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©日本語教室
初級で学習した「が へ を に から まで」などは文の構成に関わる大切な助詞です。
この他に助詞には、話者の気持ちやニュアンスを表すことができるものがあります。中級では
このようないろいろな働きをする助詞を学習します。
➢ ポイント1
限定の意味を添える助詞
助詞 どんな働き 例文
だけ 限定を表す ・どうしても納豆だけは食べられない。
・毎朝 20 分歩くだけの軽い運動をしている。
・母にだけは本当のことを言おう。
ばかり 同じもの、同じこと ・母はいつも安いものばかり買う。
が多い ・この頃私は失敗ばかりしている。
マイナスイメージ ・山田さんは授業中寝てばかりしている
さえ 必要・十分・条件 ・雨さえ降れなければ、スポーツ大会は行われる。
(さえ∼ば/なら) ・君さえよければ、僕はずっと君のそばにいるよ。
・年をとっても、体さえ丈夫なら心配はいらない。
しか 他にない、と強調す ・僕の気持ちを分かってくれる人は君しかいない。
る (しか~ない) ・この病気を治す方法は手術しかない。
・誰も手伝ってくれない。一人で頑張るしかない。
*「~てばかり/ばかりいる」はある物事や状態が繰り返されていることの対する話し手の批判的な態度を表
します。
問題 1-1
から最も適当なものを選んで______の上に書きなさい。
(一つの話を 2 回以上使います!)
だけ ばかり さえ しか
1. 父は暇___あればゴルフをやっている。
2. 今、冷蔵庫には卵___入っていない。この卵で料理を作ろう。
3. 他人の悪口___言うな。
4. この高校に入るのは女子___です。
5. 今は買わないでみる___よ。いいのがあったら後で買いましょう。
6. 彼の言うことは噓___だ。
7. 私は彼の子供時代___知らない。彼は 10 歳の時から会っていない。
8. 天気___よければ、毎週ハイキングに行きたい。
9. どうしたの?泣いてばかりいないで、ちゃんと話してよ。
10. 昨日の試験で 100 点をとったのはクラスで井上君一人___だった。
問題 1-2
どちらか適当な方を選びなさい。
だけ 程度が大きい ・私があれだけ注意したのに、彼はスピード違反をしてし
まった。
・これだけ努力したんだから、きっといい結果が出るよ。
・私がどれだけ謝れば彼は許してくれるのか。
範囲いっぱい ・〈試験の後〉やれるだけやった、あとは結果を待とう。
・ここにある果物、欲しいだけどうぞ。
・今日は好きなものを食べたいだけ食べてもいいよ。
こそ 肯定的な気持ちで ・A:いつもお世話になります。
強調する B:いえ、こちらこそ。
・今年こそタバコをやめるぞ。
・君のことが心配だからこそ、うるさく注意するんです
よ。
まで 同じ種類のものが ・風が強くなった。雨まで降ってきた。
さらに加わる ・ごちそうになった上にお土産までいただいた。
・今日は休んだ人の分まで仕事をさせられて疲れた。
極端な範囲まで及 ・母まで僕の言葉を疑っているようだ。
んだという気持ち ・借金までして車を買ったのに事故を起こしてしまった。
・父は 90 歳だがとても元気だ。登山までする。
さえ 極端な例を挙げ ・この頃は忙しくって日曜日さえ休めない。
て、予想外で普通 ・まだひらがなさえ読めない子が英語を勉強している。
ではない程度だと ・最近は子供でさえケータイを持っている。
強調する
(それより程度が高い
(低い)もの・ことはも
ちろんという気持ち)
問題 2-1
から最も適当なものを選んで______の上に書きなさい。
(一つの話を 2 回以上使います!)
だけ こそ まで さえ
1. 会社から持てる___の書類を持って帰った。
2. こんなまずいもの、犬___食べないよ。
3. 昨日の面接試験の質問は細かすぎる。叔父、叔母が働いている会社の名前___聞
かれた。
4. 徹夜___してレポート書いたのに、電車の中に置き忘れてしまった。
5. ああ、美味しい、これ___私が探した味です。
6. 昔のことはみんな忘れてしまった。一番好きだった先生の名前___思い出せな
い。
7. 愛しているから___、あなたに迷惑をかけたくないの。別れましょう。
8. 試合のためにあれ___練習したのに、勝てなかった。
問題 2-2
どちらか適当な方を選びなさい。