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テーブルマーク株式会社

品質管理部

調 査 報 告 書

1.概要
(1)商 品 名 : SVバナメイえびフライ2L
(2)製造工場 : セカールカトキチ (所在地 インドネシア)
(3)賞味期限 : 不明
(4)発 生 日 : 2017 年 11 月 27 日
(5)内 容 : 「樹脂、若しくはガラスのようなものが混入している」
とのお申し出を頂戴致しました。

2.ご返却品確認
ご返却品はございませんでした。

3.調査確認内容

(1)当該商品の製造工程(概略)は以下の通りです。

原料えび受け入れ→殺菌→洗浄→除頭→サイズ選別→殺菌→洗浄→殻剥き→背わた除去→殺菌

→洗浄→選別→筋切り→伸ばし→浸漬→打ち粉付け→バッター付け→パン粉付け→トレイ入れ→凍結→X

線異物検査→金属検査→包装→保管・出荷

(2)製造記録、工場内の確認

直近 3 ヶ月の製造記録を確認しましたが、樹脂のようなものの混入に繋がるトラブルの発生は無く、正常な製
造状況でした。また、樹脂やガラスの破損はございませんでした。なお、工場内においては、破損の危険性があるこ
とから、ガラス製のものは使用しておりません。

(3)製造工場での異物混入対策
1)使用原料に対して、以下の異物混入防止対策を講じております。
① 原料えび
原料えびを受け入れ、殺菌・洗浄を行った後、手作業で頭部を除去し、サイズ選別を行っております
(写真①②③)。その後、再度殺菌・洗浄を行ったうえで、殻剥き、背わた除去を手作業で 1 尾ずつ行
い、ライトテーブル上で目視選別を行っております(写真④⑤⑥)。
【写真① 殺菌洗浄(一次)】 【写真② 除頭】 【写真③ サイズ選別】

【写真④ 殺菌洗浄(二次)】 【写真⑤ 背わた除去】 【写真⑥ ライトテーブル選別】

② バッター液、パン粉
全てのバッター液は、使用前に約 1mm の篩掛けを行っております(写真⑦)。
また、パン粉は、抜き取りにて目視選別を行っております(写真⑧)。

【写真⑦ バッター液の篩掛け】 【写真⑧ パン粉目視選別】

2)パン粉付け工程について
当該商品は、手作業で一本ずつパン粉付けを行っております。パン粉付け後には、トレイにエビフライを並
べた状態で凍結しています(写真⑨)。

【写真⑨ パン粉付け工程】

3)X 線異物検査機
凍結後前には、X 線異物検査機を設置し、硬質異物を対象に全数検査を行っております(写真⑩)。
各異物検査機の作動状況の確認は、作業開始前、作業中 1 時間毎、及び作業終了時に所定のテ
ストピース(Sus 球φ0.8mm、Sus 線 0.8×5 ㎜、ガラス球φ3.0mm、セラミック球φ3.0mm)を通過させ
て、検知できることを確認し、記録しております。
なお、万一商品が検出・排除された場合には、専用 BOX に自動的に排除され、取り扱い責任者によっ
て検査機の検出画像とともに、異物の混入がないか確認しております。

【写真⑩ X 線異物検査機】

4)作業員由来の異物混入防止対策
工場内への私物の持ち込みは禁止しております。
作業員については、作業着着用前に私服に対し、粘着ローラー掛けを実施し、工場指定の作業着を着
用しております。また、入場の際は専任の入場管理者(3 名)により、以下の手順に従い入場管理を行っ
ております(写真⑪⑫⑬)。
なお、作業時には、1 時間毎の粘着ローラー掛けの巡回チェックを実施しております。
<入場手順>
ボディーチェック(粘着ローラー掛け)→手洗い・消毒
→ボディーチェック(粘着ローラー掛け)→アルコール噴霧→入場

【写真⑪ 身だしなみのポイント】【写真⑫ 専任者によるローラー掛け(入場時・作業時)】

(4)お申し出発生状況

直近 1 年のお申し出を確認しましたが、当該商品において、同様のお申し出は他に頂戴しておりません。

4.発生原因の推定
今回、お申し出の異物を確認することができず、詳細な調査には至りませんでした。工場内、及び製造工程を改
めて確認しましたが、上記のとおり原料や人員由来異物の対策を実施しており、他から同様のご指摘も頂いていな
いことから、誠に遺憾ながら当該異物の混入原因について、明確にするには至りませんでした。
しかしながら、弊社と致しましては本お申し出発生を受け、下記の対策を徹底し、同様のお申し出が発生するこ
とが無いよう、管理して参ります。

5.今後の対策
実施日:2017 年 11 月 27 日 責任者:製造責任者、品質管理責任者
(1)原材料の選別工程に従事する従業員に対し、異物の付着を見逃すことが無いよう徹底して検品を行うように
再度指導致しました。
1)原料が重なった状態ではなく、十分に広げて目視選別を行うこと
2)選別時には 1 尾ずつ、確実に行うこと

(2)衣付け担当者に対し、パン粉やバッター等を使用する際には、異物の付着や混入が無いことを確認したうえで
使用するように再度指導致しました。

(3)包装工程担当者に対し、商品の表面に異物の付着が無いことを常に注視しながら、包装作業を実施するよ
うに再度指導致しました。

(4)原材料・包装資材搬入の担当者に対し、工場内に原材料・包装資材を持ち込む際には、原材料を拭き上
げ、外装に付着した異物を除去し、原材料ひとつずつ表面に異物が付着していないか確認しながら作業場内
へ持ち込むよう再度指導致しました。また使用時にも、外観全体の確認を行うように再度指導致しました。

(5)全従業員に対し、従前より周知・実施している作業服への着替え手順(作業着着用前に私服にもローラー
掛けをすることについて)、作業場内入場時の粘着ローラー掛け手順など作業前の注意事項、また作業中に
至っては作業服の乱れや付着物などの定期的な確認の徹底について、再度周知徹底を図りました。

以上の通りご報告申し上げますと共に、今後とも厳重なる品質管理を遂行して参りますので、何卒より一層のご愛

顧の程よろしくお願い申し上げます。

以 上

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