Isuzu Isa-M-010-2013

社外公開
本規格は，社外に
公開されています。
いすゞ共通規格(ISA) ISA-M-010A
主管: 車両審査実験部
鋼製ナットの機械的性質材料開発第一課
制定: 2 0 0 7 年 1 1 月 2 9 日
Mechanical properties of steel nuts 改正: 2 0 1 3 年 4 月 1 日
1. 制定の目的
この規格は，鋼製ナットの機械的性質について定め，標準部品規格，図面及び製品仕様書等に指示する
機械的性質の統一とその表示方法の便を図る目的で制定する。
注記1 この規格は，標準部品規格及び図面で使用している各種のナットの機械的性質を，JIS B 1052
（締結用部品の機械的性質：保証荷重値規定ナット）及びJIS B 1056（プリベリングトルク
形鋼製ナット－機械的性質及び性能）の試験方法によって規定したものである。ただし，こ
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の規格に規定する強度区分の記号体系及び保証荷重応力の規定値は，六角ナットの形状毎
に規定値をもつJIS B 1052本体とは異なるので注意が必要である。
注記2 この規格は，「ISA-M-004Y ねじ部品の機械的性質」のPart2として規定されてきたものを，
単独規格として独立させたものである。
2. 適用範囲
この規格は鋼製のナットで，表1の適用条件に該当するものの機械的性質について規定する。なお，ス
テンレス鋼製ナットの機械的性質については，ISA-M-008Yに規定する。
表1 適用条件
適用項目適用条件
フランジ付き六角ナット，つば付き六角ナット，六角ナット，溝付き六角ナ
ナットの種類 a ）ット，プリベリングトルク形戻り止めナット b)，座金組込み六角ナット，溶
接ナット，四角ナット，袋ナットで機械的性質が要求されるナット。
ねじの呼び径とピッチの組合せはJIS B0205-2による。ねじの公差域クラスは
ねじの形式
JIS B 0209-1の６Ｈのもの。（ただし，プリベリングトルク b）発生部を除く）
ねじの呼びの範囲ねじの呼び径が3mm～39mmのもの。
材料炭素鋼及び合金鋼のもの。
注記この規格は，300°C以上（快削鋼の場合は250°C以上）の耐熱性及び－50°C以下の耐寒性の要
求に対しては適用されない。
注 a）アイナットの機械的性質はJIS B 1169に，ちょうナットの保証トルクはJIS B 1185による。
b）
おねじ部品に軸力を発生させることなく，ナットをねじ込み又はねじ戻すために必要なトル
クをプリベリングトルクという。固有のプリベリングトルク発生部の効果によって，はまり
合っているおねじ上を自由に回転せず，締付け軸力又は圧縮力に依存しない回転抵抗を備え
たナットをプリベリングトルク形戻り止めナットという。
3. 強度区分
鋼製ナットの強度区分は，表2及び表3に示す9種類とし，次のように表示する。
８Ｎ数字は，そのナットに組み合わせて使用することができるボルトの最高の強度区分の呼び
引張強さを表す数字の1/100の値によって示す。英字は，表4によりナットの高さを表す。
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表2 締付け用ナットの強度区分
ナットの高さ強度区分
並高さナット５Ｎ６Ｎ８Ｎ９Ｎ 10Ｎ 11Ｎ
高ナット－－－－－ 11Ｈ
（参考）
各ナットに組合せ可能な ≦5.8 ≦6.8 ≦8.8 ≦9.8 ≦10.9 ≦11.9
おねじの強度区分 a) b)
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注記1 この規格には多くの強度区分を規定しているが，各種ナットへの適用は，この規格を引用
する部品規格，図面又は製品仕様書の指示による。
注記2 図面による部品の場合は，類似する規格部品が適用している強度区分を用いるか，保証荷
重応力値又は保証荷重値を指示する。
ａ）
注一般に，高い強度区分のナットは，それより低い強度区分のナットの代わりに使用する
ことができる
ｂ）
塑性域締付けをする部位では，ボルトの強度区分よりも１段階高い強度区分のナットを
用いなければならない。
表3 低ナットの強度区分
ナットの高さ強度区分
低ナット４Ｌ６Ｌ
注記1 低ナットの場合は，組み合わせるおねじの強度区分により，表5に規定する保証荷重応力
より低い値で，おねじ山がせん断破壊する場合がある。
注記2 ナットへの適用は，この規格を引用する部品規格，図面又は製品仕様書の指示による。
注記3 図面による部品の場合は，類似する規格部品が適用している強度区分を用いるか，保証
荷重応力値又は保証荷重値を指示する。
表4 ナット高さの形状記号
ナット高さ記号定義
たかなみたか
高ナットＨ呼び高さが並高さナットを超えるナット
なみたか
並高さナットＮ各ISD規格に定める標準的な呼び高さのナット
ひくなみたか
低ナットＬ呼び高さが並高さナット未満のナット
4. 機械的性質
ナット機械的性質は，6.の試験を行ったとき表5に適合しなければならない。
表5 機械的性質
強度区分８Ｎ
５Ｎ９Ｎ 10Ｎa)
６Ｎ 11Ｎ
ｄ≦16 ｄ＞16
４Ｌ－６Ｌ－－－－ 11Ｈ
520 600 800 830 900 1040 1100
保証荷重応力 MPa
460 － 660 －－－－ 1150
硬さＨＶ 302 302 302 302 353 353 353 353
（最大） HRC 30 30 30 30 36 36 36 36
表面の状態表面欠陥は，6.4を満足すること
注a）フランジ付き六角ナット１０Nの硬さ最大値は，ISD-C10-502Yの規定による。
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5. 材料
ナットの材料は，表6の化学成分に適合する鋼とし，必要に応じて焼入れ焼戻しを施すものとする。
ただし，溶接ナットの炭素含有量（Ｃ%）は， 0.28%以下とする。
表6 材料の化学成分
化学成分％
Ｃ強度区分
ＭｎＰＳ
最大最小最大最大
Ⅰ a) ４Ｌ，５Ｎ，６Ｎ，６Ｌ 0.50 － 0.110 0.150
b)
Ⅱ ８Ｎ，９Ｎ， 0.58 0.25 0.060 0.150
Ⅲ b) １０Ｎ，１１Ｎ，１１Ｈ 0.58 0.30 0.048 0.058
a)
注これらの強度区分に対しては,快削鋼を用いてもよい。
ただし，硫黄（Ｓ），りん（Ｐ）及び鉛（Ｐｂ）の最大含有量は次による。
Ｓ：0.34％，Ｐ：0.12％，Ｐｂ：0.35％
b)
ナットの機械的性質を向上させるために，必要に応じて他の元素を加えてもよい。
6. 試験
6.1 試験の種類
ナットの機械的性質を調べる試験の種類は，表7による。
表7 試験の種類
試験する
試験の種類規定項目備考
機械的性質
6.2.1
保証荷重試験保証荷重応力
6.2.2 プリベリングトルク形戻り止めナットに適用
硬さ試験硬さ 6.3
表面欠陥試験表面欠陥 6.4
6.2 保証荷重試験
保証荷重試験は，組合せ可能なおねじの最も高い強度区分における最小引張荷重（ナットの保証荷重
ともいう）を供試ナットに負荷しても，ナットが損傷しないことを確認するために行う。
6.2.1 試験方法
図1から図3のように試験用マンドレル1), 2)を供試ナットにはめあわせ，軸方向に引張り又は圧縮の保
証荷重値3)を15秒間負荷する。そのとき，ナットのねじ山がせん断破壊したり，ナットが破断するこ
となく，この荷重に耐えなければならない。さらに，その荷重を取り除いた後，ナットが指の力でマ
ンドレルから取り外せなくてはならない。この場合，ナットの戻し始めの約半回転は，手回しレンチ
を用いてもよいが，その後は指でねじ戻すことができなければならない。
なお，試験結果に疑義が生じた場合は，軸方向の引張荷重による試験にて判定する。座面が特殊な溶接ナ
ットなどの場合は，図3のようにして試験する。
注1) 試験用マンドレルは，硬さ45HRC以上とし，JIS B 0209-3のねじの公差域クラス5h6gとす
る。ただし，ねじ外径の最大許容寸法は最小許容寸法に6gの外径公差の1/4を加えた値と
する。
試験用マンドレルのねじ精度（外径及び有効径寸法）を附属書Ｂに示す。
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試験中にマンドレルのねじ山が破損した場合は，その試験は無効とし, 別の試験用マンド
レルと別の供試品とによって再試験をする。
2)
保証荷重試験に合格する場合は，試験用マンドレルの代わりに製品ボルトを用いてもよい
が疑義が生じた場合は試験用マンドレルを用いた試験にて判定する。
3)
ナットの保証荷重は，表5の保証荷重応力に供試するおねじ部の有効断面積（Ａｓ；次式参
照）を乗じて算出する。附属書Aの付表1に保証荷重値を示す。
π ｄ２＋ｄ３２
Ａｓ＝
４ ( ２ ) ここに，Ａｓ：ねじ部の有効断面積（mm2）
ｄ２：有効径の基準寸法（mm）
ｄ３：谷の径の基準寸法からとがり山の高さＨの1/6を
減じた値（Ｈ＝0.866025Ｐ）（mm）
d 荷重
供試ナット
硬さ45HRC以上マンドレル
d
硬さ45HRC以上
ｔ≧d
供試ナット
a)
φD
ｔ≧d
マンドレル
a)
φD
荷重
φD〔dにJIS　B0401（寸法公差及びはめあいの
注a）方式）のD11の許容差を与えた寸法とする。〕
（附属書Ｂ参照）
図1 軸方向引張りによる試験図2 軸方向圧縮による試験
供試ナット供試ナット
マンドレルマンドレル
荷重荷重
(a) 六角及び四角溶接ﾅｯﾄの場合 (b) Ｔ形溶接ナットの場合

図3 溶接ナットのセット方法
6.2.2 プリベリングトルク形戻り止めナットの試験方法
このナットは，無負荷時に指の力では回転しないので，保証荷重を取り除いた後に回転するか否かの
判定のために事前に固有のプリベリングトルクを以下のように測定しておく。
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試験用ボルト４)又は試験用マンドレル1)，５)に供試ナットをねじ込む。おねじ先端側の最初の完全ねじ
山がプリベリングトルク発生部を通過した後，ナットが360°回転する間のねじ込み最大プリベリング
トルクを記録し，３つの完全ねじ山がナットから突き出るまで，ねじ込みを続ける。
この状態で，図１から図３のように軸方向に引張り又は圧縮の保証荷重値を１５秒間負荷する。その
とき，ナットのねじ山がせん断破壊したり，ナットが破断することなくこの荷重に耐えなければなら
ない。さらに，その荷重を取り除いた後，ナットを取り外す側に半回転戻した後から完全に取り外す
までの，ねじ戻し中に発生する最大プリベリングトルクは，ねじ込み中に記録された最大プリベリン
グトルクを超えてはならない。なお，試験結果に疑義が生じた場合は，軸方向の引張荷重による試験
にて判定する。
注4) 試験用ボルトは，以下の仕様とし，再使用してはならない。
・ボルトの保証荷重応力（永久伸びを生じない応力の規定値：ISA-M-004Y参照）が，ナ
ットの保証荷重応力以上あること。
・供試ナットの上面よりボルトの完全ねじが３山突き出した時にボルトの頭部側に完全
ねじが２山以上残るねじ部長さを有すること。
・ねじ部は転造によるもの（呼び径24mm以下の場合）で，特性に影響する表面欠陥がな
いこと。
5)
試験結果に疑義が生じた場合には，非金属インサート付きナットは試験用マンドレルを用い，
全金属製ナットは試験用ボルトを用いる。
6.3 硬さ試験
硬さ試験は，JIS Z 2244（ビッカース硬さ試験－試験方法）又はJIS Z 2245（ロックウェル硬さ試験－
試験方法）に規定する試験方法によって行い，通常の検査における硬さ試験は，ナット座面における
120度ずつ離れた３ヶ所の硬さを測定し，その平均値をナットの硬さとする。ナットの硬さは表5を満
足しなければならない。
疑義が生じた場合は，ナットの座面を試験力ＨＶ30のビッカース硬さで測定するか，ナットの軸心を
含む縦断面のねじの谷底にできるだけ近い箇所のビッカース硬さを適切な試験力で測定する。いずれ
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の場合にも，硬さのくぼみと試料の縁からの間隔は，JIS Z 2244の規定を満足しなければならない。
6.4 表面欠陥試験
表面欠陥試験は，JIS B 1042による。
7. 表示
7.1 表示内容
この規格の仕様によって製造し，全ての要求事項を満たすねじの呼び径5mm以上のフランジ付き六角
ナット，六角ナット，溝付き六角ナット，プリベリングトルク形戻り止め六角ナットには，本規定，
又は，図面などの規定により強度区分を表示しなければならない。その他のナットについては，部品
規格，図面又は製品仕様書の規定による。
製造業者識別記号も，技術的に可能な限り，製造工程中に強度区分の表示と同時に表示することを推
奨する。
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7.2 強度区分の表示記号及び位置
ナットに施す強度区分の表示記号は，表8に示す数字記号又は時計式の表示記号とする。ただし，ス
ペースに制約のある場合は表9に示す代用記号６)を用いることもできる。代表記号の大きさは表10に
よる。なお，部品規格又は図面などで規定されている場合は，その規定による。
注6) 受渡し当事者間での協定により，この規定以外の代用記号を用いることも可とする。
表8 数字記号と時計方式による表示記号
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強度区分
５Ｎ６Ｎ８Ｎ
４Ｌ６Ｌ
数字記号５Ｎ６Ｎ８Ｎ
４Ｌ６Ｌ
4時５時 6時 8時
時計方式
による
表示記号
ナットの強度区分
９Ｎ 10Ｎ 11Ｎ
11Ｈ
数字記号９Ｎ 10Ｎ 11Ｎ
11Ｈ
9時 10時 11時
時計方式
による
表示記号
注記1 時計方式による12時位置の基準記号（丸点）は，製造者識別記号を用いてもよい。
注記2 時計方式による表示記号の表示位置は，フランジ付き六角ナット及びつば付き六角ナット
の場合，フランジ上面及びつば上面も可とする。ただし，基準記号は製造者識別記号を
用いること。
注記3 本規定の時計方式による位置記号は，JIS規格の時計方式の線と異なり，丸点である。
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表9 代用記号による表示
ナットの種類強度区分代用記号と表示位置

８Ｎ無印
フランジ付き六角ナット
（プリベリングトルク形含１０Ｎ
む）
フランジ上面又はナット頂面
６Ｎ無印
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六角ナット（並高さ）
（プリベリングトルク形，９Ｎ
溝付きを含む）
ナット座面
４Ｌ無印
六角ナット（低）
６Ｌ
ナット座面
六角ナット（高）１１Ｈ無印
その他のナット部品規格，図面又は製品仕様書による
7.3 代用記号の大きさ
代用記号の大きさを表10に示す。
表10 代用記号の大きさ単位mm
ねじの呼び径
ナットの種類表示位置と方式
６８１０１２１４１６
フランジ上面に浮き出し直径 0.6 0.8 1.0 1.2 1.5 1.7

フランジ付き
又は，
六角ナット高さ/深
ナット頂面にくぼみ 0.2 0.3 0.3
さ
直径約0.6
六角ナットナット座面にくぼみ
高さ/深
約0.2
さ
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7.4 左ねじの表示
ねじの呼び径5mm以上の左ねじの製品には，図４で示すような矢印記号，英字記号（Ｌ，ＬＨなど）又は切欠
き方式により左ねじであることを表す製品表示を施さなければならない。ナットの上面が両方とも座面になりう
る場合は，いずれか一方にくぼみ方式の表示を施す。又，側面に英字で表示する場合もくぼみ方式とする。
ただし，部品規格又は図面などで規定されている場合は，その規定による。
φ＞s
S：二面幅
矢印記号切欠き方式
図4 左ねじの表示
8. 引用規格
この規格に引用する規格を以下に示す。
JIS B 0205-2:2001 一般用メートルねじ－第2部：全体系
JIS B 0209-2:2001 一般用メートルねじ－公差－第2部：
一般用おねじ及びめねじの許容限界寸法－中（はめあい区分）
JIS B 0209-3:2001 一般用メートルねじ－公差－第3部：構造体用ねじの寸法許容差
JIS B 1042:1998 締結用部品－表面欠陥第2部ナット
JIS B 1052-2:2009 締結用部品の機械的性質－第2部：保証荷重値規定ナット－並目ねじ
JIS B 1052-6:2009 締結用部品の機械的性質－第6部：保証荷重値規定ナット－細目ねじ
JIS B 1056:2011 プリベリングトルク形鋼製ナット－機械的性質及び性能
JIS B 1169:1994 アイナット
JIS B 1185:2010 ちょうナット
JIS B 0401-2:1998 寸法公差及びはめあいの方式－第2部：
穴及び軸の公差等級ならびに寸法許容差の表
JIS Z 2244:2009 ビッカース硬さ試験－試験方法
JIS Z 2245:2011 ロックウェル硬さ試験－試験方法
9. 付則
この規格は，2013年4月1日から施行する。この規格の施行により，ISA-M-010を廃止する。
関連標準：本規格に関連する規格を以下に示す。
ISA-M-004Y ねじ部品の機械的性質
ISA-M-008Y ステンレス鋼製ねじ部品の機械的性質
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【2013年4月1日改正時の要点】
3. 強度区分：
①ナットの強度区分の表し方：JIS規格を参考に，よりわかりやすい表現とした．
②強度区分４Ｎを廃止：並高さナットでは，低炭素鋼を用いた場合でも冷間圧造による加工硬化で
強度区分５N以上の強度となる．ISD部品規格でも４Ｎ規定部品は存在しないため廃止した．
③低ナット；
強度保証が異なる低ナットの表を分離し使用上の注意を追記した．
めねじ山のせん断強度は，ナットの硬さ，はめあい長さ，二面幅以外に，おねじ山とめねじ山の材
料強度差も影響する．ナットの保証荷重応力は，45HRC以上の硬質な試験用マンドレルを用いた場
合の試験値であり，ロッキングなどに用いる低ナットの場合，組み合わせるおねじ部品の強度区分
によっては，高いトルクで締付けると保証荷重応力規定値未満で「おねじ山」がせん断破壊する場
合があるので注意を喚起した．
④塑性域締付け用ナット：
おねじの最小引張荷重規定値よりも高い軸力が付与される可能性がある塑性域締付けでは，強度区
分を1段階高い強度を設定するよう具体的に注意を喚起した．
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附属書 A （規定）ナットの保証荷重

ナットの保証荷重値は，組合せ可能なおねじの最も高い強度区分の最小引張荷重と同じ値である。
この表に記載のない高ナット及び低ナットの強度区分の保証荷重値については，規格本体表4に規定す
る保証荷重応力に下表の有効断面積を乗じて有効数字を３桁として求めるものとする。
単位Ｎ
ねじの呼び有効強度区分
断面
d P 積５Ｎ６Ｎ８Ｎ９Ｎ１０Ｎ１１Ｎ
（mm
Ｍ3 0.5 5.03 2,620 3,020 4,020 4,530 5,230 ―
M3.5 0.6 6.78 3,530 4,070 5,420 6,100 7,050 ―
Ｍ4 0.7 8.78 4,570 5,270 7,020 7,900 9,130 ―
Ｍ5 0.8 14.2 7,380 8,520 11,350 12,800 14,800 ―
Ｍ6 1 20.1 10,400 12,100 16,100 18,100 20,900 22,100
Ｍ8 1.25 36.6 19,000 22,000 29,200 32,900 38,100 40,200
1.5 58.0 30,200 34,800 46,400 52,200 60,300 63,800
Ｍ10
1.25 61.2 31,800 36,700 49,000 55,100 63,600 67,300
1.75 84.3 43,800 50,600 67,400 75,900 87,700 92,700
Ｍ12
1.25 92.1 47,900 55,300 73,700 82,900 95,800 101,000
2 115 59,800 69,000 92,000 104,000 120,000 127,000
Ｍ14
1.5 125 65,000 75,000 100,000 112,000 130,000 138,000
2 157 81,600 94,000 125,000 141,000 163,000 173,000
Ｍ16
1.5 167 86,800 100,000 134,000 150,000 174,000 184,000
2.5 192 99,800 115,000 159,000 173,000 200,000 211,000
Ｍ18
1.5 216 112,000 130,000 179,000 194,000 225,000 238,000
2.5 245 127,000 147,000 203,000 221,000 255,000 270,000
Ｍ20
1.5 272 141,000 163,000 226,000 245,000 283,000 299,000
2.5 303 158,000 182,000 252,000 273,000 315,000 333,000
Ｍ22
1.5 333 173,000 200,000 276,000 300,000 346,000 366,000
3 353 184,000 212,000 293,000 318,000 367,000 388,000
Ｍ24
2 384 200,000 230,000 319,000 346,000 399,000 422,000
3 459 239,000 275,000 381,000 － 477,000 505,000
Ｍ27
2 496 258,000 298,000 412,000 － 516,000 546,000
3.5 561 292,000 337,000 466,000 － 583,000 617,000
Ｍ30
2 621 323,000 373,000 515,000 － 646,000 683,000
3.5 694 361,000 416,000 576,000 － 722,000 763,000
Ｍ33
2 761 396,000 457,000 632,000 － 791,000 837,000
4 817 425,000 490,000 678,000 － 850,000 899,000
Ｍ36
3 865 450,000 519,000 718,000 － 900,000 952,000
4 976 508,000 586,000 810,000 － 1,020,00 1070,000
Ｍ39
3 1,030 536,000 618,000 855,000 － 1,070,00 113,0000
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附属書 B （参考）試験用マンドレルの精度と保証荷重試験用座面板の穴径

付表1 メートル並目ねじ用付表2 メートル細目ねじ用
マンドレルのねじ部精度マンドレルのねじ部精度
単位 mm 単位 mm
ねじの外径有効径ねじの外径有効径
呼び最大最小最大最小呼び最大最小最大最小
M3×0.5 2,900 2,874 2,675 2,615
M3.5×0.6 3,385 3,354 3,110 3,043
M4×0.7 3,873 3,838 3,545 3,474
M4.5×0.75 4,373 4,338 4,013 3,942
M5×0.8 4,863 4,826 4,480 4,405
M6×1 5,839 5,794 5,350 5,260
M7×1 6,839 6,794 6,350 6,260
M8×1.25 7,813 7,760 7,188 7,098 M8×1 7,839 7,794 7,350 7,260
M10×1.5 9,791 9,732 9,026 8,920 M10×1.25 9,813 9,760 9,188 9,093
M12×1.75 11,767 11,701 10,863 10,745 M12×1.25 11,813 11,760 11,188 11,093
M14×2 13,752 13,682 12,701 12,576 M14×1.5 13,791 13,732 13,026 12,914
M16×2 15,752 15,682 14,701 14,576 M16×1.5 15,791 15,732 15,026 14,914
M18×2.5 17,706 17,623 16,376 16,244 M18×1.5 17,791 17,732 17,026 16,914
M20×2.5 19,706 19,623 18,376 18,244 M20×1.5 19,791 19,732 19,026 18,914
M22×2.5 21,706 21,623 20,376 20,244 M22×1.5 21,791 21,732 21,026 20,914
M24×3 23,670 23,577 22,051 21,891 M24×2 23,752 23,682 22,701 22,569
注記メートル並目ねじ用マンドレルのねじ注記メートル細目ねじ用マンドレルのねじ
部精度は,次のようにして求めたもので部の精度は,次のようにして求めたもの
ある。である。
外径おねじ外径の精度は，JIS B 0209-3 外径おねじ外径の許容寸法は，
（メートルねじ公差方式）の６ｇによ JIS B 0209-3（メートルねじ公差方式）
る。ただし，最大値は，最小値に６ｇの６ｇによる。ただし，最大値は，最
の外径公差の１／４を加えたものと小値に６ｇの外径公差の１／４を加え
する。たものとする。
有効径おねじ有効径の精度は，JIS B 0209-3 有効径おねじ有効径の許容寸法は，
の５ｈによる。 JIS B 0209-3の５ｈによる。
なお，メートル細目ねじで，この表以
外のピッチをもつナットの試験に用
いるマンドレルのねじ部の精度は，上
記の方法に準じて求める。
付表3 保証荷重試験の負荷板の穴径 (JIS B0401-2:1998のD11の許容差)

呼び径 mm ３以下６以下１０以下１８以下３０以下３９以下
許容差 µm +20～+80 +30～+105 +40～+130 +50～+160 +65～+195 +80～+240
- 11/11 -
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2013.4.1
Non-Confidential
This standard may be
released to the public.
ISUZU ENGINEERING STANDARD – GENERAL ISA-M-010A
Mechanical properties of steel nuts

Established on: Nov. 29, 2007
Revised on: Apr. 1, 2013
1. PURPOSE
This standard covers the mechanical properties of steel nuts with intention of establishing the manner of
selecting the properties to be provided in the standard part specifications, drawings and product
specifications and also the unified manner of marking on such nuts.
Note 1. This standard covers the mechanical properties of the nuts shown in standard part specifications and
drawings, which are specified according to the test methods in JIS B 1052 (Mechanical properties of
fasteners – Nuts with specified proof load values) and JIS B 1056 (Prevailing torque type steel nuts
-- Mechanical properties and performance); however, it should be noted that the code system for
property classes and proof load stresses are different from those provided in JIS B 1052, in which
proof load stresses are provided for each of the hexagon nut types.
2. This standard is a separate standard equivalent to the part 2 of ISA-M-004Y (Mechanical properties
of threaded fasteners) as ISA-M-004Y is divided into two separate standards.
2. SCOPE
This standard covers the mechanical properties of the steel nuts, which the criteria in Table 1 apply to.
Table 1 Applicable Criteria

Items Applicable Criteria
Type of Steel Nut(a) Nuts required to have necessary mechanical properties including hexagon
flange nuts, hexagon nuts with collar, hexagon nuts, hexagon slotted nuts,
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prevailing-torque-type nuts(b), hexagon nut and washer assemblies, weld nuts,
square nuts and cap nuts.
Type of Thread Nominal diameter and pitch are in combinations as specified in JIS B 0205-2
and tolerance class of thread is 6H as specified in JIS B 0209-1 except for
prevailing torque(b) generated portion.
Nominal Size of Thread Nominal diameters of thread are in a range from 3mm to 39mm
Material Carbon steel or alloy steel
Note: This standard does not apply to the nuts required to have heat resistance of 300°C or more (or
250°C or more for free-cutting steel) or cold resistance of -50°C or more.
(a)
: Mechanical properties of eyenuts shall be as specified in JIS B 1169 and the proof torque for
wingnuts shall be as specified in JIS B 1185.
(b)
: Prevailing-torque-type nut means the nut having own prevailing-toque-generated portion where
a rotational resistance is produced independent of the effect of tightening axial force or
compressive force so as to prevent the nut from rotating of itself on the mating external thread.
Prevailing torque is defined as the torque required to screw in or unscrew a nut without generating
axial force in the external thread fastener.
3. PROPERTY CLASSES
Steel nuts are categorized into nine property classes as shown in Tables 2 and 3, and property classes are
indicated as follows;
Example: “8 N” where the numeral indicates about 1/100 of the maximum of the nominal tensile strength
(proof load stress in MPa) of the external thread which can be combined with the nut, and the letter indicates
the thickness of nut as shown in Table 4.
© 2013 ISUZU MOTORS LIMITED 1 of 11 Apr. 1, 2013

Table 2 Property Classes of Nuts

Height of Nut Property Classes
Standard 5N 6N 8N 9N 10N 11N
High Type -- -- -- -- -- 11H
(For Reference)
Strength classes of external threads which ≤5.8 ≤6.8 ≤8.8 ≤9.8 ≤10.9 ≤11.9
can be combined with the nuts(a) (b)
Notes:
1. The property classes specified herein shall apply to individual nuts in accordance with the instructions in
the part specifications, drawings or product specifications referring to this standard.
2. In specifying characteristic values of a part in the drawing, the property class and proof load stress
(or proof load) value of the part should be the same as those applying to the similar standard parts.
(a)
: A nut of higher property class, in general, may be used in the place of a lower-property-class nut.
(b)
: Where a bolt is tightened beyond the yield stress, a next higher property class nut shall be used with the
bolt.
Table 3 Property Classes of Low Nuts

Height of Nut Property Classes
Low Type 4L 6L
Notes:
1. In the case of using a low nut, shear fracture of external thread may happen at a load (stress) lower than
proof load (stress) shown in Table 5, depending on the property class of the external thread paired with the
nut.
2. The property classes specified herein shall apply to individual nuts in accordance with the instructions in
the part specifications, drawings or product specifications referring to this standard.
3. In specifying characteristic values of a part in a drawing, the property class of a standard nut similar to the
part shall be specified in the drawing, or proof load stress (or proof load) value of the part shall be specified in
the drawing.
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Table 4 Symbols of Nut Height

Nut Height Symbols Definitions
High H Nuts with nominal heights higher than standard
Standard N Nuts with standard nominal heights specified in ISD standards
Low L Nuts with nominal heights lower than standard
4. MECHANICAL PROPERTIES
A nut shall meet the requirements for mechanical properties of nuts shown in Table 5 Mechanical
Properties of Nuts.
Table 5 Mechanical Properties of Nuts

Property 8N
Classes -- 5N 6N d≤16 d >16 9N 10N a) 11N
4L -- 6L -- -- -- -- 11H
Proof Load Stress -- 520 600 800 830 900 1040 1100
(MPa) 460 -- 660 -- -- -- -- 1150
Hardness HV 302 302 302 302 353 353 353 353
(max) HRC 30 30 30 30 36 36 36 36
Surface Condition Surface defects shall be as specified in 6.4.
Note a): The maximum hardness of 10N hexagon flange nuts shall be as specified in ISD-C10-502Y.
5. MATERIALS
Materials for nuts shall be the steels meeting the requirements for the contents of chemical constituents
shown in Table 6 and hardened and tempered if necessary. The carbon content (C%) in weld nuts shall be
not more than 0.28%.
Copyright Isuzu Motors Ltd.

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Order Number: 02073652
Apr. 1, 2013
Table 6 Chemical Composition of Materials

Chemical Composition (%)
Property Classes
C (max) Mn (min) P (max) S (max)
a)
I 4L, 5N, 6N, 6L 0.50 -- 0.110 0.150
I I b) 8N, 9N 0.58 0.25 0.060 0.150
I I I b) 10N, 11N, 11H 0.58 0.30 0.048 0.058
Note :
a)
: For a nut of this property class division, free-cutting steel may be used; however, the maximum
contents of sulfur (S), phosphor (P) and lead (Pb) shall be 0.34%, 0.12% and 0.35%, respectively.
b)
: For improving mechanical properties of nut, elements other than those shown above may be added
if necessary.
6. TEST
6.1 Mechanical Property Tests
The tests of mechanical properties of a nut shall be as classified in Table 7.
Table 7 Kinds of Mechanical Property Tests for Nuts

Kinds of Test What to Test Sections to Refer to
6.2.1
Proof Load Test Proof load stress
6.2.2 For prevailing torque type nuts
Hardness Test Hardness 6.3
Surface Defect Test Surface defects 6.4
6.2 Proof Load Stress Test

This test shall be performed to make sure that a nut is not damaged under the load equal to the minimum
tensile load for the highest property class of the external thread which can be combined with the nut (also
called proof load of nut).
6.2.1 Test Procedure

Test nut is screwed on a test mandrel 1), 2) and loaded with a tensile or compressive proof load 3) axially for
15sec. Under this load, the test nut shall stand without shear fracture of thread or fracture of nut and, after
the load is removed, the test nut shall be capable of being unscrewed manually away from the mandrel
except for the initial half turn of the nut which may be done with use of a hand wrench. If any question
arises regarding test results, acceptance of the nut shall be determined in axial tension test; however, for
a nut having special bearing surface, such as a weld nut, acceptance test shall be performed as shown in
Fig. 3.
Note 1): Test mandrel shall be of the tolerance class 5h6g as specified for threads in JIS B 0209-3 and have
a hardness of 45HRC (min). Maximum limit of size for the major diameter of thread shall be equal
to the minimum limit of size of the diameter plus one fourth of the tolerance (tolerance class 6g) for
the major diameter. Accuracies of the major and pitch diameters of mandrel are as shown in
Attachment B. If the thread of a mandrel is broken during test, the test is taken as invalid and
the test shall be repeated with a suitable test mandrel and new test nut.
Note 2): For proof load test, test mandrel may be substituted by a product bolt; however, if any question
arises regarding test results with a bolt, nut acceptance shall be determined in a test with use of test
mandrel.
Note 3): Proof load of a nut shall be worked out from the proof load stress (shown in Fig. 5) multiplied by
the stress area (As: shown in the following formula) of the external thread used for the test.
Proof load values are as shown in Attached Table 1 of Attachment 1.
2
d 2 + d3
As = π/4 x where, As: Stress area (mm2) of external thread
2 d2: Basic pitch diameter (mm)
d3: Value obtained by subtracting one sixth of the height of
fundamental triangle (H: 0.866025P) from the basic minor
diameter (mm)
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d Load
Hardness: 45HRC(min) Test Nut
硬さ45HRC以上 Mandrel
Hardness: 45HRC (min) d

硬さ45HRC以上
t≧d
Test Nut
a)
a) φD
φD
t≧d
Mandrel φDa)
a)
φD
Load φD: [“d” plus tolerance for D11, specified in
a) φD〔dにJIS
JIS B 0401 B 0401（寸法公差及びはめあいの
(ISO system of limits and fits)]
注a）方式）のD11の許容差を与えた寸法とする。〕
(See Attachment B)
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Fig. 1 Axial Tension Test Fig. 2 Axial Compression Test
Test
供試ナットNut Test Nut
供試ナット
マンドレル
Mandrel Mandrel
マンドレル
Load
荷重 Load
荷重
(a) Hexagon or Square Weld Nut Test (b) T-shaped Weld Nut Test
Fig. 3 Setting Weld Nut on Test Mandrel
6.2.2 Test Procedure for Prevailing Torque Type Nuts

Characteristic prevailing torque of a nut of this type should be measured in the following procedure prior
to test for checking whether or not it can be rotated after removing proof load because it cannot be
manually rotated under no load.
Prevailing Torque Check Procedure:

Step 1.
Screw a test nut 4) on a test bolt or test mandrel 1), 5). Measure and record the maximum of prevailing toque
(screw-in prevailiing torque) while rotating the nut to make a 360°turn after the first complete thread ridge on
the end of the external thread passed through the prevailing torque generated portion of the nut and then nut
rotation shall be continued until three complete thread ridges come out from the nut.
Step 2.
Apply the axially tensile or compressive proof load for 15 sec. as shown in Figs 1 to 3.
(Test nut shall stand this load without shear fracture of thread or fracture of nut)
Step 3.
After removing the load, measure the prevailing torque generated in the nut while the nut, after rotated to
make a half turn in loosening direction, is unscrewed until it is completely removed from the external thread.
(The maximum prevailing torque generated during unscrewing (excpt for a half turning) shall not be greater
than that generated during screwing-in.)
If any question arises regarding test results, acceptance of the nut shall be determined in a test under axial
tensile load.
Note 4) : Bolt used for test shall meeet the following reqirements:

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- Proof load stress of the bolt (stress not producing tension set, specified in ISA-M-004Y) shall be
higher than that of test nut)
- Thread length of the bolt shall be such that, when three complete thread ridges jut out from
the top surface of test nut, two or more complete thread ridges on bolt-head side remains out of
the nut bottom surface.
- Threaded portion of the bolt (not larger than M24) shall be formed in rolling process and free from
surface defects which may adversely affect the performance of bolt.
Note 5) : If any question arises regarding test results, acceptance of the nut shall be determined in a test
with use of test mandrel (for nuts having non-metallic insert), or in a test with use of a bolt for test
(for fully metallic nuts).
6.3 Hardness Test

Hardness shall be determined in accordance with the test methods specifed in JIS Z 2244 (Vickers hardness
test -- Test method) or JIS Z 2245 ( Rockwell hardness test -- Test method).
In normal inspection, hardness shall be measured at three locations 120°evenly spaced to each other on
the bearing surface of a nut and the average of the measurements is assumed to be the hardness of the nut.
The hardness of a nut shall meet the hardness requirements shown in Table 5.
If any question arises from test results, the Vickers hardness (HV30) shall be measured on the bearing
surface of the nut or on the point nearest to the root of longitudinal section including the center of nut under
a suitable test force. In either tests, the space between the indentation and the edge of specimen shall meet
the requirements specified in JIS Z 2244.
6.4 Surface Defect Test

Test shall be performed in accordance with JIS B 1042.
7. MARKING ON NUT PRODUCTS

7.1 What to Mark
The hexagon flange nuts, hexagon nuts, hexagon slotted nuts and prevailing torque type nuts with thread
nominal diameters of 5mm or more, manufactured in accordance with this standard and meeting all
applicable requirements, shall be marked with their property classes as specified herein or in drawings.
The rest of the nuts shall be covered by individual part specifications, drawings or product specifications.
It is recommended that manufacturer identification codes be marked together with property class in
the manufacturing process.
7.2 Property Class Symbols and Their Marking Location

Symbols for property class to be marked on a nut shall be in numerals or shall be marked in clockwise
marking system as shown in Table 7. If available space is restricted, the substitute symbols6) shown in
Table 9 may be used; their sizes being as specified in Table 10; however, if this standard conflict with part
specifications or drawing instructions, the specifications and drawings shall supersede this standard.
Notes 6) : Substitute symbols other than those specified herein may be used upon agreement between
the parties concerned.
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Table 8 Numeral and Clockwise Marking Systems

Property Classes of Nuts
5N 6N 8N
4L 6L
Numeral 5N 6N 8N
Marking 4L 6L
System
At 4 o’clock At 5 o’clock At 6 o’clock At 8 o’clock
Clockwise
Marking
System
Property Classes of Nuts

9N 10N 11N
11H
Numeral 9N 10N 11N
Marking 11H
System
At 9 o’clock At 10 o’clock At 11 o’clock
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Clockwise
Marking
System
Note 1. Reference symbol (a dot) at 12 o’clock may be substituted by manufacturer identification

code.
Note 2. In the clockwise system, the symbols (dots) may be marked on the top surface of flange
of hexagon flange nuts or on the top surface of hexagon nuts with collar; provided that
the reference symbol shall be manufacturer identification codes.
Note 3. Round dots are used for positioning symbols in this clockwise marking system unlike in
JIS clockwise marking system, using lines.

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Table 9 Marking of Substitute Symbols

Property
Types of Nut Classes Substitute Symbol Positions
8N No Marking
Hexagon Flange Nuts

(including Prevailing 10N
Torque Type Hexagon Nuts)
Top Surface of Flange or Top Surface of Nut

6N No Marking
Standard-height
Hexagon Nuts 9N
(including Prevailing
Torque Type Hexagon
Nuts and Slotted Hexagon
Nuts) Bearing Surface of Nut
4L No Marking
Hexagon Nuts (Low)

6L
Bearing Surface of Nut

Hexagon Nuts (High) 11H No Marking
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Other Nuts As per part specifications, drawings or product specifications
7.3 Sizes of Substitute Symbols

Sizes of substitute symbols are as shown in Table 10.
Table 10 Sizes of Substitute Symbols Unit : mm

Marking Position and Symbol Nominal Diameters of Thread
Types of Nut
Types 6 8 10 12 14 16
Hexagon Boss on flange top surface or Diameters 0.6 0.8 1.0 1.2 1.5 1.7
Flange Nut dent in nut top surface Height/Depth 0.2 0.3 0.3
Diameters Approx. 0.6
Hexagon Nut Dent in bearing surface of nut
Height/Depth Approx. 0.2
7.4 Indication of Left-Handed Thread

Left-handed nut products with nominal diameters not less than 5mm shall be marked with an arrow,
letters (including L, LH, etc.) or notches to indicate left-hand thread. (See Fig. 4) If a nut has bearing
surfaces on both sides, either of the surfaces shall be marked with dented symbols. Letter symbols on
the side surface of a nut shall also be marked by indenting. However, if indication system is specified in
relevant part specification, drawing, etc. of a nut, marking shall be made in accordance with such
specification, drawing, etc.

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φ＞s
φ>s
s: Width-across-flat
S：二面幅
Symbol
矢印記号(arrow mark) Symbol (notches)
切欠き方式
Fig. 4 Marking for Left-handed Thread
8. REFERENCE STANDARDS
Standards referred to herein are as follows:
JIS B 0205-2:2001 ISO general purpose metric screw threads -- Part 2: General plan
JIS B 0209-2:2001 ISO general purpose metric screw threads -- Tolerances -- Part 2: Limits of sizes for
general purpose external and internal screw threads -- Medium quality
JIS B 0209-3:2001 ISO general purpose metric screw threads -- Tolerances -- Part 3: Deviations for
constructional screw threads
JIS B 1042:1998 Fasteners -- Surface discontinuities -- Part 2: Nuts
JIS B 1052-2: 2009 Mechanical properties of fasteners – Part 2: Nuts with specified proof load values –
Coarse thread
JIS B 1052-6: 2009 Mechanical properties of fasteners-Part 6: Nuts with specified proof load
values-Fine pitch thread
JIS B 1056:2011 Prevailing torque type steel hexagon nuts -- Mechanical and performance properties
JIS B 1169:1994 Eyenuts
JIS B 1185:2010 Wing nuts
JIS B 0401-2:1998 ISO system of limits and fits -- Part 2: Tables of standard tolerance grades and limit
deviations for holes and shafts
JIS Z 2244-2009 Vickers hardness test -- Test method
JIS Z 2245:2011 Rockwell hardness test -- Test method
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9. OTHERS
This standard shall come into force on April 1, 2013. The standard ISA-M-010 shall be nullified by the
enforcement of this standard.
Related Standards:
ISA-M-004Y Mechanical properties of threaded fasteners

ISA-M-008Y Mechanical properties of threaded fasteners made of stainless steel
[ Points for revision on April 1, 2013 ]

3. PROPERTY CLASSES
(1) Property classes of nuts have been reviewed according to JIS to make it easy to understand.
(2) Property class 4N has been dismissed because even a low-carbon steel nut which has undergone the
process of cold heading meets the 5N or higher property class requirements, and also because property
class 4N is dismissed from ISD part standards.
(3) (Table 3) Low nuts
Proof loads (stresses) of low nuts are different from those of the other height nuts, and so the tables are
separated with cautions for the use of low nuts noted.
Shear strength of internal thread depends not only on nut hardness, thread fitting length, width across
flats but also on difference in material strength between internal and external thread ridges. Proof load
stresses of nuts shown herein are those obtained in the tests where a test mandrel made from a material
harder than 45 HRC is used. Therefore, even if a low nut of the same property class as that of a mated

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external thread is used for such a purpose as locking something, and is tightened on the external thread
with a high torque, the external thread ridge may shear-fracture at a lower stress than the proof load
stress. So the caution is urged.
(4) (Table 2) In such a case of tightening a nut beyond the yield stress (plastic region tightening) where the
nut may be subjected to an axial tension higher than the minimum tensile load for the external thread, the
caution is urged to use a next higher property class nut for the external thread.
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ATTACHMENT A Specifications for Proof Load of Nuts

Proof load of a nut shall be equal to the minimum tensile load for the highest of the property classes of bolts
which can be combined with the nut. For a high or low nut (not shown herein) of a property class, proof
load shall be obtained by muliplying the proof load stress in Table 5 (in the body of this standard) by the
stress area shown in the following table, and shall be rounded to three signifiant figures.
Unit : N
Nom. Size
Property Classes
of Thread Stress
Area
d P (mm2) 5N 6N 8N 9N 10N 11N
M3 0.5 5.03 2,620 3,020 4,020 4,530 5,230 ―
--``````,`,,`,,,,``,`,,-`-``,```,,,`---
M3.5 0.6 6.78 3,530 4,070 5,420 6,100 7,050 ―
M4 0.7 8.78 4,570 5,270 7,020 7,900 9,130 ―
M5 0.8 14.2 7,380 8,520 11,350 12,800 14,800 ―
M6 1 20.1 10,400 12,100 16,100 18,100 20,900 22,100
M8 1.25 36.6 19,000 22,000 29,200 32,900 38,100 40,200
1.5 58.0 30,200 34,800 46,400 52,200 60,300 63,800
M10
1.25 61.2 31,800 36,700 49,000 55,100 63,600 67,300
1.75 84.3 43,800 50,600 67,400 75,900 87,700 92,700
M12
1.25 92.1 47,900 55,300 73,700 82,900 95,800 101,000
2 115 59,800 69,000 92,000 104,000 120,000 127,000
M14
1.5 125 65,000 75,000 100,000 112,000 130,000 138,000
2 157 81,600 94,000 125,000 141,000 163,000 173,000
M16
1.5 167 86,800 100,000 134,000 150,000 174,000 184,000
2.5 192 99,800 115,000 159,000 173,000 200,000 211,000
M18
1.5 216 112,000 130,000 179,000 194,000 225,000 238,000
2.5 245 127,000 147,000 203,000 221,000 255,000 270,000
M20
1.5 272 141,000 163,000 226,000 245,000 283,000 299,000
2.5 303 158,000 182,000 252,000 273,000 315,000 333,000
M22
1.5 333 173,000 200,000 276,000 300,000 346,000 366,000
3 353 184,000 212,000 293,000 318,000 367,000 388,000
M24
2 384 200,000 230,000 319,000 346,000 399,000 422,000
3 459 239,000 275,000 381,000 ― 477,000 505,000
M27
2 496 258,000 298,000 412,000 ― 516,000 546,000
3.5 561 292,000 337,000 466,000 ― 583,000 617,000
M30
2 621 323,000 373,000 515,000 ― 646,000 683,000
3.5 694 361,000 416,000 576,000 ― 722,000 763,000
M33
2 761 396,000 457,000 632,000 ― 791,000 837,000
4 817 425,000 490,000 678,000 ― 850,000 899,000
M36
3 865 450,000 519,000 718,000 ― 900,000 952,000
4 976 508,000 586,000 810,000 ― 1,020,00 1070,000
M39
3 1,030 536,000 618,000 855,000 ― 1,070,00 113,0000

10 of 11
Apr. 1, 2013
ATTACHMENT B Accuracy of Test Mandrel and Diameter of Hole

in Bearing Surface Plate for Proof Load Test
Attached Table 1 Attached Table 2

Accuracy of Threaded Portion of Mandrel Accuracy of Threaded Portion of Mandrel
for Metric Coarse Screw Threads Unit : mm for Metric Fine Screw Threads Unit : mm
Nom. Size Outside Dia. Pitch Dia. of Thread Nom. Size Outside Dia. Pitch Dia. of Thread
of Thread Max. Min. Max. Min. of Thread Max. Min. Max. Min.
M3×0.5 2,900 2,874 2,675 2,615
M3.5×0.6 3,385 3,354 3,110 3,043
M4×0.7 3,873 3,838 3,545 3,474
M4.5×0.7
4,373 4,338 4,013 3,942
5
M5×0.8 4,863 4,826 4,480 4,405
M6×1 5,839 5,794 5,350 5,260
M7×1 6,839 6,794 6,350 6,260
M8×1.25 7,813 7,760 7,188 7,098 M8×1 7,839 7,794 7,350 7,260
M10×1.5 9,791 9,732 9,026 8,920 M10×1.25 9,813 9,760 9,188 9,093
M12×1.75 11,767 11,701 10,863 10,745 M12×1.25 11,813 11,760 11,188 11,093
M14×2 13,752 13,682 12,701 12,576 M14×1.5 13,791 13,732 13,026 12,914
M16×2 15,752 15,682 14,701 14,576 M16×1.5 15,791 15,732 15,026 14,914
M18×2.5 17,706 17,623 16,376 16,244 M18×1.5 17,791 17,732 17,026 16,914
M20×2.5 19,706 19,623 18,376 18,244 M20×1.5 19,791 19,732 19,026 18,914
M22×2.5 21,706 21,623 20,376 20,244 M22×1.5 21,791 21,732 21,026 20,914
M24×3 23,670 23,577 22,051 21,891 M24×2 23,752 23,682 22,701 22,569
Note: Accuracies of thread of mandrel for metric Note: Accuracies of thread of mandrel for metric
coarse screw thread are obtained as fine screw thread are obtained as follows:
follows: Outside Dia.:
Outside Dia.: According to 6g of JIS B 0209-3 (ISO general
According to 6g of JIS B 0209-3 (ISO general purpose metric screw threads -- Tolerances –
purpose metric screw threads -- Tolerances – Part 3: Deviations for constructional screw
Part 3: Deviations for constructional screw threads); however, the max value is equal to the
threads); however, the max value is equal to min. value plus 1/4 of the tolerance for outside dia.
the min. value plus 1/4 of the tolerance for Pitch Dia.:
outside dia. Dimensional deviation of pitch dia. of external
Pitch Dia.: thread, as per 5h of JIS B 0209-3. Accuracy of
Accuracy of pitch dia. of external thread, threaded portion of a mandrel for metric fine screw
as per 5h of JIS B 0209-3. thread tests with pitches other than as specified
herein shall be determined in the same way as
shown above.
Attached Table 3 Diameters of Hole in Load Plate for Proof Load Test
(Tolerance for D11 in JIS B 0401-2:1998)
Nominal Dia. (mm) 3 (max) 6 (max) 10 (max) 18 (max) 30 (max) 39 (max)
Tolerance (µm) +20 ~ +80 +30 ~ +105 +40 ~ +130 +50 ~ +160 +65 ~ +195 +80 ~ +240

--``````,`,,`,,,,``,`,,-`-``,```,,,`---
11 of 11
Apr. 1, 2013

Isuzu Isa-M-010-2013

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社外公開

© 2013 ISUZU MOTORS LIMITED - 1/11 - 2013.3.4.1

- 3/11 - --``````,`,,`,,,,``,`,,-`-``,```,,,`--- 2013.4.1

(a) 六角及び四角溶接ﾅｯﾄの場合 (b) Ｔ形溶接ナットの場合

ナットの種類 強度区分 代用記号と表示位置

フランジ上面に浮き出し 直径 0.6 0.8 1.0 1.2 1.5 1.7

--``````,`,,`,,,,``,`,,-`-``,```,,,`--- - 8/11 - 2013.4.1

附属書 A （規定） ナットの保証荷重

附属書 B （参考） 試験用マンドレルの精度と保証荷重試験用座面板の穴径

付表3 保証荷重試験の負荷板の穴径 (JIS B0401-2:1998のD11の許容差)

ISUZU ENGINEERING STANDARD – GENERAL ISA-M-010A

Mechanical properties of steel nuts

Table 1 Applicable Criteria

© 2013 ISUZU MOTORS LIMITED 1 of 11 Apr. 1, 2013

Table 2 Property Classes of Nuts

Table 3 Property Classes of Low Nuts

Table 4 Symbols of Nut Height

Table 5 Mechanical Properties of Nuts

Copyright Isuzu Motors Ltd.

Table 6 Chemical Composition of Materials

Table 7 Kinds of Mechanical Property Tests for Nuts

6.2 Proof Load Stress Test

6.2.1 Test Procedure

Copyright Isuzu Motors Ltd.

Hardness: 45HRC (min) d

Fig. 3 Setting Weld Nut on Test Mandrel

6.2.2 Test Procedure for Prevailing Torque Type Nuts

Prevailing Torque Check Procedure:

Copyright Isuzu Motors Ltd.

6.3 Hardness Test

6.4 Surface Defect Test

7. MARKING ON NUT PRODUCTS

7.2 Property Class Symbols and Their Marking Location

Copyright Isuzu Motors Ltd.

Table 8 Numeral and Clockwise Marking Systems

Property Classes of Nuts

Note 1. Reference symbol (a dot) at 12 o’clock may be substituted by manufacturer identification

Copyright Isuzu Motors Ltd.

Table 9 Marking of Substitute Symbols

Hexagon Flange Nuts

Top Surface of Flange or Top Surface of Nut

Hexagon Nuts (Low)

Bearing Surface of Nut

7.3 Sizes of Substitute Symbols

Table 10 Sizes of Substitute Symbols Unit : mm

7.4 Indication of Left-Handed Thread

Copyright Isuzu Motors Ltd.

Fig. 4 Marking for Left-handed Thread

ISA-M-004Y Mechanical properties of threaded fasteners

[ Points for revision on April 1, 2013 ]

Copyright Isuzu Motors Ltd.

Copyright Isuzu Motors Ltd.

ATTACHMENT A Specifications for Proof Load of Nuts

M3 0.5 5.03 2,620 3,020 4,020 4,530 5,230 ―

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ATTACHMENT B Accuracy of Test Mandrel and Diameter of Hole

Attached Table 1 Attached Table 2

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附属書 B （参考）試験用マンドレルの精度と保証荷重試験用座面板の穴径