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更新日時:2023-01-28
源氏物語「若紫・北山の垣間見(日
もいと長きにつれづれなれば∼)」
の品詞分解(助動詞・敬語など)
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源氏物語『若紫・北山の垣間
見・若紫との出会ひ』
このテキストでは、 源氏物語の一節『若紫
(日もいと長きにつれづれなれば、∼) 』
の品詞分解を記しています。書 籍によって
は「北山の垣間見」や「若紫との出会
ひ」、「若紫の君」と題するものもあるよ
うです。
※現代語訳:源氏物語「日もいと長きにつ
れづれなれば∼」の現代語訳
※源氏物語は平安中期に成立した長編小説
です。一条天皇中宮の藤原彰子に仕えた紫
式部が作者というのが通説です。
品詞分解
※名詞は省略しています。
■ 日もいと長きにつれづれなれば、夕
暮れのいたう霞みたるにまぎれて、かの
小柴垣のもとに立ち出で給ふ。
日 ー
も 係助詞
いと 副詞
長き 形容詞・ク活用・連体形
に 格助詞
つれづれ 形容動詞・ナリ活用・已然形
なれ
ば、 接続助詞
夕暮れ ー
の 格助詞
いたう 副詞「いたく」のウ音便
霞み マ行四段活用・連用形
たる 存続の助動詞・連体形
に 格助詞
紛れ ラ行下二段活用・連用形
て、 接続助詞
か 代名詞
の 格助詞
小柴垣 ー
の 格助詞
もと ー
に 格助詞
立ち出で ダ行下二段活用・連用形
給ふ。 尊敬の補助動詞・ハ行四段活
用・終止形
■ 人々は帰し給ひて、惟光朝臣とのぞ
き給へば、ただこの西面にしも、持仏据
ゑ奉りて行ふ尼なりけり。簾少し上げ
て、花奉るめり。
人々 ー
は 係助詞
帰し サ行四段活用・連用形
給ひ 尊敬の補助動詞・ハ行四段活
用・連用形
て、 接続助詞
惟光朝 ー
臣
と 格助詞
のぞき カ行四段活用・連用形
給へ 尊敬の補助動詞・ハ行四段活
用・已然形
ば、 接続助詞
ただ 副詞
こ 代名詞
の 格助詞
西面 ー
に 格助詞
しも、 副助詞
持仏 ー
据ゑ ワ行下二段活用・連用形
奉り 謙譲の補助動詞・ラ行四段活
用・連用形
て 接続助詞
行ふ ハ行四段活用・連体形
尼 ー
なり 断定の助動詞・連用形
けり。 過去の助動詞・終止形
簾 ー
少し 副詞
上げ ガ行下二段活用・連用形
て、 接続助詞
花 ー
奉る ラ行四段活用・終止形
めり。 推定の助動詞・終止形
■ 中の柱に寄り居て、脇息の上に経を
置きて、いとなやましげに読みゐたる尼
君、ただ人と見えず。
中 ー
の 格助詞
柱 ー
に 格助詞
寄りゐ ワ行上一段活用・連用形
て、 接続助詞
脇息 ー
の 格助詞
上 ー
に 格助詞
経 ー
を 格助詞
置き カ行四段活用・連用形
て、 接続助詞
いと 副詞
なやましげ 形容動詞・ナリ活用・連用
に 形
読みゐ ワ行上一段活用・連用形
たる 存続の助動詞・連体形
尼君、 ー
ただ人 ー
と 格助詞
見え ヤ行下二段活用・未然形
ず。 打消の助動詞・終止形
■ 四十余ばかりにて、いと白うあてに
やせたれど、面つきふくらかに、まみの
ほど、髪のうつくしげにそがれたる末
も、なかなか長きよりもこよなういまめ
かしきものかなと、あはれに見給ふ。
四十余 ー
ばかり 副助詞
に 断定の助動詞・連用形
て、 接続助詞
いと 副詞
白う 形容詞・ク活用・連用形のウ
音便
あてに 形容動詞・ナリ活用・連用形
やせ サ行下二段活用・連用形
たれ 存続の助動詞・已然形
ど、 接続助詞
面つき ー
ふくらか 形容動詞・ナリ活用・連用形
に、
まみ ー
の 格助詞
ほど、 ー
髪 ー
の 格助詞
うつくし 形容動詞・ナリ活用・連用形
げに
そが ガ行四段活用・未然形
れ 受身の助動詞・連用形
たる 完了の助動詞・連体形
末 ー
も、 係助詞
なかなか 副詞
長き 形容詞・ク活用・連体形
より 格助詞
も 係助詞
こよなう 形容詞・ク活用・連用形のウ
音便
今めかし 形容詞・シク活用・連体形
き
もの ー
かな 終助詞
と、 格助詞
あはれに 形容動詞・ナリ活用・連用形
見 マ行上一段活用・連用形
給ふ。 尊敬の補助動詞・ハ行四段活
用・終止形
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