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5 月 6 日理解度チェックレポート抜粋と応答

2022.5.13 古久保 さくら
前回は小川真知子先生におこしいただき、
子どもの社会化とジェンダーというお話をいただきました。
サザエさんも見てもらい、ジェンダーの描かれ方に敏感になる練習もしてもらいました。
今回は、動画をきちんと見たことが確認できた方のレポートを中心に応答します。
今回質問に答えられていないので、質問があれば再度メールにてお願いします。
今後も質問は、理解度チェックの最後ではなく、以下のアドレスにお願いします。
furukubo@omu.ac.jp

1あなたが子ども時代に見ていたアニメ名と影響を受けたジェンダーバイアスをまとめてください。

私は子どもの頃、戦隊モノを見るよりもプリキュアを見る子どもでした。しかし自 分がプリキュアを見
ているということは周りに伝えづらいなと感じている所がありました。それは戦隊モノは男の子向け、
プリキュアは女の子向けと無意識の内に決めてしまっていたことと、実際そのような風潮があったこ
とに原因があると感じています。しかし広義的に捉えてみれば、戦いを通して悪者を倒すという主題
に対して、男性中心の戦隊が主人公であるか、女性中心のプリキュアが主人公であるかの違いで
あって、性差を表すのではなく、ただ単にターゲットを絞る視点で性別を統一している という見方も
できるのではないかと考えました。
また男性は外へ女性は内へという考え方の根幹にはサザエさんやクレヨンしんちゃんなどのホーム
アニメの影響が強いのは私も納得しました。

戦い方や闘いの描き方にもプリキュアと戦隊ものは違いがあるのではないかな、と思いますが、どう
でしょう?

私は子供の頃から今まで、テレビやアニメをほとんど見ませんでした。そんな私でも、サザエさんの
家庭が標準であると無意識に感じていたことを考えると、メディアの影響力というものが凄まじい も
のであると実感しました。女性は家庭的であり、男性は立派に働かなくてはならない、というような
考えが、授業で取り上げられていたアンコンシャスバイアスなのだと思いました。

サザエさんの力ってすごいですね…

自分は戦隊モノのなんちゃらレンジャーに影響を受けた気がする。女性のヒーローはピンク色や黄
色などの担当で男の人がレッドとかブルーを担当していだと思う。そういうのの影響を受けたのか、
ピンクは女の子の色だという偏見がかなり強かった。それでも色で男性女性が決まることなどはな
く、ピンク色の服を着ている男性もいるし、YouTuber 東海オンエアのゆめまるという方はメンバーカ
ラーがピンクであるが男性である。そのような色による性的偏見はそのようなアニメの影響を受け
ていたかもしれない。また女性のヒーローは力が弱くあまり戦えず力勝負はできないというイメージ
も強くあった。しかし今日の講義でも登場したプリキュアは女性が力強く戦う姿が描かれている。そ
こに男女の関係などはない。

プリキュアはかなりジェンダーバイアスを排除することを意識して作られたアニメなんですよね。
参照:プリキュア生みの親が語るヒットの背景、時代と共に女児の自立を応援し 15 年
https://www.oricon.co.jp/confidence/special/52074/#:~:text=%E3%81%9D
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私が子どもの頃に見たアニメで、ジェンダーの観点から影響を受けたものは仮面ライダーシリーズ、
戦隊シリーズとプリキュアだと思う。私には、妹がおり日曜日の朝に一緒に見ていた。私自身は、仮
面ライダーが目当てだったのだが、そのついでにプリキュアも見ていた。今は不明だが、当時は仮
面ライダーや戦隊ものの後にプリキュアが放送されていた。最近のプリキュアにおいては、男性もプ
リキュアの一員として活躍するという作品が登場しているが、当時のプリキュアは「女性だけがなれ
るヒーロー」としての側面が強調されていたように思われる。子どもながら、男の子向けのアニメと
女の子向けのアニメが存在するのだというジェンダーバイアスの影響を受けていたと感じる。そして 、
仮面ライダーの場合、最近のものは「女性ライダー」も登場している。例えば、2021 年 9 月から放送
している『仮面ライダーリバイス』が挙げられる。しかし、私が小学生だった頃に流行していた『電
王』や『仮面ライダーダブル』においては、女性は主人公ライダーのサポート役として、あくまで脇役
として登場していた。そして、戦隊シリーズにおいても女性レンジャーは大抵 1 人しか加えられない。
また、それは『仮面ライダーリバイス』においても同様である。まさに授業内でも取り上げられた
「数」の問題、「質」の問題にあたると考えられる。「数」の問題は、ジェンダー格差に配慮していると
いう制作陣からのアリバイ証明、アピール戦略の反映として捉えられる。質の問題においては、今ま
では男性しかなれなかったライダーになれた特別な女性という側面を持ち合わせている。私の子
ども時代には、そもそもプリキュアや仮面ライダーにおいて男性と女性がはっきりと属性の面で区切
られていたことを考慮すれば、最近の作品内における男女差別への配慮は「女性の不在」の問題
をある程度解消しているといえる。しかし、髪型や服装、行動といった性役割意識は昔の作品にお
いても、昨今の作品においても未だ固定的である。例えばスカートをはくことやメイクをすることは女
性キャラクターに深く結びつけられている。子ども時代にそれを見ることで、男性らしさと女性らしさ
という概念を無意識のうちに自身の中で内面化してしまっていたのだと実感できた。それは、ジェン
ダーが社会的、文化的に形成されるものであることを示しているように思われる。

徐々に変化はみられるけれど、道半ばという感じなんですよね。

私が子ども時代にクレヨンしんちゃんとちびまる子ちゃんをよく見ていました。そこで今考えると影響
を受けていたなと思うのは本日の講義でも扱われていたような、女性は家事育児、男性は外に出
て仕事をするというイメージです。しんちゃんの方ではみさえが朝ひまわりの面倒を見ながらしんの
すけを幼稚園に送るというバタバタしたシーンがお決まりであったり帰ってきたひろしにビールをつ
いだり、ちびまる子ちゃんの方では料理のシーンで作っているのはいつもお母さんやおばあちゃん
であったりと女性は家に男性は外にという今なお残る基本的なジェンダーバイアスがあったなと感
じました。また、クレヨンしんちゃんではしんのすけのキャラクターもあり綺麗なおねいさんなど女性
のことをしんのすけやひろしが性的な対象として描いている ことが多いことから、口説きにいったり
デレデレしたりと男の人は綺麗なおねいさんが好きというイメージも自分がそこから植え付けられ
ていたことに気付きました。私のお母さんはしんちゃんのそのようなシーンがあまり好きではなく、私
きクレヨンしんちゃんをあまり見ないように何度か言ってきた事があるので女性を性的対象に描くも
のは嫌悪感を感じたり子供に見せるべきではないと考える人も一定数いると思いました。

お母さまの「指導」の背景を聞けたらいいですね。みせない、というだけでなく、みながら突っ込みま
くる、という方法もありえるでしょうね…突っ込みまくるとみるのがつまらなくなっちゃうので、「少し
突っ込む」方がいいでしょうか…

ジェンダー影響を受けたアニメ 「名探偵コナン」 ・少年探偵団は昔は男 3 女 1 で、ドラえもんと同じ


で紅一点主義がある(数の問題) ・このアニメにでてくる探偵は男性ばかりである(不在の問題) ・女
性の登場人物は男勝りな性格の人が多すぎる (質の問題) ・女性の登場人物のほとんどが恋をし
ており、中心キャラクターのサブ的なポジションにいる(質の問題) ・女性が危険な状態になり、それ
を男性が助けるというストーリーが多い(質の問題)

授業で習ったことをふまえて書いてくれました。

子どもの頃はポケモンやワンピース、イナズマイレブンなどを見ていた。ポケモンに関して、ジェン
ダーの疑問を持ったことはなかったが、今考えればジョーイさん (ポケモンを回復してくれる人物)は
女性だった。ナースは女性という固定観念があるのかと思ったが、ジョーイという名前は恐らく女医
からとっているので、女性の医者をモチーフにしているのかもしれない。もしそうなら、とても早くから
ジェンダーに関して、進んだ時代の世界観をもっていたと感じる。また、ジュンサーさん (ポケモンの
世界の警察官)も女性であった。女性警官はジェンダー平等を考える際に時折話題にあがる。これ
に関しても、時代の先取りがされていたのかも知れない。(単に、サトシの旅の仲間がジョーイさんや
ジュンサーさんに惚れるというイベントを作るためだけだったかもしれないが)また、旅で料理をして
いたのはサトシと授業で言っていたが、タケシのことではないかと思う。
イナズマイレブンに関しては、基本的に男子サッカー部をモチーフにしてるので女性が出てくること
は少ない。1つ気になったのはマネージャーが全員女性であることだ。マネージャーは女性であると
いうバイアスがもたらされる可能性がある。しかし、ゲーム版では、少ないが女性キャラ(マネー
ジャー含む)が男性キャラと一緒にグラウンドに立って試合することができる 。また、女性監督が出て
くることもあった。テレビで見るサッカーの監督は男性が多く、これに関してジェンダーが意識されて
いるのかもしれないと思った。

私はポケモンをみるなかで、闘うことがすごくいいことだと描かれていて、しかも「傷つき」に痛みが
描かれていないことが気になっています…「サトシはポケモンを大事にしているはずなのに、あんな
にボロボロになるまで戦わせてどういう神経なんだろうか」と疑問を呈してくれた友だちのことばが
忘れられません。
女子マネージャー問題は確かにジェンダー固定化につながっているはいますよね…

私が子供の頃によく見ていたアニメは、 仮面ライダーです。このアニメでは女の人が悪人にさらわ
れて、仮面ライダーが助けるというストーリーが頻繁に描かれていました。そのため男の人は強くた
くましい存在で、女の人は弱くて守られるべき存在であると私は思っていました。一方で私は仮面ラ
イダーに憧れていて、仮面ライダーに変身したいと思っていました。しかし女の仮面ライダーは登場
しないため、私は女だから仮面ライダーになれないと落ち込んでいたことを覚えています。

前記のレポートによれば、女性も仮面ライダーになれるようになりつつあるとか…

私もサザエさんは見ていましたが、どちらかというと昭和の、昔の家庭というイメージがありました。
ちびまる子ちゃんやドラえもんも同じように現在とは違う昔の印象が強かった です。これらの作品か
ら少なからず影響を受けたとは思いますが、一番印象に残っているのは 「ジュエルペット」です。男
女でくっきりチームが分けられていましたし、異性同士を好きになるのが当たり前でした。主人公の
女性は可愛らしい、守りたくなるようなキャラが多かったと思います。反対に男性のキャラクターは
頼りになる、かっこいいキャラが多かったです。今まで当たり前だと思って意識していませんでした
が、いざ探してみると自分の知っているアニメにも思い当たる節があることに驚きました。
一方で、弟が最近見ている戦隊ものには、男性の悪役と戦う女性のヒーローが出ていて守られるの
ではなく逆に他のヒーローを武術で守っているシーンが印象的でした。戦隊ものも時代に合わせて
変わっているんだと思いました。

サザエさんやちびまる子ちゃんを時代劇的に見る人もいるんじゃないかな、と私は思っています。
「昭和時代の話ねー」って感じで、フィクションとして。
戦隊ものの描き方も変わってきているんですね…

私が子供の時に見ていて影響を受けたのは今日の講義でも登場した サザエさんです。波平さんや
マスオさんが新聞、お酒持ってきてと舟さんやサザエさんに言っている場面を見て、それぐらい自分
でできることなのになぜしないのだろうという気持ちになったことがあります。私の家ではそのよう
な母親をこき使うことはなかったのですが、私の祖父は少し波平さんに似ている部分があったなと
思いますし、昔ではこのような態度が当たり前にされていたんだなという気持ちになりました。

この方は「時代劇」風に見ておられたんですね。ジェネレーションギャップも同時に感じられたとすれ
ば、批判的に見れていた、と言えるでしょうか…

今日の講義を通じて感じたこと、感想などを自由に書いてください

今日の講義でみたサザエさんのエンディングで、マスオさんが隣の車両に移動するシーンは少し気
分が悪くなりました。小川先生がおっしゃっていたように、ヘテロセクシュアルの男性はみんなその
ように考えているように捉われる可能性もありますし、足元の綺麗な女性は若くて顔も綺麗である
とみせるようなものでした。
私は小さいころプリキュアを見ていて、強い女の子は可愛くてかっこいいなと思っていた のですが、
この考え方は今でも変わらないで思っていて、もしかするとこれはプリキュアの影響かもしれないと
ふと講義を聞いていて思いました。
私は韓国の女性アイドルが好きでよく見るのですが、たまたま見た記事で印象深いものがありまし
た。それは韓国の女性アイドルグループのファンの男女比です。気になってその記事を見ていると、
女性が憧れるようなカッコいい女性というテーマのことをガールズクラッシュというのですが、それ
がコンセプトになっているグループは断然女性比が多くて驚きました。また、女性らしさというような、
可愛くておしとやかなコンセプトのグループは断然男性比が多かったです。やっぱり男性は女の子
らしいような人が好きで、守りたくなるのだろうなと思いましたし、一方女性は何事も自立している
強い女性になりたいのだなという印象を受けました。
参考資料です。K-POP 女性グループ「ファン男女比」話題に....Stayc, aespa, kep1er 女性比率 7 割 -
デバク (daebak.tokyo)

プリキュア、強くて自立していてもかわいさを失わない…けっこう「かわいさ」呪縛ってのはいまもあ
りますよね…可愛いのは私も大好きではありますが、かわいくないとダメとなるのやイヤです…
韓国のファンの男女構成比の話、おもしろいですね。記事を紹介してくれてありがとうございます。
韓国の男女での女性イメージが異なるということかもしれないですね。
朝日新聞社のジェンダー平等宣言「ひと」欄の人物が男女どちらの性も40%を下回らないという
目標が一年で達成していて凄いと思いました。また朝日新聞社が積極的に取り組んだことが伝
わってきました。シンポジウムの方は女性だけでなく若い人も多くなっていて多様化しているんだと
思いました。しかし女性管理職は上がっていないので人事や経営に関することは一年では難しい
のかと少しがっかりしました。新入社員に至っては下がっていて、なぜ下がると思わず声に出してし
まいました。私は女性なので将来の就職について考え少し悲しくなりました。
芥川賞.直木賞の選考委員に女性が増えることで女性作家の受賞が増えた。選考する方が多様に
なると、選ばれる作品も多様になると聞き、今までだったら女性作家の作品という理由で埋もれて
いたかもしれない作品が多くの人に読まれるのではないかと思い、うれしく思いました。
私も保育士が一つくくりの女性だと思ってしまっていたので、アンコンシャスバイアスという言葉が
心に深く残りました。してはいけない考え意識ではないとおっしゃっていたので安心しました。私が
幼稚園生のときは男性の先生はいませんでした。中学の時に職業体験で行った保育園に 1 人いた
くらいです。
「子どもは 3 歳まで母親が育てたほうがいい」という言葉は、では父親は?と思いました。「女は医
者に向かない」はなぜ?と心底疑問に思いました。 「男は一家の大黒柱」は男性に少なからずプ
レッシャーを与えてしまっているんじゃないかと思いました 。勉強はほどほどで良いといわれたこと
がなかったので、そのようなことを言われる人がいると知り驚きました。自分の価値観を大切にする
ことはいいことですが、たとえ善意でも他人に押しつけることがないように気を付けようと思いまし
た。
私も今まで学校などの言っていることをそのまま信じるという環境に慣れていましたが、損をしない
ように疑うことを覚えてほんまかいなと疑問に思っていきたいです。「か・ち・も・な・い」が覚えやす
かったので、実践していきたいです。

小川先生の授業を受けながらいろいろ考えてくれたんですね…ぜひ情報を「疑う」ことと、それを確
かめるために信用できる情報にアクセスできる力を身につけてください。

この講義をうけて、子供の頃に何気なく見ていたアニメにジェンダーバイアスが多く含まれていたこ
とに驚きました。サザエさんを視聴して、男性は外で仕事をして女性は家庭を支えるという性的役
割分担がはっきりとわかりました。サザエさんだけではなく、ドラえもんやクレヨンしんちゃんでも同
様です。子供が見るアニメにジェンダーバイアスが含まれていることで、固定観念がうえつけられま
す。そのため時代の変化に伴って、登場人物の職業設定や態度を変更するべきだと思いました。し
ずかちゃんのスカートめくりや、クレヨンしんちゃんに出てくる水着のお姉さんなど、女性が性的商品
のような扱いをされている場面についても考慮される必要があると思います。性暴力や性犯罪につ
ながる可能性があるからです。そのためには脚本や演出を考える時に、男性ばかりでなく女性の割
合を増やすことが不可欠です。時代の変化に伴って、アニメやドラマなどの内容設定も変容させて
いくべきだと思いました。またメディアだけでなく、家庭環境も子供の社会化に大きな影響をもたら
します。親がジェンダーバイアスを持たずに子育てすると、子供もそのような考え方になると思いま
す。私には弟がいるのですが、両親はジェンダーバイアスを捨てて子育てしてくれました。例えば女
の子だから勉強しなくていいとか、男の子だから家事は苦手だという考え方は古いと教えられてき
ました。つまり、子供の時の環境が子供の考え方に大きく影響するため、周りの大人がジェンダー
バイアスを持たないことが最も重要だと考えています。

そうですね。家庭環境もすごく重要ですね。ただ、家庭環境は子どもは選べられない…というのが
現実です。皆さんが大人になった時には、ぜひジェンダーバイアスのない家庭環境を作っていただ
ければいいと思います。

親が共働きだったので、「女性は家庭」というバイアスはなかった。しかし、家事はもっぱら母親がし
ていたので、多少なりとも「家事は女性がする」ということは無意識に思っていた のかも知れない。
料理などは高校生まで、あまりやろうと思わなかった。今は一人暮らしの準備のためにも練習して
いる最中だ。

女性が働いていても家事負担は女性に偏っている家庭は実際に多いんです…このあたりは別の
機会に話題にしていきたいと思います。

ジェンダーに関わらず、今の自分のバイアスを形成したのは間違いなく幼少期の経験から なので、
今日の話は大切だと感じました。講義の中のバイアスは悪いものでは無いという言葉には共感しま
した。しかし、ジェンダー問題などのバイアスは払拭していかなければならないので、子供が見るア
ニメやメディアについてはしっかり考える必要があると思います。最近ではコンテンツが多くあり内
容も幅広いので、コンテンツの内容を制限するのではなく、親の偏らない選択が重要になってくると
思います。

自分の「アンコンシャス・バイアス」に気づいていくことは本当に大事ですね。

今回は主にメディアから受けるジェンダー意識形成についての講義でしたが、私の中の前回学ん
だメディアリテラシーを使う場面のイメージは自ら進んで調べた情報を整理したときや自分自身が
情報を発信・利用する時に使うイメージがあったのですが、私たちが小さい時から何気なく目にす
るアニメやテレビの大きなメディアでもメディアリテラシーについて考えなければならないんだな と
感じました。昔ながらのバカ殿やバラエティ番組のご褒美が綺麗なおねいさんからのキスであった
りその当時は何気なく見ていたものが男女のイメージを植え付けるものであり、1 番怖いのがその
ことに私たちは気付けない事だと思いました。
私は最近「先輩はおとこのこ」という漫画を見たのですが、その中では身体的には男であるけれど
キラキラ可愛いものが好きなキャラクターが出てきて周囲からかわれたりお母さんがそのことを認
めてくれないというシーンも出てきます。マクドナルドの CM ひとつにとってもピンクのキラキラした
ものは女の子が遊びかっこいいものには男の子が遊ぶようになっているものがありますが、男の子
が可愛いもので遊ぶ様子なども入れるようにしたらよいのではと今回の講義を受けて感じました。
このような CM やアニメのジェンダーバイアスを意識して見たり時には批判する事からちょっとずつ
男女平等が生まれていくのかなと思いました。
・芥川賞に選ばれる作家が当初に比べて女性が増えたように選考する側に多様性が生まれると結
果も変わってくることから企業や管理職の女性の割合を上げることが今後の目標である。
・保育士とトラック運転手の話で「どんな髪型を想像しますか?」という質問で私たちが無意識に
持っている女男のイメージに気づかせたのが凄いと感じた。
・女の子は◯◯、男の子は◯◯と言われることに対して中学 2 年生で「仕方ない」と思ったり納得
する人が一定数いる。
・しずかちゃんがお風呂を覗かれてもスカート捲りをされても軽く流れて終わることが現代のセクハ
ラを助長させるのではないか?という問題がある。この事を聞いて、 昔からのドラえもんに対して
持っていた違和感は意地悪をするジャイアンやスネ夫と優しいしずかちゃんが一緒に行動している
事であると気づいた。
・何気なく見ていたサザエさんもジェンダーバイアスを意識してみると、マスオさんや子供達が家事
を手伝う事が特別な事でありお皿拭きや晩酌をするときも「持ってきて」と言うマスオさんに違和感
を覚えた。仕事に出ているから料理や洗濯は難しいにしても何かを持ってくることや準備するなど
の簡単な事を自分でしないのは違うのではないかと感じた。

「その当時は何気なく見ていたものが男女のイメージを植え付けるものであり、1 番怖いのがそのこ
とに私たちは気付けない事だ」というところ、本当にそうですね。大学の授業やそのほかの機会で
気づけるようになっていくことは本当に重要だと思います。

小川先生の授業内容で特に重要であると私が感じた部分は、アンコンシャスバイアスがいかに強
力なものであるかということです。無意識で根拠のない思い込みであり、経験や環境から身につけ
るアンコンシャスバイアスは、恐らく強弱の違いはあれど日本で育った人なら、全員が同じ方向性
の先入観を持つのではないかと思うほどに強力なものだと思います。
その上で、今回の授業を受講した感想ですが、そういったアンコンシャスバイアスというのは日常や
会話の至る所にも影響を及ぼすものなのだと感じました。小川先生の話し方には、ところどころ男
性の立場である私からすると違和感のある表現がなされていました。例えば、 テレビドラマ等の制
作脚本担当の話題になった際は、昔からそのような立場の人の多くが男性ばかりであったが、最
近は女性の脚本家も増えてきた、だから最近は見たいドラマも増えた、という旨の発言がなされて
いたと思います。しかしこれは、今回の授業内で、体が違うから男女は違うものだと思い込んでいる
ことや脳の構造上は男女に基本的に違いがないことを説明されたため、少し矛盾しているように感
じました。男性でも女性でも、脚本を書く能力に違いはないはずです。曲解かもしれませんが、この
ような発言は私的には、昔はシェフが男性のことが多かったが最近は女性のシェフも増えてきて食
べたい料理が増えた、という意味と同義であるように感じました。もちろんこれが悪いかと言われれ
ばそんなことは当然なく、あくまでもアンコンシャスバイアスの強力さを表している表現だと私が感
じただけです。ジェンダー問題に関して他の人より多く考えられている小川先生も、無意識のうちに
男女に関する先入観のようなものを持っている状況である ということから、本当の意味での男女平
等を実現することがいかに難しいかがうかがえると感じました。

うーん…ジェンダーの中で気づく問題というのには性差はやはりあるようには思うんです。その意味
で、脚本家の選ぶテーマであるとか、語る言葉であるとかにはジェンダー差が生じる可能性はある
だろうな、と思います。一方、フランス料理にもジェンダーによる経験が反映されるだろうか、と思う
と、その要素は脚本よりは少ないように思うのですが…どうでしょう?とはいえ、女性シェフの作った
料理を「女らしい繊細さ」とかって表現している雑誌とかもありますよね…「繊細さ」だけでいいの
にな、と私は思います。
ただ、小川先生にも(そして私にも)アンコンシャスバイアスがあるであろう、というご指摘はその通
りだと思います。お互いに「それっておかしくない?」と指摘しあうことで気づいていくことこそが大事
だと思っています。

今回の授業を受けて『サザエさん』や『ドラえもん』といった国民的アニメの影響力の大きさを実感
しました。共通のメディア媒体を見ていることは、ある一定の共通認識、つまり常識や偏見の形成の
一因となっていることを考慮すれば、放映される作品内での性差表現にいかに配慮が求められる
のかということが分かりました。ただし、だからといって男性だけで構成される、あるいは女性だけで
構成される性差表現が含まれている作品が悪いわけではなく、そういった要素で構成されているの
だということに自覚的になることが重要なのだと感じました。

「自覚的になることが重要」それは全くその通りだと思います。突っ込みながら楽しむという楽しみ
方も身につけていただけるといいですね。

2.今回の講義では性の話では珍しく男性側の話も取り上げていてとても共感した。基本的にジェン
ダー系の話は女性メインな話が多い気がするが男の子なんだから○○しなさいみたいな言い方は
何度も言われてきたし、それは今もなおなくなってはいない と思う。自分は髪の毛が長い方なのだ
が男の子だから髪を伸ばしてはいけないなど学校の先生に何度もゆわれた。 女の子は髪の毛が
長い子もいれば男の子のように短い子もいるのになぜ男の子にはその選択権がないのか と思って
いた。男女で決まりのあるような風習は小さい頃に直面するとその人の性的なバイアスにかなりの
影響を与えるだろう。男性だから女性だからという考え方は正直いらないなと思うので早くなくなっ
てほしいと思う。もちろん体つきには男女差はあるのでそこの配慮、については必要があると思う。
配慮と差別はまた別物だと思う。
「なぜ男の子にはその選択権がないのか」というところ、まったく同感です。「選択肢がない」という
ことに男性も不満を感じていただいてもいいのにな…と思ったりします。いまや女性の方が「選択
肢」が多いようにも見えますよね…ただ女性の「選択肢」は本当に多いのかどうかは、また別の授
業日に考えてみたいと思います。

私は今回の授業を受けて、メディアの公平性を大切に考えました。人は見たり聞いたりした経験か
ら得る情報が半分、メディアから流される情報が半分で知見を広げていると思います。経験におい
ては私生活が影響するので、本人の身の振る舞い方次第であります。しかし、メディアは幾万人に
等しく与えられる情報として公平性を期す必要があると考えました。小川先生の授業ではメディアリ
テラシーに着目されている部分もありましたが、もちろん受容する側の情報の取捨選択は必要であ
ります。しかしその他にも述べられていた、発信する側としてのジェンダーの公平性が納得のいくも
のであるかが最重要項目であると私も考えます。アニメやニュースにおいて多くの情報を発信する
メディアで根底からジェンダー問題が取り上げられない限り、幼少期からのジェンダー教育は難し
いのではないかと考えました。

メディア自身が変わってくれることが大事ですが、変わるように促すのは視聴者であったりもします。
そこに市民活動の余地があるわけです。

<最近愕然としたこと>
先週もお伝えしているのですが、
Moodle の動画は誰が何分視聴したかが、教員の側でわかります。
それを見ると、まったく動画は見ていない方が続出していることが分かりました。
そこで、学生さんにお伺いしたいのは、なぜ動画を見ないのか、動画は必要ないと考えるか、という
ことです。
みなさんからのお考えをお聞かせいただきたく、今日の理解度チェックレポートの 1 問目課題0とし
てお答えいただければと思います。
もちろん、ここに設問を書いているのは、このファイルを読んでいただいているかどうかの確認の目
的もあります。
よろしくお願いします。

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