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ベトナム国家大学ホーチミン市校

人文社会科学大学
日本学部
o0o

期末の小論文
2022―2023年度

科目: 日本研究

テーマ:
地域研究・地域研究として日本研究。

学生の名前: Phạm Phúc Nghị


学籍番号: 1956191073
担当講師: Huỳnh Trọng Hiền氏

ホーチミン市、11月2022年
目次
はじめに ...........................................................................................3

1 関連概念 .....................................................................................4

1.1 地域研究(Area Studies) .................................................4

1.2 日本における地域研究 .........................................................4

1.3 日本研究 ...............................................................................5

1.4.国際性 .....................................................................................6

1.5.学際性 .....................................................................................7

1.6.まとめ .....................................................................................7

2 研究方法 .....................................................................................8

2.1 地域研究の方法 ....................................................................8

2.2 日本研究の方法 ....................................................................9

3. 海外での日本研究現状の概要と問題点 ................................... 10

3.1.東アジア ............................................................................. 10

3.2.東南 アジア ......................................................................... 13

3.3.欧米 ...................................................................................... 15

3.4.まとめ ................................................................................... 16

1
4. 「日本研究」の必要性 ........................................................... 17

4.1.「日本研究」の必要性 ....................................................... 17

4.2.まとめ ................................................................................... 20

5.海外での日本研究者 ................................................................... 20

5.1.レオナルド・ブリュッセ「Leonard Blussé 」 ................... 20

5.2.Anthony Liman..................................................................... 20

5.3.太田雄三 ............................................................................. 20

6。まとめ ....................................................................................... 21

結論 ................................................................................................ 23

参考文献 ......................................................................................... 24

2
はじめに
戦後、日本政府は政策を変えて、世界の平和を貢献した。日本は毎年発展途上
国に支援して、国同士の関係を強化している。そのため、日本に関心を持つこと
をますます増えて、多くの国は日本の科学技術を学ぶ。現在、日本研究は多くの
国で発達して注目を浴びる。しかし、日本研究は人文科学のため、詳しくその科
学を理解するのが難しい。それで、日本研究に人気があるのに、日本研究者がま
だ多くない。

日本研究を理解するために研究の本質、役割や研究方法などを理解する必要が
ある。そのうえ、日本研究だけでなく、地域研究や日本における地域研究など身
につけなければならないことだ。

日本研究をさらにわかるためにこの小論文を書くことだ。

3
1 関連概念

1.1 地域研究(Area Studies)


地域研究とは主に国家や地域などの歴史、政治、経済、社会制度、文化などの
分野を対象として、その地域の特色を他地域と比較しながら考察するということ
だ。地域研究は 19 世紀に欧米で始められたと言われる。以前、地域の調査研究
として主張していた。第一次世界大戦後、学問の専門化や細分化が進むとともに
社会科学が段々失われてしまった。1930 年代に国際関係論研究が促進されると
ともに、地理学を超えた形での地域研究が発展される。そういう状況を反省して
社会的な色彩を強めるという意思で地域研究が生まれられる。当時、地域研究と
いうのは、一定の地域や国を切り取って、そこの文化や社会を研究対象として全
般的な異文化の理解と個別化でなくて、地域の全体研究を目指す学際的な研究分
野でした。第二次世界大戦の冷戦時代において、地域研究は、戦略を立てるため
にイギリスやアメリカで「実学」に基づいて「敵国」あるいは「発展途上国」研
究分野として進められいた。第二次世界大戦後、地域研究として日本、韓国、中
国などアジアを含む世界に広がった。

1.2 日本における地域研究
日本で初めて地域研究を教育組織に取り入れたのは、1951 年に東京大学の教
養学部だ。初めはアメリカ、イギリス、フランス、ドイツの 4 地域から研究し
て、その後ロシア・東欧、日本を含むアジア、ラテン・アメリカに拡大した。
1983 年に、大学院の総合文化研究科に地域文化研究専攻が設置された。設置さ
れたのは「地域研究」じゃなくて「地域文化研究」っていう名前が用いられまし
た。「地域文化研究」は学問の総合化を強調する意味だと言われている。

4
アメリカの第二次世界大戦後の地域研究と違って、教養学部の地域研究、つま
り日本における地域研究はこうした三つの特徴をもっている。まずは、「敵国」
研究として始められない。その時期、冷戦を背景にアメリカは旧ソ連と共産国を
対抗できるために、その国として地域研究を始める。一方、日本における研究は
基本的に「実学」としての政策科学ではなく、人文科学の色彩の強い「虚学」の
文化研究として発展した。ここでは、文教養学部の地域研究は人文科学の色彩の
強い「虚学」の文化研究として発展した。

また、日本における地域研究は全体性、学際性、現代性を重視するという主張
を研究した。これは既存の地域研究とは異なるので、日本における地域研究の大
きな特徴と言える。

最後の特徴は世界全体との関連でそれぞれの地域を明らかにする志向性が強い
ことです。つまり、自然地理学的な視点から地域を不変的なものと考えるのでな
く、地域文化研究は歴史的な視点と新たな課題の視点から可変的な地域を研究し
ている。

1.3 日本研究
鈴木一郎の研究によると、ある地域を理解して広く研究するために、その地域
を全体的に理解ことと他の地域と比較することが大切だと言う。ジャパノロジー
のように言語と文学だけに注目する限り、それぞれの立場から日本もアプローチ
できないし、全体的な日本研究は達しないし、他の地域との比較も不可能だ。そ
のためには世界で展開される日本学の研究交流が必要だ。

5
Phan Hải Linh の研究によると、「ジャパノロジー」という言葉は欧米からの
アプローチで言語、文学、歴史を中心に日本を研究することだ。しかし、現代の
日本研究はかつての言語・文学中心の「ジャパノロジー」ではなくなっている。

EASJ 第 14 回大会のプログラムを見ると、日本の言語、文学、歴史、経済、経
営、政治、外交、社会、教育、法律の 10 部門の研究結果が報告された。その結
果を見ると、地域研究としての日本研究は様々なアプローチがある。学際性、国
際性、比較性を伴う「日本研究」は、「日本を通して世界を知る」っていう目的
を目指してる。

1.4.国際性
2000 年に入って新たな段階になる。世界は問題を解決するように共有して協
力する。そのため、「国際性」という文字が出てくる。国際性とは、自らの地域
や国だけを考えたり、行動したりするのではなく、違う価値観を持つ地域や国の
社会や文化に対する深い理解を持って、考えて行動すること。国際性の基本は外

6
国語の能力や学芸を理解することではなく、他の地域や国からの人の立場を思い
やり、優しさやお互いが人類の仲間であるという自覚だ。

しかし、現在の世界は人種差別や戦争など国際性を弱める問題に直面してい
る。日本の場合は外国人の差別という問題と言われる。国際化のため、多くの外
国人は日本で生活している。しかし、言語、文化や習慣などの違いので、日本人
は外国人に対して偏見したり差別したりする場合もある。

1.5.学際性
学祭性とは二つ以上の学問分野を統合して学問横断的に進めて行くということ
だ。「学際研究入門―超情報化時代のキーワード」の赤司 秀明によると、4 つ
に分類できる。

① Trans-disciplinary: 既存の学問体系の枠組みが崩れ、新しい学問体系が生
じる

② Cross-disciplinary:複数の学問体系に及ぶ新しい専門分野が生じる

③ Inter-disciplinary:複数の学問体系の共同作業により、新たな知を共有する

④ Multi-disciplinary:複数の学問体系が共同で研究を行う

1.6.まとめ
要するに、地域研究は、地域や国社の会学、政治学、言語学などを研究する。
他の地域の立場からアプローチしてその地域の構造・特色をはっきりにしようと
する目的を目指すと言われる。

7
1951 年に日本における地域研究は東大の教養学部に始められて「地域文化研
究」と呼ばれます。欧米の地域研究と違って 3 つの特徴を持ってます。

①社会科学の代わりに、地域文化研究は人文科学的な色彩を強めること。

②全体性、学際性、現代性を重用すること。

③地域を世界全体との関連に置いて研究を行うこと。

日本研究は言語、文学、歴史を中心に研究してます。日本研究は多様な部門を
研究して他の地域と比較している。そのうえ、日本学研究が世界で展開されるこ
とを目的にして研究交流が必要だ。

2 研究方法

2.1 地域研究の方法
「地域」を成り立たせている要因については一般的に考えられる同質性による
要因が生じると言われる。例えば、イギリスやフランスなどの国民国家の規模、
英語やフランスなどの言語と宗教だ。しかし、同質性だけではなく、異質性が強
くても、相互の依存関係が強ければ「地域」としてのまとまりをつくる場合もあ
るのだ。例えば、東欧という地域は言語、宗教、民族が多様だ。東欧が「地域」
として成立するのは西欧と接続する。「地域」を成り立たせている要因は言語、
宗教、民族の同質性だけでなく、、異質性が強くても、相互の依存関係が強けれ
ば「地域」をつくる場合もあるのです。つまり、「地域」は同質性と異質性の上
に成立するそうだ。

地域研究の方法論については 3 点がある。

8
地域研究は学際的で、複合的な研究分野なので、ある地域の問題について一定
の分野を研究する際に、他の分野に視野を広げて考察する姿勢が欠かせない。地
域研究に際して、外国語のみで行うと、全体的に視野がない。「地域」を自然地
理的な区分による不変のものとして扱うことができるという問題だ。ある地域や
国家の社会がもつ価値体系は歴史的に変化するものなのだ。一般的には、地域の
現状を研究する上で、歴史的な理解は不可欠のものなのだ。また、研究対象とす
る地域を国際環境の影響を考慮することなく扱うことができるのかという問題で
す。地域を国際環境の影響を考慮することなく扱うことができる。どのような
「地域」を対象とするにせよ、いかなる時代でも近隣諸国や国際環境の影響のお
よばない状況は考えられない。ある「地域」を研究するには、他の地域との比較
や関係が重要な方法だ。

2.2 日本研究の方法
地域研究として日本研究も、地域研究の一般的な要因に従って行われている。そ
の中で、次の要因を強調する。

1.日本語を詳しく理解する

2.地域での現地体験と現地語を駆使する

3.ケーススタディ方法

4.学際的な研究方法

5.比較研究方法

地域研究として日本研究は 2 つの方法で行われている。

9
地域を区分することからテーマの設定:研究対象とする地域(例えば、古都京
都、兵庫県…)を決め、それをもとに具体的なテーマを決める。

テーマを設定することから地域の区分:この方法では、研究課題を特定し、典
型的なケースとして研究対象とする地域を選択する。

3. 海外での日本研究現状の概要と問題点

3.1.東アジア
日本は中国や韓国などの同様に東アジアに位置する国家だ。それで、中国や韓
国などでの日本研究は多少盛んだ。韓国と中国の東アジア国では毎年、大勢の人
が日本に留学すると言われる。日本学生支援機構「Jasso」の統計表によると、
2018 年に日本で中国からの留学生数は 114950 ほど人「1位」があり、韓国から
の留学生数は 17012 ほど人「3 位」があるそうだ。一方、国内で日本教育センタ
ーと大学の日本学科が開設され、日本研究者も増えてきた。
韓国では 教育科学技術部の教育統計によると、1990 年に人文学部がある大学は
107 校のうちに、日本語・日本文学科は 44 校だけであった。しかし、2010 年
に 105 校と増えていた。

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表 1:人文系の日本学科の数

中国では表 1 によると、2011 年、全国の大学 1,108 校のうち、日本語専門課


程がある 大学は 466 校に達し、外国語専門課程では第 2 位だ。

表 2:外国語専門課程を有する大学の外国語別順位。

さらに表3では全国のすべての専門課程の中で、日本語専門課程は第 12 位で
あった。日本語専門課程がある大学は 466 校に達する。

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表 3:大学の全専門課程における科目別順位。

この地域では研究場所について 3 種の方式があると言われる。第一に、大学
の研究機関である。例えば、韓国外国語大学の国際地域研究センター日本研究
所。 第二に、「独立の研究センター」である。国内で一定の影響を持つ機関
もある、活動が少ない。第三に、国家の研究専門学会である。例えば、中華日本
学会「中国」日本韓国研究会「韓国」。すべての方式は、 日本研究と日本研究
者の国際的な交流の発展に寄与することです。
しかし、最近日本研究の傾向が減っているそうだ。ミつの要因がある。まず、
日本経済は後退している。2000 年代から世界金融危機 「2007 年-2010 年」とコ
ロナウイルス「2020 年―2022 年」の影響による、日本の経済はマイナス成長と
なり、2020 年度の国内総生産「GDP」は実質の伸び率がマイナス 4.6%となった
1
。多くの会社が倒産されて、失業率が増加傾向があるそうだ。したがって、日
本研究に関心を持つ人は減少になる。そして、日本経済の衰退による予算が困難
にあって、日本研究は脅かされている。最後、日本と中国や日本と韓国などの領
土問題のため、中国と韓国での反日運動がますます多くなる。ピュー研究所の日

1
Kinh tế Nhật Bản rơi vào tình trạng suy thoái
https://tuoitre.vn/kinh-te-nhat-ban-roi-vao-tinh-trang-suy-thoai-20200804145053234.html 2022 年 11 月 8 日
閲覧

12
本に対する印象という調査によると、2013 年に中国を対象に 4%の参加者は日本
に好印象を持ち、90%までの参加者は日本に反感を買う。韓国人にとっては日
本を嫌う 77%の意見だ2。

3.2.東南 アジア
80 年代から日本は東南アジアを中心とする。インドネシア、フィリピンとい
った東南アジア国に経済援助してきた。日本企業もその市場に進出していた。そ
の時代に日本と東南アジアの関係は良くなるそうだ。それで、日本研究は注目を
浴びる。日本研究者も増えてきた。東南アジアの留学生数の推移という表を見る
と、東南アジアの留学生数は毎年に増えてきた。2002 年に留学生数はのべ 7187
人だったのが 2017 年に 81961 人が増えて 12 倍近くになっている。東南アジアの
留学生の中で、2017 年にベトナム留学生は最も多く、61671 人で、75.2%を占め
る。

表1:東南アジアの留学生数の推移

2
Japanese Public’s Mood Rebounding, Abe Highly Popular
https://web.archive.org/web/20210512114832/https://www.pewresearch.org/global/2013/07/11/japanese-
publics-mood-rebounding-abe-strongly-popular/ 2022 年 11 月 8 日閲覧

13
現在、東南アジアには日本語専攻が開設されている。2011 年調査によると、
タイ、インドネシアとマレーシアという三つ東南アジア国では日本教育機関数は
のべ 2489 機関「タイ:377、インドネシア:1988、マレーシア:124」があり、日
本語専攻のある大学は 53 大学だ。

表 2:タイ、インドネシア、マレーシアの日本語教育慨況比較「2011 年調査時」

しかし、東南アジアでの日本研究には問題点がある。一つ目は、研究者を目指
す人の不足.日本語を勉強する人は多いが、日本の会社で働くことを目的とする
人が少ない。例えば、タイでは 2007 ―2010 年度の卒業生約 100 名を対象に Dr.
Kanokwan Laohaburanakit KATAGIRI の調査結果によると、95.2%の参加者は日
系企業の就職を希望する。大学院に進学する人はただ 3.4%を占めることだ。

表 3:本学卒業生の就職先「割合」

14
二つ目は、図書館などの研究施設の未整備。インドネシアにおける日本研究と
日本語教育が直面している大きな問題は図書資料の不足であると考えられるので
ある。それで,それぞれの研究機関が持っている貴重なデータベースなどを有償
あるいは無償でネットワーク上に公開し,データのネットワークを作る。

また、「日本研究センター」といったような名称を持つ日本研究の専門研究機
関はまだ設立されていない。タイでは日本語専攻のある大学 41 機関のうちに、
日本研究に関する大学院を有する大 Chulalongkorn 大学と Thammasat 大学の 2
校だけである 。ただし、修士課程のみであり、博士後期課程を有する大学は存
在しない。タイの現状の同様にベトナムでは現在日本研究に関する大学院はほと
んどない。

3.3.欧米
第二次大戦後、日本研究は伝統的な美術や文学が中心だったが、70 年代以
降、 日本 の経済成長への関心から経 済、経済や社会科学など分野での日本研
究も始 まった。2000 年代から、日本全体に関心を持つ人が増える一方だ。2015
年の国際日本文化研究センターによると、イギリスの大学の日本研究者は 198 人
であり 、フランスが 269 人、ドイツ 201 人、ロシア 100 人、などとなってい
る。そして、アメリカにおける 2012 年の日本研究者は 1,434 人である。この地
域では研究場所については欧米諸国では、日本研究の方式は研究センターや大学
の研究センターに行われている。研究動向としては伝統的な日本研究に加えて、
社会科学分野での多元的な現代日本研究が多くなった。
現在、欧米では日本研究と日本教育が盛んだが、予算困難のため、日本語・日
本文化教育の規模が大幅に縮小され、日本研究も脅かされていること。スウェー
デンの大学では研究テーマの選択が助成金取得の可能性を左右するため、文学研
究などのテーマでは資金獲得が非常に困難になっている。
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そして、日本研究者大学生が減るきらいがある。この表によると、アメリカで
日本研究を行う博士課程の学生数も 1995 年に比べると、2012 年に減るそうだ。
668 人から 554 人が減りました。

アメリカにおける日本研究を行う博士課程の学生数(1989 年-2012 年)

3.4.まとめ
日本と世界の関係はその3つ地域に目立って現れる。そのため、そこではたく
さんの人は日本のことに関心を持ち、日本研究も注目を浴びる。

しかし、問題点がある。地域によってはさまざまな問題が生じる。一般的に 2
つ原因がある。まず、資金が困難している。ヨーテボリ大学のトゥンマン武井典
子氏によると、研究テーマの選択が助成金取得の可能性を左右するため、資金獲
得が非常に困難になっている。

次、研究貢献が足りない。インドネシアの研究者の Bambang WIBAWARTA による


と、インドネシアでは日本語や日本研究などする人が多いが、研究貢献が少な

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い。その問題を解決するために、大学や図書館など施設は貢献を共有するように
ネットワークを作っている。

4. 「日本研究」の必要性

4.1.「日本研究」の必要性
日本研究を通じて人文科学の意義を存在していると言われる。

現在は予讃困難のため、全国 86 の国立大学は既存の学部を見直し、無実践的
な学部、とくに人文社会科学系学部を廃止するきらいがある。しかし、人文科学
の必要度を測ることは賢明な方針とは言えないだろう。人文科学は、人間の言語
と思想を批判的に分析し、人間社会を成熟させる役割を果たす。昔から、科学技
術の発展とともに、芸術や音楽などの分野は人文科学に属する分部だ。作曲家、
画家などは個性と才能によって優れた作品を創り出して誰でも自由を享受する。
つまり、人文科学は人間の精神生活に重要に役割を果たすと思う。そのため、人
文科学の発展こそは社会の発展に寄与する。

日本研究は人文科学の部分だ。それで、日本研究は重要に役割を果たす。日本
研究を通して人文科学の必要性を考える。環境に関する問題を解決するため、日
本と中国や韓国などの東アジア国の関係の中で緊張を緩和させるため、海外で形
成された美意識の源流を探るためには、日本研究を理解しなければならない。学
際性、国際性、比較性を伴う日本研究は、「日本を通して世界を知る」という目
的を通して人文科学研究としての日本研究をさらに理解できる。

現在、日本だけでなく、海外でも人文科学は危機に直面している。英語圏大学
ではが人文科学の教育と研究は低迷期に陥っている。そのため、ニュージーラン

17
ド・オタゴ大学歴史学科の将基面貴巳氏原稿では自らの西洋政治思想史と日本政
治思想史の比較研究によって、問題を解決するために手がかりを与える。

そのうえ、将基面氏は、中世神学者ウィリアム・オッカムの観点と、20 世紀
日本の経済学者でキリスト教思想家矢内原忠雄の観点を比較する。彼によると、
現在人文科学が経済的な価値によって脅かされているから、研究者は研究の目的
と社会的な効果に関する明確な意識を持つ。それは大切だ。

そして、戦後、日本は敗戦国だから、多くの人は死なれ、多くの地方は爆弾
で破壊された。それで、その時期の日本文学では日本人の被害を描写する作品が
多いだが、加害という事実に見落としていた。その時期には被害者意識と加害者
意識を同時に描写する作品は少ない。それで、竹内栄美子氏の論文では被害者と
加害者意識を同時に描写する作者である善衛堀田の作品を基に事実を描写する。
論文を通じて、竹内栄美子氏は戦争体験を客観的に調べる、そして、人間の意識
改革における人文科学の重要性を際立たせると述べる。

日本研究は日本にとどまらず、東アジアという地域を貢献する。北京中医薬大
学の梁嶸氏は日本研の研究方法で中国医学史の研究を推進してきた。そのうえ、
医学だけではなくて、日本経済も国際平和を貢献する。中国社会科学歴史研究院
の王鍵氏によると、1980 年から中国大陸で日本と台湾「中華人民」の関係に関
する研究して分析してきた。その研究は学術的に貴重であるばかりでなく、台
湾・日本・中国の相互関係の平和な的発展に寄与できるものでもある。

また、19 世紀に明治維新を行い、日本の地位が高まった。その時代に日本は
海外からたくさんの文献を購入して日本語に翻訳してきた。そして、日本文学も
盛んだったと言われる。その文献は中国や朝鮮などのアジア国の重要な文献にな
った。浙江工商大学の陳紅氏によると、有名な作者である魯迅の中国語訳した外
国文学 216 篇のうち、約 80%が日本文学と日本語訳ヨーロッパ文学であった。つ

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まり、日本文学はその時期に東アジア国で大切な役割を果たすと言われる。その
うえ、日本文学は世界中の人々の考え方に大きな影響を与えている。清華大学の
王成氏は、中国において松本清張の推理小説およびその映画化が絶大な人気があ
ると述べた。作品を通じて、中国人に人間性の矛盾を反省させていることを指摘
する。

経済分野ではブルガリア科学アカデミーの Maya Keliyan 氏は、日本の消費形


態は世界に先駆けていると信じる。そのため、氏は氏日本とブルガリアにおける
社会の近代化、中産階級の特徴、農村地域の発展、消費形態の変化、国際化など
の比較研究を行っている。日本社会をよく理解すれば、ブルガリアを含む国際社
会のこれからの見通しを把握することができると見る。また、世界中の国々の経
済の傾向を予断することができる。

最後、多くの研究では、日本の文化の中は「国際性」を持っている。京都大
学研究員 Emilia Chalandon 氏の報告では、日本の「わび」、「さび」という日
本文化が欧米の政治・経済・文化の発展と密接な関係を持ち、「国際的」だと述
べる。それで、「日本研究」には国際的な視野がなければならないことを示唆す
る。そのうえ、16 世紀の日本の茶道における韓国陶磁の役割の大きさを指摘し
た。つまり、日本の文化はいろいろな国とつながり、日本研究を通じて、世界の
ことをもっと研究できる。特に、日本研究は東アジアへの貢献と密接に関係して
いる。日本は世界中の人々の思想や国々の文化に深く浸透してきたので、日本研
究をすることは、文化の発展や人間の意識改革にとって、非常に重要だ。

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4.2.まとめ
日本研究は人文科学研究に大切な役割を果たす。日本研究を通して人文科学の
必要性を考え、日本研究を通じて人文科学の意義を存在している。政治、文化、
文学といった日本の全体をわかるために日本研究を行うことは必要がある。日本
にとどまらず、日本研究は海外に貢献する。つまり、日本を通して世界を知ると
いうことだ。

5.海外での日本研究者

5.1.レオナルド・ブリュッセ「Leonard Blussé 」
レオナルド・ブリュッセ氏はオランダ人の日本研究者である。彼はライデン大
学の歴史学部の名誉教授であり、日蘭関係を専門として多くの業績を残してい
た。レオナルド・ブリュッセ氏は Visible Cities(2008 年)、The Deshima Diaries
(1640-1800) 1-13 vols(1986 年-2010 年)といった色々な文章を作成した彼は
2019 年に福岡アジア文化賞の第 30 回学術研究賞を受賞した。

5.2.Anthony Liman
チェコ出身の Anthony Liman 氏はトロント大学「カナダ」の名誉教授であ
る。氏は 日本文化と文学を研究し、「万葉集」のチェコ語訳を完成して、2008
年に刊行している。

5.3.太田雄三
日本人の太田雄三氏はカナダのマギル大学の教授である。彼は日本の思想文化
史、対外交流史の研究に貢献してきた研究者である。太田雄三氏海外での日本研

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究を貢献するたくさんの著書がある。「内村鑑三 その世界主義と日本主義をめ
ぐって」1977 年出版や「喪失からの出発-神谷美恵子のこと」2001 年出版など
の著書が典型的な彼の観点に現れる。

6。まとめ
日本を研究するために、地域研究、学際性、国際性、比較性といった関連概念
を理解することが必要だ。研究者の視点や研究条件によっては色々な研究方法が
ある。地域研究の方法に対して 3 点を考える。まず、ある地域を研究し始める時
に歴史、その地域の文化や文学などを抜本的に見る必要がある。次、地域を研究
する際に「地域」を自然地理的に区分できない。最後、その地域を国際環境の影
響を考慮する必要がある。

日本研究に対しては地域研究の一般的な要因に従って行われている。5 つ要因
ある。

1.日本語を詳しく理解する

2.地域での現地体験と現地語を駆使する

3.ケーススタディ方法

4.学際的な研究方法

5.比較研究方法

地域研究として日本研究は次 2 つの方法がある。地域を区分することからテ
ーマの設定。それから、テーマを設定することから地域の区分することだ。

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海外での日本研究状況は盛んだが、深刻な問題に直面していると思う。地域に
よってはさまざまな問題が生じる。一般的に 2 つ原因がある。まず、資金が困難
している。次、研究貢献が足りない。

問題点を克服すれば日本研究の展望については未来発展になるそうだ。日本研
究をさらに発展させるには、国際性や学際的など関連知識を応用する必要があ
る。そのうえ、大学の日本語専門課程を投資する必要があり、日本研究の人材育
成を強化する。

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結論
以上のことから、日本を研究するために、地域研究、国際性といった関連概念を
理解する必要がある。そのうえ、研究に対して適切な方法を見つけるのが大事だ
と思う。現在、日本研究は多少の問題があるのに、皆は協力して問題を解決すれ
ば、未来日本研究の展望が大きくなると思う。

23
参考文献
1. GUO Nanyan 2016 『「日本研究」の必要性とは?』 世界の日本研究

https://nichibun.repo.nii.ac.jp/?action=pages_view_main&active_action=repository_view
_main_item_detail&item_id=6364&item_no=1&page_id=41&block_id=63

2. Bambang WIBAWARTA 『日本研究の展望─インドネシアをめぐって


─』 立命館大学。

https://www.ritsumei.ac.jp/acd/re/k-rsc/lcs/kiyou/pdf_21-3/RitsIILCS_21.3pp109-
115WIBAWARTA.pdf

3. 岩井 茂樹 2013 『タイにおける日本研究の現状と課題』 世界の日本


研究。

https://nichibun.repo.nii.ac.jp/?action=pages_view_main&active_action=re
pository_view_main_item_detail&item_id=3662&item_no=1&page_id=41&block_i
d=63

4. 柴 宜弘 2016 『地域研究としての日本研究』 城西国際大学。

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