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高校生のための哲学サマーキャンプ
東京大学 共生のための国際哲学研究センター(UTPC)主催
みなさん、高校生のための哲学サマーキャンプにようこそ! 昨年に引き続き今年もオ
ンラインで開催します。直接会えないのは残念ですが、遠く離れていても参加できます
し、人数も対面よりずっとたくさん来てもらえるのは、オンラインだからこそ。今年も充
実したプログラムになりました。
哲学のキャンプと言っても、哲学や哲学者についての講義はありません「哲学」という
学問の知識について学んだり議論したりするわけではなく、「思考の方法」と「対話の方
法」を学び、哲学的に考えを深めたり広げたりやり方を学びます。いわば「哲学する」と
いう経験をたっぷりしてもらいます。3 つのワークショップで、他の仲間と話しながら一
緒に考える時間もあります。きっと楽しく忘れられない 2 日間になると思います!
【プログラム】
8 月 11 日(水)
〈第 1 セッション〉
13:00~13:30 開 会 ~ プログラムの説明
2
13:30~14:00 レクチャー「思考の方法(1)~問いの立て方」
講師:梶谷真司
専門は現象学と医療史と比較文化。最近は「知識とは何か」に興味があります。
哲学とは「問い、考え、語ること」です。そのようにシンプルに理解することで、どん
なテーマについても、考えをどのように深め、展開すればいいのか分かるようになりま
す。とくに(1)では問いの立て方について学びます。
14:00~15:00 哲学的テーマをめぐる対話
哲学的なテーマについてグループに分かれて一緒に問い、考える時間です。答えを出す
のではなく、むしろ問いをたくさん出して、できる限り思考の幅を広げてみましょう。
各グループでテーマを選び、問い、キーワード、具体例等を集めていきます。
休 憩
〈第 2 セッション〉
15:15~15:45 レクチャー「思考の方法(2)~考えの組み立て方」
レクチャーの(2)では、一つのテーマについて自分の考えをどのように整理して組み立
てていくかを説明します。材料を集め、取捨選択して「ストラクチャー」(全体の構成
を作る)という方法を学びます。「倫理哲学グランプリ」の準備にもなると思います。
15:45~17:45 グループワーク「思考を組み立てる」
1 グループ 4~5 人でグループワークをします。第 1 セッションの対話で出てきた材料を
各自で取捨選択してストラクチャーを組み立て、お互いに問い合うことで、それをさら
に改善していきます。これができれば、文章も書けるようになるはずです。前半 30 分で
ストラクチャーを作り、後半 30 分は質疑応答します。
17:45~ 振り返り
休 憩
〈第 3 セッション〉
20:00~22:00 ワークショップ
サマーキャンプ 哲学百物語
講師:今井祐里
サービスの企画やデザインの仕事をしています。大人になってから学ぶことや、企業に
おける考え続ける組織づくりに関心があります。
3
休 憩
22:10~ 対話の部屋
いろんな哲学のテーマについてディスカッションする部屋、自分たちが普段持っている
疑問について考える部屋、ただ雑談する部屋など、チューターがホストになって話をす
る時間です。
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8 月 12 日(火)
〈第 4 セッション〉
10:00~12:00 ワークショップ
クエスチョンウェブで「哲学する」を視覚化してみよう!
講師:角田将太郎
NPO 法人こども哲学・おとな哲学アーダコーダの代表理事をしています。
「哲学する」ってどんな感じでしょうか。テキパキと議論を進めていく感じ?頭の中で
ぐるぐるする感じ?思弁的な側面の強い哲学を見える化し、「哲学する」を自分のもの
にするための 2 時間です。まあ、朝イチのワークです。みんなでゆるゆるビシビシと哲
学して、共に哲学する友だちをつくるきっかけになればいいなと思います。
昼休み
4
〈第 5 セッション〉
15:00~ 国際哲学オリンピックについて
講師 林貴啓(国際哲学オリンピック日本組織委員会)
15:20~ 振り返り
自由に意見交換、質疑応答をします。
16:00 終了