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4.スタニスワフ・アウグストとポーランド分割

1763 年 ポーランドの王アウグスト 3 世(位 1733-63)死去


→エカチェリーナ 2 世による介入、スタニスワフ・アウグスト・ポニャトフスキが国王に
スタニスワフ・アウグスト王の諸改革→ロシアの圧力で頓挫→1768 年バール連盟
 *西ウクライナでは同時期にカザークの蜂起

1768 年 12 月 第一次露土戦争勃発→ロシアの南進→プロイセン・オーストリアの領土的野心
を刺激
1772 年 7 月 3 国間でポーランドの領土分割について合意(第一次ポーランド分割)
 →ポーランドは国土の 30%と人口の 35%を喪失、ロシアの保護下に
→ポーランドにおける改革の動きを促進

1788 年 ポーランド国会がロシアの保護体制無効を宣言
1791 年 5 月 3 日 憲法採択←翌年ロシア軍侵攻
1793 年 ロシアとプロイセンによるポーランドの第二次分割
    グロドノでの最後の国会
 →タデウシ・コシューシコによる蜂起
1795 年 第三次分割、ポーランドの消滅
 ★ナポレオンの登場
1807 年 ティルジット条約 ワルシャワ大公国の誕生(傀儡国家)
1815 年 ポーランド王国、ポズナン大公国、クラクフ共和国設立

5.ロシア帝国のポーランド王国支配
 ロシア皇帝を君主とするロシアとの同君連合
 1815 年 アレクサンドル1世がポーランド王国憲法を制定
 1825 年 ニコライ 1 世即位 対ポーランド融和策終了
 1829 年 ニコライ 1 世、ポーランド王として即位、憲法の破棄と軍隊の廃止を企図
 1830 年 11 月蜂起←ロシア軍による鎮圧、ロシア化政策

*アンジェイ・ワイダ監督『パン・タデウシュ物語』( 1999 年、ポーランド。原作:アダム・ミツキェヴィチ


の長編叙事詩)

*1839 年 ポーランドの合同教会派の強制的なロシア正教会への帰順策

*大亡命 
11 月蜂起失敗後大貴族や小貴族たち 1 万人ほどがフランスに亡命

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1 月蜂起(1863 年) ←「首つり屋」ムラヴィヨフによる弾圧

○1 月蜂起後の土地改革とロシア化
 1 月蜂起後、ロシア帝国政府はポーランド王国の農民の土地所有権を保証、農奴解放
 ポーランド地主の土地が農民の自治組織に改組→シュラフタの農村支配の終焉
 
 1866 年 ポーランド王国の予算がロシア帝国の予算に組み込まれる。
 1867 年 行政区分が県単位に再編、王国の名前が消滅

 *徹底したロシア化政策
 *19 世紀末からの、ポーランド王国に対する敵対的な経済政策、徴兵の意図
→サボタージュやストライキ

1905 年 血の日曜日事件→1905 年革命→ロシア化政策の緩和


1917 年 ロシア革命
1918 年 ポーランド国家回復

18-19 世紀ロシアのアジアへの領土拡大

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1.カフカース併合 
1.1.18 世紀までの北カフカース侵攻 
1556 年アストラハン・ハン国併合→カバルダの公がイヴァン雷帝に臣従 
  テレクに要塞を建設するもオスマン朝の圧力により撤去 
18 世紀 テレク川、クバン川に沿って要塞を築く→カフカース併合の橋頭堡 
⇒アディゲ、カバルダ、チェチェン、イングーシなどの民族・部族にロシアの保護権を認めさせる
条約を強制→諸民族の頻繁な蜂起 
*シャイフ・マンスールの反乱 
 
1.2.ザカフカース併合 
1799 年 ウラジカフカースからチフリスまでのグルジア軍用道路開通 
1801 年 東グルジアがロシアに併合される→1810 年までにグルジアの大半がロシア領に 
     1811 年 グルジア正教会がロシア正教会に吸収される 
1804-13 年 第一次ロシア・イラン戦争、 
1808-12 年 露土戦争   
  ⇒シーア派ムスリムが多数住むアゼルバイジャン地域(シルヴァン・ハン国、クバ・ハン国
等々)が 
   ロシアに併合される 
1826-28 年 第二次ロシア・イラン戦争→アルメニアのエレヴァン・ハン国、ナヒチェヴァン・ハン国
の 
   ロシアへの帰属をイランが承認 
*ザカフカースはイランとオスマン帝国との戦争という文脈の中でロシアに併合された 
 
1.3.カフカース戦争へ 
1817 年 狭義のカフカース戦争開始 
1820 年代 ダゲスタンでイマーマト建設を目指すミュリディズム  
 第三代イマーム シャミールの時にチェチェニャまで拡大 
1859 年 シャミール、ロシア軍に投降 
  ⇒北カフカースの住民数十万人、オスマン帝国領に移住 
1877 年 ロシアによるダゲスタン征服完了 
 
*カフカース征服当初、個々の条約でロシア領に編入した封建諸領をそのまま旧支配者の統治
下に 
 ザカフカースでは社会の上層がロシア貴族としてロシア化 
⇒19 世紀以降変化 ロシア人のムスリムやアジア人に対する優越感、異文化社会に対する理解
の減少 

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 同化政策から分離・差別に 
1845 年 チフリスにカフカース総督府設置 
 
●カフカース征服がロシアに与えた影響 
・ロシアのカフカース征服活動は「国土を衰弱させる腫れ物」(チェルヌィシェフスキー) 
・ロシア帝国は「諸民族の牢獄」? 
・コーカサス人の勇猛さを讃える風潮とともに、イスラームの狂信性が強調される 
・コーカサスを対象にした多くのロシア文学作品  
  ex. トルストイ『ハジ・ムラト』、 
    レールモントフ『現代の英雄』『アシク・ケリブ』 

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