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イエスと動物

真実の知らせ
神の啓示を記した以下の書からの抜粋:

『これが私の言葉である
アルファとオメガ』

イエスの福音―今や全世界の
真のキリスト教徒が知る
キリストの啓示

2019 年1月
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Best.-Nr. G311JP
ある村をイエスが訪れると、小さな野良猫
が目に入った。腹を空かせ、イエスに向かって
鳴き声を張り上げている。イエスはその猫を持
ち上げ、衣の胸元に包んでやった。
村を通り抜ける途中で、イエスは猫に食べ
物と飲み物をやった。飲み食いをした猫は、イ
エスに感謝の仕草を見せた。それからイエスは
弟子の一人である未亡人のロレンツァに猫をや
り、ロレンツァが猫の世話をした。
すると、何人かの民衆が言った。「この男は
あらゆる動物の面倒を見ているが、動物はそれほ
ど愛する兄弟姉妹なのだろうか」。イエスは民衆
らに言った。「まことに、動物は神の大家族に属
するあなたがたの同胞、兄弟姉妹であり、永遠な
る者から同じ命の息吹を受けている。
誰であれ、小さな同胞を世話し、困ってい
るときに食べ物や飲み物をやる者は、それを私
に向けてしていることになる。そして、同胞の
窮状を看過し、虐げられているときに守ってや

1
らない者は、その悪がまるで私に向けられてい
るかのように容認していることになる。今世で
したことは、来世で自分に返ってくるのだ」

ある日、イエスが砂漠の外れの山道沿いを
歩いていると、一匹のライオンに遭遇した。石
や槍を持った群衆がライオンを追い回し、殺そ
うとしている。
イエスはこう言って咎めた。「なぜあなた
がたは、自分よりも高尚な神の被造物を狩るの
か。祖先が凶暴だったので人間の敵にされてし
まったが、本来は友であるはずだ。
ライオンの中には神の力が見えるが、神が
我慢をし、同情しているのも見える。その被造
物を追い回すのはやめなさい。あなたがたに危

2
害を加える気はない。逃げまどい、暴力におび
えているのが目に入らないのか」
すると、ライオンは寄ってきて、イエスに
足を差し出して愛情を示した。それに仰天した
民衆は言った。「見ろ、この男はあらゆる被造
物を愛し、砂漠の獣にも勝る力がある。獣が服
従しているではないか」

イエスが弟子たちと歩いていると、猟犬を
調教している男に出会った。イエスが「なぜそ
んなことをするのか」と尋ねると、その男は答
えた。「これで生計を立てているからだ。獲物
たちは無益な生き物ではないか。そいつらは弱
いが、犬は強い」
イエスは言った。「あなたは知恵と愛に欠け

3
た人だ。聞きなさい、神が創造した被造物は、
一つひとつに意義と目的がある。それぞれに何
の取柄があり、あなたや人類の何に役立つかな
どとは、誰も言えはしない。
それに、生計と言うならば、その畑を見な
さい。よく育ち、肥沃ではないか。実のなる木
々と草を見なさい。自力の真面目な仕事から得
られるもの以上に何が欲しいのか。
強さを乱用する強者には災いが訪れよう。
神の被造物を傷つけるあざとい者には災いが降
りかかろう。狩人には災いが訪れよう。狩人は
自分が狩られることになるのだ」

主は町を出て、弟子たちと山脈を越えた。
傾斜の厳しい山にさしかかったとき、一行は荷

4
馬を連れた男に出会った。
だがその馬は、荷物が重すぎて倒れ込んで
いる。男は血が流れるまで馬を叩いた。イエス
はその男に歩み寄り、言った。「残酷な男よ、
なぜ自分の家畜を叩くのだ。その荷物を運べな
いほど弱っているのが見えないのか。苦しんで
いるのが分からないのか」
しかし、その男は反論した。「あなたに何の
関係があるのか。私は家畜を好きなだけ叩いて
いいのだ。私の所有物だし、大金をはたいて買
ったのだから。あなたの随行者に訊いてみよ。
私の近所に住む者だから、知っているはずだ」

すると、弟子の数人が答えた。「はい、主
よ。男の言うとおりです。馬を買うところを見
ました」主は反論した。「血を流しているのが
見えないのか。喘ぎと嘆きが聞こえないのか」
しかし、弟子は言った。「いいえ、主よ。喘ぎ
や嘆きは聞こえません」

5
ここで私キリストが説明し、
正し、言葉を深めよう。

たとえ人間が動物を買っても、それは自分の
所有物ではない。霊的な肉体、つまり人間の中
の魂は、永遠なる「神による存在」の一部であ
る。それは、永遠なる者が霊的な肉体を作り、
霊的存在は永遠なる者を通して永遠なる「神に
よる存在」の中で生きるからである。それと同
じように、動物も永遠なる創造者の霊によって
作り出されたものであり、そこにあり永遠に続
く命の一部、神の一部なのである。
そのような無限なるものは、仕える愛であ
り、仕える命である。人間も、私キリストによ
って、無私無欲に隣人に仕えるよう呼びかけら
れている。それには隣人のさらに隣人である動
物も含まれる。動物にも無私無欲の奉仕という
天分があり、愛を注いでくれる人間に喜んで仕
えるのである。

6
人間が隣人、つまり同胞を無私無欲に愛さ
なければ、無私無欲に仕えることもない。その
ような人間は利己心を動物界、植物界、鉱物界
にも伝える。
動物は話すことができない。無言で苦しみ、
耐え忍び、痛みや苦しみを伝えることはほとん
どできない。動物の受ける痛みや苦しみを聞き
取れるのは、人間、動物、植物、石を無私無欲
に愛する者だけである。

主は悲しみ、言った。「あなたがたには災い
が訪れよう。心の鈍さゆえ、動物が天の創造者
に慈悲を求めて嘆き叫ぶのが聞こえない。そし
て、苦痛の中で悲鳴と喘ぎが向けられる相手に
は、三重の災いが訪れよう」
そして主が歩み出し、馬に触れると、馬は立
ち上がり、傷は癒えていた。主は男に言った。
「さあ行きなさい。もしあなたも慈悲を得たい
と望むなら、今後はもう叩いてはならない」

7
イエスがエリコに向かうと、若い鳩を捕獲
して檻に詰め込んだ男に出会った。イエスは、
自由を失ったうえに飢えと渇きに苦しむ鳥たち
の嘆きを目にした。
イエスは男に言った。「その鳥をどうする
のか」男は答えた。「捕まえた鳥を売って生計
を立てているのだ」
そこでイエスは言った。「もしあなたより
強い者や利口な者があなたやその妻子を捕まえ
て縛ったり、牢屋に押し込めたりして、自分の
利益のために売り飛ばして生計を立てようとす
るなら、あなたはどう思うか。

そこにいる、あなたと同じ被造物たちは、そ
もそもあなたより弱いのだろうか。その鳥たち
も、あなたも、同じ神、同じ父と母に見守られ
ているのではないか。あなたの弟たち妹たちを
放してやりなさい。そして二度と同じことはせ
ず、真面目に生計を立てるよう心がけなさい」

8
男はその言葉とイエスの命令にはっとして、
鳥たちを放した。檻を出た鳥たちはイエスのも
とへ飛び、その肩に乗って歌を聴かせた。
男はさらなる教えを乞うてから、自分の道を
歩み、かご細工を習得した。その仕事で男は生計
を立て、檻と罠は壊し、イエスの弟子になった。

ある日、イエスが講話を終えた後、ティベ
リア近郊の7つの泉がある場所でこのようなこ
とがあった。青年がイエスのもとへ生きたウサ
ギと鳩を持ってきて、弟子たちと一緒に食べて
もらおうとしたのである。
イエスは青年を優しく見つめ、言った。「あ
なたは善い心をしている。神はあなたに光を与え
るだろう。だが、あなたは知らないのだろうか。

9
神はもともと人間に食物として大地の実りを与
えていた。人間が被造物仲間を殺してその血肉
を食べることで、猿や牛や馬や羊より卑しいも
のにはならないようにしたのだ。
あなたがたは、モーセがそのような被造物を
犠牲にして食べるよう命じたのが正当と信じ、
神殿でそれを実践している。だが、見なさい。
モーセより偉大な者がここにいて、律法の生贄
と宴を廃止し、元来のような穀物と大地の実り
による純粋な賜物と供物を復活させようと訪れ
ているのだ。
イエスがエルサレムに赴くと、木材の重荷
を背負ったラクダに出会った。荷物を運んで山
を登ることができずにいる。御者はラクダを叩
き、ひどく虐待したが、ラクダを動かすことは
できなかった。
それを見たイエスは御者に言った。「なぜ
自分の兄弟を叩くのか」男は反論した。「こい
つが私の兄弟だとは知らなかった。こいつは駄

10
獣で、私に仕えるために生まれてきたのではな
いのか」
イエスは言った。「この動物も、あなたに
仕えている子たちも、あなたと同じ神が同じ材
料から作ったものではないのか。どちらも神か
ら同じ息吹を受けたものではないのか」
男はその言葉に衝撃を受け、ラクダを叩く
のをやめて荷物を減らしてやった。するとラク
ダは山を登り始めた。イエスがその前を歩き、
ラクダはその日の行程が終わるまで立ち止まる
ことはなかった。
ラクダはその人物がイエスだと気付いてい
た。イエスの中にある神の愛を感じたからであ
る。男はさらなる教えを乞うた。イエスは喜ん
で教え、男はイエスの信奉者になった。

11
知りなさい。動物に危害を加えると、私キリ
ストに、そしてあなたがた自身にも危害を加え
たことになる。動物が受けた苦痛は来世であな
たがたの苦痛になるのだ。神、永遠なる者は、
様々なもののほか、動物も人間の手に委ねた。
しかしそれは苦しめるためではなく、共に生き
るためである。

地上世界は人間に与えられている。それは、
人間が神の子であること、その命があらゆる命
と同じように神から生まれたものであることを
再び知るためである。人間が命を大切にして愛
することを学ぶためである。どのような形で、
どの意識段階において命が人間と出会い、姿を
現そうと、すべての中に神がいる。命がある。

12
使徒も弟子も、子羊を屠殺するように命じ
たことはない。しかし、私にも、使徒や弟子に
も、料理された子羊の一部が愛の賜物として差
し出されたことがある。私たちの隣人は、良か
れと思って贈り物をしたのである。私はその賜
物に感謝し、肉を食べ始めた。使徒と弟子も私
に続き、それから私に次のような趣旨の質問を
した。「私たちは肉食を控えるべきではなかっ
たのか。あなたは私たちにそう命じたが、今、
自ら肉を食べた」

私は使徒と弟子にこう教えた。「人間は動
物をむやみに殺してはならないし、肉食のため
に殺された動物の肉を食べてはならない。しか
し、まだその教えを知らない人間が、肉を食料
として調理して客への贈り物とし、饗宴のため
に提供するのであれば、その客は賜物を拒否す
べきではない。なぜなら、人間が欲のために肉
を食べるのと、招待主の労力に対する感謝として

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食べるのは、違うことだからである。ただし、教
えを知っている者は、もし可能であり、時宜を得
ていれば、その招待主に対して一般論の形で注意
をほのめかすのがよい。しかし誤りを直接教えよ
うとしてはならない。時が熟せば招待主もその一
般論の意味を理解するであろう。

まことに、私はあなたがたに言おう。私が
この世に来たのは、人間が屠殺した動物や鳥の
肉を生贄にしたり食べたりする慣わしを、撤廃
するためである。

ここで私キリストが説明し、
正し、言葉を深めよう。

14
神の中の命には隣人も含まれるが、動物、
植物、鉱物、石といったその他すべての生命形
態も含まれる。なぜなら、すべての「神による
存在」が命、神を持っているからである。命と
一体になっている者は、むやみに動物を殺すこ
とはないし、むやみに植物を破壊することもな
い。鉱物や石の命(意識の力)についても尊重
する。

私の最も小さい子にしたことは、何であれ、
私にしたことになる。なぜなら、その子の中に
私はあり、私の中にその子はあるからである。
そう、すべての被造物の中に私はあり、私の中
にすべての被造物はある。その喜びにはすべて
私も喜び、その痛みにはすべて私も苦しむ。

15
だから、あなたがたに言おう。互いに、そして神
のあらゆる被造物に対して、善良でありなさい」

同胞だけでなく、自分が世話をしているす
べての創造物に対して、思いやりを持ち、善良
であり、同情し、親切にしなさい。それらにと
ってあなたがたは、困ったときに仰ぎ見る神の
ようなものなのだから。

16
ナザレの イエス による 偉大な宇宙の教え
それを理解できた 使徒たちと 弟子たちへ

神キリストの啓示が、神の預言者かつ伝達者であるガブリエレ
によって、1991年12月31日に明らかにされた。「あなたがたは
素晴らしい時代に生きている。
これ以上にない宇宙の時代である。生命の霊、私の中の神、神
の中の私が、最高のもの、すなわち絶対法則を注ぎ出す。

見なさい。人間にとって二度と訪れない時が来ている。直々の
泉すなわち神から与えられ、教えられる絶対法則は、あなたが
たに真の「神による存在」、霊的な遺産を示す。あなたがたが真に至高の神の子
であることを、徐々に知り、認識できるように。そこに認識しなさい。絶対法則
の全容が与えられることは、物質主義時代の終焉を象徴することを。絶対は絶対
なのである。それ以上のものはない」

Hardbound, 254 pages, ISBN 978-3-89201-961-9

宇宙的意識への内なる道
基礎段階「秩序」
神の知恵の智天使たる兄弟エマヌエルによる啓示
神の預言者ガブリエレによる伝承と解説
「宇宙的意識への内なる道」は、自由の霊、つまり私たちの中
の「神」のもとへと導く道です。それは、より高尚な文化と平
和な人類を目指し歩み続ける人々にとっての神への愛そして隣
人愛につながる道です。「内なる道」は、神の国からの申し出
であり、神の知恵が預言者かつ伝達者であるガブリエレによっ
て啓示されたものです。それは、救世主とソフィアの時代に、
純潔と愛の道を進むよう心に決めたあらゆる人々のためのもの
です。広範にわたる訓練の書をぜひお読みください。
宇宙的意識への内なる道トレーニング、訓練、その他、秩序の段階の基本的な教
えに関して役立つ数多くの助言を含んでいます。

Hardbound, 284 pages, ISBN 978-3-89201-998-5


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Das Wort
ガブリエレ出版社

自由なる普遍的な霊は
人間、自然、動物に対する
神の愛・隣人愛の教え

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