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イデオロギー

Francesc Andreu Vaquer ー フランセスク・アンドレウ・バケル


227CF06C

言語コミュニケーション論演習
翻訳とイデオロギーの関係

この項目にイデオロギーの意味

「ある社会で前提として信じられている
ものや価値体系」

だから、政治的イデオロギーと宗教的イ
デオロギーだけでなく、白人男性優位ま
で翻訳とイデオロギーの関係の問題とさ
れる。
イデオロギーという語の起源

「イデオロギー」という語は、 1796 年にド・トラシーが 新合理


主義の「観念学」を指すのに用いたのが最初であり、フランス
語 Idéologie に由来する。

19 世紀以降は、ネガティブなマルクス
主義的意味が加わった。

現代的な用法では、ネガティブな意味ばかりでなく中立的な現象学的
意味も含む。
本当に中立的な立場があるか

Woolard は「本当に中立的な立場であれば、文化や世界観、メンタリティといっ
た別のラベルを選んで使用することが多い」という。

それに、イデオロギーの用語は他の学問分野から見られることもあるし、批判的
談話分析や社会学から学際性を援用したものもある。

定義とカテゴリー以外に、他の問題もある。例えば、何かが「文化」ではなく
「イデオロギー」とされるのはどういう場合であろうか。
「節度」、あるいは「好み」とイデオロギーの違いは

「アンネの日記」の出版社が、性をほのめ
かす記述を取り除いた。少女はイデオロギ
ー的是認されたイメージか単に節度の問題
だけだったのか。

グツコーがビューヒナーの「ダントンの
死」を舞台化するとき、中上流階級の読者
の好みに合わせるため、箇所を削除した。
それはイデオロギーから来るものか、或い
は好みの問題のか。
イデオロギー的介入の本質

翻訳のプロセスにおける
● 翻訳者の選択だけではなく
● 関与者 (例えば、どの作品を翻訳するかを決定する人)

ST、TTとパラテクスト的枠組みを分析したら、イデオロギー的介入を明らか
にすることができるけど、読者はTTだけ読んで、翻訳されたものであるという
ことにあまり気づかないで、影響を受けることになる。
翻訳するときの取った立場

Penrod は「翻訳するときいつも他の文化と言語に対して『立場をとる』ことがあ
って、自分の撮った立場がどういうものかによく注意を洗っておくべきだ」

それから、権力関係という角度から同化と異化のストラテジーを解釈した。

また、 Venuti は透明な翻訳ストラテジーを批判した。 Venuti によって、翻訳のも


のは翻訳を見えるべきだ。
宗教的イデオロギーによる恐ろしい事件

聖書を訳したイギリスのティンダルとフランスのドレは火刑
に処されたという。

自分の例 : 2019 年 8 月に

カメルーン聖書翻訳者が
自宅で殺害された。
宗教的イデオロギーによる恐ろしい事件

また、 20 世紀にはラシュディの
「悪魔の詩」の日本語翻訳者(五
十嵐 一)が暗殺された。

そのあとほかの出版社は翻訳の出
版を拒否した。

今までも、インド等で発行禁
止。
組織的な政策が関与しているイデオロギー的操作

イデオロギーというものは、出版プロセスをコントロールする際の方針選択にも
現れる。

明らかな例は、 1933 年から 1945 年までのドイツでのナチスの制度が多くのスカ


ンジナビアやオランダの作品を翻訳してたのことである。そうすると、ドイツ民
族と血族関係にあることを広めていく。
イデオロギーに対して他の態度

Venuti は「マイノリティ」という作品を翻
訳した時、英語の世界的な覇権を抵抗す
るため、流暢でないスタイルで翻訳し
た。

また、カナダのフェミニストの翻訳者は
意識的に言語規範を操作して、女性による
経験を強調している。

他の翻訳家と翻訳研究者は意識的にポス
トコロニアル、ポスト構造主義からジェ
ンダーに至る立場をとる。
ディスカッションポイント

1.「アンネの日記」とか「ダントンの死」のような話で、イデオロギーと関係
がある状況か、好みとか節度から正当化することか、どう思いますか

2.聖書翻訳家と「悪魔の詩」の翻訳家の例を見てから、現在でも、翻訳は危険な
仕事だと思いますか

3.マイノリティーの作家の本を翻訳するのであれば、翻訳者はそのマイノリテ
ィーの人であるべきではないか

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