これもメディアです

文学部 22022117 チョウ テツメイ

私は、服装と人々の居住する家もまた媒体であると考えています。それらは使用者が
個人の情報を伝える媒体であり、自分自身や他の人との意識的なつながりを生み出す。
それらは人の経験や活動を空間と時間において可視化される物質の変化として転換する。
身体自体は直接的に人を指すことができ、日常生活では、人々はしばしば他の人の身
体を指して、それがその人を指している。一方、身体を包み込む服は、個人の情報や所
属するグループの情報を表現するための媒体であると考える。視覚的な観点から見ると
衣服は色やスタイル、カットなどの要素を通じて人体の特徴を表現し、身体に対する印
象に影響を与える。それによって、人が人に対する印象や人が自己に対する印象が形成
されることになる。
例えば、適切な服の色を選ぶことによっても、着用者の個人のアイデンティティや性
格の一面に対する自我認識を示すことができる。公共の場では、明るく鮮やかな色は、
着用者の楽しく活気に満ちる人格を表す可能性があり、暗い色調は、着用者の冷静で控
えめな性格の人格を表すかもしれない。また、観察者は、服の色からその人の年齢、階
級、職業をある程度判断することができる。そのため、服装は個人の身分や思想と視覚
的に一体化し、個人の身体と文化、社会との相互作用の媒体となると言えるかもしれな
い。
家と服装は似て、人の情報を表現する機能も持っている。しかし、代表するものは人
の身体ではなく、人の身体の活動によって生まれる流動的な空間を表している。人は、
家のレイアウトや家具の配置などを通じて物事の秩序を整え、物と物の間に空間を作り
上げる。物は人間の活動によって位置関係が変化するため、空間も変化し、流動性の属
性を持ちようになる。その中の物は個人の所有物であるため、空間も個人化される。
また、人々が場の状況に応じて服を選ぶ行動と比べて、私人の物品の配置に関しては
社会的な制約を受けず、より無意識的な特徴を持って、より大きな人間の自己意識の無
意識の延長である。それにより、住居は人々が内向的になる場所となる。家は、長期的
な生活環境と個人のプライバシーを表す媒体であり、一方で服装はより短期的な個人の
アイデンティティの表現に傾いている。
服装と住居は、物質的な媒体として人々の個体や集団の意味や価値観を伝え、アイデ
ンティティを形成し個性を発展させる役割を果たしている。服装と住居の意味について
深く探求することは、人間と文化、環境との関係を理解するのに役立つと考える。