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運動部活動の未来はいかにデザインできるか

1K17C308-6 原田脩
本レポートは運動部活動の未来はいかにデザインできるかについて、授業内容を踏まえながら、
私の考えを述べたものである。その際、具体的な論点として、(ア)運動部活動の現状と問題をどう
理解しているか、(イ)その上で私が運動部活動の理想的なあり方をどう構想するのかを論じたも
のである。
初めに(ア)運動部活動の現状と問題をどう理解しているかについて、私は部活動に半強制
的に加入させられている問題がある一方で真由子先生のように部活動顧問を強制的にやら
なければいけなくなる現状があることに部活動に関わる制度が遅れをとっていると考えて
いる。日本の中学校や高校には部活動に加入しなければならいような風潮があるため、部活
動の顧問をする教師が足りなくなってしまうことがあるのだろう。運動部活動の現状を述
べると授業で取り上げられた真由子先生のように顧問教師が大きな負担を抱えている問
題がある。この問題は真由子先生が部活動の顧問を引き受けた後、土日の休みがなくなって
しまい本来の職務である授業研究や授業の準備ができなくなってしまうことである。この
問題に対して授業の質が下がるので、1 週間に 1 日の休みは保証するべきであると考えてい
る。教師の本来の仕事は授業をすることであるので、もともと職務ではない部活動が原因でしっか
りとした授業ができなくなってしまうことは改善されるべきだろう。そもそも部活動顧問が生徒の教
育をしているのだから職務として認められるべきであり、正当な賃金が支払われるべきであると考
える。なぜなら、休みが 1 日もない現状では労働基準法に違反してしまっていることが問題の 1 つ
として挙げられるからである。部活動顧問が職務として認められたとして、学校側がその労働時間
の長さに見合った賃金を支払えないのであれば学校の部活動を廃部にするべきである。さらに、部
活動顧問を拒否すると自身が楽をするために子供の教育を放棄した人というレッテルをはられて
しまうので拒否できない現実もある。誰かがやらなければ他の誰かがやるしかないという現状があ
るから、部活動顧問を拒否できない原因の一つとなっているのである。
(イ)運動部活動の理想的なあり方について、教師を苦しめる全員顧問制問題に対しては、部活
の終了時間を定め、厳守させるようにすることを構想する。また、土曜日と日曜日の練習にたいして
は練習を一人の顧問教師に任せることを避ける目的として顧問教師が交代ではいれるように対策
をたてる。
部活動顧問が職務として認められたとして、学校側がその賃金を支払えないのであれば学校の
部活動を廃部にして学校とスポーツを切り離すべきである。顧問を引き受けてくれる教師がいなく
なった場合、部活制度を廃止にしてスポーツ活動は民間企業で行うという新たなスポーツ活動文
化に移り替わっていくことが理想的である。民間企業からの外部指導員に任せるのではなくスポー
ツ活動全体を民間企業に委託することで顧問教師は本来の職務に全力で取り組むことが可能に
なる。そして、民間企業に大きな経済効果をもたらし、より大規模なスポーツ施設をつくることができ
るだろう。さらに幅広い年代の子供や高齢者が同じフィールドで利用できるようになることでメリット
がうまれる。1 つ目のメリットは今まで閉鎖的に行われていたブラック部活の特徴である過度なト
レーニングやパワハラを減らすことにつながることである。周りの視線が多くなることで脱ブラック部
活を実現できる可能性がある。2 つ目のメリットは小学生から高校生まで幅広い年代が集まること
で縦の交流が生まれることである。小学生は上級生を見て育ち、高校生は小学生に技術を教える
ことでリーダーシップを身につけられる。また、人間的成長が望める。しかし、その一方で部活を廃
止すると低所得の家庭にとっては民間企業へお金を払ってスポーツ活動をしなければならなくなり、
出費が重くなる問題が起きてしまう。この問題に対しては学校からの支援を受けられるようにしたり、
民間スポーツ施設の利用料を割り引くなどの処置を考えている。たとえ、部活を完全に廃止までは
せずともスポーツ活動で民間企業を利用する学生を徐々に増やしていけるようにしたい。そういった
取り組みで顧問教師が抱える負担が大いに軽くなるからであり、生徒にとっても専門的な知識を
もったコーチから指導を受けることができるため充実したスポーツ活動ができるだろう。
最後に私の考える運動部活動の理想的なあり方はスポーツと学業が切り離れていることである 。
学校と切り離すことで指導員も取り入れやすくなり、生徒のための専門的な指導や管理が出来る
と考える。だからこそ、部活制度を廃止することで楽しみを追求したスポーツ文化に変えていけるの
である。

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