You are on page 1of 188

更 资
多 料
资 由
料 网
, 友
请 上
关 传
注 ,
ht 仅
tp 供
:// 参
ww 考
w. ,
jp 请
te 于
st 下
.cn 载
/ 之

戸嶋直樹
24


文英堂

士t

瀬川浩司ハ叩
話芸








理解しやすい







2

本書の特色

本書では,教科書の学習内容を 2編
, 8章
, 2
0節に分け,
それぞれの節をさらにいくつかの小項目に分けてあるので,
どの教科書にも合わせて使うことができる 。そのうえ ,諸
君の つますきやすいところは丁寧にわかりやすく,くわし
く解説してある 。本書を予習・復習に利用することで,教


科書の内容がよくわかり,授業を理解するのに大いに役立



つだろう 。





諸君が参考書 に最も求めるものは, I
自分の知りたいこ



とがすぐ調べられること J
Iどこがポイントなのかがすぐわ



かること J


ではないだろうか。本書ではこの点を重視して,


小見出しを多用することで どこに何が書いてあるのかがひ

と目でわかる ようにし また 学習内容の要点を 太文字・



24

色文字やポイントで、ハッキリ示すなど いろいろなくふう

をこらしである 。
.cn 载
st 下
te 于
/
jp 请

理科に図や写真 はっきものであるが,本書 はそれらがひ


w. ,
ww 考

じように多い。 しかも,図は単なる解説図ではなく,でき
:// 参
tp 供

るだけ 図解方式で,説明内容まで入れて表してある ので,


ht 仅
注 ,

複雑な「化学基礎」の内容を 初学者でもじゅうぶん理解す
关 传
请 上
, 友

ることができる 口 もちろん 図や写真はオールカラーであ


料 网
资 由


, 見やすく,楽しく,わかりやすく学習できる ようにし
多 料
更 资

てある 。

本書では,テストに出そうな重要な実験やその操作,考
察については 「重要実験J
を設け,わかりやすく解説しであ
例題jや「類題J
る。 また,計算の必要な項目には f を入れ,
理解しやすいように丁寧に解説しである。そして,章末に
は「章末練習問題」 を また編末には 「定期テスト予想問題」
を入れて,学習内容の理解度を自己診断できるようにして
ある 。
3

本書の活用法

l学習内容を整理し,確実に理解するために
@ぬ 学習内容のなかで,必ず理解し,覚えなければならない重要な項
可W 目・ポイント を示した 。 ここは絶対に覚えること 。

本書 をより深く理解できるように, 補足的な事項や
, 注意しなけ
(~) ~ 霊登
ればな 5な い 事 項 参 考 と な る 事 項 をとりあげた 。




各節の終わりに,その節の学習内容を簡潔にまとめた。 1つの節



制 峨 蹴 の学習が終わったら,ここで知識を整理し,重要事項は覚えてお



くこと 。 また, 口 のチェック欄 も利用してほしい 。




2


教養を深めるために 删


教科書にのっていない事項にも重要なものが多く, 大学入試では

⑧廊飽
24

出題される ことがある 。そのような事項を中心にとりあげた。少



し難しいかもしれないが よく読んでほしい。
.cn 载
st 下
te 于
/

化学実験を行ううえで必要な基本操作や
, テストに出やすい重要
jp 请
w. ,

草野鰻~ 実験について,その操作や結果だけではなく,考え方まで示した 。
ww 考
:// 参

しっかり身につけること 。
tp 供
ht 仅
注 ,
关 传

勉強の途中での気分転換の材料。ここを読んで,諸君の教養を高
请 上

似視診
, 友

めてほしい。
料 网
资 由
多 料

3試験に強い応用力をつけるために
更 资

間町甥 (
璽 )
計算問題は, r
例題J
や「類題J
でトレーニングしてほしい。すぐに
圏 を見ずに, ます自力で解いてみる こと 。

各章末には,その章の学習内容に関する基本的な問題をつけた 。
E軍 配 砦 砧 巨週
まちがえたところは 必す本文にかえって読み返す こと 口

各編末に定期テストと同レベルの問題をつけた 。合格点は 7
0点
同jJJ面倒置副 都~~
だ。 ここで, 学習内容の理解度を確認 してほしい。
4

もくじ

第 1
編物質の構成

晶 化学と人間生活



1
. 化学の誕生…………一一…・…ー…・・…・…ー・…………… …………………… .


12



2
.化学の進歩……



3
. 暮らしを支える化学……ー…………………・……………ー…・…………… ..14





Z憲 物質の探究 内



園 物質の成分と元素

24

1
. 混合物とその分離・・・……・…………………………………………………・・… 18

.cn 载

2
. 元素と単体・化合物…一一……ー・……ー………一一……一一一…・……ー…… 21
st 下
te 于
/
jp 请

固 物質の三態と粒子の運動
w. ,
ww 考
:// 参

1
. 物質の 三態 と粒子の集合状態……・……・…・ー……………一一…-… ….
.25
tp 供
ht 仅

2
.粒子の熱運動-…………………………一…………一…一……・・……………… .27
注 ,
关 传
请 上

牽末練習問題
, 友

••••••••• ••••• •••• ••••• •••• ••••• ••••• ・ ・・・


・ ・・・
・・・.
30
料 网
资 由
多 料
更 资

多寧 物質の構成
田謂 物質の構成粒子
1
. 原子の構造……
2
. 電子殻と電子配置一一…・・…・・ー…・……ー…一一・……一…一……・…………… ...35
3
. 元素の周期律…一一…………………ー……………ー…一…ー…・……一一…… ..38
章末練習問題 ••••••••• ••• •••••••••••••••• •••••••••••••••••••••• ••••• •• ••••••• • ・ ・ 4
1
5

4寧 物質と化学結合
DIイオン結合とイオン結品
1
. イオンとイオン結合……一一…・…ー…ー……………………………………… 42
2
. イオン結合でできた物質一……-一………………………………………・…・・ .
48

国 共有結合と分子
1
. 分子の形成と表し方…ー…ー……・… ………………………………ー… 51
2
. 分子の極性と水素結合一…・……………・………………………………・…… 58





圏 分子かうなる物質



1
. 分子からなる物質……………………………………………………・……一一 63




2
. 共有結合の結品-……一一……・・・……………・………………………………… ..68



E

図 金属と金属結合


1
. 金属結合と金属の性質……一…・…・……ー……………・・………………-… 7
0

2
. 金属結合でできた物質……ー……………………………一一…一一……… 73
24

章末練習問題 .
.
..
..
.
..
..
.
..
..
.
..
..
.
..
..
.
..
.. ・

・ ・ 76

.cn 载
st 下
te 于
/
jp 请
w. ,

定期子スト予想問題 .
.
..
.
..
.
..
.
..
.
ww 考

・・・ ・ ・・… .
78
:// 参
tp 供
ht 仅
注 ,
关 传
请 上
, 友
料 网
资 由
多 料
更 资

6

第 2編物質の変化 1 J I

L 物質量と化学反応式
国 原子量・分子量と物質量
1
. 原子量・分子量と物質量一…………一…・……一一…・…………………一一一 82


2
. 物質量計算と原子量の意味…-




国 溶液の濃度



1
.溶



と溶
解.
..
..
..
..
..
..
..
..
..
..
..
..
..
..
..
..
..
..
..
..
..
..
..
..
..
..
..
..
..
..
..
..
…・
・・
…..
..
..
..
..
..
..
..
..
..
..
90



2
. 溶液の濃度一…ー……ー……ー…・………………・…・・・・・・……一…・-……ー… ..91




固 化学反応式と物質量 除

1
. 化学反応式…一……一一……一一………一一………… 一…………ー・…… .93


24

2
. 化学反応式と物質の量的関係…・……-一一…………………・・・……一… .95

3
. 化学の基礎法則と分子説……・……一…・……一一…………ー…………… 98
.cn 载
st 下
te 于
/

章末練習問題
jp 请

.
...
...
...
...
...
...
...
.一一
一 .
..
..
..
..
..
..
..
..
..
..
..
..
..
..
..
..
..
..
..
.1
03
w. ,
ww 考

z
:// 参
tp 供
ht 仅

寧 酸・塩基と中和
注 ,
关 传
请 上

国 酸と塩基
, 友
料 网

1
. 酸・塩基の定義一……ー……一一………一一…………………………………… 105
资 由
多 料
更 资

2
. 酸・塩基の分類……………....・ ・-…………………一………一…………… 108

H
7

園 水素イオンの濃度と pH
1
. 水の電離と水素イオン濃度…・・・・………ー…・…………………………… H ・・
H.111

固 酸と塩基の中和
1
. 中和反応・……・・ー……………………・…一 ....................................................117
2
. 中和滴定と滴定曲線一……・・・・……・・…・・ー…・・
… ー…ー…・……………… .
120

国 塩の性質
1
. 塩の生成一…………一一……一一…・・… ・…・ー………ー…一…・
・・…・ー……ー… 124




2
. 塩の加水分解…………一一……ー………一一……………・・……・…一一… . ..
127




章末練習問題 .
..
..
..
..
..
..
..
..
..
..
..
..
..
..
..
..
..
..
..
..
..
..
..
..
..
..
..
..
..
..
..
..
..
..
..
..
..
..
..
..
..
..
..
..
..
..
.1
31






多寧 酸化還元反応



国 酸化と還元

1
. 酸化・還元の定義-一…・・…一一……・………ー…一一……………………………… .132

24

2
. 酸化数と酸化還元反応の判定一………一一……一一……一・……………一一…… 134

.cn 载
st 下

園 酸化剤と還元剤
te 于
/
jp 请
w. ,

1
. 酸化剤・還元剤とそのはたらき・…・……………………・……・・……………… 138
ww 考
:// 参

2
. 酸化剤と還元剤の反応………・……・・………..………………………… ..140
tp 供
ht 仅
注 ,
关 传
请 上
, 友
料 网
资 由
多 料
更 资

8

国 金属の反応性
1
. 水溶液中での金属のイオン化傾向…一・・・・・
・・・


・・
・・・
・・・
・・・

・・・


・・・



・・・


・・


・・・
143

2
. 金属のイオン化列と反応性・……一一・……・………ー……………………・… .144
章末練習問題 .
..
..
..
..
..
..
..
..
..
..
..
..
..
..
..
..
..
..
..
..
..
..
..
..
..
..
..
..
..
..
..
..
..
..
..
..
..
..
..
..
..
.1
47

4寧 電池と電気分解
国 電池



1
. 電池の反応-一……ー…・一…・…ー…・…一一..一……ー…ー…………・…ー…… ..148




2
. 実用電池…ー…・…一一…・…ー…ー……一一……………一…・・…一……… ....150





国 電気分解



1
. 電気分解の反応一 ・・ ・


・…・………

・・…・… ………一……… ・ -……… 1
. ・ 56


H



2
. 電気分解における電気量と物質の変化量………ー…・一……………… 160

章末練習問題 .
.
..
.
..
.
..
.
..
.
..
.
..
..
..
.
....
..
.. ・ ・ ・1
62

・・・
24


.cn 载
st 下

定期子スト予想問題 •••• •••••••••• ・ ・ ・・


・・
・・
・・・・
・・ 164
te 于
/
jp 请
w. ,
ww 考
:// 参
tp 供
ht 仅
注 ,
关 传
请 上

問題の解答 …・ ・
・・ ・ ・ ・・ ・
・・・
・・・ 1
67
, 友
料 网
资 由
多 料
更 资

事項・物質名索引 .
.
...
.
..
..
.
...
..
..
...
.
..
...
..
..
..
..
..
..
..
..
..
..
..
..
..
..
..
..
..
..
..
..
..
..
..
..
...
...
...
...
...
..1
77

化学式索引 …
… 一
..
..
..
..
..
..
..
..
..
..
..
..
..
..
..
..
. ・ ・・・ ・ ・
・ ・.182
9

調麟の一覧
o中和 j
商定・…ー……・…・…………一一・…ー…・・…・・…ー…・…………・…-…一-……一一 1
21
0 鉛蓄電池をつくるー………・ー……一一………一一……一…一一……………………… 1
53
0 塩化銅(I)水溶液の電気分解…・…一……一…一一一…・・・…一一…一…・…一一… .
.15
9



⑧廊踏 の
一覧




o状態図………・ー…………………一一…


…......…………一一…………………… .
28



oKとCaの電子配置と電子の軌道……・…………………………………ー……… .
37




0 錯イオンの構造と名称、一一…ー…一一……ー…・・・一 一……・一一…・…一一…・… .
...
57


0 電子の軌道と分子の形………一……・……一一一…一一…・…・・………・ー……・… .
60 除


0 金属の結晶構造・・…………・一一…・・…・……一一…ー…ー…………・………・……… 7
1

24

0 複数の電解槽の接続と物質の変化量..一……………・……………・…一一…… 1

61

.cn 载
st 下
te 于
/
jp 请
w. ,
ww 考
:// 参
tp 供
ht 仅

⑮粥診 の
一覧
注 ,
关 传
请 上

0 フラーレン………………………………………………………………………………………… .
23
, 友
料 网
资 由

0 電気の力で曲がる水一・…・…・・…・…・…ー……………………………………一…… .
.5
9
多 料
更 资

0 ドル トンのプロフ ィール …
・・
・・
・・
・・
・・
・・
・・
・・
・・
・・
・・
・・
・・
・・
・・
・・
・・
・・
・・
・・
・・
・・
・・
・・
・・
・・
・・
・・
・・
・・
・・
・・
・・
・・
・・
・・
・・
・・9
・ 9
0 アボガドロの分子説が認められるまで..…… ・・-……・…-……………………… 1
01 H H

0 トタンとブリキ・……………………………………………ー・……………………… .
..1
45
0 充電と蓄電のちがい…・…ー………・…一一…・一……一一…・一………・………ー……… 154
1
0

fiJの一覧
原子構造…・…・……ー…一一一……一…・…ー…ー……ー……ー……一一………一一… .
.3
4
電子式……一…・…ー…ー…・ー……………-…一一一……一一……一………ー… .
..
53
同位体と原子量一一……………...・ ・-……一一…・ー…一一一……一…………一一…一一 89
H

濃度の計算… …一一…・・……ー……・………ー…一一一……ー・……ー…………・・ 92
化学反応式による質量・分子数・気体の体積計算ー………ー………...・ ・
-… 96
… H


気体の反応における体積関係-…・…・…・-一…・…・・-一…・……………・……・…・ 98



酢酸水溶液の電離度の計算…………………………一…………………・…………… 1
13




酸や塩基の水溶液の pH....…………一…………………………ー………………… 115



中和の量的関係-…………一一-……-…・・……一一……・……ー…・・………………… 119




複数の塩基の中和計算…………… ・'"…・・・……・…・一…………・…………… .
.12
0


H



塩と酸・塩基の関係一……・・一…・一一…一…・……・・……・・…・・…ー…………… 1
26

・ ・-一……ー…・・…ー…・……………………… .
酸化数の計算ー…………… ・・
.
. 136

H H H
24

酸化数の増減と酸化還元反応…・ー・…-……………………………ー…・… 137

.cn 载

酸化還元反応式のっくり方一…-一一・・…………………ー…・・……………… .
..
.1
41
st 下
te 于
/
jp 请

硫酸銅(I)水溶液の電気分解での析出量…………-…一……一一……一一… .
160
w. ,
ww 考
:// 参
tp 供
ht 仅
注 ,
关 传
请 上
, 友
料 网
资 由
多 料
更 资


更 资
多 料
资 由
料 网
, 友
请 上
关 传
注 ,
ht 仅
tp 供
:// 参
ww 考
w. ,
jp 请
te 于
st 下
凪沌 E
.cn 载
/ 之
M

24





















化学と






化学の誕生





目 古代から中世にかけての化学




。 化学とは何か 化学は,生命のしくみや環境問題を理解するために,なくては


ならない学問である 。 また,私たちの生活を支えるさまざまな物質の性質(物性)や

化学変化(化学反応)を扱う学問であり 新しい物質をっくり出してきた学問でもあ

24

る。人類の文明は 新しい物質の発見や発明と これらを生み出すいろいろな化学



.cn 载

変化が発見されるたびに 飛躍的に発展してきた。
st 下


te 于

@ 化学のルーツ 酒や酢の製造,金属・ガラス・陶器・紙・医薬・顔料の製造,
/
jp 请
w. ,

染色,油の抽出などは,紀元前にエジプトや古代中国で行われていた。 この時代
ww 考
:// 参

には,まだ「化学 jという学問はなかったが 化学に関する実用的技術はすでにたく


tp 供
ht 仅

さんあった。 この意味で化学のルーツは紀元前までさかのぼる。
注 ,
关 传
请 上

@ 古代の元素観 古代ギリシャの工ンペドクレスは, i
すべての物質は,土・水・
, 友

しげんそせっ
料 网

空気・火の 4つの元素かうできている」 という 四 元 素 説 を提唱した (


B.C
.45
0頃)。 こ
资 由
多 料

の考え方をもとにして ギリシャの哲学者アリストテ
更 资

レスは, i
この 4元素が乾・冷・湿・温の作用で変換す
るJと主張した 。 この考え方は正しくなかったが,ヨー
ロッパでは中世まで続いた 。
。 議益面 紀元前 I世紀頃から,鉛などの手金属を
金や銀などの貴金属に変えようとする 錬 金 術がアラビ
アで始まって,その後ヨーロッパに伝わり,約 1
6世紀
頃ま?続いた 。錬金術そのものは失敗したが,これに 1 l
@1Iア 以 ト テ レ ス
より冶金技術が進歩し,硫酸や硝酸など多くの物質が の四元素説
つくられるようになった。
1
3


4l 編
固 近代化学のはじまり
。 元素の概念 約2
000年続いた四元素説は, 1
7世紀にボイルによって退けられた 。
ボイルは,元素を,それ以上分割できない究極物質と定義した (
166
1)。 さらに,ラ

物質の構成
ボアジ工が,当時知られていた約 3
0種の単体を基に,元素を 「物質を構成する基本
的要素」 とする 元 素 概 念 を確立した(17
89)。
@ 原子の概念 ドルトンは, 物質は.それ以上分割できない基本粒子からなる J
i
という 原 子 説 を提唱した (
180
3)。 この考えは実験(倍数比例の法則。p
.10
0)によっ
て裏づけられ,化学の発展の基となった 。


@ 分子の概念 ドルトンの原子説では,気体反応の法則を説明できなかったが,



アボガド口が分 子 説 (アボガドロの法則。p
.l0
l)を提唱し (
181
1),これを解決した 。






化学の進歩




目19世紀の化学



。 物質の合成 無機物から有機物である尿素の合成(ウ工ーラー, 1
828
),人工染

料モーベインの合成(パーキン 1
856
),大量合成が可能な炭酸ナトリウムの合成法
24

の開発(ソルベー, 1
866
),ダイナマイトの発明(ノーベル, 1
876
)など,多くの物質

.cn 载

が合成され,数々の発明がなされた 。
st 下
te 于

@ 法則や原理の発見 ファラデーによる電気分解の法則(18
33),ヘスによる総熱
/
jp 请
w. ,

量不変の法則 (
184
0),グルドベルグ・ワーゲによる質量作用の法則(18
64),メンデ
ww 考
:// 参

レー工フによる元素の周期律の発見(18
69)など,理論面でも著しく進歩した 。
tp 供
ht 仅
注 ,

自 20世紀の化学
关 传
请 上
, 友
料 网

。 原子構造の解明 ラザフォードの原子核発見 (
191
1),ボーアの原子模型発表
资 由
多 料

(
191
3)によって,それまで最小単位とされた原子のより細かい構造が解明され,さ
更 资

らに,量子力学の誕生によって,原子間の結合と反応が明らかになった 。
@ 分子構造の解明と合成化学の進歩 ラウ工が結晶に X線を当てると箇薪が起
こることを見いだし(19
12) これを利用してさまざまな分子の構造が解明された 。
工業的には,さまざまな物質が合成されるようになったが,合成高分子としてナイ
ロンがカロザースらによって合成された (
193
7)0 DNAなど複雑な分子構造の解明
も進み,ワトソンやクリックは, DNAの二重らせん構造を思いついた 。 また,電
気を流す高分子が白川英樹らによって合成され (
197
6),自然界にはない特殊な物質
も生み出されるようになった 。 このように,化学を応用して私たちの生活に必要な
さまざまな物質をっくり出すことができるようになったのである 。
1
4 1章 化 学 と 人 間 生 活

固 暮5しを支える化学
目 金属
。 金属の利用 人類は古くから金・銀・銅などを利
用しており,精錬技術や電気分解の発達後は鉄・アル
ミニウムも加えた金属を利用して 人間の生活を支え
てきた。 これらの金属は単体としてだけでなく, 2種
類以上の金属を溶かし合わせた 合 金 としても利用さ


れる 。 団互訂 ステンレス製品



f
ステンレス鋼(鉄+クロム+ニッケル)…流し台など



ー │ニクロム(ニッケル+クロム)…電熱線など


I
ml ~


~ I青銅(銅+スズ)…銅像など黄銅(銅+亜鉛)…楽器・ 5円硬貨など



L白銅(銅+ニッケル)… 5
0円・ 1
00円硬貨など




@ レアメタル 最近は,リチウム・インジウム・セレンな


どが レアメタル(希少金属)とよばれ 流通量 は少ないが重

要な金属として注目されている 。 レアメタルは,合金の材料

24

として磁石や触媒,発光ダイオード,電池,光学ガラスなど

用途が広い。
.cn 载
st 下
te 于

@ 金属のリサイクル 資源には限りがあるため,使用済み
/
jp 请

ロ璽]]発光ダイオード
w. ,

の金属は リサイクル(再生利用)することが望ましい 。 とく
ww 考

三D LED照 明 に

:// 参

にアルミニウムは,鉄や銅に比べてさびにくく ,融点が低い
tp 供

使われる発光ダイ
ht 仅

ひ図4
ため,容易に再生するととができる ( )。
注 ,

オードにもレアメタ
关 传

ルが使われている 。
请 上

。 都市鉱山 工業製品などの廃棄物の中には金やレアメタ
, 友
料 网

ルなどの希少で有用な金属が含まれている 。大量に廃棄され
资 由
多 料

るゴミからこれらの金属を再生することで,鉱山のように資源を取り出すことがで
更 资

きることから, 都市鉱山 とよび,有効活用する取り組みもされている 。

スチールかん

アルミかん

o 50 100
リサイクルでかんをつくるのに必要なエネルギー(%)
(原料からつくる場合のエネルギーを 100とする)


E かんのリサイクルに必要なエネルギー ヨ
E 廃棄された工業製品
1
5


自 プラスチック

4l 編
@プラスチックの性質 プラスチック(合成樹脂)は有機材料のひとつで, 次の
ような性質をもっ O

物質の構成
①加工しやすい ②水や薬品に強い ③腐食しない ④電気を通さない
このような特長から さまざまな形で利用されている。

@プラスチックの利用 現在私たちは, ポ リ エ チ レ ン ・ポ リ 塩 化 ビ ニ ル ・ポ
リ 工 チ レ ン テ レ フ タ ラ ー 卜 (PET)など多数のプラスチック製品に閉まれて生活
している。プラスチックの多くはおもに石油から取り出した原料を数多く結合(重


合 )させてつくられる。成形や加工がしやすいため,新しい製品が工業的に大量に




生み出されている。












ポリエチレン OII
__L_ .1.J.::::o札口- "

24

量3さまざまなプラスチックの使用例
日重

D 白いミなク用イスイがドけし法


初 日柏村械プ対山九
@


イ ででるこっ
に プ解留境めの)り類ごで一'リ

勿 は'ゴとツ使サラサ要りつく方

サ 界まな


と チにたのラのごがく庁広略しク

リ 然つにるはいクチクあゲるてに
ツ クく'因チてリプリ必げをすの

.cn 载
一ツ く め 要 ス 形 り ' ' う 暗 号 や ル

st 下 一

車じわよ一い

なけスバ清
プれチいる

分クしと
バ川動原
のイが料
類ルな
刃成引っ

te 于
/
jp 请

分残環たそ

w. ,
と ww 考

プラスチック名
p、

識別マーク 用途

の :// 参
tp 供

ht 仅

ポリエチレン 電線被膜,ポリ袋
注 , o洗 仏 ル ツ ル る な な い は わ い
关 传

、 園
PE


请 上
, 友

ユ さクは

F

ベットボトルのキヤツ
料 网

ポリプ口ピレン
资 由
ス た種類こマて

フ: 自動車の内装
多 料

PP
更 资



M M l 川淵判

ポリ塩化ビニル パイフ:ホース
そ 別

PVC

.3
o



し。力化

h
識どるしイ

ポリエチレン 『 ベットボトル,
テレフタラート ビデオテープ
PET
類肌£ 引

容う物
ももる
I を

易一 質
回付

な成で
に度ま
る形分
oす 解
ι


るし
ア﹄人

J
LM
学 イ

リ び

門 る

行ミ
引力
レ凡
テ 再

iMケ
14 す

JJ




o
16 1章 化 学 と 人 間 生 活

固 金属以外の無機材料と複合材料
金属以外の無機材料にはセラミックス ガラス セメント 炭素材料などさまざ
まな物質がある 。 また これらを金属やプラスチックに混ぜた複合材料がある 。

。 セラミックス 粘土やケイ砂などを高温で処
理してできたガラス,セメント,陶磁器などの固
体材料を セ ラ ミ ッ ク ス とよぶ。 さらに精密な工
程でつくられ,より優れた性質をもっセラミック
スを フ ァ イ ン セ ラ ミ ッ ク ス といい,電子分野や



医療分野で利用されている 。ガ ラ ス は石英(二酸


回E セラミックスから


化ケイ素 Si02からできている)が主原料である。


つくられた人工骨


透明で,水や薬品に強く,プラスチックよりは熱



に強い。その反面 もろくて割れやすく 急冷・急熱すると割れる 。セ メ ン ト は石



灰石,粘土などの混合物を焼いてつくる O 水を加えて練ると,しだいに固まっていく 。




@ 炭素材料 軽量で非常に強い炭素繊維やグラファイ卜など,炭素からできた材 删

料がさまざまなものに使われるようになった。


24

@ 複合材料の利用 金属やプラスチッ

クに,異なる材料を分散(複合化)させる
.cn 载
st 下

と,単独の材料よりはるかに強い物質が
te 于
/
jp 请

できる 。 これを複 合 材 料 といい,広く利


w. ,
ww 考

用されている。たとえば,炭素繊維を金
:// 参
tp 供

属やプラスチックに分散させてつくった
ht 仅
注 ,

複合材料は自動車,航空機の機体,ス 口~炭素繊維(左)と複合材料を利用した
关 传
请 上

レースカー(右)
ポーツ用品などに広く利用されている 。
, 友
料 网
资 由

固 さまざまな物質と人間生活
多 料
更 资

金属,プラスチック,セラミックスの性質を比較すると,次のようになる 。
重 Z 金属・プラスチ ック・セラミバスの比較
金属 プラスチック セラミックス
かたさ ややかたい やわらかい かたい
耐熱性 やや高い 低い 局い
衝撃に対する強さ 強い やや強い 弱い
通さない 通さない
電気伝導性 通す
(通すものもある) (通すものもある)
加工のしやすさ 容易 非常に容易 難しい
17


1i 編
目 セツケンと合成洗剤
汚れを落とすために,セッケンは古くから使われてきた。セッケンは分子中に
水になじみやすい親 水 基 と,水になじみにくく,油になじみやすい疎水基(親油

物質の構成
基 )をもち,水にも油にも溶けやすい。セッケンで油汚れを洗うと,疎水基の部分
が油汚れを包んで 衣類や食器などから油汚れを引き離す。
セッケン分子

C
}


(
JD~

¥Iiよ
に〆 f
i
I
亡ご〉 今


IJ内向


セッケン分子



油汚れJ L 繊i



日霊3


日 セ y ケンの分子 直豆函セッケンの洗浄作用



セッケンの欠点(水溶液が弱塩基性になる,硬水中で使え



ない)を改良するために,アルコールや石油を原料として合


成された洗剤を 合 成 洗 剤 という。合成洗剤もセッケンと同


様,分子中に親水基と疎水基をもっ O 排出されると分解され

にくく,環境汚染の原因になるので,近年は分解されやすく,
24

環境への負荷が小さいものや,すすぎの回数を減らして節水
.cn 载
st 下

効果のあるものも開発され,利用されている。 直illJ合成洗剤
te 于
/
jp 请
w. ,
ww 考

国 食品添加物
:// 参
tp 供
ht 仅

食品には,目的に応じてさまざまな物質が加えられていることが多い。このよう
注 ,
关 传

な物質を 食 晶 添 加 物 という。食品添加物には,味を調える調味料,色を整える着
请 上
, 友

色料,消費期限をのばす保存料などがある。市販されている加工食品には,原則と
料 网
资 由

して食品添加物の表示が義務づけられている。
多 料
更 资

ヨ豆
言〕食品添加物の例

種類 使用目的 例
グルタミン酸ーナトリウム,
調味料 食品のうまみを出す
イノシン酸二ナトリウム
酸味料 食品の酸味を出す 酒石酸,クエン酸
甘味料 食品の甘みを出す ソルピトール,アスバルテーム
着色料 食品の色を整える 葉緑素,エリスロシン(赤色 3号)
保存料 食品の腐敗を防ぐ ソルビン酸,安息香酸ナトリウム
酸化防止剤 食品の酸化を防ぐ アスコルビン酸(ビタミン C)





回 物質の成分と元素







混合物とその分離





目 混合物とその分離

。 純 物 質 水や砂糖のように 1種類の物質から

24

なるものを 純 物 質 という 。純物質は, 融点・沸




.cn 载

点・密度・溶解度・電気伝導性などが一定で

st 下
te 于

それぞれ固有の値をとる 。
/
jp 请
w. ,

@ 混合物 食塩水(塩化ナトリウム水溶液)は,
ww 考
:// 参

水と食塩(塩化ナトリウム)という,異なる純物 圏 亙 混合物と純物質
tp 供
ht 仅

質が混じりあってできたものである。食塩水の
注 ,
关 传

ように, 2種類以上の純物質が混じりあってできたものを 混 合 物 という 。


请 上
, 友

混合物は,海水や空気のように,その成分が均一に混さやっているもののほか,岩
料 网
资 由

石のような不均一に混さ守っているものもある 。 また その 混じりあう物質の割合
多 料
更 资

女1
(組成)によって,融点や沸点などの性質が変化する 。

一 「純物質…水,砂糖,食塩(塩化ナトリウム),酸素,鉄など
附~ I ~
~ l混合物…食塩水,空気(ひ表4
),海水(1
)表5
),岩石,石油など

純物質 ql種類の純粋な物質のこと。(
融点や沸点が一定)
混合物 q2種類以上の純物質が混ざったもの。
(組成によって融点や沸点が変化)

女 1 たとえば,食塩水の沸点は l
OOO
Cより高く,融点は O
Ocより低い。食塩の溶けている割合に応じて沸点
や融点が異なる 。
1節 物質の成分と元素 1
9


4l 編
物質 化学式 体積百分率〔

〕 沸点 (
OCJ 物質 化学式 質量百分率 (
9
6)
窒素 N2 7
8.0
8 -1
95.8 塩化ナトリウム NaCI 7
7.8
酸素 02 2
0.9
5 -1
83.0 塩化マグネシウム MgCI2 1
0.9

物質の構成
アルゴン Ar 0.9
3 -1
86.0 硫酸マグネシウム Mg804 4.7
二酸化炭素 C02 0.03
5 -7
8.5(昇華) 硫酸カルシウム Ca804 3.6
ネオン Ne 0.0
018 -2
46 硫酸カリウム K
2804 2.5
ヘリウム He 0.00
05 -2
69 炭酸カルシウム CaC03 0.3
ヨ宣
言〕空気の組成と各成分の沸点 巴歪~ 海水中に含まれる物質(水は除く)

因 物質の分離と精製の方法 OlJ




混合物を,構成する物質(純物質)ごとに分けて取り出す操作を 分 離 という 。分



離した物質から不純物を取り除き より物質の純度を高める操作を精 製 という 。




。 ろ過 液体とその液体に溶けない固体の物質を,ろ紙などを用いて分離する操



作を ろ 過 という 。 ろ紙を通過した液体を ろ 液 という 。 ろ過はふつう,図 1
3のよう



な装置で行うが,図 1
4のような装置で行う 阪 引 ろ 過 もある 。




水流ポンプ(アスピレ│夕│)
24

水を流すと空気をすいこむ
ろうとの先端はビ

ーカーの内側に密

着させると液がは
.cn 载
st 下

ねない
te 于

ろうと
/
jp 请
w. ,
ww 考

吸引びん 安全びん
:// 参
tp 供

(水が逆流する)
のを日方ぐ
ht 仅
注 ,
关 传

直[j]Jろ過の装置 a&I副吸引ろ過の装置
请 上
, 友

Ojt~ ) ろ紙は 4つに折り,円すい形に開 OJlJla) 液量 や沈殿量が多い場合や,ふつうの


料 网
资 由

いてろうとにはめ,水にぬらしてろうと ろ過ではろ過しにくい場合に用いる(ろうと
多 料
更 资

に密着させる 。液はろ紙からあふれない の下の空気を除去して減圧しろうと上下の


ように八分目以上は入れないようにする 。 圧力差を大きくしてろ過速度を速める)。

@ 再結晶 議長に溶ける物質の量が温度によって変化
することを利用し,目的の物質の結晶を析出させて不純
物を取り除く操作を再 結 品 という 。
たとえば,不純物として少量の食塩を含む硝酸カリウ
ムを熱水に溶けるだけ溶かしその後ゆっくりと冷却す
ると, 温度による溶解度 (
ひp.
91)変化の大きい硝酸カリ
ウムのみが結晶として析出し,分離できる 。 直亘硝酸カリウムの
再結晶
20 2章 物 質 の 探 究

@蒸留.議醤
① 蒸留 2種 類 以 上 の 物 質 を 含 む液
体を加熱して,生じた蒸気を冷却
する ことにより,蒸発しやすい成
分を分離する操作を 蒸 留 という 。
圃食塩水(
ひ図1
6),蒸留酒の製造
②分留 液体の混合物を沸点の差
を利用して, 蒸留によって成分ご


とに分離する操作を 分 留 という 。


G
互ID 石油(原油)は混合物なので,分留


軍国食塩水の蒸留


により各成分(ナフサ,灯油,軽油など) O~~ ) 冷却水を下から上へ流れるようにするの



に分離できる 。また空気は,液体空気の は,冷却器全体に冷却水をいきわたらせ,冷却



分留により,窒素や酸素が分離できる 。 効率をよくするためである 。




ちゅうしゆっ

。抽出 目的とする物質が,ある特定の着燥に溶けること



を利用 し,混合物の中から目的とする物質を分離する操作を 删

抽 出 という 。実験室中では 図1
7の分液ろうとが使われる 。

24

笹岳緑茶,紅茶,コーヒーなどは,それぞれの葉やひいた豆から香

りと味の成分を熱湯中に抽出したものである 。

.cn 载
st 下

@クロマトグラフィー 液体に溶けた物質が,ろ紙やシリ
te 于
/
jp 请

カゲルなどの中を移動するとき 物質ごとの吸着力の違いに
w. ,
ww 考

よって移動速度に差が生じる 。 これを利用して混合物を各成
:// 参
tp 供

分に分離する方法を ク ロ マ ト グ ラ フ ィ ー という 。 クロマト 圏E 分液ろうと


ht 仅
注 ,

グラフィーには,ろ紙を用いた ペ ー パ ー ク ロ マ ト グ ラ フ ィ ー (
pPC
)や,薄層アル
关 传
请 上
, 友

ミ板やプラスチック板の表面にシリカゲルなどの吸着剤をぬったものを用いた 薄
料 网
资 由

層 ク ロ マ ト グ ラ フ ィ ー (TLC)(
()図 1
8) シリカゲルなどの吸着剤をつめたガラス
多 料
更 资

管を立てて上から溶液を流し込み 移動速度の違いで各成分に分離する カ ラ ム ク

ロ マ ト グ ラ フ ィ ー などがある 。

展開後
n
←ー展開液のし
みた上縁に
鉛筆で線を

│く

←ー原線

直E面ペーパーク口マトグラフィー,薄層ク口マトクラフィーの方法
1節 物質の成分と元素 2
1
しようか


@ 昇華 固体が直接気体になる変化,

1l 編
および気体が直接固体になる変化を 昇
華 という 。 この変化を利用して,固体混

物質の構成
合物から昇華しやすい物質を分離するこ
と治宝できる 。
たとえば,ヨウ素と塩化ナトリウムの
混合物を加熱するとヨウ素のみ昇華する 。
これを冷却して再び固体を得れば,純粋
なヨウ素を分離できる 。 直1IDヨウ素・ドライアイスの昇華





元素と単体・化合物




目元 素





@ 元素とその種類 水素や酸素のように,物質を構成する基本的な成分を 元 素



という。元素の種類は,人工的につくられたものを含めて,現在 110種類程度が知 删

られている。そのうちの約 9
0種類の元素が天然に存在する 。

@ 元素記号 元素を記号で表したものを 元 素 記 号 または原 子 記 号 という 。元素


24

記号はおもにその元素のラテン語名な

純物質ゆ 水 二酸化炭素
.cn 载

どの頭文字 (
1文字)または 2文字をとっ
正支五議
「一一人一一一、
st 下

成分元素 Q
。 。
炭素酸素
te 于

てつくられている 。頭文字は大文字で,
/
jp 请

元素記号 。 H C
w. ,

2文字目は小文字で表記される 。
ww 考
:// 参

責1
1 ~6 1 おもな元素と元素記号およびその由来
tp 供
ht 仅
注 ,

日本語名 記 号 ラテン語名 由来
关 传
请 上

水素 H hydrogenium 「水をつくるもの」を意味するギリシャ語の hydrogenes


, 友
料 网

による。
资 由
多 料

炭素 C carboneum 「


み」を意味するラテン語 c
arb
oni
sによる 。
更 资

窒素 N mtrogenium 「
し硝
うょき

せ」を意味するギリシャ語の n
itr
oと, I
産出する J


を意味する g
enn
aei
nによる。
酸素 oxygemum 酸のもとと誤って 「酸味」を意味するギリシャ語の
o
zusと
, I
つくる Jを意味する gennaoによる 。
ナトリウム Na n
atr
ium 「炭酸ナトリウム Jを意味するギリシャ語 n
atr
onによる。
鉄 Fe ferrum 「鉄」を意味するラテン語 ferrum。

@ 単体と元素 単体と元素は同じ名称でよばれることが多いが, r
単体J
は実際に
存在する物質そのもの を示し, r
元素」は物質を構成する成分 を示す。

女 1 元素の英語名は H…hydrogen,C…c
arb
on,N…n
itr
ogn,0…oxygen,Na… sodium,Fe…l
e ron
22 2章 物 質 の 探 究

固 単体と化合物
。 単体 空気中にある酸素は,酸素という元素 Oのみからなる物質 02である 。 ま
た,金属の銀は,銀という元素 Agのみからなる物質 Agである 。 このように, 1種
類のみの元素かうできた純物質 を単 体 という 。
例 J
窒素 N2,アルゴン Ar,酸素 02,オゾン 03,
~ l金 Au,銀 Ag,銅 Cu,ダイヤモンド C

@ 化合物 水は水素の元素 H と酸素の元素 0からできている物質 H20である 。 ま


た,酸化銀も銀の元素 Agと酸素の元素からできている物質 Ag20である 。 このよ



うに 2種類以上の元素かうできている純物質 を化合物 という 。



困 二酸化炭素 C02,塩化ナトリウム NaCI,硫酸 H2S04





単 体 。 1種類のみの元素か 5なる純物質



化合物 。 2種類以上の元素が結合した純物質





@ 同素体 同じ元素からなる単体で,性質の異なる物質 を,互いに 同 素 体である

こくえん

という 。たとえば,タイヤモンドと黒鉛(グラファイト )(
[)p
.6)は,炭素 Cのみか
8

24

らできた単体であるが,色,硬さ,熱や電気の伝えやすさなどの性質が異なる 。炭

素の同素体はこの他にもフラーレン (
[)p
.2)やカーボンナノチューブ(炭素原子が
3
.cn 载
st 下

円筒状につながってできた構造をもっ)などがある 。 また 酸素には酸素 02とオゾ


te 于
/
jp 请

ン 03,硫黄 Sに は 斜 方 硫 黄 単 斜 硫 黄 ゴム状硫黄 リンには黄リンと赤リンと


w. ,
ww 考

いった同素体がある 。
:// 参
tp 供

直:nJリ
ン Pの同素体
ht 仅

直匡面 炭素 Cの同素体 直l1Il硫黄 Sの同素体


注 ,
关 传
请 上
, 友
料 网
资 由
多 料
更 资

赤リン
1節 物質の成分と元素 2
3


11 編
同素体。同じ元素かうなる単 似 関Bフラーレン

。 性質が互いに異なる。
フラーレンは , C 60,C 70などの分子式で表
S,C,0,Pが重要。 されるサッカーボール状の炭素分子の総称で

物質の構成
ある。 1985年にク口
。同素体の相互作用 酸素 02中で 卜一(イギリス)らがす
放電させるとオゾン 03が生成し,オ すの中から発見して以
ゾンを放置しておくと酸素に変化する 。 来,いろいろな種類が
また,炭素を酸素中で燃焼させても, 確認されており,新素
材への応用が期待され


オゾン中で燃焼させても, ともに二酸


ている。 C 60の分子構造


化 炭 素 C02ができる 。 このように,



同素体は互いに変化しあうこともある 。



63 服>(
炎色


図 成分元素の検出




。誕百反応 ナトリウムやカリウムなどの元素を含む物質を



炎の中に入れると その元素に特有な色の炎が現れる 。 これを 删

炎 色 反 応 といい,物質の成分元素を検出する 1つの手段となる 。

リチウムLi,ナトリウム Na,カリウム K,カルシウム Ca,ノ tリ


24

ウム Ba,銅 Cu,ストロンチウム Sr,セシウム Csの塩化物など



.cn 载

の固体または水溶液を白金線につけバーナーの外炎に入れると,
st 下

直lnJ炎 色 反 応
te 于
/

それぞれ特有の炎色反応を観察できる 。 の実験
jp 请
w. ,
ww 考
:// 参
tp 供
ht 仅
注 ,
关 传
请 上
, 友
料 网
资 由
多 料
更 资

L
i Na K Ca Ba Cu S
r Cs
直1M]いろ いろな元素の炎色反応

[炎色反応の色]
リチウムLi今赤 ナトリウム NaQ黄
カリウム K Q紫 カルシウム CaQオレンジ(赤橿)
バリウム BaQ 黄緑 銅 CUQ青緑
ストロンチウム SrQ紅 セシウム CSQ青紫
24 2章 物 質 の 探 究

@ 沈殿反応 図2
5のように,海水に硝酸銀水溶
液を加えると水に溶けにくい塩化銀 AgCIの国体
が生じ,水溶液が白く濁る 。 このように,水溶液
の中に生じる不溶性の団体を 沈 殿 という 。硝酸
銀水溶液によって塩化銀の沈殿を生じたことによ
り,海水には,成分元素として塩素が含まれてい
ることがわかる 。
また,石灰水(水酸化カルシウム Ca(OH)2の透 圃 亙 塩素の検出


明な水溶液)に 二酸化炭素を通じると,炭酸カル



シウム CaC03の白色沈殿を生じる 。成分元素と



して炭素が含まれている物質を燃焼させると 二酸



化炭素を生じるので 加熱や燃焼などによって発



生した気体を石灰水に通じたときに白色沈殿が生



じれば,もとの物質に成分元素として炭素が含ま


れていた ことがわかる(ひ図26)。 除


直匡白 炭素の検出

24


.cn 载
st 下

鎖溺邸機鶴 物質の成分と元素
te 于
/
jp 请
w. ,
ww 考


:// 参

口純物質と混合物 {純 物 質 1種類の純粋な物質のこと 。
tp 供
ht 仅

p
.18 。 混 合 物…2種類以上の純物質が混じりあったもの O
注 ,
关 传
请 上


口元素と元素記号 。 π 素 …物質を構成する基本的な成分O
, 友
料 网

p
.21 0π 素 記 号…元素のラテン語名から 1字(頭文字)または
资 由
多 料

2字をとってつくった記号。原子記号ともいう 。
更 资

口単体と化合物 {

単 1種 類 の 元 素 か ら 吋 質 )
C
>p.22 化 合 物…2種類以上の元素が結合した物質 純物質

口同素体 。 閉じ元素からなる単体で 性質が互いに異なるもの。


C
>p.22 硫黄 S,炭素 C,酸素 0, リン Pの同素体が重要。


口成分元素の検出
p
.23
0 炎 色 反 応…炎の中に入れると,特有の炎色を示すこと
により,成分元素を検出 。
。 沈殿反応…生じた沈殿により 成分元素を検出。
2節 物質の三態と粒子の運動 2
5


1l 編
物質の三態と粒子の運動

物質の構成
物質の三態と粒子の集合状態
目 物質の三態
。 物質の三態 物質は,原子・分子・イオンなどの粒子からできていて,温度,
圧力の条件を変えることによって どの物質にも 固体・液体・気体の 3つの状態


ができる 。 これを 物 質 の 三 態 という 。 たとえば水は,常圧下(1.013x1
05P
a)では



Cから 1
00Cでは液体(水)の状態, 1
00C以上
0 0
c以下で国体(氷)の状態, Oo
温度が Oo



では気体(水蒸気)の状態で存在する 。



次の表 7に示した 。


@ おもな物質の常温・常圧下での状態



宣豆L
l常温・常圧 (5C. 1
.013x1
0
2 05P
a)でのおもな物質の状態



単体 化合物


水素 H2 酸素 02 オゾン 03 二酸化炭素 C02 一酸化炭素 CO

窒素 N2 フッ素 F
2 塩素 Cb アンモニア NH3 二酸化硫黄 802

気体 ヘリウム He ネオン Ne 塩化水素 HCI ヨウ化水素 HI


24

アルゴン Ar クリプトン Kr メタン CH4 エチレン C2H4



.cn 载

キセノン Xe ラドン Rn フ。
ロノ fンC3Ha アセチレン C2H2
st 下
te 于

水 H2
0 硫酸 H2804 酢酸 CH3COOH
/
jp 请

*1
w. ,

液体 臭素 B
r2 水銀 Hg メタノール CH30H エタノール C2HsOH
ww 考

アセトン CH3COCH3 ベンゼン C6H6


:// 参
tp 供

塩化ナトリウム NaCI 塩化鉄 (n)FeCb


ht 仅

固体 上記以外のすべての単体
注 ,

スクロース(ショ糖 )C12H22011など非常に多数
关 传
请 上
, 友
料 网
资 由

自 粒子の集合状態
多 料
更 资

物質の構成粒子は 絶えず不規則な運動をしており 互いにばらばらになろうと


する傾向をもっ。一方 粒子聞には引力もはたらくため 互いに集合しようとする
傾向もある 。物質の状態はこの 2つの傾向の大小関係によって決まる 。
。 固体 粒子聞の距離が小さく, 粒子聞に引力がはたらく 。粒子はそれぞれある
定まった位置で振動している 。多くは規則正しい配列をした結晶状態である 。
@ 液体 粒子聞の距離が小さく, 粒子聞に引力がはたらく 。粒子は定まった位置
にとどまれず,配列は乱れており,所々に空所がある 。 よって 粒子は互いに入れ替
わり移動するため 液体は流動性がある 。密度は国体よりやや小さいことが多い。

崎 1 常温・常圧で、単体の液体は,この 2つだけである 。

26 2章 物 質 の 探 究

@ 気体 粒子間の距離が大きく, 粒子聞に引力がほとんどはたらかない。粒子は
気体分子として 自由に飛びまわっている 。

。 。
関 。。
。 。。
固体(結品) 液体 気体


置匡E物質の三態の粒子モデル





固体。粒子が規則正しく集合 し,一定の位置にある状態。




液体。粒子が不規則に集合 している状態。



気体。粒子がバラバラに離れて運動 している状態。






回 物質の三態の変化 (f)

24

。 状態変化 .0
水(液体)は. 1 1
3x1
05
Paのもとで, 昇


.cn 载

Oo
c以下では氷(固体)になり 1
00C以上では水蒸
0
st 下
te 于

気(気体)になる 。水にかぎらず,ほとんどの物質は ,
/
jp 请
w. ,

温度・圧力を変化させると 固体 ・液体 ・気体のい


ww 考
:// 参

すれかの状態に変わる 。 このように,物質の三態の 圃亙物質の三態聞の変化


tp 供
ht 仅

間の変化を 状 態 変 化 という 。
注 ,
关 传

ゅうかい
请 上

@ 状態変化のよび方 固体→液体への変化を融 解,液体→固体への変化を事 白


, 友
料 网

という 。 また,液体→気体への変化を 蒸 発 (
気 化).気体→液体への変化を 凝 縮
资 由
多 料

(
液 化)という 。 さらに,固体→気体,および気体→団体への変化を 耳 垂 という o
更 资

GID 昇華は,

宣 二酸化炭素が団体(ドライアイス)から気体にな ったり,ナフタレンなど防虫剤に
使われている物質が固体から直接気体になるなど 団体→気体の変化をおもにさす。

固 化学変化と物理変化
。 化学変化 水素を空気中で燃焼さ 、
H H H H
燃 i
j
を H
。 H
せると水を生じ,水を電気分解すると 己二二-主〉

水素と酸素を生じる 。 このように, 物 。。


電気分解
H
。 H
質そのものが変化し ,性質の異なる物
質を生じる変化 を化 学 変 化 という 。 軍匡雪化学変化(水の生成と分解)
2節 物質の三態と粒子の運動 27


τl 編
@物理変化 水は,常圧下では
そのときの温度によって状態が
団体になったり,気体になった

物質の構成
りするが,水分子自体が変化す
るわけではなく,水分子の配列
が変化するだけである 。 このよ E軍 医蓮 司‘
うに, 物質の状態や形などが変
わる変化 を物 理 変 化 という 。状
態変化は物理変化の 1つである 。



笹忌物理変化か化学変化かの区別



がつけにくい場合もある 。たとえば,


塩化ナトリウム NaCIの結晶を水に溶 E~:1~i砂JJ~ 園園田理・・



かした場合, Na+とC
I の結合は切


直匡白 水の物理変化


れるが,イオン自身は変化していな



い。その意味では物理変化といえる 。 しかし,厳密には, Na+とC
Iーは水分子と結合し,結合状


態が変わることが知られている 。 この意味では化学変化といえる 。



化学変化・
・ 物質そのものが別の物質に変化する 。

24

物理変化…物質そのものは変化せす, 状態や形などが変わる。


.cn 载
st 下
te 于
/

困 粒子の熱運動
jp 请
w. ,
ww 考
:// 参

目 粒子の拡散と熱運動
tp 供
ht 仅
注 ,

。拡散 図3
1のように赤褐色の臭素 B
r2の気体を
关 传
请 上

一方の集気円筒に入れ その上に空気の入った集
, 友
料 网

気円筒を仕切り板をはさんで重ねる 。仕切り板を
资 由
多 料
更 资

除くと,臭素の気体がゆっくりと散らばっていき,

やがて 2つの円筒全体が均 一 に赤褐色になる。こ


のように, 粒子が自然に散 5ばっていき,やがて
物質の濃度が均一になっていく現象 を拡 散 という o
G
互⑤ 拡散という現象は気体だけでなく,液体中の分子や '
''
-レ
-

.
司里

.,.
。.
イオンでも見られる 。 事r:m臭素分子 B
r2の拡散
@粒子の熱運動 拡散は,物質を構成する粒子が, (
tJ
i
!s) 上下の集気円筒内の臭素
の濃度は, しだいに等しくなる 。
その温度に応じたエネルギーをもっていて,常に運
動しているために起こる。物質の温度が高いほど拡散が速く進むことから, 粒子の
運動は高温であるほど激しい ことがわかる。このような粒子の運動を 熱 運 動 という 。
28 2章 物質の探究

@気体分子の速さ 気体分子は, ヨ 歪)分子の平均の速さ C


m/s
J
自由に熱運動しており,互いに衝突
したり,器壁にぶつかったりして ,
進む方向や速さが変化している。
よって,同じ温度でも気体分子の速
さはさまざまである 。 このため,気
体分子の速さは,平均の速さで比較される 。
一般に, 気体分子の平均の速さは,温度が高

分子数の割合


いほど大きく (
C>図32),同じ温度では分子量



が小さい分子ほど大きし, ( )。
ひ表8


GID 気体分子の運動エネルギー


互 質量 m, 速さ u


の物体の運動エネルギーEは,物理学の公式により,



1000 2000 3000
EzjmU2


分子の速度(
rnI
s)



と表される 。 したがって,分子の運動エネルギーは, 直mJ窒素分子の熱運動と温度


分子の速さの 2乗に比例し 分子の運動エネルギー


分布は,分子の速さの分布とほぼ同様なグラフになる 。 また,同じ温度では,平均の運動エネル

ギーは気体の種類によらず等しいので,分子量の小さい分子ほど,速さは大きくなる 。

24

(



粒子が全体に広がって崎象。
.cn 载
st 下

熱 運 動・・物質をつくる粒子が温度に応じて行う運動。
te 于
/
jp 请
w. ,
ww 考
:// 参
tp 供
ht 仅

鍋鶴
注 ,

l
状態図
LA﹄
关 传
请 上

融解曲線
, 友




超湘
臨本

。 物質が,温度や圧力によって,固体・液体・気
料 网
资 由

体のどの状態をとるかを 示した図を,その物質の
四﹁│い喝/
多 料

圧 力 ︹ × 404m
更 资

状 態 図 という 。

p

一手 参 一

ヲ川
一命V/ 町 一 コ

一 必巧 / !

一 dv

。 団体と液体の境界線を 融 解 曲 線,液体と気体

dy-E

の境界娘を 蒸 気 圧 曲 線,固体と気体の境界線を 昇
I l l1 1
/

華 圧 曲 線 という 。 これらの曲線上にあるときは,


戸 惇竺
﹄一 一

2つの状態が共存している。
J11

﹂(
一代
一E

。 蒸気圧曲線より上部(高圧側)では液体,下部(低

百四

圧側)では気体になる 。 また ,融解曲線より左側
(低温側)では固体,右側(高温側)では液体になる 。 直匡司水の状態図
。 三 重 点…固体・液体・気体の, 3つの状態が共存する点。
~ 臨界点 …この点の温度圧力よりも大きいときは 液体と気体の区別ができない。 この
状態を 超 臨 界 状 態 とよび,その状態にある物質を超 臨 界 流 体 という 。
2節 物質の三態と粒子の運動 2
9

第 寸
自 温度と熱量 ( O

l
。 温度 物質を熱すると,原子や分子の熱運動は激しくなる 。温度は,原子や分


子の熱運動の激しさを量として表している 。

物質の構成
@ 温度の種類 温度には セ ル シ ウ ス 混 度
(セ氏温度)と絶 対 温 度がある 。セルシウス
E霊盈 匝盟薗
温度の単位は℃であり 絶対温度の単位は K 水の沸点
(ケルビン)である 。 r
cの温度変化は ,1Kの 。
温度変化と等しい。


絶対温度において oK(セルシウス温度で -100



0
-273C)のとき ,分子の熱運動が停止しこ



-200 73
れ以上温度が下がらない。 このときの温度を



絶 対 零 度 という 。セルシウス温度 t(
OCJ
と絶 -273


J


.~議:1i~~・
対温度 T(
KJの関係は T=t+273である 。



直[MJセルシウス温度と絶対温度
@ 熱量 フラスコに水を入れ,ガスバーナー




で加熱すると,時間がたつにつれて水の温度が上がっていく 。 このときに水が受け

取ったエネルギーを 熱(熱エネルギー)といい,熱の 量 を熱 量 という 。熱量の単位


はJ
(ジュール)で表す。
24


.cn 载
st 下

鋤働総動
te 于

物質の三態と粒子の運動
/
jp 请
w. ,
ww 考
:// 参

口物質の三態と 0 固体…粒子が規則正しく配列した状態。
tp 供
ht 仅

粒子の集合状態 0 液体…粒子が不規則に配列して集合した状態。
注 ,
关 传

(
)p.
25 0 気体…粒子がぱらぱらに離れて運動している状態。
请 上
, 友
料 网


口状態変化 。 融 解…固体から液体への変化。その逆は凝 固 という 。
资 由
多 料

'
p.26 。 蒸 発…液体から気体への変化。その逆は凝 縮 という 。
更 资

0 昇 華…固体から気体への変化。その逆も昇華という 。

変化 。
口化学変化と物理
p.26
。 化学変化…性質の異なる新しい物質が生じる変化。
0 物理変化…物質の状態だけが変わる変化。

口粒子の熱運動 0 拡 散…物質の粒子が自然に全体に広がっていく現象。
(
)p.
27 0 熱 運 動…物質をつくる粒子が温度に応じて行う運動。

。 絶対温度…T(KJ= 273+t(

口温度と熱量
p
.29
OCJ
。 単位は J
。 熱 量…温度が変化したときに移動した熱の量 。
30 章末練習問題

解答 。p
.16
7


〈物質の分類〉 Z廻理B
次の文中の( )に適当な語句を入れよ 。
空気や海水といった 2種類以上の物質からなるものを( ① )とよぶ。 これはさまざ
まな方法によって分離することができ,分離によって得られた単ー な物質を ( ② )
とよぶ。水も( ② )であるが, これを電気分解すると水素と( ③ )
を 生 じる 。 こ
の( ③ )はこれ以上の成分には分けることができない 。 このような, 1種類の成分だ



けからできている物質を( ④ )といい,水のように 2種類以上の成分からできている



( ② )を( ⑤ )という 。






ぽ)<混合物の分離〉



¥二
ノ 次の分離操作の名称を答えよ 。


(
1) 水とエタノールが混ささ
っている混合物を,沸点の違いによってエタノールを分離す


る操作。

(
2) 大豆をジ、エチルエーテル中に入れて放置し油脂成分をジエチルエーテルに溶かし
24

だす操作。

.cn 载

3) 円形ろ紙の中心部に水性の黒インクで印をつけ
( ここに適量の蒸留水を滴下して ,
st 下
te 于

同心円状にインクの構成色素を分離する操作。
/
jp 请
w. ,

4) 塩化銀の沈殿を含む水溶液から,塩化銀の沈殿のみを分離する操作。
(
ww 考
:// 参
tp 供
ht 仅
注 ,

ぽ)<同素体〉 錨 廻B
关 传
请 上
, 友

℃ノ 次のア オの組み合わせのうち 互いに同素体の関係にある組み合わせを 2つ選べ。


料 网

ア黄リンと赤リン イ酸素とオゾン
资 由
多 料

ウフッ素と塩素 工 一酸化炭素と 二酸化炭素


更 资

オ マグネシウムとカルシウム

④ 〈状態変化〉
次の記述に最も関係の深い状態変化の名称を答えよ 。
(
1) タンスの中に入れた防虫剤が 半年ほど経つとなくなっている 。
2) 戸外に干しておいた洗濯物が乾いた。
(
3) アイスコーヒーに入っていた氷がなくなっていた。
(
(
4) 鍋の料理を食べようとしたらめがねが曇った。
(
5) 冬の寒い日の朝 水たまりに氷がはった。

周期表




固 物質の構成粒子







園 原子の構造




E原 子 63 删


。 原子の大きさ 物質を構成す

半 径 約 6400km
半径 半径
24


る最も基本的な粒子 が原 子 であ 約 7. '
4x10-1m 約2
.1x1O - ~m

-

る。原子は,各元素の種類に応じ
.cn 载
st 下

てそれぞれ異なり,水素原子,酸
te 于

闇 (
阿 倍) ゴルフ (
何 倍)
/
jp 请

ポール
地球
素原子,窒素原子などとよぶ。原
w. ,
ww 考

子の大きさは,元素の種類によっ
:// 参

圏亙原子の大きさ
tp 供

女1
ht 仅

ていくらか異なるが,その半径は 10-10m (100億分の 1m)程度であり,質 量 は


注 ,
关 传

10-24.
.
-.
..
;
10
-22g程度で、ある 。酸素原子とゴルフボールの大きさを比べてみると約 3
请 上
, 友

億倍異なる((
)図35)。 これはゴルフボールと地球の大きさの比とほぼ同じである 。
料 网
资 由
多 料

@ 原子の構造 原子の中心には 原 子 核
更 资

がある 。原子核は小さく,半径が 10-15.


.
-
..
.
;

10-14m 程度で、
あり,正の電気を帯びた 陽
子 と,電気を帯びていない 中 性 子からで
きている 。正の電気を帯びた原子核のま
わりを負の電気を帯びた 電 子が取りまく
ように運動している 。陽子の数と電子の
数は等しく,原子は電気的に中性である。 圏三 Eヘリウム原子の構造

実11
00億 (
10,
000,
000,
000)は, 1
0を 1
0回掛け合 わせた数で,これを 1
010と書く 。 この逆数である 1
00億 分
の 1は T
jT あり , こ れ を 町 10と書 くo ~;ß , 1
Eで、 O-9m=lnm(ナノメ}トル)である 。
3
2 3章 物 質 の 構 成

@原子番号 原子核に含まれる 陽 子 の ヨ劃元素と原子番号


数は元素によって決まっている 。 この数 元素 原子 陽子 電子
元素名
を原 子 番 号 という 。 た と え ば , 水 素 H 記号 番号 の数 の数
は陽子を 1個もち原子番号 1
,ヘリウム 水素 H l 1
Heは陽子を 2個 も ち 原 子 番 号 2となる 。 ヘリウム He 2 2 2
原 子 で は,電子の数が陽子の数に等しく , リチウム L
i 3 3 3


原子全体としては 電気的に中性である D 炭素 C 6 6 6
( ~}È) 陽子・電子の荷量重う 陽子は正に,電 酸素 8 8 8
子は負に帯電しているが,その荷電量の絶対



値は等しい。その電気量は1.60X 1
0-19クーロンで (
C>p.160), これは電気量の最小単位である 。





[原子核{陽子 正の電荷をもっ斗陽子の数 I~ι



L中性子…電荷をもたない │等しい


原子~ .
._
.- .
.
..



L
電 子 ・・負の電荷をもっ |電子の数 I ~







24

_ , 原子の構造が明らかになるまで

.cn 载

1
897年
st 下

⑨ 電子の発見 イギリスの トムソン は 真空放電の際に陰極(負極)から出


te 于
/

る陰極線の研究をし 電極板に電圧をかけると直進していた陰極線が正極側に曲がる
jp 请
w. ,

ことから, 陰極線は負の電荷をもっ微粒子(電子)の流れである ことを発見した。陰極


ww 考
:// 参

の金属の種類を変えても 同様の陰極線が発生するので 電子はすべての原子に共通


tp 供
ht 仅

して含まれていることもわかった。
注 ,
关 传

⑨ 原子核の発見 1
911年,イギリスのラザフォード は 薄い金箔にラジウムから放
请 上
, 友

射される α線(高速度の He原子の原子核 He2+)を照射すると, α粒子の大部分が金箔


料 网
资 由

を通過したが, α粒子のわずかなものは大きな角度で進行方向が曲げられた。この実
多 料
更 资

験から, 原子の質量の大部分が原子の中心部分(原子核)に集中 しており, α粒子のは


ね返され方から, 原子核が正の電荷をもつ こともわかった 。

直c
m陰極線の進み方
1節 物質の構成粒子 33


63

4l 編
自 質量数と同位体
。 質量数 陽子・中性子・電子の質量を比較 u
m陽子・中性子・電子の質量

すると,次のようになる。 粒子 質 量(
gJ 質量比

物質の構成
陽子の質量キ中性子の質量 陽子 1.6726x1
0-2
4

中性子 1
.6750x1
0- 1
電子の質量キ陽子の質量× -1- 2
4
1840 1
電 子 9.
1095X 1
0-28
このことから,原子の質量は,陽子と中性子 1
840

からなる原子核の質量にほぼ等しく 陽子の数と中性子の数の和によってほぼ決ま
る。これらの数の和を 質 量 数 という。 質量数は,下のように ,元素記号の左上に




書き,原子番号は左下に書く 。



1
=Ii._~~弘 12



陽子の数+中性子の数


C-
IE間



│貯の数 =電子の数 1= ・長居~~......- 6



書豆B原子を構成する粒子の数と質量数




原子(元素名) 原子番号 陽子の数 電子の数 中性子の数 質量数

~Li(リチウム) 3 3 3 4 7

24

1~F(フッ素) 9 9 9 10 1
9

~~Na (ナトリウム)

1
1 1
1 1
1 12 2
3
.cn 载

存CI (塩素) 1
7 1
7 1
7 18 3
5
st 下
te 于
/

言CI (塩素) 1
7 1
7 1
7 20 3
7
jp 请
w. ,
ww 考
:// 参
tp 供

(
陽子の数=電子の数=原子番号 。元素の種類が決まる。
ht 仅

原子イ
注 ,

l
陽子の数+中性子の数=質量数 。質量が決まる。
关 传
请 上
, 友

原子核中の粒子
料 网
资 由
多 料
更 资

@ 同位体 原子番号が同じであれば
同じ元素であるが,同じ元素でも,原
子核中の中性子の数が異なるために,
質量数の異なる原子がある。このよう

, 原子番号が同じで,質量数が異な
H

,‘
‘,

る原子 を,互いに同位体(アイソトー
直匡司 同位体の表し方
プ)という。表 1
1の塩素原子 2種が互い
に同位体である。同位体は,質量が異
c
mfi¥) 1
Hの原子核は陽子のみからなるが,加
の原子核は 1 個の中性子を含む。 ~H は重水素
なるだけで,化学的性質はほぼ等しい。 (ジ‘ユウテリウム,記号 0)という 。
34 3章 物 質 の 構 成

@同位体の存在比 自然界に存在する同位 置亘同位体とその存在比


体の存在比(原子の数の百分率)は,ほぼ一定 元素 質量数 同位体 存在比(%)
である。 1 ~H 9
9.988
5 I
水素
たとえば,天然の酸素には,質量数 1
6,1
7, 2 ~H 0 .
011
5
18 の 3 種類の同位体 1~O , 1~O , 1~O が存在する 1
2 1~C 9
8.93
炭素 1
3 1~C 1.07
が,空気中の酸素でも 生物や岩石を構成し
1
4 1
c
ic 微量
ている酸素でも,その存在比は,表 1
2のよう
1
6 1~O 9
9.7
57
な一定の値を示す。 酸素 1
7 1~O 0.0
38


1
8 1~O 0.2
05





同位体 。原子番号・陽子の数 ・元素が同じで



質量数・中性子の数・質量が異なる原子。






原子構造


次の表の① ⑫に適切な数値または記号を入れて,表を完成させよ。


記号 原子番号 質量数 陽子数 中性子数 電子数


24

1~C ① ② 6 6 6

.cn 载

1~C 6 ③ ④ ⑤ 6
st 下
te 于

⑥ 7 1
5 ⑦ ③ ⑨
/
jp 请
w. ,

⑩ ⑪ ⑫ 8 1
0 8
ww 考
:// 参
tp 供
ht 仅

@ 原子番号=陽子の数=電子の数 これにより元素が決まる 。
注 ,
关 传

さうに,質量数=陽子の数+中性子の数である 。
请 上

医I
D⑥
, 友

⑫ 原子番号 7,8の元素は,それぞれ窒素 N,酸素 O である 。


料 网
资 由

圏 ① 6,② 12,③ 13,④ 6,⑤ 7,⑥ 1~N,⑦ 7,③ 8,⑨ 7,⑩ 1~O,⑪ 8,⑫ 18
多 料
更 资

固 放射性同位体の利用
責1
0放 射 性 同 位 体 同位体には,原子核が不安定で,放射線を出して別の原子に変
化していくものがある 。これらを 放射性同位体(ラジオアイソトープ)という。
@放射線の利用 放射性同位体は,放出する放射線を目印に元素を追跡し化学
反応のしくみや生体内での物質の動きを調べるのに利用される。放射線は,細胞を
壊したり,遺伝子を変化させたりするので,医療,品種改良にも利用されるが,遺
伝子を損傷させるなどの重大な害を与えることがあるので 注意が必要である。

*
1放射線には,高速の 4He原子核の流れである α 線,高速の電子の流れである β線,短波長の電磁波で
ある y線などがある 。
1節 物質の構成粒子 35


11 編
@ 放射性同位体による年代測定 上層の
大気では,窒素原子 14Nが宇宙線の作用で
に変わり,絶えずつくられている 。一方
14C ,

物質の構成
は放射線を出して 14Nに戻るから,大気
14C

中の 14Cの割合はほぼ一定に保たれている 。
生きている動植物は 14C を含む 二酸化
炭素を光合成により取り込むため,生体内
に大気中と同じ割合の 14Cを保つ。 しかし 軍区白 14Cの減少

動植物が死滅すると 大気からの 14Cの 一一一一一一一一一一 大 気 中 の C O2 に含まれて


1-
-
¥-
1
¥ いる 1
4Cの 割 合


吸収が途絶えるので,体内の 14Cは放射 木



線を出して壊れて減り続ける 。放射性


F


る主
同位体がもとの半分の 量 になるまでの


1
4C2


(
J) 一


時間を 半 減 期 といい, 14Cの半減期は 割 4


A ‘t
Eヨ


5
730年である 。 したがって,木材,骨,


5 15 3年
20(X1Q 〕


化石などに残る 14Cの割合を調べれば, 删

[TI
]14C の減少のようす

その動植物が死んだ年代を推定できる 。


24

電子殻と電子配置

.cn 载
st 下
te 于

目 電子殻 (O
/
jp 请
w. ,

0電 子 議 と そ の よ び 方
ww 考

原子では,原子
:// 参
tp 供

核のまわりを,その原子番号に等しい数の
ht 仅
注 ,

電子がまわっている。これらの電子は自由
关 传
请 上

にまわっているのではなく,それぞれ決め
, 友
料 网

られた空間を中心に分布している 。 これら
资 由
多 料

のそれぞれ決められた空間のことを 電 子
更 资

殻 といい,原子核に近い内側から順に, K 里呈笠ト」 直互璽


*1 [
図亙 電子殻と最大収容電子数

, L殻
, M 殻,…とよばれる 。
@ 電子殻の最大収容電子数 それぞれ Ojl~ ) 電子殻は,内側から K 殻. L殻,
M 殻,……とよばれ,各電子殻に入り得
の電子殻に入ることのできる電子の数(最
る電子の数は決まっている 。
大収容電子数)は,図 42のように決まって
いる 。 この図から, K殻
, L殻
, M殻・・・の 電子殻の最大収容電子数 =2n2

順に, η= 1
,2,3
,……とすると, 各電
子殻に入り得る最大収容電子数は 2n2で表される ことがわかる 。

女 1 電子殻のよび方は Kからはじまるアルフ ァベット1文字 と決められている 。


36 3章 物 質 の 構 成

固 電子配置 63
0原 子 の 電 子 配 置 電子議のエネルギーは,原子核に近い内側ほど低く, K殻,
L殻
, M殻,…の順に高くなっている 。エネルギーが低いほうが安定であるから,
電子は,原則として内側の K殻から順に入っていく 。表 13に示すような電子 の配
列を原子の 電 子 配 置 という 。
@ 価電子 最も外側の電子殻にある 最 外 殻 電 子は,エネルギーが高く,原子どう
しが結合したり,化合物をつくるときに重要なはたらきをする 。 このような最外殻
の 1--7個の電子を 価 電 子 と よ び 他 の 電 子 と 区 別 し て い る 。他の原子との結合し



やすさなどの元素の化学的性質は価電子の数によって決まる 。



置亘亘原子の電子配置(黒の太字は最外殻電子の
数, 青の太字は価電子の数)




元素 H He L
i Be B C N F Ne Na Mg A i P S C
I S I Ar



原子番号 2 3 4 5 6 7 8 9 10 1
1 12 13 14 15 16 17 18



K 1 2 2 2 2 2 2 2 2 2 2 2 2 2 2 2 2 2





電 L 1 2 3 4 5 6 7 8 删8 8 8 8 8 8 8 8

M 1 2 3 4 5 6 7 8


24

@ 希ガスとその電子配置

①希ガス 空気中に微量 に含まれているヘリウム He,ネオン Ne, アルゴン Ar,ク


.cn 载
st 下

リプトン Krなどの元素を 希 ガ ス という 。希ガス原子 は他の原子 と結合せず,原


te 于
/
jp 请

子の状態で安定に存在するという共通の特徴をもっている 。
w. ,
ww 考

②希ガス原子の電子配置 希ガス原子の 電子 重E 希ガス原子の電子配置


:// 参
tp 供

配置は,表 14に示 す と お り で あ る 。 Heや


ht 仅

原子 電子殻
注 ,

元素
Neのように,最大数の電子が収容された電 番号 K L M N 0 P
关 传
请 上

He 2 2
, 友

子殻を 閉 殻 という 。 閉殻や, Ar, Kr,Xe,


料 网

Ne 10 2 8
资 由

Rnのように 最外殻電子が 8個の電子配置は


多 料

Ar 8 2 8 8
1
更 资

安定している 。希ガスの最外殻電子は,他

Kr 36 2 8 1
8 8
の原子と結合したり 化学変化に関係しな Xe 54 2 8 1
818 8
いので, 価電子の数は 0とする 。 Rn 86 2 8 1
8321
8 8

希ガス原子は,他の原子と反応しにくい。 OJl~ ) 最外殻 電子 は K 殻では 2 個,


それ以外では 8個である 。
時電子配置は安定している。

希ガス 0原子のまま安定で化合物をつくりにくい。
価電子=最外殻電子 ゆエネルギーが高く不安定で, 化学的性質
を決める 。ただし, 希ガスの価電子は 0
1節 物質の構成粒子 37


下の図 43 は原子番号 1~20 の電子配置を価電子数別にまとめたものである。 19K

4l 編
と2
0Caは M殻にまだ電子が入るのに,先に N殻に電子が入っている (
[)p
.38
)。

圏l 2 3 4 5 6 フ 。

物質の構成
@ u云、

@巾

」グ

@4
⑥£
⑥占
、@
1
H 2He

@ 弘
4 次 ミ
ー六



、包 グ ?
!J







/三主ご'
- /
'戸主入 ラ 主λ Jラ~

:9@母 母
d





d






24


.cn 载
st 下
te 于
/
jp 请

直~元素の原子番号と価電子の関係
w. ,

c
m
#.o緑の丸は価電子を表す。
ww 考
:// 参
tp 供
ht 仅
注 ,

鍋鶴
关 传

Kと Caの電子配置と電子の軌道
请 上
, 友

E亙E
料 网

Q 電子の軌道 電子殻はそれぞれ,エネルギー 巨通量口


资 由
多 料

のわずかに異なるいくつかの電子の軌 道 (オー
更 资

ピタル)に分かれており,電子は軌道の中を動
きまわっている 。K殻 (n=l)には,球形の ls
,-/
軌 道がある 。L殻 (n=2)には, l
s軌道より半径 x
が大きな球形でエネルギーの高い 2s軌 道 と

それより少しエネルギーの高いおぶ諺の 2p軌
道 がある 。2p軌道は,互いに直交している px

py
,pzの 3つの軌道からなり,それぞれ形とエ
ネルギーが等しい。M 殻 (η=3)には,球形の /
x
3s軌 道が 1つ,亜鈴形の 3p軌 道が 3つ,さ
らに複雑な形の 3d軌 道が 5っからなる 。
直目白電子の軌道
38 3章 物 質 の 構 成

。 電子配置 1つの軌道には 2個まで電子 大

征一 一
征一 一
征一 一
征一 一
妊 一一制 一
征一
訂一
が入ることができる 。 したがって, 1つし









かない S軌道には 2個
, 3つある p軌道に

エネルギー
は合計 6個
, 5つある d軌道には合計 1
0個
の電子が入ることができる 。 また,電子
はエネルギーの低い軌道から順に配置さ
れる 。 この順序は,次のとおりである 。
ls<2s<2p<3s<3p<4
s<3d<4p
~ 1
9K,2
0Caの電子配置 l
sArの最外殻で、 医1
1園 m m


ある M殻には 3
s軌道に 2個
, 3
p軌道に 6
直召I
D電子の軌道のエネルギー


個の電子が入る 。次の 1
9K,2
0Caでは ,M



殻の 3d軌道よりも ,N殻 の 4s軌 道 の 方 ~ 遷移元素の価電子 次の 21SCからは M 殻の



がエネルギーが低い ため, M殻の 3
d軌道 3d軌道へ電子が入っていくため,遷移元素で



を空にしたまま, N殻の 4
s軌道へ電子が は最外殻電子は 2個とほぼ一定に保たれる 。



入る 。1
9K,2
0Caの価電子がそれぞれ 1
,2 よって,選移元素の価電子の数は,周期表の


になるのはこのためである 。 族の番号と特定な関係はない。






回 元素の周期律
24

co

.cn 载

目 周期律と周期表
st 下
te 于
/
jp 请

@周期律
w. ,
ww 考

①価電子の数の周期的変化 元素を原子番号の順に並べ,価電子の数を比較すると,
:// 参
tp 供

価電子の数は周期的に変化することがわかる 。
ht 仅
注 ,

②元素の周期律 p.36で説明したように,原子の化学的性質を決めるのは価電子で
关 传
请 上

あるから, 元素を原子番号順に並べると,性質のよく似た元素が周期的に現れる
, 友
料 网

ことになる。この規則性を 元素の周期律 という 。


资 由
多 料
更 资

@周期表 元素を原子番号の順に並べ,化学的性質の似た元素が同じ縦の列に並

ぶように配列した表を 元 素 の 周 期 表 という。
①族 周期表の縦の列。左 から順に 1族
, 2族,…, 1
8族とよぶが,同じ族の元素
は,互いに性質がよく似ているので同族元素 とよぶ。なお,同族元素のなかには,
類似性が特に強いので特別な名称、でよばれるものがある。
困 1族…アルカリ金属 (Hを除く) 2族…アルカリ土類金属 (Be, Mgを除く)
1
7族…ハロゲン 1
8族…希ガス
②周期 周期表の横の列。上から順に第 1周期 第 2周期 ……第 7周期とよぶ。
元素の性質は原子番号とともに周期的に変化するが,そのひとまとまりのグルー
プが周期である。 周期の番号は ,電子の入っている電子殻の数と 一致する 。
1節 物質の構成粒子 3
9


63

11 編
固 元素の分類
0典型元素と量移元素
①典型元素周期表の両側にある 1, 2
族 族と, 1
2族-
--
18族の元素を典 型 元 素 とい

物質の構成
う。典型元素では,族の番号の 1の位の数は, 18族を除き,価電子の数と一致
する 。 よって,原子番号の増加につれて価電子が 1ずつ増加し,元素の化学的性
質が規則的に変化する 。典型元素は 元素の周期律がはっきり現れる 。

典型元素の価電子数 。 族の番号の 1の位の数(ただし,希ガスは 0


)


②遷移元素 3族 -
--1族の元素を 遷 移 元 素 という 。遷移元素の原子の電子配置は
1



複雑で,最外殻電子の数は,ほとんどの元素で 2個(まれに 1個)である 。 した




がって,遷移元素の性質は,原子番号が増加しでも大きく変化せず, 横に並んだ



元素の性質は似ている 。



@ 金属元素と非金属元素



①金属元素 金 属 元 素 の原子は,価電子の数が少なく,電子を放出しやすい。電


子を放出すると原子はプラスを帯びた陽イオンになるので この性質が強いほど

陽性が強い という 。アルカリ金属 (


1族)は陽性が強く,原子番号の大きいものは

24

特に強い 。金属元素の単体は光沢(金属光沢)があり,熱や電気をよく導く 。

②非金属元素 金属元素以外の元素を非 金 属 元 素 といい,すべて典型元素である 。


.cn 载
st 下

これらの原子は水素と希ガス (
18族)を除き,価電子の数が多く,他の原子から
te 于
/
jp 请

電子を受け取りやすい。電子を受け取ると原子はマイナスを帯びた陰イオンにな
w. ,
ww 考

るので,この性質が強いほど陰性が強い という 。ハロゲン(17族)は,陰性が強く,


:// 参
tp 供

原子番号の小さいものは特に強い。希ガス (
18族)は
ht 仅

陽性も陰性も弱い。
注 ,


关 传
1

3
HH一
请 上

17
-e一

一ト一

!H o
;11;ff

, 友
A
t

I EL

料 网

7 8 9
资 由

一 N8
4b 一
-qu

5
B6 1C 1N 10 1
e一 r-K

II
多 料
l-

e-qu一 a 一 ﹁一 a 一 a

│金属元素 非金属元素│
F
更 资

1
一4 1 - 小l - q u l E d -

一 A一

1N一

本 也M 一

11
113i│
1平 1主 │ 百
a 一く一

3

2
4 1
2
52 61 2728

M
スノ﹄一 3


OG -灯A 一
2下 一


9L﹁-rR 一

泊C 一


1S

2
-

三n1 3
8r
r-

l三el三s1三e1
V

u 一g 一 u 一 g
c

もa
l

4
i一

ill -

Cr IMn Fe ICo Ni
4
2 3 41
1
4 454 6 4
4
一 Xδ

OD 一


--' *
9f


犯S 一

ni1宝n12b11 1 5
1
e-
b 一 S 一r

宅d 1
1 一

5
'

MoITc Ru IRh Pd
4
7 1
7576 177 7 8
ご c 一ゲ

一 R


5 C7


2H 一

乃A 一
一 ,
日B m


57 一
71 一

九│ 8L
││8G
b│官i18~o 1
8
:t
n
四 一
T

6
E-

W IRe Os IIr Pt

1
0
61 10
71 0
81 10
91 0
'**
一F


一R

即R
9C


81

明白
-只u

刊R
'st

7 I
8g Bh Hs IMt Ds

過 謹 (Be,Mgを除く )
(Hを除く )

軍区画元素の周期表と元素の分類(赤文字は選移元素)
40 3章 物 質 の 構 成

f * _ メンデレー工フの周期表の発見
メンデレー工フ は 1
869年 当時知られていた 6
3種の元素のすべてを分類・整理し
ようとして, 原子の質量(原子量)の軽いものかう順に並べ,化学的性質の似た元素が
同じ縦の列にくるように配列した表をつくった。メンデレーエフの周期表には,いく
つかの空欄があったが,彼は,そこには,
未だ発見されていない元素がおさまると 置illJメンデレー工フの予言と発見された
考えた。さらに,空欄におさまる元素の ゲルマニウム
存在とその性質を,周期表の上下,左右 予言 実際の性質


の元素の性質から予言 した 。 原子量 7
2 7
2.6



メンデレーエフが周期表を発表した当 密度 5
.5/cm3 5
g .32
g/cm3



初は,化学者の間で大きな反響はなかっ 灰色
色 灰白色



た。 しかし,周期表の発表から 6年後, 0
融点 高 9
37C


彼の予 言 とよく 一致した性質をもっガリ


酸化物 X02 Ge0
2


, 1
ウム Gaが 7年後にはゲルマニウム Ge


塩化物 XCI4 GeCI4


が発見され,彼の周期表は広く認められ

0 0
塩化物の沸点 1
删00C以下 8
4C
るようになった。



24

政 湖 線 脳 鶴 原子の構造と電子配置
.cn 载
st 下
te 于
/


jp 请

口原子の構造 吋 陽子 ーをもっ〉全体として
w. ,
ww 考

p
.31 。 中 性 子…電気をもたない。 電気的に中
:// 参
tp 供

(電 子 何 気 を も っ。 … 。
ht 仅
注 ,
关 传

口原子番号と質量 。原 子 番 号 = 陽 子 の 数 = 電 子 の 数
请 上
, 友

数 (
)p.
32 0質 量 数 = 陽 子 の 数 + 中 性 子 の 数

[
-ll
料 网
资 由
多 料


更 资

口 同位体

p.
33 0 元陽素子の数 が同じで 質量数

中性量子の数 )が異なる原子

置。
口 電子殻と電子配
p
.35
0 電 子 殻… K殻
, L殻
, M 殻 な ど。 内側から η 番 目 の 電
子殻の最大電子数は 2n2。
0 電子は,原則として内側の電子殻から順に配置される。
0 価電子(最外殻電子)は,元素の化学的性質を決める 。
。 元素を原子番号順に並べると性質が似た元素が周期的
に並ぶ o C
:
:>同数の価電子をもつ元素が周期的に現れる 。
章末練習問題 4
1

解 答 。 p.167

① 〈原子構造〉
次の文の空欄に適切な語句を漢字で答えよ 。
原子はその中心に( ① )の電荷をもった( ② )があり,それを( ③ )の電荷
をもった( ④ )がまわっている 。②はさらに ① の電荷をもった( ⑤ )と電荷を
もたない( ⑥ )という粒子からできている 。
また,⑤の数は各元素に固有なもので( ⑦ )という 。 また,⑤の数と⑤の数の和を


( ③ )という 。同じ元素の原子でも,③の異なるものどうしを互いに( ⑨ )という 。








② 〈原子の構造・同位体〉



次のア オの原子について,次の間いに答えよ 。ただし, Mは仮の元素記号である 。



ア l~ M イ l
jM ウ l~ M 工 l~ M オ 党M


(
1) 互いに同位体である原子の組み合わせを,記号で答え よ。

2) 電子の数が等しい原子の組み合わせを ,記号で答えよ 。
(

24

3) 中性子の数が等しい原子の組み合わせを,記号で答えよ 。
(

4) 1つの原子の中で
( 陽子の数と中性子の数が等しい原子をすべて記号で答えよ 。
.cn 载
st 下
te 于
/
jp 请
w. ,
ww 考
:// 参

〈電子配置> ~盟理3

tp 供
ht 仅

下の (
1).
.
.
.(5
)の原子の電子配置を次のア オから 1つずつ選び,記号で答えよ 。
注 ,
关 传
请 上
, 友
料 网
资 由
多 料
更 资

(
1) 8個の中性子をもっ同位体の質量数が 1
4になる原子
(
2
) 周期表の第 3周期に属する原子
(
3) 周期表の 1
7族に属する原子
(
4)価電子の数が 6個である原子
5) 最も安定な電子配置をもち
( 化合物をつくらない原子

物質と





固 イオン結合とイオン結品







イオンとイオン結合





目 イオンの存在


。 イオンの存在 純粋な水は,ほとんど電
24

気を通さないが,塩化ナトリウム水溶液は

.cn 载

電気をよく通し,電圧をかけると電気が流
st 下
te 于

れて電球が点灯する 。 これは,水溶液中に
/
jp 请

*1
w. ,

正または負の電荷をもっ粒子が存在し,そ
ww 考
:// 参

れらが移動できるためである 。 このような,
tp 供
ht 仅

電荷をもっ粒子を イオン という 。


注 ,
关 传

@ 陽イオンと陰イオン 原子は電気的に
请 上
, 友

中性だが, 負の電荷をもっ電子を失うと正 図有)電荷を帯びた粒子


料 网
资 由

電荷を帯びた陽イオンになり 電子を得ると負電荷を帯びた陰イオンになる 。
多 料
更 资

自 イオンの生成
。 イオンの電子配置 希ガス以外の原子は,電子を放出したり,受け取ったりし

, 原子番号が最も近い希ガスの原子と同じ電子配置をとろうとする傾向がある 。
@ 陽イオン 価電子の少ない原子は,価電子を放出して陽イオンになりやすい。
①ナトリウムイオン Na+ ナトリウム原子 Naは 1個の価電子を失って,ナトリウ
ムイオン Na+になる 。電子配置は ネオン原子と同じである(
ひ図48)。
②マグネシウムイオン Mg2+ マグネシウム原子 Mgは2個の価電子を失って,マグ
ネシウムイオン Mg
2+になる 。電子配置は,ネオン原子と同じである(
ひ図48)。

女1電気の量を正または負の符号・
を使って示したものを電荷という 。
1節 イオン結合とイオン結晶 4
3


, 3個の価電子を失って, アル

41 編
③アルミニウムイオン A
13+ アルミニウム原子 A
Iは
ミニウムイオン A
I3+になる 。その電子配置も ネオン原子と同じである 。
@陰イオン 価電子の多い原子は,電子を受け取って陰イオンになりやすい。

物質の構成
①塩化物イオン C
I一 塩素原子 C
Iは, 7個の価電子をもち,電子 1個を外部から得て,
塩化物イオン C
Iーになる 。その電子配置は,アルゴン原子と同じである(
ひ図48)。
②酸化物イオン 02一 酸素原子 Oは,6個の価電子をもち,電子 2個を外部から得て,
酸化物イオン 02 になる 。その電子配置は ネオン原子と同じである 。










-の の
一子 子
一陽 電


数数
f│ ll

唱E


a
+
M川

nu



L





24


.cn 载
st 下
te 于
/
jp 请
w. ,

「陽 子 の 数 10
ww 考

1
Ne 電 子 の 数 10
:// 参
tp 供
ht 仅
注 ,
关 传
请 上
, 友
料 网
资 由
多 料
更 资

「 陽 子 の 数 17 「 陽 子 の 数 18
I-L
C 電 子 の 数 18 1
Ar 電 子 の 数 18

重圧面イオンの生成と電子配置
(t.lL~ ) それぞれの変化は,次のような式で表すことができる 。 なお, eーは電子 を表す。
Na→ Na++e一 Mg→ Mg2++2e- C
I+e-→ C
I一

イオンの電子配置
。原子番号が近い希ガスの原子と同じ 。
4
4 4章 物 質 と 化 学 結 合

固 イオンの価数
@ イオンの価数 原子がイオンになるとき,失ったり,得たりした電子の数を イ
オ ン の 価 数 という 。
@ イオン式 イオンを表すには,マグネシウムイオン Mg2+や 塩 化 物 イ オ ン CIーの
ように , 元 素 記 号 の 右 上 に 電 荷 の 符 号 と 価 数 を つ け た イ オ ン 式 を用いる 。
@ なりやすいイオンの価数 なりやすいイオンの価数は,典型元素の場合,原
子の価電子の数,周期表の族の番号と密接な関係がある 。

軍司亘 周期表の族の番号と,なりやすいイオンの価数




周期表の族 2 1
3 1
415 1
6 1
7

1
8



価電子の数 2 3 4 5 6 7



電子 1個 電子 2個 電子 3個 電子 2個 電子 I個


電子のやりとり
を失って を失って を失って を得て を得て



なりやすい I価の陽 2価の陽 3価の陽 2価の陰 1価の陰



イオンの価数 イオン イオン イオン イオン イオン


例 Na+,K+ Mg
2+,
Ca2
+ AP+ 02
-. 82
ー C
I,一 r
-



24

国 多原子イオン

.cn 载
st 下

・単 原 子 イ オ ン と 多 原 子 イ オ ン . CIーなどのように
Na+ 1個 の 原 子 が 電 荷 を
te 于
/
jp 请

もっイオンを 単 原 子 イ オ ン という 。 一 方 , 複 数 の 原 子 が 結 合 し た 原 子 団 が 電 荷 を
w. ,
ww 考

もっイオンを 多 原 子 イ オ ン という 。
:// 参

圃 アンモニウムイオン N H4+…N原 子 1個と H原 子 4個 と が 原 子 団 を つ く り , 全 体


tp 供
ht 仅
注 ,

として電子が 1個不足した 1 価 の 陽 イ オ ン (ひ図 49)。


关 传
请 上

圏 亙〕アンモニウムイオンの 直言Eおもな陽イオン・陰イオンとそのイオン式
, 友
料 网

構造とイオン式 (*印は多原子イオン)
资 由
多 料

〔構造〕
更 资

陽イオン 陰イオン
+
﹁│

﹁lili--ーーー﹂


H J N fH
│Illi---L

水素イオン H+ フ ッ化物イオン F-
Li
+ 塩化物イオン

リチウムイオン CI一
ベH

1
ナトリウムイオン Na+ 臭化物イオン 8r-

カリウムイオン K+ 水酸化物イオンキ OH一


アンモニウムイオン* NH4+ 硝酸イオン* N03-


マグネシウムイオン Mg2+ 酸化物イオン 02ー
〔イオン式〕 イオンの価数
2 82ー
1は省略)
/ ( 2 カルシウムイオン Ca+ 硫化物イオン
価 ノtリウムイオン 8a2
+ 硫酸イオン* 8042ー
N~-_, H4 弁\電荷の符号 Cu2 2ー
銅(l)イオン
l + 炭酸イオン* C03
~t 3
原子の数 3 アルミニウムイオン AI3+ リン酸イオン* P04-
1は省略)
( 3
価 鉄(皿)イオン Fe+
1節 イオン結合とイオン結晶 45


目 イオン化エネルギーと電子親和力 63

11 編
。イオン化エネルギー 原子から電子 I
Na+ + e

『百3
-
個を取り去って, 1価の陽イオンにするた

物質の構成
*1

エネルギー
めに必要なエネルギーを イ オ ン 化 エ ネ ル 4、~、J

ギ ー という 。 イオン化エネルギーが小さ A
El!Pll軍軍覇軍冨E
い原子ほど,陽イオンにするために必要な
エネルギーが少なくてすむため, 1価の陽 低;
Na

イオンになりやすい 。

圏 一

オ一!
化電
工子

ギす
ネを
ンは

ル表


Jl



@イオン化エネルギーの周期的変化



図5
1からわかるように原子のイオン化エ



ネルギーは, 価電子の数に


250Q



関係した周期的な変化を示


12000


す。すなわち,イオン化エネ 化




ルギーは,価電子を 1個もつ ネ 1500 删
jレ
ギ IH

リチウムLi,ナトリウム Na,

I1000

カリウム Kなどのアルカリ t
;"
24



百 500

金属原子のところで極小に


炉】
.cn 载

なり,これらの原子が 1価の
st 下
te 于
/

陽イオンになりやすいこと
jp 请
w. ,

を示している 。逆に,価電子 直1]]イオン化エネルギーの周期的変化


ww 考
:// 参

をもたないヘリウム He,ネオン Ne,アル


tp 供


ht 仅

O=J
注 ,

ゴン Arなどの希ガス原子のところで極大
关 传

工、ネルギ l
请 上

になり,これらの原子が安定で, 1
価の陽
, 友
料 网

イオンに最もなりにくいことを示している 。
资 由
多 料
更 资

@ 電 子 親 和 力 原子が電子 1個を受け取っ


, 1価の陰イオンになるときに放出される 1~

エネルギーを 電 子 親 和 力 という。電子親 直~電子親和力


和力が大きい原子ほど放出されるエネル
ギーが大きいため, 1価の陰イオンになりやすい。フッ素 F,塩素 C
I,臭素 Brなどのハ
ロゲン原子は,他の原子に比べて電子親和力が大きく 1価の陰イオンになりやすい。
書I
T
ID電子親和力の大きさ〔単位は k]/mol
)
素一和
元一子


* 1 原子から電子 l伺を取り去る場合を第一イオン化エネルギーといい 単にイオン化エネルギ}ともいう 。


46 4章 物 質 と 化 学 結 合

。 原子の陽性・陰性 周期表の左に位置するアルカリ金属のように,イオン化エ
ネルギーの小さい原子は 電子を失って陽イオンになりやすいので,陽性が強い原
子といわれる 。一方 周期表の右に位置(希ガスを除く)するハロゲンのように,電
子親和力が大きい原子は 電子を受け取って陰イオンになりやすいので,陰性が強
い原子といわれる 。

国 イオン結合とイオン結晶
。 イオン結合 塩化ナトリウム NaCIでは,


ナトリウム原子 Naが電子 1個を放出してナ



トリウムイオン Na+になる 。 また,塩素原




Iはナトリウム原子が放出した電子を受
子C



け取って,塩化物イオン C
Iーになっている 。



-Na+ +e


Na




C│+L→ C
I一

このようにしてナトリウムイオンと塩化

24

物イオンが生成し この正と負のイオン間

.cn 载

の電気的引力によって 塩化ナトリウムが
st 下
te 于

できる 。
/
jp 请
w. ,

陽イオンと陰イオンとの 静電気
ww 考
:// 参

力(クーロン力)による結合 をイオ
tp 供
ht 仅

ン結合 という 。
注 ,
关 传
请 上

@ イオ ン 結 合 か ら な る 化 合 物
, 友
料 网

一般に, ナトリウムのような陽性
资 由
多 料

の強い元素(金属元素)と ,塩素の
更 资

ような陰性の強い元素(非金属元
軍匡言。塩化ナトリウムの結晶とその構造
素)との化合物は,イオンからなる
C
fJ
lf
i?) 塩化ナトリウムの結晶では,ナトリウムイ
化合物 と考えてよい。
オン Na+と塩化物イオン C
Iーが交互に並んでいる 。
@ イオン結晶 構成粒子(原子・
分子・イオン)が規則正しく配列した固体を 結 晶 という 。陽イオンと陰イオンとが
イオン結合で多数結合してできた結晶を イオン結晶 という 。

イ オ ン 結 合。 陽 イ オ ン と 陰 イ オ ン と の静 電 気 力 に よ る 結 合。
イ オ ン 結 合 か う な る 化 合 物 。 金 属 元 素 と 非 金 属 元 素か 5なる。
1節 イオン結合とイオン結晶 47


(O

1l 編
回 組成式
。 組成式 イオン結晶では,陽イオンと陰イオンが交互に配列しており,分子に
相 当 す る も の は 存 在 し な い 。 こ の よ う な 物 質 は , 構 成 元 素 の 原 子 数 比 で 示 す組 成

物質の構成
式 で 表 す 。 た と え ば , 塩 化 マ グ ネ シ ウ ム は , マ グ ネ シ ウ ム イ オ ン Mg2+と塩化物イ
Iーが 1:2の割合で結合してできた化合物なので MgCi2と表す。
オン C

@ 組成式の書き方 陽イオンを先に,陰イオンをあとに書く 。 そして,正負の電


荷はつり合い,電気的に中性であるから, 陽 イ オ ン の 価 数 の 総 和 と , 陰 イ オ ン の 価
数 の総 和 が 等 し く な る よ う に す る 。すなわち 両イオンの+とーとが互いに打ち消



されるようにする。



イオンの個数は右下に小数字で示すが,多原子イオンの場合は, ( )をつけてそ



の個数を右下に書き添える 。



直豆l
組成式の書き方





例 1
) ナトリウム 〔
例2) アルミニウム
酸化物イオン 硫酸イオン


イオン イオン
Na+ 2ー
除 A
1+ 3
8042

0 ー


(アルミニ山オン X個
24

硫酸イオン y個 とすると ,

3 Xχ = 2 X yカず成り立ち.

02-
.cn 载

2Na+ x:y=2:3

st 下

通知
ο
te 于


出一
/

1
jp 请


U
﹁ げ﹂ A門
w. ,

F

ww 考

3
:// 参
tp 供
ht 仅
注 ,

@ 組成式の読み方 表1
9のように,イオン名から「物イオン」または「イオン」を
关 传
请 上

除き,陰イオンを先に,陽イオンをあとに読む。
, 友
料 网

言I
直 Dイオンからなる物質の組成式とその名称
资 由
多 料
更 资

イオン式・組成式 C
I一 2
804- P043
-

イオン名(物質名) 塩化物イオン 硫酸イオン リン酸イオン


Na+ NaCI Na2804 Na3P04
ナトリウムイオン 塩化ナトリウム 硫酸ナトリウム リン酸ナトリウム
2
Ca+ CaCI2 Ca804 Ca3(
P04
)2
カルシウムイオン 塩化カルシウム 硫酸カルシウム リン酸カルシウム
A
13+ AICi
3 Ab(
804
)3 AIP04
アルミニウムイオン 塩イじアルミニウム 硫酸アルミニウム リン酸アルミニウム

G
互ID 鉄(I)イオン Fe+,鉄(皿)イオン Fe+のように 2種類以上のイオンがある場合は,
2 3
r

(
II)
Jr鉄(皿 )
Jのように電荷の数も読む。
4
8 4章 物 質 と 化 学 結 合

イオン結合でできた物質
目 イオンの大きさ
。 同じ電子配置のイオン 02
一, F
,一 Na+, Mg
2+は,いずれもネオン Neと同じ
電子配置である 。 これう同じ電子配置をもっイオンのイオン半径は,原子番号が大
きいほど小さい。
これは陽子の数がふえ 電子が強く原子核に引きつけられるためである 。


。。




02- ,
¥0
!)
F
- Na
+




0.126 0.119 0.116 0.086


寸S


8 9 Ne 11 12


lO



直匡面閉じ電子配置をもっイオンの大きさ
イオン半径 (x1
O-9m]


@ 同族元素のイオン 元素の周期表の同
除 0
.11
6

族元素についてイオンの大きさを比較する 0
.15
2

と,表 20のように 周期表の下にあるも 0


.16
6
24

のほど大きくなっている。 ~アルカリ金属のイオン半径
.cn 载
st 下
te 于
/
jp 请

自 イオン結品の性質 ( O
w. ,
ww 考
:// 参

一般に,イオン結晶には,次のような共通する性質がある 。
tp 供
ht 仅

。 融点・沸点 イオン結合は強い結 置亙 イオン結合による物質の融点前点 (


Oc)
注 ,
关 传

合であるため,融点・沸点はかなり高 イオン化合物 融点 沸点
请 上
, 友

いものが多い。 フッイヒナトリウム NaF 9


93 1
704
料 网
资 由

イオンを結合させている 静 電 気 力 塩化ナトリウム NaC


I 8
01 1
413
多 料

りよく
更 资

( ク ー ロ ン 力 )は イオンの価数が大 塩 塩化カリウム KC
I 7
70 昇華

きく,イオン半径が小さいほど強くな 臭化カリウム KBr 7


30 1
435
り,融点は高くなる 。表 2
1のように, ヨウイヒカリウム KI 6
80 1
330
価数が大きいイオン(ここでは Mg
2+, 酸化マグネシウム MgO 2
826 3
600
2
Ca+, 8a2
+,02
一)どうしが結合した物 酸 酸化カルシウム CaO

化 2
572 2
850
質のほうが,融点が高い。 また,価数 酸化バリウム BaO 1
918 ~2000
が同じ場合,イオン半径(ここでは C
I-く 8
r-く 1
-)が小さいものからなる物質のほ
うが,融点は高くなる傾向がある 。
G
至ID 陽イオン,陰イオンの電気量を ql,Q2, イオン聞の距離を rとすると,クーロン力 Fは次
式で表される 。F=k・年笠 (
k:比例定数)
1宣
告 イオン結合とイオン結晶 49


τl 編
@硬さ イオン結晶は硬いが,外
力を加えるともろくて割れやすい。
これは,外力により結晶中のイオ 亡
二〉

物質の構成
ンの位置がずれると,同種のイオ
ンどうしが互いに向かいあい, 反
発力がはたらくためである 。
( fjfi~ ) 硬さは,固体どうしをこすり, 直i5Tイオン結晶のもろさ
ひっかき傷の有無で判断する 。

@電気伝導性 結晶は電気を通さないが,強熱して液体にすると, イオンが自由



に動けるようになるので,電気を通すようになる 。



( ~:ig ) 近年,室温で液体であるイオンのみで構成される物質がつくられるようになった 。 この液



体をイオン液体といい 電気伝導性が高い。多方面においての応用が検討されている 。



。水溶性 水に溶けるものが多い。 イオン結晶が水に溶ける場合,陽イオンと陰



イオンにわかれるため,イオン結晶の水溶液は電気を通す。 このようにイオンにわ



かれる物質を 電 解 質 という 。一方 砂糖(スクロース)やエタノール(アルコールの


一種)のように,イオンにわかれずに分子のままでいる物質を非 電 解 賃 という 。非

電解質の水溶液は電気を通さない 。

24

園 水に溶けにくいイオン結晶
.cn 载
st 下
te 于
/

。イオン結晶の水溶性 イオン結品は水に溶けるものが
jp 请
w. ,

多いが,ほとんど溶けないものもある 。水溶液どうしを混
ww 考
:// 参

合したとき,水に不溶なイオンの組み合わせがある場合,
tp 供
ht 仅
注 ,

沈殿を生じる 。
关 传
请 上

@ 塩 化 銀 AgCI 塩化ナトリウム NaCI水溶液や塩化カリ


, 友
料 网

ウム KCI水溶液のように塩化物イオン C
Iーを含む水溶液に,
资 由
多 料

硝酸銀 AgN03水溶液を加えると塩化銀 AgCIの白色沈殿を


更 资

生じる 。 これは,塩化銀が水にほとんど溶けないためであ 虚直面塩化銀 AgCIの


る。 このような変化は つぎのようなイオン反応式で表す。 白色沈殿

Ag++C
I AgCI 一一-
この反応は水溶液中に含まれる塩化物イオン C
Iーの検出に利用される 。
@ 炭 酸 カ ル シ ウ ム CaC03 炭酸カルシウム CaC03も水にほとんど溶けない。 し
たがって,塩化カルシウム CaCI2水溶液のように Ca2 +を含む水溶液に,炭酸ナト
リウム Na2C03水溶液のように C032
ーを含む水溶液を加えると,炭酸カルシウム
CaC03の白色沈殿を生じる 。
2 2
Ca++C03一ー
-ー CaC03
50 4章 物 質 と 化 学 結 合

国 おもなイオン結晶
@ 塩 化 ナ ト リ ウ ム NaCI 食塩ともいう 。天然には海水に主成分として約 2.8%含
まれていたり,岩塩としても存在する 。 日本ではおもに海水の蒸発によってつくら
れる 。塩化ナトリウム水溶液を電気分解すると,水酸化ナトリウムや塩素が得られ
る(
C>
p.1
57)。 このように化学製品の原料として工業的に大量消費されている 。
@ 炭 酸 カ ル シ ウ ム CaC03 天然には石灰石,大理石などの形として多 量 に産出
0
するほか,貝殻や卵の殻の中にも含まれている 。炭酸カルシウムを 900C以上に加
熱すると,酸化カルシウムと 二酸化炭素に分解する 。




--CaO+C02


CaC03



@ 酸 化 カ ル シ ウ ム CaO 生 石 灰 ともよばれ,水を加えると,多量の熱を発生し



ながら,水酸化カルシウムになる O



-


CaO+H20 Ca(OH)2



このように,水分を吸収しやすい性質を利用して菓子類の乾燥剤に用いられる 。


@ 水 酸 化 カ ル シ ウ ム Ca(OH)2 消 石 灰 ともよばれ,水に少し溶けて強い塩基性 除

を示す。安価であるため 酸性土壌の中和剤として 畑や花壇に用いられる 。



h
24

水 酸 化 カ ル シ ウ ム の 悩 水溶液を 石 灰 水 という 。石灰水に呼気を吹き込むと炭



酸カルシウムの白色沈殿を生じて,白濁する 。
.cn 载


--
st 下

2+C02
Ca(OH) CaC03+H20
te 于
/
jp 请

さらに呼気を吹き込むと水に可溶な炭酸水素カルシウムとなって,白濁は消える 。
w. ,


--Ca(HC03)2
ww 考

CaC03+C02+H20
:// 参
tp 供
ht 仅
注 ,
关 传

敏 潤働畿通8イオン結合とイオン結晶
请 上
, 友
料 网
资 由
多 料

。 O イオンの電子配置…原子番号が近い希ガス原子と同じ。
更 资

口イオンの生成

p.42 0 イ オ ン 化 エ ネ ル ギ ー…原子から電子を取り去って, 1
価の陽イオンにするために必要なエネルギー
0 電 子 親 和 力…原子が電子を受け取り, 1価の陰イオン
になるときに放出されるエネルギー


口イオン結合
p.46
。 金属元素と非金属元素からなる多くの化合物は, イオ
ン結合で結ばれる 。

口イオン結晶の性 0 融点が高く,硬くてもろい 。加熱融解したり,水溶液


質 C
>p.48 にすると,電気を通す。
2節 共有結合と分子 5
1


11 編
園 共有結合と分子

物質の構成
分子の形成と表し方
日 分子の形成 63
。分子の存在 空気中には窒素,酸素, 二酸化炭素などの気体が存在する 。 これ
らの物質の最小単位は原子そのものではなく いくつかの原子が結びついた分子で


ある 。分子は物質としての性質を備えた最小粒子である 。



G
互ID NaCIなどのイオンからなる物質は分子を形成しない 。



@ 水 素 分 子 H2
と共有結合 水素原子 Hは
, K訟に 1個の価電子をもっ 。2個の水



素原子 Hが近づくと 各原子のもつ価電子は 相手の原子の原子核にも引きつけら



れる 。やがて, 2個の水素原子の電子殻が重なりあい, 2つの価電子が 2個の水素原



子核に共有されると水素分子 H
2になる 。 このとき,それぞれの水素原子は K殻に 2




個の電子が入っているヘリウム原子 Heと同じ電子配置となる 。 このように, 2個

の原子が価電子を出しあい その価電子を両方の原子で共有してできる結合を 共

24

有 結 合 という 。

⑥⑨
.cn 载
st 下
te 于
/
jp 请
w. ,
ww 考
:// 参
tp 供

水素原子 水素原子
ht 仅
注 ,

直匡亘水素分子の形成と共有結合
关 传
请 上

@ 酸 素 分 子 02
と 窒 素 分 子 N2 酸素原子 Oは
, L殻に 6個の価電子をもち,安定
, 友
料 网

なネオン原子 Neよりも電子が 8-6=2個不足している 。 よって, 2個の価電子を


资 由
多 料

出しあい, 4個の電子を共有すれば,それぞれの原子は安定な Ne原子と同じ電子


更 资

配置となる 。同様に L殻に 5個の価電子をもっ窒素原子 Nは 8-5=3個の価電


子を出しあい ,6個の電子を共有する 。

E 当>

窒素原子 窒素原子

直亘司窒素分子の形成と共有結合
52 4章 物質と化学結合

共有結合 。不足する電子を共有することによって補い, 希ガス


)と同じ電子配置になる 。
(最外殻電子数 8

自 電 子 式 <<O
0電 子 式 元素記号の周囲に,最外語電 …ー
子(価電子)を,図 6
1のように点で示した式 ノモ仁川君2T
を電 子 式 という 。原子の電子式は,元素記
直亙E原子の電子式の書き方


号の上下左右に長方形を想定し,それぞれ


OJ
L?) ①元素記号 の上下左右 4つの長
'
i


に2個ずつ,最大 8個の電子がかける 。 4 方形を想定し,価電子をなるべく別



個目までの電子はそれぞれ別の場所に 1個 べつの長方形に入れる 。



ずつ入れ, 5個目からはすでに 1個ずつ ② 4つ の 長 方 形 は等 価 で あ り 価 電子



を2個までどこから入れてもよい 。
入った電子と対をつくるように入れる 。



共有結合を考えるときには,電子式を用



直立2 周期表 14 族 ~18 族元素の電子式
いるとわかりやすい 。


@不対電子と電子対 最外殻電子には,

24

対になっていない単独の不 対 電 子 (・)と 2

の 2種類
個で対をつくっている 電 子 対 (:)
.cn 载
st 下

がある 。
te 于

G宣
言D 上 表 で は , 族 番 号 -10が最外
/
jp 请

@共有結合 2つの原子が不対電子を出
w. ,

殻電子の数とな る。 不対電子を赤丸
ww 考

しあって電子対をつくり,この電子対を共 で示 した 。
:// 参
tp 供

有することによって共有結合が形成される。
ht 仅
注 ,

共有されている電子対を 共 有 電 子 対 といい,
关 传

-~鼠望書語圏
请 上

両者の元素記号の聞にかく 。一方,関与 し

, 友



料 网

ない電子対を 非 共 有 電 子 対 (または孤 立 電
H.
¥ +J.
F: H
资 由
多 料

E~Ji H事a EJ季語謹 書:-#Jil


更 资

子 対)という。

。共有結合の表し方 電子式を使って,
フッ化水素 HF,水 H20,アンモニア NH3, 2H・+ .
0・一一+ H:
O:H

メタン CH4の共有結合のようすを表すと右
の図 6
2のようになる 。
UH

UH
M 川 口UH

3H・+ .N・一一+
@分子の電子式 原子の不対電子をすべ
て出しあって電子対をつくり ,分子中の各
H 戸 U HH

.
c・一一+
MN

MH

原子は希ガスと同じ電子配置になっている 。 4H・+
すなわち,水素原子以外の原子では最外殻
電子の数は 8個になる(水素原子では 2個
)。 直[@不対電子と電子対
2節 共有結合と分子 5
3


41 編
不対電子 。対になっていない単独の電子
共有電子対 。2原子間で共有しあって,結合をつくっている

物質の構成
電子対
非共有電子対 。共有していない電子対
すべての原子の不対電子は,分子の共有電子対に
なる。
分子の電子式
元素記号のまわりの電子の数は, Hは 2個
, 他
の元素では 8
1


固になる。








電子式



次の (
1)
--
(4
)の分子を,電子式で表せ。




(
1) 四塩化炭素 CCI4 (
2) 二酸化炭素 删C 02

(
3) メタノール CH3
0H (
4) シアン化水素 HCN


24

各原子力1
すべての不対電子を出しあうことによって共有電子対ができるが,

@
.cn 载

共有結合したあとの各原子の電子配置は,希ガス型の電子配置になること
st 下
te 于

かう考えよ。
/
jp 请

匿I
D(1)不対電子が残らず,各原子の電子配置が希ガス型の電子配置 (H原子のまわりに
w. ,
ww 考
:// 参

2個 , 他 の 原 子 の ま わ り に は 8個の電子がある状態)になるように組み合わせる 。
tp 供
ht 仅

よって
注 ,
关 传

:C
I:
请 上

.C. と :I・から ,電子式は


, 友

C :CI:C:CI: 圏
料 网

:C
I:
资 由
多 料
更 资

2) Cの不対電子は 4個,酸素の不対電子は 2個であるから, 不対電子を 2個ずつ出 しあ っ


(

て 2対の共有電子対となる 。 よって,
.
C. と .0・ から 電子式は :O::C::O: 圏
H
3) .
( C. と H・ と .0・ から, 電子式は H:C:O:H 圏
H
4) H・ と .
( C. と .
N. から 電子式は H:C日N: 圏
5
4 4章 物 質 と 化 学 結 合

自 分子の表し方 (
f.)
@ 分 子 式 分子を構成する原子の種類と数を表した化学式を分 子 式 という 。
困 水素分子(水素原子 2個)ー--H2
水分子(水素原子 2個と酸素原子 1個)ー--H20

@ 構造式 1対 (2個)の共有電子対を 1本の線で表したものを 価 標 といい ,価標


を用いて分子内の原子の結びつきを示した化学式を構 造 式 という 。構造式を 書 く
ときは ,各原子かう出てくる価標の数は不対電子の数と同じになるようにする 。
置豆~ 分子式・構造式と分子の形




分子名 水素 窒素 酸素 フッ素 二酸化炭素





一 .
-
-.
. .
.
.
- ¥


~一_ .-九、

。 。


亡~ 、よ)


分子 H H 0 01 C


モデル
、『、_
__,
-'




司.
.
..
.
.-司
、‘
ーー
-



(
直 線 形) (
直 線 形) (
直 線 形) 删 (
直 線 形) (
直 線 形)

分子式 H2 N2 02 F2 C0
2


24

電子式 H:H N::N :0: :0: :F:F


: :O::C::O:



.cn 载

H-H N=N 0=0 F-F C=O


st 下

構造式 + + +
te 于
/
jp 请

単結合 三重結合 二重結合


w. ,
ww 考

分子名 メタン アンモニア 7


J
く フッ化水素
:// 参
tp 供
ht 仅
注 ,

:
i
关 传

H

请 上
, 友

分子
ふ H~
料 网

モデル H H
资 由

H H H 同
‘-
・- H
多 料
更 资

(
正 四 面 体 形) (
三 角 錐 形) (
折 れ 線 形) (
直 線 形)

分子式 CH4 NH3 H2


0 HF

H
.
. . .
. .
.
電子式 H :C :H H:N:H H :0: H H:F
. . . .
.
H H

H
構造式 H- C - H H-N-H H-O-H H- F

H H
2宣
告 共有結合と分子 5
5


@原子価 各原子から出る価 直言型電子式・価標の数・原子価

1l 編
標の数を 原 子 価 といい,不対 炭素 窒素 酸素 フッ素
電子の数と一致する 。原子価は 周期表の族 1
4 1
5 1
6 1
7

物質の構成
原子のもつ手(結合の手)の数と 価電子の数 4 5 6 7
いうこともでき,各原子によっ .
電子式 .
c・ .N. .
.0・ ..
F:
てほぼ決まった数になる 。
原子価を使って,構造式を求 -
c -N- -0
価標の数 -F
め,電子式を導くこともできる 。
困 [硫化水素] 硫黄は,酸素 原子価 4 3 2 1



6族だから原子価は 2
と同じ 1 0



水素の原子価は 1だから次の組み合わせで分子ができる 。 -Sー と -Hから,



構造式は, H-S-H



電子式は,硫黄の非共有電子対を加えて, H:S:H




[窒素分子] -Nーと -Nーから,構造式は N三 N 電子式は N::N




構造式は非共有電子対を書かないので,構造式から電子式を導くときには,非共有

電子対を忘れないように注意しよう。

24

。結合の種類 共有結合は, 原子聞の共有結合を何本の価標で表すかによって次



.cn 载

のように分類される 。
st 下
te 于

単結合…… 1本の価標で表せる共有結合=共有されている電子は 2個 (
1対)
/
jp 请
w. ,

二重結合… 2本の価標で表せる共有結合=共有されている電子は 4個 (
2対)
ww 考
:// 参

三重結合… 3本の価標で表せる共有結合=共有されている電子は 6個 (
3対)
tp 供
ht 仅
注 ,

@分子の分類 分子は,何個の原子からできているかによって, 次のように分


关 传
请 上

類される 。
, 友
料 网

単原子分子… 1個 の 原 子 か ら な る 分 子 園 He, Ne,Ar


资 由
多 料

ニ原子分子… 2個 の 原 子 か ら な る 分 子 園 H2,02, N2,HCI


更 资

多原子分子… 3個 以 上 の 原 子 か ら な る 分 子 園 出 0,C02,NH3,CH4
G互⑤ 希ガスの原子は,原子のまま安定で,原子を分子ともみなされる 。

@分子と共有結合 非金属元素の原子聞は,おもに共有結合で結ばれ,分子をつ
くることが多い。すでに学習したように,金属元素と非金属元素が結合する場合の
原子聞は,おもにイオン結合で結ばれ,分子をつくらない。

構造式 。価標により分子内の原子の結びつきを示した式
不対電子の数=価標の数=原子価
56 4章 物 質 と 化 学 結 合

国 配位結合
@配位結合 共有電子誌の電子が, 一方の原子からのみ提供されてできる共有結
合を,特に 配 位 結 合 という 。配位結合は共有結合の特別の場合である 。配位結合
をするものの例として アンモニウムイオン NH4+ オキソニウムイオン H30+の
ほかに,錯イオンがある 。

@アンモニウムイオン 濃塩酸(塩化水素水溶液)の
入った試験管の口に 濃アンモニア水をつけたガラス
棒を近づけると,揮発した塩化水素 HCIとアンモニア



NH3が接触して,塩化アンモニウム NH4CIができ,白



煙を生じる 。 このとき, NH3分子の中の N原子の非共



有電子対に塩化水素から生じた水素イオン H+が配位



結合してアンモニウムイオン NH4+がで、きている 。




一ー 直匡司 NH3と HCIの反応


NH3 + H+ NH4+



これを電子式で示すと,次のようになる(窒素原子からの電子を赤丸で表示)。 こ 删

の NH4+における 4つの N-H結合はまったく同等で区別することができない。




24

hi:〈 H ー [H:~~r [H-~-Hl



.cn 载
st 下
te 于
/
jp 请
w. ,
ww 考

アンモニア アンモニウムイオン 構造式


:// 参
tp 供

@オキソニウムイオン 塩酸や硫酸などの酸の水溶液において,オキソニウム
ht 仅
注 ,

イオン H30+が存在する 。 オキソニウムイオンも 水分子に水素イオンが配位結合


关 传
请 上

してできたものである 。
, 友


-
料 网
资 由

H20 + H+ H30+
多 料
更 资

この反応を電子式で示すと,下の左のようになる(酸素原子からの電子を赤丸で

表示)。 また,オキソニウムイオンの構造式は下の右のようになる 。


-yi:
H
+
O H
H
﹁IIIIll1111L

﹁Illit--
MH

H:
O: + H+

H
オキソニウムイオン 構造式

配位結合 。非共有電子対を 2つの原子が共有する共有結合


不対電子による共有結合と,電子の提供のしかた
だけが異なる。
2節 共有結合と分子 57
さく

第寸
。錯イオン 金 属 イ オ ン (Cu2
+, Ag+な ど ) に , 非 共 有 電 子 対 を も っ た 分 子 や 陰 イ

l
オ ン が 配 位 結 合 し て で き た イ オ ン を 錯 イ オ ン という 。 錯 イ オ ン に お い て , 金 属 イ オ


ン に 結 合 し た 分 子 や 陰 イ オ ン を 配 位 子 と い い , そ の 数 を 配 位 数 という 。 たとえば,

物質の構成
銅 の ア ン モ ニ ア 錯 イ オ ン [Cu(NH3)4
J2+の 配 位 子 は N H3で あ り , 配 位 数 は 4である。

⑧敏関 錯イオンの構造と名称
~ 銅のアンモニア錯イオン
硫酸銅 (
II)CUS0
4の青色水溶
液にアンモニア水を加えると水



酸化銅 (
II)Cu(OH)
2の 青白色沈



殿を生じるが,さらにアンモニ


ア水を加えると濃青色の溶液に



なる 。これは NH3分子が Cu2
+と 事匝Eテトラアンミン銅(I
I)イオンの生成



配位結合した錯イオン(テトラアンミン銅(I)イオン)が生じるからである 。


2

--[Cu(NH3)4]2+


Cu+ + 4NH3


面書面E可E 除
E重砲:j~位置望市街副 冨誼1m胃腸】
删 回:r.A1布靖国i姐直揖~r,",同】


NH3
24

CN- Ag+ CN

ジシアノ銀(I)酸イオン

[
Ag(
CN)
2]
.cn 载

一(
無色 )
st 下

師事語理D 謂 碕E
te 于
/
jp 请
w. ,

NH3
ww 考
:// 参
tp 供
ht 仅
注 ,

NH3
关 传

NH3 NH3
请 上

テトラアンミン亜鉛(II)イオン ヘキサシアノ鉄(皿)酸イオン
, 友

テトラアンミン富岡(II)イオン
料 网

[ NH山]2
Zn( + (無色) [
Fe(
CN)
6]3 (黄色)
[Cu(
NH3
).]
2+ (深膏色)
资 由
多 料

直亙罰おもな錯イオンの形と色
更 资

。錯イオンの名称 次のようにつける 。 置豆罰配位数の数詞と配位子の名称


配位数+配位子名
配位数 数詞 配位子 名称
+金属イオン(イオンの価数)+イオン
1 モノ NH3 アンミン
ただし,錯イオンが陰イオンの場合は , 1-
2 ン CN- シアノ
酸イオン Jと「酸」を入れてよぶ。
3 ト
リ CI- クロロ
配位数は表 25の左のような数詞が,配位子
4 テトラ│ 8r- ブロモ
は表 2
5の右のような名称がついている 。
5 ベンタ OH- ヒドロキソ
図6
5にあるおもな錯イオンの名称、もこれに
6 ヘキサ│ H20 アクア
したがってつけられている 。
58 4章 物 質 と 化 学 結 合

分子の極性と水素結合
目 電気陰性度と結合の極性 -
@共有電子婦のかたより 塩化水素分
口:非金属元素i
子 HCIで は , 共 有 電 子 対 は 塩 素 原 子 の ほ l
口:金属元素 │
う に 少 し 引 き 寄 せ ら れ て い る 。 これは,
電気陰性度
塩素原子のほうが水素原子よりも電子 京六/

f
¥

対を引きつける力が強いためである。



@電気陰性度 共有結合をつくっている



原子が電子対を引きつける強さの尺度を



電 気 陰 性 度 という 。 図 6
6のように典型元



素の電気陰性度は,希ガスを除いて,周



期表で右上ヘ行くほど大きくなる 。 図 66



において,電気陰性度が最も大きいのが 霊園電気陰性度(ポーリングの値)


フッ素 Fである 。

G宣
言9 電気陰性度には,ポーリングによって,結合エネルギーから導かれたものと,マリケンに

24

よって,イオン化エネルギーと電子親和力の平均値から導かれたものがある 。図6
6では,ポー

リングの電気陰性度を表している 。
.cn 载
st 下

@結合の極性 異なる元素の原子聞の共有結合では,
te 于

(塩 化 水 素 分 子 HCI)
/
jp 请

電気陰性度の大きい原子のほうに,共有電子対はかた
w. ,

/-
ww 考

よって存在する 。 そのため,電気陰性度の大きい原子は,
:// 参

d+ d-
tp 供

デルタ
少 し だ け 負 の 電 荷 dーを帯び 電気陰性度の小さい原 C
:
:
:> CI
ht 仅

H
注 ,

子は,少しだけ正の電荷 d+を帯びる 。 このように,結


关 传
请 上
, 友

合 に 電 荷 の か た よ り が あ る こ と を , 結 合 に極 性 がある
料 网

電子のかたより(極性)
资 由

という 。
多 料

直l]1]結合の極性
更 资

。電気陰性度と共有結合・イオン結合 極性の強さ

は,結 合 し た 原 子 閣 の 電 気 陰 性 度 の 差 が 大 き い ほ ど 大
きい。 そして,電気陰性度の差が著しく大きい場合は, 一方の原子に電子対が完全
に移動するため,イオン結合を形成する 。
G
至ID 一般に,ポーリングの電気陰性度の差 原子間
電気陰性度
が1.7以下の結合の多くは共有結合,電気陰性 の差
度の差が1.7以上の結合の多くはイオン結合と CI-CI o c:)極性のない共有結合
して区別されるが,異種原子聞の結合には H-CI 0.
9 c:)極性のある共有結合
共有結合性とイオン結合性の両方が含まれて NaCI 2.
1 c:)イオン結合
いる 。たとえば,塩化水素分子 H-CIの場合,
約 83%が共有結合性で 約 17%がイオン結合性の結合である 。
2節 共有結合と分子 5
9


41 編
直亘量分子の形 無極性分子 極性分子
と,無極性分子・ 二 酸 化 炭 素 C02 テ卜ラク口口メタン CCI4 j
フく H20 アンモニア NH3
極性分子
δ- 3d-
2δ+ 2δ-

物質の構成
③A) o は, る- d-
4d+ 史
その結合だけ
Jρ匂α6 Oo~H
~~ の CI
の場合の共有
O<
:
;
:JCO O
:
:
一 H
uG TcbU
d+"~ u~ d十
電子対のかた d+ δ + H δ+
る-
よろうとする
互いに打ち消しあう 互いに打ち消しあう 0
1
.則にかたよる N
1l!1Jにかたよる
方向を示す。


目 極性分子と無極性分子




。極性分子と無極性分子 水素分子 H
2や塩素分子 Cbのように,極性のない分子を



無 極 性 分 子 と い い 塩 化 水 素 分 子 HCIのように,極性のある分子を極 性 分 子 という 。



@分子の形と分子の極性 二原 子


OCDO電気の力で曲がる水


分子の場合は,結合の極性が分子の極



性になるが, 3原子以上の原子からな 水道の水を細く流


し,これにナイロン

る分子では ,分子の極性は分子の形が

の布でよくこすった

関係する 。 た と え ば 直 線 形 の 二酸化
24

プラスチック製のも

炭 素 分 子 o=C=oは
, 2つ の C=o結
のさしを近づけると,

.cn 载

合に極性があるが それらの方向が正 水がものさしのほう


st 下
te 于

反対なので互いに打ち消しあい,分子 に引き寄せられる。
/
jp 请
w. ,

全体としては無極性分子である 。 これ これは, 水が極性分


ww 考
:// 参

に対して,折れ線形の水分子は,全体 子であることが 1つの 宰匝副 曲がる水道水


tp 供

原因になっている。
ht 仅

として極性が打ち消されないので,極
注 ,

つまり,ものさしの負の電荷に,水分子の正
关 传

性分子である 。分子聞に電荷のかたよ
请 上

の電荷を帯びた部分が引きつけられることに
, 友

りによる静電気力がはたらくので,極
料 网

なり,“異種の電荷を帯びた物質どうしは引
资 由

性分子では,無極性分子よりも分子聞 きあう"という原理がはたらくわけだ。
多 料
更 资

にはたらく力が大きい。
G
宣言つ 結合の極性はベクトルであり,分子内のすべての極性の和が Oベクトルであれば,無極性
分子と判断できる(
()図68)。

単体。無極性分子
異種二原子分子の化合物。極性分子
多原子分子(対称構造(直線形・正四面体形) ゆ無極性分子
の化合物 l非対称構造(折れ線形・三角錐形)C:>極性分子
6
0 4章 物 質 と 化 学 結 合

鋼 管 魯 電子の軌道と分子の形
。 メタン C
H4 C原子の 4個の価電子は. 2s により正四面体の各頂点方向にのびた形を
軌道に 2個. 2p軌道に 2個あり,この状態で しており. 4個の水素原子と共有結合したメ
は不対電子が 2個しかなく. 4個の水素原子 タン C
H4は正四面体構造となり,結合角は
と結合できない。C原子が 4個の水素と結 1
09.
5。となる 。
合する理由は次のように説明される 。少し ~ アンモニア NH 3 と水 H 2 0 NH3分子には
のエネルギーにより. 2
s軌道の電子 l個が空 非共有電子対が l 0 には 2対あるが,
対. H2
席の 2p軌道に移り,さらに 2
s軌道 1個と 2p この非共有電子対を含めると,正四面体に


軌道 3個が混じりあって 4個の等価な新しい 近い構造になる 。 これらの分子では, 非 共


せ1
<
1
'


軌道がつくられる 。 これを S
p3エスピース
( 有電子対による反発により ,結合角は狭め




リー)混成軌道 という 。 うれて. NH3では 1
06.
T. H20では 1
04.
5。に


4個の Sp3混成軌道は,互いの電子の反発 なる 。







亡> ,



S軌 道

c>() 白扇面
24

I

アンモニア 7
.
/(
.cn 载

メタン
st 下
te 于

直IlIDSp3混成軌道
/
jp 请
w. ,
ww 考
:// 参
tp 供
ht 仅

回 分子間力と分子結晶
注 ,
关 传
请 上

。分子問力 二酸化炭素 C02,ヨウ素 1


2などは,固体の状態で分子が多数集合し
, 友
料 网

ていて,分子聞に弱い引力がはたらいている 。 この無極性分子でも分子聞にはたら
资 由

りよく
多 料

く弱い力を フ ァ ン デ ル ワ ー ル ス 力 という 。 ファンデルワールス力など,分子聞


更 资

にはたらく弱い力を 分 子 閏 力 という 。
[
"C) I
2
@分子間力の強弱
100
①分子量の大小右の図7
1は,ハロゲン,希 融
O

ガスの単体の融点と分子の相対的質量(分子
-100
量。p
.83
)の関係をグラフにしたものである 。
このように,分子構造の似ている物質につ -200

いてみれば,分子量が大きいほど融点が高 o 50 100 150 200 250


くなる。これは分子量が大きいほどファン 水 素 原 子 を 1と し た と き の 分 子 の 質 量

デルワールス力が強くはたらくためである。 直illJ無極性物質の分子量と融点
2宣
告 共有結合と分子 6
1


②極性の有無極性分子では,分子聞に電荷のかたよりによる静電気力がはたらく

4l 編
ので,無極性分子よりも分子間力は大きい 。そのため,分子の質量がほぼ等しい
場合,無極性分子と極性分子を比べると極性分子のほうが融点・沸点は高い。

物質の構成
0
(無極性分子 フッ素 F
2(分子量 お ) → 沸 点 -188C
困 0
極性分子…塩化水素 HCI(分子量 3
6.5
)ー + 沸 点 -85C


@ 分子結晶 二酸化炭素 C02の結晶(ドライア
イス)は, C02分子が図 7
2のように規則正しく


配列してできている 。 このように,多数の分子



が規則正しく配列してできた結晶を, 分 子 結 品



という 。 分子結晶は分子間力が弱いため,一般



に柔らかく,融点・沸点、が低く,常温で液体や



気体であるものが多い 。 また 昇華しやすいも



のが多い。



困 常温における分子結晶 ヨウ素 1
2, 直[ll]ドライアイスの結晶構造


ナフタレン C1OH
s,尿素 (
NH2)
2CO 除




24

白 水素結合 ( O

0水 素 結 合 の 形 成
.cn 载

フッ化水素分子 HFでは,
st 下
te 于

水 素原 子 Hに比べてフッ素原子 Fの電気陰性度
/
jp 请
w. ,

>p
が大きい(C .
58)。 そのため, HF分子の極性は
ww 考
:// 参

大きい。 このとき H原子にはもともと電子が 1


tp 供
ht 仅

個しかなく,その電子が F原子に引き寄せられ
注 ,
关 传

ているため, H原子の原子核は裸に近い状態に
请 上
, 友
料 网

なっている 。 このような状態の H原子は,他の


资 由
多 料

分子中の電気陰性度の大きい原子の非共有電子
更 资

直i
l
llHFの水素結合

対と結びつくようになる 。 このように , H原子


をなかだちとしてできる分子聞の結合を, 水 素
結 合 という 。水素結合を形成する電気陰性度が大きい元素は, 周期表の第 2周期
に位置するフッ素 F,酸素 O 窒素 Nに限られる 。
G
互ID 第 3周期に位置する塩素の場合,電気陰性度は大きいが,第 2周期に位置する F,O. Nよ
り原子半径が一回り大きいため,水素原子に近づけず 強い引力がはたらかない 。

>HF,H20,NH3のH原子をなかだちとした
水素結合 亡
分子聞の結合
6
2 4章 物 質 と 化 学 結 合

@ 水素結合と沸点
①分子量と沸点 図74で,周期表の 1
4族
から 1
7族元素の水素化合物の沸点を比較
すると,全体として右上がりになってお
り,分子構造の似ている物質については,
分子量(分子の相対的質量 ,[
)p.
83)が大
きいほど沸点が高くなることがわかる 。
-100
これは,分子量が大きいほど分子関力が


強くなるためである 。 -150



②水素結合と沸点 HF,H20,NH3は,分



子量が小さいのに 沸点が異常に高い。


圃Z


それは,これらの分子聞に水素結合が形 到水素化合物の沸点



成されているからである。



③水素結合の強さ 共有結合>水素結合>ファンデルワ-ルス力 の順に強く,そ


の比は,およそ 1
00:1
0:1である 。 除

@ 氷 の 結 晶 構 造 氷は,水分子 H20が,図 7
5のよう


24

に規則正しく配列してできている 。つまり, H20分子



中の O原子を中心として正四面体の重心から頂点に
.cn 载
st 下

向かつて, 0 -H…0 と
, 0…H - Oの結合が連続し
te 于
/
jp 请

た形になっていで すき間の多い構造になっている 。
w. ,
ww 考

水は,この結晶構造がくずれた状態であり,すき聞が
:// 参
tp 供

なくなるので,体積は氷より減少する 。 このため,
ht 仅
注 ,

Oo
cの水の密度は, Oo
Cの氷の密度よりも大きい 。
关 传
请 上

直illJ氷の結晶構造
, 友
料 网
资 由


鍬錦@馳鈴 共有結合と分子
多 料
更 资

口分子の形成と 。 共 有 結 合…不足する電子を共有することにより補う 。


表し方
p
.51
。 電 子 式…原子の不対電子は,分子の共有電子対になる 。
0 構 造 式…価標を用いて原子の結合関係を示した式。
0 配 位 結 合…非共有電子対を共有する共有結合。

口分子の極性と 。 電 気 陰 性 度…電子対を引きつける力の尺度。


水素結合
p
.58
。 纏 性 分 子…電気的なかたよりのある分子。
。 水 素 結 合…HF, H20,NH3の H原子をなかだちとした
分子間の結合。
3節 分子からなる物質 6
3

第 寸
l
因 分子かうなる物質


物質の構成
分子力、 5なる物質
日 分子からなる物質の共通の性質
非金属元素の原子聞はおもに共有結合で結ばれ その多くは分子を形成する 。分
子聞は弱い分子間力しかはたらかない。一般に,分子からなる物質や分子結晶には,



次のような共通する性質がある 。



。融点・沸点 分子問力は弱い結びつきであるた




, 融点 ・沸点は低いものが多く ,常温で液体や気



体であるものが多い。 また,ヨウ素 1
2,ナフタレン



ClOH
sなどのように 昇華しやすいものが多い。



分子構造の似ている物質についてみれば,分子量


(分子の相対的質量 L
> )が大きいほど融点が高く

p.
83

なる 。 また,分子量が等しい場合静電気力がはた 圏亙ヨウ素の昇華
24

らく極性分子のほうが‘高くなる。さらに,フッ化水素 HF,水 H20,アンモニア



.cn 载

NH3には,分子聞に水素結合が形成されるため,融点・沸点はさらに高くなる 。
st 下
te 于

@硬さ 分子間力が弱いため,分子結晶はやわらかくてもろい。
/
jp 请
w. ,

@電気伝導性 移動できる電子がないので,電気を通さない。
ww 考
:// 参
tp 供

。水溶性 水素 H2,メタン CH4のようにほとんど水に溶けないものもあるが,塩


ht 仅
注 ,

化水素 HCIやスクロース(砂糖)のように水に溶けるものもある 。水に溶ける場合,


关 传
请 上

塩化水素 HCIのように陽イオンと陰イオンにわかれる 電 解 質 もあるが,スクロース,


, 友
料 网

2COのように,分子のまま溶ける 非 電
エタノール(アルコールの 一種),尿素 (NH2)
资 由
多 料

解 質 もある 。
更 资

自 非金属元素の単体の性質
。希ガス 希ガス元素の原子の価電子の数は O
個であり,化学結合をつくりにくい。 したがって
常温では 単原子分子の気体として存在する 。反応
しにくいため,アルゴン Ar,ネオン Neは電球や
放電管などの封入ガスに,また,軽くて燃焼しな
いためヘリウム Heは 気球や飛行船用のガスに
利用されている 。 直
ill
JHeガスが封入された飛行船
64 4章 物 質 と 化 学 結 合

@二原子分子 水素 H2,窒素 N2,酸素 02および


2,塩素 Cb,臭素 B
ハロゲンのフッ素 F r2, ヨウ素 1
2
回 He

02 1 F2 1 Ne
は二原子分子からなり 常温でほとんどが気体であ
88 I C
I2 1 Ar
るが,分子量の大きい B
r2は液体, 1
2は国体である 。
Br
21 Kr
@多原子分子 黄リン P
4や硫黄 8
8は,多原子分
口単原子分子
子であり,いずれも固体である 。 口 二 原子 分 子
口多原子分子
。共有結合の結晶 炭素 C とケイ素 8
iの単体は, 口共有結合の結晶
結晶内の原子がすべて共有結合で結ばれ,小さな分 直E司非金属元素の単体の化学


子は存在 しない 。 よって 分子からなる物質でなく 式と分子・結晶の種類



共有結合の結晶 (
f>p
.68
)に分類される 。



@非金属元素の単体の反応性



①水との反応 フッ素は激しく反応して水を分解する 口塩素 臭素は水に少し溶け,



一部分が反応する 。その他の単体は 水にほとんど溶けない 。



②水素との反応 フッ素は低温 暗所でも爆発的に反応する 。塩素は光を当てただ


けで爆発的に反応する 。 除

③燃焼 黄リンは空気中に放置しただけで自然に発火する 。硫黄は点火すると青い



炎をあげて燃焼する 。水素は点火すると爆発的に燃焼する 。
24


.cn 载
st 下

園 水素化合物の性質
te 于
/
jp 请
w. ,

。非金属のおもな水素化合物 水,フッ化水素を除いて常温で気体である 。
ww 考
:// 参

アンモニア NH3の水溶液は塩基性を示し リトマス紙を青に変える 。硫化水素


tp 供
ht 仅

H28,フッ化水素 HF 塩化水素 HCIの水溶液は酸性を示し リトマス紙を赤に変


注 ,
关 传

える 。特 に 塩 化 水 素 の 水 溶
请 上

メタン アンモニア 水 フッ化水素


, 友

液は 塩 酸 ともよばれ,強い
料 网

CH4 NH3 H20 HF


资 由

酸性を示す。 硫化水素は, 中性 弱塩基性 中性 弱酸性


多 料
更 资

こうせん
火山ガスや鉱泉に含まれる,

硫化水素 塩化水素
無色であり腐卵臭の有毒な H2S HCI
気体である 。 メタンはほと 弱酸性 強酸性
んど水に溶けない 。 直里司非金属元素の水素化合物
@水の特異性
水は非常に身近な物質だが,次のような特異な性質をもっている 。
①氷の密度 氷は,水分子 H20が他の水分子 4個と水素結合で結びついたすき間の
多い構造 (
f>p
.62
)のため,液体の水より密度が小さい。
G
宣ID 水のほかに,液体より固体のほうが密度が小さい例は,アンチモン 8b,ビスマス Biなど
きわめてまれである 。
3節 分子からなる物質 65

第寸
② 40Cの水 Oo
cの水は水素結合の一部が切れて,すき間に水分子が入り込み,密

i
度は大きくなる 。 しかし水素結合はかなり残っており,温度を上げると,水素


結合が少しずつこわれて, 40Cまで密度はさらに大きくなる。その後は熱運動に

物質の構成
よる膨張がまさり 密度は小さくなる 。
③比熱 物質 19を温度 lC上げるのに要する熱量を比 熱 という 。水の水素結合は
O

気体になるまで、残っているので,水の温度上昇は水素結合を切りながら行われる。
このため,他の液体に比べてかなり大きい比熱をもっ。この温まりにくく,冷め
にくい水の性質が地球表面の急激な温度変化をおさえている 。
G


主[)水の比熱は,鉄や銅の約 1
0倍である 。



④溶解水は多くの物質をよく溶かす。塩化ナトリウムなどのイオン結晶が溶ける



のは,強い極性をもっ水分子が,イオンと結びついて取り囲み,イオン結合を弱



めるためである 。 このほか,塩化水素 H
CIなどの極性分子や,アルコール・糖類



(いずれもー OHをもっ)など,水と水素結合を形成する有機化合物もよく溶かす。




自 非金属元素の酸化物 除


。 炭素の酸化物 石油・石炭など,炭素あるいは炭素化合物を空気中で燃焼させ

24

ると二酸化炭素 C02を生じる 。二 酸化炭素は,無色・無臭の気体で,大気中に



0.04%含まれる 口固体の 二酸化炭素は ドライアイス とよばれ 79Cで、真金して


0

.cn 载
st 下

熱を奪うので,冷却剤として用いられる 。一酸化炭素 COは,炭素の不完全燃焼な


te 于
/
jp 请

どで発生する。水に溶けにくい無色・無臭の気体で 人体にきわめて有毒である 。
w. ,
ww 考

@ 窒素の酸化物 自動車のエンジン内で燃料が爆発するとき 高温・高圧になる


:// 参
tp 供

ため,大気中では通常起こりえない窒素と酸素との反応が起きて,わずかではある
ht 仅
注 ,

が一酸化窒素 NOが生じる 。ー酸化窒素は,大気中に出ると空気中の酸素や水と反


关 传
请 上

応して硝酸 HN03を生じるので 酸性雨の原因のひとつになる 。


, 友
料 网
资 由

@ 二酸化硫黄 石炭や石油などには微量の硫黄が含まれているため,これらの燃
多 料

焼により 二酸化硫黄 802が発生する 。そのまま大気に放出されると,大気中で酸化


更 资

され,雨水に溶けて硫酸 H
280
4を生じ 酸性雨のもうひとつの原因物質となる 。
近年,わが国では脱硫(硫黄化合物を除去すること)装置 脱硝(窒素酸化物を除
去すること)装置の開発が進められて,これらの排出量は減少している 。

自 有機化合物
@ 有機化合物 炭素を含む化合物を 有 機 化 合 物 といい それ以外の物質を 無 機
物 質 という 。糖類やタンパク質,油脂など,動植物すなわち有機体の生命活動を
維持する物質のほとんどは 有機化合物である 。
G互[) C02,CO,CaC03などは炭素を含む化合物であるが,習慣として無機物質として扱う 。
6
6 4章 物質と化学結合

@ 炭化水素 炭素と水素だけでできている化合物を 炭 化 水 素 という 。


さじょう かん
①アル力ン 炭素原子どうしがすべて単結合で結合して 鎖状(環をつくらないと
いう意味)の炭化水素を ア ル 力 ン という 。メタン CH4は天然ガスの主成分であり
都市ガスとして用いられる 。エタン C2H6は石油化学の原料 プロパン C3Haは家
庭用ガス,ブタン C4H1Oはライターの燃料に使われる 。 このように,炭素原子は,
炭素原子どうしがいくつも結ばれて安定な化合物をつくるという特徴がある 。
H HH H H H H H H H
H-C-H H-C-C-H H-C-C-C-H H-C-C-C-C-H


H H H H H H H H H H


メタン エタン ブ口/'¥ン ブタン


1C
J 89C
J 42C
J [沸点 -
ICJ


[沸点 - [沸点 -
0 0 0 O
[沸点一 1
6



②その他の炭化水素 二重結合, 三重結合をもっ炭化水素(例;エチレン,アセチ




レン),環状構造をもっ炭化水素(例;シクロヘキサン,ベンゼン)などがある 。

Hc

HH


¥/

MHHH

MHUH


H、 _
C、 _
H
-

CIC

CHC /
¥/j


-

H H

¥/

tγλY
c
C
G
H

¥ / I-l ~ C
删 、 Cこ u
MU

C=C HL │ l JU

/ ¥
w:C C _C H
、 、

H H 、 H 、

H バ ー

HH
24

べ,

Z
エチレン アセチレン シク口ヘキサン

J

.cn 载

*1
st 下

@ アルコール ヒドロキシ基一 OHをもっ有機化合物を ア ル コ ー ル という 。 メタ


te 于
/
jp 请

ノール CH30Hは 有 毒 な 液 体 で , 燃 料 , 溶 剤 と し て 用 い ら れ る 。 エ タ ノ ー ル
w. ,
ww 考

C2HsOHは燃料,溶剤のほか消毒薬として用いられる 。 また,発酵で生成したエタ
:// 参
tp 供

ノールは飲料(酒類)として用いられる 。 これらのアルコールは,水によく溶け,同
ht 仅
注 ,

分子量 (
f)p
.8)の炭化水素より沸点が高い。これは,アルコール分子どうしの聞に
3
关 传
请 上

水素結合が形成されるからである 。
, 友

*
2
料 网

0力 ル ボ ン 酸
资 由

力ルポキシ基一 COOHをもっ有機化合物を 力 ル ボ ン 酸 という 。


多 料

どくせん
ギ酸 HCOOHはハチやアリの毒腺中に含まれており,酢酸 CH3COOHは食酢に 4-
更 资

5%含まれている 。 これらのカルボン酸は 刺激臭のある液体で 水によく溶けて


弱い酸性を示す。 また,カルボン酸の分子聞にも強い水素結合が形成されるから,
同分子量のアルコールより沸点が高い。
H│J

Do¥

H H H O
;

b
一作点
UH

U
、唱

H-C
lH E 沸

H-C-O-H H-C-C-O-H
E

か酸此
H

O-H
H H H
メタノ-)レ エタノール ギ(蟻)酸
[沸点 65C
J
0
8C
[沸点 7 J 0
o点11CJ
0
0
EA

弗,

*
1ヒドロキシル基ともよばれる 。水酸基とよばれることもあるが,正式な名称ではない。
*
2カルポキシル基ともよばれる 。
3節 分子からなる物質 6
7


4l 編
国 高分子化合物
。 高分子化合物 ふつうの分子は,数十個以下の原子からなるのに対して,数千
個以上の原子からなる大きな分子からできている化合物を 高 分 子 化 合 物 という 。

物質の構成
G
至ID 高分子化合物のほとんどが有機高分子化合物であり,分子量は 1万以上である 。
@ 単量体と室益体 高分子化合物は,小さな分子が次々と鎖のようにつながっ
て形成される 。 この原料になる小さな分子を 単量体(モノマー)といい,単量体が
多数集まった高分子化合物を 重合体(ポリマー)という 。多数の単量体が結合して
重合体になる反応を 重 合 とよぶ。


ミdD重 合


@ イ ポリエチレンは,多数のエチレン分子 CH2= CH2どうしが結合して



できる重合体である 。エチレンどうしが結合するとき 二重結合のうち片方の結合



が切れて,となりのエチレン分子との結合に組みかえて,互いに連結していく 。 こ



のような,二重結合による重合を 付 加 重 合 という 。



エロ+く三D + C芝D +
+C





c
:
::
:
> ・

重合

重合体

24

匿匝司付加重合のモテル

。 痛言重合 ポリエステルの 1つで、ある ポ リ エ チ レ ン テ レ フ タ ラ ー ト (


pol
y
.cn 载
st 下

e
thy
len
ete
rep
hth
ala
te略して PET)は,テレフタル酸分子 HOOC-C6H4-COOH
te 于
/
jp 请

とエチレングリコール分子 HO-C2H4一OHの間で,水分子が取れながら次々と結合
w. ,
ww 考

してできる重合体である 。 このように,水のような小さな分子が取れて結合するこ
:// 参
tp 供
ht 仅

とを 縮 合 といい,縮合による重合を 縮 合 重 合 という 。
注 ,
关 传

国 +白+白+白+白+警 ロS5CJS5
请 上
, 友
料 网

重合体
资 由
多 料

縮合で除かれる小さな分子
更 资

直W
J縮合重合のモデル
@ プラスチックの用途 高分子化合物
の 1つである, プラスチック(合成樹脂)
(
f>p
.1)は合成繊維や容器, シートなど広
S
く用いられる 。プラスチックからできた物
質は,熱や力を加えて変形できる 。たとえ
ば,ポリエチレンテレフタラート (PET)は

糸状にヲ l
き延ばせば繊維に,薄く広げると 圏:@P
百製ワイシャツとぺットボトル

フィルムに,型に入れて成形すればベットボトルなどの容器になる。
6
8 4章 物質と化学結合

共有結合の結品
目 炭素原子がつくる共有結合の結晶 63
。 ダイヤモンド ダイヤモンドの結晶は,図 8
3
のように, 1個の炭素原子に 4個の炭素原子が
共有結合で結合し,この結合がつぎつぎに立体的
にくり返してできた構造になっている 。 このよう
に,多数の原子がつぎつぎに共有結合して,全体
σ?
ーー
? よ.
.

..
9 -
..

了ゆ V


v
_

v ,‘
σι 一.~: .
6';
""
n


が 1つの分子になっているような結晶を 共 有 結 。一.
-
<
;
>
。。占。 Q
.‘:-'0


-
---
Q-..


合 の 結 品 という 。



ダイヤモンドは,それぞれの炭素原子が他の 4 直面記ダイヤモンドの結晶構造



個の炭素原子と正図面体形の共有結合がくり返さ Ol
jJ
#
i
() 正四面体の中心にある C



れた立体的な網目構造を構成している 。 このため, 原子と ,各頂点にある C原子との



間で共有結合が形成されている 。
非常に硬くて,融点が高い 。 また,炭素原子の価


電子 4個とも共有結合に使われ,結晶内を動くこ

とができる価電子がない。 このため,ダイヤモンドは電気を通さない。

24

@黛

.cn 载

ダイヤモンドと互いに同素体([
)p.
22)
st 下
te 于

の関係にある 黒鉛(グラファイ卜)も共有結合
/
jp 请
w. ,

の結晶であるが結晶はやわらかく,電気伝導性 に P~::.~~:i~-~7~~r~~~;足芸品
ww 考
:// 参

もあり,ダイヤモンドとは性質が大きく異なる 。
口;志台
tp 供
ht 仅

黒鉛は,図 84のように,炭素原子が正六角 :
__
_-
-_-
4:
注 ,
关 传

形を基本とする網目状の平面構造をつくり,こ
请 上
, 友

の平面構造は互いに弱い力(ファンデルワール
料 网

直面画黒鉛の結晶構造
资 由

ス力 f
>p.
60)で結ばれて積み重なっている 。この
多 料

Ojt~ ) C原子が平面状に並び,層に
更 资

ため,結晶はやわらかく,なめらかである 。 ま

なっていること, また,価電子 4個
た,炭素原子の価電子 4個のうち 3個が共有結 のうち 3個 が 共 有 結 合 し て い る こ

合に使われ,残りの価電子 1個は,結晶内を動 とに注目する 。

くことができる 。 このため,黒鉛は電気をよく導く o

C
flU
E) ダイヤモンド 重 亙〕ダイヤモンドと黒鉛の比較
が無色透明なのは,
4個の価電子が強い
共有結合に使われ,
不安定な電子がなく,
光を吸収しないから
である 。黒鉛は, 4個の価電子のうち 1個が不安定なので,光を吸収し,黒色となる 。
3節 分子からなる物質 6
9


11 編
自 共有結合の結晶の性質
@ 巨大分子 ダイヤモンドなどの共有結合
の結晶は,全体が l個の大きな分子と考えら

物質の構成
れるので, 巨 大 分 子 ともよばれる 。 しかし
特定の分子が存在しないので,化学式は,組
成式が使われる 。
@ 共有結合の結晶の例 共有結合の結晶に
こくえん
は,ダイヤモンドと黒鉛のほかに,ケイ素 S
i


の単体,二酸化ケイ素 Si02(石英,水晶),炭 直rnID水品 (Si02の結晶)



化ケイ素 SiC(カーボランダム)など C
.Siの単体および化合物に多い。



@ 共有結合の結晶の性質 共有結合の結晶では,結晶内のすべての原子が共有



結合によって結合しているため,次のような性質がある 。



①原子の配列がずれにくく,原子間の結合が切れにくいため,硬く,融点が高い。



②価電子が共有結合に使われているため,一般に電気を導きにくい。



ょうばい

③小さな分子やイオンに分かれないため 水やその他の溶媒に溶けにくい。

笹島黒鉛は,やわらかくて電気を通すなど,共有結合の結晶の例外的性質をもっ。


24

[構造。原子が共有結合だけで結びついた結晶。

共有結合の結晶 J
.cn 载

l
st 下

性質。硬く,融点が高く,電気伝導性がない。
te 于
/
jp 请
w. ,
ww 考
:// 参
tp 供

調働線側
ht 仅

分子かうなる物質
注 ,
关 传
请 上

口分子力、 5なる 0 分子内の原子は共有結合で 分子間力は弱い結びつき


, 友
料 网

物質 ひp
.63 でできている 。分子からなる物質はやわらかく,融点
资 由
多 料

は低い。電気伝導性がない。
更 资

0 ニ原子分子の単体… H
2.N
2. 02およびハロゲン
0 有 機 化 合 物…炭素を含む化合物。
0 高 分 子 化 合 物…多数の原子からなる大きな分子。

口共有結合の 0 すべての原子がつぎつぎに共有結合してできた結品。
結晶 ひp
.68 (

造 共有結合だけで結びついた結晶 o
性質…硬く,融点が非常に高い 。電気伝導性がない。
0 黒 鉛…価電子の 1つが共有結合していない,炭素の共
有結合の結品。やわらかく,電気を通す。
7
0 4章 物 質 と 化 学 結 合

回 金属と金属結合
金属結合と金属の性質
B 金属結合 ~
金属元素の原子は イオン化エネルギー Eヨ=語雪Z

が小さく,原子の価電子は原子から離れや ノ =
-
-唱

て。jod


~ ~ r,
'
。 ー¥


すい。 そのため,原子が集まると,それぞ
fow
oJ



れの原子の最外電子殻は互いに重なりあっ


ol
e'Ojojo


てつながり,価電子はこの重なりあった電


- v


子殻を伝わって自由に移動できるようにな


o~ e '
e," 0 t0


:
'
、 〆? a
る。 このように,特定の原子に固定されず


1

K喝


w


に金属全体を自由に移動できる価電子を 自 删 電子殻

由 電 子 という 。 この自由電子がすべての金 直]ID金属結合のモデル


c
m

属原子に共有されてできる結合を 金 属 結 合 F
.
;
i
:) 金属では,電子の最外電子殻が
24

という 。 重なりあっていて,そこを価電子が自

.cn 载

由に移動できる 。
st 下

自 金属共通の性質
te 于
/
jp 请
w. ,

金属の性質は,金属中に存在する自由電子によるところが多い。
ww 考
:// 参

とうたく

①金属光沢金属がもっ自由電子が入射した可視光線の 金ぱく(展性を利用)
tp 供
ht 仅

ほとんどを反射してしまう 。そのため,金属特有の金
注 ,
关 传

属光沢が見られる 。
请 上
, 友

③I
D 電気を通す議自も,自由電子に相当する電子をもち,金属
料 网
资 由

と似たような光沢をもっ。
多 料
更 资

②熱・電気の良導体 自由電子の移動によって,熱や電

気のエネルギーが容易に運ばれるため,熱や電気の伝
導性が大きい。
③展性・延性をもっ 金属は,たたくと割れないで薄く
広がる性質(
展 性),引っぱると長く延びる性質(
延 性)
がある 。これは,共有結合のような方向性のある結合と
は異なり,自由電子が動きながら原子を結びつけてお 置匝司展性と延性を利用
り,結合がすべての方向に 一様にはたらくからである 。 した金ぱくと銅線
G
宣ID 金,銀,銅は,展性・延性に優れており.19の金は 0.
5m に広げることができたり .2km 2

以上の線に延ばしたりすることができる 。
4節 金属と金属結合 7
1


41 編
金属結合。 自由電子が全原子に共有されている結合。
f①金属光沢がある。

物質の構成
金属の共通の性質イ②熱・電気の良導体である。
L
③展性 ・延性をもっ。

⑧顧鴎 金属の結晶構造


~ 結晶格子 結晶内での粒子の配列構造を ①体心立方格子 立方体の中心と各頂点に原



表したものを結 晶 格 子 といい,そのくり返 子が配列されている構造である 。配位数は



しの最小単位を 単 位 格 子 という 。結晶は, 8である 。たとえば立方体の中心の原子は,



単位格子が前後,左右,上下方向につぎつぎ 各頂点 8個と隣接している 。



と配列された構造をとっている 。 ②面心立方格子 立方体の各面の中心と各頂


~ 最密構造金属結合は方向性がないので, 点に,原子が配列されている構造である 。



金属原子の配列の多くは,同じ大きさの球を 配位数は 1
2である 。たとえば,立方体の


一定の容器の箱の中に,できるだけ多数詰め 上の面の中心の原子は,同 一平面の各頂点

込む場合と似ている 。このような,球を最も 4個と下の層の 4個(各面の中心)と,さら


に単位格子の上の 4個(図に破線で表示)と
24

密になるように配列した構造を 最 密 構 造 と



つ。 隣接しており,合計 12個となる 。

.cn 载

~ 配位数結晶格子において. 1個の原子に ③六方最密構造 下から. 7個. 3個. 7個


st 下
te 于

隣接している原子の数を 配 位 数 という 。原 の原子がくぼみをうずめるように密に配列


/
jp 请

した構造である 。配位数は 1
2である 。 た
w. ,

子が最密構造をとる場合,配位数は 1
2になる 。
ww 考

とえば,正六角柱の上の面の中心の原子は,
:// 参

~ 金属の結品構造 金属の結晶格子におけ
tp 供

る原子の配列には, ①体 心 立 方 格 子,②面 同一平面の各頂点 6個と下の層の 3個と,


ht 仅
注 ,

心 立 方 格 子,③六 方 最 密 構 造がある。この さらに単位格子の上の 3個(図に破線で表


关 传
请 上

うち,②面心立方格子と③六方最密構造は最 示)と隣接しており,合計 1
2個となる 。
, 友
料 网

密構造である 。
资 由
多 料

阪量破昌号常詰E
煮豆置
更 资

EE ヨßj軍扇~~~.:II

I~ 自
同 E

置匝面金属の結晶構造
7
2 4章 物 質 と 化 学 結 合

。 謡争定数と原子半径の関係 単位格子の ②面心立方格子園 9


2
立方体の一辺の長さ αを格 子 定 数 という 。 のように,立方体の
原子半径 rは,格子定数 αを用いて,次のよ 頂点にはす個分の原
うに表される 。 子が,立方体の面の
①体心立方格子 面の対角線の長さは σ
α 中心にす個分の原子
である 。図的において, 三平方の定理より, があるので,
2+(ふ )
(針)2=a 2 す x8+す x6=4 園面心立方格
となり,単位格子中 子の単位格子
に含まれる原子の数
は4個である 。


16
1 14 グH

個計岡




③六方最密構造図 9
3




のように,立方体の

fzkふ




頂 点には 'よ
~'~"~ '
'12個 分 と

合L

t個分の原子が,単

-J

位格子の中心付近に

7一




i

I個分の原子がある


直匝司体心立方格子の半径と格子定数の関係

ので 删 直直司六方最密構
②面心立方格子 図9
0において, 三平方 の
一1 " • ,一1x4

一 x4+ 造の単位格子
1
2'" '6

定理より ,
+1=2

(
4r
)2= α2+α2
24

となり,単位格子中に含まれる原子の数は 2

(
4r
)2=2α2

手αになる 。 個である 。
.cn 载

よって r=
st 下

じゅうてんりつ
~ 充填率 単位格子中に原子が占める割合
te 于
/
jp 请

を充 填 率 という 。充填率は,次の式で求め
w. ,
ww 考

られる 。
:// 参

単位格子中の原子の体積
tp 供

充填率=
ht 仅

単位格子の体積
注 ,

手αより
关 传

会r
请 上

①体心立方格子 r= α=
, 友

単位格子中の原子の数は 2個なので,
料 网
资 由

直亘面面心立方格子の半径と格子定数の関係
i
π r x2
3
多 料



填率=
___
_!_ α-3--=す πキ 0
! .68
更 资

。 単位格子中に含まれる原子の数

①体 心 立 方 格 子 図 9
1 よって,充填率は 68%である 。
のように,立方体の
②面心立方格子 r= 字αより 会
α=
頂点にはす個分の原 単位格子中の原子の数は 4個なので,
子が,立方体の中心
J
lπ r3x4 尻
に l個分の原子があ 充
填率=
___
_!_ α3
! ---=す π与 0
.74
るので, よって,充填率は 74%である 。 これは,
十 8+1=2 固体心立方格 最密構造が示す充填率である。
となり,単位格子中 子の単位格子
に含まれる原子は 2
個である 。
4節 金属と金属結合 7
3

第 寸
金属結合でできた物質

l

目 金属の性質の比較

物質の構成
@ 融点 典型元素の金属の融点は,比較 3407
的低くほぼlOO
OOC以下である 。特に低い
仁コ典型元素 1536
1
500ト
l

のは,アルカリ金属 (
[)p.
38)や水銀である 。 ご自 にコ遷移元素 1085
せんい
/
=__
__1 ~.~ 962
遷移元素の金属の融点は比較的高く, 10
00ト 842

ほぽ l
OOOO
C以上である 。銀,銅の融点は モ500


l
OOOO
C前後であり 選移元素の中では低



い。 タングステン W など 5族
, 6族の金



Hg Na Pb Ca Ag Cu Fe W
属が非常に高い 。



G
宣ID 遷移元素の金属は,内側の電子殻の電


直lMlさまざまな金属の融点


子も金属結合に寄与して結合が強くなる 。 c
m.
to 典型元素の金属の融点は低く,選移



@ 密度 アルカリ金属やマグネシウム, 元素の融点は高い。


アルミニウムなど周期表の左上に位置 除

1
9.3

する典型元素の金属の密度は,比較的小 軽金属 <<4g/cm3)


重金属 <>4g/cm3)
24

さく, 軽 金 属 とよばれる 。

一方,周期表の右下に位置する典型元
.cn 载
st 下

素と遷移元素のほとんどが重 金 属である 。
te 于
/
jp 请

笹 岳 密 度 が 4g/cm3
以下のものを軽金属とい
w. ,
ww 考

い • 4~5g/cm3 以上のものを重金属という 。
:// 参
tp 供

@ 電気伝導性と熱伝導性 電気と熱の I Fe Cu Ag Hg Au
Na Mg A
ht 仅
注 ,

伝導の担い手がいずれも自由電子である
关 传

直~さまざまな金属の密度
请 上

ため,互いに相関関係がある(ひ図96)。
, 友
料 网

。 金属の化学的性質 アルカリ金
资 由
多 料

864
電気伝導度

nununU
nuhunu

属,アルカリ土類金属は,イオン化
QunOA

熱伝導度
更 资

エネルギーが小さく,陽イオンにな
りやすい。 そのため単体は,化合物

になりやすい 。金,銀,銅のイオン
20 20
化エネルギーは大きく,化合物にな
りにくく,逆に単体になりやすい 。
。 。
Ag Cu A
I Fe Ag Cu A
I Fe
おもな金属の陽イオンになりやすい
直直面 電気伝導性と熱伝導性
順を示すと,次のようになる 。
c
m.
to 伝導度が最も高い金属である銀を 100と
K Ca, Na>A
I >Fe, Sn したときの相対値を示している 。電気をよく
>Cu, Ag, Pt, Au 通す金属は熱もよく伝える 。
74 4章 物 質 と 化 学 結 合

固 金属の用途
。 金,銀 空気中でさびにくく,金属追従を失わない
*
1
ので,金 Auや銀 Agは貴 金 属 とよばれる 。単体でも産
出することがある金 Auや銀 Agは,古くから装飾品や
貨幣に使われてきた 。
@ 鉄 製錬によって得られた鉄 Feは,わずかに炭素 C
がんゅうりっ きょう じん
を含み,その含有率によって 硬さや強靭さの性質が
異なる 。 この性質を利用して 建築物,橋梁,鉄道,



耐 え 自 動 車 , 機 械 な ど に 使 わ れ て い る 。 また,鉄鉱 圃銀製の装飾品



石が豊富に産出するので,最も安価な金属材料であり,



生産量は他の金属より桁外れに多い。鉄はさびやすい



iやクロム Crなどとの合金である ス テ
ので,ニッケル N



ンレス鋼 として用いられることもある 。



@ アルミニウム 軽くてやわらかく,加工しやすい



アルミニウム AIが 大 量 に 使 用 さ れ る よ う に な っ た の

, 2
は 0世紀に入ってからである。空気中では表面が酸
24

素と化合して酸化アルミニウムのちみつな膜を生じる 。 圏亙]鉄製の塔

.cn 载

この膜が内部を保護するので それ以上さびない。 ア
st 下
te 于

ルミ缶やサッシ(窓枠) 高圧送電線などに用いられて
/
jp 请
w. ,

いる 口 また,銅 Cu,マンガン Mn,マグネシウム Mgな


ww 考
:// 参

どとの合金である ジ ュ ラ ル ミ ン は,機械的に強く,航
tp 供
ht 仅

空機,車両の材料になる 。
注 ,
关 传

。 銅 古くから青銅器や貨幣,奈良の大仏などに使わ
请 上
, 友

れてきた銅 Cuは,現在でも鉄,アルミニウムに次いで
料 网
资 由

生産量が多い。電気伝導性が大きいので電線として大 圏盈アルミニウムかん
多 料
更 资

量に用いられている 。 また,熱伝導性が大きいので調
理器具,湯沸かし器などにも用いられている 。
@ チタン チタン T
iは比較的軽く,酸化被膜により耐
食性に優れている 。機械的に強い多種のチタン合金が
実用化されている 。
@ ナトリウム ナトリウム Naは空気中では瞬時にさ
びてしまう 。 また水と激しく反応して発火する 。 この
しゃだん
ため単体のナトリウムは,空気や水と遮断して保管す 圃豆白銅製の食器
る必要があり,身近な使用例はほとんどない 。
*1 ほかにも白金 P
t. パラジウム Pdなどがある 。 また ,銅を貴金属に含む場合がある 。
4節 金属と金属結合 7
5


41 編
固 物質の分類
物質の構成粒子と結合様式にもとづいて物質を分類すると図 1
01のようになる 。

物質の構成
構成元素 金属元素の原子 非金属元素の原子

一子一一酌一
一分コ好﹁



JF





共有結合


結晶の分類 金属結晶 イオン結品 分子結品
の結品




ナトリウム 塩化ナトリウム ドライアイス ダイヤモンド
物質の例



失 酸化カルシウム ヨウ素 二酸化ケイ素



融点 やや高い 高い 删 低い 非常に高い

展性・延性を や わ 5か く て
硬いがもろい

機械的性質 極めて硬い
もっ もろい

24


固体 り な し な し な し
電気伝

.cn 载

導性
液体 あ り あ り な し な し
st 下
te 于
/
jp 请

化学式 E 成
事 式 E 成
事 式 分 子 式 E 成
事 式
w. ,
ww 考

歪E結晶の分類チャート
直宣
:// 参
tp 供
ht 仅
注 ,
关 传
请 上
, 友
料 网

動滅働鈎働 金属と金属結合
资 由
多 料
更 资

口金属結合と金属 0 金 属 結 合…自 由 電 子が全原子に共有されている結合。


の性質 O ①金属光沢がある 。
(
)p.
70 ②熱・電気の良導体である 。
③展 性 ・延 性がある 。
せんい

口 金属結合ででき O 融点は,典型元素は低く,遷移元素は高い。
きょうじん


た物質
p.73
0 鉄は強靭で,最も安価で,最も生産量が多い 。
O アルミニウムは ちみつな酸化被膜をつくる 。
O 銅は,熱・電気の伝導性が大きい。
76 章末練習問題

解答 。p
.16
7

〈イオン結合と組成式〉
次に示す周期表の第 3周期の元素の原子について, (
1)"
""
'(
5)の問いに答えよ。ただし,
(
4)を除いて元素記号で答えること。
Na,Mg,A
( I,8
i, P,8,C
I,A
r)
(
1) 3価の陽イオンになりやすい原子はどれか。
(
2) 1価の陰イオンになりやすい原子はどれか。



(
3) 最も安定な電子配置をもち,化合物をつくらない原子はどれか。



(
4) 周期表の 1
6族に属する原子が,イオンになったときのイオン式を示せ。


(
5) 元素記号を Xとすると, CaX2で表される化合物をつくる原子はどれか。







観四


② 〈イオン化エネルギーと電子親和力〉
次の文中の( )内のどれが正しいか。正しいものを選べ。


イオン化エネルギーは 原子を(陽,陰)イオンにするときに(吸収,放出)されるエネ

ルギーである 。イオン化エネルギーが(大きい,小さい)原子ほど, (陽,陰)イオンにな


24

りやすく,それらの原子は,周期表の(右上,右下,左上,左下)に位置している 。電子

.cn 载

親和力は,原子を(陽,陰)イオンにするときに(吸収,放出)されるエネルギーである 。
st 下
te 于

電子親和力が(大きい 小さい)原子ほど, (陽,陰)イオンになりやすく,それらの原子


/
jp 请
w. ,

は,周期表の(右上,右下,左上,左下)に位置している 。た だ し 1
8族元素は除く 。
ww 考
:// 参
tp 供
ht 仅
注 ,
关 传

③ 〈イオン半径〉
请 上

Naのハロゲン化物
, 友

右の表はナトリウム
料 网

のハロゲン化物と 2族元 融 点[
OCJ
资 由
多 料

素の酸化物の融点を示し 2族元素の酸化物
更 资

融 点[
OCJ
たものである。
(
1) ナトリウムのハロゲン化物と 2族元素の酸化物を比べると,明らかに 2族元素の酸
化物の方が融点が高い。 この理由を説明せよ 。
(
2) ナトリウムのハロゲン化物だけを比べると,融点は NaFが最も高く, NaIが最も低
い。 この理由を説明せよ 口

④ 〈組成式〉
次の陽イオンと陰イオンの組み合わせでできる化合物の組成式と名称をすべて書け。
Na+,Ca2+,AP+,OH-,8042ー
章末練習問題 77

③ 〈電子式〉 回開屯

次の物質あるいはイオンの電子式を示せ。
(
1) 窒素分子 2) 水分子
( 3) エチレン 分子
( 4) アンモニウムイオン
(
5) 塩化マグネシウム
(

⑥ 〈水素結合〉 o 14族
A ゐ 15族
右図は, 14,15,16,17族の水素化合物 100
口 16族
の分子量と沸点の関係を示したものである 。 沸 50 x 17族
(
1) 図中の A,s,Cにあてはまる分子の分子 度。 H2Te



式を示せ。



2) 15~17 族の水素化合物は, 1
( 4族の水素化



合物と比べると沸点が高い。その理由を説明


せよ 。


-150


3) A,s,Cの沸 点は, CH4に比べて 非常に
( 。


50 100 150


高い 。その理由を説明せよ 。 分子量




σ)

<金属〉
24

℃ノ 次の文のうち,金属共通の性質であるものをすべて選べ。

.cn 载

ア 金属光沢をもっ。 イ 密 度 が 大 き い。 ウ 融点が高い。
st 下
te 于

工 展 性,延性をもっ 。 オ 熱,電気をよく伝える 。
/
jp 请
w. ,
ww 考
:// 参
tp 供
ht 仅

⑧ 〈結合〉 回 関 車
注 ,

次の物質の化学式を書き,その結晶に含まれる結合,引力をすべて示せ。
关 传
请 上

(
1) フッ化カルシウム (
2) 亜鉛 3) ヨウ素
( (
4) 石英
, 友
料 网

5) 塩化アンモニウム
(
资 由
多 料
更 资

⑨ 〈結品〉
次の (
1)"
"
"
'( の結晶を
8) アイオン結品,イ共有結合の結晶,ウ分子結晶,工金属
結晶に分類せよ 。
(
1) ケイ素 2) グルコース(ブドウ糖 )
( C6H
120
6
3) クロム
( 4) 酸化カリウム
(
(
5) ドライアイス 6) 銅
(
7) 硝酸リチウム
( 8) 炭化ケイ素
(
7
8 定期テスト予想問題

EE
盟 E函盟Z 解答 。p
.16
8
時 間50分 │得
合格点 70点 │


次の文中の下線部の語句が, 元素を表しているものと単体を表しているものにそれ
田 ぞれ分けよ。 各 4点・・・合計 8点
〔 〕
(
1) 酸素は水に溶けにくい 。
(
2) 骨にはカルシウムが含まれている 。
(
3) 植物の生育には窒素が必要である 。
(
4) アルミニウムに水酸化ナトリウム水溶液を加えると水素が発生する 。


(
5) ダイヤモンドと黒鉛は炭素の同素体である 。








図 次の文中の (
a)"
""(
f)に最も適する語句を入れよ 。 各 1点
〔 合計 6点




塩化ナトリウムと水の 仁盃 D から水を分離するには水を 仁盃工コ させればよい。 こ


のとき行う操作を 亡 豆 ゴ という 。2種類以上の液体どうしの 仁 面 コ についても同様 删

に分離できるが,このときの操作をとくに 仁 逗口 という 。一方,温度による 仁 盈 コ



の違いから,固体物質が精製できる 。たとえば,少量の塩化カリウムを含む硝酸カリウ
24

ムを,加熱して水に溶かしてから冷却すると 純粋な硝酸カリウムが析出する 。 このよ


mコ という 。

.cn 载

うな物質の分離操作を 仁
st 下
te 于
/
jp 请
w. ,
ww 考
:// 参


tp 供

気体分子の熱運動について,次のア 工から正しいものをすべて選べ。 (
4点〕
ht 仅
注 ,

ア 拡散は,気体中でも液体中でも見られる 。
关 传
请 上

イ 粒子の熱運動は,高温であるほど激しいが,拡散の進む速さは温度に関係なく 一定
, 友
料 网

である 。
资 由
多 料

ウ 気体分子の平均の速さは温度が高いほど大きい。
更 资

工 同じ温度のもとでは,気体分子の動く速さはどれも同じである 。

回 同位体に関する次の記述のうち,誤りを含むものはどれか。 (
3点〕
アイウ工オ

原子番号が等しい。
化学的性質はほとんど同じである 。
同じ元素である 。
原子核が異なり,放射線を出すものもある 。
中性子の数が等しい。
定期テスト予想問題 79

田 下の表は,元素の周期表の一部を示したものである 。 ここに示した元素について,
三 J 次の各問いに答えよ。
L (
各 2点…合計 12点

(
1) 陽子 9個 , 中 性 子 1
0個 を 含 む 原 l 2 3 1
1 4 1
5 1
6 1
7 1
8
子を i
Hのような記号で示せ。

H He
(
2
) P原子の価電子の数はいくつか。 2 L
i Be B C N F Ne
(
3) イオン化エネルギーが最も小さ
31Na Mg AI S
i P S C
I Ar
い原子がイオンになったときのイ
4 K Ca
オン式を答えよ 。
(
4) Neと同じ電子配置である 2価の陰イオンになりやすい原子がイオンになったとき
のイオン式を答えよ 。



(
5) アルカリ土類金属に属する原子がイオンになったときのイオン式を答えよ 。



(
6) 元素記号を Xとすると,酸素と X203で表される化合物をつくる金属元素はどれか。









間 右図は原子番号 1から 20までの元素のイ イ 2500



し三J オン化エネルギーと電子親和力を示したも

ン 2000


のである 。

手 1500


((1)~(3) , (5) 各 1 点, (
4)
2点…合計 9点
〕 jレ
24

ギ 1000

(
1) イオン化エネルギーが周期的に小さくなる

500
.cn 载

~
原子番号 3,1
1,1
9の元素は周期表の何族に kJ
st 下


ゐ1 0
te 于

属するか。 また,これらの元素は特に何とよ
/

1 3 5 7 9 111315171921
jp 请
w. ,

ばれるか。族の番号とその名称、を答えよ 。 400
ww 考


:// 参

(
2) イオン化エネルギーが周期的に大きくなる 子 300
tp 供


ht 仅

原子番号 2, 1
0, 1
8の元素は周期表の何族に 手
口 200
注 ,


关 传

属するか。 また,これらの元素は特に何とよ 100


请 上

kJ
ばれるか。族の番号とその名称を答えよ 。 O
, 友

.
/'"

i
llOl
料 网

100
(
3) 原子番号 20の原子がイオンになったとき
资 由

〕 ー
多 料

-200
のイオン式を示せ。
更 资

1 3 5 7 9 111315171921

(
4) 原子番号 1
3の元素と原子番号 1
7の元素か 原子番号

らなる化合物の組成式を示せ。
(
5) 電子親和力が周期的に大きくなる原子番号 9,1
7の元素の単体の分子式を示せ。

困 次の化合物の組成式を示せ。 各 2点…合計 12点


〔 〕

(
1) フッ化マグネシウム (
2) 硫化ナトリウム (
3) 硫酸アルミニウム
(
4) 硝酸カリウム (
5) 硫酸アンモニウム (
6) 水酸化カルシウム
80 定期テスト予想問題

次の① ⑤の各分子について,下の問し、 (
1)-
--
()に答えよ。
4
(
I
) (
(1,(
) ,(
3) 各2点
4) , (
2)各 1点…合計 19点

① フッ化水素 ② 硫化水素 ③ 二酸化炭素 ④ アンモニア
⑤ 四塩化炭素(テトラクロロメタン)
(
1) 電子式を示せ。
(
2) 立体的な形をア オから選び,記号で答えよ 。
ア直線形 イ折れ線形 ウ 三角錐形 工正方形 オ正四面体
(
3) 極性分子をすべて挙げよ 。
(
4) 分子聞に水素結合が形成される分子をすべて挙げよ。







次の各組の物質について,沸点が高いのはどちらか。ただし,カッコ内は分子量で
四あ



る 。 ( 各2点…合計 8点



(
1) F
2(3
8)とC2
I(7
1) (
2) HF(20)とHCI(
36.
5)



(
3) CH4(
l6)とNH3(17) (
4) F
2(3
8)とH
CI(
36.
5)





24

四 次の文の空欄に適切な語句を入れよ 。 各 1点…合計 7点
〔 〕

.cn 载
st 下

ダイヤモンドと黒鉛は互いに炭素の( ① )である 。ダイヤモンドでは,それぞれの


te 于
/
jp 请

炭素原子が他の( ② )個の炭素原子と( ③ )形の( ④ )結合がくり返された立体


w. ,
ww 考

的な網目構造を構成している 。 一方,黒鉛では,それぞれの炭素原子が他の( ⑤ )
:// 参
tp 供

個の炭素原子と④結合して, ( ⑥ )形を基本とする平面の網目構造を構成している 。
ht 仅
注 ,

この網目状の平面構造は互いに( ⑦ )で結ぼれて積み重なっている 。
关 传
请 上
, 友
料 网
资 由
多 料
更 资

ぼ 言、 次の (
1)-
--(
4)の結晶について, A群(粒子間の結合力), B群(結晶の性質), c群(実
1
1

.
1
..
!
1
J 例)の各群から,それぞれ該当するものを 1つ ず つ 選 べ 。 ( 各 1点…合計 12点

(
1) イオン結晶 (
2) 共有結合の結晶 (
3) 分子結晶 (
4) 金属結晶
(
A群〉 ア ファンデルワールスカ イ 自由電子をなかだちとする結合
ウ電 子 対 の 共 有 に よ る 結 合 工電気的引力による結合
(B群) (
a
) 融点・沸点が一般に低く やわらかいものが多い 。
(
b) 融点が高く,非常に硬いものが多い 。
(
c) 結晶の状態で電気をよく導き ,展性・延性をもっ。
ゅうかい
(
d) 結晶の状態では電気を導かないが,融解した液体状態では電気を導く 。
(C群
〉 ① 水晶 ② 塩化カリウム ③ ナフタレン C
10H
s ④ アルミニウム
J

更 资
多 料
资 由
料 网
, 友
请 上
关 传
注 ,
ht 仅
tp 供

~』
:// 参

ーー一
ww 考
w. ,
jp 请
te 于


I
_-
st 下
.cn 载
/

-
-



24

















第 Lー 編

物質量と




国 原子量・分子量と物質量







原子量・分子量と物質量




目 原子・分子 lmolの質量と原子量・分子量 Ol} 除


01molとは 質量数 1
2の炭素原子 12Cの質量は,

24

0
.00
000
000
000
000
000
000
001
992
6g(
.9
1 9
26x1
0-23g
)

である 。 このような小さな質量をもっ原子を 1個ずつ扱うのは極めてむずかしい。


.cn 载
st 下

そこで,化学ではふつう,原子 6
.02X 1
0
te 于

23個(この数字を ア ポ ガ ド 口 数 という 。)

/
jp 请
w. ,

1つの集団として扱う 。 こうすると,炭素原子の場合,1つの集団が 1
2gになるの
ww 考
:// 参

で便利である O この 6
.02X1023個の集団を lmol(モ ル と読む)とよぶ O
tp 供
ht 仅

@アボガドロ是薮 原子 6
.0 023個を 1つの集団として扱うのは , 1
2X 1 2個の集団
注 ,
关 传

をひとまとめにして 1ダースとよぶのと同じ考え方 │
请 上
, 友

で,原子以外のあらゆる物質(分子・イオン・分子
料 网
资 由

でない物質など)にも用いられる 。6
.02X 10
23
とい
多 料
更 资

う数値は,質量数 12の炭素原子 12C12g中に存在


している炭素原子の数であり これは ア ボ ガ ド 口
定 数 とよばれ,記号 NAを用いて表す。 この定数を
用いて,物質量 (
()p
.84
)を計算することができる 。 亙E炭素原子 lrnol

*
1
NA 6
.=
02x10
23
/mol

1mol(モル)あたり 6
.02X 10
23
個 の粒子が存在
L→ アボガドロ定数 (NA)

*1 本書では,アボガドロ定数を計算で扱う場合,有効数字 2桁で、 NA=6


.0x102
3/molとする 。
1節原子量・分子量と物質量 83

@ 原 子 lmolの 質 量 と 原 子 量 ヨヨコ原子の質量と原子量

各原子 lmolの質量を g単位で、表し 原子 1個の 原子 1molの質量 原子量


原子 23個) (概数)
た数値を,その原子の 原 子 量 という 。 質量 (
6.0
2X 10
2
4

第 サム 編 物質の変化
表 1に,いくつかの原子について, 1 1H 1
.7X 1
0- g 1
.0g 1
.0
個の質量, lmolの質量,原子量を示 1
2C 2
.0X 1
0-2
3g 12g 12
1
60 2
.7X 1
0-2
3g 16g 1
6
した D この表から 原子 lmolの質
2
3Na3
.8X 1
O-2
3g 23g 2
3
量は,原子量に gの単位をつけた値
2
7AI4
.5X 1
O-2
3g 27g 2
7
に等しい ことがわかる 。

= 原子量 [g]


原子 lmoIの質量


Lク‘ラム


L→原子 6.02X 1023個






園 周期表中のフッ素の元素記号 Fの下に書かれた 1
9.0という数字が Fの原子量
0



である 。 これから, F原子 lmolの質量は 1
9.0gであるということがわかる 。
0




。 分 子 lmolの 質 量 と 分 子 量
H原子 1mol→ O

删 _
...
-O原子 1mol
水分子は 2個の水素原子と 1個の H原子 1mol→ O

酸素原子が結合してできた分子で

24

ある 。 したがって, H201molの質 」一干ーイヒ合



量 は右図のように, 2molの H原子 間子 ~O


.cn 载
st 下

の質量と lmolの O原子の質量の和


te 于
/

H20分子 1mol 2g+16g=1


8g
jp 请

から 18gと求められる 。 この 18と
w. ,


ww 考

いう数を 分 子 量 といい,水の分子
:// 参

・民事 重主主ゆZ
添加 Eヨ陪冨益三量
tp 供

式 H20中の 原子の原子量の総和に
ht 仅
注 ,

等しい d ヨ互[]卜120lmolの質量と分子量
关 传
请 上
, 友

「一- Hの原子量r-一"'0の原子量
料 网
资 由

は.
Olx2 + は6
.01
x1 = 川8
.削
多 料
更 资

」 ー → H20の分子量

このように,分子を構成する原子の原子量の総和を分子量という 。また, lmol


の分子の質量は,その分子の分子量に gをつけた値に等しい。
困 1 HN03の分子量は .0+1
1 4.0+1
6.0x3=6
3.0
圃 2 C021molの質量は 分子量 1
2.0x1+1
6.0x2=4
4.0より, 4
4.0
g

分 子量 。分子式中の原子の原子量の総和。
分子 lmolの質量 = 分子量 [g]
L→ 分 子 6.02X 10 個 L グラム
23
8
4 1章 物 質 量 と 化 学 反 応 式

@ 分 子 で な い 物 質 lmolの 質 量 と 式 量 イオンからなる物質は,分子に相当す
るものが存在せず, 組 成 式 (
()p
.4)で表される 。 このような物質については,組成
7
式中の原子の原子量の総和を 式 量 (
組 成 式 量 ともいう 。
)で表す。塩化ナトリウム
NaCIの式量は2
3.0+3
5.5= 5
8.5である 。
また,組成式で表される物質 1molの質量 は,式量 に gをつけた値に等しい。塩
化ナトリウム NaCI1molの質量は,5
8.gである 。
5
1+(
困 1 Ca(OH)2の式量 =40. 160+1
. .0 4.
)X 2= 7 1
困 2 Ca(OH)21molの質量 =74.
1g
G
盃ID 塩化ナトリウム NaCI5
8.
5g(
1mol)中, Na+,C
Iーがそれぞれ 6
.0 02
2X 13個含まれている 。




@モル質量と原子量・分子量・式量 物質 lmolあたりの質量を, モ ル 質 量 と



いい,単位 g/molをつけて表す。 したがって, 原子量・分子量・式量に g/molを



つけたものが,その物質のモル質重である 口




ヨ亙)原子量・分子量・式量とモル質量の関係


レ一 g一g一g
詰 一m一m一m
モ 一弘 一陀 一見

胞長一 // 一/ / 一 〆 /

呈匡 一O 一O 一O
原子量・分子量・式量 1molの質量

J 一

AU υ F
1
2.(原子量)
0 1
2.0
g

一ハ

1
8.0(分子量) 1
8.0
g


24

b
5
8.5(
式 量) 5
8.5
g


.cn 载
st 下
te 于

63
/
jp 请

自 物質量
w. ,
ww 考

0物 質 量
:// 参

物質の量 を表すにはいくつかの方法がある 。個などの単位で表す場合,


tp 供
ht 仅

これを 数 といい, gなどの単位で表す場合,これを 質 量 といい, cm3や


Lなどの単
注 ,
关 传

位で表す場合,これを体 積 という 。molの単位で、表した物質の量を物 質 量 という 。


请 上
, 友

化学では ,物質の量 を物質量で表すと非常に便利である 。


料 网
资 由
多 料

炭素1.2X1
0個 2
4
更 资

G G
20
│窒素 N 1molI
.


璽1]数,質量,体積と物質量の関係

物質量 。 mol単位で表した物質の量。
n(mol){::>n X (
6.0
2X 10
23
)(
個〕 伶 n X式量 (
g)
1節 原子量・分子量と物質量 85

@ 物質量とモル質量 ω(gJの物質の物質量を知りたい場合は,質量をその物質
のモル質量 M(g/mol
]で割ればよい。 また ,n(mol
]の物質の質量を知りたい場合は,
/mol
nにその物質のモル質量をかければよい。すなわち,モル質量が M(g ]である

第14 編
物質 n[mol
]の質量が ω[gJであるとき , nとM とωの聞には,次の関係が成り立つ 口
w(gJ
n(mol) =M(glmoIJ
27g

物質の変化
圃 1 水 27gの物質量 n(mol
]は
, ω = 18g/molx0
圃 2 水 0.25molの質量 ω[gJは .25
mol= 4
.5g



質量 ω(g)


物質量 n(mol)ー または ω =n


モル質量M(glmol)





@ 気体の物質量と lmolの 体 積 気体の体積は温度・圧力によって変化するが,


安 1


同温・同庄のもとで物質量が等しい気体の体積は 種類によらず同じ体積である 。


育2
1気圧)=1


たとえば, OoC,1atm( .013X 105Paの状態を 標 準 状 態 というが,標


準状態における気体 1molの体積は,どの気体についても 22.4Lである 。ただし

温度が Oo
cでなかったり 圧力が1.013x1
05P
aでない場合はこの関係は成り立た

24

ない。

〔標準状態 (
OO .013X1Q5
C. 1 Pa))
.cn 载
st 下
te 于

2x22.
4L
/
jp 请

。σ一一一
w. ,

}O



J﹃︼一
ww 考

OG二陶 一
:// 参

O
tp 供
ht 仅

一N一

二と -
一一副 一

二m

:
一 一

-

注 ,

M


-1i -

気一

本一
昆一
一司

区1moll
-

匹玉~
,-
i

a1
关 传


n〆 -
请 上
, 友

日室
主〕標準状態における気体の物質量と体積
料 网
资 由

困 酸素 0
.25
molの標準状態における体積 V[LJは

多 料
更 资

V=2
2.4LI
molx0
.25mol=5
.6L

また,標準状態で, l
1.2Lの酸素の物質量 n[mol
]は

1.2L
1
n= ~~ -
-
'-
T
'-,- , = 0.500mol
22.4L/mol

V(L)
標準状態で V(L)の 気 体 の 物 質 量 n(mol)=

女 1 厳密には分子問力などの影響により ,気体の種類によって少し異なる 。
女2Paは圧力の単位で,パスカルという 。
1
訓 3x1
05Pa=l013hPa=1
01.3kPa=latm=760mmHg, 1
02Pa=lhPa(ヘクトパスカル)
86 1章 物 質 量 と 化 学 反 応 式

_1
物質量計算と原子量の意昧
目 物質量と分子数・質量・体積
物質量から分子数 質量 気体の体積へと換算することができる 。 これからその
換算のしかたを紹介する 。
。物質量 n[molJ ~ 分子数 α 〔個〕
物質量 と分子数は アボガドロ定数 (N
A=
6
.02x1
02/m
3 o
l)を使って換算する 。


α


n=τ 7 α =nXNA



lVA



@物質量 n [molJ ~ 質量 w [gJ



物質 量 と質 量 は,モル質 量 M[g/mol
]を NA アポガド口定数



M モル質量
使って換算する 。


w〔


)= ロ
n(mol 口重司 量の換算
M(g
1m ol
) 除

w=nXM


24

@物質量 n [moIJ ~ 気体の体積 V(LJ



物質量 と気体の体積は 2.
2 4(標準状態で lmolの気体の体積=2
2.4L/m
ol)を使っ
.cn 载
st 下

て換算する 。ただし 標準状態のときだけしか適用できない。


te 于
/
jp 请

V(L]
w. ,

)=
n(mol .~ V=22.
4Xn
ww 考


.,
.,
.,
. ,
' .
.
:// 参
tp 供

G
互ID 気体でない物質についての物質量 と体積の換算は,式量 M と密度 d(g/cm3)を使 って行う 。
ht 仅
注 ,

m 一,

m
G-

/ /一

U-
nLE
关 传
o

仔b

PL
m
n


v_
= n
--M
请 上

d
, 友
料 网
资 由

63
多 料

自 分子数・質量・体積聞の換算
更 资

基本的には,上記の 目 および図 5に示された式を利用して,個 , g,Lの単位で


, ます,r
表された 量 を nol単位の量 l
こ変換する 。 その次に,表したい単位の 量 に
変換する 。
。分子数 (
α〔個J )と質量 (
ω[ g
J)の変換
①物質の質量 (w(gJ)から分子数 α(〔個J)を求める計算
困 メタン CH4(モル質量 1 )3
6g/mol .
2g中に含まれる分子数を求める 。
3.2Q:
η= 口 =0
.20
mol
16g
/mol
α=6
.0x1
0 molx0
幻個 I .20
mol=1
.2x1
023個
1節 原子量・分子量と物質量 8
7

②分子数 (
α 〔個))から物質の質量 (ω(g))を求める計算
困 メタン CH4分子1.5X 1 g
023個の質量 ω(Jを求める 。
1.5X 1 023
n= ~ ~~.- .
6.
~ ~:-,
23
0x 10 /mol
• =0.25mol

第守/﹄編
ω =0.25molx16g/mol=4 .0
g

@分子数 (
α(固))
i と気体の体積 (
V( の変換
L))
α 〔個))から気体の体積 (V(L))を求める計算
①気体の分子数 (

物質の変化
圃 CH4分子 9
.0X 1
023個の標準状態における体積を求める 。

9.
0X 1 02
3
n= M
:- '
~_.-.=1 .5mol


n •
6. 2
3
0x 10 /mol



V= 22.
4L/molX 1.5molキ 34L



②気体の体積 (V(L))から気体の分子数 (
α 〔個))を求める計算



園 標 準 状 態 で5
.6Lの CH4に含まれる分子数を求める。



5.
6L


.= 0
.2
η =~~ ~~~-:---5mol


22.
4L/mol


α=0
. 2
5molX 6
. 023個 Imol
0X 1


.5X
=1 1
023個

@質量 (
ω(J)と気体の体積 (V(LJ)の換算
g
24

①気体の質量 (ω(g))から体積 (V(L))を求める計算


.cn 载
st 下

圃 メタン CH48.0gの標準状態における体積を求める 。
te 于
/
jp 请

8
.Og
n=._.-
:
=> .=0.50mol
w. ,

16g/mol
ww 考
:// 参

メタンは気体であるから,
tp 供
ht 仅

V= 22.
4L/molX 0.50mol与 11L
注 ,
关 传
请 上

②気体の体積 (V(L))から質量 (ω(g))を求める計算


, 友
料 网

圃 標 準 状 態 で8
.96
Lの CH4の質量を求める。
资 由
多 料

8.96 L
更 资

n= ~~ -
-
::~ ,~ . = 0
. .
40mol

22.4 L/mol
ω =0.40molX 1 6g/mol=6.4g
G
互ID 気体でない物質の質量 ω[g)と体積 v[mL)間の換算は,物質の密度 d(g/cm を用いた次の 3)

関係式を利用する 。
w[
g)= d[g/cm3)xv[
mL) (lmL= lcm3)

質 量 ω(gJ 荒戸寸
nX M = w(gJ 戸

粒 子 数 α〔個〕ゑJ 十 =n(molJ十 nXNA = α〔個



気体の体積 V (
LJ 豆る_j L.nX22
.4= V(LJ
88 1章 物 質 量 と 化 学 反 応 式

固 原子量の意昧
@ 原子の相対質量 原子量 は,質量数 12 の炭素原子 1~C の質量 を基準とする相対
値であり,原子 1molの質量 (
g単位で、の)を表す数値である 。
困1.9
9X 1
0 2
3
-g .6
1 7X 1
0-2
4g =1
2 : ~原王2規立隻嚢
1
2C原子 1個の質量)
( (1H原子 1個の質量)
167X 10-2
4g (
1H原子 1個の質量)
1
H原子の相対質量 = .~.~ . ..~ -_~- . x12キ1.0
2
3
C> -

.9
1 9X 1
0-g( 12
C原子 1個の質量)


原子の相対質量



原子の質量を 1
2としたときの各原子の質量(単位なし)。


1
2C




G互~ 同位体 (
f>p.
33)の相対質量は,次のように計算できる (
12
C= 1
.9
926x1
0一切 。



同位体 原子 1個の質量 相対質量




1
3C 2
.15
92X 1
0-2
3g 21
592× 1
0-2
3× 120-13003


.9
1 92
6x10-2
3


1
60 2
.65
60x1
0-2
3g 2
.65
60× 1
0-2
3× 120キ1
5.9
95

.9
1 9
26X 1
0-2
3


24

@ 原子量 自然界に存在する物質中の 3包 同位体の相対質量と存在比



アルミニウムやナトリウムなどの元素は,
.cn 载

元素 同位体 相対質量 存在比(%]


st 下

~~AI および、 ~~Na の単 一 の同位体からなる 1H


te 于

1
.00
78 99.
985
/
jp 请

水素
2H(0) 2
.01
41 0.
015
w. ,

が,多くの元素の場合 数種の同位体が
ww 考

1
2C 1
2(基準) 98.
90
:// 参

含まれる(表 3
)。 それぞれの 同位体の存 炭素
tp 供

1
3C 1
3.00
3 .1
1 0
ht 仅

在比はほぼ一定している ので,各元素の 1
6
注 ,

0 1
5.99
5 99.
762
关 传

原子 1個の相対質量の平均値も 一定であ 1
70 1
6.99
9 0.
038
请 上

酸素
, 友

る。 この平均値が元素の 原 子 量である 。 1
80 1
7.99
9 0.
200
料 网
资 由

よって,単一の同位体からなるアルミニ 3
5C
I 3
4.96
9 75.
77
多 料

塩素
3
7C
I
更 资

ウムやナトリウムの原子量は,それらの 3
6.96
6 24.
23

原子の相対質量 に等しい。数種の同位体
を含む元素の原子量 は,上表から ,次のように求めることができる 。
9
8.90 _~ ~ ~ ~ .1
1 0
・炭素の原子量; 12x一一100 +1
一一 3.0 0
~~.~~~
3x一一ーキ100 1
2.0
1
7
5. 77 ~~ ~__ 24.
23
・塩素の原子量; 34.
969x . 0 +
:~.^.
10 .3 6 .9
66x一一ー
~v.vvV" 10キ 3
0 5.
45


元素の原子量 =
1「ー
l
同位体の相対質量
' .-.. -
-
x 存在比
..
--
_
.
.
1
~
.
.
.
0
(
.0
/
0'
-0
) i
.
- 1
J
の総和
._~ ~--~

*
1同位体の相対質量が与 えられていない場合には 相対質量キ質量数 と考えてよい。
1節 原子量・分子量と物質量 89

同位体と原子量
天然に存在するリチウムは, 6L
iと 7L
iの 2種の同位体からなり,それぞれの
相対質量は, 6L
iが6
.02,7L
iが7
.02である。リチウムの原子量を 6
.94とすると,

第 サ ム 編 物質の変化
7しの存在比は何%か。
i

伺 弘 元素の原子量は,各同位体の相対質量に存在比をかけて計算して求めた平

、 均値である 。存在比か 5平均値を求める式を思い浮かべよ。
匿I
D求める 7 ω 存在比を x(%]とすると Liの存在比は(100-x)%となるから,次の
6

式が成り立つ。


100-x

.
..
..
_"


6
.02x一一一
100一一+ 7
.02X 一一=
100 6
.94



これを解いて ,x=92(%) 圏 92%




哩む天然時在するホウ素は, 1 08と1
18の2種の同位体からなり,それらの存在比



, 1
は 08が 1
9.9%,18が 8
1 0.1%である 。また,これらの同位体の相対質量は,それぞれ,



1
08=100,1
. 8=11
1 .0である 。ホウ素の原子量を小数第 I位まで求めよ 。(解答 。p.170)




S舗 鍬騒 動

原子量・分子量と物質量

24

olmol...12C原子 12g中の 12C原子の数と等しい数の粒


ロ アボガド口定数
.cn 载
st 下

と物質量 子の集団を表す単位。
te 于
/
jp 请

(
)p.
82 。 ァボガドロ定数 ( NA)…lmolの粒子の数を表す定数。
w. ,
ww 考

12C12g中の 1
2C原子の数をもとに決定。
:// 参
tp 供

NA= 6
.02x1023/
mol
ht 仅
注 ,

0 物 質 量…mol単位で、表した物質の量

关 传
请 上
, 友
料 网

口気体 lmolの C,1


。 OO .013x105Pa(標 準 状 態)における気体の体積
资 由
多 料

体積 (
)p.
85 , どの気体の場合でも同じで, 22.4Lである 。

更 资

口原子量・分子量・ O 原子の相対質量… 12C原子 1個の質量を 12と定め,こ


式量
p
.83,
88
れを基準にしたときの各原子の相対質量。
0 原 子 量…天然に存在する元素の同位体の相対質量の存
在割合に応じた平均値。各原子 lmolの質量を g単位
で表した数値に等しい。
0 分 子 量…分子式中の各原子の原子量の総和。
0 式 量…組成式中の各原子の原子量の総和。
。 モ ル 質 量…原子量・分子量・式量に g/molをつけた値。
90 1章 物 質 量 と 化 学 反 応 式

園 溶液の濃度
溶液と溶解
目 溶液
@溶質・選議 砂糖水・食塩水・炭酸水は, 塩化ナトリウム f 勺

(溶質)~
水に砂糖(スクロース)・食塩(塩化ナトリウム)・



二酸化炭素が溶かし込んである 。溶かし込まれ


溶解


た物質,砂糖・食塩・ 二酸化炭素を 溶 質 といい, 己二三〉



これらの溶質を溶かしている水を溶 媒 という 。



溶質は固体の場合もあり 液体・気体の場合も


水(溶媒) 塩

牝 ナトリウム
lし ノ ド ノ J


ある 。溶媒は液体であるが,水でない場合もある 。



@溶液 溶質と溶媒が均一に混じりあった状態 軍配溶質・溶媒・溶液


の液体 を溶 液 という 。水を溶媒に用いた溶液を水 溶 液 という 。

G
互ID アルコール,ベンゼンを溶媒に用いた溶液は,アルコール溶液,ベンゼン溶液とよばれる 。

24


.cn 载
st 下

目 溶解
te 于
/
jp 请
w. ,

@イオン結晶の水への溶解 塩化ナトリウム N
aCIの結晶は水に溶けて,ナトリ
ww 考
:// 参

ウムイオン Na+と塩化物イオン C
Iーに分かれる 。 このように 水溶液中で溶解した
tp 供
ht 仅

物質が陽イオンと陰イオンに分かれる現象 を電 離 という 。 また,水に溶けて電離


注 ,
关 传

する物質を 電 解 質 という 。
请 上
, 友

N
aCIを水に溶かすと 電離して生じたナトリウムイオン Na+
料 网

塩化ナトリウム
资 由

塩化物イオン C
Iーはそれぞれ数個の水分子に囲まれて存在し 溶媒(水)と均一に混
多 料
更 资

じりあう 。 この現象を溶 解 という 。


G至I
D Ag+とC
I からなるイオン結晶の塩化銀 A
gCIを水に入れても ,Ag+とC
Iーのイオン結合に
よる結合力が強いので,水の作用ではこの結合を切ることができない。このように,水に溶けな
いイオン結晶もある 。
@分子性物質の水への溶解 水に溶かしても電離しない物質を非 電 解 質 という 。
2011は非電解質であるが,分子内に水
分子性物質であるスクロース(ショ糖) C12H2
分子の構造と共通するヒドロキシ基(一 OH)をもっているので,水と混じる性質(親
水性)が強い。水中でスクロース分子 1個は数個の水分子に囲まれて存在し,溶媒
の水分子と均一に混じりあう 。
G宣I
D 酸素 02,メタン Cトむなどの非電解質は,親水性をもたないので,水に溶けにくい。
2節 溶液の濃度 9
1

困 溶液の濃度
目 濃度の表し方 ( O


。質量パーセント濃度 溶液の質量に対する溶質の質量をパーセントで示した

14 編
濃度の表し方で,%の記号をつけて記す。 たとえば,溶媒 W(gJに溶質 ω(gJを溶
かした溶液の質量パ ーセント濃度は 次の式で求めることができる 。

物質の変化
w
一一一 X 100[%J
W+w
G
宣ID 非常に小さい濃度を表すとき, ppmが用いられることがある 。 lppm=10-4% に相 当し,



溶液 lkg(と 1L
)中に α(mgJの溶質が含まれるときの濃度は, α(ppmJである 。



@モル濃度 溶液 lLあたりに溶けている溶質の物質量 molで示した濃度の表し



方で,単位 mollLをつけて記す。たとえば,溶液 V(LJ中に n(mol
]の溶質が溶けて




いる場合のモル濃度をcCmollLJとすると 次の式が成り立つ。


n[mol]


=

c[mol/LJ

V[LJ 删

困 グルコース(ブドウ糖)

グルコース水溶液

C6H120618.0gを水に溶か
24

して,水溶液の 全 量 を

.cn 载

250mLにすると,この水
st 下
te 于
/

溶液のモル濃度 c(mollLJ
jp 请
w. ,

は,次のように計算される 。
ww 考
:// 参
tp 供

18
.0g
ht 仅

n= 口重工│一定モル濃度の水溶液の調製
注 ,

180g/mol
关 传

250mL
请 上

.
=OlOOmol V= .~~___. ~ ,~ =0.250L
, 友

1000mL/ L
料 网
资 由

O.
lOOmol
多 料

c=τァ= ~'Ô~i5L~' =0.


400mollL
更 资

@質量モル濃度 溶媒 lkgに溶けている溶質の物質量 molで示した濃度の表し


方で,単位 mollkgをつけて表す。 たとえば,溶媒 W(kgJにη(mol]の溶質が溶け
ている場合の質量モル濃度を m(mollkgJとすると,次の式が成り立つ。
n[mol
]
m[mol/kgJ = W[kgJ
G
宣ID 一定量の溶媒に溶ける溶質の量 には,
ほうわ
一般的に限度がある 。 この限度まで溶質が溶けてい
る溶液を飽和溶液という 。飽和溶液の中に溶けている溶質の量を溶解度といい, 一般には飽和溶
ugに対して溶けている溶質の質量 を g単位で、表す。
液中の溶媒lO
92 1章 物 質 量 と 化 学 反 応 式

自 濃度の換算(質量パーセント濃度ごモル濃度)
分子量が M の物質を溶質とする,密度 d[g/cm3,
] 質量パーセント濃度 α[%]の
水溶液の濃度をモル濃度 c[mollL]で表してみる 。 この水溶液 1L中に含まれる溶質
の物質量は c[mol]であるが,この cの値は,次のようにして計算できる 。

此 J=1000ωι × 仰cm
c[mo 3
J(
× I
3 ÷M〔dmoI〕
5j =(等

溶液 lLの質量 [
gJで
溶液 lL中の溶質の質量 [
gJ三
溶液 lL中の溶質の物質量 [
moI
J~




逆にモル濃度が c[mollLJである溶液の質量パーセント濃度 α[%]は,次の式を



使えば換算できる 。



cM(IL中の溶質の質量) ρM
x 100= ょ こ


α[%J= -_-:~'= -:,由叫~
10d
........白目、





州民~" 濃度の計算


次の (
1 )の問いに答えよ 。原子量は H=1
),(
2 .0,0 =1
6.0,S=3
2.0とする 。

(
1) 質量パーセント濃度が 24.5%,密度が1.2g
/cm3の硫酸水溶液のモル濃度は

24


イ mollLか。

(
2
) 密度が1.25g/cm3の 3.8mollLの硫酸水溶液の質量パーセント濃度はいく
.cn 载
st 下

らか求めよ 。
te 于
/
jp 请
w. ,
ww 考

(
1)溶質 H2 の分子量と硫酸水溶液の密度を用いて,硫 酸 lL中の溶質
S04
:// 参
tp 供

H2 の物質量を求める 。
S04
ht 仅
注 ,

同 士九

解説) (1) 1
00 .2x一2
0x1 4.5
0 8= 3.0[
一 - 79 mol
/LJ……………………...・
关 传


.
..
・ ・-…… 圏
巳 とν 10 H H
请 上

(
2) この水溶液の質量パーセント濃度を α[
%]とすると,
, 友
料 网

α[%]= , ~.80 x9~ x1


00キ 29.8%・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 圏
资 由

1 000x 1.2
5
多 料
更 资

包i
⑫ 胸 費留動 溶液の濃度
口溶液と溶解 0 溶 液…溶媒と溶質が均一に混じりあった液体。
C
>p.90 0 溶 解…溶質のイオンや分子が溶媒の水分子などに固ま
れて存在し,均一に混じりあう現象。

口溶液の濃度 。 質 量 パ ー セ ン ト 濃 度…溶液 100g中に含まれる溶質の


L
>p.91 グラム単位の質量で表す。
。 モ ル 濃 度…溶液 1L中に含まれる溶質の物質量で表す。
3節 化 学 反 応 式 と 物 質 量 .
93

固 化学反応式と物質量


14 編
化学反応式
目 化学変化と化学反応式 ( O

物質の変化
。 化学変化 ある物質が,性質の異なる別の物質に変化することを化 学 変 化 また
は化 学 反 応 という 。たとえば メタンを完全燃焼させると水と二酸化炭素が生成


する反応をモデルで表したのが下の図 8である。




│C,
H.O原 子 の 数 は 変 化 し ふ 円


ふ+ぼD

~ 凸



ヨヨ

ι
亡二=>


+




メタン CH4 酸 素 O2 除
二 酸 化 炭 素 CO 7
}く H20

2


重互lメタンの完全燃焼の原子モデル

24

図 8のように,化学反応では原子間の結びつきが変化しているだけで, 化学反応

の前後で原子が消滅したり ,新たに原子が生成したりすることはない。
.cn 载
st 下
te 于

@ 化学反応式 化学変化を化学式で表した式を 化 学 反 応 式 という 。化学反応式


/
jp 请
w. ,

では反応物を左辺に .生成物を右辺に化学式で書き 両辺を変化の方向を示す矢印


ww 考
:// 参

ー+で結ぶ。図 8の化学変化は,次のような化学反応式で表される 。
tp 供


-
ht 仅

CH4+202 C02+2H20
注 ,
关 传

過酸化水素 H202が分解すると,水と酸素が生成するが,このとき酸化マンガン
请 上
, 友

(N)Mn02がよく使われる 。 この化学反応式は次のように表される 。
料 网
资 由
多 料

2H202一
一ー 2H20+02
更 资

この反応において,酸化マンガン(町)は反応を促進するはたらきをしているが,
自分自身は変化していないので 化学反応式には書かない。
@ イオン反応式 イオンが関係する反応では,反応に関係したイオンだけで反応
式を示す。 この反応式を イ オ ン 反 応 式 という 。たとえば,塩化バリウム BaCI2水
溶液に希硫酸 H2S04を加えると,硫酸バリウム BaS04の白色沈殿を生じる 。 イオ
ン反応式で示すと 反応に関係したイオン Ba2 2
+とS04ーで、
示し,次のようになる 。
2 2
Ba++S04一一- BaS04
この変化を化学反応式で示した場合には,次のようになる 。
BaCI2+H2S04 ー
- BaS04+2HCI
94 1章 物 質 量 と 化 学 反 応 式

。目算法による化学反応式のっくり方 エタン C2H6を空気中で燃焼させると,


二酸化炭素と水ができるが この反応の化学反応式は次の手順でつくる 。
[手順 1
] 反応する物質(反応物)の化学式を左辺に ,生成する物質 (
生成物)の化学
→)で結 1
式を右辺に書き,両辺を矢印 ( 3
¥0

C2H6+02 ー
-
C02+H20-
[手順 2
] 目算法により ,各化学式の係数を決める 。
なるべく多種類の原子から成り立っている物質の化学式(この場合は 02以外であ
ればどの化学式でもよい)係数を Iとおく 。次に,各原子の数が左辺と右辺で等し


くなるように,他の化学式の係数を決める 。




1C2H6+Z02→ 2C02+3H20

iJfJIrI



C




H・・
・ i ↓"'6 ↓


H


0・
..
.
.. 7 4一一一一 3




[手順 3
] 計算された各原子の係数の比を最も簡単な整数比に直す。
f

目算法で、計算された C2H6,02,C02,H20の 係 数 の 値 比 そ れ ぞ れ l
, ,2,3

24

である 。 これらの値を 最も簡単な整数比 にすると, 2,7,4,6となり,次に示す



正しい化学反応式が得られる 。
.cn 载
st 下

2C2H6+702一
一ー 4C02+6H20
te 于
/
jp 请
w. ,

@未定係数法による係数の決め方 二酸化窒素を水と反応させると,硝酸と 一
ww 考
:// 参

酸化窒素を生じる 。 この反応における次の化学式の係数は 目算法では決めること


tp 供
ht 仅

ができない 。
注 ,


-
关 传
请 上

N02+H20 HN03+NO
, 友
料 网

このような場合は,反応式の係数に未知の係数をおく 。
资 由


-mHN03+
多 料

αN02+bH20 nNO
更 资

各元素の原子数は両辺で等しいことを利用して方程式をつくる 。
N原子について, α= m+n ..……・……一一一...... ①
H原子について , 2b= m .
…・…一一……ー・……一- ②
α +b= 3m+n ………・・・・…… ③
O原子について, 2
② 式に着目し , b= 1とおくと , m=2。 これを ①式と ③ 式に代入し,連立方程
式を解くと, α=3,n=1
。 よって,次の化学反応式が得られる 。
3N02+H20一
一ー 2HN03+NO
この方法で得られた係数のいずれかが分数となった場合には 各係数が最も簡単
な整数比となるようにする 。
3節 化 学 反 応 式 と 物 質 量 9
5

固 化学反応式と物質の量的関係
目 化学反応式の表す意味

第 守ノム 編
。化学反応式と分子数・物質量の関係 化学反応式は,反応物と生成物の化学
式を表している 。 また 反応式中の物質の係数の比は,反応の際に変化した物質の
物質量の比に等しい。たとえば メタン CH4が空気中で完全に燃焼して 二酸化炭素

物質の変化
C02と水 H20を生じる変化は 次の化学反応式で表される 。
CH4+202 ー
-
C02+2H20
この化学反応式は,メタン分子 1 個と酸素分子 2個から, 二酸化炭素分子 1 個と



23


水分子 2個ができることを表しているが,それらの分子の数を 6 .
02X 1
0 倍すると,



それぞれの物質の係数は物質量 molを表していることになる 。 したがって,上の化



学反応式は,メタン分子 1molと酸素分子 2molから二酸化炭素分子 1molと水分子



2molができることを表している 。




化学反応式 CH4 + 202 C02 + 2H20


一一-
-

1個 2個

o 0 o

分子数 G

23 2X 6 023 23 2X 6 23
24

1x6
.02X 1
0 .02X 1 1x6
.02X 1
0 .02X 1
0
o o o


{

.cn 载

物質量 lmol 2mol lmol 2mol


st 下
te 于
/
jp 请
w. ,
ww 考
:// 参

化学反応式の係数。 各物質の物質量 (mol)の比を表す o


tp 供
ht 仅
注 ,
关 传
请 上

@化学反応式と物質の質量・気体の体積の関係 分子からなる物質 1molの質


, 友
料 网

量 は,分子量 にグラムの単位をつけたものであり,気体分子 1molの標準状態にお


资 由
多 料

ける体積は 22.
4Lであるから 化学反応式は 反応に関係する物質問の質量 ・気体
更 资

の体積についての量的関係をも表している 。 したがって メタン CH4が空気中で、



焼したときの反応については 次のことが示されている 。

化学反応式 CH4 + 202 一


一一一
" C02 + 2H20
物質量 1mol 2mol 1mol 2mol
分子数 1x6
.02X 1
023 2x6
.02X 1
023 1x6
.02X 1
023 2x6
.02X 1
023
質量 1x1
6.0
g 2x3
2.0
g 1x4
4.0
g 2x18.0g
気体の体積
1x22.
4L 2.
2x2 4L .
1x224L (気体でないの
騨状態でつ
(標準状態) で無視する
96 1章 物 質 量 と 化 学 反 応 式

固 化学反応式における量的計算 g J
。 化学反応式と分子数・質量・気体の体積 分子数・質量 ・気体の体積(標準
状態)は,物質量 に換算でき (
C>p.86), 変化した物質の物質量がわかれば,化学反
応式の係数の比から,他の物質の物質量 を求めることができる 。そして,その物質
量から,その物質の分子数・質量 ・気体の体積(標準状態)を求めることができる 。

│物質A(分 子 量MA) I │物質 B(分 子 量MB) I


物 質Aと物質Bの
係数の比を利用し


て加を nAで表す







反応の係数




計算 ① │ 計算 ②




困 メタン CH43.2gの燃焼に必要な酸素の体積(標準状態)と,このとき生成する 删

水分子の数の計算


--C02+2H20

(
1)化学変化を化学反応式で表す。 CH4+202
24

(
2)メタン CH43.2gを物質量に換算する(計算①
)。

.cn 载

CH4の分子量…1
6 i 3
.2交
st 下

トピ>nA = • ~ ~, = 0
.20mol
te 于

(モル質量 16g
/mol) J 16g /mol
/
jp 请

寸 t¥
w. ,

(
3)反応する酸素 02と生成する水 H20の物質量を 反応式の係数を利用 して求め
ww 考
:// 参

る(計算②)

tp 供
ht 仅

.
02;nR= 2x 0.20mol= 040mol
注 ,

r
CH4 0
.20
molイ
关 传

lH20;nB= 2x0.20mol= 0.
U

4
请 上

0mol
, 友
料 网

(
4)0
2の物質量を気体の体積(標準状態)に, H20の物質量 を分子の数に,それぞ
资 由
多 料

れ換算する(計算③
)。
更 资

02 ;0.
40mol q 0.
40molX 22.
4LImolキ 9.0L
.
H20;040mol ゆ 0.
40molX 6
.0x 10231mol=2
. 02
4x 1 3

化学反応式による質量・分子数・気体の体積計算
反応式 2C2H6+702 ー
--
4C02+6H20を用いて下の聞いに答えよ 。原子量
ていすう
をH = 1 2,アボガドロ定数を NA= 6
,C = 1 .0X 1023/molとする 。
(
1) 標準状態で 5
.6Lのエタンを完全燃焼させると,水分子が何個生じるか。
(
2) 15gのエタンを完全燃焼させるのに必要とする酸素の体積は,標準状態で
何 Lか。
3節 化 学 反 応 式 と 物 質 量 97

エタン C2H6の体積(標準状態),質量をそれぞれ物質量に換算する 。また,


0,02の物質量を求め,それ 5を分子数,体積に
反応式の係数の比かう H2
換算する 。
医畜

第サ/﹄編
(
1) 標準状態で 5
.6Lのエタン C
2H6の物質量は,
5.6
n=
_.
_-
L =0.25mol
2.
2 4L/mol
化学反応式の係数の比から 2molの C2H6より生じる H20の物質量は 6molである 。 し

物質の変化
たがって, 0
.25
molの C2H6より生じる H20の物質量は,
0
.25
molx 会=0.75mol


この中に含まれる水分子の数は,



02
3


0
.75
molx6
.0x1023/mol=4
.5x1



(
2) エタン C
2H6の分子量は 3
0(モル質量 =30g/mol
)であるから,エタン 15gの物質量は,


1
52


:
n =一一一三一=0
.50
mol


30g
/mol


す=1.75mol

これと反応する酸素の物質量は 反応式の係数の比から 0
.50x


この酸素の標準状態における体積は, 除

1
.75molx2
2.4
L/molキ 39L 圏 (
1)4.5X 1023個 (
2)39L

(
霊童)下の化学反応式を利用して,エタノール印50H11
24

.5gが完全に燃焼したとき,

生成する 二酸化炭素の体積(標準状態)と,生成する水分子の数を求めよ 。た だ し 原 子 量
.cn 载

ていすう
st 下

をH=1
,C=1
2,0 =1
6,アボガドロ定数を NA=6
.0x1023/molとする 。(
解答 C
>p.170)

-2C02+3H20
te 于
/
jp 请

C2H50H+302
w. ,
ww 考

@ 化学反応式と気体の体積
:// 参

同温・同圧における同じ体積の気体の物質量は,
tp 供
ht 仅

気体の種類にかかわらず等しい 。 したがって 同温・同圧における気体の体積の比


注 ,
关 传

は,気体の物質量の比になるから, 化学反応式の係数の比は,気体の体積比となる 。
请 上
, 友

このことを利用すると,化学反応において,気体物質については,体積を物質量に
料 网
资 由

換算せずに量的計算をすることができる 。
多 料

係数比=物質量比=体積比
更 资

困 標 準 状 態 に お い て , 8Lのー酸

化炭素 C Oと 10Lの酸素 02を混 化学反応式 2CO + 02 一一ー 2C02


合して点火させた場合,反応後に 係数比 2 2
残る気体の,標準状態での総体 物質量比 2mol 1mol 2mol
積を求める 。 体積比 2 2
(例) 8L 4L 8L
CO ;8Lー- O L
02 10Lー -6L 反応前 8L 10L OL
C02 ;OLー- 8 L 反応体積
よって, 6L+8L=14L 反応後 OL 6L 8L
98 1章 物 質 量 と 化 学 反 応 式

,_~I時期 気体の反応における体積関係
標準状態で, 4Lのエチレン C2H4と20Lの酸素 02を混合し,点火してエチレ
@島
ンを完全に燃焼させた。反応後に残る気体の体積は 標準状態で何 Lか。

ます, このときの変化を化学反応式で表す。次に,反応式の係数の比を利
用して,反応および生成する気体の体積をそれぞれ計算する 。
このときの変化は,次のような化学反応式で表すことができる 。
C
2H 2一
4+30 一
.
.2C02+2H20


G4
umL
+
この変化における体積関係


302一一
..2C02 + 2H20


応応応
前体後
を前ページと同様に示すと右 反反反



20L OL (液体)



のようになる 。 したがって反

-3x4L ↓

TL


+2x4L I

A吐
vL



O
応後の気体の体積は,


8L 8L (液体)


C2
H4;OL



02; 20L-3x4L= 8L C02;2x4L= 8L


よって, 8L+8L= 16L 除 圏 16L


霊 藍) 標準状態において, 5Lのメタン CH4と18Lの酸素 0


( 2を混合し点火してメタ

24

ンを完全に燃焼させた。反応後に残る気体の体積は,標準状態で何 Lか。 ( 解答 r
>p.
170
)


.cn 载

@ 化学反応式を用いなし1計 算 反応物中のある元素が反応終了後,ある特定の
st 下
te 于

生成物中にすべて含まれている場合は 次の例のようにして計算ができる。
/
jp 请
w. ,

困 酸化鉄(m)F
e20
380kgから得られる鉄 Feの物質量を求める計算
.
ww 考
:// 参

化合物 Fe203中の Feがすべて単体の Feに変化したとすれば 生成する Feの物質


tp 供
ht 仅

量は,反応物 Fe203の物質量の 2倍である 。


注 ,
关 传

式量は, Fe203= 1
60であるから,
请 上

8.0X 103g
, 友

Feの物質量 =2xFe203の物質量 =2x= ~ ~~ ,. ~ = 100mol


料 网

160g /
mol
资 由
多 料
更 资

化学の基礎法則と分子説
固 化学の基礎法則と原子説
。 質量保存の法則 フランスの化学者ラボアジ工(l 743~ 1
794
)は,いろいろな化
学変化の実験を行い, 1
774年,次のような 質 量 保 存 の 法 則 を発見した 。
「化学変化において,反応前の物質の質量 の総和と ,反応後の物質の質量の総和
J
は等しい。
困 水 銀 + 酸 素 ー + 酸 化 水 銀 │ ‘(反応前)(反応後)
1
00.
3g 8
.0g 1
08.
3g J 1
08.
3g= 1
08.
3g
3節 化 学 反 応 式 と 物 質 量 99

@ 定比例の法則
スト(17
54-
-18
26
フランスのブルー
)は,化合物の成分元
似 関3ドルトンのフ。口フィール
素の質量を測定して. 1799年 , 次 の ドルトンは,イギリスの半農半工の貧しい
クエー力一教徒の子として生まれたが, 21

第サム編
ような 定 比 例 の 法 則 を発見した。
歳のとき,オーロラに魅せられて以来,気象
「ある化合物を構成している成分元
観測をはじめ,生涯にわたって 2
0万回以上
J
素 の 質 量 比 は ,つねに一定である 。 の観測を継続的に行ったといわれている。彼

物質の変化
園水を構成している水素と酸素の質 の偉大さは,単なる気象観測に終わらすに,
量 比 は , 水 素 : 酸 素 =1:8で , つ この研究を発展させて大気の構成に関心をも
ねに一定である 。 ち,さらに混合気体の研究へと進み,ついに


原子論を近代的な形で復活させた点にある。



@ ドルトンの原子説 イギリスのド 童話にまで「原子J
という言葉が出てくるほ



ルトン(17
66-
-18
44)は,質量保 存 の 法 ど
, ドルトンの原子説



は一世を風びし,化学
則と定比例の法則の両方が成り立つ理


の大御所的存在であっ


由を説明するために. 1803年 , 次 の


たドルトンではあった



ような 原 子 説を発表した 。 が,彼が化学の世界に


① すべての物質は,それ以上分割でき 入 っ た の は 30歳に
*1

ない小さな粒子である原子かうでき なってからで‘
あった。 ドjレトン

24

ている 。

②同じ元素の原子は,質量や性質が同じであり,異なる元素の原子は,これらが異
.cn 载
st 下

なる 。
te 于
/
jp 请

③化合物は,異なる原子が決まった数で集合している 。
w. ,
ww 考

④化学変化は,原子の集まり方が変わるだけで,原子はなくなることも,新しく生
:// 参


tp 供

まれることもない 。
ht 仅
注 ,

また, ドルトンは,次のような原子記号を用いて,各原子や化合物を表した 。
关 传
请 上

ro
, 友

。o ・
料 网

水素 ① (
H) 硫黄 @ 倍) 金 (
Au) 水 (
H20)
资 由
多 料

鉛② 刷
更 资

酸素 0 (
0) )ン
1 ③ (
p) E 一酸化炭素 敏 コ (
CO)

窒素 ① (
N) 吉岡 (
Cu) 鉄 ① (
Fe) 二酸化炭素 c J (
C02
)

炭素 e (
C) 銀 @ A9) 水銀
( (
Hg) 二酸化硫黄 Cゆコ (
S02
)

日亘
量〕 ドルトンの原子記号 [
( )内は現在の元素記号〕
c
ms) ドルトンは原子を球形であると考えて,図のような小円で原子を表した。これが,現在の
元素記号(原子記号)の基礎となっている 。

女 1 原子は atomというが 打ち消し J


atomのaはギリシャ語で「 ,tomは「分割」を意味し, atomで「分割で
きない jことを表している 。
100 1章 物 質 量 と 化 学 反 応 式

G
互ID ドルトンは,水は,水素原子と酸素原子のそれぞれ l個ずっからできていると考えた。 こ
れは,現在の水分子は水素原子 2個と酸素原子 1個からできているということからすると誤りで
あるが, 一酸化炭素と 二酸化炭素については正しかった。

。 倍数比例の法則 ドルトンは,原子説と同時に, 1
803年,次のような倍 数 比


例の法則 を発見した 。
2種の元素 A,Bかうなる化合物が 2種類以上あるとき,元素 Aの一定質量と
化合する元素 Bの質量の聞には ,簡単な整数比が成り立つ。

この法則は,その後の実験によって,正しいことが確かめられ,原子説を裏づけ


る法則となった 。



圏 一酸化炭素と 二酸化炭素中の炭素と酸素の質量比




)+
原 ‘









一酸化炭素




删 ー
一一ー
ー..

二酸化炭素


24

自 気体反応の法則と分子説

.cn 载
st 下

。 気体反応の法則 フランスのゲーリュサック(17
78-
-18
50)は
, 1
808年,次のよ
te 于
/
jp 请

うな気体反応の法則 を発見した 。
w. ,
ww 考
:// 参

「気体間の反応においては,反応または生成する気体の体積は 同温・同圧のも
tp 供
ht 仅

とで簡単な整数比となる 。

注 ,
关 传

困 1 水素と酸素が反応して水蒸気(水)ができるとき,その体積比を同温・同圧の
请 上
, 友

もとで調べると,次のような簡単な整数比となっている 。
料 网
资 由

水素:酸素:水蒸気=2:1:2
多 料
更 资

困 2 水素と塩素が反応して塩化水素ができるときも,体積比は次のように簡単な

整数比となる 。
水素:塩素:塩化水素=1:1:2

直亘面気体反応、の法則
2体 積 1体 積 2体 積
3節 化学反応式と物質量 1
01

@気体反応の法則と原子説 「同温・同圧で,同じ体積の単体の気体には , 同数
女1
の原子が含まれる 。」という原子説で,気体反応の法則を説明しようとすると,次の
ような矛盾が生じる 。

第守/ム編
①水素と酸素が反応して水蒸気ができる反応について,原子がこわれないものとす
ると,次の図 1
1のように,水素 2体積と酸素 1体積から水蒸気 1体積が生じ,前
ページの例 1と合わなくなる 。

物質の変化




画記> 2



宰D
JJ原子説による水素と酸素の反応の説明 (1
)




②水蒸気が 2体積できるようにしようとすると,次の図 1
2のように, 原子が分割さ



れることになり, ドルトンの原子説に合わなくなる 。



删 i
原 ;
:
子;

:力¥

;
割j

i
れ j
24

る:

つ;

l
.cn 载

直記> 2 2
st 下
te 于

喧i
l
ll原子説による水素と酸素の反応の説明 (2)
/
jp 请
w. ,
ww 考

似 粥Pア ボ ガ ド 口 の 分 子 説 が 認 め ら れ
@アボガドロの法則
:// 参
tp 供

①アポガドロの分子説 イタ
ht 仅

るまで
注 ,

リアのアポガド口(17
76-
-
-
关 传
请 上

ある人の業績が,その人の生きた時代に正当に評価
, 友

1856)は,上記の①,② のよ
されることは少ない。アポガドロの分子説もその例に
料 网
资 由

うな問題点を解決するため, もれす,当時はほとんど‘注目されなかった。彼の分子
多 料
更 资

1
811年に,次のような分 子 説や仮説は,実験的な根拠に乏しかったこともあって,

説 を発表した。 単に原子説と気体反応の聞の矛盾を解決するために考
「すべての気体は ,いくつ え出された空想家のこじつけとされてしまった。しか
かの原子が集まった分子と し,当時の科学の発展段階からすれば,しかたのない
面もあり ,誰が責められるというものでもなかろう。
い う 粒 子 か ら な り , 同温・
)が再びアボガ
彼の弟子力二ッツアー口 (1826 ~ 191 0
同 圧 で は,気 体 の 種 類 に 関 ドロの理論を紹介することによってその重要性が認め
係なく , 同 体 積 中 に 同 数 の られたのは,彼の死より 4年後,すなわち彼が分子説
分子が含まれる 。
」 を発表してから,実に 50年後ということになる。

女 1 この原子説は, ドルトン の原子説をもとにゲーリュサ ックの考え出した仮説である 。


1
02 1章 物質量と化学反応式

②分子説による気体反応の法則の説明 たとえば,水素分子は水素原子 2個,酸素


分子は酸素原子 2個からできていると考えると 水素 2体積と酸素 1体積から水
蒸気 2体積ができる反応は 次の図 1
3のように説明することができる 。


-.
:れ ;
ベで
+ :
:
解i
夫:
.
i
j

直面> 2 1 2



直rnJ分子説による水素と酸素の反応の説明



OJL~ ) 反応前の水素原子の数は 2
0個,酸素原子の数は 1
0個であり,反応


後の水素原子の数は 20個,酸素原子の数は 1
0個であるから, ドルトンの



原子説を満たしている 。 また,体積比は,水素:酸素:水蒸気=2:1:2



であるから,気体反応の法則を満たしている 。



③アボガドロの法則 分子説の発表後,いろいろな実験から分子の存在が確認され,


「同温・同圧のもとでは どの気体も 除
同体積中に同数の分子を含む。



という分子説における気体の体積と分子数の関係は ア ポ ガ ド ロ の 法 則 とよば

24

れるようになった 。


.cn 载
st 下
te 于

齢樋脇畿通8化学反応式と物質量
/
jp 请
w. ,
ww 考
:// 参


tp 供

口化学反応式 0 化学式を用いて 物質の変化と物質の量的関係を示す。


ht 仅
注 ,

p
.93 0 反応物を左辺,生成物を右辺に化学式で書き,両辺を
关 传
请 上

一+で結ぶ。係数をつけて両辺の原子数を等しくする。
, 友
料 网
资 由

口化学反応式と物 。 化学反応式中の係数は,各物質の物質量 (
mo)の比を
l
多 料
更 资

質の量的関係 表している。

(
>p.
95 0 物質量を,質量・分子数・気体の体積などに換算する 。
0係数の比=物質量の比=体積の比
(同温・同圧の場合)

口化学の基礎法則 0 質量保存の法則(ラボアジエ)・定比例の法則(プルー
(
>p.
98 スト)
。原子説・倍数比例の法則(ドルトン)
。気体反応の法則(ゲーリュサック)
。原子説と矛盾 0 分子説 ゆ アボガドロの法則
章末練習問題 103

解答 。 p.170

ていすう
・計算にアボガド口定数を必要とする場合には,有効数字 2桁の次の値を使用せよ 。
NA= 6
.0X 1
023
/mol また,必要があれば,原子量は次の値を用いよ 。
H= l.0,C= 12,N= 1
4,0 = 1
6,Na= 2
3,A
I= 2
7,S= 3
2

〈アボガドロ定数,原子量〉
次の文の空欄( ア )
--( オ )にあてはまる適切な値を,単位を含めて答えよ 。
6.
0 02
2X 1 3個の粒子の集団を( ア )とよび,この数は,質量数 12 の炭素原子 1~C



( イ )g中の炭素原子の数をもとに したものである 。原子 l個の質量が 4 5X 1
. O-2
3gで



ある原子を 6 . 2
3
0X 10 個集めると,その質量は( ウ )gとなり, この原子の原子量は



( 工 )であり, モル質量は( オ )である 。







② 〈分子量式量,質量物質量〉 田 町)
次の (
1)
--(
5) 除

の値はそれぞれいくらか。単位がある場合には,単位を含めて答えよ 。

(
1) メタノール CH30Hの分子量 2) 炭酸ナトリウム N
( a2C03の式量

3) 二酸化炭素 C02のモル質量
( 4) 水 H
( 200.20molの質量
24

5) メタン C
( H40.50molの分子数

.cn 载
st 下
te 于
/
jp 请

〈基本的な物質量計算) ,珂~
w. ,


ww 考

次の間いに答えよ 。答えは いずれも有効数字 2桁で示せ。


:// 参
tp 供

(
1) NaOH6
.0gは何 molか。
ht 仅
注 ,

2) 標準状態 (
( OOC,l
.01
3x 1
05P
a)で 5
.6Lを占めるメタン CH4は何 molか。
关 传
请 上

3) 水 H2
( 04.
5g中には何個の分子が含まれるか。
, 友
料 网

4) 二酸化炭素 C028.8gの標準状態での体積は何 Lか。


(
资 由

02
3個を含む気体の酸素は,標準状態で何 Lを占めるか。
多 料

8X 1
5) 分子l.
(
更 资

ぽ )<相対質量と原子量〉
¥ン 次の間いに答えよ 。
(
1) 質 量 数 12 の炭素原子 1~C1 個の質 量 が 2.0 X 1
O-2
3gで、
あり,ある 1種類の同位体から
なる原子 I個の質量が 3
.8X 1
O-2
3gであるとすると,この同位体の相対質量はいくらか。
有効数字 2桁で答えよ 。
2) 天然の銅は, ~~ Cu と 器Cu の 2 種類の同位体からなり,それらの存在比は, ~~Cu が
(
6
9.2
%,g~Cu が 30.8 % である 。 それぞれの相対質 量 をお Cu =6
2.9,~~Cu = 6
4.9とする
とき,銅の原子量はいくらか。小数第 1位まで求めよ 。
104 章末練習問題

⑤ 〈モル濃度〉
次の (
1)・(
2)の水酸化ナトリウム水溶液の濃度は何 mollLか

(
1
) NaOH8.0gを水に溶かして 250mLとした水溶液
(
2) 密度1. /cm3
2g ,質量パーセント濃度で 18%の NaOH水溶液

〈化学反応式の書き方) fi調~
⑥ 次の化学変化を,それぞれ化学反応式で示せ。
(
1) ジメチルエーテル CH30CH3を空気中で完全燃焼させると, 二酸化炭素 C02と水を
生じる 。



(
2) アンモニア NH3を酸素と反応させると ー酸化窒素 NOと水を生じる 。



(
3
) アルミニウム A
Iを塩酸と反応させると,塩化アルミニウム A
ICbを生じ,水素が発



生する 。






⑦ 〈化学反応式と物質の量的関係〉 回~


E

プロパン C3怖を空気中で完全燃焼させると,二酸化炭素と水を生じる。この反応


は次の化学反応式で表される 。 この反応に関する下の各問いに答えよ。


--

C3Ha+502 3C02+4H20
24

(
1) プロパン C3Ha8.8
gが完全に燃焼すると,何 gの水を生じるか。 また,このとき,

標準状態で何 Lの二酸化炭素が生成するか。
.cn 载
st 下

(
2) 標準状態で 2
.24
Lのプロパン C3怖が完全に燃焼した場合 このとき生成する水分子
te 于
/
jp 请

の数はいくらか。 また,この反応で消費される酸素の標準状態での体積は何 Lか。


w. ,
ww 考
:// 参
tp 供
ht 仅

⑧ 〈化学反応における量的関係,化学の基礎法則〉
注 ,
关 传

窒素 N2と水素 H2をある圧力・温度のもとで反応させると,その一部が反応してア
请 上
, 友

ンモニア NH3を生じる 。 この反応は,次の化学反応式で表される 。


料 网


-
资 由

N2+3H2 2NH3
多 料

この反応に関する次の各問いに答えよ。ただし,気体の体積はすべて同温・同圧のも
更 资

のとし,同温・同圧のもとでの気体の体積比は,各気体の物質量比と等しい。
(
1) 窒素 10.0gと水素 10.0gを反応容器に入れ,ある温度で反応させたら 8.5gのアン
モニアが生成した。反応容器に残っている未反応の窒素と水素の質量の総和は何 gか。
(
2) 窒素 10Lと水素 20Lを混ぜ,ある温度・圧力のもとで反応させたら,その一部が反
応してアンモニアを生成し全体の体積が 26Lになっていた。 このときのアンモニア
は何 L生成していたか。
(
3) 上の (
1)・(
2)を解くにあたって,最も関係の深い法則は,下のア 工のうちのどれか。
それぞれ記号で答えよ 。
ア質量保存の法則 イ定比例の法則 ウ倍数比例の法則
工気体反応の法則

酸・塩基と




国 酸と塩基







酸・塩基の定義




目 アレニウスの定義 删


さくさん

@ 酸の性質 塩酸 HCI,硝酸 HN03,硫酸 H2S04,酢酸 CH3COOHなどは,次の




24

ような共通の性質を示す。

①酸っぱい味がする 。
.cn 载
st 下

②青色リトマス紙を赤色に変えたり BTB溶液を黄色に変えたりする。
te 于
/
jp 请

③亜鉛,鉄などの金属と反応して水素を発生させる 。
w. ,
ww 考

④鉄さびなどの金属のさびを溶かす。
:// 参
tp 供

このような性質を示すものを 酸 という 。酸が示す性質を 酸 性 という 。


ht 仅
注 ,
关 传
请 上

@ 塩基の性質 酸に対して,水酸化ナトリウム NaOH水溶液やアンモニア NH3水


, 友
料 网

などは,次のような共通の性質を示す。
资 由
多 料

① しぶい味がする 。
更 资

②赤色リトマス紙を青色に変えたり ,BTB溶液を青色に変えたりする 。
③手につけるとぬるぬるする 。
また,酸と反応してその性質を打ち消す。 このような性質を示すものを 塩 基 と
いう 。塩基が示す性質を 塩 基 性 という 。
G
互ID 水に溶けやすい塩基は,アルカリとよばれることがある 。塩基の水溶液が示す性質をアル
カリ性ともいう 。濃い塩基の水溶液は, タンパク質を溶かすので,なめたり皮膚につけたりして
はならない。
酸の水溶液も塩基の水溶液も 電気伝導性があることから 酸や塩基は水溶液中
ではイオンに電離している ことがわかる 。
106 2章 酸 ・ 塩 基 と 中 和

@アレニウスの酸・塩基の定義 1
887年, スウェーデンのアレニウス (
185
9--
1
927
)は,酸と塩基を次のように定義した 。
「酸とは,水に溶けて水素イオン H+を生じる物質であり,塩基とは,水に溶けて
水酸化物イオン OHーを生じる物質である 。 J
*1
塩化水素 HCIや硫酸 H2804は,水溶液中で次のように電離して,水素イオン H+
を生じる 。

HCI 一
-H++CI 一
H2804 ー
- 2H++8042 ー


生成した水素イオン H+は,水溶液中では H30+の形で、存在している 。 H30+は


[
…→出


オ キ ソ ニ ウ ム イ オ ン とよばれる 。



0++C
I一




i+ t0 J -ー H


H CI 十 CI


H 、
、 H




し か し オ キ ソ ニ ウ ム イ オ ン H30+、
で書 き表すと 删 反応式などが複雑になる 。そ

こで,特に必要がある場合を除いては,これを簡略化して H+と書 き表すのがふつ



うである 。
24

一方,水酸化ナトリウム NaOHや水酸化カルシウム Ca(OH)2は,水溶液中で次


.cn 载
st 下

のように電離して 水酸化物イオン OHーを生じる 。


te 于


-
/
jp 请
w. ,

NaOH Na++OH-
ww 考

2
Ca(OH)2ー--Ca++20H-
:// 参
tp 供

アンモニア NH3は,分子中に OHーをもっていないが,その 一部が水と反応して


ht 仅
注 ,

OHーを生じるので塩基である 。
关 传
请 上
, 友

NH3+H20主 主 NH4++OH-
料 网
资 由

G
互ID 両方向の矢印は,右向きの反応も左向きの反応も同時に起こっている可逆反応を表す。ふ
多 料
更 资

つう観察されるのは,右向きの反応の速さと左向きの反応の速さが等しくて互 いに打ち消しあい,

量的変化が見られない状態である 。 このような状態を平衡状態といい ある 一定の割合で左辺の


物質と右辺の物質が共存している 。 したがって,アンモニア水の場合,電離していないアンモニ
ア分子も存在すれば,電離しているイオンも存在している 。条件が変われば,右向きにも,左向
きにも反応が起こる 。

[アレニウスの酸・塩基]
(
酸 水に溶けて 水 素 仰 H+也 る 物 質 。
塩基…水に溶けて, 水酸化物イオン OHーを生じる物質。

*
1塩化水素 HCI水溶液を塩酸という 。
1節 酸 と 塩 基 107

自 広義の酸・塩基(ブレンステツドの酸・塩基)
。 ブレンステッドの酸・塩基の定義 1
923年,デンマークのブレンステッド
(1879~ 1
947
)は,アレニウスの酸・塩基の定義を拡張して,次のように定義した 。

第 守ノ﹄ 編 物質の変化
「酸とは,水素イオン H+を与える分子・イオンであり,塩基とは.水素イオン H+
J
を受け取る分子・イオンである 。
この定義によれば塩化水素の電離反応では HCIは酸 H20は塩基である 。

一回子 1

HCI + H20 ー
--
- C
I- + H30+


(酸) (塩基)



アンモニアの電離反応では, NH3は塩基, H2
0 は酸である 。 また,その逆の反応



では, NH4+は酸, OHーは塩基である 。



r-匝~ I匝町



+ +


NH3 H20 二三 NH4+ OH-



(塩基) (酸) (酸) (塩基)


また,水素イオンの授受で,酸・塩基を定義すると,水溶液以外の,たとえば,

気体どうしの反応でも 酸・塩基が定義できる 。次の反応は 塩化水素(気体)とア



24

ンモニア(気体)が反応して,塩化アンモニウムの白煙(固体)が生じる反応である。

「→~
.cn 载
st 下

+ NH3 ー
-- NH4CI(固)
te 于
/

HCI
jp 请
w. ,

(酸) (塩基)
ww 考
:// 参

G
宣ID 水素イオンは,水素原子から唯一の電子が取れたイオンである 。 また,ふつうの水素原子
tp 供
ht 仅

は中性子をもたないから 水素イオンは 陽子(英語でプロトンという)そのものである 。 した


注 ,
关 传

がって,水素イオンをプロトンと 言い換えることができる 。
请 上
, 友

@ 広義の酸・塩基 ブレンステッドの提唱した酸・塩基の考え方を使うと,次に
料 网
资 由
多 料

示すような点で,酸・塩基を広くとらえることができる 。
更 资

①水中の反応以外でも 酸・塩基をきちんととらえられる 。
②アレニウスの定義では酸 ・塩基でないものにも 定義できるものがある 。
③同一物質が酸または塩基として作用する 両方の場合について説明できる 。

│ブレンステッド I
i酸…水素イオン H+を 他 に 与 え る物質。
トの酸・塩基 I
L塩基…水素イオン H+を 他 か う 受 け 取 る 物質。
G
互ID アメリカのルイス(l 875~ 1946)は, 1
923年に酸・塩基をより広義に定義し, i
酸とは電子
対を受け入れるものであり 塩基とは電子対を与えるものである 。」とするルイ スの酸・塩基の考
えを提唱した 。
108 2章酸・塩基と中和

酸・塩基の分類
目 価数による分類
。 酸・塩基の価数 酸では,化学式中に含まれる水素原子のうち, H+イオンに
なることのできる水素原子数を 酸 の 価 数 という。塩基では,化学式中に含まれる
水酸化物イオン OH-の数を 塩 基 の 価 数 という。または塩基の粒子 1個が受け取る
ことができる H+イオンの数ともいえる 。
.1価の酸の例 (塩酸) HCI ー
--H++ CI-


(硫酸) H2804ー -
-2H++ 8042



• 2価の酸の例


・3価の酸の例 (リン酸 ) H3P04ー
--3H++ P043




このように,多くの酸の価数は化学式中の水素原子の数であるから,化学式を見



れば判断できる 。塩基 も同様である 。




@自ら訟とアンモ二ア

①酢 酸 酢 酸 CH3COOHの場合は, 1分子中に 4個の H原子をもつが,そのうち H+ 除

イオンになることのできる H原子は -COOH中の H原子 1個だけであるため, 1




24

価の酸である 。

CH3COOH ミ二竺 H++ CH3COO-


.cn 载

G
互ID 酢酸のように含まれる H原子の数と酸の価数が一致しないものは有機化合物(炭素化合物)
st 下
te 于
/

に多い。たとえば,ギ酸 HCOOHも1価の酸である 。現時点では,有機化合物の場合一 COOHの


jp 请
w. ,

Hだけが H+イオンになれると覚えておこう 。重要なものは,酢酸と 2価のシュウ酸 (COOH)


2だ
ww 考
:// 参

けである 。メタン CH4は酸ではない。


tp 供
ht 仅

②アンモニア アンモニアは,次のように電離するので 1価の塩基であることに注


注 ,
关 传

意する必要がある。
请 上
, 友

NH3+ H20三=竺 NH4++OH-


料 网
资 由
多 料

ヨ宣
言〕酸・塩基の価数による分類
更 资

酸 塩基
価数 分類 例 価数 分類 例
1価の酸 HCI,HN03, 1価の塩基 NaOH,KOH,L
iOH,
(一塩基酸) CH3COOH (一酸塩基) NH3
2価の酸 H2S04,H2C03,H2S 2価の塩基 Ca(OH,2
) Ba(OH)2,
2 2
(
二塩基酸) H2S03 (二酸塩基) Mg(OH)2
3価の酸 3価の塩基
3 H3P04 3 A ,Fe(OH)3
I(OH)3
(三塩基酸) (三酸塩基)
G
互ID 水酸化鉄(皿 )Fe(OH)Jも, AI(OH)3と同様に水には溶けないが,酸とは 3molの OH一イオ
ンが反応して 3価の塩基になる 。
1節 酸 と 塩 基 109

自 電離度による分類
。 電離度 塩酸と説議は,ともに 1価の酸 亜鉛と塩酸 亘鉛と酢酸
であるが,同じモル濃度のこれらの酸に亜鉛


14 編
を加えると,塩酸のほうが酢酸より激しく水
素を発生する 。 この反応は,次のイオン反応
式で表されるが. H+イオンの濃度は,塩酸

物質の変化
のほうが非常に大きいためである 。
Zn+2H+一
一ー Zn2++H2


水に溶けて陽イオンと陰イオンを生じる物


置i
l
ll亜鉛と酸の反応


質を 電 解 質 という 。電解質の水溶液で,溶か



した電解質の物質量(あるいは分子数)に対して,水溶液内で電離している電解質の



物質量(あるいは分子数)の割合を 電 離 度 という 。





電離した電解質の物質量


電 離 度 (α)=



図 15は. HCI分子. NH3分子を水に溶かした場合の水溶液中に存在する粒子の量



24

の関係を表したものである 。 HCIは電離度が 1に近く 大部分がイオンに電離して



いるのに対し. NH3は電離度が 1よりかなり小さく,大部分は分子のままである 。


.cn 载
st 下
te 于
/


HCI分子を溶かした場合〕 lllhげU
jp 请


w. ,



ww 考

│ H C α I叩
1OOO
﹁l
NO
:// 参

個個
33
+-
UHUH
llJ、

1﹄ 唱
tp 供
ht 仅

11


柑計l
1

i
注 ,

O個 … 叩
1L
关 传
请 上

仁二コ…溶かした溶質の分子数 亡 二 ゴ ・電 離 せ ず に 溶 液 中 に 存 在 す る 分 子 数
, 友
料 网

仁二コ電離して生じたイオンの数
资 由
多 料

圃 豆〕塩酸,アンモニア水の電離
更 资

5の中の数値から
図1 .
HCI NH3の電離度を計算すると次のようになる 。

電離した HCI分子の数 1
000-9 o 910
HCIの電離度 --=一一一 =0
-- - .91
溶かした HCI分子の数 1
000 1
000
電離した NH3分子の数 1
000-987 13
NH3の電離度------------- -一一一=0
.01
3
溶かした NH3分子の数 1
000 10
00

@ 酸・塩基の強弱 0.
1mol/Lの酸や塩基の水溶液で電離度が 1に近い ( )酸
α キ1
や塩基をそれぞれ強 酸 ・強 塩 基 といい 電離度が 1よりはるかに小さい (
α くく 1
)
酸や塩基をそれぞれ弱 酸 ・弱 塩 基 という 。
110 2章 酸 ・ 塩 基 と 中 和

@ 多価の酸・塩基の電離 2価・ 3価などの酸・塩基を 多 価 の 酸 ・ 塩 基 とよぶ。


これらの酸や塩基が水溶液中で電離するときは 一度に 2個以上の水素イオン H+
や水酸化物イオン OHーを放出するのではなく 2段階 3段階に電離する 。 これを
多 段 階 電 離 とよぶ O
①多価の酸の電離 2価の酸である硫酸 H2S04は 次のように段階的に電離する 。
{
問 4~ H++HS04一
2
第 I段階)
(
HS04- ~ H++S04 ー
第 2段階)
(
したがって,硫酸を水に溶かすと,水溶液中には ,H20,H+,O Hーのほかに,
2


H2S04, HS04-,S04ーの粒子が存在する 。



②多価の塩基の電離 2価の塩基である水酸化カルシウム Ca(OH)2は,次のように



電離する O



{~戸門臼
ωa
ば(ω
剛倒
O
仰H叫



ば(O刊
Ca H)+ --士 Ca
ゲ2++OH一 第2
( 段階)



したがって,水酸化カルシウムを水に溶かすと,水溶液中には, H20,H+,


OHーのほかに, Ca(OHh,Ca(OH)+,Ca2
+の粒子が存在する 。 除

G
互Eつ 多 価 の 塩 基 で あ る Ca(OH
,2
) Ba(OH)2などの電離は, イオン結晶の解離であるので,これ

らの物質を水に溶かすと,直ちに陽イオン,陰イオンが,その組成比に分かれる 。 そのため,事
24

実上,次のように 1段階で電離すると考えてもよい。

2~ Ca2++20H-
.cn 载

Ca(OH)
st 下

2+=士 Ba2++20H-
Ba(OH)
te 于
/
jp 请

③多段階電離と電離度 一般に,多価の酸の電離については,第 1段階の電離度が


w. ,
ww 考

最も大きく,第 2段階,第 3段階になるにつれて電離度は小さくなる 。


:// 参
tp 供
ht 仅
注 ,
关 传


織愈嚇蹴 酸
と塩基
请 上
, 友

J
料 网
资 由
多 料

口アレニウスの 水に溶けて H30+(H叫 出 す る 物 質 o


更 资

定義 tp
.l0
5 塩基…水に溶けて OH-を放出する物質。

ロ ブレンステツド { 酸 水 素 イ オ ン 円 他 に 与 え る 物 質。
の定義 tp
.l0
7 。 塩基…水素イオン H+を他から受け取る物質。


口酸・塩基の分類
p
.l0
8
0 価数…酸・塩基が放出する H+または OHーの数。

0電離度
電離した電解質の物質量
溶けた電解質の物質量
{強電解質の酸塩基→電離度が大→強酸強塩基
。 弱電解質の酸・塩基→電離度が小→弱酸・弱塩基
2節 水 素 イ オ ン の 濃 度 と pH 1
11

園 水素イオンの濃度と pH

第サム編
水の電離と水素イオン濃度
目 水の電離と水のイオン積

物質 の変化
。 水の電離 水 H20の電気伝導性をくわしく測定すると,純粋な水は,ごくわず
かであるが,電流を流すことがわかる 。 これは,水分子のごく 一部が次のように電


離して,イオンを生じているからである 。



H20主 主 H++OH-


*1


水の電離度は非常に小さく,水素イオンのモル濃度 [H+]と,水酸化物イオンの



モル濃度 [OH-]は 25Cでともに1.0x1
0-7mol
/Lである 。
U



[H+]=[OH一
]= 1
.0X 1
0-7[
molLJ


/




@ 水の電離度 水の電離度は極めて小さいが, 実際にどれくらいの値か計算して 删

みよう 。

水 1L(
1000cm3=1000g
)の物質量 は,分子量が H20= 1
8.0であるから,
24

1OOOg

キ 5
5.6
mol
.cn 载

1
8.0g/mol
st 下
te 于
/

水 1L中で電離している水は, 1
.0X 1
0-7molであるから,
jp 请
w. ,

電離した電解質の物質量
ww 考

電離度=
:// 参

溶けた電解質の物質量
tp 供
ht 仅

1.
0X 10-
7
.8X 1 9
注 ,

= キ 1 0-
55
.6
关 传
请 上
, 友

すなわち,水分子約 6億個のうち 1個が電離していることになる 。


料 网
资 由
多 料

@ 水のイオン積 水に少量の酸や塩基 を加えると,水素イオン濃度 [H+]と水酸


更 资

化物イオン濃度 [OH一]は変化するが希薄水溶液の性質として これらの積はつ


ねに一定の値に保たれる 。 この 一定の値を 水 の イ オ ン 積 とよび,記号 Kwで表す。
[H+]x[OH-] =Kw=1
.0x10-14(mollL)2

水のイオン積。水はごくわすかに電離しており 希薄水溶液中
では,次の関係が成り立つ。
Kw=[H+]X [OH-]=1
.0X 10-14(mo
llL
)2

女1 [
H+Jは水素イオン濃度と い う。ふつうはモル濃度 で表す。
112 2章 酸 ・ 塩 基 と 中 和

自 中性・酸性・塩基性と水素イオン濃度 c
v
。 中性溶液 純水では [H+]=[OH-]=1
0一7mol
lLであり中性である (
Tp.
ll)。
1
純水に塩化ナトリウム NaCIを加えても 水溶液中の [H+
,] [OH-]はともに変化し
ない。 したがって,塩化ナトリウム水溶液は 中 性である。このように,水溶液中
の [H+]が 1
0-7mollLである(必然的に [OH-]= 1
O-7mol
lL)溶液を 中性溶液 という 。
笹忌純水に炭酸ナトリウム (
Na2
C03
)を溶かした溶液は塩基性になる 。 このように塩 (
C>p.117)
を溶かした水溶液が必ずしも中性になるとは限らない (
C>p
.12
7)。

@ 酸性溶液 水に酸を溶かすと水溶液中に H+が加わるため, [H+]は 1


0-7mollL


0-14mollL)があらゆる希薄
より大きくなる 。水のイオン積の式 ([H+]x[OH-]= 1



溶液で成り立っているので酸の水溶液中の [OH-]は 1
0-7mollLより小さくなる 。



H+]>10-
すなわち, [ !L >[
7m ol OH-]となり溶液は 酸 性 を示す。このように,



[H+]>1
O-7mol
/L>[
OH一]であるような水溶液を 酸 性 溶 液 という 。



G
互ID 溶液に H+が加わると H++OH一一....H20の反応が少し起こり, [
OH一]は1O-7mo1/Lより



小さくなる 。その結果 [
H+J> 1
O-7mo >[
/L
l OH-
Jとなる 。




@ 塩基性溶液 水に塩基を溶かすと水溶液中に OHーが加わるため, [OH-]は 1
0-7

mollLより大きくなる 。そのため [H+]く 10-


7m ol/Lく [OH-]となり,塩基の水溶

液は塩 基 性 を示す。 このように [H+]<1


24

O-7mollLく [OH一]であるような水溶液

を塩 基 性 溶 液 という D
.cn 载

G宣E
st 下

つ 溶液に OHーが加わると H++OH一一--H20の反応が少し起こり, [


H+Jは1O-7mo1/Lより
te 于
/

小さくなる 。その結果 [ H
+J<1O-7mo1/L<[
jp 请

OH-Jとなる 。
w. ,
ww 考
:// 参

Et河記拘iE æ否Jf~司 E 面画担~Eæ否者t週 E信{,=,j記i9Eæ否~~,週


tp 供
ht 仅
注 ,

2L
关 传



OW
请 上

(
Hコ
, 友

酸を溶かす
料 网

L.J 1
资 由
多 料

, 卦"--H20
更 资

[
W]> [OW]
直E面水溶液と [
H+] [OH一]の関係

[水溶液の性質]
酸IiC
>[
: H
+J>1
.0X 10-7mol/L>[OH一]
中性。 [
H+J=1
.0X 10-7mol/L=[OH一
]

G
互Eつ ある水溶液の [H+
,][OH-J
がそれぞれ, 1.0xlO-nmollL, 1
.0xlO-mmollLであるとす
0 xl
ると, 1 m
0 刊であるから η +m = 1
O =1 n m
4 の関係がある 。
2節 水 素 イ オ ン の 濃 度 と pH 1
13

図 酸・塩基の強弱と電離度 ( O
。 酸・塩基の強弱の分類 代表的な酸・塩基を強酸,弱酸,強塩基,弱塩基(
()
p
.l0)に 分 類 す る と , 表 5のようになる o
9

第サム編
G量〕酸・塩基の強弱の分類(数値は 0
重 1mol/L水溶液の 2
. 5Cにおける電離度) 0

強酸・強塩基 弱酸・弱塩基
硝酸 HN03 0
.92 酢酸 CH3COOH 0
.001
3

物質の変化
塩酸 HCI 0
.9
1 炭酸 H2C03 0
.00
21

硫酸 H2S04 0
.88 硫化水素 H2S 0
.001
0
リン酸食1 H3P04 0
.27




水酸化カリウム KOH 0
.89 アンモニア NH3 0
.00
13


0
.84


水酸化ナトリウム NaOH
塩基


水酸化バリウム Ba(OH)20
.80



水酸化カルシウム Ca(OH)
2





.0
1
強 酸 強 時電 恥1

删 電
離 0.8
ほとんどが電離


弱酸・弱塩基 。 電離度 α
<<1

24


.cn 载
st 下
te 于

@ 弱酸の電離度 O
.lOmol/Lの詳議水溶液で、は,
/
jp 请

0.1
w. ,

[H+Jは 25Cで
、0.0013mol/Lで あ り 電 離 度 は 0
.01
3
0
濃 度 (mollL)
ww 考
:// 参

である o 酢 酸 の 電 離 度 は 濃度が減少すると増加 直E
tp 供

君酢酸の濃度と電離度
ht 仅

するのに対し, 強 酸 や 強 塩 基 の 電 離 度 は , 濃 度 に OJ
注 ,

ls) 一般に,酸や塩基の濃度
关 传

よってあまり変化しないので 1と考えてよい。 が小さいほど電離度は大きい。


请 上
, 友
料 网
资 由

附l町~. 酢酸水溶液の電離度の計算
多 料
更 资

25Cにおいて, 1
.0x10-
2mol/Lの 酢 酸 水 溶 液 500mL中に, H+が 2
.1x
0

1
0-4
mol存 在 し て い た 。 この水溶液中の酢酸の電離度を求めよ。

⑮ 酢 酸 の 電 離 式 は C怜 COOH ~ H++ ω 0 0ーである 。

医E
D500叫mL水溶液中に含まれる酢酸の物質量を計算する。次に水溶液 5
診 印OO
叫mL中

』に

在する H+の物質量カか這ら,電離した酢酸の物質量を計算する。

電離度
電離した酢酸の物質量
~nJL ~~~l=I r~~~':~ÆB
2 .1X 1
~.-'-
0
-4m o l
.l.L.L V~
" ' . LV = 4
.2X 10-2 圏
酢酸の物質量 .0x1
l O-mol
2 /Lx0 .
5L

女 1 リン酸 H3P04は比較的電離度が大きく 中程度の酸とよばれることがある 。


114 2章酸・塩基と中和

自 pH(ピー工イチ) ( O
前述したように (
Dp.
11), 水溶液の液性とその強弱は水素イオン濃度 [
2 H+Jの値
によってきまる 。 しかし [H+Jの値は非常に小さく取り扱いにくいので,ふつう
貴 1
pH(ビー工イチ)という数値に変換しその値で液性およびその強弱を表している 。
pHとは,水素イオン濃度 [H+Jを1.0x10-nmol/Lと表したときの nの値である 。
[H+]= 10- moI/Lのとき, pH=n
1
1

O-7mol/Lであるので, pH= 7となる 。


.0x1
したがって,純水の場合, [H+J= 1
pHにより水溶液の酸性,中性,塩基性を表すと,次のようになる 。


酸性;pH<7 中性;pH=7 塩基性;pH>7




また,酸性水溶液では, pH値が小さくなるほど酸性が強くなり,塩基性水溶液



では, pH値が大きくなるほど塩基性が強くなる 。



水溶液の pHは
, pHメーターまたは pH試験紙によって測定される o


G


宣言
つ [
H+Jが大きくなるほど pHが小さくなることに注意する必要がある 。



強〈 酸性 j
中性 (

除 塩基性 〉強

o

1 2 3 4 5 6 :7 8 9 10 11 12 13 14

ト一
一→
24

1 10-1 10- 10- 10-4 10-5 10- i


10- : 10-8 10-9 10-10 10-11 10-12 10-13 10-14

2 3 6 7

!
10-14 10一 国 10-12 10-11 10-10 10-9 10-
8
10-7i
10-6 10-
5
10-4 10-3 10-2 10-1 1
.cn 载
st 下

直I
T
ID7
te 于

J
く溶液の pHと酸性・中性・塩基性の関係
/
jp 请
w. ,
ww 考

pH 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13
:// 参
tp 供


ht 仅

E漕謹│品 i l
Z H│ 」 牛乳|一,~ I
注 ,


三 ン
:
水一τ
关 传
请 上


, 友
料 网
资 由

O.
lmoνL
多 料
更 资

水溶液の

p
l王

直E副 身近な物質の pH
@
三D 酸性雨
おう
環境破壊問題の 1つに酸性雨がある 。化石燃料(石炭や石油)には不純物として説
黄が含まれているため,燃焼させると 二酸化硫黄 802が発生する 。 また 燃焼の際に空気中の窒
素が酸素と反応して 二酸化窒素 N02も発生する 。二酸化硫黄や 二酸化窒素は,空気中で酸素な
どと反応し雨水に溶け込んで硫酸や硝酸になり,酸性雨の原因の中心になっている 。ふつうの雨
水も,大気中の二酸化炭素 C02が溶けていて,次のようにごく 一部が水と反応して H+を生じて
酸性を示すが,それよりも酸性が強い pH5
.6以下の雨を酸性雨という 。
C02+H20 一
一ー H++HC03
-

崎 1 pHは
宮 , pH=一 !
o H+]という常用対数で定義される。 pHのことを 水素イオン指数ともいう 。
glO[
2節 水 素 イ オ ン の 濃 度 と pH 1
15

酸や塩基の水溶液の p H
次の (1)~(4) の聞いに答えよ 。

(
1) pH=5の水溶液の [H+Jは
, pH= 3の水溶液の何倍か。

第サ/﹄編
(
2) O
.Ol
Omol/Lの希塩酸(塩化水素水溶液)の pHを求めよ 。
(
3) O.
lOmol/Lの 酢 酸 水 溶 液 の pHを求めよ 。 た だ し こ の 濃 度 の 酢 酸 の 電 離
度を 0
.00とする 。
1

物質の変化
(
4) 0
.00
1 /Lの水酸化ナトリウム水溶液の pHを求めよ 。
0mol


(
2)--(
4)酸 の 濃 度 と [H+]の 関 係 塩 基 の 濃 度 と [OH-]の 関 係 を と う え る 。




匿診


(
1) pH=5の水溶液の [H+Jは , 1
.0X 1
0-5mol/Lであり, pH=3の水溶液の [H+J



, 1
は 3
.0X 10-mollLだから. 0
.01倍である 。



(
2) 1価の強酸は,ほほ完全に電離している(電離度考 1
)ので,酸の濃度と [H+Jは等しい。



したがって. 0
.00mollLの HCIの [H+Jは. 1
1 .0X 10-
2mollLである 。



よって,このときの pHは 2となる 。 删

このように,酸の水溶液の pHを求めるときは,酸の電離によって生じる H+に比べて,



水の電離によって生じる H+は極めて小さいので,水の電離によって生じる H+は無視で


24

きる 。

.cn 载

(
3) 酢酸水溶液中では 次のように電離する 。
st 下
te 于

CH3COOH;:ご士 CH3COO一+H+
/
jp 请
w. ,

この水溶液の [H+Jは,電離度が 0
.00だから,溶かした酢酸を 1molとすると,その
1
ww 考
:// 参

うちの 0
.00molが電離するので,
1
tp 供

[H+J=O.
lOmollLx0
.01 .0x1
0=1 O-3m
oll
L..
...・・...……・・・…… pH=3
ht 仅

H
注 ,
关 传

(
4) 1価の強塩基は,ほぽ完全に電離している(電離度キ 1 )ので,塩基の濃度と [OH-Jは等
请 上

.0X 10-3mol
, 友

しい。 したがって, 0.0010mollLの NaOHの [OH一


]は, 1 /Lである 。 よって,
料 网

1.0x 10-1 4
资 由

[H+J= ~.~ v ~~- 3 =1


. 0一II CmollLJ……・・…・…・・・・……….. pH=1
0x1 1
多 料

1.0x 10-
更 资

このように,塩基の水溶液の pHを求めるときは,塩基の電離によって生じる OHーに比


べて,水の電離によって生じる OH は極めて小さいので,水の電離によって生じる OHー
は無視できる 。 圏 (
1
)0.
01倍 (
2)2 (
3
)3 (
4)1
1
e歪) [
H+J=αxl O-b
mollLのpHは,次のようにして求めることができる 。
pH=一 log[H
+ J=-log (αxl O-b) =一(Iogα+loglO-b
)

=一(logα-b log
lO )=b- l
ogα
たとえば. [H+]=2.0X 10-4( m
oll
L)のpHは. l o
g2=0.0であるから,
3
pH=一 log
(2.
0x1 0-4)=一(log2.
0+l o
g lO-4
)=一(log2
. 0-4
)=3
.7
116 2章 酸 ・ 塩 基 と 中 和

目 指示薬と pHの測定
。指示薬 水溶液の pHに応じて色調が変わる色素を 指 示 薬 という 。色調が変わ
るp Hの範囲を 変 色 域 という 。指示薬をしみこませた p H試 験 紙 を使用すると,
水溶液の pHが測定できる 。












直亘面指示薬の変色域


f
}p H試 験 紙 に よ る 測 定 除
pH指示薬の各 pH値で、の色を示した表(標準変色表)と,


試料水溶液に浸した pH試験紙の色を比較すると,水溶液の pHが求められる 。た



24

とえば,メチルレッドの pH試験紙を使う場合,試験紙の色が図 2
1の曾で示した色

と同じであれば,その水溶液の pHは 5
.2と判定できる 。
.cn 载
st 下
te 于
/
jp 请
w. ,
ww 考
:// 参
tp 供
ht 仅
注 ,

Eメチルレッドの標準変色表
关 传

直匡
请 上

GID いろいろな pHで変色する指示薬を組み合わせ,広範聞の pHが測定で、きるようにした試


, 友


料 网
资 由

験紙を万能 p H試験紙という 。万能 pH試験紙を使うと,おおよその pHの値がわかり,それに適


多 料

合した変色域をもっ pH試験紙を選ぶことができる 。
更 资

富⑫動減 幽 水素イオンの濃度と pH
口水素イオンの濃 「酸 性 ;[H+J>1 .0x10一可no l/L,p Hく 7
度と pH 0イ中 性』 ;[H+J= 1
.0X 10-mo
7 l/L,p H= 7
(
)p.
111 L塩基』性 ;[H+Jく1.0X 10-7mol/L,p H>7

口 p H指示薬 O 固有な pHの水溶液内で,特有な色を現す物質。 p H指


(
)p.
116 示薬の変色域を利用して水溶液の pHを測定する。
3節酸と塩基の中和 1
17

園 酸と塩基の中和


14 編
中和反応
目 中和反応の意昧 ( O

物質の変化
。 中和反応 酸と塩基が反応すると,酸から生じる H+と塩基から生じる OHーが
結びついて H20となり,互いの性質が打ち消される 。 このような変化を 中 和 反 応


または 中和 という 口たとえば,塩酸 HCIと水酸化ナトリウム NaOH水溶液の反応は,



次のように表される 。


塩基




--NaCI+H20


HCI+NaOH



・①




HCI,NaOH,NaCIは水溶液中でいずれも完全



に電離しているので ①式をイオン式で書けば②


式となる 。 中和

I一+Na++OH-
H++C

│川 !


--Na++CI一+H20 ・・
24

・・-
…②

H H

Na+とC
Iーは変化していないので,両辺から消
.cn 载
st 下

去すると ③式となる 。
│⑪削除制
te 于
/
jp 请

H++OH一
一--H20・・・
.
.
.・ ・
.
..
.
・ ・
.
.③
w. ,

H H H H
ww 考

この変化は,水溶液の中和反応に共通に起こる 。
:// 参
tp 供
ht 仅

笹 忌 ③式のように,反応に関与するイオンだけを取り
注 ,

出して書いた化学反応式をイオン反応式 (
Tp.
93)という 。
关 传
请 上

また,中和後の反応液を蒸発させると,塩化ナ
, 友
料 网
资 由

トリウム NaCIの結晶が得られる 。 NaCIのように ,


多 料

直~塩酸と水酸化ナ トリウム
更 资

中和反応で生じる酸の陰イオンと塩基の陽イオン

えん 水溶液の中和
とからなる化合物を 塩 という 。
⑤A) H+と O H は 結 び つ い て
中和反応は,次のようにまとめることができる 。 0になるが, Na+とC
H2 Iーは 電離
酸 + 塩 基 一+ 塩 + 水 したままである 。

中和反応 。酸か 5生じる H+と塩基かう生じる O Hーとが結合し


て水 H20となる反応。
H++OH一一-+- H20
H+と OHー
は, 等しい物質量で 過不足なく中和。
118 2章酸・塩基と中和

@ 中和の化学反応式 H++OH一 一--H20 この変化は水溶液の中和反応共通


に起こるから, H+と OHーは 1:1,すなわち等しい数,等しい物質量で,過不足な
く中和する 。 したがって ,中和の化学反応式は,酸 ・塩基の化学式を覚えていれば,
次の手順で簡単にかける。
①酸から生 じる H+と塩基から 生じる OHーと等しくなるような酸 塩基の係数を決
める 。
2価の酸である H2S041molは 2molの H+を生じるから 1価の NaOH2molと
反応する 。逆に, 2価の塩基である Ca(OH)21molは 2molの OHーを生じるから,


I価の HCI2molと反応する 。



②酸の陰イオンと塩基の陽イオンとからなる塩の化学式を書く 。



③ H+,OHーの数と 等しい係数の H2
0を書く 。



1価の酸と 1価の塩基 ...HN03+KOHー
--
-KN03+H20



2価の酸と 1価の塩基.
.. S04+2NaOHー
H2 --
-Na2
S04+2H2
0



2HCI+Ca(OH)2ー
1価の酸と 2価の塩基・・ . --
-CaCI2+2H2
0


2価の酸と 2価の塩基 .
.. S04+Ba(OH)2ー
H2 --
-BaS04+2H2
0 除

G
宣ID 硫酸と水酸化ナトリウム水溶液の場合,下記の反応式も 書けるが,硫酸が完全に中和され

ていないので正しくない。ふつう中和の化学式というと 完全中和の反応式をさす。
24

ー- +

H2
S04+NaOH NaHS04 H2
0

.cn 载

中和の量的関係 63
st 下


te 于
/
jp 请
w. ,

。 過不足のない酸・塩基の中和 酸と塩基が過不足なく中和するためには,酸
ww 考
:// 参

の H+と塩基の OH-の物質量が等しくなければならない。このとき,酸と塩基の価
tp 供
ht 仅

数を考慮する必要がある。たとえば 2価 の 酸 で あ る 硫 酸 は そ の lmolから 2mol


注 ,
关 传

の H+を生じるので これを中和するためには 2molの OHーが必要である 。 した


请 上
, 友

がって, 1価の塩基である NaOHなら 2mo


,l 2価の塩基である Ba(OH)2なら lmol
料 网
资 由
多 料

必要である 。すなわち 次の式が成り立つ 。


更 资

酸の価数×酸の物質量二塩基の価数×塩基の物質量 …………………①
( ~~) この中和反応の量的関係は,弱酸や弱塩基でも成り立つ。たとえば,弱酸で、ある長援の水
溶液の水素イオン濃度は小さいが これを塩基で中和していくと H+が酢酸の電離によ って少
しずつ供給される 。その結果酢酸はすべて反応し,強酸と同様の量的関係が成り立つ。たとえ話
でいえば,酢酸は 1%を現金で持ち歩き 99%は預金しているようなものである 。

酸と塩基が過不足なく中和するとき,
酸の価数×酸の物質量=塩基の価数×塩基の物質量
の関係が成り立つ。
3節酸と塩基の中和 1
19

@ 中和の公式 物質量=モル濃度×体積の関係を①式に代入すると,
酸の価数 ×酸の濃度×酸の体積
=塩基の価数 ×塩基の濃度 ×塩基の体積 …………②

第サム編
が成り立つ。 これを文字式で表すと 次のような関係である 。
価数 ;z価 i i価 数 ;z
'価

濃度;c[mollL) トの酸と イ濃 度 ;c
'[mollL] トの塩基とが,
J L体積

物質の変化
体積 ;u[mL] ;u
'[mL]
過不足なく中和したとすると,次式が成り立つ o

zX 以前0-[mol]=z'




zcv=z'c
'v'



これを 中 和 の 公 式 という 。





U
'x =


中和の公式。 zXcX一
10一0
一0( mol) z c'X"1
一000(mol)
一一


I...u..n.l'~.) - - " " .
..



c'
zcv= z' v'
(
zz酸 塩 基 の 価 数 .c
c 酸塩基のモル濃度l


V, v
'…中和に要した酸,塩基の体積 [mL]

/
24

GID 電離度の値に関係なく,どんな酸・塩基の反応にも中和の公式は使える 。なお,過不足な



.cn 载
st 下

く中和した溶液の性質は必ずしも中性とは限らない (
()p.127, 塩の加水分解)。
te 于
/
jp 请
w. ,
ww 考
:// 参
tp 供

中和の量的関係
ht 仅
注 ,

lOmollLの硫酸 15mLを中和するのに
O. O.30mollLの水酸化ナトリウム水
关 传
请 上

溶液何 mLを必要とするか。
, 友

q
⑨B
料 网
资 由

硫 酸 は 2価の酸で乞,水酸化ナトリ
多 料
更 资

る H+と OH一の物質量が等しい場合に中和することの 2つに着目する 。


匡I
D必要な水酸化ナトリウム水溶 │ H2S04 NaOH
液の体積を χ[mLJとし 中和した I
z= 2 I
z'= 1
酸と塩基の各項目を表にして,中 c= O.
1 lOmol
/L 1 c
'= 0.30mol
/L

和の公式に代入すると,
v=15mL I
v'=x[mL)

2xO.
lOmol/Lx15mL 1x0.30mol
/LX x(mL)
1
000mL/L 1000mL/L
x= 10(mL) ~ 10mL
(
亙霊)濃度未知のー
酢酸 10mLを
, ωmo山の水酸化ナトリウムの水溶液で中和した
ところ, 15mLを要した。酢酸の濃度は何 mol/Lか。(解答 (
)p.
172
)
120 2章 酸・塩基と中和

@ 複数種類の酸と塩基の中和 数種類の酸と数種類の塩基が混合して過不足な
く中和した場合も すべての酸が放出した H+の物質量の総和と すべての塩基が
放出した OHーの物質量の総和が等しい という関係が成り立っている 。

複数の塩基の中和計算
O.50mol/Lの塩酸 80mLに粉末の水酸化カルシウム O
.74
gを入れたところ,
すべて溶けて水溶液は酸性を示した 。 この水溶液を中和するには, 0.
40mol/L
の水酸化ナトリウム何 mLを必要とするか。


@


(塩酸 )vs(水酸化カルシウム+水酸化ナトリウム)の中和反応を考える 。



4M



医診水酸化カルシウム(式量 = 川4gの物質量 であるから,必要な水酸



化ナトリウム水溶液の体積を x(
mL]とし,中和した酸と塩基の項目を表にして,中和



の公式に代入する 。



酸 塩基


HCI NaOH Ca(OH)2

価数 z=l z
'= 1 z
"= 2

24

c= 0
.50mol/L c
'= 0
.40mollL 物質量 0
7
.7
44mol

濃度

.cn 载

体積 u= 80mL u
'ニ x(mL]
st 下
te 于
/
jp 请

1x0
.50x8
0 1x0.
40xx 一
."..0
.74
w. ,

一 一
100
0 1
000 “一 74
ww 考
:// 参

0=O
4 4x+2
. 0 . x=50 圏 50mL
tp 供


ht 仅
注 ,
关 传

中和滴定と滴定曲線
请 上
, 友
料 网

日 中和滴定 g )
资 由
多 料
更 资

0中和滴定の原理 中和の公式を用いると,濃度不明の酸(または塩基)の水溶液

の濃度色濃度既知の塩基(または酸)の水溶液の中和によって求めることができる 。
この操作を 中 和 滴 定 という 。濃度既知の(濃度が正確にわかっている)酸または塩
基の水溶液を 標 準 水 溶 液 という 。 また,酸と塩基が過不足なく反応して,中和反
応が完了する点を 中和点 という 。
@ 指示薬 塩の加水分解 (
C>p
.12
7)のため,中和点の p Hは必ずしも中性を示さな
い。中和点は,水溶液にあらかじめ加えである 指 示 薬の色の変化により検出する 。
指示薬は,変色域内に中和点が存在するものを選ぶ。
G
互ID 正確には,指示薬の変色により滴定操作を終了する点を,中和点とは区別して終点という 。
指示薬は,終点ができるだけ中和点に 一致するように選ぶ。
3節 酸 と 塩 基 の 中 和 1
21

中和滴定

く 操作 〉

第フ﹄編
① シュウ酸ニ水和物 (COOH)2・
2H20 1
.26gを正確に測りとり,これを少量の水に溶か
した後. 100mLのメスフラスコに移し, 標線に達するまで水を加える 。このように
して標 準 水 溶 液 (正確な濃度がわかっている水溶液)を調製する。

物質の変化
② ホールピペットを用いて,標準水溶液1O.0mLをコニカルビーカーに入れる 。
③ 約0.
4gの水酸化ナトリウムをビーカーに入れ,これに水を加えて全体の量を約
100mLにする 。そして この水溶液をビュレットに入れる 。



④ コニカルビーカー中のシュウ酸の標準水溶液に 1~2 滴のフェノールフタレインを入



れ,ピュレット中の水酸化ナトリウム水溶液で滴定する 。



⑤ 1滴の水酸化ナトリウム水溶液で水溶液全体が無色からうすいピンク色になり,か


つ振り混ぜても 無 色 に も ど う 芯 い と こ ろ を 中 和 点 として そこまでに滴下した水



酸化ナトリウム水溶液の体積 v[mL
]を正確に読みとる 。





E
孟呈室量霊長重 删
EI!irl~~函 !ÞlI

ホールピペット


24


.cn 载
st 下
te 于
/
jp 请
w. ,
ww 考
:// 参
tp 供
ht 仅
注 ,
关 传

メスフラスコを用いて 標準水溶液10.0m Lを 水溶液の色が無色からうすい 滴下した体積を


请 上

標準水溶液をつくる 。 正確に測りとる 。 赤色になるまで滴下する 。 読みとる 。


, 友
料 网
资 由
多 料

く 結果 〉
更 资

. 滴下した水酸化ナトリウム水溶液の体積が 12.5mLとして未知濃度を求めてみよ
う。 シュウ酸 二水和物の式量は 1
26だから,その1.26gは1.00x1
0-2molである 。
.0
よって,調製したシュウ酸標準水溶液の濃度は. 1 0x1
0-l mol
/Lである 。
これを中和の公式に代入する。
2x 1
.00x 1 10
.0 1xc
0-lX 一一一= /〆 1
x一
2
一.
5

10
00 ~ 1000A '• ••

'=1
これを解いて. c mol/L
.60X 10- [ J 1

G
互ID シユウ酸が標準水溶液に使われるのは,潮解性・風解性がなく組成が一定 しているた
め,純度の高いものが得られるからである 。一方,水酸化ナトリウムは,潮解性が強く,空
気中の水分や C02を吸収して組成が変化するため,標準水溶液をつくるのはむずかしい。
1
22 2章酸・塩基と中和

固 滴定曲線 63
0滴 定 曲 線 一般に,酸(または塩基)に塩基(また

ルン
フフ
ノレ

エタ

l﹁i
は酸)を滴下していった場合の混合溶液の pH変化


4 E4EE

ζ
円 n U

¥¥¥、
トート
を示すグラフを滴 定 曲 線,または pH曲 線 という 。
声国


只U7'
@ 強酸と強塩基による滴定曲線


①強酸と強塩基の中和 0.
1mol/Lの塩酸 10mLに
0.
1mol/Lの水酸化ナトリウム水溶液を少しずつ


4
jレ
滴下し,混合溶液の pHを縦軸に,滴下量 を横軸


オレンジ


にプロットすると 図2
3のような滴定曲線が得 o


4 8 12 16 20


られる 。図の曲線において 水酸化ナトリウム 加えた O.
lmol/L-NaOH(mL)



水溶液を 10mL滴下したところが中和点である 。 圏1
m強酸と強塩基の滴定曲線



② pH飛躍 図からわかるように,中和点前後では,グラフがほとんど垂直な直線



となる 。 この垂直な直線の部分を pH飛 躍 といい,中和点は pH飛躍のほぼ中点



である 。強酸と強塩基の組み合わせでは, 中和点の pHの値は 7付近 になる 。



@ その他の組み合わせによる滴定曲線

①強酸と弱塩基の中和 図 24のように,強酸と弱塩基の組み合わせの場合は, pH
24

飛躍は酸性側に見られ, 中和点の pHの値は 7より小さい。



.cn 载

②弱酸と強塩基の中和 図2
5のように,弱酸と強塩基の組み合わせの場合は, pH
st 下
te 于

飛躍は塩基性側に見られ, 中和点の pHの値は 7より大きい。


/
jp 请
w. ,

③弱酸と弱塩基の中和 6のように,弱酸と弱塩基の組み合わせの場合は, pH
図2
ww 考
:// 参

飛躍が存在しない。 また,中和点の pHの値も酸と塩基の電離度の差により, 7


tp 供
ht 仅

より大きい場合,小さい場合,等しい場合がある 。
注 ,
关 传
H41
P111

请 上

pH
α
ι

, 友
﹁叶 4 1 8 7 6 4

bm

14
ルン
ノレ
o

フフ
MHH


m

エタ
AU

料 网
A

0.
1mo
l/L-CH3
COOH

资 由 l l l/

12-
t 10mL
多 料
更 资

¥メチル 2 2
オレンジ
o o
.
...
l..
..l
ー」ー
.LJ

4 8 12 16 20 4 8 12 16 20 o 4 8 12 16 20
加えた 0.
1mol
/L-NH3水 (mL) 加えた 0.
1mol/L-NaOH(mL) 1mol/L-NH3水(mL)
加えた 0.

直匡4
1強酸と弱塩基の滴定曲線虚匡司弱酸と強塩基の滴定曲線直匡面弱酸と弱塩基の滴定曲線

・酸と塩基が過不足なく反応 (pH飛躍のほぼ中点),
中和点・
pHの 値 は 生 じ る 塩 に よ り 異 な る 。
3節酸と塩基の中和 1
23

。 指示薬の選択 中和点までの滴下量を正確に測るためには,原則として, pH
飛躍の範囲内に変色域が含まれ 色の変化がはっきり現れる指示薬を選ぶ。
①強酸と弱塩基の中和の場合 中和点は酸性側 にあるから 変色域を酸性側にもつ

第フム編
ひ図24)。
メチルオレンジが適当である(
②弱酸と強塩基の中和の場合 中和点は塩基性側 にあるから,変色域を塩基性側に
もつフェノールフタレインが適当である(
()図25)。

物質の変化
③強酸と強塩基の中和の場合 , pH飛躍は酸性側,塩基性側に
中和点は pH7付近で
わたっているので,メチルオレンジ,フェノールフタレインいずれも適当(
ひ図2
3)。
④指示薬は変色域をもつので, pH飛躍が存在しない弱酸と弱塩基の中和反応には



利用できない 。すなわち ひ図26)。
弱酸と弱塩基は中和滴定できない(




02価 と 1価 の 酸 ・ 塩 基 の 滴 定 曲 線 2価の弱酸



や弱塩基の中和滴定では 2段階の滴定曲線が現れる



ものがある 。炭酸ナトリウム Na2C03に塩酸を加える




と,炭酸ナトリウムは次のように 2価の塩基として反 8



応し,下記のような 2段階の中和反応が起こる 。滴定

4

曲線は,右の図 2
7のようになる 。

2
24

Na2C03+HCI

o 4 8 12 16 20

ー--NaHC03+NaCI (
第 1中和点) 加えた0.
10mol/L-HClaq[mL)
.cn 载
st 下

NaHC03+HCI
te 于


[ll
]2価の塩基と 1価の酸の
/
jp 请


--NaCI+C02+H20 (第 2中和点)
w. ,

組み合わせによる滴定曲線
ww 考

それぞれの中和点の指示薬は 第 1中和点ではフ工
:// 参
tp 供

ノールフタレイン,第 2中和点ではメチルオレンジが適当である 。
ht 仅
注 ,

G互忌 シユウ酸 (COOH)zの場合は中程度の酸であるため, 1段階目の中和が完了しないうちに,


关 传
请 上

2段階目の中和が同時に並行して行われる 。そのため, 1段階目の pH飛躍がはっきり現れない。


, 友
料 网
资 由
多 料

翻 館@ 糊 酸と塩基の中和
更 资


口中和反応
p
.11
7
0 酸・塩基の性質やはたらきが打ち消しあわれる 。

H++OH 一一-H20

口 中和の量的関係
p
.11
8
0 酸が出す H+の物質量=塩基が出す OHーの物質量
0 中和の公式
zcv z'
c'v'
1000 1000

日中和滴定 0 濃度不明の酸(塩基)の水溶液の濃度を,濃度既知の塩
(
)p.
120 基(酸)の水溶液の中和によって求める 。
124 2章 酸 ・ 塩 基 と 中 和

国 塩の性質
塩の生成
目 塩の生成反応 63
。益
とは 前述 。 p.117)のように,酸と塩基が反応した結果で生成する水以外の
物質を一般に 塩 という 。た と え ば 塩 酸 HCIと水酸化ナトリウム NaOH水溶液が



反応すると,水 H20と塩化ナトリウム NaCIが生成するが,この塩化ナトリウムが




塩である 。


-
ー H20+NaCI


HCI+NaOH


酸 塩基 水 塩




塩は,塩基の陽イオンの部分と酸の陰イオンの部分がイオン結合したイオン性物



質である 。 删

@ 塩の生成反応 塩は,酸と塩基の中和反応のほか,次のようなさまざまな反応

24

によっても生成する 。反応の型に注目しよう 。

①酸+塩基の反応
.cn 载


-Na2S04+2H20
st 下

H2S04+2NaOH
te 于
/
jp 请

②酸+塩基性酸化物の反応
w. ,


-
ww 考

2HCI+CaO CaCI2+H20
:// 参
tp 供

③酸+金属単体の反応
ht 仅


-
注 ,
关 传

2HCI+Zn ZnC2
I+H2
请 上

④酸性酸化物 +塩基の反応
, 友
料 网

C02+2NaOH一
一ー Na2C03+H20
资 由
多 料
更 资

⑤非金属単体+塩基の反応

i+2NaOH+H20
S
- Na2Si03+2H2
⑥酸性酸化物 +塩基性酸化物の反応
C02+CaO ー
- CaC03 直匡司鉄と硫黄の反応(金属単体
Si02+Na20 ー
-
Na2Si03 と非金属単体の反応)
⑦非金属単体+金属単体の反応 O;t~ ) 鉄粉と硫黄粉末の混合物

S +Fe
C
I2+Mg一

-

FeS
ー MgC2
I
をよく混ぜあわせ,水を加えて
練ると,発熱反応が起こる 。

@ 酸化物の分類 酸や塩基の性質によって,次ページのように分類される 。
4節 塩 の 性 質 1
25

①酸性酸化物 非金属の酸化物 には,水と反応して酸性を示したり,塩基と反応し


て塩を生じるなど酸の性質をもつものが多く 酸 性 酸 化 物 とよばれる 。

困 C02+H20 ー
--H2C03炭酸
S02+H20 ー
--H2S03
亜硫酸

第フム編
②塩基性酸化物 金属の酸化物 には,水と反応して塩基性を示したり,酸と反応し
て塩を生じるなど塩基の性質をもつものが多く 塩 基 性 酸 化 物 とよばれる 。
困 Na20+H20 ー
--
2NaOH CaO+H20 Ca(OH)
2 ー
--

物質の変化
③両性酸化物 周期表の金属元素グループと非金属元素グループの境界付近に位置
I,Zn,Sn, Pbなどの酸化物は,酸とも塩基とも反応して塩をつくるので,
する A



両 性 酸 化 物 とよばれる 。



--


_ rAb03+6HCI 2AIC
I3+3H20


I
ml ~

--


~ LAI203+2NaOH+3H20 2Na[A
I(OH)4
J


テトラヒドロキソアルミン酸ナトリウム




酸性酸化物 。 非金属の酸化物



塩基性酸化物 。 金属の酸化物 除

両性酸化物 。 A.I Zn. Sn. Pbなどの酸化物




24

。 塩と酸・塩基の反応
.cn 载
st 下

①弱酸の塩と強酸の反応 弱酸の塩に,より強い酸を加えると弱酸が遊離し,強酸
te 于
/
jp 请

の塩を生じる 。
w. ,
ww 考

[弱酸の塩+強酸ー+強酸の塩+弱酸]
:// 参
tp 供


--NaCI+CH3COOH
ht 仅

CH3COONa+HCI
注 ,
关 传

②弱塩基の塩と強塩基の反応 弱塩基の塩に,より強い塩基を加えると弱塩基が遊
请 上
, 友

離し,強塩基の塩を生じる 。
料 网
资 由

[弱塩基の塩+強塩基一+強塩基の塩+弱塩基]
多 料
更 资

NH4CI+NaOH ー
--NaCI+NH3+H20

これは,電離度の大きい強酸や強塩基のほうがイオンになりやすく,イオン性
物質である塩をつくりやすいためである 。
*
1
③揮発性の酸の塩と不揮発性の酸の反応揮発性の酸の塩に 不揮発性の酸を加え
て熱すると揮発性の酸が遊離し 不揮発性の酸の塩を生じる 。
[揮発性の酸の塩+不揮発性の酸一+不揮発性の酸の塩+揮発性の酸]
NaCI+H2S04 ー
- NaHS04+HCI
これは,揮発性の酸が気体となって反応系(反応場)から出ていくためである 。

*
1i弗点が低く,蒸発しやすい酸 (HCI,H2Sなど)を揮発性の酸といい,沸点が高く,蒸発しにくい酸
(H2S04など)を不揮発性の酸という 。
126 2章 酸 ・ 塩 基 と 中 和

自 塩の分類
。 益の分類 硫酸と水酸化ナトリウムからできる塩には,硫酸水素ナトリウム
NaHS04と硫酸ナトリウム Na2S04の 2種類がある 口Na2S04のように,酸の中の H+
イオンに電離できるすべての H原子を陽イオンで置き換えた塩を 正 塩 (
中性塩 とも
いう)といい, NaHS04のように, H原子を一部残した塩を 酸 性 塩 という 。 また,
水酸化カルシウム Ca(OH)2と塩酸 HCIとからできる塩には 正塩の塩化カルシウ
ム CaCi
2と
, OHーを一部残した塩の塩化水酸化カルシウム CaCI(OH)がある 。 この
CaCI(OH)のような塩を 塩 基 性 塩 という 。ただしこのような塩の分類は, 塩の組



成を区別するための分類であって,その塩の水溶液が実際に示す酸性・塩基性とは



一致しない。





酸 性 塩 。 … り 得 吋 子 治 む塩



塩基性塩 0 原子団 OHを含む塩








24

@ 塩の分類の練習 次の塩を,正塩,酸性塩,塩基性塩に分類してみよう 。

① Na2C03 ② NaHC03 ③ K3P04 ④ K2HP04


.cn 载
st 下

⑤ KH2P04 ⑥ CUCI2 ⑦ CuCI(OH)


te 于
/
jp 请

⑧ CH3COONa ⑨ NH4CI ⑬ FeCb


w. ,
ww 考

③の酢酸ナトリウム CH3COONaの H原子は H+イオンにならないこと,⑨の塩


:// 参
tp 供

化アンモニウム NH4CIの H原子は NH4+イオンの H原子であることに注意すれば,


ht 仅
注 ,

H原子, OHの有無で機械的に判断できる 。 よって,正塩…① ・③・⑥・③・⑨・


关 传
请 上

⑩,酸性塩…②・ ④ ・⑤,塩基性塩…⑦ となる 。


, 友
料 网

G互⑤ 酸性塩の名称は ,中間に「水素 jを入れる 。②…炭酸水素ナトリウム, ④ …リン酸水素二 カ


资 由
多 料

水酸化 J
リウム, ⑤ …リン酸二水素カリウム 。一方,塩基性塩の名称は,中間に 「 を入れる 。⑦…
更 资

塩化水酸化銅(I)

矧E主~" 塩と酸・塩基の関係
次の塩は,何という酸と塩基が中和してできたものか。
① KCI ② Na2S04 ③ Ba(N03)
2

⑮ 塩は,酸の陰イオンと塩基の陽イオンが結合したもの。
酸は H+を,塩基は OHーを出す物質であることをおさえる 。
医I
D① K+とCIーにそれぞれ OHーと H+を加えると,塩基が悶Hと酸が HCIであること
がわかる 。 圏 ① HCI,KOH ② H2 ,Ba(OH)
,NaOH ③ HN03
S 04 2
4宣
告 塩の性質 1
27

塩の加水分解
目 塩の加水分解と水溶液の液性 co

第守ノ﹄編
。 加水分解 益を水に溶かしたとき,その水溶液が酸性を示したり塩基性を示し
たりすることがある 。 これは 塩が水と反応して その一部がもとの酸や塩基にも
どる からであるが,この現象を 塩 の 加 水 分 解 という 。たとえば,塩化アンモニウ

物質の変化
ム NH4CIや硫酸銅 (n)CUS04の水溶液は,加水分解によって酸性を示し,これに対
して,炭酸ナトリウム Na2C03や酢酸ナト
加水分解。塩が水に溶けて,


リウム CH3COONaの水溶液は,加水分解


酸性または塩基性を示す現象。


によって塩基性を示す。





@ 酢酸ナトリウム水溶液の液性 一般に,塩はイオン性物質であるから,水溶



液中で完全に電離していると考えてよい。酢酸ナトリウム CH3COONaは,水溶液



中で次のように電離している 。


CH3COONa -
ー CH3COO-+Na+ 删

一方,水もわずかに電離している 。

H20三二竺 H++OH-
24

このように,水溶液中には, CH3COO-
,Na+,H+,OHーの 4種類のイオンが存
.cn 载
st 下

在している 。 このうち, CH3COOー


と H+とは結びつきやすいので,一部分が結びつ
te 于
/
jp 请

いて酢酸分子 CH3COOHになる 。
w. ,


--CH3COOH
ww 考

一+H+
CH3COO
:// 参
tp 供

この反応により, H+イオンが減少すると, [H+Jx[OH-J= 1


0-1
4~こ保つために,
ht 仅
注 ,

水がいくらか電離して H+とOHーは等量ずつ増加するが,結果として [H+Jく [OH-J


关 传
请 上

が成り立っている 。つまり, 酢酸ナトリウムは加水分解して,その水溶液は塩基性


, 友
料 网

を示す。
资 由
多 料

CH3COO-とH+が結びつきやすいのは, CH3COOHが弱酸であるからである 。弱
更 资

酸は,水溶液中でイオンに
分かれているよりも分子の +
状態のほうが安定であるた

, 2つのイオンは結びつく 。

これに対し, Na+とOHー + OH- I
H+が反応した分,
は結びつきにくく (NaOHは
OHーが増加
強塩基だから)イオンのまま
W]<阿 │
I
存在する 。
直匡面酢酸ナトリウムの加水分解
128 2章 酸 ・ 塩 基 と 中 和

@塩化アンモニウム水溶液の液性 塩化アンモニウム NH4CIもイオン性物質で


あるから,水に溶けると次のように完全に電離している 。

NH4CI ー
-
NH4++C
I一
一方,水もわずかに電離している。
H20三二竺 H++OH-
このように,水溶液中には NH4+,C
I,一 Hぺ OHーの 4種類のイオンが存在する 。
このうち, NH4+とOHーとは結びつきやすいので, 一部分が結びついてアンモニア
分子 NH3になる。


一一-


NH4++OH NH3+H20


この反応により, OH一イオンが減少すると, [H+]x[OH-]= 1
0-1
4に保つために,



水がいくらか電離して H+とOHーは等量ず つ 増 加 す る が 結 果 と し て [H+]>[OH-]



が成り立つ。 つまり, 塩 化


完全に電離


アンモニウムは加水分解し,
1--1wI+ 1


! NH4CI


c1-
その水溶液は酸性を示す。


除 +

-
NH4+とO Hーが結びつき わずかに電離

llJ 八万 i l
r
i
+

ト 一反 加 KM 一
ニ│OH- 1

一一-
やすいのは, NH3が 弱 塩 基 附

一応 す P 一
アレる H 一
日た

1主'面白
OH
H 市 l一
-J
l
24

であるからである 。


サ H

一部が反応

一方, C
Iーは H+と結びつ

1一
│伽出01

日 一 一
.cn 载


.一
st 下

きにくく (HCIは 強 酸 だ か
te 于
/
jp 请

ら),イオンのまま存在する。 直亘I
D塩 化 ア ン モ ニ ウ ム の 加 水 分 解
w. ,
ww 考
:// 参

。塩化ナトリウム水溶液の液性 塩化ナトリウム NaCIもイオン性物質であるか


tp 供
ht 仅

ら,水に溶けると次のように完全に電離している。
注 ,
关 传

NaCI一
一ー Na++CI一
请 上
, 友

一方,水もわずかに電離している 。
料 网
资 由

H20三二竺 H++OH-
多 料
更 资

水溶液中では Na+とOHーはほとんど結合せず また C
Iーも H+とほとんど結合

しないので,水溶液中の H+,OHーの物質量にも変化はない 。 すなわち, [H+]=


[OH-]= 1
0-7である 。

つまり, 塩化ナトリウムは加水分解しないので,その水溶液は中性である 。

[正塩の水溶液の液性]
弱一 基が 反 応 ー た 塩 。 塩基性
強酸と弱塩基が反応してできた塩 0 酸 性
4節 塩の性質 1
29

@酸性益の水溶液の液t性
①炭酸水素ナトリウム水溶液の液性 炭酸水素ナトリウム NaHC03は,水に溶け
て完全に電離する D

.
.Na++HC03

第守ノ﹄編
NaHC03 一

一方,水もわずかに電離している 。
H20三 士 H++OH-
このように,水溶液中には Na+, HC03-,H+,OHーの 4種類のイオンが存在

物質の変化
する 。 このうち, HC03ー
と H+とは結びつきやすい(生成する H2C03が弱酸だか
ら)ので, 一部分が結びついて炭酸 H2C03になる 。


この反応により, H+イオンが減少して [H+J<[OH-Jが成り立つ 。つまり,




酸水素ナトリウムは加水分解して,その水溶液は塩基性を示す。



ところで, HC03ーが H+


完全に電離

N
a
H∞3
1-1H
C
0-I
3


イオンを出す電離の問題 i +



であるが,第 1電離でも


+


わずかに電離
わずかにしか起こらない
ojご l W I除 OH- I

弱 酸 の 第 2電 離 は 無 視 で 出 +

一部が反応 l
H+が反応、した分,
きるほど4

、さい。したカミっ OHーが増加
24

lH
2
C0
3~

, H+イオンを受け取る

I
Wl<附│

.cn 载

塩の性質(塩の加水分解)
st 下
te 于

のほうが強い 。 直亙冨 炭酸水素ナトリウムの加水分解


/
jp 请
w. ,

②硫酸水素ナトリウム水溶液の液性 硫酸水素ナトリウム NaHS04は,水に溶けて


ww 考
:// 参

完全に電離する 。
tp 供


-
ht 仅
注 ,

NaHS04 Na++HS04一
关 传
请 上

一方,水もわずかに電離している 。
, 友
料 网

H20互 主 H++OH-
资 由
多 料

一 H+ OHー
このように,水溶液中には Na+, HS04, の 4種類のイオンが存在
更 资

する 。 この水溶液中では,
Na+とOHーは結合しない 。 lW+80l- ~
, HS04ー
一方 と H+は結合 │ らに電離


:8041-1
完全に電離 │
せずに (H2S04は強酸),む
附 +
しろ, HS04ーは電離して,
H+とS042ーを生じる 。 わずかに電離
その結果 ,[H+J>[OH一
] 出 o i
ニ! W j+
が成り立ち, 水溶液は酸性
を示す。 直I]g)硫酸水素ナトリウムの加水分解
1
30 2章 酸 ・ 塩 基 と 中 和

以上のように,酸性塩の水溶液は, H+イオンを出すので,同じ酸と塩基から
できた正塩の水溶液より 酸性側にかたよる 。

│酸性卜 │中性 1 - -塩基性│


NaHS04-
一一 N
a2S
04
NaHC03-
一一 N
a2C
03

[酸性塩の水溶液の性質の一般"主]
〔 蹴 素 仰 ま H+と結合 して 。 塩基性


硫酸水素イオンは電離により H+を放出 し
て, 。酸 性




G
宣ID 塩基性塩はほとんど水に溶けないので,加水分解については考える必要がない。





目 中和点における水溶液の性質




中和滴定における中和点の液性も,塩の加水分解により次のようになる 。



強酸と強塩基の中和点 ゆ 中 性 删

強酸と弱塩基の中和点 。 酸 性

弱酸と強塩基の中和点 。 塩基性
24


.cn 载
st 下
te 于
/

同 胸 総 動 塩の性質
jp 请
w. ,
ww 考


:// 参

口塩の生成反応 0中和反応以外に,酸化物と酸または塩基,金属と酸,
tp 供
ht 仅

p
.12
4 金属と非金属の反応など。
注 ,
关 传
请 上
, 友

酸 +塩基性酸化物一+塩+水
料 网
资 由

酸性酸化物+ 塩基 一+塩+水
多 料
更 资

酸性酸化物+塩基性酸化物一+塩


口塩の分類
p.126
(正塩(中性塩)
0 酸性塩………… H+を含む塩。
塩基性塩・・・・・・ "
'OHーを含む塩。
… 一 一 塩

口塩の加水分解と
水溶液の液性
ひp.127
(一…
0塩が水に溶けて,酸性または塩基性を示す現象。
Hが結合同すしと日酸 性
0 塩の陰イオンと H+が結合しやすいとき 0 塩 基 性
イオンが H+や OHーと結合しにくいとき ゅ 中 性
章末練習問題 1
31

解答 。p
.17
2

① 〈酸塩基の分類〉 包一 囲
次の酸・塩基のなかから, (
1)-
-
-(4
)に該当するものを選び,記号で答えよ 。
(
a)硝酸 b) リン酸
( (
c
) 硫酸 d) 硫化水素
( (
e) アンモニア
(
f) 水酸化銅 (
II) (
g) 水酸化カリウム (
h) 水酸化カルシウム
(
1) 2価の強酸 2) 3価の弱酸
(
3) 1
( 価の弱塩基 4) 2価の強塩基
(



② (pH)



次の水溶液に関する問いに答えよ 。



(
1) pH= 5の水溶液の水素イオン濃度は ,pH= 3の水溶液の何倍か。



( .
2) 01mol
/Lの酢酸水溶液(電離度 0.
01
)の pHはいくらか。



(
3)0.
1mol/Lの水酸化ナトリウム水溶液を水で 1
00倍の体積に希釈した水溶液の pHは



いくらか。



③ 〈塩の神〉

次の各塩は,酸性塩,塩基性塩,正塩のどれに属するかを答えよ 。
24

(
1)NaCI (
2)NaHS04 (
3)NH4CI (
4)Ca(OH)CI2

.cn 载

(
5) Na2
HP04 (
6) KHC03
st 下
te 于
/
jp 请

包 忍mo
w. ,

④ 〈塩の加水分解〉
ww 考
:// 参

次の塩の水溶液の液性を答えよ 。
tp 供
ht 仅

(
1) CUS04 (
2) K2
C03 (
3) NH4
N03 (
4) NaHS04
注 ,
关 传

(
5) NaHC03
请 上
, 友

信)
'(中和滴定〉
料 网
资 由
多 料

¥こノ 2.0mol/Lの硫酸 50.0mLに 1滴のフェノールフタレインを加え, 2.5mol/Lの水


更 资

酸化ナトリウム水溶液を溶液が薄い赤色になるまで滴下した 。下記の問いに答えよ 。
(
1) この反応を化学反応式で表せ。
2) 滴下した水酸化ナトリウム水溶液の体積は何 mLか。
(

必)
'(混合水溶液の中和〉
¥ニノ 2
.0X10-1mol/Lの硫酸 10.0mLに
, 0.12gの固体水酸化ナトリウム(式量 4
0.0
)
を加えてよくかき混ぜた。 この混合水溶液を中和するには,次の① ・② の溶液のどちら
を何 m L必要とするか。
① .0X 1
1 0-1mol/Lの塩酸
② 2
.0x10-1mol/Lのアンモニア水

-血の池地獄一酸化鉄 (
ID)の沈殿





酸化と還元







酸化・還元の定義





目 酸素の授受と酸化・還元

銅線をバーナーの炎の中に入れると,銅 Cuは高温で空気中の酸素 02と化合して,



24

表面が黒色の酸化銅 (II)CuOになる 。次に,表面が黒色の酸化銅 (II)CuOに変わっ



.cn 载

た銅線を,熱いうちに水素 H
2を満たした試験管の中に入れると,酸化銅 (II)CuO
st 下
te 于

は酸素を失って, もとの光沢のある銅 Cuに戻る 。


/
jp 请
w. ,

この反応の銅のように 物質が酸素と化合したとき その物質は酸化された とい


ww 考
:// 参

い,その変化を 酸 化 という 。 また 酸化銅(I)のように,酸化物が酸素を失った


tp 供
ht 仅

とき,その物質は還元された といい,その変化を 還 元 という 。


注 ,
关 传


-C+
请 上

2Cu+02一

..
.2CuO
, 友

CuO+H
2 u+H20
│ + │
料 网
资 由

酸化された (
酸素と化合) 還元された (
酸素を失う )
多 料
更 资

軍 m銅の酸化と,酸化銅(II)の還元
Ojt~ ) 銅 Cuは赤褐色で光沢があり,酸化鍋 (II)CuOは黒色である 。
1節 酸 化 と 還 元 1
33

白 水素の授受と酸化・還元
硫化水素 H2Sに同体積の空気を混ぜて点火すると,硫化水素は燃焼し,容器の内
壁に硫黄 Sの微粒子がくっつく 。

第守ノ﹄編
この反応は,硫化水素に酸素を反応させたので酸化反応であるが,この反応にお
いて,硫化水素 H2Sは水素原子を失って Sになっている 。 このように,ある物質が
水素を失う変化を 酸 化 逆に ある物質が水素と化合する変化を 還 元 という 。

物質の変化
酸化された (
水素を失う )

2H2S+02一

ー 2S+2H20




還元された (
水素と化合)





63


図 電子の授受と酸化・還元




。 マグネシウムと酸素の反応 マグネシウム Mg


せん こう


に点火すると,閃光を放って燃焼し,酸化マグネシ 删

ウム MgOになる 。

2Mg+02ー --2MgO....・ ・
.
..
.
・ ・
.
.①
24

H H

マグネシウム Mgは電気的に中性の原子であるが,

.cn 载

燃 焼 に よ っ て 生 じ る 酸 化 マ グ ネ シ ウ ム MgOは

st 下
te 于

と 02ーというイオンが結合してできたイオン
/

Mg2
+
jp 请
w. ,

結晶である 。 したがって,上式の変化は,電子を
ww 考
:// 参

eーとして次のように表される 。
tp 供

直亙〕マグネシウムの燃焼
ht 仅


-- 2
++20ー…… ①
注 ,

2Mg+02 2Mg2
关 传
请 上

{2Mg-w++4e-
, 友

02+4e一一-202
料 网

-
资 由
多 料

原子 l個あたり, Mgは2個の電子を失い, 0は2


更 资

個の電子を得ている 。

@ マグネシウムと塩素の反応 マグネシウム Mg
は塩素 CI2中で熱すると激しく反応して,塩化マグ
ネシウム MgCI2になる 。

-MgCI2 ・・ ・・....・
Mg+C
I
(Mg
C
I
2

2+2e一
一一.
Mg2
.2CI一
++2e-
H H H . ②

.

原子 1個あたり, Mgは 2個の電子を失い, C


Iは I 圏亙マグネシウムと
個の電子を得ている 。 塩素の反応
134 3章 酸 化 還 元 反 応

@ 電子の授受と酸化・還元 前ページの①の反応では, Mg原子は酸化されてい


る。 このとき ,Mg原子は電子を失っている 。②の反応でも ① の反応と同じように,
Mg原子は電子を失っているので,酸化されたことになる 。一般に反応するとき,
原子が電子を失うことを 酸 化 さ れ た といい,原子が電子を得ることを 還 元 さ れ た
という 。
。 酸化還元反応 反応①,② では, Mg原子は酸化され,0原子や C
I原子は還元
されている 。ある反応において,電子を失う原子があると必ず電子を得る原子があ
る。つまり, 酸化反応と還元反応は必す同時に起こる ので,まとめて酸 化 還 元 反


応 とよばれる 。 また ,化合物中のある原子が酸化・ 還元されたりしたときは,そ



の化合物自身が酸化・還元されたという 。





[酸化・還元の定義]



「酸素を得る(と化合)。 「酸素を失う。


国 一

酸化 │


J水素を得る(と化合)。


イ水素を失う。 題冗

される │ される │ 删
L電子を失う。 L電子を得る。


G
宣ID 電子の移動をともなう酸化還元反応は,化学反応から電気エネルギーを取り出 す電池 (()
24

p
.14
8)に利用されている 。 また,逆に電気エネルギーを使って容易には起こらない酸化還元反応

.cn 载

を起こす電気分解 (
()p
.15
6)によって,金属を製錬したり,電気めっきが行われたりしている 。
st 下
te 于
/
jp 请
w. ,
ww 考

酸化数と酸化還元反応の判定
:// 参
tp 供
ht 仅

63
注 ,

目 酸化数
关 传
请 上
, 友

。 酸化数 酸 化 数 とは,原子の状態を基準にして, 授受した電子の数を示す数値


料 网
资 由

である 。 イオン結合からできた物質の反応では,電子の授受がはっきりしており,
多 料
更 资

酸化数を容易に決定できるが 共有結合からでき た物 質が関係 した 反応では電子の


授受がはっきりしない 。 こうい った物 質を構成 している原子の酸化数は,次に述べ


る原則にしたがって決定する 。
@ 共有結合からできた物質中の原子の酸化数 共有結合によってできた物質中
の原子は,電子の移動が明確でない。そこで,これらの物質内の共有電子対は,陰
性の強い原子に移動したと考えることにする 。 これにより 共有結合からできた物
質はイオン結合からできた物質とみなすことができ,各原子はイオンとして存在し
ていると考えることができる 。ただし共有電子対が同じ種類の原子聞に共有され
ている場合は,電子の移動はないものとする 。
たとえば,水 H20の場合,次ページの図 3
6のようにして酸化数を決定できる 。
1節 酸 化 と 還 元 1
35

④ +0 +0 = τ + 石
毛:J
ー ① )+8 +①

でた
化つ 。

子が
変失い

ど得

原か

電か
のをな

はか

のた

がわ
こ子ら
(一 一 ー す る 11 第
と考え . H原 子 が 電 子 1個を失い. 11
O原 子 が 電 子 2個を得たとする。 11


事雪面 共有結合でできた物質中の原子の酸化数の決定

物質の変化
O~ 5? ) 陰性の強さは H<Oであるから,電子は H原子から O原子に移動したと考えられる。ょっ
て. H原子の酸化数は+,
1 0原子の酸化数は -2と決定できる 。



@酸化数の決め方 原子の酸化数は,次に示す① ⑥をもとにして決めることが



できる 。




①単体中の原子の酸化数は 0である 。


岡 H2, 02, Na, F
e.
..・・
. -
…0


H



②単原子イオン中の原子の酸化数は イオンの価数に等しい。



圃 Mg2+…+2 A
13+… +3 CI-・"-1 删

③化合物中の H原子の酸化数は +1,0原子の酸化数は -2として,他の原子の酸



化数を決める 。そのとき 化合物を構成する原子の酸化数の総和は 0とする。た


24

だ し 過 酸 化 水 素 H202の O原子と,水素化ナトリウム NaHの H原子の酸化数は



.cn 载

-1とする 。
st 下
te 于
/

困 H20…(+1
)x2+(-2
)= 0
jp 请
w. ,

)x3=0
NH3...N + (+1 N =-3
ww 考


.
:// 参

C02'''C+( )x2=0
-2 . C =+4
:
tp 供
ht 仅
注 ,

④多原子イオン中の原子の酸化数の総和は,イオンの価数に等しい。
关 传

)x4=-2 . 8=+6
请 上

困 8042- ",8+(-2 :
, 友

NH4+…N +(
+1)x4=+1 . N =-3
料 网

:
资 由
多 料

⑤化合物中のアルカリ金属原子の酸化数は +1 アルカリ土類金属原子の酸化数は
更 资

+2である 。
⑥金属のハロゲン化物中のハロゲン原子の酸化数は - 1である 。

。酸化数に関する注意事項
①酸化数は, 1個の原子の酸化の程度を表した数値である 。
②酸化数は+もしくはーの符号をつけた整数で表す。
③イオンの価数は, +
, 2+,3+と表すが,酸化数は+1, +2
, +3と表す。表
記のしかたを間違わないこと。
④酸化数は上記のアラビア数字のほか +1. +II. +困 +町のようなローマ数
字で表すこともある。
136 3章 酸 化 還 元 反 応


化合物中の酸化数を求めるには,
j 水素とアルカリ金属 -2 を基準。 +1,酸素
L
化合物中の原子の酸化数の総和は 0。

矧時期 酸 化 数 の 計 算
次の物質中における下線部の原子の酸化数を示せ。
(
1) H2
S04 (
2) Fe2
03 (
3) N2 (
4) K2
Cr2
07




@ 化合物中の H,0の酸化数は,それぞれ +1, - 2とする 。また,化合物中



の原子の酸化数の総和は 0である 。なお単体中の原子の酸化数は 0である 。


医I
D(1) Sの酸化数を xとすると,次のようになる 。(丸番号は前ページ @ と対応)




(+1
)x2+x+ (-2
)x4=0 . x=+6……… ・ ・
・ .
..
.・ ・-…………①


H H H


2) Feの酸化数を xとすると
( )x3=0
2x+(-2 . x=+3 .
: ….
..
.・ ・
.
..
.
・ ・
-③


H H


3) 単体であるから, Nの酸化数は Oである 。 …
( …..
.・ ・-・…………………………………① 删
H

4) Crの酸化数を xとすると, (+1


( )x7=0 ・.
)x2+ 2x+ (-2 x=+6…・・ ③ ⑤

圏 (
1)+6 (
2)+3 (
3)0 (
4)+6
24

63

自 酸化数の変化と酸化還元反応
.cn 载
st 下
te 于
/

。酸化数の渚減と酸化還元反応 酸化数は,イオンの価数と等しいから ,酸化


jp 请
w. ,

数が増加すると電子数が減少する 。 したがって, 酸化数が増加する と酸 化 さ れ た


ww 考
:// 参

と判断できる 。 また 酸化数が減少する と還元された と判断できる 。


tp 供
ht 仅
注 ,

増 減
++

FF

ee
关 传
qunJι


请 上

c
a
酸化数

電子数
, 友
料 网
资 由

+1
多 料


更 资

Fe -一一ー一 Ca -一一一一 C
I

-1 →一 一一一一一一一一一一一一一一一一一一一一一一一一 C
I-
-2
減 増

軍r
m酸化数の増減と電子数の関係
また,酸化数は原子の酸化の程度を表した数値であるから,酸化数が増加すると
「酸化の程度が進む」と考え 酸化されたと判断してもよい。

(酸化数の増加 した原子を含む物質 。 酸化された物質


酸化数の減少 した原子を含む物質 。 還元された物質
1節 酸 化 と 還 元 1
37

@実際の酸化還元反応の判断 黒色の酸化銅 (
II)CuOを,熱いうちに水素 H2を
こうたく
満たした試験管の中に入れると,もとの光沢のある銅 Cuに戻る (
[)p
.13
2)。 この反
応について,各原子の酸化数の変化を調べてみると次のようになる 。


-

第サノム 編 物質の変化
Cu0 + H2 Cu + H20
+2-2 0 0 +1-2
│ │ t t
酸化数が減少│
(
還元された )
酸化数が増加 (
酸化された)

酸化数の増減と酸化還元反応



次の各反応について 酸化された物質還元された物質を それぞれ化学式



で示せ。 なお,その反応が酸化還元反応でないときは, x印を記せ。



ー-
-H2S04+2HCI


1) S0
( 2+ C2
I+2H2
0


@E


--CaC2


(
2) CaC03+2HCI I+ H2
0 +C 02




酸化数が増加した原子,減少した原子を見つける 。酸化数の増減した原子


がない場合,その反応は酸化還元反応ではない。

(
1) 反応式中の各原子の酸化数は,次のようになっている 。

24

802 + C
I2 + 2H20 ー
--+
H2804 + 2H CI

+4-2 0 +1-2 1+6-2 +1-1



.cn 载

Sの酸化数が増加しているので, 802は酸化されている 。ま
た, C
Iの酸化数が減少して
st 下
te 于

I2は還元されている 。
いるので, C
/
jp 请


--C+2
w. ,

(
2) CaC 03 + 2HC I aCI2 + H20 + C 02
ww 考

+2+4-2 +1-1 -
1 +1-2 +4-2
:// 参
tp 供

この反応では,酸化数の変化した原子はひとつもない。 したがって,この反応は酸化還
ht 仅
注 ,

元反応ではない。
关 传
请 上

圏 (
1)酸化された物質… 802 還元された物質…CI
2(2)
X
, 友
料 网
资 由
多 料
更 资

窓側 働 腿鈴 酸化と還元

口酸化・還元の 01 1
酸 素 原 引 水 素 原 子 │電 子 │ 酸 化 数 │
定義 C
>p.132 │酸化反応 │得 る │失う│失う│増 加 │
│還元反応 │ 失 う │ 得 る │ 得 る │ 減 少 │


口酸化数の決め方
p
.13
5
。 単体の原子の酸化数は 0。
0 化合物中の 原子の酸化数… Hは +1,0は - 2が基準。
O 化合物中の各原子の酸化数の総和を 0とする 。
1
38 3章 酸 化 還 元 反 応

園 酸化剤と還元剤
酸化剤・還元剤とそのはた 5き
目 酸化剤・還元剤
酸化還元反応において 相手の物質から
電子を奪ってその物質を酸化するはたらき
回園 τする⑨曾



のある物質を 酸 化 剤 といい,相手の物質に



電子を与えてその物質を還元するはたらき


酸化数減少 ne 酸化数増加


│還 元 さ れ る 酸 化 さ れ る │


のある物質を還 元 剤 という 。いいかえると,



酸化剤はそれ自身が還元されやすく ,還元
E盟 還元する唾⑫



剤はそれ自身が酸化されやすい物質 である 。

監し争 l i ,

1
=1
22
3 I
yl

酸化 増加 ne 酸化よ減少


倒七剤 る物質

│酸 化 さ れ る 還 元 さ れ る │

24

l
図 亙 酸 化 斉J
Iと還元剤

.cn 载
st 下
te 于
/
jp 请

63
w. ,

自 酸化剤・還元剤のはたらき
ww 考
:// 参
tp 供

。 酸化剤のはたらき 酸化剤である塩素 CI21molは


, 2molの電子を受け入れよ
ht 仅
注 ,

うとするはたらきがある 。塩素のこのはたらきは,ふつう,次の式で表す。
关 传
请 上

CI
2+2e一 一-2CI一
, 友

一 A守﹂
'i
料 网
资 由
多 料

還元された
更 资

周囲に電子を提供してくれる物質(還元剤)が存在すると 塩素はその物質から電
子を受け入れて相手物質を酸化する 。上の式はそのときの塩素の変化を示している 。
@ 還元剤のはたらき 還元剤である水素 H21molは
, 2molの電子を放出しようと
するはたらきがある 。水素のこのはたらきは,ふつう 次の式で表される 。
H
2ー -2H++2e-
o +1
│+
酸化された

周囲に電子を受け入れてくれる物質(酸化剤)が存在すると,水素はその物質に電
子を提供して相手物質を還元する 。上の式はそのときの水素の変化を示している。
2節酸化剤と還元斉Ij 139


豆6Jおもな酸化斉Ij.還元剤とそのはたらき
物 質 水溶液中でのはたらき方の例
オゾン 03 03+ 2H+ + 2e一一一ー 02+ H2
0

第 サム 編 物質の変化
ロゲン {塩素 C
I2 C2
I+ 2e一一--2CIー
臭素 Br
2 2+ 2e一一一ー 2Br-
Br
{H2
02+2H++2e一 → 2H2 0
過酸化水素 H2
02
酸 (還元剤のとき;H2 02ー-
-2H+ + 02+ 2e-)
希硝酸 HN03 HN03+ 3H+ + 3e一一
一ー 2H2
0 + NO
化 濃硝酸 HN03 HN03+ H+ + e一 一 -H2
0 + N02
熱濃硫酸 H2
804


H2
804+ 2H+ + 2e一 一 -2H2
0 + 802


商l過マンガン酸カリウム


Mn04
一 + 8H+ + 5e一一一ー Mn2
+ + 4H20


KMn04(硫酸酸性) ,
i
(占ミ紫色) (淡紅色)


(中性 ・塩基性) Mn04一 + 2H2
0 + 3e 一一一~ Mn02+ 40H-



ニクロム酸カリウム 2
07一 + 14H+ + 6e一一一ー 2Cr


Cr
2 3++ 7H2
0


K2
Cr2
07(硫酸酸'性) (黄赤色) (緑色)



水素 H2 H2ー- 2H+ + 2e-



ナトリウム Na Na一 -Na+ + e一 删
2

一酸化炭素 CO CO + 2H 2 0 一一~ 4H+ + C03一 + 2e-


硫化水素 H2
8 8ー-
--2H+ + 8 + 2e-

、~墨
E翠 H2
24

{S02+2H20-w+4H++2e-

二酸化硫黄 80
2

(酸化剤のとき ;802+ 4H+ + 4e一一---8 + 2H2


0)
.cn 载


E
st 下

塩化スズ (n) 8nCI2 8n2


+ー -8n4+ + 2e一
te 于
/

ヨウイヒカリウム KI 2 1一一一ー 12+ 2e-


jp 请

期1
w. ,

硫酸鉄 (n) Fe80


4 Fe2+ー-ー Fe3
++ e-
ww 考
:// 参

チオ硫酸ナトリウム (2S2032-ー ら06 2ー + 2e-


tp 供

2 2
ht 仅

Na2
8203 82
03 一 + H20 ー -2H+ + 804-+ 8 + 2e-
注 ,

シュウ酸 H2C2
04 H2
C204ー -2H+ + 2C02+ 2e-
关 传
请 上
, 友
料 网

@酸化剤・還元剤のはたらきを示す式 表 6の酸 化 剤 ・ 還 元 剤 の は た ら き を 示
资 由
多 料

す式を半 反 応 式 という。半反応式は,両辺の原子数だけでなく, 両 辺 の 電 荷 の 和
更 资

も 等 し い から,次のように導くことができる。
困 酸 性 水 溶 液 中 で 過 マ ン ガ ン 酸 イ オ ン が 酸 化 剤 と し て は た ら き , マ ン ガ ン (I)
イオンになる。
① 左 辺 に 酸化 剤 の 化学 式 を 右 辺 に 還 元 さ れ た あ と の 化学式を書く。
( 一一 -Mn叶)
Mn04
0 を 加 え て 両 辺 の O原子の数をそろえる。 (
② H2 Mn04一一--- Mn2
++4H2
0)
③ H+を 加 え て 両 辺 の H原 子 の 数 を そ ろ え る 。 (Mn04一+8H+ー--
-Mn2++4H20)
④ eーを加えて両辺の 電 荷 を そ ろ え る 。 ( Mn04一+ 8H++ 5e一 一-
--Mn2
++4H20)
このとき, Mnの 酸 化 数 の 減 少 数 (+7→ +2
)と 電 子 数 5eーとが一致している。
140 3章 酸 化 還 元 反 応

困 酸化剤と還元剤の反応
目 酸化剤・還元剤の関係
。 酸 化 剤 ・ 還 元 郵j
の強弱 物 (強) (酸化作用の強さ) (弱)

質は 一般に,電子を受け入れる
性質(酸化剤としての性質)と,
電子を放出する性質(還元剤とし
ての性質)を併せてもっている D (
弱) (
還元作用の強さ) (
強)


両方の性質を合わせて i
lO
Jもっ


作用の強い i 弱し、還元剤にもなる !作用の強い


酸化剤 :9弘、酸化剤にもなる i還 元 剤


ているとすると,電子を受け入


直~酸化剤・還元剤の強弱
れる性質を i
9
Jもつ物質は,電子




を放出する性質を i
lJもつことになる 。 また. i
5Jの酸化力をもっ物質は. i
5Jの還



元力をもっ O このように 酸化剤・還元剤の強弱は相対的なもので,物質が酸化剤と



してはたらくか還元剤としてはたらくかは 反応する相手の物質によって決まる 。


@ 還元剤としての過酸化水素 過酸化水素 H202は,酸化剤として用いる場合が


多い。 しかし相手となる物質の酸化作用が過酸化水素より強い場合,過酸化水素
24

は還元剤(自身は酸化される)としてはたらく 。


-2H++02+2e-
.cn 载

H202
st 下
te 于
/
jp 请
w. ,

酸化された
ww 考
:// 参

困 過酸化水素 H202と過マンガン酸カリウム KMn04の反応 C


[
;:
>p.
141 例題)
tp 供
ht 仅

@ 酸化剤としての二酸化硫黄 二酸化硫黄 802は,還元剤として用いる場合が


注 ,
关 传

多い 。 しかし相手となる物質の還元作用が二酸化硫黄より強い場合, 二酸化硫黄
请 上
, 友

は酸化剤(自身は還元される)としてはたらく 。
料 网
资 由

一一-8+2H20
多 料

802+4H++4e
更 资

+4

還元された

圃 二酸化硫黄 802と硫化水素 H28の反応


還元された

+4 0
802+2H28一
一ー 38+2H20
│+
酸化された

上の反応で. 802中の Sの酸化数は減少しているので. 802は酸化剤として作用


していることがわかる 。
2節 酸 化 剤 と 還 元 剤 1
41

-酸化剤としてはた 5く物質でも それより酸化作用が強い物


質と反応するとき は還元剤としてはた 5く。
・還元剤としてはたうく物質でも, それより還元作用が強い物

第 フム 編
質と反応するとき は酸化剤としてはた 5く。

自 酸化剤・還元剤の量的関係 63 物

。 酸化還元反応式のっくり方 酸化剤と還元剤が過不足なく反応するのは, 酸 の



化剤が受け入れる電子の総数と.還元剤が放出する電子の総数が等しい場合である 。 化



このことを考慮して,酸化剤・還元剤のはたらきを表すイオン反応式(半反応式)か



ら酸化還元反応を導くことができる 。




~_~I 同期 酸化還元反応式のっくり方




過マンガン酸カリウム KMn04の硫酸酸性水溶液と過酸化水素 H202の水溶液


の酸化還元反応式を 下記のイオン反応式を用いてつくれ。


--

Mn04一 +8H++5e- Mn2


++4H20・ ・ ・
.
.
.・ ・
-…①

H H H


--2H++02+2e- ………
24
@E

H202 ・ ・-………・・…… ②

H H

.cn 载
st 下

過マンガン酸イオン Mn04ーが受け入れる eーの総数と H202が放出する eー


te 于
/

2
jp 请

の総数は等しい D イオン反応式には K+. 804ーが省略されている 。


w. ,
ww 考

①,②式から eーを消去するために ,2x① +5x②式をつくる。


:// 参
tp 供

2
2Mn04一+16H++I0e一一-2Mn++8H20

-
ht 仅
注 ,

+) 5H202 10H++502+10e-
关 传
请 上

2Mn04一+16H++10e一+5H202一
一ー 2Mn2
++8H20+10H++502+10e-
, 友
料 网

e-,H+の項を整理すると,
资 由
多 料

2Mn04-+6H++5H202一
一ー 2Mn2++8H20+502
更 资

両辺に 2K+,38042

ーを加えて式を整理すると 次のような酸化還元反応式が得られる 。
2KMn04+3H2
804+5H2
02
ー-K2804+2Mn804+8H20 +502 …………...・ H ・
.
..
.
.・ ・
.
.
.
H・ ・
圏H

G互⑤この反応で, H202の中の Oの酸化数は -1→ Oと増加しているので, H202は還元剤として


f
宇用していることがわかる 。

¥
!!
歪霊
吾)硫酸鉄(何山
)
E汗周
F
向e陥8 ω
水素は酸化剤としてはたらく 。 この反応応、の酸化還元反応式を 下記のイオン反応式を利用
してつくれ。 (解答 。p.173)
(
向 +→ 附 +e一
2 ①
H202+2H++2e- 一
--2H20…………………………...・ H ・
.
..
..
・ ・..…………②
H
1
42 3章酸化還元反応

@酸化剤・還元剤の量的関係
c'(moνL)
①酸化還元滴定 図 40のように, 硫酸酸性過マンガ
ン酸カリウム水溶
ビュレットを用いて,濃度未知の
液(赤紫色)
酸化剤(あるいは還元剤)水溶液を ヘ
、〉

濃度既知の還元剤(あるいは酸化
剤)水溶液で滴定すると,酸化剤
(還元剤)の濃度を決定することが
できる 。 このような方法を, 酸 化


還 元 滴 定 という 。



直匝面酸化斉IJ
.還元剤の量的関係を調べる実験
② 量 的 関 係 濃 度 がc
(mo
llL
]の過酸


(酸化還元滴定)


化水素(還元剤)水溶液 v(mL]を


Ojt~ ) 硫酸酸性の過マンガン酸カリウム水溶液



濃 度 がc
'(mollL]の 過 マ ン ガ ン 酸 は酸化剤水溶液.過酸化水素水は還元剤水溶液



カリウム(酸化剤)水溶液で滴定し である 。Mn04ーの赤紫色が消えなくなったと


'(mL]加えたところで過


ていき , v ころを反応の終点とする 。


不足なく反応したとする 。過不足なく反応する条件は,酸化剤が受け入れる電子

の総数と,還元剤が放出する電子の総数が等しいことなので,次式が成り立つ 。

24

「一 一..lmolのKMn04が受け入れる電子の物質量(酸化剤│くMn04の価数)

2xcX v=

5xc'X v'
.cn 载
st 下

L一-lmolのH202が放出する電子の物質量(還元剤 H202の価数)
te 于
/
jp 请
w. ,

c[mollL)の Z価 の 還 元 剤 水 溶 液 v[mL)と,ピ [mollL)の


ww 考
:// 参


tp 供

z '[
'価 の 酸 化 剤 水 溶 液 v mL)が過不足なく反応する条件
ht 仅

'xc
注 ,

zX cX v=z 'X v
'
关 传
请 上
, 友
料 网
资 由

乞w
}箆鈎f暴 包郵
多 料

酸化剤と還元剤
更 资


口酸化剤・還元剤
p
.13
8
0 酸 化 剤…相手物質を酸化する作用をもち,相手物質か
ら電子を受け取る 。 自身は還元されやすい。
0 還 元 剤…相手物質を還元する作用をもち,相手物質に
電子を与える 。 自身は酸化されやすい。

口酸化剤・還元剤 。 物質が酸化剤,還元剤のどちらとしてはたらくかは,


の反応
p
.14
0
相手物質の酸化作用,還元作用の強弱で決まる。
0酸 化 還 元 反 応 式 は
数を等しくして導く。
イオン反応式(半反応式)の電子の
3節 金 属 の 反 応 性 1
43

図 金属の反応性

第14 編
水溶液中での金属のイオン化傾向
目 金属イオンのイオン化とその傾向の大小 co

物質の変化
。イオン化傾向 金属が酸と反応するとき,金属は水溶液中の H+に電子を与え
て陽イオンになる 。金属の水溶液での陽イオンへのなりやすさ なりにくさを イ


オン化傾向 という 。




@銅と銀のイオン化傾向の大小 硝酸銀 AgN03の水溶液(無色)中に,よくみが



いた銅線を浸すと,銅線の表面がすぐに黒色に変化する 。そして,そのまましばら



く放置すると,銅線の表面に金属光沢のある銀が,樹木の枝がのびるように析出し


ぎんじゅ


てくる 。 これを 銀 樹 という 。



ところでこの反応では 銀が析出したかわりに 銅線の 一部が青色の銅(I)イオ


ンCu+となって水溶液中に溶け出し,
2

水溶液はしだいに青味を帯びてくる 。

銅 線Cu
24

そこで,この反応における銅の変化と

銀の変化を反応式で書くと,
.cn 载
st 下


- 2
te 于
/

Cu CU++2e-
jp 请
w. ,
ww 考

v
:// 参

一一-2Ag
tp 供

2Ag++2e
ht 仅

これらをまとめると
注 ,
关 传

Cu+2Ag+ ー
ー--CU2++2Ag I
図41l金属のイオン化傾向の大小
请 上
, 友

このような変化が起こることから 銅 (tJL~ ) Cuは酸化されて Cu2+~こなり, Ag+は還


料 网
资 由

は銀よりイオン化傾向が大きい ことが 元されて Agとなり,銅の表而に析出する 。


多 料
更 资

わかる 。

なまり

@ 亜 鉛 と 鉛 の イ オ ン 化 傾 向 の 大 小 硫酸亜鉛 ZnS04の水溶液に鉛 Pbの板を


浸して放置しておいても 変化は起こらない。
Zn2++Pb一
一ー ×
このことから, 亜鉛は鉛よりイオン化傾向が大きい ことがわかる 。
。 亜 鉛 と 銅 の イ オ ン 化 傾 向 の 大 小 硫酸銅 (
II)CUS04の水溶液に亜鉛 Znの
板を浸して放置しておくと 亜鉛の表面に銅が析出する 。
2
Zn+ CU+ ー
- Zn2++Cu
このことから, 亜鉛は銅よりイオン化傾向が大きい ことがわかる 。
144 3章 酸 化 還 元 反 応

I+(イオン化傾向大,
(イオン化傾向小) ,
-
.
.: .1LlluXI"'J /, Ic
.~ :
: .
:
:
;
)反応する
の金属イオン j の金属 j ヴ

(イオン化傾向大, (イオン化傾向小, .
の金属イオン
│+│
J . ¥の金属
lo反応しない
I

j ヴ

包 金属のイオン化列 (1)
おもな金属について,そのイオン化傾向の大小を調べて順に並べると,次のよう



になる 。 これを 金 属 の イ オ ン 化 列 という 。左側にある金属ほど,電子を失って(酸



化されて)陽イオンになりやすい。つまり,反応相手に電子を与えやすいので,イ



オン化傾向の大きい金属ほど強い還元剤としてはたらく 。




L
i.K .Ca.Na・Mg.A
I.Zn.Fe.N )・Cu.Hg.Ag.P
i.Sn.Pb. (H2 t.Au



同〈 │イオン化傾向


(j、
)


は)

(
/J、
)
(還元剤としての強さ)

24

〉は)

ノト
( )
.cn 载

(酸化剤としての強さ) I
st 下
te 于


/
jp 请

(
や すい) 陽イオンへのなりやすさ・なりにくさ (にく 、
し)
w. ,
ww 考
:// 参

直亙金属のイオン化予Ij
tp 供
ht 仅

G互~イオン化列の覚え方として, I
金借 りるな (
K,Ca,Na)
。間借りあてに (Mg,A
I,Zn,Fe,
注 ,

すんな (Sn,Pb)。ひどすぎる ( t Au)o


. Jというのがある 。
关 传

N
i) H2,CU,Hg,Ag)借金 (
P
请 上
, 友
料 网
资 由

金属のイオン化列と反応I性
多 料
更 资

イオン化傾向の大小による反応性の違いを次に示す。 (
[>p.146表 7にまとめ)

目 金属の空気中における酸化
① イオン化傾向の大きいLi, K, Ca, Naは 乾いた空気中でも速やかに内部まで
酸化される 。
② イオン化列で Mg--Hgまでの金属は,空気中 に放置すると,表面が徐々に酸化さ
れて酸化物の被膜を生じる 。強熱すると 内部まで酸化される 。
③ イオン化傾向の小さい Ag, Pt,Auなどは,空気中では加熱しても酸化されず,
いつまで、も美しい金属五訴を保つ O これらの金属は貴 金 属 (
[>p.
74)とよばれる 。
3節 金 属 の 反 応 性 145

自 金属と水との反応 . .トタンとブリキ
①L
i, K, Ca, Naは , 常 温 で 水 と 激 し
鉄板の表面に亜鉛をメッキしたものが
く反応して水素を発生する 。 トタン,スズをメッキしたものがブリキ

第フム編
2Na+2H20 である。表面にキズがつき内部の鉄が露


-
2NaOH+H2
この反応では, Naが酸化され, H20
出した場合, トタンではイオン化傾向が
大きい亜鉛が酸化されて鉄は保護される。

物質の変化
しかし,ブリキではイオン化傾向が大き
が還元されている 。反応してできた
い鉄の方が先に酸化され腐食する。よって,
溶液は塩基性である 。
キズがつきやすく,雨にさらされやすい


② Mgは,常温の水とはほとんど反応し


野外で使用するバケツ等はトタンでつく


ないが,沸騰水とは徐々に反応する 。


られ,室内で使用するおもちゃ等はブリ


③A キでつくられる。


I, Zn, Feは,赤熱した状態で水蒸



気と反応する 。





図 金属と酸の反応 ( O


。 塩酸・希硫酸との反応 水素よりイオン化傾向の大きい Znや Feなどは,冷水



と は 反 応 し な い が 希 塩 酸 や 希 硫 酸 の 水 素 イ オ ン H+と反応して水素を発生する 。
24

Zn+2HCI一

..
..ZnC2
I+H2


--Zn
.cn 载

(Zn+2H+ +H2)
st 下

2+
te 于

Fe+H2S04一
一ー FeS04+H2
/
jp 请
w. ,

(Fe+2H+一.
.
.
..Fe2++H2)
.
.
ww 考
:// 参

)内に示すイオン反応式からわかるように 亜 鉛 Znと鉄 Feが酸化され,水素


tp 供
ht 仅

イオンが還元されている 。
注 ,
关 传
请 上

@ 酸化力の強い酸との反応 水素よりもイオン化傾向が小さい Cu, Hg,Agな


, 友
料 网

どの金属は,水素イオンでは酸化できないので,酸化力の弱い塩酸や希硫酸には溶
资 由
多 料

けない。 しかしこれらの金属も,硝酸や加熱した硫酸(熱濃硫酸)のような,酸化
更 资

力の強い酸には酸化されて溶ける 。
Cu+4HN03 ー
.
. CU(N03)2+2N02+2H20 (濃硝酸)
3Cu+8HN03 ー
.. 3Cu(N03)2+2NO+4H20 (希硝酸)
Cu+2H2S04ー
--
-CUS04+S02+2H20 (熱濃硫酸)
@ 王水との反応 Auや P
tは,イオン化傾向が小さく安定で,硝酸や熱濃硫酸に
も溶けない 。濃硝酸と濃塩酸を体積比で 1:3の割合で混合した 王 水 とよばれる酸
化力の非常に強い溶液には溶ける 。
Au+4HCI+3HN03 一
.
. H[
AuC
I4]+3N02+3H20
テトラク口口金 (
皿)酸
146 3章酸化還元反応

巳孟E金属のイオンイヒヲIjと反応性
イオン化列 i K Ca Na Mg A
L I Zn Fe N
i Sn Pb(H2
)Cu Hg Ag P
t AuI
空気中での反応 反応する 表面だけ反応する │反応しない

水との反応 常温で反応 高温で反応 反応しない


女1
酸化力の強い 王水の
酸との反応 塩酸,希硫酸と反応して水素を発生する
酸と反応する み反応

化合物または 単体の
自然界での産出 化合物として産出
単体で産出 み


;~ n


融解塩電解で
Ic " I加熱のみで


金属の製錬 C, COなどで還元される
,CO ;
(
i
:/:
'C'
i';
!'n , 還元される
還元される





G
互ID 塩酸,希硫酸は, H+と金属の反応である 。



酸化力の強い酸は,酸の陰イオンの部分が酸化



剤としてはたらく 。 したがって,反応によ って


陰イオン中の原子の酸化数が変化していく 。




[金属のイオン化列と反応性]
24

( イ 川 傾 向 の大きい金属 。化学反応性に 富む。



.cn 载

イオン化傾向の小さい金属 。化学反応性に富まない。
st 下
te 于
/
jp 请
w. ,
ww 考
:// 参
tp 供
ht 仅
注 ,

思 鋤 邸 @ 機 組 砂 金属の反応性
关 传
请 上
, 友
料 网

口金属のイオン化 0 金 属 の イ オ ン 化 傾 向… 金 属 原 子 の 陽 イ オ ン へ の な り や
资 由
多 料

傾向 すさの程度をいう 。
更 资

L
>p.143 。 金 属 の イ オ ン 化 列…金 属 の イ オ ン 化 傾 向 の 大 小 の 順。
i>K>Ca>Na>Mg>
(大) L I>Zn>Fe>N
A i>
Sn>Pb>(
H2)>Cu>Hg>Ag>P
t>Au (小)

口金属のイオン化 0 空気中でLi-
-Hgは 酸 化 さ れ る が , 他 は 酸 化 さ れ な い 。
列と反応性 i,K,Ca
L ,Naは水と 反 応 。 H2
発 生 O 水溶液は塩基性。
L
>p.144 O 希酸とはLi--Pbが 反 応。 熱 濃 硫 酸 , 硝 酸 と は Li--Ag
が反応する 。 P
tと Auは王水と しか反 応 しない 。

女 1 Pbは反応するが,水に難、溶性の PbCI2やPbS04をつくるため,塩酸や希硫酸に溶けにくい。
*
2濃硫酸で酸化力が強いのは,加熱した場合である(熱濃硫酸)。
章末練習問題 1
47

解答 。 p
.17
3

① 〈酸化数〉
次の(1)
.
.
..(
7)の物質について,下線をつけた原子の酸化数を求めよ 。
(
1)S (
2) S02 (
3) H2
S (
4) H2
S04 (
5) NaCI (
6) KCI03
(
7) C1207

W 8 ;
t


② 〈酸化数の変化による酸化剤・還元剤の判定)



次の反応式(
1).
.
.
.(4)
について,左辺の物質で酸化された物質を指摘し,その物質中の



原子の酸化数の変化を示せ。酸化還元反応でない反応は×と答えよ 。


03+3C 一
一ー 2Fe+3CO


(
1) Fe2



--H2S04+2HCI


2) S02+C2
( I+2H2
0

-


(
3) Cu+2H2
S04 CUS04+S02+2H2
0


ー-

(
4) NaCI+AgN03 AgCI+ NaN03



ぽ'
)<酸化剤・還元剤のはたらきを示す式〉

24

℃ノ 次の酸化剤・還元剤のはたらきを示す式(半反応式)の空欄に係数または係数を含め

.cn 载

た化学式を入れよ 。
st 下

J+直訂正一-. I
@I
te 于

02+ [
H2 ]2
/
jp 请

02 ー+区訂 +02+ [ ]訂e


w. ,

H2
ww 考

S02+ I
@Iー.. S042一+巴訂 +I
@ le-
:// 参
tp 供
ht 仅
注 ,
关 传

〈酸化還元反応式のっくり方) ~盟理B

请 上
, 友

銅 Cuは希硝酸に酸化されて鍋(I)イオンになる 。次の 2つの式を参考にして,銅


料 网
资 由

と希硝酸の酸化還元反応式をつくれ。
多 料


-
更 资

Cu CU2
++2e-
N03一+4H++3e一一-NO+2H20 ・・.......②

③ 〈金属のイオン化傾向〉
次の実験について,あとの (
1).
.
.
.(3)
の問いに答えよ 。

実験〕 別々の試験管に. (
A)硝酸銀水溶液に銅片 . (
B)硫酸亜鉛水溶液に銅片. (
C)硫
酸銅 (1)
水溶液に鉄くぎをそれぞれ入れて 静置 した。
(
1) 変化が見られないものはどれか。
2) 水溶液が無色か ら青色に変化するものはどれか。
(
3) 変化が起こるものをすべて挙げ
( その変化をイオン反応式で示せ。






国 電池







電池の反応



目 電池の原理

。 電池の原理 図 43のように,金属
24

板をその金属塩の水溶液に浸したもの
.cn 载
st 下

を半 電 池 という 。半電池では金属と金
te 于
/
jp 请

属イオンが変化しあって,量的バラン
w. ,
ww 考

スを保っている 。Znのほうが Cuより


:// 参

Zn2
+ Cu2+
tp 供

もイオン化傾向が大きいので,電子 eー
ht 仅
注 ,

は Zn板上のほうが多く存在する 。 しか
关 传

ZnS04
7j
く溶液 CUS04
水溶液
请 上

し両金属板を導線でつないでも eーは
, 友

園 43 半電池
料 网

Zn板から Cu板へ移動しない 。それは,


资 由
多 料

もし移動すると Znを浸した半電池は
更 资

+を, Cuを浸 した 半電池は ーを 帯びて,


電気的に不安定になるからである 。そ
こで図 44のように 寒天で固めた KCI
水溶液をつめた U字管(塩 橋 という)を
両方の水溶液に浸すと, U字管中を イ
オンが移動して,両半電池はつねに電
気的に中性な状態を保てるので,導線
を通して電子が Zn板から Cu板へ連続 ZnS04
水溶液 CuSO.
水溶液
して移動する。よって,電流が流れる 。
直B司 電池の原理
1節 電 池 1
49

@ 電池の基本事項
① 電極水溶液に浸したそれぞれの金属を 電 極 という 。
② 負 極 と 正 極 前 ペ ー ジ の Znのように,電子が導線に流れ出る極を負 極 という 。

第 守/
負極は,イオン化傾向の大きいほうの金属 であり 電子を失う反応,つまり酸
化される反応が起こる 。一方 前ページの Cuのように,電子が導線から流れ込

﹄編 物質 の変化
む極を 正 極 という 。正極は,イオン化傾向の小さいほうの金属 であり,水溶液
中の陽イオンが電子を得る反応 つまり還元される反応が起こる 。
③ 電流の向き 電流の向きは,電子の流れと逆の方向 と定義されている 。


④ 起電力 電池の負極と正極の電位差(電圧)を 起 電 力 という 。





電池を考える出発点は,負極である。




[じ口
イ付オン{化じ凶畑傾頃…いほ防…う



金属力がt陽イオンになつて, 電子を失う酸化反応が起こる 。



その電子は,負極力、 5導線ヘ流れ出る。





24

自 ボルタ電池


.cn 载

@ ボルタ電池 イタリアのボルタ (1745~1827)


st 下
te 于

によって考案された 亜鉛板と銅板を希硫酸中に
/
jp 请
w. ,

浸した電池で,次のような 電 池 式 で表される 。
ww 考
:// 参

これを ボルタ電池 という 。起電力は1.1Vである 。


tp 供
ht 仅

Zn I
(-) H2S04aq ICu(+)
注 ,
关 传

イオン化傾向の大きい Znが Zn2+となって水溶


请 上
, 友

液中に溶け出す。 このとき放出された eーは導線


料 网
资 由
多 料

を通って銅板に移動し 銅板表面で水溶液中の
直~ボルタ電池の原理
更 资

H+と結合して H2が発生する 。
(負極;Zn---Zn2++ 2e-(酸化反応)
正極 ;2H++2e- H2 ( ー
--
還元反応)
全体の反応;Zn+ 2H+ ー-- Zn2++ H2

@ 電池の分極 ボルタ電池は,使用開始後すぐに起電力
が低下してしまう 。 この現象を電池の分 極 という 。ボルタ
電池における分極の原因は 生じた水素が銅板表面にくっ
つき, H+が eーを受け取るのを妨げたり,生じた水素がイ
オン化して逆方向に電子を移動させようとすることである 。 圏 亙〕電池の分極
1
50 4章 電 池 と 電 気 分 解

固 夕、二工ル電池 ( O
。 電池の構造 銅板を硫酸銅(I)
CUS04の

水溶液に浸したものと,素焼き板をへだてて,
亜鉛板を硫酸亜鉛 ZnS04の水溶液に浸したも
のとを組み合わせた電池を 夕、二工ル電池 とい
う。その構造は 一般に次のような電池式で表
される 。起電力は約1.1Vである 。
(-)Zn 1 ZnS04aq1 CUS04aq 1 CU(+)




@ 両極での反応 亜鉛のほうが銅よりもイ



オン化傾向が大きいので, Znが酸化されて,


閣 l司 ダ 二 工 ル 電 池 の 原 理


水溶液中に溶け出す。亜鉛板上の eーは,導線



を通って銅板に移動し 銅板の表面で水溶液中の Cu2+と結合し Cuが析出する 。



(負極;Zn → Zn2
++ 山 化反応)


正極;CU++2e一一-- Cu (

2 還元反応) 删

2
全体の反応;Zn +CU+ Zn2++Cuー
--


24

@ 素焼き板の役割 素焼き板は,塩橋の役割を果たしており,電流を流さないと

き,溶液が混じるのを防いでいる 。電流を流すと 素焼き板にあいている小さなあ


.cn 载
st 下

なを通って,陽イオンは図 47の右に,陰イオンは図 47の左に移動する 。


te 于
/
jp 请

。 起電力 ダニエル電池の起電力は約1.1Vであるが, Zn2+の濃度 [Zn2


+]を小さく
w. ,
ww 考

2
:// 参

したり, [CU+]を大きくすると,起電力はわずかに大きくなる 。 また, Zn,ZnS04


tp 供
ht 仅

aqはそのままで, CU,CUS04aqをそれぞれ, Ag,AgN03aqに置き換えると約


注 ,
关 传

.6Vになる 。 このように
1 イオン化傾向の差が大きいほど起電力は大きくなる 。
请 上
, 友

このような電池を総称してダニ工ル型電池という 。
料 网
资 由

@ 活物質 電池で,電気エネルギーを生じる反応のもとになる物質である還元剤
多 料
更 资

や酸化剤を 活 物 質 という 。還元剤を負極活物質,酸化剤を正極活物質という 。 ダ


ニエル電池の場合,負極活物質は亜鉛,正極活物質は硫酸銅(I)水溶液である 。

実用電池
田 乾電池
@ マンガン乾電池 負極に亜鉛 Zn,正極活物質に酸化マンガン(町)Mn02,電解
液には少量の塩化アンモニウム NH4CIを加えた塩化亜鉛の水溶液を用いた電池で,
最もよく用いられる電池である 。
(一)Zn 1 ZnCI2aq, NH4CIaq 1 Mn02・C(+)
1節 電 池 1
51

酸化マンガン (
N)は,電気伝導性がよ
くないので,炭素粉末と混ぜあわせ,電
解液を加えて練り 正極合剤にする 。正
極には炭素棒を用い,そのまわりに正極


7 ム編
合剤をつめる 。
電解液は,合成のりを用いてベースト

物質の 変化
状にして,特殊な紙を用いたセバレー
ターに塗布する 。
マンガン乾電池の起電力は,約1.5Vで



ある 。 宰亘8 マンガン乾電池



G
宣ID 電池反応は複雑であるが,全体として次のように 表 される 。



0ー-
-8MnO(OH)+ZnCI2・4Zn(OH)


8Mn02+4Zn+ZnCI2+8H2 2






固 鉛蓄電池 0 )


0蓄 電 池

ボルタ電池や乾電池は,使用しているとやがて起電力が低下し,その

状態からもとの状態に戻すことはできない。 このような電池を 一 次 電 池 という 。


24

これに対して,鉛蓄電池は,いったん起電力が低下しても, 充電することによって

.cn 载

起電力を回復することができる 。 このように,充電によってくり返し使用すること
st 下
te 于
/

のできる電池之 二 次 電 池 または蓄 電 池
jp 请
w. ,

という 。
ww 考
:// 参
tp 供

@鉛蓄電池の構造 鉛蓄電池は,代表
ht 仅
注 ,

的な蓄電池で,海綿状の鉛 Pbでおおわれ
关 传
请 上

た鉛板(負極)と,酸化鉛 (
N)Pb02でおお
, 友
料 网

われた鉛板(正極)を約 30%の希硫酸(電解
资 由
多 料

質溶液)中に交互に立ててある 。鉛蓄電池
更 资

の構造は,次のように表される 。
(-)Pb IH2804aq IPb02(+) 園初鉛蓄電池の構造
鉛蓄電池の起電力は,電池 1組あたり,約 2.1Vである 。
@鉛蓄電池の反応
① 放電の場合 正極と負極を導線でつなぐと,負極の Pbは溶けて Pb2
+となるが,

すぐに水溶液中の 8042
ーと結合して水に不溶の Pb804となり,極板に付着する 。

Pb ー
- 2
Pb+ +2e-
+)Pb2 2
+ + 804一 一-- Pb804
2
Pb + 804一 一- Pb804 + 2e一一…・……...・ ・
-…
..
.・ ・
.
..(
1) H H
1
52 4章 電 池 と 電 気 分 解

正極の表面では,極板 Pb02が,負極から導線を伝わって移動してきた eー を
2
受け取り,水溶液中の 804ーと反応して,水に不溶性の Pb804となって極板に
付着する 。すなわち 極板 Pb02は酸化剤として作用している 。
2
Pb02+804-+4H++2e 一一-
Pb804+2H20・・・
-… (
2) H H

負極での酸化反応( 1)と,正極での還元反応 ( を合わせると, 放 電 ,つまり電池


2)
を使用しているときの電池内の反応全体の反応式(
3)が得られる 。
Pb+2H2804+Pb02 ー
-2Pb804+2H20 ・....・ ・....・ .・ (3)
H H

(
3)式からわかるように,放電するにつれて硫酸が消費され,電解質溶液である


希硫酸の濃度は低下していく 。



②充電の場合 放電により低下した蓄電池の起電力を 電極を外部電源と接続す



ることによって回復させることを 充 電 という 。充電するには, 外部電源の正極



に蓄電池の正極を接続し 外部電源の負極に蓄電池の負極を接続すればよい。



充電を行うと,蓄電池内では,放電のときとまったく逆の変化(電子の流れも逆)




が起こるが,鉛蓄電池について示すと,次のようになる 。
( 負 極 ; 問 +2e一 一 向 +8042 除


-

2

正極 ;Pb804+2H20 Pb02+804-+4H++2e-

24

③全体の反応 放電の変化と充電の変化は,まったく逆であるから,次の式にま

とめられる 。 この変化が起こるとき, 電子 2molが流れる ことに注意しよう 。


.cn 载
st 下
te 于

放電 (e-2mol)
/
jp 请

Pb+Pb02+2H2S04 孟二竺 2PbS04+2H20


w. ,
ww 考

充電 (e-2mol)
:// 参
tp 供
ht 仅

医亘面鉛蓄電池の充電
EE EE
注 ,
关 传

と放電
请 上

8Pb
, 友

OjL~ ) 電池を放電さ
料 网

せると負極から電子
资 由
多 料

が失われ,正極に流
更 资

入する 。 したがって,
充電して起電力を回
復させるには,電源
から負極に電子を与
え,正極からは電子
を取り去ってやる必
要がある(もとの状
態にする)。

「放電時ゆ硫酸の濃度減少。両極板の質量増加。
鉛蓄電池イ
L
充電時。硫酸の濃度増加。 両極板の質量減少。
1節 電 池 1
53

固 いろいろな実用電池
。 アルカリマンガン乾電池 マンガン乾電池の電解液を KOH水 溶 液 に 置 き 換 え
たもの。電池の密閉化技術が進歩し,塩基性水溶液が使用できるようになり,電解

第フム編
女 1

液の電気抵抗が小さくなった 。 マンガン乾電池より著しく性能が向上している 。

@ リチウム電池 負極にリチウムLiを用いた電池の総称で,無機塩を有機語長に
溶 か し た 電 解 液 を 用 い た リ チ ウ ム 電 池 で は 3Vよ り も 高 い 起 電 力 が 得 ら れ る 。 時

物質の変化
計・カメラ用,心臓のベースメーカーなどに用いられている 。
G
互ID リチウムは最も軽い金属であり,イオン化傾向も大きいので,小型軽量化,高電圧化など


に有利であるが,水と激しく反応するため水溶液を電解液に使用できない。



@ 酸化銀電池 負 極 に 亜 鉛 , 正 極 に 酸 化 銀 Ag20を 用 い る 一 次 電 池。 製品として



はボタン型のものや コイン型のものがある 口安 定 し た 電 圧 を 長 時 間 得 る こ と が で




き,腕時計,電子体温計 カメラなどに用いられる 。







立要費E
S鉛蓄電池をつくる




24

く← 操 作 二〉

① ビーカーに硫酸を 1
50mL入れて,
.cn 载
st 下

電極として 2枚の鉛板(極板 A,B)


te 于
/
jp 请

を浸す。乾電池を電源にして電気
w. ,
ww 考

分解 (
C>p.1S6)を行う 。
:// 参
tp 供

② 約 5分間の電気分解後, 2枚の電極
ht 仅
注 ,

を取り出し,新しい硫酸 1
50mLを
关 传
请 上

入れたもう lつのビーカーの中に
, 友

浸したあと,プロペラの一端子に
料 网
资 由

極板 A,+端子に極板 B を接続する 。
多 料
更 资

ζ 結果 〉

① ①において,極板 Aでは表面に気泡が発生し,極板 Bでは表面に褐色の物質ができ


る。 これは,極板 Aでは水素イオン H+が還元されて水素 H
2が発生し,極板 Bでは
鉛が酸化されて,酸化鉛(町)が生成するからである 。
② ②において,プロペラは極板 B→極板 Aの向きに回転する 。 これから,極板 Bが正
極,極板 Aが負極としてはたらいていることがわかる 。
③ ②において,極板 A,B とも白色の物質が生成している 。 これは極板 Aでは鉛 Pbが
酸化され,極板 Bでは酸化鉛 (
N)が還元されて硫酸鉛 PbS04が生成したからである 。
*1 H+,OHー
は,水溶液中を動く速度が速いので電気抵抗を下げるため,酸性または塩基性の水溶液を用
いると有利である 。
1
54 4章 電 池 と 電 気 分 解

。ニッケル・カドミウム蓄電池 負極にカドミウム Cd,正極にオキシ水酸化


ニッケル(皿)N
iO(
OH)を用いる 二次電池。起電力は1.3Vである 。過充電,急放電,
長期放置などに耐える 。 シェーバー 電動工具などに用いられている 。 しかし
有害なカドミウムを含むので 現在では生産量が減少している。
放電
Cd+2NiO(OH) + 2H20 --士 C
d(O
H)2+ 2
Ni(
OH)
2
充電

@ニッケル・水素電池 負極に水素首議合金(条
⑮ 別 》 充電と蓄電
件によって水素を吸着したり放出したりする合金。


のちがい


ここでは MHと表す),正極にはニッケル・カドミ



充電と蓄電は,二次電池や
ウム電池と同じオキシ水酸化ニッケル(皿)N
iO(
OH)


コンデンサの起電力を回復さ


を用いる 二次電池。起電力は1.3Vである 。過充電・


せることで同じ意昧であるが,



急放電・長期放置などに耐える 。電気容量が大き 蓄電は蓄電池,蓄電装置など



いので,ハイブリッド自動車や電気アシスト自転 電気を「蓄える J
,充電は充電


器など外部か 5電気を「送。

車などに利用されている 。 删
放電 込んで蓄電させる J二ユアン

MH + N
iO(
OH)~ M+N
i(O
H)2 スで使われることが多い。

充電
24

@リチウムイオン電池 負極に員諮,正極にコバルト酸リチウムLiC
002,電解
.cn 载
st 下

液としてリチウム塩を有機溶媒に溶かした有機電解液を使用するものが現在のとこ
te 于
/
jp 请

, 一般的である 。起電力は約 4Vとかなり高い。携帯電話,ノート型パソコン,



w. ,
ww 考

電気自動車などに用いられている 。
:// 参
tp 供
ht 仅

@燃料電池 天然ガス,メタノール,石炭な
注 ,
关 传

どの燃料から得られる水素(一酸化炭素も使わ
请 上
, 友

れる)と,大気中の酸素を外部から電池に供給
料 网
资 由

し,その燃焼熱による熱エネルギーを得るか
多 料
更 资

わりに効率よく電気エネルギーの形で取り出

す装置を燃 料 電 池 という 。右図は負極に水素,


正極に酸素,電解液にリン酸水溶液を用いた
リン酸型燃料電池である 。
電 解 液 (H3P04水溶液)
(
-)2I
H H3
P04aqI0
2(+)
図51の左側に水素を供給すると H2の一部が 圃亙燃料電池

H+になり,溶液中に溶け込む。負極で生じた (m s) 電解質水溶液の両側に白金触
媒を含む多孔質の炭素板を接触させ
電子 eーは,導線を伝わって正極に移動する 。
ている 。
また,図 5
1の右側には酸素が供給されており,
0
2は移動してきた電子 eーを受け取り 溶液中の H+と結合して H
20になる 。
1節 電 池 1
55

(

負極
;「
正極; 一
剖…
2H…
++刈
+サ巾
2e
4
02+2H++2e一一+トH

肋20

加2
全鉢体の侃反応恥;H 汁
+す
←02→ O
出附

第 フ ム 編 物質の変化
この電池の理論エネルギ一変換効率は 75---80%で 火力発電の 40%を大きく上
回る。また, リン酸水溶液を高分子イオン交換膜に置き換えた燃料電池の開発も進
んでいる D 燃料電池にはほかにも 電解液に水酸化カリウム水溶液を用いたアルカ
リ型燃料電池や,高分子 膜 を電解質とした固体高分子型燃料電池などがある D
巴重互!いろいろな実用電池 (起電力の単位は v
)


電池の名称 負極 電解質 起電力


正極


マンガン乾電池 Zn ZnCI2・NH4CI Mn02・c 1
.5




アルカリマンガン乾電池 Zn KOH.ZnO Mn02 1
.5



次 酸化銀電池 Zn KOH Ag2
0 1
.55



リチウム電池 L
i L
iCI04 Mn02 3
.0



鉛蓄電池 Pb H2
S04 Pb02 2.
1



ニッケル・カドミウム電池 Cd KOH 除 NiO(OH) 1
.3



次 ニッケル・水素電池 水素吸蔵合金 KOH NiO(OH) 1
.3

リチウムイオン電池 L
iC6 リチウムの塩 L
iC002 4.
1
24

燃料電池 H
2 H3
P04 02 1
.2

.cn 载
st 下
te 于
/
jp 请

~側節J~~事包動 電池
w. ,
ww 考
:// 参


tp 供

ロ ボルタ電池 0 構造 (-)Zn 1 H2804aq 1 Cu(+)


ht 仅
注 ,

p.149 (負極;Zn→ Zn2++2e- (酸化反応)


关 传

0 反応
请 上

正極 ;2H++2e一一--H2 (還元反応)
, 友
料 网
资 由
多 料

ロ ダニ工ル電池 0 構造 (-)Zn 1 Zn804aq1 CuS04aq 1 CU(+)


更 资

C
>p.150 {負極;Zn→ Zn2++2e- (酸化反応)
。 反応
2
正極;CU++2e- Cu ー
-- (還元反応)


口 実用電池
p
.15
0
。 マンガン乾電池
(一)Zn 1 ZnCI2aq, NH4CIaq 1 Mn02・C(+)
0 鉛 蓄 電 池 (-)Pb 1 H2804aq 1 Pb02(+)
2
放電イ「負極;Pb+804一一--Pb804+2e-
正極;Pb02+8042 一+4H++2e-

一ー PbS04+2H20
156 4章 電 池 と 電 気 分 解

回 一山 ~)(l,7J月

電気分解の反応
目 電気分解とその原理
。 電気分解 電解質の水溶液ゃ話語益に 2本
E署 g
の電極を入れ,直流電源に接続すると各電極



戸ー一 ‘


で電子の移動をともなった化学変化が起こる 。




このように,電気エネルギーを利用して化学



変化を起こすことを 電 気 分 解 (
電 解)という 。



@⑤電池は,自発的に起こる酸化還元反応を利用


して電気エネルギーを取り出す装置であるのに対し



て,電気分解は電気エネルギーによって, 自然には
起こらない化学変化を起こさせるしくみである 。



G砂 Ql

@ 電気分解の原理 直流電源の負極と接続

24

された電極は,負極から 電 子 eーを供給されて


.cn 载

負 に 帯 電するので, 陰 極 とよぶ。 また,正極


st 下
te 于

と接続された電極は 正極かう電子 eーを阪い


/
jp 请
w. ,

取られて正に帯電するので, 陽 極 とよぶ。
ww 考
:// 参

電気分解を行うと,陰極では溶液中の物質
tp 供
ht 仅

が電源の負極から供給される e を得る反応
GE
注 ,

診 匂惨
关 传

(還元反応)が起き,陽極では陽極自身または
请 上
, 友

溶液中の物質が eーを失う反応(酸化反応)が起 匡富国


料 网
资 由

きて,生じた eーは正極に吸い取られる。 圏]gJ電池と電気分解


多 料
更 资

@ 電池と電気分解の酸化還元反応 上記のように,電源である電池の負極では,
eーを失う酸化反応(酸化される反応)が起きるのに対して 電気エネルギーを利用
する電気分解の陰極では, eーを得る還元反応(還元される反応)が起きることを,
上図の eーの、流れの向きに注目して理解しよう。電池と電気分解の eーの向きおよび
酸化還元反応についてまとめると下の表のようになる 。

電池 電気分解
eーの向き eーの向き
eーが流れ出る eー
か 流れ込む
e

eーが流れ込む eー
か 流れ出る
o
2節 電 気 分 解 1
57

自 白金・炭素を電極に用いた電気分解 63
0塩 化 銅 (II)水 溶 液 の 電 気 分 解 図5
3のよう
に,塩化銅 (
II)CUCI2の水溶液に炭素(黒鉛)電極

第 ヲム 編 物質の変化
を浸して電気分解した場合の陰極・陽極での変化
を考えてみよう 。
①陰極での反応 陰 極 で は 水 分 子 H20よりも電
子を受け取りやすい Cu2 +が e と結合して Cu
を析出する 。 CuCb水 溶 液


Cu2++2e一 一 -Cu



すなわち,この反応は 電子を受け取る反応であ I)水溶液の電解
国 亙 塩 化 銅 (I



るから還元反応である 。



②陽極での反応 Iーが C
陽極では,水分子よりも電子を放出しやすい C I2になる 。



2+2e-
2CI一一 -CI



すなわち,この反応は電子を放出する反応であるから酸化反応である 。


③全体の反応 陰極,陽極での反応をまとめると,次のようになる 。 除


-

CUCI2 Cu+CI
2

24

④電解液中の物質の変化 電解槽の中の液を 電 解 液 という 。



一般に,電解液中に何種類かの陽イオンや水分子が存在している場合,それら
.cn 载
st 下

の物質の電子の受け取りやすさの順序は イオン化傾向が小さい金属の陽イオン
te 于
/

+,Ag+など)>H2
jp 请

Cu2
( 0 >イオン化傾向が大きい金属の陽イオン (Na+, K+,
w. ,
ww 考

AP+など)である 。
:// 参
tp 供

また,電解液中に何種類かの陰イオンや水分子が存在する場合,それらの物質
ht 仅
注 ,

の電子の放出しやすさの順序は 単原子陰イオン ( I一 Br-などのハロゲン化物


C
关 传
请 上

イオン)>H2
0 >多原子陰イオン ( 2
S04-, N03
ーなど)である 。
, 友
料 网
资 由

@ 塩化ナトリウム水溶液の電気分解 炭素電極を用いて塩化ナトリウム NaCIの


多 料
更 资

水溶液を電気分解すると,陰極では H20(Na+より 電子を受け取りやす い)が還元さ


れて H2となり,陽極では C
Iーが酸化されて CI2となる 。
0 +2e一 一 一 OH- (
{陰極;2H2 還元反応)
I2+2e-
陽極;2CI一一-- C (
酸化反応)
[全体の反応] 2NaCI+2H2
0 ー
--2NaOH+H2+CI
2
( ~~ ) NaOHは陰極付近に生成する 。NaOHが生成することは,電解液にフェノ ールフ タレイン
溶液を加えておくと,陰極付近が淡紅色になることで確認できる 。
電解液中のイオンを反応させたい場合は,電極として白金を用いるのが一般的である 。し
( ffIj~ )
かし陽極に CI2の発生が予想される場合は. CI2と反応することもある白金のかわりに炭素(黒
鉛)を用いる 。
158 4章 電 池 と 電 気 分 解

@ 硫酸銅 (
II)水 溶 液 の 電 気 分 解 白金電極を用いて硫酸銅 (
n)CU804の水溶液
を電気分解すると 陰極ではイオン化傾向の小さい銅(n)イオン Cu2+が還元され
て Cuが析出する 。一方 陽極では水分子のほう
が 8042
ーよりも酸化されやすいので,次のような
反応に よって 02を生じる 。
(陰 極 ; い 2e-→ Cu (
還元反応)
陽極;2H2
0 ー
--4H++02+4e-
(
酸化反応)


[全体の反応]



2CU804+2H2
0


CUS04
7Jく溶液



--2H2804+2Cu+02


直匡!l硫酸銅(I
I)水溶液の電解



。 水の電気分解



①水に硫酸を加えて電気分解した場合酸性水溶液中では 電解液中の H+が陰極



で還元され,次の反応によって H2が発生する 。


陰極 ;2H++2e一一--H2 (
還元反応)

0が酸化されて 02が発生する 。 これは,電解液中に H20と多


一方,陽極では H2

24

原子陰イ オンである 8042


ーが共存 していて,この場合 は,H2
0のほうが電子を失

いやすいからである 。
.cn 载
st 下

陽極 ;2H2
0 ー
--4H++02+4e- (
酸化反応)
te 于
/
jp 请

ー-
-
w. ,

[全体の反応] 2H2
0 2H2+02
ww 考

②水に水酸化ナトリウムを加えて電気分解した場合 陰極では イオン化傾向の大


:// 参
tp 供

きい Na+のかわりに H20が還元され,次の反応によって H2が発生する 。


ht 仅
注 ,
关 传

0 +2e一一--H2+20H-
陰極;2H2 (
還元反応)
请 上
, 友

電解液が塩基性水溶液なので 陽極では 高濃度で存在する唯一の陰イオンであ


料 网
资 由

る OHーが酸化されて 02が発生する 。
多 料
更 资

陽極 ;40H一一--2H2
0 +02+4e- (
酸化反応)

[全体の反応] 2H2
0 ー
--2H2+02
[白金・炭素を電極に用いた電気分解の各極の反応物質]
陰極 0 イオン化傾向が小さい金属の陽イオン >H2
0 >イオン
化傾向が大きい金属の陽イオンの順で電子を受け取る
(
還元反応)

亡 単原子陰イオン >H2
陽極 〉 0 >多原子陰イオンの順で電子を
放出する(酸化反応)

2節 電 気 分 解 159

固 白金・炭素以外を電極に用いた電気分解
陽極,陰極に銅電極 を 用 い て 硫 酸 銅 (I)水 溶 液
を電 気分解すると Cuの ほ う が H2
0 よりも 電 子

第 サノム 編
を失 いやすいので, 陽極である銅が酸化され, 電
解液中に溶け出していく 。 したが って, H2
0 は変
化しない。

物質の変化
陽 極 ;Cu 一
--
2
CU++2e-
6う
陰極 では, 電解 液 中 の Cu2+が 還 元 され, 単 体


CuSO.
水溶液
の Cuとして析出する 。



2 豆匡記硫酸銅 (r
r)水溶液の銅電極
陰 極 ;CU++ 2e一
一--
-Cu


による電解



表E いろいろな電気分解の反応 (
l fiは陽
f 極, θは陰極。赤文字 は生成物)



電解液 電 極 電極における反応 電解液 電 極 電極における反応



E
DC 2CI一 →CI2+2e- E
DPt 40H -→ 2H2
0 +02+4e-


CuC2
I NaOH


θC Cu2++ 2e一 → Cu θPt 2H20 +2e一 → H2+20H一


DC 2CI一 → C
E I2+2e- EDPt 2H20→ 4H++02+4e-

NaCI CUS04
t Cu2

θC 2H2 0 +2e一 → H2+20H- θP ++2e一 → Cu


E
DPt 2H20→ 4H++02+4e- DCu Cu→ Cu2 ++2e-
24

E
H2
S04 CUS04

8Pt 2H++2e-→ H2 θ Cu Cu2


++2e一 → Cu

.cn 载
st 下
te 于

重要奥島 塩
化銅 (ll)水溶液の電気分解
/
jp 请
w. ,
ww 考
:// 参
tp 供

く 操作 二

ht 仅
注 ,

① ビーカーに 1mol/Lの塩化銅 (1)水溶液 lOOmLを入れ,


关 传
请 上

これに炭素電極を 浸 して 直流電流を 通 じる 。
, 友

時実験中は電解液をかき混ぜない ようにする 。
料 网
资 由

② 陰極の 表面に付着 した物 質 をけずりとり ,6mol/Lの


多 料
更 资

希硝酸で溶かし,アンモニア水を加えてみる 。

③ 陽極付近の 電解液の色・においを調べ,この液をスポイ
トでとり,ヨウ化カリウムデンプン 溶液 に加えてみる 。

〈 結果 〉

① ②では,溶液の色は濃青色 に変 わる 。 このことから Cu2


+の存在が確認できる 。つま

り 陰極には銅が析出 したのである 。
② ③では ,電解液の色はわずかに 黄緑色 で,刺激臭がある 。 また , ヨウ化カリウムデ
ンプン溶液に加えると濃青色になる 。 これは が酸化されて 1
I 2にな ったか らであ
I2の存在が確認できる 。
るが, このことか らC I2ー--2KCI+1
2KI+C 2
160 4章 電 池 と 電 気 分 解

電気分解における電気量と物質の変化量
。 クーロン lA(アンペア)の電流が 1秒間流されたときの電気量を 1クーロン
(記号;C)という。 i(A]の電流が t(
s;秒〕流れたときの電気量を Q(C]とすると,
=
Q[C] i[A]xt
[s]
てい苦う

@ ファラデ一定数 電子 1個のもつ電気量は1.6
0x1
0-19Cで,その電気量を 電

気 素 量 という 。 1molの電子がもっ電気量 は,電気素量のアボガドロ定数倍で,約
9
650
0Cとなる 。9
650 molをファラデ一定数 といい,記号 Fで表す。
0C/


F= 1 0-19C X 6
.602X 1 .02 023/molキ 9
2x 1 .65X 1
04C/mol



F =96500(C/mol)



困 3Aの電流で 1
0分間電気分解するとき,電解槽に流れた電気量 は



3Ax1
0x6s= 1800A.s= 1
800C だから,このとき流れた電子の物質量は,


0



1
800C7 9
650
0C/
molキ1.8
7x1
0-2molとなる 。



@ 電子の移動量と物質の変化量 酸化還元反応のイオン反応式における eーの係


数と物質の係数の比は ,電子の移動量と物質の変化量の関係を表している 。

① Ag++e一一---Ag において,電子 1molが移動すれば, Ag+1molが単体の



24

Ag1molに変化できることがわかる 。

② Cu2++2e一一---Cu から,電気分解によって単体の Cu1molを析出させるには,


.cn 载
st 下
te 于

2molの電子を移動させる必要があることがわかる 。
/
jp 请
w. ,

。 電気量と物質の変化量 イオン反応式について,電気分解で与えられた電気
ww 考
:// 参

量(ファラデ一定数)と 変化した物質の物質量の関係をみると,次のようになる 。
tp 供
ht 仅

Ag++e一一---Ag ………………・・…. 9
注 ,

650
0Cで 1molの Agが変化
关 传
请 上

Cu2++2e一 → Cu .
..
..
..
..
..
..
..
..
. 9
65航 で 、 ト1
01の ω が変化
, 友
料 网
资 由

@ ファラデーの法則 1
833年,イギリスの科学者ファラデー(17
91~ 1
867
)は,
多 料
更 资

電気分解における物質の変化量に関して 実験結果から次の法則を導き出した。

①電気分解によって.各極で変化する物質の量は,通じた電気量に比例する 。
②電気分解において 同じ電気量で変化する物質の量は 物質の価数に反比例する 。
これを,ファラデーの電気分解の法則,または ファラデーの法則 という 。

硫酸銅 (
IT)水溶液の電気分解での析出量
硫酸銅(I)水溶液に白金板を電極として, 2.0Aの電流を 3
2分 1
0秒通じた 。
このとき,陰極の質量は何 g増加するか。 また,陽極で発生する気体の体積は
標準状態で何 Lか。ただし 原子量は Cu=6
3.5とする 。
2節 電 気 分 解 1
61

@ ます,通じた電気量かう電子の物質量を計算する 。次に,各極でのイオン
反応式をもとに,電気分解における電気量と物質の変化量の関係について
考えてみる 。
医I
D通じた電気量は,

第守/﹄編
2
.0A x(
3 0+1
2x6 0)s=3
860C
したがって,流れた電子の量は,
3860C = 4,^ .
.0X. ,^_O
10-2m01
96
5 0
0C/m01

物質の変化
陰極での反応は, Cu++2e一一--Cuであり , Cu
2 2
+は 2価 の イ オ ン で あ る か ら , 析 出 す
る Cuの質量は,
6
3.5仰 01x4.0x1 O- 2
m れト1.
3g



腕 で の 反 応 は , 2出 O → 4H++02+4eーであり 電子 1molが 流 れ る 寸 m01の 02



が発生する 。 したがって,発生する 02の体積は,


ト0.22L


2
2.4凶 0
1x4
.0X 1
0-2m01x



.3g 発生気体… O.22L


圏 質量増加… 1




鋼 管 包 複数の電解槽の接続と物質の変化量 除


。 同一電源を用いて複数の電解槽で電気分解する場合,電

24

解槽を直列に接続して行う場合と 並列に接続して行う場

合がある。それぞれの場合の各電解槽に与えられる電気量

.cn 载

は次のようになる 。
st 下
te 于

。 直列に接続して行う場合 電気分解のために使用された
/
jp 请
w. ,

全電気量と同じ電気量が各電解槽に与えられる 。
ww 考
:// 参

。 並列に接続して行う場合 電気分解のために使用された
tp 供

全電気量は,各電解槽に与えられた電気量の総和になる 。
ht 仅
注 ,

6で,電気分解に使用された電気量 をQ(C
。 図5 ]とすると,
关 传
请 上

Q=i
tである 。電解槽 B とCは直列であるが, Aはs,Cと
, 友
料 网

並列である。したがって, Q
l宇 Q2= Q3
, Q= QI
+(Q
2ある
资 由

直匡司複数の電解槽の電解
多 料

いは Q3
)の関係が成り立つ 。
更 资

鍋 鶴 嚇騒動電
気分解

口電気分解の反応 。 電解質の水溶液や融解塩に電圧 を加えると ,
p.156 (陽極;陰イオン - n e一+生成物(断 じ 反 応)
陰極;陽イオン +ne-一+生成物(還元反応)

口 ファラデーの
法則 p
.1。
6
0
。 電気分解では, 電気量と物質の変化量は比例し同じ
電気量で変化する物質量は価数に反比例する 。
162 章末練習問題

解答 。p.174

① 〈電池〉 包 囲
! 1内の正しいものを選べ。
電池の負極と正極を連結すると 負極では① l
a酸化, b 還元│反応が起こり,正極
では② l
a酸化, b還元│反応が起こる 。電池の使用中,電子は導線を③ l
a負極から正

, b正極から負極│へ移動する 。電解液に異なる種類の金属を浸した電池では,イオ
ン化傾向が④ l
a大きい, b小さい│金属が負極である 。



放電時,電池では,電流は⑤ l
a負極から正極, b 正極から負極│へ流れる 。



機能が低下した電池の一端子を直流電源の負極と+端子を正極とつなぎ,電流を流



すと機能が回復する電池がある 。 このような電池を⑥ l
a一次電池
, b 二次電池!という 。



また,このような機能を回復させる方法を⑦ l
a放電, b 充電│という 。






① 〈ダニ工ル電池〉

図に示すダニ工ル電池を Znの量が 0.020mol変化するまで放電させた 。


¥シ

1)
下記の( "
"
"
'(4)
に答えよ 。ただし,ファラデ一定数=96500C/molとする 。
24

(
1) 正極での変化を eーを用いた式で書け。

.cn 载

(
2) 負極での変化を eーを用いた式で書け。
st 下
te 于

(
3) 空欄① ④に下記の語群から適切な語句を選び,
/
jp 请
w. ,

解答欄に記せ。
ww 考
:// 参

正極では( ① )反応,負極では( ② )反応


tp 供
ht 仅

が起きる 。放電後,正極の質 量 は( ③ )し,負


注 ,
关 传

極の質量は( ④ )する 。
请 上
, 友

〈語群〉酸化,還元,増加,減少
料 网
资 由

4) 放電された電気量は何 Cか。整数で答え よ。
(
多 料
更 资

① 〈鉛蓄電池〉 回開亀
¥こノ 5.0mollLの硫酸 500mLに鉛極板と酸化鉛 (
IV)極板を浸した電池がある 。両極
を外部回路に接続し, 2.0Aの一定電流で 80分 25秒間放電させた。
下記の (
1)"
"
"
'()に答えよ 。必要ならば,ファラデ一定数として 96500C/molを使え 。
3
また,原子量は H=1
.0,0=16,8=32, Pb=207 とする 。
(
1) 次の式は,放電の際の負極および正極での半反応式である 。① ⑤内に入る適切な
数字,記号,化学式を答えよ 。
負極:( ① )+8042
- ー
--Pb804+( ② )e-
2
正極:( ③ )+4( ④ )+804 +( ⑤ )e一一--Pb804+2H20
章末練習問題 1
63

2) 放電の際,負極で生成する物質がすべて負極に付着したとすると,放電後の負極の
(
質量は放電前に比べて何 g増加するか。有効数字 2桁で答えよ 。
2ーのモル濃度を有効数字 桁で答えよ 。 ただし,放電の前後
3) 放電後の溶液中の 804
( 2
で電解液の体積には変化がないものとする 。

ぬ く燃料電池〉
¥ン 右図は,電解質にリン酸水溶液を用いたリン酸 A B

型の燃料電池の模式図である 。


(
1) 正極は AとBのどちらか。



(
2) 電極 A とBで起こる反応を電子 eーを用いた反



応式で示せ。



3) 水が1.8g生成するとき,流れる電気量を求めよ 。
(



ファラデ一定数;9
.6
5X 1
04C/m
ol






わ 〈電気分解> m四


次の① ⑦の(),()のうち, 1 1
内の正しいものを選べ。
24

℃ノ a b

(
1) 電池の負極と導線で接続している方が電気分解の① j)陽極, (
(a b)陰極│である。

.cn 载

2) 陰極は電子が② j
( ()導線へ流れ出る, (
a b)導線から流れ込む!。
st 下
te 于
/

3) 陰極では③j(a
( )酸化, (
b)還元│反応が起こる。陰極では,電解液中の④ j 陽イオン,
(a)
jp 请
w. ,

(
b)陰イオン│が電子を⑤ j 得る, (
(a) b)失う│反応が起こる。
ww 考
:// 参

4) 硝酸ナトリウム水溶液を白金電極で電気分解すると,陰極では⑥ j
( ()ナトリウム,
a
tp 供
ht 仅

(
b)水素│が生成し陽極では⑦ j 二酸化窒素, (
(a) b)酸素 │が生成する。
注 ,
关 传
请 上
, 友
料 网
资 由

命'
)~陽極に Cu を用いた電気分解〉
多 料
更 资

陽極に銅 (Cu:原子量は 6
3.5
),陰極にステンレスを用い CU804水溶液を電気分解

¥ニノ

した 。電気分解は 2.5Aの電流で 2時間 8分 40秒間行った 。 この電気分解について次の


(
1)"
"
"( に答えよ 。
5)
ただし,ファラデ一定数=9
.65X 104C/molとせよ 。
(
1) 陰極での変化を半反応式で示せ。
2) 陽極での変化を半反応式で示せ。
(
3) 電気分解に使用された電気量は何クーロンか。整数で答えよ 。
(
4) この電気分解で移動した eーは何 m
( olか。有効数字 2桁で答えよ 。
5) 陰極に析出した金属の質量は何 gか。有効数字 2
( 桁で答えよ 。
164 定期テスト予想問題

盟理Z廼盟璽固 解 答 。p.174
時 間50分 │

合格点 70点 │


次の原子量,アポガド口定数を用いて ,(
1)・(
2)の各間いに答えよ 。答えは,いずれ
田 も有効数字 2桁で示せ。 (
各 4点…合計 8点

原子量 ;H= 1
.0,C= 1
2,0 = 1
6,アボガドロ 定数;6
.0x1
023
/mol
(
1) メタノール CH3 .
0H64g中には何個の分子が含 まれるか。
2) 標準状態で 1
( 1.2Lを占める酸素中には何個の分子が含 まれるか。





回 硫 酸 同04(
分子量 98)の水溶液に関する,下記の (
1)・(
2)の各問いに答えよ 。答えは,



L土 J いずれも有効数字 2桁で示せ。 各 5点…合計 10点
( 〕



(
1)2.0mol
lLの希硫酸 250mL中には何 gの H2
S04
が含 まれているか。


/cm3


.2g
2) 密度 1
( ,質量パ ーセント濃度で 2 8%の希硫酸のモル濃度 (
mol
lL]はいく らか。






固 空気中で工チレン帥を完全燃焼させると,二酸化炭素と水を生じる 。この反応は,

次の化学反応式で表される 。
24

C2
H4+302一
一.
.2C02+2H2
0

.cn 载

この反応に関する,次の ()・(
1 2)の各問いに,いずれも有効数字 2桁で答えよ 。ただし,
st 下
te 于
/

C2
H4の分子量を 28とする 。 各 5点 一合計 10点〕
(
jp 请
w. ,

(
1)5
.6gのエチレンを 完全燃焼させると ,標準状態で何 Lの二酸化炭素 を生 じるか。
ww 考
:// 参

2) 標準状態で 5
( .0Lのエチレ ンを完全燃焼させるの に必要 とする 空気 の体積 は,標準
tp 供
ht 仅

状態で何 Lか。ただし 空気の体積組成を ,窒素 8


0%,酸素 2
0% とする 。
注 ,
关 传
请 上
, 友
料 网
资 由

次の A"'Dの O.lmo
l/L水溶液に関する問いに, A"'Dの記号で答えよ 。

多 料
更 资

各 4点 -
〔 合計 8点

A NaHC03 B Na2C03 C NaHS04 D Na2


S04
(
1) pHが 7に最 も近い水溶液はどれか。
2) pHの値が小さい順に並べよ 。
(

国 標準状態で 11.2Lの塩化水素を水に溶かして, 1
.OLの塩酸をつくった 。 この塩酸
20.0mLに,ある濃度の水酸化カルシウム水溶液を 80.0mL加えたら,溶液は塩
基性になってしまった 。 この塩基性溶液を中和するのに, O.20mol/Lの硫酸 75.0mL
を要した 。使用した水酸化カルシウム水溶液のモル濃度を計算し,小数第 2位まで答え
よ。 (
5点〕
定期テスト予想問題 165
さくさん

食酢中の酢酸の濃度を求めるために次の実験を行った 。食酢中の酸はすべて酢酸で
回 あるとして,下の問いに答えよ。 ( (1)
各 1点
, ( 2)~(6 ) 3 点…合計 21 点〕
〔操作 1J シュウ酸の結晶 (COOH)
・ 2H20をx[g
2 J正確にはかり取り,少量の水を加
えて溶かしてから,器具① の標線まで水を加え, 1000mLの水溶液とし, 0.05mol
/L
の水溶液を調製した 。
〔操作 I
IJ 固体の水酸化ナトリウム約 2gをはかり取り, 500mLの水溶液とした 。
〔操作田 J 1のシュウ酸水溶液 10.0mLを器具②を用いてコニカルビーカーに取り,器
具③を用いて, Iの水酸化ナトリウム水溶液で、滴定を行った 。 この滴定で中和に要し
た水酸化ナトリウム水溶液の体積の平均値は 9.60mLであった 。
〔操作 w
J 市販の食酢を水で 10倍に薄めた 。その 10.0mLをコニカルビーカーに取り,



Iの水酸化ナトリウム水溶液で滴定した 。 この滴定で中和に要した


指示薬を加えて,


水酸化ナトリウム水溶液の体積の平均値は, 8.20mLであった 。




(
1) 器具①~③に適するものを右の A~C から選べ。 またそ A B C



の名称、を書け。


z


(
2)器具① ③のうち 純粋の水でぬれたまま使用できるも
z



のを右の A~C から選べ。 删

3) 操作 Iの x
( [gJは何 gか。

(
4) 操作皿の結果から 操作 Hの水酸化ナトリウム水溶液の
24

モル濃度を求めよ 。

さくさん
(
5) 市販の食酢(薄める前)の酢酸のモル濃度を求めよ 。
.cn 载
st 下

(
6) 市販の食酢の酢酸の質量パーセント濃度を求めよ 。 ただ
te 于
/
jp 请

し,薄める前の食酢の密度は1.00g
/cm3とする 。
w. ,
ww 考
:// 参
tp 供
ht 仅


注 ,
关 传

O.10mol
!Lの X水溶液 1叫 を O.10mol
!L 14
请 上
, 友

の Y水溶液で滴定して得られる滴定曲線を右 12
料 网

図に示した 。次の間いに答えよ 。
资 由

10
多 料

)
(1各 1点
, (
2)3点・合計 11点

更 资

(
1) 図の滴定曲線で a~h に適する酸または塩

基はどれか。下のア オからそれぞれ選べ。
4
i~~ l1B~G)叫( a )… )
商定曲線②の Xは( c ,
j ) Yは( d ) 2

滴定曲線③の Xは( e ,
) Yは ( f ) 0
0 10 20
滴定曲線④の Xは( g ,
) Yは ( h ) 加えたY水 溶 液 の 体 積 (mL)
ア CH3COOH イ HCI ウ H2
S04
工 Na2
C03 オ NaOH
(
2) 滴定曲線③の滴定において使用できる指示薬を次のア ウから選べ。
166 定期テスト予想問題

次の① ⑤の反応について,下記の (
1)"
"
"( の各問いに答えよ 。
4)
回 (
(1・(
) 4)
2点, (
2)・(
3)各 2点…合計 12点

①②③④⑤
N2+3H2
2KI+CI
2

-

2NH3
ー 2KCI+1
一 2
2AI+Fe203一
一ー A1203+2Fe
H2804+2NaOH ー
- Na2804+2H20
802+2H28一
一 0 +38
ー 2H2

(
1) 酸化還元反応でない反応の番号を答えよ 。
2) 酸化された原子のうち,酸化数の変化が最も大きい原子の元素記号と酸化数の変化
(



を +2 ー
--+5のように示せ。



(
3) 還元された原子のうち 酸化数の変化が最も大きい原子の元素記号と酸化数の変化



を +2ー --0のように示せ。



4) ⑤の反応で酸化剤としてはたらく物質はどれか。
(







次の (
1)"
"
"( のうち A欄の金属を, s欄の物質の水溶液に浸したとき,変化が起こる
5)


組み合わせが① ④のうちのただひとつであるものを選び,番号で答えよ 。 (
5点〕
24

A欄 ア : 銅 イ : 亜 鉛 ウ : 鉄 工 : 銀

ケ:硝酸銅 (
n)
.cn 载

B欄 力 : 硫 酸 亜 鉛 キ:硝酸銀 ク:塩化鉄(田)
st 下
te 于

(
1) ① A…ア, s…力 ② A…イ, s…キ ③ A…ウ, s…ケ ④ A…工, s…ク
/
jp 请

(
2) ① A…ア, s…キ ② A…イ ,s…ケ ③ A…ウ ,s…キ ④ A…イ ,s…キ
w. ,
ww 考

(
3) ① A…ア, s…力 ② A…ア, s…ク ① A…ウ, s…力 ④ A…工 ,s…ケ
:// 参
tp 供

4) ① A…イ, s…ケ
( ② A…ア, s…キ ③ A…ウ, s…キ ④ A… 工 B…力
ht 仅
注 ,

(
5
) ① A…イ, s… ク ② A…ア, s… ク ③ A…ウ, s… 力 ④A…工, s…力
关 传
请 上
, 友
料 网
资 由
多 料
更 资

可 AI 鉛蓄電池と電解槽を図のように接続し,炭素を電
1
1 01
己 主J 極として硝酸銀水溶液を電気分解した 。 この電気分
解で,電極 Aから標準状態で;89.6mLの気体が発生した 。
下記の問いに答えよ 。
原子量;Ag= 1
08.
0
(
(1)
各 2点
, ( 2 ) ~( 4 ) 2 点 … 合計 10 点〕
(
1) 鉛蓄電池の正極および負極の変化を eーを含む式で示せ。
(
2) 鉛蓄電池の正極は,電極 A~D のうちどれか 。
(
3) この電気分解で,電極 Bの質量は何 g変化するか。
(
4) 電極 Dの質量は何 g変化するか。
1
67
圃璽 の解答 L

よって. 1
4-8= 6より. 原子番号 は 6。

第 1 編
(
2)
(
3)
1
第3周期の原子は, M殻まで電子が入る 。
7族の原子は,最外殻電子 を 7個もつ。
物質の構成 (
5)最外殻電子 が 8個 (K殻の場合 は2個)のとき ,



30
p.

章末練習問題
① 混合物, ②純物質,③酸 素 ④単体,
最 も安定な電子配置である 。

(
4)イ,(
5)
(
1

)ア,(
2)オ,(
3)ウ,



① 昼 蒸留 ( 抽出, 6 章末練習問題


(
1) 2) .p
.7


(
3)ク口マトグラフィー, (
4)ろ過 仰 に は 最 外 殻 電子 が 8個あり,最も安


① (


定 な電子配置をと っている 。


③ ウ フ ッ素は F
2,塩素 は C
I20


(
4)16族の S原 子 に は 最 外 殻 電 チ が 6個あり,


工 一酸化炭素 COと二酸化炭素 C0
2は,成分


電子 を 2個取り入れて 最外殻電チが 8個の安


元素 は同じだが,単体ではないので,互いに


定 な電子配置をとろうとする 。


同素体ではない。
(
5)Ca原子数と X原子数の比は , 1
删 :2だから ,
オ マ グ ネ シ ウ ム は Mg, カ ル シ ウ ム は Ca。

イオンの価数の比は 2:1である 。 Caは 2価の


凶 ア,イ

場イオンになりやすいから ,Xは
│ , 1価の陰イ
24

① 圏 (
1)昇華 (
2)蒸 発,(
糊 解,(
悌縮, オンになりやすい C
Iである 。

国 (
1)
AI,(
2)
C.
I(3
)Ar,(
482
) -
,(5
)C
I
.cn 载

(
5)凝固
st 下
te 于
/
jp 请
w. ,

② 国(
上 から順に)陽, 吸 収, 小さい,陽,
ww 考

.p
.41 章末練習問題 左下,陰,放出,大きい,陰,右上
:// 参
tp 供

① 筈! ①正,②原子核,③負,④電子,
ht 仅

l
注 ,

⑤陽子,⑥中性子,⑦原 子 番 号 ⑥質量数, ③ (
2)同族元素のイオン 半径を比べると,周期
关 传
请 上

⑨ 同位体 表の下にあるものほどイオン半径は大きくなる
, 友
料 网

ので, 静電気力が弱くなり ,融点が低くなる 。


资 由

① (
1)原子番号が同じで, 質 量数が異なる原
多 料

障 (
1)陽イオンと陰イオンの価数がそれぞれ 2
-
fを互 いに同位体であるという 。
更 资

倍になり,強い静電気力がはたらくため。

(
2)原子番 号=陽子の数=電 子の数である 。
(
2)陰イオンのイオン半径が最も大きいれJ
aIが
(
3),(
4)ア オの陽子,中性子 の数は,
最も静電気力が弱くなるため。
ア…陽子 6個,中性子 6個
イ…陽子 7個,中性子 7個
① 電気的に中性になるように ,すなわち陽
ウ…陽子 7個,中性子 8個
イオンの価数の総和と陰イオンの価数の総和
工…陽子 9個,中性子 1
0個
が等 しくなるように組み 合 わせる 。多原子イ
オ…陽子 1
0個,中性子 1
0個
オンが 2個以上の場合には, 多原子 イオンを
閤 (1)
イ,ウ ,(
2)イ,ウ ,(
3)工,オ,
( )で囲んで右下に数をつける 。
(
4)ア,イ,オ
圃 NaOH 水酸化ナトリウム ,
③ (
1)質量 数と中性子 の数の 差 が原子番号。 804 硫酸ナトリウム,
Na2
168 問題の解答

2 水酸化カルシウム,
Ca(OH) たらく 。 また, N-H聞は共有結合で結ぼれて
CaS04 硫酸カルシウム, いる 。
I(OH)3 水酸化アルミニウム,
A 圏 (
1)CaF2イオン結合,
AI2(S04h 硫酸アルミニウム (
2)Zn金属結合
(
3)2共有結合,ファンデルワールス力,
1
① (
4)イオンの場合,カッ コでくくり,電荷 (
4)Si02共有結合,
を右上に添える 。 (
5)NH4CI イオン結合, (配位結合を含む)共有
(
5)陽性の強い金属と,陰性の強い非金属であ 結合
るからイオン結合で結ぼれる 。
圏 (
1 N::N
):


NH4+を除き ,金属と非金属の化合物はイ


2) H:
( 0:H


オン結晶。非金属どうしは共有結合。そのうち,


共有結合の結晶は, C,S
i, Si02
,SiC。その


(
3) H H


H:
C::C:H 他はほぼ分子結晶。




工 ( 工

i
H[
圏 (
1)イ
, (
2)ウ
, (
3) 4)ア
, (
5)ウ
, (
6)



(
7)ア
, (
8)イ


(
4)




定期子スト予想問題

.p
.78

田 単体は 1種類の元素からなる物質そのもの
24

であり,元素は物質の成分である 。


l)Aは 1
( 6族の酸素, Bは 17族のフッ素, 圏 元素;(
2),単体;(
1),
(3),
( ,
4)(5)
.cn 载

Cは 1
st 下

5族の窒素の水素化合物である 。
te 于
/

(
2)極性分子問で は,電荷のかたよりによる静
jp 请

田 園 (
a)混合物, (
b)蒸発, (
c)蒸留,
w. ,

電気力のために,無極性分子より分子間力が
ww 考

(
d)分 留 (
e)沸 点 (
f)再結晶
:// 参

大きくなるので,沸点が高くなる。
tp 供
ht 仅

圏 (
l)A;H20, B;HF, C;NH3
図 イ 高温であるほど,拡散は速く進む。
注 ,
关 传

( 2 ) 15~17 族の水素化合物は,極性分子であり,
ウ 気体分子の速さは,高温であるほど速い 。
请 上

14族の水素化合物は 無極性分子であるため。
, 友

工 気体分子の平均の速さは,同じ温度では
料 网

(
3
)水素結合が形成されるため。
资 由

分子量が小さいほど大きい。
多 料
更 资

圏 ア,ウ
⑦ イ アルカリ金属やマグネシウム Mg,ア

ルミニウム A
Iなどは比較的密度が小さく,軽
白 原子番号が同じで,質量数が異なる原子
金属とよばれている 。
を同位体という 。質量数が異なるのは,中性
ウ 水銀 Hgやナトリウム Naなど,融点の低
子数が異なるためである 。
い金属もある。
圏 オ
圏 ア,工,オ

③ (
1)金属元素と非金属元素の化合物。 回 (
1) 0+9= 1
原子番号は 9,質量数は 1 90
(
3)1原子聞には共有結合があり, 1
2分子聞には (
3)イオン化エネルギーは L
i, Na, Kなどのア
ファンデルワールス力がはたらく 。 ルカリ金属原子のところで極小になる 。下の
4)Si02は共有結合の結晶である 。
( 周期の原子ほどイオン化エネルギーが小さい
5)NH4CIは NH4+とC
( Iーの聞にイオン結合がは ので,表中で最もイオン化エネルギーが小さ
問題の解答 1
69

いのはカリウム Kである 。 ③:
O::C:
:O ④ H:N:H
(
4)酸素 Oは,最外殻電子 を6個もち ,電子を 2 H



個取り入れて,希ガスである Neと同じ電子配

一 pu ・戸U

一作U 一


U
置である 02ーになりやすい 。
(
5)アルカリ土類金属は Caである 。同じ族でも ,
Be,Mgはアルカリ土類金属ではない。 (
2)①ア,②イ
, ③ア,④ウ
, ⑤才
(
6)X原子数と 0原子数の比は, 2:3だから, (
3)①,②,④, (
4)①,④
イオンの価数の比は 3:2である 。0は 2価の
陰イオンになりやすいから, Xは,3
価の陽イ 回 (
1)F2とC
I2は無極性分子どうしであり,分
オンになりやすい A
Iである 。 I2のほうが沸点が高い。
子量が大きい C


02


圏 (
1)l~ F , (
2)5個 ,(
3)K+,(
4) 一,(
5)Ca, (
2)HFは分子 聞に水素結合がはたらいている 。


(
6)A
I


(
3)NH3は分子聞に水素結合がはたらいている 。



(
4)HCIは極性分子, F2は無極性分子である 。


回 (
3)原子番号 2
0の元素は Caで、
あり, 2価の 圏 (
1)C
I2,(
2)HF,(
3) ,(
NH3 4)
HCI



陽イオンになりやすい。


原子番号 1
3の元素は AI,原子番号 1
7の元素


(
4) 団 圏 ①同素体, ② 4,③ 正 四 面 体 ④共 有


Iである 。 陽イオン (
はC ここでは A
I3+)の価数

⑤ 3,⑤ 正六角, ⑦ ファンデルワールス力(分

の総和と ,陰イオン ( I一
ここでは C )の価数の総

子間力)

和が等しくなるようにする 。

24

圏 (
1)1
族,アルカリ金属, 回 それぞれの結晶における構成粒子と結合

(
2)18族,希ガス, 力は,イオン結晶は陽イオンと陰イオンの電
.cn 载

(
3)Ca2
+,( AICb,(
4) 5) ,C
F2 I
2
st 下

気的引力 ,共有結合の結晶は原 子 どうしの共


te 于
/
jp 请

有 結 合 , 分子 結 晶 は 分 子 ど う し の 分 子 間 力
w. ,

回 陽イオンの価数の総和と,陰イオンの価 (ファンデルワールス力),金属の結晶は自由
ww 考
:// 参

数の総和が等しくなるようにする 。 それぞれ 電子による金属結合である 。


tp 供
ht 仅

の陽イオン,陰イオンは次のとおりである 。 圏 (
1)ー工一 (
d)一②,
注 ,

(
1)陽イオン… Mg2+,陰イオン… F
-
关 传

2トウー (
( b)一①,
请 上

(
2)陽イオン… Na+,陰イオン… 82ー
ーアー (
, 友

(
3) a)一③,
料 网

(
3 2
)陽イオン… AP+,陰イオン… 804- 4トイー (
( c)一④
资 由
多 料

(
4)陽イオン… Kペ 陰 イ オ ン … N03-
更 资

陽イオン… NH4+,陰イオン・・・ 8042


(
5) -
(
6)陽イオン… Ca2+,陰イオン… OH一
圏 (
1)MgF2,(
2)Na28,(
3)AI2(804h(
4) ,
KN03
(
5)(
NH4)
2804, (6)Ca(OH)
2

困 (
3)対称的な形をした多原子分子 は,結合
にある極性が互いに打ち消されて,分子全体
として無極性分子である 。
(
4)水素結合を形成する無機化合物は, HF,
H20, NH3である 。
圏 (
1)① H:F・ ② H:8:H
170 問題の解答

① (
1)2+1
1 .0x4+1
6=32

第 2 編
(
2)
(
3)
23x2+1 6x3=1
2+1 06
二酸化炭素の分子量 は 1 6x2=44
2+1
物質の変化 よって,モル質量 は 44g/mol
(
4) , 1
分子量 は .0x2+16= 1
8より , モル質量
.p.89 類題 は 18g/mol。 よって,求める質量 は

(I) 同位体の相対質量 とその存在比から, 18x0.
20=3.6[gJ
1 9. 9 . .~ 80.
1 (
5)0
.50x6
.0X 1
023=3.0X 1
023[
個〕
原子量 =
10.
0x ~-;"::'
1 0 0+ .11
.0xー
10ー ヰ 1
0 0
L.V"
.L.
.8
圏 10.8 圏 (
1)32,(
2)106,(
3)44g
1rn
ol,(
4)3.6g,
23個


(
5)3
.0X 10




(
1)NaOHの式 量 は
, 23+16+l
.0=400


.p.97 類 題 6
.0gの物質量 n[mol
]は,



三 〉 エタノール C2H50Hl
( 1
.5gの物質量 は
, 6.
02:


n=一一ーニー=0.15mol
1.5 40g
/mol


1
一 一 =0
.25[
mol
]


46 (
2)標準状態における 気体 1molの体積は 22.
4L


これより,生成する C02の体積は,


であるから, 5 .6Lの物質量 は ,


0
.2 2.
5x2x2 4=11
.2[
1) 5.
删6L
n=~~ ._ .=0.25mol

また, 生成する H20の分子 の数は. 22.


4L/mol

23=4. 23 (
3)H2
04 .
5gの物質量 は ,

0
.25x3x6
.0X 1
0 5X 1
0 [個〕
4.5
g
24

23個 n=一一一一一=0. 25mol


圏 C02;11.2L, H2
0;4
.5x 10 18g/mol

これに含まれる分子の数は,
.cn 载
st 下

0
.25
molx6
. .5x1
0X 1023/mol=1 023
te 于
/
jp 请

(
4)C028
.8gの物質量 は

類題
w. ,

.p.98
8.
8g
ww 考

C互) メタン CH4の燃焼の反応式は, n=一一一一一=0.20mol


:// 参

44g
/mol

-
tp 供

この C02の標準状態における体積は,
ht 仅

CH4+202 C02+2H20
注 ,

同じ条件のもとでの 気体の体積比は, 気体の u=0.20molx22.


4L/molキ 4.5L
关 传
请 上

物質量 の比と等しいから, CH45Lと反応する (


5).8X 1
1 023個の酸素分子 の物質量 は,
, 友

1
. 8X__:~
10 2
3
料 网

, 5x2= 1
02は 0[1)。 また,このとき生成す n= __~.~ _ 0
.30mol
资 由

る C02は 5LoH20は 標準状態のもとで液体 6.0X 1023/mol


多 料

この酸素の標準状態における体積は ,
更 资

だから,求める気体の体積は,

0
.30molx22.
4L/mol~ 6.7L
(
18-1
0)+5=1
3[1)
圏 (
1)0.15rnol,(
2)0.25mol,(
3).5x102
1 3個,
圏 13L
(
4)4.5L, (
5)6.7L

① ( , 1
1)相対質量 は 5Cの原子の質量 1
2を基準
とする相対的な質量 であるから,求める相対
.p
.10
3 章末練習問題
質量 をx とすると,次の式が成り立つ 。
① ウ 4
. 0-刊 x6
5x1 . 02
0X 1 3=2
7g
2
.0X 1
O-2
3g:3
.8x1
O-2
3g=1
2:x
オ 原子量 ・分子量 ・式量 に [
g/mol
]をつけた
これより , x=2
2.8キ 23
のがモル質量 である 。
圏 ア;lrnol.イ;12,ウ;27,工;27, (
2)
相対質量 とその存在比から ,原子量 は,
69
.2 .~. ~ 30.
8
オ ;27g/rnol 6
2.9x一
10一
0+.64.9xー
10
VL.v "0キ 6
ー 3.5
問題の解答 1
71

圏 (
1)23, (
2)63.5 (
3)2AI+6HCI ー
-2AICb+3H2
⑤ (
1)NaOHの式量 =40より ,
8.gの物質量は,
0 ⑦ (
1)C州 8.gの物質量は,
8
。σ
及 8 .
8
n=一一一三一=0.20mol n=一 一 =0.20C
moJJ
40g/mol 44
求めるモル濃度 cCmol/
LJは, このプロ パンの燃焼によって生じる水の物質
0.20mol 量は,反応式の係数から,
c=一一一一=0.80mol /Lまたは,
0.
250L
0
.20x4=0
.80C
moJJ
100
0
c=0.0x一一一=0
2 .80Cmol/LJ この水 H20の質量は,
250
(
2)水溶液 1L( 3
l000cm)に含まれる NaOHの質 0.80molx18g
/molキ 14g
量は,


また,こ の反応で生成する C02の物質量 は,


3x1 1
8 0
.20x3=0
.60C
moJJ


1000cm /cm3 x百百 =216g
.2g


この C02の標準状態にお ける体積は,


この NaOHの物質量は,


216g 0.60molx2
2.4L/mol与 13L


π =一一一一一 =5.4mol


40g
/mol (
2)標準状態で 2.24Lの C3Haの物質 量は ,


よって,モル濃度は 5 4mol/L
. n=n n2 .24L


.......~./~ ,=0.
100mol
22. 4 L 1mol


圏 (
1)0.80mol
/L, (
2)5.
4mol/L


この反応で生成する H20の物質 量 は,反応式


① (
1)反応物と生成物を化学式で表すと, の係数から,

0CH3+02一
CH3 一ー C02+ H2
0
100x4=0.
0. 400C
moJJ

24

この中に含まれる H20分子の数は,
最も多種類の原子から成り立っているジメチ

0
.40
0molx6 . 023/mol
0X 1

ルエーテル CH30CH3の係数を 1と し C, H,
.cn 载

=2.4X 102
3
st 下

O原子の数を左辺と右辺で等 しくなるよ うに,


te 于

また .0.
100molの C3
Haと反応する 02の物質量
/

各係数を定めると,次の化学反応式が得られる 。
jp 请
w. ,

は,反応式の係数から,
CH3 2一
0CH3+30 一
ー 2C02+3H2
0
ww 考

100x5=0
0.
:// 参

(
2)反応物と生成物を化学式で表すと, .50
0CmoJJ
tp 供

この 02の標準状態での体積は,
ht 仅

NH3+02 ー
--
NO+H2 0
注 ,

0.500molx2
2.4L/molキ 11L
关 传

NH3の係数を 1とし ,N, H,0の各原子の数


请 上

昼 (1
)H2
0 ;14g C02
;13L
が両辺で等しくなるように各係数を定めると,
, 友

2
3
トo
料 网

(
2) 0 ;2.
H2 4x10 個 02;llL
资 由

NH3+202 -NO+
多 料
更 资

各係数を最も簡単な整数比にすると,

(
1)質量保存の法則より,反応の前後での
4NH3+502ー→ 4NO+6H2
0
質量は変わらないから,
(
3)反応物と生成物を化学式で表すと ,
1
0.0+ 1
0.0-8
.5= 11
.5CgJ
A
I+HCI ー
-
AICb+H2 (
2)生成した NH3の体積を 2xCLJとすると,反応
Iの係数を 1とし ,A
A I,H,C
Iの各原子の数が
する N2はxC
LJ. H2は 3xCLJとなるから ,次の
両辺で等しくなるように各係数を定めると,
式が成り 立つ。
A
I+3HCI→ A
lC13+jH2 (
10一 χ
)+(
20-3
x)+2χ=26
各係数を最も簡単な整数比にすると, これより • x=2CLJ
2AI+6HCIー → 2AICb+3H2 よって. NH3の体積は,
圏 (
1)CH3 2ー
0CH3+30 -
-2C02+3H20 2x2=4CLJ
(
2)4NH3+50
2 ー
-4NO+6H20 (
3)
(1)
の問題は,反応前後における物質の質量
172 問題の解答

の総和は変わらないという,質量保存の法則 OH一]= 0.
[ 1X 10-2= 10-3[mol /L
J
10-14 10-14
をもとにしている 。 また, (
2)の問題は,気体 [
H+J一 一 一 一 一 一 ー で す =1
0-1[mo
1 /L
l J
一 [OH一 ]- 10
問の反応においては 反応または生成する気
圏 (
1
)0.01倍
, (
2)3,(
3)11
体の体積は,同温・同圧のもとで簡単な整数
比となるという,気体反応の法則をもとにし ③ 多価の酸を低い価数の塩基で不完全に中
ている 。 和する際に,酸性塩が生じる 。 この場合,塩
圏 ( 1)11.5g, (
2)4L, の化学式には, H+になり得る Hが残っている 。
(
3)…(1);ア (2);工 多価の塩基を低い価数の酸で不完全に中和
する際に,塩基性塩が生じる 。 この場合,塩


の化学式には, OH基が残っている。


.p
.11
9 類題


酸と塩基をちょうど中和させて得られる塩


〔豆ご) 酢酸の濃度を x[mol/LJとすると,その


は正塩であり,化学式中には H+になり得る H


10mL中の CH3COOHの物質量は,


も OH基も残っていない。


10
×一一一 =1O-2x[mol
) 圏 (
1)正塩,(
2)酸 性 塩 (
3)正 塩,(
4)塩基性塩,


1000


NaOH水溶液中の NaOHの物質量は, (
5)酸性塩 (
6)酸性塩



1
5
0
.20x一 一 一 =3
. 0-3[mol
0X 1 )

1000 删
1O
-2x=3.0X 10-3 :. x=0.30[mol
/LJ ④ 強酸と強塩基の中和でできた正塩の水溶

液は中性,強酸と弱塩基の中和でできた正塩
圏 0.30mol/L

24

の水溶液は酸性,弱酸と強塩基の中和ででき

た正塩の水溶液は塩基性である 。

.cn 载

章末練習問題 また,強酸と強塩基の中和でできた酸性塩
st 下

.p
.13
1
te 于

① の水溶液は酸性,弱酸と強塩基の中和ででき
/

(a)-(h)の物質を強酸,弱酸,強塩基,弱
jp 请
w. ,

た酸性塩の水溶液は塩基性である 。
塩基に分けると,
ww 考
:// 参

(
1)硫 酸 H2S04と水酸化銅 (
ll)Cu(OH)2の中和
強酸…硝酸 HN03(l価),硫酸 H2S04(2価)。
tp 供

でできた正塩。
ht 仅

弱酸…硫化水素 H2S(2価), リン酸 H3P04(3


注 ,

(
2)炭酸 H2C03と水酸化カリウム KOHの中和で
关 传

価)。 リン酸は弱酸のなかでも比較的
请 上

電離度が大きく,中程度の酸に分類 できた正塩。
, 友
料 网

(
3)硝酸 HN03とアンモニア NH3の中和でできた
されることもある 。
资 由
多 料

強塩基…水酸化カリウム KOH(l価),水酸 正塩。


更 资

(
4)硫 酸 H2
S04と水酸化ナトリウム NaOHの中

化カルシウム Ca(OH)2(2価)。
弱塩基…アンモニア NH3(1価), 水 酸 化 銅 和でできた酸性塩。

(ll)Cu(OH)
2(2価
)。 (
5)炭酸 H2C03と水酸化ナトリウム NaOHの中

圏 (
1)(
C),(
2)(
b),(
3)
(e),(
4)(
h) 和でできた酸性塩。
圏 (
1)酸性. (
2)塩基性, (
3)酸性 (
4)酸性,
(
5)塩基性
① (
2)電離 している酢酸の割合は, 0
.01である
から,
3[mol ③ (
2)滴 定 した水酸化ナトリウム水溶液の体
H+]=0.
[ 1x0.
01= 1
0- /LJ
積を v[mLJとすると次の方程式が成り立つ。
(
3)0
.1mol/Lの NaOHaqの [OH一]は 0.
1mol/L
5
0 2
.5
であり,それを 100倍に薄めると濃度は 100分 2x2
.0x一一一 =lx一一一 X v
1000 1000
.L"

の lになるから, これを解くと , v=80[mLJ


問題の解答 1
73

圏 (
1) 804ー
2NaOH+H2 --Na2804+2H20 匡 (
1)0,(
2)+ 4,(
3)- 2,(
4)+ 6,(
5)-1,
(
2)80mL (
6)+ 5, (
7)+7

① 硫酸の電離により放出される H+の総物質 ② 圏 (
l)C(C;0→ +2
),
量は, (
2)802(8;+4→ +6
),
10.
0
2X (
2.0X 1
0-1) X 一 一 (
3)Cu(Cu;0→ +2
), (
4)x
1
000
=
4.0X 1
0-3C
moI
J
固体 NaOHが放出する OHーの総物質量は, ③ 両辺の酸素原子の数を合わせるために
.2X 1
1 0-1
0を加え ,両辺の水素原子の数 を合わせる
H2
=3
.0X 1
0-3Cmo
IJ
40
.0
ために H+を加え,両辺の電荷を 一致させるた


よって,この混合水溶液を中和するには塩基


めに eーを加える 。
が必要である 。要するアンモニア水の体積を


圏 ① 2H+,② 2,③ 2H20,④ 2H+,


vC
mLJとすると,


⑤ 2,⑤ 2H20,⑦ 4H+,③ 2


2
. 0一I X一旦ー=(
0X 1 4.0-3
.0)X 1
0-3


10
00


v= 5
.0C
mLJ


① ①式を 3倍すると,


置 ② の水溶液を 5.0mL必要とする 。 ー
.
.
.. 3Cu2


3Cu ++6e- ……③ が得られる 。


②式を 2倍すると,


2N03
-+8H++6e 一
一.
..
.2NO+4H20…④

が得られる 。
1類題

圃p.
14
24

③ 式 +④式をつくり, 6eーを消 去すると次の


+ー
豆) Fe2
( .
.
.
.Fe3++e-……①

-

..

式が得られる 。
.cn 载

H2
02+2H++2e 2H20……②
3Cu+2N03一+8H+
st 下

2x① +② より,
te 于

2

--
/

3Cu++2NO+4H2
0
jp 请

2Fe2++H202+2H+ ー → 2Fe3
++2H2
0
w. ,

両辺に 6N03ーを加えて整理すると,
ww 考

両辺に 38042ーを加えて整理する 。
:// 参

3Cu+8N03一+8H+
tp 供

~ 2Fe804+H202+H2
804

-- 2
ht 仅

3Cu++6N0
3一+2NO+4H20

--Fe2(804)3+2H20
注 ,

これを整理すると,下記の答えが得られる 。
关 传
请 上

圏 3Cu+8HN03
, 友


.
.
..3Cu(N03)2+2NO+4H20
料 网
资 由

7 章末練習問題
多 料

.p
.14
更 资

⑤ (
1)イオン化傾向は Zn> Fe> Cu> Agだ
、か

① 単体中の原子の酸化数は 0,化合物は成分
原子の酸化数の総和は 0
,通常,化合物中では ら
, (
B)の Zn2+とCuの組み合わせは変化しない。
H原子, 0原子,アルカリ金属原子の酸化数は (
2)
(A)の硝酸銀水溶液は無色であり, Cu2+が生
, -2, +1として計算すればよい。
それぞれ+1 じるので青く なる 。
以下は,求める酸化数を xとおく 。 (
3)(
B)はイオン化傾向が Zn>Cuなので,反応
(
2)x+(-2)x2=0 x= +4 しない。Agの陽イオンは 1価であることに注意。
((+1
3) )X 2+X = 0 x= - 2 圏 (
1)(
B), (
2)(
A),
(
4)(+ 1 )X 4=0 ・.
)X 2+x+(-2 . x= +6 (
3)(A)Cu+2Ag+ ー-
-Cu2
++2Ag,
(
5(+1
) )+x= 0 . x=
・ -1 (
2
C)Fe+Cu+ ー
--2
Fe++Cu
)X 3=0
6)(+1)+x+(ー 2
( . x=+5
:
(7)xx2+(-2)x7=0 :
. x=+7
174 問題の解答

(
2)4.8g, (
3) /L
4.8mol
.p
.16
2 章末練習問題
① 圏 ① a,② b,① a,① a,⑤ b,⑥ b,⑦ b
④ (
l)Bで,酸 素 が 還 元 さ れ て 水 が生 成する
反応が起こるので,正極は Bである 。
② (
1)-(
3)イオン化傾向が大きい Znの方が酸
(
3)反応式より ,水 が 1mol生成するとき ,電子
化されやすいので,負極となる 。 負極の Znは
が 2mol流れるから,
溶けて Zn2
+となる 。正極では Cu2
+が還元され
.8
1 4=1 4(
て Cuとなり析出する 。 x2x9
一一 .
65X 1
0 .93X 10 C]
18
(
4)電子 2molの移動で, 1molの Znが溶ける 。 屋 (
l)B, (
2)A極 ;H2ー .....2H++2e-
0.02molの Znが溶けるには, 0.04molの電子の B極 ;j0
2+2H++2e--H2
0


移動が必要である 。その 電気量 は,


(
3).9X 104C
1


0
.04x9
.65x1
04C= 3860C


)Cu2


圏 (
1 ++2e一一-. Cu


① (
1)電池の 負極 と 接 続 し て い る の が 陰 極 で
(
2)Zn ー
.
.
..Zn2++2e-



あり,マイナスを帯びている 。
(
3)① 還 元 ②酸化, ③増加, ④減少


(
2)電 池の 負極 か ら 電子 が流れ出るから , 陰極


(
4)3860C


はその 電子 が導線から流れ込む。



(
3)陰極 で は 導 線 か ら 流 れ 込 む 電子 を受 け取る
③ (
1)放 電 の 際 , 負 極 で は Pbが 酸 化 さ れ て


還元反応が起こる 。
PbS04になり,正極では Pb02が 還 元 さ れ て

(
4)Naはイオン化傾向が大きいので,かわりに

PbS04になる 。
24

水分子が還元されて H2
が発生する 。 N03
ーは電

(
2)負極 Pbは放電後 PbS04になり, 負極に付着

気 分解されにくく , か わ り に 水 分子 が酸化さ
.cn 载

する ( 2 ー.
Pb+S04 .
.. PbS04+2e-)
。 した
st 下

れて 02
が発生する 。
te 于

が って, 1molの Pbが溶ければ, 負極は 1mol


/
jp 请

車 ①(
b),② (
b),③ (
b),④ (
a),⑤ (
a),⑥ (
b),
の S042
ーの質量 である 9 6
.0gが増加する 。放電
w. ,

⑦(
b)
ww 考

で供給された電気量 は 2 .0x4825= 9650( C]


:// 参
tp 供

96δOC
である 。 これは, Ar~~~v~ ~__ _1 =0.
1molの電子
ht 仅

96500C/mol ⑥ (
3)2時間 8分 40秒 =7720秒。 電解 に 使 わ
注 ,

がもっ電気量 である 。 O. lmolの電子 が移動す


关 传

れた 電気量 =2.5Ax7720秒 =19300C


请 上

ると Pbは 0
.05
mol溶けるので,
, 友

(
4)lmolの eーの電気量 =96500Cより.
料 网

0
.05x9
6.0= 4
.8(
g] 19300C
资 由

=0.
2mol
96500C/mol
多 料

(
3)正極での変化は,
更 资

Pb02+4H++S0
42一+2e- (
5)2molの eーの移動で, 1molの Cuが析出する 。

, 0
よって .2m
olの eーの移動で析出する Cuは


--PbS04+2H20
である 。 2molの電子の移動で正極と負極あわ 02ml× j × 日 5山 0
1= 6
.35
g
せ て 2molの H2S04が 消 費 さ れ る 。 よって,
圏 (
1)Cu2
++2e一一-. Cu
.
O1molの電子の移動で減少する H2 .
S04は O1mol。
(
2)CU ー
--Cu2++2e,
一 (
3)19300C
放 電前 の 電解液中に存在していた H2
S04は

(
4)O.2mol, (
5)6.
4g
5.0mol/Lx0.5L= 2.5molである 。 放 電 後 の
H2
S04の物質量 は 2
.5-0.
1= 2.
4(mol]なので,
求めるモル濃度 cは ,
.p
.14 定期子スト予想問題
6
フ4mol
c=ーーーニ=4.8mol /L 囚 (
1)CH30Hの分子量 は 32であり,モル質量
0.
5L
圏 (
1)① Pb,② 2,③ Pb02,④ H+,⑤ 2 は 32g
/molであるから 6.
4gの物質量 は

問題の解答 175

6.
4g 囚 (
1)強酸と強塩基とが反応してできた塩で
n=一 一 一 一 =0.20mol
32g/mol ある Na2S04の水溶液は中性である 。
この中に含まれる分子の数は, (
2)Na2
S04と同じ酸と塩基からできていて酸性
0
.20molx6
.0x1
023Imol= 1
. 02
2x1 3
塩である NaHS04は
, Na2
S04より酸性が強い。
(標準状態で l
2) 1.2Lの酸素の物質量は, 弱酸と強塩基からできている Na2C03は,かな
11.2L
n= ""~ ~T.-'~ ,= 0
.50
0mol り強い塩基性を呈する 。 Na2
C03と同じ酸と塩
22.4 L /mol
この中に含まれる分子の数は, 基からできていて酸性塩である NaHC03は

0
.50
0mo
lx6
. 023/mol= 3
0X 1 .0X 1
023 Na2C03より塩基性が弱く,すなわち pHは小
圏 (
1) 2
.2X10
1 3個 , (
2)3
. 2
0X103個 さい 。 しかし, pHは 7よりは大きいままであ
る。 これは HC03ーは H+を出す力が弱く, H+



1)
2.0mollLの希硫酸 250mL中に含まれる を受け取る力が強いからである 。
回 (


圏 (


H2
S04の物質量は, l)D, (
2)C < D<A < B


2
50


2.0mo1lLx一一一一 L= 0
.50
mol


1000
回 塩酸の濃度は, 0.5moI
lLである 。使用し


この H2S04の質量は,分子量 98より,


た酸から放出される H+の物質量は,


0.50molx98g/mol= 49g


20 ~ ~ ~~ 75
1x0
.5x一 2 x
"0. 20x一一一


一 一+
(
2)希 硫 酸 1L(1000cm3)中 に 含 ま れ る , 溶 質 1000 ...
. v....v " 1
000

.040(mo!
J
=0

H2
S04の質量は,

3x1 2
8
i
.2glcm3x 百百=336g これに対して,水酸化カルシウム水溶液の濃

1
000cm

度を c (
mol
lLJとすると,使用した塩基から放
24

この H2S04の物質量は,

336g 出される OHーの物質量は,


n=一一一一一ーヰ 3. 4mol
98g /mol 80 160
.cn 载

×一一一=一一一 c= 0 .
16c(mol
)
st 下

よって , 3.
4mol/L 1
000 10
00
te 于
/

中和したのだから, 0 .
04 16c(mo!
0= 0. J
jp 请

圏 (
1)49g
,(2)
3.4mollL
w. ,

これより, c= 0
.25(mollLJ
ww 考
:// 参

図 (l)C州 5.6gの物質量は,
閣 0.25mollL
tp 供
ht 仅

5
.6g
注 ,

n=一一一一一一=0.20moI
28g/moI 囚
关 传

(
2)使用前に純水でぬれていても,水溶液
请 上

この C2仙の燃焼によって生じる C02の物質量
, 友

の濃度に影響しない。
料 网

は,反応式の係数を利用して,
(
3)
(COOH)
・ 2H2
2 0= 1
26.
0だから,
资 由

0
.20moIx2= 0.
40moI
多 料

1
26.
0x0
.05
00= 6
.30(
gJ
更 资

この C02の標準状態における体積は,

(
4)シュウ酸は 2価の酸だから,
0
.40
mo 2.
lx2 4L/molキ 9.0L 10.
0 9.6
0
(
2)同温・同圧のもとで,反応 ・生成する気体
2x0
.05
00x一一一
1000=lxxx
-
'"~ "一一一
- 1000
の体積比は,反応式の係数比(物質量比)に等 X と 0.
104(mollLJ
しいから, 5
.0Lの C2H4と反応する 02の体積は, (
5)うすめた後の食酢中の酢酸のモル濃度は,
10.
0 ~ .~ . 8
.20
5
.0Lx3= 15L 而百=1x0.
1xyxi 104xi而百
空気中に酸素は 20%含まれていることから, yキ 0
.08
53(moI
lLJ
求める空気の体積は, 10倍にうすめる前の濃度は, 0 .853moIlL。
10
0
15Lx一一一=75L (
6)この水溶液 1L(= 1000cm3= 1000g
)中には,
20
圏 (1
)9.0L, (2)
75L CH3
COOH(= 6
0)が 0.853mol含まれているか
ら,質量パーセント濃度は,
176 問題の解答

6ox0 .
853 負 極 ;Pb++S042 -
-
-PbS04+2e ー
x100キ 5.
12(%J
1000
圏 (
1)① A,メスフラスコ ,
一一
であり,電気分解の陽極・陰極の変化は,
0ー
陽極;2H2 -
--4H++02+4e-.
② C,ホールピペット, ① B,ビュレット
(
2)
A,(
3)6.30g,(
4) I
0.104molL, 陰極;Ag++e一
一--Ag
である。気体が発生するのは電解槽の陽極で
(
5) I
0.853molL,(
6)5.12%
ある 。 よって .A極 と 接 続 さ れ た D は正極で
ある 。鉛蓄電池の正極は D である 。
回 (
1) , 1価の強塩基を 1価の強酸で滴定
①は
(
3)電極 Aでの変化は,
, 2価の塩基を
して得られる曲線である 。 ②は
l価の強酸で滴定して得られる曲線であり ,中 2H20 ー
-4H++02+4e-
電極 Aで発生した 02は


和点が 2段階で現れる 。


(
阪 8
.96x1 0-2
0X 1
0-3molである 。


C03+HCI→ 附 C03+NaCI mol= 4
.
2.
2 4



-


NaHC03+HCI NaCI+C02+H2
0 したがって ,移動 した電子は


③は. 1価の弱酸を l価の強塩基で滴定して得 0X 1
0-3X 4= 1
.6X 1
0-2(mol)である。


4
.


, 2
られる曲線である 。 ④ は 価の強酸を I価の 電極 Bでの変化は. Ag++e一 一 --Agである 。



強塩基で滴定して得られる曲線である 。 .6X 1
1 0-2molの電子の移動で析出する Agは ,



(
2)中和点が塩基性側だから,変色域が pH= 8
.0 .6X 1
1 0-2molx108g
/mol= 1
.728g


-9.8であるフェノールフタレインが最も適し (
4)電極 D は鉛蓄電池の正極である 。

ている 。

2molの電子を移動させると. 1molの Pb02



圏 (1)a;オ. b;イ.c;工. d;イ. e;ア, 溶けて 1molの PbS04が生じて,結果として正


24

, h;オ
f;オ.g; ウ , (
2)ウ 極 は (PbS04の式量一 Pb02の式量)g= 64.0g

.cn 载

増加する 。
st 下

困 酸化数の変化を示すと, 1.6X 10-


2
te 于

電極 Dの増加質量 = ~.v .
.;v x6
4.0
/
jp 请

① N;Oー+ー 3
. H;0ー---+1
, 2.
0
w. ,

=0.512(gJ
ww 考

② 1;-1ー
---O
.CI;0ー+ー 1,
:// 参

圏 (
1)正 極 ;Pb02+ 4H++S042
-+2e-
tp 供

③A I;0ー--
-+3. Fe; +3ー -
--0,
ht 仅

一 → PbS04+2H2
0
注 ,

⑤ S02の S; +4ー
---O. H2Sの S; -2ー---0 2
关 传

負極 ;Pb++S04一一- PbS04+ 2e-.


(
4)
酸化 剤 は , 相 手 の 物 質 を 酸 化 し , 自 身 は 還
请 上

(
2)D, (
, 友

3)+1
.73g. (
4)+ O.51g
元されるから,酸化数は減少する 。
料 网
资 由

圏 (1)
④ 2)AI;0→ +3.
, (
多 料
更 资

(
3)S; +4→ 0, (
4)S02

回 イオン化傾向の順序は. Zn>Fe>Cu>
Agである 。A欄の金属が, B欄 の 塩 が 含 む 金
属イオンよりイオン化傾向が大きいときに変
化が起こる 。
圏 (
5)

圃 (
1)
.(2)
鉛蓄電池の正極・負極でのそれぞ
れの変化は,
2
正 極 ;Pb02+4H++S04一+2e-


-PbS04+2H20
177
事項⑨物質名慕割
太数字は中心的に説明してあるページを示す。

43 オキソニウムイオン 6,
5 10
6
あ 5,
2 13
9
陰極 1
56 オゾン
アイソトープ 3
3 陰極線 3
2 温度 2
9
亜鉛 1
43 陰性 3
9,46


アセチレン 2
5,6
6

アセトン 2
5 カーボンナノチューブ 2
2
アボガドロ 1
01 液化 2
6 化学反応 9
3
アボガドロ数 8
2 液体 2
5 化学反応式 9
3



アボガドロ定数 2 Sp3混成軌道
8 0 化学変化
6 26
,93



アボガドロの法則 1
02 エタノール 2
5,66 可 逆 反 応 1
06


6
6 拡散 2
7


アリストテレス 1
2 エタン


亜硫酸 1
08 M殻 3
5 化合物 2
2



アルカリ 1
05 L殻 3
5 数 8
4



アルカリ金属 38 塩 1
17,
124 活物質 1
50


アルカリ性 1
05 塩化アンモニウム 1
28 価電子 3
6


アルカリ土類金属 38 塩化カルシウム 1
26 価標 5
4

アルカリマンガン乾電池 1
53 塩化銀 24,
49 過マンガン酸カリウム 1
39

24

アルカン 6 塩化水素
6 2
5,107,
108 ガラス 1
6

アルコール 6 塩化銅 (n)


6 1
57 カラムクロマトグラフィー 2
0

.cn 载

α線 4 塩化ナトリウム
3 カリウム 2
3,3
8
st 下
te 于

アルミニウムイオン 4
3 1
9,2
5,46, 50,
48, 117, 157 ガリウム
128, 4
0
/
jp 请

カルシウム 2
3,3
8
w. ,

アレニウスの定義 1
05 塩化物イオン 4
3
ww 考

アンモニア 2
5,0,
6 108,
113 塩化マグネシウム 1
9 カルボキシ基 6
6
:// 参
tp 供

アンモニウムイオン 5
6 塩基 1
05 カルボキシル基 6
6
ht 仅
注 ,

塩基性 105,
112 カルボン酸 6
6
关 传

し1 1
26 還元 1
32,
133,
134,
136
请 上

塩基性塩
, 友

硫黄 1
33 塩基性酸化物 1
25 還元剤 1
38
料 网
资 由

イオン 4
2 塩基性溶液 1
12 y線 3
4
多 料
更 资

イオン液体 9 塩基の価数
4 1
08




イオン化エネルギー 4
5 塩橋 1
48
イオン化傾向 1
43 塩酸 64,
106,
113,
117 気化 2
6
イオン結合 46,
58 炎色反応 3 希ガス
2 36,
38,
63
イオン結晶 4
6 延性 70 貴金属 1
44
イオン式 44 塩 素 25,
133,
138,
139 希 少 金 属 1
4
イオンの価数 44 塩の加水分解 1
27 希硝酸 1
39
イオン反応式 93,
117 エンペドクレス 2 キセノン
1 3
6
l
s軌 道 3
7 気体 2
6
お 気体反応の法則 1
00
一 次電池 1
51
一酸化炭素 2
5,65,
139 王水 1
45 起電力 1
49
一酸化窒素 5 黄リン
6 2
2 軌道 3
7
178 事項・物質名索引(き し)

揮発性の酸 1
25 元素の周期表 38 酸素 1
9.2
5,5
1,5
4
吸引ろ過 1
9 元素の周期律 3
8 酸素分子 5
1
強塩基 1
09.
113 3d軌道 3
7

仁--
凝固 2
6 酸の価数 1
08
強酸 1
09,
113 合金 4 3p軌道
1 3
7
凝縮 2
6 格子定数 7
2
共有結合 5
1,5
8 合成樹脂 1
5,67

共有結合の結晶 6
4,68 合成洗剤 1
7 式量 8
4
共有電子対 5
2 構造式 54 四元素説 1
2
極性 58,
61 高分子化合物 6
7 ジシアノ多貝(1)酸イオン 5
7


116.
120


極性分子 9 氷
5 6
2 指示薬


巨大分子 9 黒鉛
6 68 質量 8
4



銀樹 1
43 団体 2
5 質量数 3
3



金属結合 7
0 ゴム状硫黄 22 質量パーセント濃度 9
1


52 質量保存の法則 9
8


金属元素 3
9 孤立電子対


金属光沢 7
0 混合物 1
8 質量モル濃度 9
1



金属のイオン化列 1
44 弱塩基 1
09.
11
3



←ー 删 弱酸 1
09,
113

最外殻電子 3
6 斜方硫黄 2
2

クーロン 1
60 再結晶 1
9 周期 3
8
24

クーロン力 6,
4 4
8 再生利用 1
4 周期表 3
8

グラファイト 1
6 68 最密構造 7
1 周期律 3
8
.cn 载


st 下

クリプトン 2
5,6 錯イオン
3 5
7 重金属 7
3
te 于
/
jp 请

クロマトグラフィー 2
0 酢酸 2
5,661
.08,
113 重合 1
5,6
7
w. ,
ww 考

酢酸ナトリウム 1
27 重合体 6
7
1
1
:// 参

酸 1
05 シュウ酸 1
23
tp 供
ht 仅

軽金属 7
3 3
s軌道 3
7 重水素 3
3
注 ,
关 传

K殻 3
5 酸化 1
32.
133.
1341
.36 臭素 2
5.139
请 上

ゲーリュサック 1
00 酸化カルシウム 4
8.5
0 終点 1
20
, 友
料 网

結晶 46 酸化還元滴定 1
42 充電 1
52
资 由
多 料

結晶格子 7
1 酸化還元反応 1
34 自由電子 7
0
更 资

7
2

ケミカルリサイクル 1
5 酸化還元反応式 1
41 充填率
ゲルマニウム 40 酸化銀電池 1
53 ジュール 2
9
原子 3
1 酸化剤 1
38 縮合 6
7
原子価 5
5 酸化数 1
34 縮合重合 6
7
原子核 1 酸化物イオン
3 4
3 ジュラルミン 7
4
原子記号 2
1 三重結合 55 純物質 1
8
原子説 1
3,99 三重点 28 昇華 ,
212
6
原子番号 3
2 酸性 105.
112 昇華圧曲線 2
8
原子量 8
3,88 酸性雨 1
14 蒸気圧曲線 2
8
元素 2
1 酸性塩 1
26 硝酸 5.
6 108.
113.
139
元素概念 1
3 酸性酸化物 1
25 消石灰 5
0
元素記号 2
1 酸性溶液 1
12 状態図 2
8
事項・物質名索引(し て) 179

状態変化 2
6 遷移元素 39 抽出 2
0
蒸発 2
6 中性 1
12
そ 中性塩 1
26
蒸留 2
0
食品添加物 1
7 相対質量 88 中性子 3
1
親水基 1
7 族 38 中 性 溶 液 1
12
親油基 1
7 疎水基 1
7 中和 1
17
組成式 47,
84 中和滴定 1
20
す 1
20
組成式量 84 中和点
水銀 2
5 中和の公式 1
19
た 中和反応 1
17
水酸化カルシウム


50.
24, 106.
108,
110,
113 第一イオン化エネルギー 45 調 味 料 1
7



水酸化鉄(皿) 1
08 体心立方格子 7
1 超臨界状態 2
8


水酸化ナトリウム 体積 84 超 臨 界 流 体 2
8



1
06.
108,
113,
117 ダイヤモンド 68 沈殿 2
4



水素 2
5,54,
64 大理石 50 沈殿反応 2
4



水素イオン指数 1
14 多価の塩基 1
10


水素イオン濃度 1
11 多価の酸 1
10



水素吸蔵合金 1
54 多原子イオン 删 44 定比例の法則 9
9

水素結合 6
1 多原子分子 55,
64 滴 定 曲 線 1
22

水素分子 5
1 多段階電離 1
10 鉄 2
1

24

水溶液 90 ダニエル電池 1
50 テトラアンミン亜童合(I)イオン

スクロース 25 単位格子 7
1 5
7
.cn 载

68 テトラアンミン銅(I)イオン
st 下

ステンレス鋼 7
4 炭化ケイ素
te 于
/

ストロンチウム 2
3 炭化水素 66 5
7
jp 请
w. ,

素焼き板 1
50 タングステン 73 テトラクロロメタン 5
9
ww 考
:// 参

単結合 55 電 荷 4
2

tp 供

単原子イオン 44 電 解 1
56
ht 仅
注 ,

正塩 1
26 単原子分子 5
5,63 電 解 液 1
57
关 传
请 上

正極 1
49 炭酸カルシウム 1
9,24.
49,
50 電 解 質 4
9, 901
63, .09
, 友

0 炭酸水素カルシウム 50 電 気 陰 性 度 5
8
料 网

正極活物質 1
5
资 由

精製 9 炭酸水素ナトリウム
1 1
29 電気素量 1
60
多 料
更 资

生石灰 50 単斜硫黄 22 電気分解 1


34,
156

静電気力 46,
48 炭素繊維 6 電気分解の法則
1 1
60
赤リン 22 単 体 22 電 極 1
49
セシウム 23 単量体 67 典 型 元 素 3
9
セ氏温度 2
9 電子 3
1

石灰水 5
0 電子殻 3
5
石灰石 0 蓄電池
5 1
51 電子式 5
2
絶対温度 2
9 チタン 74 電子親和力 4
5
絶対零度 2
9 窒素 1
9,2
5,5
1,54 電 子 対 5
2
セメント 1
6 窒素分子 5
1 電子配置 3
6
セラミックス 6 チモールブルー
1 1
16 展性 7
0
セルシウス温.度 2
9 着色料 1
7 電池 1
34
1
80 事項・物質名索引(て ヘ)

電池式 1
49 燃料電池 1
54 不揮発性の酸 1
25
電離 9
0 負極 1
49
電離度 1
09
の 負極活物質 1
50
濃硝酸 1
39 複合材料 1
6
と ブタン 6
6
銅 3,
2 132
l
ま 不対電子 5
2
同位体 3
3 配位結合 56 フッ化水素 5
4,6
1,64
同族元素 3
8 配位子 57 物 質 の 三 態 2
5
同素体 2
2 配位数 5
7,71 物質量 8
4
都市鉱山 1
4 倍数比例の法則 1
00 物理変化 2
7



トタン 1
45 薄層クロマトグラフィー 20 フッ素 2
5,5
4


3
2 パスカル 85 フラーレン 2
3


トムソン


ドライアイス 6
1,6
5 バリウム 2
3 プラスチック 1
5,6
7



ドルトン 9
9 ハロゲン 38 ブリキ 1
45


9
9


半減期 35 ブルースト


半電池 1
48 ブレンステッド 1
07



ナトリウム 2
3,7
4, 9 万 能 pH試 験 紙
13 1
16 ブレンステッドの塩基 1
07

删1
39 ブレンステッドの酸 1
07
ナトリウムイオン 4
2 半反応式

鉛 1
43,
151 プロトン 1
07


鉛蓄電池 1
51 プロパン 2
5,2
6
24

pH 114 ブロモチモールブルー 1
16

1
22 分極 1
49
.cn 载

pH曲線
st 下

2
s軌 道 7 pH試 験 紙
3 1
16 分子間力 6
0
te 于
/
jp 请

二 クロム酸カリウム 1
39 pH飛躍 1
22 分子結晶 6
1
w. ,
ww 考

二原 子 分 子 5
5,64 ppm 9
1 分子式 5
4
:// 参

二酸化硫黄 2
5,65,
114,
139,
140 非 共 有 電 子 対 5
2 分子説 1
3,1
01
tp 供
ht 仅

二酸 化 ケ イ 素 6
8 非金属元素 39 分 子 量 8
3
注 ,
关 传

二酸 化 炭 素 1
9,2
5,5
4,6
1,65 非 電 解 質 49,
63,
90 分 離 1
9
请 上

2
0
, 友

二酸 化 窒 素 1
14 ヒドロキシ基 66 分留
料 网

二次電池 1
51 ヒドロキシル基 66
资 由

^-
多 料

二重 結 合 5
5 比熱 65
更 资

ニッケル・カドミウム蓄電池 標準状態 85 閉 殻 3
6
1
54 標準水溶液 120 平 衡 状 態 1
06
ニッケル・水素電池 1
54 標準変色表 1
16 F線 3
4
2p軌 道 3
7 ペーパークロマトグラフイー
i
3
¥ 2
0
ね ファインセラミックス 6 ヘ キ サ シ ア ノ 鉄 (I)酸イオン
1
ネオン 1
9,2
5 ファラデー 1
60 57
執 2
9 ファラデ一定数 1
60 PET 1
5,6
7
熱運動 2
7 ファラデーの法則 1
60 変色域 1
16
熱エネルギー 2
9 ファンデルワールス力 60 ベンゼン 25,
66
熱濃硫酸 1
39 フェノールフタレイン 1
16,
123
熱量 2
9 付加重合 67
事項・物質名索引(ほ ろ) 1
81

メタン 2
5,5
4,6
0,6
4,66 ラジオアイソトープ 3
4
l

メチルイエロー 1
16 ラドン 3
6
放射性同位体 34 メチルオレンジ 1
16,
123

放電 1
52 メチルレッド 1
16
飽和溶液 9
1 面心立方格子 7
1 リサイクル 1
4
ポーリング 58 メンデレーエフ 40 リチウム 2
3
保存料 1
7 リチウムイオン電池 1
54

ポリエチレン 1
5 リチウム電池 1
53
ポリエチレンテレフタラート 目算法 94 リトマス 1
16
1
5,67 モノマー 6
7 硫化水素 ,
64108,
113,
133,
139
82 硫 酸


ポリ塩化ピニル 1
5 モル


ポリマー 67 モル質量 8
4 65,
25, 106,
108,
110,
11,
313
9



ボルタ 1
49 モル濃度 1 硫酸カルシウム
9 1
9



ボルタ電池 1
49 硫酸水素ナトリウム 1
26,
129


硫 酸 銅 (n) 57,
143,
158



融解 26 リユース 1
5



マグネシウムイオン 4
2 融解曲線 2
8 両性酸化物 1
25


65 臨界点 2
8

マテリアルリサイクル 15 有機化合物 删
マリケン 58 有機高分子 化合物 6
7


マンガン乾電池 1
50


24

ルイス 1
07

陽イオン 4
2 ルイスの酸・塩基 1
07

.cn 载

水 2
5,5
4,60,
64 溶 液 90
st 下


te 于

水のイオン積 1
11 溶解 6
5,90
/
jp 请

1
58 溶解度 9
1 レアメタル 1
4
w. ,

水の電気分解
ww 考

水の電離 1
11 ヨウ化水素 2
5 錬金術 1
2
:// 参
tp 供

水の電離度 1
11 陽極 1
56
ht 仅


注 ,

未定係数法 94 陽子 3
1
关 传

溶質 9
0 ろ液 1
9
请 上


, 友

陽性 3
9,46 ろ過 1
9
料 网
资 由

無機物質 65 ヨウ素 63 六 方 最 密 構 造 7
1
多 料

59 溶 媒 9
0
更 资

無極性分子

め b
メタノール 25,
66 ラザフォード 3
2
182
化学式慕割
太数字は中 IL
-
'的に説明しであるぺージを示す。

CaC03 炭酸 カル シウム IHF フッ化水素 5


4,61
,64
A
1
9,2
4,4
9,50 IH
I ヨウ化水素 2
5
AgCI 塩化銀 2
4,49 CaCI2 塩化カルシウム 1
26 I HN03 硝 酸 6
5, 11
108, 3,
139
[
Ag( 2J
CN) ー ジシアノ銀(1) CaCI(
OH) 塩化水酸化カル IH2
0 水 2
5,5
4,60,
64
酸イオン 5
7 シウム 1
26 IH2
02 過酸化水素 1
39
A
I(OH)
3 水酸化アルミ Ca(
HC03
) IH3P04 リン酸
2 炭酸水素 カル シ 108.
113
ニウム 10
8 ウム 50 IH2S 硫化水素


Ar アルゴン 1
9,5 CaO 酸化カルシウム 4
2 50 I
8, 64,1
08,
113,
133,
139



Ca(
OH)2 水酸化カルシウム IH2 S03 亜 硫 酸 108
B


50,
106.
108, 0,
11


24
, 11 3 I H2
S04 硫 酸


Ba ノfリウム 2
3 CaS04 硫酸カルシウム 1
9I 2
5,65,
106,
108,
110,
113,
139



BaO 酸化バリウム 4
8 Cd カドミウム 1
54 He ヘリウム 1
9,2
5



Ba(OH)
2 水酸化バリウム C
I2 塩素 5,
2 133,
13,
8139 Hg 水 銀 2
5


1
08,
113 Cs セシウム 3 h ヨウ 素
2 6
3



B
r2 臭素 5,
2 139 Cu 銅 3,
2
删 132
K

CUCI2 塩化銅 (
II) 1
57

C

[
Cu(
NH3
)4J2
+ テトラアンミ K カリウム 2
3,3
8
24

CCI4 テトラクロロメタン 5
9 ン銅(1
I)イオン 7 KBr 臭化カリウム
5 4
8

CH4 メタン 2
5,54,
60,
6 66 CuO 酸化銅 (
4, n) 1
32 KCI 塩化カリウム 4
8
.cn 载
st 下

C2
H2 アセチレン 2
5,6 Cu(
6 2 水酸化銅 (
OH) II) 57 K2
Cr2
07 二 クロム酸カリウム
te 于
/
jp 请

C2
H4 エチレン 2
5,6 CUS04 硫酸銅(1
6 7,
I)5 143,
158 1
39
w. ,

C2
H6 エタン 6
6 K
I ヨウイヒカリウム ,
4813
9
ww 考

F
:// 参

C3
H8 フ。
ロノ tン 2
5,6
6 KMn04 過マンガン酸
tp 供
ht 仅

C4
HlO ブタン 6 IF2 フッ素
6 2
5,54 I カリウム 1
39
注 ,

1 IKOH 水酸化カリウム
2
关 传

C6
H6 ベンゼン 2
5,66 I Fe 鉄
请 上

C6
H12 シクロヘキサン 66 [ Fe(
CN)
6]3 ヘキサシアノ 1
08,
113
, 友
料 网

CH3
COCH3 アセトン 2
5 鉄(田)酸イオン 57 IK2S04 硫 酸 カリウム 1
9
资 由
多 料

CH3
COOH 酢 酸 FeCI2 塩化鉄(1
I) 25 Kr クリフ。トン 2
5,3
6
更 资

2
5,66,
108,1
13 Fe( 3 水酸化鉄(皿) 1
OH) 08

L
CH3
COONa 酢酸ナトリウム FeS04 硫酸鉄(1I) 1
39
1
27 L
i リチウム 2
3
C6
H4(COOH)
2 テレフタル酸
G L
iC002 コバルト酸リチウム
67 Ga ガリウム 40 I 1
54
CH3
0H メタノール 2
5,66 Ge ゲルマニウム 40 IL
iOH 水酸化リチウム 1
08
C2
HsOH エタノール 2
5,66
H
.I M
C
12H2
201
1 スクロース 2
5
CO 一酸化炭素 2
5,65,
139 I H2 水素 2
5,5
4,64 IMg マグネシウム 1
33
C0
2 二酸化炭素 I H2
C03 炭 酸 1
08,
113 IMgCI2 塩化マグネシウム 1
9
1
9,2
5,5
4,6
1,65 I HCOOH ギ酸 6 IMgO 酸化マグネシウム
6
Ca カルシウム 2
3,38 I HCI 塩化水素 2~10~1~ I 4& 1~
化学式索引 (M~Z) 1
83

Mg(
OH)
2 水酸化マグネ NaOH 水酸化ナトリウム
S
シウム 1
08 1
06,
108,
113,
117
MgS04 硫酸マグネシウム 19 Na
2S04 硫酸ナトリウム 126 S 硫黄 l
33
Na
2S2
03 チオ硫酸ナト S02 二酸化硫黄
N リウム 1
39 2
5,65,
114,
139,
140
N2 窒素 1
9,25,
51,54 Ne ネオン 19,
25 S i
C 炭化ケイ素 68
NH3 アンモニア 25, 60,
108,113 N i
O(OH) オキシ水酸化ニッ Si02 二酸化ケイ素 68
4 S nCI2 塩化スズ(I)

NH4C
I 塩化アンモニウム 128 ケル(皿) 1
5 139
NO ー酸化窒素 65 Sr ストロンチウム 23
N02 二酸化窒素 114
w.x.z


Na ナトリウム 23,4,
7 139 02 酸素 1
9,2
5,51,
54



NaCI 塩化ナトリウム 03 オゾン 2 139 W タングステン
5, 73


5.
46, Xe キセノン 25


19
,2 48,
50,
117,
128,157
P.R


NaF フッイl ニナトリウム 48 Zn 亜鉛 143



NaHC03 炭酸水素ナト P4 黄リン 22 I[Zn(NH3
)4
J2
+ テトラアンミ



リウム 129 IPb 鉛 143,
151 ン亜鉛(I)イオン 57


NaHS04 硫酸水素ナト 1
51I ZnS04 硫酸亜鉛 143


Pb02 酸化鉛(町)


リウム 1
2 129 Rn ラドン
6, 删3
6



24


.cn 载
st 下
te 于
/
jp 请
w. ,
ww 考
:// 参
tp 供
ht 仅
注 ,
关 传
请 上
, 友
料 网
资 由
多 料
更 资


編者紹介〉
戸嶋直樹(としま・なおき) 1939年山口県生まれ。 1962年大阪大学工学部応
用化学科を卒業,同大学院博士課程修了後,東京大学工学部助手・講師・助
教授・教授を経て, 1996年より山口東京理科大学教授。 2005年から同先進材
料研究所所長兼務。工学博士。
専攻は,有機化学から高分子化学,特に金属ナノ粒子触媒・導電性高分子。
おもな著書(共編著)に 「高分子錯体触媒」・「光エネルギ一変換」・「高分子
錯体」・「機能高分子材料の科学」・「分子がつくるナノの不思議」・「実験で学
ぶ化学の世界」・「化学実験とゲーテ…」などがある 。化学展・出張講義など


で,化学教育・化学普及にも熱心に携わる 。



瀬川浩司(せがわ・ひろし) 1961年神奈川県生まれ。 1989年京都大学工学研



究科分子工学専攻博士課程を修了。京都大学工学部助手,東京大学大学院総


合文化研究科助教授を経て 2006年より東京大学先端科学技術研究センター



教授。 2010年より同センター附属産学連携新エネルギー研究施設長。 2009年



より内閣府最先端研究開発支援プログラム「低炭素社会に資する有機系太陽



電池の開発」中心研究者。


専攻は,光化学,電気化学,高分子化学,分子工学。 次世代型の有機系太

陽電池の研究に取り組んでいる 。


24

- 執筆協力者
.cn 载
st 下

歌川晶子 亀谷進 谷川貴信 蓑手重園 渡過繁


te 于
/
jp 请

. デザイン
w. ,
ww 考

福永重孝
:// 参
tp 供
ht 仅

・ 図版・イラスト作成
注 ,

小倉デザイン事務所 甲斐美奈子 ソーケンレイアウトスタジオ 田中雅信藤立育弘


关 传
请 上
, 友

・写真
料 网

NEC OPO
资 由

炭素繊維協会仲下雄久 フロンテイアカーボン株式会社 文英堂編集部


多 料
更 资

シグマベスト 編者戸嶋直樹・瀬川浩司
理解しやすい化学基礎 発行者益井英博

印刷所 図書印刷株式会社
本書の内容を無断で複写(コピー)・複製・転載するこ 発行所株式会社文英堂
とは,著作者および出版社の権利の侵害となり ,著作
権法違反となりますので,転載等を希望される場合は 東京都新宿区岩戸町 1
7 〒 1
62-
083
2
前もって小社あて許諾を求めてください。 電話 (
03)3
269
-42
31(代)振替 0
017
0-3
-82
438
京都市南区上鳥羽大物町2
8干 6
01-
812
1
@戸嶋直樹・瀬川浩司 2012 電話 (
075
)67
1-3
161(代)振替 0
101
0-1
-68
24
P
rin
tedi
n]a
pan ・落丁・乱丁はおとりかえします。

更 资
多 料
资 由
料 网
, 友
请 上
关 传
注 ,
ht 仅
tp 供
:// 参
ww 考
w. ,
jp 请
te 于
st 下
.cn 载
/ 之

24

















-~,~・~~
( 2 3 4 5 6I Eヨ
例 元素記号
(イタリック文字常一
元素名 灰色文字・・・・・・・・・・・・常温で液体
原子番号 その他・..........・・・・常温で固体

原子量 第一イオン化エネルギーの


相対的な大きさ


化合物中


放射性 [84--92番元素;天然放射性元素


の原子の I
o
ir
=-
-


酸化数 凶剖一一元素 l43 .61.9
3--
112番元素;人工放射性元素






遷移元素〈他は典型元素〉








24


.cn 载
st 下
te 于
/
jp 请
w. ,
ww 考
:// 参
tp 供
ht 仅
注 ,
关 传
请 上
, 友
料 网
资 由
多 料
更 资

※ Hは. 1
族ではないが,
使宜上同じ族に入れる 。
9
9- 1
12骨元素は寿命
が短いため,正確なデ
ー タ け ぷ1
1
11
日・
!・1・ E週 圃

族周期
非金属元素〈他は金属元素〉


















24


.cn 载
st 下
te 于
/
jp 请
w. ,
ww 考
:// 参
tp 供

85 &~
ht 仅
注 ,

(
210J (
210)
关 传
请 上

2,
4,
6



・4 ・
』・
ー・
・圃

, 友

目 園田
ハロゲン
料 网

原子量は国際純正 ・応用化学連合 (IUPAC)の


资 由
多 料

原子量委員会で承認された資料に基づき,有効
更 资

数字 4けたで示した 。安定同位体がなく,同位

体の天然存在比が一定しない元素では.最も代
表的な放射性同位体の質量数を ( J内に示した。

閣I
似イレ役付土品、 -R

更 资
多 料
资 由
料 网
, 友
请 上
关 传
注 ,
ht 仅
tp 供
:// 参
ww 考
w. ,
jp 请
te 于
st 下
.cn 载
/ 之

24
















You might also like