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近年、長時間労働の問題が深刻化しており、日本社会における大きな問題として注

目されています。政府が長時間労働に注目した背景には、長時間労働による過労死
などの社会への悪影響があります。長時間労働問題への対応として様々な対策が実
施されています。しかし、これらの対策で長時間労働の問題が本当に解決できるか
どうかについてはまだ明らかされていません。そこで、本発表の目的は、日本にお
ける長時間労働の現状、理由と影響、長時間労働に対する対策、対策の問題点と今
後の課題を明らかにすることです。

図 1 を見ると、OECD 加盟国の中で、日本の平均年間労働時間は韓国、アメリカに次
で、世界第三位である。また、イギリス、フランス、ドイツと比較すると、日本の
方が長く、1600 時間以上となっています(図 1)。そして、図 2 が示しているように、
日本で週 49 時間以上働いている人の割合は、15.1%です。この数字はアメリカやヨ
ロッパの国々と比較すると、日本の割合の方が高いです。

では、なぜ長時間労働になったのでしょうか。図 3 で見てみましょう。図 3 は長時


間労働する理由に関する調査結果を示したものです。この調査は 2019 年に 399 人を
対象に行われました。これらの理由のうち、「仕事量と人員のバランスが合ってない」
と答えた人は 53.4%(オレンジ)最も多いです。このように、長時間労働の主な理
由は人員不足であると言えます。

それでは、なぜ長時間労働が問題になっているのでしょうか。長時間労働の中で大き
な問題はその影響であるため、どのような悪影響があるのか、2つがあり、つぎにせ
つめいします。まず、身体的影響には脳・心臓の病気にかかる労災や過労死という悪
影響があることがわかります。図 4 によれば、脳・心臓の疾患にかかる労災の件数
(青)は平成 13 年度(2001 年度)から平成 19 年度(2007 年度)にかけて、増加傾
向にありましたが、平成 20 年度(2008 年度)から令和 3 年度(2021 年度)にかけて、
減少傾向にありました。しかし、全体を見ると横ばい状態になっています(図 4)。ま
た、死亡件数(オレンジ)は横ばいの状態です(図 4)。
次に、精神的影響について説明します。図 5 によれば、平成 13 年度(2001 年度)か
ら令和 3 年度(2021 年度)まで、精神障害件数が増加傾向にあります。さらに、自殺
者の件数は横ばい状態です(図 5)。
では、日本政府は長時間労働問題を解決するために、様々な対策を実施しています。
2つの対策を紹介します。
1) ノー残業デー制度
週一回、決められた曜日に必ず定時に帰るという制度です。この場合は、厚生労
働書によれば、水曜日が「ノー残業デー」として設定されています。
2) メンタルヘルス対策
メンタルヘルス対策が4つのケアに分けられています。その中では、セルフケア、
ラインによるケア、事業場内産業保健スタッフなどによるケア、事業場外資源に
よるケアが含まれています。

しかし、以上の対策には問題点があります。
1) ノー残業デー制度
図 6 を見ると、約 3 割の会社員は「持ち帰り残業をしたことが常にある」と答
えた。3 割は小さい割合ですが、いつも家に仕事を持ち帰るのは、残業であり、
「ノー残業デー」が設定されても、長時間労働問題がまだ解決できないといえ
るでしょう。
2) メンタルヘルス対策
4つのケアは会社に実施されているため、本当に実施されているのか、正しく
実施されているのか、効果があるかどうかについて明確するために、労働基準
局による定期的な確認と評価が必要になります。
その上、それらの対策により、長時間労働になった主な理由「人員不足」で、解決
することがまだできていないと考えられます。

そこで、今後の課題として、2 点を提案します。
1) 人員と仕事量の調整や定期的チェックで働きすぎないようにしすべきです・
2) 長時間労働になった主な理由、人員不足を解決するために、スタッフ増員によ
る適切な仕事量の配分が必要です。

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