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第1回 

生活支援技術Ⅲ

食  事 
食  事 生活支援技術Ⅱ P 74 ~
 1.食事の意義
   ①空腹感・食欲の充足
  ②必要なエネルギー・栄養の確保
  ③心理的な安定
  ④対人関係の円滑化
  ⑤生活の楽しみ
このうちのどこかに障害がみ
られると、安全な食事ができな
自立した食事の流れ くなり、摂食・嚥下障害となる
どこに手助けが必要か分析し、
食事をとろ 適切な支援を身につける
うと思う

次の場所へ 食卓まで移
移動 動

食べ終わる 配膳

姿勢を整え
摂食・嚥下

食事介護のために介護福祉職がす
べきこと
 食事の一連の流れを理解し、利用者ので
きるところ、できないところ、不自由な部分
を観察して見極める

 何をどのように補い手助けすれば自立し
た食事が可能となるか検討する
               
 すべて助けることが介護ではない!
自立に向けた食事介護
 食事は暮らしの中の楽しみであることを認
識し、利用者一人一人を観察すること
食事の意義をふまえて、その人の
 食の文化を尊重すること
 利用者の意思が反映されること
 安全に食事ができること 
 おいしく、楽しく食べられる環境を整えるこ

  食事に関するアセスメント

 1)食事前の観察
 ・食欲
 ・食前の習慣(手洗い・排泄)
 ・姿勢
 ・食事動作(上肢の機能・嚥下・咀嚼)
 ・食事内容
 ・環境
 食事に関するアセスメント
 

2)食事中の観察
・食事のテンポ
・咀嚼の状態
・嚥下(えんげ)の状態
・誤嚥(ごえん)の有無
嚥下
誤嚥
 食事に関するアセスメント

3)食後の観察
 ・摂取量(食べた量)
 ・水分摂取量
 ・満足感
食事の介護の実際

1.「おいしく食べる」を支援する
1)工夫できること
 ・季節感を取り入れた食事
 ・色合い
 ・好きな食材
 ・食器
 ・テーブル周囲の装飾
食事の介護の実際
2)季節を感じる献立
  春 : 筍ごはん ちらし寿司 山菜 
  夏 : そうめん かき氷 スイカ  
  秋 : 松茸ご飯 サンマ 栗ご飯  
  冬 : 鍋 焼き芋  
  その他のイベント:
おせち 桜餅 柏餅 赤飯 
 
食事の介護の実際
 3)食欲の増進を図る
 ・温かい物は、温かいうちに
 ・献立の説明
 4)食卓の環境づくり
 ・清潔な環境
 ・リラックスできる環境
 ・食欲をそそる演出
食事の介護の実際
2.「安全に食べる」を支援する
1)嚥下体操
2)口腔マッサージ
  (口腔リハビリテーション)
  パ・タ・カ・ラ運動
  唾液腺マッサージ
  アイスマッサージ 
3)食事時の姿勢  
食事の姿勢
嚥下体操
アイスマッサージ P 94
食事の介護の実際

4)摂食の介助
  ・自立を促す
  ・できない動作を見極める
  ・できない動作を支援する
  ・自助具の使用を検討する
食事の介護の実際

5)口腔内の清潔
  ・歯磨き
  ・口腔内清拭
  ・含嗽(がんそう)~うがい
  ・義歯(入れ歯)の清潔
食事の用具
1)食膳の配置
  一般的には、汁物が右、主食が左
  その人が食べやすいように配置
  P 86
2)食事に用いられる用具
  ①食器
  ②はし・スプーン・フォーク
3)自助具(福祉用具)
食事時に起こりやすい事故
1.誤嚥
1)誤嚥の予防
  姿勢を整える
  食事形態の工夫~とろみ、ミキサー
主食:粥(おもゆ、 1 分、3分、
       5分粥、全粥)

2)誤嚥時の介護
  口が下になるように前傾姿勢をとり、 
  背中をたたく
食事時に起こりやすい事故
2.脱水 
  脱水の予防
  水分の補給:
   1 日1000ml~1500ml
   を目安          
 
  
  室温の調整

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