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6 月 24 日分理解度チェックレポートの抜粋と応答

                                2022.7.1 古久保

前回は、2022 年 6 月に発表された「男女共同参画白書」の特集を資料として、
ジェンダー平等に向けた取り組みについて説明をしました。
税制・社会保障制度の世帯単位の部分はかなり複雑で難しく、
レポートを書くために改めて自分なりに資料を探して検討してくれた人が多かったのは
よかったと思います。
でも、扱う資料として、研究者やシンクタンクの調査結果など、
それなりに信頼性の高い情報かどうかはぜひ意識していただければと思います。
みなさんからのレポートの中で紹介されていた記事で、
すごくおもしろいなと思った記事を紹介しておきます。
暮らし向き改善「30 代 4 人世帯」だけが突出、女性の正規雇用増加がもたらすインパクト
https://www.businessinsider.jp/post-255739
現状の 30 代女性たちは結婚して出産しても働き続けようとする人が多く、
その結果、可処分所得の伸び率が昨今、他の世代より高いという記事です。
みなさんが卒業して就職するころには、
いっそう女性たちが結婚しても出産しても仕事を続けることが可能になる社会になる…
予兆かもしれませんね…

1)税制・社会保障制度の「世帯単位」と「個人単位」の違いとそのジェンダー平等社会実現にとっ
ての意味をまとめてください。

 所得税の税制単位には、個人単位主義、夫婦単位主義、家族単位主義などの複数の課税方式
がある。日本では、現在個人単位主義であるが、民法の改法前は家族単位主義であった。しかし、
所得税法では「家族へ支払った経費・対価を、所得税計算上の必要経費に算入できない」とされ
ており、また、配偶者控除のような家族単位主義の要素も 1 部残っている。税に関して言えば、改法
後、あまり改善されていない。男女共同参画白書の『女性が職業を持つことに対する意識の変化』
では、「子供ができても、ずっと職業を続ける方がよい」の回答割合は男女とも上昇しており、平成4
年度調査では 19.8%であったが、令和元年調査では、男女ともに約 60%まで上昇している。しかし、
配偶者控除を受け取るには扶養される者の賃金の制限があり、ほとんどの場合女性が扶養される
ものとなるため、社会の考えと即していない。1990 年以降、単身世帯は漸増、核家族世帯は横ばい
となり、世帯構成のトレンドが核家族から単身世帯にシフトしている。晩婚化、未婚化に加え、高齢
者の単身世帯の増加が影響している。したがって、配偶者控除・配偶者特別控除の特典を得られ
る人が減少している。また、日本の税制を考える際に国民の負担を計算するときは、ほとんど世帯
単位で試算される。たとえば、4 人家族の世帯なら、年間の負担する消費税額がどのくらい増える
のかといったような分析がされる。しかし、個人単位主義である日本において、税制を家族単位で
考えるのは矛盾ではないのか。日本にとって個人単位主義は本当に適正なのでしょうか。他国を見
てみると、アメリカやドイツでは夫婦単位主義が採用されている。とくに アメリカやドイツでは、単身
者には個人単位で、夫婦などには家族単位で課税 することができ、家族の大きさに関わらず、平等
な税制度となっている。また、フランスでは N 分 N 乗方式という家族単位主義が採用されている。
この方式の下では、5 人家族であれば、家族の合計所得を 5 人で除した金額に累進税率を適用し、
6 人家族であれば 6 人で控除する。家族が多ければ多いほど有利になるので、子供を増やした家
族の税負担を軽減する効果がある。この方法は、少子化対策にもなるので日本で採用すべきだと
思う。しかし、就労への中立性(女性/男性が働きに出るにあたって、課税される税額が妻/夫の年収
に左右されるのはおかしいという理論)、婚姻への中立性(結婚している場合としていない場合で
税額が異なるのはおかしいく、それが原因で人々の結婚するかどうかの判断に影響を与えてはなら
ないという理論)に反するという人も出てくるでしょう。所得税の課税単位は、個人単位主義、家族
単位主義のそれぞれにデメリット、メリットがあるため、一概にどちらが良いとは言えないが、日本の
社会問題である少子高齢化について考えたり、家族が経済単位であるという真実に目を向けるの
であれば、家族単位主義の検討がなされても良いのではないかと思う。
参考文献
・男女共同参画白書「人生 100 年時代における結婚と家族~家族の姿の変化と課題にどう向き合
うか」,内閣府男女共同参画局,
https://www.gender.go.jp/about_danjo/whitepaper/r04/zentai/pdf/r04_tokusyu.pdf
閲覧日:2022/06/24
・「103 万の壁とは?超えるとどうなる?年収と税金の仕組みを解説」,
https://townwork.net/magazine/knowhow/taxes/122467/
閲覧日:2022/06/24
・「増える核家族と単身世帯…種類別世帯数の推移(最新)」,2020/08/11,
http://www.garbagenews.net/archives/1953968.html
閲覧日:2022/06/24
・「課税単位の類型」,財務省,
https://www.mof.go.jp/tax_policy/summary/income/029.html
閲覧日:2022/06/24

このレポートは立派だと思いました。税制的には確かに個人制度になっている。しかし、その控除部
分が扶養家族=主婦を優遇する仕組みになっている、というある意味では「ねじれ」現象があるとい
うことですね。
フランスが行っている N 分 N 乗方式というのは大変魅力的かな、と思います。

税制において所得税の税額を算定する人的単位を、課税単位といい、そのうち、個人を単位として
課税する方式を個人単位課税、夫婦や家族を単位とする方式を世帯単位課税という。また、 社会
保障制度においては、保険料負担や年金給付などもろもろの社会保障制度を世帯単位で課すか、
個人単位で課すかという違いである。「103 万円」、「130 万円」、「150 万円」、「201 万円」の壁があ
ることによって、配偶者のある妻が働く際、たくさん働けば手元に入ってくるというわけではなく、逆
に働けば働くほど所得税等として引かれていくため、手取りが減っていくことになる。このような制
度を改善すれば、より働く女性が増えうるし、働こうという意欲を掻き立てることにもつながる。多様
な家族形態を前提にひとり親世帯なども考慮にいれ、「主婦」ではなく「シングルマザー、ファザー」
たち、家で老人の介護を行っている人たち等の「無償労働」を担っている人たちへ配慮して、税制・
社会法相制度を世帯単位から個人単位へ制度を改めることで、家計を援助することにつながる。
課税単位についての考察 その1 | コラム | 税務会計経営情報サイト TabisLand
社会保障制度としての年金制度に係る基本的論点 (mhlw.go.jp)

正確には「壁」を超えるとしばらくの間手元に残る収入が少なくなる、という逆転現象が生じる、と
いうことですね。

 まず,世帯単位の税制について述べる。これは,夫婦や夫婦及び子供を課税単位として,世帯員
の所得を合算して,分割等を行い課税をするというものである。
 次に,個人単位の税制について述べる。これは,稼得者個人を課税単位として,稼得者ごとに税
率表を適用するというものである。
 したがって,税制・社会保障制度の「世帯単位」と「個人単位」の違いは,課税単位を何としてい
るのかである。
 さて,日本においては,個人単位が適用される。しかし,「控除」というものもまた存在する。これは,
パート・アルバイト等をしている家族の一員の年間の給与に注目して,世帯主(この場合夫であるこ
とが多い)の税金等の金額が下がるというものである。しかし,パート収入を得ている人々の年間の
給与が,ある一定の金額を超えると,控除から外れる。このことを防ぐための,「○○万円の壁」とい
うものが存在する。働けば働くほど手取りが多くなるという訳ではないという仕組みである。さらに,
配偶者控除というものも存在するので,配偶者は年間の給与により一層注意を払うことになる。こ
の点が,男性である夫が一家の家計を守り,女性である妻(配偶者)はあくまでも男性である夫の
支え役ということを力強く示してしまっている。これによって,家庭内での男女差が生じてしまったり ,
男女間の賃金の格差が生じる。家計を守ってやっているのだという歪んだ考えから,女性である妻
(配偶者)を下にみる。あくまでも,妻(配偶者)の収入は「内助の功」に該当するのだから,パート・
アルバイトの賃金は低くてよい。このような行動及び考えに行きついてしまう。この違いが,男女平
等を進めなければならないという動きに繋がる。ところで,控除について,「配偶者」という点を念押
ししていた。しかし,これからは多様な家族の形態があるということを前提とする動きが活発になっ
ている。主婦(配偶者)に対して配慮するのではなく,「無償労働(アンペイドワーク)」を担っている
人々に対して配慮することが重要視され始めている。これもまたジェンダー平等において大切な役
割を担っている。
 さらに新型コロナウイルス感染症により,社会保障制度の取り組みの一環として,特別定額給付
金が給付された。国民 1 人に一律 10 万円が給付されるというもので,1 人 1 人を対象とした,すな
わち個人単位のものであった。しかし,その給付金が振り込まれる先は,原則として世帯主の口座
であり,そのうえ家族全員分であった。すなわち世帯単位であったのだ。このことに対して,個人単
位の給付を訴える意見が相次いだ。DV や性暴力の被害者達に給付金が行き届かない場合が起
こったからである。このことから,世帯単位がジェンダー平等を揺るがす可能性が浮き彫りとなった。
≪参考文献≫
 財務省
 税制 わが国の税制の概要 所得税など(個人所得課税) 課税単位の類型
 https://www.mof.go.jp/tax_policy/summary/income/029.htm
 2022 年 6 月 27 日閲覧
 内閣府男女共同参画局
 令和 4 年度男女共同参画白書
 1 令和3年度男女共同参画社会の形成の状況
 特集 人生 100 年時代における結婚と家族~家族の姿の変化と課題にどう向き合うか~
 特-12 図 関連制度の変遷
 https://www.gender.go.jp/about_danjo/whitepaper/r04/zentai/pdf/r04_print.pdf
 2022 年 6 月 24 日閲覧
 朝日新聞デジタル
 10 万円給付、「世帯主の口座に」で見えたもの
 https://www.asahi.com/articles/ASN6F7FJRN68UTFL004.html
 2020 年 6 月 14 日掲載 2022 年 6 月 24 日閲覧

本来「個人単位」で設計されているものが「所帯単位」で運用されるという事態が生じているという
ことですね。

税制・社会保障制度の「世帯単位」とは、「被用者が保険料負担を行うことにより、その被用者の配
偶者等に保障が及ぶ仕組みとなっていること(年金制度における第3号被保険者制度、遺族年金、
健康保険制度の家族療養費等)、自営業者等については保険料負担能力の判定に当たって当該
個人の保険料負担能力のみならず世帯を単位として保険料負担能力が捉えられていること(国民
年金の保険料免除基準、国民健康保険の保険料算定等)」などの考え方が組み込まれた制度 で
ある。「個人単位」とは「片働き世帯を含めて賃金を二分割して夫婦それぞれの賃金として年金の
保険料負担を求め、それを給付に反映させる」という考え方がある。世帯単位では、共働き世帯・片
働き世帯・単身世帯によって保険料負担に対して受給できる給付の相対的な量に差が出てくる。そ
の点で世帯単位の税制・社会保障制度は不平等と言えるだろう。配偶者控除などによって女性が
働くことをセーブしてしまったり、配偶者控除が段階的に縮小される境界線の金額をぎりぎり超え
てしまった際の手取りのギャップにより働く意欲を失ってしまったりしてしまう。このことが、男女の賃
金格差の増大に影響を与えている部分もあるだろう。男性労働者と専業主婦と子供という核家族
をモデルとした社会保障制度のため、この制度が形成された当初は時代に合った制度であっただ
ろう。しかし、このような核家族の形態が消滅しつつある現代においては、ジェンダー平等を目指す
運動の足かせとなってしまっていると言えるのではないだろうか。
(https://www.mhlw.go.jp/shingi/0112/s1214-3d.html)

「103 万円の壁」については、皆さんのバイト時の問題として自分事として考える人が多かったです 。
でも、103 万円を超えても税金はとられますが、順調に収入は上がっていきます。むしろ税金を払う
ということは社会参加そのものですし、教育の義務(教育を受けさせる義務とする場合もある)、勤
労の義務、納税の義務といった、日本国民の 3 大義務の一つでもあります。税金を納めることを避
けようとすることによって、社会参加への意欲が減少したり、税金の使い道(これがまさしく政策な
わけです)に関心をもたなくなったりすることに通じるようにも思います。
税金を支払い、国による使いみちをチェックする、という政治への関心をもつためには、所得税や住
民税を避けないことにあるようにも思います…

「壁」を超えてから手取り所得が増え始めるまでの労働時間を短くするためには時間当たり賃金を
上げるという方法もありますよね。そういうことも考えながらこの制度の問題を考えてもらうといいと
思います。

2.授業を受けての感想、考えたことなどを自由にどうぞ。

小さいとき私は勝手ながら友達のお母さんがシングルマザーだった時少し可哀そうという思いを抱
いていた。お父さんがいないのも理由としてはあるけれど、シングルマザーは大変だということを幼
いながら知っていたからもあると思う。実際、この講義でも片親家族の貧困率は高いことが表記さ
れた。片親であると、子育て、家事、介護等無償ケア労働を一人で行わなければならないのでどうし
ても育休や産休、休みを取ったりして、自由に仕事が選べない、できないといった場合も考えられる。
こういった理由から私は前々回のレポートでも述べた通りやはりますます世の中が育休や産休、有
給がとりやすくなってほしいと思った。産休や育休、有給を取りやすくする法律はシングルマザーだ
けでなく、とも働きの仕事後に家事や育児を負担しがちな母親にとっても良いことで女性が家事や
育児といった偏見をなくすための男性へ家事等を勧める良い法律になるかなと考えている。ぜひ
男性にも家仕事をしてもらういい機会になってほしいからだ。上記に述べた シングルマザーで可哀
そうだといった偏見もなくなるといいと思った。シングルマザーは確かに人によってはとても大変だ
と思うけれど、シングルマザーだからと言って、不幸せなわけでもないし大変さを感じず楽しく暮ら
しているかもしれない。それなのにシングルマザーだからと言って、シングルファーザーもあるのに
不幸だと可哀そうだと決めつけて憐れむのは、ある意味ジェンダー問題なのではと思った。

他者の状況を「可哀そう」とみなすのは、確かにマイクロアグレッションでしょうね…悪意はなくても
差別的まなざしがあることは間違いがないようにも思います。そこに気づかれたところ、すごくいい
なと思いました。
シングルマザーが暮らしやすい社会をつくることが、シングルマザーでない女性たちの暮らしやす
い社会をつくることにつながる、という視点も私も同感です。

今回の講義を聞き、租税制度や社会保障制度によって男女の格差が生まれていることにおどろい
た。また、自分で調べてみて、租税制度によって女性の社会進出が制限されていること、制限されて
いる理由がわかった。この制限は、男性の所得が夫婦の合計所得のほとんどを占め、女性の所得
は合計所得の調整の役割をしてしまうためであると考える。そのため、この制限をなくすには、 女性
が家事を主に行うというジェンダーバイアスをなくすこと、男性と女性の賃金の差をなくすことが重
要になると考える。
参考サイト:「ジェンダーと租税法」著 加藤友佳 https://hermes-ir.lib.hit-u.ac.jp

本当にそうだと思います。全体的な最低賃金の上昇も大事なように思います。非正規と正規の待
遇格差を適正にすることも大事かな、と。

私が授業を受けて、男女共同参画社会を実現するためにはどうすれば良いのか 考え直してみまし
た。一つには子育てを終えたお母さまの長期安定採用であります。ざっくり、50-55 歳ぐらいのお母
様は子供が大学生ぐらいになりそれから 80 歳過ぎまでの長い第二、第三の人生が始まります。と
ころが、お父さんが 65 歳定年退職を迎えるとすればその時間差は約 10 年。お母様はようやく子育
てから解放されたというのに今度はお父様の面倒を見なくてはいけないとすればそれはお母様に
とって不幸な人生と思っている人は結構多いのかもしれません。 お母様というのは子育てという一
つのプロジェクトを終えている意味で高い社会経験と実践を行ってきたともいえるのです。その経
験値をビジネスに転換すれば有益なものにできると考えられないでしょうか? 我々男性から見れ
ば子育てと仕事は別次元と決めかかっているのですが、そこに発想の転換が必要だと思っていま
す。また、年金も十分でない中で元気な女性は男性より 5 年以上は長く働ける潜在性もあります。
二つ目は子育て世代の女性の発想の転換です。お子様ができて嬉しい思いをしているお母さまが
その子供を他人に預けて抱っこしてもらうことを許すことができるか、であります。 日本の女性の社
会進出の遅れの最大の原因の一つは子育て世代の労働力が期待できないことでありますが、そこ
にはもちろん、保育園の不足もあるのでしょうけど、子供を他人に預けたくないという人も多い気が
します。つまり、お母さんが子離れしないということであります。カナダではお産での入院はせいぜい
2、3 日、産休後の職場復帰は 1~2 週間後、お母さんの子供との添え寝はかなり小さい時に止めて
います。日本では想像できないと思います。なぜなのでしょうか?  20 年以上、北米に住んでいて
思うことは女性が強いということであります。職場社会では女性という性別扱いは一切ないし、顧
客や取引先とも激しいやり取りをこなしていくタフネスさを持っています。工事現場の「ガードマン」
は 95%女性だし、狭い通りをガンガン走るバスの運転手は女性が増えています。アメリカのスクー
ルバスも女性の運転手が主力だったのではないでしょうか?では、完全なる男女均等かといえばそ
うではないでしょう。女性と男性の特性から職種がある程度分かれてきています。工事現場で力仕
事はやはり男性主力ですがカスタマーサービスは女性が多いというのは職種による男女の定義づ
けを行わず、自然の成り行きで傾向が出る、ということであります。日本は何かにつけ色を付けたが
るのですが、こんなことはあいまいで構わないと思います。では 子育て世代の女性が一社会人とし
て高い緊張度をもって仕事を全うし続けるにはどうしたらよいかといえば家族の全面的なサポート
そのものであります。お父さんの家庭への協力姿勢が重要なのであります。つまり、日本で女性の
社会進出を一歩進めるには男性改革が最大の課題になる、ということです。子育て世代のお父様
も定年を 10 年後に控えたお父様もお母様が社会に進出することを快く送り出し、バックアップでき
る体制を取ることが最大のポイントではないでしょうか?引用:日本で女性の社会進出を成功させ
る た め に — 岡 本 裕 明 | ア ゴ ラ 言 論 プ ラ ッ ト フ ォ ー ム
(agora-web.jp)https://agora-web.jp/archives/1585047.html
この記事がとてもまとまっていたので引用させていただきました。確かに男女共同参画社会を実現
するのは日本人の性格上とても難しい問題だと思います。ですが、北欧諸国がだんだん実現して
いったように努力を怠らないことでジェンダー平等を実現すると思います。

大変面白い記事の紹介ではあるのですが、どこからどこまでが引用なのかがはっきりしません。引
用部分を「」でくくるなど明記してもらえればと思います。これはレポートを書く際の鉄則なのです。

参議院選挙が間もなく近づいていますが、私は今回ジェンダー差別の部分について注目しつつ誰
に投票するのかを決めようと思います。 最近見たニュースではジェンダー差別を解消するために
ジェンダーレス水着を開発し、販売し始めるメーカーが現れました。メーカーには、性的マイノリ
ティーの生徒も着用しやすい水着はないかとか、水着を着ることで体形が見えたり肌を露出したり
するのが恥ずかしいなどの声が寄せられていたということです。開発された「ジェンダーレス水着」
は、今年度、東京と兵庫県の合わせて 3 つの学校で導入され、来年には一般に販売される予定で
す。この水着が発表されると、SNS 上では「露出の多いスクール水着はいやだったので、こういうス
クール水着が着たかった」とか「男子も上半身裸になるのがいやだという人もいるからいいと思う」
などの声が寄せられ、話題になっています。こうしたジェンダーレスに取り組む姿勢は重要だと思い
ますし、企業だけでなく政府がジェンダー格差を解消し、一人でも多くの人が生きやすくなる何か新
しい制度を築くことに期待しています。(参考文献:NHK 「ジェンダーレス水着」男女同じデザイン
のスクール水着を 2022年6月14日 「ジェンダーレス水着」男女同じデザインのスクール水着
を | NHK | LGBT Q)
ジェンダーレス水着のニュース、私も興味深く見ました。でも同時に、このニュースを見るまで、ス
クール水着を着るのがイヤだったにもかかわらず、「しかたない」とあきらめていた自分にも気づき
ました。アンコンシャスバイアスだなあ、と思いました。

各党の公約「ジェンダー・多様性」について。日本共産党は「同性婚を認める民法改正を行う」、立
憲民主党は「同性婚を可能とする法制度を実現する」という公約を掲げている。この文章だけから
推測すると、少し無謀すぎるのではないかと思う。結婚ことには様々な問題が伴う。例えば、配偶者
の不貞行為である。日本では不貞行為は肉体関係をもつことと法で定められている。肉体関係と
は男女の性的な交渉を指す。同性婚を認めるには、不貞行為の基準を見直す必要がある。そもそも
憲法 24 条で「婚姻は両性の合意のみに基づいて成立する」とされており、この両性とは男女のこと
を指す。憲法改正を行わない限り法改正はできない。以上からこの公約はかなり不可能に近いも
のだと考える。上記の公約は国民に誤解を与えかねない。
現代では、政府が取り組むべき問題の一つとして性差別を無くすことが挙げられる。そのため、様々
な政党はジェンダー・多様性に関する公約を掲げている。しかし、国を良くしようと行動すべき政治
家が限りなく不可能に近い目標を掲げるのはいかがなものなのかと思う。いいかといった適当な
考えが見えているようで少し不愉快である。

いや、これは別に可能性のない公約ではないと思います。日本でもすでに同性婚できないのは憲
法違反とする判決も出ています(同性婚を認めないのは憲法違反ではない、とする判決も出ていま
すが…)。まさに大きな政治的課題となっていると言えます。
また、多くの国々が同性婚を認める方向で動いてもいます。以下参照してください界の同性婚
http://emajapan.org/promssm/world
同じ授業を受けている人のなかにも同性婚を実現すべきだと主張される方も何人もおられます。

主婦の賃金に対して、所得税を控除するという制度があることは知っていたが、何重にもあることは
知りませんでした。将来、結婚した場合などに影響してくるだろうと思うので、税金の仕組みについ
て勉強しようと思いました。最近、同性婚や選択的夫婦別姓結婚を認めないことは憲法に違反しな
いという判決が出たというニュースを最近よく目にします。私、個人としてはなぜこれらを認めない
のか不思議ですが、政治家が古い考えに縛られた人が多く存在するのだと改めて感じました。確か
に、同性婚の場合自然妊娠をしませんし、子どもの数がますます懸念されていますが、異性婚で
あったとしても子どもは作らず、二人で生きていくという人たちも一定数いると思います。しかし、そ
の場合も結婚することはできます。異性婚の場合、結婚して将来子どもを作るか否かを尋ねる文面
は結婚届に書いていません。同性婚は子どもができないから、結婚は認めないというのはおかしい
なと思います。子どもの有無はそれぞれのカップルが決めればよいことである上に、そもそも婚姻関
係というのは好きな人同士が法律上形のある形態をとりたいから結婚をするのだと考えています。
なので、結婚について(特に同性婚)他人に決められるのはおかしいし、本人たちのことを全く考え
ていない身勝手な行動だと思います。たとえ、同性婚であったとしても子どもが欲しい場合足りな
いものを提供してもらって子どもを産んでいるというケースも以前見ました。政治家たちは、選挙公
約などでジェンダー平等を目指しています、女性の社会進出を応援しています、など言っています
が、古い固定観念に縛られ、ほとんど進んでいないと思います。今回の参議院選挙では、各党の選
挙公約を見てみようと思います。

判決の場合、古いのは、政治家という以上に裁判官…ですね。

北欧の税制・社会保障制度について調べてみて、北欧では現役世代への保証が充実していること
が分かった。税金の多くを学費や子育ての支援に充てられているため、現役世代でも税金を払った
ことの恩恵を感じていて、今よりもよくなるならもっと税金を払ってもよいと考えている人が多いこと
が日本と違うと感じた。日本ももっと現役世代に向けての支援を増やせば、選挙の投票率が上がっ
たり、社会に出て働こうという若い人が増えると思った。

あ、真っ赤になっちゃった。本当にそうです。現役世代への社会保障、特に子どもへの社会政策費
が本当に少ないんですよね…高齢者は投票に行き、若い人は投票に行かない、という現実を前に
政治家たちは投票に行く人のための政治をやっている、とも言えそうです。若い人たちが選挙に参
加して、意思を示すことがすごく大事だと私は思います。

わたしは、今の税金・社会保障制度は日本の現状に即していないと思った。ひとり親世帯や単独世
帯が増えているということは税金優遇を受けられるのは数少ない既婚女性であり、さらにその制度
はその既婚女性たちの労働意欲を奪ってしまっていることを考えれば税制の見直しは必須だと思
う。福祉先進国といわれるスウェーデンで女性の就労率の M 字カーブがほとんど見られないのは
保育制度の充実や医療費や学費の負担など国の政策の充実によるものだとわかった。スウェーデ
ンでは 1970 年代から個人単位の課税に方針転換したことで女性が働くのが当然となり、税収も増
加し、そのような制度も充実しているのだと考えられる。日本の制度は 50 年前のスウェーデンと変
わらないと考えるととても不可解なものに感じた。また、日本と韓国だけが女性の無償労働時間が
長いのが気になった。地域的なものとジェンダー格差の関係についてもっと知れればよいと思った。

税などの負担増は、その税の使い道に対する関心を高めますよね。私の払った税金はどうなってい
るの??という形で…国に対する信頼を高めることと、税金を快くはらすこと、どっちが卵でどっちが
ニワトリか悩ましいですが、考えてみる必要はありそうです。

税金や扶養控除の話は、いわゆる 103 万円ラインという呼ばれ方でアルバイトをする際に気をつけ


なければならないと昔に教わったことがあります。そのため、 103 万円を超える額アルバイトをする
と税金がかかるからギリギリで抑えなければならないという考えで今までバイトをしてきました 。し
かし、正直に言うとあまりこの制度に納得はしていませんでした。働くことがマイナスになる瞬間が
発生してしまう制度は、働く意欲を削いでしまう制度だと思います。そのため、この制度がなければ
もっと働きたいけど抑えないと、という思いから失われた労働力が少なからずあったのではないか
と考えます。なので、難しいことではありますが、全体が支払う税金の額は変わらずに、働いてもマイ
ナスなイメージを持たないような税制度(社会保障制度)に変わればもっと働く国民が増えるのでは
ないかと考えます。

税金は、103 万円を超えてもとられはしますが手元に残る金額が低くなるという逆転現象は生じな
いのですが、社会保障の「扶養」をはずれると、手元に残る金額が逆転しちゃうんですよね…ここを
何とかしないと本当に勤労意欲は下がっちゃいますよね…まさに政治的課題です。

今回の授業では、女性活躍推進社会の実現のための取り組みについて学ぶことができた。その中
で特に重要だと思ったのは「柔軟な働き方を可能にする」という点だ。女性活躍を推進することは、
女性の立場を変えるだけでは達成できない。女性の立場だけでなく男性の立場も変えていかない
と、家事・育児の問題やキャリア形成の問題において再び問題が生まれてしまう可能性がある。ま
た、性別関係なく自由な働き方をするためにこの考え方が大切だ。例えば、女性の中でも働き続け
たい人・子育てに専念したい人・出産後に働きたい人など様々な考え方があるだろう。キャリア形成
のために働き続けることが推進されていくと、今度は子育てしたい人が肩身の狭い思いをするかも
しれない。新たな問題を生まないためにも、一つの考え方を押し付けるのではなく、それぞれの考え
に基づいた働き方を実現できる社会づくりが必要だと考える。

、様な働き方、というのは大賛成です。子育てだけでなく、リカレント教育を受けるために一時的に
労働市場を撤退しても、安定職に戻れるような環境もあるといいと思います。

以前に、男性が配偶者の扶養に入るための申請をしようとしたら、理由を聞かれたという話を聞き
ました。どこでもそうだと思いますが、その男性が申請をした所も、 女性が配偶者の扶養に入り控除
を受ける場合は理由を伝える必要は無いそうです。女性が配偶者に扶養され、補償を受けることは
理由の要らない当たり前のことであるのに、男性が扶養に入る場合には、病気で働けないなどの
理由が必要なのはおかしいと、この話を聞いて思いました。
また、資料の 9 図で、未婚の男性の方が所得が低い傾向があるということを見て、婚活パーティー
などの参加条件について違和感を持っていたことを思い出しました。ネットや SNS で知った知識で
あって、実際にどんな感じかはわからないですが、男性にだけは年収 500 万以上などの参加条件
があるそうです。また、女性は男性より参加費用が安いことも普通にだそうです。後者は女性の参
加率を高めるための策かと思いますが、前者からは、男性が結婚するには家族を養えるだけの年
収があることが条件となっているように感じます。やはり、男性が家族を養うという考え方が根付い
ているのかなと思います。
結婚問題については別の時間で考えたいと思います。

動画の最後の方で先生が述べていた「結婚を希望する人が結婚でき、子どもをもちたい人が子ど
もをもてる環境の整備が必要」という意見に賛成です。先日、大阪地裁の判決で同性婚を認めな
いことは合憲であるとされ、連日ニュースで取り上げられていますが、私は結婚を希望する人が結
婚できる環境を整備することが国家の役割の一つだと考えているので、この判決に納得ができませ
ん。先生は同性婚が憲法に反するかどうかについてどう思われますか。

私は同性婚は現状憲法でも実現は可能だと思います。現状憲法の「男女」という文言があるには、
本人以外の意思を排除するために作られたものだという歴史的経緯があるので、「男女」という文
言があっても同性愛婚は認められるべきだと思っています。セクシュアルオリエンテーションによっ
て法の下の平等が実現されていないのはおかしいと思うのです。

ジェンダー格差を是正するために、コロナが終わってもコロナ前の勤務スタイルに戻さず、積極的
にテレワークや在宅勤務を進めていこうという動きがあると学びましたが、私はこの動きに賛成です 。
私の父はコロナが流行してからずっと在宅ワークを続けていますが、明らかにコロナ前より家事に
積極的に参加してくれるようになりました 。通勤時間をカットできるので、睡眠時間を増やせたり食
卓を一緒に囲みやすくなったりするというのもメリットです。家族の時間が自然に増えましたし、父
自身も洗い物や買い物を積極的にしてくれるようになったので、在宅ワークさまさまです。母も働き
やすくなったと感じているようで、このように在宅勤務はジェンダー格差の是正につながると思いま
す。

そうですね。ただ、実際のコロナ禍のなかでは、在宅時間が長くなった夫からの DV 相談も増えた、
ということもあるので、一概には言えない部分もありますが…私も通勤時間のロスがなくなったの
で、すごく仕事に集中できる時間が増えたと思っています。

女性が働くことに関して、僕のバイト先では職員さん以外は男性しかいません。つまり、アルバイトで
働いている人は男性のみです。なぜなのか聞いてみたことがあるのですが、女性または、年配の職
員さん 1 人とバイト 1 人でお店に居る状況が多いので、暴漢が万が一来た時に危ないとのことでし
た。若い男性をアルバイトとして雇うことで防止の目的もあるのかなと思います。 僕のバイト先は、
知り合いからの推薦という形をとっており、サイトやアプリ、チラシなどで募集することはしてないの
ですが、男女雇用機会均等法との関係はどうなのでしょうか。また、この状況で、女性でも雇用でき
るようにするにはどういった工夫があればいいでしょうか。

若い男性だけを「募集」していることが明らかになると男女雇用機会均等法違反です。ただ、後任
を紹介制で選ぶということはおそらく問題にしずらいと思います。しかし、若い男性は暴漢にあって
もいいんかい??という気はします…条件を明記して(夜勤があるとかでしょうか…?)男性だろうが
女性だろうが応募するかどうかの判断をしていただいたらいいんじゃないでしょうか…?と思います 。
しかし、そんなに暴漢が来るようなバイト先なの?

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