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2010/11/26

医療面接入門セミナー
患者-医師間のコミュニケーションの意義と極意
コミュニケーションは
お互いの考えや思いの交流で
お互いが変わること、動くこと

シチュエーションによって
求められる能力は変わってくる
佐藤健太
Twitter : Dr_ken
Mail : dr.kenta.sato@gmail.com
Blog : http://blog.livedoor.jp/gp_ken/

「医療面接」 医療面接の極意
他のコミュニケーションでも同じ
医療現場におけるコミュニケーション
相手との安心出来る関係を作り
何を? 相手のことをよく知り
相手に合わせて伝える
①聞き出す ②伝える ↓

「患者中心の医療面接」
エビデンスに基づく、習得可能なスキル
「関係づくり」と「相手を知る」部分を重視

③関係を作る

患者中心 医師中心
「5step strategy」
「自覚している症状」 「医学用語に置き換えた症状」
「関連する個人的関心事」 「診断に直結する客観的情報」
「感情」 「論理」
1.準備(知識、人・物・場所…)
2.聞く(患者中心)
促しと対話 質問責め .
3.伝える(医師中心)
慢性、複雑(正解なし) (正解あり)単純、急性・重篤
4.交渉(落とし所を「相談」)
5.締め

患者中心→医師中心の順番(必要に応じて戻る)

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2010/11/26

つかみは『Open question』で 促してもしゃべらない人対策


「どうですか?」 「あいうえおかきくけこ」

焦点は徐々に『絞る』 相づち 感動を伝える


「そこをもう少し詳しく教えて?」
うなづき 聞く(関心を伝える)
笑顔 敬意を伝える
本質に絡みそうなポイントでは
オウム返し 肯定・承認
『意図的な脱線』を試みる!!
「個人的な関心・解釈」に絡めて『雑談』

ミニレクチャー その1

『感情』が表現されたら 感情をつかまえたら「なだめる」
1.言葉で説明「悲しいんだわ」
2.言語外でにじむ「目を伏せる」
・Naming 「◯◯な気持ちだったんですね」
3.行動に表す「騒ぐ」「威嚇する」
・Understanding「それならよくわかります」
必ずイジる ・Respecting「そんな状況ですごいね!」
直接法 ・Supporting「何かできることは?」
「そのときどんな気持ちだったの?」
間接法 ここまでやれば全部伝えて気がして「すっきり」
自分なりの解釈「思い当たるフシは?」 相手が「信頼」できるような気がしてくる
生活や他者への影響を聞く「どう困ってる?」 →次の「医師中心」の質問に答えやすくなる
こちらから自己開示する「実はオレね…」
ミニレクチャー その3
ミニレクチャー その2

「患者中心の医療面接」 コミュニケーション上達のために

家庭医療の基本 ある程度結果を求められる職業
患者中心の医療の基本 一生の修行がいる「道」

日常生活の基本
まずは型に忠実に経験を積んでみる

研究で証明されていること 「守・破・離」
・症状が軽くなる!
・生活機能が高くなる! 好きなことをして、いっぱい脱線して、
・患者の満足度が高くなる! 自分の人生に厚みをつけておくのも重要!
・治療順守率が改善する! 相手に知ってもらう価値のある「自分」に
・医師中心だけと比べて所要時間は増えない!

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