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資料1

防衛生産・技術基盤

平成22年4月
防 衛 省
Ⅲa
目 次

1 我が国の防衛生産・技術基盤を取り巻く環境 ・・・・・・・・・・・・・・ 1
2 国内の防衛生産・技術基盤の特性と現状・・・・・・・・・・・・・・・・・ 4
3 国内に防衛生産・技術基盤を保有する意義・・・・・・・・・・・・・・・・ 8
4 研究開発の状況・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・12
5 世界の防衛産業の状況・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・14
6 防衛生産・技術基盤の検討の概要・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・15
7 「戦闘機生産技術基盤のあり方」に関する懇談会について・・・・・・・・・16
8 防衛大臣と防衛関連企業との意見交換会について・・・・・・・・・・・・・18
9 平成22年度の防衛力整備について
(平成21年度12月17日安全保障会議決定・閣議決定)・・・・・・・19
10 防衛生産・技術基盤の観点も踏まえた取得改革の検討の概要・・・・・・・20
1−1 防衛生産・技術基盤を取り巻く環境
∼防衛関係費をめぐる財政事情∼

・防衛関係費約5兆円のうち、装備品等を購入するための経費は毎年2兆円程度。
・近年は社会保障関係経費の増加等により、防衛関係費が抑制される傾向。

(2)一般歳出の推移(平成10年度を100とした場合)
(1)防衛関係費の内訳(22年度予算)
(財務省資料に基づき作成)

190
184
物件費 180
(基地対策経費等除く)
人件・糧食費 21,610億円
20,850 億円 170
167
45% 46%
160
社会保障関係費

合計 150
142
46,826億円 138
(対前年比▲0.4%)
140 137 147
防衛関係費 133
130
128
9% 123
119 120
120
一般歳出合計 116
基地対策経費等
装備品の調達・修理・整 113
4,365億円 備、油の購入、隊員の教 109
108 108 107 107 107
育訓練、光熱水料費等の 110 105 106 105 106
104
基地周辺の住宅防音や周辺 営舎費などに充当する予 100 100 100 100 100 100 99 98
環境整備、在日米軍の駐留経 算 100 97 97 96 95 95
費負担、施設の借料などの支
払いに充当する予算
90
0 平成 10年 度 平成 11年度 平 成12年 度 平 成13年 度 平成 14年度 平成 15年度 平 成16年 度 平 成17年 度 平成 18年度 平成 19年度 平成 20年度 平成 21年 度 平成 22年度

※基地対策経費等には歳出化経費484億円を含む。また上記予算額のうちSACO関係
経費及び米軍再編関係経費のうち地元負担軽減分は含めていない。


1−2 防衛生産・技術基盤を取り巻く環境
∼正面装備品の調達と装備品の整備維持に要する経費の推移∼

防衛関係費が抑制される中、装備品等のハイテク化といった要因などにより、整備維持に要する費用の割合が
増加(平成17年度以降、正面装備品等契約額を逆転)⇒新規主要装備品の調達を圧迫

正面装備品契約額・装備品等の整備維持経費(億円) 防衛関係費(億円)
11,000 55,000

正面装備品等契約額 (億円) 装備品等の整備維持経費 (億円)
10,000

9,000 45,000
防衛関係費 (億円)

8,000

7,000 35,000

6,000

5,000 25,000

4,000

0
3,000 0
15,000
(億円) 平成元年 平成2年 平成3年 平成4年 平成5年 平成6年 平成7年 平成8年 平成9年 平成10年 平成11年 平成12年 平成13年 平成14年 平成15年 平成16年 平成17年 平成18年 平成19年 平成20年 平成21年 平成22年
主要装備品等
契約額
10,207 10,727 8,985 8,650 8,800 8,820 8,250 8,352 8,410 7,980 7,965 7,720 7,670 7,660 7,630 8,010 7,141 7,310 7,436 6,784 7,256 6,837
装備品等の
整備・維持経費
4,400 4,769 4,908 5,339 5,737 6,184 6,372 6,600 6,794 6,477 6,642 6,610 6,790 6,837 6,829 6,972 7,180 7,562 7,575 7,479 7,755 7,923
防衛関係費 39,196 41,592 43,858 45,516 46,404 46,833 47,234 48,452 49,412 49,287 49,198 49,215 49,385 49,392 49,262 48,760 48,297 47,903 47,815 47,426 47,028 46,826

※「正面装備品等契約額」とは主として直接戦闘に使用する火器・戦車・戦闘機・護衛艦などの装備品調達に係る契約額を示し、「装備品等の整備維持経費」とは装備品の修理や消耗品の代価及び役務費などに係る契約額を示
す。
※なお、平成20年度については、初度費一括計上による増額分1,267億円(維持修理に係る初度費一括計上分54億円含む)を除いている。
※平成9年度以降の防衛関係費には、SACO関係経費及び米軍再編関係経費(地元負担軽減分)は除いている。
※安全保障会議の経費については、平成20年度よりその他事項経費として組替え要求しているため、防衛関係費には含まれない。このため、平成19年度以前の予算額は平成20年度以降との比較対象のため組替え掲記している。 2
1−3 防衛生産・技術基盤を取り巻く環境
∼高性能化・高価格化する装備品∼

・装備品は多様な技術要素の集合体であり、個々の技術の進展に伴い、装備品の高性能化が進展。
・さらに装備品の高性能化に伴って、国産・輸入などの取得形態に関わらず価格が上昇。

○高性能化する先端技術
✓ステルス技術(戦闘機) :自らの電波及び光波の不要な反射や放射を抑止して、レーダーを含む各種センサーに対
する被探知性を低減するための機体形状や電波吸収材等に関する技術が実用化。

✓超音速巡航(戦闘機) :ステルス性を考慮して機外搭載物等の不要な張り出しをなくしたことなどから、より大
きな推力を持つエンジンでアフターバーナーを使用せずに超音速で巡航できる戦闘機が
実用化。
✓統合アビオニクス(戦闘機):各種センサー(レーダー等)、兵装管理などの各機器・システムを連携させて統合的に
制御できる民生品(CPUやオペレーティングシステムなど)を活用し情報処理能力が
向上。

✓目標追尾技術(ミサイル) :目標への追尾方式に赤外線画像シーカを導入し、目標機からの妨害に対する対策を強化
するほか、推力偏向技術が実用化(ミサイルの機動性が向上)。

○高価格化する装備品

戦車 74式戦車(国産) 約2.1倍
90式戦車(国産)
ハイテク化・耐弾性強 約3.9億円(平成元年度予算単価) 約8.3億円(平成21年度予算単価)
化・ 省人化・大型化

護衛艦 こんごう型イージス護衛艦 あたご型イージス護衛艦


(搭載武器の一部は輸入) (搭載武器の一部は輸入)
約1.2倍
防空管制能力強化・
指揮通信機能強化
約1,223億円(昭和63年度予算単価) 約1,475億円(平成14年度予算単価)

戦闘機 F-4EJ戦闘機(ライセンス国産) F-15J/DJ戦闘機(ライセンス国産)


約3.2倍
機動性強化・探知能力強 約38億円(昭和52年度予算単価) 約122億円(平成8年度予算単価)
化・省人化

※ここでは過去に運用していた機種とその後継機種との比較、もしくは運用構想上、両者の装備品の特質が同じと判断される装備品の価格を比較している。 3
2−1 国内の防衛生産・技術基盤の特性と現状
∼国内における防衛産業のスケール∼

・わが国の工業生産額全体に占める防衛省向け生産額の割合は1%以下。
・防衛装備品等の生産に従事する企業の防需依存度は、全体で4%程度で、多くの企業では防衛事業が主要収益
源とはなっていない状況。
・他方で、比較的小規模な企業の中には防需依存度が50%を超えているものも存在。

(1)防衛省向け生産額と我が国の生産総額の比較(平成19年) (2)関連企業の防需依存度の分布(過去5年平均)
∼防衛省による関連企業57社へのアンケート調査に基づく∼
(単位:億円)
項目 総売上額に占める防衛省向け売上額の割合(防儒依存度)
防衛省向け生産額 工業生産額 (%)
品目 100%
船 舶 1,853 35,170
90%
航 空 機 4,369 11,017
車 両 454 506,592 80% 防需依存度が50%を超える企業
(参考)他市場との比較
武 器 弾 薬 3,756 4,264
わが国の自動車産業の規模 70%
電気通信機器 3,574 525,814 約57兆円(二輪自動車含む)

石 油 製 品 1,171 132,963 60%

繊 維 製 品 187 42,274 50%


医 薬 品 62 69,628
糧 食 337 336,444
清涼飲料産業の規模
約1.9兆円
40% 全体の防需依存度:4.4%
(防衛産業と同規模)
そ の 他 3,233 1,545,303 30%

合 計 1.9 兆円 320.9 兆円 約0.6%(=1.9兆円÷320.9兆円) 20%

10%

※1 「防衛省向け生産額」は、「装備品等の統計調査に関する訓令」(昭和34年防衛庁訓令第69号)により実施された「平成19年度装備品等調達契約額調査」によ
る。ただし、「航空機」及び「武器弾薬」については、経済産業省経済産業政策局調査統計部編「平成19年機械統計年報」による。   0%
0 0 500 1,000 1,500 2,000 2,500 3,000 3,500 4,000 4,500 5,000
※2 「工業生産額」は、経済産業省経済産業政策局調査統計部編「平成19年工業統計表」による。ただし、「航空機」及び「武器弾薬」については、「平成19年機械統
計年報」による。
各企業の総売上額(億円)

※ 防需依存度とは各企業の総売上額に占める防衛省向け売上額の割合を表す。


2−2 国内防衛生産・技術基盤の特性と現状
∼国内防衛生産・技術基盤の5つの特性∼

特性① 工廠(国営工場)が存在せず、生産基盤の全てと技術基盤の多くの部分を民間企業(防衛産業)が担っている。
特性② 加工組立度が高く、中小企業を中心とした広範多重な関連企業が存在。
特性③ 少量・受注生産で市場が国内防衛需要に限定されていることから、量産効果が期待できない。
特性④ 開発・製造には特殊かつ高度な技能・技術力が必要。また技能者の養成にも多くの時間を要する。
特性⑤ 他方、長年の装備品の開発・製造実績等により、国内の防衛生産・技術基盤は、一定の技術力を保有。

<特性①・② 防衛産業の構造> <特性②・③ 主要装備品の生産数量比較>


防衛省
契約 納入 日本 海外 備考
<関連企業数>
主 契約企業
(1社∼数社) 戦闘機関連企業 約1,200社
1,200社
・戦闘機の部品数は30万点
契約 納入 護衛艦関連企業 約2,500社
2,500社
F-2:94機 (⇔自動車は2∼3万点)
戦車関連企業 約1,300社
1,300社 F-16(米):3,497機
(うち試作機等は104機) ⇒加工組立度の高さにつながる
航空機
下 請け外注企業 要素
※参考 F-15:189機 F-15(米):1,460機
(1社∼数社) ・米国のF-16・F-15は輸出分の
主契約企業からの発注に 自動車産業 約7,700社
7,700社 生産数も含む
より部品や構成品等を製
造 清涼飲料産業 約480社
480社

防衛生産・技術基盤(民間企業が主体)

M1(米):10,331両
<特性⑤ 戦闘機の生産・開発の経緯の例> 戦車 90式:341両
T90(露):1,168両
・米露の戦車は輸出分も含む
機種 1950年代 1960年代 1970年代 1980年代 1990年代 2000年代 2010年代
1955 1961
F-86 (300機)

1960 1967
F-104 (230機)
日本初超音速飛行
T-2 1967 (1971、T-2) 1988
(練習機) (96機)

1969 1981 イージス艦(米) ・いずれの隻数も自国海軍向け


F-4 (140機) 艦船 イージス艦:6隻 に限る
:76隻
1975 1987
F-1 (77機)

1978 1987
F-15 (199機)

1989 2011
F-2 (94機)

契約締結 生産期間(ライセンス生産機種)
生産期間(開発機種)(T-2とF-2は開発期間を含む。)

完納
2−3 国内防衛生産・技術基盤の特性と現状
∼年間調達数量と年間操業時間の減少∼

・主要装備品の調達数量は減少しており、工場等の年間操業時間(合計)も過去5年で180万時間以上減少。

(1)主要装備品の年間調達量の推移

昭和52年∼ 昭和62年∼ 平成9年∼ 平成19年度∼


昭和61年 平成8年 平成18年 平成22年度
年平均 年平均 年平均 年平均
戦闘機
18.5機 8.8機 7.5機 2機
年平均 年平均 年平均 年平均
護衛艦
2.8隻 1.5隻 1.1隻 1.5隻
年平均 年平均 年平均 年平均
戦車
58.4両 31.4両 16.1両 9.8両

(2)防衛装備品関連工場等の年間操業時間の推移 ∼防衛省による関連企業61社へのアンケート調査に基づく合計値∼

2,800

2,709 万時間
2,700

2,600

2,500
2,525 万時間

2,400

2,300
0
平成15年度 平成16年度 平成17年度 平成18年度 平成19年度 6
2−4 国内防衛生産・技術基盤の特性と現状
∼防衛事業の撤退等の事例∼
・下請け中小企業を中心に防衛部門からの撤退事例等も相次ぎ、こうした傾向は、将来の装備品の調達に大きな影響を及
ぼすおそれ。
○ 平成15年以降に撤退・倒産した戦闘機・戦闘車両関連外注企業(下請け企業 計 56社)
<戦闘車両関連企業(35社)> <戦闘機関連企業(21社)>
A社(アルミ鋳物部品の生産) 事業撤退 a社(レドーム・燃料タンク等の生産) 事業撤退中
B社(アルミ鋳物部品の生産) 事業撤退
b社(スチール鋳物部品の生産) 事業撤退中
C社(アルミ鋳物部品の生産) 事業撤退
c社(レドーム用樹脂の生産) 事業撤退中
D社(パイプ類の生産) 事業撤退

E社(リンクピンの生産) 事業撤退 d社(碍管(がいかん)の生産) 事業撤退

F社(鋳物部品の生産) 事業撤退 e社(精密鋳造品の生産) 事業撤退


G社(鋳物部品の生産) 事業撤退
f社(鋳造品の生産) 事業撤退
H社(電装品全般の生産) 事業撤退
g社(機械加工) 事業撤退
I社(継手の生産) 事業撤退

J社(油圧部品の生産) 生産辞退 h社(板金加工) 事業撤退

K社(ギヤの生産) 生産辞退
i社(サーキット・ブレーカーの生産) 事業撤退
L社(ギヤ・シャフト類の生産) 生産辞退
j社(板金加工) 事業撤退
M社(機械部品の生産) 生産辞退

N社(ペリスコープの生産) 生産辞退 k社(風防の生産) 事業撤退

O社(機械部品の生産) 生産辞退 l社(構成品の生産(樹脂)) 事業撤退


P社(クレーンの生産) 生産辞退
m社(鍛造品の生産) 撤退表明
Q社(鋳物部品の生産) 生産辞退
n社(鋳造品の生産) 撤退表明
R社(シリンダーの生産) 生産辞退

S社(板金部品の生産) 自主廃業 o社(材料加工(金属)) 撤退表明

T社(鋳物部品の生産) 自主廃業 p社(材料加工(鉄)) 撤退表明


U社(リンクピンの生産) 自主廃業
q社(構成品の生産(ワッシャーなど) 撤退表明
V社(ワイヤーロープの生産) 自己破産

上記のほか13社が倒産等の理由により撤退 上記の他5社が撤退

※プライム企業などからのヒアリングにより作成 7
3−1 国内に防衛生産・技術基盤を保持する意義

1 防衛装備品の供給・運用支援基盤 (安全保障の主体性を確保)
(1)我が国の国土の特性、政策などに適合した運用構想及び要求性能を有する装備品等を供給す
ることができる能力
(2)機密保持の観点から国産でなければ支障が生じうる装備品等を供給できる能力
(3)保有する防衛能力を最大限に発揮するために必要な維持・補給能力
(4)装備品等の緊急時における急速取得等のための能力
(5)各国の国防上の理由により国外からの入手が困難な技術の入手

2 バーゲニング・パワーの源泉
装備品等を外国から調達する際、可能な限り最新の装備品等を安価に購入できるようにするため
のバーゲニングパワー(交渉力)の向上

3 潜在的な防衛力としての抑止効果
防衛力を自らの意思で強化できるという潜在的な防衛力としての抑止効果

4 日本の国力の一部
日本の国力の一部として経済力・技術力を構成

5 国内産業・経済波及効果
防衛装備品からのスピンオフを通じた産業全般への波及や国内雇用創出による経済波及効果

3−2 国内防衛生産・技術基盤の意義の具体例 ①

独自の基盤を保有していることにより、自律性の高い運用が可能。また、国内の基盤に蓄積されたノウハウが、民
生部門への工業生産に大きく寄与するケースもあり。

(1)国内の橋梁通過率を高めるなどの観点から小型・軽量・高性能な戦車を開発
情報システムの
戦車形式 重量 橋梁通過率 ※1
ネットワーク化
音声無線通信

10式戦車 約44トン 84% 戦車相互のデータによる
情報交換・表示機能

90式戦車 約50トン 65% 音声無線通信

一部の戦車に
海外主力戦車(60トン級)※2 60トン以上 約40% ネットワーク化機能あり

※1 全国の主要国道の橋梁(17,920箇所)を対象に調査・算定

※2 重量60トン以上の海外主力戦車:M1A2(米)63トン、チャレンジャー(英)62トン、メルカパ Mk4(イスラエル)65トン

(2)イラク任務に対応するために軽装甲機動車(78両)の改修を迅速に実施

正面・背後からの射撃に対して射手を防護するための改修

射手の顔を仕掛けワイヤから防護するための改修

7.62mm小銃弾(普通弾)に抗たんするためのガラス部の改修

ラジエータ等を砂塵から防護するための改修

長距離の運行ための燃料携行缶やスペアタイヤなどの取り付け(車体後部) 9
3−2 国内防衛生産・技術基盤の意義の具体例 ②

(3)航空機のメンテナンス(高度な修理や技術支援等)

<国内生産・技術基盤>
航空機の製造で蓄積された技術
<部隊>
部隊では対応困難な定期整備・大
製造技術 規模で複雑な修理など

保有装備品の能力の最大発
不具合解析技術 搭載機器修理・部品補給 揮が可能
(高い稼働率の確保など)

部隊からの技術質問への対応(F-
設計図面作成技術
15J/DJ関連で年間約2,000件)

(4)防衛生産・技術基盤で培った砲身製造技術の民間への波及(スピンオフ)

長年の装備品の製
造で培われた生産
技術者が、強度や
耐用年数・精度を
高める砲身の材
料・加工技術を応
用して原子炉ター
ビン軸を製造。世
戦前の戦艦主砲や高射砲の製造により培わ 界で高いシェアを
各種火砲の製造 原子炉タービン軸の製造 獲得。
れた溶解・鋳造・砲身加工技術

10
3−3 輸入品に係る非開示技術範囲拡大のおそれ

・コスト、技術力等の要因により、国内で開発・製造できない一部構成品は、輸入に依存せざるを得ない状況。
・しかし、昨今は同盟国といえども秘匿性保持などの観点から技術情報(設計図やプログラムのソースコードなど)を開示せずに供与
するケース(ブラックボックス化)が増加。
・わが国の輸入調達額は、毎年概ね2,000億円前後で推移しているが、下請けレベルにおいて部品や役務等を海外から調達する額の割合
が増加 ⇒将来的には、国内技術水準低下により、自律的な国内開発という選択肢なしでの機種選定を行わざるを得ない可能性も。
・また、円滑な修理・補給等を困難にし、例えば可動率低下などにも支障をきたすおそれ。
(1)非開示技術の具体例
非開示技術等 対応
ブラックボックスとして購入(ただし国産対空ミサイルの搭載
ソフトウェア(レーダー・兵装管理用)
のためのシステム等については独自開発)
戦闘機
エンジン部品 一部の部品については、製造過程の一部を外国に依存
(デジタル電子制御装置・タービンブレード) (製造途中で部品を一時輸出)

ソフトウェア
早期警戒管制機 ブラックボックスとして購入
(AWACS用捜索レーダー運用用)
イージス護衛艦 イージス・システム ブラックボックスとして購入
艦艇搭載ミサイル ブラックボックスとして購入
高温高圧の排煙コントロール技術
(発射装置) (一部の器材は予備品を購入し、緊急修理に対応)
PAC3 ソフトウェア・データリンク器材 ブラックボックスとして購入

(2)調達実績額の推移(国内・輸入調達別) (3)ベンダーとの取引額のうち海外企業等に支払われた取引額
(兆円)
の割合(関連企業31社へのアンケート調査に基づく合計値)
2.5
35%
輸入調達額

2.0

30%
1.5

国内調達額
25%
1.0

0
0.5
20%
(億円) 平成15年 平成16年 平成17年 平成18年 平成19年 平成20年
国内調達額 17,598 18,233 18,917 18,818 18,649 19,382
輸入調達額 2,299 2,313 2,462 2,205 2,182 1,795 10
5%
平 成 15年 度 平 成 16年 度 平 成 17年 度 平 成 18年 度 平 成 19年 度 11
4−1 研究開発の状況 ∼わが国と各国の状況∼

・技術水準向上には研究開発投資が不可欠。しかし、わが国の防衛関連研究開発費(毎年1,500億円前後)は、諸外国と
比較すると低水準。
・全般として米国の技術水準は日欧よりも高いものの、日欧が優位性を持っている分野もあり、相互補完に余地。

(1)研究開発予算額と防衛関係費に占める割合の推移 (3)防衛関連技術水準の比較(日・米・欧)
日本
米国
3,000 5.0% 戦闘機主要技術
欧州
先進空力形状技術
4
4.0% アクティブ・フェーズ レーダーチャート中、外側に
ド・ 3 アビオニクス統合技術 位置するほど(数字が高いほ
2,000 アレイ・レーダ技術
2 ど)技術レベルが高いことを
3.0% 1 示している。
光学センサ技術 0 データリンク技術

2.0% 誘導武器主要技術
1,000
エンジン高性能化技術 推力偏向飛行技術
1.0%
ステルス技術
電波誘導技術
4
超音速長距離ミサイル技
0 0.0% 術
3 推力ベクトル制御技術
2
(億円) 平成13年度 平成14年度 平成15年度 平成16年度 平成17年度 平成18年度 平成19年度 平成20年度 平成21年度 平成22年度
艦艇主要技術 射撃管制装置
1
ターボジェット/
0
研究開発予算 1,480 1,425 1,598 1,845 1,436 1,826 1,563 1,831 1,308 1,704 (光学/レーザ追尾技術) ターボファン技術
(技術研究本部予算) 舶用ガスタービン
4
防衛予算に占める割合 3.0% 2.9% 3.2% 3.8% 3.0% 3.8% 3.3% 3.9% 2.8% 3.6% 舶用推進装置 空力形状(長射程化)技
魚雷(誘導制御技術) 3 マルチパーパス弾頭技術
(統合化電気推進技術) 術
2 モジュール設計技術
(2)主要国における国防研究開発予算の状況(平成20年) 1
電波センサー
0 水上艦艇(船型)
捜索レーダ技術
6831.9
(単位:億ドル) 艦艇システム統合技術 情報通信主要技術
パッシブソーナー技術
(ネットワーク技術)
高分解能レーダー技術
4
アクティブソーナー技術
11.6% 3

2
弾道ミサイル・巡航ミサ
ネットワーク構築技術 1 イル探知レーダー技術
0

7.7% 研究開発費 陸上無人機主要技術


7.2%
アンテナ技術 目標識別技術
792.5 国防費 基地警備・監視技術
4

615.3 664.5 無人機の統合技術


(情報共有など) 3
小型偵察無人ロボット技

3.9% 研究開発費/国防費
3.7% 無人機の自律化技術
2
地雷探知処理用ロボット
464.9 458.8 1 技術
0

無人機の協調制御技術 戦闘用無人ロボット技術
※「クリティカルテクノロジーの調査研究報告書」(平成
47.1 48.1 17.3 17.7 無人機用センサー技術 輸送用無人ロボット技術 19年3月)(防衛技術協会)における技術の相対評価を再構
爆発物処理無人ロボット 成
技術
12
アメリカ イギリス フランス ドイツ 日本
4−2 研究開発の状況 ∼共同研究開発の状況∼

・欧米の主要国間においては、装備品の高価格化・高性能化といった背景などにより、より優れた装備品の取得するため、
多国間枠組みのもとで開発を行う国際共同開発が進展

○ 世界の国際共同開発の具体例

開発開始
装備品 参加国
時期
戦闘機 イギリス・ドイツ・イタリア・スペイン
1988年 (1985年にフランス脱退( 開発分担金で対立))
(ユーロ・ファイター)
戦闘機
2000年 米国・イギリス・オランダ・イタリアなど9ヵ国
(F-35)

輸送機 イギリス・フランス・ドイツ・イタリア・スペイン
1982年 など8ヵ国
(A400M) ( 2003年までに米脱退( 新型C-130開発に着手))

無人機
2005年 米国・ドイツ
(ユーロ・ホーク)
艦載レーダー
1989年 フランス・イタリア
(エムパー)
通信システム
1994年 米国・フランス・ドイツ・イタリア・スペイン
(MIDS)

○ わが国では、武器輸出三原則等の例外化措置の範囲内で米国との二国間に限って、航空機器への応用のための画像ジャイロの
共同研究をはじめ、2005年以降、6件の共同研究の実績。
・航空機器への応用のための画像ジャイロ ・艦載型戦闘指揮システム
・先進船体材料構造技術 ・航空燃料およびそれらのエンジン排気にさらされる者への影響に関する研究
・艦載型対空レーダー ・携帯型化学剤自動検知器

※上記に加え、11件の共同研究及び1件の共同開発を実施している。 13
5 世界の防衛産業の状況

・各国では、国際共同開発等で装備品の更なる高性能化を追求するとともに、航空機産業を中心にプライム企業レベルの再編に
より規模の拡大、競争力の強化を指向。
・こうした取組の成果もあって、世界の防需売上額上位25社は、わが国の三菱重工業(22位)などを除けば、ほとんどが欧米系
企業(25社中23社。25社の防需売上合計に占めるシェアは約98%)。

(1)欧米の主要防衛産業の再編の動向(プライムレベルでの業界再編が進行)
1990 2007 1990 2007
1990 2007
ノースロップ(米)
マグドネル・ダグラス(米)
10位 47 億ドル
1 位 83億ドル
グラマン(米) ノースロップ・グラマン(米) ブリティッシュ・エアロスペース(英)
ボーイング(米) ボーイング(米) 3位 75億ドル BAEシステムズ(英)
9 位 51億ドル 1位 305億ドル 20位 29 億ドル 4位 246億ドル
2位 299億ドル
GEC.マルコーニ・エレクトロニックシステムズ(英)
GEC.マルコーニ・エレクトロニックシステムズ(英)
ロックウェル・インターナショナル(米) その他主要企業(部門)4社 12位 43億ドル
14位 41億ドル

ロッキード(米) レイセオン(米)
4 位 75億ドル 7 位 55億ドル

マーティン・マリエッタ(米) ロッキード・マーティン(米) E−システムズ(米) レイセオン(米) DASA(独)


11位 46億ドル 3位 294億ドル 40位 14 億ドル 6位 195億ドル ※位 37億ドル

ロラール(米) CASA(西) EADS(蘭)


その他主要企業(部門)3社
28位 19億ドル ※位 8億ドル 7位 131億ドル
L-3コミュニケーションズ(米)
8位 112億ドル
その他主要企業(部門)7社 その他主要企業(部門)12社
ジェネラルダイナミックス(米) ジェネラルダイナミックス(米)
ロッキード社とマーティン・マリエッタ社の合
2 位 83億ドル 5位 215億ドル
併に伴い、分離して新設(1997.4)

(2)世界の防衛産業の売上額の状況 (2007年上位25社)
(億ドル)
1750
800

ボーイング ゼネラル
エレクトリック
企業の総売上額
600 ユナイテッド・
テクノロジーズ
EADS
総売上額のうち防衛部門の売上額

ロッキード・
マーティン
400
BAE ノースロップ・ ハニーウェル
システムズ グラマン
ジェネラル
ダイナミックス 三菱重工業
コンピューター
サイエンス・
レイセオン
フィンメカニカ コーポレーション
200 L-3 ターレス サフラン
コミュニケーションズ ロールス・ロイス

アルマツ・
SAIC KBR ITTコーポレーション
アンテイ
DRS
DCNS テクノロジーズ サーブ AM
ジェネラル
0
(億ドル) 米国 イギリス 米国 米国 米国 米国 オランダ 米国 イタリア フランス 米国 米国 米国 フランス 米国 米国 イギリス フランス 米国 米国 米国 日本 ロシア スウェーデン 米国

防需売上額 305 299 294 246 215 195 131 112 99 94 88 63 54 52 50 50 46 39 39 35 32 28 28 28 27


総売上額 664 314 419 320 272 213 535 140 184 168 548 89 165 164 346 87 149 39 90 1,727 33 272 31 34 ー
防需依存度 46% 95% 70% 77% 79% 92% 24% 81% 54% 56% 16% 70% 33% 32% 15% 57% 31% 100% 43% 2% 98% 10% 89% 81% ー
14
6 防衛生産・技術基盤の検討の概要
<防衛生産・技術基盤を取り巻く環境>
厳しい財政事情 装備品の高性能化・高価格化 市場が国内に限定

<防衛生産・技術基盤の現状>
国内調達数量の減少 国内基盤の衰退のおそれ 優れた海外製品の導入

国内基盤の喪失による中長期的かつ安定的な防衛力の維持・向上に支障をきたすおそれ
<欧米における状況> <将来の見通し>
比較的少ない 国際共同開発の推
政策的制約
(輸出管理政策等)
進等 将来戦闘の様相
装備品の高機能化・
高価格化
主要国間での紛争可能
企業統合等による 我が国の技術水準
競争力強化等
性の低下

「防衛生産・技術基盤」の維持・育成は安全保障政策の基礎

「選択と集中」による維持・育成すべき防衛生産・技術基盤の明確化

コストを抑制し、優れた装備品を調達できる施策の検討
・企業側にとっての安定経営と官側にとっての効率的かつ合理的な装備品等の取
⇒方向性 得を両立させる施策の検討
・その他施策の追求(民間転用の推進など)
15
7 「戦闘機の生産技術基盤のあり方に関する懇談会」について ①

・戦闘機については、F−2戦闘機の生産が平成23年度に終了。これ以降、昭和30年代以降基本的に絶え間なく
生産してきた戦闘機の生産空白期間が生じる見込み。
・生産中断が我が国の戦闘機の生産技術基盤に与える影響について官民で整理し、昨年末に中間取りまとめを公表。

F-4
○戦闘機の現状・役割
F-15
・3機種・約360機保有
F-2
・領空侵犯時、緊急発進・退去警告等(一昨年度:237回緊急発進(3日に2回の割合))
・本格的侵略生起時、敵の攻撃に即応、防空作戦における中核的役割

○戦闘機技術の特性 例) レーダー技術の車載ミリ波 チタン成型加工技術の医療用


衝突防止レーダーへの応用 チタンボルトへの応用
・その時代の最先端技術を適用、日々進化
・ステルス技術など技術力は戦闘の勝敗を決する要素
・戦闘機開発で得られる最先端技術は他産業にスピンオフ

○基盤の現状と役割
・これまで継続的な研究開発、生産、運用支援により基盤を維持。
・国内基盤により、戦闘機の我が国の運用に適した能力向上等、高い可動率の維持、安全性の確保が可能。
高い可動率の維持

・早期修復(実地修復等)、補用品の早期製造
・非可動防止に向けた信頼性向上に資する改善等
・日々進歩し続ける最先端技術への対応 ・高度な知見を要す運用継続可否判断
・空自要求を踏まえた適時適切な能力向上等 ・事故未然防止のための分析・改修等

我が国の運用に適した能力向上等 安全性の確保
16
7 「戦闘機の生産技術基盤のあり方に関する懇談会」について ②

・戦闘機の生産中断により、運用支援能力の低下(技術質問対応・修理期間の長期化等)、将来の研究開発への影響
が懸念。
・国内における戦闘機の生産技術基盤の維持・育成は極めて重要であり、生産中断の影響も考慮し、将来、戦闘機の
開発を選択肢として考慮できるよう調達・研究開発を進めていくことが必要。

○喪失/低下が懸念される技術・技能
技術の例 喪失 / 低下プロセス 技術・技能の例
システムインテグレーション技術 例)キャノピ取付
気候により隙間変化
生産工程で培われた技能が適用先喪失。 ・調整技能
空力特性・飛行特性技術
結果、当該技能が喪失又はレベルが低
複合材技術 下。 隙間調整

全電子式エンジン制御システム技術
アクティブフェイズドアレイレーダー技術 例)レーダー信号処理
研究開発・運用支援で培われた技術を 技術 目標からの反射信号
目標からの反射信号(弱)
レーダー信号処理技術 有する技術者減少。結果、当該技術レ
ベルが低下。 地面、海面からの
地面・海面からの
技能の例 反射信号(強)
反射信号
キャノピ取付・調整技能 例)レドーム関連技術
売上減少、今後の事業性が見込めない
ディープケミカルミーリング技能(エンジン)
等により企業が防衛事業から撤退。結
電子部品はんだ付け技能 果、技術・技能が喪失。

Ⅰ 戦闘機の運用上国内に必要な基盤 Ⅱ 将来の戦闘機に関する研究開発 Ⅲ 防衛航空機の生産技術基盤維持・


ビジョンの策定 向上施策を検討・推進

・3つの要素(我が国の運用に適した ・従来以上に戦略的な研究開発投資が ・戦闘機を含む航空機全体に共通する


能力向上等、高い可動率の維持、安 必要 基盤あり
全性の確保)に関する重要部位に係 ・シーズ・ニーズを踏まえた将来の戦 ・航空機の生産技術基盤の維持・活性
る基盤の国内維持が必要 闘機に関する研究開発ビジョン策定 化に資する施策の検討・推進 17
8 防衛大臣と防衛関連企業の意見交換会の開催について

・官民の情報共有や政策対話を通じ、防衛生産・技術基盤の活性化を図っていく礎とするため、防衛省幹部と国
内の主要防衛関連企業の経営責任者等が一同に会して、直接意見交換を行う新たな試みを実施。
・企業側からは、厳しい防衛産業の現状を踏まえて、装備品の調達や研究開発の方向性の予見可能性を高める中
長期的な防衛産業戦略の策定の必要性、企業による効率化努力が報われるような契約制度の見直し、 技術鎖
国 解消のための武器輸出三原則等の見直しなどについて発言。

○ 出席者

防衛省側:北澤防衛大臣、榛葉防衛副大臣、長島防衛大臣政務官、楠田防衛大臣政務官をはじめ、幕僚長などの各機関の長
や関係局長などの防衛省幹部 (計16名)

企業側(順不同):三菱重工業、三菱電機、富士重工業、島津製作所、三井造船、川崎重工業、東芝、IHI、富士通、小松製作
所、アイ・エイチ・アイ・マリンユナイテッド、日立製作所、ユニバーサル造船、川崎造船、IHIエアロ
スペース、日本製鋼所、沖電気工業(計17社)から会長・社長などの代表権を有する経営責任者など

○ 企業側からの主な発言内容

✓一部の業種では事業性が確保できていない。民間企業における防衛生産・技術基盤の維持が困難。
✓欧米では防衛事業はステータス。わが国ではそうではなく、社内のモチベーション維持が困難。
✓防衛事業は、防衛省の調達が企業経営に直接影響。また企業にとっての事業の評価軸は収益の安定性。よって防
衛事業継続のための中長期的な調達や研究開発の計画の明示が必要。
✓ 「選択と集中」に基づいた重点投資分野の明確化などを踏まえた防衛産業戦略の策定が必要。
✓企業による効率化努力が認められるような契約制度の見直しが必要。
✓防衛関係の技術交流が限定されているため、国際的な防衛技術進歩に遅れ、 技術鎖国 の弊害が出始めている。

18
9 平成22年度の防衛力整備等について(平成21年12月17日安全保障会議決定・閣議決定)

・行政刷新会議等における取得時のコスト抑制努力の必要性の指摘などを踏まえて、昨年末に閣議策定された「平成
22年度の防衛力整備等について」においては、コストの縮減と併せて防衛生産・技術基盤の在り方について検討す
ることとされているところ。

「平成22年度の防衛力整備等について(平成21年12月17日安全保障会議決定・閣議決定)(抜粋)

(別紙)平成22年度の防衛予算の編成の準拠となる方針 (抜粋)

4 留意事項

(1)装備品等のライフサイクルコスト管理の活用の推進等を通じた調達コストの縮減その他装備取得の一
層の効率化等を図るための取組みを強化するとともに、中長期的な視点から我が国の防衛生産・技
術基盤の在り方について検討すること。

19
10 防衛生産・技術基盤の維持・育成の観点も踏まえた取得改革の検討の概要

昨今の財政事情 装備品の高価格化
(高性能化・少ない調達数量等に起因)

どのようにして調和を図るべきか?

● いかにして取得コストを抑制するか? (個別装備品の取得形態やその方法などに着目)

・ 国産品のコストダウン
・ 輸入品導入の拡大も視野に入れた多様な取得方式の模索
・ 維持補修経費を抑制して必要な経費を確保

国内の防衛生産・技術基盤をどのようにして維持・育成していくべきか?

「選択と集中」による維持・育成すべき防衛生産・技術基盤の明確化
コストを抑制し、優れた装備品を調達できる施策の検討

● 企業が防衛事業に取り組むメリットの向上
● 効率化の努力を行った者が報われるWIN/WIN関係の構築

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