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日本語教育学・語用論 A

第1回
1.グローバル化と日本語教育
■ 1ー1.在留外国人の増加

https://www3.nhk.or.jp/news/special/heisei/view-data/view-data_02.html
1.グローバル化と日本語教育
■ 1-2.国別

■ https://www3.nhk.or.jp/news/special/heisei/view-data/view-data_02.html
1.グローバル化と日本語教育
■ 1-3.在留資格別

■ https://www.jetro.go.jp/biz/areareports/special/2019/0303/8519356b460b5170.html
1.グローバル化と日本語教育
■ 1-4.日本の労働人口の推移
■ 主要先進国の生産年齢人口の推移
■ https://www.jetro.go.jp/biz/areareports/special/2019/0303/8519356b460b5170.html

少子高齢化による生産年齢人口の減少への対策
労働人口の確保のための外国人労働力受け入れ
1.グローバル化と日本語教育
■ 1-5.留学生 30 万人計画

■ https://warp.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/11293659/www.mext.go.jp/b_menu/hakusho/html/hpaa200901/detail/__icsFiles/artimage/2009/08/19/
c_pbl_14_4/1283337_005.jpg
1.グローバル化と日本語教育
■ 1-5.留学生 30 万人計画の骨子

■ 「留学生 30 万人計画」は、日本を世界により開かれた国とし、アジア、世界の間のヒ
ト・モノ・カネ、情報の流れを拡大する「グローバル戦略」を展開する一環として、 2020
年を目途に 30 万人の留学生受入れを目指すものです。
このため、日本留学への関心を呼び起こす動機づけや情報提供から、入試・入
学・入国の入り口の改善、大学等の教育機関や社会における受入れ体制の整備、卒
業・修了後の就職支援等に至る幅広い施策を、上記関係省庁において検討し、この
たび、その基本的な考え方や施策の方向性を「留学生 30 万人計画」骨子としてとりま
とめました。
今後、関係省庁は、本計画の実現に向け十分に連携しつつ、施策の具体化を図る
こととしています。

文部科学省 https://www.mext.go.jp/a_menu/koutou/ryugaku/1420758.htm
1.グローバル化と日本語教育
■ 1-6.留学生 30 万人計画の達成とその後

増加した留学生の多くが大学ではなく日本語学校に入学

「高度人材」として日本のグローバル化をけん引する役目を果た
す外国人留学生の日本への定着という目的から外れている

■ https://ippjapan.org/archives/2003
1.グローバル化と日本語教育

■ 2.人の移動と日本語教育
■ 2-1.「オールドカマー」と「ニューカマー」

■ オールドカマー:戦前、朝鮮半島から日本の植民地政策によって日本にやって
きて永住するようになった人々とその子孫(約 64 万人)

■ ニューカマー: 1980 年に起こった日本の急速なグローバル化によって、就学・


就労を目的に来日した外国人
1.グローバル化と日本語教育

■ 2.人の移動と日本語教育
■ 2-2.「ニューカマー」以降の在留外国人
■ 1979 年:インドシナ難民の受け入れ開始
■ 1980 年代:中国からの帰国者(⇒「定住」を前提とした外国人の受け入れ)
■ 1990 年:入管法改正⇒南米の「日系」人を労働力として受け入れ(愛知県豊田市、静
岡県浜松市等)
■ 2009 年:入管法改正⇒技能実習制度開始
■ 2017 年: EPA ( Economic Partnership Agreement )制度開始⇒看護・介護人材
の受け入れ
■ 2020 年:入管法改正⇒「特定技能」制度開始
■ 現在:「技能実習制度」廃止に向けて政府の有識者会議発足、たたき台作成
1.グローバル化と日本語教育

■ 3.学習者の多様化と日本語教育
■ 3-1.誰が日本語を学習しているか
これまでは、「留学生」または「就学生」などの「学生」が対象

定住型の就労者、その家族、 EPA 研修生、技能実習生等


1.グローバル化と日本語教育

■ 3.学習者の多様化と日本語教育
■ 3-2.どこで日本語を学習しているか
・日本語学校
・在外の日本語教育機関
・日本国内の日本語教育機関(大学・留学生別科等)
・地域のボランティア教室
1.グローバル化と日本語教育

■ 4.児童生徒の文化間移動
■ 4-1.増加する文化間移動をする児童生徒
■ 文化間移動を伴う児童生徒 帰国子女

• 親の海外勤務に伴い、一定期間日本以外の文化的環境の下で生活した後日本に
帰国した子供たち

中国帰国者子女

• 中国残留孤児、残留婦人の帰国に伴う同伴者としての子供たち

外国人子女

• 1990 年 6 月「出入国管理および難民認定法」の改正に伴って増加した、主に南
米の日系人を中心とした就労者の子供たち
1.グローバル化と日本語教育
■ 4.児童生徒の文化間移動
■ 4-1.増加する文化間移動をする児童生徒
■ 日本語指導が必要な外国人児童生徒

「日本語指導が必要な児童生徒の受入状況等に関する調査(令和 3 年度)」の結果 https://www.mext.go.jp/b_menu/houdou/31/09/1421569_00004.htm


1.グローバル化と日本語教育
■ 4.児童生徒の文化間移動
■ 4-1.増加する文化間移動をする児童生徒
■ 不就学児

令和 2 年 3 月実施文部科学省外国人のこどもの就学状況等調査結果 https://www.mext.go.jp/content/20200326-mxt_kyousei01-000006114_01.pdf
1.グローバル化と日本語教育
■ 4.児童生徒の文化間移動
■ 4-2.外国籍児童への学習支援
■ 「生活言語」と「学習言語」
Cummins(1996) 「言語能力発達モデル」
比較的習得 横軸:コミュニケーションにおける文脈への依存度の程度
が容易
■ 縦軸:コミュニケーションに伴う認知的必要度

習得困難(文脈
依存度:低

BICS : Basic Interpersonal Communicative Skills = 生活言語能力


CALP : Cognitive Academic Language Proficiency =学習言語能力
抽出授業による日本語教育の果たす役割を考える-公立小学校における日本生まれあるいは幼少期来日の中国帰国児童に対して-高橋 朋子 (2004)
https://www.kikokusha-center.or.jp/resource/ronbun/kakuron/35/035.htm
1.グローバル化と日本語教育
■ 4.児童生徒の文化間移動
■ 4-2.外国籍児童への学習支援
・日本語教育専門家による取り出し授業
・地域のボランティア教室
⇒ 行政の介入なし⇒不就学児の増加⇒治安の悪化や社会不安の増大

日本語教師の社会における役割とは?
1.グローバル化と日本語教育
■ 4.児童生徒の文化間移動
■ 4-3.日本語教師ができる社会貢献の一つとしての年少者教育
・日本の公教育の中の外国籍児童(「外国にルーツを持つ児童生徒」)は“マイノリ
ティ”
⇒ 「子供たちの学習権の保障」をどう考える?

・「日本語を教える」ことで解決できるか?
1.グローバル化と日本語教育
■ 5.まとめ
■ 少子高齢化、生産年齢人口の減少の問題を抱える日本社会にとって、労働力の
確保の観点から外国人労働者や定住者の受け入れはもはや必須

■ しかし、「外国人に日本語を話せるようになってもらう」という姿勢での受け
入れは果たして正しいのか?⇒「同化政策」になってしまう恐れ

■ 世界のグローバル化は日本にも大きな影響をもたらす⇒個人・組織・学校・行政と
いったあらゆるレベルにおいて「多文化共生社会」の構築が求められる

■ Keyword 「社会とつながる日本語教師」「社会をつくる日本語教師」
■ グローバル化する社会の中で、日本語教師は多文化共生社会の構築に貢献する
存在でなければならないのではないか?
考えてください
■ 日本のグローバル化の進展を阻むものは何か?

■ グローバル化の時代に目標とされる多文化共生社会の実現に向けて、日本語教
師が果たすことができる役割とは?

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