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授業終了レポート 12

今回の授業を通して、知能検査や知能検査における様々な分野の概念について知ること
ができた。
まず、精神疾患患者の注意機能を検討する際に、ストループ効果ではなく逆ストループ
効果が重要な指標となることが新たな発見だと感じられた。ストループ効果テストと逆ス
トループ効果テストでは検査する項目対象が異なるため、逆ストループ効果のみ精神疾患
患者の検査を行ううえで関連性がみられる。私の視点からすると、そもそも学習の要素が
強く感じられる知能検査が精神疾患かどうかの判定に用いられることが不思議な感覚であ
る。しかし、それに加えて検査においてはそれらの知能検査に有用性があるかどうかまで
実証されていることは、私にとって大きな驚きであった。
次に、全体処理タイプと部分処理タイプについて学び考察することができた。私のグ
ループでは全体処理タイプのメンバーと部分処理タイプのメンバーがちょうど半々になっ
た。私は画像視覚の結果からして部分処理タイプだったが、実際の生活でも一つのことに
没頭しがちであることから、部分処理タイプにかなり当てはまっていると感じた。しかし
この部分処理タイプが、拒食症などの摂食障害を抱えている人の特性でもあることが意外
だと感じた。脳の処理タイプと食事という生命活動が関連しており、傾向性が表れている
ことが斬新な切り口であるように感じた。
そして、IQ および EQ に男女差は存在することが分かった。これら二つの指標の数値は
いずれも女性の方が高い。しかし、臨床現場においては男女差として考えずあくまで個人
の程度として考えるため、傾向として参考にするほどでおさめるべきである。最も避ける
べきなのは、「この人は IQ・EQ の程度がこうであるべき」という支援者側の押しつけが臨
床現場で発生することである。そのために、IQ・EQ などの知能検査を健全に実施し個人の
アセスメントに向き合っていかなければならないと考える。(791 文字)

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