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酢 酸 に よ る 腐 食*
H.O. Teeple**
1. 緒 言 アル ミニ ウ ム工 業 が発 達 す るに つ れ て製 造 装置 に も貯 蔵
1・1 目 的 施 設 に もます ます アル ミニ ウ ムが 用 い られ る よ うに な っ
酢 酸 に よ る腐食 に関 す るNACEの 専 門 委 員 会 は純 酢 て きた 。
酸 溶 液 の製 造,貯 蔵,輸 送 に 含 まれ る腐 食 間 題 に つ い て 酢 酸 溶 液 製 造 で遭 遇 す る複 雑 な 腐 食 問 題 や圧 力 の条 件
の資 料 の連 絡 の た め に設 置 され た 。委 員 会 は 沸 騰点 以上 な どに応 ず る最 も多方 面 に有 用 な 合 金 は オ ース テ ナイ ト
の酢 酸 や 他 の 腐食 性 薬 品 と の混 合 物 の作 用 の よ うな複 雑 不 銹鋼 の発 達 に よ って 得 られ た 。 時 折 これ らの 材 料 を
な 腐食 問 題 まで 考 え る こ とは しない 。 しか し比 較 的純 粋 用 い て も解 決 で き な い 腐 食 問 題 が 起 っ てWorthite,
な酢 酸 溶 液 で も多 くの構 成 材 料 に対 し腐 食 作 用 を した り Hastelloy C, 20級 不 銹 鋼 の よ うな 高 級 合 金 お よ び
しな か った りす る場 合 が あ るか ら少量 の不 純 物 の影 響 は KarbateやHaveyの よ うな非 金 属物 質 が特 別 に用 い
考 え なけ れ ば な らな い。 酢 酸 製 造 者 お よび 使 用 者 の経 験 られ る こ とが あ る。
と酢 酸 工 業 用 の 金属 材 料 供 給 者 の経 験 とを併 せ て提 供 す 2. 総 括
るの が こ の報 告 の 目的 であ っ て,各 種 の腐 食 試験 結 果 や この報 文 に提 出 したデ ー タや経 験 は次 の よ うに総 括 さ
腐食 実 例 を 示 した。 こ こに 述 べ た 多 くのデ ー タに は報 告 れ る。
され てい な い 少量 の不 純 物 の 存 在 に よ って矛 盾 した結 果 1) 精 製 氷酢 酸 の貯 蔵 用 構 成材 料 と して よい材 料 は 次
を 示す も のが あ る。 材 料 の選 択 に あ た っては 実地 の使 用 の ご と くで あ る。
条件 の も とに お け る試 験 が 重 要 で あ る こ と を 強調 した タ ン ク お よび タ ン ク カ ー:ア ル ミニ ウム1100,
い。 実 験 室 の酢 酸 溶 液 に よ る試験 結 果 と実 地 の経 験 とは 3003, 5052お よび5154
酢 酸 は アセ トア ルデ ヒ ドの 酸 化,エ タ ノ ール の酸 化, 推 奨 され る。 少 し の 濁 り や 着 色 が許 さ れ る 場 合 に は
ア ル コール の発 酵,木 材 の乾 留 な どに よ って造 る。 酢 酸 Type 304不 銹 鋼 も十 分 用 い られ る。
還 元 剤 を 含 み,こ れ らは 金 属 材料 の耐 食 性 に大 い に影 響 銹鋼
す る。 バ ル ブ お よび ポ ンプ:Type 316不 銹 鋼
* 訳 者 森 岡 進 東北大学工学部金属工学科 清 浄 に よ く注 意 す れ ば どの材 料 で も腐 食 を少 な くす る こ
**International Nickel Co.委 員長 とが で き る。
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Vol.7, No.5 酢 酸 に よ る 腐 食 253
5) 少 量 の不 純 物 お よび 環境 の酸 化 性 また は還 元 性 の 第1表 酢 酸 中 の3003ア ル ミ ニ ウ ム の 実 験 室 試 験;
貯 蔵 条 件,40℃, 5000hr
違 い は材 料 の耐 食 性 を 左右 す る。 その 影 響 は実 験 室 的 に
も実 地 試 験 的 に も まだ 明 確 に され てい な い。 従 って そ の
デ ー タ を酢 酸 製 造 工 程 に まで延 長 して適 用 す る こ とは む
ず か しい しまた そ れ ら試験 を実 地 の実 用 腐食 試 験 に代 用
す べ きで な い。
3. ア ル ミニ ウ ム お よび ア ル ミニ ウ ム合 金
3・1 氷 酢 酸 溶液-貯 蔵
湿 気 で薄 くな る こ と。第1表 お よ び第1図 に 示
比 較 的 純 アル ミニ ウ ムお よびAl-Mg合 金1100, 3003,
す よ うに アル ミニ ウ ムは酢 酸 が 薄 くな る と濃 い
5052お よび5154は 常温 氷 酢 酸 溶 液 の貯 蔵 の た め の タ ン
時 よ り も多 く侵 され る もの で あ る。
クお よび タ ン ク カ ーの構 成 材 と して最 も普 通 に用 い られ
4) 銅 製 の ス チ ー ム管 とア ル ミニ ウ ム管 が 凝 縮 した
る経 済 的 な材 料 で あ る。5154の よ うな マ グ ネ シ ウ ム を含
湿 気 の も とで 接 す る と電 池 作 用 を生 じて アル ミ
ん だ強 力 アル ミニ ウ ム合 金 は3003の よ うな純 ア ル ミニ
ニ ウ ム管 の外 部 腐 食 を起 す こ と。
ウ ム よ りも大 きな貯 蔵 タ ン クや圧 力 を高 め た貯 蔵 系 に お
不 銹鋼 製 の バ ル ブ,ポ ン プ,管 は氷 酢 酸 溶 液 中 で アル
い て経 済 的 な利 点 を もつ 。氷 酢 酸 は16.6℃ で凝 固す る
ミニ ウ ム と接 して も電 池 作 用 に基 づ く腐 食 を生 じない 。
か ら貯 蔵 タ ン クに は しば しば加 熱 の設 備 が あ る。
3・2 希薄 酢酸-貯 蔵
氷 酢 酸 は普 通0.1∼0.2%の 水 を 含 む が この中 の ア ル ミ
アル ミニ ウ ムお よび アル ミニ ウ ム合 金 は繊 維 工 業 に お
ニ ウ ム の腐 食 速度 は温 度 が高 くな って も増 さ な い。 しか
い て80%ま で の 酢 酸 溶 液 の 貯 蔵設 備 に 多量 使 われ てい
し氷 酢 酸 が 無 水 の 条件 に近 づ くと第1図 に示 す よ うに高
る。 しか し80∼84%酢 酸 貯 蔵 用 の アル ミニ ウ ムタ ンクに
温 で アル ミニ ウ ム合 金 を ひ ど く腐食 す る。 加 熱 用 コイ ル
つ い て破 損 の 実例 が 多数 報 告 され て い るか ら90%以 下 の
濃 度 の場 合 に は アル ミニ ウ ム の 使 用 は注 意 す べ きで あ
る。 破 損 の あ る例 で は希 薄 に す る水 か ら くる不 純 物 に 原
因 が あ る と され て い る。
3・3 製 造 装 置
また は そ の 近 くの98%以 上 の酢 酸 お よび低 温 の も っ と薄
い酸 の場 合 に 限 られ る。 酸 が 薄 くな り温 度 が上 るに つれ
て アル ミニ ウ ムの腐 食 速 度 は 速 か に 増 し,第2表 に示 す
よ うに5%酸 で 沸騰 点 の場 合 に は0.5ipyに 近 づ く。 ま
た アル ミニ ウ ムは沸 騰 してい る無 水 酢 酸 に は著 し く腐 食
第1図 酢 酸 中 の1100-H14ア ル ミニ ウ ム合 金 の耐 食 性 され るか らそ の利 用 は製 造 条 件 の 狭 い範 囲 に 制 限 さ れ
に及 ぼ す濃 度 と温 度 の影響
第2表 沸騰 酢 酸溶 液 中 の1100ア ル ミ ニウ ムの実
熱 用 コイ ル とは絶 縁 を要 しない 。
アル ミニ ウ ムお よび アル ミニ ウ ム合金 製 の管,ポ ン プ,
バ ル ブ が通 常氷 酢 酸 貯 蔵 系 統 に 用 い られ るが そ の寿 命 は
タ ン ク と して用 い られ る よ りも短 い と報 告 され てい る。
属 物 の寿 命 が短 い の は主 と して次 の理 由 に基 づ く。
1) ス チ ー ム導 管 に接 す る管 の温 度 が 高 い こ と。
2) 液 の速 度 が大 きい こ と。
3) か らの時 に 管 壁 上 に残 る氷 酢 酸 の層 が 大 気 中 の *M .G. Fontana: Ind. Eng. Chem., 40, No.7, 1948
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254 資 料 防蝕技術
る。 第5表 酢 酸 中 の3003ア ル ミニ ウ ム の実 験 室 腐 食
液 の純 度 に 非 常 に 関係 す る も ので,酢 酸 製 造 お よび利 用
中 に遭 遇 す る無 機 ハ ロゲ ン化 物,有 機 お よび 無機 還 元 性
酸,エ ス テ ル,ア ル デ ヒ ドな どが酢 酸 中 にあ る とア ル ミ
ニ ウ ム合金 は非 常 に 腐食 され 易 くな る。 アル ミニ ウムお
よび ア ル ミニ ウ ム合 金 に よ って有 効 に 処 理 され得 る製 造
過 程 中 の条 件 は 狭 い か ら近 代 の酢 酸 製 造 装置 は オ ー ステ
ナ イ ト不 銹 鋼 に よ って大 部分 置 き換 え られ た。
3.4 一 般 腐 食 問 題
アル ミニ ウ ムお よび ア ル ミニ ウ ム合金 の酢 酸 腐 食 に 関
す る実 験 室 お よび実 地 試 験 の デ ー タを第1∼5表 に 示 す。
これ らの デ ー タは それ を 行 な った試 験 条 件 に対 して の み
適 用 され る もので 他 の製 造 条 件 に外 挿 した りまた は実 際
条 件 の も とにお け る実 用試 験 に置 き換 え た りしては い け
な い。 これ ら のデ ー タは結 果 に大 きな影 響 を与 え る少 量
の不 純 物 の よ うな影 響 因子 に つい て は考 え てい ない の が
普 通 で あ る。試 験 条 件 は温 度 や 圧 力 に つ い て同 じで あ っ に 防止 す る。
て も腐食 速 度 に は大 きい 差 異 が あ る こ とが 各 表 を比 較 す 酢 酸 中 の アル ミニ ウ ムの腐 食 生 成 物 は 白 色 で あ るか ら
れ ば わ か る で あ ろ う。 着 色 を嫌 う と ころ に アル ミニ ウ ム は しば しば用 い られ
る。 氷 酢 酸 や 希薄 酢 酸 溶 液 を永 く貯 蔵 した り輸 送 した り
第3表 氷 酢 酸 中 の5154ア ル ミニ ウ ムの貯 蔵 条 件
40℃ の も とにお け る実 験 室 試 験 す る と しば しば濁 りを 増 す。
酢酸 溶 液 中 に金 属 水 銀 が あ る と重 大 な点 食 を 生 ず る か
ら水 銀 温 度 計 な どを壊 して水 銀 が 入 る よ うな こ とが な い
よ うに注 意 しなけ れ ば な ら ない 。
完 全 に無 水 の純 酢 酸 は沸 騰温 度 に お い て ア ル ミニ ウ ム
を著 し く侵 す と報 告 され てい る。 しか し普 通 の貯 蔵 温 度
で は高 純度(水 含 量 の少 ない)酢 酸 の腐 食 速 度 は 普 通 の
工 業 用 酢酸 に比 べ て著 しく大 き い とい うこ とは な い 。 第
3表 は アル ミニ ウ ム5154に つ い て貯 蔵 条 件 の も とで両
種酢 酸 の腐 食 作 用 を比 較 した 結 果 を 示 す 。
酢 酸 中 に無 水 酢 酸 の 少量(0.5∼10%)が 存在 す る と沸
騰温 度 で ア ル ミニ ウ ムお よび アル ミニ ウ ム合金 の著 しい
第4表 70%酢 酸 中 の ア ル ミ ニ ウ ム 合 金,40℃, 腐 食 を起 す か ら水 の添 加 は しば しば有 効 な イ ン ヒビ タ ー
振 動,100hr実 験 室試 験 に な る。酢 酸 銅 や酢 酸 水 銀 の よ うな重 金 属 塩 は 工 業 用酢
酸 に 普通 に見 出 され る位 の濃 度 な らば アル ミニ ウ ム製 貯
蔵 容 器 の腐 食 に あ ま り影 響 しない 。 しか し塩 化 物 が酢 酸
中 に 多 い と侵 され 易 くな る。
ア ル ミニ ウ ム と銅 また は ク ロ ム との 合 金,す なわ ち
2000お よび7000系 統 の合 金 は 多 くの実 用条 件 の も とで
ア ル ミニ ウ ムお よびMg-Al合 金 よ りも腐 食 速 度 が 大 き
い か らそ の使 用 は制 限 を うけ る。 第4表 は種 々 の アル ミ
ニ ウ ム合 金 の70%酢 酸 ,40℃ に おけ る腐 食 速 度 の 比 較
通 気 や酸 化 剤 の存 在 は ア ル ミニ ウ ム上 の酸 化 皮 膜 の維 を示す。
持 また は破 れ の修繕 作 用 を して腐 食 速 度 に影 響 す る。 ま 3・5 タ ンク破 損 の 実 例
た 少 量 の重 ク ロ ム酸 ソ ーダ,硝 酸,燐 酸 の よ うな酸 化性 80∼84%酢 酸溶 液 の貯 蔵 用 アル ミニ ウ ム タ ン クの破 損
イ ン ヒビ タ ー も酢 酸 溶 液 中 の アル ミニ ウ ムの腐 食 を 有効 が繊維 工 業 か ら多 数報 告 され て い る。 最 初 の調 査 で は著
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Vol.7, No.5 酢 酸 に よ る 腐 食 255
しい点 食 で 破 損 した タ ン ク壁 に水 銀 が 存在 す る こ とが 示 的 に よ って は望 ま し くな い。
され た の で酢 酸 中 の水 銀 含 量 の多 い こ とが 破 損 の 原 因 で 4・2 製 造 条 件
あ ろ うと考 え られ たが 酢 酸 の分 析結 果 に よ る と重 金属 不 銅 お よび銅 合 金 は一 時 は酢 酸 製 造 お よび 取 扱 装置 の 主
純 物 が特 に 高 い とい うこ とは な か った。 氷 酢 酸 を 取扱 う 要 な構 成 材 料 で あ った 。特 に酢 酸 が 還 元 法 で 造 られ て い
アル ミニ ウ ム製 貯 蔵 タ ン クや タ ン クカ ー も調 べ た が 少 し た 時 は そ うで あ った 。 多 量 の銅 製 装 置 が10∼30年 の使 用
も同様 の侵 食 を示 してい な か った。 また水 銀塩 や銅 塩 を 後 もな お利 用 され てい る。
多 く加 えた 酢 酸 に よ る実験 室試 験 を行 な った が破 損 タ ン 酢 酸 の製 造 お よび 取 扱 に お い て普 通 に遭 遇 す る環 境 の
なか った(第5表)。 結 局酢 酸 を薄 くす る 水 の不 純 物, 1) 中 性 環 境 。銅 合金 もオ ー ス テナ イ ト不 銹 鋼 もい
液 中 の アル ミニ ウ ムの普 通 の中 程 度 の腐 食 が 促 進 させ ら 2) 還 元 性 環 境 。 銅 お よび銅 合金 は腐 食 に耐 え るが
れ た ので あ ろ うと考 え られ る よ うに な った。 オ ース テ ナ イ ト不 銹 鋼 は ひ ど く侵 され る。
アル ミニ ウ ムお よび アル ミニ ウ ム合 金 の酢 酸溶 液 用 タ 3) 酸 化 性 環 境 。 銅 お よび銅 合 金 は著 し く侵 され る
ン クは析 出沈 殿 物 の下 で 点 食 を生 じ易 いか ら時 々清 浄 に が オ ー ス テ ナイ ト不 銹鋼 は腐 食 され な い。
す る と 多 くの場 合 タ ン クの寿 命 を 永 くす る こ とが で き 4) 非 常 に酸 化 性 が 強 い か あ る いは 酸 化 性 と還 元性
る。 とが 交 互 してい る環境 。 銅 お よび 銅 合 金 もオ ー
4. 銅 お よび 銅 合 金 ス テ ナイ ト不 銹鋼 も腐食 され る。
4・1 氷 酢 酸 お よび 希薄 酢 酸-貯 蔵 普 通 は製 造 過 程 に お け る酸 化 性 また は還 元 性 の程 度 を
に 用 い られ る。 亜 鉛 を含 む 銅 合 金 は強 い脱 亜 鉛 を生 ず る のみ酢 酸 中 の あ る条 件 で の適 応 性 を判 断 す る こ とが で き
度 が 主 な因 子 で は な くて,取 扱 う酸 の 通気 の程 度 に よ っ 4・3・1全 面 腐 食
あ らゆ る濃 度 の酢 酸 溶 液 を貯 蔵 す る こ とが で き る。 しか ころ で著 しい侵 食 を 受 け るの が普 通 で あ る。 この形 式 の
し氷 酢 酸 中 で銅 イ オ ンは 錯 塩 の 強 い緑 色 を与 え るか ら 目 腐 食 は 次 のい ず れ か の方 法 で軽 減 され る。 す な わ ち
a) 不 活 性 ガ ス また は 還 元 性 ガ ス を入 れ る。
的 に 集 中 しな い よ うに す る。
4・3・2点 食 お よび 間 隙 腐 食
酢 酸 中 の銅 合 金 の点 食 は特 に他 物 質 の多 孔 性 沈 着 物 の
下,衝 撃 や エ ロ ー ジ ョンの 高速 の影 響 に さ ら され てい る
面 お よび 熱 交換 器 中 の バ ッ フル の下 の ク レバ ス中 な どで
起 る。
銅 製 装 置 の溶 接 部 ピ ンホ ール か ら酢 酸 が 洩 れ あ るい は
滲 透 す る こ と も普 通 に起 る。 酸 が 外 部 に 洩 れ る と空 気 に
さ ら され る か ら直 ち に封 ず るか 修 繕 しな い と銅 製 容 器 の
外 部 が重 大 な 腐食 を受 け た り,元 の ピ ンホ ール が速 か に
拡 大 した りす る。
4・3・3応 力腐 食 割 れ と腐 食 疲 労
酢 酸 に ア ンモ ニ ア また は 水 銀 が混 ざ って お り,特 に 銅
合 金 が亜 鉛 を含 み,ま た 残 留 応 力 あ る い は外 部 応 力 が か
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256 資 料 防 蝕 技術
か って い る と応 力 腐 食 割 れ を生 ず る。 こ の割 れ は しば し 所 で も酢 酸 に 濁 りを与 え る こ とが 少 な い で あ ろ う。 オ ー
ば 粒 界割 れ で あ って腐 食 疲 労 の よ うな加 工 硬 化 の影 響 は ス テ ナ イ ト不 銹 鋼 の粒 間 侵 食 は 精製 酢 酸 中 で は高 温 に お
示 さな い。 腐 食 疲 労 は過 度 の振 動 か ら くる もの で特 徴 の い て は普 通 は 起 らな い。Type 321あ る い はType 347
あ る貫 粒 割 れ を示 し加 工 硬 化 の 効 果 が見 られ る。 あ る いは 加 工 後 熱処 理 に よ り安 定化 した鋼 種 な どは め っ
4・3・4応 力 割 れ た に 用い られ な い。
5. オ ー ス テ ナ イ ト不 銹 鋼
5・1 氷 酢 酸 溶液-貯 蔵
酢 酸 貯 蔵 系 統 にお い て 有 機不 純 物,塩 化物,重 金 属 塩
の存 在,高 温,高 速,あ るい は湿 気 の混 入 な どが あ って
アル ミニ ウ ム装 置 の 使 用 が 制 限 され る所 にType 304と
Type 316不 銹 鋼 とが しば しば 用 い られ る。 普 通 の貯 蔵
温 度 に お け る代 表 的 な腐 食 速度 は第7表 に 示 す通 りで精
製酢 酸 中 で は事 実 上 侵 され な い 。
*H.O. Teeple: Corrosion, 8, No.1, 1952
第7表 酢 酸 中 の 実 地腐 食試 験 *
貯 蔵 温 度30∼35℃ 不 銹 鋼 の粒 間 腐食 は純 酢 酸溶 液 中 で は め ったに 起 らな
い か ら安 定 化 鋼 もほ とん ど用 い られ な い。 微 量 混 在 物 の
た め に粒 間 腐 食 が起 る とこ ろに は 安定 化 鋼 よ りもType
304ま た はType 316不 銹鋼 の極 低炭 素 級 の も のの 方 が
熱 管 あ る い は ス チ ー ム導 管 の よ うに 金 属 壁 の 温 度 が 高 い られ る最 低 級 の もの で あ る。
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Vol.7, No.5 酢 酸 に よ る 腐 食 257
の濃 度 に沸 騰 温 度 まで 耐 え,ま た酢 酸 製 造 中 に 入 って く
る有 機 無 機 混 入 物 が モ リブ デ ンを含 まな い不 銹鋼 に 対 し
て許 容 し得 る量 よ りもか な り多 く まで存 在 して も不 動態
を保 って よ く耐 え る。
Type 316不 銹 鋼 の標 準 組成 を第10表 に示 す。 特 定 の
場 所 に お け る腐 食 のデ ー タを示 す と第11表 の ご と くで ニ
ッ ケル お よび モ リブ デ ン含量 の高 い方 が よ く耐 え るが, 第2図 酢 酸 溶 液 中 のType 316不 銹 鋼 の耐 食 性 に
多 くの酢 酸 製 造 工 場 で の 試験 結 果 に よれ ば 酢 酸施 設 に対 及 ぼ す 組 成 の影 響
して は一 般 に 通 用 して い るASTMお よびAISI規 格
組 成 が 正 当 で な い た め に少 量 の フ ェ ライ トが組 織 中 に
成 分 で 満 足 で あ る こ とが 示 され て い る。 しか し特 定 の場 存 在 して もType 316不 銹 鋼 の酢 酸 中 耐食 性 に は ほ とん
ど影 響 が な い よ うで,実 際 に も二 相 合 金 が 用 い られ て い
第10表 酢 酸 工 業 で 用 い られ るType 316不 銹 鋼 の
る。
代表的組成
Type 318(コ ロ ン ビ ウ ムで安 定 化 したType 316)は
Type 316不 銹 鋼 の粒 間 腐 食 が 問 題 とな る所 に限 り用 い
られ る。Type 316の 極 低 炭 素 級 は 粒 間 腐食 に対 し同 様
の耐 食 性 を与 え る。
Type 317不 銹 鋼 は酢 酸 工 場 に お い て作 業 条 件 に おけ
る酸 化 能 容 量 がType 316の 不 動 態 を維 持 す る の に不 十
分 な所 で 時 々用 い られ る。
5・4・425% Cr-12∼20% Ni, Type 309, 310お よび314
不銹鋼
酢 酸 工 業 施 設 に お い てす ぐれ た 高温 の機 械 的 性 質 を必
要 とす る とこ ろに 特 別 に用 い られ る。 これ らの合 金 に モ
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258 資 料 防 蝕技 術
この合 金 は ヨー ロ ッパ で 広 く用 い られ てい る が ア メ リ イ ラー
表 に示 す よ うに50%以 下 の 沸 騰酢 酸 溶 液 に す ぐれ た耐 食
性 を示 す 。 また 希 薄 酸 中 の還 元性 不 純 物 に 対 して耐 食 性
が よい 。
腐食 割 れ に 対 して非 常 にす ぐれ た抵 抗 を もつ 。
5・5 一 般腐 食 問題
5・5・1全 面 腐 食
Type 316不 銹 鋼 は酢 酸 の ほ とん どあ らゆ る濃 度 に 対
し沸 騰 点 まで 広範 囲 の耐 食 性 を もつ が あ る種 の混 入 物,
第13表 Type 329不 銹 鋼 の沸 騰 酢 酸 に よ る実 験 室
特 に蟻 酸,硫 酸,塩 酸 が あ る と速 か な全 面 腐 食 を 起 す 。
腐 食試験
混 入 物 を 除 くか,希 薄 に して そ の濃 度 を減 じなけ れ ば な
酸 を含 ん だ酢 酸 の よ うにType 316で は 十分 に耐 え ない
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Vol.7, No.5 酢 酸 に よ る 腐 食 259
酸 の よ うな 酸 化性 酸 で置 換 す る のが 有 利 で あ る。 温 度 を 図 は酢 酸-無 水 酢 酸 腐 食 曲 線 に お け る こ の ピ ー クを示 し
下 げ る こ と も全面 腐 食 軽 減 に有 効 であ る。 た もの で あ る。
過 マ ンガ ン酸塩,重 ク ロム酸 塩,第 二 銅 あ るい は 鉄 工 場 に おい て しば しば 起 る 失 敗 は,高 温 酢 酸 装 置 の
塩,ま た は 空気 注 入 の よ うな酸 化 剤 の導 入 に よ る全 面 腐 Type 316不 銹 鋼 を 用 い る べ き とこ ろにType 304不 銹
電 池 侵 食 が 起 る。 また そ の系 に銅 製 の装 置 が あ る とそ の 鋼 だ け を用 い る か,あ るい は購 入材 料 の す べ てに つ い て
腐食 速 度 が 増 す 。
強 い 酸 化 剤(Na2Cr2O7ま た はK2Cr2O7), Moに 対 す る テ ス トを行 うべ きで あ る。
下 な どの よ うな金 属 表 面 の不 連 続 部 分 と組 合 って 最 も し
ば しば 起 る。 不 銹 鋼 を酢 酸 工 業 に用 い るに は適 当 に滑 ら
か に,焼 鈍 され た,き れ い な表 面 で な い とい け な い。
点 食 は 次 の よ うな 原 因 か ら生 ず る。 す なわ ち
加 工 前 に 板 の 上 を職 工 が歩 い た り銹 のつ い た工 具 鋼 で取
扱 った りす る こ とに よ って鉄 の小 粒 子 が 表 面 に押 し込 め
られ る こ と。 グ ライ ンダ ー,針 金 ブ ラ シ,金 槌 か ら鉄 の
混 入 。溶 接 フ ラ ッ クス や ハ ンダ飛 沫 の除 去不 完 全 。 溶 接
金 属 中 の鋼 滓 や 多孔 性 。 前 に炭 素 鋼 の酸 洗 に用 い た汚 れ
た 塩 酸 浴 で酸 洗 す る こ と。 油 性 ペ イ ン トや ク レ ヨンで 塗
装 した り記 号 を付 す る こ と。
棒 状 の材 料 は “蜂 の巣 状 ” 侵 食 とい わ れ る一 種 の点食
を うけ易 い。 炭 化 物,鋼 滓 介 在 物,そ の他 の不 純 物 が圧
延 の方 向 に集 って並 び 易 い か らで あ る。 よ く焼 鈍 焼 入 す
第3図 酢 酸,酢 酸-無 水酢 酸 混 合 物 に よ るType れ ば この よ うな害 は避 け られ る。
316不 銹 鋼 の 実験 室 腐 食 試 験 点 食 は次 の よ うに して大 部 分抑 制 す る こ とが で きる。
す なわ ち
ハ ロ ゲ ン イ オ ンあ るい は 無機 酸 の 除去 あ るい は濃 度 を
薄 め る こ と。 温 度 低 下 。表 面 清 浄 。 不 動 態 化 剤 添加 。 酸
素 濃 淡 電 池 の生 ず る原 因 の 除 去 。 モ リブ デ ンを 添 加 した
不銹鋼の使用。
5・5・3粒 間 侵 食
オ ース テナ イ ト不 銹鋼 の,特 に溶 接 で 熱 影 響 を受 け た
部 分 の 粒 間 腐 食 の現 象 に つ い て は現 在 の技 術 書 に十 分 に
述 べ られ て い る。 この形 式 の侵 食 は酢 酸 工 業 に対 す る主
要 な問 題 で は な い が 実 際 に は起 った例 が あ る。
比 較 的純 粋 な酢 酸 溶 液 を扱 う場 合 に は,規 格 炭 素 量 の
Type 304お よびType 316不 銹鋼 は 焼鈍 状 態 で,母 材
銹 鋼 の 実 地 腐 食試 験,沸 騰 は粒 間 腐 食 を起 さ ない 。 加 工 後 の 熱処 理,溶 接 中 の 急 冷
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260 資 料 防蝕技術
うな侵食 は不 銹 鋼 表 面 の一 部 が 接触 ま た は沈殿 物 に よ っ 鋼 と鋳 鉄 は沸 騰温 度 で はす べ て の濃 度 の酢 酸 中 で非 常
て覆 わ れ,環 境 が覆 わ れ た 面 と覆 わ れ ない 面 との 間 に電 に高 い腐 食 速 度 を 示 す。 常 温50%以 下 で も腐 食 速 度 は比
位 差 を生 ぜ しめ る よ うな 時 に 起 り,覆 わ れ た面 積 と覆 わ 較 的高 い。 第16表 に代 表 的 数 値 を 示 した 。
れ な い面 積 の比 が 小 さい時 に侵 食 はひ ど く起 る。 間 隙 腐
第16表 酢 酸 溶 液 中 に よ る鉄 鋼 お よび鋳 鉄 の実 験 室
食 は 間隙 を少 な くす る よ うな 正 当 な設 計 に よ りまた 全 面
腐 食試 験,1∼48hr
に 液 が十 分 流 れ る よ うな流 速 の調 節 に よ って大 部 分 抑 制
され る。接 合 は ネ ジ止 め よ り溶 接 が よ く,衝 合 せ法 よ り
折 り重 ね 法 が よい。 溶 接 後 の 表面 を きれ い に す る こ と も
この侵 食 を軽 減 す る。
不 銹鋼 の ガ ス ケ ッ ト表面 腐食 は酢 酸 工 業 に普 通 な間 隙
腐 食 の特 別 の形 式 で あ る。 これ は ア スベ ス トガ ス ケ ッ ト
が 燈 心 の よ うな作 用 を す る。 す な わ ち溶 液 の一 部 を ガ ス
ケ ッ ト表 面 に静 止 接 触 状 態 に 保 つ作 用 をす るの が原 因で
あ る と考 え られ てい る。 そ の状 態 で ガ ス ケ ッ ト材 料 中 の
特 に 塩化 物,硫 酸 塩 の よ うな 不純 物,あ るい は そ の面 へ
の 通気 の欠 乏 な どが 陽極 部 を造 って間 隙 腐食 を起 らせ る
ので あ る。
る こ とに よ り,あ るい は不 滲 透 ガ ス ケ ッ ト表 面 を用 い る ジ ュ リロ ンの よ うな高 珪 素 鋳 鉄 はす べ ての 濃 度 に沸 騰
こ とに よ りガ ス ケ ッ ト表 面 腐 食 は 軽 減 す る こ とが で き 温 度 まで耐 え る。 酢 酸 工場 で ポ ン プそ の他 の鋳 物 部 品 に
る。 テ フロ ンや ネオ プ レ ンは ガ ス ケ ッ ト下 の侵 食 を 軽減 使 わ れ る こ とが あ る。
5・5・5応 力腐 食割 れ よび温 度 の低 い と ころ に制 限 され る。 モ ネ ルが 一 般 に 通
酢 酸 溶 液 に有 機 ま た は無 機 塩 化物 が混 入 す る とオ ー ス 気 の な い とこ ろに使 われ る。 そ の腐 食 速 度 は約50%酢 酸
が 沸 騰 点 に近 づ くほ どひ ど く起 る。 ま た液 相 中 よ りも蒸 通気 され た り強酸 化 剤 が 含 まれ る と ころ に は使 え ない 。
気 中 の方 が ひ ど く起 る こ とが しば しば あ る。 しか し他 の イ ン コネ ルは 酸 化 条件 の も とで す ぐれ て い るが 高 温 で は
形 式 の腐 食 ほ ど よ く探 究 され て い な い。 現 在 の知 識 に よ 酸 の薄 い とき に か ぎ る。
応 力 腐 食割 れ に よ る不 銹 鋼 製酢 酸 装 置 の外部 腐 食 も ま 酸 が有 機 酸 を混 じて い て不 銹鋼 や銅 合 金 で は よ く耐 え な
た普 通 に 起 る。 そ の原 因 の 主 な もの に よ く洗浄 しな い絶 い場 合 に使 わ れ る こ とが あ る。 ハ ス テ ロ イBとDは 硫酸
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Vol.7, No.5 酢 酸 に よ る 腐 食 261
欧洲 の工 場 で は あ らゆ る濃 度 お よび温 度 の酢 酸 溶液 を が 混 入 す る とプ ラス チ ック スの 寿 命 は短 くな る。
取扱 うの に銀 が しば しば 用 い られ るが 米 国 で は 銀,銀 被 6・2・3 ゴ ム
せ 金,ま た は銀 メ ッキ した 装置 が わず か に 用 い られ るに 硬 ゴ ム も半 硬 ゴ ムも酢 酸 貯 蔵 タ ン クな どの ライ ニ ン グ
す ぎ な い。 銀 の コンデ ンサ ーチ ュー ブが99.7%酢 酸およ に 有 効 に用 い られ る。 天 然 ゴ ムお よび ネ オ プ レンは あ ら
び無 水 酢 酸 用 に9年 間 も用 い られ て い る例 が あ る。 ゆ る濃 度 の酢 酸 に,た だ し酸 が 少 し着 色 して も差 支 え な
鉛 は酢 酸 に あ ま り耐 え な い。 主 として温 度,通 気,流 い な らば,50℃ ま で満 足 で あ る。
速 の低 い場 合 に 氷酢 酸 を貯 蔵 お よび 取 扱 うの に 用 い られ 6・2・4木 材
る。 希 薄 酢 酸 溶 液 に は 常温 に お い て も0.050ipy以 上の 木 材 製 貯 蔵 タ ン ク は 希 薄酢 酸 貯 蔵 用 に 広 く用 い られ
速 度 で 侵 され る。通 気 や流 速 に よ って 腐食 速 度 は著 し く る。 近 代 の設 計 で は オ ース テ ナ イ ト不 銹 鋼 の使 用 を要 求
増 加 す る。 す るが 多 数 の木 製 タ ン クが10∼30年 を経 て なお 引続 き用
6・1・5チ タ ン,タ ンタル,ジ ル コ ン い られ てい る。 この よ うな タ ンク は酸 が しみ 出 て酸 の損
これ らの 合 金 は純 酢 酸 に あ らゆ る濃 度 お よび温 度 で 侵 失 や 鉄 帯 金 また は コ ン ク リー ト土 台 の腐 食 を 生ず る。 し
され な い 。酢 酸 と塩 酸 の よ うな 無機 酸 との混 合 物 を 取 扱 み出 る のを 防 ぐた め に い ろ い ろ の ワ ック スや ライ ニ ング
う特 別 の 装置 用 と して利 用 す る こ とが で き る。 が 試 み られ た け れ ど もそれ ほ ど効 果 は な い 。
6・2 非 金 属材 料 6・2・5 コー テ ィ ング
6・2・1ガ ラス,ガ ラ ス ラ イ ニ ングお よび 磁 器 自然 の通 気 状 態 の もの で次 の よ うな タイ プ の コーテ ィ
ガ ラス ライ ニ ン グを施 した タ ンク,ガ ラ スパ イ プ お よ ン グが 用 い られ 効 果 を示 してい る。 す なわ ち,フ ェ ノ リ
び磁 器 製 装 置 が しば しば製 薬 級 の酢 酸 の貯 蔵 お よび取 扱 ッ クス,ポ リビ ニ ル塩 化 物,ビ ニ リデ ン塩 化 物 重 合 体,
い に,お よび 普 通 の合 金 で は耐 えな い 腐食 性 薬 品 を含 ん エ ポ キ シ樹 脂,合 成 また は 天 然 ゴ ムペ イ ン ト。 どの コー
だ 酢 酸 の取 扱 い に 用 い られ る。 テ ィ ング も酢 酸 中 浸 漬 に 完 全 に は満 足 で な いが,焼 付 け
6・2・2プ ラ ス チ ックス た フ ェ ノー ル タイ プの もの が 最 も有 望 で あ る。
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