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関係者各位 2023 年 04 月

伊藤忠ベトナム会社
ICT 部

【ベトナム市場ニュース】
【日本―IT】 G 7 、 新 興 国 と 経 済 安 保 連 携 訴 え
【共同】政府は4日、先進7カ国(G7)貿易相会合 をオンライン形式で開き、軍事転用が可能な半導
体や人 権侵害に悪用されかねない監視システムなどの先端技 術について、輸出管理を連携して実
施することの重要性 を確認した。「グローバルサウス」と呼ばれる新興国や 途上国と経済安全保障
分野で足並みをそろえる必要性 でも一致した。 中国やロシアを念頭に、政治的に対立する国へ
の輸出 入などを制限する経済的威圧に対し、深刻な懸念も表明 した。世界経済の分断が進む中、
G7間で結束を深める と同時に、G7と中ロの両陣営と一定の距離を保つ国々 を取り込みたい考え
だ。G7が4日、閣僚声明を発表し た。 声明では特定国は名指ししていないが「悪意ある主体 によ
る技術の乱用」に対処する考えを強調。「効果的か つ責任ある輸出管理を強化するために、他の
国々と引き 続き協力する」と明記した。 西村康稔経済産業相は、会合終了後に報道陣の取材に
応じ「経済的威圧に集団的に対処し、被害緩和のために 共同で対応することを検討すると盛り込ま
れた」と成果 を評価した。 先端半導体は高性能兵器に転用でき、民生利用との区 別が難しい。
中国新疆ウイグル自治区では、人工知能 (AI)を利用した高性能カメラや顔認証機器が市民の 行
動監視に悪用されているとの批判が上がっている。 日本政府は3月 31 日、米国の要請を受け、
先端半導 体分野の輸出規制強化策を公表した。半導体以外でも外 為法に基づき輸出管理を実施
しており、今後友好国と共 にこうした取り組みを拡大する方針とみられる。 中ロなどを念頭に置い
た経済的威圧に関しては「一方 的な現状変更の試みだ」と強く非難した。5月のG7首 脳会議(広
島サミット)や、10 月に大阪府で開催予定の 対面での貿易相会合に向けて議論を深めていく。

【ベトナム―IT】 T i k T o k に 全 面 監 査 、 不 正 情 報 多 数 受 け
ベトナム情報通信省ラジオ・テレビ・電子通信局は3 日、中国系動画投稿アプリ「TikTok(ティックト
ック)」に対して全面的な監査を行うと発表した。レ・ クアン・トゥ・ゾー局長は「害があったり嫌悪を引
き起 こしたりする情報や、事実と異なる情報、迷信といった 不適切な情報が多数掲載されているた
め」と理由を述べ ている。4日付タインニエン電子版が報じた。 監査は5月から実施し、法律違反
が見つかれば厳格に 処理するという。ゾー氏は「TikTok、フェイスブ ック、ユーチューブはいずれも
国境を超えた交流サイト (SNS)で、全世界に適用する基準を定めているが、 わが国に入って来れ
ば、コンテンツ管理だけでなく税 務、決済、広告などに渡ってわが国の法律に従わなくて はならな
い」と強調した。 TikTokは 2019 年にベトナムで正式に利用が始 まった。現在国内には世界で6
番目に多い 5,000 万人近 いユーザーがいるという。

【ベトナム―IT】 I T 大 手 V N G 、 昨 年 財 務 諸 表 の 提 出 延 期
ベトナムの会員制交流サイト(SNS)「Zalo(ザ ロ)」を運営するVNGコーポレーションは3月 31 日、
2022 年の監査済み財務諸表の提出を延期すると発表し た。単体決算と連結決算のいずれもベトナ
ム会計基準 (VAS)と世界的会計基準の国際財務報告基準(IF RS)の両方に従わなくてはならな
いため手間取ってい ると説明し、国家証券取引委員会(SSC)とハノイ証 券取引所(HNX)に理解
を求めている。3日付ダウト ゥ電子版が報じた。 22 年第4四半期(10~12 月)の売上高は前年同
期比 5.8%増の2兆 367 億ドン(約 8,700 万米ドル、約 116 億円)。単体の税引き後損益(純損益)
は 4,355 億ドン の赤字で、前年同期(1,147 億ドンの赤字)から赤字が 大幅に拡大した。 22 年通
年の売上高は前年比2%増の7兆 8,000 億ド ン。単体の純損益は 8,583 億ドンの赤字で、前年
(4,141 億ドンの黒字)から1兆 2,724 億ドンも落ち込んだ。

【ベトナム―IT】 携 帯 1 6 7 万 件 に 制 限 、 利 用 者 情 報 未 登 録 で

ベトナム政府が求めている携帯電話の利用者情報が 正しく登録されていないとして、約 167 万件


が1日から 利用を制限されている。通話の発信やメッセージ送信、 インターネットへのアクセスがで
きなくなっていると いう。1日付VNエクスプレスが報じた。 政府は 2022 年以来、携帯電話の利用
者情報を国家デ ータベースの個人情報とひも付けようとしてきた。利用 者が登録を求められている
情報には、氏名、身分証番 号、顔写真などが含まれる。引き続き登録しない場合、 15 日から通話や
メッセージの受信を制限され、5月 15 日には電話番号を抹消される。 商工省によると、1日から利
用制限されている 167 万 件は、通信事業者から登録を催促されていた加入者の約 56%に当たる
という。 情報通信省通信局によると、国内の携帯電話加入件数 は1億 2,700 万件あり、うち 96%
がビナフォン、ベトテ ル、モビフォンの加入者だ。

【ベトナム―IT】 ベ ト ナ ム を R & D 拠 点 の 核 に 、 サ ム ス ン 社 長
ベトナムを訪問中の韓国サムスン電子の朴学圭(パ ク・ハッキュ)社長兼最高財務責任者(CFO)は
13 日、ファム・ミン・チン首相と会見し、ベトナムを同社 の世界最大の研究・開発(R&D)センターと
して発展 させる意向を表明した。同日付VNエクスプレスが報じ た。 同社は 2022 年末、北部ハノ
イ市にR&Dセンターを 完成し、現在技術者 2,000 人余りが働いている。朴氏は ベトナムのR&Dセ
ンターを「各センター中のセンタ ー」にしたいと述べた。 朴氏によると、ベトナムにおけるサムスン
電子の1次 下請けと2次下請け企業の数は、14 年の 25 社から 22 年 「チャットGPT 」に若者 の
流行語について聞くと 10 秒 かからず回答があった。ベト ナムでは 「若者たちがよく自 タオ・ J(お
金がない) 」と「アン・ がある」とのことで、 「ヘット 分たちの言い回しを作る傾向 ニョー・ケオ(リン
ゴ すると ベトナム人スタッフに確認 てくれた。 い出せ) 」 の二つの造語を教え を食べたらキャン
ディーを思 「そんな言葉は聞いた こともない 」と一笑に付され た。拍子抜けしたが 、人間に っとし
た 残された領域があることにほ 。 「人工知能(AI) でなくなる職業 」に真っ先に 挙げられる今の仕
事に、まだ すると た出来事をまとめるよう指示 ベトナムで今年3月に起き しがみついていたい。 、
新型コロナの感染拡 大を防ぐために政府が「厳し い措置を講じた 」とのこと 。 J」 まだ優位がある
よう。 「ヘット 最新情報をつかむのは人間に になるのは幸い少し先に なりそうだ末の 257 社へと
10 倍に増えた。 朴氏とチン氏は、ベトナム製品の使用を促進すること や、多国籍企業を対象にし
た国際最低税率課税(グロー バルミニマム課税)についても意見を交わした。 同社は北部バクニ
ン省、タイグエン省、南部ホーチミ ン市に大規模な工場を経営しており、対越投資額をこれ までの
180 億米ドル(約2兆 4,000 億円)余りから 200 億米ドルに引き上げる計画だ。同社が世界で生産
する携 帯端末の約半分はベトナムで生産している。

【ベトナム―IT】 グ ラ ブ に 罰 金 処 分 、 南 沙 諸 島 の 表 記 問 題 で
ベトナムの南部ホーチミン市情報通信局は 14 日、シ ンガポール系配車アプリ大手のグラブのベト
ナム法人 に、南シナ海の島しょ地域にある環礁が中国の領土だと 誤解を招く表記になっていたとし
て 6,000 万ドン (2,560 米ドル、約 34 万円)の罰金処分を科したと明ら かにした。同社は既に地図
を修正し、謝罪を表明してい る。VNエクスプレスなどが報じた。 処分は、グラブのアプリの地図上
で南シナ海のスプラ トリー(ベトナム語名:チュオンサ)諸島が、中国語の 名称である「南沙諸島」と
表記されていたことなどを受 けたもの。情報通信局は、ベトナムの領土を正確に反映 していない地
図を使用したとして現地法人のグラブ・ベ トナムに罰金を科すとともに、再発防止を指示した。 問
題の表記は今月上旬に発覚し、南シナ海で実効支配 の動きを強める中国の主張に沿った地図を
使っている として、ベトナムの会員制交流サイト(SNS)でグラ ブに対する批判が強まっていた。
グラブが利用していたのは、インターネット上で地図 情報を公開しているオープンプラットフォーム
「オープ ンストリートマップ」の地図。グラブは以前は「グーグ ルマップ」の地図を利用していたが、
2022 年第3四半期 (7~9月)にオープンストリートマップを基に編集し た地図に乗り換えていた。
グラブ・ベトナムの代表者は批判を受けて謝罪を表明 するとともに、「地図の表記はベトナムやベト
ナム国民 に対するグラブの認識とは何の関係もない」と釈明して いる。

【ベトナム―IT】 J T O W E R 、 屋 内 5 G 実 証 の 成 果 発 表
情報通信インフラの設計・構築を手がけるJTOWE R(ジェイタワー、東京都港区)は 17 日、今年1~
3 月に実施したベトナム国内初となる第5世代(5G)移 動通信システムの屋内インフラシェアリング
の実証試 験に関する成果を発表した。 同実証事業は、JTOWERのベトナム子会社サザン ス
ター・テレコミュニケーション・エクイップメント (SPN)、KDDIベトナムなどが協力して実施。南部
ホーチミン市1区の商業施設パークソンプラザで5G 通信環境を構築・運用した上で、5Gを活用し
た現実と 仮想世界を融合するクロスリアリティー(XR)アプリ を提供し、屋内5G環境下での大容量
データのダウンロ ードの利便性・安定性を検証した。 5G通信速度、遅延時間に関しては、各フロ
アの既存 4G通信を基準として比較した結果、通信速度は 10 倍 以上、遅延時間についても 30%
前後の向上が見られた。 設備投資費用などの削減効果に関しても、今回の実証で 要した設備投資
額、消費電力をもとに、携帯通信事業者 2社が個別に通信環境整備を行った場合と比較した結 果、
設備投資額および運用維持費用、消費電力はいずれ も約2分の1に削減できることが分かった。
JTOWERは、今後のインフラシェアリングを活用 した5G推進に向けては、5G設備の価格、電気料
金、 設備設置ための機械室の賃料などを踏まえ、通信量の多 いエリアに絞った通信設備の設置や
3社でのシェアリ ングを行うことが有効との考えを示した。

【ベトナム―IT】 A I 研 究 開 発 プ ロ グ ラ ム 実 施 へ 、 H C M
ベトナム南部ホーチミン市人民委員会はこのほど、 「2020~30 年期人工知能(AI)アプリケーション
研究 開発(R&D)プログラム」の実施計画を公布した。市 全体でデジタルインフラの構築を進め、A
I関連の研究 開発を優先する制度なども策定する。17 日付トイバオキ ンテー電子版が報じた。 今
年は市内で通信事業者の第5世代(5G)移動通信 システムとIoT(モノのインターネット)接続のイ
ン フラ整備を進め、スマートシティーの開発に向けた通信 インフラ整備事業の概算見積もりと事業
化調査(FS) 報告書を作成する。IoTインフラ構築のための技術的 な調査と提案も行う。 AIの研
究開発を優先する政策や制度も策定する。こ れには研究環境の整備から社会での試験運用、将来
的な 普及まで含まれる。AIに関する情報ポータルサイトを 構築し、大学のAI研究情報や企業のAIに
関するニー ズ情報、市のAIアプリコンテストの情報などを掲載す る予定だ。

【ベトナム―IT】 F P T ソ フ ト 、 中 国 に 開 発 拠 点 を 開 設
ベトナムのIT最大手FPT傘下のFPTソフトウ ェアは、近隣地域に開発業務を外注する「ニアショア」
の拠点を中国広西チワン族自治区南寧市に開設した。ハ ノイタイムズが 17 日伝えた。 新拠点は
世界 65 カ所目。拡大戦略に寄与するととも に、自動車や半導体産業をはじめとする中国市場での
サ ービスを高める。電気自動車(EV)が各国で有望視さ れるなか、中国は製造規模の大きさや優
遇政策で世界大 手を引き寄せており、プラットフォームやデジタルサー ビスの売り込みを狙う。
新拠点は良慶区に設立した。近くには経営からテクノ ロジー、社会科学まで幅広い専攻を扱う優秀
な大学が多 く、人材の開発・確保での地元との連携も視野に入れて いる。今後2年間で 200 人を
採用し、自動車工学や半導 体製造の分野で中国や世界の顧客基盤を拡大する。金 融・銀行や保
健・医療といった分野でも、市場開拓を図 る。

【ベトナム―IT】 S I M カ ー ド 1 6 7 万 枚 、 1 5 日 か ら 利 用 停 止
ベトナム情報通信省通信局によると、利用者情報が正 しく登録されていない携帯電話のSIMカード
167 万 枚が、15 日から通話やメッセージの発信・受信を停止さ れている。政府公式サイトが 17 日
付で伝えた。 政府は携帯電話の利用者情報を国家データベースの 個人情報と正しくひも付ける
ため、通信事業者を通じ て、SIMカード利用者に身分証明書番号など利用者情 報の登録や更新を
求めてきた。 3月 25 日時点で約 200 万枚が正規登録されておらず、 同 31 日から発信を止めら
れていた。4月1~15 日には 52 万枚余りの利用者が登録を済ませたが、167 万枚が依 然として非
正規の状態で、15 日から受信も制限された。 利用者は 1414 番にテキスト「TTTB」を送信すれば、
正規登録されているかどうかを確認できるという。国内 の携帯電話加入件数は約1億 2,600 万件に
上っている。

【ベトナム―IT】 地 場 ス ト リ ン ギ ー 、 大 和 系 フ ァ ン ド か ら 出 資
ベトナムでカスタマーセンターのプラットフォーム 事業を手がける新興企業ストリンギーはこのほど、
シリ ーズAラウンド(事業開始段階での本格的な資金調達) で、大和証券グループの大和企業投
資(DCI)と地場 SSI証券傘下のサイゴン証券アセットマネジメント (SSIAM)による投資ファンドか
ら出資を獲得した と発表した。出資額は非公表。 出資したのは、主にベトナムの未上場企業を投
資対象 とするプライベート・エクイティ(PE)ファンド「ダ イワ―SSIAMベトナムグロースファンド3号」。
ストリンギーのグエン・バー・ルアン最高執行責任者 (COO)は、「今回の資金調達は、人材へ投
資を継続 し、サービス品質を改善して世界に通用するソフトウエ アを開発するための契機となる」と
述べ、今後は米国と インド市場で事業拡大に取り組む方針を示した。 ストリンギーは 2017 年に
事業を開始した。顧客のウ ェブサイトやアプリケーションに音声通話、ビデオ通 話、ショートメッセー
ジサービス(SMS)、チャット などの機能を搭載するサービスを提供する。シリーズA の前段階となる
プレシリーズAラウンドでは、カナダの 「ゾーン・スタートアップベンチャー・ファンド」から 200 万米ド
ル(約2億 7,000 万円)を調達している。

【日本―IT】 生 成 A I の 研 究 提 唱 、 G 7 デ ジ タ ル 相 会 合 宣 言 案
【共同】群馬県高崎市で 29、30 日に開かれる先進7 カ国(G7)デジタル・技術相会合の閣僚宣言
案が 19 日、分かった。世界中で急速に利用が広がる対話型人工 知能(AI)「チャットGPT」などへ
の懸念を念頭に、 文章や画像を自動で作る生成AIの「潜在的な影響力の 分析や研究の加速化」
を提唱する。「AIガバナンスの 推進」を掲げ、適切な利用に向けた行動計画の策定も目 指す。 政
府が5月のG7首脳会議(広島サミット)で生成A Iについて討議する検討に入ったことも判明した。
岸田 文雄首相は 19 日、チャットGPTがサミットの議題に なるとの認識を示し「国際的にルールを
作らないといけ ない」と述べた。首相はビジネスなど幅広い分野で活用 できるメリットを訴え規制に
は慎重な姿勢を示す見通 し。首脳声明でも触れる方針だ。 チャットGPTは米新興企業オープンA
Iが昨年公 開した。質問をすると自然な文章ですぐに回答し利便性 が高いとされる。一方、正確性や
プライバシー侵害など の課題があり、各国で規制の動きも出ている。宣言案で はAIに関し、経済協
力開発機構(OECD)などによ る国際標準作成の促進も訴える。 ロシアのウクライナ侵攻でも問
題となったフェイク ニュースなど偽情報の対策事例集も作る方針。安全なネ ットワークインフラ構築
に向けて行動計画を作り、新興 国や途上国の通信インフラ整備を支援する。海底ケーブ ルの接続
性向上への連携を進めるほか、政府によるイン ターネット接続の遮断への対処にも協力して取り組
む。 国際的なデータ流通を拡大させて経済成長につなげ る「信頼性のある自由なデータ流通(D
FFT)」構想 も取り上げる。日本が 2019 年に国際会議で提唱した考 え方で、国際的な枠組み設立
を狙う。一部の巨大IT企 業により寡占化しているデジタル市場の規制に関し、各 国が議論するサ
ミットの今秋開催も確認する。

【ベトナム―IT】 広 達 電 脳 、 北 部 ナ ム デ ィ ン 省 に 工 場 建 設 へ
台湾EMS(電子機器の受 託製造サービス)大手の広達 電脳(クアンタ・コンピュー ター)とベトナム
北部ナムデ ィン省人民委員会は 21 日、 同省でのクアンタのコンピ ューター工場の建設につい て
合意した。政府公式サイト が同日伝えた。 工場はミーロック郡ミー トゥアン工業団地に建設し、投
資額は地元メディアによ れば1億 2,000 万米ドル(約 160 億円)になる見込み。 第1期の敷地面積
は 22.5 ヘクタールを予定している。 工期は、同工業団地の開発を手がけるダイフォン・イ ンフラ建
設社と協議の上で決定する。 クアンタの海外部門のフアン・チェンタン代表はナム ディン省との合
意書の調印式で、同省に早期着工に向け た支援を要請。同省人民委のファム・ディン・ギ委員長 も
建設投資における法的手続きなどで支援する姿勢を 示した。 クアンタは米アップルのノートパソ
コン「マックブッ ク」などの製造を請け負っており、中国や米国、ドイ ツ、日本など世界8カ所に大規
模な工場やサービス拠点 などを保有する。年間の売上高は約 400 億米ドルとされ る。

【ベトナム―IT】 F P T 、 1 ~ 3 月 は 2 0 % の 増 収 増 益

ベトナムのIT最大手FPTがこのほど発表した1 ~3月連結決算は、純売上高が 11 兆 6,810 億ドン


(4 億 9,700 万米ドル、約 665 億円)で前年同期比 20.1% 増、税引き前利益は2兆 1,210 億ドンで
19.2%増と好調 だった。 部門別では、国内外の技術部門の売上高が 21.3%増の 6兆 8,430 億ド
ン、税引き前利益が 19.5%増の 9,060 億 ドンで、全体に占める比率はそれぞれ 59%、43%だっ た。
同部門のうち、海外のITサービスの売上高が 32.2%増の5兆 4,350 億ドン、利益が 33.2%増の
8,890 億ドンと大半を占めた。 海外の重点市場は、デジタルトランスフォーメーショ ン(DX)の需
要増で売上高が大きく伸び、日本は 31.2% 増、アジア太平洋地域は 65.7%増だった。DXのみの売
上高は 28%増の2兆 1,030 億ドン。 通信の売上高は 9.2%増の3兆 7,900 億ドン、利益は オンラ
イン広告の需要が減少したことで伸び悩み 3.2% 増の 7,240 億ドンだった。教育の売上高は1兆
4,120 億 ドンで 47%増加した。

【ベトナム―IT】 サ ム ス ン タ イ グ エ ン 、 設 立 1 0 周 年 式 典 を 開 催

韓国サムスン電子の現地 法人サムスン電子ベトナム (SEV)は 20 日、北部タイ グエン省のサムス


ン電子ベ トナム・タイグエン(SEV T)の設立 10 周年記念式典 を開催した。式典にはレ・ミ ン・カイ
副首相が出席し、S EVTに三等労働勲章を授 与した。同日付ダウトゥ電子 版などが報じた。 SE
VTは 2013 年に投資認可額 20 億米ドル(約 2,680 億円)で設立されたが、1年後に 30 億米ドルの
追 加投資が認可され 50 億米ドルに引き上げられた。操業 初年度の売上高は 80 億米ドル近くに
達した。10 年間に 生産した携帯電話は9億 2,500 万台、創出した雇用は 15 万人で、うち省内雇用
が7万 9,000 人余りを占める。国 への納税額は累計で 24 兆 3,000 億ドン(10 億 3,000 万 米ドル、
1,387 億 6,200 万円)に上る。 SEVのチェ・ジュホ社長は、この 10 年でSEVT が同社の携帯電話
のグローバル生産拠点に成長した道 のりを振り返り、「困難や失敗もあったが、ベトナム政 府やタイ
グエン省の全面的な支援を受け、従業員と供給 業者が力を合わせて乗り越えてきた」と述べた。

【ベトナム―IT】 K D D I 合 弁 、 ハ ノ イ の デ ー タ セ ン タ ー 増 強
KDDIグループのテレハウスベトナムは 25 日、首 都ハノイのデータセンター「テレハウス・ハノイ」の
改 修工事を完了し、関係者に公開した。サーバーを収容す るラック数を5割増強し、拡大するデータ
センター需要 に応える。 テレハウス・ハノイはカウザイ区のFPTビル内にあ り、新たに1フロアを追
加した。ラック数を国内では中 規模となる 324 に増やし、大容量のデータ通信を行う顧 客企業の需
要に応える。投資額は非公開。 ラックの追加設置と併せて、外部電源を2系統にする 改修工事を
実施し、万一片方の系統で停電が起きてもサ ーバーへの電力供給を続けることができるようにした。
同社によれば、2系統を確保したデータセンターはベト ナム国内ではまだ珍しい。 テレハウスベト
ナムが追加投資に踏み切ったのは、顧 客のデータ流通量が増えているため。ベトナムでは配信
ゲームの普及などでデータ通信の流通量が急速に増加 しており、米調査会社リサーチ・アンド・マー
ケッツに よれば、同国のデータセンター市場は年率 14%以上で成 長しているという。 テレハウス
ベトナムは地場IT最大手FPTグルー プとKDDI、ベトナム三井物産の合弁会社で、2010 年 に開所
したテレハウス・ハノイはセキュリティーや温度 管理など設計・運用面で、KDDIが世界 10 カ国余り
で展開するテレハウスブランドの基準に準拠している。 インターネット通信では複数のプロバイダー
と契約し、 通信の安定性を高めている。 テレハウスベトナムの田口雅也会長(KDDIベトナ ム社
長)はNNAに、増強したデータセンターについて 「日系だけでなく地場の金融機関や政府機関の顧
客を開 拓していきたい」と語った。 香港通信大手と提携 テレハウスベトナムは、改修したテレハウ
ス・ハノイ のお披露目に合わせて香港通信大手のHGCグローバ ル・コミュニケーションズとの提携
も発表した。HGC の「EdgeX(エッジX)」という仮想空間「メタバース」 上での通信などにも対応した
プラットフォームを、顧客 企業が利用できるようにする。

【ベトナム―IT】 F P T 傘 下 、 海 底 ケ ー ブ ル に 8 7 0 0 万 ド ル 出 資

ベトナムのIT大手FPTグループ傘下のFPTテ レコムは、25 日に開く年次株主総会で、東南アジアと


中 国を結ぶ全長 6,000 キロメートルの海底ケーブル「アジ ア・リンク・ケーブル(ALC)」の敷設に参
加する計 画を株主に諮る。総投資額3億米ドル(約 403 億円)の うち 8,700 万米ドルをFPTテレコ
ムは出資する予定 だ。24 日付VNエクスプレスが報じた。 ALCに参加するのは中国電信国際
(チャイナ・テレ コム・グローバル)、フィリピンのグローブ・テレコム とディト・テレコミュニティー、シン
ガポール・テレコ ム(シングテル)、ブルネイのユニファイド・ナショナ ル・ネットワークス(UNN)で、ベ
トナムからはFP Tテレコムの1社のみとなる。陸揚げ拠点は香港、中 国、フィリピン、ブルネイ、シンガ
ポール、ベトナム (中部ダナン市)に設置する。 FPTテレコムによると、8,700 万米ドルのうち自己
資金は 2,600 万米ドルで、残りは銀行から融資を受ける 予定。資金回収期間は8年 10 カ月を想定
している。

【ベトナム―IT】 東 京 通 信 、 ア プ リ 開 発 シ ー サ ー 現 法 を 買 収
メディア事業やプラットフォーム事業を手がける東 京通信グループ(東京都港区)は 26 日、スマート
フォ ンアプリの企画・開発などを手がけるシーサー(同千代 田区)が 100%出資するベトナム現地
法人、シーサーベ トナム(首都ハノイ市)を子会社化すると発表した。取 得額は 100 万円未満で、全
株をシーサーから譲り受け る。 契約締結は5月1日、実行は6月の予定で、シーサー ベトナムから
「TTテック(TT TECH)」に商号を変更す る。 東京通信は、人工知能(AI)やメタバース(仮想空
間)、非代替性トークン(NFT)などを含む「Web3.0」 をテーマにしたビジネス開発を推進している。
事業拡大 を加速させるため、国籍を問わずエンジニア人材・組織 の育成および獲得が必要と判断
し、ベトナムに拠点を持 つシーサーベトナムを子会社することを決議した。 子会社化により獲得し
たエンジニア組織は、ヘルステ ック(ITを活用した医療サービス)アプリ「OWN.App」 などの機能強
化や新規サービスの開発に活用する。今後 は、ベトナムを中心としたアジア地域でのエンジニア組
織のさらなる拡大を図る方針だ。

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