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公爵令嬢の説明書

澪亜

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︻小説タイトル︼
 公爵令嬢の説明書
︻Nコード︼

1
 N9261CP
︻作者名︼
 澪亜
︻あらすじ︼
 公爵令嬢の嗜みの登場人物と会話集
アルメニア公爵家の人々︵前書き︶
これから少しずつアップします。
2
アルメニア公爵家の人々
アイリス・ラーナ・アルメニア
本作主人公にしてアルメニア公爵令嬢。ゲーム﹃君は僕のプリンセ
ス﹄の中では悪役令嬢として登場している。物語のままであれば、
エンディング後は勘当の上、幽閉という運命を辿っていた。
髪は銀色、瞳は父のサファイアブルーを受け継いでいる。また顔は
母親似。
ベルン・ターシ・アルメニア
アルメニア公爵家嫡男にして、アイリスの弟。アイリスとは同学年
の年子。学園の座学では、常にトップの成績。父親似の色の髪。目

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の色は母親似の水色。髪色容姿は父親ゆずりだが、瞳の色のおかげ
か父親よりも明るい印象。
ルイ・ド・アルメニア
アルメニア公爵家当主にして、宰相。サファイアブルーの瞳が特徴
的。怜悧な目つきで、部下たちからは 氷の宰相 と呼ばれている。
チョコレートブラウンの髪とモノクルがトレードマーク。
メルリス・レゼ・アルメニア︵愛称:メリー︶
アルメニア公爵夫人にして、社交界の華と名高い。彼女の発言で流
行が生まれると言っても過言ではないほどの影響力。家の中と外で
はかなり雰囲気が異なる。政略結婚だったが、夫にゾッコン。
社交界の華と呼ばれるだけあって、その美貌は貴婦人の憧れの的。
瞳はアクアマリンを彷彿させるような薄い水色。
アルメニア公爵家
歴代当主は宰相を務める家。貴族の中でも筆頭貴族に分類される。
アルメニア公爵領
王都より南東にある領地。気候は北部で常春、南部は一部亜熱帯。
東は海に面しており、南西の領境には山が聳え立つ自然豊かな領地。

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⋮⋮⋮⋮⋮⋮⋮⋮⋮⋮⋮⋮⋮⋮⋮⋮⋮⋮⋮⋮
﹁あの、お母様﹂
﹁ん?なあに、アイリスちゃん﹂
﹁お母様って、お父様の何処を好きになられたんですか?﹂
﹁まあ⋮そんなの、全部よ全部。だって、旦那様ほど魅力的な方は
いらっしゃらないじゃない﹂
﹁お父様は確かに仕事ができる、素敵な殿方だと思いますよ?そう
ではなくてですね、馴れ初めみたいなのを聞きたいな⋮と。何でも
お母様、小さな頃からお父様の事が好きで好きで仕方がないという
感じだったと王太后様から聞きましたから﹂
﹁あら、王太后様ったら。恥ずかしいわね﹂
﹁で、実際のところどうだったんです?﹂
﹁うーん⋮⋮内緒。お父様とお母様の秘密﹂
﹁ええ⋮気になりますわ﹂
﹁⋮奥様、旦那様がお帰りになられました﹂
﹁まあ、旦那様が?すぐにお迎えしなければ﹂

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﹁⋮⋮⋮セバス﹂
﹁はい、何でしょうか﹂
﹁わざと?﹂
﹁そのような恐れ多いことは、致しません﹂
﹁そう⋮⋮ああ、気になりますわ。お父様は筆頭公爵の嫡男で、将
来宰相位につく優良物件だったと思うけど⋮お母様なら選り取り見
取りだったと思うのよね。王家に嫁ぐことだってできたと思うもの﹂
﹁奥様は王家に嫁ぐべきだったと?﹂
﹁そうではないわ。お母様がお父様と結婚してくださったから私は
産まれた訳ですし。でも、やっぱり同じ女性として、気になるもの
なのよ!﹂
﹁左様でございますか﹂
﹁今度お父様に聞いてみようかしら⋮﹂
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アンダーソン侯爵家の人々
ガゼル・ダズ・アンダーソン
アンダーソン侯爵家前当主にして、将軍。トワイル戦役にて武功を
立て、将軍の地位を賜る。その時の活躍により、国の英雄として歴
史書に載るほどの有名人。
グレーの髪はぼうぼう伸ばし放題、ついでに髭も伸ばし放題、ガッ
シリとした筋肉質な身体つき。
身なりを整えれば、流石メルリスの父親という容姿だが、髪と髭の
せいでその魅力も半減している。年に数度式典に参加する際に整え
ると、 誰だ? という視線を受けることもしばしば。
お酒が大好きで、ザル。ライルとディダはよくその被害にあってい
る。

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ルディウス・ジブ・アンダーソン。
アンダーソン侯爵家嫡男。メリーの兄の息子⋮つまり、アイリスの
従兄弟。アンダーソン家の嫡男として、武術の腕は人より優れてい
るものの、身近に祖父という化け物とライル・ディダといった一流
どころと訓練をしてきたので、その道に進む気はあまりない。本人
はどちらかというと内政に興味があり、父について文官の仕事を学
んでいる。
青みがかったシルバーブロンドの髪色。瞳の色は紫。
トワイル戦役
30年前勃発した、隣国トワイル国との戦争。
トワイル国
タスメリア王国の隣国。北西にある国で、気候と痩せた土地という
2つの理由で、食糧生産量はあまり宜しくない。
⋮⋮⋮⋮⋮⋮⋮⋮⋮⋮⋮⋮⋮⋮⋮⋮⋮⋮⋮⋮
﹁そういえば、伯父様は普段何されているの?﹂

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﹁父上は普段アンダーソン侯爵領の管理かな。一応、じい様が立て
た武功もあって、領地は広大だし﹂
﹁へえ⋮。そういえば伯父様も、軍部どころか騎士団にも所属され
てないのね﹂
﹁まあね。元々俺と同じで武術より文官の方が興味あったっていう
のもあるし、じい様っていう化け物が身近にいたし。何より、メリ
ー夫人がいたから﹂
﹁⋮⋮お母様?﹂
﹁知らなかったのか?マズッ⋮⋮⋮﹂
﹁どういうこと?ここまで言ったなら、教えてよ﹂
﹁⋮⋮。メリー夫人は昔、じい様から メルリスが男だったら と
言わしめた女傑だったらしい﹂
﹁えぇ!お母様が!?﹂
﹁信じられないよなー。でも、確かにあそこまで動きが綺麗なのっ
て武術を嗜んでたからっていう理由なら納得。ほら、お前んところ
の侍女⋮ターニャだっけ?も、動きが綺麗だろ?﹂
﹁まあ、確かに﹂
﹁じい様に一番似てるのは、メリー夫人なんだってさ。容姿もそう
だし、度胸も、恋したら一直線ってところもそうだったらしいぞ﹂

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﹁⋮⋮何だか、お母様のイメージが変わってくるわね⋮⋮。因みに、
その情報源は伯父様?﹂
﹁そうだよ。よく、じい様と父上はメリー夫人の話してるから。そ
の話をチラホラ盗み聞き。2人とも、あの年になってもメリー夫人
のこと溺愛してるもんなあ⋮⋮。そういや、今度落ち着いたら久し
ぶりに会おうって父上が言ってたよ﹂
﹁まあ。私も今のお母様のお話詳しく聞きたいし、是非ともって伝
えておいてちょうだい﹂
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アイリス親衛隊
ターニャ
アイリス専属の侍女。家事から護衛・時に秘書まで何でも熟すスー
パー侍女。幼い頃スラムから拾い出され、そのためアイリスを心酔
している。お嬢様至上主義なところがあり、少々過激な発言をする
ことも。
ライル
アイリスの護衛。幼い頃にアイリスに拾われた。護衛隊の報告書等
デスクワークもこなしている。力が強い為、それを活かした戦い方
が特徴的。金髪の瞳にガッシリとした体つき。

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ディダ
ライルと同じくアイリスの護衛。幼い頃に拾われている。飄々とし
た物言いと雰囲気で、いつもライルに小言を言われている。素早さ
を活かした戦い方が特徴的。茶色の髪の毛、にほっそりとした身体
つき。
レーメ
アルメニア公爵家使用人。図書室の管理を行っている。アイリスに
幼い頃に拾われた。アルメニア公爵家図書室の本は全て読了。その
為、幅広い知識を有する。アイリスの知恵袋として、偶に助言を乞
われることも。現在は図書室の管理と同時並行で、領立の学園の授
業も受け持っている。髪は常に三つ編みに結わいていて、大きな分
厚いメガネをかけている。
モネダ
元アルメニア公爵家使用人。アイリスに拾われ暫く仕えていたもの
の、アイリスが学園に入学するために領地を出たと同時に、モネダ
も使用人を辞めた。その後は、商業ギルドで副会計士を務める。今
回アイリスの勧誘により、銀行の初代会長に。時は金なり、という
言葉をこよなく愛する、健全な商売人。
セイ

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アルメニア公爵使用人にして、執事見習い。なんでもソツなくこな
す。個性豊かなアイリス親衛隊の中で、一番影が薄いのでは⋮とい
うのが悩み。割と押しに弱く、気弱なところがある反面、一旦決め
ると頑固。特にアイリスに関することに関しては基本頑として譲ら
ない。ここ最近は、執事の仕事から離れて商会の仕事にかかりきり
になっている。
メリダ
アルメニア公爵家のお抱え料理人。アイリスに幼い頃拾われた。料
理人は基本男性の世界なのだが、本人の意思とアイリスの可愛い我
儘で、すったもんだの末に厨房に入ることができた。男ばかりの世
界で生き残れるほど、意思と気が強い。本編前半では、商会の喫茶
ラインの現場をほぼ任されているため、あまり出番はない。
⋮⋮⋮⋮⋮⋮⋮⋮⋮⋮⋮⋮⋮⋮⋮⋮⋮⋮⋮⋮
﹁そういえば、皆は仕事以外の時は普段どうしているの?﹂
﹁⋮⋮俺とライルは昼間は適当に身体動かして、夜に飲みに行って
るなあ。師匠のお陰で大分酒には耐性ついてるから﹂
﹁ああ⋮⋮そうよね﹂
﹁こいつったら、この前飲みに行った時に女の子に声かけられて、
タジタジになっててなあ﹂

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﹁あら、そんな事が。その話、詳しく教えて﹂
﹁ディダ!お嬢様に何て事を話しているんだ!﹂
﹁あ、いっけね。じゃあね、姫さん﹂
﹁⋮⋮ディダって本当足が早いわよね⋮﹂
﹁そうだねぇぃ。昔っからああしてライルに追われていた成果なん
じゃないのかい?﹂
﹁ふふ⋮。それで、メリダは?﹂
﹁私?私は休みの時は普通に過ごしているよ。それこそ、買い物行
ったり本を読んだり﹂
﹁なるほど﹂
﹁この前はセイと出かけたねえ﹂
﹁そうですね。この前、気になる菓子屋があるとか言って﹂
﹁へえ⋮⋮セイは休みどうしているの?﹂
﹁メリダさんと同じですよ?色々な店を見たり、後は本を読んだり
様々です﹂
﹁本か⋮本といえば、レーメは?﹂

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﹁そうですねぇ⋮⋮私はぁ、基本本を読んでるのでぇ﹂
﹁休みの日も?﹂
﹁はぃ!本を読む事が趣味なのでぇ、あんまり休日とか関係ないで
すねぇ⋮﹂
﹁まあ、確かに趣味が仕事なら⋮。じゃあ、モネダは?﹂
﹁私ですか?私は、金勘定をしてますね﹂
﹁それは、仕事ってこと?﹂
﹁いえいえ。レーメと同じで、金のことを考えるのが私の趣味なん
ですよ﹂
﹁それって、趣味なのかしら?﹂
﹁人の趣味なんて、人それぞれですよ﹂
﹁⋮⋮そう?﹂
﹁ええ﹂
﹁⋮⋮それじゃ、ターニャは?﹂
﹁⋮⋮お休み、ですか⋮⋮﹂
﹁そう。メリダみたいに買い物とかをしているの?﹂

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﹁⋮⋮お休み、という概念が今一つ分かり兼ねます﹂
﹁⋮⋮そういえば、ターニャ。貴女、最近休み取ったのっていつ?﹂
﹁⋮記憶にございません﹂
﹁ターニャ、お休みを取りなさい。気づかなかった私も悪いけど、
貴女も積極的に取らないと!明日からにでも、すぐ﹂
﹁私には、休みなど不要です﹂
﹁休みは重要よ?私も、休まなさすぎて倒れたじゃない!﹂
﹁お嬢様は仕事の最中に力加減ができていなかったのですよ。私は
手の抜き方というのを習得しておりますので大丈夫です﹂
﹁そうは言ってもね、ターニャ﹂
﹁それに、それを言うなら他のメンバーにも言うべきだと思います
よ?先ほどの話からディダとライルは休日も訓練をしている様子。
メリダはお菓子屋さんに行っていると言ってたのは、要するに敵情
視察ですし⋮セイもメリダと同じ。リーメとモネダに至っては、仕
事そのまんまの事をしているじゃないですか﹂
﹁⋮⋮確かに﹂ 16
ゲームの登場人物達
ユーリ・ノイヤー
ノイヤー家男爵令嬢。ゲーム﹃君は僕のプリンセス﹄のヒロイン。
母親は平民で父親がノイヤー男爵家当主。ピンクブラウンの髪の毛
に、くりくりっとした瞳の小動物を彷彿させるような愛らしい顔立
ち。メリー夫人曰く、人のツボを心得ていて、人に取り入るのが上
手いとのこと。
エドワード・トーン・タスメリア
タスメリア王国第二王子。
ゲームでは攻略対象として登場し、オレ様な性格として描かれてい
た。現実では、ユーリ・ノイヤーにすっかり骨抜きにされていて頭

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の中がお花畑。母親似の燃えるような赤い髪が特徴的。
ドルッセン・カタベリア
騎士団団長子息。
攻略対象。ゲームでは、熱血漢として描かれていた。ガッシリとし
た体格で、負けず嫌い。鍛錬の時間をこよなく愛している。ゲーム
の中では、ゲームの中ではガゼル将軍に師事していたのだが、そう
なる前に将軍がライルとディダを弟子に取ってしまった為に師事す
る機会を失っていたというある意味ゲームの設定と一番差異がある
人物。
ヴァン・ルターシャ
ダリル教教皇子息。
攻略対象。ゲームでは、不思議ちゃんキャラとして描かれていた。
細い体つきに、サラサラとして艶やかな長髪が特徴的。
ベルン・ターシ・アルメニア
アルメニア公爵家の人々参照
攻略対象。ゲームでは冷静・知的キャラとして描かれていた。
⋮⋮⋮⋮⋮⋮⋮⋮⋮⋮⋮⋮⋮⋮⋮⋮⋮⋮⋮⋮
﹁ねえ、アイリス﹂
﹁なあに?ルディ﹂
﹁君は、エド様の何処に惚れたの?﹂
﹁それ、私に聞くの?普通、その話題は避けるでしょうに﹂

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﹁気になることは追求する質なんで。それに、今の君は彼の方のこ
と、別に何とも思ってないだろう?﹂
﹁まあ、そうだけど⋮⋮。うーん⋮⋮何処に惚れたのかねえ⋮今思
えば、何でだろう?って私も疑問に思ってるけど⋮多分、王子様だ
ったからじゃない?﹂
﹁うわー。そこまで明け透けに言われると、いっそアッパレ!って
感じだね﹂
﹁それしか思いつかないんだもの。恋に恋してたっていうのが1番
大きな理由ね﹂
﹁それで10年ちょっと好きでいるんだから、単純というか一途と
いうか⋮﹂
﹁そこは一途と褒めておいてよ﹂
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王家の人々
アイーリャ・フォン・タスメリア
王太后。王族唯一の直系だった為に婿養子を迎え共同統治という体
制で王政に関わっていた、女王。夫君が亡くなった後は、幼い王太
子が成人するまで政治の舵をきっていた。王太子が王位を継承し落
ち着きを見せた後、隠居して離宮に移り住んでいる。表舞台に出て
こないアルフレッドとレティシアを匿い面倒を見ている模様。メル
リスが大のお気に入り。
アルフレッド
本編で未だ殆ど登場していない第一王子。ゲームでは国外に留学し
ているとの設定だったが、現実には国内にて活動している模様。

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レティシア
離宮にて暮らしているアルフレッドの同母妹。未だ本編にて姿は現
していない。
エドワード・トーン・タスメリア
第二王子。ゲームにて攻略対象
シャリア
現王の正妃にして、アルフレッドとレティシアの母親。レティシア
を産んで暫くした後亡くなる。貴族には珍しい、恋愛結婚。伯爵令
嬢でありながら、王が反対を押し切って正妃に据えられた。
エルリア
側室にして、マエリア侯爵令嬢。エドワード王子の生母。本来であ
れば、正妃であって然るべき家の女性であったものの、側室として
王家に輿入れ。色々と黒い噂が流れている。エドワードの燃えるよ
うな赤色の髪は彼女譲り。
⋮⋮⋮⋮⋮⋮⋮⋮⋮⋮⋮⋮⋮⋮⋮⋮⋮⋮⋮⋮
﹁王家って本当ドロドロしているわよねー。臣下の身としては、こ
の状態本当に困るわ﹂
﹁そうは言っても、アイリス。古今東西、王位継承権で揉めること

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は多々あることだろ?﹂
﹁そうだけど⋮。でもそれって歴史上、王国が危機に陥った時の話
じゃない?第7代王とか13代王とか⋮。それは兎も角正直、領民
を守る立場の私としては、王家のゴタゴタなんて迷惑以外の何物で
もないわ﹂
﹁まあ、そうだよねー﹂
﹁ルディとしても、アンダーソン侯爵領を守る身としてはそう思わ
ない?﹂
﹁少しはあるけど⋮やっぱり武門の血だからかな、それよりも仕え
る主を守る事の方に頭がいくかな﹂
﹁へえ⋮。というか、貴方の主って⋮?あ、ちょっとルディ。何処
に行くの?﹂
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貴族
マーベラス・メッシー男爵
ガゼル将軍の右腕的存在で副官を務めた人物。トワイル戦役の功績
から、男爵家を賜った。領地はトワイル国との国境であり、国の防
衛の為に抜擢されたという見方が強い。
第一王子派。
サジタリア伯爵
財務大臣。普段は好々爺然としているが⋮⋮。本人曰く、出っ張っ
たお腹が悩みの種。第一王女派。
モンロー伯爵
伯爵領は穀倉地帯として有名。トワイル国との国境ながら、それ故

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国防費の大半を割いて防衛に当たっている。本人は根っからの貴族
のため、軍を率いて戦場を駆け巡ることはしない。羽振りが良いと
のことで、最近奥様達の中でも注目の人物。第二王子派。
ルドルフ侯爵
第二王子派。アイリスを夜会に誘ったが、アイリスからは見事に断
られた。
ミモザ・ダングレー侯爵令嬢
アイリスの学園での友人。少し垂れ目がちな可愛らしい顔立ちをし
た少女。婚活をしつつも上手くいっていないことが最近の悩み。街
にお忍びで出かける時はミーシャと呼ばれている。
ドランバルド伯爵夫人
メルリスと親しい女性。柔らかな金色の髪と、朗らかな表情で人を
和ませる。メルリスにセンスが良いと称される人物。中立派。
レメディ・カルディナ伯爵夫人
ドランバルド伯爵夫人の茶会にて、アイリスは知り合った人物。噂
話が大好きで、結構情報通。中立派。
ドーラ・ダナス伯爵夫人
ドランバルド家で知り合った人物その2。中立派。服飾には目がな
い。
サリナ・ミネス男爵夫人。
ドランバルド家にて知り合う。中立派。

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⋮⋮⋮⋮⋮⋮⋮⋮⋮⋮⋮⋮⋮⋮⋮⋮⋮⋮⋮⋮⋮⋮⋮⋮
﹁⋮⋮横の繋がりが大切とはいえ、人を覚えるのって大変よね。ル
ディもそう思うでしょう?﹂
﹁確かに。アイリスはどうやって覚えてるの?﹂
﹁貴族図鑑で家系を予習をして、後はパーティで顔を覚えるって感
じかしら?﹂
﹁ああ、まあ大抵そうだよね﹂
﹁後は最悪ターニャを潜り込ませて、後ろからそっと囁いて貰うこ
ともあるわね﹂
﹁⋮⋮俺、いつも思うんだけどさ。ターニャって、何者?﹂
﹁あのスペックの高さは確かにそう思うわよね﹂
25
この小説の詳細については以下のURLをご覧ください。
http://ncode.syosetu.com/n9261cp/

2016年7月9日22時58分発行
公爵令嬢の説明書

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PDF小説ネット発足にあたって
 PDF小説ネット︵現、タテ書き小説ネット︶は2007年、ル
ビ対応の縦書き小説をインターネット上で配布するという目的の基、
小説家になろうの子サイトとして誕生しました。ケータイ小説が流
行し、最近では横書きの書籍も誕生しており、既存書籍の電子出版
など一部を除きインターネット関連=横書きという考えが定着しよ
うとしています。そんな中、誰もが簡単にPDF形式の小説を作成、
公開できるようにしたのがこのPDF小説ネットです。インターネ
たんのう
ット発の縦書き小説を思う存分、堪能してください。

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