You are on page 1of 67

三菱無停電電源装置[UPS]

FREQUPS FW-Vシリーズ
形名
FW-V10-0.7K、FW-V10-1.0K、FW-V10-1.5K
FW-V10-2.0K、FW-V10-3.0K、FW-V10-5.0K
取扱説明書
このたびは、三菱無停電電源装置[UPS]をご採用いただき、誠にありがとうございます。
本装置は、電圧変動や停電の発生する不安定な電源を、安定した電力に変換し機器に
供給する装置です。本装置を正しくお使いいただくため、ご使用前に取扱説明書をよく
お読みください。
お読みになった後は、本書を大切に保管していただき、万一ご使用中にわからないこ
とや、不具合が生じた時にご利用ください。

重要な安全上のご注意
この取扱説明書は
大切に保管してください
この取扱説明書にはFW-V10-0.7K~5.0Kに関し重要なことが記載されています。据付、
運転、保守・点検の前に必ずこの取扱説明書とその他の付属書類をすべて熟読し、正し
くご使用ください。機器の知識、安全の情報そして注意事項のすべてについて習熟して
からご使用ください。
この説明書では、安全注意事項のランクを「危険」「注意」として区分してあります。
:取扱を誤った場合に、危険な状況が起こりえて、死亡又は重傷を
危険 受ける可能性が想定される場合。
:取扱を誤った場合に、危険な状況が起こりえて、中程度の障害や
注意 軽傷を受ける可能性が想定される場合及び物的損害だけの発生が
想定される場合。
なお、注意に記載した事項でも、状況によっては重大な結果に結びつく可能性があり
ます。いずれも重要な内容を記載していますので必ず守ってください。

本装置をご利用するに当たり、保守部品やオプション類の取扱説明書も準備しておりま
すので弊社ホームページよりダウンロードしてご利用ください。
・Windowsは、米国 Microsoft Corporationの米国およびその他の国における登録商標です。
・その他、会社名、製品名はそれぞれ各社の商標または登録商標です。
・本書の一部または全部を三菱電機株式会社の許可なく複写・複製することを禁じます。
安全のために必ずお守りください

1.感電防止のために

危 険
● UPSの本体カバーを外さないでください。
感電のおそれがあります。
● 配線作業は専門の技術者が行ってください。
● 電線を傷つけたり、無理なストレスをかけたり、重いものを乗せたり、挟み込んだ
りしないでください。感電の原因になります。
● 濡れた手でスイッチを操作しないでください。感電の原因になります。
2.傷害防止のために

注 意
● 各端子には取扱説明書に決められた電圧以外は印加しないでください。破裂・破損
などの原因になります。
● 端子接続を間違えないでください。破裂・破損などの原因になります。
3.据付上の注意事項

危 険
● 本製品は重量物です。
特に2.0kVA以上のものについては、運搬、据付け、取り外し作業時にリフターを使
用するか、UPSの側面部を持ち、20kg/人を目安に適切な人数で作業し、落としたり
倒さないようにしてください。また、UPSを持ち上げる際フロントパネル部を持た
ないでください。不意にフロントパネルが開き、UPSの落下や転倒によるけがの危
険があります。

注 意
● 吸排気口はふさがないでください。壁などから100mm以上離してUPSを設置してくだ
さい。
吸排気口をふさぐとUPSの内部温度が上昇し、バッテリの漏液、発火や部品の劣化
などにより火災の原因になることがあります。
● 据付は、UPSの取扱説明書のとおりに行ってください。
据付に不備があると、UPSの転倒などにより、けが、機器の破損のおそれがありま
す。
4.配線上の注意事項

注 意
● UPSの電源は必ず接地してください。
接地が施されない場合には、感電のおそれがあります。
● UPSの出力側に接続される負荷機器は、確実に接地してください。
負荷機器のアースを接続しない場合には、感電のおそれがあります。
● 出力短絡,地絡させないよう注意してください。破損などの原因になります。

A - 1
5.使用上の注意事項

注 意
● 停電時(又は入力ブレーカ遮断時)UPSに接続している装置は動作を継続します。
このため不用意に装置に近づかず安全を確認してください。
● 商用電源の給電を開始(停電後の復電を含む)した場合、UPSは自動的に起動し、
電源の出力を開始する場合があります。
UPSが自動的に起動したときに、UPSに接続した装置が動作を開始することで、傷害
や破壊などの事故につながる可能性があります。
UPSが装置への電源供給を開始しても、危険がないことをご確認の上で、UPSに商用
電源を供給してください。
また商用電源が停電後復電しても、装置が起動して危険がないことを確認してくだ
さい。
● UPSの入出力部や吸排気口等に金属棒,指などを差し込まないでください。
感電のおそれがあります。
● UPSが故障し、異臭,異音が発生したときは、OFFスイッチを押しUPSの出力を停止
した後、必ず入力プラグを抜くか入力電源を遮断してUPSをすぐに停止させてくだ
さい。その後、負荷機器の入力プラグを抜いてください。
火災の原因になることがあります。
● UPS周辺の換気を行ってください。
バッテリから発生する水素ガスにより、容器の破裂または爆発の原因になることが
あります。
● UPSの周辺での喫煙,火気の使用はしないでください。
爆発、破損などにより、けが,火災の原因になることがあります。
● UPS上部に水などの入った容器を置かないでください。
容器などが転倒した場合、こぼれた水での感電、UPS内部からの火災の原因になる
ことがあります。
● UPSの上部に腰掛けたり、乗ったり、踏み台にしたり、寄りかかったりしないでください。
また、UPSを積み重ねたり、UPSに重量物を乗せないでください。
UPSの転倒などで、けがおよび故障のおそれがあります。
● 次のような用途には絶対に使用しないでください。
a.人命に直接かかわる医療機器などへの使用
b.人身の損傷に至る可能性のある電車、エレベータなどへの使用
c.社会的,公共的に重要なコンピュータシステムなどへの使用
d.これらに準ずる装置への使用
人の安全に関与し、公共の機能維持に重大な影響を及ぼす装置などについては、シ
ステムの多重化、非常用発電設備の設置など、運用,維持,管理について特別な配
慮が必要となります。
● コンピュータ電源のバックアップとしてUPSを使用する場合、停電時にコンピュー
タを安全に停止させるために、UPS管理ソフトウェア(UPS管理キット「FREQSHIP」
やフリーソフトウェアの「FREQSHIP-mini」など)を組み合わせて使用してくださ
い。管理ソフトウェアを使用しない場合、停電時にUPSのバッテリ放電後出力停止
となりコンピュータ内のデータが壊れることがあります。

A - 2
注 意
● 改造は絶対に行わないでください。
● UPSの警報が出力された場合、必ず点検を実施してください。UPSの故障で問題が発
生する場合があります。
特に、無人の場所で使用する場合や、常に人による監視ができないような場所で使
用する場合は、必ず警報出力を察知できるようUPS本体の外部信号コネクタやオプ
ションのリレーボード(形名:FW-ARB)を使用してUPS警報信号を外部信号として
取り出して警報盤等に取り込むなどして、常に人による監視が行えるようにしてく
ださい。なお、バッテリ劣化警報の場合は6ヶ月以内(周囲温度25℃、負荷50%の場
合)にバッテリ交換を実施してください。そのまま継続して使用されますと停電発
生時にバックアップできなくなるばかりか、起動に必要なバッテリのエネルギー不
足となり、一旦UPSが停止した場合、起動できなくなります。
● 以下の負荷は接続しないでください。
a.突入電流の大きな負荷(インバータ、レーザープリンタなど)
→過負荷と判断し出力を遮断することがあります。
b.誘導性の負荷(トランス、モーターなど)
→突入電流、偏磁電流、UPSの制御回路との相性による共振現象により故障する
ことがあります。ご使用前に動作確認試験を実施ください。
c.負荷側からエネルギーが返ってくるような装置(発電機、電源回生ユニットなど)
→UPSが故障します。
d.電源の波形制御をするような機器(UPSなど)
→互いの制御の干渉により故障することがあります。
● UPSは商用電源が供給されている場合でもUPS本体の故障や過負荷などで出力を遮
断することがあります。重要な機器をご使用する場合は、保守バイパス回路を設置
することをお奨めします。

6.保守・点検上の注意事項

注 意
● 専門業者以外は内部の点検、修理をしないでください。
感電,けが,やけど,発煙,発火などのおそれがあります。
● バッテリを火中に捨てないでください。
バッテリが爆発する危険があります。
● UPS運転中(通常運転中)にバッテリの交換を行う際はフロントパネルの「Bypass」
ランプが点滅しているのを確認し、絶縁等の予防処置を取って実施してください。
感電および短絡電流の危険があります。
● バッテリ交換時、プラス/マイナス端子は逆接続しないでください。また、バッテ
リの端子を短絡させないように注意してください。
短絡電流によるやけどなどの危険があります。
● バッテリは重量物ですので、落下させないように取扱には注意してください。
落下によりバッテリの破損およびけがの危険があります。
● バッテリは定期的に交換してください。
交換時期を過ぎたバッテリは、漏液等による火災の原因になることがあります。

A - 3
7.バッテリに関する注意事項

注 意
● バッテリは水素ガスを発生させるために、火災の危険がありますので以下の項目を
守ってください。
・バッテリの近くでタバコを吸わないでください。
・バッテリの近くで炎を出さないでください。
・バッテリに触れる前に、接地された金属の表面をさわって、身体から静電気を
放電してください。
● バッテリの発火時には、消火のために水を使用しないで、粉末(ABC)消火器を用い
てください。
水を使用すると、火災を拡大させる原因になることがあります。
● バッテリの電解液は劇物の希硫酸です。バッテリのふたを開けたり、分解しないで
ください。
電解液希硫酸が目に入ると失明、皮膚に付くとやけどのおそれがあります。
● 電解液がバッテリからこぼれて皮膚や衣服に付着した場合は、すぐに清潔な水で洗
い流してください。
● 電解液が目に入った場合、すぐに清潔な水で洗った後、医師の治療を受けてくださ
い。
● 電解液がこぼれた場合は、適切な酸中和剤で洗ってください。通常4リットルの水
に対して500gの重炭酸ソーダ溶液を使用ください。
● バッテリは必ず使用期間を守ってご使用ください。
劣化したバッテリの使用を続けると、液漏れ等により火災の原因になることがあり
ます。

8.廃棄について

注 意
● この製品のバッテリには、鉛蓄電池を使用しております。鉛蓄電池はリサイクル可
能な貴重な資源です。蓄電池の交換および使用済み製品の廃却に際しては、鉛蓄電
池のリサイクルへご協力ください。
● UPS本体は、バッテリを取り外して、産業廃棄物として処理してください。
● バッテリはそのまま廃棄しないでください。
古いバッテリは特別管理産業廃棄物として廃棄してください。

A - 4
9.その他の注意事項

注 意
● 本UPSは日本国内仕様品です。
日本国仕様品を国外で使用すると、電圧、使用環境が異なるため、故障の原因にな
ることがあります。
● 本UPSは次のような環境での使用,保管は絶対にしないでください。
装置故障,損傷,劣化などによって、火災などの原因になることがあります。
a.カタログ,取扱説明書に記載の周囲環境条件から外れた高温,低温,多湿とな
る場所
使用周囲環境条件
使用周囲温度 0~40℃ (ただし、いくつかの部品の寿命、性能に影
響しますので 20℃での使用を推奨します。)
相対湿度 95%以下 結露のないこと。
b.水の浸入する所、あるいは水の滴下などで濡れるおそれのある場所
c.直射日光が当たる場所
d.有機溶剤(ガソリン,シンナーなど)の保管場所
e.塵埃のある場所
f.可燃性ガス,腐食性ガス,塩分および霧状の油(オイルミスト)のある場所
g.振動,衝撃の加わる場所
h.火花が発生する機器や発熱体の付近

10.一般的注意
本取扱説明書に記載されている全ての図解は、細部を説明するためにカバーまたは安
全のための遮断物を取りはずした状態で描かれる場合がありますので、製品を運転す
るときは必ず規定どおりのカバーや遮断物を元どおりに戻し、取扱説明書に従って運
転してください。

11.UL規格品として本製品をご使用の場合の注意事項

CAUTION
 This equipment is intended for use in a controlled environment.
Environment condition
0 to 40℃ (It is recommended to use the equipment
Ambient
at 20°C. The ambient temperature influences the life
temperature
of some parts and the performance.)
Relative humidity 95% max. non-condensing

A - 5
━━ もくじ ━━

1.お使いになる前に 1

1.1 開梱と確認 ····························································· 1


1.2 保証書の発行 ··························································· 2
1.3 「蓄電池取替のお願い」シール ··········································· 2
2.基本構成 3

2.1 システム構成と動作 ····················································· 3


2.2 各部名称と機能 ························································· 4
3.設置・配線 9

3.1 設置場所 ······························································· 9


3.2 固定方法 ······························································ 10
3.3 接続要領 ······························································ 10
3.3.1 入力容量・電源ブレーカ・入力プラグ・出力コンセント ················· 10
3.3.2 配線(FW-V10-2.0K/3.0K/5.0K) ······································ 11
3.3.3 外部スイッチの接続 ················································· 12
4.運転について 13

4.1 運転上の注意事項 ······················································ 13


4.2 運転準備 ······························································ 13
4.3 導入時のテスト ························································ 14
4.4 運 転 ······························································ 15
4.5 停 止 ······························································ 15
4.6 バイパス運転 ·························································· 15
4.7 セルフテスト ·························································· 16
4.8 バッテリの充電 ························································ 16
5.機 能 17

5.1 RS-232Cインターフェースの利用 ·········································· 17


5.1.1 OSのシャットダウン機能 ············································· 17
5.1.2 「OFF」スイッチによるコンピュータのシャットダウン ················· 19
5.1.3 マスタ・スレーブ機能 ··············································· 22
5.1.4 通信によるUPSのモード設定 ·········································· 22
5.2 無負荷電流検出(自動停止)機能 ········································ 23
5.3 負荷選択機能 ·························································· 23
5.4 時間差投入・遮断制御 ·················································· 24
5.5 UPSの起動選択 ························································· 25
5.6 出力周波数固定機能 ···················································· 25
5.7 キーボードロック機能 ·················································· 25
5.8 UPSの遠隔ON/OFF機能 ··················································· 26

I
5.9 UPSの自動停止・起動機能 ··············································· 27
5.10 ソフトスタート機能 ···················································· 28
5.11 出力電圧調整機能 ······················································ 28
6.異常時の処置 29

6.1 異常時のUPS状態に対する点検と処置 ····································· 29


6.2 トラブルと対策 ························································ 31
7.保守部品の交換について 33

7.1 バッテリの寿命 ························································ 33


7.2 バッテリ・ファンの交換時期 ············································ 34
7.3 バッテリ交換方法 ······················································ 35
7.4 バッテリの処理 ························································ 42
8.仕 様 43

8.1 標準仕様 ······························································ 43


8.2 外形寸法図 ···························································· 44
8.3 負荷率-バックアップ時間特性 ·········································· 46
8.4 VCCIについて ·························································· 47
9.保守・点検について 48

9.1 日常点検 ······························································ 48


9.2 定期点検 ······························································ 49
9.3 UPSの保管について ····················································· 49
10.オプション一覧 50

11.保守部品一覧 51

12.UL規格適合におけるご注意 52

付録1 ソフトウェアで設定できる機能一覧 53

付録2 用語一覧 56

II
1.お使いになる前に
FREQUPS
1.お使いになる前に

1.1 開梱と確認

本体の梱包を解いた時に、下記のものが同梱されていることを確認し、製品がご注文どお
りであるか、また損傷がないかの確認をしてください。不足がなければ保証書発行依頼書
をFAXもしくは郵送にて返送ください。
梱包箱は、保守・修理等が発生した場合、輸送時の振動・衝撃から装置を保護するために必
要となりますので、保管していただくことをおすすめします。

梱包されているもの: ・UPS本体 1台
・取扱説明書 1部
・保証書発行依頼書 1部
・「蓄電池取替のお願い」シール 1枚
・ラバーブッシュ(2kVA以上のUPSのみ添付) 4個
・フェライトコア
(容量に応じて下記表のものが添付されています。)
形 名
容量
GRFC-6 GRFC-13
0.7~1.5kVA 1個 1個
2.0/3.0kVA — 3個
5.0kVA — 1個

注 意
● 本製品は重量物です。特に2.0kVA以上のものについては、運搬、据付け、取り外し作
業時にリフターを使用するか、UPSの側面部を持ち、20kg/人を目安に適切な人数で作
業し、落としたり倒さないようにしてください。また、UPSを持ち上げる際フロント
パネル部を持たないでください。不意にフロントパネルが開き、UPS落下や転倒によ
るけがの危険があります。
● 「ON」スイッチを押し続けると商用電源がない場合でもUPSは起動し、出力を開始し
ますので注意してください。

以上についてご不審な点、破損などありましたらお買上店または最寄りの当社営業所(裏
表紙参照)までご連絡ください。

1
FREQUPS

1.2 保証書の発行

保証書は製品のアフターサービスを行なうために発行しております。保証書発行依頼書に
必要事項ご記入のうえ、FAXもしくは郵送にてご返送ください。当社にてユーザ番号、無償
保証期間を記載し返却いたします。当社より発行した保証書は大切に保管ください。保証
書を紛失した場合、保証内容は無効となりますのでご注意ください。

UPS本体側面に次のような定格名板が貼られています。保証書発行依頼書の記入に際しては、
定格名板の形名、シリアルNo.を確認のうえ保証書発行依頼書に記入願います。

1.3 「蓄電池取替のお願い」シール

次回のバッテリ(蓄電池)交換予定日(取替予定年月)を記入し、確認しやすい場所に貼
り付けてください。

蓄電池取替のお願い
本UPSで使用の小形シール鉛蓄電池の推奨取替周期は5年です。
下記予定年月に従い計画、取替を実施ください。

取替回数 取替予定年月 取替実施年月 取替実施者


初 回
2 回

・据付時に初回取替予定年月をご記入ください。
・取替時に取替実施年月、次回取替予定年月をご記入ください。
連絡先:
三菱電機株式会社 BXN-11718

バッテリの寿命は、使用周囲温度等に大きく影響を受けます。詳細は「7.1 バッテリの寿
命」(33ページ参照)を参照いただき、バッテリ交換時期の目安を記入してください。

2
2.基本構成
FREQUPS
2.基本構成

2.1 システム構成と動作

〈UPS内部構成〉
過負荷・UPS異常時
バイパス回路

商用電源 コンバータ インバータ


~ 交流出力(AC100V)

交流入力(AC100V) ~
通常運転時 ー 単相2線
単相2線

充電 昇圧
入力電源異常時
回路 回路




(1) UPS運転(通常運転時)
本無停電電源装置(UPS)は正常に商用電源が入力されている時は入力された交流電力
をコンバータで直流電力に変換し、この直流電力をインバータで交流電力に逆変換し、
安定した電力を負荷に供給します。
UPSに商用電源が入力されると、充電回路により自動的にバッテリの充電が開始されます。
(2) バックアップ運転(停電時)
商用電源に異常が発生すると、バッテリより昇圧回路を通じてインバータに直流電力
が供給され、負荷機器にとぎれることなく交流電力を供給します。
バックアップ運転中は、「Backup」表示が点灯し、2連断続音のブザー音で知らせます。
停電時間が長く、バッテリの容量が少なくなってくると、「Charge」表示が全消灯と
なり、断続音のブザー音で知らせます。その後約2分(定格負荷時、バッテリ初期特性、
周囲温度25℃)でUPSの出力は遮断しますので速やかに負荷の停止作業を実行する必要
があります。
商用電源が復帰しますとUPSは自動的に(1)の通常運転状態に戻ります。(注)
また、バックアップ運転中に過負荷になるとUPSは強制的に出力を遮断します。
(3) バイパス運転
UPS運転中に過負荷状態になると、「Over Load」表示が赤点灯し、ブザーが鳴り、バ
イパス運転に切り換わります。(29ページ参照)過負荷状態が解除されれば、自動的
に正常時の動作状態に戻ります。また、手動でもバイパス運転に切り換えることが可
能です。
バイパス運転時は商用電源に異常が発生してもバックアップ動作を行いません。

(注)UPS本体のディップスイッチSW1(8)をOFFに設定することにより、復電時に自動的に
起動しないように設定することができます。また、オプションのUPS管理キット
「FREQSHIP」または、UPS設定ソフト「UPSSET」(Windows用フリーソフト)を利用
することにより復電時に自動的に起動しないように設定することもできます。詳細
は「FREQSHIP」または、「UPSSET」の取扱説明書を参考にしてください。
※ UPS設定ソフト「UPSSET」(Windows用フリーソフト)および、「UPSSET」の取扱説明書
は三菱電機FAサイトよりダウンロードすることができます。

3
FREQUPS

2.2 各部名称と機能

操作パネル 本体外観(FW-V10-0.7K~1.5K)
(4) (6) (7) (8) (10) (11) (9)

MITSUBISHI
Input UPS Backup Keyboard Lock
Load
(1) Over Load Bypass Output1
Charge
Battery Output2
(2)
UPS
OFF ON
BYPASS
(3)
TEST

(5) (12) (13) (14)


ランプの状態 【□:消灯/◆:点滅/■:点灯】
番号 名 称 機 能 表 示
(1) Input(緑) 入力電源の状態を表示します。 ■:入力電源正常
◆:入力周波数異常・入力電
源異常
□:停電
(2) Over Load(赤) 出力の過負荷状態を表示します。 ■:負荷110%以上
(3) Battery(赤) バッテリの寿命および、フロントパ ■:バッテリ寿命
ネル開放を警告します。 ◆:フロントパネル、増設
バッテリフロントパネル
開放
(4) UPS(緑) UPS運転時に点灯します。 ■:UPS運転時
◆:起動待機中
(5) Bypass(橙) バイパス運転時に点灯します。 ■:バイパス運転時
◆:過負荷などによるバイパ
ス運転でバイパス運転か
表示ランプ

らUPS運転への待機中
(6) Backup(橙) バックアップ運転状態表示。 ■:バックアップ運転中
(7) Output1(緑) Output1出力状態表示。 ■:Output1出力中
(8) Output2(緑) Output2出力状態表示。 ■:Output2出力中
(9) Keyboard キーボードロック状態表示。 ■:キーボード操作無効
Lock(橙) キーボードロックの変更はフロント
パネル裏面のディップスイッチによ
り設定します。(25ページ参照)
(10) Load(緑) 負荷率を示すレベルメータです。負 □□□□ 0~10%
荷率を5段階で表示します。 ■□□□ 11~25%
(記載の数値は目安となります。) ■■□□ 26~50%
■■■□ 51~75%
■■■■ 76~100%
◆◆◆◆ 100%以上
(11) Charge(緑) バ ッ テ リ の 充 電 量 を 示 す レ ベ ル □□□□ 0~25%
メータです。バッテリの充電量を5 ■□□□ 26~50%
段階の表示で行います。 ■■□□ 51~75%
(記載の数値は目安となります。) ■■■□ 76% 以上
■■■■ ほぼ満充電状態
番号 名 称 機 能
(12) OFF UPSの出力を停止するスイッチです。(1秒以上押す)
スイッチ

(13) UPS/BYPASS UPS運転とバイパス運転を切換えるスイッチです。セルフテストを


行う場合にも使用します。(16ページ参照)
(14) ON UPSを起動する場合に使用します。(1秒以上押す)
また、異常モード表示、警報音のリセットやセルフテストを行う場
合にも使用します。(16ページ参照)

4
FREQUPS

●FW-V10-0.7K ●FW-V10-1.0K,1.5K
(16)
(15) (16)
(15)
(17)
(17)
(19) OUTPUT
(19) OUTPUT
(18)
(18)
(19) OUTPUT1
(21) (19) OUTPUT1
(20)
(20)
(27) (19) OUTPUT2 (27) (19) OUTPUT2
(22)
(22)

●FW-V10-2.0K, 3.0K

端子配列
入力電源(25) 出力電源(26)
(15) INPUT OUTPUT
OUTPUT1
(16) OUTPUT2
(23) (17)

(20)
(19)
OUTPUT
R S U0 V0 U1 V1 U2 V2
(24) (19) (L) (N) (L0) (N0) (L1) (N1) (L2) (N2)
OUTPUT1 INPUT OUTPUT OUTPUT1 OUTPUT2
(18) (19)
アース
接地
OUTPUT2
(21) 端子
端子
端子台パネルを取外した状態

端子台パネル

5
FREQUPS

●FW-V10-5.0K
(15) (16) (17)
(18) 端子配列
(19)
OUTPUT (23) 入力電源(25) 出力電源(26)
(20) INPUT OUTPUT
OUTPUT1
(19)
OUTPUT2
OUTPUT1

(19) R S U0 V0 U1 V1 U2 V2
OUTPUT2 (L) (N) (L0) (N0) (L1) (N1) (L2) (N2)
端子台
パネル (23)
(24)
INPUT OUTPUT OUTPUT1 OUTPUT2
アース
接地
端子
端子
(21) 端子台パネルを取外した状態

番号 名 称 機 能
(15) RS-232Cコネクタ ネットワ-クOSのシャットダウンを行う場合やUPS管理キット
(D-sub9ピンオス) 「FREQSHIP」または「FREQSHIP-mini」を使用する場合に使用し
ます。(17ページ参照)
(16) 遠 隔 ON/OFF 入 力 端 離れたところよりUPSの運転開始、停止を行う場合、外部接点を
子 この端子に接続します。(26ページ参照)
(17) 外部信号コネクタ 警報等の信号を外部に出すコネクタです。
(D-sub9ピンメス) 出力信号:UPS警報,バックアップ運転,バッテリ容量低下
入力信号:UPSシャットダウン(8ページ参照)
(18) オプションボード オプションボードを挿入するスロットです。
スロット (オプションボードについてはオプションボードの取扱説明書
を参照してください。)
(19) 出力コンセント UPSの出力コンセントです。時間差投入/遮断が可能なOUTPUT1、

OUTPUT2を装備しています。(10ページ参照)
(20) 入力サーキット 電源からの容量がUPSの入力容量以上の場合にトリップし、ボタ
プロテクタ ンが突出します。リセットは突出したボタンを押してください。

(21) 増設バッテリ バックアップ時間延長用の増設バッテリを接続するコネクタで


コネクタ す。(0.7kVAはバッテリ増設できません。)
(22) 入力プラグ UPS本体に電源を供給します。ケーブル長は2.5mです。(10ペー
ジ参照)
(23) 出力サーキット UPSに接続された負荷機器の過電流トリップ時、ボタンが突出し
プロテクタ ます。リセットは突出したボタンを押してください。
(24) 配線ケーブル穴 端子台を使用する場合は、コンセントパネルを取り外し配線穴か
らケーブルを内部に導入して入出力ケーブルを接続してくださ
い。(11ページ参照)
(25) 入力端子台 入力ケーブル接続用です。(11ページ参照)
(26) 出力端子台 圧着端子付き電線を使用して電源を出力することができます。
(11ページ参照)
(27) GND 接地端子です。

6
FREQUPS

ディップスイッチSW1
No. 機 能 ON設定時 OFF設定時 参照ページ
(1) シリアル通信選択 シリアル通信 ネットワーク
17
OS管理
(2) マスタ・スレーブ(注2) マスタ局 スレーブ局 22
(3) 無負荷電流検出機能 無負荷電流検出あり 無負荷電流検出なし 23
(4) ブザーOFF機能 ブザー停止 ブザー音有効 —
(5) OFFスイッチによる 有効 無効
19
シャットダウン機能
(6) バックアップ運転での OUTPUT2 遮断 無効
23
負荷選択機能
(7) 出力制御機能 時間差投入/遮断 同時投入/遮断 24
(8) UPSの起動選択 インテリジェント起動 手動起動 25
ディップスイッチSW2
No. 機 能 ON設定時 OFF設定時 参照ページ
(1) 出力周波数 周波数固定モード 入力電源周波数
25
同期モード
(2) 出力周波数選択 50Hz 60Hz 25
(3) 設定のモード選択 通信からの設定有効 UPS本体のディップ
22
スイッチ有効
(4) キーボードロック選択 キーボード操作禁止 キーボード操作可能 25

(注)1. 工場出荷時のディップスイッチはSW1(1)・SW1(8)がONで、ほかは全てOFFです。
2. このスイッチをON(マスタ局)にすると、シリアル通信ができなくなりますの
で注意してください。マスタ・スレーブの機能を使用しない場合、このスイッ
チは必ずOFFで使用してください。

注 意
設定スイッチを切り替える場合は鉛筆などを使用しないでください。折れた芯や粉が
内部回路上に飛散して、誤動作・故障の原因となります。細いセラミックドライバや
絶縁性の棒で、1極ずつゆっくりと操作してください。(操作力 0.5~7N)また、操作
の際は、スイッチ溝に先端部を突き刺さないように操作してください。

7
FREQUPS

外部信号コネクタ
(a) UPS警報(出力):1(+),2(-)ピン
5 4 3 2 1
・異常警報時に出力(ON)します。
9 8 7 6 (b) バックアップ運転(出力):3(+),4(-)ピン
・停電などの発生によりバックアップ運転に
UPS側コネクタ:D-sub 9ピン, 切り換わった場合に出力(ON)します。
メス,UNC#4-40 インチねじ (c) バッテリ容量低下(出力):6(+),7(-)ピン
・停電時のバックアップ運転中にバッテリの
入出力仕様
残量が少なくなったとき出力(ON)します。こ
出力:オープンコレクタ出力,
の出力がされると、残り1~2分でUPSは自動
minDC12V~maxDC24V,100mA 停止します。 (バッテリが劣化し、バックアッ
入力:フォトカプラ入力, プ時間が短くなると、早く出力されることが
minDC10V~maxDC24V あります。)
±の極性には十分注意してください。 (d) UPSシャットダウン(入力):8(+),9(-)ピン
・「バックアップ運転」信号が出力されている
ときにこの信号の入力が5秒以上ある場合の
みUPSをシャットダウンします。

(注)・コネクタ端子に指など触れないでください。静電気などにより故障することがあ
ります。
・外部信号コネクタの空きピンは、使用しないでください。
・(a)~(c)は信号出力、(d)は信号入力になりますので接続を間違えないように注
意してください。

(a)~(c)信号の使用例 (d)信号の使用例
DC12~24V UPS内部
UPS内部 8 (+)
リレー DC10~24V
コイル リレー接点 操作スイッチ
(+)

( ) 9 ( )

(a)~(c)の出力条件の詳細については、29ページを参照してください。

注 意
バッテリが劣化するとバックアップ時間が短くなります。さらに劣化が進むと UPS 自体
起動できなくなります。「UPS 警報」信号にはバッテリ劣化警報が含まれますので、こ
の信号を利用することによりトラブルを事前に防止することができます。
起動不能であることを信号として取り出す必要がある場合は、オプションのリレーボー
ド(形名:FW-ARB)の“起動準備完了信号”をご使用ください。

8
3.設置・配線
FREQUPS
3.設置・配線

3.1 設置場所
・UPSは安定した水平な場所に置いてください。横にしたり、傾けて設置しないでください。

危 険
UPS を横に置いた場合は故障や火災につながりますので絶対にしないでください。
・UPSには換気口がありますので、下図に示すスペースをとって設置してください。
1.0kVA以下のUPSは前面下方からの吸気になります。
1.5kVA以上のUPSは前面下方と側面からの吸気になります。

注 意
本装置は磁気的漏洩が多少あります。
磁気の影響を受けやすい装置(CRT ディスプレイ等)は場合により UPS 本体から 1m 以
上離して設置してください。(影響の受け方は機種により異なります。)

(1.5kVA)

A,B:換気スペース
C:換気,配線スペース
D,E:フロントパネル開閉スペース

(単位:mm)

0.7K~1.5K 2.0K~5.0K
A 100以上
B 100以上
C 100以上・300以上(※1)
D 150以上
E 200以上 300以上
※1:増設バッテリユニット使用時
UPSに内蔵されているバッテリの寿命は周囲温度に影響を受けます。
周囲温度の上昇とともにバッテリの寿命は低下します。このため次の点に注意してくださ
い。
① 発熱体がUPSの近くにある場合、空気の循環等も考慮し、UPSを設置してください。
② 盤などの箱体に収納して使用する場合は箱の天井などに換気口を設け、ファンなどで強
制的に換気を行ってください。
本UPSではフロントパネルを開くことにより保守が可能となっています。
このため開口スペースを十分にとってください。
上記に開閉に必要なスペースを記載しておりますので、それに加えて人が作業できる空間
を確保してください。
床面に直置きするとホコリを吸いやすくファンや換気口の目詰まりが起こりやすくなりま
す。設置する場合は床面から浮かせるなどご配慮ください。
9
FREQUPS

3.2 固定方法

2kVA以上のUPSは、ストッパー付のキャスター仕様
になっています。
UPSを固定する場合は、ストッパーの六角ナット部
を回転させて固定してください。
ストッパーを
回転させる。
床面への固定が必要な場合は、オプションでチャンネルベース(固定金具)を準備してお
りますので、容量に応じて別途お買い求めください。
容量 形名
0.7K/1.0K/1.5K FW-VCB-01
2.0K/3.0K/5.0K FW-VCB-03
3.3 接続要領

3.3.1 入力容量・電源ブレーカ・入力プラグ・出力コンセント
UPS本体 UPS入力電源側 UPS出力側
電源 推奨
型式 入力容量 入力部 出力部 推奨プラグ
ブレーカ コンセント
FW-V10-0.7K 0.7kVA 単相接地極付 10A以上 単相接地極付 単相接地極付
単相接地極付
FW-V10-1.0K 1.0kVA 2P15Aプラグ 15A以上 2P15A 2P15Aプラグ
2P15Aコンセント
FW-V10-1.5K 1.5kVA (平行) 20A以上 コンセント (平行)
・単相接地極付 単相接地極付
2P20Aプラグ 2P20A
FW-V10-2.0K 2.0kVA 35A以上
(NEMA L5-20P) コンセント
・単相接地極付
・入力端子台(M4) (NEMA L5-20R)
2P15Aコンセント
・単相接地極付 単相接地極付
・出力端子台(M4) 単相接地極付
2P30Aプラグ 2P30A
FW-V10-3.0K 3.0kVA 40A以上 2P15Aプラグ
(NEMA L5-30P) コンセント
・入力端子台(M4) (NEMA L5-30R)
・単相接地極付
FW-V10-5.0K 5.0kVA ・入力端子台(M6) 2P15Aコンセント 70A以上 —
・出力端子台(M6)
出力コンセントは6個あります。コンセントに接続された負荷機器の合計が定格容量を超え
ないように接続してください。「Load」表示にて負荷容量を確認ください。
注 意
● 入力プラグの接地極は本体接地極になりますので必ず接地を施してください。
● 定格容量以上の負荷装置を接続しないでください。
● 複数のUPSの出力を直列接続および並列接続することはできません。
● 入力電源は通常、接地極と非接地極があります。入力プラグは接地極付き3Pですので2P
のコンセントに差し込む場合は変換アダプタ(3P→2P)をご購入いただきご使用くださ
い。この場合、変換プラグの接地線の処理を必ず行ってください。
● UPS出力を地絡または相間短絡させないでください。
● FW-V10-2.0/3.0Kには、2P20Aプラグ(NEMA L5-20P),2P30Aプラグ(NEMA L5-30P)は付
属しておりません。プラグタイプを使用する場合は、このプラグをご利用ください。

10
FREQUPS

3.3.2 配線(FW-V10-2.0K/3.0K/5.0K)
(1) 配線時の注意事項
注 意
● UPS本体の配線ケーブル穴にケーブルを通して配線してください。
● 入力電源がUPSの出力端子(OUTPUT(U0,V0),OUTPUT1(U1,V1),OUTPUT2(U2,V2))に
印 加 さ れ る と UPS が 破 損 し ま す 。 こ の よ う な配線は絶対にしない で く だ さ い 。
(OUTPUT,OUTPUT1,OUTPUT2の使い方については23,24ページを参照ください。)
● 配線時にUPS内部に配線ケーブル穴の切りくずや、ケーブルの切りくずを残さないで
ください。
端子配列
入力電源 出力電源
INPUT OUTPUT
OUTPUT1
OUTPUT2
R S U0 V0 U1 V1 U2 V2
接地端子
アース端子

端子台パネル

配線ケーブル穴

(2) 配線ケーブル穴
切断 配線ケーブル穴については使用する穴の上部をニッパー等で切
断し回転させて取り外してください。取外した後、付属のラバー
ブッシュ又は、ご使用される配線に適合するブッシュを取付けて
配線を配線ケーブル穴のエッジやバリから傷がつかないように
保護してください。
配線ケーブル穴

注 意
切断面でけがをする可能性がありますので注意してください。

(3) 電線と圧着端子など
UPSへの入力(R,S),出力(U,V)の使用電線、圧着端子および端子ねじの締め付けトル
クは、下表を参照してください。
締め付けトルク 電 線
形 名 端 子 ねじサイズ N・m 圧着端子
mm2 AWG
FW-V10- INPUT/OUTPUT M4 5.5-4 5.5 10
1.8
2.0K/3.0K 接地端子 M5 5.5-5 5.5 10
FW-V10- INPUT/OUTPUT M6 14-6 14 6
4.5
5.0K 接地端子 M6 14-6 14 6

11
FREQUPS

注 意
● 端子ねじは規定トルクで締め付けてください。
締め付けが緩いと、発熱による火災、短絡・誤動作の原因となります。
締め付け過ぎると、ねじや端子台の破壊による短絡・誤動作の原因となります。
● 配線する場合、UPSが停止し、入力電源が供給されていないことを十分確認してくだ
さい。

3.3.3 外部スイッチの接続
(1) 接続図
REMOTE REMOTE
ON/OFF ON/OFF
シールド線
シールドアースは左側
に接続してください

ツイスト線 2芯シールド線

外部スイッチ 外部スイッチ

(2) 接続方法
遠隔ON/OFF入力端子のボタンをドライ ボタン
バー等の先端等で押しながら電線の先
端を接続穴に差込みます。
ボタンを離すと接続は完了です。
この時、軽く電線を引き、電線が確実に
接続されているか確認してください。
電線 接続穴

注 意
電線接続の際、ドライバーを背面の排気口に差し込まないようにしてください。
感電および UPS の故障につながる場合があります。

(3) 接続可能な電線とスイッチ
線種 ツイスト線または2芯シールド線
単線 φ0.4(AWG26)~φ1.2(AWG16)
電線サイズ
より線 0.3mm2(AWG22)~1.25mm2(AWG16)素線径φ0.18以上
むき線長さ 11mm

スイッチ 定格DC15V 15mAが開閉できるものをご使用ください。


オプションとしてリモートスイッチ(形名:FW-FSW 線長:2m)を準備しています。

12
4.運転について
FREQUPS
4.運転について

4.1 運転上の注意事項

(1) 商用電源が停電で、UPSがバックアップ運転を終了し停止した後に復電した場合、UPS
が自動的に起動し、電源の出力を開始します。
復電時UPSが自動的に起動したときに、UPSの出力コンセント(出力端子台)に接続し
た装置が動作を開始することで、傷害や破壊などの事故につながる可能性があります。
このため商用電源が停電後復電しても、装置が起動して危険がないことを確認してく
ださい。
(注)工場出荷時は復電後自動的にUPSが起動するようになっておりますが、UPS本体の
ディップスイッチSW1(8)をOFFすることにより手動起動の設定ができます。また、
オプションのUPS管理キット「FREQSHIP」または、UPS設定ソフト「UPSSET」
(Windows用フリーソフト)を利用することでも復電後、手動起動の設定がで
きます。
(2) コンピュータ電源のバックアップとしてUPSを使用する場合、停電時にコンピュータを
安全に停止させるために、UPS管理ソフトウェア(UPS管理キット「FREQSHIP」やフリー
ソフトウェアの「FREQSHIP-mini」など)を組み合わせて使用してください。管理ソフ
トウェアを使用しない場合、停電時にUPSのバッテリ放電後、出力停止となりコン
ピュータ内のデータが壊れることがあります。
(3) 初回使用時は「Charge」ランプがすべて点灯するまで補充電してください。
入力電源を供給することにより、UPSの「ON」「OFF」に関係なく充電しますが、充
電量を確認するにはUPSの「ON」ボタンを押して起動させる必要があります。
(4) 停電によるバックアップ運転でバッテリが空になった場合は、その後、十分な充電
(「Charge」ランプがすべて点灯)を行ってください。充電不足の場合、バックアッ
プ時間が短くなります。
(5) 過負荷の状態で停電等が発生した場合、バックアップ運転に切換わらず、負荷機器へ
の出力が遮断されますので注意してください。

4.2 運転準備

操作内容 UPS設定・接続
フロントパネル裏面のディップス 「SW1、SW2」:詳細は7、17~25ページを参照し
イッチがご使用の用途に合ってい てください。
ることを確認してください。

用途に合せて、オプションボードや 「オプションボード」:オプションボードの取扱説
通信ケーブル等を装着してくださ 明書を参照してくださ
い。 い。
「通信ケーブル」 :詳細は18ページを参照して
ください。

負荷機器を出力UPSコンセント(出
力端子台)に接続してください。
負荷機器がコンピュータの場合、
UPS管理ソフトウェアを使用した導
入テストを行う時は、コンピュータ
を商用電源に接続してください。

13
FREQUPS

4.3 導入時のテスト
安全にご使用いただくため、実際に運用を開始される前に下記のテストを実施してくださ
い。UPSの操作につきましては15、16ページを参照してください。
単に装置のバックアップ電源として使用する場合は、UPSの入力電源を遮断しバックアップ
運転することを確認してください。
コンピュータをUPSに接続して使用する場合は必ず導入前に動作確認を実施してください。
オプションのUPS管理キット「FREQSHIP」等を使用し、設定が適切でなかった場合、OSシャッ
トダウン中にUPSが停止する場合がありますので、下記の手順にて十分にテストを実施して
ください。
① 下記のようにUPSのRS-232CコネクタとコンピュータのRS-232Cコネクタを通信ケーブル
で接続し、UPSとコンピュータを起動させます。(UPSの起動については15ページの「4.4
運転」を参照してください。)
次に使用するUPS管理用のソフトウェアをコンピュータにインストールします。
UPS RS-232C
コネクタ

RS-232C
通信ケーブル
コンピュータ

商用
AC100V

② UPSの入力電源を遮断し擬似停電を発生させます。
③ OSのシャットダウンが開始され、OSシャットダウン完了後に、UPSシャットダウンが実
行されることを確認してください。
正常に動作しない場合は、ソフトウェアの設定等を確認してください。
OSシャットダウン中にUPSが停止する場合は、UPSシャットダウン遅延時間の設定を長くして
ください。(詳細については、UPS管理キットの取扱説明書を参照してください。)
④ 動作が十分確認できた場合は、UPSの出力コンセントにコンピュータを接続し、実際に
運用してください。
UPS RS-232C
コネクタ

RS-232C
通信ケーブル
コンピュータ

商用
AC100V

注)・試験を実施する前にUPSは「Charge」ランプがすべて点灯するまで補充電してください。
充電が不十分な場合、テスト途中でUPSが停止する場合があります。
・その他の機能についても、本取扱説明書を十分お読みいただき、事前に動作確認を実施
してください。
・バッテリ劣化時のバックアップ時間は短くなります。十分なバックアップ時間が必要で
あれば劣化時のバックアップ時間を考慮するか、早目のバッテリ交換が必要になります。

14
FREQUPS

4.4 運 転

操作内容 UPSの状態

入力プラグ(入力端子台)に商用電 起動すると次のランプが点灯します。
源AC100Vを供給してください。 「Input」「UPS」ランプが点灯
「ON」スイッチをランプが点灯する 「Charge」ランプが充電量に応じて点灯
まで押してください。 「Load」ランプが接続負荷容量に応じて点灯
(注)入力電源がない場合でもバッ 「Output1」「Output2」が出力状態に応じて点灯
テリから起動します。
(注)本UPSは起動の際、バッテリのエネルギーが必要です。バッテリ劣化や故障、長期
保管によるバッテリ自己放電等により起動エネルギーが不足した場合UPSは起動し
ません。この場合、バッテリの交換が必要になります。
バックアップ運転 商用電源がAC85V以下の電圧になるとバックアッ
(注)バッテリ容量がなくなるとUPS プ運転に移行します。
は停止します。その後、商用電 「Backup」ランプが点灯し、2連断続音が鳴りま
源が復電した場合、UPSは自動 す。バッテリ「Charge」ランプは、バッテリの残
的に起動します。 容量を示しており順次消灯していきます。すべて
消灯した後、断続音が鳴り、しばらく(約2分後)
するとUPSの出力が停止し負荷が遮断されます。

4.5 停 止

操作内容 UPSの状態

前面の「OFF」スイッチをランプが 商用入力電源が供給されている場合は、充電回路
消灯するまで押してください。 が動作していますが、UPSの出力は停止します。
UPSの動作を完全に停止させるには入力電源の供
給を停止してください。

4.6 バイパス運転

操作内容 UPSの状態

UPS運転中(「UPS」ランプ点灯)、 スイッチを押すことにより運転状態が切り替わ
前面の「UPS/BYPASS」スイッチ ります。
を長押ししてください。バイパス運 UPS運転中 バイパス運転中
転(「Bypass」ランプ点灯)にな 「UPS」ランプ点灯 「UPS」ランプ消灯
ります。再度押すとUPS運転に切り 「Bypass」ランプ消灯 「Bypass」ランプ点灯
替わります。 ランプの表示が切り替わるまで「UPS/BYPASS」
(注)過負荷状態では、UPS運転には ボタンを長押ししてください。
切り替わりません。

15
FREQUPS

4.7 セルフテスト
操作内容 UPSの状態
商 用 運 転 時 に 前 面 の 「 ON 」 , セルフテスト中「UPS」,「Backup」ラ
「UPS/BYPASS」スイッチを同時に押すとセ
ルフテストを実施します。 ンプの両方が点滅し異常がなければそ
セ ル フ テ ス ト 実 施 中 に 再 度 「 ON 」 , のまま正常運転を継続します。
「UPS/BYPASS」スイッチを同時に押すと、 異常発生時は以下の状態となります。
通常のセルフテスト実施後に深放電テスト
を実施します。深放電テストでは、バッテリ 異常 ランプ 警報音 UPS状態
の劣化状態をより正確に判断するため、通常
最大10分間、増設バッテリ使用時は最大30 内容 表示
分間放電を実施します。 全ランプ バイパス
内部異常 連続音
《自動セルフチェック》 点滅 運転
UPSが連続運転している場合、14日間隔でセ
ルフテストを実施します。このセルフテスト 「Battery」 UPS 運 転
なし
の 間 隔 は オ プ シ ョ ン の UPS 管 理 キ ッ ト バッテリ ランプ点灯 継続
「FREQSHIP」または、UPS設定ソフト「UPSSET」 劣化 「Battery」 バイパス
(Windows用フリーソフト)を使用することに 断続音
より変更可能です。 ランプ点滅 運転
(注1) 以下の場合はセルフテストが実施さ 異常モード表示、警報音は「ON」スイッ
れません。
1.バックアップ運転中 チでリセットされます。
2.バイパス運転中 バッテリ劣化の診断は「Charge」ランプ
3.警報が発生している場合 がすべて点灯しているときに実施します。
4.フロントパネル開放時
5.UPSの停止命令中(27ページ参照) 「ON」スイッチを押すことによりセルフ
6.満充電でない場合 テストを中断します。
(注2) 増設バッテリを使用した場合、通常 ランプ表示と処置については29ページ
のセルフテストではバッテリ劣化診
断はできません。深放電テストを定 を参照してください。
期的に実施してバッテリの劣化状態
を確認してください。
(注3) 深放電テスト中および深放電テスト
の直後はバックアップ時間が短くな
ります。UPS管理キット「FREQSHIP」
のバックアップ残時間設定時は、OS
がシャットダウンする可能性があり
ますのでご注意ください。
(注4)負荷率25%以下(「Load」ランプ1
つ点灯もしくは消灯)の場合には、
深放電テストで劣化状態を判断でき
ないことがあります。
4.8 バッテリの充電
操作内容 UPSの状態
入力プラグまたは入力端子台に入力電源を 「Charge」ランプ表示が充電状態により
供給してください。 点灯します。4個すべて点灯している場合
(注)UPSに電源を供給するとバッテリの充電 は満充電状態です。
回路が動作するため、「ON」スイッチ (注)充電状態を確認するには「ON」ス
を押す必要はありません。 イッチを押して、UPSを起動する必
要があります。

16
5.機 能
FREQUPS
5.機 能

5.1 RS-232Cインターフェースの利用

5.1.1 OSのシャットダウン機能
本UPSのRS-232CコネクタとコンピュータのRS-232Cコネクタとを通信ケーブル(次ページの
結線のもの)で接続し、コンピュータのOSに対応したUPS管理ソフトウェアを使用すること
で停電発生時にOSのシャットダウンが実現できます。この場合、使用するUPS管理ソフト
ウェアに対応したUPS本体のフロントパネル裏面にあるディップスイッチの設定が必要と
なります。使用するUPS管理ソフトウェアとディップスイッチの設定は下表のようになりま
す。
ディップ
No. OSの種類 使用するUPS管理ソフトウェア スイッチ
SW1(1)
1 WindowsNT®4.0 WindowsNT® 付属のUPSサービス (*1) OFF
2 Windows®95/Windows®98 FREQSHIP-mini for Windows® 95/98 (*2) OFF
3 No.1,No.2以外のWindowsⓇ全般 FREQSHIP-mini for Windows® (*2)(*3) ON
FREQSHIP-mini for フリーUNIX
ON
(freq**.tgz) (*2)
4 フリーUNIX(Linux/FreeBSD)
FREQSHIP-mini for フリーUNIX
OFF
(sdwn**.tgz) (*2)
5 Windows®全般 FREQSHIP for Windows® (*3)(*4) ON
6 UNIX FREQSHIP for UNIX (*4) ON
7 Linux/FreeBSD FREQSHIP for Linux/FreeBSD (*4) ON
*1:ソフトウェアの詳細については各OSの取扱説明書を参照してください。
*2:ソフトウェアは弊社「三菱電機FAサイト」よりダウンロードしてご利用いただけます。
また、詳細については各ソフトウェアの取扱説明書(README)を参照してください。
*3:英語版のOSにも対応可能。
*4:このソフトウェアは製品ですので別途購入が必要です。
UPS管理キット「FREQSHIP」では、シャットダウン制御のほかにスケジュール運転、電源状態
のモニタリング等UPSの管理ができます。詳細はUPS管理キット「FREQSHIP」の取扱説明書を
参照してください。
最新のOS対応状況については、弊社「三菱電機FAサイト」にてご確認ください。

17
FREQUPS

WindowsNTのUPSサービスを使用する場合は、信号の極性を下記のように設定してください。
項 目 信号極性
電源障害信号 負
バッテリ容量低下信号 負
リモート無停電電源シャットダウン 正

通信ケーブルは下図のような結線のものをご使用ください。
オプションとして専用の通信ケーブルも準備しております。
形名:FW-SDC-A (3m)

●通信ケーブルの結線図

1 1
2 2
3 3
4 4 (注)お客様にてケーブルを製作される場合、線長は10m
5 5 以内にしてください。
6 6
7 7
8 8
9 9

コネクタはD-sub9ピンメス

18
FREQUPS

5.1.2 「OFF」スイッチによるコンピュータのシャットダウン
フロントパネル裏面のディップスイッチSW1(5)をON側に設定します。
フロントパネルの「OFF」スイッチまたは「遠隔ON/OFF入力端子」に接続した外部スイッ
チを「OFF」することにより、OSのシャットダウンを実施することができます。
「OFF」スイッチを操作してからUPS停止までの動作を下図に示します。
UPSの①「OFF」スイッチを操作すると②UPS出力信号がUPSより出力され、コンピュータ側
ではUPS出力信号を受け取ることにより③OSのシャットダウンを開始します。その後、コン
ピュータより④UPSシャットダウン信号(または、UPSシャットダウンまでの遅延時間)が
UPSに出力され⑤UPS出力停止に至ります。
UPS ②UPS出力信号 コンピュータ

RS-232C RS-232C
④UPSシャットダウン信号
UPS管理ソフトウェア


「OFF」スイッチ
または ③OSシャットダウン
外部スイッチ
⑤UPS
出力

「OFF」スイッチを押した後のOSのシャットダウンと、UPSが出力を停止するまでのタイミ
ングは、OSの種類(使用するUPS管理ソフトウェア)とディップスイッチの設定により、動
作パターンとして3種類存在します。次に動作パターン1~3の3種類について説明します。
ディップ
スイッチ 動作
No. OSの種類 使用するUPS管理ソフトウェア
パターン
SW1(1) SW1(5)
1 WindowsNT®4.0 WindowsNT® 付属のUPSサービス OFF ON (1)
2 Windows®95/Windows®98 FREQSHIP-mini for Windows® 95/98 OFF ON (2)
3 No.1,No.2以外のWindowsⓇ全般 FREQSHIP-mini for Windows® ON ON (3)
FREQSHIP-mini for フリーUNIX
4 フリーUNIX(Linux/FreeBSD) OFF ON (2)
(sdwn**.tgz)
5 Windows®全般 FREQSHIP for Windows® ON ON (3)
6 UNIX FREQSHIP for UNIX ON ON (3)
7 Linux/FreeBSD FREQSHIP for Linux/FreeBSD ON ON (3)
*最新のOS対応状況については、弊社「三菱電機FAサイト」にてご確認ください。

(注) 1. Windows NTのUPSサービス、FREQSHIP-mini for Windows® 95/98を使用する場合


は、設定で「バッテリ容量低下」を選択しておく必要があります。
2. 使用するUPS管理ソフトウェアのNo.2~4については、「三菱電機FAサイト」より
ダウンロードしてご利用ください。No.5~7は製品ですので別途購入が必要です。

19
FREQUPS
バッテリ容量低下
(1) 動作パターン1
①「OFF」スイッチを操作するとすぐに②UPS出力信号がコンピュータに対し出力され
ます。コンピュータがUPS出力信号を検知するとすぐに③OSシャットダウンが開始され
ます。OSシャットダウンが完了すると約2分後にコンピュータより④UPSシャットダウ
ン信号が出力され⑤UPS出力を停止します。

①「OFF」スイッチ操作

バッテリ運転
バックアップ運転 ON
②UPS 出力信号 バッテリ容量低下
バッテリ容量低下
OFF

③OSシャットダウン開始

OSの動作状態

ON 約2分
④UPSシャットダウン信号
OFF

⑤UPS出力

バッテリ容量低下
(2) 動作パターン2
①「OFF」スイッチを操作するとすぐに②UPS出力信号がコンピュータに対し出力され
ます。コンピュータがUPS出力信号を検知するとすぐに③OSシャットダウンが開始され
ます。OSシャットダウンが完了するとすぐにコンピュータより④UPSシャットダウン信
号が出力され⑤UPS出力を停止します。

①「OFF」スイッチ操作

バッテリ運転
バックアップ運転 ON
②UPS 出力信号 バッテリ容量低下
OFF

③OSシャットダウン開始

OSの動作状態

ON
④UPSシャットダウン信号
OFF

⑤UPS出力

20
FREQUPS
バッテリ容量低下
(3) 動作パターン3
①「OFF」スイッチを操作するとすぐに②UPS出力信号がコンピュータに対し出力され
ます。コンピュータがUPS出力信号を検知すると、OSシャットダウン遅延時間経過後③
OSシャットダウンが開始されます。また、OSシャットダウン開始前に④UPSシャットダウ
ン信号(UPS出力停止までの遅延時間)がUPS側に送出され、UPSは遅延時間経過後、⑤UPS
出力を停止します。

OSシャットダウン遅延時間、UPSシャットダウン遅延時間は使用するUPS管理ソフトウェア
によって変更可能です。また、「FREQSHIP」を使用する場合は「UPSのOFFスイッチによる
シャットダウン設定」にてOSおよびUPSのシャットダウン時間の設定を変更ください。
「FREQSHIP」の“即OSシャットダウン実施”を選択した場合は、OSシャットダウン遅延時
間は0秒となります。

①「OFF」スイッチ操作

バッテリ運転
バックアップ運転 ON
②UPS 出力信号 バッテリ容量低下
バッテリ容量低下
OFF

③OSシャットダウン開始

OSの動作状態
UPSシャットダウン
ON 遅延時間
④UPSシャットダウン信号
OFF

⑤UPS出力

バッテリ容量低下

(注)OSのシャットダウンは使用しているアプリケーションを強制的に終了させます。こ
のため、アプリケーションで使用しているデータは保存されません。UPS管理キッ
ト「FREQSHIP」を利用した場合は、OSシャットダウン前にコマンドを実行する機能
がありますのでコマンドを使ってファイルを保存できる場合があります。コマンド
によるファイル保存については使用しているアプリケーションの取扱説明書を参
照願います。

21
FREQUPS

5.1.3 マスタ・スレーブ機能
1台のUPSをマスタ、ほかのUPSをスレーブとしてRS-232CによりマスタUPSから一括制御が
できます。
マスタUPSの起動、停止に連動してスレーブUPSが動作します。
フロントパネル裏面のディップスイッチSW1(2)がON側設定:マスタ局、OFF側設定:スレー
ブ局となります。
マスタ局 スレーブ局

RS-232Cケーブル

SW1(1):ON SW1(1):ON
SW1(2):ON SW1(2):OFF

使用するケーブルについては、オプションのケーブル(形名:FW-SDC-A,3m)または、18
ページのRS-232Cケーブルをご使用ください。
複数のUPSをマスタ・スレーブ動作させるには、オプションボード(形名:FW-AMB)が必要
になります。

(注)UPS本体のRS-232CコネクタでオプションのUPS管理キット「FREQSHIP」を使用する
場合などコンピュータと通信させる場合は、UPSはスレーブ局に設定してください
(SW1(2)をOFF)。(本マスタ・スレーブ機能を使用しない場合は、マスタ局設定に
する必要はありません。工場出荷設定はスレーブ局設定になっています。)

5.1.4 通信によるUPSのモード設定
フロントパネル裏面のディップスイッチSW2(3)をON側に設定します。
この設定をONにすることにより、オプションのUPS管理キット「FREQSHIP」または,UPS設
定ソフトウェア「UPSSET」(Windows用フリーソフト)でUPSの設定を変更することができ
ます。
この設定を利用した場合、キーボードロック選択SW2(4),シリアル通信選択SW1(1)以外の
ディップスイッチによる機能設定は無効になります。

22
FREQUPS

5.2 無負荷電流検出(自動停止)機能

フロントパネル裏面のディップスイッチSW1(3)をON側に設定します。
UPSに接続された負荷の電流を検出し、停電発生時負荷が軽負荷の場合は、バックアップ運
転を中止し、出力を遮断してUPSが停止します。
デフォルトでは定格の10%以下の負荷電流で動作しますので、軽負荷の場合、注意してく
ださい。
(注)10%以下の軽負荷で使用時は設定しないでください。
オプションのUPS管理キット「FREQSHIP」(Ver.1.60以降)または、UPS設定ソフト「UPSSET」
(Windows用フリーソフト)で検出する負荷電流の大きさが変更できます。

5.3 負荷選択機能

フロントパネル裏面のディップスイッチSW1(6)をON側に設定します。
3系統のUPS出力のOUTPUT,OUTPUT1に継続してバックアップしたい負荷を接続し、OUTPUT2
にはすぐに停止してよい負荷を接続します。
UPSは停電発生から一定時間経過後にOUTPUT2を遮断し、負荷を軽くすることによって
OUTPUT,OUTPUT1に接続されている負荷のバックアップ時間を延長します。
工場出荷時は停電が継続した場合OUTPUT2を1分後に遮断するように時間設定されております。
「OFF」スイッチの操作がない場合はバッテリ放電終止までバックアップ運転を継続します。
ON操作 OFF操作

OUTPUT
OUTPUT1 停電発生

OUTPUT2
1分間

入力電源

23
FREQUPS

5.4 時間差投入・遮断制御

フロントパネル裏面のディップスイッチSW1(7)をON側に設定します。
3系統のUPS出力(OUTPUT,OUTPUT1,OUTPUT2)を系統ごとに時間差をもって投入/遮断が行
われます。
OFF側に設定した場合は、OUTPUT,OUTPUT1,OUTPUT2は同時に投入/遮断が行われます。
●時間差投入/遮断制御の詳細

ON操作 OFF操作
ON
OUTPUT OFF
ON
OUTPUT1 OFF

ON
OUTPUT2 OFF

T1 T2

(1) オプションのUPS管理キット「FREQSHIP」(Ver.1.60以降)または、UPS設定ソフト
「UPSSET」(Windows用フリーソフト)を使用することによって時間差T*の変更、OUTPUT1、
OUTPUT2の遮断する順番を変更することができます。
*工場出荷時は15秒に設定されています。

(2) 以下の場合に時間差投入・遮断制御が行われます。
① フロントパネルの「ON」,「OFF」スイッチによる操作(UPS運転時,バックアッ
プ運転時)
② コンピュータからのシャットダウン要求(UPS運転時,バックアップ運転時)
③ マスタ・スレーブ機能によるシャットダウン要求(UPS運転時,バックアップ運転
時)
④ オプションのUPS管理キット「FREQSHIP」、またはフリーソフト「FREQSHIP-mini」
からのシャットダウン要求(UPS運転時,バックアップ運転時)
⑤ オプションのUPS管理キット「FREQSHIP」または、UPS設定ソフト「UPSSET」
(Windows
用フリーソフト)によるUPS自動起動設定での起動(UPS運転時)
⑥ 無負荷電流検出機能による停止(バックアップ運転時)
⑦ 遠隔ON/OFF入力端子の操作(UPS運転時,バックアップ運転時)

(注)負荷選択機能と併用した場合、両方の機能が無効になります。

24
FREQUPS

5.5 UPSの起動選択

UPS本体のフロントパネル裏面のディップスイッチSW1(8)をON/OFFすることでUPSの起動方
法を選択することができます。また、オプションのUPS管理キット「FREQSHIP」または、UPS
設定ソフト「UPSSET」(Windows用フリーソフト)を利用することでも変更が可能となって
います。工場出荷時はインテリジェント起動となっています。
ディップスイッチSW1(8)での設定は下記のようになります。
ON設定時:インテリジェント起動
OFF設定時:手動起動
①インテリジェント起動
単にUPSに電源を供給した場合や停電発生後の復電においてUPSが自動的に出力を
開始するモードです。ただし、「OFF」スイッチ押下にて停止した場合には、自動
的に起動することはありません。
②手動起動
単にUPSに電源を供給した場合や停電発生後の復電においてUPSが自動的に出力を
開始するのではなく、人が意図的に「ON」スイッチを押した時にUPSが出力を開始
するモードです。
③自動起動(ソフトウェアを使用した場合のみ設定可能)
単にUPSに電源を供給した場合や停電発生後の復電においてUPSが自動的に出力を
開始するモードです。

5.6 出力周波数固定機能

フロントパネル裏面のディップスイッチSW2(1)をON側に設定します。
本UPSの通常動作では入力電圧の周波数と同期した形で出力電圧を供給します。
この機能は入力周波数に影響されずディップスイッチSW2(2)で選択した周波数(ON:50Hz、
OFF:60Hz)で出力電圧を供給します。
この機能を利用した場合、過負荷発生時には、出力周波数を入力周波数に同期させてバイ
パス運転に切り替わります。
また、この機能についてはオプションのUPS管理キット「FREQSHIP」または、UPS設定ソフ
ト「UPSSET」(Windows用フリーソフト)を利用することでも設定が可能となっています。

入力 出力
UPS

47.5Hz~63Hz 50Hzまたは60Hzで出力

5.7 キーボードロック機能

フロントパネル裏面のディップスイッチSW2(4)をON側に設定します。
こ の 機 能 を 有 効 に す る こ と に よ り 、 不 用 意 に UPS の 操 作 が で き な い よ う 「 OFF 」
「UPS/BYPASS」「ON」のスイッチ操作を無効にします。またキーボードロックが有効に
なっている場合はフロントパネルの「Keyboard Lock」ランプが点灯します。

25
FREQUPS

5.8 UPSの遠隔ON/OFF機能

外部スイッチをUPS背面の遠隔ON/OFF入力端子[REMOTE ON/OFF]に接続することで、
遠隔よりUPSの運転開始、停止を行うことができます。(接続については12ページを参照し
てください)
遠隔ON/OFF入力端子とUPS本体の「ON」「OFF」スイッチの関係は後から入力されたもの
が優先になります。
スイッチの操作によってUPSの状態は下図のように変化します。

No. 後から入力された操作 UPSの状態


1 フロントパネルの「ON」スイッチ操作 運転
2 フロントパネルの「OFF」スイッチ操作 停止
3 遠隔ON/OFF入力端子のON操作 運転
4 遠隔ON/OFF入力端子のOFF操作 停止
ON操作:接点を閉じた状態 OFF操作:接点を開いた状態

(注) 1. 遠隔ON/OFF入力端子では、UPSをコールドスタート(入力電源が無い状態でのバッ
テリからの起動)はできません。(UPS停止直後は除く)
2. No.1,2の操作は遠隔ON/OFF入力端子のON/OFF状態に依存しません。このため遠隔
ON/OFF入力端子がONの状態でUPSが停止している場合は、端子の状態を一度OFF
にしてからONするとUPSは起動し出力を開始します。

26
FREQUPS

5.9 UPSの自動停止・起動機能

オプションのUPS管理キット「FREQSHIP」と組み合わせて使用すると、次のようにUPSのコ
ントロールが可能になります。
(1) UPSスケジュール運転
・指定した時間にUPSを起動停止させる機能です。
(2) OSシャットダウン後の復電動作
・UPS停止後起動
停電発生時OSのシャットダウン途中で電源が復電した場合、一旦UPSの出力を遮断し
て電源を再投入し、接続されたコンピュータを再起動させるモードです。
・UPS継続運転
OSシャットダウン途中で電源が復電した場合、UPSは継続して電源を供給するモード
です。
・UPS停止
OSシャットダウン途中で電源が復電した場合でも、コンピュータからの停止指令を
優先させ、UPSを停止させるモードです。
(3) 「OFF」スイッチによるコンピュータのシャットダウン(19ページ)
(4) 時間差投入遮断制御(24ページ)

(1)~(4)の機能を使用し、UPSが停止指令を受け付けた場合、「Charge」ランプが次のよ
うな表示を繰り返します。
Charge
約0.5秒
Charge
現在の充電量を表示
約2秒  例)充電量が51%~75%時
Charge
約0.5秒
約0.5秒 Charge
約0.5秒
Charge
約0.5秒
Charge
約0.5秒
Charge

「Charge」ランプがこのような状態になった場合、UPSは停止処理にはいっています。この
状態の時コンピュータの電源は入れないでください。コンピュータの電源をいれると、コ
ンピュータが起動中にUPSの出力が停止し、ハードディスク等の破損につながります。
この処理をキャンセルする場合は、下記のようにしてください。
・UPS停止指令を受け取った状態を表示している時に、「ON」スイッチを押す。
(負荷機器への出力は継続されます。)
・オプションのUPS管理キット「FREQSHIP」の通信にて停止指令のキャンセル通知を行う。
(負荷機器への出力は継続されます。)
・「OFF」スイッチを押してUPSを停止させる。(3)(4)の場合はこの操作での停止はできま
せん。(負荷機器への出力を停止します。)

27
FREQUPS

5.10 ソフトスタート機能

本UPSでは、オプションのUPS管理キット「FREQSHIP」(Ver.1.60以降)または、UPS設定ソフ
ト「UPSSET」(Windows用フリーソフト)を使用することによって、ソフトスタート機能を
使用することができます。ソフトスタート機能とは、UPSの「ON」スイッチを押したときに
UPSの出力電圧を徐々に上げていく機能です。この機能は負荷側に流れる突入電流を抑えること
により、起動時の突入が大きいにも関わらず通常の電力は少ないような機器でも入力ブレーカを
トリップさせることなく使用できる機能です。
ON
「ON」スイッチ
OFF

出力電圧

AC100V
100ms~200ms

5.11 出力電圧調整機能

本UPSでは、オプションのUPS管理キット「FREQSHIP」(Ver.1.60以降)または、UPS設定ソ
フト「UPSSET」(Windows用フリーソフト)を使用することによって出力電圧を1V刻みで変
更でき、95V~120Vの間で出力を調整できます。

28
6.異常時の処置
FREQUPS
6.異常時の処置

6.1 異常時のUPS状態に対する点検と処置
(1) 警報表示と処置
警報出力 外部信号
UPS バックアップ バッテリ容
ランプ表示 点灯 点滅 消灯または不定 内変化部分 警報音
警報 運転 量低下
1 「Backup」点灯 Input UPS Backup Keyboard Lock 2連 ○
Load
Over Load Bypass Output1
Charge
断続音
Battery Output2

2 「Input」点滅 Input UPS Backup Keyboard Lock ―


Load
Over Load Bypass Output1
Charge
Battery Output2

3 「Over Load」点灯 断続音


「Load」×4個点滅
Input UPS Backup Keyboard Lock
Load
Over Load Bypass Output1
Charge
Battery Output2

4 「Over Load」点灯 Input UPS Backup Keyboard Lock 連続音 ○


Load
「Bypass」点滅 Over Load Bypass Output1
Charge
Battery Output2

5 「Over Load」点滅 Input UPS Backup Keyboard Lock 連続音 ○ ○


Load
「Load」×4個点滅 Over Load Bypass Output1
Charge
「UPS」点灯 Battery Output2

6 「Charge」全消灯 Input UPS Backup Keyboard Lock 断続音 ○ ○ ○


Load
「Backup」点灯 Over Load Bypass Output1
Charge
Battery Output2

7 「Battery」点灯 Input UPS Backup Keyboard Lock ― ○


Load
Over Load Bypass Output1
Charge
Battery Output2

8 「Battery」点滅 Input UPS Backup Keyboard Lock 断続音


Load
Over Load Bypass Output1
Charge

Battery Output2 連続音 ○

9 全ランプ点滅 断続音 ○
連続音 ○

Input UPS Backup Keyboard Lock


Load
Over Load Bypass Output1
Charge
Battery Output2

10 エリアA、B 断続音 ○
交互点滅
A B
Input UPS Backup Keyboard Lock
Load
Over Load Bypass Output1
Charge
Battery Output2

29
FREQUPS

※1.UPS運転中にフロントパネルの開放を行うと「Bypass」ランプも点滅します。
※2.バッテリが劣化している場合やバッテリのヒューズ溶断時などバッテリ側が異常の場合も「Battery」ランプが
点滅する場合があります。その場合はバッテリ交換が必要ですので、速やかにバッテリを交換してください。

発生条件 UPSの状態 処 理

入力電源異常時(停電など) バックアップ運転になっています。 入力電源が遮断されていないか確認して


ください。

入力電源の変動が大きい 入力電源の周波数が使用範囲外か入 入力電源の状態を確認してください。


力電圧が高い状態です。

過負荷警報 過負荷状態になっています。 負荷を軽減してください。


①の場合はUPS運転を継続します。
①100%<負荷率<110% この
②の場合は30秒後にバイパス運転に
場合「Over Load」ランプは点 * 負荷率=
灯しません。 切換えます。 負荷容量/定格負荷容量×100(%)
②110%≦負荷率<120% ③の場合は10秒後にバイパス運転に (注)半波整流負荷の場合は定格の半分で
③120%≦負荷率<140% 切換えます。 あっても負荷率は100%になります。
④140%≦負荷率 ④の場合は3秒後にバイパス運転に切
換えます。
過負荷でバイパス移行中 UPS運転からバイパス運転になってい 同上
ます。
負荷が軽減されることにより自動的
に解除されUPS運転となります。
バックアップ運転中に過負荷発 過負荷のレベルにより、30秒以内で出 同上
生 力を遮断します。

バッテリ容量が低下 定格出力時、約2分後出力が遮断され コンピュータ等の負荷を正常に停止して


ます。バッテリが劣化している場合 ください。
は、さらに短い時間で出力が遮断され
ます。
バッテリ劣化 UPS運転中に停電が発生した場合、十 「Battery」ランプが点灯してから6ヶ月以
分なバックアップ時間は確保できま 内(周囲温度25℃、 負荷50%の場合)にバッ
せん。 テリを交換してください。

フロントパネルの開放 この状態で停電が発生した場合、UPS フロントパネルを閉めてください。


接続異常
バッテリ接続異常 はバックアップ運転しません。※1 バッテリの接続を確認してください。※2
バックアップ運転時のフロント この状態で15秒経過すると出力遮断 すぐにフロントパネルを閉めてください。
パネルの開放 します。
①内部異常(ファン異常) ①~②の場合、バイパス運転可能であ ①の場合、ファンの取付けの向きが正しい
②内部異常(出力電圧異常、母線 れば、バイパス運転に切替わり、バイ か、接続コネクタが外れていないかを確認
電圧異常、バッテリ過電圧) パス出力されます。この時「Bypass」 ください。②③の場合、過負荷、もしくは
③出力短絡 ランプは①の場合は点滅、②の場合は 負荷が短絡していないか確認ください。
点灯します。 問題がない場合は、UPSが故障している可
③の場合、出力を遮断します。 能性があります。この状態で停電が発生し
た場合は、バックアップ運転できませんの
で、数日内に代理店、販売店もしくはお近
くの三菱電機システムサービス㈱に連絡
し、処置をしてください。

バックアップ運転時、フロントパ UPSは出力を遮断して停止していま フロントパネルを閉めて、警報リセット後


ネルを開放して15秒経過後 す。 再起動させてください。
内部異常(温度異常) バイパス運転可能であれば、バイパス 換気口をふさいでいないか、設置環境温度
運転に切替わり、バイパス出力されま が高くないか確認してください。また、内
す。この時「Bypass」ランプは点灯し パネル吸気口がホコリなどで詰まってい
ます。 ないか確認し必要であれば掃除くださ
い。確認後「ON」ボタンを押して警報を
リセットし、「UPS/BYPASS」ボタンを
押してUPS運転に切り替えてください。

30
FREQUPS

(注)1.ランプ表示、警報音は警報内容が解除されない限り保持されます。ただし、バック
アップ運転時は放電終止にて停止します。
2.警報音は「ON」スイッチを短く押すことにより一時停止できます。1秒以上押すと
警報はリセットされます。
3.UPSが停止指令を受けている場合は、「Charge」ランプの表示が一部異なりま
す。

6.2 トラブルと対策

現 象 原 因 対 策
バ ッ ク ア ッ プ バッテリの容量が不足している。 「Charge」ランプが点灯するまで
運転を行わな 充電してください。
い。 バッテリが劣化している。 バッテリを交換してください。
「過負荷警報」が発生している。 負荷を軽減させてください。
フロントパネルが開いている。 フロントパネルを閉じてくださ
い。
バッテリ、ファン交換時に内パネル 内パネルを取り付けてください。
が取り付けられていない。
バッテリ交換時にバッテリの接続 バッテリコネクタを接続してくだ
コネクタを接続していない。 さい。
無負荷電流検出機能を有効にして この機能を使用した場合負荷が軽
いる。(23ページ参照) 負荷(定格電流の10%以下)の場
合はバックアップ運転後すぐに出
力を遮断します。負荷容量や
ディップスイッチを確認してくだ
さい。
バイパス運転になっている。 「UPS/BYPASS」スイッチを押し
てUPS運転にしてください。
UPSが起動して 商用電源が供給されていない。 商用電源を供給してください。
いない。または 背面のサーキットプロテクタがト 突出しているボタンを押してくだ
起動しない。 リップしている。 さい。
ディップスイッチSW1(8)の「UPSの ディップスイッチSW1(8)の「UPS
起動選択」が「手動起動」になって の起動選択」を「インテリジェン
いる。 ト起動」にして、「ON」スイッチ
を押してください。
「ON」ボタンを長く押していない。「ON」ボタンを1秒以上長く押して
ください。
バッテリが劣化し電圧が深放電し バッテリの交換を実施してくださ
ている。 い。
フロントパネルが開いている。 フロントパネルを確実に閉じてく
ださい。
バッテリ、ファン交換時に内パネル 内パネルを取り付けてください。
が取り付けられていない。
バッテリ交換時にバッテリの接続 バッテリコネクタを接続してくだ
コネクタを接続していない。 さい。

31
FREQUPS

現 象 原 因 対 策
コンピュータと 通信ケーブルが外れている、断線 通信ケーブルの形名、結線、差込
の組み合わせに している。 を確認してください。
お い て UPS 管 理 ディップスイッチの設定が違って 使用するソフトウェアに応じて
ソフトが利用で いる。 ディップスイッチの設定を確認し
きない。 てください。
(17ページ参照)
コンピュータ側の通信ポートの接 コンピュータ側の通信ポートを確
続が違っている。 認してください。
コンピュータが通信ポートを認識 コンピュータメーカまたはOSメー
しない。 カにお問い合わせください。

商用電源を供給 背面のサーキットプロテクタがト 突出しているボタンを押してくだ


しているにも関 リップしている。 さい。
わらず、UPSを起 入力電源が定格の範囲内でない。 UPSの定格範囲内の電源をご使用
動するとバック 発電機による運転のため入力電圧 ください。
アップ運転状態 が変動している。 入力定格:
となる。 AC100V(-15%)~AC120V(+20%)
50/60Hz(±5%)
外部スイッチが UPS本体の「OFF」ボタンで停止さ リモートスイッチを一度OFFさせ
ONにも関わらず せた。 てからONしてください。
UPS が 起 動 し て UPS管理キット「FREQSHIP」を利用
いない。 して停止させた。
停電が発生しバッテリ放電後に停
止した。
(注)内パネルが取り付けられていない場合、UPSはフロントパネルが開いているという認識
をします。バッテリやファン交換後などで内パネルを取り付け忘れないようにしてく
ださい。

32
7.保守部品の交換について
FREQUPS
7.保守部品の交換について

7.1 バッテリの寿命

バッテリの期待寿命は使用環境(使用周囲温度、バッテリの充放電)に大きく影響を受け
ます。
下記の(1)~(3)の内容を参考にバッテリ交換の目安としてください。
(1) 使用周囲温度の影響
バッテリの期待寿命は、UPSが設置された周囲温度により大きく変化します。期待寿命
年数の5年とはUPSの設置周囲温度が20℃の場合です。使用環境温度が上昇するごとに
バッテリの期待寿命は短くなります。
バッテリ推奨交換時期は下表のようになります。

使用周囲温度(*1) バッテリ推奨交換周期
20℃以下 5年以内
30℃ 2.5年以内
*1:UPS表示部より10cm前面での温度
平均温度ではありません。高温環境の経過時間で劣化が促進します。
ただし、発熱体が近くにある場合、周囲温度が部分的に上昇することがあります。
このような場合でもバッテリの期待寿命は短くなりますので「3.1 設置場所」
(9ペー
ジ参照)を参考にしてUPSを設置してください。

(2) バッテリ充放電回数
バッテリの劣化はバッテリの充放電回数・放電深度に影響します。電源環境が悪い場
合(1)に加えてさらに影響を受けます。繰り返し放電して使用する場合、放電回数200
回(周囲温度25℃、完全放電時)がバッテリ交換の目安になります。
(注)バッテリを放電状態で放置しますと、バッテリの早期劣化を促進しますので注意してください。

(3) バッテリの経過年数の影響
バッテリは使用年数が経過するとともに徐々に劣化し、その影響により停電補償時間
が減少しますので、負荷を期待する時間バックアップすることができなくなる場合が
あります。バッテリ初期特性で満充電、定格負荷、周囲温度25℃の状況で停電補償時
間が10分の場合、5年後には1分となります。下記グラフをバッテリ交換の目安として
ください。

周囲温度25℃での停電補償時間目安値
150
停電補償時間(%)

100
負荷率75%
50
負荷率100%
0
0 1 2 3 4 5
経過年数(年)

33
FREQUPS

7.2 バッテリ・ファンの交換時期
(1) セルフテストでバッテリ劣化を検出した場合「Battery」ランプが点滅、または点灯し
ますのでバッテリ交換を実施してください。「Battery」ランプが点灯しなくてもUPS
製造後7.1項(1)の表のバッテリ推奨交換周期を経過しているものは無条件でバッテリ
交換をしてください。
自動セルフテストを実施しない場合は、定期的に手動よるセルフテストを実施するか、
7.1項を参考にバッテリ交換を実施してください。

(2) ファンの期待寿命は周囲温度20℃環境で5年です。バッテリと同時期に交換することを
お奨めします。

(3) バッテリ・ファン交換時はバッテリおよびファン一式を一度に交換してください。
バッテリ・ファン購入の際はUPSの形名を指定してご購入ください。詳細については三
菱電機システムサービス株式会社、または担当保守会社までお問い合わせください。
連絡先につきましては裏表紙を参照願います。

34
FREQUPS

7.3 バッテリ交換方法
UPS運転時フロントパネルを開けるとUPSは強制的にバイパス運転に切り換わります。この
ためバッテリ・ファンはホットスワップ(UPSが起動状態で負荷を停止させない状態)で交
換することが可能です。
ただし、フロントパネル開放した状態で停電が発生した場合は、バックアップ運転せずに
停止しますのでご注意ください。バッテリ・ファンの交換中の停電で負荷が停止すること
を避けたい場合や入力電源と出力仕様が異なるよう設定している場合は、あらかじめ負荷
およびUPSを停止させた状態でバッテリ・ファンを交換することをお奨めします。
また,UPSは内部にバッテリの使用期間を示すタイマ機能を持っています。バッテリ交換時
には,このタイマを下記の注7に示す方法で必ずリセットしてください。リセットしない場
合は、交換したバッテリの使用期間を正確に示すことができなくなります。このためバッ
テリを交換しても「Battery」ランプが点灯したままとなったり、バッテリ交換後すぐに
「Battery」ランプが点灯したりする場合があります。
<バッテリ・ファンの交換手順>
負荷を停止できない場合
負荷を停止させることができる場合
(ホットスワップでの交換)
① 負荷を停止させた後、UPSを「OFF」スイッ ① UPSがバックアップ運転中でないことを確
チを操作して停止させます。 認します。
② フロントパネルを開きます。 ② フロントパネルを開きます。
③ 内パネルを外します。 フロントパネルを開くと警報が出ますが作
④ バッテリ・ファンを交換します。 業には問題ありません。
⑤ 内パネルを取り付けます。 ③ 内パネルを外します。
⑥ フロントパネルを閉じます。 ④ バッテリ・ファンを交換します。
⑦ UPSを「ON」スイッチを操作して起動させます。 ⑤ 内パネルを取り付けます。
⑧ バッテリのタイマをリセットします。(注7) ⑥ フロントパネルを閉じます。
⑨ 負荷を起動させます。 ⑦ バッテリのタイマをリセットします。(注7)

(注) 1. バッテリの各端子を短絡しないように注意してください。
2. コネクタやリード線は同色同士を必ず接続してください。
プラス/マイナスを逆にしたり短絡したりすると大変危険ですので注意してく
ださい。
接続する時、コネクタの接続部で火花が発生する場合がありますが機器等には問
題ありません。
3. 増設バッテリをご使用の場合は、UPS本体のバッテリを含め一度全てのバッテリ
を取り外してから新しいバッテリに交換してください。
4. バックアップ運転中はフロントパネルを開けないでください。
感電防止のためUPSの出力が遮断されます。
5. バッテリ交換の際は、UPS本体キャスターを確実に固定してください。
バッテリの引き出し時、バッテリの重さで前面に倒れ込む可能性があります。
6. バッテリは重量物ですので取リ扱いに注意してください。
7. バッテリのタイマは下記のようにしてリセットしてください。
「ON」スイッチを押しながら「OFF」スイッチを同時に押します。この時ブザー
が約3秒間鳴りますので鳴り終わるまで押し続けてください。
その後「Battery」ランプが5回点滅しますので、これを確認すればタイマのリセッ
トは完了です。

35
FREQUPS

■FW-V10-0.7K~1.5K
(1) フロントパネルの右側面の凹部を押さ
えながらフロントパネルを開きます。
UPS運転中にフロントパネルを開ける
と「Battery」ランプが点滅し、警報音
(断続音)が発生します。

凹部を軽く押さえながら、
フロントパネルを開きます。

(2) ①~④の手順にしたがって内パネルを
取り外します。
①内パネル右側面の固定ねじを外しま 下にスライドさせて
す。 右側面を手前に開き、
② 取り外します。
②内パネルを下にスライドさせます。
③内パネルを少し開けます。 ③
④内パネルを横に取り外します。

(注)内パネルを再度取り付ける際、操作パ ④
ネルから出ているケーブルをはさみ
込まないようにして取り付けてくだ
さい。 ①
固定ねじ
また、内パネルを取り付け忘れると
UPSは起動しません。

(3) ファン固定ネジを2個外し、コネクタを
外してファンを取り外します。
また、逆の手順で交換用のファンを取
り付けます。ファンの交換を実施しな
い場合は、この項目をとばして次に進
んでください。
(注)ファン取り付けの際は、ファンのケー
ブルを挟み込まないようにして取り UPS側
付けてください。
ファン側
また、ファンはラベルが貼ってある ファン
面をUPS側にして、ケーブルが上側に 固定ねじ
出るようにし、コネクタに絶縁
チューブを被せて取り付けてくださ
い。

36
FREQUPS

(4) バッテリの交換は、バッテリ底面の
バッテリ交換の注意事項が記載された
シート(注意名板)を持ち、バッテリ
を引き出します。 UPS側
(5) UPS側のコネクタの両端を押してバッ
テリ接続コネクタを外します。 バッテリ側
コネクタの数は容量により異なりま UPS側のコネクタの
両端を押して、
す。 バッテリ接続コネクタ
を外します。
容 量 コネクタ数
0.7kVA 1 バッテリは、この注意名板を
1.0kVA 2 引っ張ると引き出せます。
1.5kVA 2

(6) バッテリの取付けについては、逆の手
順で実施します。
(注)バッテリは重量物ですので落下させな
いように取扱いには注意してくださ
い。
落下によりバッテリの破損およびけ
がの危険があります。
(7)(2)、(1)の逆の手順で内パネルを取り
付け、フロントパネルを閉じます。
(8) バッテリのタイマをリセットします。
(35ページ 注7参照)
・UPSと負荷を停止させての交換の場
合はUPSを起動させてバッテリのタ
イマをリセットします。
・ホットスワップでの交換の場合
は、そのままバッテリのタイマをリ
セットします。

37
FREQUPS

■FW-V10-2.0K~3.0K
(1) フロントパネル右下の部分が引っ掛か ①
る構造となっていますのでフロントパ
ネル右側上部を軽く下に押さえながら
①②の手順で開きます。
フロントパネルを開けると「Battery」
右側を軽く下に押さえ
ランプが点滅し、警報音(断続音)が ながら開きます。
発生します。

(2) ①~④の手順にしたがって内パネルを
取り外します。
①内パネル右側面の固定ねじを外しま 上にスライドさせて
す。 ② 右側面を手前に開き、
取り外します。
②内パネルを上にスライドさせます。
③内パネルを少し開けます。

④内パネルを横に取り外します。

(注)内パネルを再度取り付ける際、操作パ
ネルから出ているケーブルをはさみ
固定ねじ
込まないようにして取り付けてくだ ①
さい。
また、内パネルを取り付け忘れると
UPSは起動しません。

38
FREQUPS

(3) ファンの固定ねじを4個外し、コネクタ
を外してファンを取り外します。
また、逆の手順で交換用のファンを取
り付けます。ファンの交換を実施しな
い場合は、この項目をとばして次に進
んでください。
(注)ファン取り付けの際は、ファンのケー UPS側
ブルを挟み込まないようにして取り ファン側
付けてください。
また、ファンはラベルが貼ってある
面をUPS側にして、ケーブルが上側に
出るようにし、コネクタに絶縁 ファン
チューブを被せて取り付けてくださ 固定ねじ
い。

(4) バッテリの交換は、バッテリ底面の
バッテリ交換の注意事項が記載された
シート(注意名板)を持ち、バッテリ
を引き出します。
(5) バッテリ接続コネクタを外します。
(6) バッテリの取付けについては、逆の手
順で実施します。
(注)バッテリ交換の際は、UPS本体キャス
ターのストッパーを確実に固定して
ください。バッテリの引き出しによ
り前面に倒れ込む可能性がありま ストッパー
す。(キャスターの固定方法は、10
ページ参照)
バッテリは重量物ですので落下させ バッテリは、この注意名板を
引っ張ると引き出せます。
ないように取扱には注意してくださ
い。落下によりバッテリの破損およ
びけがの危険があります。
(7)(2)、(1)の逆の手順で内パネルを取り
付け、フロントパネルを閉じます。
(8) バ ッ テ リ の タ イ マ を リ セ ッ ト し ま
す。(35ページ 注7参照)
・UPSと負荷を停止させての交換の場
合はUPSを起動させてバッテリの
タイマをリセットします。
・ ホ ッ ト ス ワ ッ プ で の 交 換の場合
は、そのままバッテリのタイマを
リセットします。

39
FREQUPS

■FW-V10-5.0K

(1) フロントパネル右下の部分が引っ掛か
る構造となっていますのでフロントパ
ネル右側上部を軽く下に押さえながら
①②の手順で開きます。
フロントパネルを開けると「Battery」
右側を軽く下に押さえ
ランプが点滅し、警報音(断続音)が ながら開きます。
発生します。

(2) ①~④の手順にしたがって内パネルを
取り外します。 上にスライドさせて
右側面を手前に開き、
①内パネル右側面の固定ねじを外しま ② 取り外します。
す。
②内パネルを上にスライドさせます。

③内パネルを少し開けます。 ④
④内パネルを横に取り外します。

(注)内パネルを再度取り付ける際、操作パ
ネルから出ているケーブルをはさみ
込まないようにして取り付けてくだ 固定ねじ
さい。また、内パネルを取り付け忘れ ①
るとUPSは起動しません。

(3) ファンの固定ねじを8個外し、コネクタ
を外してファンを取り外します。 ファン
また、逆の手順で交換用のファンを取
り付けます。ファンの交換を実施しな
い場合は、この項目をとばして次に進
んでください。
(注)ファン取り付けの際は、ファンのケー UPS側
ブルを挟み込まないようにして取り ファン側
付けてください。また、4個のファン
は同時に交換するようにしてくださ
い。
ファンはラベルが貼ってある面を
UPS側にして、ケーブルが右側に出る
ようにし、コネクタに絶縁チューブ 固定ねじ
を被せて取り付けてください。

40
FREQUPS

(4) バッテリの交換は、トレイ取手を持ち
引き出した後、バッテリ接続コネクタ
を外し,バッテリ底面のバッテリ交換
の注意事項が記載されたシート(注意
名板)を持ち、バッテリを引き出しま
す。
(5) トレイはバッテリ1個分程度しか引き
出せませんので、バッテリ接続コネク
タを外し、バッテリユニット手前、真
中、奥の順で引き出します。
(6) バッテリの取り付けについては奥、真
中、手前の順でコネクタを接続しなが
ら押し込んでください。
(注)バッテリ交換の際は、UPS本体キャス
ターのストッパーを確実に固定して ストッパー
ください。トレイの引き出しにより
バッテリの重さで前面に倒れ込む可 バッテリは、この注意名板を
トレイ取手
能性があります。(キャスターの固 引っ張ると引き出せます。
定方法は、10ページ参照)
バッテリは重量物ですので落下させ
ないように取扱には注意してくださ
い。落下によりバッテリの破損およ
びけがの危険があります。
バッテリを接続するコネクタは、誤接続防止のため3種類使用しています。
それぞれのコネクタは、矢印部分を押すことによりロックが外れますので、押しながら外
してください。
① ② ③

(7)(2)、(1)の逆の手順で内パネルを取り
付け、フロントパネルを閉じます。
(8) バッテリのタイマをリセットします。
(35ページ 注7参照)
・UPSと負荷を停止させての交換の場
合はUPSを起動させてバッテリのタ
イマをリセットします。
・ホットスワップでの交換の場合
は、そのままバッテリのタイマをリ
セットします。

41
FREQUPS

7.4 バッテリの処理

・この製品のバッテリには、鉛蓄電池を使用しております。鉛蓄電池はリサイクル可能な
貴重な資源です。蓄電池の交換および使用済み製品の廃却に際しては、鉛蓄電池のリサ
イクルへご協力ください。
・バッテリは「特別管理産業廃棄物」として「廃棄物処理法」に定められた手続きにより
廃却する必要があります。特に事業者が使用した場合は特別な管理が必要になります。
詳細については、社団法人 電池工業会のホームページ内にある、産業用電池のリサイク
ルの項目を参照してください。家庭用に使用した場合は地方自治体により、その対処方
法が異なりますので、各々の地方自治体に確認してください。

42
8.仕 様
FREQUPS
8.仕 様

8.1 標準仕様
項 目 仕 様
形式 FW-V10-0.7K FW-V10-1.0K FW-V10-1.5K FW-V10-2.0K FW-V10-3.0K FW-V10-5.0K
運転方式 常時インバータ方式
相数 単相2線式(アース付き)
入力部 2P15Aプラグ(平行) 端子台(M4) 端子台(M6)
交 電圧 100V-120V -15%,+20%
流 周波数 50/60Hz ±5%
入 入力容量(注8) 700VA 1.0kVA 1.5kVA 2.0kVA 3.0kVA 5.0kVA
力 (1.2kVA)
入力力率 0.95以上(定格負荷時)
入力ブレーカ 10A 15A 20A 35A 40A 70A
相数 単相2線式(アース付き)
2P15Aコンセント(6個)
出力部 2P15Aコンセント(6個)
端子台(M4) 端子台(M6)
電圧 100V-120V±2%(注1)
周波数 50/60Hz±0.5%(注2)
出力波形 正弦波
切替時間 無瞬断

流 出力容量 700VA/490W 1kVA/700W 1.5kVA/1kW 2kVA/1.4kW 3kVA/2.1kW 5kVA/3.5kW
出 (注3)(注8) (1.2kVA/
力 0.84kW)
定格電流 7A 10A 15A 20A 30A 50A
(注3)(注8) (12A)
インバータ
定格電流実効値の300%(注4)
許容ピーク電流
過渡電圧変動 ±7%
歪率 3%以下(定格抵抗負荷)
過負荷保護 110% 30秒,140% 3秒
種類 小形制御弁式鉛蓄電池(期待寿命5年,周囲温度20℃)(注5)
バ 12V 12V 12V 12V 12V 12V
使用個数
ッ 5Ah×4 5Ah×5 7.2Ah×5 12Ah×5 17Ah×5 28Ah×5
テ バックアップ
10分(定格負荷,初期特性,周囲温度25℃,満充電状態)(注6)
リ 時間
充電時間 8時間(90%)
周囲温度 0~40℃(注7)

境 相対湿度 95%以下(結露のないこと)
騒音 45dB(前方1m A特性)
冷却方式 強制風冷方式(ファンの期待寿命5年,周囲温度20℃)
塗装色 マンセル 5.4Y7.2/0.5(三菱0A色)
概略質量 約19kg 約21kg 約27kg 約50kg 約62kg 約109kg
規格 UL 1778適合,FCC class A準拠,VCCIクラスA準拠
(注1) 出力電圧についてはUPS管理キット「FREQSHIP」(Ver.1.60以降)または、UPS設定ソフト
「UPSSET」(Windows用フリーソフト)を使用することにより任意に設定可能です。
工場出荷時設定は100Vになっています。
(注2) 交流出力周波数については50/60Hzの選択が任意に設定できます。(25ページ参照)
(注3) 半波整流負荷をご使用の場合、出力容量,出力電流の定格は1/2の値になります。
(注4) クレストファクタ(電流波高値/実効値比)は3.0です。
(注5) バッテリの寿命は周囲温度に影響を受けます。詳細は「7.1 バッテリの寿命」を参照くださ
い。(33ページ参照)
(注6) バックアップ時間は、バッテリの劣化(使用年数)とともに短くなります。
詳細は「7.1 バッテリの寿命」を参照ください。(33ページ参照)
(注7) 低温でのご使用の場合は、バックアップ時間は短くなります。
(注8) 1.5kVAに関しては、UL規格対応品としてご使用する場合は( )の定格となります。

43
FREQUPS

8.2 外形寸法図

●FW-V10-0.7K
正面図 右側面図 背面図
443
170 436 7
270
5

(単位:mm)

●FW-V10-1.0K
正面図 右側面図 背面図
453
170 436 17
270
5

(単位:mm)

●FW-V10-1.5K
正面図 右側面図 背面図
538
170 521 17
270
5

(単位:mm)

44
FREQUPS

●FW-V10-2.0K,3.0K
正面図 右側面図 背面図
530
250 508 17

500
61

(単位:mm)

●FW-V10-5.0K
正面図 右側面図 背面図
250 710
688 17
700
61

(単位:mm)

45
FREQUPS

8.3 負荷率-バックアップ時間特性

100
90
80
負 70
荷 60
率 50

% 40
30
20
10
0
0 10 20 30 40 50 60 70 80 90 100
バックアップ時間(分)
各種負荷でのバックアップ時間
<注意>上記特性は、周囲温度25℃、初期特性、満充電状態の場合です。
バックアップ時間は、使用周囲温度が低い場合やバッテリの劣化(使用年数)と
ともに短くなります。
詳細は、「7.1 バッテリの寿命」を参照ください。(33ページ参照)
また、周囲温度が極端に低い場合もバックアップ時間は短くなります。
特性グラフおよびバックアップ時間の表については、実測の一例であり保証値で
はありません。
負荷容量
負荷率= ×100(%)
定格容量
バックアップ時間(単位:分)
容 量 形 式
[VA] [W] FW-V10-0.7K FW-V10-1.0K FW-V10-1.5K FW-V10-2.0K FW-V10-3.0K FW-V10-5.0K
200 140 48 65 83 94 - -
300 210 30 46 64 77 95 -
400 280 20 33 51 64 83 -
500 350 14 24 42 55 75 102
600 420 11 19 33 46 64 85
700 490 10 14 27 39 58 79
800 560 12 23 33 52 73
900 630 11 18 28 46 68
1000 700 10 16 25 42 63
1100 770 14 21 36 57
1200 840 12 18 33 55
1300 910 11 16 30 50
1500 1050 10 13 24 44
1700 1190 11 21 38
2000 1400 10 16 31
2300 1610 12 26
2700 1890 11 21
3000 2100 10 18
3500 2450 13
4000 2800 12
4500 3150 11
5000 3500 10

46
FREQUPS

8.4 VCCIについて

本UPSはVCCIクラスAに準拠しています。本体のインターフェースを利用する場合は次のよ
うな処置が必要になりますので、添付のフェライトコアを図のように取り付けてください。

容量 RS-232Cコネクタ 外部信号コネクタ 遠隔ON/OFF入力端子


0.7~1.5kVA GRFC-13 2T — GRFC-6 1T
2.0/3.0kVA GRFC-13 2T GRFC-13 2T GRFC-13 2T
5.0kVA — — GRFC-13 2T

(1) RS-232Cコネクタ・外部信号コネクタ

GRFC-13
2T

(2) 遠隔ON/OFF入力端子

GRFC-6
1T GRFC-13
2T

47
9.保守・点検について
FREQUPS
9.保守・点検について

9.1 日常点検

長期に渡ってご使用いただくために、下記項目について日常点検を実施してください。

(1) UPSの中で異常音,異臭,異常な発熱が発生していませんか?
異常音,異臭,異常な発熱が発生している場合には、点検が必要です。
早急に停止し、お買い求めになった販売店までご連絡してください。
(2) 接続端子などに過熱による変色はありませんか?
ねじの締め付けが不十分の場合、発熱し火災等の事故の原因になります。
(FW-V10-2.0K~5.0Kを使用している場合)
(3) 各接続部はきちんと接続されていますか?
(3-1) 入出力のプラグとコンセントはきちんと差し込まれていますか?
差し込みが不十分な場合、発熱し火災等の事故のもとになります。
(3-2) 通信ケーブルはきちんと差し込まれていますか?
差し込みが不十分な場合、通信エラー等の誤動作の原因になります。
(3-3) 遠隔ON/OFF入力端子、外部信号接続はきちんと接続されていますか?
不十分な場合、通信エラー等の誤動作の原因になります。
(4) 連続運転していない場合は、時々セルフテストを行い、UPSの状態をチェックしてくだ
さい。セルフテストの方法は16ページを参照してください。
(5) ランプ表示、警報音に異常はありませんか?
異常がある場合、29ページを参照し、処置してください。
(6) バッテリは交換時期にきていませんか?
「Battery」ランプが点灯した場合は、バッテリを6ヶ月以内(周囲温度25℃、負荷50%
の場合)に交換してください。また、周囲温度が高くなるにつれてバッテリの寿命が
短くなります。バッテリの交換時期の詳細は34ページを参照してください。
(7) 換気口(内パネル吸気口、吸気口、排気口)に目詰まりはおきていませんか?
換気口に目詰まりがおきると、内部の冷却が十分に行われず故障の原因となります。
このため、バッテリメンテナンス時など定期的に換気口のホコリを掃除機などで吸い
取って清掃してください。
例)FW-V10-5.0K
排気口

吸気口
内パネル吸気口

注 意
劣化したバッテリを使用し続けると十分なバックアップ時間が確保できないばかり
か、バッテリケースの変形、破損し、最悪の場合は発火・発煙の原因となります。

48
FREQUPS

9.2 定期点検

次の項目に関し、半年ごとに点検を行ってください。
(1)セルフテストを行い、UPSの状態をチェックしてください。
(2)配線を接続した入出力端子台のねじに緩みがないか確認してください。
(端子台:FW-V10-2.0K~5.0Kを使用している場合)
締め付けトルクは11ページを参照してください。
入出力のプラグとコンセントはきちんと差し込まれているか確認してください。
(入力プラグ:FW-V10-0.7K~1.5Kの場合)

注 意
本装置はサージアブソーバを内蔵していますので、絶縁抵抗計による絶縁抵抗の測定、
耐電圧試験はできません。故障や事故の原因となる可能性があります。

9.3 UPSの保管について

長期にわたって本装置を使用しない場合、バッテリを十分に充電(「Charge」ランプが全
て点灯)してから保管してください。また、少なくとも6ヶ月に一度、本装置のバッテリを
充電してください。UPSに電源を供給することにより充電します。
(充電量については4ペー
ジを参照してください。)
充電を実施せずに保管した場合、バッテリの自然放電によりバッテリが過放電状態となり
UPSが起動できなくなります。また、バッテリの早期劣化を促進します。UPSが起動できな
くなった場合は、バッテリの交換が必要になりますので充電は確実に行ってください。

49
10.オプション一覧
FREQUPS
10.オプション一覧

●オプションインターフェースボード
品 名 形 式 備 考
リレーボード FW-ARB UPSの警報出力などをリレー接点にて出力します。
拡張マルチボード FW-AMB コンピュータと接続するシリアルポートを2つ拡張
します。
Web/SNMPボード FW-AWB-A UPSをネットワーク(Ethernet)に直接接続し、UPSの
遠隔管理が可能になります。

●オプションユニット
品 名 形 式 備 考
8ポートシリアル FW-UES コンピュータと接続するシリアルポートを8つ拡張
拡張ユニット します。

●オプションケーブル
品 名 形 式 備 考
シャットダウンケーブル FW-SDC-A コンピュータと接続するためのケーブルです。UPS
本体のRS-232Cコネクタに接続して使用します。
(ケーブル長3m)
延長ケーブル FW-DBL-07 シャットダウンケーブルの延長用ケーブルです。
(ケーブル長7m)

●UPS管理キット「FREQSHIP」
品 名 形 式 備 考
Windows用 FW-MSU-F Windows®の各OSに対応(※1)
(日本語版) CD-ROM、通信ケーブル付き
FW-MSU-F-E
(英語版)
UNIX用 FW-UXU-F HP-UX、Solaris、AIX、Tru64対応(※1)
(日本語版) CD-ROM、通信ケーブル付き
Linux用 FW-FUX-F Linux主要ディストリビューション対応(※1)
(日本語版) CD-ROM、通信ケーブル付き
※1 対応のOSの詳細は「三菱電機FAサイト」を参照ください。
●本体オプション
品 名 形 式 備 考
チャンネルベース FW-VCB-01 UPSを床面に固定するための固定用金具です。
FW-VCB-03
リモートスイッチ FW-FSW 遠隔ON/OFF入力端子に接続して使用するスイッチ
です。(ケーブル長:2m)
増設バッテリユニット FW-VEB-01 バックアップ運転時間を延長するためのバッテリ
FW-VEB-03 ユニットです。
FW-VEB-05

50
11.保守部品一覧
FREQUPS
11.保守部品一覧

●交換用バッテリ
UPS形式 交換用バッテリ形式 必要数量
FW-V10-0.7K FW-VBT-0.7K 1
FW-V10-1.0K FW-VBT-1.0K 1
FW-V10-1.5K FW-VBT-1.5K 1
FW-V10-2.0K FW-VBT-2.0K 1
FW-V10-3.0K FW-VBT-3.0K 1
FW-V10-5.0K FW-VBT-5.0K 1

●交換用ファン
UPS形式 交換用ファン形式 必要数量
FW-V10-0.7K 1
FW-V10-1.0K 1
FW-V10-1.5K FW-CA1530H01 1
FW-V10-2.0K 2
FW-V10-3.0K 2
FW-V10-5.0K FW-CA1557H01 4

51
12.UL規格適合におけるご注意
FREQUPS

UPSのUL規格(UL1778)において入力電流は電源コードプラグ電流定格の80%以下で使用す
るよう規制されています。
下記該当機種は15A定格の電源コードプラグを使用していますので、入力電流が12A以下
に規制されます。従って、これらの機種をUL規格内にてご使用になる場合、入力容量は
1.2kVA以下に制限されます。

該当機種形式 本取扱説明書記載容量 UL規格適合容量


FW-V10-1.5K 1.5kVA 1.2kVA

52
付録1 ソフトウェアで設定できる機能一覧
FREQUPS
付録1 ソフトウェアで設定できる機能一覧

オプションのUPS管理キット「FREQSHIP」または、UPS設定ソフト「UPSSET」(Windows用フ
リーソフト)を使用することによりFREQUPS-Vシリーズでは下表の項目が設定できます。詳
細につきましては「FREQSHIP」または、「UPSSET」の取扱説明書を参照してください。ソ
フトウェアで機能設定をする場合はUPS本体のフロントパネル裏面のディップスイッチ
SW2(3)をONに設定してください。この場合、UPS本体のディップスイッチでの設定よりソフ
トウェアでの設定が優先されますのでご注意ください。

○:設定可 ×:設定不可
UPS本体
設定項目 設定項目の概要
での設定
復電時起動設定 復電時起動方法を自動起動、手動起動、イン
テリジェント起動(工場出荷時の設定)より
選択できます。 ○
本取扱説明書の25ページ「5.5 UPSの起動選
択」を参照
自動起動時の充電量設定 停電時に完全放電して停止した後、復電して
自動起動した直後は充電ができておらず、
バックアップ時間が極端に短くなります。こ
の項目で充電量を設定すると、復電した時は
×
設定した充電量以上になった後に自動起動
するようになります。これにより起動直後の
バックアップ時間を確保することができま
す。
バッテリ交換日 バッテリを交換した日を設定することによ
りバッテリのタイマをリセットすることが
できます。ただし、過去の日を設定しても
バ ッテリのタイマは設定したその時にリ ×
セットされますのでご注意ください。また、
この項目は次の交換の目安として使用しま
す。
UPSセルフテスト間隔 UPSのセルフテスト実施の有無および間隔に
×
ついて設定できます。
UPSからの信号出力遅延時間設定 「UPS警報」「バックアップ運転」「バッテ
リ容量低下」信号の外部出力コネクタへの出 ×
力遅延時間が設定できます。
バッテリのバックアップ時間設定 バッテリ増設時、バックアップにおける残時
間計算のため、定格負荷でのバックアップ時 ×
間について設定します。
停電時の出力遮断までの時間設定 停電発生からUPSが自動的にバックアップ運
転を停止するまでの時間について設定しま ×
す。

53
FREQUPS

○:設定可 ×:設定不可
UPS本体
設定項目 設定項目の概要
での設定
出力電源周波数 出力周波数について周波数固定または、入力
周波数と同期の2種類より選択できます。

出力周波数固定を選択した場合は、下記項目
より周波数を設定してください。
出力周波数 出力周波数固定時または、停電時の周波数固
定時の周波数を設定できます。 ○
(50Hz/60Hzを選択)
停電時の周波数 停電が発生し、バックアップ運転に切り換
わった時の出力周波数について自動/固定
の設定ができます。
この項目を自動に設定した場合は、停電発生 ×
時の周波数で出力します。このため周波数変
動の大きな環境では停電時の周波数は固定
に設定することをお奨めします。
UPS停止時のOUTPUT UPS停止指令(「OFF」スイッチ、通信等)
を受け付けた時の出力遮断/継続が設定で
きます。
遮断を設定した場合、全の出力を停止しま ×
す。
継続を設定した場合、OUTPUT1/2は出力を停
止し、OUTPUTは出力を継続します。
ソフトスタート UPS起動時のソフトスタート機能について有
効/無効の設定ができます。
×
本取扱説明書28ページ「5.10 ソフトスター
ト機能」参照
警報音設定(音量設定無) 警報音の有効/無効および音量が設定でき

ます。
バイパス起動 UPS起動の際、一旦バイパス運転し、その後
インバータ運転に切換る起動方法を選択で ×
きます。
UPS警報信号出力 外部信号コネクタへの信号の出力方法につ
いて警報発生時ON(a接点)または、警報発 ×
生時OFF(b接点)の選択ができます。
警告動作時の警報出力 UPS警報の「バッテリ異常」,「放電終止予
(バッテリ異常警報) 告」,「過負荷」に限り、外部信号コネクタ
×
(放電終止)(過負荷) への出力について出力/停止(出力しない)
を設定できます

54
FREQUPS

○:設定可 ×:設定不可
UPS本体
設定項目 設定項目の概要
での設定
出力制御機能 UPSの起動・停止時のOUTPUT1/2の遅延時間に
ついて設定できます。

本取扱説明書の24ページ「5.4 時間差投入・
遮断制御」を参照
UPSの「OFF」スイッチによる 「OFF」スイッチを押した時のUPSシャットダ
×
シャットダウン設定 ウンの遅延時間について設定できます。
出力電圧 出力電圧を1V刻みで95V~120Vの間で設定で
×
きます。
無負荷電流検出 無負荷電流検出の有/無および検出レベルに
ついて設定できます。

本取扱説明書の23ページ「5.2 無負荷電流検
出(自動停止)機能」を参照
バックアップ時の負荷選択 停電発生からOUTPUT2の出力を遮断する遅延
時間について設定できます。
この設定をすることにより、OUTPUTまたは、 ×
OUTPUT1に接続されている負荷のバックアッ
プ時間を長くすることができます。
バイパス運転時の電圧範囲 バイパス運転可能な電圧範囲について設定し
×
上限値 ます。
バイパス運転時の電圧範囲 入力電圧が設定した電圧範囲外のときバイパ
下限値 ス運転には切換りません。また、バイパス運 ×
転中の場合は出力を停止します。

復電後のシャットダウンの受付設定 停電発生時のコンピュータシャットダウン処
理中に復電した場合、UPSの出力を一度停止
し、再度出力する機能を設定できます。
※OSがWindows®XP以降の場合は、UPS管理キッ ○
ト「FREQSHIP」の“OSシャットダウン後の復
電動作設定“をお使いください。

55
付録2 用語一覧
FREQUPS
付録2 用語一覧

● OSシャットダウン遅延時間(21ページ)
停電発生時、UPSから「入力電源異常」信号を受け取って、OSがシャットダウンするまでの時
間です。
● UPS運転(3,4,15,16,24,30,31,35,36ページ)
常時インバータ方式のUPSにおいて、インバータ回路を動作させて出力させている状態です。
● UPS管理キット(3,6,13,14,16,17,21,22,23,24,25,27,28,32,43,50,53,55ページ)
UPSを高度に管理するソフトウェアです。UPSのモニタリング、スケジュール運転等の機能を
実現することができます。
● インテリジェント起動(7,25,31,53ページ)
UPSをできるだけ運転するようにするモードです。
手動でUPS停止した場合でもスケジュール運転が設定されていた場合、起動します。
● 遠隔ON/OFF入力端子(6,12,19,24,26,47,48,50ページ)
遠方よりUPSのON/OFFを行うために、外部スイッチを接続する端子です。
● キーボードロック(4,7,22,25ページ)
操作パネル上の押しボタン操作を無効にする機能です。

● コールドスタート(26ページ)
UPSに入力電源がない場合でも、UPSがバッテリによって起動できる機能です。
● サーキットプロテクタ(6,31,32ページ)
UPSの内部故障およびUPSの負荷に過大電流が流れた場合に、回路を保護する機器です。
● シャットダウン(6,7,8,14,16,17,18,19,20,21,24,27,50,55ページ)
OSおよびUPSを停止するときの名称をシャットダウンと言います。
・OSが停止する処理=OSシャットダウン。
・UPSが停止する処理=UPSシャットダウン。
● 手動起動(7,13,25,31,53ページ)
停電発生後、UPSが停止した後に復電した場合、UPSが自動的に起動しないモードです。
● 常時インバータ方式(43ページ)
通常運転時は常にインバータを経由して電力供給し、入力電源の変動があっても出力に影響
を与えません。また停電発生時にも電源が途切れることなく負荷に供給する方式です。
● 常時商用方式
通常運転時は常に入力の電源をそのまま負荷に供給し、停電が発生した場合にバッテリから
電力を供給する方式です。弊社UPS「FREQUPS-Fシリーズ」がこの方式に相当します。
● シリアル通信(7,22ページ)
通信コマンドによりUPSとの通信を行います。
● 深放電テスト(16ページ)
バッテリの劣化状態を、より正確に判断するためのテスト方法です。
長時間放電するため、テスト後十分な充電が必要となります。
● セルフテスト(4,16,34,48,49,53ページ)
バッテリ劣化等を自己診断する機能です。
● ソフトスタート(28,54ページ)
UPSの出力電圧を除々に上げて行く機能です。
この機能により負荷機器への突入電流を抑制します。

56
FREQUPS

● 電源障害信号(18ページ)
WindowsNT®で使用しているUPSサービスにおいて、入力電源異常を意味する項目です。
● ネットワークOS(6,7ページ)
WindowsNT®等のOSのことを示します。このOSではOS自身でUPSの管理機能を持っておりそれ
を利用することにより、停電発生時シャットダウンを実施します。
● バイパス運転(3,4,15,16,25,30,31,35,54,55ページ)
常時インバータ方式のUPSにおいて商用電源をそのまま負荷に供給する運転モードです。
このモードの時は停電が発生した場合バックアップ運転に移行しません。
● バックアップ運転
(3,4,6,7,8,13,14,15,16,20,21,23,24,29,30,31,32,35,50,53,54ページ)
停電等入力電源に異常が発生した場合、 バッテリから負荷に電源を供給する運転モードです。
● バッテリ(の)寿命(2,4,9,33,43,46,48ページ)
FREQUPS-Vシリーズでは約5年です。(周囲温度20℃)
● バッテリ容量低下(6,8,18,19,20,21,29,53ページ)
バッテリが放電して容量が無くなってきたことを示す信号です。
● バッテリ(の)劣化(8,14,15,16,30,33,34,43,46ページ)
長期に渡ってバッテリを使用するか、高い周囲温度環境で使用することによりバッテリは劣
化します。
● 放電終止予告(54ページ)
バックアップ運転において、バッテリが放電し容量が無くなる寸前であることを示す信号で
す。この警報時に、「バッテリ容量低下」信号が出力されます。
● 保守バイパス回路
常時インバータ方式のUPSにおいて故障が発生した場合に、UPSが取り外せるようにしたバイ
パス回路のことです。
● ホットスワップ(35,37,39,41ページ)
UPSの電源が入っている状態で保守部品の交換ができる機能のことです。
● マスタ・スレーブ(の)機能(7,22,24ページ)
複数のUPSを連動させて動作させる機能のことです。
● マスタ局、スレーブ局(7,22ページ)
マスタ・スレーブ機能を使用した場合、主に電源のON/OFF操作を行う側をマスタ局と言いま
す。また、マスタ局の電源ON/OFFに従い同期して動作するUPSをスレーブ局といいます。
● 無負荷電流検出(7,23,24,31,55ページ)
停電時、バックアップ運転中の負荷電流を検出し、負荷電流が基準値以下であった場合、自
動的にUPSを停止させる機能です。
● ラインインタラクティブ方式
バッテリとインバータ部が常に接続され、インバータ部が充放電相互に電力の変換を行う給
電方式です。
停電時のバックアップ切り替え時間が短時間で行え、変換損失が少ないなどのメリットがあ
ります。弊社UPS「FREQUPS-Aシリーズ」がこの方式に相当します。
● リモート無停電電源シャットダウン(18ページ)
WindowsNT®で使用しているUPSサービスにおいてUPSシャットダウンを意味する項目です。

57
「保証について」

保証期間中に、正常なご使用状態で万一故障した場合には、下記保証規定により無償で
修理調整いたします。
開梱時入っていた保証書発行依頼書は必ず弊社に返送し、登録番号を受け取ってくださ
い。

1.通常のご使用状態による故障で、製造上の不具合によるものについては、下記保証
期間のいずれか短い方を適用し、本装置を無償で修理調整いたします。
・据付後24ヶ月
・製造出荷後30ヶ月未満
ただし、バッテリにつきましては、保証外とさせていただきます。

2.無償保証期間中でも下記の場合には、有償となります。
・誤ったご使用による故障、またはお取扱い上の不注意による故障。
・火災・水害・地震・その他天災地変による故障。
・不適当な修理や改造による故障。
・ご使用中に生じた外装外観上の変化。(ケースのキズなど)
・本装置専用以外のバッテリ,ファンをご使用になり、発生した故障。

3.本保証規定は、日本国内においてのみ有効です。

4.無償保証期間内外を問わず、当社製品の故障に起因する貴社あるいは貴社顧客など
貴社側での機会損失ならびに当製品以外への損傷、その他業務に対する補償は当社
の保証外とさせていただきます。
三菱無停電電源装置 UPS

電話技術相談
対象機種 電話番号 受付時間※1

電源・環境周辺機器 無停電電源装置 UPS (5kVA 以下) 052-799-9489 月~金曜日 9:00~17:00

FAX 技術相談
対象機種 FAX 番号 受付時間※1

電源・環境周辺機器 無停電電源装置 UPS (5kVA 以下) 084-926-8340 月~金曜日 9:00~16:00

※1. 祝日・当社休日を除く

三菱電機システムサービス(株) アフターサービス電話相談
機器製品全般の故障診断、修理、メンテナンスに関する相談窓口
052-719-4333 月~金曜日 9:00~19:00、土・日・祝日 9:00~17:30 (年始を除く)
修理/メンテナンスの受付は以下の窓口にて
三菱電機システムサービス(株) アフターサービス窓口 [月~金曜日 9:00~19:00]
北日本支社 022-353-7814 〒983-0013 仙台市宮城野区中野 1-5-35
北海道支店 011-890-7515 〒004-0041 北海道札幌市厚別区大谷地東 2-1-18
東京機電支社 03-3454-5521 〒108-0022 東京都港区海岸 3-9-15 (LOOP-X ビル 11F)
神奈川機器サービスステーション 045-938-5420 〒224-0053 神奈川県横浜市都筑区池辺町 3963-1
関越機器サービスステーション 048-859-7521 〒338-0822 さいたま市桜区中島 2-21-10
新潟機器サービスステーション 025-241-7261 〒950-8504 新潟市中央区東大通 2-4-10 (日本生命ビル 6F)
中部支社 052-722-7601 〒461-8675 名古屋市東区矢田南 5-1-14
静岡機器サービスステーション 054-287-8866 〒422-8058 静岡市駿河区中原 877-2
北陸支店 076-252-9519 〒920-0811 金沢市小坂町北 255
関西支社 06-6458-9728 〒531-0076 大阪市北区大淀中 1-4-13
京滋機器サービスステーション 075-611-6211 〒612-8444 京都市伏見区竹田田中宮町 8 番地
姫路機器サービスステーション 079-269-8845 〒670-0996 姫路市土山 2 丁目 234-1
中四国支社 082-285-2111 〒732-0802 広島市南区大州 4-3-26
岡山機器サービスステーション 086-242-1900 〒700-0951 岡山市北区田中 606-8
四国支店 087-831-3186 〒760-0072 高松市花園町 1-9-38
九州支社 092-483-8208 〒812-0007 福岡市博多区東比恵 3-12-16 (東比恵スクエアビル)
長崎機器サービスステーション 095-818-0700 〒852-8004 長崎市丸尾町 4-4
三菱電機システムサービス(株) 夜間・休日の時間外修理受付専用窓口
052-719-4337

三菱電機株式会社 〒100-8310 東京都千代田区丸の内 2-7-3 (東京ビル)


本社機器営業第一部 03-5812-1390 〒110-0016 東京都台東区台東 1-30-7 (秋葉原アイマークビル 3F)
北海道支社 011-212-3789 〒060-8693 札幌市中央区北二条西 4-1 (北海道ビル 5F)
東北支社 022-216-4557 〒980-0013 仙台市青葉区花京院 1-1-20 (花京院スクエア)
関越支社 048-600-5845 〒330-6034 さいたま市中央区新都心 11-2 (明治安田生命さいたま新都心ビル ランド・アクシス・タワー34F)
新潟支店 025-241-7227 〒950-8504 新潟市中央区東大通 2-4-10 (日本生命ビル 6F)
神奈川支社 045-224-2623 〒220-8118 横浜市西区みなとみらい 2-2-1 (横浜ランドマークタワー18F)
北陸支社 076-233-5501 〒920-0031 金沢市広岡 3-1-1 (金沢パークビル)
中部支社 052-565-3324 〒450-6423 名古屋市中村区名駅 3-28-12 (大名古屋ビルヂング 22F)
関西支社 06-6486-4097 〒530-8206 大阪市北区大深町 4-20 (グランフロント大阪タワーA)
中国支社 082-248-5296 〒730-8657 広島市中区中町 7-32 (ニッセイ広島ビル)
四国支社 087-825-0072 〒760-8654 高松市寿町 1-1-8 (日本生命高松駅前ビル)
九州支社 092-721-2243 〒810-8686 福岡市中央区天神 2-12-1 (天神ビル)

LV350N477H31

IB0600052-P 1811(MEE) この印刷物は 2018 年 11 月の発行です。お断りなしに仕様を変更することがありますのでご了承ください。 2018 年 11 月作成

You might also like