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■テーマ
「SDGsと自分達の生活を結び付ける」
1 単元
資源や環境の諸課題に対して自分達が出来ることを考えよう。
2 単元の学習目標
21 世紀に入り、人類は資源の有限性と環境破壊の問題性について考える必要が生じてきた。これは、
人類共通の課題として、一人一人が考えていかなければならないものであり、すなわち一人一人が身近
なものとして捉える必要があるものである。そこで今回は、SDGsの重要性を理解した上で、自分達の
生活と深いかかわりを持っていることを認識し、自分達が資源や環境の諸課題についてどのようなこと
が出来るかということを見つけ出しそれを発信することを目標としたい。
3 生徒の実態
中学3年の英語の授業の中で、SDGsについて扱った。その中で環境保護の題材もあったが、授業の
まとめコメントを散見する限り、いまいち生徒達が身近なものとして捉えられている様子は見られなか
った。そこで、環境問題をより自分達の身近なものとして実感してもらうため、講演会や沖縄修学旅行で
のリアルな現場学習を取り入れながら、自分達の生活と環境問題の関係をじっくり調べ結び付ける機会
を、この総合的な学習の時間で設けたい。
また学習態度の特徴として、グループ活動になると他人に押し付ける傾向が見られる。したがって、今
回は個人活動を取り入れることで活動に対する意識を確実に持たせると共に、グループ活動での役割分
担の例を提案するなど全員が積極的にグループ活動に取り組めるようなヒントを与えるよう意識する。
4 指導の方向性
まずはなぜ SDGsを学ぶのかという目的を生徒達が持つために、SDGsの重要性について外部のゲス
トを呼んで講演会をしていただく。それを基に、自分達の在り方生き方と SDGsが深く関わっているこ
とを認識することを最初のゴールとする。そして SDGsについて大まかなテーマごとに分かれ、それぞ
れで課題を設定していく。社会における課題解決に個人的なものと協働的なものがあることを踏まえ、
個人プロジェクトとグループプロジェクトを並行して行っていく。個人プロジェクトを行うことで、一
人一人がしっかりと課題解決のプロセスを習得することも狙いの一つだ。また中間発表で周りからのフ
ィードバックを貰うことで、新たな課題の発見や解決の糸口を見つける機会になるだろう。沖縄での現
地学習も同じ狙いだ。最終的に各自そしてグループで行ったプロジェクトをまとめ発表し、まとめ・表現
の力を育成する。
5 指導計画(全16時間)
(1)SDGs の重要性を講演会にて学ぶ。
(2)講演会を踏まえ、自分たちの生活と SDGsの関係をまとめる。
(3)探求の分野ごとに簡単な説明会を行い、それぞれが希望する分野に分かれる。
(陸の生物、海の生物、エネルギーなど)
(4)各自、それぞれの分野の中で課題を設定する。
(5)設定した課題が近い人たちでグループを組み、グループで取り組む課題を設定する。
(個人のとは別
の課題)
(6)個人での活動&グループでの活動①
(7)個人での活動&グループでの活動②
(8)個人での活動&グループでの活動③
(9)中間発表&生徒同士で(グループ発表は教師含め)フィードバック(本時)
(10)沖縄 NPO 法人 自然体験学校 沖縄 SDGs体験
(11)個人での活動&グループでの活動④
(12)個人での活動&グループでの活動⑤
(13)発表準備
(14)発表準備
(15)発表会(グループプロジェクト)
(16)発表会(個人プロジェクト&まとめ)
6 本時の学習目標
各自で進めている課題とグループで進めている課題について、現時点での進捗状況を発表し、それに
ついてのフィードバックを生徒同士で行うことで、新たな課題の発見や課題解決のヒントを得ることが
期待される。それを基に今後の探求の方向性を見定めることが本時の目標である。
7 授業の展開
8.評価方法
(1)知識・技能:自分あるいはグループで設定した課題に対して、十分な調査が行われているか。またそ
の内容を整理・分析できているか。
(2)思考力・判断力・表現力:調べた情報を基に、課題に対して適切なアプローチを行えているか。課題
と手段の整合性が取れているか。まとめや発表が分かりやすく説得力のあるものになっているか。
(3)主体的に学習に取り組む態度:設定した課題に対して、深く、発展的に探究がなされているか。グル
ープ活動やフィードバックにおいて、積極的に参加しようとしているか。