

2.ただぶらぶらしていないで、本を読むとか旅行をする  、もっと休みを有
こう つか

効に使ったらどうですか。
た ろう じ ろう うん どう にが て

3.太郎にしても次郎  、うちの子はどうしてみんな運動が苦手なんだろう。
かん じ みっ も じ おぼ

4.日本語では漢字やらひらがな  、3つも文字を覚えなければならない。
てん あ や りょう り ひ か げん たい せつ

5.天ぷらを揚げるにしろ、ケーキを焼く  、料理は火加減が大切だ。

つか

使えますか
ただ ほう えら

どちらが正しいですか。正しい方を選びなさい。
こた
答えはこちら

1.決まったら{a.メールするやらファクスするやらして b.メールするとかファク

スするとかして}知らせてください。
さくら うめ さ はな す
2.わたしは{a.桜とか梅とかいった b.桜やら梅やらいった}木に咲く花が好
きだ。

176
にん き

3.あけみさんとかミナさんとか、{a.クラスにはいません。 b.クラスには人気
もの おお

者が多い。}
せん もん
4.大学にせよ専門学校にせよ、{a.あなたはどちらに行くのですか。 b.行く
もく てき も

なら目的をはっきり持ちなさい。}
かれ へ や おお がた こう きゅう たか

5.彼の部屋には大型テレビやら高級ソファやら、{a.高そうなものがいっぱいあ
る。 b.何もない。}

177
れい じ

15 例示
れい あ

例を挙げたいとき
1 ~とか~とか
★3
2 ~にしても~にしても
3 ~といった
4 ~にしろ~にしろ・~にせよ~にせよ
★2
5 ~やら~やら
6 ~というか~というか
7 ~なり~なり
8 ~といい~といい
★1
9 ~といわず~といわず
10 ~であれ~であれ・~であろうと~であろうと

15 1 ~とか~とか ★3

【~や~など】
さむ や さい にく とう ふ もの つく
①寒い日は、野菜とか肉とか豆腐とかをいっぱい入れたなべ物を作ります。
おや あ せん ぱい そう だん はや しん ろ き

②親と話し合うとか 先輩に相談するとかして、早く進路を決めなさい。
くわ しら
③わからないところは、詳しい人に聞くとかネットで調べるとかしてください。
お がわ り こん いえ ほん とう

④小川さんが離婚するとか 家を出たとかいう話を聞きましたが、本当ですか。
す い

⑤好きだとかきらいだとか言わないで、ちゃんと食べなさい。
ふ つう けい
接続 N/Vる/普通形+とか
ほう ほう どう るい ぐ たい れい しめ い かた

▶1)あるものごとや方法の同類の具体例をいくつか示したいときの言い方。
ば あい かたち

 2)②③のように方法の具体例の場合は「~とか~とかして」の形になる。また、④の
ように「~とか~とかいうN」の形もよく使う。

178
たい りつ こと ば か はつ げん ない よう

 3)⑤は「~とか~とか言う」の形で、対立する言葉やいろいろに変わる発言内容を
なら か ひ なん ぶん

並べて、言うことがいつも変わってはっきりしないことを非難する文。

15 2 ~にしても~にしても ★3

【~でも~でも】
も もの

①めがねにしてもバッグにしても、あの人の持ち物はみんな高そうだ。

②ハンバーガーにしてもピザにしても、わたしが好きなものはみんなカロリーが高
い。
さん せい はん たい り ゆう

③賛成するにしても反対するにしても、ちゃんと理由を言ってください。
じゅう どう

④柔道にしろサッカーにしろ、スポーツにけがはつきものです。
ゆう しゅう ゆう こう つか

⑤リンさんにしろカンさんにしろ、優秀な人たちはみんな時間を有効に使ってい
る。
かい さん か へん じ はや ほう

⑥クラス会に参加するにしろしないにしろ、返事は早く出した方がいい。
し てつ しゃ ない れい だん ぼう しょう か すす

⑦JRにせよほかの私鉄にせよ、車内の冷暖房の省エネ化がなかなか進まな
い。
かつ どう かつ どう

⑧アルバイトにせよボランティア活動にせよ、学校外での活動は、きびしいけれ
で あ

どもいろいろな人に出会えておもしろい。
接続 Vる/N+にしても・にしろ・にせよ
れい あ ぜん ぶ い つか
▶1)「~でも~でも」と例をいくつか挙げて「その全部にあてはまる」と言いたいときに使
う。
たい りつ ふた ば あい か てい ば あい おな

 2)③⑥のように、対立する2つの場合を仮定して、どちらの場合でも同じことが言え
ると言いたいときにも使う。
かた

 3)4「~にしろ~にしろ・〜にせよ〜にせよ」は「~にしても~にしても」より硬い言い
かた
方。

   →18課8「~にしても・~にしろ・~にせよ」/21課3「~にしても・~にしろ・~
にせよ」

179
15 3 ~といった ★2

【~のような】
から

①インド料理やタイ料理といった南の国の食べ物には辛いものが多い。
ぜん めん きん えん のぞ
②駅とかレストランとかいったところでは、全面禁煙が望ましい。
こ や さい

③かぼちゃ・にんじん・ピーマンといった色の濃い野菜は体にいいらしい。
接続 N+といった
かたち どう るい ぐ たい れい しめ

▶1)「~といったN」の形で、あるものごとの同類の具体例をいくつか示したいときの言い
よう ほう

方。1「~とか~とか」と意味・用法が大体同じ。
 2)「~とか~と(か)いった」の形で使うことが多い。

15 4 ~にしろ~にしろ・~にせよ~にせよ ★2

【~でも~でも】
よう ほう

▶2「~にしても~にしても」と意味・用法が同じ。

   →18課8「~にしても・~にしろ・~にせよ」/21課3「~にしても・~にしろ・~
にせよ」

15 5 ~やら~やら ★2

【~や~など】
しゅう まつ いそが

①週末は、そうじやらせんたくやら家の用事がたくさんあって、けっこう忙しいので
す。
つくえ かみ お
②机の上には紙くずやらノートやらのりやらがごちゃごちゃ置いてある。
かな はん のう

③びっくりするやら 悲しむやら、ニュースを聞いた人たちの反応はさまざまだった。
い にゅうしょう くや ふく ざつ

④マラソンで3位に入賞したとき、わたしはうれしいやら悔しいやら 複雑な気持
ちだった。
接続 Vる/イAい/N+やら
ひと ふた れい あ
▶1)まだほかにもいろいろあるが、まず1つ、2つの例を挙げたいときに使う。

180
せい り

 2)いろいろなものや気持ちがあって整理できないという気持ちで使うこともある。

15 6 ~というか~というか ★2

【~と言ったらいいのか~と言ったらいいのか】
べっ そう
①「山の方に別荘をお持ちなんですって」
こ や しゅう まつ す

「ええ、まあ、別荘というか小屋というか、たまに週末を過ごしに行くだけなん
ですがね」
いそが な たい へん

②会社の仕事は、 忙しいというかきびしいというか、まだ慣れないので大変で
す。
じゅうぎょう いん かん

③この店の従業員は親切というかよく気がつくというか、とにかくみんな感じがい
い。
さん しょう

接続 ▶2)参照
わ だい ひと だん てい さ こと ば

▶1)話題になっているものごとについて、1つの言い方での断定を避けて、いろいろ言葉
か せつ めい
を変えて説明してみる言い方。
せつ ぞく と あ ば あい
 2)接続は、取り上げようとする言葉にそのまま続ける場合が多い。

15 7 ~なり~なり ★1

【~でもいい~でもいい】
はん たい さん せい

①だまっていないで、反対するなり賛成するなり意見を言ってください。
へ や
②となりの部屋の人がうるさいので、朝早く起きて勉強するなり図書館で勉強
ば しょ

するなり、勉強の場所を考えなければならない。
まよ せん ぱい か ちょう そう だん
③そのことなら、迷っていないで先輩になり課長になり 相談してみたらいいじゃ
ない。
れき し かん けい し りょう し りょう しつ そう だん しつ

④歴史関係の資料なら、地下の資料室なり相談室なりで聞いてみてくださ
い。
じょ し
接続 Vる/N(+助詞)+なり

181
れい あ

▶1)「~でもいい~でもいい、何か」と考えられる例を挙げる言い方。
か こ あ ふく

 2)過去のことには使えない。また、「何でもいいけど」という意味合いを含むときがある
め うえ たい

ので、目上の人に対してはあまり使わない。

15 8 ~といい~といい ★1

【~も~も】
こう せい りょく かれ さく ひん さい ゆう しゅう
①デザインの構成力といい色の使い方といい、彼の作品が最優秀だと思う。
し かく ちち おや

②ひたいの広いところといいあごの四角いところといい、この子は父親にそっくり
だ。
こと ば するど ひょう げん ふか どく とく

③彼の書くものは、言葉の使い方の鋭さといい表現の深さといい、彼独特のも
のだ。
こ じん じょう ほう りゅうしゅつ む き めい こう げき から じ けん

④個人情報の流出といい無記名の個人攻撃といい、ネットに絡んだ事件は
えい きょう かん たん かい けつ

影響が大きく、簡単には解決できない。
接続 N+といい
こと がら れい と てん わ しゃ ひょう か

▶ある事柄について、いくつかの例を取り上げて「どの点から見ても~だ」と話者の評価を
言いたいときに使う。

15 9 ~といわず~といわず ★1
く べつ

【~も~も区別なく】
かれ へ や つくえ かみ
①彼の部屋は机の上といわず下といわず、紙くずだらけです。
②手といわず足といわず、子どもは体中どろだらけで帰ってきた。
き しゃ やま だ こく ない かい がい しゅ ざい と まわ

③新聞記者の山田さんは国内といわず海外といわずいつも取材で飛び回って
いる。
しん ぱい よる

④母はわたしのことが心配らしく、昼といわず 夜といわず電話してくるので、ちょ
こま

っとうるさくて困る。
接続 N+といわず

182
れい あ きょう ちょう

▶いくつか例を挙げて、「~も~も区別なく、どこも(いつも・どれも・みんな、など)」と強調
して言いたいときに使う。

15 10 ~であれ~であれ・~であろうと~であろうと ★1

【~でも~でも】
にち じょう せい かつ よう ひん

①食べ物であれ日常の生活用品であれ、むだな買い物はやめたいものです。
こう こく き ほん てき じゅう よう
②ファッションであれ 広告であれ、デザインは基本的なコンセプトが重要だ。
はっ ぴょう ひつ よう

③レポートを書くのであれ、研究発表をするのであれ、十分なデータが必要
だ。
きょう いく か てい しょう らい

④学校教育であろうと家庭教育であろうと、長い目で子どもの将来を考えた
方がいい。
あそ かれ せい

⑤仕事であろうと遊びであろうと、彼はいつも精いっぱい楽しんでやっている。
接続 N+であれ・であろうと
れい あ ぜん ぶ
▶1)「~でも~でも」と例をいくつか挙げて「その全部にあてはまる」と言いたいときに使
う。
どう よう

 2)同様の意味を持つ2「~にしても~にしても」、4「~にしろ~にしろ・〜にせよ〜に
かた
せよ」よりもさらに硬い言い方。

   →21課5「~であれ・~であろうと」

183
れい じ れん しゅう
15 例 示 練 習
こと ば つか つぎ ぶん かん せい ひと かい
    の中の言葉を使って、次の文を完成させなさい。1つの言葉は1回し
か使いません。
こた
答えはこちら
★3・★2

a.にしても~にしても b.やら~やら c.とか~とか

1.パーティーでは、すし  サンドイッチ  食べきれないほどのごちそうが出
た。
まち す つう きん べん り

2.この町は、住む  通勤する  、便利でいいですね。
あつ す

3.わたしはインド  タイ  いった暑い国が好きだ。
★2・★1

a.にしろ~にしろ b.や~といった c.といわず~といわず
めい しょ うえ の あさ くさ あたま う

4.東京の名所といえば、上野  浅草  町がすぐ頭に浮かぶ。これらの
した まち よ ひと びと した こう えん

町は東京の「下町」と呼ばれ、人々に親しまれている。上野には公園や
び じゅつ かん どう ぶつ えん せん そう じ てら
美術 館や動物園があり、浅草には「浅草寺」という有名なお寺がある。ま
ふる のこ
た、上野  浅草  、古くからの店がたくさん残っていて、おもしろい。
きゅう じつ ふ だん かん こう きゃく

特に浅草は、休日  普段の日  、いつも観光客でにぎわっている。
★2・★1

a.なり~なり b.であろうと~であろうと c.というか~というか
しょう たい

5.だれかの家に招待されたときは、後でカードを送る  電話をする  し
れい あらわ
てお礼の気持ちを 表すといい。
いの うえ

6.「井上さんて、おもしろい人でしょう?」
か み りょく てき

「おもしろい  ちょっと変わっている  、でも、なかなか魅力的な人で
すね」

184
た にん

7.自分の子  他人の子  、いけないことはいけないと言える大人であり
たい。
★1

a.であれ~であれ b.なり~なり c.といい~といい
し てつ こ しょう じ こ こま

8.JR  ほかの私鉄  、故障や事故が多いのは困る。
じ けん しゅう へん きゅうきゅう しゃ

9.駅で何か事件があったらしく、駅の中  周辺  、人や救急車などで
いっぱいだった。
れん きゅう うみ やま ところ

10.連休には、海  山  、どこか空気のきれいな所へ行きたい。

185
てい ど きょうちょう

16 程度の強調
Emphatic Expressions
对程度的强调
강조
い み つよ い かた
意味を強くしたいときは、どんな言い方がありますか。

知っていますか
こと ば つか ぶん かん せい

    の中の言葉を使って、文を完成させなさい。
こた
答えはこちら

a.こそ b.くらい c.さえ d.など e.として
はや し ごと き や ちん はら

1.早く仕事が決まらないと、家賃  払えなくなる。
ま ちが みと ゆう き たい せつ

2.間違いを認める勇気  が大切だ。
かれ い けん さん せい ひとり

3.彼の意見に賛成する人は、1人  いなかった。
なっ とう

4.「納豆  食べたくない」という人は日本人にもいる。
5.その人がどんな人か、ちょっとつきあった  ではわからない。

つか

使えますか
ただ ほう えら

どちらが正しいですか。正しい方を選びなさい。
こた
答えはこちら
か ちょう ちい ゆる きび

1.課長は{a.小さいミスこそ許さない b.小さいミスさえ許さない}厳しい人
だ。
め だま や つく

2.目玉焼きぐらいわたしにも{a.作れます。 b.作れません。}
い しん
3.あの人の言うことなんか{a.信じられない。 b.信じられる。}

4.子どもじゃないんだから{a.ジュースさえ飲みたい。 b.ジュースなんか飲

186
みたくない。}
い けん かい ぎ ひと と

5.わたしの意見は会議で何 1つとして{a.取り上げられた。 b.取り上げら
れなかった。}

187
きょう ちょう

16 強調Ⅰ
い み つよ

意味を強くしたいとき
1 ~こそ
★3 2 ~さえ・~でさえ
3 ~まで
4 ~てこそ
★2
5 ~てまで・~までして
6 ~すら・~ですら
7 ~というもの(は)
★1 8 ~あっての
9 ~にして
きわ

10 ~極まる・~極まりない

16 Ⅰ・1 ~こそ ★3
さが

①この本こそ、わたしが探していた本です。とうとう見つけました。
いもうと せ わ

②「妹がいつもお世話になっております」
「いえ、こちらこそ」
こま あか き も も たい せつ
③困ったときにこそ明るい気持ちを持つことが大切なのだ。
じょ し

接続 N(+助詞)+こそ
く べつ きょう ちょう つか
▶1)大切なことを「ほかのことでなく、これなのだ」と区別して強調したいときに使う。
い み つか かた
 2)マイナスの意味を強調する使い方はしない。
まる あん き
   ╳丸暗記こそやりたくない。

16 Ⅰ・2 ~さえ・~でさえ ★3

188
【~も】
あし いた た

①足が痛くて、立っていることさえできない。
さび まち あさ ゆう とお

②ここは寂しい町だ。朝夕でさえ、人が通らない。
しん ゆう し

③えり子は大学をやめることを親友のはな子にさえ知らせなかった。
さる おや は みが かた おし

④猿でさえ親が子どもに歯磨きのやり方を教えるそうだ。
じょ し

接続 N(+助詞)+さえ・でさえ
きょく たん と い み つか めい し

▶極端なものごとを取り出して「ほかのことはもちろん」という意味に使う。②のように名詞
ふく し てき つか ば あい しゅ かく おお

を副詞的に使う場合と、④のように主格につく場合には「でさえ」となることが多い。

16 Ⅰ・3 ~まで ★3

【~も/~そんなものも】
うたが

①お父さんまでわたしを疑うの。
かん じ べん きょう しん ぶん

②漢字の勉強をがんばったので、アメリカ人のぼくが1年で新聞まで読めるよう
になった。
か ぞく せい かつ ぎ せい かい しゃ し ごと

③家族との生活まで犠牲にして、会社のために仕事をするつもりはない。
じ けん つま めい わく

④今度の事件では、妻の両親にまで迷惑をかけてしまった。
じょ し
接続 N(+助詞)+まで
かたち きょく たん と あ ひく てい ど

▶「~まで…」の 形で、極端なことを取り上げて「より低い程度のものも…だが、こんな高
い かた おどろ き も ぶん

い程度の~も…」と言いたいときの言い方。話す人の驚きの気持ちが入った文が多
い。

16 Ⅰ・4 ~てこそ ★2

①スポーツはそのスポーツをやってみてこそ、おもしろさがわかる。
の し ぜん うつく

②野の花は自然の中にあってこそ、美しい。
③けんかをしてこそ、ほんとうの友だ。

189
接続 Vて+こそ
けっ か

▶「~してはじめて、…といういい結果になる。何かがわかる」と言いたいときに使う。「~
かた

するまでは、わからない」という意味になる。硬い言い方。

16 Ⅰ・5 ~てまで・~までして ★2

【~もして/そんなこともして】
おさな はな りゅう がく

①幼い子どもたちと離れてまで、留学したいとは思わない。
わ だい

②話題の本だから読みたいが、高い本だから、買ってまで読みたいとは思わな
い。
かれ いえ で

③映画の仕事は彼が家出してまで、やりたかったことなのだ。
よ ほう りつ い はん

④いつの世にも、法律違反までして、お金をもうける人がいる。
しゃっ きん

⑤車がほしいが、借 金までして買いたいとは思わない。
接続 Vて+まで  N+までして
きょく たん あ てい ど きょう ちょう しゅ
▶1)極端なものごとを挙げて「こんな程度のこともして」と強調する言い方。「極端な手
だん わ しゃ

段を使って」という話者の気持ちのこもった言い方。
しゅ ちょう はん だん ひょう か

 2)話者の主張・判断・評価を言うことが多い。

16 Ⅰ・6 ~すら・~ですら ★1

【~も/~でも】
さ とう わか しょく ひ けん やく つづ

①佐藤先生は若いころ食費すら倹約して、研究を続けられたそうだ。
かれ でん き く
②彼らは研究のために、電気すらない山の中で3か月間暮らした。
③子どもですらわかるようなことが、なぜ大人である彼にわからないのだろうか。
いそが しゅう まつ やす
④このところ 忙しくて、週末ですら 休めない。
じょ し

接続 N(+助詞)+すら・ですら
きょく たん れい と あ

▶1)極端な例を取り上げて「ほかはもちろん」と言いたいときに使う。Ⅰ・2「~さえ」と同じ

190
ぶん ご てき ひょう げん

ように使うが「~さえ」より文語的な表現。
しゅ かく ば あい めい し ふく し てき

 2)③のように主格につく場合と、④のように名詞を副詞的に使う場合には「~です
ら」となることが多い。

16 Ⅰ・7 ~というもの(は) ★1

【~という長い間ずっと】
①夏休みになってからというもの、パソコンゲームばかりしている。
ゆくえ ふ めい
②子どもが行方不明になってからの10年というもの、子どものことを思わない日
はない。
てき ここ ち

③敵につかまってからの1か月というものは、生きた心地がしなかった。
けっ こん かの じょ しあわ

④結婚してからというものは、彼女は生まれかわったように明るくなって、 幸せに

暮らしている。
き かん あらわ こと ば

接続 期間を表す言葉/Vてから+というもの(は)
じょう たい つづ かん じょう
▶期間を表す言葉や「Vてから」について、同じ状態がずっと続いていることを感情をこめ
あと けい ぞく ぶん えい たん てき
て言う。後には継続を表す文が来る。「~というもの」に「は」がつくと、より詠嘆的にな
る。

16 Ⅰ・8 ~あっての ★1

【~があるから成り立つ】
どく しゃ こう れい しゃ ふ げん だい かつ じ

①読者あっての新聞なのだから、高齢者が増えた現代では活字を大きくする
はい りょ か

などの配慮が欠かせない。
やま した
②山下さんがアメリカへ行くと聞いたが、山下さんあってのわたしたちのクラスだ。
かれ さび

彼がいなくなると寂しくなる。
し りょう しつ けん きゅう じょ じゅう じつ
③資料室あっての 研究所だ。資料室を充実させなければ、研究所を新しく作
る意味はない。
接続 N+あっての

191
かたち な

▶「~あっての…」の形で、「~があるから…もできる、…が成り立つ」「~がなければ…は
きょう ちょう

成り立たない」ということを強調する言い方。

16 Ⅰ・9 ~にして ★1

【~だから/~でも】
え どく そう てき せん もん か

①この子の絵は独創的ですばらしい。専門家にしておもしろいと言わせたほど
だ。
こ どく かん さっ か

②人のこのような孤独感はあの作家にしてはじめて書けるものである。
さく ひん いち りゅう かの じょ むずか

③この作品は一流のバレリーナの彼女にして難しいと言わせるほど難しいもの
らしい。
接続 N+にして
かたち てい ど すす
▶「~にして…」の 形で、「~まで程度が高くなって…」または「~ほど程度が進んだNだ
か のう ふ か のう
から可能・不可能」ということを言いたいときに使う。

きわ

16 Ⅰ・10 ~極まる・~極まりない ★1

【この上なく~だ】
たい ど

①あの人のわがまま極まる態度にはがまんができない。
ゆう せん せき おお ごえ けい たい まった
②電車の優先席で大声で携帯電話で話すとは、全く不作法極まりない。
たの やく そく おく しつ れい

③自分から頼んでおいて約束の時間に遅れるとは、失礼極まりない。
むす こ りょう しん てい ちょう きわ じょう とど
④息子にけがをさせた子のご両親から丁重極まるわび状が届いた。
接続 ナA+極まる
ひ じょう

▶1)「~極まる・~極まりない」はどちらも「この上なく~だ・非常に~だ」という意味。
わ しゃ かん じょう てき

 2)話者が感情的な言い方をするときに使われることが多い。古い言い方。

192
きょう ちょう

16 強調Ⅱ
い み つよ

意味を強くしたいとき
1 ~など・~なんか・~なんて
★3
2 ~くらい
★2 3 ~として~ない
4 ~たりとも~ない
★1
5 ~までだ・~までのことだ

16 Ⅱ・1 ~など・~なんか・~なんて ★3

【~のようなものは】
わる ぐち い

①エレベーターの中で人の悪口など 言うものではない。

②ピーマンなど 好きじゃないという人は多い。
もん だい かん たん

③こんな問題なんか簡単だよ。だれでもできるよ。
じょう ず

④わたしなんか何も上手にできません。

⑤ケンになんてもう会いたくない。
じょ し

接続 N(+助詞)+など
つよ ひ てい き も かんが あらわ ぶん お

▶1)「~」を強く否定する気持ちや大したものではないと考える気持ちを表す。文の終
てき い かた おお

わりでは否定的な言い方をすることが多い。
かい わ てき

 2)「~なんか・~なんて」はくだけた会話的な言い方。

16 Ⅱ・2 ~くらい ★3
かる かん たん

【~のような軽いことや簡単なこと】
い しゃ おも かい ふく はや ある かる うん どう はじ
①医者「思ったより回復が早いから、歩くくらいの軽い運動から始めてください」

193
かい

②この本はむずかしくて、1回ぐらい読んでもわからない。
きみ はたち
③君ももう20歳になって大人なんだから、あいさつぐらいちゃんとしなさい。
しゅく だい じ ぶん て つだ

④宿題ぐらい自分でしなさい。もう手伝ってあげないよ。
ふ つう けい
接続 N/V・Aの普通形(ナAな)+くらい
かる さい てい げん あらわ めい し ば

▶①②では「~」という軽いこと、③④では「~」という最低限のことを表す。名詞につく場
あい かつ よう ご つか おお
合は「ぐらい」、活用語につく場合は「くらい」を使うことが多い。

   →10課Ⅰ・2「~くらい・~くらいの・~くらいだ」

16 Ⅱ・3 ~として~ない ★2

【~も~ない】
や そ ふ ぼ まい のこ

①火事で焼けてしまったので、祖父母の写真は1枚として残っていない。
きみ

②ぼくは1日として君のことを考えない日はない。
よ ひとり せき ゆず

③電車の中でお年寄りが立っていたが、だれ1人として席を譲ろうとしなかっ
た。
じょ すう し
接続 1+助数詞+として~ない
かたち さい てい たん い あ ぜん ひ てい

▶1)「1+助数詞」という形で最低の単位のものを挙げて全否定を強く言う言い方。
ぎ もん し

 2)③のように疑問詞を前につけて「疑問詞+1+助数詞+として~ない」の形で使
うことが多い。

16 Ⅱ・4 ~たりとも~ない ★1

【~も~ない】
な た なか くん おも で たの
①亡くなった田中君の思い出を書くように頼まれたが、思い出すのがつらくて1
ぎょう

行たりとも書く気になれない。
はし かん せい よ てい び にっ すう こう じ おく
②橋の完成予定日までの日数を考えると、工事を1日たりとも遅らせることは
できない。

194
よ さん かぎ かい ぎ けい ひ む だ

③予算が限られているので、会議に使う経費を1円たりとも無駄にしないよう
に気をつけなければならない。
じょ すう し

接続 1+助数詞+たりとも~ない
さい てい たん い あ さい しょう

▶「1+助数詞」という最低の単位のものを挙げて、「最低・最小のものも~ない」という
わ しゃ ひ てい あらわ

話者の強い否定の気持ちを表す。

16 Ⅱ・5 ~までだ・~までのことだ ★1

【~しただけなのだ】
せん ぱい おそ

①「もしもし、あ、先輩。こんばんは。何かあったんですか。こんな遅い時間に」
「いえ、今日会ったとき元気がなかったから、気になって電話したまでなんだけ
ど」
②「そんなにたくさんおせんべいを買ってどうするの」
こ きょう なつ

「ああ、故郷のものなので、懐かしくてつい買っちゃったまでのことなんです」
さび こと ば

③「あなたがいないと寂しくなる」と言ったわたしの言葉に特別な意味はありませ
かれ

ん。ただ、彼をなぐさめようと思って言ったまでです。
接続 Vた+までだ
じ じょう り ゆう い と わけ
▶「ただそれだけの事情や理由で、特別な意図はない」と言い訳をしたいときの言い方。

   →29課8「~までだ・~までのことだ」

195
てい ど きょうちょう れん しゅう
16 程 度の 強 調 練 習

A
こと ば つか つぎ ぶん かん せい ひと かい

    の中の言葉を使って、次の文を完成させなさい。1つの言葉は1回し
か使いません。
こた
答えはこちら
★3

a.こそ b.さえ c.まで d.など e.くらい
べん きょう つ たい せつ おも

1.外国語の勉強は、毎日の積みかさね  が大切だと思う。

2.1度や2度先生にしかられた  で、がっかりしてはだめですよ。しっかりし
て。
あ ひつ よう き

3.これについてはもう話し合う必要  ない。もう決まったことだ。
もの がたり けい ざい れき し まん が

4.物 語だけでなく、経済や歴史  漫画になっている。
おん せい つ でん し じ しょ こう こく

5.(音声付き電子辞書の広告)
りょ こう だい じょう ぶ
「外国旅行も、これ  あれば大丈夫!」
★3・★2

a.にさえ b.まで c.こそ d.なんて e.として
いそが やす
6.この1か月は 忙しくて、1日  ゆっくり休めなかった。
か ちょう き い おも
7.課長のイエスマンになって  課長に気に入られようとは思わない。
しん ぶん ち ほう ばん じ こ お

8.新聞の地方版  出ないような小さい事故が毎日たくさん起こっている。
こと ば ほん とう り かい
9.その国のことは言葉がわかるようになって  本当に理解できるんじゃない
か。
か げん い しん

10.いつもいい加減なことばかり言っているあの人のこと  信じません。
★1

196
a.すら b.にして c.というもの d.あっての e.までだ
ぎょう きゃく さま わす

11.サービス業というものはお客様  仕事だから、そのことを忘れないように。
むす こ はら

12.東京の学校に行っている息子から、「電気代を払うお金  なくなった」と
こま

言ってきた。困ったものだ。
たん しん ふ にん おっと れん らく

13.単身赴任の夫から、この3週間  連絡がない。どうしたのだろうか。
でん とう こう げい けい けん しょく にん か のう

14.伝統工芸というのは、経験30年という職人  はじめて可能な仕事なの
だろう。
15.「そのことなら、もう聞いているよ」
まん いち わす かく にん

「万一、忘れているといけないからと思って、確認した  よ」

B
こと ば つか つぎ ぶん かん せい ひと かい

    の中の言葉を使って、次の文を完成させなさい。1つの言葉は1回し
か使いません。
こた
答えはこちら
★2・★1
きわ

a.というもの b.まで c.極まる d.として e.あっての
やま だ き むら ひさ
山田「やあ、木村さん、久しぶり。元気?」
か うつ いそが

木村「うーん、課を移ってから(1.  )、 忙しくてね。1日(2.  )外出しない
日はないくらい」
き たい
山田「そりゃ、期待されて行ったんだからね。今や木村さん(3.  )課なんだろ
う?」
おお よる ねむ

木村「大げさねえ。でも、このごろ夜よく眠れないことがあるのよ」
こわ はたら

山田「それはよくないよ。体を壊して(4.  )会社のために働くっていうのは問
題だよ。くれぐれも気をつけなさいよ」
かん げき
木村「それは、ご親切(5.  )お言葉、感激するわ」

197
わ だい

17 話題
Topics
话题
화제
い かた
あることを話題にするときは、どんな言い方がありますか。

知っていますか
こと ば つか ぶん かん せい

    の中の言葉を使って、文を完成させなさい。
こた
答えはこちら

a.というのは b.にかけては c.というと d.というものは e.といったら
おお ぜい ひろ こう てい あたま う

1.小学校  、大勢の子どもたちや広い校庭が頭に浮かびます。
2.友だち  ありがたいものだ。
せい さん かく けい ぺん おな なが
3.正三角形  、3辺が同じ長さの三角形のことである。
けっ しょう せん ま くや こと ば あらわ

4.決勝戦で負けたときの悔しさ  、言葉では表せない。
かれ はし ま

5.彼は走ること  だれにも負けないだろう。

つか

使えますか
ただ ほう えら

どちらが正しいですか。正しい方を選びなさい。
こた
答えはこちら
ふた に

1.「うりふたつ」というのは、 2つのものが{a.よく似ていることです。 b.よく似
ています。}
すい えい じ しん じょう ず

2.わたしは水泳にかけては、{a.自信があります。 b.あまり上手ではない
のです。}
こう そく す
3.校則というと、{a.わたしはあまり好きではありません。 b.まず、とてもきび

198
そう ぞう

しいものを想像します。}
ひとり く
4.{a.外国で1人で暮らすというものは、 b.外国で1人で暮らすということ
は、}大変ですね。
なつ あつ

5.この夏の暑さといったら、{a.ほんとうにひどかった。 b.それほどでもなかっ
た。}

199
わ だい

17 話題
あることを話題にするとき
1 ~というのは
★3
2 ~にかけては
3 ~とは
4 ~というものは・~ということは
5 ~といえば
★2 6 ~というと
7 ~はというと
8 ~といったら
9 ~のこととなると
★1 10 ~ときたら

17 1 ~というのは ★3

【~は】
い み

①「いたしかたがない」というのはどういう意味ですか。
うわ が ほ ぞん ぶん しょ てい せい

②パソコンで「上書き保存」というのは、文書を訂正して保存するという意味で
す。
た ねん そう ふゆ ね い はる め
③「多年草」っていうのは、冬になっても根だけは生きていて、春にまた芽を出
しょく ぶつ
す植物のことだよ。
④ねえ、「オゾン」って何?
あか じ しゅうにゅう し しゅつ おお
⑤赤字とは収入より支出が多いことです。
すい じょう き き たい じょう たい か みず

⑥水蒸気とは気体の状態に変わった水のことである。
おん しつ こう か ち きゅう おん ど じょう しょう
⑦温室効果ガスとは、CO2・メタン・フロンなど、地球の温度を上昇させるガス

200
のことである。
接続 N+というのは・とは
ご く い み てい ぎ い つか

▶1)ある語句の意味や定義を言うときに使う。「~というのは・ことだ・ものだ・という意味
かたち おお ほう か こと ば てき

だ」という 形をとることが多い。「~とは」の方が書き言葉的である。
かい わ

 2)くだけた会話では「~っていうのは・~って」という形になる。

17 2 ~にかけては ★3

【~では】
た なか じ む し ごと のう りょく
①田中さんは事務の仕事にかけてはすばらしい能力をもっています。
ちち つ とく い かわ づ むら じょう ず おも

②父は釣りが得意だ。川釣りにかけてはこの村で父より上手な人はいないと思
う。
あし はや じ しん わか か

③わたしは足の速さにかけては 自信があったのですが、若い人にはもう勝てま
せん。
接続 N+にかけては
そ しつ のう りょく かん じ しん い つか

▶「~の素質や能力に関しては自信がある、ほかよりすぐれている」と言いたいときに使
う。

17 3 ~とは ★2

【~は】
よう ほう
▶1「~というのは」と意味・用法が大体同じ。

   →30課12「~とは」

17 4 ~というものは・~ということは ★2

【~は】
①音楽というものはすばらしいものだなあ。
こ じん きょう ぎ し あい で まえ きん ちょう かん けい けん

②個人競技の試合に出る前の緊張感というものは、経験しないとわからない
だろう。

201
とお はな なつ

③ふるさとというものは遠く離れるといっそう懐かしくなる。
じょう ぶ
④体が丈夫だということはありがたいことだと思っています。
しゅう かん か たい へん

⑤長い間の習慣を変えるってことは大変だ。
じ ゆう じ かん じゅう ぶん
⑥自由時間が十分にあるということは、いろいろなことをやれるチャンスがあると
いうことだ。
た なか あす や

⑦田中さん、「明日からもう来ない」ってことは、つまり、この会社を辞めるという
ことですか。
ふ つう けい

接続 N+というものは  普通形+ということは
ほん しつ ふ へん てき せい しつ かん じょう こ の わ だい と あ

▶1)本質や普遍的な性質を感情を込めて述べるために、あることを話題として取り上げ
あと ぶん わ しゃ かん そう かん がい あらわ
るときに使う。後の文には話者の感想・感慨などを表す文が来ることが多い。
めい し う ば あい
 2)名詞を受ける場合には①~③のように「~というものは」、文を受ける場合には
かたち

④〜⑦のように「~ということは」の形になる。くだけた会話では⑤⑦のように「~っ
てことは」になる。
すい そく けつ ろん
 3)「~ということは」には⑥⑦のように、「~ということ」から考えられる推測やその結論
かく にん い よう ほう

・確認などを言いたいときに使う用法もある。

17 5 ~といえば ★2
わ だい

【~を話題にすれば】
こう よう き せつ
①今年もまた紅葉の季節になった。紅葉といえば、5年前に行ったカナダの紅
うつく わす
葉の美しさが忘れられない。
とう き
②今年こそいっしょにスキーに行きましょうね。スキーといえば、今度の冬季オリ
ンピック、楽しみですね。
たい ふう き ろく てき おお あめ

③「きのうの台風はすごかったねえ。記録的な大雨だったようだよ」
あつ そう とう

「記録的っていえば、今年の暑さも相当でしたね」
さん しょう
接続 ▶2)参照

202
ば わ だい う

▶1)その場のだれかが話題にしたこと、または自分の心に思い浮かんだことから、新しい
と あ

話題を取り上げるときの言い方。くだけた会話では③のように「っていえば」にな
る。
せつ ぞく こと ば つづ ば あい
 2)接続は、取り上げようとする言葉にそのまま続ける場合が多い。

17 6 ~というと A ★2
こと ば

【~という言葉を使うと】
こ と あたま う きょう と かま くら

①古都というとまず頭に浮かぶのは京都や鎌倉ですよね。
どう わ しゅ るい そう ぞう

②これは子どものための童話です。童話っていうとどんな種類の本を想像しま
すか。
くさ ばな けん きゅう かい や そう むずか

③わたしは草花研究会で野草の研究をしています。研究しているというと 難し
の やま しょく ぶつ かん さつ

いことをやっているようなイメージを持つでしょうが、野山を歩いて植物を観察
しているんです。
ふ つう けい

接続 N/普通形+というと
わ だい う
▶あることを話題にしたとき、すぐ浮かぶイメージを言う言い方。くだけた会話では②のよう
に「~っていうと」になる。

17 6 ~というと B ★2
いま い
【あなたが今言った~は】
①「じゃ、今度の会はアマゾンでやることにしようよ」
えき まえ

「アマゾンというと、駅前のコーヒーショップのことですか」
に もつ せい り
②「リーさんは荷物を整理して、もう国へ帰りましたよ」
もど
「帰ったっていうと、もう日本には戻らないということでしょうか」
③「ヤンさんの家族は今3人ですよ」
「というと、赤ちゃんが生まれたのですね」
さん しょう
接続 ▶2)参照

203
あい て こと ば う ない よう たし

▶1)相手の言った言葉を受けて、それが自分の思っている内容と同じかどうか確かめる
しょう りゃく せつ ぞく し てき ば あい

ときに使う。③のように「~というと」の「~」を省略して接続詞的に使う場合もあ
る。
と あ
 2)接続は、取り上げようとする言葉にそのまま続ける場合が多い。

17 7 ~はというと ★2

【一方~はどうかというと】
ぶん か けい か もく す とく い り か けい
①わたしは文科系の科目は好きだし得意なのですが、理科系の科目はという
まった

と、全くだめなんです。
けっ こん こ そだ いそが

②まわりの友だちはみんな結婚して子育てに 忙しそうです。わたしはというと、
し ごと ひま
仕事がおもしろくて結婚のことを考える暇がありません。
ほ いく しょ かず おお はば ふ ち いき

③ここ10年間で保育所の数は大幅に増えたようだ。しかし、わたしの地域はと
いうと、まったく増えていない。
じょ し

接続 N(+助詞)+はというと
たい ひ てき と ぶん たい りつ てき

▶あることを対比的に取り上げるときの言い方。前の文と対立的なことを言いたいときに
使う。

17 8 ~といったら ★2

【~は】
し せつ けん めい はたら ほん とう あたま さ
①この施設のスタッフたちの懸命な働きぶりといったら、本当に頭が下がる。
かれ

②彼はこの犬をとてもかわいがっている。そのかわいがり方といったら、あきれる
ほどだ。
いっ けん や ひとり と こわ
③山の中の一軒家にたった1人で泊まったんです。あのときの怖さといったら、
いま おも だ

今思い出してもゾッとします。
接続 N+といったら
おどろ かん どう かん じょう てい ど わ だい
▶驚いたり、あきれたり、感動したりなどの感情をもって、程度を話題にするときに使う。

204
17 9 ~のこととなると ★2
わ だい

【~の話題になると】
かわ かみ ねっ しん かがや

①川上君は仕事にはあまり熱心ではないが、車のこととなると目が輝く。
じ こ ちゅう しん てき はは おや おお
②自分の子どものこととなると、自己中心的になってしまう母親が多い。
きび やま だ かい ちょう まご か

③いつもは厳しい山田会長だが、孫のこととなると人が変わったようにやさしい
ひょう じょう

表情になる。
接続 N+のこととなると
ふ つう ちが たい ど あらわ
▶「~の話題・~の問題については普通とは違う態度を 表す」と言いたいときに使う。

17 10 ~ときたら ★1

【~は】
ばん

①うちの子ときたら、朝から晩までいたずらばかりしているんですよ。
まわ や くさ

②周りの家はみんなきれいなのに、わが家ときたら草がいっぱい生えている。
た なか くん

③田中君ときたら、毎日インスタントラーメンを食べているんだよ。体によくない
よね。
接続 N+ときたら
ひ なん ふ まん み ぢか わ だい

▶非難・不満の気持ちをもって身近なものを話題にするときに使う。

205
わ だい れん しゅう
17 話 題 練 習

A
こと ば つか つぎ ぶん かん せい ひと

    の中の言葉を使って、次の文を完成させなさい。1つの言葉はⅠ、Ⅱそ
かい
れぞれで、1回ずつしか使いません。
こた
答えはこちら
★3・★2

a.にかけては b.というものは c.というと d.といったら e.はという
と f.のこととなると


ふ ろ

時間(1.  )早くたってしまうものだ。今はもう秋。あたたかいお風呂がうれし
き せつ おん せん おも だ

い季節だ。お風呂といえば、去年行った温泉を思い出す。温泉(2.  )大き
う ふた

なお風呂を思い浮かべるが、そこは小さなお風呂が2つあるだけだった。しか
き も わす やど

し、そのお風呂に入ったときの気持ちのよさ(3.  )今でも忘れられない。宿
へん いち ばん じ まん かれ りょう り

の主人は「料理(4.  )この辺でここが一番だ」と自慢していた。彼は料理
はなし きゃく たの

(5.  )、話が止まらない。ほかの客たちはのんびり楽しんでいたが、わたし
いち にち じゅうつくえ む げん こう

(6.  )、一日中机に向かって原稿を書いていた。


おとうと いもうと なつ やす かい しゃ づと

弟や妹たちは今、夏休みだ。サラリーマンのわたし(1.  )、毎日会社勤め
りっ ぱ たて もの そう ぞう

だ。会社(2.  )、立派な建物を想像する人も多いが、わたしの会社はマン
はやし い
ションの1室である。マンションといえば、林さんが今のマンションを売りたいと言っ
うで と ち
ていた。林さんは腕のいいエンジニアなのだが、土地の売り買い(3.  )、まっ
む ち うで えい ぎょう

たく無知なのだ。わたしはそういうこと(4.  )腕のいい営業マンだから、林さん
ちから おも つね

の力になってあげられると思う。営業マン(5.  )、このように常に売り買いを
かんが ど よう にち よう し ごと す けい

考えているのだ。土曜も日曜もない。それでもわたしはこの仕事が好きだ。契

206
やく せい りつ い

約が成立したときのうれしさ(6.  )何とも言えない。

B
こと ば つか か せん ぶ ぶん い か ひと

    の中の言葉を使って、下線の部分を言い換えなさい。1つの言葉は1
かい

回しか使いません。
こた
答えはこちら
★3・★2・★1

a.にかけては b.というものは c.とは d.といえば e.といったら f.
のこととなると g.はというと h.ときたら
りゃく さん ぎょう せい かつ かん れん しゃ かい てき し ほん

1.インフラはインフラストラクチャーの略で、産業や生活関連の社会的資本の
ことである。
じ しん

2.ぼくはおいしいカレーを作ることは 自信がある。
こえ れん しゅう

3.となりのおばさんは毎日大きい声でカラオケの練習をして、とてもうるさい。
4.あの人のイラストのうまさは、プロみたいだ。
やま ぐち がく しゃ ねっ しん かた

5.山口さんはワインのことは、 学者のように熱心に語り出す。
いのち ふ し ぎ

6.命は不思議なものですね。
す こく ない ど

7.わたしは旅行が好きで国内はあちこちよく行くのですが、外国は、まだ1 度
も行ったことがないんです。
わ しょく てい しょく
8.和食定食は、やはりさしみとてんぷらですかね。これがなければ和食ではな
いみたいだなあ。

207
ぎゃく せつ じょう ほ

18 逆接・譲 歩
Contradiction/Concession
逆接,让步
역접/양보
こと がら とう ぜん い い かた
前の文の事柄から考えて当然とはいえないことを言いたいときは、どんな言い方
がありますか。

知っていますか
こと ば つか ぶん かん せい

    の中の言葉を使って、文を完成させなさい。
こた
答えはこちら

a.といっても b.からといって c.くせに d.ながら e.ものの
にゅう いん けん さ

1.入院  、検査のために1日入院するだけです。
へん と しん ちか みどり しず じゅう たく ち

2.この辺は都心の近くにあり  、緑も多く、静かな住宅地です。
た ろう じ ぶん うた へ た い

3.太郎は自分では歌えない  、ほかの人の歌を「下手だ、下手だ」と言
う。
ひる ま は きた かぜ つよ き おん てん き よ ほう

4.昼間は晴れる  、北風が強く気温は上がらないでしょう。(天気予報)
し かぎ
5.日本人だ  、日本のことをよく知っているとは限らない。

つか

使えますか
ただ ほう えら
どちらが正しいですか。正しい方を選びなさい。
こた
答えはこちら
けい けん し ごと

1.{a.経験があるといっても、 b.経験がないといっても、}まだこの仕事を
はじ

始めて3年です。
かれ つう きん ふん ところ す ち こく
2.彼は通勤に15分しかかからない所に住んでいるくせに、{a.遅刻はしな

208
おお

い。 b.遅刻が多い。}
せん でん おお ぜい あつ
3.{a.雨にもかかわらず、 b.宣伝をしたにもかかわらず、}大勢の人が集ま
った。
しん にゅう しゃ いん し ごと おそ はや

4.新入社員であるにしても{a.彼は仕事が遅すぎる。 b.彼は仕事が速
い。}
い じ ぶん わる し し けん

5.{a.先生が見るなと言いつつ、 b.自分でも悪いと知りつつ、}試験のとき
こた
に友だちの答えを見てしまった。

209
ぎゃく せつ じょう ほ

18 逆接・譲 歩
まえ ぶん こと がら かんが とう ぜん い

前の文の事柄から考えて当然とはいえないことを言いたいとき
★3 1 ~といっても
2 ~ながら
3 ~つつ・~つつも
4 ~くせに・~くせして
★2 5 ~ものの・~とはいうものの
6 ~にもかかわらず
7 ~からといって
8 ~にしても・~にしろ・~にせよ
9 ~ながらも
10 ~ものを
11 ~ところを
★1
12 ~とはいえ
13 ~といえども
14 ~と思いきや

18 1 ~といっても ★3
じつ

【~というけれども、実は】
す こう えん ふ つう

①わたしの住んでいるマンションのとなりに公園があります。公園といっても 普通
にわ

のうちの庭のように小さなものです。
じゅ ぎょう りょう はら

②授業料は高いといってもわたしに払えないほど高くはなかった。
うち か ぞく あつ す
③家では家族みんながよく集まっていっしょに過ごします。いっしょにといっても、
テレビを見るだけなんですが。

210
りょう り こと ば

④わたしはフランス語がわかるといっても料理の言葉だけなんです。
ふ つう けい
接続 N/普通形+といっても
かたち そう ぞう じつ せつ めい

▶「~といっても、…」の 形で「~から想像するものとちがって、実は…だ」と説明するとき
い かた

の言い方。

18 2 ~ながら ★2

【~のに/~だが】
た なか いっ か じ み く

①田中さん一家はお金がありながら、とても地味に暮らしている。
さい

②わたしは40歳のときに、小さいながら自分の家を持つことができた。
ざん ねん だい ひょう ま

③残念ながら日本の代表チームは負けてしまった。
た ろう かんが

④太郎は子どもながらもしっかりした考えを持っている。
さい

⑤1歳のケンはゆっくりながらも、自分で歩けるようになった。
かれ まず たが たす あ こころ ゆた せい かつ

⑥彼らは貧しいながらも、互いに助け合って心豊かな生活をしていた。
接続 Vます/イAい/ナA・ナAであり/N・Nであり+ながら・ながらも
かたち そう ぞう ちが じっ さい
▶1)「~ながら…」の形で、「~から想像されることとは違って、実際は…」と言いたいとき
じょう たい せい どう し けい よう し めい し

に使う。「~」には状態性動詞・「Vている」・形容詞・名詞などが来る。⑤のよう
ふく し

に副詞につくこともある。
かた ひょう げん

 2)「~ながらも」は「~ながら」より硬い表現。

   →23課Ⅱ・5「~ながら(に)・~ながらの」

18 3 ~つつ・~つつも ★2  W

【~ているが】
あま

①マリはダイエット中だと言いつつ、甘いものを見ると買ってくる。
はら こ おそ
②早くお金を払い込まなければと思いつつ、遅くなってしまいました。

211
ひろ けい さつ とど

③悪いと知りつつも、拾った5,000円を警察に届けずに使ってしまった。
はる こ いそが
④春子が元気がないことが気になりつつも、忙しかったので、何も聞かずに帰っ
てきてしまった。
接続 Vます+つつ
かたち ぎゃく せつ あらわ わ しゃ こう

▶1)「Vつつ・Vつつも」の 形で、「Vているけれども」という逆接の意味を 表す。話者が後


かい こく はく ば あい

悔したり告白したりする場合に使われることが多い。
かん よう ひょう げん れい ぶん れい かん り かい

 2)慣用表現が多い。例文の例のほかに「感じつつ・理解しつつ」などがよく使われ
る。

   →7課2「~つつ」

18 4 ~くせに・~くせして ★2

【~のに】
かれ ほん とう
①彼は本当のことを知っているくせに、わたしに教えてくれない。
しん じん せん ぱい

②今度この会に入った人は、新人のくせに 先輩にあいさつもしない。
はなし

③あの人はお金もないくせに、ブランドものを買う話ばかりする。
④ほかの人のことをバカにするもんじゃないよ。自分は何もできないくせして。
ふ つう けい

接続 普通形(ナAな・ナAである/Nの・Nである)+くせに
わる てん ひ なん けい べつ い がい ふ まん あらわ

▶1)人の悪い点を非難したり軽蔑したりする気持ち、意外な気持ちや不満を表すとき
ぜん ご ぶん しゅ ご おな

に使う。「~くせに」の前後の文は主語が同じ。
かん

 2)④の「~くせして」にはくだけた会話の感じがある。

18 5 ~ものの・~とはいうものの ★2

【~だが、しかし】
そ ふ い ねむ

①祖父は元気ではあるものの、居眠りをしている時間が多くなってきた。
け がわ だん とう き かい
②えりに毛皮のついたコートを買ったものの、暖冬なので着ていく機会がほとん
どない。

212
かれ い じっ さい

③彼は「やります」とは言ったものの、実際にはできないのではないか。
こよみ さむ ひ つづ
④暦の上では春とはいうものの、まだまだ寒い日が続く。
はたち かの じょ おさな

⑤20歳をこえているとはいうものの、彼女は考え方もすることもまだ幼い。
ふ つう けい
接続 普通形(ナAな・ナAである/Nである)+ものの  N/普通形+とは
いうものの
こと がら いち おう みと じっ さい そう ぞう
▶「~の事柄は一応認めるが、実際はそのことから想像される通りにはいかない」という意
味に使う。

18 6 ~にもかかわらず ★2

【~のに】
はん たい かれ しゅ ぎょう

①家族が反対したにもかかわらず、彼は家族をおいてフランスへ料理の修業に
行ってしまった。
ほん じつ あく てん こう おお ぜい かた がた

②本日は悪天候にもかかわらず、このように大勢の方々がお集まりくださいまし
てありがとうございます。
いそが にっ てい だい じん ひと びと ちょく せつ たい わ のぞ

③忙しい日程であるにもかかわらず、大臣は人々との直接対話を強く望ん
だ。
ふ つう けい

接続 N/普通形(ナAである/Nである)+にもかかわらず
かたち じ たい よ そう ちが けっ か

▶「~にもかかわらず、…」の 形で「~の事態から予想されることとは違った…という結果
ひょう げん わ しゃ おどろ い がい ふ まん ひ なん あらわ

になる」と言いたいときの表 現。話者の驚き・意外・不満・非難などの気持ちを表す
ぶん
文が多い。

18 7 ~からといって ★2
とう ぜん ちが

【~ということから当然考えられることとは違って】
きょう よう かぎ

①大学を出たからといって、教養があるとは限らない。
た なか くわ
②田中さんがフランスに3年いたからといって、フランスのことに詳しいわけではな
い。

213
③おいしいからといって、きりがなく食べたらおなかをこわしますよ。
す や さい

④好きだからって、肉ばかり食べちゃだめだよ。野菜も食べなきゃ。
⑤「先生に聞いてみたら」
かぎ

「先生だからって、わかるとは限らないよ」
ふ つう けい

接続 普通形+からといって
り ゆう ちが い み あらわ わ しゃ はん だん ひ はん

▶1)「~という理由から考えられることとは違って」という意味を表す。話者の判断・批判
を言うときによく使う。
ぶん まつ かぎ ぶ ぶん ひ

 2)文末には「~とは限らない・~わけではない・~というわけではない」などの部分否
てい
定の言い方が来ることが多い。
 3)くだけた会話では④⑤のように「~からって」を使う。

18 8 ~にしても・~にしろ・~にせよ ★2

【~のはわかるが、しかし】
いそが けい たい かれ

①いくら忙しかったにしても、携帯にメールをするくらいできただろう。どうして彼
は外国へ行くことをわたしに知らせてくれなかったのだろうか。
じ こ やく そく おく あやま

②電車の事故があったにしろ、約束の時間に遅れたのだから、ひとこと謝った
方がいい。
ばく はつ じ けん かん けい あぶ

③今度の爆発事件とは関係なかったにしろ、あの人たちが危ないことをしてい
たし

るのは確かだ。
た なか やま もと おく
④田中さんほどでないにせよ、山本さんだってよく遅れてくる。
む りょう
⑤いくら無料にしたって、あんなつまらないものを見せるとはひどい。見るだけ時
む だ
間の無駄だ。
ふ つう けい

接続 N/普通形(ナAである/Nである)+にしても
かたち じょう ほ
▶1)「~にしても…」の 形で「~はわかるが、しかし…」と言う譲歩の言い方。「…」には
わ しゃ ふ しん なっ とく き も ひ なん はん だん ひょう か こと ば

話者の意見・不審や納得できない気持ち・非難・判断・評価の言葉が来ること
が多い。
ぎ もん し

 2)①のように「いくら・どんなに」などの疑問詞とともに使われることもある。

214
かた ひょう げん

 3)「~にしろ・~にせよ」は「~にしても」より硬い表現。
はな

 4)くだけた話し言葉では⑤のように「~にしたって」となる。

   →15課2「~にしても~にしても」/15課4「~にしろ~にしろ・~にせよ~にせ
よ」/21課3「~にしても・~にしろ・~にせよ」

18 9 ~ながらも ★1

【~のに/~だが】
よう ほう

▶2「~ながら」と意味・用法が大体同じ。

18 10 ~ものを ★1

【~のに】
の じゅう たい ま こ

①電車に乗れば早く着いたものを、タクシーに乗ったから渋滞に巻き込まれ、か
おそ

えって遅くなってしまった。
さむ む り

②寒い日にジョギングなんかしなければいいものを、無理をするからかぜをひい
たんです。
しゅく だい こう かい

③夏休みのはじめに宿題をやっておけばよかったものを。今になって後悔しても
おそ

遅い。
くすり いのち お
④今ならいい薬もある。兄もあと10年生きていれば、命を落とすこともなかった
ものを。
ふ つう けい かたち

接続 普通形(ナAな)+ものを(Nにつく形はない)
き たい ちが げん じつ く ふ まん

▶1)期待とは違ってしまった現実を悔やんだり、不満に思ったりしたときに使う。
ふ しん うら ひ なん こう かい こ

 2)不審・不満・恨み・非難・後悔などの気持ちを込めて言うことが多い。
あと ぶん しょう りゃく ば あい

 3)③④のように、後の文が省略される場合もある。

18 11 ~ところを ★1

【~のに/~だったのに】

215
いそが で

①お忙しいところをわざわざお出かけくださり、ありがとうございました。
し かお た なか
②知らん顔をしていてもいいところを、田中さんは「わたしがやりました」と自分か
しょう じき い
ら正直に言った。
③お休みのところを、おじゃまいたしました。
ふ つう けい

接続 普通形(ナAな/Nの)+ところを
じょう きょう あい て はい りょ

▶「~という状況なのに…した」と言いたいとき、相手の状況を配慮して言うときによく使う
ひょう げん かん よう てき た ぼう

表現。①③のように慣用的な表現が多い。ほかに「ご多忙のところを・お楽しみのとこ
れい
ろを」などの例がある。

18 12 ~とはいえ ★1

【~けれども/~といっても】
けい き さい まつ かざ
①景気が悪いとはいえ、歳末だからか人の集まるところはきれいに飾られてい
る。
した てい ど れい ぎ えん りょ ひつ よう

②親しい友とはいえ、ある程度の礼儀と遠慮が必要だ。
きょう じゅ ほん とう

③教授のおっしゃることとはいえ、わたしには本当のこととは思えない。
にっ ちゅう あつ

④秋になったとはいえ、日中はまだ暑い。
ふ つう けい

接続 N/普通形+とはいえ
う いん しょう とく ちょう いち ぶ ひ てい じっ さい せつ めい ひょう げん

▶「~」から受ける印象や特徴の一部を否定して実際のことを説明する表現。ふつう、
あと ぶん わ しゃ はん だん

後の文には話者の意見・判断などが来ることが多い。

18 13 ~といえども ★1  W

【~であっても/といっても】
めん かい しゃ ぜつ しん ゆう
①面会謝絶であるから、親友といえども会うことはできない。
ふく しゅ にん かん とく しゃ じ こ せき にん のが

②副主任といえども、監督者なら事故の責任は逃れられない。

216
だい じん ほう おか ば あい さば う

③大臣といえども、法を犯した場合は裁きを受けなければならない。
ふ つう けい
接続 N/普通形+といえども
きょく たん たち ば と あ

▶極端な立場の人やものや場合を取り上げ、「~であっても・~といっても」と言って、
う とく ちょう いん しょう はん の ひょう げん かた こと ば

「~」から受ける特徴や印象に反することを述べるときの表現。硬い言葉。

18 14 ~と思いきや ★1

【~かと思ったが、そうではなく】
じつ りょく ま か

①実力から言って、日本チームは負けると思いきや、なんと勝ってしまった。
せい せき ごう かく お

②成績から見て、弟はA大学には合格できると思いきや、落ちてしまった。
かれ むす こ まん が か

③彼は医者の息子だから医者になると思いきや、漫画家になった。
さん しょう

接続 ▶2)参照
ふ つう よ そう ば あい い がい あらわ
▶1)「普通に予想すると~だが、この場合は~ではなかった」と意外な気持ちを表す。
いん よう う まえ かたち
 2)引用の「と」で受けるので、前にはさまざまな形が来る。
かん ひょう げん けい みょう あらわ ば あい こう しき

 3)やや古い感じの表現だが、軽妙に言い表す場合に使われることが多く、公式の
ぶん ろん ぶん かた ぶん しょう
文や論文などの硬い文章には使われない。

217
ぎゃく せつ じょう ほ れん しゅう
18 逆 接・ 譲 歩 練 習

A
こと ば つか つぎ ぶん かん せい ひと かい

    の中の言葉を使って、次の文を完成させなさい。1つの言葉は1回し
か使いません。
こた
答えはこちら
★3・★2

a.といっても b.くせに c.からといって d.ながら
し い

1.知らない  、よく知っているようなことを言ってはいけない。
ぶん しょう ざっ し
2.わたしの書いた文章が雑誌に出るんですよ。雑誌  学校の雑誌なんで
すが……。
とし よ ふる うた す かぎ あたら す

3.お年寄りだ  古い歌が好きだとは限らない。新しいポップスが好きな人も
いる。
こ がた つよ ちから

4.この車は小型であり  、とても強い力がある。
★2

a.ものの b.つつ c.にもかかわらず d.にしても
せき せつ こ おお ゆき かれ

5.積雪が1メートルを越える大雪  彼は出かけていった。
おお ざけ
6.いけないと知り  また大酒を飲んでしまった。
せつ めい むずか

7.自分ではわかっている  、人にわかるように説明するのは難しい。
む りょう い ふ こま
8.無料  要らない物はもらいたくない。ごみが増えるのは困る。
★1

a.ところを b.といえども c.ながらも d.と思いきや
りき せつ わす

9.人にはメモの大切さを力説し  、自分ではときどき忘れてしまう。

218
つか に もつ とど

10.お疲れの  わざわざ荷物を届けてくださり、ありがとうございました。
こん かい し みん たい かい かん
11.今回の市民マラソン大会では、わたしはコンディションが悪かったので、完
そう い にゅうしょう
走もできないだろう  、なんと3位に入賞してしまった。
みどり すく だい と かい かん ば しょ いた

12.緑の少ない大都会  、春が近いことを感じさせる場所は至るところにあ
る。

B
なか こと ば ぶ ぶん い か

(  )の中の言葉を使って、  の部分を言い換えなさい。
こた
答えはこちら
★2
そ ぼ

1.祖母はデジタルカメラを買ったけれども、使いこなすのはむずかしいようだ。
(ものの)
みな さま かわ だ

2.日本人会の皆様にたいへんお世話になったのに、川田さんはあいさつもし
き こく

ないで帰国してしまった。(にもかかわらず)
さむ しつ ない けん こう

3.寒いけれども、室内にばかりいると健康によくない。外に出て運動しなさ
い。(からといって)
ざん ねん しな かん ばい

4.せっかく行ったのに、残 念ですが、セールの品は完売していました。(ながら)
しつ れん
5.わたしが失恋したのを知っているのに、姉はわたしにやさしくしてくれない。
(ながら)
くび

6.「子どもなのに大人の話に首をつっこむんじゃない」と、子どものころよく言わ
れた。(くせに)
★1
たい ちょう にん ずう ぶ そく し あい しゅつ じょう

7.体調がよくないのに、人数不足のため、ぼくは試合に出 場しなければなら
なかった。(ながらも)
た なか し きょう じゅ おも し どう
8.田中氏は大学の教 授だが、研究が主な仕事で、学生を指導することはほ
とんどないそうだ。(とはいえ)
はや く のこ
9.もっと早く来ればよかったのに! もう、おいしいものは残っていないよ。(もの

219
を)
まも

10.社長であっても、会社のルールは守ってほしい。(といえども)

C
こと ば つか つぎ ぶん かん せい ひと かい

    の中の言葉を使って、次の文を完成させなさい。1つの言葉は1回し
か使いません。
こた
答えはこちら
★3・★2・★1

a.といっても b.くせに c.からといって d.ながら e.ものの f.もの
おも

を g.と思いきや h.つつも
おん がく か とく きょう み

 ぼくは、母が音楽家であり(1.  )、今まで特に音楽に興味がなかった。
おや がっ き ひ い

「音楽家の親がいる(2.  )何も楽器が弾けないのか」と友だちに言われて、
さい きん ひと くち

最近、ギターでも弾けるようになりたいと思うようになった。友だちが「一口にギタ

ー(3.  )いろいろあるから、1度見に行ってみたら」と言うので、ある日、楽器
てん

店へ行ってみた。ギターはさぞかし高いだろう(4.  )、ぼくにも買えそうな安い
てん いん しょ しん しゃ

ものもあった。ぼくが安いギターばかり見ていたら、店員が「初心者だ(5.  )
安い楽器でいいというわけじゃありませんよ」と言う。ぼくは「なるほど」とは思った
けい ざい じょう きょう かんが れん しゅう

(6.  )、やはり経済状況を考えて安めのを買った。さて、練習は……せっか
て はや じょう ず
く楽器を手に入れたのだから、早く上手になりたいと思い(7.  )、なかなか練
おと
習の時間がとれない。その上、母に「このギター、あまり音がよくないわね」と言
われてしまった。あの店員のアドバイスを聞いていればよかった(8.  )と、ちょ
こう かい

っと後悔している。

220
げん いん り ゆう

19 原因・理 由
Causes/Reasons
原因,理由
원인/이유
かん かんが はん だん い
ものごとがそうなったわけや、そのように感じたり考えたり判断したりするわけを言
い かた

うときは、どんな言い方がありますか。

知っていますか
こと ば つか ぶん かん せい

    の中の言葉を使って、文を完成させなさい。
こた
答えはこちら
い じょう

a.おかげで b.による c.以上は d.のことだから e.につき
ぜん こく しょう がっ こう きゅう こう ふ

1.全国の小学校で、インフルエンザ  休校が増えている。
せん ぱい しん せつ おし しん にゅう しゃ いん かい しゃ はや な

2.先輩が親切に教えてくれた  、新入社員のわたしも会社に早く慣れるこ
とができた。
はやし やく そく まも

3.あのまじめな林さん  、約束を守らないということはないだろう。
まえ い なに さい ご

4.みんなの前でわたしが「やる」と言った  、何があっても最後までやりま
す。
ろく おん ちゅう
5.録音中  ノックをしないでください。

つか

使えますか
ただ ほう えら
どちらが正しいですか。正しい方を選びなさい。
こた
答えはこちら
かね つか しっ ぱい ゆる

1.これだけのお金を使ったからには、{a.失敗は許されない。 b.失敗する
だろう。}
おも びょう き
2.子どものころに重い病 気をしたせいで、{a.今からでもがんばろう。 b.わ

221
からだ よわ

たしは今でも体が弱い。}
まん が か ひょう じょう ふ き そく
3.リンさんは漫画家だけあって、{a.人の表情をかくのがうまい。 b.不規則
せい かつ
な生活をしている。}
へ や でん き き た なか る す

4.部屋の電気が消えているところを見ると、{a.田中さんは留守なのだっ
た。 b.田中さんは留守なのだろう。}
くわ じっ けん しっ ぱい

5.はじめに水を1cc加えなかったばかりに、{a.実験は失敗してしまった。 
b.実験は失敗するだろう。}

222
げん いん り ゆう

19 原因・理 由Ⅰ
おも い

そうなったわけやそう思うわけを言いたいとき
1 ~によって・~による
2 ~から・~ことから・~ところから
★3
3 ~おかげで・~おかげか・~おかげだ
4 ~せいで・~せいか・~せいだ
5 ~ものだから・~もので・~もの
★2 6 ~ばかりに
7 ~につき

19 Ⅰ・1 ~によって・~による ★3
げん いん

【~が原因で】
ち ほう つ なみ おお ひ がい で

①この地方は津波によって、大きな被害が出た。
てん う あ お みせ し

②ABC店は売り上げが落ちたことによって、ついに店を閉めることとなった。
さけ の うん てん じっ さい いん しゅ じ こ

③酒を飲んで運転をしてはいけないのだが、実際には、飲酒運転による事故
が多い。
接続 N+によって
かたち けっ か い もち

▶「~によって、…」の 形で「~が原因で、…の結果になった」と言うときに用いる。

   →2課Ⅱ・1「~によって・~による」/13課1「~によって・~による」

19 Ⅰ・2 ~から・~ことから・~ところから ★3
り ゆう

【~が理由で】
えい よう ふ そく びょう き こ

①栄養の不足から、病気になる子どもがいる。

223
ひ あそ か じ

②子どもの火遊びから、火事になった。
へん ふ じ さん み ふ じ み ちょう よ
③この辺は富士山がよく見えることから、富士見町と呼ばれるようになった。
かの じょ りょ こう だん つう やく えら

④彼女はスペイン語ができるということから、旅行団の通訳に選ばれた。
はん にん た のこ しょく じ あたた とお
⑤犯人たちの食べ残した食事がまだ温かいところから、犯人はまだ遠くへは行
おも

っていないと思われた。
ふ つう けい
接続 N+から  普通形(ナAな・ナAである/Nである)+ことから・ところか

かたち げん いん り ゆう い もち

▶1)「~から…」の形で「~が原因・理由で、…になる」と言うときに用いる。
ゆ らい はん だん こん きょ い

 2)「~ことから・~ところから」はものの名前の由来・判断の根拠を言うときに用いる。

19 Ⅰ・3 ~おかげで・~おかげか・~おかげだ ★3
たす
【~の助けがあったので】
た なか しょう かい みせ
①田中さんが紹介してくださったおかげで、店にいい人が来てくれることになりま
した。
て がみ やく い み

②あなたがこの手紙を訳してくださったおかげで、この手紙の意味がわかりまし
た。
どう ろ こう じ お しず さく や ねむ
③道路工事が終わって静かになったおかげか、昨夜はよく眠れた。
たの りょ こう し みず

④楽しく旅行ができたのは、清水さんといういいガイドさんのおかげだ。
そつ ぎょう
⑤「ご卒業おめでとうございます」
「先生、おかげさまで。ありがとうございます」
ふ つう けい

接続 普通形(ナAな・ナAである/Nの・Nである)+おかげで
かたち けっ か かん しゃ
▶1)「~おかげで、…」の形で「~の助けがあったので、…という結果になった」と感謝の
き も い つか げん いん

気持ちで言うときに使う。③の「おかげか」は、それだけが原因かどうかわからない
い み

が、という意味がある。
 2)「~おかげだ」は④のように「~のは~おかげだ」の形でよく使う。⑤の「おかげさま

224
こと ば

で」はあいさつの言葉。

19 Ⅰ・4 ~せいで・~せいか・~せいだ ★3
げん いん

【~が原因で】
やす つづ みち こ

①きのうまで休みが3日続いたせいで、今日は道がとても込んでいる。
そ ふ とし わす

②祖父は年のせいで、もの忘れがひどくなった。
さく や おそ の あたま いた

③昨夜、遅くまで飲みすぎたせいか、頭が痛い。
あに ふと うん どう おも

④兄が太りすぎているのは、運動をしないせいだと思う。
ふ つう けい

接続 普通形(ナAな・ナAである/Nの・Nである)+せいで
かたち わる けっ か い

▶1)「~せいで、…」の形で「~が原因で、…という悪い結果となった」と言いたいときに
つか かん
使う。③「~せいか」は、それだけが原因かどうかわからないが、という感じがある。
 2)「~せいだ」は④のように「~のは~せいだ」の形でよく使う。

19 Ⅰ・5 ~ものだから・~もので・~もの ★2  S

【~ので】
さく や じ しん き
①「昨夜の地震、気がつかなかったんですか」

「ええ、よく寝ていたものですから」
せん しゅう いそが へん じ おそ

②先週は忙しかったものだから、お返事するのが遅くなりました。
あす よる と の かい
③明日の夜は友だちが泊まりに来るもので、飲み会には出られません。
きょう じゅ ぎょう
④「今日の授業にいなかったね」
「うん、あの授業おもしろくないもの」

⑤「え、そんなにたくさん食べるの」
「だって、これおいしいんだもん」
ふ つう けい
接続 普通形(ナAな/Nな)+ものだから  普通形+もの

225
こ じん てき こと ば あと ぶん めい れい い し

▶個人的な言いわけをするときによく使われる話し言葉で、後の文には、命令や意志の
ぶん

ある文はほとんど来ない。

19 Ⅰ・6 ~ばかりに ★2
げん いん

【~だけが原因で】
ほん とう なか ま

①本当のことを言ったばかりに、みんなから仲間はずれにされてしまった。
へ や ばん ごう ま ちが か ゆう びん ぶつ あい て

②わたしが部屋の番号を間違えて書いたばかりに、大切な郵便物が相手に
とど
届かなかった。
に もつ かく ふね の ひと

③外国に行きたいばかりに、荷物の中に隠れて船に乗る人がいるそうだ。
しん ちょう こう くう がい しゃ きゃく しつ じょう む いん

④身長が162cmないばかりに、航空会社の客室乗務員になれなかった。
ふ つう けい

接続 普通形(ナAな・ナAである/Nである)+ばかりに
けっ か わ しゃ こう

▶1)「~だけが原因で、…というよくない結果となった」と言いたいときに使う。話者の後
かい ざん ねん あらわ
悔の気持ち・残念な気持ちを表すことが多い。
ば あい
 2)③のように「~たいばかりに」を使う場合は、そのためにしたくないこともやったという
ぶん
意味の文が来る。

19 Ⅰ・7 ~につき ★2  W

【~のため】
かい そう ちゅう は がみ
①改装中につき、10月31日まで休ませていただきます。(店の張り紙)
さい じつ きゅう ぎょう じ む しょ

②11月3日は祭日につき、休業します。(事務所の張り紙)
かい ぎ ちゅう ごう しつ し よう ちゅう い が
③会議中につき、103号室は4時まで使用できません。(注 意書き)
接続 N+につき
し けい じ は がみ つう ち て がみ ぶん き い かた

▶お知らせ・掲示・張り紙などの通知や改まった手紙文の決まった言い方。

226
げん いん り ゆう

19 原因・理 由Ⅱ
おも い

そうなったわけやそう思うわけを言いたいとき
1 ~からには・~からは
★3
2 ~からこそ
3 ~ことだし
い じょう

4 ~以上(は)
うえ

5 ~上は
★2 6 ~のことだから・~のことだ
7 ~ところをみると
8 ~だけに
9 ~あまり(に)・あまりの~に
10 ~とあって
11 ~ではあるまいし
★1
12 ~ばこそ
て まえ

13 ~手前

19 Ⅱ・1 ~からには・~からは ★3

【のなら/のだから】
けん だい ひょう ぜん こく たい かい で か も かえ
①県の代表になって全国大会に出るからには、勝ってメダルを持って帰りたい。
す すこ はな ほう
②タイに住むからには、タイ語が少し話せた方がいいだろう。
③子どもがいじめられているのを見たからには、だまって見ていることはできな
い。
ねが
④こちらからお願いするからは、わたしたちもできるだけのことをいたします。
ふ つう けい

接続 普通形(ナAである/Nである)+からには

227
とう ぜん り ゆう はん だん けつ い い ひょう げん

▶1)「~のだから、当然…」と、話す人の理由や判断・決意などを言いたいときの表現。
 2)「…」では「~べきだ・~つもりだ・~はずだ・~にちがいない・~てはいけない」な
い し あらわ い かた あい て はたら つか
ど、話す人の意志を表す言い方や相手への働きかけの言い方がよく使われる。
い じょう うえ おな

このことはⅡ・4「~以上(は)」、Ⅱ・5「~上は」も同じ。

19 Ⅱ・2 ~からこそ ★3

【~から】
ばい べん きょう ごう かく

①ジムはほかの人の2倍も勉強したからこそ、大学に合格できたのです。
さ とう み びょう き
②佐藤先生に診ていただいたからこそ、この病気が見つかったのです。
きょう し す ちゅう い

③教師「みなさんのことが好きだからこそ、こんな小さいことも注意するんです」
あつ とき あつ あ

④暑い時だからこそ、熱いシャワーを浴びたい。
ふ つう けい

接続 普通形+からこそ
かたち り ゆう つよ い つか

▶1)「~からこそ、…」の 形で、「~」がその理由だと強めて言いたいときに使う。①②③
い み つか

のように「~からこそ…のだ」の形で使うことが多い。マイナスの意味を強める使い
かた
方はほとんどしない。
じょう しき はん おも とく
 2)③④はちょっと見ると常識に反するように思えるが、そうではない、とその理由を特
に言いたいときの使い方である。

19 Ⅱ・3 ~ことだし ★2

【から/ので】
ゆき ふ やま のぼ

①雪も降ってきたことだし、今日の山登りはやめにしよう。
しん かん せん きっ ぷ ふる さと かえ ゆう
②12月30日の新幹線の切符も買ったことだし、あとは故郷へ帰るだけだ。友
じん あ たの

人たちに会うのが楽しみだ。
にわ き らく ふく そう
③夏のことだし、パーティーは庭でやりますから気楽にカジュアルな服装で来てく
ださい。
ふ つう けい

接続 普通形(ナAな・ナAである/Nの・Nである)+ことだし

228
かる り ゆう あらわ かん

▶軽い理由を表す言い方。ほかにも理由があるという感じがある。「し」だけの言い方と
に きょう ちょう

似ているが、ややていねいで、少し理由を強調した言い方。

い じょう

19 Ⅱ・4 ~ 以上(は) ★2

【~のだから】
しゅつじょう と

①オリンピックに 出場する以上、メダルを取りたい。
せい と き そく まも

②この学校の生徒である以上は、学校の規則は守らなければならない。
かね はら はく ぶつ かん にゅうじょう へい かん
③お金を払ってこの博物館に入場した以上、閉館の時間まで見ていたい。
ふ つう けい

接続 普通形(ナAである/Nである)+以上(は)
とう ぜん わ しゃ はん だん けつ い すす ひょう げん

▶「~のだから、当然…」と話者の判断・決意・勧めなどを言うときの表現。「…」には、
「~べきだ・~つもりだ・~はずだ・~にちがいない・~てはいけない」などの話者の判
あらわ あい て はたら きん し
断や気持ちを表した言い方、または相手へ働きかける言い方、勧め・禁止などがよく
使われる。

うえ

19 Ⅱ・5 ~ 上は ★2

【~のだから】
しん がく き

①大学に進学すると決めた上は、しっかり勉強しなければならない。
たい かい じゅん び ひつ よう
②マラソン大会を開く上は、十分な準 備が必要だ。
かい ぎ き き かく

③会議でやると決まった上は、この企画をやりたくなくてもやるしかない。
接続 Vる・Vた+上は
とう ぜん せき にん はん だん かく ご けつ い ともな こう い
▶「~のだから、当然…」という言い方。「…」には、責任・判断・覚悟・決意を伴う行為
あらわ こと ば い じょう ひょう げん

を表す言葉を使う。Ⅱ・1「~からには」、Ⅱ・4「~以上(は)」などと近い表現。

19 Ⅱ・6 ~のことだから・~のことだ ★2

【~なのだから】

229
さ とう

①あのまじめな佐藤さんのことだから、言ったことはきちんとやりますよ。
こ おそ
②「よし子、遅いですね」
す へい てん
「買い物の好きなよし子のことだ。また、閉店まで買い物をしているんだろう」
こ けっ こん

③「ケンタから聞いたんですが、イチローがまり子と結婚するんだって」
「ケンタのことだ。また、じょうだんで言っているんだろう」
接続 N+のことだから
かたち たが はん だん すい りょう
▶1)「~のことだから、…」の形で、互いにわかっている「~」から判断して、「…」と推量し
ば あい あらわ めい し

たことを言う。「~」には多くの場合人を表す名詞が来る。
たが せい かく しょう りゃく

 2)③のように互いにわかっていること(この場合はケンタの性格)は省略されることが
多い。

19 Ⅱ・7 ~ところをみると ★2
はん だん
【~から判断すると】
そう じ あそ

①兄が急に掃除を始めたところをみると、友だちが遊びに来るんだと思う。
おお ぜい わか ひと か しゅ

②雨なのに朝から大勢の若い人が集まっているところをみると、あの歌手はよ
にん き

ほど人気があるのだろう。
はつ ばい ちゅう もん わ だい

③発売前からインターネットによる注文が多くて話題になっているところをみる
と、あの本はベストセラーになるかもしれない。
ふ つう けい
接続 普通形(ナAな・ナAである/Nの・Nである)+ところをみると
よう す すい そく

▶「~という様子を見ると、…ということが推測される」と言いたいときに使う。

19 Ⅱ・8 ~だけに A ★2

【~ので、それにふさわしく】
い とう じつ りょく かの じょ はつ げん

①伊藤さんは実力があるだけに、彼女の発言は人をひきつける。
ねん まつ ひ こう き れっ しゃ き せい きゃく りょ こう きゃく こ

②年末だけに、飛行機も列車も帰省客や旅行客で込んでいる。

230
さくら い わか り かい て ばや

③桜井さんは若いだけに、理解が早く、仕事も手早い。
あつ おお あせ
④今日は37度以上あるそうだ。暑さが暑さだけに、ちょっと歩くと大汗をかく。
ね だん

⑤デザインのいいセーターがあったが、2万円という値段が値段だけに買わなか
った。
ふ つう けい

接続 N/普通形(ナAな・ナAである/Nである)+だけに
かたち り ゆう じょう きょう
▶1)「~だけに、…」の 形で、「~」で理由となることや状況などを言い、それにふさわし
けっ か はっ せい すい りょう ひょう か はん だん

い結果として発生することや推量されることを「…」で言う。評価や判断を言うこと
も多い。
かたち めい し
 2)④⑤のように「NがNだけに」の形で、同じ名詞をくりかえして、Nが特別だから、と
言いたいときに使う言い方もある。

19 Ⅱ・8 ~だけに B ★2
はん たい

【~ので、反対に…】
か ま

①勝てると思っていただけに、負けたときのショックは大きかった。
ち こく

②ケンタは家が近いだけに、かえって遅刻が多い。
いま むら かの じょ うつく ひ た

③今村さんは若いだけに、地味なセーターがかえって彼女の美しさを引き立て
ている。
ふ つう けい

接続 普通形(ナAな・ナAである/N・Nである)+だけに
よ そう はん たい
▶「~なので、普通以上にもっと…」「~なので、予想されることとは反対に」という意味。
②③のように「かえって」とよくいっしょに使われる。

19 Ⅱ・9 ~あまり(に)・あまりの~に ★2

【非常に~ので】
しつ もん かん たん きん ちょう
①質問は簡単だったのに緊張したあまり答えられなかった。
じ こ あと むす こ ぶ じ し よろこ

②事故の後、その人は息子が無事だったという知らせを聞いて、喜びのあまり

泣き出したということだ。

231
ごう かく はっ ぴょう ばん ごう と あ

③合格発表で自分の番号を見つけたとき、うれしさのあまり飛び上がった。
おどろ
④ストリートダンスを見に行ったが、あまりのにぎやかさに 驚いた。
かの じょ おっと ぶん がく しょう う はなし

⑤彼女の夫が文学賞を受けた。彼女はあまりのうれしさにしばらく話ができな
かった。
ふ つう けい こう てい けい

接続 Nの/V・Aの普通形(肯定形だけ)(ナAな)+あまり(に)  あまりの
+Nに
てい ど きょく たん じょう たい けっ か ひょう

▶「~の程度が極端なので、普通でない状態やよくない結果になる」と言いたいときの表
げん かん じょう あらわ こと ば

現。「~あまり」の「~」には感情を表す言葉が来ることが多い。

19 Ⅱ・10 ~とあって ★1
じょう きょう
【~という状況なので/~ので】
ふたり たが よう

①2人が会うのは3年ぶり(だ)とあって、お互いに話したいことがたくさんある様

子だった。
さい まつ おお う だ ふ けい き ひと で

②歳末の大売り出しが始まった。しかし、不景気とあって、デパートの人出はよ
くない。
さくら まん かい せい てん こう えん

③桜が満開の晴天の休日とあって、公園はどこも花見の人でにぎわっていた。
せん しゅ しゅつ じょう じょう かれ ひと びと

④I選手が出 場するとあって、ゴルフ場は彼を見ようという人々でいっぱいだっ
た。
ふ つう けい

接続 N/普通形+とあって
かたち よう す じょう きょう の り

▶「~とあって…」の形で「~」では特別な様子や状況について述べ、「…」ではそれが理
ゆう お わ しゃ かん さつ かん そう

由となって起こることについて言う。話者の観察・感想などを言うことが多い。ニュース
などでもよく使われる。

19 Ⅱ・11 ~ではあるまいし ★1  S

【~ではないのだから】

232

①子どもではあるまいし、あまりバカなことを言うもんじゃない。
②「おじいちゃん、デフレって何」
せつ めい
「学校の先生じゃあるまいし、そんなこと、じょうずに説明できないよ」
おや こ えん けい たい

③親子の縁を切ったわけじゃあるまいし、携帯で「元気だよ」とだけでも知らせ
てほしい。
接続 N+ではあるまいし
とう ぜん ひょう げん あと ぶん あい て たい

▶1)「Nではないのだから、当然…」と言いたいときの表現。後の文には、相手に対する
わ しゃ はん だん しゅ ちょう はな あい て ちゅう こく く
話者の判断・主張・話し相手への忠告などが来る。
こと ば かい わ てき こう しき ぶん しょう
 2)古い言葉であるが、会話的な表現である。公式の文章には使わない。

19 Ⅱ・12 ~ばこそ ★1

【~から】
しょう らい

①あなたの将来を思えばこそ、こうして注意しているんです。
み ま たたか ゆう き
②見舞いに来てくれる人のやさしさがあればこそ、病気と闘う勇気がわいてく
る。
ささ かた がた

③わたしが今日あるのも、わたしを支えてくださった方々がいればこそだ。
だん たい い じょう つづ じ み かつ どう かい いん

④このボランティア団体が20年以上続いているのは、地味な活動をする会員
がいればこそです。
接続 Vば/イAければ/ナAであれば/Nであれば+こそ
かたち り ゆう わ しゃ

▶「~ばこそ、…」の 形で、「~だから、…。ほかの理由ではない」と話者の気持ちを強く
じょう たい ひょう げん かた

言う言い方。「~」は状態の表現が多い。硬い言い方である。

て まえ

19 Ⅱ・13 ~手 前 ★1
たい めん メン ツ

【~した自分の体面や面子があるから】
ひ さ
①みんなの前で「わたしがやります」と言ってしまった手前、もう引き下がれな
い。

233
こん かい む り ねが

②T社にはいつも世話になっている手前、今回もまた無理をお願いすることは
できない。
た なか つ やく そく

③田中さんは子どもにディズニーランドへ連れていくと約束した手前、今年はど
うしても行かなければならないそうだ。
接続 Vる・Vた・Nの+手前
あと たも ば

▶何か言ったり、したりしてしまった後「ほかの人の前で自分の体面を保つため」という場
めん
面で使う。

234
げん いん り ゆう れん しゅう
19 原 因・理由 練 習

A
こと ば つか つぎ ぶん かん せい ひと かい

    の中の言葉を使って、次の文を完成させなさい。1つの言葉は1回し
か使いません。
こた
答えはこちら
★3

a.による b.ところから c.からこそ d.からには
かたち ふ じ さん に しな の ふ じ よ

1.この山は形が富士山に似ている  「信濃富士」と呼ばれている。
じ こ でん しゃ おく
2.事故  電車の遅れは10分ぐらいだった。
す い

3.この本が好きだ  あげるのですよ。要らないからじゃありません。
あたら か いっ しょう けん めい れん しゅう じょう ず

4.新しいバイオリンを買ってもらった  一生懸命に練習して上手にならなく
ては。
★3・★2

a.おかげで b.もん c.から d.せいか
こ しょう ひ こう き の おお

5.きのうはコンピューターシステムの故障  飛行機に乗れなくなった人が大
ぜい

勢いたそうだ。
しょう がっ こう おし かた じょう ず り か す
6.小学校の先生の教え方が上手だった  、理科が好きになった。
さく や ね まえ こ ちゃ の
7.昨夜は寝る前に濃いお茶を飲んだ  、なかなか寝られなかった。
はは あたら か

8.母「また、新しいTシャツを買ったの。たくさんあるじゃないの」
むすめ いろ

娘「だって、こんな色のがほしかったんだ  」
★2

a.あまりの b.以上 c.につき d.ばかりに
いもうと なら むずか
9.妹はフルートを1年ほど習っていたが、  難しさにとうとうやめてしまった。

235
む り

10.無理をして車を買った  、お金がなくて旅行に行けなくなってしまった。
さい ご
11.自分からやってみたいと言った  、この仕事は難しくても最後までやりま
す。
こう じ ちゅう ちゅう い た ふだ

12.「工事中  足もとにご注 意ください」(立て札)
★2
うえ

a.のことだ b.ところをみると c.だけに d.上は
ほう しん き まよ

13.このように方針を決めた  、もう迷わずにやるだけだ。
あき こ ころ

14.足をひきずるようにして歩いている  、明子さんはさっき転んだときにけが
をしたんじゃないだろうか。
すず き わか

15.鈴木さんは若い  、外国語を習っても上手になるのが早い。
た なか おそ

16.「田中、遅いなあ。もう12時だぞ」
「あいつ  。またどこかで飲んでいるんだろう」
★1
て まえ

a.手前 b.こそ c.ではあるまいし d.とあって
せい じん ひ わか もの

17.今日は「成人の日」  、着物やスーツでおしゃれをした若者が多い。
おき なわ さそ
18.夏休みには沖縄の海にいっしょに行こうとわたしから友だちを誘った  、
いそが

いまさら忙しくて行けないとは言えない。
しん ぱい きび
19.あなたのことを心配すれば  、わたしは今、厳しいことを言うのです。
かみ さま しょう らい

20.神様  、わたしは将来のことはわかりません。

B
ただ ほう えら

どちらが正しいですか。正しい方を選びなさい。
こた
答えはこちら
★3

236
どう ろ こう じ おお こま

1.道路工事が多い{a.せいで、 b.おかげで、}うるさくて困る。
ワン ほん やく
2.王さんが翻訳してくださった{a.おかげで、 b.ことから、}よくわかりました。
きょう ふう うん てん と おお

3.この電車は強風{a.による、 b.によって、}運転が止まることが多い。
★2
かれ い じょう さく や ねむ

4.すてきな彼のことをいろいろと考える{a.以上、 b.あまり、}昨夜は眠れ
なかった。
さい のう こん ご かつ やく き たい
5.彼は才能がある{a.だけに、 b.ところをみると、}今後の活躍が期待さ
れる。
ゆう びん ぶつ はい たつ

6.彼は郵便物の配達を早く終わりにしたい{a.以上、 b.ばかりに、}郵便

物を捨ててしまったのだそうだ。
★1
こう えん きゅう じつ す
7.のどかな春の日{a.とあって、 b.のあまり、}公園ではゆったりと休日を過
ひと びと

ごす人々が見られた。
て まえ かれ

8.心をなぐさめるピアノが{a.ある手前、 b.あればこそ、}彼はつらい仕事

にも耐えていけるのだろう。

C
こと ば つか ぶ ぶん い か ひと

    の中の言葉を使って、  の部分を言い換えなさい。1つの言葉は1
かい
回しか使いません。
こた
答えはこちら
★3

a.による b.からには c.せいで d.のおかげで e.ことから
つ ゆ あき ゆた こめ みの
1.日本では梅 雨があるから、秋には豊かに米が実る。
ゆき ふ し あい ちゅう し

2.雪が降ったから、試合が中止になってしまった。
ふ けい き げん いん お とう さん おお

3.今年は不景 気が原 因で 起こった倒産が多かった。

237
あに へ や なか ある よ

4.兄は部屋の中をぐるぐる歩きまわるので、友だちから「くま」と呼ばれている。
すこ こま
5.外国へ行くのだから、その国の言葉が少しはわからないと困るだろう。
★2・★1
て まえ

a.ばかりに b.手前 c.につき d.とあって e.じゃあるまいし
おお ごえ

6.大声を出したので、子どもが起きてしまった。
かい そう ちゅう

7.改装 中なので、しばらく休ませていただきます。
おお がね も ゆび わ

8.大金 持ちではないんだから、そんな高い指輪は買えません。
き じつ ま あ い メン ツ あ

9.「期日までに間に合います」と言った面 子があるから、もし間に合わなかった

ら恥ずかしい。
かん こう ち

10.ゴールデンウィークだから観光地はどこも人がいっぱいだ。

238
か てい じょう けん かく てい じょう けん

20 仮定 条件・確 定 条件
Hypothetical Conditions/Definite Conditions
假定条件,确定条件
가정조건/확정조건
じょう きょう い
もしある状況になったら、または、ある状況のもとでは、そうする・そうなる、と言
い かた

いたいときは、どんな言い方がありますか。

知っていますか
こと ば つか ぶん かん せい

    の中の言葉を使って、文を完成させなさい。
こた
答えはこちら

a.さえあれば b.としたら c.ないことには d.をぬきにしては e.よう
ものなら
けっ こん さい

1.結婚するかどうかわからないが、もし、する  30歳になる前がいい。
きょう りょく し ごと せい こう

2.みんなの協力  この仕事は成功しなかっただろう。
か ぞく びょう き けん こう い おも

3.家族が病気になると、健康で  ほかに何も要らないと思う。
さ とう し ごと あ あ

4.佐藤さんという人がうちの仕事に合うかどうか、会ってみ  わからない。
あに たい せつ か あと
5.兄はカメラをとても大切にしている。だまって借り  後で大変なことにな
る。

つか

使えますか
ただ ほう えら
どちらが正しいですか。正しい方を選びなさい。
こた
答えはこちら
し ごと

1.この仕事は時間さえ{a.なければできない。 b.あればできる。}
かい けつ ひつ よう
2.お金で解決できるものなら、{a.そうしたい。 b.お金が必要だ。}

239
たから あ べつ ほう ほう かんが いえ か

3.宝くじでも当たらないかぎり、{a.何か別の方法を考えよう。 b.家は買
えない。}
たの

4.ミキさんをぬきにしては、{a.パーティーは楽しいだろう。 b.パーティーは楽
しくないだろう。}
よる おそ かえ えき むか
5.夜、遅く帰ろうものなら、{a.父にどなられる。 b.父が駅に迎えに来てく
れてうれしい。}

240
か てい じょう けん かく てい

20 仮定 条件・確 定条件
じょう きょう

もしある状況になったら、またはある状況のもとでは、そうする・そうなると

言いたいとき
1 ~さえ~ば
★3 2 ~としたら・~とすれば・~とすると
3 ~ば~(のに)
4 ~ないことには
5 ~ものなら
6 ~をぬきにしては
★2
7 ~ようものなら
8 ~ないかぎり
9 ~となると
さい ご

10 ~たら最後・~が最後
★1 11 ~なくして(は)
12 ~とあれば

20 1 ~さえ~ば ★3
こ ひま
①うちの子は暇さえあれば、本を読んでいます。
しつ ど ひく なつ く

②湿度さえ低ければ、東京の夏は暮らしやすいのではないか。
くすり の なお びょう き
③これは薬を飲みさえすれば治るという病気ではありません。
か ちょう ことわ かい ぎ けっ せき だい じょう ぶ

④課長にさえちゃんと断っておけば、今日の会議に欠席しても大丈夫だよ。
つくえ へ や
⑤この机、もう1サイズ小さくさえあれば、わたしの部屋にちょうどいいのですが。
からだ けん こう おや まん ぞく

⑥子どもたちの体さえ健康なら、親はそれだけで満足だ。

241
じょ し

接続 Vます+さえすれば  N(+助詞)+さえ+Vば/イAければ/ナAなら
/Nなら  イAく/ナAで+さえあれば
かたち か のう ひつ よう ひと じょう けん

▶「~さえ~ば…」の 形で、「…」が可能になるのに必要な「~」というただ 1つの条件を


か てい つか

仮定するときに使う。

20 2 ~としたら・~とすれば・~とすると ★3
か てい
【~と仮定したら】
つか

①もし、ここに100万円あったとしたら、何に使いますか。
さん か しゃ めい ぼ ただ ふたり

②この参加者名簿が正しいとしたら、まだ来ていない人が2人いる。
こと ば かれ き ぶん わる ほん とう もう わけ
③わたしの言葉が彼の気分を悪くしたのだとしたら、本当に申し訳ないことをし
おも

たと思う。
じ きゅう しゅう かん

④時給800円で1日4時間、1週間に5日働くとすれば、1週間で1万6,000円
になる。
ほう こく しょ すう じ ま ちが けつ ろん ちが

⑤報告書の数字が間違っているとすれば、結論はまったく違うものになるだろ
う。
うん てん めん きょ しょう と い じょう む り

⑥運転免許証を取るのに30万円以上もかかるとすると、今のわたしには無理
だ。
も に もつ はこ

⑦車を持っている彼が来ないとすると、だれが荷物を運んでくれるのだろうか。
ふ つう けい

接続 普通形+としたら
みっ かたち か てい き

▶1)「~としたら・~とすれば・~とすると」の3つの形は、「あることを仮定したら」という基
ほん てき い み おな

本的な意味は同じである。
じょう きょう

 2)「~としたら」は、「今はそのような状況にはないが、もしその状況を仮定したら」「
ふ めい い み つか

不明なことを、そうだと仮定したら」という意味で使う。
ろん り てき けっ か
 3)「~とすれば」は、「そのように仮定すれば、ある論理的な結果になる」という意味
で使うことが多い。
 4)「~とすると」は、「そのように仮定すると、どういうことになるか」というニュアンスで使
う。

242
20 3 ~ば~(のに) ★3
きみ たい せつ

①きのうのミーティングに君も来ればよかったのに。とても大切なことを話したよ。
すこ ひま て つだ

②もう少し暇なら、お手伝いできたのに。すみません。
みせ やす か

③店できれいなセーターを見たの。もっと安ければ 買ったんだけれど……。
わか べん きょう す りょ こう し ごと

④若いうちにもっと外国語を勉強していたら、好きな旅行の仕事ができただろ
う。
接続 Vば/イAければ/ナAなら(ば)/Nなら(ば)+~(のに)
じ じつ ちが か てい かんが じつ げん

▶1)「~ば」で事実とは違うことを仮定して考え、あとに実現しなかったことなどについて
の ざん ねん き も あらわ ば あい おお
述べる。残念な気持ちを表す場合が多い。
い がい かたち
 2)「のに」以外に、「~ば…けれど・~ば…だろう・~ば…だろうに」の形もある。
 3)④のように、「たら」で言うこともできる。

20 4 ~ないことには ★2

【~しなければ】
しょう ひん う し じょう ちょう さ

①ある商品が売れるかどうかは、市場調査をしてみないことには、わからない。
やま だ し りょう かれ かい ぎ

②山田さんが資料を持っているんだから、彼が来ないことには会議が始まりま
せん。
けん こう
③体が健康でないことには、いい仕事はできないだろう。
もう わけ ほん にん さま しょう めい

④まことに申し訳ありませんが、ご本人様であることを証明するものがないことに
し はら

は、お支払いすることができません。
接続 Vない/イAくない/ナAでない/Nでない+ことには
あと こと がら じつ げん ひ てい ぶん

▶「~なければ、後の事柄は実現しない」と言いたいときに使う。後には否定の意味の文
わ しゃ てき しょう きょく てき あらわ ば あい
が来る。話者の否定的・消極的な気持ちを表す場合が多い。

20 5 ~ものなら ★2

243
【もしできるなら】
①できるものなら鳥になって国へ帰りたい。
②この仕事、やめられるものなら、今すぐにでもやめたい。でも家族がいるから
なあ。
じ ゆう ひろ しま いっ ぱく

③スケジュールが自由になるものなら、広島に1 泊したいのだが、そうもいかな
い。
なお しゅ じゅつ う

④治るものなら、どんな手術でも受けます。
か のう どう し

接続 Vる(可能の意味の動詞)+ものなら
ふく じつ げん むずか
▶「~ものなら」の前には可能の意味を含む動詞が来る。そして実現が難しそうなこと
か てい あと き ぼう わ しゃ い し あらわ

を、「もしできるなら・そうなるなら」と仮定して、後の文で希望など話者の意志を 表
す。

20 6 ~をぬきにしては ★2

【~を考えに入れずには】
やま だ

①料理のじょうずな山田さんをぬきにしては、パーティーは開けません。
あく じょう けん と ざん たい ちょう せい こう

②悪条件の中の登山は、隊長の強いリーダーシップをぬきにしては成功しな
い。
しょう らい かん こう じ ぎょう はっ てん え
③この国の将来は、観光事業の発展をぬきにしてはあり得ない。
接続 N+をぬきにしては
こと がら じつ げん

▶1)「ある事柄は、~を考えに入れないと実現が難しい」と言うときに使う。
わ しゃ ひょう か あと

 2)「~」には話者が高く評 価する事柄が来る。後には「することができない・難しい」と
ひ てい てき ぶん

いう否定的な意味の文が来る。

20 7 ~ようものなら ★2

【もし~のようなことをしたら/もし~のようなことになったら】
き そく きび ことわ たい へん

①この学校は規則が厳しいから、断らずに休もうものなら、大変だ。

244
かれ せき にん かん い いん ちょう かい かつ どう

②彼のような責任感のない人が委員長になろうものなら、この委員会の活動
はん たい

はめちゃくちゃになる。わたしは反対だ。
かの じょ しっ ぱい ど た
③彼女はこの仕事にすべてをかけている。もし失敗しようものなら、2度と立ち
なお

直れないのではないか。
接続 Vよう+ものなら
まん いち たい へん じ たい こ ちょう

▶「万一そんなことになったら大変な事態になる」という意味のいくらか誇張した言い方。

20 8 ~ないかぎり ★2

【~しなければ】
きょ か けん がく
①この建物は許可がないかぎり、見学できません。
せき にん しゃ た なか さん せい き かく しょ とお

②責任者の田中さんが賛成しないかぎり、この企画書を通すわけにはいかな
い。
さん か かっ こく きょう りょく え たい かい ふ か

③参加各国の協力が得られないかぎり、この大会を今年中に開くことは不可
のう

能だ。
か がく じっ けん ことわ ふ つう じょう りゅう
④化学の実験で水といえば、特に断らないかぎり、(普通の水ではなく)蒸留
すい さ

水のことを指す。
接続 Vない+かぎり
かたち じょう けん み こと がら じつ げん

▶1)「~ないかぎり…」の形で「~の条件が満たされない間は、…の事柄が実現しな
じょう きょう か い み

い」という意味。また、「その条件が満たされれば、後の状況も変わる」という意味
あ ふく

合いを含む。
あと ぶん ひ てい こん なん あらわ

 2)後の文には、否定や困難の意味を表す文が来る。ただし、④のように、「普通の
ぶ ぶん しょう りゃく

水ではなく」という否定の部分が省略されることもある。

20 9 ~となると ★2
ば あい

【もしそうなった場合は/もしそうなったのなら】

245
おっと た ろう おお さか

①夫「太郎が大阪へ行くことになるかもしれないよ」
つま てん きん いそが

妻「そう。太郎が大阪転勤となると、これからメールや電話のやりとりで 忙しく
なるね」
せい せき

②「試験の成績が悪い場合は、レポートを書かされるらしいよ」
たい へん
「そうか。夏休み前にレポートを書くとなると、ちょっと大変だなあ」
かん り にん ちゅう しゃ じょう こう じ ちゅう

③管理人「こちらの駐車場は工事中なので、しばらく使えません」
ふ べん
A  「え、この駐車場が使えないとなると、ちょっと不便だなあ」
かわ だ きょう じゅ こん かい がく ちょう せん きょ りっ こう ほ

④「川田教授は、今回の学長選挙に立候補しなかったらしいですよ」
じ き いし い き

「そうですか。川田教授が出ないとなると、次期学長は石井教授に決まりだ
な」
ふ つう けい

接続 N/普通形+となると
はっ せい
▶1)「もしそういうことになった場合は、別の新しいことが発生する」と言いたいときに使う。
き じ じつ

 2)③④は、「そういうことに決まったのなら」と事実となったことについて言う場合であ
る。

さい ご

20 10 ~たら 最後・~が最後 ★1

【もし~のようなことをしたら/もし~のようなことになったら】
あそ くら もど
①まさおは遊びに出かけたら最後、暗くなるまで戻ってきません。
かえ

②あの人にお金を貸したら最後、ぜったいに返してくれない。だからわたしはあ
の人にはお金を貸さないんです。
しん よう うしな ふたた と もど かん たん
③人は1度信用を 失ったが最後、再び信用を取り戻すのは簡単ではない。
すい り しょう せつ こう せい ひ じょう ふく ざつ すじ みち うしな

④この作家の推理小説は構成が非常に複雑なので、話の筋道を失ったが最
はん げん
後、推理のおもしろさが半減する。
接続 Vたら・Vたが+最後
こと ば しめ

▶1)「最後」という言葉の示すとおり、「~のようなことをしたら、もうすべてがだめになる、
最後だ」という気持ちで使う。

246
こう ご てき

 2)「~たら最後」のほうが口語的。

20 11 ~なくして(は) ★1  W

【~がなければ】
ど りょく せい こう え
①努力なくしては成功などあり得ない。
じ じつ きゅう めい ゆう ざい む ざい はん だん

②事実の究明なくしては、有罪か無罪かの正しい判断などできるはずがない。
あい

③愛なくして何の人生だろうか。
接続 N+なくして(は)
かたち じつ げん むずか

▶1)「~なくして(は)…」の 形で、「~がなければ、…の実現は難しいだろう」と言いたい
ふる ひょう げん
ときに使う。いくらか古めかしい表現。
のぞ めい し ひ てい てき
 2)「~」には望ましい意味の名詞が来る。「…」には否定的な意味の文が来る。

20 12 ~とあれば ★1

【~なら】
きょう いく ひ しゅっ ぴ

①子どもの教育費とあれば、多少の出費もしかたがない。
かれ ひと がら きょう りょく お

②彼は人柄がいいから、彼のためとあれば 協力を惜しまない人が多いだろう。
接続 N+とあれば
ひつ よう う い

▶1)「~のためなら、または、~のためだからそのことは必要だ、受け入れられる」と言い
たいときに使う。
かん よう てき かたち あと い らい

 2)②のように、慣用的に「~ためとあれば」の形で使われることが多い。後には依頼
さそ ぶん

や誘いの文は来ない。

247
か てい じょう けん かく てい じょう けん れん しゅう
20 仮 定条 件・確 定条 件 練 習

A
こと ば つか ぶ ぶん い か ひと

    の中の言葉を使って、  の部分を言い換えなさい。1つの言葉は1
かい
回しか使いません。
こた
答えはこちら
★3・★2

a.さえ~ば b.をぬきにしては c.ものなら d.としたら e.ないことに

せ かい いっ しゅう りょ こう か てい ひ こう き ふな たび

1.もし世界一周旅行に行くと仮 定したら、飛行機と船旅とどちらがいいだろう
か。
かい いっ ぱん かい いん きょう りょく かんが うん えい

2.この会は一般会員の人たちの協力を考えに入れずには運営できない。
せつ び じん ざい すこ じゅう ぶん けん きゅう ひ

3.設備も人材もそろっている。ただ、もう少し十分な研 究費があれば、もっと
し ごと

よい仕事ができるのだが。
じん せい あ ど なん にん

4.だれの人生にも、会えるならぜひもう1度会いたいという人が何人もいるだ
ろう。
ど けん がく

5.そのクラスがどんなクラスか、入ってみなければわからない。1度見学してみ
よう。
★2・★1
さい ご

a.とあれば b.たら最後 c.ないかぎり d.ようものなら e.なくして
は f.となると
よわ もの ぜっ たい ゆる

6.父は、子どもが弱い者いじめのようなことをしたら、絶対に許さないという人
でした。
かれ せい い しめ ど
7.彼が誠意を示さなければ、わたしは2度と彼と仕事をするつもりはない。
きみ ゆう じょう

8.君との友情がなければ、ぼくは今日まで生きてはこられなかった。

248
わた さけ

9.あの人にお金を渡したらもう終わり、なくなるまでお酒を飲んでしまう。
こう りゅう かい さん か
10.交流会に参加することになったら、アルバイトを休まなければならない。休
みをもらえるかなあ。
せ わ き むら そう とう えん じょ お

11.お世話になった木村さんのためなら、相当の援助を惜しまないつもりだ。

B
こと ば つか つぎ ぶん かん せい ひと かい

    の中の言葉を使って、次の文を完成させなさい。1つの言葉は1回し
か使いません。
こた
答えはこちら
★3・★2・★1

a.ものなら b.さえ c.をぬきにしては d.とすると e.となると f.が
さい ご

最後 g.ないかぎり
ひさ か ぶ き おも

マキ「久しぶりで歌舞伎を見に行こうと思うんだけど、あなたも行ってみない?」
いっ かい

ゆり「歌舞伎? 学生のころ、1 回見ただけだけど」
だい じょう ぶ たの

マキ「大丈夫よ。ストーリー(1.  )読んでおけば、楽しめるよ」
にち よう び

ゆり「それなら、行ってみようか。行く(2.  )、いつ? わたしは、日曜日じゃ
(3.  )いつでもいいよ」
ど よう び ばん いち ろう さそ
マキ「じゃ、土曜日の晩にしよう。一郎さんも誘ったら?」
かれ しば い ねむ い ねむ

ゆり「彼は、コンサートや芝居が始まるとすぐ眠くなって、居眠りを始めた
ぜっ たい くん
(4.  )、絶対に起きないからねえ。でも、誘ってみるわ。ひろし君は?」
さそ

マキ「彼はわたしとどこへでも行きたがるから、誘わずに行こう(5.  )、大変
かれ とく くわ かん しょう

よ。それに、彼は歌舞伎に特に詳しいから、彼(6.  )歌舞伎観賞は
む り
無理ね」
ゆり「へえ、そうなの」
よ にん せき よ やく

マキ「さて、4人で行く(7.  )、早めに席を予約しないとね」

249
ねが

ゆり「じゃあ、お願いします」

250
ぎゃく せつ か てい じょう けん

21 逆接 仮定 条 件
Adversative Hypothetical Conditions
逆接假定条件
역접의 가정조건
じょう きょう い い かた
ある状況になっても、そうする・そうなると言いたいときは、どんな言い方がありま
すか。

知っていますか
ただ えら

どれが正しいですか。正しいものを選びなさい。
こた
答えはこちら
じ しん お

1.たとえ大きい地震が(a.起きたら b.起きても c.起きると)、このビルは
だい じょう ぶ

大丈夫だろう。
はじ ひつ よう

2.どんな会社を始める(a.としたら b.としても c.とすれば)、お金が必要
だ。
しん ろ えら

3.あなたがどちらの進路を選ぶ(a.として b.としろ c.にせよ)、わたしは
おう えん つづ

あなたを応援し続けます。
けっ こん はや じ ぶん いえ

4.結婚するにしろ、しない(a.とせよ b.にしろ c.にせよ)早く自分の家を
持ちたい。
5.今からどんなに(a.がんばったとしても b.がんばったら c.がんばれ
ば)、もうどうにもならない。

つか

使えますか
ただ ほう えら
どちらが正しいですか。正しい方を選びなさい。
こた
答えはこちら
1.{a.たとえ1日が24時間でも、 b.たとえ1日が30時間でも、}わたしはや
いそが

っぱり忙しい。

251
いそ しん かん せん の

2.どんなに急いだとしても、{a.8時の新幹線に乗れるだろう。 b.8時の新
幹線には乗れないだろう。}
たず

3.{a.だれか訪ねてくるとしても、 b.だれも訪ねてこないとしても、}いつも
へ や

部屋をきれいにしておきなさい。
かれ か

4.どんなに高い本であるにせよ、{a.彼なら買えるだろう。 b.わたしには買
えないだろう。}
いもうと ご さい
5.{a.どこへ行くにしろ、 b.わたしの妹は5歳にしろ、}妹はわたしといっしょ
に行きたがる。

252
ぎゃく せつ か てい じょう けん

21 逆接 仮定条 件
じょう きょう い

ある状況になっても、そうする・そうなると言いたいとき
1 たとえ~ても
★3
2 ~としても
★2 3 ~にしても・~にしろ・~にせよ
4 ~たところで
5 ~であれ・~であろうと
★1
6 ~ようが・~ようと(も)
7 ~ようが~まいが・~ようと~まいと

21 1 たとえ~ても ★3

【もし~ということになっても】
おお ゆき ふ し ごと やす

①たとえ大雪が降っても、仕事は休めません。
しあわ く ほう ほう

②たとえお金がなくても、幸せに暮らせる方法はあるだろう。
かれ ゆう じん はん たい まち

③たとえ彼の友人たちがどんなに反対しても、彼はこの町を出ていくだろう。
おっと びょう き しん ぱい
④たとえ夫の病気がどんなに心配でも、子どもたちに話すことはできない。
接続 たとえ+Vても/イAくても/ナAでも/Nでも
かたち かん けい い ひょう げん

▶「たとえ~ても、…」の形で、「もし~ても、それに関係なく、…」と言いたいときの表現。

21 2 ~としても ★3
か てい

【~と仮定しても】
あたら し ごと さが まち はな
①新しい仕事を探すとしても、この町を離れたくない。
よ てい む り

②オーストラリアに行くとしても、予定がいっぱいなので今年は無理です。

253
かれ きゅう こん ほう けっ こん

③もし、あの時彼が求婚しなかったとしても、わたしの方から結婚の話をしてい
ただろう。
か えき ちか む り

④マンションを買うとしたって、駅の近くは無理だね。
ふ つう けい

接続 普通形+としても
い み あと ぶん よ そう あ

▶1)「たとえ~と仮定しても」という意味。後の文には、それから予想されることとは合わ
い しゅ ちょう い けん

ないことを言う。話す人の主張・意見などを言うことが多い。
つか かた だい たい おな つよ か のう

 2)3「~にしても」と意味・使い方は大体同じだが、より仮定の意味が強い。「可能
せい い つか
性があるかどうかはわからないが・たとえ~と仮定しても」と言いたいときに使う。
かり
 3)「もし・たとえ・仮に」などとともによく使う。
じ じつ ちが そう ぞう ば あい

 4)③のように、事実とは違うことを想像して言う場合もある。
かい わ

 5)④のように、くだけた会話では「~としたって」になる。

21 3 ~にしても・~にしろ・~にせよ ★2
か てい
【~と仮定しても】
つづ

①もしこの仕事をするにしても、あまり長くは続けたくない。
う めん せつ み

②どんな会社の試験を受けるにしろ、面接に行くときには身なりだけはきちんと
しなさい。
じゅん び
③いつ出発するにしろ、準 備だけはしておいた方がいい。
がく よ さん ば あい い いん かい しょう にん え

④たとえわずかな額にせよ、予算を使う場合は委員会の承認を得なければな
らない。
しょう ねん いえ で とお
⑤もし少年が家出をしたにせよ、まだそんなに遠くへは行っていないだろう。
ふ つう けい

接続 N/普通形(ナAである/Nである)+にしても・にしろ・にせよ
か てい あと ぶん よ そう あ
▶1)「たとえ~と仮定しても」という意味。後の文には、それから予想されることとは合わ
わ しゃ しゅ ちょう

ないことを言う。話者の主張・意見などを言うことが多い。
かり ぎ もん し

 2)「もし・たとえ・仮に・疑問詞」とともに使うことが多い。
かた

 3)「~にせよ」は硬い言い方である。

254

   →15課2「~にしても~にしても」4「~にしろ~にしろ・~にせよ~にせよ」/
18課8「~にしても・~にしろ・~にせよ」

21 4 ~たところで ★1

【~ても】
と ま あ

①今から車を飛ばしていったところで、間に合わない。
かの じょ や
②まわりの人がどんなに止めたところで、彼女はこの会を辞めるだろう。
はな あ かい けつ さく

③10時間話し合ったところで、いい解決策はないだろう。
れん しゅう せん しゅ

④わたしはいくら練習したところで、選手になれないことはわかっている。
接続 Vた+ところで
かり せい りつ けっ か よ き はん てい ど ひく
▶1)「仮に~が成立しても、結果は予期に反してむだなことになってしまう。程度が低い
けっ か わ しゃ はん だん

結果にしかならない」という話者の判断を言うときに使うことが多い。
あと ぶん しゅ かん てき だん てい すい りょう ぶん まつ か こ けい

 2)後の文は話者の主観的断定・推量などが多い。文末に過去形は使わない。
ぎ もん し すう りょう あらわ こと ば
 3)「どんなに・いくら・疑問詞・数量を表す言葉」とともに使うことが多い。

21 5 ~であれ・~であろうと ★1  W

【~であっても】
めい れい じょう し こと ば さか
①たとえ命令されたことが何であれ、上司の言葉には逆らえない。
あい て きょう じゅ じょう きゅう せい
②相手が教授であれ、上級 生であれ、自分の意見をはっきり言うべきだ。
てん きん いっ しょう けん めい つと

③転勤する先がどんなところであれ、わたしは一生懸命に勤めるつもりだ。
わか しょう らい
④いかなる国であろうと、若い人を大切にしない国に将来はない。
接続 N+であれ
かん けい あと ぶん わ しゃ しゅ かん てき はん だん すい りょう あらわ

▶1)「~に関係なく」という意味で、後の文には話者の主観的判断や推量を表す文が
来ることが多い。
かたち ぎ もん し

 2)②のように「N1であれN2であれ」の 形もある。「たとえ・疑問詞」とともに使うことが
多い。

255

   →15課10「~であれ~であれ・~であろうと~であろうと」

21 6 ~ようが・~ようと(も) ★1

【もし~ても】
へい き
①ほかの人からどんなに悪く言われようが、あの人は平気だ。
ふ かれ

②雨が降ろうがやりが降ろうが、彼は行くだろう。
けっ しん ま

③たとえ、だれが何と言おうとも、彼は決心を曲げないだろう。
あい て たたか

④たとえ相手が世界チャンピオンだろうと、おれは闘うぞ。
さむ ぼう し だい じょう ぶ

⑤ロシアがどんなに寒かろうとも、このコートと帽子があれば大丈夫だ。
あらし じ しん あん ぜん

⑥嵐だろうと 地震だろうと、この建物にいれば安全だ。
接続 Vよう/イAいかろう/ナAだろう/Nだろう+が
かん けい あと えい きょう じ ゆう へい き
▶1)「もし~してもそれに関係なく」という意味で、後には「影響されない・自由だ・平気
つづ かん よう ひょう げん

だ」という意味の文が続く。②は慣用表現。
ぎ もん し

 2)「たとえ・疑問詞」とともに使うことが多い。

21 7 ~ようが~まいが・~ようと~まいと ★1

【~ても~なくても】
き こく ろん ぶん がつ まつ かん せい
①夏休みに帰国しようがするまいが、論文は8月末までに完成させなければな
らない。
しゅっ せき ねん かい ひ はら

②会に出席しようが出席するまいが、年会費は払わなければならない。

③雨が降ろうと降るまいと、この行事は毎年かならず同じ日に行われます。
かん けい

④あの人が来ようと来るまいと、わたしには関係がないことだ。
どう し
接続 Vよう+が+Vる+まいが(動詞Ⅱ・Ⅲは「Vない+まいが」もある。「す
る」は「すまい」もある)

256
か てい ば あい せい りつ

▶「たとえ~しても~しなくても」と仮定して、どちらの場合にも後の文が成立すると言いた
いときに使う。「~ようと~まいと」もほとんど同じように使う。

257
ぎゃく せつ か てい じょう けん れん しゅう
21 逆 接 仮定 条件 練 習

A
こと ば つか ぶ ぶん い か

(  )の中の言葉を使って、  の部分を言い換えなさい。
こた
答えはこちら
★3・★2
びょう き かれ

1.病気になっても、彼はたばこをやめないだろう。(たとえ~ても)
ひとり ぐ か てい おや もと はな

2.1人暮らしをすると仮定しても、親元からあまり離れたくない。(としても)
く ふ べん と かい はな

3.山の中の暮らしがたとえ不便であっても、わたしはやはり都会を離れて山に

住みたい。(~にしろ)
けい かく じっ こう けん とう ちゅう ば あい

4.この計画を実行するかしないか、今検討中です。どちらになる場 合でも、
こん げつ まつ けつ ろん
今月末までに結論を出します。(~にせよ)
★1
ちゅう こく

5.どんなに忠告しても、あの人は聞き入れないだろう。(~たところで)
せき にん

6.たとえアルバイトでも仕事には責任を持たなければいけない。(~であろう
と)
あい て かわ だ

7.相手がだれでも、川田さんはていねいに話す人です。(~であれ)
8.人になんと言われても、わたしは決心を変えるつもりはない。(~ようと)
ふ ゆき れん しゅう
9.雨が降っても、雪が降っても、走る練習をしなければならない。(~ようが)
し あい か さん か
10.試合に勝っても勝たなくても、この大会に参加することに意味がある。(~
ようが~まいが)

B
つぎ ぶん もっと えら

次の文の ■ に入る最もよいものを選びなさい。
こた
答えはこちら
★3・★2・★1

258
たい ど おな けっ か お

1.今の態度を          ■      同じ結果に終わる
だろう。
かい しゃ あらた うつ

a.会社を b.改めなければ c.にせよ d.移った

2.人に          ■      変えるつもりはないらしい。
ひ なん い かた

a.あの人は b.非難されようと c.なんと d.自分の生き方を
だん かい

3.     ■          今の段階では、出ないだろう。
かんが けつ ろん

a.考えた b.結論は c.ところで d.いくら
4.どんなに          ■      よさそうなものだ。
a.メールぐらい b.くれても c.仕事で d.忙しくても
りょ こう

5.「旅行に行けそう?」
ほう
「そうね、     ■          の方がいいんじゃな
い?」
れん きゅう お

a.連休が b.にしたって c.終わってから d.行く
せい ふ やく そく まも

6.         ■     、政府は約束を守ってほしい。
あ し じ りつ こく みん

a.上がるまいが b.支持率が c.上がろうが d.国民の

259
ふ か のう こん なん よう い

22 不可 能・可能・ 困難・容 易
Impossibility/Possibility/Difficulty/Easiness
不可能,可能,困难,容易
불가능/가능/곤란/용이
じ じょう い
ある事情によりそのことができない・できる・むずかしい・やさしいと言いたいとき
い かた

は、どんな言い方がありますか。

知っていますか
こと ば つか ぶん かん せい

    の中の言葉を使って、文を完成させなさい。
こた
答えはこちら

a.ようがない b.わけにはいかない c.かねる d.得ない e.がたい
しゅう り や い る す

1.テレビの修理屋が今日来ると言っていたから、留守にする  。
かれ ばん うち じ けん ば しょ

2.彼はその晩わたしの家にいたのだから、事件の場所にいたなどということはあ
り  。
さい きん い り かい

3.彼が最近言ったり書いたりしていることは、理解し  。
れん らく て がみ だ

4.彼からは国を出てから何の連絡もないので、手紙の出し  。
かい しゃ りょう しん だ
5.入ったばかりの会社をやめてしまったなどとは、両親には言い出し  。

つか

使えますか
ただ ほう えら
どちらが正しいですか。正しい方を選びなさい。
こた
答えはこちら
ざい りょう りょう り つく

1.{a.材料が何もないのだから、おいしい料理など作りようがない。 b.今
つか しょく じ

日は疲れているから、食事など作りようがない。}
ふ じ さん み え かんが う ほう ほう ため
2.{a.ここから富士山が見え得ますか。 b.考え得る方法は、もうみんな試

260
してみたのだが……。}
ほう りつ み せい ねん しゃ す

3.{a.法律では未成年者はたばこを吸うわけにはいかないことになってい
かの じょ い
る。 b.彼女からのせっかくのプレゼントだから、大きすぎるなどと言うわけ
にはいかない。}
し ごと よる あさ はや お ろう どう じょう

4.{a.わたしの仕事は夜の仕事なので、朝早くは起きがたい。 b.労働条
けん かい しゃ がわ てい あん う い

件についての会社側のこの提案は受け入れがたい。}
こた あたら

5.{a.それについてはすぐにはお答えしかねます。 b.新しいパソコンを買い

たかったのだが、お金が足りなくて買いかねた。}

261
ふ か のう こん なん よう い

22 不可 能・可能・困難・容 易
じ じょう い

ある事情によりそのことができない・できる・むずかしい・やさしいと言いたい
とき
1 ~わけにはいかない
★3
2 ~ようがない・~ようもない
3 ~がたい
★2 4 ~かねる
う え

5 ~得る・~得ない
6 ~ようにも~ない

★1 7 ~に足る
8 ~にたえる・~にたえない

22 1 ~わけにはいかない ★3

【~できない】
し けん あそ

①あしたは試験があるから、今日は遊んでいるわけにはいかない。
な ゆう じん たい せつ

②これは亡くなった友人がくれた大切なもので、あげるわけにはいかないんで
す。
かえ
③「そろそろ帰りませんか」
だい じ か ちょう ま
「大事な話があって課長を待っているので、帰るわけにはいかないんですよ」
あ す かい しゃ めん せつ ち こく
④明日は会社の面接試験だ。ぜったいに遅刻するわけにはいかない。
接続 Vる+わけにはいかない
き も しゃ かい てき つう ねん じょう しき かんが しん り てき り ゆう

▶「したい気持ちはあるが、社会的な通念や常識から考えて、また、心理的な理由があ
い つか のう りょく てき き そく い み

ってできない」と言いたいときに使う。「能力的に、または規則でできない」という意味で
は使わない。
かかり た い きん し

   ╳係の人「ここは立ち入り禁止ですから、入るわけにはいきません」

262
つう こう にん

   ◯通行人「立ち入り禁止か。じゃ、入るわけにはいかないな」

22 2 ~ようがない・~ようもない ★3

【~できない】
じゅう しょ でん わ ばん ごう れん らく
①あの人の住所も電話番号もわからないのですから、連絡のしようがありませ
ん。
と けい ふる ぶ ひん なお

②この時計は古くてもう部品がないから、直しようがない。
もり た いえ とお

③森田さんの山の家は、バスも通っていないから、車がないと行きようがないら
しい。
しゃ いん かい しゃ ほう しん か

④社員はやる気があるのだが、会社の方針が変わらないのだからどうしようもな
い。
接続 Vます+ようがない
しゅ だん ほう ほう む り い
▶「そうしたいが、その手段・方法がなくてできない」、または「どんな方法でも無理だ」と言
つか よう い み

いたいときに使う。「よう」は「様」で、「方法」の意味である。

22 3 ~がたい ★2
むずか

【~するのは難しい】
しん
①あの元気なひろしが病気になるなんて信じがたいことです。
よわ ゆる こう い

②弱い者をいじめるとは許しがたい 行為だ。
はじ に ほん た
③南の国から来たポンさんは、初めての日本の冬が耐えがたかったらしく、国へ
帰ってしまった。
接続 Vます+がたい
むずか ふ か のう い かた
▶1)「そうすることは難しい・不可能だ」という意味。やや古い言い方。
しん ゆる り かい そう ぞう う い どう し

 2)「信じる・許す・理解する・想像する・受け入れる」などの動詞とともによく使われ
る。
のう りょく てき

 3)「能力的にできない」という意味では使わない。
   ╳わたしにはパソコンは難しくて、使いがたいです。

263
なお

   ╳まだけがが治っていないので、長い時間は歩きがたい。

22 4 ~かねる ★2

【~できない】
か ちょう ざん ぎょう たの ことわ はたら
①課長に残業を頼まれて、 断りかねて10時まで働いた。
しゅう しょく かつ どう かん けい

②そろそろ就職活動を始めるんですが、IT関係の会社にするか、マスコミ関係

の会社にするか、決めかねています。
きゃく ひ こう き なん じ
③客「ホンコン行きの飛行機は何時に出ますか」
かかり

係「ここではわかりかねますので、あちらのカウンターでお聞きください」
せつ めい わたくし なっ とく

④ただいまのご説明では、私どもとしては納得しかねます。
接続 Vます+かねる
てい こう むずか あらわ

▶1)「気持ちの上で抵抗があって、そうすることはできない・難しい」という意味を表す。
ぎょう きゃく き ぼう おう えん きょく ば あい
 2)サービス業などで客の希望に応じられないことを婉曲に言う場合や、ビジネスなど
あらた ば めん
の改まった場面で使われることが多い。

う え

22 5 ~ 得る・~得ない ★2
か のう せい

【できる/~の可能性がある/できない/~の可能性がない】
せい こう さい じょう ほう ほう

①これは仕事を成功させるために考え得る最上の方法です。
じ こ お ひつ よう
②この事故はいつでも起こり得ることとして十分注意が必要だ。
よ そく
③この事故はまったく予測し得ぬことであった。
しん ゆう うしな かな こと ば あらわ

④親友を失った悲しみは言葉では 表し得ない。
かれ ひとり
⑤「彼は1人でロンドンへ行くんですか」
ば あい か ぞく だい いち
「そんなことは、彼の場合、あり得ませんよ。家族第一だから」
接続 Vます+得る

264
か のう せい

▶1)「~得る」は、「そうすることができる・そうなる可能性がある」(①②)の意味で、「~
か のう せい かた

得ない」は、「できない・可能性がない」(③④⑤)の意味である。いくらか硬い言
い方。
じ しょ けい ふた けい かたち
 2)辞書形は「える・うる」の2つの読み方があり、ない形などそのほかの形では「えな
い」などと読む。この使い方では「Vうる・Vえない」と読む。
のう りょく てき

 3)「能力的にできる・できない」の意味では使わない。
むずか

   ╳わたしは難しい漢字は書き得ません。

22 6 ~ようにも~ない ★1

【~しようと思ってもできない】
①大切な電話が来ることになっているので、出かけようにも出かけられません。
こと ば こま

②言葉がまったく通じないので、道を聞こうにも聞けなくて困った。
こう はい たの ことわ

③お金に困っている後輩から借金を頼まれて、断ろうにも断れなかった。
けい たい でん わ じゅう でん わす れん らく

④うっかり携帯電話を充電するのを忘れていたので、すぐ連絡しようにもできな
かったんです。
接続 Vよう+にも+Vない
さまた じ じょう
▶1)「~しようと思っても、それを妨げる事情があってできない」という意味。
ぜん ご どう し い し か のう
 2)「にも」の前後は同じ動詞を使い、前は意志動詞の意志形、後はその可能動詞
である。
い わけ しょう きょく てき あらわ

 3)どちらかというと言い訳のような、消極的な気持ちを表すことが多い。

22 7 ~に足る ★1  W
か ち

【~できる/~するだけの価値がある】
かれ すう がく まん ぞく せい せき

①彼は今度の数学オリンピックで十分満足に足る成績がとれるだろう。
ぎ ろん

②これはわざわざ議論するに足る問題だろうか。
た なか くん だい ひょう すい せん ゆう ぼう
③田中君は大学の代表として推薦するに足る 有望な学生だ。

265
どう し

接続 Vる/する動詞のN+に足る
かたち か ち
▶1)「~に足る+N」の形で、「~できる・~するだけの価値がある人やものごと」を言い
たいときに使う。
そん けい しん らい

 2)「~」にはこのほか、「尊敬する・信頼する」などの動詞もよく使われる。

22 8 ~にたえる・~にたえない ★1
か ち た
【~するだけの価値がある/~することに耐えられない】
む かん しょう

①あの映画は子ども向けですが、大人の鑑賞にも十分たえます。
かれ しょう せつ ず どく しゃ

②彼の小説はまだ、小説好きの読者が読むにたえる本ではない。
じ こ げん ば

③事故現場はまったく見るにたえないありさまだった。
④あの人の話はいつも人の悪口ばかりで、聞くにたえない。
どう し

接続 Vる/する動詞のN+にたえる
か ち

▶1)「~にたえる」は「そうするだけの価値がある」という意味。「そうするだけの価値がな
ひ てい かたち
い」と否定したいときは、②のように「~にたえるNではない」の 形を使う。
ふ かい かん
 2)「~にたえない」は「不快感があって、見たり聞いたりすることに耐えられない」という
あらわ かぎ

意味を表す。「見る・聞く」などの限られた動詞にしかつかない。

266
ふ か のう こん なん よう い れん しゅう
22 不 可能・可能・困 難・ 容易 練 習

A
こと ば つか ぶん かん せい

    の中の言葉と、(  )の中の言葉をいっしょに使って、文を完成させ
ひつ よう かたち か
なさい。必要なら、a.~c.の形を変えなさい。
こた
答えはこちら
★3・★2

a.わけにはいかない b.かねる c.ようがない
すこ やす

1.「このCDプレーヤー、もう少し安くなりませんか」
もう わけ い じょう やす

「申し訳ございませんが、これ以上お安くは(いたす)  」
き かた ふる ぶ ひん なお

2.申し訳ありません。このそうじ機は型が古いため部品がなく、(直す)  ん
です。
し ごと おく どう りょう なん かい めい わく こん かい

3.わたしの仕事の遅れで同僚には何回も迷惑をかけているので、今回の仕
おく
事では(遅れる)  んです。
た なか か ちょう きゅう か と りょ こう ちゅう ふつか かん れん らく と

4.田中課長は今、休暇を取って旅行中なので、この2日間は連絡の( 取
る)  ということです。
せん しゅう こん しゅう

5.先週もバイトを休んだから、今週は(休む)  だろうな。
ゆう じん か い だ かえ
6.友人にお金を借りに行ったのですが、やはり(言い出す)  、そのまま帰っ
てきてしまいました。

B
こと ば つか かん せい

    の中の言葉と、(  )の中の言葉をいっしょに使って、文を完成させ
ひつ よう かたち か ひと かい
なさい。必要なら、a.〜e.の形を変えなさい。1つの言葉は1回しか使いませ
ん。
こた
答えはこちら
★2・★1

267
た え

a.にたえない b.に足る c.がたい d.得ない e.ようにも~ない
やま した ふ せい

 山下さんが会社のお金を不正に使ってしまったんですって。山下さんという人
しん ぜっ

をよく知っているわたしとしてはとても1.(信じる)  ことです。そんなことは絶
たい かれ しん らい

対に2.(ある)  と思います。だって彼ほど3.(信 頼)  人はいないといつも
じ じつ こう かい くる

思っていたんですもの。もし事実だとしたら、今ごろは後悔して、どんなに苦しん
うえ だ

でいるか……。上田さんなんか、4.(聞く)  ひどいことを言っているんです
げん いん

よ。もし、このことが原因で会社をやめることにでもなったら、わたしは5.(なぐさめ
じ じつ

る)  。わたしに何かしてあげられることはないかしら。早く事実を知らなけれ
ば……。

268
けい こう じょう たい よう す

23 傾向・状 態・様 子
Tendency/Condition/Appearance
倾向,状态,情况
경향/상태/모습
じょう きょう どう さ い
ものごとがどんな状態・状況か、または、動作がどんな様子かを言いたいとき
い かた

は、どんな言い方がありますか。

知っていますか
こと ば つか ぶん かん せい

    の中の言葉を使って、文を完成させなさい。
こた
答えはこちら

a.がち b.だらけ c.ようにして d.っぽい e.かのように
いそが へ や

1.忙しくて何日もそうじしなかったから、部屋がほこり  だ。
ほし ふ ちか かん

2.山の上で見る星は今にも降ってくる  近く感じられる。
がい しょく ふ そく

3.外食ばかりしていると、カルシウムが不足  になる。
ふく き

4.こんな子ども  服はもう着られないよ。
お こ しょ るい
5.かばんの中に押し込む  、たくさんの書類を入れた。

つか

使えますか
ただ ほう えら
どちらが正しいですか。正しい方を選びなさい。
こた
答えはこちら
しゅう まつ は

1.週末は{a.くもりがちの天気になるそうだ。 b.晴れがちの天気になるそう
だ。}
はな にわ
2.わあ、{a.花だらけの庭ですね。きれいですね。 b.ごみだらけの庭だな
ほう
あ。そうじした方がいいよ。}

269
さい きん やま だ かい しゃ つか わす

3.最近、山田さんは{a.会社を休みっぽい。疲れているのだろうか。 b.忘
こま い

れっぽくなって困ったと言っている。}
せい せき さ ぎ み ふう ふ り こん
4.{a.このごろ成績が下がり気味で、 b.このごろあの夫婦は離婚気味
しん ぱい

で、}心配している。
ある あし ひ

5.あの子はけがをしたのか、{a.歩くようにして足を引きずっています。 b.足
を引きずるようにして歩いています。}

270
けい こう じょう たい

23 Ⅰ 傾向・ 状態

ものごとがどんな状態かを言いたいとき
1 ~がち
★3
2 ~だらけ
3 ~っぽい
★2 ぎ み

4 ~気味
5 ~きらいがある
★1 6 ~まみれ
7 ~ずくめ

23 Ⅰ・1 ~がち ★3
じょう たい
【よく~になる/~の状態になることが多い】
た なか て つだ たの

①わたしは田中さんに「手伝ってもらえませんか」と、えんりょがちに頼んでみた。
さく ねん びょう き ねん かん げん き す

②昨年は病気がちの1年間でしたが、今年はとても元気に過ごしています。
かれ あま かんが げん じつ ほう おも

③彼はものごとを甘く考えがちだ。もっと現実をしっかり見た方がいいと思う。
接続 Vます/N+がち
じょう たい けい こう わり あい かい すう おお い
▶1)「~の状態になりやすい傾向がある、または、~の割合・~の回数が多い」と言いた
つか おも

いときに使う。主によくない傾向に使う。
かたち る す わす おく

 2)「とかく~がち」の形でよく使う。ほかに「留守がち・忘れがち・休みがち・遅れがち」
れい

などの例がある。

23 Ⅰ・2 ~だらけ ★3

【見たところ~がたくさんある/よくない~がたくさんついている】
どろ あそ

①子どもたちは泥だらけになって遊んでいる。

271
えい ご ま ちが て がみ なお

②わたしが英語で書いた間違いだらけの手紙をジムに直してもらった。
ふる つくえ きず たい せつ おも で す
③この古い机はもう傷だらけだ。でも、大切な思い出のものだから捨てたくな
い。
接続 N+だらけ
い み

▶「よくないものがたくさん見える・たくさんついている」という意味。ほかに「ほこりだらけ・ご
ち あな

みだらけ・血だらけ・しわだらけ・穴だらけ」などがある。

23 Ⅰ・3 ~っぽい ★2
かん けい こう

【~の感じがする/~の傾向がある】
くろ た なか

①あの黒っぽいセーターを着ている人が田中さんです。

②花子は飽きっぽい。何をやってもすぐやめてしまう。
おこ

③父は怒りっぽくて、小さいことでもすぐ怒る。
④あの子はこのごろ大人っぽくなったね。
接続 Vます/N+っぽい
せい しつ かん けい こう
▶1)ものの性質について、「~の感じがする・~の傾向がある」と言いたいときに使う。よく
ないことに使うことが多い。
しろ しめ よご れい

 2)ほかに「男っぽい・女っぽい・白っぽい・湿っぽい・汚れっぽい」などの例がある。

ぎ み

23 Ⅰ・4 ~ 気味 ★2
かん
【少し~の感じがする】
はや

①今日はちょっとかぜ気味なので、早めに帰らせてください。
さい きん いそが つづ つか
②最近、忙しい仕事が続いたので少し疲れ気味です。
なが あめ こう じ おく

③長雨のため、このところ工事はかなり遅れ気味だ。
し あい しゅう し あい て お
④きのうのサッカーの試合でうちのチームは終始相手チームに押され気味だった

272
さい ご き

が、最後にゴールを決めた。
接続 Vます/N+気味
てい ど けい こう ひょう げん ば あい
▶1)「程度はあまり強くないが、~の傾向がある」と言いたいときの表現。よくない場合に
使うことが多い。
ふと ふ そく きん ちょう ぶっ か れい

 2)ほかに、「太り気味・不足気味・緊張気味・物価が上がり気味」などの例がある。

23 Ⅰ・5 ~きらいがある ★1
けい こう

【~の傾向がある】
おお

①あの人の話はいつも大げさになるきらいがある。
た なか か ちょう ちゅう い ぶか
②田中課長は大切な文書を注意深く読まないきらいがある。
きび げん じつ

③われわれは厳しい現実から目をそらすというきらいがあるのではないか。
ふ きゅう げん だい じん てい か

④メールが普及した今、現代人にはコミュニケーション力低下のきらいがあると
思う。
接続 Vる・Vない/Nの+きらいがある
し ぜん ひ はん てき がい
▶1)自然にそうなりやすい、よくない傾向について批判的に言うときに使う。その時の外
けん ほん しつ てき せい しつ
見ではなく、本質的な性質に使われる。
かたち
 2)「どうも~きらいがある」の形でよく使われる。

23 Ⅰ・6 ~まみれ ★1

【~がたくさんついている】
よし だ こう じ げん ば はたら

①吉田さんは工事現場で毎日ほこりまみれになって働いている。
あし あと はん にん どろ くつ
②足跡から、犯人は泥まみれの靴をはいていたと思われる。
のう さ ぎょう ぜん しん あせ

③今日は朝から農作業で、全身汗まみれです。
接続 N+まみれ
ふ かい えき たい こま ぜん たい よご よう す

▶不快な液体や細かいものが体など全体について汚れている様子を言う。体そのものの

273
へん か ば しょ ち

変化や、ある場所にたくさんあるもの、散らかっているものなどには使わない。
きず ま ちが

   ╳傷まみれ ╳しわまみれ ╳間違いまみれ

23 Ⅰ・7 ~ずくめ ★1
み まわ つづ
【~が多い/~が身の周りに続いて起こる】
やま だ ちょう なん けっ こん ちょう じょ しゅっ さん さい きん

①山田さんのうちは、長男の結婚や長女の出産など、最近、おめでたいことず
くめだ。
わ しょく よう しょく ちゅう か りょう り

②きのうのパーティーは和食・洋食・中華料理など、ごちそうずくめだった。
しゅう しょく ない てい かれ とど

③就職が内定したり彼からプレゼントが届いたり、今日は朝からいいことずくめ
だ。
接続 N+ずくめ
み つぎ つぎ み
▶「~で満たされている・~が次々起こる」という意味。物・色・できごとなどにも使う。身
まわ せい かつ じょう れい

の周りの生活上のことでいいことの例が多い

274
よう す

23 Ⅱ 様子
じょう きょう どう さ い

ものごとがどんな状況か、または動作がどんな様子かを言いたいとき
1 ~かのように・~かのような・~かのようだ
★2 2 ~ようにして
3 ~げ
4 ~ともなく・~ともなしに
★1 5 ~ながら(に)・~ながらの
6 ~んばかりに・~んばかりの・~んばかりだ

23 Ⅱ・1 ~かのように・~かのような・~かのようだ ★2

【~ように】
かの じょ じ こ あと なに ごと

①彼女は事故の後も、何事もなかったかのように明るくふるまっていた。
たから

②リンさんはその写真をまるで宝ものか何かのように大切にしている。
やま ぐち じ じょう かお

③山口さんは事情をよく知っていたはずだが、何も知らないかのような 顔をして
いた。
けっ こん しき ゆめ

④結婚式の日は、まるで夢の中にいるかのようだった。
ふ つう けい
接続 普通形(ナAである/N・Nである)+かのように
じっ さい ひょう げん

▶1)実際にはそうではないが、「まるで~ように」と何かにたとえて言うときの表現。
るい かん よう てき

 2)②の「~か何か」は「~か、またはそれに類するようなもの」という意味で慣用的に
使われる。

23 Ⅱ・2 ~ようにして ★2
どう さ

【少し~ような動作をして】
げん かん ころ と だ

①玄関のドアを開けると、犬が転がるようにして 飛び出してきた。

275
とど と

②今日はうれしいプレゼントが届く日だった。ぼくは飛ぶようにして家に帰った。
よご あら お
③この汚れはたたくようにして洗うとよく落ちます。
接続 Vる+ようにして
じっ さい どう さ

▶「実際にそうするのではないが、そのような気持ちで」、または「ちょっとそのような動作を
ほん らい ひょう げん

しながら本来の動作をする」と言いたいときの表現。

23 Ⅱ・3 ~げ ★2

【~そう】
え か まん ぞく

①「この絵、よく描けたね」と言うと、子どもはさも満足げにうなずいた。
さび ひょう じょう
②今日のマリはなんとなく寂しげな表情をしている。
かい ぎ あと かれ ふ まん

③会議の後、彼はいかにも不満ありげだった。
かたち

接続 イAい/ナA+げ(Nあります+げ の形もある)
あらわ こと ば よう す

▶1)人の気持ちを表す言葉につき、「そのような様子である」と言いたいときに使われ
め うえ
る。やや古い言い方。目上の人の様子を言うときにはあまり使わない。
い み くる
 2)「いかにも・さも」などの言葉といっしょに使うことが多い。ほかに「意味ありげ・苦し
ふ あん なつ れい
げ・はずかしげ・不安げ・懐かしげ」などの例がある。

23 Ⅱ・4 ~ともなく・~ともなしに ★1
とく

【特にそうしようというつもりでなく】
そ ふ まど なが

①祖父は何を見るともなく窓の外を眺めている。
ひ こう き つい らく
②カーラジオを聞くともなしに聞いていたら、とつぜん飛行機墜落のニュースが
みみ

耳に入ってきた。
か ちょう でん ごん
③夜、考えるともなしに会社でのことを考えていたら、課長に大切な伝言があ
ったことを思い出した。

276
かれ てい おう よ

④彼はいつからともなく、みんなに帝王と呼ばれるようになった。
お さ
⑤彼は置き手紙をすると、どこへともなく去っていった。
接続 Vる+ともなく
もく てき い と こう い ぜん ご

▶「特に目的や意図がなく、ある行為をする」と言いたいときに使う。「~ともなく」の前後
どう さ せい どう し き

には同じ意味の動作性の動詞(見る・言う・聴く・考える、など)が来る。「なんとなく~
い がい お

していたら、こんな意外なことが起こった」と言いたいときによく使われる。④⑤のように
ぎ もん し かん よう てき
疑問詞とともに使った慣用的な使い方もある。

23 Ⅱ・5 ~ながら(に)・~ながらの ★1
じょう たい

【~の状態のまま】
せん か のが ひと びと なみだ おそ

①戦火を逃れてきた人々は涙ながらそれぞれの恐ろしい体験を語った。
かれ う そな ひん かく

②彼には生まれながらに備わっている品格があった。
むかし こう しゃ こう てい なつ
③20年ぶりに 昔ながらの 校舎や校庭を見て懐かしかった。
てん さい

④モーツァルトは生まれながらにして音楽の天才であった。
接続 N+ながら(に)
へん か じょう たい あらわ かん よう てき ひょう げん

▶~のまま変化しない状態を表す。慣用的表現が多い。

   →18課2「~ながら」

23 Ⅱ・6 ~んばかりに・~んばかりの・~んばかりだ ★1
よう す
【ほとんど~しそうな様子で】
かの じょ な たの
①彼女に泣かんばかりに頼まれたので、仕事を代わってあげることにした。
なぐ けい かん もん く
②あの男は今にも殴りかからんばかりに 警官に文句を言っている。何があったの
だろう。
えん そう わ はく しゅ

③演奏が終わると、会場の人たちから割れんばかりの拍手が起こった。

277
かれ

④彼の言い方は、まるでぼくの方が悪いと言わんばかりだ。
接続 Vない+んばかりに(「する」は「せんばかりに」)
こう い
▶ある行為の様子が「ほとんど~しそうだ」というときの言い方。

278
けい こう じょう たい よう す れん しゅう
23 傾 向・ 状態・ 様子 練 習

A ★3・★2
ただ ほう えら

どちらが正しいですか。正しい方を選びなさい。
こた
答えはこちら
さい きん し ごと いそが つか ぎ み

1.最近、{a.わたしはテレビを見がちだ。 b.仕事が 忙しくて、疲れ気味
だ。}
かれ ゆ かい いた わら

2.彼の話がとても愉快なので、{a.みんなおなかが痛くなるくらい笑った。 
b.みんなおなかが痛いかのように笑った。}
こま たす

3.{a.だれでも困っている人を見ると、助けたくなるきらいがある。 b.だれで
めん どう し ごと あと まわ

も面倒な仕事は後回しにするきらいがある。}
じ こ あぶら なが うみ

4.タンカーの事故で油が流れ出して、{a.海が油まみれになってしまった。 
とり

b.海の鳥たちが油まみれになってしまった。}
なつ うた なが

5.{a.見るともなくテレビを見ていたら、懐かしい歌が流れてきた。 b.スーパ
や さい か むかし こえ

ーで野菜を買うともなく買っていたら、昔の友だちに声をかけられた。}
な だ かお かえ

6.子どもが{a.泣き出さんばかりの顔で帰ってきた。 b.泣き出すようにして
帰ってきた。}

B ★3・★2
こと ば つか ぶん かん せい ひと かい

    の中の言葉を使って、文を完成させなさい。 1つの言葉は1回しか使


いません。
こた
答えはこちら
ぎ み

a.かのよう b.っぽい c.がち d.だらけ e.気味
かい しゃ

(会社で)
こ わる
よう子「あら、どうしたの。気分が悪そうね」
ねつ

ひろし「うん、ちょっと熱(1.  )んだ。きのうからちょっとかぜ(2.  )でね。の

279
いた

ども痛いし……」
なに ごと かお かい ぎ
よう子「そう。きのうは何事もない(3.  )な顔して会議に出ていたから、気が
つかなかったわ」
む り し ごと おく

ひろし「ちょっと無理していたんだ。仕事が遅れると、どうしても無理をし
(4.  )になるね」
さが

よう子「そうね……なあに、何か探しているの」
つくえ かみ かた
ひろし「うん、机の上が紙くず(5.  )だから、ちょっと片づけてるんだ……。
きのう さが ぐすり

あ! あった。昨日探してたかぜ薬がこんなところにあった」

C ★2・★1
こと ば つか ぶん かん せい ひと こと ば かい つか

    の中の言葉を使って、文を完成させなさい。 1つの言葉は1回しか使


いません。
こた
答えはこちら
ぎ み

a.かのように b.ようにして c.っぽい d.気味 e.ともなく f.なが
ら g.ずくめ h.きらいがある i.まみれ
あ つづ せい せき

 わたしは飽き(1.  )ので、勉強を始めても長くは続けられない。成績は下

がり(2.  )だ。姉はわたしをばかにする(3.  )、「あなたって生まれ
あそ にん げん きび たし
(4.  )の遊び人間ね」と言う。姉はどうも妹に厳しすぎる(5.  )。確かに
あせ
子どものころは毎日汗(6.  )になって外で遊んだ。毎日楽しいこと

(7.  )だった。が、今は学校が終わると飛ぶ(8.  )家に帰り、勉強を始
ねむ

めるのだ。そんなことを考える(9.  )考えていたら、また眠くなってしまった。

280
けい か けつ まつ

24 経過・結 末
Process/Conclusion
经过,结果
경과/결말
か てい とお けっ か い
どのような過程を通ってそうなったか、どのような結果になったかを言いたいとき
い かた

は、どんな言い方がありますか。

知っていますか
こと ば つか ぶん かん せい

    の中の言葉を使って、文を完成させなさい。
こた
答えはこちら

a.ということだ b.ことになる c.きり d.あげく e.ところだった
かい しゃ まよ

1.会社をやめるかどうか、いろいろ迷った  、やはりやめることにした。
せん しゅう か よう いっ しゅう かん

2.先週の火曜から外食しているから、今日でもう1 週間も外食してい
る  。
こう こう けっ しょう せん ひ わ

3.「高校のサッカーの決勝戦は引き分けらしいよ」
りょう こう ゆう しょう
「ということは、つまり両校優勝  ね」
つぎ

4.前のバスが行った  、30分もたつのにまだ次のバスが来ない。
ちゅう しゃ すこ
5.駐車するとき、あわてていたので、もう少しでとなりの車にぶつける  。

つか

使えますか
ただ ほう えら
どちらが正しいですか。正しい方を選びなさい。
こた
答えはこちら
しゅう しょく りょう しん そう だん おお さか き じ

1.就職について両親に相談したところ、{a.大阪の会社に決めた。 b.自
ぶん
分で決めろと言われた。}

281
しゅっ ぱつ

2.わたしたちは{a.3時に出発したいことになっている。 b.3時に出発するこ
とになっている。}
さい ご たい せつ

3.{a.なんでも最後までやりぬくことが大切だ。 b.このくつははきぬいたか
あたら か

ら、新しいのを買おう。}
いっ しょう けん めい あと まん ぞく

4.{a.一生懸命がんばったので、後で満足するところでした。 b.一生懸命
こう かい

がんばらなければ、かならず後で後悔することになりますよ。}
なん ど きょう いん し けん う すえ ごう かく

5.{a.何度も教員試験を受けた末に、ついに合格した。 b.今年の教員
こう うん

試験を受けた末に、幸運にも合格した。}

282
けい か

24 Ⅰ 経過
か てい とお い

どのような過程を通って、そうなったかを言いたいとき
★3 1 ~たところ
2 ~あげく(に)・~あげくの
すえ
★2 3 ~末(に)・~末の
4 ~きり・~きりだ
いた
★1 5 ~に至って(は)

24 Ⅰ・1 ~たところ ★3
けっ か
【~したら/~した結果】
せん ぱい そう だん

①レポートのテーマについて先輩に相談してみたところ、先輩はいろいろアドバ
イスをくれた。
ひさ たく たず る す

②久しぶりに先生のお宅をお訪ねしたところ、先生はお留守だった。
あす おも しら

③明日はハイキングなので、天気はどうかと思ってパソコンで調べてみたところ、
いち にち じゅう は

一日中晴れのようだった。
た なか おも かれ
④田中さんならわかるだろうと思って聞いてみたところが、彼にもわからないとい
うことだった。
接続 Vた+ところ
じょう きょう せつ めい
▶1)「~したら、こんな状況だった」「~した結果、こんなことがわかった」などと説明すると
つか

きに使う。
き も くわ

 2)④の「~たところが」は、「~したが、しかし…」という気持ちが加わる。
あと ぶん けっ か い い し あらわ ぶん

 3)後の文にはたまたまそうなった結果を言うので、話す人の意志を表す文は来な
い。
りょう しん そう だん りゅう がく き

   ╳両親と相談したところ、オーストラリアへの留学を決めた。
さん せい
   ◯両親と相談したところ、オーストラリアへの留学に賛成してくれた。

283
24 Ⅰ・2 ~あげく(に)・~あげくの ★2
さい ご

【いろいろ~した後、とうとう最後に】
にん き なら けっ きょく

①人気バンドのCDを買おうと3時間も並んだあげく、結局買えなかった。
た ろう おや しん ぱい
②太郎はお金のことや友人の問題でさんざん親に心配をかけたあげく、とうとう
家を出てしまった。
ちょう じ かん ぎ ろん けつ ろん

③この問題については、長時間にわたる議論のあげく、とうとう結論は出なかっ
た。
まよ は おお あめ ふ ほん とう

④あのときは山でさんざん道に迷ったあげくの果てに大雨にも降られて、本当に
こわかった。
どう し

接続 Vた/する動詞のNの+あげく(に)
あと ざん ねん けっ か
▶1)「いろいろ~した後で、とうとう残念な結果になった」と言いたいときに使う。
かい かる きょう ちょう
 2)1回だけのことや軽いことには使わず、「いろいろ・さんざん・長い時間」など、強調
こと ば

する言葉とよくいっしょに使う。
   ╳あの時、社長とけんかしたあげくに、会社をやめた。
は かん よう ひょう げん
 3)④の「あげくの果てに」は慣用表現。

すえ

24 Ⅰ・3 ~ 末(に)・~末の ★2
あと さい ご

【~いろいろした後、最後に】
き こく まよ き

①帰国するというのは、さんざん迷った末に決めたことです。
にん ち おお さか うつ はな あ けつ
②家族が父の任地の大阪へ移らないというのは、家族でよく話し合った末の 結
ろん

論です。
はげ たたか か
③試合はAチームとBチームの激しい戦いの末、Aチームが勝った。
い いん かい およ とう ぎ らい ねん ど おも かつ どう けい かく と き

④委員会は5時間に及ぶ討議の末に、来年度の主な活動計画を取り決め
た。
接続 Vた/Nの+末(に)

284
けっ か

▶1)「いろいろ~した後で、こういう結果になった」と言いたいときに使う。
きょう ちょう こと ば

 2)「いろいろ・さんざん・長い時間」など、強調する言葉とよくいっしょに使う。
ちが

 3)Ⅰ・2「~あげく(に)」と違って、プラスのこと、マイナスのことのどちらにも使う。

24 Ⅰ・4 ~きり・~きりだ ★2

【~して、そのままずっと】
しん ぱい

①子どもが昼、出かけたきり、夜の8時になっても帰ってこないので心配です。
さ とう てい じゅう

②佐藤さんは10年前にスイスへ行ったきり、そのままスイスに定住してしまったら
しい。
か ちょう

③「課長は?」
ぐ あい

「具合がよくないから病院へ行くと言って出たきりなんです。心配ですね」
接続 Vた+きり
おお ば あい かたち あと つぎ よ そう じょう たい

▶多くの場合、「Vたきり、~ない」の形で、後には次に予想されることが起こらない状態
つづ ぶん
が続いているという文が来る。

いた

24 Ⅰ・5 ~に至って(は) ★1  W
じゅう だい じ たい

【~という重大な事態になって】
ど ねつ つづ かれ
①39度の熱が3日も続くという事態に至って、彼はやっと医者へ行く気になっ
た。
かん けい しゃ じ さつ

②関係者は子どもが自殺するに至ってはじめて事の重大さを知った。
りゅう ねん
③学校へほとんど行かずにアルバイトばかりしていた彼だが、いよいよ留年という
じょう きょう ほん とう え
状況に至っては親に本当のことを言わざるを得なかった。
接続 Vる/N+に至って(は)
あらわ あと

▶「~という重大な事態になって」という意味を表す。後の文で「やっと・ようやく・はじめて」
こと ば

などの言葉といっしょに使って「どうなったか」を言う。

285
けつ まつ

24 Ⅱ 結末
けっ か

どのような結果になったかを言いたいとき
1 ~わけだ
2 ~きる・~きれる
★3 3 ~ことになる
4 ~ということだ
5 ~ことになっている・~こととなっている
6 ~ぬく
7 ~ところだった
★2 8 ~っぱなし
9 ~ずじまい
し だい

10 ~次第だ
いた

11 ~に至る
★1
12 ~しまつだ

24 Ⅱ・1 ~わけだ ★3
しゅく だい お

①30ページの宿題だから、1日に3ページずつやれば10日で終わるわけです。
よる がた にん げん ふ ひろ
②夜型の人間が増えてきたために、コンビニエンスストアがこれほど広がったわ
けです。
ひょう とう きょう かえ すい よう び

③このスケジュール表を見ると、東京に帰って来るのは水曜日の午前中のわけ
だ。
かい
④「きのうの会、来なかったんですね」

「会があると知らなかったから行かなかったわけで、知っていたらもちろん行き
ましたよ」

286
ふ つう けい

接続 普通形(ナAな・ナAである/Nの・Nである)+わけだ
じ じつ じょう きょう とう ぜん けつ ろん い つか
▶ある事実や状況から、「当然~の結論になる」と言いたいときに使う。「こういう事実が
り ゆう い かた
あるから」とか「こういう状況だから」と、前に理由の言い方が来ることが多い。

24 Ⅱ・2 ~きる・~きれる ★3
ぜん ぶ

【全部~する/全部~できる】
かん しょう せつ なつ やす

①5巻もある長い小説を夏休み中に全部読みきった。
しん ちょう かれ ぜっ たい い そう とう じ しん

②慎重な彼が「絶対にやれる」と言いきったのだから、相当の自信があるのだろ
う。
いの うえ と りょう しん にゅう いん ちゅう おく かか こま
③井上さんは年を取った両親と入 院中の奥さんを抱え、困りきっているらしい。
しょう ひん にん き はつ ばい どう じ う

④あの商品は人気があるらしく、発売と同時に売りきれてしまった。
うち かえ

⑤わたしが休みに家へ帰ると、母はいつも食べきれないほどのごちそうを作って
くれる。
ふく ざつ おも おや り かい

⑥あの子の複雑な思いは、きっと親でも理解しきれないだろう。
接続 Vます+きる
かたち どう し さい ご つよ

▶1)「Vきる」の形で、動詞に「全部~する/最後まで~する」(①)、「強く~する」
ひ じょう い み くわ

(②)、「非常に~する」(③)などの意味を加える。
どう し かん

 2)「Vきれる・Vきれない」の形で、動詞に「全部~できる/できない」(④⑤)、「完
ぜん
全に~できる/できない」(⑥)などの意味を加える。

24 Ⅱ・3 ~ことになる ★3

【つまり、そうなる】
じ こ ふ しょう しゃ じょ せい だん せい にん あ にん

①この事故による負傷者は、女性3人、男性4人の合わせて7人ということに
なる。
しん かん せん おお さか かい ぎ ま あ
②11時の新幹線だと、13時からの大阪の会議に間に合わないことになる。ここ
から大阪まで、3時間はかかるから。

287
あそ し けん まえ く

③今、遊んでばかりいると、試験の前になって悔やむことになるよ。
か けっ きょく かえ
④あの人にお金を貸すと、結局返してもらえないことになるので貸したくない。
ふ つう けい

接続 Vの普通形+ことになる
じ じょう じょう きょう かんが とう ぜん い つか

▶1)「ある事情や状況から考えて、当然そうなる」と言いたいときに使う。
おな い み この けっ か

 2)①②は1「~わけだ」とほとんど同じ意味。③④は、好ましくない結果になることを
けい こく つか かた

警告したりする使い方。

24 Ⅱ・4 ~ということだ ★3

【つまり~だ】
やま だ ち こく

①山田さんはまだ来ていませんか。つまり、また遅刻ということですね。
とう じつ けん はや ほう

②チケットはすべて当日券です。つまり早めに来ていただいた方がいいということ
です。
かかり あす とく べつ ぎょう じ ちゅう しゃ じょう りん じ ちゅう しゃ きん し

③係の人「明日は特別の行事のため、この駐車場は臨時に駐車禁止になり
ます」
客  「ということは、つまり車では来るなということですね」
さん しょう

接続 ▶2)参照
じ じつ う けつ ろん ひ だ かんが
▶1)ある事実を受けて、そこから「つまり~だ」と結論を引き出したり、それについてどう考
の い かた あい て たし

えるかを述べたりする言い方。③は相手の言ったことを受けて相手に確かめたりす
る言い方。
せつ ぞく き ほん てき ふ つう けい の

 2)接続は基本的には普通形につくが、話す人がたまたま述べることにつくので、さま
かたち つづ
ざまな形に続く。

   →26課Ⅰ・1「~ということだ・~とのことだ」

24 Ⅱ・5 ~ことになっている・~こととなっている ★3
き よ てい しゅう かん

【~という決まり(予定・習慣など)になっている】
かい しゃ しゃ いん いっ かい けん こう しん だん う

①会社では社員は1年に1回健康診断を受けることになっています。

288
おや じゅう しょ ろく

②うちの子の小学校では、親の住所録を学校外に出さないことになっている。
ぶん か かい
③午後の分科会は2時からということとなっておりますので、1時50分までにお
あつ
集まりください。
かい しゃ きゃく さま あ い がい き

④うちの会社ではお客様に会うとき以外は、スーツを着なくてもいいことになって
いる。
接続 Vる・Vない+ことになっている
き そく
▶1)「さまざまな規則・習慣・予定などにより、そうすること、またはそうしないことが決まり
い み あらた い かた い

になっている」という意味。改まった言い方として「こととなっている」とも言う。
き そく の

 2)規則を述べる言い方として、「~してもいい・~しなくてもいい・~してはいけない・
つか
~しなければならない」などとよくいっしょに使う。

24 Ⅱ・6 ~ぬく ★2
さい ご

【最後まで~する】
せい しん ゆう しょう

①マラソンの精神というのは、優勝できなくても最後まで走りぬくことだ。
かれ ねん かん つづ ない せん い しあわ く

②彼は10年間も続いた内戦の時代をなんとか生きぬいて、今 幸せに暮らして
いる。
おや ちょう しょ けっ てん し

③わたしは親としてあの子の長所も欠点も知りぬいているつもりです。
ひとり ぐ のぞ そ ぼ のこ
④いなかでの1人暮らしを望む祖母を残して東京に来たのは、家族で考えぬ
けつ ろん
いて出した結論です。
接続 Vます+ぬく
かたち どう し こん なん の こ さい ご かん ぜん
▶「Vぬく」の形で、その動詞に「困難なことを乗り越えて最後まで完全に~し終える」
てっ てい てき

(①②)、「完全に~する」(③)、「徹底的に~する」(④)などの意味を加える。

24 Ⅱ・7 ~ところだった ★2
すこ けっ か
【もう少しで~のような結果になりそうだった】

289
かんが よこ みち あぶ

①考えごとをしながら歩いていたので、横道から出て来た自転車に危なくぶつ
かるところだった。
きっ ぷ おそ よ やく けん

②切符売り場に来るのがもう少し遅かったら、映画の予約券が買えないところ
だった。
ひら およ きょう えい い さ
③200mの平泳ぎの競泳でもう少しで1位になるところだったのに、タッチの差で
2位だった。
接続 Vる・Vない+ところだった
じっ さい ざん ねん

▶「~のような結果になりそうだったが、実際にはならずにすんだ、またはならなくて残念
ちょく ぜん きょう ちょう
だ」などと言いたいときに使う。悪い結果になる直前だったことを強調したいときは、「も
あぶ あや ふく し
う少しで」「危なく(危うく)」などの副詞とよくいっしょに使う。

24 Ⅱ・8 ~っぱなし ★2  S

【~したままだ】
どう ぐ かた

①道具が出しっぱなしだよ。使ったら片づけなさい。
②あのメーカーは売りっぱなしではなく、アフターケアがしっかりしている。
つか

③この仕事は立ちっぱなしのことが多いので、疲れる。

④「また負けたね」
「あのチームはシーズンが始まってから負けっぱなしだね」
接続 Vます+っぱなし
あと とう ぜん

▶1)「~したままで、後の当然しなければならないことをしないでいる」という意味である。
じょう たい つづ
 2)③④は、「その状態がずっと続いている」ことにポイントがある。
ひょう か
 3)マイナスの評価に使われることが多い。

24 Ⅱ・9 ~ずじまい ★2

【~しないで終わる】
すす けっ

①あの本はいろいろな友だちにすすめられたんですが、なんとなく気が進まず結

290
きょく

局読まずじまいでした。
ちゅう しょく らい きゃく
②そろそろ昼食を、と思っていたら来客があり、そのうちにミーティングが始まり、
けっ きょく と
結局昼食は取らずじまいだった。
けん まわ しん そう

③その件については、いろいろな人に聞いて回ったが、結局真相はわからずじ
まいだった。
いそが

④あの映画も終わってしまいました。見たいと思っても、忙しくて見ずじまいのこ
とが多いんですよ。
れい がい

接続 Vない+ず+じまい  例外 しない→せずじまい
しん り てき ぶつ り り ゆう こう い じょう きょう じつ げん

▶1)「心理的・時間的・物理的などの理由で、行為や状況が実現しないで終わってし
こう ご てき ひょう げん
まった」という意味。やや口語的表現。
けっ きょく こと ば
 2)「結局・とうとう」などの言葉とよくいっしょに使う。

し だい

24 Ⅱ・10 ~次 第だ ★2  F

【~わけだ】
じ かい しゅっ けつ つ ごう れん らく さ

①次回の会へのご出欠につきご都合をうかがいたく、ご連絡を差し上げました
次第です。
きゃく とど て ちが

②客 「品物が届かなかったのはそちらの手違いだというんですね」
もう わけ

店員「はい、まことに申し訳ございませんが、そういう次第でございます」
けん がく
③以上のような次第で、来週の工場見学は中止とさせていただきます。
ふ つう けい

接続 普通形(ナAである/Nである)+次第だ
り ゆう じ じょう せつ めい けっ か

▶理由や事情を説明して、「それで~という結果になった」と言いたいときに使う。Ⅱ・1
あらた

「~わけだ」より改まった言い方。
か し だい

   →13課5「~次第で・~次第だ」

いた

24 Ⅱ・11 ~に 至る ★1  W

291
【~までになる】
ひ がい し だい こう はん い ひろ し しゃ

①被害は次第に広範囲に広がり、ついに死者30人を出すに至った。
ぶ ひん

②社長以下5人で始めたその部品会社は、10年のうちに日本一の部品メー
せい ちょう

カーにまで成長するに至った。
へい さ せき にん

③工場閉鎖に至ったその責任は、だれにあるのか。
接続 Vる/N+に至る
▶1)「いろいろなことが続いた後、ついにこうなった」と言いたいときに使う。
あと ぶん こと ば

 2)後の文では「ついに・とうとう」などの言葉とよくいっしょに使う。

24 Ⅱ・12 ~しまつだ ★1
けつ まつ
【~という悪い結末だ】
らん ぼう ほん とう こま わ こわ

①あの子は乱暴で本当に困る。学校のガラスを割ったり、いすを壊したり、とう
とうきのうは友だちとけんかして、けがをさせてしまうしまつだ。
ゆう じん

②きのうはいやな日だった。会社では社長に注意されるし、夜は友人とけんか
さい ご

してしまうし、最後は帰りの電車の中にかばんをわすれてきてしまうしまつだっ
た。
きみ う あ おく

③君はきのうもまた打ち合わせの時間に遅れたそうじゃないか。そんなしまつじ
しん よう
ゃ人に信用されないよ。
接続 Vる+しまつだ
へ さい ご けっ か けい い

▶1)「悪いことを経て、とうとう最後にもっと悪い結果になった」とその経緯を言うときに使
う。
こと ば
 2)「とうとう・最後は」などの言葉とよくいっしょに使う。

292
けい か けつ まつ れん しゅう
24 経 過・結末 練 習

A ★3
こと ば つか つぎ ぶん かん せい ひと かい

    の中の言葉を使って、次の文を完成させなさい。1つの言葉は1回し
か使いません。
こた
答えはこちら

a.きって b.ことになっています c.わけです d.ところ e.ことになりま
す f.ということです
う ば と あ きっ ぷ う き

1.売り場に問い合わせてみた  、その切符はもう売り切れということだった。
こ しょく ば にん げん かん けい むずか こま せん ぱい そう だん
2.よう子は職場の人間関係の難しさに困り  、先輩に相談した。
し りょう てい しゅつ らい しゅう こく さい かい ぎ いん さつ あ

3.今日中に資料を提出しないと、来週の国際会議までに印刷が間に合わ
ない  。
しん にゅう しゃ いん にゅう しゃ ご しゅう かん けん しゅう う

4.新入社員は入 社後、4週間の研修を受ける  。
こ てん ぶん がく あに けん きゅう しゃ きょう み

5.父が古典文学、兄が英文学の研究者なので、わたしも文学に興味をもっ
た  。
しゅっ ぱん しゃ あき はじ

6.出版社の人「この本は秋の初めごろには出版したいのです」
ちょ しゃ げん こう
著者   「つまり原稿を6月には出してほしい  ね」

B ★3・★2
こと ば つか ぶん かん せい
    の中の言葉と、(  )の中の言葉をいっしょに使って、文を完成させ
ひと かい
なさい。 1つの言葉は1回しか使いません。
こた
答えはこちら
すえ
a.きれない b.っぱなし c.末に d.ずじまい e.ところ f.ことにな
っている g.わけです
やま もと じつ みなみ くん よこ はま じ む しょ うつ き ぼう かい しゃ
山本「えー、実は南 君が横浜事務所に移りたいという希望を会社に1.(出
みと そう べつ かい しょく じ
す)  、認められましたので、今日は送別会というか、いっしょに食事を

293
しようと2.(いう)  」
おお た し

大田「南君がここをやめるなんて知らなかったなあ」
かんが けつ ろん

南「ええ、さんざん3.(考える)  出した結論なんです」

大田「でも、せっかく慣れたのに、どうして?」
いえ かよ

南「家が横浜だし、子どもも小さいので、4.(通う)  んですよ」
たん とう し ごと ひ つ

山本「担当の仕事の引き継ぎはうまくいっているの?」
だい じょう ぶ

南「大丈夫ですよ。仕事を5.(やる)  でやめるなんていうことはしませんか
ら」

大田「いっしょに山に行こうって言っていたのに、とうとう6.(行く)  だったなあ」
南「横浜にいるんですよ。いつでも行けますよ」
まえ かわ じつ うつ

前川「実は、わたしも来年には横浜に7.( 移る)  んですよ」
ねが

南「そうですか。それはよろしくお願いします」

C ★2・★1
こと ば つか ぶん かん せい ひと かい

    の中の言葉を使って、文を完成させなさい。 1つの言葉は1回しか使


いません。
こた
答えはこちら
いた
a.ところだった b.きり c.っぱなし d.に至って e.あげく f.しまつ

かれ ど ご
1.彼は夏ごろ1度手紙をくれた  、その後何も言って来ません。
か し さが あさ くさ まわ

2.友だちに教えてもらったお菓子の店を探して、さんざん浅草の町を歩き回っ
た  、とうとう見つけられずに帰ってきた。

3.入り口にずっと置き  のかさは、だれのでしょうね。
お すこ お
4.けさ、人に押されてもう少しで電車とホームの間に落ちる  。

294
じゅ ぎょう い

5.子どもたちが授業をボイコットする  、先生たちはようやく子どもたちの言
ぶん みみ かたむ

い分に耳を傾けるようになった。
せん しゅ し あい てん うご
6.A選手は今日の試合で、自分のミスで点を入れられるし、動きも悪いし、
さい ご はん そく たい じょう ほん とう ちょう し

最後には反則で退場させられる  。彼は本当に調子が悪い。

295
ひ てい ぶ ぶん ひ てい

25 否定・部 分否 定
Negatives/Partial Negatives
否定,部分否定
부정/부분부정
う け い かた
ものごとを打ち消したいときは、どんな言い方がありますか。

知っていますか
こと ば つか ぶん かん せい

    の中の言葉を使って、文を完成させなさい。
こた
答えはこちら
かぎ

a.はずがない b.とは限らない c.ことなく d.こともない e.どころじ
ゃない
ふ せい かく し ごと かた か ちょう

1.こんな不正確な仕事のやり方では、課長のOKが出る  。
こん しゅう やく そく いそが

2.今週はカラオケに行く約束だけど、忙しくてカラオケ  。
かれ と ちゅう もく てき ち ある つづ

3.彼らは途中で休む  、目的地まで歩き続けた。
き ぼう しゃ おお もう こ さん か

4.希望者が多いので、申し込んでもみんな参加できる  。
せん じつ む り

5.「先日の仕事の話、無理をすればやれない  んですが……」
ねが

「そうですか。それではお願いします」

つか

使えますか
ただ ほう えら
どちらが正しいですか。正しい方を選びなさい。
こた
答えはこちら
おお さか つ
1.大阪から3時間はかかるから、{a.2時に着くわけがない。 b.2時に着く
どころじゃない。}
ちゅう しょく ひと
2.昼食を食べることは食べましたが、{a.サンドイッチ1つだけなんです。 b.
まだおなかがいっぱいです。}

296
しな もの やす う

3.品物は、安ければかならず{a.売れるはずがない。 b.売れるというもの
ではない。}
だい がく いん き じ しん

4.大学院に行くことを決めたことは決めたんだけど、{a.自信がない。 b.自
信がある。}
えい が かい と ちゅう
5.あんな映画がおもしろいものか。ぼくは{a.3回も見た。 b.途中で見る
のをやめた。}

297
ひ てい

25 Ⅰ 否定
う け

ものごとを打ち消すとき
1 ~はずがない
★3
2 ~わけがない
3 ~ことなく
4 ~もしない
★2
5 ~どころではなく・~どころではない
6 ~ものか
7 ~なしに・~ことなしに
★1
8 ~までもなく・~までもない

25 Ⅰ・1 ~はずがない ★3
か のう せい
【~という可能性がない】
ワン おそ

①「王さん、遅いですね。どうしたんでしょう」
たい せつ かい ぎ い

「王さんは来られるはずがないよ。今日は大切な会議があると言っていたか
ら」
しな がわ えき さ とう

②「けさ、品川駅で佐藤さんを見ましたよ」
りょ こう

「そんなはずはありません。佐藤さんは今アイルランドを旅行していますよ」
なま さかな す
③チンさんは生の魚は食べないから、さしみが好きだと言うはずがありません。
しゃ しん つくえ うえ かえ
④「え、さっき見た写真がない? そんなはずない。机の上に返しておいたよ」
「あ、あった、あった、ごめんなさい」
ふ つう けい

接続 普通形(ナAな・ナAである/Nの・Nである)+はずがない
じ じつ か のう せい い つか しゅ かん てき はん だん

▶1)ある事実をもとに「その可能性がない」と言うときに使う。話す人の主観的な判断を
あらわ こと ば

表す。話し言葉では④のように「〜はずない」とも言う。

298
 2)Ⅰ・2「~わけがない」で言うこともできる。

25 Ⅰ・2 ~わけがない ★3
とう ぜん

【当然~ない】
むかし かれ し
①昔の日本のことを聞いても、外国人の彼が知っているわけがないじゃない
か。
しょう せつ ざっ し

②こんな小説をあの人が読むわけがない。あの人は雑誌やマンガしか読まない
んだから。
き おん ひく おお なつ あき くだ もの

③こんなに気温が低くて雨が多い夏だから、秋においしい果物がとれるわけが
ない。
おお やま ひま さそ

④「大山さん、暇かな。テニスに誘ってみようかな」
かの じょ しゅう しょく かつ どう ちゅう

「彼女は今、就職活動中だから、暇なわけないよ」
ふ つう けい

接続 普通形(ナAな・ナAである/Nの・Nである)+わけがない
じ じつ せい りつ り ゆう か のう せい つよ い つか
▶1)ある事実をもとに、そのことが成立する理由・可能性がないと強く言うときに使う。話
しゅ ちょう しゅ かん てき はん だん あらわ こと ば

す人の主張や主観的な判断を表す。話し言葉では④のように、「~わけない」と
も言う。

 2)Ⅰ・1「~はずがない」に置きかえることができる。

25 Ⅰ・3 ~ことなく ★2  W

【~ないで】
はな こ へ や しば い れん しゅう こえ ゆう がた と ぎ
①花子さんの部屋から芝居の練習をする声が、夕方まで途切れることなく、
聞こえていた。
かれ き こく つづ

②彼は夏休みも帰国することなく、研究を続けた。
ばやし そう だん
③林さんはだれにも相談することなく、学校をやめてしまった。
はん にん あや にわ

④犯人は人に怪しまれることなく、その家の庭に入ることができた。
接続 Vる+ことなく

299
ふ つう ば あい あらわ

▶1)「普通は~する、または~してしまうが、この場合は~しないで」という意味を表す。
かた こと ば にち じょう てき

 2)硬い言葉なので、日常的なことにはあまり使わない。
   ╳今日は、さとうを入れることなくコーヒーを飲みたい。

25 Ⅰ・4 ~もしない ★2
ぜん ぜん

【全然~しない】
かれ す

①わたしが出した手紙を、彼は開きもしないで捨ててしまったそうだ。
②わたしが作った音楽のCDを聞きもしないで、いろいろ言わないでください。
こえ つか

③食事の時間だと声をかけたが、兄は立ち上がりもしない。疲れているのだろ
う。
しら かん たん けつ ろん

④よく調べもしないで、簡単に結論を出さないでください。
接続 Vます+もしない
さい てい まった ふ まん も
▶「最低の~さえしない・全く~しない」と不満の気持ちを持って言うときの言い方。

25 Ⅰ・5 ~どころではなく・~どころではない ★2

【~はとてもできない】
きゅう しゅう よる おそ かい ぎ

①はじめて九州へ来たのに、見物どころではなく夜遅くまで会議だ。
たか はし し あい
②「高橋さん、来週の金曜日、サッカーの試合のチケットがあるんだけど、行き
ませんか」
いそが

「すみません。わたし、今 忙しくてサッカーを見に行くどころではないんです」
けっ こん いわ
③結婚したころはお金がなくて、お祝いをするどころじゃなかった。
接続 Vる/N+どころではなく
よ ゆう ひ てい

▶「~のようなことをする余裕はない」と強く否定する言い方。

25 Ⅰ・6 ~ものか ★2  S

300
けっ

【決して~ない】
てん らん かい
①「展覧会、どうだった」
ど さく ひん
「あんな人の多いところへ2度と行くものか。作品はぜんぜん見えなくて、人の
あたま

頭ばかりだったよ」
りょう なっ とう
②寮の食事ではじめて納豆が出たときには「こんなものが食べられるものか」と
思った。
た なか しょう じき

③「田中さんって、正直な人ですね」
「田中さんが正直なもんか。田中さんの言うことはうそばかりだ」
ふ つう けい

接続 普通形(ナAな/Nな)+ものか
わ しゃ ひ てい あらわ はん ご かん じょう てき
▶1)話者の強い否定の気持ちを表す言い方で、反語を使った少し感情的な言い方。
 2)「ぜったいに・けっして」などとともに使うことが多い。③の「~もんか」はくだけた言い
方。

25 Ⅰ・7 ~なしに・~ことなしに ★1

【~ないで/~なく】
しゅ ざい じ ぜん ことわ よ

①2時から4時までは取材ですから、事前の断りなしに、呼び出しをしないでく
ださい。
きゅう けい かい ぎ つづ
②わたしたちは3時間、休憩することなしに会議を続けた。
あつ ちゅう だん

③厚い本なのにあまりにおもしろくて、中 断することなしに終わりまで読んでしま
った。
接続 N+なしに  Vる+ことなしに
かたち あらわ こと ば ふ つう ば あい

▶「~なしに…」の形で、動作を 表す言葉について「普通は~するが、この場合は~し
ないで」という意味を表す。

25 Ⅰ・8 ~までもなく・~までもない ★1

【~しなくてもいい】
かん たん けい さん でん たく
①簡単な計算だから、電卓を使うまでもない。

301
くわ せつ めい

②詳しい説明がここに書いてあるから、わざわざ店員さんの話を聞くまでもな
く、読めばわかる。
なか むら てん きん はやし ちょく せつ

③中村さんはアメリカへ転勤になったそうだ。林さんが本人から直接聞いたのだ
たし

から、確かめるまでもないだろう。
ねつ なお

④熱もないんだから、わざわざ病院に行くまでのこともない。1日休めば治るだ
ろう。
接続 Vる+までもなく
ひつ よう はん だん ひょう げん かん よう
▶「それほどのことをする必要はない」という判断を言いたいときの表現。④のような慣用
てき

的表現もある。

302
ぶ ぶん ひ てい

25 Ⅱ 部分 否定
てき う け しょう きょく てき こう てい

部分的に打ち消したり、消極的に肯定したりしたいとき
1 ~ことは~が
かぎ
★3 2 ~とは限らない
3 ~わけではない
4 ~ないことはない・~ないこともない
★2
5 ~というものではない
★1 6 ~ないものでもない・~ないでもない・~なくもない

25 Ⅱ・1 ~ことは~が ★3
いち おう

【一応~だが、しかし】
かん じ い み つか かた

①この漢字は意味がわかることはわかるんですが、使い方がよくわからないんで
す。
はやし る す あ

②きのう林さんのうちへ行くことは行ったが、留守で会えなかった。
へ や べん り せま
③今の部屋は便利なことは便利だが、狭い。
にし おな へ や たの べん きょう

④西さんと同じ部屋だと、楽しいことは楽しいけど、勉強ができないんです。
ふ つう けい
接続 普通形(ナAな/Nな)+ことは~が
かたち ぜん ご おな く かえ つか

▶1)「~ことは~が」の形で、「ことは」の前後に同じ「~」を繰り返して使い、「~はいち
じ じつ い み ふ まん い ひょう

おう事実なのだが、そのことにあまり意味はない・不満がある」と言いたいときの表
げん
現。
か こ ば あい ちが
 2)過去のことを言う場合には②のように前後の形が違うこともある(行く・行った)。

かぎ

25 Ⅱ・2 ~とは 限らない ★3

303
ほん とう い

【~ということがいつも本当だとは言えない】
よ ほう あ
①テレビの天気予報がいつも当たるとは限らない。
わ だい

②話題になっているからといって、その本がおもしろいとは限らない。
ほう どう しん じつ

③テレビで報道されることがいつも真実(だ)とは限らない。
じ こ お のぼ じゅん び

④事故が起きないとは限らないから、高い山に登るときはしっかり 準 備をした
ほう
方がいい。
ふ つう けい

接続 普通形+とはかぎらない
ほん とう い れい がい い み

▶1)「~がかならず本当であるとは言えない、例外もある」という意味。
ぜん ぶ ふく し つか

 2)「いつも・全部・だれでも・かならずしも」などの副詞とともによく使われる。また、②
か おお
のように、「~からといって」(18課7)とともに使われることも多い。

25 Ⅱ・3 ~わけではない ★3
ぜん ぶ い

【全部が~とは言えない/かならず~とは言えない】
すず き こう こう せい じ だい べん きょう かつ どう

①鈴木さんは高校生時代に勉強ばかりしていたわけではない。よくクラブ活動
もしていた。
り こん き も
②離婚をしたいという、あなたの今の気持ちがわからないわけではありません。
しん ぶん よ ぼう せっ しゅ う

③新聞によると、インフルエンザの予防接種をみんなが受けられるわけではな
いようだ。
かい しゅっ せき たの
④今日の会に出席したいわけではないんだけど、頼まれたから行くんです。
ふ つう けい
接続 普通形(ナAな・ナAである/Nの・Nである)+わけではない
こと がら ぶ ぶん てき ひ てい い かた
▶1)「~」の事柄を部分的に否定する言い方。
こう てい とく
 2)②の「~ないわけではない」は部分的に肯定する言い方。④のように「特に~ので
せつ めい つか

はないが」と説明するときにも使う。

25 Ⅱ・4 ~ないことはない・~ないこともない ★2

304
【~と言える】
①「だれかあしたテニスをしないかなあ」
はやし す

「うーん、林さんならテニスが好きだから、しないこともないんじゃない」

②今から走って行けば9時20分の電車に間に合わないこともない。
か ちょう いそが

③「課長、今、お 忙しいですか」
「忙しくないこともないけど、どんな用事ですか」
そ ふ けい たい さい きん べん り
④祖父は携帯電話がきらいだと言っていた。しかし、最近は「便利でないことも
ないな」と言うようになった。
接続 Vない/イAくない/ナAでない/Nでない+ことはない
か のう せい めん あらわ
▶「~という可能性がある」または「~のように言える面もある」という意味を表す。二重
ひ てい しょう きょく てき こう てい だん てい さ

否定を使って消極的に肯定する言い方、または、断定を避ける言い方である。

25 Ⅱ・5 ~というものではない ★2

【~とは言えない】
れん しゅう こう か てき

①スポーツはただ練習すればできるようになるというものではない。効果的な練
習のやり方が大切だ。
かい ぎ しゅっ せき す
②会議では何を言うかが大切だ。ただ出席していれば済むというものではな
い。
あん ぜん

③車はスピードが出ればいいというものではない。何より安全が大切だ。
きゃく さま たい
④お客様に対する話しかたはていねいであればいいというものでもありません。
ふ つう けい
接続 普通形+というものではない
ひょう げん しゅ ちょう かんが
▶1)「いつも・かならず~とは言えない」と言いたいときの表 現。「ある主張や考えがいつ
あらわ しょう きょく てき
も・かならず正しいとは言えない」という意味を表す。消極的にある主張や考えを
ひ てい

否定するときに使う。
かたち

 2)③のように「~ばいいというものではない」という形でよく使う。

305
25 Ⅱ・6 ~ないものでもない・~ないでもない・~なくもない 
★1

まった

【全く~ないのではない】
たか はし さけ

①「高橋先生、お酒はお飲みにならないんですか」
よわ

「いいえ、飲まないでもないんですが、とても弱いんです」
②今度の仕事、うまくいきそうな気がしないでもない。
いん たい せん しゅ しょう じき ざん ねん

③引退する選手「正直に言うと、今やめるのは残念だ、という気持ちがなくもな
いんです」
接続 Vない+ものでもない  Vなく/イAくなく/ナAでなく/Nでなく+も
ない
か のう せい めん あらわ に
▶1)「~という可能性がある」または「~のように言える面もある」という意味を表す。二
じゅう ひ てい しょう きょく てき こう てい だん てい さ

重否定を使って消極的に肯定したり、断定を避けたりする言い方である。
 2)Ⅱ・4「~ないことはない」と同じように使うが、「~ないものでもない・~ないでもな
こ じん てき はん だん すい りょう す きら

い・~なくもない」は個人的な判断・推量・好き嫌いなどについて使われることが
多い。

306
ひ てい ぶ ぶん ひ てい れん しゅう
25 否 定・部分 否定 練 習

A
こと ば つか つぎ ぶん かん せい ひと かい

    の中の言葉を使って、次の文を完成させなさい。1つの言葉は1回し
か使いません。
こた
答えはこちら
★3
かぎ

a.わけがない b.ことは c.わけではない d.とは限らない
おっと しょう せつ り かい

夫「この小説、読んだ(1.  )読んだんだけど、よく理解できなかったよ。あい
こ しゅ じん こう き も

子、この主人公の気持ち、わかる?」
つま ろう じん

妻「わたしにわかる(2.  )でしょ。主人公は老人よ」
さっ か

夫「でも、あい子はこの作家がすきなんだろう? よく読んでいるよね」
とく かなら しん り

妻「特にすきな(3.  )のよ。それに、すきだからって、 必ずしも主人公の心理
がわかる(4.  )でしょう」
★3

a.ことなく b.どころではない c.ものか d.ことはない e.というもの
ではない f.までもない g.ものでもない
せん ぱい

先輩「あれ、今年は花見には行かないのか」
こう はい じつ うん そう がい しゃ

後輩「ええ、実は今、花見(5.  )んです。運送会社でアルバイトをしている
んです」
先輩「へえー。仕事、きついだろう」
りょう
後輩「ええ、きつくない(6.  )んですが、まあ、アルバイト料は高いですから。
がく

1日も休む(7.  )2週間がんばれば、かなりの額になるんですよ」
に もつ
先輩「去年、重い荷物を山に運ぶアルバイトをしたんだけど、もう2度とあんな
きつい仕事はやる(8.  )と思ったよ。でも、この仕事ならぼくにもやれな

307
い(9.  )なあ」
後輩「でも、言う(10.  )ことですけど、ただ運べばいい(11.  )んですよ。
き かく じつ とど

決まった時間までに確実に届けることが大切なんです」

B ★3・★2
こと ば つか ぶ ぶん い か ひと

    の中の言葉を使って、  の部分を言い換えなさい。1つの言葉は1
かい

回しか使いません。
こた
答えはこちら
かぎ

a.はずがない b.どころではない c.限らない d.わけではない e.
までもない f.ないものでもない
たい かい にゅうしょう か のう せい
1.リーさんがマラソン大会で入賞する可能 性はない。
はや はか ひつ よう

2.タムさんとリーさん、どちらが速いかわざわざタイムを計る必要はない。はっき
りわかっている。
とく

3.といっても、タムさんが特に速いのではない。
たい ちょう い

4.体調がいつもいいとは 言えないからである。
いそが よ ゆう ふたり つよ さそ

5.ぼくは今、 忙しいのでマラソンの余裕はないが、いつか2人に強く誘われれ
たい かい ぜっ たい で

ば、マラソン大会に絶対出ないとは言えない。

308
でん ぶん すい りょう

26 伝聞・推 量
Conveying Information/Expressing Certainty and Uncertainty
传闻,推测
전문/추량
つた たし じ ぶん かんが
聞いたり読んだりしたことを伝えるときや、確かでないことについて自分がどう考
い い かた

えているかを言いたいときは、どんな言い方がありますか。

知っていますか
こと ば つか ぶん かん せい

    の中の言葉を使って、文を完成させなさい。
こた
答えはこちら

a.ということだ b.とみえる c.ではあるまいか d.かねない e.まい
じゅん び たい そう

1.準 備体操をせずにはげしいスポーツをしたら、けがをし  。
い じょう しん りん き つづ ち きゅう じょう おお どう ぶつ

2.これ以上森林の木を切り続けると、地球上から多くの動物がいなくなってし
まうの  。
いし い くん さい きん げん き こん かい せい こう じ しん

3.石井君は最近、元気だね。今回の成功でだいぶ自信をつけた  。
ちょう き よ ほう ふゆ へい ねん あたた

4.テレビの長期予報によると、今年の冬は平年より 暖かい  。
せん しゅ きょう か はか しゅつじょう き たい
5.選手の強化を図らないと、オリンピック 出場などとても期待でき  。

つか

使えますか
ただ ほう えら
どちらが正しいですか。正しい方を選びなさい。
こた
答えはこちら
じ しん ひ がい

1.そちらでは地震の被害は{a.ほとんどなかったとのこと、よかったですね。 
b.ほとんどなかったそうです。よかったですね。}
すい よう び ちが
2.{a.今日は水曜日に違いないから、 b.今日は水曜日だから、}ごみを
出そう。

309
かれ

3.{a.彼はニコニコしているとみえて、何かいいことがあったらしい。 b.彼は
何かいいことがあったとみえて、ニコニコしている。}
むすめ ふ けい き ねえ しゅう しょく

4.娘「この不景気だから、{a.お姉さんの就職はむずかしいのではあるまい
か」 b.お姉さんの就職はむずかしいんじゃないかしら」}
母「そうねえ。むずかしいかもしれないわねえ」
くすり の うん てん ちゅう ねむ びょう き なお

5.この薬を飲むと、{a.運転中に眠くなりかねない。 b.病気が治りかねな
い。}

310
でん ぶん

26 Ⅰ 伝聞
つた

聞いたり読んだりしたことを伝えるとき
★3 1 ~ということだ・~とのことだ
★2 2 ~とか

26 Ⅰ・1 ~ということだ・~とのことだ ★3

【~そうだ/~と聞いている】
ちか あ ち おも

①うちの近くの空き地に何ができるのかと思っていたら、大きなスポーツセンター
ができるということだ。
しん ぶん かん じゃ ふ

②新聞によると、インフルエンザの患者はこれからも増えるだろうとのことです。
だい とう りょう らい にち ふ じん

③大統領の来日は来月10日とのことだが、夫人は来日されないそうだ。
て がみ た ろう くん しゃ かい じん かつ

④お手紙によると、太郎君も来年はいよいよ社会人になられるとのこと、ご活
やく こころ いの て がみ

躍を心から祈っています。(手紙)
いもうと に もつ おお えき むか
⑤妹「お母さんが、荷物が多いから駅まで迎えに来てくれって」
あに

兄「うん、わかった」
ほん じつ じ む と あつか しゅう りょう おそ
⑥あらあら、「本日の事務取り扱いは終了しました」だって。5分遅かったね。
さん しょう

接続 ▶2)参照
でん ぶん い かた

▶1)伝聞の言い方。
ふ つう けい つづ ちょく せつ てき いん よう

 2)伝聞の「~そうだ」は普通形だけに続くが、「~ということだ」は直接的な引用という
かん つよ すい りょう めい れい かたち

感じが強いので、普通形のほかに推量(②)や命令の形(⑤)なども来る。また、
か こ

「~ということだった」という過去の形もある。
とく て がみ ぶん い み つか

 3)④のように、「~とのこと」は特に手紙文で「~だそうですが」の意味で使う。
いん よう へん けい
 4)⑤⑥の「~って」は、引用の「と」が変形したもの。「~と言っている」「~と書いてあ
どう し ぶ ぶん しょう りゃく かんが
る」などの動詞部分が省略されていると考える。くだけた言い方。

311

   →24課Ⅱ・4「~ということだ」

26 Ⅰ・2 ~とか ★2

【~そうだが/~と聞いたが】
ほっ かい どう おお ゆき
①「テレビで見たんだけど北海道はきのう大雪だったとか」
「そうですか。いよいよ冬ですねえ」
か ちょう う あ し りょう あ

②課長の話では、打ち合わせの資料を2時前には用意してくれとか。間に合う
かなあ。
りゅう がく よ てい

③来年は妹さんが日本へ留学のご予定だとか。楽しみに待っています。(手
紙)
さん しょう

接続 ▶2)参照
でん ぶん ふ たし
▶1)伝聞の言い方。同じく伝聞の「~そうだ」やⅠ・1「~ということだ」より不確かな気持

ちがあったり、はっきり言うことを避けたりするときに使う。ややくだけた言い方。
ば あい ふ つう けい いん よう ぶ ぶん ぶん まつ かたち

 2)多くの場合は普通形につくが、引用する部分の文末によってそのほかの形につくこ
ともある。

312
すい りょう

26 Ⅱ 推量
1 ~おそれがある
ちが
★3 2 ~に違いない
3 ~とみえて・~とみえる
4 ~まい
5 ~ではあるまいか
★2
6 ~かねない
そう い

7 ~に相違ない

26 Ⅱ・1 ~おそれがある ★3
しん ぱい

【~という心配がある】
くすり ふく さ よう い しゃ し じ したが の

①この薬は副作用のおそれがあるので、医者の指示に従って飲んでください。
ひる ふう う つよ がい しゅつ

②昼ごろ、風雨が強まるおそれがありますので、外出するときはお気をつけくだ
さい。
じ しん つ なみ

③この地震による津波のおそれはありません。
きつ えん しん ぞう びょう き き けん せい たか
④喫煙は、心臓の病気の危険性を高めるおそれがあります。
げん ざい けい
接続 Vの現在形/Nの+おそれがある
わる お か のう せい い つか
▶1)「~という悪いことが起こる可能性がある」と言いたいときに使う。
つう ち つか かた ひょう げん
 2)ニュースや通知などでよく使われる硬い表現。

ちが

26 Ⅱ・2 ~に違いない ★3
おも

【きっと~と思う】
なん ど りょ こう
①何度電話してもいない。リンさんは旅行にでも行っているに違いない。

313
えき あつ じ けん

②駅の前にあんなに人が集まっているよ。何か事件があったに違いない。
か し た なか ほう こく
③課のみんなが知らないということは、田中さんがちゃんと報告しなかったに違
いない。
と あお やま しん しゃ

④あそこに止まっているのは青山さんの車に違いない。青い新車だって言ってい
たから。
ふ つう けい ちが

接続 普通形(ナA・ナAである/N・Nである)+に違いない
おも かく しん の すい りょう ひょう げん

▶1)「きっと~と思う」という話す人の確信を述べる推量の表現。「たぶん~だろう」より確
てい ど つよ

信の程度が強い。
そう い こう ご てき

 2)Ⅱ・7「~に相違ない」より口語的。

26 Ⅱ・3 ~とみえて・~とみえる ★3

【~らしく/~らしい】
よる おそ ふ にわ

①夜遅く雨が降ったとみえて、庭がぬれている。
い とう くん しゃ ちょう しゃ ちょう しつ

②伊藤君は社長に話があるとみえて、さっきから社長室の前を行ったり来たり
している。
え す ひま

③この子は絵が好きだとみえて、暇さえあれば絵をかいている。
かれ けい かく そう とう い よく
④彼の話を聞いたところでは、彼はこの計画に相当意欲をもっているとみえる。
ふ つう けい

接続 普通形+とみえて
い あと こん きょ の い かた
▶1)「~とみえて」の「~」で推量することを言い、後にその根拠を述べる言い方。
はじ こん きょ あと かたち
 2)④は、初めに根拠を言い、後にそこから推量したことを述べる形である。

26 Ⅱ・4 ~まい ★2  W

【~ないだろう】
じ けん ふく ざつ かん たん かい けつ
①この事件は複雑だから、そう簡単には解決するまい。
ふ きょう しん こく あん い たい さく けい き そう き かい ふく のぞ
②この不況は深刻だから、安易な対策では景気の早期回復は望めまい。

314
ゆい いつ かい けつ さく かん てん

③それが唯一の解決策ではあるまい。もっと別の観点から見たらどうか。
よう す ふ いち おう
④この様子では雨は降るまいと思うけれど、一応かさを持っていったらどうです
か。
どう し

接続 Vる+まい(動詞Ⅱ・Ⅲは「Vない+まい」もある。「する」は「すまい」もあ
る)  イAく/ナAでは/Nでは+あるまい
わ しゃ こと がら すい りょう あらわ げん だい

▶1)話者の「ある事柄がそうはならないだろう」という推量を表す。現代でも使われる古
い言い方。
かた こと ば てき ひょう げん ぶん まつ

 2)硬い書き言葉的な表現なので、話し言葉で文末に使われることはあまりない。た
ぶん ちゅう いん よう ぶ ぶん あらわ
だし、話し言葉でも、④のように文中の引用部分には 現れることがある。

   →29課3「~まい」

26 Ⅱ・5 ~ではあるまいか ★2  W

【~ではないだろうか】
た なか かなら

①田中さんはそう言うけれども、必ずしもそうとは言いきれないのではあるまい
か。
みず ぶ そく つづ こめ せい さん えい きょう しん ぱい

②水不足が続くと、今年も米の生産に影響が出るのではあるまいかと心配
だ。
ふ きょう ふ つう じょう たい

③不況、不況というが、これが普通の状態なのではあるまいか。
ぶ ちょう じゅう よう てん あ
④部長が会社をやめたのは、重要な点で社長と意見が合わなかったためでは
あるまいか。
ふ つう けい
接続 普通形の(ナA・ナAなの/N・Nなの)+ではあるまいか
おも かたち ぶん まつ わ しゃ すい りょう えん きょく
▶主に「~のではあるまいか」の 形で文末に使い、話者が「~だろう」という推量を婉曲に
しゅ ちょう の
言ったり、③④のように、聞き手や読み手に問いかける形で話者の主張を述べたりす
げん だい かた ひょう げん

る言い方。現代でも使われる硬い表現。

26 Ⅱ・6 ~かねない ★2

【~かもしれない】

315
らん ぼう じ こ

①そんな乱暴な運転をしたら事故を起こしかねないよ。
すい みん こわ
②食事と睡眠だけはきちんととらないと、体を壊しかねません。
さい きん か じょう ほう どう む かん けい きず

③最近のマスコミの過剰な報道は、無関係な人を傷つけることにもなりかねな
い。
せい ふ たい さく あやま

④インフルエンザという病気はわからないことが多いので、政府が対策を誤ると
だい りゅう こう

大流行しかねない。
接続 Vます+かねない
わ しゃ けっ か な しん ぱい けっ か か のう せい き けん せい
▶話者が結果や成り行きを心配して、「~という悪い結果になる可能性や危険性があ
る」と言いたいときに使う。

そう い

26 Ⅱ・7 ~に相 違ない ★2  W
ま ちが

【間違いなく~と思う】
ふ ごう かく ひん せい ひん けん さ きび

①不合格品がそれほど出たとは、製品の検査がそうとう厳しいに相違ない。
かれ じ じつ いち おう しら ひつ よう

②彼の言ったことは事実に相違ないだろうとは思うが、一応調べてみる必要が
ある。
はん たい ひ こ かの じょ はじ

③反対されてすぐ自分の意見を引っ込めたところを見ると、彼女は初めから自
じ しん
分の意見に自信がなかったに相違ない。
ふ つう けい

接続 普通形(ナA・ナAである/N・Nである)+に相違ない
ま ちが わ しゃ かく しん の すい りょう ひょう げん

▶1)「間違いなく~と思う」という話者の確信を述べる推量の表現。「たぶん~だろう」よ
てい ど

り確信の程度が強い。
ちが かた

 2)Ⅱ・2「~に違いない」より硬い言い方。

316
でん ぶん すい りょう れん しゅう

26 伝 聞・推量 練習

A
ただ ほう えら

どちらが正しいですか。正しい方を選びなさい。
こた
答えはこちら
★3
こん しゅう まつ き こく

1.「リンさんは今週末には帰国したい{a.ということでしたが、 b.そうでした
きっ ぷ と えん き

が、}切符が取れず、帰国を延期したそうですよ」
さい きん からだ ちょう し じ あい
2.最近お体の調子があまりよくない{a.とのこと、 b.そうで、}どうぞご自愛
ください。
しゃ ちょう いの うえ ちが

3.社長、お電話によると、井上さんは3時には見える{a.に違いありませ
ん。 b.とのことです。}
ゆき つ

4.お母さん、あしたは10cmぐらい雪が{a.積もるそうだって。 b.積もりそうだ
あそ

って。}うれしいな、友だちと雪で遊べるね。
そら あか

5.あしたもいい天気だ{a.とみえて、 b.とのことで、}西の空が赤い。
★2
さい きん き むら くら かお かか

6.最近の木村さんの暗い顔を見ると、何か大きな問題を抱えているのでは
{a.あるまい b.あるまいか}と気になる。
しん ごう き

7.けさ、また電車の信号機のトラブルが{a.あったとか。 b.ありかねない。}
さい きん

最近、多いね。
さ さ き くん れん しゅう
8.「佐々木君、このところ練習に来ないね」
かれ もど

「佐々木? 彼はもうこのチームには{a.戻らないんじゃない?」 b.戻
らないのではあるまいか」}
てん ちょう きび
9.「店長、店員にそんな厳しいことを言ったら、すぐ{a.やめかねますよ」 b.
やめかねませんよ」}
「だめなことはだめだよ」

317
B ★3・★2
こと ば つか つぎ ぶん かん せい ひと かい

    の中の言葉を使って、次の文を完成させなさい。1つの言葉は1回し
か使いません。
こた
答えはこちら
ちが

a.とみえて b.とのこと c.かねない d.に違いない e.ということ
あたら はじ ぶ ちょう しゃ しん にゅう しゃ いん

 4月は新しいことが始まる月だ。部長の話では、わが社も20人の新入 社員
むか お つ つづ ふる

を迎える(1.  )、しばらくは落ち着かない日が続くだろう。古い社員たちも、
きん ちょう ちが ひょう じょう ねん

それなりに緊張している(2.  )、いつもとは違った表情だ。だれもが新しい年
ど きん ちょう かん しん せん かん かい しゃ

度がスタートする緊張感と新鮮さを感じている(3.  )。話によると、会社も
ちか ぢか わか

近々、新しいシステムを入れる(4.  )だ。ぼくものんびりしていると、若いパワ
お こ

ーに追い越され(5.  )から、がんばろう。

318
しん じょう きょうちょう さ こう どう

27 心情の強調・避けられない心情や行 動
Emphasizing Feelings / Compulsion
强调某种感情,不得不作的事情或那时的感情
감정의 강조/피할 수 없는 심정과 행동
かん つよ し ぜん しん り てき
その感じが強い、自然にそう感じる、または、心理的にそうしないことは避けられ
い かた

ないということを言いたいときは、どんな言い方がありますか。

知っていますか
こと ば つか ぶん かん せい

    の中の言葉を使って、文を完成させなさい。
こた
答えはこちら

a.たまらない b.ないわけにはいかない c.ならない d.ずにはいられ
ない e.ざるをえない
かい しゅっ せき へん じ かい ひ はら

1.会には出席できないが、出席の返事をしてしまったので会費を払わ  。
に もつ も とし よ そ ぼ おも だ せき

2.電車の中で荷物を持ったお年寄りを見ると、祖母のことを思い出して席を

立た  。
うた とも
3.この歌を聞くと、この歌をよく歌っていた友のことが思い出されて  。
あさ は いた べん きょう

4.今日は朝から歯が痛くて  。ぜんぜん勉強ができない。
ほ しょう にん かい がい てん きん き かた ねが
5.保証人の海外転勤が決まったので、これからはほかの方にお願いせ  。

つか

使えますか
ただ ほう えら
どちらが正しいですか。正しい方を選びなさい。
こた
答えはこちら
たの

1.このゲームは{a.楽しくてたまらない。 b.高くてたまらない。}
じょう だん た なか わら
2.タノムさんの冗談には、田中さんも{a.笑わないではいられない。 b.笑

319
わないではいられないようだ。}
たい せつ かい ぎ しゅっ せき

3.大切な会議だから{a.出席しないわけにはいかない。 b.出席するわけ
にはいかない。}
た なか ひょう じょう おも

4.田中さんの表 情を見ていると、{a.うそをついているように思えてならな
い。 b.うそをついているように思えてたまらない。}
こ あさ さむ け か

5.{a.ハナ子は朝から寒気がしてならない。 b.寒気がしてならない。}風

邪をひきそうだ。

320
しん じょう きょう ちょう さ こう どう

27 心情の 強調・ 避けられない心情や 行動


かん つよ し ぜん い

そのような感じが強い、自然にそう感じるということを言いたいとき
そと ちから しん り てき

外からの強い力があって、心理的にそうしないことは避けられないと言いた
いとき
1 ~てしかたがない・~てしょうがない
★3 2 ~てたまらない
3 ~ないわけにはいかない
4 ~てならない
★2 5 ~ないではいられない・~ずにはいられない
6 ~ざるをえない
7 ~てやまない
8 ~かぎりだ
9 ~といったらない・~といったらありはしない
★1
10 ~ないではすまない・~ずにはすまない
11 ~ないではおかない・~ずにはおかない
よ ぎ

12 ~を余儀なくされる・~を余儀なくさせる

27 1 ~てしかたがない・~てしょうがない ★3
ひ じょう

【非常に~だ】
けっ こん め
①結婚10年目でやっと子どもが生まれたので、うれしくてしかたがありません。
か つか

②めがねを変えたからか、このごろ目が疲れてしかたがない。
おお かわ ぶ
③どうして大川さんがとつぜんテニス部をやめたのか、わたしは気になってしかた
がない。
あね しょう せつ な い

④姉はいつも「かわいそうな小説を読むと泣けてしょうがない」と言っている。

321
こ すう がく べん きょう

⑤あき子は「数学の勉強がいやでしょうがない」と言っている。
接続 Vて/イAくて/ナAで+しかたがない
かん じょう からだ かん かく お じょう たい つよ おさ つか
▶1)ある感情や体の感覚が起こってその状態が強くて抑えられないというときに使う。④
おも な じ はつ あらわ どう し

のように「思える・泣ける」などの自発を表す動詞とともに使うことが多い。
よっ きゅう あらわ い かた にん しょう
 2)話す人の感情・体の感覚・欲求などを表す言い方であるから、3人称に使うとき
ぶん まつ ひつ よう れい がい

は文末に「~ようだ・~らしい・~のだ」などをつける必要がある。小説などは例外
である。
こと ば

 3)「~てしょうがない」は話し言葉。

27 2 ~てたまらない ★3
ひ じょう
【非常に~/がまんできないほど~】
ね ひる ま ねむ

①このごろよく寝ていないので、昼間でも眠くてたまらない。
いもうと かつ どう たの

②今、妹はクラブ活動が楽しくてたまらないようだ。
こう とう がっ こう そつ ぎょう と かい

③高等学校を卒業したときには、大きな都会の大学に行きたくてたまらなかっ
た。
ひる はん かわ の

④昼ご飯にからいものを食べたので、のどが渇いてたまらず、水ばかり飲んでい
る。
接続 Vて/イAくて/ナAで+たまらない
かん じょう からだ かん かく お じょう たい つよ おさ つか
▶1)ある感情や体の感覚が起こってその状態が強くて抑えられないというときに使う。
さん しょう
 2)1「~てしかたがない」の▶2)を参照。
じ はつ あらわ こと ば おも な

 3)自発を表す言葉「思える・泣ける」などといっしょには使えない。
びょう き

   ╳病気の母のことを思うと泣けてたまらない。
   ◯病気の母のことを思うと泣けてならない。
   ◯病気の母のことを思うと泣けてしょうがない。

27 3 ~ないわけにはいかない ★3
さ ひつ よう

【~しないことは避けられない/どうしても~する必要がある】

322
た なか さく ねん なん ど たの りゅう がく せい かい やく いん ひ う

①田中さんに昨年から何度も頼まれているから、留学生会の役員を引き受け
ないわけにはいかない。
あす はっ ぴょう こん や さそ ことわ じゅん

②明日はわたしが発表をする。今夜は友だちに誘われたが、 断って明日の準

備をしないわけにはいかない。
かい しゃ くび

③父にはわたしが会社を首になったことを話さないわけにはいかなかった。
接続 Vない+わけにはいかない
しん り てき しゃ かい てき にん げん かん けい じ じょう さ
▶心理的・社会的・人間関係などの事情で「それをしないことは避けられない」または
い つか じ じょう せつ めい ば あい

「~しなければならない」と言いたいときに使う。事情を説明する場合によく使う。

27 4 ~てならない ★2
おさ
【抑えられないほど~】
いっ しょう けん めい れん しゅう けん たい かい し あい こう とう がっ こう ま
①夏休みの間一生懸命に練習したのに、県大会の試合で、A高等学校に負
くや

けてしまい、悔しくてなりません。
やく しょ ぜい きん づか はら

②役所が税金のむだ遣いをしている話を聞くと、腹が立ってならない。
ちょう なん しん ぱい

③長男が勉強もしないでぶらぶらしているので、心配でならない。
じ さつ な

④学校でいじめられて自殺した子どものことをテレビで聞くと、かわいそうで泣け
てならない。
接続 Vて/イAくて/ナAで+ならない
し ぜん かん じょう からだ かん かく お おさ

▶1)自然にある感情や体の感覚が起こってきて抑えられないというときに使う。
さん しょう
 2)1「~てしかたがない」の▶2)を参照。
じ はつ あらわ こと ば な
 3)④のように自発を表す言葉「思える・思い出される・泣ける」などとともに使って、
気持ちを表すことが多い。

27 5 ~ないではいられない・~ずにはいられない ★2

【どうしても~しないでいることはできない】
①この店のカレーはとてもからい。ちょっと食べたら、水を飲まないではいられな

323
い。
むし さ

②虫に刺されたところがかゆくて、かかないではいられない。
ちゅう がく せい

③中学生がだまされているところを見たので、何か言わないではいられなかっ
た。
つ なみ ひ さい しゃ ふっ こう すす ねが
④津波の被災者のニュースを見ると、早く復興が進むようにと願わずにはいら
れません。
ほ いく えん

⑤うちの子は保育園に行くと、家であったことをなんでも話さずにはいられない
ようだ。
れい がい

接続 Vない+ではいられない  Vない+ずにはいられない(例外 しない
→せずにはいられない)
しん たい てき ば あい よう す じ じょう わ しゃ
▶1)身体的にがまんができない場合や、ものごとの様子や事情を見て、話者の心の中
お い し おさ

で「~したい」という気持ちが起こって意志の力では抑えられないというときに使う。
 2)1「~てしかたがない」の▶2)を参照。

27 6 ~ざるをえない ★2
さ ひつ よう

【どうしても~しないことは避けられない/どうしても~する必要がある/~しなければな
らない】
ぶつ り す ひっ しゅう と
①物理は好きではないが、必修だから取らざるをえない。
と ちゅう む せき にん

②仕事を途中でやめるのは無責任だと言わざるをえない。
きょう と ちゃ ね だん
③京都でとてもいい茶わんを見つけたが、値段が高かったのであきらめざるをえ
なかった。
ふ じ さん と ちゅう のぼ ふう う ひ かえ
④富士山の途中まで登った。しかし、強い風雨のために引き返さざるをえなか
った。
れい がい

接続 Vない+ざるをえない(例外 しない→せざるをえない)
さ じ じょう

▶「~したくはないが、避けられない事情があるのでしかたなく~する」と言うときに使う。や
かた い かた かん

や古い、硬い言い方。「~ないわけにはいかない」に近いが、「しかたなく」という感じが
もっと強い。

324
27 7 ~てやまない ★1  W
こころ

【心から~ている】
いの

①お大事に。1日も早く元気になることを祈ってやみません。(手紙)
かく へい き ねが
②世界から核兵器がなくなることを願ってやみません。
そん けい やま かわ しょう う

③わたしが尊敬してやまない山川先生が賞を受けられた。
接続 Vて+やまない
いの ねが あい そん けい かん じょう あらわ どう し
▶1)「祈る・願う・愛する・尊敬する」などの感情を表す動詞について、「その感情が強く
つづ
続いている」と言いたいときに使う。
さん しょう

 2)1「~てしかたがない」の▶2)を参照。

27 8 ~かぎりだ ★1
さい こう かん
【最高に~だと感じる】
し ず のう めい せき さい のう たい りょく めぐ

①A氏は頭脳明晰で才能もあり、その上体力にも恵まれている。うらやましい
かぎりだ。
てん ぷ わす は

②メールの添付をまた忘れてしまいました。お恥ずかしいかぎりです。
かれ かい けつ む ふ よろこ
③彼が問題の解決に向かって自ら1歩踏み出したことは、喜ばしいかぎりであ
る。
もく てき たっ せい き こく

④アフリカまで出かけて行ったが、目的が達成できずに帰国しなければならなか
ざん ねん

ったことは残念なかぎりだ。
接続 イAい/ナAな+かぎりだ
げん ざい ひ じょう かん じょう たい あらわ かん じょう こと ば

▶1)「現在、自分が非常にそう感じている」という心の状態を 表す。感情を表す言葉に
せつ ぞく

接続することが多い。
 2)1「~てしかたがない」の▶2)を参照。

27 9 ~といったらない・~といったらありはしない ★1

325
ひょう げん ひ じょう

【口では表現できないほど~と思う/非常に~だ】
く かえ たい くつ
①工場での作業は毎日同じことの繰り返しだ。その退屈さといったらない。
はじ こう ふん

②外国の町を初めて歩いたときの興奮といったらなかった。自分が映画の中の
ひとり

1人になったような気がした。
くだ もの す

③ドリアンという果物のにおいといったらない。好きな人にもきらいな人にもたま
らない。
こえ

④となりの人は1日中大きな声で歌っている。うるさいといったらありはしない。
⑤この食堂のラーメンのまずさったらない。
接続 イAい/N+といったらない
かたち てい ど きょく たん ひょう か
▶1)「~といったらない」の 形で、「~」の程度が極端だと言いたいときに使う。プラス評価
でもマイナス評価でも使える。
れい ぶん
 2)例文④⑤の「~といったらありはしない」と「~ったらない」はほとんど同じ意味だ
こと ば

が、マイナス評価にだけ使う。またどちらもくだけた話し言葉である。

27 10 ~ないではすまない・~ずにはすまない ★1  W
かなら
【必ず~しなければならない】
こう か こわ べん しょう

①よそのうちの高価なものを壊してしまったのだ。弁償しないではすまない。
こん かい だい じん しつ げん えい きょう じ しょく

②今回のA大臣の失言の影響は大きい。辞職せずにはすまないだろう。
みや ざわ れい

③宮沢先生にはあんなにお世話になったのだから、1度お礼に行かないではす
まない。
れい がい
接続 Vない+ではすまない  Vない+ずにはすまない(例外 しない→せ
ずにはすまない)
じょう きょう しゃ かい てき ゆる

▶その時の状況・社会的ルールを考えると「そうしないことは許されない・そうしなければす
かた ひょう げん
まない・自分の気持ちからそうする」という言い方。硬い表現。

27 11 ~ないではおかない・~ずにはおかない A ★1  W

326
かなら ひ

【必ずそのようなことが引き起こされる】
じょ せい えが
①この女性の一生を描いた映画は、見る人の心を動かさないではおかない。
じつ わ しょう せつ かん どう あた

②この実話にもとづいた小説は読む人に感動を与えずにはおかない。
ふ えい せい かん きょう けん こう えい きょう およ

③この不衛生な環境は子どもたちの健康に悪い影響を及ぼさずにはおかない
だろう。
れい がい

接続 Vない+ではおかない  Vない+ずにはおかない(例外 しない→せ
ずにはおかない)
あらわ こと ば
▶「必ずそのようなことが引き起こされる」という意味。気持ちを 表す言葉とともに使って、
し ぜん
自然にそのような気持ちになると言うことが多い。

27 11 ~ないではおかない・~ずにはおかない B ★1

【かならず~する】
し あい あい て せ

①試合中相手チームに少しのすきでもあれば、わがチームはそこを攻めずには
おかない。
けい さつ き ない き けん ぶつ も こ たい ほ けつ い

②警察は機内に危険物を持ち込む人は逮捕しないではおかないと、決意を
語った。
ほん こう さい ばっ

③本校においては、試験の際に不正をする学生は罰さないではおかない。
接続 Aと同じ
ゆる わ しゃ い よく

▶「~しないでおくということは許さない・かならず~する」という話者の強い気持ち・意欲・
ほう しん

方針があるときの言い方。

よ ぎ

27 12 ~を 余儀なくされる・~を余儀なくさせる ★1  W

【しかたなく~される・させる】
じ しん ひ さい ひと びと よ しん き けん せま
①地震で被災した人々は余震の危険があるので家にもどることはできず、狭
せい かつ
い車の中での生活を余儀なくされた。

327
こう ふく し ささ ひと びと ぜい きん ふ たん

②この国では高福祉を支えるために、人々は高い税金の負担を余儀なくされ
ている。
いち ろう し ぼう し かれ か ぎょう つ

③一郎は歌手志望だったが、父の死が彼に家業の店を継ぐことを余儀なくさ
せた。
接続 N+を余儀なくされる
きょう せい りょく

▶1)本人の力ではどうすることもできない強制力のため「しかたなくそうしなければならな
い かた こう い あらわ めい し
い」と言う言い方。行為を表す名詞につく。
はん たい
 2)「~余儀なくされる」と「~余儀なくさせる」とは立場が反対になる。

328
しん じょう きょうちょう さ こう どう れん しゅう
27 心 情の 強 調・ 避けられない心情や行 動 練 習

A
こと ば つか ぶ ぶん い か ひと

    の中の言葉を使って、  の部分を言い換えなさい。1つの言葉は1
かい
回しか使いません。
こた
答えはこちら
★3・★2

a.てたまりません b.てなりません c.ざるをえません
かれ なや つよ

1.彼が何か悩んでいるような気がとても強くします。
たい ちょう ひと で た しゅっ きん
2.まだ体調がよくないのですが、人手が足りないので今日からどうしても出勤
しなければなりません。
おも さび

3.このごろ国のことが思い出されてとても寂しいです。
★2・★1

a.ないわけにはいきません b.ないではいられない c.てやみません 
d.ないではおかない
こま たし せい かく

4.わたしは細かいことをどうしても確かめないでいることはできない 性格なので
す。
ひつ よう

5.これは高い本ですが、仕事にどうしても必要だから買わなければなりませ
ん。
かなら あやま
6.今度あいつに会ったら、ひとこと 必ず 謝らせるぞ。
ひ さい ち ふっ こう ねが
7.1日も早く被災地が復興することを心から 願っています。
★1
よ ぎ
a.かぎりだ b.を余儀なくされた c.といったらない d.ないではすまな

しつ れい
8.失礼なことを言ってしまったのだから、おわびしないですませることはできない

329
と思う。
ほん とう

9.クラスのヤンさんのスピーチのうまさは本当にすごい。ほんとうにうらやましい。
はたら こわ たい しょく

10.父は働きすぎて体を壊し、しかたなく退職した。

B ★3・★2・★1
もっと えら

    の中の文の ■ に入る最もよいものを選びなさい。
こた
答えはこちら
き たく
1.早く          ■      帰宅した。
a.たまらなかったので b.ビデオが c.急いで d.見たくて
2.あの人は          ■      ならない。
a.どうも b.うそをついている c.という d.気がして
3.ひとこと          ■      気持ちがおさまるかな。
a.どうすれば b.いられない c.言わないでは d.ときは
だい とう りょう う

4.大統領が撃たれたと          ■      なかった。
おどろ

a.いったら b.聞いた c.驚きと d.ときの
しょ るい

5.今日はこの書類を          ■      んです。
a.どうしても b.わけには c.書き上げない d.いかない
ひとり ぐ こう れい しゃ

6.一人暮らしの高齢者に          ■      ではい
けないと思う。
せい じ せい かつ よ ぎ ふ じ ゆう
a.政治 b.生活を c.余儀なくさせる d.不自由な
かれ

7.彼は          ■      名手だ。
えん ぜつ かん どう
a.人を b.演説の c.おかない d.感動させないでは

330
さそ すす ちゅう い きん し

28 誘い・勧め・ 注意・禁 止
Invitations/Advice/Warnings/Prohibitions
邀请,建议,提醒,禁止
권유/추천/주의/금지
あい て よう きゅう い かた
相手を誘ったり、勧めたり、要求などをしたりしたいときは、どんな言い方があり
ますか。

知っていますか
こと ば つか ぶん かん せい

    の中の言葉を使って、文を完成させなさい。
こた
答えはこちら

a.こと b.ことはない c.べきだ d.ものではない e.ことだ
しゅう ごう おく し

1.集合時間:午前8時30分。遅れない  。(お知らせ)
さわ ちゅう い おも

2.電車の中で騒いでいる子どもがいたら、ちょっと注意する  と思う。

3.ほかの人が何を言っても気にしない  よ。
けい たい こえ

4.ほかの人のいる前で携帯で大きな声で話す  。
ぶ と
5.このプリントは1部あれば十分だ。コピーを取る  。

つか

使えますか
ただ ほう えら
どちらが正しいですか。正しい方を選びなさい。
こた
答えはこちら
こと ば ど せつ めい

1.先生、この言葉について{a.もう1度説明していただきたいのですが。 b.
もう1度説明することですよ。}
つか
2.年上の人にはていねいな言葉を{a.使わないものではない。 b.使うもの
だ。}

331
おお がた の めん きょ と

3.大型バイクに乗るには、{a.免許を取るべきだ。 b.免許を取らなければ
ならない。}

4.何もそんな小さいことで{a.泣くことはないでしょう。 b.泣くことではないで
しょう。}
あん じっ こう
5.さあみんな、この案をすぐに{a.実行しようではないか。 b.実行するので
はないか。}

332
さそ すす ちゅう い きん し

28 誘い・勧め・注意・ 禁止
あい て よう きゅう

相手を誘ったり、勧めたり、要求などをしたりしたいとき
1 ~こと
★3 2 ~ことはない
3 ~べき・~べきだ・~べきではない
4 ~ものだ・~ものではない
5 ~ようではないか
★2
6 ~てもさしつかえない
7 ~ことだ
★1 8 ~べからず・~べからざる

28 1 ~こと ★3  W

【~しなさい】
しゅく だい さく ぶん き むら

①宿題の作文は5日までに木村先生に出すこと。
と しょ しつ かえ

②図書室の本はかならず返すこと。
し けん け わす

③試験の日は消しゴムを忘れないこと。
た まち えき かい さつ ぐち しゅう ごう
④11月17日(火)12時にJR田町駅の改札口前に集合のこと。
どう し

接続 Vる・Vない/する動詞のNの+こと
だん たい し じ き そく つた
▶1)学校、団体などで「~しなさい・~してはいけない」と指示や規則などを書いて伝え
ひょう げん

るときの表現。
こく ばん はい ふ よう

 2)黒板や配布用プリントなどに書いたり、口で伝えたりすることもある。

28 2 ~ことはない ★3
ひつ よう ほう
【~する必要はない/~しない方がいい】

333
よ ほう は も

①天気予報は晴れだから、今日はかさを持っていくことはないな。
し けん かん たん しつ もん しん ぱい
②試験は簡単な質問だけだから、心配することはありません。
かい し あい ま ぶ

③たった1回試合に負けただけで、なにもテニス部をやめることはありませんよ。
ち ず しら
④インターネットでレストランの地図や行き方を調べることもできるんだから、わ
ち ず ゆう びん おく

ざわざ地図を郵便で送ることはないよ。
接続 Vる+ことはない
ほう じょ げん ちゅう こく い
▶そうしなくてもいい・そんなことはしない方がいいと助言をしたり、忠告をしたりする言い
かた かたち つか

方である。「なにも~ことはない・わざわざ~ことはない」の形でよく使う。

28 3 ~べき・~べきだ・~べきではない ★3
ほう
【~した方がいい/~しない方がいい】
かの じょ い ぜん ぶ

①わたしは彼女に言うべきことを全部言った。
き やく そく まも

②みんなで決めた約束はみんなで守るべきだ。
と けい さつ とど

③だまされてお金を取られたんですか? それは、すぐに警察に届けるべきで
すよ。
とし よ たい こと ば
④お年寄りに対して子どもに話すような言葉で話すべきではない。
接続 Vる+べきだ(「する」は「すべきだ」もある)
にん げん ぎ む しゅ ちょう ちゅう

▶1)話す人が「~するのが、または~しないのが人間としての義務だ」と主張したり、忠
こく ひょう げん

告したりしたいときの表 現。
き そく ほう りつ き ば あい つか

 2)規則や法律で決まっている場合は「~べきだ」は使わず「~なければならない」を
使う。
かい がい りょ こう も

   ╳海外旅行に行くときはパスポートを持って行くべきだ。

28 4 ~ものだ・~ものではない ★2
とう ぜん
【~するのが当然だ/~しないのが当然だ】

334
な さま おん ちゅう

①会社や会への手紙のあて名には「様」でなく「御中」と書くものだ。
りょう しき つう きん け しょう
②良識ある人は通勤電車の中で化粧などしないものだ。
③もう9時だ。早く起きなさい。休みの日でも9時までには起きるもんだ。
わる くち

④エレベーターの中で人の悪口など言うものではない。
とし した よわ

⑤年下の人や弱い人のことをからかうもんじゃないよ。
接続 Vる・Vない+ものだ  Vる+ものではない
こ じん どう とく てき じょう しき
▶1)個人の意見ではなく、道徳的・社会的な常識について「~するのが常識ですよ・~
せっ きょう ひょう げん
しないのが常識ですよ」と説教するときの表現。
こと ば

 2)話し言葉では③⑤のように「~もんだ・~もんじゃない」となることが多い。

   →30課3「~ものだ」/30課4「~ものだ」

28 5 ~ようではないか ★2

【~しよう】
せい こう

①成功するかどうかわからないが、とにかくやってみようではないか。
けい たい へ

②携帯に使う時間を減らして、もっと本を読もうではないか。
あ かんが さっ そく
③おやつ代をみんなで出し合うというのはいい考えですね。早速、今月から始
めようではありませんか。
ほん とう ひつ よう はな あ

④新しい車を買う前に、まずうちには車が本当に必要かどうか話し合おうじゃな
いか。
接続 Vよう+ではないか
さそ い かた しゅ だん せい かた こと ば じょ せい

▶「いっしょにしよう」と誘いかける言い方。主として男性が使うやや硬い言葉。女性が使
ば あい かたち
う場合は③のように「~ようではありませんか」という形が多い。

28 6 ~てもさしつかえない ★2

【~ても問題ない】

335
あす

①「明日の朝、用があるんですが、9時までに来なくてもさしつかえないでしょう
か」
「ええ、いいですよ」
かん ご し よ ぼう ちゅう しゃ こん ばん ふ ろ

②看護師(予防注射をした後)「今晩、お風呂に入ってもさしつかえないです
よ」
すい せん しょ がん しょ し き おく

③推薦書は入学願書の締め切り日より2、3日遅れてもさしつかえありませ
ん。
り れき しょ
④履歴書はコピーでもさしつかえありません。
接続 Vても/イAくても/ナAでも/Nでも+さしつかえない
あらわ じょう けん
▶1)「~ても・~でも」で表される条件でもかまわない、と言いたいときに使う。
 2)「~てもいい・~てもかまわまい」とだいたい同じ意味だが「~てもさしつかえない」の
しょう きょく てき きょ か じょう ほ えん りょ
方が消極的な許可・消極的な譲歩、または遠慮した言い方である。

28 7 ~ことだ ★2

【~しなさい】
しっ ぱい おそ

①なにごとも失敗を恐れずにやってみることだ。
ぜっ たい さけ さそ

②車を運転するときは、絶対にお酒を飲んではいけません。誘われても飲まな
いことです。
にっ き

③書く力をつけたいのなら、毎日、日記をつけることだ。
接続 Vる・Vない+ことだ
こ じん はん だん ちゅう

▶上の人が下の人に「~した方がいい・~しない方がいい」と、個人の意見や判断を忠
こく め うえ たい
告として言う言い方。目上の人に対しては使わない。

   →30課6「~ことだ」

28 8 ~べからず・~べからざる ★1  W

【~してはいけない】
むかし およ た ふだ

①昔はここに「ここで泳ぐべからず」と書いた立て札があった。

336
へ や は がみ

②「用のない者、この部屋に入るべからず」(張り紙)
まえ だ かん かく か そん ざい
③前田さんのようなバランス感覚のある人はこの会にとって欠くべからざる 存在
だ。
接続 Vる+べからず  Vる+べからざる+N
こと ば げん ざい

▶「~してはいけない・~ことはできない」という意味の古い書き言葉である。現在ではあ
み けい じ ばん た ふだ か

まり見かけないが、掲示板・立て札などに書かれていることがある。③の「欠くべからざ
る」は「欠くことができない」つまり「大切な」という意味になる。

337
さそ すす ちゅう い きん し れん しゅう
28 誘い・ 勧め・ 注 意・禁 止 練 習

A ★3・★2
どう し てき とう かたち

(  )の中の動詞を適当な 形にして  に入れなさい。
こた
答えはこちら
きみ せん ぱい い すこ みみ かたむ

1.君、人生の先輩の言うことにはもう少し耳を  ものだよ。(傾ける)
こく みん た なお
2.国民のみなさん、今こそわが国を  ではありませんか。(立て直す)
くすり の わす

3.薬の飲み忘れをすることがあります。1日ぐらい  さしつかえありませんよ
ね。(飲む)
いのち お けっ

4.命が惜しかったら決してスピードを  ことですね。(出す)
た ふだ つ

5.(立て札)ここで釣りを  べからず。(する)

B
こと ば つか つぎ ぶん かん せい ひと かい

    の中の言葉を使って、次の文を完成させなさい。1つの言葉は1回し
か使いません。
こた
答えはこちら
★3・★2

a.ことはない b.ものではない c.べきではない d.こと e.べきだ
いそが か ぞく しょく じ
1.「このごろ 忙しくて、なかなか家族といっしょに食事ができないんですよ」
おな し ごと だい いち せい
「そうですか。わたしも同じなんですよ。でも、こういう仕事が第一という生
かつ なお おも し ごと じ ぶん たい せつ
活を見直す(1.  )と思っています。仕事のために自分の大切なものを

捨てる(2.  )と思います」
と しょ しつ
2.(図書室でおしゃべりをしている子どもたちに)
しず
「図書室では静かにする(3.  )」って書いてあるだろう。おしゃべりをする
(4.  )よ」
えき きゅう こう の か ほう
3.「A駅へ行きたいんですが、B駅で急行に乗り換えた方がいいでしょうか」

338
いそ ちが

「お急ぎでなければ、乗り換える(5.  )ですよ。たった2分の違いですか
ら」
★2・★1

f.ことです g.さしつかえない h.べからず i.じゃありませんか j.もの
ではない
だい きん あす

4.「すみません。代金は明日でも(6.  )ですか」
もう こ
「はい。申し込みは今日までですが、代金は今日でなくてもいいですよ」
さい きん いそが たが れん らく ふ じゅう ぶん

5.「最近、みんな自分の仕事が忙しくてお互いに連絡が不十分なことがよく
ありますね」
かん たん

「そうですね。朝、仕事を始める前に簡単なミーティングの時間があるとい
いんじゃないでしょうか」
か ちょう てい あん

「それはいい。課長に提案してみよう(7.  )」
6.「先生、わたし、大学に入ったのに、新しい友だちができなくて……」
ふ せん こう つ あ ぶ

「友だちを増やすには、専攻の同じ人とだけ付き合うのでなく、部やサーク
ちが がく ぶ

ルに入って違う学部の人とも話してみる(8.  )よ」
7.「おじさん、これ、何という意味」
ちゅう しゃ

「『ここに駐 車する(9.  )』か。車を止めてはいけないっていう意味だよ」
あやま い わけ なら

8.自分が悪いと思ったらまず謝るべきだ。言い訳をいろいろと並べる
(10.  )。

339
しゅ ちょう だん てい てき ひょう か

29 主張・断 定的 評価
Assertion/Assertive Evaluation
主张,判断性的评价
주장/단정적 평가
き も こ い かた
気持ちを込めて主張するときや断定的に評価するときは、どんな言い方があり
ますか。

知っていますか
こと ば つか ぶん かん せい

    の中の言葉を使って、文を完成させなさい。
こた
答えはこちら

a.にきまっている b.しかない c.にほかならない d.にすぎない e.
にこしたことはない
む り びょう き

1.こんなに無理をしたら病気になる  。
し けん とう じつ はや うち

2.試験の当日は早めに家を出る  。
ろん ぶん てい ど

3.わたしの論文は、論文というよりレポートという程度のもの  。
しゅ じゅつ かみ いの

4.あした手術をする。今はもう神に祈る  。
かれ ほう げん つづ ふか あい ちゃく
5.彼がふるさとの方言を話し続けるのは、ふるさとへの深い愛着  。

つか

使えますか
ただ ほう えら
どちらが正しいですか。正しい方を選びなさい。
こた
答えはこちら
びょう き し ごと へ

1.あの時は病気だったのだから、{a.仕事を減らすしかなかった。 b.仕事
をしないしかなかった。}
けっ しん す
2.{a.もうたばこはやめるまいと決心したが、 b.もうたばこは吸うまいと決心
したが、}やっぱり吸ってしまう。

340
おや どく りつ

3.大人になるということは、{a.親からの独立にほかならない。 b.親から独
立するにほかならない。}
ぶん ほん とう い み すう にん

4.この文の本当の意味がわかった人は、{a.ほんの数人にすぎなかった。 
b.10人中8、9人にすぎなかった。}
はたら ほう きゅう りょう すく ふ こう へい
5.たくさん 働いた人の方が給料が少ない。{a.これでは不公平ということ
だ。 b.これでは不公平というものだ。}

341
しゅ ちょう だん てい てき ひょう か

29 主張・断 定的 評価
き も こ

気持ちを込めて主張するとき・断定的に評価するとき
1 ~にきまっている
★3
2 ~しかない・~(より)ほか(は)ない・~ほか(しかたが)ない
3 ~まい
4 ~にほかならない
★2 5 ~にすぎない
6 ~というものだ
7 ~にこしたことはない
8 ~までだ・~までのことだ
★1 9 ~ばそれまでだ

10 ~に(は)当たらない

29 1 ~にきまっている ★3
かなら
【きっと~だ/必ず~だ】
つま ゆう はん こ つく だい じょう ぶ
①妻「夕飯はゆり子が作ってくれるそうよ。大丈夫かな」
おっと りょう り ず たの
夫「料理好きなゆり子が作るんだからおいしいにきまっているよ。楽しみだ
ね」
し あい か れん しゅう りょう
②試合ではAチームが勝つにきまっていますよ。日ごろの練習量がすごいんで
すから。
くら わる

③そんな暗いところで本を読んだら目に悪いにきまっている。
こん しゅうちゅう まい む り
④今週中に30枚のレポートを書くなんて無理にきまっています。
ふ つう けい

接続 普通形(ナA・ナAである/N・Nである)+にきまっている
だん てい かく しん すい りょう しゅ ちょう あらわ
▶話す人が断定したいほど確信をもっている推量、または話す人の主張を表す。

342
29 2 ~しかない・~(より)ほか(は)ない・~ほか(しかたが)
ない ★3
い がい ほう ほう
【~以外に方法はない】
ど けっ しん さい ご

①1度決心したら最後までやるしかない。
じ こ せき にん がわ あやま おも

②この事故の責任はこちら側にあるのだから、謝るしかないと思う。
ば あい せい かつ ひ おさ だい せつ やく
③わたしの場合、生活費を抑えるには、電話代の節約しかないんですよ。
とう じ せい かつ こま はたら

④当時わたしは生活に困っていたので、学校をやめて働くほかなかった。
びょう き なお ほう ほう しゅ じゅつ にゅう いん

⑤この病気を治す方法は手術しかないそうです。すぐに入院するよりほかはあ
りません。
い じょう あか じ つづ えい ぎょう

⑥これ以上赤字が続いたら営業をやめるほかしかたがないでしょう。
どう し

接続 Vる/する動詞のN+しかない  Vる+(より)ほか(は)ない
ほう ほう き も い ひょう げん
▶「ほかに方法がない・しかたがないからそうする」とあきらめの気持ちで言うときの表現。

29 3 ~まい ★2  W

【~ようとは思わない/〜のはやめよう】
へ や
①わたしの部屋には使わないものが多すぎる。もうむだな買い物はするまい。
ど あぶ けい けん けっ ふゆ やま のぼ けっ しん
②1度危ない経験をしたのでもう決して冬山には登るまいと決心したが、やはり
また登りたくなる。
ねむ

③考えまい、考えまいとするけれど、やっぱりあしたのことが気になって眠れな
い。
どう し
接続 Vる+まい(動詞Ⅱ・Ⅲは「Vない+まい」もある。するは「すまい」もある)
ひ てい い し あらわ しゅ ご だい にん しょう かた い

▶強い否定の意志を 表す。意志を表すのだから、主語は第1人称である。古い硬い言
かた
い方。

   →26課Ⅱ・4「~まい」

343
29 4 ~にほかならない ★2  W

【~だ/~以外のものではない】
ぶん か ひと びと ひ び く

①文化とは人々の日々の暮らし方にほかならない。
り よう こう きょう けん ちく ぜい きん
②あまり利用されない公共の建物を建築するのは税金のむだづかいにほかな
らない。
かれ きび しょう らい しん ぱい

③彼が子どもに厳しいのは、子どもの将来のことを心配するからにほかならな
い。
接続 N+にほかならない
ぜっ たい だん てい い かた ろん せつ ぶん
▶「絶対に~だ・~以外のものではない」と断定したいときの言い方。論説文などに使わ
こと ば

れる書き言葉。

29 5 ~にすぎない ★2

【ただ~だけだ】
①「あなたはギリシャ語ができるそうですね」
も じ

「いいえ、ただちょっとギリシャ文字が読めるにすぎません」
とう じ ゆう きゅうきゅう か

②当時のわたしの有給休暇は1年にわずか4日にすぎなかった。
む めい いち し みん じ けん せい ふ つよ こう ぎ

③わたしは無名の一市民にすぎませんが、この事件について政府に強く抗議
します。
かれ ちち おや じつ りょく
④彼はただ父親が有名であるにすぎない。彼に実力があるのではない。
ふ つう けい

接続 N/普通形(ナAである/Nである)+にすぎない
てい ど ひく きょう ちょう
▶「それ以上のものではない・ただその程度のものだ」と言って、程度の低さを強調すると
ひょう げん かたち

きの表現。「ただ~にすぎない・ほんの~にすぎない」の 形で使うことが多い。

29 6 ~というものだ ★2
ほん とう
【本当に~だと思う】

344
おや あそ

①親が子どもの遊びにまでうるさく口を出す……あれでは子どもがかわいそうと
いうものだ。
ちゅう もん けっ きょく のこ す ほん とう

②料理をたくさん注文して結局食べきれなくて残す。そして捨てる。本当にもっ
たいないというものだ。
じん せい
③つらいこともあればうれしいこともある。それが人生というものだ。
みと ど りょく

④長い間の研究がようやく認められた。努力のかいがあったというものだ。
ふ つう けい
接続 普通形(ナA/N)+というものだ
わ しゃ じ じつ かん そう ひ はん だん てい てき か こ けい ひ てい けい
▶話者がある事実について感想・批判を断定的に言うときに使う。過去形や否定形は
かたち
ない。いつも「~というものだ」の形で使う。

29 7 ~にこしたことはない ★2

【~方がいい/~方が安心だ】
やま みち あん ぜん よう じん

①この山道は安全だけれど、用心するにこしたことはないでしょう。
ば あい

②けんかなどはしないにこしたことはないが、がまんできない場合もあるだろう。
じょう ぶ

③年をとってからも足は丈夫であるにこしたことはない。今日から何か運動を始
めよう。
しゅうにゅう はたら こわ
④収入は多いにこしたことはないが、働きすぎて体を壊したらだめだ。
ふ つう けい げん ざい けい

接続 普通形(現在形だけ)(ナAである/Nである)+にこしたことはない
じょう しき てき

▶「そうでなければいけないというほどではないが、常識的に考えて、その方がいい、その
あん ぜん ひょう げん

方が安全だ」と言いたいときの表現。

29 8 ~までだ・~までのことだ ★1
ほう ほう かく ご

【ほかに方法がないから~する覚悟がある】
こう つう き かん
①台風で家までの交通機関が止まってしまったら、歩いて帰るまでだ。

345
て つだ ひとり

②この仕事、手伝ってくれる人がいないなら、わたし1人でやるまでだ。
かの じょ かえ ほう うった
③彼女がどうしてもお金を返さないと言うのなら、しかたがない。法に訴えるまで
のことだ。
接続 Vる+までだ
てき とう ほう ほう さい ご しゅ だん わ しゃ かく ご けつ い

▶「ほかに適当な方法がないから、最後の手段として~する」という話者の覚悟・決意を
あらわ

表す。

   →16課Ⅱ・5「~までだ・~までのことだ」

29 9 ~ばそれまでだ ★1

【そのようなことになればすべて終わりだ】
じ こ

①高い車を買っても、事故を起こせばそれまでだ。
いっ しょう けん めい はたら む り
②一生懸命 働いても、病気になればそれまでだ。無理をしない方がいい。
ひ こう き お しん かん せん

③飛行機はこわい。落ちたらそれまでだ。新幹線で行こう。
接続 Vば+それまでだ
ひょう げん
▶1)「そうなったら、すべてが終わりになってしまう」と言いたいときの表現。「~ても、~ば
ぜん ぶん かたち

それまでだ」のように、前文は「~ても」の形をとることが多い。
 2)③のように「〜たらそれまでだ」という形で言うこともできる。

29 10 ~に(は) 当たらない ★1
てき とう

【~のは適当ではない】
かれ けっ か いっ しょう けん めい ひ なん

①彼はいい結果を出せなかったが、一生懸命やったのだから非難するに当たら
ない。
おどろ
②ふだん目立たない子どもがおもしろい文を書いたからといって、驚くには当た
かく

らない。子どもはみんな何か隠れた力を持っているのだから。
やま だ せい こう うら えん じょ しょう さん
③山田さんの成功の裏には親の援助があるのです。称賛には当たりません。

346
どう し あ

接続 Vる/する動詞のN+に(は)当たらない
てき とう わ しゃ ひょう か あらわ い
▶「そうするのは適当ではない・そうするほどのことではない」という話者の評価を 表す言い
かた
方。

347
しゅ ちょう だん てい てき ひょう か れん しゅう
29 主 張・ 断定 的 評 価 練 習

A ★3・★2
こと ば つか つぎ ぶん かん せい ひと かい

    の中の言葉を使って、次の文を完成させなさい。1つの言葉は1回し
つか
か使いません。
こた
答えはこちら

a.にきまっている b.しかない c.まい d.にほかならない e.にすぎ
なかった f.というものだ g.それまでだ
むす こ た ろう うで ど おお

 息子の太郎はバイクの腕がいい。しかし、1度大けがをしてからは、もうバイク
の けっ しん いち じ てき

には乗る(1.  )と決心したようだった。でも、それは一時的な決心
おっと じ こ あと かれ

(2.  )。夫はあの事故の後、彼からバイクをとりあげてしまった。「いいバイク
も いのち い しん

を持っていても、命をなくしたら(3.  )」と夫は言う。もちろん太郎のことを心
ぱい

配するから(4.  )。しかし、あれでは太郎がかわいそう(5.  )。太郎もま
はたち き けん

もなく20歳。バイクが危険なことはわかっている(6.  )。わかっていて乗るの
こ す おも

だ。わたしは、今はもうあの子の好きなようにさせる(7.  )と思っている。

B ★2・★1
こと ば つか つぎ ぶん かん せい ひと かい

    の中の言葉を使って、次の文を完成させなさい。1つの言葉は1回し
か使いません。
こた
答えはこちら

a.まい b.にほかならない c.にすぎない d.というものだ e.にこした
ことはない f.にはあたらない g.までのことだ h.それまでだ
おや

1.親がわたしの気持ちをわかってくれないのなら、家を出る  。
ろん ぶん たい さく ゆう しゅう さく
2.この論文は大作ではあるけれど、データが少し古いですね。優秀作として
けい さい
掲載する  と思います。

348
に ほん し げん かん しん り ゆう とぼ

3.日本が資源問題に関心を持ってきた理由は、日本が資源に乏しい国だか
ら  。
じ ゆう いっ しょう けっ こん

4.自由をあきらめるくらいなら、わたしは一生結婚する  。
り かい しょう すう

5.この質問の意味が理解できる人は、ごく少数  。
きみ

6.やりたくないからやらないなんて、君、それはわがまま  。
けん こう む り せい かつ こころ

7.ふだんは健康でも、無理をしない生活を心がける  。
れん しゅう し あい

8.どんなに練習しても、けがをして試合に出られなくなったら  。

349
かん たん がん ぼう

30 感嘆・願 望
Exclamatory Expressions/Expressing Wishes
感叹,愿望
감탄/희망
かん げき い かん じょう ねが つよ い かた
感激して言ったり、感情や願いを強く言ったりするときは、どんな言い方がありま
すか。

知っていますか
こと ば つか ぶん かん せい

    の中の言葉を使って、文を完成させなさい。
こた
答えはこちら

a.ほしい b.だろう c.ことだ d.ものだ e.たいものだ
すず き あか

1.鈴木さんに赤ちゃんが生まれたそうだ。ほんとうにおめでたい  。
さかな つ

2.父は時間があると、よくわたしを魚つりに連れて行ってくれた  。
あ むかし たの

3.5年ぶりに友だちと会った。昔の友だちと話すのはなんと楽しいん  。
ど こ きょう かえ

4.ビンさんは、年をとる前になんとかして1度故郷に帰り  といつも言ってい
る。
ざっ し き じ し き ちか し き の
5.雑誌の記事の締め切りが近づいてくると、1日でも締め切りを延ばして  
おも
と思う。

つか

使えますか
ただ ほう えら
どちらが正しいですか。正しい方を選びなさい。
こた
答えはこちら
くや かい しゃ

1.悔しいことに、{a.わたしはこの会社をやめさせられたのです。 b.わたしは
この会社をやめます。}

350
じ だい かつ どう あと なん かい きっ さ てん

2.大学時代クラブ活動の後に、{a.何回この喫茶店に入ったものだ。 b.
何回この喫茶店に入ったことか。}
りょう り つく

3.この子がこんな料理が作れるようになったのか。{a.大きくなったことに。 
b.大きくなったものだ。}
し ごと お
4.なんとかして今日中にこの仕事を{a.終わらせたいものだ。 b.終わらせ
ないことか。}
えき わす こま あ

5.駅でさいふを忘れて困っているときに、友だちに会った。{a.なんとうれしかっ
たことか。 b.とてもうれしかったものだ。}

351
かん たん がん ぼう

30 感嘆・願 望
かん げき い かん じょう ねが つよ

感激して言ったり、感情や願いを強く言ったりするとき
1 ~だろう
★3
2 ~てほしい
3 ~ものだ
4 ~ものだ
5 ~ことだろう・~ことか
6 ~ことだ
★2 7 ~ことに(は)
8 ~ものがある
9 ~なんて
10 ~たいものだ・~てほしいものだ
11 ~ないものか
★1 12 ~とは

30 1 ~だろう ★3
ひ じょう

【非常に~だ】
①(月を見て)ああ、なんときれいな月だろう。
②(みかんを食べながら)なんておいしいんだろう。

③あの子が生きているとわかっただけでも、どんなにうれしいことだろう。
ちゅう もん べん り
④今ではインターネットで本が注文できる。なんと便利なことだろう。
あさ お おそ し けん おく なん ど ちゅう い

⑤朝起きるのが遅いイチローに、試験のときには遅れないように何度注意した
ことか。
こ とり し かな

⑥小鳥が死んだとき、ケンがどんなに悲しんだことか。

352
ふ つう けい

接続 普通形(イAい・イAいの/ナA・ナAなの/N・Nなの)+だろう
普通形(ナAな・ナAである/Nである)+ことだろう・ことか
こころ つよ かん かん げき かん じょう こ い ひょう げん
▶1)心に強く感じたことや感激したことを感情を込めて言うときの表現である。
すこ かた い かた

 2)③~⑥は①②より少し硬い言い方。
 3)「~だろう・~ことだろう・~ことか」はどれも「なんと・どんなに・どれほど」などとともに
つか おお

使うことが多い。

30 2 ~てほしい ★3

【~てもらいたい】
あつ つづ はや すず て がみ

①毎日、暑い日が続いています。早く涼しくなってほしいですね。(手紙)
た にん き も かんが

②子どもには、他人の気持ちを考えないような人になってほしくない。
さけ の

③「また、酒飲んだな」
にい い

「兄さんだって、飲んでるのに。そんなこと言わないでほしい」
おや げん き そだ ねが

④親は生まれた子に元気に育ってほしいと願う。
接続 Vて・Vないで+ほしい
あい て たい よう ぼう き ぼう ば あい つか ひ てい

▶話す人が相手やほかの人やものごとに対して要望や希望がある場合に使う。否定に
ふた かたち

は②「Vてほしくない」と③「Vないでほしい」の2つの 形がある。

30 3 ~ものだ ★2

【よく~したなあ】
ね え ほん
①子どものころ、寝る前に母がよく絵本を読んでくれたものだ。
②小学校のころ、兄とけんかをしてよく父にしかられたものだ。
かつ どう おそ あ
③学生のころクラブ活動で、夜遅くまで歌を歌い、語り合ったものだ。
接続 Vた+ものだ
むかし かん じょう こ ひょう げん

▶昔よくしたことを思い出して、なつかしんで感情を込めて言うときの表現。「よく~もの

353
かたち

だ」の 形でよく使う。

   →28課4「~ものだ・ものではない」/30課4「~ものだ」

30 4 ~ものだ ★2

【ほんとうに~だなあ】
むずか たい そう たい

①小さな子どもがよくこんな難しい体操をするものだ。大したもんだ。
さい りょう しん な ひとり

②タンさんは10歳のときに両親を亡くしたそうだ。今日まで1人でよく生きてきた
ものだ。
つき ひ

③月日のたつのは早いもんで、日本に来たのはもう10年も前のことだ。
④外国に住んでその国のことを知るのは楽しいものだ。
ふ つう けい れい

接続 普通形(ナAな)+ものだ(Nにつく例はない)
かん おどろ かん しん かん じょう こ

▶心に強く感じたことや、驚いたり感心したりしたことを感情を込めて言う。「~もんだ」は
くだけた会話の言い方。

   →28課4「~ものだ・ものではない」/30課3「~ものだ」

30 5 ~ことだろう・~ことか ★2  W
ひ じょう
【非常に~だ】
よう ほう

▶1「~だろう」と意味・用法が大体同じ。

30 6 ~ことだ ★2
ひ じょう

【非常に~だ】
しゅう しょく き
①弟の就職が決まった。ほんとうにうれしいことだ。
②10年前この図書館でよく本を借りて読んだ。なつかしいことだ。
さく や し あい せん しゅ さい ご ま ざん ねん
③昨夜のテニスの試合では、A選手は最後に負けてしまった。残念なことだ。
接続 イAい/ナAな+ことだ

354
わ しゃ じ じつ かん おどろ かん どう かん じょう こ ひょう

▶話者が、ある事実について感じた驚きや感動などについて感情を込めて言うときの表
げん あらわ けい よう し

現。感情を表す形容詞につくことが多い。

   →28課7「~ことだ」

30 7 ~ことに(は) ★2
ひ じょう

【非常に~ことだが】
かの じょ へん じ
①うれしいことに、彼女が「イエス」という返事をくれた。
ふ し ぎ ふ

②不思議なことに、空から魚が降ってきたそうだ。
くや てん さ や きゅう し あい ま

③悔しいことに、1点差でA校との野球の試合に負けてしまった。
接続 Vた/イAい/ナAな+ことに(は)
わ しゃ かん はじ かん きょう ちょう

▶1)話者が感じたことを「~ことに」の前で言う。初めに言うことによって、その感じを強調
こと ば てき
する言い方。やや書き言葉的な言い方。
かん じょう あらわ あと ぐ たい てき ない よう
 2)「~ことに」の前には感情を 表す言葉が入り、後にはその具体的内容が来る。話
い し ぶん

者の意志を表す文は来ない。
りゅう がく

   ╳うれしいことに、来年カナダに留学するつもりだ。

30 8 ~ものがある ★2
かん

【とても~だ/なんとなく~感じる】
はん とし
①半年前にいなくなったねこが帰ってきた。わたしにとって特別うれしいものがあ
る。
なが ねん つう がく はい し さび

②長年通学に使っていた電車が廃止されることになった。なんとなく寂しいもの
がある。
つづ つ ごう と
③20年続けてきた日本語教室が、建物の都合で閉じられることになった。わた
ざん ねん

しには残念なものがある。
ふ つう けい げん ざい けい
接続 普通形の現在形(ナAな)+ものがある(Nにつく例はない)

355
かたち わ しゃ じ じつ かん もの ごと とく ちょう ひょう げん

▶「~ものがある」の形で、話者がある事実から感じたことや物事の特徴を表現するとき
かん じょう あらわ こと ば

に感情をもって言う表現。「~」には話者の感情を表す言葉が来ることが多い。

30 9 ~なんて ★2
じ じつ

【~という事実は/~ということは】
しん や きゅう せん しゅ

①信じられないなあ。弟がプロ野球の選手になれたなんて。
②え、トムがアナウンサーだったなんて。知らなかった。
き たく あい て さび よ なか

③夜帰宅したとき話し相手がロボットだとは。寂しい世の中になったなあ。
ふたり ふう ふ

④あの2人がご夫婦だったとは。ぜんぜん知りませんでした。
ぜん たい も そ こう よう

⑤山全体が燃えるような赤に染まるとは。ほんとうにみごとな紅葉だ。
ふ つう けい

接続 普通形+なんて・とは
よ そう じ じつ おどろ かん がい
▶1)予想していなかった「~」という事実を見たり聞いたりしたときの驚きや感慨を言うと
ひょう げん

きの表現。
こと ば

 2)「~なんて」も「~とは」も話し言葉で使うことが多いが、「~なんて」は「~とは」より
とう ち
くだけた言い方。①は倒置の言い方。

30 10 ~たいものだ・~てほしいものだ ★2

【~たいなあ/~てほしいなあ】
ちゅう がく せい
①わたしは中学生のころからなんとかして外国で仕事をしたいものだと思ってい
た。
②今年こそちゃんと計画を立ててシルクロードの旅行を始めたいものだ。
③なんとか早く日本語の新聞が読めるようになりたいものだ。
けん こう しゅう かん

④医者「健康のために、毎日30分ぐらい歩くことを習慣にしてほしいものです」
しず
⑤となりがうるさくて勉強ができない。静かにしてほしいもんだ。
接続 Vます+たい+ものだ  Vて+ほしい+ものだ

356
ねが のぞ こと ば

▶1)「~たいものだ」は強く願ったり、望んだりする言い方。話し言葉では「~たいもんだ」
じつ げん よう い にち じょう せい かつ

となる。実現が容易な、日常生活のことにはほとんど使わない。
た しゃ ねが あらわ ひょう げん

 2)「~てほしいものだ」は他者への強い願いを表す表現。くだけた言い方では「~て
ほしいもんだ」となる。「なんとか・なんとかして」とよくいっしょに使う。

30 11 ~ないものか ★2

【~ないだろうか】
ひと びと むかし と ねが
①人々は昔からなんとかして空を飛べないものかと願っていた。
ち きゅう おん だん か

②なんとかして地球の温暖化を止めることはできないものか。
ねが

③なんとか兄の病気が少しでもよくならないものかと、家族はみんな願ってい
る。
接続 Vない+ものか
じつ げん むずか じょう きょう ねが ほう ほう じつ げん あらわ

▶実現が難しい状況で、強い願いを何かの方法で実現させたいという気持ちを表す。
か のう どう し
可能の動詞とともに使うことが多い。「なんとかして・なんとか」とともに使うことが多い。

30 12 ~とは ★1
じ じつ

【~という事実は/~ということは】
よう ほう

▶9「~なんて」と意味・用法が大体同じ。

   →17課3「~とは」

357
かん たん がん ぼう れん しゅう
30 感 嘆・願望 練 習

A
こと ば つか つぎ ぶん かん せい ひと かい

    の中の言葉を使って、次の文を完成させなさい。1つの言葉は1回し
か使いません。
こた
答えはこちら
★3・★2

a.たいものだ b.ことか c.ものだ d.だろう
か ぞく ふる さと みな あつ

1.いつもはばらばらな家族が1年に1回故郷に帰って、皆が集まるのはなんと
うれしい  。
むかし とし うえ きん じょ あそ

2.昔は年上の子も小さい子も近所の子どもたちがいっしょになってよく外で遊
んだ  。
しゃ うけ つけ かん

3.ABC社の受付の人はなんと感じのいい人  。
せい かつ しゅう かん

4.今年こそジョギングを生活の習慣にし  。
★2・★1

e.ものがある f.ことに g.とは h.ものか
む くち けん し かい しゃ

5.子どもの時に無口だった健ちゃんが、今しゃべるのが仕事の司会者になって
いる  。びっくりしたなあ。
しょう だん せい りつ こう しょう かさ
6.なんとかしてこの商談を成立させることができない  と、毎日、交渉を重
ねている。
はん とし しん じん しん せん うしな
7.会社に入って半年もしないうちに新人が新人らしい新鮮さを失ってしまうの
ざん ねん
を見るのは、ちょっと残念な  。
こう うん じ こ の

8.幸運な  、妹は事故があった電車には乗っていなかった。いつもなら乗っ
ていた時間なのだが。

B ★2

358
  に「もの・こと」のどちらかを入れなさい。
こた
答えはこちら
ふう ふ ふたり あ さい

1.おめでたい  に、あの夫婦は2人合わせて190歳だそうですよ。
けっ こん そ ぼ よろこ

2.わたしが結婚したとき、祖母がどんなに喜んだ  か。
なつ さび

3.母のことを思い出すと、懐かしいというよりは寂しい  がある。
れん しゅう ぎゃく てん ゆう しょう せん しゅ

4.つらい練習をして、しかも逆転優勝したA選手はどんなにうれしかった  
だろう。
なん と もど

5.何とかして時間を取り戻せない  かといつも思う。
しょう がく ねん せい ひとり かい がい おや ゆる

6.え? 小学6年生が1人で海外旅行? よくもまあ、親が許した  
だ。
むかし ひとり すう にん

7.昔はわたしもよく1人で山へ行った  だが、今は1人で行くより数人で行
く方が楽しい。
こと ば

8.ああ、いろいろな国の言葉が話せるようになりたい  だなあ。

359
索引(50音順)


24
~あげく(に) I- ★2
2
24
~あげくの I- ★2
2
16
~あっての I- ★1
8
19
~あまり(に) II- ★2
9
19
あまりの~に II- ★2
9
13- ★1
~いかんだ
10
13- ★1
~いかんで(選挙の結果いかんで)
10
13- ★1
~いかんでは(選挙の結果いかんでは)
11
14- ★1
~いかんにかかわらず(成績のいかんにかかわらず)
7
13- ★1
~いかんによって(予算の使い方いかんによって)
10
13- ★1
~いかんによっては(天候のいかんによっては)
11
14- ★1
~いかんによらず(理由のいかんによらず)
7
い じょう 19
~以上(は)(オリンピックに出場する以上) II- ★2
4

360
いっ ぽう 10
~一方(で)(厳しくしかる一方で) II- ★2
7
6
~一方だ(最近、わたしは太る一方です) I- ★3
1
うえ 9
~上(に)(仕事を紹介してもらった上) II- ★3
2
2
~上で(企画を成功させる上で) I- ★2
2
5
~上で(お目にかかった上で) II- ★2
5
19
~上は(進学すると決めた上は) II- ★2
5
4- ★3
~うちに(練習を重ねるうちに)
4
5
~うちに(独身のうちに) II- ★3
4

22- ★2
~得る
5

22- ★2
~得ない
5
19
~おかげか I- ★3
3
19
~おかげだ I- ★3
3
19
~おかげで I- ★3
3
26

361
~おそれがある II- ★3
1
おり
4-
~折(に) ★2
7
4- ★2
~折の
7


3- ★2
~かぎり(できるかぎり)
7
8-
~かぎり(は)(体が丈夫なかぎり) ★2
3
27-
~かぎりだ(うらやましいかぎりだ) ★1
8
8-
~かぎりでは(覚えているかぎりでは) ★2
4
3- ★2
~かぎりの(知っているかぎりのこと)
7
4- ★3
~かける
3
さい ご
20-
~が最後 ★1
10
22- ★2
~がたい
3
7- ★1
~かたがた
7
7- ★1
~かたわら
6
23
~がち I- ★3
1
7- ★1
~がてら
5
5
I- ★2
~か~ないかのうちに

362
4
26
~かねない II- ★2
6
22- ★2
~かねる
4
23
~かのようだ II- ★2
1
23
~かのような II- ★2
1
23
~かのように II- ★2
1
5
~が早いか I- ★1
6
19
~から(栄養の不足から) I- ★3
2
11
~からいうと I- ★2
4
11
~からいえば I- ★2
4
11
~からいって I- ★2
4
19
~からこそ II- ★3
2
3- ★2
~からして(所長からしてよく遅刻する)
6
11
~からして(社長の言い方からして) I- ★2

363
5
11
~からすると I- ★2
5
11
~からすれば I- ★2
5
18- ★2
~からといって
7
3-
~から~にかけて ★3
1
19
~からには(全国大会に出るからには) II- ★3
1
19
~からは(こちらからお願いするからは) II- ★3
1
10
~かわりに II- ★3
5
ぎ み 23
~気味 I- ★2
4
23
~きらいがある I- ★1
5
24
~きり I- ★2
4
24
~きりだ I- ★2
4
24
~きる II- ★3
2
24
~きれる II- ★3

364
2
きわ 16
~極まりない I- ★1
10
16
~極まる I- ★1
10
18- ★2
~くせして
4
18-
~くせに ★2
4
10
~くらい I- ★3
2
16
~くらい(歩くくらいの軽い運動) II- ★3
2
10
~くらいだ I- ★3
2
10
~くらいなら(自由がなくなるくらいなら) I- ★2
5
10
~くらいの I- ★3
2
10
~くらい~はない I- ★3
3
23
~げ II- ★2
3
16
~こそ I- ★3
1
28- ★3
~こと(木村先生に出すこと)
1

365
30- ★2
~ことか(どんなに悲しんだことか)
5
19
~ことから I- ★3
2
28- ★2
~ことだ(失敗を恐れずにやってみることだ)
7
30- ★2
~ことだ(ほんとうにうれしいことだ)
6
19
~ことだし II- ★2
3
30-
~ことだろう(どんなにうれしいことだろう) ★2
5
24
~こととなっている II- ★3
5
25
~ことなく(途切れることなく) I- ★2
3
25
~ことなしに(事前の断りなしに) I- ★1
7
30- ★2
~ことに(は)
7
24
~ことになっている II- ★3
5
24
~ことになる II- ★3
3
25
~ことは~が II- ★3
1
28- ★3
~ことはない
2

366

4- ★3
~際(に)
1
さい ちゅう
4- ★3
~最中(に)
5
4- ★3
~最中だ
5
4- ★3
~際の
1
16
~さえ I- ★3
2
20- ★3
~さえ~ば(暇さえあれば)
1
27-
~ざるをえない ★2
6
29-
~しかない ★3
2
し だい 5
~次第(スケジュールが決まり次第) I- ★2
5
13- ★2
~次第だ(この仕事の結果次第です)
5
24
~次第だ(差し上げました次第です) II- ★2
10
13- ★2
~次第で(言葉の使い方次第で)
5
13- ★2
~次第では(病状の進み方次第では)
6
24
~しまつだ II- ★1
12
11
じょう
I- ★2
~上(予算の関係上)

367
3
11
~上の(計算上のミス) I- ★2
3
すえ 24
~末(に) I- ★2
3
24
~末の I- ★2
3
23
~ずくめ I- ★1
7
24
~ずじまい II- ★2
9
27-
~ずにはいられない ★2
5
27-
~ずにはおかない ★1
11
27-
~ずにはすまない ★1
10
16
~すら I- ★1
6
19
~せいか I- ★3
4
19
~せいだ I- ★3
4
19
~せいで I- ★3
4
5
~そばから I- ★1
9

368

30- ★2
~たいものだ
10
3- ★3
~だけ(持てるだけ持って)
3
11
~だけあって(医者だけあって) II- ★2
2
9
~だけでなく I- ★3
1
19
~だけに(実力があるだけに) II- ★2
8
3- ★3
~だけの(言いたいだけのことを全部)
3
10
~だけの(努力しただけのかいはあった) I- ★2
6
10
~だけまし I- ★2
7
8- ★1
ただ~のみ
5
21- ★3
たとえ~ても
1
24
~たところ(先輩に相談してみたところ) I- ★3
1
21- ★1
~たところで(車を飛ばしていったところで)
4
5
~たとたん(に) I- ★3
1
13- ★3

369
~たび(に) 3 ★3

23
~だらけ I- ★3
2
さい ご
20- ★1
~たら最後
10
16
~たりとも~ない II- ★1
4
30- ★3
~だろう
1
7-
~ついでに ★3
1
7-
~つつ(バスに揺られつつ) ★2
2
18- ★2
~つつ(ダイエット中だと言いつつ)
3
6
~つつある(台風が近づきつつある) I- ★2
2
18- ★2
~つつも(悪いと知りつつも)
3
24
~っぱなし(道具が出しっぱなし) II- ★2
8
23
~っぽい(黒っぽいセーター) I- ★2
3
21- ★1
~であれ(命令されたことが何であれ)
5
15- ★1
~であれ~であれ(食べ物であれ生活用品であれ)
10
21- ★1
~であろうと(いかなる国であろうと)
5
15- ★1
~であろうと~であろうと
10

370
い らい 5
~て以来 II- ★2
6
5
~てからでないと II- ★3
3
5
~てからでなければ II- ★3
3
5
~てからというもの(は) II- ★1
8
5
~てからは II- ★3
2
16
~てこそ I- ★2
4
16
~でさえ I- ★3
2
27- ★3
~てしかたがない
1
27- ★3
~てしょうがない
1
16
~ですら I- ★3
6
27- ★3
~てたまらない
2
27- ★2
~てならない
4
26
~ではあるまいか II- ★2
5
19
~ではあるまいし
II- ★1

371
19
~ではあるまいし ★1
II-
11
5
~てはじめて II- ★3
1
30- ★3
~てほしい
2
30- ★2
~てほしいものだ
10
て まえ 19
~手前 II- ★1
13
16
~てまで I- ★2
5
28-
~てもさしつかえない ★2
6
27-
~てやまない ★1
7
あい 9
~と相まって II- ★1
7
19
~とあって II- ★1
10
20- ★1
~とあれば
12
15- ★1
~といい~といい
8
15- ★2
~というか~というか
6
24
~ということだ(また遅刻ということですね) II- ★3
4
26

372
~ということは(体が丈夫だということは) 17- ★2
4
17-
~というと ★2
6
3- ★1
~というところだ
12
17- ★3
~というのは(「いたしかたがない」というのは)
1
16
~というもの(は)(夏休みになってからというもの) I- ★1
7
29-
~というものだ(かわいそうというものだ) ★2
6
25
~というものではない II- ★2
5
17- ★2
~というものは
4
10
~というより II- ★3
4
18- ★1
~といえども(親友といえども)
13
17- ★2
~といえば
5
15- ★2
~といった
3
3- ★1
~といったところだ
12
17- ★2
~といったら(懸命な働きぶりといったら)
8
27- ★1
~といったらありはしない
9
27- ★1
~といったらない(その退屈さといったらない)
9
~といっても 18- ★3

373
18- ★3
~といっても
1
15-
~といわず~といわず ★1
9
18- ★1
~と思いきや
14
5
~(か)と思うと I- ★2
3
5
~(か)と思ったら I- ★2
3
12-
~とおり(に) ★3
2
12-
~とおりだ ★3
2
12- ★3
~とおりの
2
26
~とか(きのう大雪だったとか) I- ★2
2
15- ★3
~とか~とか(野菜とか肉とか豆腐とか)
1
17- ★1
~ときたら
10
4- ★3
~ところ(ごちそうを食べるところで)
2
10
~どころか(中国語どころか、ベトナム語も) II- ★2
8
19
~ところから(まだ温かいところから) I- ★3
2
24
~ところだった(危なくぶつかるところだった) II- ★2
7

374
7
25
~どころではない(サッカーを見に行くどころではない) I- ★2
5
25
~どころではなく(見物どころではなく) I- ★2
5
18- ★1
~ところを(お忙しいところを)
11
19
~ところをみると(急に掃除を始めたところをみると) II- ★2
7
11
~としたところで I- ★2
7
20-
~としたら ★3
2
11
~として(観光客として) I- ★3
2
16
~として~ない II- ★2
3
21- ★3
~としても(新しい仕事を探すとしても)
2
20- ★3
~とすると(30万円以上もかかるとすると)
2
20- ★3
~とすれば(1週間に5日働くとすれば)
2
5
~とともに(ベルが鳴るとともに) I- ★2
2
6
~とともに(冷え込みが厳しくなるとともに) II- ★2
4
20-
★2

375
26
~とのことだ ★3
I-
1
17- ★2
~とは(赤字とは)
3
30- ★1
~とは(話し相手がロボットだとは)
12
18- ★2
~とはいうものの
5
18-
~とはいえ ★1
12
かぎ 25
~とは限らない II- ★3
2
26
~とみえて II- ★3
3
26
~とみえる II- ★3
3
11
~ともあろう II- ★1
5
23
~ともなく II- ★1
4
23
~ともなしに II- ★1
4
11
~ともなると II- ★1
4
11
~ともなれば II- ★1
4


376
~ないうちに(気がつかないうちに) 4- ★3
4
5
~ないうちに(沸騰しないうちに) II- ★3
4
20- ★2
~ないかぎり
8
20- ★2
~ないことには
4
25
~ないことはない II- ★2
4
25
~ないこともない II- ★2
4
27-
~ないではいられない ★2
5
27-
~ないではおかない ★1
11
27- ★1
~ないではすまない
10
25
~ないでもない II- ★1
6
10
~ないまでも I- ★1
9
30- ★2
~ないものか
11
25
~ないものでもない II- ★1
6
27- ★3
~ないわけにはいかない
3
18- ★2
~ながら(お金がありながら)
2

377
~ながら(お金がありながら) 18- ★2
2
23
~ながら(に)(涙ながら恐ろしい体験を語った) II- ★1
5
23
~ながらの(昔ながらの校舎) II- ★1
5
18- ★1
~ながらも(子どもながらも)
9
20- ★1
~なくして(は)
11
25
~なくもない II- ★1
6
25
~なしに(事前の断りなしに) I- ★1
7
16
~など II- ★3
1
14-
~ならいざしらず ★1
10
8- ★1
~ならでは
6
6
~なら~ほど II- ★3
1
5
~なり(とつぜん受話器を置くなり) I- ★1
8
15- ★1
~なり~なり(反対するなり賛成するなり)
7
11
~なりに(わたしなりに少し考えてみた) I- ★1
8

378
16
~なんか II- ★3
1
16
~なんて(ケンになんてもう会いたくない) II- ★3
1
30- ★2
~なんて(プロ野球の選手になれたなんて)
9
4- ★2
~にあたって
9

29- ★1
~に(は)当たらない
10
4-
~にあって ★1
10
いた 24
~に至って(は)(39度の熱が3日も続くという事態に至って) I- ★1
5
24
~に至る(死者30人を出すに至った) II- ★1
11
3-
~に至るまで(指の先に至るまで) ★1
9
4- ★3
~において
6
おう
13- ★2
~に応じた
7
13- ★2
~に応じて
7
4- ★3
~における
6
14- ★2
~にかかわらず
2
14- ★3
~にかかわりなく
1
1- ★1
~にかかわる
8

379
かぎ
8- ★2
~に限って(急いでいるときに限って)
2
9
~に限らず(日曜日に限らず) I- ★2
4
8- ★2
~に限り(朝10時までにご来店の方に限り)
1
10
~に限る(仕事を終えたあとは、冷えたビールに限ります) I- ★3
4
17- ★3
~にかけては
2
10
~にかわって II- ★3
6
かん
1-
~に関して ★2
5
1-
~に関する ★2
5
29- ★3
~にきまっている
1
29- ★2
~にこしたことはない
7
1- ★2
~にこたえて
6
1- ★2
~にこたえる
6
さい
4- ★2
~に際して
8
さき だ 5
~に先立つ II- ★2
7
5
~に先立って II- ★2
7
6

380
5
~に先立って II- ★2
7
6
~にしたがって II- ★3
3
11
~にしたところで I- ★2
7
11
~にしたら I- ★2
6
16
~にして I- ★1
9
11
~にしては(新入社員にしては) II- ★2
3
18- ★2
~にしても(いくら忙しかったにしても)
8
21- ★2
~にしても(もしこの仕事をするにしても)
3
15-
~にしても~にしても(めがねにしてもバッグにしても) ★3
2
18- ★2
~にしろ(事故があったにしろ)
8
21- ★2
~にしろ(どんな会社の試験を受けるにしろ)
3
15- ★2
~にしろ~にしろ(柔道にしろサッカーにしろ)
4
29- ★2
~にすぎない
5
11
~にすれば I- ★2
6
18-
★2

381
~にせよ~にせよ(JRにせよほかの私鉄にせよ) 4 ★2


12- ★2
~に沿う
5
そう い 26
~に相違ない II- ★2
7
そく
12- ★1
~に即した
8
12- ★1
~に即して
8
12-
~に沿った ★2
5
12-
~に沿って ★2
5
たい
1-
~に対して(お年寄りに対して) ★3
2
10
~に対して(活発な姉に対して、妹は) II- ★3
1
1- ★3
~に対する(先生に対するわたしの気持ち)
2
22- ★1
~にたえない
8
22- ★1
~にたえる
8

22- ★1
~に足る
7
ちが 26
~に違いない II- ★3
2
1- ★3
~について(この町の歴史について)
1
19
~につき(改装中につき) I- ★2
7

382
~につけて(遊び方を見るにつけて) 8
6
~につれて II- ★3
2
11
~にとって I- ★3
1
9
~にとどまらず I- ★1
6
ともな 6
~に伴って II- ★2
5
はん 10
~に反した II- ★3
2
10
~に反して II- ★3
2
10
~に反する II- ★3
2
10
~にひきかえ II- ★1
10
29- ★2
~にほかならない
4
18- ★2
~にもかかわらず
6
もと
12- ★2
~に基づいた
6
12- ★2
~に基づいて
6
12- ★2
~に基づく
6
10

383
~に基づいて 12- ★2
6
12-
~に基づく ★2
6
10
~にもまして I- ★1
8
2
~によって(話し合いによって解決できる) II- ★3
1
13- ★3
~によって(気分によって、服を変えます)
1
19
~によって(津波によって、大きな被害が出た) I- ★3
1
13-
~によっては(年によっては) ★3
2
2
~による(携帯電話によるコミュニケーション) II- ★3
1
13-
~による(季節による風景の変化) ★3
1
19
~による(飲酒運転による事故) I- ★3
1
2
~によると(テレビの長期予報によると) II- ★3
2
2
~によれば(専門家の予想によれば) II- ★3
2
3- ★3
~にわたって
4
3- ★3
~にわたる
4
7-
★2

384
~ぬきの 3

24
~ぬく II- ★2
6
うえ 11
~の上で(形式の上で) I- ★2
3
19
~のことだ II- ★2
6
19
~のことだから II- ★2
6
17-
~のこととなると ★2
9
9
~のみならず I- ★2
5
12- ★2
~のもとで
7
12- ★2
~のもとに
7


20- ★3
~ば~(のに)
3
14- ★1
~はいざしらず
10
9
~はおろか II- ★1
5
9
~ばかりか(かぜが治らないばかりか) I- ★2
3
6

385
9
~ばかりでなく(頭が痛いばかりでなく、吐き気もする) I- ★3
2
19
~ばかりに(本当のことを言ったばかりに) I- ★2
6
19
~ばこそ II- ★1
12
14- ★2
~はさておき
6
25
~はずがない I- ★3
1
29- ★1
~ばそれまでだ
9
17-
~はというと ★2
7
14-
~はともかく(として) ★2
5

14-
~は問わず ★2
3
7- ★2
~はぬきにして
4
6
~ば~ほど II- ★3
1
9
~はもちろん II- ★3
3
9
~はもとより II- ★2
4
はん めん 10
~半面 II- ★3
3

386
9
~はもとより ★2
II-
4
はん めん 10
~半面 II- ★3
3
はん めん 10
~反面 II- ★3
3
28- ★1
~べからざる
8
28- ★1
~べからず
8
28- ★3
~べき
3
28-
~べきだ ★3
3
28-
~べきではない ★3
3
2
~べく I- ★1
3
29- ★3
~(より)ほか(は)ない
2
29- ★3
~ほか(しかたが)ない
2
6
~ほど(勉強するほど難しくなる) II- ★3
1
10
~ほど(泣きたくなるほど寂しかった) I- ★3
1
10
~ほどだ(うれしくて涙が出るほどだった) I- ★3
1
10

387
3


26
~まい(簡単には解決するまい) II- ★2
4
29- ★2
~まい(むだな買い物はするまい)
3
16
~まで(お父さんまでわたしを疑うの) I- ★3
3
16
~までして(法律違反までして) I- ★2
5
16
~までだ(気になって電話したまで) II- ★1
5
29- ★1
~までだ(歩いて帰るまでだ)
8
16
~までのことだ(つい買っちゃったまでのことなんです) II- ★1
5
29- ★1
~までのことだ(法に訴えるまでのことだ)
8
25
~までもない(電卓を使うまでもない) I- ★1
8
25
~までもなく(話を聞くまでもなく) I- ★1
8
23
~まみれ I- ★1
6

1- ★3
~向き(10代の女性向きに作った)
4
~向け(幼児向けに書かれた本) 1-

388
4
9
~もさることながら II- ★1
6
25
~もしない I- ★2
4
9
~も~なら~も II- ★3
1
19
~もの(あの授業おもしろくないもの) I- ★2
5
25
~ものか(2度と行くものか) I- ★2
6
30-
~ものがある(残念なものがある) ★2
8
28-
~ものだ(「様」でなく「御中」と書くものだ) ★2
4
30-
~ものだ(よく絵本を読んでくれたものだ) ★2
3
30- ★2
~ものだ(大したもんだ)
4
19
~ものだから(先週は忙しかったものだから) I- ★2
5
19
~もので(友だちが泊まりに来るもので) I- ★2
5
28- ★2
~ものではない(悪口など言うものではない)
4
20- ★2
~ものなら(できるものなら)
5
18- ★2
~ものの(元気ではあるものの)
5

389
~ものではない(悪口など言うものではない) 28- ★2
4
20-
~ものなら(できるものなら) ★2
5
18- ★2
~ものの(元気ではあるものの)
5
18- ★1
~ものを(電車に乗れば早く着いたものを)
10
9
~も~ば~も II- ★3
1


5
~や(部屋に入って来るや) I- ★1
7
いな 5
~や否や(ニュースが伝わるや否や) I- ★1
7
15-
~やら~やら ★2
5
21-
~ようが ★1
6
22- ★3
~ようがない
2
10
~ようか~まいか II- ★2
9
21- ★1
~ようが~まいが
7
28- ★2
~ようではないか
5
21- ★1
~ようと(も)
6
21- ★1
~ようと~まいと
7

390
~ような(期待していたようなデータ) 1 ★3

2
~ように(子どもでも読めるように) I- ★3
1
12- ★3
~ように(体が思うように動かない)
1
23
~ようにして II- ★2
2
22- ★1
~ようにも~ない
6
22- ★3
~ようもない
2
20-
~ようものなら ★2
7


25
~わけがない(彼が知っているわけがない) I- ★3
2
24
~わけだ(10日で終わるわけです) II- ★3
1
25
~わけではない(勉強ばかりしていたわけではない) II- ★3
3
22- ★3
~わけにはいかない
1
11
~わりに(は) II- ★3
1


8- ★1
~をおいて
7

391
かわ き
3- ★1
~を皮切りとして
8
3- ★1
~を皮切りに(して)
8
13- ★3
~をきっかけとして
4
13- ★3
~をきっかけに(して)
4
けい き
13- ★2
~を契機として
9
13- ★2
~を契機に(して)
9
つう 2
~を通じて(この会での活動を通じて) II- ★3
3
3- ★3
~を通じて(年間を通じて)
2
とお 2
~を通して(事務所を通して) II- ★3
3
3-
~を通して(一生を通して) ★3
2
12- ★3
~を~とした
4
12- ★3
~を~として
4
12- ★3
~を~とする
4

14- ★2
~を問わず
3
12- ★3
~を~に(して)
4
12- ★3
~を~にした
4
12- ★3
~を~にする
4

392
~を~に(して) 12- ★3
4
12-
~を~にした ★3
4
12- ★3
~を~にする
4
7- ★2
~をぬきにして(硬い話をぬきにして)
4
20- ★2
~をぬきにしては(山田さんをぬきにしては)
6
3- ★2
~をはじめ(として)
5
3- ★2
~をはじめとする
5

12- ★1
~を踏まえた
9
12-
~を踏まえて ★1
9
1-
~をめぐって ★2
7
1- ★2
~をめぐる
7
2
~をもって(非常な努力をもって) II- ★1
4
3- ★1
~をもって(本日をもって)
11
12- ★3
~をもとに(して)
3
12- ★3
~をもとにした
3
12- ★3
~をもとにする
3
14- ★1
~をものともせず(に)
8

393
~をよそに 9 ★1


23
~んばかりだ II- ★1
6
23
~んばかりに II- ★1
6
23
~んばかりの II- ★1
6

394
参考文献
▼教科書
東京外国語大学留学生
『中級日本語』 (1994) 凡人社
日本語教育センター編
『日本語中級J301 ―基礎から中級へ 土岐哲、関正昭、平高史
(1995) スリーエーネットワーク
―』英語版 也 ほか
『日本語の表現技術 中級 読解と作
羽田野洋子、倉八順子 (1995) 古今書院
文』
東京外国語大学留学生
『上級日本語』 (1998) 凡人社
日本語教育センター編
日本学生支援機構東
国際学友会日本語学校
『日本語』Ⅱ (1998) 京日本語教育センタ


『日本語中級J501―中級から上級へ』 土岐哲、関正昭、平高史
(2001) スリーエーネットワーク
英語版 也 ほか
『ニューアプローチ中級日本語』 [基礎
小柳昇 (2002) 日本語研究社
編] 改訂版
『ニューアプローチ中上級日本語』 [完成
小柳昇 (2002) 日本語研究社
編]
『テーマ別 中級から学ぶ日本語』 改訂 松田浩志、亀田美保、長
(2003) 研究社
版 田龍典
『中級へ行こう 日本語の文型と表現59』三輪さち子、平井悦子 (2004) スリーエーネットワーク
松田浩志、阿部祐子、亀
『テーマ別 上級で学ぶ日本語』 改訂版 (2006) 研究社
田美保 ほか
『中級を学ぼう 日本語の文型と表現56
平井悦子、三輪さち子 (2007) スリーエーネットワーク
中級前期』
『「大学生」になるための日本語 1』 堤良一、長谷川哲子 (2009) ひつじ書房
▼資料
国際交流基金、日本国際
『日本語能力試験出題基準』改訂版 (2007) 凡人社
教育支援協会編著
▼参考書
『日本語のシンタクスと意味Ⅱ』 寺村秀夫 (1984) くろしお出版
『誤用文の分析と研究―日本語学への
森田良行 (1985) 明治書院
提言―』
『ケーススタディ日本文法』 寺村秀夫 (1987) おうふう
『現代の助詞・助動詞』 国立国語研究所 (1987) 秀英出版
『命題の文法』 益岡隆志 (1987) くろしお出版
『助動詞』(外国人のための日本語例
北川千里、井口厚夫 (1988) 荒竹出版
文・問題シリーズ)
『接続の表現』(外国人のための日本語
横林宙世、下村彰子 (1988) 荒竹出版
例文・問題シリーズ)
『日本語文法入門』 吉川武時 (1989) アルク
『日本語の時制とアスペクト』 町田健 (1989) アルク
「複文文型」『談話の研究と教育2』 北条淳子 (1989) 国立国語研究所
『テンス・アスペクト・ムード』(外国人のた
めの日本語例文・問題シリーズ) 加藤泰彦、福地務 (1989) 荒竹出版

395
『日本語表現文型』 森田良行、松木正恵 (1989) アルク
『基礎日本語辞典』 森田良行 (1989) 角川書店
『基礎日本語文法』 益岡隆志、田窪行則 (1989) くろしお出版
『日本語のモダリティ』 仁田義雄、益岡隆志 (1989) くろしお出版
『中・上級日本語教科書文型索引』 駒田聡 ほか (1990) くろしお出版
『モダリティの文法』 益岡隆志 (1991) くろしお出版
『日本語のモダリティと人称』 仁田義雄 (1991) ひつじ書房
『日本語の条件表現』 益岡隆志編 (1993) くろしお出版
『意味上の言語単位・試論「どうってこと
有賀千佳子 (1994) くろしお出版
ない」は辞書にあるか』
益岡隆志、野田尚史、沼
『日本語の主題と取り立て』 (1995) くろしお出版
田善子編
『複文の研究』(上・下) 仁田義雄編 (1995) くろしお出版
『日本語類義表現の文法』(上・下) 宮島達夫、仁田義雄編 (1995) くろしお出版
『日本語の視点』 森田良行 (1995) 創拓社
『辞書で引けない日本語文中表現』 河原崎幹夫監 (1995) 北星堂書店
『学習者の発想による日本語表現文型
坂本正編著 (1996) 凡人社
例文集』
『日本語教師のための現代日本語表現
生田目弥寿編著 (1996) 凡人社
文典』
Seiichi Makino、Michio
『日本語文法辞典【中級編】』 (1995) The Japan Times
Tsutsui
『日本語誤用例文小辞典』 市川保子 (1997) 凡人社
『教師と学習者のための日本語文型辞
グループ・ジャマシイ編著 (1998) くろしお出版
典』
『続・日本語誤用例文小辞典―接続
市川保子 (2000) 凡人社
詞・副詞―』
『中上級を教える人のための日本語文 白川博之監 庵功雄 ほ
(2001) スリーエーネットワーク
法ハンドブック』 か
『日本語運用文法―文法は表現する
阪田雪子編 (2003) 凡人社
―』
『実践 にほんご指導見なおし本 機能語
K.A.I.T編著 (2003) アスク
指導編』
『中級日本語文法と教え方のポイント』 市川保子 (2007) スリーエーネットワーク
日本語記述文法研究会
『現代日本語文法6 複文』 (2008) くろしお出版

日本語記述文法研究会
『現代日本語文法2 格と構文・ヴォイス』 (2009) くろしお出版

396
友松悦子(ともまつ・えつこ)
『新装版 どんなときどう使う 日本語表現文型辞典』(アルク 共著)、『改訂版
どんなときどう使う 日本語表現文型200』(アルク 共著)、『改訂版 どんなとき
どう使う日本語表現文型500 短文完成練習帳』(アルク 共著)、『チャレンジ
日本語〈読解〉』(国書刊行会 共著)、『初級日本語文法総まとめポイント
20』(スリーエーネットワーク 共著)、『小論文への12のステップ』(スリーエーネッ
トワーク)、『新完全マスター文法日本語能力試験N1』、『同N2』、『同N3』
(スリーエーネットワーク 共著)など。
宮本 淳(みやもと・じゅん)
『日本語テスト問題集―文法編』(凡人社 共著)、『新装版 どんなときどう使
う 日本語表現文型辞典』(アルク 共著)、『改訂版 どんなときどう使う 日本
語表現文型200』(アルク 共著)、『改訂版 どんなときどう使う日本語表現文
型500 短文完成練習帳』(アルク 共著)、『チャレンジ日本語〈読解〉』(国書
刊行会 共著)など。
和栗雅子(わくり・まさこ)
『新装版 どんなときどう使う 日本語表現文型辞典』(アルク 共著)、『改訂版
どんなときどう使う 日本語表現文型200』(アルク 共著)、『改訂版 どんなとき
どう使う日本語表現文型500 短文完成練習帳』(アルク 共著)、『日本語の
教え方ABC』(アルク 共著)、『チャレンジ日本語〈読解〉』(国書刊行会 共
著)、『実力日本語(上)練習帳』(東京外国語大学留学生センター編著
〈共著〉)、『改訂版 読むトレーニング 日本留学試験対応』(基礎編及び応
用編)(スリーエーネットワーク 共著)、『初級日本語文法総まとめポイント20』
(スリーエーネットワーク 共著)、『中級日本語文法要点整理ポイント20』(スリ
ーエーネットワーク 共著)など。

397
改訂版 どんなときどう使う 日本語表現文型500
(電子版)

発行日:2014年7月1日(ver.1.0)

著者:友松悦子/宮本淳/和栗雅子

校正:岡田英夫

英語翻訳:ジョン・マクガバン

中国語翻訳:張文麗

韓国語翻訳:李明華

装丁:應家洋子

電子書籍制作:有限会社ギルド

発行者:平本照麿

発行所:株式会社アルク
〒168-8611 東京都杉並区永福2-54-12
Email:csss@alc.co.jp
Website:http://www.alc.co.jp/

・ 本書は『改訂版 どんなときどう使う 日本語表現文型500』(2010年発行)の電子
書籍版です。
・ 本書の全部または一部の無断転載を禁じます。著作権法上で認められた場合を
除いて、本書からのコピーを禁じます。

©2010 Etsuko Tomomatsu / Jun Miyamoto / Masako Wakuri / ALC Press Inc.

398
PC:9580053
ISBN:9784757417588

399
こう い たい しょう こた

1 行為の対 象 答え

知っていますか
みん よう しら

1.わたしは日本の民謡a.について調べている。
たい かい き たい せい

2.大会ではみんなの期待d.にこたえて、精いっ
おも

ぱいがんばろうと思います。
てん いん きゃく さま たい

3.デパートの店員はお客様b.に対して、できる
てい ねい こと ば つか

だけ丁寧な言葉を使わなければならない。
けん せつ もん だい ぎ ろん

4.ダム建設の問題e.をめぐるさまざまな議論は
かん たん

簡単にはまとまらないだろう。
きょう
5.このバッグは本やノートがたくさん入ります。教
し む

師のわたしc.向きにデザインされているので
き い

気に入っています。

400
つか

使えますか
しつ れい たい ど

1.わたしはあの人に対して、{a.失礼な態度をと
ってしまいました。}
どく しん しゃ

2.わたしのアパートは{b.独身者向けだから、あ
ひろ

まり広くない。}
かん

3.わたしはあの人に関して、{a.何も知らないの
です。}
しゃ いん よう ぼう りょ こう

4.{a.社員たちの要望にこたえて、}社員旅行は
はく か けっ てい

2泊3日と決定した。
と ち きょう だい あらそ つづ

5.土地の問題をめぐって、{b.兄弟の 争いが続
いている。}

401
もく てき しゅ だん ばい かい こた

2 目的・手 段・媒 介 答え

知っていますか
やく そく おく はや いえ

1.約束の時間に遅れないb.ように、早く家を出
た。
こ ばやし えき まえ

2.小 林さんの話a.によると、駅前にスポーツセン
ターができるそうだ。
き むら きょう つう ゆう じん つう し あ

3.木村さんとは共通の友人c.を通じて知り合っ
たんです。
ちょう さ すす うえ かん けい しゃ ぜん いん い

4.調査を進めていくe.上で、関係者全員から意
けん ひつ よう
見を聞くことが必要だ。
のう か ど りょく せい さん りょう

5.農家の努力d.によって今年のりんごの生産量

は増えています。

402
つか

使えますか
うえ の ち か てつ せん ほう べん

1.上野には{a.地下鉄よりJR線で}行く方が便

利でしょう。
こう こく

2.この広告によれば、{b.新しいゲームソフトが
発売されるそうだ。}
りょ こう きっ ぷ よ やく りょ こう がい

3.旅行の切符やホテルの予約は、{a.旅行会
しゃ とお かん たん

社を通しての}予約が簡単で便利です。
かん けい ちょう さ

4.{a.小学生とテレビの関係について調査するた
おこな

めに}アンケートを 行うことにした。
べん きょう やく

5.外国語を勉強する上で{b.テレビはかなり役

に立つ。}

403
き てん しゅう てん げん かい はん い こた

3 起点・終 点・限 界・範囲 答え

知っていますか
きょう と きよ みず でら かん こう めい しょ

1.京都には清水寺e.をはじめ、観光名所がたく
さんある。

2.テーブルの上のものは食べたいc.だけ食べてい
いんですよ。
かく ち まつ

3.9月から10月a.にかけて、日本各地で祭りが
行われます。
せ かい ぶん や じょ せい
4.今、世界ではすべての分野d.にわたって女性
かつ やく め だ
たちの活躍が目立つ。
ざい がく き かん つう かれ

5.在学期間b.を通じて、彼はいつもクラスのリー
ダーだった。

404
つか

使えますか
よわ じ しん

1.{b.夜中から明け方にかけて、}弱い地震が
すう かい
数回あった。
も かえ

2.ここにある本を{a.できるだけたくさん}持って帰
ってください。
りょう しん か ぞく

3.{a.ご両親をはじめ、}ご家族のみなさんはお
げん き

元気ですか。
ゆき

4.あしたは{b.東北地方の全域にわたって、}雪

が降るでしょう。
つう すく

5.{b.この地方は年間を通じて、}雨が少ない。

405
じ てん ば めん こた

4 時点・場 面 答え

知っていますか
たい せつ

1.コーヒーショップで話をしているa.うちに、大切
よう じ わす

な用事を忘れてしまった。
りゅう がく さい

2.留学e.に 際して、わたしはいろいろな人のお
せ わ

世話になった。
へい かい お なか がわ

3.閉会のあいさつが終わったb.ところに、中川さ
んが入ってきた。
せん じつ きょう と りょ こう おり だい がく やま

4.先日京都へ旅行したd.折に、京都大学の山
だ きょう じゅ たず
田教授を訪ねた。
めん せつ し けん さい ちゅう きゅう いた

5.面接試験のc.最 中に、急におなかが痛くなっ
た。

406
つか

使えますか
おん がく き ねむ

1.{a.音楽を聴いているうちに、}眠くなってきた。
かい ぎ

2.{b.わたしは会議の最中でも、}眠ることがあ
る。

3.みち子はちょっと本を読みかけたが、{a.すぐに
眠ってしまった。}
さい で ぐち

4.{b.非常の際には、}この出口から出てくださ
い。
けん きゅう はっ ぴょう じゅん び

5.研究発表をするにあたって、{b.いろいろ準 備
をした。}

407
てき どう じ せい ぜん ご かん けい

5 時間 的同 時性・時間的前 後関 係 
こた

答え

知っていますか
1.ラッシュアワーのときは、今電車が出て行った
おも つぎ

d.かと思うともう次の電車が来る。
りょう り ざい りょう わす

2.料理の材料は忘れないb.うちにノートに書い
ておこう。
くだ もの み

3.この果物は実がもっと大きくなってc.からでな
いとおいしくない。
き むら わか かの じょ ほん とう

4.木村さんと別れてa.はじめて、彼女の本当の
こころ ふか し
心の深さを知った。
かい そう だん うえ

5.会に入るかどうか、友だちとよく相談したe. 上
き おも

で決めたいと思います。

408
つか

使えますか
1.{a.テレビをつけたとたんに、テレビの後ろでバ
おと
チッと音がした。}
しゃ ちょう つ し だい

2.社長が着き次第、{b.会議を始めよう。}

3.国では見なかったが、日本に来てからは、{b.
テレビでドラマをよく見ている。}
けん きゅう かい はっ ぴょう さき だ しゅ さい しゃ

4.{a.研究 会では、発表に先立って、主催者か
はっ ぴょう しゃ しょう かい

ら発表 者の紹介があった。}

5.{a.8時になったら、}出かけよう。

409
しん こう そう かん かん けい こた

6 進行・相 関関 係 答え

知っていますか
たい いん あと たい りょく かい ふく

1.退院した後、日がたつb.につれて体力も回復
してきた。
のぼ いのち ささ

2.これは山に登る人の命を支えるロープなのだか
じょう ぶ

ら、丈夫なら丈夫なc.ほどいい。
なら えい ご つか

3.学校で習った英語は、その後ぜんぜん使わな
わす いっ ぽう

いので、忘れるa.一 方だ。
と かい す うしな

4.都会に住む人が失いd.つつあるもの、それは
むかし せい かつ かん き せつ かん
昔の人が生活の中に感じた季節感ではない
だろうか。
か き たい かい にゅうじょう こう しん はじ

5.夏期オリンピック大会の入場行進が今、始まろ
かん きゃく はく しゅ むか
うe.としている。観客が大きな拍手で迎えて

410
いる。

411
つか

使えますか
あたた はな つぎ つぎ

1.暖かくなるにつれて、{a.いろいろな花が次々
さ はじ
と咲き始めた。}
かい しゃ ち い あ せき

2.{b.会社での地位が上がれば上がるほど}責
にん し ごと ふ

任のある仕事が増える。
はじ すす

3.この本は初めはむずかしいが、読み進むにした
がって{a.おもしろくなってくる。}
か もの けっ きょく い

4.カードで買い物をすると、{b.結局は要らない
もの

物が増えるばかりだ。}
ちか

5.{b.試験の日が近づく}にしたがって、だんだん
しん ぱい
心配になってきた。

412
ふ たい ひ ふ たい こた

7 付帯・非 付帯 答え

知っていますか
けん こう しん だん ちょう しょく

1.健康診断には朝食c.ぬきで来てください。
かんが よる さん ぽ

2.その日あったことを考えb.つつ、いつも夜散歩
をする。
しゅっちょう び じゅつ かん よ

3.ボストンに出張したa.ついでに、美 術 館に寄
ってみた。
きょう か しょ だい しょう ひ ぜい

4.この教科書代2,000円というのは消費税d.ぬ
ね だん

きの値段です。

5.今シーズンはけがをしたキャプテンをe.ぬきにし
づく

てチーム作りをしなければならない。

413
つか

使えますか
えき まえ ほん や

1.{a.駅前の本屋まで行ったついでに、プリンター

のインクを買ってきた。}
かた こん や

2.{a.さあ、硬いあいさつはぬきにして、今夜は

大いに飲みましょう。}
やま みち のぼ かんが

3.{b.山道を登りつつ、人生について考えた。}
こん ばん

4.{b.今晩はアルコールぬきのパーティーです。}
まえ お けつ ろん せつ めい
5.{a.前置きぬきで、先に結論からご説明いたし
ます。}

414
げん てい こた

8 限定 答え

知っていますか
1.あの人がそばにいてくれるc.かぎり、わたしは
あん しん

安心していられる。
めい ぼ しら

2.名簿で調べたd.かぎりでは、そういう名前の人
はこの学校にはいません。
けん こう づ

3.この健康センターでは、お子さま連れの方a.に
かぎ あそ どう ぐ か

限り、遊び道具をお貸しいたします。
わる
4.うちの子b.に限って、そんな悪いことをするは
ずがない。

415
つか

使えますか
けん こう にゅうじょう りょう さい い じょう

1.この健康センターの入場料は、{a.70歳以上
かた かぎ む りょう
の方に限り無料です。}
つか ぶ ちょう

2.わたしが{a.疲れているときに限って}部長に
し ごと たの

仕事を頼まれる。

3.あの人に限って{b.そんなばかなことはしないと
おも

思う。}

4.{b.日本に住んでいるかぎり、}日本語ができ
ふ べん

ないと不便だ。

5.わたしが知るかぎりでは、{b.そんな町はこの
ち ほう
地方にはない。}

416
ひ げん てい ふ か こた

9 非限 定・付加 答え

知っていますか
いもうと せ わ か ぞく

1.うちの 妹は、ペットの世話はb.もちろん、家族
て つだ

の手伝いもよくするんだよ。
し ごと かん たん みせ

2.今のアルバイトは、仕事も簡単c.なら、店の
らく

人もやさしいので、楽です。
まさ こ せい かく あか

3.正子さんは性格が明るいa.だけでなく、だれ
にでもとてもやさしいので人気がある。
とう きょう かぎ だい と し かん きょう

4.東京にd.限らずどこの大都市でも環境に気
くば たて もの ふ
を配った建物が増えている。
こん かい

5.今回のプロジェクトでは、スタッフはe.もとより、
かく ほう めん きょう りょく え かん しゃ

各方面からのご協力が得られたことを感謝し
ております。

417
つか

使えますか
あじ ね だん やす

1.このレストランは味がいい上に、{a.値段も安

いので、いつも込んでいる。}
しゅ じゅつ

2.手 術の後は、{b.普通のごはんはもちろん、お
かゆも食べられない。}
ふく いろ

3.この服は色がいいのみならず、{a.デザインも
あたら

新しい。}
わか もの かぎ さい い じょう

4.このバンドは若者に限らず、{b.40歳以上の
にん き

人たちにも人気がある。}
せん もん けい ざい もん だい ほう りつ

5.専門の経済問題ばかりか、{a.法律について
くわ にゅう しゃ
も詳しい人が入社しました。}

418
ひ かく てい ど たい ひ こた

10 比較・程 度・対 比 答え

知っていますか
おとうと き たい はん せ かい

1.弟は、父の期待b.に 反してスポーツの世界に
入ってしまった。
やま だ くん じ きたな てい

2.山田君のレポートの字はいつも汚い。でも、提
しゅつ

出したe.だけましかな。
よる おそ なみだ

3.夜遅くまでのアルバイトは涙が出るa.ほどつら
かった。
なつ れい か よ ほう

4.今年の夏は冷夏という予報だったが、冷夏c.
き ろく てき あつ
どころか記録的な暑い夏になってしまった。
た むら か ちょう し ごと きび いっ ぽう

5.田村課長は仕事には厳しかったd.一方で、
ぶ か めん どう

部下の面倒はよく見た。

419
つか

使えますか
かい しゃ づと はん めん せい かつ

1.会社勤めは時間にしばられる反面、{a.生活
あん てい
の安定というよさがある。}
えき いん よこ はま ばん せん とっ きゅう

2.駅員「横浜へ行くには1番線の特急に{b.乗
はや

るのがいちばん早いです」}
とう きょう たい こう そう

3.東京に対して{b.京都は高層ビルが少な
い。}

4.これはかばんというより、{a.スーツケースみたい
ですね。}
こん ど りょ こう まよ
5.今度の旅行に行こうか行くまいか、{b.迷って
います。}

420
はん だん たち ば ひょう か し てん こた

11 判断の立場・評 価の視 点 答え

知っていますか
い いん

1.わたしはクラスの委員b.として、1年間がんば
るつもりです。
いち りゅう ふん い き

2.ここは一流ホテルd.だけあって、雰囲気がす
ばらしい。
せい ぶつ

3.水は生物a.にとってなくてはならないものだ。
はる さむ

4.今日は春の一日e.にしては、寒かったです
ね。
ねん れい わか
5.あの人は年齢のc.わりには若く見える。

421
つか

使えますか
ぎ ろん けつ ろん

1.{a.議論に時間をかけたわりには、}いい結論
が出なかった。
しょう がつ

2.正月はわたしにとって、{b.1年中でいちばん
楽しい時です。}
し ごと まん てん

3.あの人は仕事の上では{a.満点をあげられる
人です。}
かん こう ち すく

4.ここは観光地にしては、{b.訪れる人が少な
い。}
おとうと し ごと こま

5.弟が仕事をなくして困っているが、{a.わたしに
したところで何もしてやれない。}

422
き じゅん こた

12 基 準 答え

知っていますか
たい かい そ

1.今日のスピーチ大会は、このプログラムd.に沿
おこな

って 行います。
でん せつ つく

2.これはある伝説b.をもとにして作られたドラマ
です。
た なか し どう ろん ぶん

3.田中先生のご指導e.のもとで、この論文を書
きあげました。
ほう りつ もと こう せい せん きょ

4.法律c.に 基づいた 公正な選挙が行われなけ


ればならない。
きょう か しょ じっ けん

5.教科書に書いてあるa.とおりに実験をやって
みたが、うまくいかなかった。

423
つか

使えますか
じゅ けん けっ か

1.受験は{b.本人が望んでいたような}結果に
はならなかった。
いぬ どう ぶつ ず た なか ふ さい

2.{a.この犬は動物好きな田中さん夫妻のもと
しあわ す

で}毎日幸せそうに過ごしています。
かん じ つく

3.ひらがなとかたかなは、漢字をもとにして{b.作
られた。}
しょう せつ どく しゃ き たい そ

4.小説はかならずしも読者の期待に沿って{a.
てん かい

話が展開するわけではない。}
きょう いく びょう どう げん そく もと おこな

5.教育は平等の原則に基づいて{b.行われな
ければならない。}

424
かん れん たい おう こた

13 関連・対 応 答え

知っていますか
りょ こう

1.フランス旅行c.をきっかけに、わたしはフランス
りょう り なら はじ

料理を習い始めた。
ち い おう しゃ かい てき せき にん おも

2.人は地位e.に 応じて、社会的責任も重くな
る。
ば あい こん や うち かえ

3.場合b.によっては 、今夜は家に帰れないか
もしれません。
おな りょう り みせ あじ ちが

4.同じ料理でも、店a.によって、味が違う。
しゅっ ちょう しょ るい
5.あの人は出 張d.のたびに、書類を入れるかば
か か

んを買い替える。

425
つか

使えますか
ふ じ さん

1.天気によって、{a.ここから富士山が見えたり
見えなかったりする。}
きゅう

2.テレビに出たことがきっかけで、{b.急に友人が

増えた。}
び よう いん かみ がた か

3.母は美容院へ行くたびに、{a.髪型を変え
る。}
おん がく き

4.この音楽を聴くにつけて、{b.子どものころのこ
おも

とを思い出す。}
えら かんが

5.{b.どんな解決方法を選ぶかは、}あなたの考
かた し だい
え方次第です。

426
む かん けい む し れい がい こた

14 無関 係・無視・ 例外 答え

知っていますか
し ごと ない よう きゅう りょう めん

1.この仕事は内容b.はともかく、給料の面でちょ
もん だい

っと問題がある。
ね だん やす もの

2.値段の高い安いa.にかかわりなく、いい物は
う けい こう

売れるという傾向がある。
た なか あい て つ ごう し ごと

3.田中さんは相手の都合c.もかまわず仕事を
たの ほん とう こま

頼んでくるので、本当に困る。
みせ りょう り あじ さい こう

4.この店の料理は値段b.はともかく、味は最高
だ。
ひと な

5.電車の中で人が見ているのc.もかまわず泣い
ている女の人を見た。

427
つか

使えますか
1.{b.会に参加するしないにかかわらず}アンケー
こた
トにはお答えください。
こう つう しん ごう あか

2.交通信号が赤なのもかまわず、{a.あの人は
みち わた

道を渡ってしまった。}
や ちん たか かん

3.このアパートは家賃の高さはさておき、{b.環
きょう

境がとても気に入った。}
し ごと けい けん う む と

4.{a.この仕事は経験の有無を問わず、}だれ
おう ぼ

でも応募できます。

5.その車を買うかどうかはともかくとして、{b.まず
見に行こう。}

428
れい じ こた

15 例示 答え

知っていますか
つくえ し りょう ず めん いろ えん ぴつ お

1.机の上には資料や図面b.や色鉛筆などが置
いてある。
りょ こう

2.ただぶらぶらしていないで、本を読むとか旅行を
ゆう こう つか

するa.とか、もっと休みを有効に使ったらどう
ですか。
た ろう じ ろう

3.太郎にしても次郎c.にしても、うちの子はどう
うん どう にが て

してみんな運動が苦手なんだろう。
かん じ みっ
4.日本語では漢字やらひらがなd.やら、3つも
も じ おぼ
文字を覚えなければならない。
てん あ や

5.天ぷらを揚げるにしろ、ケーキを焼くe.にしろ、
りょう り ひ か げん たい せつ
料理は火加減が大切だ。

429
つか

使えますか

1.決まったら{b.メールするとかファクスするとかし

て}知らせてください。
さくら うめ さ はな

2.わたしは{a.桜とか梅とかいった}木に咲く花が

好きだ。
にん

3.あけみさんとかミナさんとか、{b.クラスには人
き もの おお

気者が多い。}
せん もん もく

4.大学にせよ専門学校にせよ、{b.行くなら目
てき も

的をはっきり持ちなさい。}
かれ へ や おお がた こう きゅう

5.彼の部屋には大型テレビやら高級ソファやら、
たか
{a.高そうなものがいっぱいある。}

430
てい ど きょうちょう こた

16 程度の強調 答え

知っていますか
はや し ごと き や ちん はら

1.早く仕事が決まらないと、家賃c.さえ 払えなく
なる。
ま ちが みと ゆう き たい せつ

2.間違いを認める勇気a.こそが大切だ。
かれ い けん さん せい ひとり

3.彼の意見に賛成する人は、1 人e.としていな
かった。
なっ とう

4.「納豆d.など食べたくない」という人は日本人
にもいる。

5.その人がどんな人か、ちょっとつきあったb.くら
いではわからない。

431
つか

使えますか
か ちょう きび

1.課長は{b.小さいミスさえ許さない}厳しい人
だ。
め だま や つく

2.目玉焼きぐらいわたしにも{a.作れます。}
い しん

3.あの人の言うことなんか{a.信じられない。}

4.子どもじゃないんだから{b.ジュースなんか飲み
たくない。}
い けん かい ぎ ひと

5.わたしの意見は会議で何1つとして{b.取り上
げられなかった。}

432
わ だい こた

17 話題 答え

知っていますか
おお ぜい ひろ

1.小学校c.というと、大勢の子どもたちや広い
こう てい あたま う

校庭が頭に浮かびます。

2.友だちd.というものはありがたいものだ。
せい さん かく けい ぺん おな なが

3.正三角形a.というのは、3辺が同じ長さの三
角形のことである。
けっ しょう せん ま くや こと
4.決勝戦で負けたときの悔しさe.といったら、言
ば あらわ
葉では表せない。
かれ はし ま

5.彼は走ることb.にかけてはだれにも負けないだ
ろう。

433
つか

使えますか
ふた に

1.「うりふたつ」というのは、 2つのものが{a.よく似
ていることです。}
すい えい じ しん

2.わたしは水泳にかけては、{a.自信がありま
す。}
こう そく そう

3.校則というと、{b.まず、とてもきびしいものを想
ぞう

像します。}

4.{b.外国で1人で暮らすということは、}大変で
すね。
なつ あつ
5.この夏の暑さといったら、{a.ほんとうにひどかっ
た。}

434
ぎゃく せつ じょう ほ こた

18 逆接・譲 歩 答え

知っていますか
にゅう いん けん さ

1.入院a.といっても、検査のために1日入院す
るだけです。
へん と しん ちか みどり

2.この辺は都心の近くにありd.ながら、緑も多
しず じゅう たく ち

く、静かな住宅地です。
た ろう じ ぶん うた

3.太郎は自分では歌えないc.くせに、ほかの人
へ た い

の歌を「下手だ、下手だ」と言う。
ひる ま は きた かぜ つよ き おん

4.昼間は晴れるe.ものの、北風が強く気温は
てん き よ ほう
上がらないでしょう。(天気予報)

5.日本人だb.からといって、日本のことをよく知
かぎ

っているとは限らない。

435
つか

使えますか
けい けん し ごと はじ

1.{a.経験があるといっても、}まだこの仕事を始
めて3年です。
かれ つう きん ふん ところ す

2.彼は通勤に15分しかかからない 所に住んでい
おお

るくせに、{b.遅刻が多い。}
おお ぜい あつ

3.{a.雨にもかかわらず、}大勢の人が集まった。
しん にゅう しゃ いん し ごと おそ

4.新入社員であるにしても{a.彼は仕事が遅す
ぎる。}
じ ぶん わる し し けん

5.{b.自分でも悪いと知りつつ、}試験のときに
こた

友だちの答えを見てしまった。

436
げん いん り ゆう こた

19 原因・理 由 答え

知っていますか
ぜん こく しょう がっ こう きゅう

1.全国の小学校で、インフルエンザb.による休
こう ふ

校が増えている。
せん ぱい しん せつ おし しん にゅう

2.先輩が親切に教えてくれたa.おかげで、新入
しゃ いん かい しゃ はや な

社員のわたしも会社に早く慣れることができ
た。
はやし やく そく まも

3.あのまじめな 林さんd.のことだから、約束を守
らないということはないだろう。
まえ い い じょう
4.みんなの前でわたしが「やる」と言ったc.以 上
なに さい ご
は、何があっても最後までやります。
ろく おん ちゅう

5.録音中e.につきノックをしないでください。

437
つか

使えますか
かね つか しっ ぱい

1.これだけのお金を使ったからには、{a.失敗は
ゆる
許されない。}
おも びょう き

2.子どものころに重い病気をしたせいで、{b.わ
からだ よわ

たしは今でも体が弱い。}
まん が か ひょう じょう

3.リンさんは漫画家だけあって、{a.人の表情を
かくのがうまい。}
へ や でん き き

4.部屋の電気が消えているところを見ると、{b.
田中さんは留守なのだろう。}
くわ じっ

5.はじめに水を1cc加えなかったばかりに、{a.実
けん しっ ぱい
験は失敗してしまった。}

438
か てい じょう けん かく てい じょう けん こた

20 仮定 条件・確 定 条件 答え

知っていますか
けっ こん

1.結婚するかどうかわからないが、もし、するb.と
さい

したら30歳になる前がいい。
きょう りょく し ごと せい

2.みんなの協力d.をぬきにしてはこの仕事は成
こう

功しなかっただろう。
か ぞく びょう き けん こう

3.家族が病気になると、健康でa.さえあればほ
い おも

かに何も要らないと思う。
さ とう し ごと あ

4.佐藤さんという人がうちの仕事に合うかどうか、

会ってみc.ないことにはわからない。
あに たい せつ か

5.兄はカメラをとても大切にしている。だまって借り
あと

e.ようものなら後で大変なことになる。

439
つか

使えますか
し ごと

1.この仕事は時間さえ{b.あればできる。}
かい けつ

2.お金で解決できるものなら、{a.そうしたい。}
たから あ いえ か

3.宝くじでも当たらないかぎり、{b.家は買えな
い。}

4.ミキさんをぬきにしては、{b.パーティーは楽しく
ないだろう。}
よる おそ かえ

5.夜、遅く帰ろうものなら、{a.父にどなられる。}

440
ぎゃく せつ か てい じょう けん こた

21 逆接 仮定 条 件 答え

知っていますか
じ しん

1.たとえ大きい地震が(b.起きても)、このビルは
だい じょう ぶ

大丈夫だろう。
はじ ひつ

2.どんな会社を始める(b.としても)、お金が必
よう

要だ。
しん ろ えら

3.あなたがどちらの進路を選ぶ(c.にせよ)、わた
おう えん つづ

しはあなたを応援し続けます。
けっ こん はや じ ぶん

4.結婚するにしろ、しない(b.にしろ)早く自分の
いえ
家を持ちたい。

5.今からどんなに(a.がんばったとしても)、もうど
うにもならない。

441
つか

使えますか
1.{b.たとえ1日が30時間でも、}わたしはやっぱ
いそが
り 忙しい。
いそ

2.どんなに急いだとしても、{b.8時の新幹線に
は乗れないだろう。}
へ や

3.{b.だれも訪ねてこないとしても、}いつも部屋
をきれいにしておきなさい。
かれ か

4.どんなに高い本であるにせよ、{a.彼なら買え
るだろう。}

5.{a.どこへ行くにしろ、}妹はわたしといっしょに
行きたがる。

442
ふ か のう こん なん よう い こた

22 不可 能・可能・ 困難・容 易 答え

知っていますか
しゅう り や い

1.テレビの修理屋が今日来ると言っていたから、
る す

留守にするb.わけにはいかない。
かれ ばん うち じ けん

2.彼はその晩わたしの家にいたのだから、事件の
ば しょ え

場所にいたなどということはありd. 得ない。
さい きん い り

3.彼が最近言ったり書いたりしていることは、理
かい

解しe.がたい。
れん らく て

4.彼からは国を出てから何の連絡もないので、手
がみ だ
紙の出しa.ようがない。
かい しゃ

5.入ったばかりの会社をやめてしまったなどとは、
りょう しん だ

両親には言い出しc.かねる。

443
つか

使えますか
ざい りょう りょう り

1.{a.材料が何もないのだから、おいしい料理な
つく
ど作りようがない。}
かんが う ほう ほう ため

2.{b.考え得る方法は、もうみんな試してみたの
だが……。}
かの じょ

3.{b.彼女からのせっかくのプレゼントだから、大

きすぎるなどと言うわけにはいかない。}
ろう どう じょう けん かい しゃ がわ てい あん

4.{b.労働条件についての会社側のこの提案は
う い

受け入れがたい。}
こた

5.{a.それについてはすぐにはお答えしかねま
す。}

444
けい こう じょう たい よう す こた

23 傾向・状 態・様 子 答え

知っていますか
いそが へ や

1.忙しくて何日もそうじしなかったから、部屋がほ
こりb.だらけだ。
ほし ふ

2.山の上で見る星は今にも降ってくるe.かのよう
ちか かん

に 近く感じられる。
がい しょく ふ そく

3.外食ばかりしていると、カルシウムが不足a.が
ちになる。
ふく き

4.こんな子どもd.っぽい 服はもう着られないよ。
お こ
5.かばんの中に押し込むc.ようにして、たくさんの
しょ るい

書類を入れた。

445
つか

使えますか
しゅう まつ

1.週末は{a.くもりがちの天気になるそうだ。}
ほう

2.わあ、{b.ごみだらけの庭だなあ。そうじした方
がいいよ。}
さい きん やま だ わす こま

3.最近、山田さんは{b.忘れっぽくなって困ったと

言っている。}
せい せき さ ぎ み しん ぱい

4.{a.このごろ成績が下がり気味で、}心配して
いる。

5.あの子はけがをしたのか、{b.足を引きずるよう
にして歩いています。}

446
けい か けつ まつ こた

24 経過・結 末 答え

知っていますか
かい しゃ まよ

1.会社をやめるかどうか、いろいろ迷ったd.あげ
く、やはりやめることにした。
せん しゅう か よう

2.先週の火曜から外食しているから、今日でもう
いっしゅう かん

1週間も外食しているb.ことになる。
こう こう けっ しょう せん ひ わ

3.「高校のサッカーの決勝戦は引き分けらしいよ」
りょう こう ゆう しょう

「ということは、つまり両校優勝a.ということだ
ね」

4.前のバスが行ったc.きり、30分もたつのにまだ
つぎ

次のバスが来ない。
ちゅう しゃ すこ
5.駐車するとき、あわてていたので、もう少しでと
なりの車にぶつけるe.ところだった。

447
つか

使えますか
しゅう しょく りょう しん そう だん じ ぶん

1.就職について両親に相談したところ、{b.自分
で決めろと言われた。}

2.わたしたちは{b.3時に出発することになってい
る。}
さい ご たい せつ

3.{a.なんでも最後までやりぬくことが大切だ。}

4.{b.一生懸命がんばらなければ、かならず後
こう かい

で後悔することになりますよ。}
なん ど きょう いん し けん う すえ ごう
5.{a.何度も教員試験を受けた末に、ついに合
かく
格した。}

448
ひ てい ぶ ぶん ひ てい こた

25 否定・部 分否 定 答え

知っていますか
ふ せい かく し ごと かた か ちょう

1.こんな不正確な仕事のやり方では、課長の
OKが出るa.はずがない。
こん しゅう やく そく いそが

2.今週はカラオケに行く約束だけど、忙しくてカラ
オケe.どころじゃない。
かれ と ちゅう もく てき ち ある

3.彼らは途中で休むc.ことなく、目的地まで歩
つづ

き続けた。
き ぼう しゃ おお もう こ さん か

4.希望者が多いので、申し込んでもみんな参加
かぎ
できるb.とは限らない。
せん じつ む り

5.「先日の仕事の話、無理をすればやれないd.
こともないんですが……」
ねが
「そうですか。それではお願いします」

449
つか

使えますか
おお さか つ

1.大阪から3時間はかかるから、{a.2時に着く
わけがない。}
ちゅう しょく

2.昼食を食べることは食べましたが、{a.サンドイ
ひと

ッチ1つだけなんです。}
しな もの やす

3.品物は、安ければかならず{b.売れるというも
のではない。}
だい がく いん き

4.大学院に行くことを決めたことは決めたんだけ
じ しん

ど、{a.自信がない。}
えい が と

5.あんな映画がおもしろいものか。ぼくは{b.途
ちゅう
中で見るのをやめた。}

450
でん ぶん すい りょう こた

26 伝聞・推 量 答え

知っていますか
じゅん び たい そう

1.準 備体操をせずにはげしいスポーツをしたら、
けがをしd.かねない。
い じょう しん りん き つづ ち きゅう じょう

2.これ以上森林の木を切り続けると、地球上か
おお どう ぶつ

ら多くの動物がいなくなってしまうのc.ではあ
るまいか。
いし い くん さい きん げん き こん かい せい こう

3.石井君は最近、元気だね。今回の成功でだ
じ しん

いぶ自信をつけたb.とみえる。
ちょう き よ ほう ふゆ へい ねん
4.テレビの長期予報によると、今年の冬は平年
あたた
より暖かいa.ということだ。
せん しゅ きょう か はか しゅつ じょう

5.選手の強化を図らないと、オリンピック出 場など
き たい
とても期待できe.まい。

451
つか

使えますか
じ しん ひ がい

1.そちらでは地震の被害は{a.ほとんどなかった
とのこと、よかったですね。}

2.{b.今日は水曜日だから、}ごみを出そう。

3.{b.彼は何かいいことがあったとみえて、ニコニ
コしている。}
むすめ ふ けい き

4.娘「この不景気だから、{b.お姉さんの就職は
むずかしいんじゃないかしら」}
母「そうねえ。むずかしいかもしれないわねえ」
くすり の うん てん ちゅう ねむ
5.この薬を飲むと、{a.運転中に眠くなりかねな
い。}

452
しん じょう きょうちょう さ こう

27 心情の強調・避けられない心情や行
どう こた

動 答え

知っていますか
かい しゅっ せき へん じ

1.会には出席できないが、出席の返事をしてしま
かい ひ はら
ったので会費を払わb.ないわけにはいかな
い。
に もつ も とし よ

2.電車の中で荷物を持ったお年寄りを見ると、
そ ぼ おも だ せき た

祖母のことを思い出して席を立たd.ずには
いられない。
うた とも
3.この歌を聞くと、この歌をよく歌っていた友のこと
が思い出されてc.ならない。
あさ は いた
4.今日は朝から歯が痛くてa.たまらない。ぜんぜ
べん きょう
ん勉強ができない。

453
ほ しょう にん かい がい てん きん き

5.保証人の海外転勤が決まったので、これから
かた ねが
はほかの方にお願いせe.ざるをえない。

454
つか

使えますか
たの

1.このゲームは{a.楽しくてたまらない。}
じょう だん た なか

2.タノムさんの冗談には、田中さんも{b.笑わな
いではいられないようだ。}
たい せつ かい ぎ しゅっ せき

3.大切な会議だから{a.出席しないわけにはい
かない。}
た なか ひょう じょう

4.田中さんの表情を見ていると、{a.うそをついて
おも

いるように思えてならない。}
か ぜ

5.{b.寒気がしてならない。}風邪をひきそうだ。

455
さそ すす ちゅう い きん し こた

28 誘い・勧め・ 注意・禁 止 答え

知っていますか
しゅう ごう おく

1.集合時間:午前8時30分。遅れないa.こと。

(お知らせ)
さわ

2.電車の中で騒いでいる子どもがいたら、ちょっと
ちゅう い おも

注意するc.べきだと思う。

3.ほかの人が何を言っても気にしないe.ことだ
よ。
けい たい こえ

4.ほかの人のいる前で携帯で大きな声で話す
d.ものではない。
ぶ と

5.このプリントは1部あれば十分だ。コピーを取る
b.ことはない。

456
つか

使えますか
こと ば ど せつ めい

1.先生、この言葉について{a.もう1度説明して
いただきたいのですが。}

2.年上の人にはていねいな言葉を{b.使うもの
だ。}
おお がた の

3.大型バイクに乗るには、{b.免許を取らなけれ
ばならない。}

4.何もそんな小さいことで{a.泣くことはないでし
ょう。}
あん じっ こう
5.さあみんな、この案をすぐに{a.実行しようでは
ないか。}

457
しゅ ちょう だん てい てき ひょう か こた

29 主張・断 定的 評価 答え

知っていますか
む り びょう き

1.こんなに無理をしたら病気になるa.にきまって
いる。
し けん とう じつ はや うち

2.試験の当日は早めに家を出るe.にこしたこと
はない。
ろん ぶん

3.わたしの論文は、論文というよりレポートという
てい ど

程度のものd.にすぎない。
しゅ じゅつ かみ いの

4.あした手 術をする。今はもう神に祈るb.しかな
い。
かれ ほう げん つづ

5.彼がふるさとの方言を話し続けるのは、ふるさと
ふか あい ちゃく

への深い愛着c.にほかならない。

458
つか

使えますか
びょう き し ごと へ

1.あの時は病 気だったのだから、{a.仕事を減ら
すしかなかった。}

2.{b.もうたばこは吸うまいと決心したが、}やっぱ
り吸ってしまう。
おや どく りつ

3.大人になるということは、{a.親からの独立にほ
かならない。}
ぶん ほん とう い み

4.この文の本当の意味がわかった人は、{a.ほん
すう にん

の数人にすぎなかった。}
はたら ほう きゅう りょう すく

5.たくさん働いた人の方が給料が少ない。{b.こ
れでは不公平というものだ。}

459
かん たん がん ぼう こた

30 感嘆・願 望 答え

知っていますか
すず き あか

1.鈴木さんに赤ちゃんが生まれたそうだ。ほんとう
におめでたいc.ことだ。
さかな つ

2.父は時間があると、よくわたしを 魚つりに連れて
行ってくれたd.ものだ。
あ むかし

3.5年ぶりに友だちと会った。昔の友だちと話すの
たの

はなんと楽しいんb.だろう。
ど こ きょう

4.ビンさんは、年をとる前になんとかして1度故郷
かえ
に帰りe.たいものだといつも言っている。
ざっ し き じ し き ちか

5.雑誌の記事の締め切りが近づいてくると、1日
し き の おも

でも締め切りを延ばしてa.ほしいと思う。

460
つか

使えますか
くや かい しゃ

1.悔しいことに、{a.わたしはこの会社をやめさせ
られたのです。}
じ だい かつ どう あと

2.大学時代クラブ活動の後に、{b.何回この喫
茶店に入ったことか。}
りょう り つく

3.この子がこんな料理が作れるようになったのか。
{b.大きくなったものだ。}
し ごと お

4.なんとかして今日中にこの仕事を{a.終わらせ
たいものだ。}
えき わす こま

5.駅でさいふを忘れて困っているときに、友だちに

会った。{a.なんとうれしかったことか。}

461
こう い たい しょう れん しゅう こた

1 行為の対象 練習 答え

A
はやし そん けい しん

1.あなたの林さんに(b.対する)尊敬心はいつご
ろからのものですか。
わか む ふく

2.これは若い人(a.向けに)デザインされた服だ
に あ

けれど、母にもとてもよく似合う。
じ もと き たい かつ

3.地元の人たちの期待に(b.こたえる)ような活
やく おも

躍をしたいと思います。
じ こ げん いん かん ちょう さ

4.事故の原因に(a.関して)ただ今調査中で
す。
あ ち り よう ほう りょう しゃ
5.この空き地の利用法を(a.めぐって)まだ両者
たい りつ つづ

の対立が続いている。

462
にん げん いのち かた かん

 わたしは人間の命と生き方(1.d.に関する)本
さい きん さい

をよく読んでいる。最近読んだこの本は、7、8歳

ぐらいの子ども(2.c. 向けの)本で、やさしく書かれ
ている。もっともほんとうに子どものためになるものか
ぎ ろん
どうか(3.f.をめぐって)は、いろいろ議論があったよ
さっ か
うだ。この本を書いたAという作家(4.a.について)
し びょう き

わたしはよく知らなかったが、本の中の「病気(5.
たい はん こう しん こころ

b.に対する)反抗心より、病気と友だちになる心
も たい せつ こと ば はげ

を持つことが大切だ」という言葉にはたいへん励まさ
どく しゃ き たい

れた。この作家には、これからも読者の期待(6.e.
さく ひん おも

にこたえて)、いい作品を書いてほしいと思う。

C
しら
1.そのc.病気についてインターネットで調べてみ
ました。
じん めい たい せつ もん だい
2.b.人 命にかかわる大切な問題だから、よく聞
きなさい。

463
がわ よう きゅう とう

3.学校側は、学生たちのa.要 求にこたえて討
ろん かい おこな
論会を行うことになった。
ふく よご あら

4.この服は汚れても洗えばすぐきれいになるの
あそ す む

で、外遊びが好きなd.子ども向きです。
ざい さん もん だい あ つづ

5.e.財 産問 題をめぐってまだ話し合いが続いて
いる。

464
もく てき しゅ だん ばい かい れん しゅう こた

2 目的・手 段・媒 介 練 習 答え

A
ばん ぐみ あん ない す

1.テレビの番組案内c.によると、わたしの好きな
ほう えい

アニメがはじめてテレビで放映されるそうだ。
きん じょ よる おそ

2.近所の人が夜遅くごみを出さないb.ように、
は がみ

張り紙を出した。
すこ うん どう つづ

3.毎日少しずつでも運動を続けることe.による
けん こう こう か おも

健康のための効果は大きいと思う。
つか へ や け

4.使っていない部屋の電気を消すことd.によっ
すこ せつ やく
て、少しでもエネルギーを節約しよう。
お かん り じ む しょ とお
5.ここに車を置きたいなら、管理事務所a.を通
たの

して頼んでください。

465
あに げん ざい きょう と かん きょう

 わたしの兄は、現在、京都のある大学で環境
べん きょう
デザインを勉強している。兄(1.e.によると)、この
がく ぶ わか おお じゅ ぎょう かっ き

学部は若い先生が多く、授業もとても活気がある
かんが

そうだ。先生たちの考えでは、いい授業をする(2.
たい せつ きょう し あいだ
d.上で)何より大切なのは、教師と学生の間の
ち てき そう ご さ よう

知的な相互作用であり、その考えから、学生たち
ひとり ひとり せっ きょく てき さん か

1人1人が積極的に授業に参加できる(3.a.よう
しょう にん ずう せい

に)、少人数制のクラスになっているそうだ。また、
じ しゅ てき かつ どう さか

学生たち(4.c.による)自主的な活動も盛んだと
つう
いうことだ。わたしは兄(5.b.を通じて)この大学に

ついていろいろ知るようになった。来年はわたしもこ
ど りょく

の大学に入れるように、努力するつもりだ。

C
じ てん しゃ
1.あそこなら自転車(b.で)行けば、15分もかか
らないよ。
せん ぱい つう あたら しょう かい
2.先輩(a.を通じて)新しいアルバイトを紹介し
てもらった。

466
えん ちょう ひつ よう しょ るい

3.ビザの延長を(a.する上で)必要な書類は何
ですか。
こと ば ふ かれ ぶん や

4.言葉を(a.増やすべく)、彼はさまざまな分野
つと

の本を読むことに努めている。
にゅう かい はらい こみ しょ ぎん こう

5.入会金は、この払 込書(b.をもって)○○銀行
こう ざ ふ こ ねが

の口座あてにお振り込みくださいますようお願
いいたします。

467
き てん しゅう てん げん かい はん い れん しゅう こた

3 起点・終 点・限 界・範囲 練習 答


A
1.バイキングでは、e.食べたいだけ食べられるん
ですよ。
し あい お かい

2.d.3時間にわたる 試合がやっと終わった。会
じょう はく しゅ お

場から大きな拍手が起こった。
あす ゆう がた よる こ さめ ふ

3.明日はa.夕 方から夜にかけて、小雨が降る
でしょう。
けん きゅう あたら

4.c.4年間にわたって 研究されてきた新しいロ
あす はたら はじ

ボットが、明日いよいよ働き始める。
はたけ つう つぎ つぎ
5.うちの畑ではb.1年を通じて次々にいろいろ
くさ ばな そだ

な草花が育つんです。

468
B
みせ しょう ひん こう きゅう ひん
1.この店の商品は高級品ばかりだ。(a.ハンカ

チ)からして、わたしには手が出ない。
ねん まつ ねん し

2.年末から年始にかけて、わたしは(b.母のとこ
ろに行っていた)。
おく じょう み わた

3.この学校の屋上から見ると、見渡すかぎり(b.
ビルばかりだ)。
しゅう かん こう しゅう かい ひょう ばん

4.(b.1週間)にわたる講習会は、とても評判が
じ かい さん か おお ぜい

よく、次回もぜひ参加したいという人が大勢い
た。
つう いそが

5.今年は1年を通じて(a.忙しかった)。

C 
 わたしは2004年から2005年(1.a.にかけて)、
せ かい
世界のあちこちに行った。そして、2006年から2010
べん きょう ねん かん
年まで日本の大学で勉強した。4年間(2.b.にわ

469
りゅう がく せい かつ あいだ た なか

たる)留学生活の間、田中先生(3.e.をはじめ)
かた せ わ もの

いろいろな方のお世話になった。日本では食べ物

(4.f.からして)わたしには合わなくて、はじめのうち
こま ねん かん つう

はとても困った。しかし、日本には年間(5.c.を通
や さい

じて)いろいろな野菜があるし、田中先生も「うちの
はたけ す も
畑のものは好きな(6.d.だけ)持っていっていいで

すよ」と言ってくれたのでありがたかった。わたしもお
つづ べん きょう つづ

金が続く(7.g.かぎり)がんばって日本で勉強を続
おも

けようと思った。


かれ はじ しゅっ ぱん かわ き

1.彼は5年前初めて本を出版したのを皮切り
い ご つぎ つぎ
に、以後(a.次々にいい本を出版してい
る)。
おや

2.うちの親は(b.わたしの友だちの電話番号)に
いた かん しん
至るまで関心があるようだ。
かぎ
3.今日を限りに(b.この薬を飲むのをやめる)。

470
こん ねん ど

4.今年度をもって(a.この研究会は終わりま
す)。
すい みん

5.わたしの睡眠時間は(a.5時間)といったところ
です。


かぎ こう しょう う き

1.今日c.を限りに、A社との交渉を打ち切ること
にした。
しょ にん きゅう

2.A会社の初任給はそんなに高くないです。せい
ぜい18万円e.といったところでしょうか。
かわ き い ご つぎ つぎ

3.この映画a.を皮 切りに、以後次々にアジアの
じょう えい
映画が日本で上映されるようになった。
かれ しん けい こま
4.彼は神経の細かい人で、その日に食べた食事
ない よう ね だん いた

の内容やその値段、買った店の名前b.に至
るまでノートに書いている。

471
ほん ねん ど とう きょう かい かい さん

5.本年度d.をもって、当協会は解散いたしま
す。

472
じ てん ば めん れん しゅう こた

4 時点・場 面 練 習 答え

A

1.たばこを吸っているところを見つかってしまった。
いえ かえ おっと しゅっちょう かえ
2.家に帰ると 夫が出張先から帰ったところ×だっ
た。
はん

3.コウさんはいつもわたしがご飯を食べようとしてい
るところに来るんです。
し けん お

4.きのうの試験では、もうすぐ書き終わるところ
しゅう りょう な

で、終了のベルが鳴ってしまった。
まど かお しゃ しん と
5.窓から顔を出しているところを写真に撮られて
しまったのです。
しょく じ あと
6.今、食事をしているところ×なので、後でこちら
からお電話します。

473
と けい す と

7.この時計は3時をちょっと過ぎたところで 止まっ
ている。
あか すこ ねむ

8.赤ちゃんがもう少しで眠るところ×だから、ちょっと
しず

静かにしてください。

B
もう

 年のはじめにひとことごあいさつ申し上げます。
さく ねん きび けい やく こう しょう さい ちゅう

昨年は厳しい年でした。契約交渉の(1.d.最中
じ しん お こう じ はじ

に)地震が起こったり、ようやく工事が始まった(2.
たい ふう き

b.ところに)台風が来たりしました。やり(3.f.かけ
ちゅう だん さ ぎょう きび

て)中断された作業もいろいろあります。しかし、厳
い み

しいということはある意味(4.e.において)いいことで
こん なん かんが
す。困難なときにあれこれ考えている(5.c.うちに)
あたら けい かく こん ご こま

新しい計画が生まれてくるのです。今後も何か困
お さい たす あ

ったことが起こった(6.a.際)は、みんなで助け合っ
おも
ていきたいと思います。

C
474
おり

1.(a.上京した)折に 高校時代の先生に会っ
た。
かい がい てん きん さい

2.(b.海外に転勤する)に際して、どのようなもの
ひつ よう

が必要でしょうか。
たい かい かい さい じっ こう

3.スポーツ大会を開催するにあたって、{a.実行
い いん もう

委員がごあいさつを申し上げます。}
げん だい こう れい か かい ご しつ

4.現代の(b.高齢化社会)にあって、介護の質

が問われている。

475
てき どう じ せい ぜん ご かん けい

5 時間 的同 時性・時間的前 後関 係 
れん しゅう こた

練 習 答え

A
こ いぬ うち

1.子犬のマルが家に来てb.からは、子どもたち
い ま あそ

はいつも居間でマルと遊んでいる。
ゆう がた さむ あたた

2.夕方になると寒くなるから、暖かいa.うちに、
か もの

買い物に行こう。
さっ か

3.あの作家の本を読んでe.はじめてファンタジー

のおもしろさを知った。
およ じゅん び うん どう
4.泳ぐときは、よく準 備運動をしてd.からでない
あぶ

と、危ないよ。
かえ
5.お母さんが帰ってきたc.とたんに、今までいい
い はじ
子だったケンちゃんがわがままを言い始めた。

476
いま い がい しゅつ

6.今井さんは外 出したc.かと思ったら、すぐ帰っ
しょ るい わす
てきたよ。大事な書類を忘れたらしい。
しゃ いん けん しゅう かい し さき だ

7.社員研修の開始にd.先 立って、社長のあい
さつがあった。
よ やく かく にん し だい

8.ホテルの予約が確認できb. 次第、お知らせし
ます。
き とく ちょう くら

9.どちらのせんたく機がいいか、特徴をよく比べた

e.上で、決めよう。
がっ き しゅう りょう おお

10.学期が終了するa.とともに、学生たちの多く
はふるさとへ帰っていった。
れっ しゃ じょう きゃく つぎ
11.列車のドアが開くb.が早いか、乗客たちは次
つぎ の こ
々に乗り込んでいった。

12.道を歩いていると、男が走って近づいてくるc.

なり、わたしのバッグを取ろうとした。

477
いし い いけ だ

13.石井さんは、いいライバルだった池田さんが外
きん む
国勤務になってd.からというもの、すっかり元
気がなくなってしまった。
つた ごう がい

14.そのニュースを伝える号外は、用意するa.そ

ばから飛ぶようになくなっていった。

B
た あ た あ

1.いすから(立ち上がる→b.立ち上がったとた
たお

ん)、いすが倒れた。
そつ ぎょう そつ ぎょう い らい ど
2.大学を(卒業する→f.卒業して以来)1度も

あの人に会っていない。
さ さ め
3.(冷める→d.冷めないうちに)召し上がってくだ
さい。
にゅう いん にゅう いん かん ご し

4.(入院する→c.入院してはじめて)看護師の
し ごと たい へん

仕事の大変さがわかった。

478
かんが かんが

5.よく(考える→e.考えてからでないと)行くか行

かないか決められない。
し だい

6.雨が(やむ→a.やみ次第)、出かけましょう。
せん ぱい そう だん そう だん うえ

7.親や先輩とよく(相談する→c.相談した上で)
しん ろ き

進路を決めます。

8.子どもたちは、わたしが(かたづける→e.かたづ
へ や

けるそばから)部屋中ちらかす。
こう じ かい し こう じ かい し さき だ かん り

9.(工事開始→a.工事開始に先立って)管理
せき にん しゃ かく いえ まわ
の責任者が各家をあいさつして回った。
かれ げん かん
10.彼は家に(着く→b.着いたかと思うと)玄関に
たお
倒れてしまった。
にゅう いん にゅう いん

11.病気で(入 院する→d.入院してからというも
せ けん
の)世間のできごとがまったくわからない。

479
しん こう そう かん かん けい れん しゅう こた

6 進行・相 関関 係 練習 答え

A
さむ ふ

1.寒くなってきたので、{b.遅刻する学生が増え
る一方だ。}
あつ う の

2.暑くなるにつれて、{b.エアコンの売り上げが伸
びてきた。}
き かん

3.日本にいる期間が長くなればなるほど、{a.日
本のことがわからなくなる。}
じょ せい しゃ かい しん しゅつ ともな り

4.女性の社会進 出に伴って、{a.日本でも離
こん ふ
婚が増えてきた。}
わる
5.このごろ、{b.成績が悪くなるばかりなので、わ
しん ぱい

たしは心配です。}
そつ ぎょう しき ちか こう こう せい かつ
6.{a.卒業式が近づくにしたがって、}高校生活

480
こころ う

のいろいろなことが心に浮かんでくる。
しゃ きょう どう じゅんちょう

7.{a.A社との共同プロジェクトは順 調に進行し
つつあります}
あさ ばん すず あつ なつ

8.朝晩は涼しくなり、長く暑かった夏もやっと{a.

終わろうとしています。}

B
1.この本は読んでいくにつれておもしろくなってき
た。
れい はや はや

2.お礼のメールを出すのは早ければ早いほどい
い。
せん よう も かず ふ いっ ぽう
3.専用テレビを持つ子どもの数は増える一方だ
そうだ。
い がく しん ぽ じゅ みょう の
4.医学が進 歩するとともに人の寿命が延びてき
た。

481
はつ でん ぎ じゅつ ねん ねん かい りょう

5.ソーラー発電の技 術は年々改 良されつつあ


る。

C
だい がく いん ねん せい せん こう
 わたしは今、大学院の2年生です。専攻は「コ
が ぞう しょ り べん きょう

ンピューターによる画像処理」です。どんな勉強を
か ぞく せつ めい

しているのか、家族に説明するのですが、みんな、
むずか い

難しくて聞けば聞く(1.b.ほど)わからなくなると言
しゃ かい じょう ほう か すす じゅう

います。社会の情報化が進む(2.a.につれて)重
よう せい ま ぶん や ほう めん ちゅう もく

要性を増してきた分野で、いろいろな方面で注目
き ぼう

され(3.d.つつある)んですよ。専攻を希望する学
ふ いっ ぽう きょう じゅ よろこ

生も増える(4.f.一方)で、教授も喜んでいます。
そつ ぎょう せい しょう

教授は、卒業生が増える(5.c.にしたがって)将
らい しゅう しょく さき かい たく い
来の就職先をどんどん開拓するつもりだ、と言って
じっ けん おお いえ かえ じ かん
います。わたしも実験が多くて、家へ帰る時間が
おそ じゅう じつ す

遅くなる(6.e.ばかり)ですが、充実した毎日を過
ごしています。

482
ふ たい ひ ふ たい れん しゅう こた

7 付帯・非 付帯 練 習 答え

A
ど かな じ こ お いの

1.2度と悲しい事故が起こらないようにと祈りa.
まい あさ ぶつ だん て あ

つつ、わたしは毎朝仏壇に手を合わせてい
る。
いち ろう か もの て がみ

2.一郎、買い物に行くc.ついでに、この手紙を
ポストに入れてくれないか。
しお あじ りょう り

3.塩味b.ぬきの 料理はおいしくない。
てい れい もん だい おお

4.今月の定例ミーティングでは、問題が多かった

ので休み時間d.ぬきで3時間も話し合っ
た。
よう ち えん むか

5.きのう、幼稚園へ子どもを迎えに行きd.がて

ら、新しくできた図書館に寄ってみた。

483
かた くる

6.堅苦しいあいさつa.はぬきにして、すぐに食事
にしましょう。
てん しょく ほう こく ひさ

7.転職の報告c.かたがた、久しぶりに父と外で
食事をした。
お がわ しょう せつ

8.小川さんは大学で教えるb.かたわら、小説を
書いている。

B
あさ かい しゃ ちゅう しょく えい

1.朝、会社を出てb. 昼食ぬきで、5時まで営
ぎょう まわ

業をして回った。
ひと すす べつ あたら
2.1つのプロジェクトをc.進めつつ、別の新しいプ
はじ たい へん
ロジェクトを始めるのは大変だ。
こん かい おお むずか

3.今回のハイキングは子どもが多いから、難しい
みち き
a.道はぬきにして、コースを決めよう。
あさ くさ よ

4.東京へe.行くついでに、浅草に寄っておみや

484

げを買おう。
おお かわ こう こう つと じゅく えい

5.大川さんは高校にd.勤めるかたわら塾で英
ご こう し

語の講師をしている。

485
げん てい れん しゅう こた

8 限定 練習 答え

A
とう あん かぎ

1.e.早く答 案を出す人に限ってあまりよくできて
いないようだ。
さい ご えい かん

2.ただb.最 後までがんばった人のみが栄冠を手
にするのだ。
こう えん てき にん しゃ

3.このテーマについて講演をする適任者はa.ノ
しょう し

ーベル賞をもらったO氏をおいてほかにいな
い。
さい い じょう だい いち しん さつ しつ けん
4.d.70歳 以上の人に限り、第一診察室で健
こう しん だん う
康診断を受けることができます。
しょう せつ

5.この小説はc.医学を学んだことのあるK氏な
しょう じょう びょう しゃ

らではの作品ですね。病気の症状の描写が
じつ
実にうまい。

486
B


 わたしの知る(1.d.かぎりでは)、ヤンさんはとて
げい じゅつ てき さい のう こ てん

も芸 術 的才能がある人だ。今度の個展でも、ヤン
さく ひん しん

さん(2.f.ならでは)の作品を見せてくれると信じて
こ てん かぎ かれ
いる。この個展では先着30名(3.a.に限り)、彼が
かいた色紙をもらえることになっているから、友人に
もすすめてみようと思っている。
こう はい

 ヤンさんはわたしの後輩だから、わたしが日本に
いる(4.c.かぎりは)ヤンさんのお世話をしたいと思
っているが、彼はなぜかわたしがお金がないとき(5.
しょう らい
b.に限って)、お金を借りに来る。しかし、将来わ
が ろう はっ てん
たしの画廊を発展させてくれる人は、彼(6.g.をお
いて)ほかにいないと思っているので、わたしは彼と
こう さい
の交際を大切にしたい。
ぜん しん しょう
 ヤンさんは今、ただ前進ある(7.e.のみ)だ。将
らい せい ねん
来が楽しみな青年である。

487

しら
 わたしが調べた(1.d.かぎりでは)、わが国でこう
しゅ じゅつ もり

いう手 術ができる人は森先生(2.g.をおいて)ほか
むずか
にいない。ただ森先生(3.e.のみ)がこの難しい手
き ぼう あた

術ができるのだ。あきらめていた人に希望を与える
うで

手術は、腕がよくて心がやさしい森先生(4.f.なら
では)のものだ。
かい よう

 先生の手術は週に1回だけだが、急を要する
ば あい かぎ
場合(5.a.に限り)、すぐに手術を始めることになっ
きん ちょう

ている。それで、先生はいつも緊張している。夕食
すう じ かん

後の数時間だけが先生のリラックスタイムなのだ
かん じゃ

が、そんなとき(6.b.に限って)、急に患者さんが来
る。森先生がわたしたちの病院にいる(7.c.かぎり
は)、わたしたちスタッフものんびりしてはいられな
い。

488
ひ げん てい ふ か れん しゅう こた

9 非限 定・付加 練 習 答え

A
まち

1.この町は小さいけれど、ショッピングセンターも
と しょ かん べん り

b.あれば 図書館もあるので便利だ。
にん き もの まつ

2.テレビの人気者が祭りのイベントに来るとか。子
どもたちc.はもちろん大人たちもなんとなくわ
くわくしている。
かい せ わ かた

3.日本では1年に1、2回、お世話になった方に
した かん しゃ おく

はe.もとより親しい人にも感謝をこめて贈り
もの しゅう かん

物をする習慣がある。
ちょう ない かい かい ちょう ひと がら うえ
4.町内会の会長さんは、人柄もいいa.上(に)
ねっ しん

熱心なので、会はよくまとまっている。
あに すう がく かぎ か がく せい ぶつ り

5.兄は数学d.に限らず化学や生物のような理
か けい か もく とく い
科系の科目が得意らしい。

489
B
さい きん わか もの じょ せい だん せい

1.最近の若者は女性は{a.もとより、}男性もフ
きょう み

ァッションに興味があるようだ。
ふく しゅう よ しゅう
2.復習{a.ばかりでなく、}予習もしなさいよ。
ない よう ほん やく

3.この本は内容がむずかしい{a.上に、}翻訳が
よくないので読みにくい。

4.このりんご、おいしい! あまい{b.だけじゃな
さん み
く、}酸味もちょうどいいわ。

C
だい き ぎょう とう さん ぎょう かい

1.ある大企業の倒産は、同じ業界にとどまらず、
けい ざい ぜん たい えい きょう およ
{a.日本経済全体にも影響を及ぼした。}

2.このかばん、いいでしょう。{b.値段はもちろ
ん、便利さも気にいっているの。}
じ かん たい

3.この電車は昼の時間帯はもとより、{a.ラッシュ

490

アワーの間もそんなに込まない。}
おや て つだ

4.うちの子は親の手伝いはおろか、{b.自分の
部屋のそうじもしないんです。}
かぎ づく

5.そうじやせんたくに限らず、{a.食事作りなどの
か じ

家事は、みんなたいへんです。}


さい きん にん き

 最近のサッカーの人気はすごい。古くからのファン
ふ つう

は(1.a.もとより)、普通のスポーツファンの人気も
し あい

集めている。特に人気のあるチームの試合となる
ねっ きょう おう えん

と、ファンの熱狂はただのスポーツの試合の応援に
まつ さわ

(2.c.とどまらず)、まるでお祭り騒ぎだ。サッカーが
さか ねっ しん
このように盛んになったのは、ファンの熱心な応援も
じ もと ね
(3.d.さることながら)、地元に根をおろしたプロの
かん けい しゃ ど りょく み むす

チームを作ろうという関係者の努力が実を結んだ
からだろう。

491
しゅ さい しゃ そ しき りょく

 先月のサッカー大会でも、主催者の組織力が、
せい てん つづ こう じょう けん あい
晴天続きという好条件と(4.b.相まって)、大会に
だい せい こう せん しゅ

大成功をもたらした。しかし、関係者も選手もこの
人気に安心していてはいけない。サッカーに(5.f.
かぎ
限らず)プロのスポーツというものは、ファンがいるか
らこそのものである。これからも選手たちにおもしろ
もの かん どう あた

く、見る者に感動を与えるような試合を見せてほし
てき

いというのが、ひとり熱狂的なファン(6.e.のみなら
いっ ぱん ねが

ず)、一般のサッカーファンの願いだろう。

492
ひ かく てい ど たい ひ れん しゅう こた

10 比較・程 度・対 比 練 習 答え

A
びょう き し けん う さい

1.病気で試験が受けられなかったが、再試験を
う てい しゅつ

c.受けるかわりに、レポートを提 出すればい
いということだ。
りょう しん つよ よう ぼう かれ じ ぶん き ぼう

2.両親の強い要望により、彼は自分のa.希 望
はん しん ろ か

に 反して進路を変えなければならなかった。
しょう らい にん げん か じ ぜん

3.将来、e.人間にかわってロボットが家事を全

部やってくれる日が来るだろうか。
て がみ
4.パソコンで書いた手紙はきれいでd.読みやす
はん めん か
い反 面あたたかみに欠けるのではないか。
しん らい うら ぎ

5.信頼していた友人にb.裏 切られるくらいつら
いことはない。

493
やま かわ いそが き しゃ せい かつ

6.山川さんは忙しい記者生活をb.送っている
せい かつ
一方で、家族との生活も大切にしている。

7.「これ、バナナケーキなんです。お口に合わない
しん ぱい

んじゃないかと心配なんですが」
じつ だい こう ぶつ

「d.口に合わないどころか、実は大好物な
んですよ」
ほん とう

8.リンさんに本当のことをa.言おうか言うまいかと
なや

悩んでいる。
ゆう しょく おっと いそが

9.夕食はカレーだけか。でも、夫は忙しいのに、
作ってc.くれただけましかな。
かん ご し せん ぱい

10.看護師になって1年。先輩たちはみんなとても
やさしいです。でも、g.それにもましてうれし
かん じゃ ひと こと
いのは患者さんの「ありがとう」の一言です。
ゆう しょく づく しょっ き あら て

11.夕食作りをe.しないまでも食器洗いぐらい手
つだ
伝ってください。

494
か ちょう

12.課長の仕事のやり方はきちんとしていますね。
ぶ ちょう
f.それにひきかえ、部長はマイペースでちょっ
こま

と困る……。

B
こう こ がく がく もん

 わたしは考古学(1.c.ほど)おもしろい学問は
おも

ないと思っている。わたしにとって考古学は学問
しゅ み ちか がく しゃ と しょ

(2.g.というより)趣味に近い。考古学者は図書
かん ふる ぶん しょ かこ す おお
館で古い文書に囲まれて過ごすことも多い(3.b.
はん めん い せき はっ くつ おお

半面)遺跡などを発掘するフィールドワークも多
あ しょう

い。そのどちらもわたしに合っていると思うからだ。将
らい おし し ごと

来は大学で考古学を教えたいと思うが、この仕事
しゅうにゅう たい し しゅつ い がい

は収入(4.f.に対して)支 出が意外に多いと聞い
しん ぱい
ている。しかし、何(5.e.にもまして)心配なのは、

果たしてわたしが今の仕事をやめて、大学に入学
できるかどうかということだ。入学できなければ、大
きょう し

学の先生(6.a.どころか)、高校や中学の教師に
がっ か い
さえなれない。考古学科のある有名な大学とは言

495
し がく か

わない(7.d.までも)、せめて史学科のある大学に
入りたい。

496
はん だん たち ば ひょう か し てん れん しゅう

11 判断の立場・評 価の視 点 練 習 


こた

答え

A
こ ね だん

はな子「このくつ3,000円だったの。値段の(1.a.わ
りに)はきやすいよ」

みち子「そう。わたしのこのくつは高かったよ。でも、
いち りゅう

一流メーカーのくつ(2.d.だけあって)ほんとう
にはきやすいよ」
ひん

はな子「へーえ。でも、一流メーカー品(3.e.にして
わる

は)デザインが悪いね」
せん もん
みち子「このメーカーはね。はじめはかばん専門のメ

ーカー(4.c.として)名前を知られていたの
たし

よ。確かにデザインはあまりよくないけど、ジョ
てん
ギングする人(5.b.にとって)いろいろいい点

497
があるのよ」

はな子「いい点って何?」
あつ かる

みち子「まず、かかとの厚さの(6.a.わりに)軽いこ
ぬの じょう

と。うすい布でできている(7.e.にしては)丈
ぶ かる うん どう

夫なこと。軽くて丈夫な運動ぐつ(8.c.とし
にん き

て)人気があるんだって」
せん しゅ
はな子「ふーん。あなたは運動選手(9.d.だけあっ
て)、くつにはくわしいね」

みち子「そう。わたし(10.b.にとって)、くつはいちば
たい せつ どう ぐ
ん大切な道具なのよ」

B
し ひ りゅう がく せい

 わたしは私費留学生(1.b.として)2年前に日
せい かつ うえ
本に来ました。今ではもう生活の(2.d.上で)は何
もん だい
の問題もありません。けれども、日本語はわたし
たい へん むずか さい しょ かん じ おぼ

(3.a.にとって)は大変 難しく、最初は漢字を覚え

498
せい ぶん ぽう

るので精いっぱいでした。漢字だけではなく、文法
じょう き そく
(4.e.上)のさまざまな規則もめんどうです。でも、
めんどうな(5.c.わりに)は覚えやすいです。今は
べん きょう たの

日本語を勉強するのが楽しいです。
さい

 ぼくの会社の社長は今年80歳。80歳(6.b.に
わか さけ

しては)気持ちが若い。社長はお酒を飲むとすぐよ
らん ぼう
っぱらって乱暴なことを言う。社長(7.d.ともあろう)
こま き

人がこれでは困る。社長(8.c.ともなると)飲む機
かい

会が多くなるのだろうが、このくせはやめてほしい。
りっ ぱ

ぼく(9.a.からすれば)、あまり立派な社長とはいえ
しん にゅう しゃ いん

ない。ぼくだって新入 社員(10.e.なりに)がんばっ
そん けい
ているんだから、もっと尊敬できる社長になってほし
い。

C
わか もの
1.学校の先生たちは今の若者は本を読まないと
せい と
言うが、生徒たちにすれば、{a.本よりもおも
しろいものがあるのだろう。}

499
まい え ひょう めん じょう ちが

2.この2枚の絵は、表面上、{b.何の違いもあり
ません。}
か しゅ

3.{a.ベテランの歌手ともなると、}歌い方がやは
ちが

り違うね。
がく ちょう らん ぼう

4.{b.学長ともあろう人が}どうしてそんな乱暴な
はつ げん

発言をするんですか。
へ や せま く ふう

5.部屋が狭ければ狭いなりに、{b.工夫して楽

しく暮らそう。}

500
き じゅん れん しゅう こた

12 基 準 練 習 答え


さっ か たい びょう おや ほ ご

この作家は大病の後、親の保護(1.f.のもとに)
しず く はは おや

静かに暮らしていた。そして、その時、母親から聞
さく ひん

いた話(2.e.をもとにして)書いたのがこの作品で
でん とう てき しょう せつ さく ほう そ そう さく

ある。伝統的な小説作法(3.c.に沿って)創作し
わか この
たようだ。若い人が好む(4.a.ような)話ではない
し じつ もと き ちょう さく ひん よ

が、史実(5.d.に基づく)貴重な作品である。予
そう しょう う

想(6.b.どおり)今年の賞を受けた。


つぎ こう じょう けん がく おこな
次の(1.a.ような)スケジュールで工場見学を行い
さん か あん ない ず
ますので、どうぞご参加ください。見学は案内図
そ じゅん ばん だい

(2.c.に沿って)、順 番に行います。第1工場では
ふ よう あたら そ ざい
不用ガラスびん(3.e.をもとにして)新しい素材を
つく こう てい
作り出す行程を見ることができます。これはA大学

501
やま だ し どう じっ けん

の山田先生のご指導(4.f.のもとに)実験を行って
き たい けっ

きたものです。われわれの期待(5.b.どおり)の結
か え こん かい らん

果が得られました。今回ご覧いただくのはその実験
もと

結果(6.d.に基づく)ものです。

B
し ぜん かい ぶっ しつ つぎ つぎ

1.自然界にある物質d.をもとにして、キ.次 々
あたら か ごう ぶつ

に 新しい 化合 物が作られる。
かん とう ち ほう ちゅう しん ぜん こく てき

2.あすは関東地方f.を 中心にして、ア.全国 的

に雨が降ります。
ぜん かい けん しゅう かい はん せい あたら

3.前回の研修会の反省i.を踏まえて、イ. 新し
き かく かんが
い企 画を 考えてみよう。
はつ おん ただ

4.わたしが発音するb.とおりに、ウ.正しくかたか
なを書きなさい。
い はん しゃ き てい そく ばっ
5.違反者は規定h.に即して、オ.罰する。

502
ざっ し さい しん じょう ほう もと き

6.この雑誌は最新の情報g.に基づく エ. 記
じ すく
事が少ない。
ぐん じ たい せい じ ゆう はっ そう

7.軍事体制e.のもとでは、カ.自由な発 想は
おも

生まれないと 思う。
にっ てい ほっ かい

8.ここに書いてあるc.ような ク.日 程で北海
どう

道へ行く。

503
かん れん たい おう れん しゅう こた

13 関連・対 応 練 習 答え

A
かい ねん れい じょう けん おう

1.この会では、年齢や条件f.に 応じたアルバイト
しょう かい

を紹介します。
ねん かん そう う りょう ちが

2.年a.によって、1年間の総雨量が違う。
どう そう かい さい かい ふたり

3.同窓会での再開d.をきっかけとして、2人はま
した あ

た親しくつき合うようになった。
じ ぶん おや

4.あの人は何かg.につけて、自分の親のことを
じ まん

自慢する。
いえ ふる じ しん
5.わたしの家は古いので、地震のc.たびに大きく

揺れる。

6.わたしの電話代は、月(b.によっては)2万円
を超える。

504
きゃく ふ えい ぎょう ど りょく

7.客が増えるか増えないかは、営業の努力e.
し だい
次 第だ。

B
はっ そう もと かい ご
この会社は新しい発想に基づいた介護サービスの
かい はつ けい き きゅう そく せい ちょう

開発(1.d.を契機にして)、急速に成長した。この
ちょう せん い よく てき

成長は、新しい発想への挑戦にスタッフが意欲的
し どう

になるのもならないのも、トップの人たちの指導(2.
しめ
e.いかんだ)ということを示していると思う。今後、
せん もん てき ぎ じゅつ の かた し だい

専門的サービス技 術の伸び方(3.b.次第では)、
し どう てき やく わり えん

この会社は業界の指導的役割を演じることになる
ひつ よう おう

だろう。また、社会の必要(4.a.に応じて)、会社
か こう

のサービス分野も変わっていくと思う。わたしは高
れい か かい ご ほう どう
齢化社会と介護サービスについての報道を目にす
しょう らい せい かん
る(5.c.につけて)、この会社の将来性を感じるの
である。

505
い ち かく ど

1.この山は ■b.見る a.位 置と角 度 d.


へん か
によって c.いろいろに 変化する。
めん せつ し けん ごう ひ し ごと

2.面接試験の合否は、あなたの b.仕 事 ■
たい ねつ い し だい おも

d.に対する a. 熱意 c.次 第 だと思


います。
こう れい しゃ し せつ にゅう きょ しゃ この

3.この高齢者施設では入居者の a.好み 
おう たの

d.に応じた ■c.楽しい b.レクリエーシ
けい かく

ョン を計画している。

4.わたしは今まで、 a.仕事を d.変えるた
めん どう て つづ

びに c.面倒な ■b.手 続きを しなけ
ればならなかった。

5.日本に来たばかりのころは、a.何を d.見
おも だ

る ■b.につけても c.思い出す のは
か ぞく

国の家族のことだった。
かい ちょう たい ど
6.わたしは a.会 長の態度 b.いかん d.

506
かい たい かい

によって ■c.は この会を退会することに
なるだろう。

507
む かん けい む し れい がい れん しゅう こた

14 無関 係・無視・ 例外 練習 答え

A
ちゅう や と えい ぎょう

1.コンビニは昼夜{a.を問わず、}営業している。
ごう かく
2.合格するかどうか{a.はともかくとして、}いちお
じゅ けん

う受験してみるつもりだ。
かい ちょう せき にん

3.会長の責任問題{b.はさておき、}今はどうや
って会をまとめるかを考えよう。
さい きん た にん

4.最近、他人がどう思うか{b.もかまわず、}電
車の中で物を食べている人を見かける。
めん せつ けっ か さい ひ
5.面接の結果は、採否{a.にかかわらず、}手
つう ち
紙で通知します。
やま だ か てい じ じょう
6.山田さんの家庭事情{b.をよそに、}会社は
かれ い どう
彼を異動させた。

508
い とう けい ざい てき こん なん

7.伊藤さんは経済的困難{b.をものともせず、}
ちから づよ
いつも力 強く生きている。
し あい てん こう

8.サッカーの試合は天候{b.のいかんによらず}
行われます。
あお やま

9.きちょうめんな青山さん{a.ならいざしらず、}あ
いけ だ

の池田さんがあの時のメモを持っているはずが
ないでしょう。

B
 わたしの友だちはみんな、うちの家族はおもしろ
いと言う。おもしろいかどうかは(1.e.ともかく)、ちょ
へん たし てい ねん
っと変なことは確かだ。まず、父だ。父はもう定年を

過ぎたのに、仕事があるない(2.b.にかかわら
ず)、毎日どこかへ出かけていく。いったいどこへ行く
かみ さま

のかは、神様(3.f.はいざしらず)、家族のだれも
つぎ おく
知らない。次は、母。母は、「あそこの奥さん
きん じょ し せん
は……」という近所の人たちの視線を(4.d.よそ

509
き かざ

に)、毎日着飾ってショッピングだ。姉は朝、時間が
かみ
ないからと言って髪もとかさずに家を出ていく。きっ
た にん めい わく

と、他人の迷惑(5.a.もかまわず)、電車の中で
ちが

長い髪をとかしているに違いない。弟はどうかという
か てい かん きょう

と、こんな家庭環境(6.c.をものともせずに)、勉
ひと すじ よる

強一筋だ。こんな家族でも、夜になるとなんとなく
集まって、おしゃべりする。さて、家族のこと(7.g.は
さい さが たび

さておき)、わたしもそろそろ25歳。自分探しの旅に
出ようか。

510
れい じ れん しゅう こた

15 例示 練習 答え

1.パーティーでは、すしb.やらサンドイッチやら食
べきれないほどのごちそうが出た。
まち す つう きん

2.この町は、住むa.にしても通勤するにしても、
べん り

便利でいいですね。
あつ す

3.わたしはインドc.とかタイとかいった暑い国が好
きだ。
めい しょ うえ の あさ くさ
4.東京の名所といえば、上野b.や浅草といった
あたま う
町がすぐ頭に浮かぶ。これらの町は東京の「
した まち よ ひと びと した

下町」と呼ばれ、人々に親しまれている。上
こう えん び じゅつ かん どう ぶつ えん

野には公園や美 術 館や動物園があり、浅草
せん そう じ てら
には「浅草寺」という有名なお寺がある。ま
ふる
た、上野a.にしろ浅草にしろ、古くからの店
のこ

がたくさん残っていて、おもしろい。特に浅草
きゅう じつ ふ だん

は、休日c.といわず普段の日といわず、いつ
511
かん こう きゃく

も観光客でにぎわっている。
しょう たい

5.だれかの家に招待されたときは、後でカードを
れい

送るa.なり電話をするなりしてお礼の気持ち
あらわ

を表すといい。
いの うえ

6.「井上さんて、おもしろい人でしょう?」

「おもしろいc.というかちょっと変わっていると
み りょく てき

いうか、でも、なかなか魅力的な人ですね」
た にん

7.自分の子b.であろうと他人の子であろうと、い
けないことはいけないと言える大人でありた
い。
し てつ こ しょう じ こ

8.JRa.であれほかの私鉄であれ、故障や事故
こま
が多いのは困る。
じ けん

9.駅で何か事件があったらしく、駅の中c.といい
しゅう へん きゅうきゅう しゃ

周辺といい、人や救急 車などでいっぱいだっ
た。

512
れん きゅう うみ やま

10.連休には、海b.なり山なり、どこか空気のき
ところ
れいな 所へ行きたい。

513
てい ど きょうちょう れん しゅう こた

16 程度の強調 練習 答え

A
べん きょう つ

1.外国語の勉強は、毎日の積みかさねa.こそ
たい せつ おも

が大切だと思う。

2.1度や2度先生にしかられたe.くらいで、がっか
りしてはだめですよ。しっかりして。
あ ひつ よう

3.これについてはもう話し合う必要d.などない。

もう決まったことだ。
もの がたり けい ざい れき し まん が

4.物 語だけでなく、経済や歴史c.まで漫画にな
っている。
おん せい つ でん し じ しょ こう こく りょ こう
5.(音声付き電子辞書の広告)「外国旅行も、
だい じょう ぶ

これb.さえあれば大丈夫!」
いそが やす
6.この1か月は忙しくて、1日e.としてゆっくり休め

514
なかった。
か ちょう き

7.課長のイエスマンになってb.まで課長に気に
い おも

入られようとは思わない。
しん ぶん ち ほう ばん じ

8.新聞の地方版a.にさえ出ないような小さい事
こ お

故が毎日たくさん起こっている。
こと ば

9.その国のことは言葉がわかるようになってc.こそ
ほん とう り かい

本当に理解できるんじゃないか。
か げん い

10.いつもいい加減なことばかり言っているあの人
しん
のことd.なんて信じません。
ぎょう きゃく さま
11.サービス業というものはお客様d.あっての仕
わす
事だから、そのことを忘れないように。
むす こ

12.東京の学校に行っている息子から、「電気代
はら
を払うお金a.すらなくなった」と言ってきた。
こま
困ったものだ。

515
たん しん ふ にん おっと

13.単身赴任の夫から、この3週間c.というもの
れん らく
連絡がない。どうしたのだろうか。
でん とう こう げい けい けん しょく にん

14.伝統工芸というのは、経験30年という職人
か のう

b.にしてはじめて可能な仕事なのだろう。

15.「そのことなら、もう聞いているよ」
まん いち わす

「万一、忘れているといけないからと思って、
かく にん

確認したe.までだよ」

B
やま だ き むら ひさ

山田「やあ、木村さん、久しぶり。元気?」
か うつ
木村「うーん、課を移ってから(1.a.というもの)、
いそが
忙しくてね。1日(2.d.として)外出しない日
はないくらい」
き たい
山田「そりゃ、期待されて行ったんだからね。今や
木村さん(3.e.あっての)課なんだろう?」

516
おお よる ねむ

木村「大げさねえ。でも、このごろ夜よく眠れないこ
とがあるのよ」
こわ

山田「それはよくないよ。体を壊して(4.b.まで)会
はたら

社のために働くっていうのは問題だよ。くれぐれ
も気をつけなさいよ」
きわ かん

木村「それは、ご親切(5.c.極まる)お言葉、感
げき

激するわ」

517
わ だい れん しゅう こた

17 話題 練習 答え


時間(1.b.というものは)早くたってしまうものだ。今
ふ ろ き せつ

はもう秋。あたたかいお風呂がうれしい季節だ。お
おん せん おも だ

風呂といえば、去年行った温泉を思い出す。温泉

(2.c.というと)大きなお風呂を思い浮かべるが、そ
ふた

こは小さなお風呂が2つあるだけだった。しかし、そ
き も

のお風呂に入ったときの気持ちのよさ(3.d.といっ
わす やど

たら)今でも忘れられない。宿の主人は「料理(4.
へん いち ばん じ まん

a.にかけては)この辺でここが一番だ」と自慢して
かれ りょう り はなし
いた。彼は料理(5.f.のこととなると)、話が止まら
きゃく たの
ない。ほかの客たちはのんびり楽しんでいたが、わ
いち にち じゅうつくえ む げん こう

たし(6.e.はというと)、一日中机に向かって原稿
を書いていた。

518
おとうと いもうと なつ やす

弟や妹たちは今、夏休みだ。サラリーマンのわたし
かい しゃ づと
(1.e.はというと)、毎日会社勤めだ。会社(2.c.
りっ ぱ たて もの そう ぞう

というと)、立派な建物を想像する人も多いが、わ
たしの会社はマンションの1室である。マンションとい
はやし い

えば、 林さんが今のマンションを売りたいと言ってい
うで と ち

た。林さんは腕のいいエンジニアなのだが、土地の
む ち

売り買い(3.f.のこととなると)、まったく無知なの
うで

だ。わたしはそういうこと(4.a.にかけては)腕のいい
えい ぎょう ちから

営業マンだから、林さんの力になってあげられると
おも つね

思う。営業マン(5.b.というものは)、このように常に
かんが ど よう にち よう

売り買いを考えているのだ。土曜も日曜もない。そ
し ごと す けい やく せい りつ

れでもわたしはこの仕事が好きだ。契約が成立し

たときのうれしさ(6.d.といったら)何とも言えない。

B
りゃく さん

1.インフラc.とはインフラストラクチャーの略で、産
ぎょう せい かつ かん れん しゃ かい てき し ほん

業や生活関連の社会的資本のことである。

2.ぼくはおいしいカレーを作ることa.にかけては自

519
しん

信がある。
こえ

3.となりのおばさんh.ときたら毎日大きい声でカ
れん しゅう

ラオケの練習をして、とてもうるさい。

4.あの人のイラストのうまさe.といったら、プロみた
いだ。
やま ぐち がく しゃ

5.山口さんはワインf.のこととなると、学者のよう
ねっ しん かた

に熱心に語り出す。
いのち ふ し ぎ

6.命b.というものは不思議なものですね。
す こく ない
7.わたしは旅行が好きで国内はあちこちよく行く

のですが、外国g.はというと、まだ1度も行っ
たことがないんです。
わ しょく てい しょく

8.和食定食d.といえば、やはりさしみとてんぷら
ですかね。これがなければ和食ではないみた
いだなあ。

520
ぎゃく せつ じょう ほ れん しゅう こた

18 逆接・譲 歩 練習 答え

A

1.知らないb.くせに、よく知っているようなことを

言ってはいけない。
ぶん しょう ざっ し

2.わたしの書いた文章が雑誌に出るんですよ。
雑誌a.といっても学校の雑誌なんです
が……。
とし よ ふる うた す

3.お年寄りだc.からといって古い歌が好きだとは
かぎ あたら す

限らない。新しいポップスが好きな人もいる。
こ がた つよ ちから
4.この車は小型でありd.ながら、とても強い力が
ある。
せき せつ こ おお ゆき

5.積雪が1メートルを越える大雪c.にもかかわら
かれ

ず彼は出かけていった。

521
おお ざけ

6.いけないと知りb.つつまた大酒を飲んでしまっ
た。

7.自分ではわかっているa.ものの、人にわかるよ
せつ めい むずか

うに説明するのは難しい。
む りょう い

8.無料d.にしても要らない物はもらいたくない。
ふ こま

ごみが増えるのは困る。
りき せつ

9.人にはメモの大切さを力説しc.ながらも、自
わす

分ではときどき忘れてしまう。
つか に もつ とど
10.お疲れのa.ところをわざわざ荷物を届けてくだ
さり、ありがとうございました。
こん かい し みん たい かい
11.今回の市民マラソン大会では、わたしはコンデ
かん そう

ィションが悪かったので、完走もできないだろう
い にゅうしょう

d.と思いきや、なんと3位に入賞してしまっ
た。

522
みどり すく だい と かい

12. 緑の少ない大都会b.といえども、春が近いこ
かん ば しょ いた
とを感じさせる場所は至るところにある。

B
そ ぼ
1.祖母はデジタルカメラを買ったものの、使いこな
すのはむずかしいようだ。
みな さま

2.日本人会の皆様にたいへんお世話になったに
かわ だ

もかかわらず、川田さんはあいさつもしないで
き こく

帰国してしまった。
さむ しつ ない けん こう
3.寒いからといって、室内にばかりいると健康によ
くない。外に出て運動しなさい。
ざん ねん しな
4.せっかく行ったのに、残 念ながら、セールの品は
かん ばい
完売していました。
しつ れん

5.わたしが失恋したのを知っていながら、姉はわ
たしにやさしくしてくれない。

523
くび

6.「子どものくせに大人の話に首をつっこむんじゃ
ない」と、子どものころよく言われた。
たい ちょう にん ずう ぶ そく

7.体調がよくないながらも、人数不足のため、ぼ
し あい しゅつ じょう

くは試合に出 場しなければならなかった。
た なか し きょう じゅ きょう じゅ

8.田中氏は大学の教授だとはいえ/教 授とは
おも し どう

いえ、研究が主な仕事で、学生を指導する
ことはほとんどないそうだ。
はや く

9.もっと早く来ればよかったものを! もう、おいし
のこ

いものは残っていないよ。
まも

10.社長といえども、会社のルールは守ってほし
い。

C
おん がく か

 ぼくは、母が音楽家であり(1.d.ながら)、今ま
とく きょう み おや

で特に音楽に興味がなかった。「音楽家の親がい
がっ き ひ
る(2.b.くせに)何も楽器が弾けないのか」と友だち

524
い さい きん

に言われて、最近、ギターでも弾けるようになりたい
ひと くち
と思うようになった。友だちが「一口にギター(3.a.

といっても)いろいろあるから、1度見に行ってみた
てん

ら」と言うので、ある日、楽器店へ行ってみた。ギタ
おも

ーはさぞかし高いだろう(4.g.と思いきや)、ぼくにも
買えそうな安いものもあった。ぼくが安いギターばか
てん いん しょ しん しゃ

り見ていたら、店員が「初心者だ(5.c.からといっ
て)安い楽器でいいというわけじゃありませんよ」と
言う。ぼくは「なるほど」とは思った(6.e.ものの)、
けい ざい じょう きょう かんが れん
やはり経済状況を考えて安めのを買った。さて、練
しゅう て はや

習は……せっかく楽器を手に入れたのだから、早く
じょう ず

上手になりたいと思い(7.h.つつも)、なかなか練
習の時間がとれない。その上、母に「このギター、あ
おと
まり音がよくないわね」と言われてしまった。あの店
員のアドバイスを聞いていればよかった(8.f.もの
こう かい

を)と、ちょっと後悔している。

525
げん いん り ゆう れん しゅう こた

19 原因・理 由 練 習 答え

A
かたち ふ じ さん に

1.この山は形が富士山に似ているb.ところから「
しな の ふ じ よ

信濃富士」と呼ばれている。
じ こ でん しゃ おく

2.事故a.による 電車の遅れは10分ぐらいだっ
た。
す い

3.この本が好きだc.からこそあげるのですよ。要
らないからじゃありません。
あたら か いっ

4.新しいバイオリンを買ってもらったd.からには一
しょう けん めい れん しゅう じょう ず
生懸命に練習して上手にならなくては。
こ しょう ひ
5.きのうはコンピューターシステムの故障c.から飛
こう き の おお ぜい

行機に乗れなくなった人が大勢いたそうだ。
しょう がっ こう おし かた じょう ず
6.小学校の先生の教え方が上手だったa.おか

526
り か す

げで、理科が好きになった。
さく や ね まえ こ ちゃ の

7.昨夜は寝る前に濃いお茶を飲んだd.せいか、
なかなか寝られなかった。
はは あたら か

8.母「また、新しいTシャツを買ったの。たくさんあ
るじゃないの」
むすめ いろ

娘「だって、こんな色のがほしかったんだb.も
ん」
いもうと なら

9.妹はフルートを1年ほど習っていたが、a.あまり
むずか

の難しさにとうとうやめてしまった。
む り

10.無理をして車を買ったd.ばかりに、お金がなく
て旅行に行けなくなってしまった。

11.自分からやってみたいと言ったb.以上、この
さい ご

仕事は難しくても最後までやります。
こう じ ちゅう ちゅう い
12.「工事中c.につき足もとにご注 意ください」(

527
た ふだ

立て札)
ほう しん き うえ まよ

13.このように方針を決めたd.上は、もう迷わず
にやるだけだ。

14.足をひきずるようにして歩いているb.ところを
あき こ ころ

みると、明子さんはさっき転んだときにけがをし
たんじゃないだろうか。
すず き わか

15.鈴木さんは若いc.だけに、外国語を習っても
上手になるのが早い。
た なか おそ
16.「田中、遅いなあ。もう12時だぞ」
「あいつa.のことだ。またどこかで飲んでいる
んだろう」
せい じん ひ

17.今日は「成人の日」d.とあって、着物やスー
わか もの

ツでおしゃれをした若者が多い。
おき なわ
18.夏休みには沖縄の海にいっしょに行こうとわた

528
さそ て まえ いそが

しから友だちを誘ったa.手 前、いまさら 忙しく


て行けないとは言えない。
しん ぱい

19.あなたのことを心配すればb.こそ、わたしは
きび

今、厳しいことを言うのです。
かみ さま しょう らい

20.神様c.ではあるまいし、わたしは将来のこと
はわかりません。

B
どう ろ こう じ おお こま

1.道路工事が多い{a.せいで、}うるさくて困る。
ワン ほん やく

2.王さんが翻訳してくださった{a.おかげで、}よく
わかりました。
きょう ふう うん てん と
3.この電車は強風{b.によって、}運転が止まる
おお
ことが多い。
かれ

4.すてきな彼のことをいろいろと考える{b.あま
さく や ねむ
り、}昨夜は眠れなかった。

529
さい のう こん ご かつ やく

5.彼は才能がある{a.だけに、}今後の活躍が
き たい
期待される。
ゆう びん ぶつ はい たつ

6.彼は郵便物の配達を早く終わりにしたい{b.

ばかりに、}郵便物を捨ててしまったのだそう
だ。
こう えん

7.のどかな春の日{a.とあって、}公園ではゆった
きゅう じつ す ひと びと

りと休日を過ごす人々が見られた。
かれ

8.心をなぐさめるピアノが{b.あればこそ、}彼は

つらい仕事にも耐えていけるのだろう。

C
つ ゆ あき ゆた
1.日本ではd.梅 雨のおかげで、秋には豊かに
こめ みの
米が実る。
ゆき ふ し あい ちゅう し

2.雪がc.降ったせいで、試合が中止になってし
まった。

530
ふ けい き とう さん おお

3.今年はa.不 景 気による倒産が多かった。
あに へ や なか ある

4.兄は部屋の中をぐるぐるe.歩きまわることか

ら、友だちから「くま」と呼ばれている。
すこ

5.外国へb.行くからには、その国の言葉が少し
こま

はわからないと困るだろう。
おお ごえ

6.大声をa.出したばかりに、子どもが起きてしま
った。
かい そう ちゅう

7.c.改 装中につき、しばらく休ませていただきま
す。
おお がね も ゆび わ
8.e.大 金持ちじゃあるまいし、そんな高い指輪
は買えません。
き じつ ま あ い て まえ

9.「期日までに間に合います」とb. 言った手前、
あ は

もし間に合わなかったら恥ずかしい。
かん こう ち
10.d.ゴールデンウィークとあって観光地はどこも

531
人がいっぱいだ。

532
か てい じょう けん かく てい じょう けん れん しゅう こた

20 仮定 条件・確 定 条件 練習 答え

A
せ かい いっ しゅう りょ こう ひ こう き

1.もし世界一周旅行にd.行くとしたら、飛行機
ふな たび

と船旅とどちらがいいだろうか。
かい いっ ぱん かい いん きょう りょく

2.この会は一般会員の人たちのb.協 力をぬき
うん えい

にしては運営できない。
せつ び じん ざい すこ じゅう ぶん

3.設備も人材もそろっている。ただ、もう少し十分
けん きゅう ひ し ごと

なa.研究 費さえあれば、もっとよい仕事がで
きるのだが。
じん せい あ
4.だれの人生にも、c.会えるものならぜひもう1
ど なん にん
度会いたいという人が何人もいるだろう。

5.そのクラスがどんなクラスか、e.入ってみないこ
ど けん がく
とにはわからない。1度見学してみよう。

533
よわ もの

6.父は、子どもが弱い者いじめのようなことをd.
ぜっ たい ゆる
しようものなら、絶対に許さないという人でし
た。
かれ せい い しめ ど

7.彼が誠意をc. 示さないかぎり、わたしは2度と
彼と仕事をするつもりはない。
きみ ゆう じょう

8.君とのe. 友情なくしては、ぼくは今日まで生き
てはこられなかった。
わた さい ご

9.あの人にお金をb.渡したら 最後、なくなるまで
さけ

お酒を飲んでしまう。
こう りゅう かい さん か

10.交流会にf. 参加するとなると、アルバイトを休
まなければならない。休みをもらえるかなあ。
せ わ き むら
11.お世話になったa.木村さんのためとあれば、
そう とう えん じょ お

相当の援助を惜しまないつもりだ。

534
ひさ か ぶ き おも

マキ「久しぶりで歌舞伎を見に行こうと思うんだけ
ど、あなたも行ってみない?」
いっ かい

ゆり「歌舞伎? 学生のころ、1 回見ただけだけ
ど」
だい じょう ぶ

マキ「大丈夫よ。ストーリー(1.b.さえ)読んでおけ
たの

ば、楽しめるよ」

ゆり「それなら、行ってみようか。行く(2.d.とする
にち よう び

と)、いつ? わたしは、日曜日じゃ(3.g.な
いかぎり)いつでもいいよ」
ど よう び ばん いち ろう さそ

マキ「じゃ、土曜日の晩にしよう。一郎さんも誘った
ら?」
かれ しば い ねむ
ゆり「彼は、コンサートや芝居が始まるとすぐ眠くな
い ねむ さい ご ぜっ たい
って、居眠りを始めた(4.f.が最後)、絶対に
起きないからねえ。でも、誘ってみるわ。ひろし
くん

君は?」

535
さそ

マキ「彼はわたしとどこへでも行きたがるから、誘わ
ずに行こう(5.a.ものなら)、大変よ。それに、
かれ とく くわ

彼は歌舞伎に特に詳しいから、彼(6.c.をぬ
かん しょう む り

きにしては)歌舞伎観賞は無理ね」

ゆり「へえ、そうなの」
よ にん せき

マキ「さて、4人で行く(7.e.となると)、早めに席を
よ やく

予約しないとね」
ねが
ゆり「じゃあ、お願いします」

536
ぎゃく せつ か てい じょう けん れん しゅう こた

21 逆接 仮定 条 件 練 習 答え

A
びょう き かれ

1.たとえ 病気になっても、彼はたばこをやめないだ
ろう。
ひとり ぐ おや もと はな

2.1人暮らしをするとしても、親元からあまり離れ
たくない。
く ふ べん

3.山の中の暮らしがたとえ不便であるにしろ、わ
と かい はな す

たしはやはり都会を離れて山に住みたい。
けい かく じっ こう けん とう ちゅう

4.この計画を実行するかしないか、今検討中で
こん げつ まつ けつ ろん
す。どちらにせよ、今月末までに結論を出し
ます。
ちゅう こく

5.どんなに忠告したところで、あの人は聞き入れ
ないだろう。

537
せき にん

6.たとえアルバイトであろうと仕事には責任を持
たなければいけない。
あい て かわ だ

7.相手がだれであれ、川田さんはていねいに話
す人です。

8.人になんと言われようと、わたしは決心を変え
るつもりはない。
ふ ゆき れん しゅう

9.雨が降ろうが、雪が降ろうが、走る練習をしな
ければならない。
し あい か か さん か
10.試合に勝とうが勝つまいが、この大会に参加
することに意味がある。

B
たい ど あらた かい しゃ

1.今の態度を b.改めなければ a.会 社
うつ おな けっ か

を ■d. 移った c.にせよ 同じ結果に

終わるだろう。

538
ひ なん

2.人に c.なんと b.非難されようと ■a.
い かた か
あの人は d.自分の生き方を 変えるつ
もりはないらしい。
かんが けつ

3.d.いくら ■a.考えた c.ところで b.結
ろん だん かい

論は 今の段階では、出ないだろう。

4.どんなに c.仕事で d.忙しくても ■a.
メールぐらい b.くれても よさそうなもの
だ。
りょ こう

5.「旅行に行けそう?」
れん きゅう

「そうね、d.行く ■b.にしたって a.連 休
お ほう
が c.終わってから の方がいいんじゃな
い?」
こく みん し じ りつ

6.d.国 民の b.支 持率が ■c.上がろう


あ せい ふ やく そく まも

が a. 上がるまいが、政府は約束を守って
ほしい。

539
ふ か のう こん なん よう い れん しゅう

22 不可 能・可能・ 困難・容 易 練 習 


こた

答え

A
すこ やす

1.「このCDプレーヤー、もう少し安くなりませんか」
もう わけ い じょう やす

「申し訳ございませんが、これ以上お安くは
b.いたしかねます」
き かた ふる

2.申し訳ありません。このそうじ機は型が古いため
ぶ ひん なお

部品がなく、c.直しようがないんです。
し ごと おく どう りょう なん かい めい わく

3.わたしの仕事の遅れで同僚には何回も迷惑を
こん かい おく
かけているので、今回の仕事ではa. 遅れる
わけにはいかないんです。
た なか か ちょう きゅう か と りょ こう ちゅう

4.田中課長は今、休暇を取って旅行中なので、
ふつか かん れん らく と
この2日間は連絡のc. 取りようがないという
ことです。

540
せん しゅう こん しゅう

5.先週もバイトを休んだから、今週はa.休むわ
けにはいかないだろうな。
ゆう じん か

6.友人にお金を借りに行ったのですが、やはりb.
い だ かえ

言い出しかねて、そのまま帰ってきてしまいま
した。

B
やま した ふ せい

 山下さんが会社のお金を不正に使ってしまった
んですって。山下さんという人をよく知っているわた
しん

しとしてはとても1.c.信じがたいことです。そんなこ
ぜっ たい え かれ

とは絶対に2.d.あり得ないと思います。だって彼ほ
しん らい た

ど3.b.信 頼に 足る人はいないといつも思っていた
じ じつ こう かい
んですもの。もし事実だとしたら、今ごろは後悔し
くる うえ だ
て、どんなに苦しんでいるか……。上田さんなん
か、4.a.聞くにたえないひどいことを言っているんで
げん いん

すよ。もし、このことが原因で会社をやめることにで
もなったら、わたしは5.e.なぐさめようにもなぐさめ
られません。わたしに何かしてあげられることはない

541
じ じつ

かしら。早く事実を知らなければ……。

542
けい こう じょう たい よう す れん しゅう こた

23 傾向・状 態・様 子 練 習 答え

A
さい きん し ごと いそが つか ぎ み

1.最近、{b.仕事が忙しくて、疲れ気味だ。}
かれ ゆ かい
2.彼の話がとても愉快なので、{a.みんなおなか
いた わら

が痛くなるくらい笑った。}
めん どう し ごと あと まわ

3.{b.だれでも面倒な仕事は後回しにするきら
いがある。}
じ こ あぶら なが

4.タンカーの事故で油が流れ出して、{b.海の
とり

鳥たちが油まみれになってしまった。}
なつ
5.{a.見るともなくテレビを見ていたら、懐かしい
うた なが
歌が流れてきた。}
な だ かお かえ
6.子どもが{a.泣き出さんばかりの顔で帰ってき
た。}

543
B
かい しゃ

(会社で)
こ わる
よう子「あら、どうしたの。気分が悪そうね」
ねつ

ひろし「うん、ちょっと熱(1.b.っぽい)んだ。きのうか
ぎ み いた

らちょっとかぜ(2.e.気味)でね。のども痛い
し……」
なに ごと

よう子「そう。きのうは何事もない(3.a.かのよう)な
かお かい ぎ

顔して会議に出ていたから、気がつかなかった
わ」
む り し ごと おく

ひろし「ちょっと無理していたんだ。仕事が遅れる
と、どうしても無理をし(4.c.がち)になるね」
さが

よう子「そうね……なあに、何か探しているの」
つくえ かみ
ひろし「うん、 机の上が紙くず(5.d.だらけ)だから、
かた

ちょっと片づけてるんだ……。あ! あった。

544
きのう さが ぐすり

昨日探してたかぜ薬がこんなところにあった」

C

 わたしは飽き(1.c.っぽい)ので、勉強を始めて
つづ せい せき ぎ み

も長くは続けられない。成績は下がり(2.d.気味)
だ。姉はわたしをばかにする(3.a.かのように)、「あ
う あそ にん げん

なたって生まれ(4.f.ながら)の遊び人間ね」と言
きび

う。姉はどうも妹に厳しすぎる(5.h.きらいがあ
たし あせ

る)。確かに子どものころは毎日汗(6.i.まみれ)に
なって外で遊んだ。毎日楽しいこと(7.g.ずくめ)だ

った。が、今は学校が終わると飛ぶ(8.b.ようにし
て)家に帰り、勉強を始めるのだ。そんなことを考え
ねむ
る(9.e.ともなく)考えていたら、また眠くなってしま
った。

545
けい か けつ まつ れん しゅう こた

24 経過・結 末 練 習 答え

A
う ば と あ きっ

1.売り場に問い合わせてみたd.ところ、その切
ぷ う き

符はもう売り切れということだった。
こ しょく ば にん げん かん けい むずか こま

2.よう子は職場の人間関係の難しさに困りa.き
せん ぱい そう だん

って、先輩に相談した。
し りょう てい しゅつ らい しゅう こく さい

3.今日中に資料を提 出しないと、来週の国際
かい ぎ いん さつ あ

会議までに印刷が間に合わないe.ことにな
ります。
しん にゅう しゃ いん にゅう しゃ ご しゅう かん けん しゅう う
4.新入社員は入 社後、4週間の研修を受ける
b.ことになっています。
こ てん ぶん がく あに けん きゅう しゃ

5.父が古典文学、兄が英文学の研究者なの
きょう み

で、わたしも文学に興味をもったc.わけで
す。

546
しゅっ ぱん しゃ あき はじ

6.出版社の人「この本は秋の初めごろには出版
したいのです」
ちょ しゃ げん こう

著者   「つまり原稿を6月には出してほ
しいf.ということですね」

B
やま もと じつ みなみ くん よこ はま じ む しょ うつ

山本「えー、実は南 君が横浜事務所に移りたいと
き ぼう かい しゃ みと

いう希望を会社に1.e.出したところ、認めら
そう べつ かい

れましたので、今日は送別会というか、いっし
しょく じ

ょに食事をしようと2.g.いうわけです」

おお た し

大田「南君がここをやめるなんて知らなかったなあ」
かんが すえ けつ ろん

南 「ええ、さんざん3.c.考えた末に出した結論
なんです」

大田「でも、せっかく慣れたのに、どうして?」
いえ
南 「家が横浜だし、子どもも小さいので、4.a.
かよ

通いきれないんですよ」

547
たん とう し ごと ひ つ

山本「担当の仕事の引き継ぎはうまくいっている
の?」
だい じょう ぶ

南 「大丈夫ですよ。仕事を5.b.やりっぱなしで
やめるなんていうことはしませんから」

大田「いっしょに山に行こうって言っていたのに、とう
とう6.d.行かずじまいだったなあ」

南 「横浜にいるんですよ。いつでも行けますよ」
まえ かわ じつ うつ

前川「実は、わたしも来年には横浜に7.f. 移るこ
とになっているんですよ」
ねが

南 「そうですか。それはよろしくお願いします」

C
かれ ど ご
1.彼は夏ごろ1度手紙をくれたb.きり、その後何
も言って来ません。

548
か し さが

2.友だちに教えてもらったお菓子の店を探して、
あさ くさ まわ
さんざん浅草の町を歩き回ったe.あげく、とう
とう見つけられずに帰ってきた。

3.入り口にずっと置きc.っぱなしのかさは、だれ
のでしょうね。
お すこ

4.けさ、人に押されてもう少しで電車とホームの

間に落ちるa.ところだった。
じゅ ぎょう いた

5.子どもたちが授業をボイコットするd.に至っ
い ぶん

て、先生たちはようやく子どもたちの言い分に
みみ かたむ

耳を傾けるようになった。
せん しゅ し あい てん

6.A選手は今日の試合で、自分のミスで点を入
うご さい ご はん そく
れられるし、動きも悪いし、最後には反則で
たい じょう ほん とう ちょう し
退場させられるf.しまつだ。彼は本当に調子
が悪い。

549
ひ てい ぶ ぶん ひ てい れん しゅう こた

25 否定・部 分否 定 練習 答え

A
おっと しょう せつ

夫「この小説、読んだ(1.b.ことは)読んだんだけ
り かい こ しゅ

ど、よく理解できなかったよ。あい子、この主
じん こう き も

人公の気持ち、わかる?」
つま

妻「わたしにわかる(2.a.わけがない)でしょ。主人
ろう じん

公は老人よ」
さっ か

夫「でも、あい子はこの作家がすきなんだろう? 
よく読んでいるよね」
とく
妻「特にすきな(3.c.わけではない)のよ。それに、
かなら しん り

すきだからって、必ずしも主人公の心理がわ
かぎ

かる(4.d.とは限らない)でしょう」
せん ぱい
先輩「あれ、今年は花見には行かないのか」

550
こう はい じつ

後輩「ええ、実は今、花見(5.b.どころではない)
うん そう がい しゃ

んです。運送会社でアルバイトをしているんで
す」

先輩「へえー。仕事、きついだろう」

後輩「ええ、きつくない(6.d.ことはない)んですが、
りょう

まあ、アルバイト料は高いですから。1日も休
む(7.a.ことなく)2週間がんばれば、かなりの
がく

額になるんですよ」
に もつ

先輩「去年、重い荷物を山に運ぶアルバイトをし
たんだけど、もう2度とあんなきつい仕事はや
る(8.c.ものか)と思ったよ。でも、この仕事な
らぼくにもやれない(9.g.ものでもない)なあ」

後輩「でも、言う(10.f.までもない)ことですけど、
ただ運べばいい(11.e.というものではない)ん
き かく じつ とど
ですよ。決まった時間までに確実に届けること
が大切なんです」

551
B
たい かい にゅうしょう

1.リーさんがマラソン大会でa. 入賞するはずがな
い。
はや
2.タムさんとリーさん、どちらが速いかわざわざタイ
はか

ムをe.計るまでもない。はっきりわかってい
る。
とく

3.といっても、タムさんが特にd.速いわけではな
い。
たい ちょう かぎ
4.体調がいつもc.いいとは限らないからである。
いそが

5.ぼくは今、忙しいのでb.マラソンどころではな
ふたり つよ さそ
いが、いつか2人に強く誘われれば、マラソン
たい かい ぜっ たい で
大会に絶対f.出ないものでもない。

552
でん ぶん すい りょう れん しゅう こた

26 伝聞・推 量 練 習 答え

A
こん しゅう まつ き こく

1.「リンさんは今週末には帰国したい{a.というこ
きっ ぷ と えん き

とでしたが、}切符が取れず、帰国を延期し
たそうですよ」
さい きん からだ ちょう し

2.最近お体の調子があまりよくない{a.とのこ
じ あい

と、}どうぞご自愛ください。
しゃ ちょう いの うえ

3.社長、お電話によると、井上さんは3時には見
える{b.とのことです。}
ゆき
4.お母さん、あしたは10cmぐらい雪が{b.積もり
あそ
そうだって。}うれしいな、友だちと雪で遊べる
ね。
そら

5.あしたもいい天気だ{a.とみえて、}西の空が
あか
赤い。

553
さい きん き むら くら かお

6.最近の木村さんの暗い顔を見ると、何か大き
かか
な問題を抱えているのでは{b.あるまいか}と
気になる。
しん ごう き

7.けさ、また電車の信号機のトラブルが{a.あっ
さい きん

たとか。}最近、多いね。
さ さ き くん れん しゅう

8.「佐々木君、このところ練習に来ないね」
かれ もど

「佐々木? 彼はもうこのチームには{a.戻
らないんじゃない?」}
てん ちょう きび

9.「店長、店員にそんな厳しいことを言ったら、す
ぐ{b.やめかねませんよ」}
「だめなことはだめだよ」

B
あたら はじ ぶ ちょう
 4月は新しいことが始まる月だ。部長の話では、
しゃ しん にゅう しゃ いん むか

わが社も20人の新入 社員を迎える(1.b.とのこ
お つ つづ ふる
と)、しばらくは落ち着かない日が続くだろう。古い

554
きん ちょう

社員たちも、それなりに緊張している(2.a.とみえ
ちが ひょう じょう ねん

て)、いつもとは違った表情だ。だれもが新しい年
ど きん ちょう かん しん せん かん

度がスタートする緊張感と新鮮さを感じている(3.
ちが かい しゃ ちか ぢか

d.に違いない)。話によると、会社も近々、新しい
システムを入れる(4.e.ということ)だ。ぼくものんび
わか お こ

りしていると、若いパワーに追い越され(5.c.かね
ない)から、がんばろう。

555
しん じょう きょうちょう さ こう

27 心情の強調・避けられない心情や行
どう れん しゅう こた

動 練習 答え

A
かれ なや

1.彼が何か悩んでいるようなb.気がしてなりませ
ん。
たい ちょう ひと で た

2.まだ体調がよくないのですが、人手が足りない
しゅっ きん

ので今日からc.出 勤せざるをえません。
おも さび

3.このごろ国のことが思い出されてa.寂しくてた
まりません。
こま たし
4.わたしは細かいことをどうしてもb.確かめない
せい かく

ではいられない 性格なのです。
ひつ よう
5.これは高い本ですが、仕事にどうしても必要だ
からa.買わないわけにはいきません。

556
あやま

6.今度あいつに会ったら、ひとことd.謝らせない
ではおかないぞ。
ひ さい ち ふっ こう ねが

7.1日も早く被災地が復興することをc.願って
やみません。
しつ れい

8.失礼なことを言ってしまったのだから、d.おわび
しないではすまないと思う。

9.クラスのヤンさんのスピーチのc.うまさといったら
ない。a.うらやましいかぎりだ。
はたら こわ たい しょく よ ぎ
10.父は働きすぎて体を壊し、b.退職を 余儀な
くされた。

B
1.早く b.ビデオが d.見たくて ■a.たまら
き たく
なかったので c.急いで 帰宅した。

2.あの人は a.どうも b.うそをついている 

557
■c.という d.気がして ならない。

3.ひとこと c.言わないでは b.いられない 
■d.ときは a.どうすれば 気持ちがおさま
るかな。
だい とう りょう う

4.大統領が撃たれたと b.聞いた d.とき
おどろ

の  ■c.驚きと a.いったら なかった。
しょ るい

5.今日はこの書類を a.どうしても c.書き
上げない ■b.わけには d.いかない 
んです。
ひとり ぐ こう れい しゃ ふ じ ゆう
6.一人暮らしの高齢者に d. 不自 由な b.
せい かつ よ ぎ せい じ
生 活を ■c. 余儀なくさせる a.政治 
ではいけないと思う。
かれ かん どう
7.彼は a.人を d.感 動させないでは ■
えん ぜつ
c.おかない b. 演説の 名手だ。

558
さそ すす ちゅう い きん し れん しゅう こた

28 誘い・勧め・ 注意・禁 止 練 習 答え

A
きみ せん ぱい い すこ みみ かたむ

1.君、人生の先輩の言うことにはもう少し耳を傾
けるものだよ。
こく みん た なお

2.国民のみなさん、今こそわが国を立て 直そうで
はありませんか。
くすり の わす

3.薬の飲み忘れをすることがあります。1日ぐらい
飲まなくてもさしつかえありませんよね。
いのち お けっ

4.命が惜しかったら決してスピードを出さないこと
ですね。
た ふだ つ
5.(立て札)ここで釣りをするべからず。

B
いそが か ぞく しょく
1.「このごろ忙しくて、なかなか家族といっしょに食

559

事ができないんですよ」
おな
「そうですか。わたしも同じなんですよ。でも、
し ごと だい いち せい かつ なお

こういう仕事が第一という生活を見直す(1.
おも し ごと じ

e.べきだ)と思っています。仕事のために自
ぶん たい せつ す

分の大切なものを捨てる(2.c.べきではな
い)と思います」
と しょ しつ

2.(図書室でおしゃべりをしている子どもたちに)
しず

「図書室では静かにする(3.d.こと)」って書
いてあるだろう。おしゃべりをする(4.b.もので
はない)よ」
えき きゅう こう の

3.「A駅へ行きたいんですが、B駅で急行に乗り
か ほう
換えた方がいいでしょうか」
いそ
「お急ぎでなければ、乗り換える(5.a.ことは
ちが

ない)ですよ。たった2分の違いですから」
だい きん あす
4.「すみません。代金は明日でも(6.g.さしつか
えない)ですか」

560
もう こ

「はい。申し込みは今日までですが、代金は
今日でなくてもいいですよ」
さい きん いそが たが

5.「最近、みんな自分の仕事が忙しくてお互いに
れん らく ふ じゅう ぶん

連絡が不十分なことがよくありますね」
かん たん

「そうですね。朝、仕事を始める前に簡単なミ
ーティングの時間があるといいんじゃないでしょ
うか」
か ちょう てい あん

「それはいい。課長に提案してみよう(7.i.じゃ
ありませんか)」

6.「先生、わたし、大学に入ったのに、新しい友だ
ちができなくて……」
ふ せん こう
「友だちを増やすには、専攻の同じ人とだけ
つ あ ぶ ちが
付き合うのでなく、部やサークルに入って違う
がく ぶ
学部の人とも話してみる(8.f.ことです)よ」

7.「おじさん、これ、何という意味」
ちゅう しゃ

「『ここに駐車する(9.h.べからず)』か。車を
止めてはいけないっていう意味だよ」
561
あやま い わけ

8.自分が悪いと思ったらまず謝るべきだ。言い訳
なら
をいろいろと並べる(10.j.ものではない)。

562
しゅ ちょう だん てい てき ひょう か れん しゅう こた

29 主張・断 定的 評価 練習 答え

A
むす こ た ろう うで ど

 息子の太郎はバイクの腕がいい。しかし、1度
おお の

大けがをしてからは、もうバイクには乗る(1.c.ま
けっ しん いち じ てき

い)と決心したようだった。でも、それは一時的な決
おっと じ こ あと かれ

心(2.e.にすぎなかった)。夫はあの事故の後、彼

からバイクをとりあげてしまった。「いいバイクを持って
いのち い

いても、命をなくしたら(3.g.それまでだ)」と夫は言
しん ぱい

う。もちろん太郎のことを心配するから(4.d.にほか
ならない)。しかし、あれでは太郎がかわいそう(5.
はたち き
f.というものだ)。太郎もまもなく20歳。バイクが危
けん
険なことはわかっている(6.a.にきまっている)。わか
こ す

っていて乗るのだ。わたしは、今はもうあの子の好き
おも

なようにさせる(7.b.しかない)と思っている。

563
おや

1.親がわたしの気持ちをわかってくれないのなら、
家を出るg.までのことだ。
ろん ぶん たい さく

2.この論文は大作ではあるけれど、データが少し
ゆう しゅう さく けい さい

古いですね。優秀作として掲載するf.にはあ
たらないと思います。
に ほん し げん かん しん り ゆう

3.日本が資源問題に関心を持ってきた理由は、
とぼ

日本が資源に乏しい国だからb.にほかなら
ない。
じ ゆう いっ しょう けっ

4.自由をあきらめるくらいなら、わたしは一生結
こん

婚するa.まい。
り かい しょう すう

5.この質問の意味が理解できる人は、ごく少数
c.にすぎない。
きみ

6.やりたくないからやらないなんて、君、それはわ
がままd.というものだ。

564
けん こう む り せい かつ こころ

7.ふだんは健康でも、無理をしない生活を心が
けるe.にこしたことはない。
れん しゅう し あい

8.どんなに練習しても、けがをして試合に出られ
なくなったらh.それまでだ。

565
かん たん がん ぼう れん しゅう こた

30 感嘆・願 望 練 習 答え

A
か ぞく ふる さと

1.いつもはばらばらな家族が1年に1回故郷に帰
みな あつ

って、皆が集まるのはなんとうれしいb.こと
か。
むかし とし うえ きん じょ

2.昔は年上の子も小さい子も近所の子どもたち
あそ

がいっしょになってよく外で遊んだc.ものだ。
しゃ うけ つけ かん

3.ABC社の受付の人はなんと感じのいい人d.
だろう。
せい かつ しゅう かん
4.今年こそジョギングを生活の習慣にしa.たいも
のだ。
む くち けん

5.子どもの時に無口だった健ちゃんが、今しゃべ
し かい しゃ

るのが仕事の司会者になっているg.とは。び
っくりしたなあ。

566
しょう だん せい りつ

6.なんとかしてこの商談を成立させることができな
こう しょう かさ
いh.ものかと、毎日、交渉を重ねている。
はん とし しん じん

7.会社に入って半年もしないうちに新人が新人
しん せん うしな

らしい新鮮さを失ってしまうのを見るのは、ちょ
ざん ねん

っと残念なe.ものがある。
こう うん じ こ

8.幸運なf.ことに、妹は事故があった電車には

乗っていなかった。いつもなら乗っていた時間
なのだが。

B
ふう ふ ふたり あ

1.おめでたいことに、あの夫婦は2人 合わせて
さい

190歳だそうですよ。
けっ こん そ ぼ よろこ
2.わたしが結婚したとき、祖母がどんなに喜んだ
ことか。
なつ さび

3.母のことを思い出すと、懐かしいというよりは寂
しいものがある。

567
れん しゅう ぎゃく てん ゆう しょう せん しゅ

4.つらい練習をして、しかも逆転優勝したA選手
はどんなにうれしかったことだろう。
なん と もど

5.何とかして時間を取り戻せないものかといつも
思う。
しょう がく ねん せい ひとり かい がい

6.え? 小学6年生が1人で海外旅行? よ
おや ゆる

くもまあ、親が許したものだ。
むかし ひとり

7.昔はわたしもよく1人で山へ行ったものだが、今
すう にん

は1人で行くより数人で行く方が楽しい。
こと ば

8.ああ、いろいろな国の言葉が話せるようになりた
いものだなあ。

568

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