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冠詞
冠詞
小林和也
冠詞
a の語源 one→an→a(音声的に弱くなって)
a のコア(田中)
ある一つのものを複数の中から選び出すというのが a のコア
A の機能
(1) 物に輪郭を授ける事が出来る。
A kindness →
(2) 形が無くても種類分けをする
wine に a をつける
I have several wines at home →ワインの種類を幾つか
Give me a wine, please. →コップ一杯のワイン
(府川先生)
a lion と言った時に lion が一匹であるというのは常識的に考えられないから結果として派生
的に複数の中から選び出すような意味が生まれているのではないか?
a と the の対立
情報構造の対立。新情報か旧情報か。
Identifiable か否か。
a と –s v.s. 無冠詞
countable か uncountable か。
輪郭があるかないか。
無冠詞は概念。輪郭の無い
Dog は犬という固有の形がない犬という種類が共通に持った特徴の束。
A dog は犬という輪郭を持った固有の形がある存在
Kindness は形があるの?
具体的なイベントなら可能。
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獨協大学大学院
小林和也
Identify の仕方
(1) referential な情報から→談話にでてきているなど
(2)attributive な情報から→初めて出てきても特定できる特徴 type を示す。
the は他は問題にせず、特定の一つのものしか問題にしない。
その村に医者は一人しかいない、という場合には The doctor is here. という。
もしくは他に選択肢があったとしても自分の念頭では問題外になっている。選択肢に入っ
ていない。
固有名詞
コア=The がつかなくても特定できる
固有名詞は特定可能であるからふつうは冠詞はつかない。
There’s a Kenta Nishimaki to see you.
有名なものであれば the をつけることができる。
或いは他のものと区別する場合(the Tom)
特定不能で
けんたとかいう人がいるよ。(特定不能)
The accident occurred on a Friday afternoon.
My father died on a Saturday.
Next Christmas falls on a Thursday.
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獨協大学大学院
小林和也
Tomorrow is Saturday.
明日であれば uniquely に identify 可能。
固有名詞は輪郭があるのだから、a は基本必要ない。
それでも敢えてつけるのは情報構造上の対立があったから。
固有名詞としてとらえるか、いくつかあるうちの一つと考えるか。
物が数えられるか数えられないかは物固有の特性で決まるわけではない。
(a) kindness。親切心は普通形があるものとして捉えられないが、関係節によって修飾され
ると他の kindness とは異なっているという意味で a がつく可能性が出てくる。
加算用法(Count phenomenon)
1 区切りがあり、それ以上分割できない
2 内部は不均質ととらえられる
3 数を増やすには複製する必要がある
不加算用法(Mass phenomenon)
1 区切りはなく、分割可能
2 内部は均質と捉えられる
3 伸縮自在
a ≠one である
I’m a student.
*I’m one student.
→量よりも類を重視しているので one で置き換えることはできない。
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獨協大学大学院
小林和也
総称用法
A lion is →どれを取り出しても特徴当てはまるよね。
Lions are(一番口語的)全部複数ひっくるめて当てはまるよね。
The lion is(文語的)
The lions are 二重に敢えて述べる→かなりくどい論文などの使い方?
全て総称として用いる事が可能。
Of による名詞の修飾と冠詞
The 名詞 of ~ OF 以下で唯一的に同定
A 名詞 of ~ of 以下な名詞にもいろいろあるよ。