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Immunology

第 3 回は自然免疫に関して。
~免疫学授業第 3 回~
*レビュー問題

①Antigen-presenting cells are(抗原提示する細胞は)

A. Natural killer cell ナチュラルキラー細胞

B. Dendritic cell 樹状細胞

C. Cytotoxic T cell

D. Activated T cell

E. Helper T cell

F. Macrophages

G. Neutrophil 好中球 正解;B,D,F

②Phagocytes are(食細胞は)

A. Natural killer cell

B. Dendritic cell

C. Cytotoxic T cell

D. Activated T cell

E. Helper T cell
F. Macrophages

G. Neutrophil 好中球 正解;F,G

③Which of the following cell types forms an important link between the innate

immunity and the adaptive immunity?(自然免疫系と獲得免疫系を結びつける細

胞は何か?)

A. Natural killer cell ナチュラルキラー細胞

B. Dendritic cell 樹状細胞

C. Cytotoxic T cell

D. Activated T cell

E. Helper T cell

F. Macrophages

G. Neutrophil 好中球 正解;B

④Match each of the descriptions (1-6) with the appropriate name (A-M) of an

anatomic feature of lymphoid tissues.(以下の記述 1-6 とリンパ組織の解剖学的

名称 A-M を一致させなさい。)
A. Thymic medulla 胸腺髄質

B. Thymic cortex 胸腺皮質

C .Parafollicular cortex of lymph node リンパ節傍濾胞皮質

D. Hematopoietic bone marrow 造血骨髄

E .Afferent lymphatic 求心性リンパ管

F. Efferent lymphatic 遠心性リンパ管

G. Marginal zone 周辺帯

H. Red pulp of spleen 脾臓の赤脾髄

I .White pulp of spleen 脾臓の白脾髄

J. Epidermis 表皮

K Dermis 真皮

L Peyer’s patch パイエル板

M High endothelial venule HEV

1. Location of most T cells in the spleen

(脾臓において T 細胞が最も多くある)

2 .Vessels that drain lymph away from a lymph node

(リンパ節からリンパを流出している)
3.Entry site of naïve T cells into a lymph node

(ナイーブT細胞がリンパ節に入る入場部分)

4 .Site of least mature T cell precursors in the thymus

(胸腺において成熟したT細胞の前駆体が最も少ない場所)

5. Location of Langerhans cells

(ランゲルハンス細胞がある場所)

6 .Lymphoid aggregate of the mucosal immune system

(粘膜の免疫システムである、リンパの集合部位)

正解;1-I,2-F,3-M,4-B,5-J,6-L

*自然免疫 innate immune system

そもそも自然免疫とは、免疫システムの中でも大まかで特異的でもない防御

反応の部分のことを言う。自然免疫の特徴として、①外敵 pathogen 侵入か

ら数時間で働く②外敵のパターンを認識する③獲得免疫 adaptive immunity を

引き起こす

*パターンと抗原 antigen の違い

パターンとは、PRR(パターン認識受容体)と結合する分子のことである。
全ての食細胞 phagocyte は PRR を持つ。しかし、同じパターンを持ったバク

テリアなどを食細胞は認識できない。このような認識を非特異的認識

unspecific recognition と呼ぶ。食細胞は様々な外敵に対して決まった反応を

示す。これこそが自然免疫の特徴である。

一方で抗原 antigens,Ags とは Ag 受容体に結合する分子のことである。

Ag 受容体はリンパ球 lymphocyte が持ち、特定の分子(つまり抗原)としか反応

しない。つまり食細胞とは違いリンパ球は特異的認識 specific recognition を

可能にしている。これが獲得免疫 adaptive immunity の特徴である。

*自然免疫はどのようにして炎症 inflammation を引き起こすのか?

外敵が体内に侵入して体がそれを「悪いものだ」と認識した場合最終的に

炎症 inflammation という戦闘状態に入る。炎症の特徴として①発赤

redness②腫脹 swelling③疼痛 pain④発熱 heat がある。


以下のテーブルは炎症までの大まかな流れを表している。

(proinflammatory cytokines 炎症性サイトカイン)

① PAMPs/DAMPs はパターンで、これらはパターン認識受容体 PRRs に結

合する。PAMPs は PRRs に結合するのだが、PRRs には様々な種類があ

る。まず敵がどんなヤツなのかを大まかに判断する受容体が TLR(Toll like

receptor Toll 様受容体)である。(TLR にも種類があり例えば TLR4 は LPS

リポ多糖を認識)

PRRs には他にも細胞内の基質を認識する NLR(NOD-like receptor)や糖鎖

を認識するレクチン、さらには RLR などもある。一番重要なのは TLR で

ある。
また DAMP は様々な非感染性疾患において無菌の炎症を引き起こす。

② PAMPs/DAMPs は炎症性サイトカイン&Ⅰ型インターフェロンの産生を

引き起こす。まず炎症性サイトカインについて。代表例は TNF-α、

IL-1、IL-6。炎症性サイトカインはマクロファージやマスト細胞で分泌さ

れ血管内皮細胞に働きかける。血管内皮細胞は血管内腔を拡張したり、細

胞間を広げて好中球や単球などが組織に出やすいようにしてくれる。イン

ターフェロンとはサイトカインの一種でウイルスの複製を阻害する。

代表例は IFN-α、IFN-βでマクロファージや樹状細胞で作られる。

それぞれのアダプターと転写因子も覚える。

・MyD88⇒NF-kB⇒炎症性サイトカイン

・TFIF⇒IRF3/7⇒Ⅰ型インターフェロン
そして③炎症性サイトカインが炎症を引き起こす。

*自然免疫細胞(好中球やマクロファージ、NK 細胞といったキャラクターたち)

はどのようにして敵と戦うのか?

①好中球とマクロファージは細胞内の病原菌 microbes を、ファゴリソソームを

形成することによって殺す。まず彼らのような細胞はレクチンによって敵を

認識すると食作用 phagocytosis によって敵を取り込んだらファゴソームに閉

じ込め、細胞内のリソソームとファゴソームが合体してファゴリソソームを

作る。病原菌はファゴリソソーム内でプロテイナーゼと遭遇して分解され

る。
②NK 細胞はマクロファージ内のバクテリアを殺すため、マクロファージを活

性化する。マクロファージから IL-12 や IL-15 をもらい、IFN-γを出してマ

クロファージにバクテリアを殺してもらう。

③NK 細胞はウイルスに侵された細胞を、傷害性顆粒 cytotoxic granules を使っ

て殺す。
⇒Q.彼らは正常の細胞とウイルスに侵された細胞を区別しているがどのように

して区別しているか?

A.NK 細胞には活性化受容体 activating receptor と抑制受容体 inhibitory

receptor がある。正常な細胞は MHC-Ⅰという構造を持ち、抑制受容体が

これを認識し、それがあると細胞障害をしないようにする。ところがウイ

ルスに侵された細胞やがん細胞は MHC-Ⅰの発現が低下しているので NK

細胞はこれらを攻撃する。

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