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巡礼者の歌―ゲルハルト・テルステーゲンの信仰詩

荒野で御民を導かれた方に。その恵みはとこしえまで。

詩篇136:16

来なさい、こどもたち。

前を向いて まっすぐに進んでいこう!

私たちと共に 御父が進んで行かれる。

何千という敵が私たちを取り囲む

そのただ中にあって、

主は私たちを守り、

導きつづけてくださる。

主のまなざしから溢れる甘美さと栄光は、

わびしい荒野の地を

パラダイスのように輝かせる。

見よ。道なき漆黒の夜に

燃えたつ火の柱。

そして前方には魂の牧者がいて、
群れを養っておられる。

疑わず、

恐れることもせず、

こひつじたちは、この方の後について行く。

静けさと確かさの内に

彼らの目はこの方にのみ注がれている。

来なさい、こどもたち。

前を向いて まっすぐに進んでいこう!

手に手を取り合って、私たちは旅を続けていく。

それぞれが隣にいる兄弟を励まし、

そうやって、

見知らぬこの地を 歩き渡っていくのだ。

いと高き神の御使いたちも

巡礼する私たちの傍らを 共に進んでいる。

私たちの歌声が夜通し
音楽を奏でるとしたら、

それはなんとすばらしいことだろうか。

来なさい、こどもたち。

前を向いて まっすぐに進んでいこう!

刻一刻と 故郷に近づいているのだから!

巡礼をつづける日々は、いよよ早く過ぎゆき、

そうして すぐに終わりの時がくる。

おお、黄金の都よ!

光輝く塔がどんなに近くにあることだろう。

御父の神殿が透明にきらめいている。

そう、あの光華な家が、

私たちの宿り場なのだ。

さあ進み行こう!

苦しみや困難よ、来るなら来い。
この道をあともう少し進んだところに、

すばらしい歓迎の言葉が

私たちを待っており、

神の御顔がそこにある。

おお 世よ、

お前はなんと小さく、むなしいものだろう!

われわれの目はひたすら主の上に注がれている。

今や強大な太陽が昇りゆき、

ろうそくの微光はかすんできた。

天の深遠をはるかに行き巡り、

私たちのイエスが、ご自身の民を率いておられる。

もっとも偉大な方。もっとも聖い方。

とこしえのキリスト。そして唯一のキリスト。

さあ、主の甘美さによって捕えられ、
主の至福の内に浸かろう。

永久(とわ)に主は私たちのもの。

そして、永久に私たちは

主のものなのだから。

Gerhard Tersteegen, Pilgrim Song


私訳

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