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3 B_読解

第 6 週_娯楽_
本文①:トリックアート
あるはずがないものが見えたり、あるはずのものが見えなかったりすることがあ
さっ かく
る。決して目がおかしくなったのではない。いわゆる目の錯覚(ảo giác)である。
さんかくがた う あ

例えば、下の図を見ると、白っぽい三角形(hình tam giác)が浮き上がって見える。しか


し、線(せん)は引
さんかくがた え ふ じ ん なな

かられていない。線がないのに、白い三角形があるように見える。下の絵は婦人が斜め
うし む みかた ろうば

後ろを向いている絵であることはわかるが、実は見方を変えると老婆が現(あらわ:xuất hiện)
れる。なかな
ふじん ろうば くびかざ

か見えて来ないという人は、婦人の耳の部分が老婆の目、そして首飾りの部分が口だと
い しき ふ じ ん ろ う ば

意識すれば現れるはずだ。婦人の姿とは違って(まちかい)、怖(đáng sợ)そうな老婆の顔が現
れてどきっとす
ろうば ふじん ふじん

る。面白いことに、老婆が現れたときには婦人は見えない。反対に婦人が見えていると
ろうば ふ し ぎ けっ どう じ

きには老婆が見えない。実に不思議なものである。決して同時に見えることがない

さっかく ふ し ぎ たいけん びじゅつかん

目の錯覚を利用して不思議な世界を体験したいのなら、トリックアートの美術館に
てんじ さっかく へいめん

行ってみるといい。展示されている作品はどれも目の錯覚を利用して平面の絵の 1 部が飛
がくぶち かべ とくしゅ ぬ

び出したように見える。絵の額縁(khung tranh)のも含めて(bao gồm)すべて壁に直接特殊なペ


ンキを塗ってかか
しつない うすぐら ひかり あ りったいてき

れている。室内を薄暗くして(lờ mờ)、 光 を当てることによって、立体的に見えるのであ


る。動

物たちは絵の中から今にも飛び出てきそうに見えるし(写真 1)、子供は絵から落ちそうに
ふ む

なっている。絵を見ている少年に話しかけても振り向く(quay lưng lại)はずがない(写真2)。実


はそれ
すがた ふ む

も絵の 1 部なのだ。しかし、後ろ 姿 を見ていると、今にも振り向きそうに感じるから


ふ し ぎ じっかん

不思議である。あなたもここに来ればそれを実感するに違いない。

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3 B_読解
第 6 週_娯楽_

本文設問
1. 「あるはずがないものが見える」というのはどんな場合ですか。
   実際にないものが見える場合です。
2. 「あるはずのものが見えない」というのはどんな場合ですか。

   実際にあるはずのものが見えない場合です。
ふ む

3.<写真2>に書かれている少年は、どうして今にも振り向きそうに感じるのですか。

  目の錯覚を利用して、後ろ姿を見ていると振り向きそうに感じる。

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