性表現と表現の自由

22M7092 　李 家為

2022/11/16
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【 目次】

1 .性表現の問題
2 .人権・男女平等・表現の自由
3 .女性の服装自由
4 .強制性交罪
5.Objectify Women
6 .自分の思考
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【 性表現の問題】

https://doi.org/10.24460/shinbungaku.39.0_271

メ デ ィ ア の 中 で 露 骨 な 性 表 現 が 増 加 し て い る が、 そ れ ら は 表 現 の 自 由 の 名 の も
と に 放 置 さ れ て い る。

女 性 の 入 権 を 無 視 し て も 守 ら な け れ ば な ら な い と し た ら、 そ れ は 誰 の 為 の 表 現
の 自 由 で あ ろ う か。

こ の よ う な 問 題 意 識 の も と に、 女 性 と メ デ ィ ア 第 二 回 と し て こ の ワ ク シ ョ ッ プ は
開 か れ た。
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【 性表現の問題】

女 性 と 男 性 の 間 に は 権 力 的 ・ 経 済 的 に 支 配被 支 配 の 関 係 が あ り、 そ れ が メ デ ィ
ア に も 表 れ る と し、 そ の 構 造 に 対 す る 批 判 的 な 発 言 を 異 端 視 し、 現 実 は こ う だ と
押 し つ け る 「 問 わ せ な い メ カ ニ ズ ム 」 が 問 題 だ と 指 摘 し た。

テ レ ど 番 組 の 中 に は 女 性 を 並 べ て 奴 隷 市 場 の よ う に 扱 う も の が あ る が、 日本 で
はメディア内部に人権無視の性的番組抑制に対する取り組みがほとんどないと
述 べ 、 改 善 に 取 り 組 む 外 国 の 現 状 を 紹 介 し た。
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【 性表現の問題】

こ れらの 問 題 は、 以 前 か ら の 思 考 方 法 を 離 れ、 女 性 の 人 権 と い う 視 点 か ら 考 え
ら れ る べ き だ と さ れ た。 し か し、 女 性一 般 を 侮 辱 す る 表 現 が あ っ て も 告 訴 す る 法 律
が 日 本 に は な い こ と、 特 定 の 女 性 が す べ て の 女 性 を 代 表 で き る も の か、 訴 訟 上 の
問 題も あ る。

全 体 と し て、 男 性 は 自 分 た ち が 支 配 し て い る 状 況 を、 女 性 は 支 配 さ れ て い る 状
況 を 自 覚 し、 人 権 と い う 視 点 を 表 現 の 自 由 の 中 に 取 り 入 れ て い く こ と の 重 要 性 が
確 認 さ れ た。
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【 目次】

1 .性表現の問題
2 .人権・男女平等・表現の自由
3 .女性の服装自由
4 .強制性交罪
5.Objectify Women
6 .自分の思考
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【 人権・男女平等・表現の自由】

日本国憲法

第十三条
　すべて国民は、個人として尊重される。生命、自由及び幸福追求に対する国民の権利については、公
共の福祉に反しない限り、立法その他の国政の上で、最大の尊重を必要とする。

　⇨人格権とは、個人の人格的利益を保護するための権利のこと。
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【 人権・男女平等・表現の自由】

日本国憲法

第二十一条　
　集会、結社及び言論、出版その他一切の表現の自由は、これを保障する。
　②　検閲は、これをしてはならない。通信の秘密は、これを侵してはならない。

　⇨表現の自由とは、すべての見解を検閲されたり規制されたりすることもなく表明する権利。

　
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【 人権・男女平等・表現の自由】

男女共同参画社会基本法

第二条　
この法律において、次の各号に掲げる用語の意義は、当該各号に定めるところによる。

　一　男女共同参画社会の形成　男女が、社会の対等な構成員として、自らの意思によって社会のあら
ゆる分野における活動に参画する機会が確保され、もって男女が均等に政治的、経済的、社会的及び文
化的利益を享受することができ、かつ、共に責任を担うべき社会を形成することをいう。

　二　積極的改善措置　前号に規定する機会に係る男女間の格差を改善するため必要な範囲内にお
いて、男女のいずれか一方に対し、当該機会を積極的に提供することをいう。
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【 目次】

1 .性表現の問題
2 .人権・男女平等・表現の自由
3 .女性の服装自由
4 .強制性交罪
5.Objectify Women
6 .自分の思考
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【 女性の服装自由】

2013 年に韓国で「過度露出法令」が制定され、女性が公共の場で短すぎるミニスカートを着ることを
禁止し、過度露出者に罰金を科す。
2020 年にはカンボジア政府も「公共秩序法」を制定する準備ができている。

この「公共秩序法」は「秩序の維持、美的価値の維持、衛生、環境の清潔、静か、社会の安定、国家の
伝統と国民の尊厳の保存」を立意とし、女性が着てはいけない短すぎて露出が少なすぎて、さもなくば
違法に処分することを規定している。

2020 年 4 月、カンボジアの女性アナウンサーが生放送で服を売っていたところ、服装が露出しすぎて
いると認定され、ポルノの不当な内容で起訴され、 6 カ月の刑が言い渡された。
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【 女性の服装自由】

この新しい規則はネット上で大きな反響を呼び、カンボジア現地の女性が反対しただけでなく、他の
国のフェミニストも「女性は自分で何を着るかを決めることができる」と抗議した。

多くのフェミニストは、女性の生存空間を圧縮し、別の意味の売春婦の辱め（男女差）をしていること、
そして、間接的に貧しい人を打撃し、人権を傷つけていることに疑問を抱いている。

中東では、少女が顔を出すと不貞の告発に直面する可能性があり、欧米では、街中に裸の女性芸術
家がいて、街に出て行動芸術をしていて、中国や日本の多くの地方では、女性のキャミソールホットパン
ツは夏の標準で、砂浜でビキニを着るのも普通である。

インドや中東のような女性に対する要求が極めて厳しい地域では、レイプ率などの犯罪率がさらに高
いのは事実である。
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【 目次】

1 .性表現の問題
2 .人権・男女平等・表現の自由
3 .女性の服装自由
4 .強制性交罪
5.Objectify Women
6 .自分の思考
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【 強制性交罪】

インド国家犯罪記録局（ NCRB ）が発表した報告書によると、インドでは 2020 年に 1 日平均 80 件の

殺人事件と 77 件の強姦事件が記録された。

2020 年にはインドで 1 日平均 77 件のレイプ事件が報告され、年間で 28046 件が発生した。 NCRB

によると、 2020 年にはインド全体で 371503 件の女性向け犯罪事件が報告され、 2019 年より 8.3% 減
少した。 NCRB のデータによると、強姦のほかに攻撃的な暴行事件が 85392 件、強姦未遂事件が
3741 件ある。

中国判決文書公式サイトにおける 2020 年 1 月 1 日から 12 月 31 日までの強姦事件に関する判決

文は、 12879 編に達した。 2020 年を例に、全国で 1 日平均 35.29 件のレイプ事件が発生した。
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【 強制性交罪】
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【 強制性交罪】
日本国刑法

第百七十七条　
　十三歳以上の者に対し、暴行又は脅迫を用いて性交、肛門性交又は口腔性交（以下「性交等」という。）
をした者は、強制性交等の罪とし、五年以上の有期懲役に処する。十三歳未満の者に対し、性交等をした
者も、同様とする。

　
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【 強制性交罪】

平成 20 年（ 2008 ）外務省調査の性犯罪申告率は 13.3% 、内閣府調査の結果は 4.3% 。

日本はレイプ率は低いが、わいせつにされる率は高い（痴漢など）、そして、警察に通報しない女性も
多い。
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【 目次】

1 .性表現の問題
2 .人権・男女平等・表現の自由
3 .女性の服装自由
4 .強制性交罪
5.Objectify Women
6 .自分の思考
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【 Objectify Women 】

商品化は資本主義社会の典型的な産物であり、人の体を商品化することを指し、 Objectify Women

は女性を商品とし、女性を資本社会の商品にすることを指す。

例えば、ポルノ産業、売春婦、女性売買、美人選び、代理出産など、これらのさまざまな行為はすべて
女性の体を媒体として販売され、女性を商品化している。

女性の「被商品化」はある程度「性化されている」――さまざまな公共分野や仕事の場で、女性の外
見に要求される例外はほとんどない。これはあくまで女性の「性」に対する要求、あるいは、女性の「性
化」に対する要求である。
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【 Objectify Women 】

Objectify Women は世界的に広く存在しているが、中国や東南アジアの一部の地域ではまだ別の商

品化が存在している⇨

結納品——結婚するときは男性側が女性側に財産（贈り物）を与えなければならない。

この風習は、一方では女性の男性に対する商品化と見ることができ、他方では女性が自分を商品と
することもできる——自分が自分を商品化していると見ることもできる。

ドラマなどの映画作品でもある程度表現できる——ドラマは国や民族の価値観を最も反映している。
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【 Objectify Women 】

『 イタズラな Kiss 』（イタズラなキッス）は、多田かおるによる日本の少女漫画、またそれを原作とした

テレビドラマ（ 1996 ）・テレビアニメなどの作品群。女主人公はあまり頭が良くない人だが、キスで超天
才的な男主人公に片思いし、最後は男が医者になりたいと思っているため、女主人公は男のために看
護師になることを選んだ。
『絶望の主婦』（ Desperate Housewives ）は、米国の放送会社が出品した家庭倫理ドラマ。その中の
1 組の夫婦は、妻の収入は夫よりも高いが、彼女は夫に説得され、主婦になることを選んだ。

他にも、女主人公は弁護士、警察官、医者、さらには妖、鬼などのドラマがあるが、劇中の女主人公は
男性に劣らない地位と権利を持っているのに、男になることを選んだ従属的で、愛情に溺れている。

ドラマを見るのはほとんど女性だが、女性自身がこの恋愛映画を見るのが好きであることは、女性が
自分を商品化することを選んだことをある程度説明することができる。
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【 目次】

1 .性表現の問題
2 .人権・男女平等・表現の自由
3 .女性の服装自由
4 .強制性交罪
5.Objectify Women
6 .自分の思考
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【 自分の思考】

現代社会では、どの民主国家の男女も憲法上同じ地位と権利を持っているが、現実生活では男女の
違いが大きいことが多い。

封建的な伝統思想ばかりが原因ではなく、政府の不作為が原因だと思う。
例えばインドでは強姦罪の処罰が非常に低くなど。

また、高消費の資本主義社会では、女性の消費意欲が男性よりはるかに大きい一方で、女性の経済
的待遇が男性に及ばないため、女性は男性に依存して生活することを余儀なくされている。

女性が服を着る自由を持つべきであるように、自分の望む生活を選ぶ権利も持つべきだ。

時には重要なのは私たちができるかどうかではなく、私たちがやるかどうかだ。