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令和2年10月20日,産業標準化法第17条又は第18条の規定に基づく確認公示に際し,産業標準化法の用語に合わせ,

規格中 日本工業規格 を 日本産業規格 に改めた。

日本産業規格 JIS
R 1401-1995

熱電対用非金属保護管
Non−Metallic protection tubes for thermocouples

1. 適用範囲 この規格は,熱電対に用いる磁器質及び石英ガラス質の非金属保護管(以下,保護管とい
う。)について規定する。
備考1. この規格の引用規格を,次に示す。
JIS B 7507 ノギス
JIS B 7516 金属製直尺
2. この規格の中で{ }を付けて示してある単位及び数値は,従来単位によるものであって,
参考として併記したものである。

2. 種類・記号及び使用温度 保護管の種類・記号及び使用温度は,表1のとおりとする。
表1
種類 記号 使用温度℃
磁器保護管 特種 PT0 1 600
磁器保護管 1種 PT1 1 500
磁器保護管 2種 PT2 1 400
石英ガラス保護管 QT 1 000
備考 使用温度とは,空気中で長時間の使用に
耐える温度をいう。

3. 品質
3.1 外観 保護管は,形状が正しく,き裂,使用に差し支えるような曲がりなどがあってはならない。
3.2 特性 保護管の特性は,5.によって試験し,表2の規定に適合しなければならない。
表2
曲がり 曲がりが2mm以下でなければならない。
耐急熱急冷性 き裂又は割れを生じてはならない。
気密性 0.133kPa {1.0mmHg} 以下でなければならない。

4. 形状及び寸法 保護管の形状及び寸法は,図1及び表3のとおりとする。
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R 1401-1995

図1

表3
単位mm
外径 D 6 8 10 13 15 17 20
許容差 ±0.4 ±0.7
内径 d 4 5 6 9 11 13 16
許容差 ±0.4 ±0.7
長さ L 300, 500, 600 500, 600, 1 000
許容差 ±2
備考 磁器保護管特種については,許容差を規定しない。
また,石英ガラス保護管については,内径を規定しない。

5. 試験方法
5.1 外観 外観は,目視によって調べる。
5.2 寸法測定 外径及び内径の測定は,JIS B 7507に規定する最小読取値0.05mmのノギス又はこれと同
等以上の精度をもつ測定器を用いて行う。
また,長さの測定は,JIS B 7516に規定する最小読取値0.5mmの金属製直尺又はこれと同等以上の精度
をもつ長さ計を用いて行う。
5.3 曲がり試験 保護管を例図のような管状電気炉(炉内径90mm以上,長さ200mm以上。ただし,炉
心管を用い,等温帯の長さは,約80mm)に水平に入れ,表1に示す使用温度(許容差±10℃)に30分間
保ち,これを炉外に取り出し,加熱中に生じた曲がりAを測る。炉の中心から保護管の先端までの長さB
は,外径10mm以下の場合は40mm,13mm以上の場合は80mmとする。
例図

5.4 耐急熱急冷試験 保護管の先端を1 300±10℃に保持した炉内の等温帯に毎分約1 000mmの速さで


差し込み,10分間保ってから,これを速やかに炉外に取り出して放冷し,目視によって異常の有無を調べ
る。
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R 1401-1995

5.5 気密試験 保護管の内部をロータリーポンプで1.33kPa {10mmHg} 以下に減圧した後,コックを閉


じ,10分間放置し,内部圧力の変化を水銀マノメーターで測定する。

6. 検査 保護管の検査は,合理的な抜取方法によって試料を採取し,3.及び4.について5.によって試験
を行い,合否を決定する。

7. 製品の呼び方 保護管の呼び方は,種類又は記号,外径,内径及び長さによる。
例 磁器保護管 1種 6×4×300mm
又はPT1 6×4×300mm

8. 表示 保護管は,一包装ごとに次の事項を明記する。
(1) 種類又は記号
(2) 寸法
(3) 製造業者名又はその略号

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